JP2012252178A - トナー容器、及び、画像形成装置 - Google Patents

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武志 内谷
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Abstract

【課題】トナー容器の電子情報格納部材と、画像形成装置本体の通信部と、の間で通信不良が生じることのない、トナー容器、及び、画像形成装置を提供する。
【解決手段】トナー容器32Yには、画像形成装置本体の位置決め用穴部に嵌合する位置決め用突起部34aと、画像形成装置本体の通信部との間で通信するための電子情報格納部材35と、が設けられている。そして、電子情報格納部材35は、位置決め用突起部34aに嵌合した状態でトナー容器32Yにおける位置が定められるように設置される。
【選択図】図5

Description

この発明は、画像形成プロセスで消費されるトナーを補給するために画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー容器と、それを備えた画像形成装置と、に関し、特に、画像形成装置本体との間で通信をおこなうICチップ等の電子情報格納部材が設置されたトナー容器、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式を用いた画像形成装置において、現像装置にトナーを補給するための円筒状のトナー容器が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、画像形成装置本体のトナー容器収容部(ボトル収容器)に交換自在に設置されるトナー容器(トナーボトル)は、主として、容器本体とキャップ部(被保持部)とで構成されている。容器本体の内周面には螺旋状の突起が設けられていて、容器本体が回転駆動されることによって容器本体内に収容されているトナーが開口部に向けて搬送される。キャップ部は、容器本体の開口部に連通していて、容器本体の回転駆動に連動することなくトナー容器収容部に非回転で保持される。そして、容器本体の開口部から排出されたトナーは、キャップ部に設けられたトナー排出口から排出される。その後、キャップ部のトナー排出口から排出されたトナーは、現像装置に補給されることになる。
そして、このようなトナー容器には、容器内に収容されたトナーについての情報等が記憶された電子情報格納部材(電子部品)が、熱カシメや圧入等によってキャップ部に固定・設置されている。そして、トナー容器が画像形成装置本体に位置決めされた装着状態で、トナー容器の電子情報格納部材と画像形成装置本体の通信部(通信回路)との間で通信がおこなわれて、電子情報格納部材に記憶された情報が画像形成装置本体側に送られたり、画像形成装置本体側から送られた情報が電子情報格納部材に新たに記憶されたりする。
従来のトナー容器は、トナー容器の電子情報格納部材の位置と、画像形成装置本体の通信部の位置と、がズレてしまい、双方の部材間で通信不良が生じてしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、トナー容器の電子情報格納部材と、画像形成装置本体の通信部と、の間で通信不良が生じることのない、トナー容器、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるトナー容器は、画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー容器であって、前記画像形成装置本体の位置決め用穴部に嵌合する位置決め用突起部と、前記画像形成装置本体の通信部との間で通信するための電子情報格納部材と、を備え、前記電子情報格納部材は、前記位置決め用突起部に嵌合した状態で当該トナー容器における位置が定められるように設置されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1に記載の発明において、長手方向を水平方向とした状態で画像形成装置本体に対して着脱可能に設置され、前記長手方向の一端側に開口部が形成されるとともに、内部に収容したトナーが前記開口部に向けて搬送されるように形成された筒状の容器本体と、前記容器本体の前記開口部を覆うように前記容器本体に接続されるとともに、前記容器本体の前記開口部から排出されたトナーを外部に排出するためのトナー排出口を具備したキャップ部と、を備え、前記位置決め用突起部は、前記キャップ部の端面から前記長手方向の一端側に起立するように設置され、前記電子情報格納部材は、前記キャップ部の前記端面に設置されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項2に記載の発明において、前記容器本体は、前記キャップ部に対して回転可能に接続されるとともに、回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送できるように構成されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項2に記載の発明において、前記容器本体は、内部に収容されたトナーを前記開口部に向けて搬送する搬送部材を備えたものである。
