JP4879182B2 - 表面にメーキャップを施す方法およびそのような方法を行うためのキット - Google Patents

表面にメーキャップを施す方法およびそのような方法を行うためのキット Download PDF

Info

Publication number
JP4879182B2
JP4879182B2 JP2007535207A JP2007535207A JP4879182B2 JP 4879182 B2 JP4879182 B2 JP 4879182B2 JP 2007535207 A JP2007535207 A JP 2007535207A JP 2007535207 A JP2007535207 A JP 2007535207A JP 4879182 B2 JP4879182 B2 JP 4879182B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
acrylate
magnetic
composition
particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007535207A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008515865A5 (ja
JP2008515865A (ja
Inventor
テベネ,ルドヴィク
ブラン,ザビエ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LOreal SA
Original Assignee
LOreal SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LOreal SA filed Critical LOreal SA
Publication of JP2008515865A publication Critical patent/JP2008515865A/ja
Publication of JP2008515865A5 publication Critical patent/JP2008515865A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4879182B2 publication Critical patent/JP4879182B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D34/00Containers or accessories specially adapted for handling liquid toiletry or cosmetic substances, e.g. perfumes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D33/00Containers or accessories specially adapted for handling powdery toiletry or cosmetic substances
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/19Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing inorganic ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • A61Q1/04Preparations containing skin colorants, e.g. pigments for lips
    • A61Q1/06Lipsticks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q3/00Manicure or pedicure preparations
    • A61Q3/02Nail coatings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D29/00Manicuring or pedicuring implements
    • A45D29/004Masking devices for applying polish to the finger nails
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/42Colour properties
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/47Magnetic materials; Paramagnetic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/80Process related aspects concerning the preparation of the cosmetic composition or the storage or application thereof
