JP2005082152A - 容器及びトナー補給装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 駆動の伝達部（カップリング）とトナー開口部（排出孔）を同一側に配置できるようにする。
【解決手段】 内部の液体または粉体を軸方向に移送する円筒状の容器であって、容器本体１０の先端部に形成された排出孔１１と、容器本体１０の軸方向に移動して排出孔を開閉するスライドシャッタ１２とを備えた。
【選択図】 図１

Description

本発明は、内部の液体または粉体を軸方向に移送する円筒状の容器及びこの容器をトナーカートリッジとして用いるトナー補給装置に関する。

トナー補給装置に関して、例えば特許文献１には以下の技術が示されている。即ち、トナー補給装置へのボトルセット時の挿入動作だけでボトルの開口部が開き、ボトルを取り出すときにはボトルの回転方向（トナー排出のためにボトルが回転する）と同じ方向に回転動作を行い、その後反対方向に回転動作を行い、回転軸方向に取り外す。従来技術と比較してトナーキャップを開く動作が少なく、かつ開口部が小さいためトナー飛散を最小限度に抑える作用がある。
また、例えば特許文献２に開示されるように、内面に突起案内リブを有する円筒状のトナー容器（トナーカートリッジ、トナーボトル）を用いた装置が知られる。
本装置のトナーボトルのカートリッジ開閉機構は、（１）円筒状カートリッジ先端に開口部を設け、開口部に嵌合する内栓によりカートリッジを密閉し、本体側のメカで内栓を開閉する、（２）円筒状カートリッジ先端に本体と嵌合するシャッタ部材を具備したキャップを配置し、オペレーターがセット及びリセット時にキャップを回転することによりシャッタが開閉するようになっている。
両従来例ともに、トナーボトルを回転させてトナーを排出するために画像形成装置から回転駆動を得ており、駆動力の伝達にはカップリングを用いるのが一般的である。これは、カートリッジ円筒面にギヤ形状を具備し本体側から駆動力を得ることも可能ではあるが、小型化が進む画像形成装置の現像装置、感光体、転写装置、定着装置の配置や駆動力の伝達経路からして、ギヤを用いた駆動力の伝達は非常にレイアウトしにくく一般的ではない。
よって駆動力の伝達は、本体側駆動部とカートリッジとのカップリングにより行われるのが一般的である。この場合のボトルに対する駆動力伝達位置は両例ともトナー排出用開口部と反対側にならざるを得ない。というのも（１）ではカートリッジ開口部が端面に設定され、（２）ではキャップ部は回転運動をしないのでカップリングと反対側に位置するからである。また、駆動部はオペレーターの操作し易さや動作音（騒音）を考慮し、オペレーターの反対側に配置されるのが一般的である。このような状況から、円筒状のトナー容器はオペレーターからみて画像形成装置の奥側にカップリング形状部を具備し、手前側に本体接合個所（開口部）を配置している。
特開平６−２７４０２８号公報 特開昭５９−１８８６７８号公報

しかしながらこの配置は、オペレーター側にトナー開口部があるため、カートリッジ交換時にトナーが飛散しオペレーターの衣服に付着し易いといった不具合がある。トナー飛散防止には、トナー排出用の開口部面積をなるべく小さくすることが効果的ではあるが、開口部面積を小さくすると、トナーの経年劣化による流動性低下からトナーブロッキング、トナー補給不良を発生させる原因にもなり、ある程度の開口面積が必要となる。以上のことからトナー開口部は本体奥側に配置するのが望ましい。
本発明では本体駆動部からボトルへの駆動力の伝達部（カップリング）とトナー開口部（排出孔）を同一側に配置できる構成を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１記載の発明は、内部の液体または粉体を軸方向に移送する円筒状の容器であって、容器本体の先端部に形成された排出孔と、容器本体の軸方向に移動して排出孔を開閉するスライドシャッタとを備えた容器を最も主要な特徴とする。
請求項２記載の発明は、請求項１記載の容器において、スライドシャッタはスプリングにより移動する容器を主要な特徴とする。
請求項３記載の発明は、請求項１記載の容器において、画像形成装置に使用するトナーカートリッジである容器を主要な特徴とする。
請求項４記載の発明は、請求項３記載のトナーカートリッジが適用されるトナー補給装置において、画像形成装置セット時にスライドシャッタが開き、画像形成装置側の開口部とトナーカートリッジ本体の排出孔が接合され、トナーカートリッジ本体の回転により内部トナーが画像形成装置に供給され、リセット時にはスプリングによりスライドシャッタが閉じるトナー補給装置を最も主要な特徴とする。
請求項５記載の発明は、請求項４記載のトナー補給装置において、トナーカートリッジ本体回転の駆動力が画像形成装置側にそなえられ、トナーカートリッジ本体への駆動伝達が画像形成装置側とトナーカートリッジ本体側のカップリングにより行われるトナー補給装置を主要な特徴とする。