また、請求項5記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記電子情報格納部材を、接触型又は非接触型のICチップとしたものである。
また、請求項6記載の発明にかかるトナー容器は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記容器本体内にキャリアをさらに収容したものである。
また、この発明の請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されたものである。
また、請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記画像形成装置本体の前記位置決め用穴部と前記通信部とが一体的に形成されたものである。
本発明は、画像形成装置本体の位置決め用穴部に嵌合するトナー容器の位置決め用突起部に電子情報格納部材が嵌合した状態でトナー容器における電子情報格納部材の位置決めがされるように構成しているため、トナー容器の装着時における画像形成装置本体の通信部に対する電子情報格納部材の位置精度が向上する。そのため、トナー容器の電子情報格納部材と、画像形成装置本体の通信部と、の間で通信不良が生じることのない、トナー容器、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す断面図である。 トナー補給経路を示す概略図である。 トナー容器が設置された状態のトナー容器収容部を示す斜視図である。 トナー容器のキャップ部側を示す斜視図である。 トナー容器がトナー容器収容部に装着される状態を示す斜視図である。 従来のトナー容器を示す斜視図である。 別形態のトナー容器を示す概略断面図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1〜図4にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、画像形成装置本体100の上方にあるトナー容器収容部70には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナー容器32Y、32M、32C、32K(粉体収納容器)が着脱可能(交換可能)に設置されている。
トナー容器収容部70の下方には中間転写ユニット15が配設されている。その中間転写ユニット15の中間転写ベルト8に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配設された帯電部4Y、現像装置5Y(現像部)、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって図2中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光装置7(図1を参照できる。)から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像装置5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8及び第1転写バイアスローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の下方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、図1を参照して、中間転写ユニット15は、中間転写ベルト8、4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14、中間転写クリーニング部10、等で構成される。中間転写ベルト8は、3つのローラ12〜14によって張架・支持されるとともに、1つのローラ12の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ12が、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の被転写材P上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、被転写材Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された被転写材Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の被転写材Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の被転写材Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された被転写材Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、被転写材Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、被転写材P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された被転写材Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ及び圧力ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が被転写材P上に定着される。