    • A61K2800/88Two- or multipart kits

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、ケラチン物質、特に皮膚、唇、爪または毛、例えばまつ毛にメーキャップを施すことに関する。
出願人の会社は、特に唇のためのメーキャップ組成物を内部で開発しており、それは、磁場の存在下で、配向され、および/または置換されることができ、かつ新しい光学的効果を生じることができる、磁気粒子を含む。
そのような組成物について提起される問題は、得られる効果の長期耐久性である。
本発明は、耐久性の成果を得ることを可能にする、ケラチン物質、特に皮膚または唇に施与するための組成物を提案しようとするものである。
メーキャップ法
1つの態様においては、本発明は、ヒトのケラチン物質、特に皮膚および唇をメーキャップする方法であって、以下の工程:
a) ヒトのケラチン物質に、
i) 少なくとも1種の揮発性溶媒;および
ii) ゼロでない磁化率を有する粒子
を含む、少なくとも1種のメーキャップ組成物を非磁気的な化粧用アプリケーターにより施与すること;ならびに
b) 該施与された組成物に磁場をかけて、該ゼロでない磁化率を有する粒子の少なくとも一部の配向を変更しおよび/または該ゼロでない磁化率を有する粒子の少なくとも一部を移動させること、該磁場は該組成物上に少なくとも1の模様を形成するためにかけられる
を含む方法を提供する。
少なくとも1種の揮発性溶媒、特に揮発性油の存在は有利である。というのは、施与の直後に、それは、磁場の影響下で、磁気粒子にある種の可動性を賦与し、ある乾燥期間後、それはまた、それらの粒子をそれに課された配向で固定するからである。
有利には、組成物は、少なくとも1種の膜形成性ポリマーを含み、そのポリマーは、乾燥後に粒子の固定をさらに高めることができる。
磁場を施用して、組成物上に少なくとも1つの模様を形成することができ、その模様は、例えば場の輪郭の形に結合される。
適当なら、第2の化粧料組成物の層を、磁性体を含む層に施与して、例えば濃さ、光沢、平滑性またはその他の効果を得ることができる。該第2の組成物は、透明であることができ、着色されることができ、または着色されないことができる。第2の組成物はまた、例えば着色された背景を作るために、または第1の組成物の保持を改善するために、および/または快適性のために、第1の組成物の前に表面に施与することができる。
磁場は、磁性体を含む組成物が固定された概観を得るまで、すなわち、磁場が存在し続けるなら、該組成物の概観が変化するのをやめるまで、施用することができる。変形においては、磁場は、暴露された領域における磁性体の全てを永久的に置換および/または配向させる期間より短い期間施与されることができる。組成物の透明性および/または色が、磁場の影響下で段々と変化するので、使用者は、第1の組成物が所望の概観を示したときに、磁性体を場に供することをやめることができる。
磁場は、組成物で覆われる表面の異なる領域に逐次はたらかせることができる。
磁場は、例えば別々の模様を作るように、ばらばらにされた表面の領域にはたらかせることができる。
組成物で覆われる表面の領域は、堆積された後、該領域における組成物の概観を変更しないように、磁場にさらす必要はない。
表面の2領域を、同等でなく磁場にさらすことができる。
組成物は、種々の方法で、例えば、好ましくは非磁気的で、例えばブラシ、フロック加工したエンドピース(endpiece)、フォーム、織物、不織布、ブラシ、または櫛から選択される化粧用アプリケーターによって施与することができるか、またはアプリケーターを使用せずに施与することができ、組成物は、例えば指で広げられるか、もしくは噴霧される。
本発明はまた、上記した方法を実行するためのキットを提供する。
該キットは、
i) 少なくとも1種の揮発性溶媒;および
ii) ゼロでない磁化率を有する粒子
を含むメーキャップ組成物
磁石デバイス;並びに
非磁気的な化粧用アプリケーター
を含むことができる。
有利には、組成物は、少なくとも1種の膜形成性ポリマーをさらに含む。
磁石デバイスは、少なくとも1種の永久磁石または、例えば電池により電力を供給される電磁石を含むことができ、電磁石の場合には、磁石デバイスは、電磁石が電気を用いて選択的に電力を供給されることができるように、スィッチを含むことができる。
キットの磁石デバイスは、時間とともに変化する配向の磁場を作るように配置され得る。磁石デバイスが磁石を含むときには、装置は、例えば磁石を回転させるモーターを含むことができる。変形においては、磁石デバイスは、逐次に電気を用いて電力を供給されるときには回転する磁場が生じるように配置された、複数のソレノイドを含むことができる。
回転する磁場は、例えば回転の対称性を有する模様、例えば浮き彫りにした球体の印象を与える模様を生じることができる。
電磁石は、使用者によって指図されるように、永久的に、または断続的に、電力を供給されることができる。特に、磁石デバイスが、組成物で覆われた表面の近くに正しく配置されない間は、電磁石が電力供給されないように、キットの磁石デバイスを配置することができる。