本発明により、オペレーターが非常に簡単にカートリッジ（容器）を操作でき、且つトナー飛散によるオペレーターへの汚染を防止することができる。

以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図１は本発明の一実施の形態に係るトナーカートリッジの要部断面図、図２は同じく外観図である。
トナーカートリッジ本体１０の先端には、小径円筒部の外周面に配置した開口部（排出孔）１１と、開口部１１の開閉を行うために円筒軸線方向にスライド可能なスライドシャッタ１２と、スライドシャッタ１２を移動するための本体突き当て形状部１３と、スライドシャッタ側突き当て形状部１４と、スプリング１５を備えている。
スプリング１５は、その圧力でスライドシャッタ１２を軸方向（開口部１１を閉止する方向）へ移動できるように設定する。スライドシャッタ１２の移動は本体側セット力（突き当て形状部１３から突き当て形状部１４への押圧力）及びスプリング１５のバランスにより行っており、トナーカートリッジ本体１０を回転させるという動作が不要で、非常に簡単に取り扱うことができる。また、トナーカートリッジ本体１０の先端にカップリング形状部１６が配置され、本体側から駆動軸１７を介して駆動力が伝達される。

スライドシャッタ１２は、図１の状態ではスプリング１５の力によって前方へ突出しているため、その内周面によって開口部１１を閉止している。一方、突き当て形状部１３によって突き当て形状部１４がスプリング１５に抗して押し込まれた際には、スライドシャッタ１２が後退して開口部１１を開放する。
スライドシャッタ１２の内周には開口部１１をシールするための柔軟なシール部材１８が備えられる。これは例えば単泡スポンジやフェルト、ゴムといったものが適している。トナーカートリッジ本体１０はセット時に開口部１１が開放すると共に、カートリッジ側開口部１１と、突き当て形状部１３の内周に形成された本体側開口部（トナー受入れ孔）２０が嵌合し、本体側へのトナー補給が行われる。
なお、カップリング形状部１６をスライドシャッタ１２の本体突き当て嵌合個所（小径筒状部の先端面）に配置し、カップリング形状部１６を介して装置本体側駆動部との駆動伝達を行っても差し支えない。その場合はスライドシャッタ１２とトナーカートリッジ本体１０に回転方向の移動を規制する嵌合形状部を備える必要がある。
また、本発明は例として、内部に螺旋状の案内用突起１９を備える螺旋円筒形状ボトルを挙げているが、円筒形状で外部駆動により回転運動を行うあるいは受け取るボトルであれば適応できることは言うまでもない。
装置本体側にはトナー受け入れ用の開口部２０及び図示せぬ画像形成装置（画像形成部）までのトナー補給路及びスクリュが備えられており、本体側からの制御信号によりスクリュが駆動し画像形成装置にトナーを補給する仕組みとなっている。
本体セット時のトナーカートリッジ本体１０の規制力は、カップリング反対側に配置された図示せぬ軸芯を押さえる部材により得られ、また図２に示すようにカートリッジ円筒面に形成される小径部２１とそれに嵌合する本体側の嵌合部材２２により得られる。

本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジの要部断面図。 本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジの外観図。

符号の説明

１０ トナーカートリッジ本体（容器本体）
１１ 開口部（排出孔）
１２ スライドシャッタ

Claims (5)

1. 内部の液体または粉体を軸方向に移送する円筒状の容器であって、容器本体の先端部に形成された排出孔と、容器本体の軸方向に移動して排出孔を開閉するスライドシャッタとを備えたことを特徴とする容器。
2. 請求項１記載の容器において、スライドシャッタはスプリングにより移動することを特徴とする容器。
3. 請求項１記載の容器は、画像形成装置に使用するトナーカートリッジであることを特徴とする容器。
4. 請求項３記載のトナーカートリッジが適用されるトナー補給装置において、画像形成装置へのセット時にスライドシャッタが開き、画像形成装置側の開口部とトナーカートリッジ本体の排出孔が接合され、トナーカートリッジ本体の回転により内部トナーが画像形成装置に供給され、リセット時にはスプリングによりスライドシャッタが閉じることを特徴とするトナー補給装置。
5. 請求項４記載のトナー補給装置において、トナーカートリッジ本体を回転させるための駆動部が画像形成装置側に備えられ、トナーカートリッジ本体への駆動力伝達が画像形成装置側とトナーカートリッジ本体側のカップリングにより行われることを特徴とするトナー補給装置。

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