その後、被転写材Pは、排紙ローラ対29のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対29によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部30上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像装置の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像装置5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Y、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Y、現像剤収容部53Y、54Y内に配設された2つの搬送スクリュ55Y、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Y、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部53Y、54Y内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤Gが収容されている。現像剤収容部54Yは、その上方に形成された開口を介してトナー搬送パイプ43Yに連通している。
このように構成された現像装置5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。
ここで、現像装置5Y内の現像剤Gは、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。詳しくは、現像装置5Y内のトナー消費に応じて、トナー容器32Yに収容されているトナーが、トナー補給装置59(図3を参照できる。)を介して現像剤収容部54Y内に補給される。なお、トナー補給装置59及びトナー容器32Yの構成・動作については、後で詳しく説明する。
その後、現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合・撹拌されながら、2つの現像剤収容部53Y、54Yを循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤G中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤Gは、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤Gは、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤Gはスリーブの回転にともない現像剤収容部53Yの上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3及び図4にて、トナー補給装置について詳述する。
図3を参照して、装置本体100のトナー容器収容部70に設置された各トナー容器32Y、32M、32C、32K内のトナーは、各色の現像装置内のトナー消費に応じて、トナー色ごとに設けられたトナー補給装置(60Y、60M、60C、60K)によって適宜に各現像装置内に補給される。
なお、4つのトナー補給装置(60Y、60M、60C、60K)やトナー容器32Y、32M、32C、32Kは、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる以外はほぼ同一構造であるので、イエローに対応したトナー補給装置50Yやトナー容器32Yのみの説明をおこない、他の3つの色に対応したトナー補給装置60M、60C、60Kやトナー容器32M、32C、32Kの説明を適宜に省略する。また、図3において、黒色用のトナー容器32Kは、容器本体を簡略化して図示している。
図3及び図4を参照して、トナー容器32Y、32M、32C、32Kが装置本体100のトナー容器収容部70に装着(矢印Q方向の移動である。)されると、その装着動作に連動して、トナー容器32Y、32M、32C、32Kのシャッタ部材34dが移動してトナー排出口Wが開放されるとともに、トナー補給装置32Y、32M、32C、32Kのトナー補給口73wとトナー排出口Wとが連通する。これにより、トナー容器32Y、32M、32C、32K内に収容されたトナーが、トナー排出口Wから排出されて、トナー補給装置60Y、60M、60C、60Kのトナー補給口73wからトナータンク部61Y内に貯溜されることになる。
ここで、トナー容器32Yは、略円筒状のトナーボトルであって、主として、トナー容器収容部70に非回転で保持されるキャップ部34Yと、ギア33cが一体的に形成された容器本体33Y(ボトル本体)と、で構成される。容器本体33Yは、キャップ部34Yに対して相対的に回転可能に保持されていて、駆動部91(駆動モータ、駆動ギア81等で構成されている。)によって図3の矢印方向に回転駆動される。そして、容器本体33Y自体が回転することで、容器本体33Yの内周面に螺旋状に形成された突起33bによって、トナー容器32Y(容器本体33Y)の内部に収容されたトナーが長手方向に搬送されて(図3の左方から右方への搬送である。)、キャップ部34Yのトナー排出口Wからトナーが排出される。すなわち、駆動部91によってトナー容器32Yの容器本体33Yが適宜に回転駆動されることで、トナータンク部61Yにトナーが適宜に供給される。なお、トナー容器32Y、32M、32C、32Kは、それぞれ、寿命に達したとき(収容するトナーがほとんどすべて消費されて空になったときである。)に新品のものに交換される。
図3及び図4を参照して、トナー補給装置60Yは、トナー容器収容部70、トナータンク部61Y、撹拌部材65Y、トナーエンドセンサ66Y、駆動部91、等で構成されている。
トナータンク部61Yは、トナー容器32Yのトナー排出口Wの下方に配設されていて、トナー容器32Yのトナー排出口Wから排出されたトナーが貯留される。トナータンク部61Yの底部は、トナー搬送パイプ43Y(搬送スクリュが内設されている。)を介して現像装置5Yに接続されている。
また、トナータンク部61Yの壁面(底部から所定高さの位置である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことを検知するトナーエンドセンサ66Yが設置されている。トナーエンドセンサ66Yとしては、圧電センサ等を用いることができる。そして、トナーエンドセンサ66Yによってトナータンク部61Yに貯留されたトナーが所定量以下になったことが制御部90にて検知(トナーエンド検知)されると、制御部90の制御により駆動部91(駆動ギア81)によってトナー容器32Yの容器本体33Yを所定時間回転駆動してトナータンク部61Yへのトナー補給をおこなう。さらに、このような制御を繰り返してもトナーエンドセンサ66Yによるトナーエンド検知が解除されない場合には、トナー容器32Y内にトナーがないものとして、装置本体100の表示部(不図示である。)にトナー容器32Yの交換を促す旨の表示をおこなう。
また、トナータンク部61Yの中央(トナーエンドセンサ66Yの近傍である。)には、トナータンク部61Yに貯留されたトナーの凝集を防ぐ撹拌部材65Yが設置されている。撹拌部材65Yは、軸部に可撓性部材が設置されたものであって、図3の時計方向に回転することによりトナータンク部61Y内のトナーを撹拌する。さらに、撹拌部材65Yの可撓性部材の先端が、回転周期でトナーエンドセンサ66Yの検知面に摺接することで、トナーエンドセンサ66Yの検知面にトナーが固着して検知精度が低下する不具合を抑止している。
なお、本実施の形態では、トナータンク部61Yと現像装置5Yとを鉛直方向に延在するトナー搬送パイプ43Yによって接続したが、トナータンク部61Yと現像装置5Yとをそれ以外の方向に延在するトナー搬送パイプ43Yによって接続することもできる。また、トナータンク部61Yを介することなく、トナー容器32Yから排出されたトナーを直接的に現像装置5Yに自重落下させて補給することもできる。さらには、トナー補給装置60Yは、搬送スクリュや自重落下を利用してトナー搬送するものに限定されず、例えば、スクリューポンプやエアーポンプ等を用いてトナー搬送するものを用いることもできる。
また、図4を参照して、トナー容器収容部70は、主として、トナー容器32Yのキャップ部34Yを保持するためのキャップ受部73と、トナー容器32Yの容器本体33Yを回転可能に保持するためのボトル受部72(容器本体受部)と、トナー容器32Yの装着動作時における挿入口となる挿入口部71と、で構成されている。
ここで、図1を参照して、装置本体100の手前側(図1の紙面垂直方向奥側である。)に設置された本体カバー(不図示である。)を開放すると、トナー容器収容部70(挿入口部71)が露呈される。そして、各トナー容器32Y、32M、32C、32Kの長手方向を水平方向とした状態で、装置本体100の手前側から各トナー容器32Y、32M、32C、32Kの着脱操作(トナー容器の長手方向を着脱方向とする着脱操作である。)がおこなわれる。
ここで、ボトル受部72は、その長手方向の長さが、容器本体33Yの長手方向の長さとほぼ同等になるように形成されている。また、キャップ受部73はボトル受部72における長手方向の一端側(装着方向の奥側)に設けられ、挿入口部71はボトル受部72における長手方向の他端側(装着方向の手前側)に設けられている。そのため、トナー容器32Yの装着動作にともない、キャップ部34Yは、挿入口部71を通過した後に、しばらくボトル受部72上を滑動して、その後にキャップ受部73にセットされることになる。
また、本実施の形態では、トナー容器32Y、32M、32C、32Kが着脱可能に並設される、トナー容器収容部70のキャップ受部73に、通信部としてのコネクタ76が設置されている(図6を参照できる。)。詳しくは、コネクタ76(通信部)は、トナー容器32Yのキャップ部34Yの端面に設置された電子情報格納部材としてのICチップ35(図5、図6等を参照できる。)と通信をおこなうためのものである。
そして、トナー容器32Y、32M、32C、32KのICチップ35(電子情報格納部材)と、装置本体100のコネクタ76(通信部)と、の間で必要な情報の授受がおこなわれる。双方の間で通信される情報としては、トナー容器の製造番号、リサイクル回数等の情報や、トナーの容量、ロット番号、色等の情報や、セットされるべきトナー容器収容部の位置情報や識別情報、画像形成装置本体100の使用履歴等の情報がある。ICチップ35(電子情報格納部材)には、これらの電子情報が画像形成装置本体100に設置される前に予め格納されている(又は、設置された後に装置本体100から受け取った情報が格納される)。
次に、図5及び図6を用いて、本実施の形態において特徴的な、トナー容器及び画像形成装置本体100の構成・動作について説明する。
図5に示すように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Yと、その頭部に設けられたキャップ部34Yと、で構成される。
容器本体33Yの頭部には、容器本体33Yと一体的に回転するギア33cと、開口部(開口)とが設けられている。開口部は、容器本体33Yの頭部(装着動作において先方となる位置である。)に設けられていて、容器本体33Y内に収容されたトナーをキャップ部34Y内のスペース(空洞)に向けて排出するためのものである。
ギア33cは、装置本体100のトナー容器収容部70に設けられた駆動部91の駆動ギア81(図3を参照できる。)と噛合して、容器本体33Yを回転軸を中心に回転駆動させるためのものである。
容器本体33Yの後端部(底部)には、トナー容器32Yの着脱作業をおこなう際にユーザーが把持するための把持部33dが設けられている。
また、容器本体33Yの内周面には、螺旋状の突起33bが設けられている(外周面側から見ると螺旋状の溝となっている。)。この螺旋状の突起33bは、容器本体33Yを所定方向に回転駆動して開口部からトナーを排出するためのものである。このように構成された容器本体33Yは、その周面上に配設されるギア33cをインジェクション成形した後にブロー成形にて製造することができる。
キャップ部34Yは、開口部を介して容器本体33Yに連通していて、開口部から排出されたトナーをトナー排出口Wから排出する(図3中の破線矢印方向の移動である。)。ここで、本実施の形態では、キャップ部34Yの内部に形成された空洞(スペース)が、略円柱状に形成されている。さらに、キャップ部34Yの内部に形成された略円柱状の空洞からトナー排出口Wに至るトナー排出経路(垂直経路)が略角柱状に形成されている。
また、キャップ部34Yには、開閉部材としてのシャッタ部材34d、ICチップ35(電子情報格納部材)、位置決め用突起部34a、等が設置されている。シャッタ部材34dは、先に図3等にて説明したように、装置本体100へのトナー容器32Yの着脱動作に連動してトナー排出口Wを開閉する開閉部材として機能する。すなわち、装置本体100へのトナー容器32Yの装着動作に連動して、装置本体100の係止部にシャッタ部材34dが係止して、シャッタ部材34dが相対的に移動してトナー排出口Wを開放する。これに対して、装置本体100へのトナー容器32Yの離脱動作に連動して、装置本体100の係止部によるシャッタ部材34dの係止が解除されるとともに、付勢部材によってシャッタ部材34dが付勢されて、シャッタ部材34dが相対的に移動してトナー排出口Wを閉鎖する。
ここで、キャップ部34Yに設置された位置決め用突起部としての位置決めピン34aは、キャップ受部73(画像形成装置本体100)の位置決め用穴部75aに嵌合するものである。詳しくは、位置決めピン34a(位置決め用突起部)は、キャップ部34Yの端面から長手方向の一端側(装着方向奥側であって、図3の右方である。)に向けて起立するように設置されている。位置決めピン34aとしては、キャップ部34Yと同じ樹脂材料にて一体成型にて形成することもできるし、金属材料にて形成して樹脂材料からなるキャップ部34Yにインサート成型することもできる。
一方、キャップ受部73(画像形成装置本体100)には、キャップ部34Yに対向する対向面に、位置決め用穴部75aが形成された本体側位置決め部75が設置されている。
そして、トナー容器32Yの図6の矢印方向の装着動作がおこなわれると、位置決めピン34aが位置決め用穴部75aに嵌合して、キャップ受部73(画像形成装置本体100)におけるキャップ部34Y(トナー容器32Y)の位置が定められることになる。
なお、本実施の形態において、位置決めピン34a(位置決め用穴部75a)は、キャップ受部73(画像形成装置本体100)におけるキャップ部34Y(トナー容器32Y)の位置決めにおいて主基準となる部材である。そして、図示は省略するが、キャップ受部73(画像形成装置本体100)におけるキャップ部34Y(トナー容器32Y)の位置決めにおいて従基準となる部材を、キャップ部34Y(キャップ受部73)に設けることもできる。具体的には、キャップ部34Yの端面において、位置決めピン34aが起立する位置に対して、ICチップ35を挟んで下方の位置(又は、ICチップ35上の下方の位置)に、従基準となるピン又は穴部を設けて、それに対応するキャップ受部73の位置にそれが嵌合する穴部又はピンを設けることができる。
また、電子情報格納部材としてのICチップ35は、キャップ受部73(画像形成装置本体100)の通信部としてのコネクタ76との間で通信するための接触型ICチップであって、キャップ部34Yの端面(位置決めピン34aが設置された端面である。)に設置されている。そして、ICチップ35(電子情報格納部材)は、その表面上に形成されたパッドが、トナー容器収容部70に対するトナー容器32Yの装着動作に連動して、トナー容器収容部70のコネクタ76(通信部)の接続端子76aに接触することになる。
詳しくは、ICチップ35は、トナー容器収容部70への装着方向(図6の矢印方向である。)に直交する面上に設置されている。そして、ICチップ35は、キャップ部34Yがトナー容器収容部70(キャップ受部73)に保持された状態で、装置本体100のコネクタ76との間で接触通信(有線通信)をおこなう。
ここで、ICチップ35には、トナー容器32Yに係わる情報等の種々の情報が予め記憶されている。一方、トナー容器収容部70のコネクタ76は、トナー容器32Yがトナー容器収容部70にセットされた状態で、ICチップ35との間で通信をおこない情報を授受することになる。すなわち、ICチップ35に記憶された情報がコネクタ76を介して装置本体100の制御部90(図3を参照できる。)に送信されたり、制御部90で取得した装置本体100の情報がコネクタ76を介してICチップ35に送信され記憶されたりすることになる。
具体的に、トナー容器32Yがトナー容器収容部70に設置されると、ICチップ35に記憶された情報がコネクタ76を介して装置本体100の制御部90に送信される。そして、これらの情報に基いて、装置本体100が最適に制御される。例えば、トナー色がトナー容器収容部に設置されるべきトナー色と異なる場合にはトナー補給装置の稼働を停止したり、製造番号やリサイクルメーカに応じて作像条件を変更することができる。
ここで、本実施の形態において、ICチップ35(電子情報格納部材)は、位置決めピン34a(位置決め用突起部)に嵌合した状態でキャップ部34Y(トナー容器32Y)における位置が定められるように設置されている。詳しくは、ICチップ35には、基板側の位置決め用穴部となる穴部35aが形成されている。そして、その穴部35aを位置決めピン34aに嵌合させることで、キャップ部34YにおけるICチップ35の位置が定められる。
なお、本実施の形態において、位置決めピン34a(穴部35a)は、キャップ部34YにおけるICチップ35の位置決めにおいて主基準となる部材である。そして、図示は省略するが、キャップ部34YにおけるICチップ35の位置決めにおいて従基準となる部材を、ICチップ35(キャップ部34Y)に設けることもできる。具体的には、ICチップ35の下面や側面の位置に接触する部材をキャップ部34Yの端面に形成することもできるし、位置決めピン34aが起立する位置に対してICチップ35上の下方の位置に長穴部を設けて、それに対応するキャップ部34Yの端面上の位置にそれが嵌合する従基準ピンを設けることもできる。
一方、キャップ受部73(画像形成装置本体100)には、ICチップ35に対向する対向面に、複数の接続端子76aが形成されたコネクタ76(通信部)が設置されている。
そして、トナー容器32Yの図6の矢印方向の装着動作がおこなわれると、位置決めピン34aが位置決め用穴部75aに嵌合して、キャップ受部73におけるキャップ部34Yの位置が定められるとともに、ICチップ35とコネクタ76(接続端子76a)との接続がおこなわれて双方の部材35、76間の通信が可能になる。
このとき、ICチップ35は、本体側へのキャップ部34Yの位置決め基準となる位置決めピン34aによって、キャップ部34Yにおける位置が定められているために、キャップ受部73(装置本体100)にキャップ部34Yが装着された状態におけるキャップ受部73(装置本体100)に対するICチップ35の位置精度も向上することになる。したがって、トナー容器の装着時におけるコネクタ76に対するICチップ35の位置精度が向上して、コネクタ76(接続端子76a)とICチップ35との接触不良による通信不良も抑止されることになる。
図7は、キャップ部340YにおけるICチップ350の位置決めが、位置決めピン340aとは独立しておこなわれているトナー容器320Yを示す図である。
図7に示すトナー容器320Yは、装置本体へのキャップ部340Yの位置決めをおこなうための位置決めピン340aとは別に、ICチップ350用の位置決めピン340bがキャップ部340Yの端面に設置されている。そして、このICチップ350用の位置決めピン340bに、ICチップ350の基板面に形成した穴部350aを嵌合させることで、キャップ部340YにおけるICチップ350の位置が定められている。このような場合、キャップ部340Yにおける2つの位置決めピン340a、340bの位置精度や、ICチップ350の穴部350aの形状精度等の種々の部品精度が、位置精度として積み上がってしまうことになる。そのため、最終的に、トナー容器の装着時におけるコネクタ76に対するICチップ35の位置精度がそれほど高くならずに、コネクタ76(接続端子76a)とICチップ35との接触不良による通信不良が生じてしまうことがあった。
これに対して、本実施の形態では、上述したように、本体側へのキャップ部34Yの位置決めピンと、キャップ部34YへのICチップ35の位置決めピンと、を1つの位置決めピン34aで共通化(共用)しているため、コネクタ76(接続端子76a)とICチップ35との接触不良による通信不良を効果的に防止することができる。
なお、本実施の形態において、キャップ受部73(装置本体100)における本体側位置決め部75(位置決め用穴部75a)とコネクタ76とを一体的に形成することが好ましい。すなわち、本体側位置決め部75(位置決め用穴部75a)とコネクタ76とをそれぞれ別々の部材として形成してギャップ受部73に設置するのではなく、本体側位置決め部75(位置決め用穴部75a)とコネクタ76とを1つの部材(ケース本体が共通化されたものである。)として形成してギャップ受部73に設置することが好ましい。
これにより、キャップ受部73における本体側位置決め部75及びコネクタ76の部品精度や組付精度等による位置決め用穴部75aとコネクタ76との位置精度の低下を軽減することができるため、コネクタ76とICチップ35との接触不良による通信不良を防止する効果がさらに向上することになる。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置においては、画像形成装置本体100の位置決め用穴部75aに嵌合するトナー容器32Yの位置決めピン34a(位置決め用突起部)にICチップ35(電子情報格納部材)が嵌合した状態でトナー容器32YにおけるICチップ35の位置決めがされるように構成しているため、トナー容器32Yの装着時における画像形成装置本体100のコネクタ76(通信部)に対するICチップ35の位置精度が向上する。そのため、トナー容器32YのICチップ35と、画像形成装置本体100のコネクタ76と、の間で通信不良が生じる不具合を確実に軽減することができる。
なお、本実施の形態では、トナー容器32Y、32M、32C、32Kの容器本体内にトナーのみを収容したが、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を現像装置に適宜に供給する画像形成装置に対してはトナー容器32Y、32M、32C、32Kの容器本体内に2成分現像剤を収容することもできる。その場合であっても、上述した本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、容器本体33Yを回転自在に構成することで、容器本体33Yの内部に収容したトナーが開口部に向けて搬送されるように構成した。これに対して、容器本体33Yがキャップ部34Yとともに非回転でトナー容器収容部70に保持されるように構成するとともに、容器本体33Y内に開口部Aに向けてトナーを搬送する搬送部材(例えば、軸部状に搬送コイルや複数の搬送羽根が設置されて、容器本体から独立したギアによって所定方向に回転する搬送部材である。)を設置することで、容器本体33Yの内部に収容したトナーが開口部Aに向けて搬送されるように構成してもよい(図8を参照できる)。
詳しくは、図8に示すように、トナー容器32Yは、主として、容器本体33Yと、ギア44Yと、キャップ部34Y(ボトルキャップ)と、で構成される。容器本体33Yの頭部には開口部Aが設けられていて、その開口部Aの外周部にはギア44Yが回転自在に設置されている。ギア44Yは、装置本体100の駆動ギアと噛合してコイル46Yを回転中心軸を中心に回転駆動するためのものである。また、開口部Aは、容器本体33Y内に収容されたトナーをキャップ部34Y内のスペースに向けて排出するためのものである。ギア44Yには回転軸45Yが一体的に設けられていて、回転軸45Yには螺旋状のコイル46Y(搬送コイル)が連結されている。回転軸45Yの一端は、キャップ部34Yの軸受部34Yaに支持されている。コイル46Yは、容器本体33Y内部の開口部Aから底部にかけて延設されている。そして、ギア44Yが容器本体33Yの周りを回転することで、回転軸45Y及びコイル46Yも回転駆動される。これにより、容器本体33Yに収容されたトナーは、コイル46Yのトナー搬送力によって開口部A側に搬送されることになる。なお、ギア44Yは、容器本体33Yとキャップ部34Yとに挟まれるように、開口部Aの外周部に挿設されている。ギア44Yの両端面のうち、一端面側には容器本体33Yとの間にゴム部材47Yが設けられていて、他端面側にはキャップ部34Yとの間にシール部材48Yが設けられている。このような構成によって、トナー容器32Y全体としてのシール性が担保されている。すなわち、ギア44Y、容器本体33Y、キャップ部34Yのそれぞれの間からトナーが漏出する不具合が抑止される。
そして、このようなトナー容器32Yに対しても、上述した本実施の形態と同様に本発明を適用することで、上述した本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、電子情報格納部材として接触型のICチップ35を用いたが、電子情報格納部材として非接触型のICチップを用いることもできるし、その他の電子基板等を用いることもできる。また、それに対応して、通信部としてコネクタ76の代わりに、非接触型アンテナや、その他の通信用電子部品を用いることもできる。
また、本実施の形態では、位置決め用突起部として略円柱状の位置決めピン34aを用いたが、位置決め用突起部はこれに限定されることなく、例えば、位置決め用突起部として多角柱状の突起を用いることもできる。
そして、これらの場合であっても、上述した本実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、電子情報格納部材として非接触型のICチップを用いた場合には、接触型のICチップを用いた場合に比べて、位置精度に対する余裕度が比較的大きいものの、相手方の通信部との間に大きな位置ズレが生じた場合にはやはり通信不良が発生してしまうため、本発明を適用することが有用になる。
また、本実施の形態では、容器本体33Yとキャップ部34Yとを備えたボトル状のトナー容器32Yに対して本発明を適用したが、それ以外のトナー容器(例えば、箱型状のトナー容器や略袋状のトナー容器等である。)であっても、画像形成装置本体に対して着脱可能に構成されたすべてのトナー容器に対して本発明を適用することができる。そして、そのような場合であっても、画像形成装置本体へのトナー容器の位置決めをおこなうための位置決め用突起部を、電子情報格納部材をトナー容器に位置決めするための位置決め用突起部として共用することで、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
5Y 現像装置、
32Y、32M、32C、32K トナー容器(粉体収納容器)、
33Y 容器本体(粉体収納部)、
34Y キャップ部(被保持部)、
34a 位置決めピン(位置決め用突起部)、
35 ICチップ(電子情報格納部材)、
35a 穴部(基板側の位置決め用穴部)、
60Y トナー補給装置、
70 トナー容器収容部、
75 本体側位置決め部、
75a 位置決め用穴部(本体側の位置決め用穴部)、
76 コネクタ(通信部)、
76a 接続端子、
100 画像形成装置本体(装置本体)。
特開2007−178969号公報

Claims (8)

  1. 画像形成装置本体に着脱可能に設置されるトナー容器であって、
    前記画像形成装置本体の位置決め用穴部に嵌合する位置決め用突起部と、
    前記画像形成装置本体の通信部との間で通信するための電子情報格納部材と、
    を備え、
    前記電子情報格納部材は、前記位置決め用突起部に嵌合した状態で当該トナー容器における位置が定められるように設置されたことを特徴とするトナー容器。
  2. 長手方向を水平方向とした状態で画像形成装置本体に対して着脱可能に設置され、
    前記長手方向の一端側に開口部が形成されるとともに、内部に収容したトナーが前記開口部に向けて搬送されるように形成された筒状の容器本体と、
    前記容器本体の前記開口部を覆うように前記容器本体に接続されるとともに、前記容器本体の前記開口部から排出されたトナーを外部に排出するためのトナー排出口を具備したキャップ部と、
    を備え、
    前記位置決め用突起部は、前記キャップ部の端面から前記長手方向の一端側に起立するように設置され、
    前記電子情報格納部材は、前記キャップ部の前記端面に設置されたことを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
  3. 前記容器本体は、前記キャップ部に対して回転可能に接続されるとともに、回転に連動して内部に収容したトナーを前記開口部に向けて搬送できるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載のトナー容器。
  4. 前記容器本体は、内部に収容されたトナーを前記開口部に向けて搬送する搬送部材を備えたことを特徴とする請求項2に記載のトナー容器。
  5. 前記電子情報格納部材は、接触型又は非接触型のICチップであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のトナー容器。
  6. 前記容器本体内にキャリアをさらに収容したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のトナー容器。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のトナー容器が前記画像形成装置本体に着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置本体の前記位置決め用穴部と前記通信部とが一体的に形成されたことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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