磁場は、例えば少なくとも50mT(メガトル)であるか、または少なくとも0.2Tもしくは1Tですらある。
磁場の施与を容易にするために、キットの磁石デバイスは、組成物が堆積された表面に対して配置されることを可能にする部材を含むことができる。これは、例えば磁石デバイスが偶然に組成物と接触するようになること、および/または、生じた模様を関連した領域に集中させることを防ぐことができる。
キットの磁石デバイスは、化粧料組成物を施与させるアプリケーターに付けることができる。これは、使用者が扱う物品の数を減らし、メーキャップを容易にする。
キットの磁石デバイスは、化粧料組成物を施与するのに役立つアプリケーターの握り部材に接続された他端を有する棒の一端に取り付けられた磁石を含むことができる。
磁場はまた、交替するN極およびS極を含む磁気構造、特に可撓性の構造によって、働かされることができる。そのような構造は、例えば繰り返しの模様、例えば縞模様を、組成物上に生じることができる。
キットは、化粧料組成物および磁石デバイスを収容する包装を含むことができる。例として、そこで包装は、異なる形状を有する複数の磁石を含んで、異なる模様を生じることができる。
さらなる態様においては、本発明は、
・ 少なくとも1種の揮発性溶媒、特に揮発性油;および
・ 任意的に被覆された金属鉄、特に軟鉄を含む磁性体
を含む化粧料組成物を提供する。
有利には、組成物は、少なくとも1種の膜形成性ポリマーを含む。
金属鉄の存在は、磁性体が磁場に対して高度に感受性であることを保証する。
本発明は、限定されない実施例の以下の詳細な説明から、および添付の図面の考察から、よりよく理解することができ、ここで、
・ 図1は、方法を実施するためのキットの例を図式的に示す。
・ 図2は、唇に施与されている組成物を示す。
・ 図3は、組成物の磁場への暴露を示す。
図1に示されたキット1は、唇に施与するための流体組成物Cを含む容器2および、容器2のための閉鎖をまた構成する握り部材6に接続された他端を有する棒5の1端に取り付けられた施与部材4を含むアプリケーター3を含む。
容器2は、慣用のやり方で、棒5および施与部材4のためのワイパー部材7を備える。
キット1はまた、磁石デバイス10を含み、これは、例えば永久磁石によって構成されるが、これは、変形(示されていない)においては、少なくとも1つの電磁石または、所定のやり方で動かす機械的もしくは電気機械的な系に付けられた磁石を含んで、生成されるべき組成物の堆積物の上に、所望の形を有する模様を作ることができる。
キット1は、まず、図2に示されたように、1つ以上の薄層の形態で、アプリケーター3を使用して組成物Cを施与すること、その後、図3に示されたように、堆積された組成物を磁場に暴露した後乾燥して、所望の模様を形成することを可能にすることによって、使用される。
本発明の1つの態様においては、組成物は、少なくとも1種の揮発性溶媒を含む。
揮発性溶媒
本発明において使用される「揮発性溶媒」という語は、環境温度および環境圧力においてゼロでない蒸気圧、特に0.13〜40,000パスカル(Pa)(水銀柱10-3ミリメートル(mmHg)〜300mmHg)の範囲、好ましくは1.3〜13,000Pa(0.01〜100mmHg)の範囲、好ましくは1.3〜1,300Pa(0.01〜10mmHg)の範囲の蒸気圧を有する、環境温度では液体である溶媒を意味する。
一般に、溶媒の量は、組成物が施与されることを意図された表面の性質に依存する。
溶媒は、水、有機溶媒および油から選択することができる。
油は、シリコーン油または炭化水素油であることができるか、またはそのような油の混合物を含むことができる。
本発明において使用される「シリコーン油」という語は、少なくとも1個のケイ素原子、特に少なくとも1個のSi-O基を含む油を意味する。
「炭化水素油」という語は、主に水素および炭素原子、およびあるいは酸素、窒素、硫黄、および/またはリン原子を含む油を意味する。
揮発性の炭化水素油は、8〜16個の炭素原子を有する炭化水素油、特にC8〜C16分岐アルカン(またイソパラフィンと呼ばれる)、例えばイソドデカン(また2,2,4,4,6-ペンタメチルヘプタンと呼ばれる)、イソデカン、イソヘキサデカンならびに、例えば商品名Isopars(商標)またはPermethyls(商標)の下に販売されている油から選択することができる。
また使用することができる揮発性油は、揮発性のシリコーン、例えば揮発性の線状もしくは環状のシリコーン油、例えば、特に粘度≦8センチストーク(cSt)(8×10-6立法メートル/秒(m2/s))を有し、特に2〜10個のケイ素原子、特に2〜7個のケイ素原子を有する油であり、シリコーンはあるいは、1〜10個の炭素原子を有するアルキルもしくはアルコキシ基を含む。本発明において、挙げることができる適当な揮発性シリコーン油は、特に5〜6cStの粘度を有するジメチコーン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサンおよびそれらの混合物である。
フッ素化された揮発性油、例えばノナフルオロメトキシブタンまたはパーフルオロメチルシクロペンタンおよびそれらの混合物を使用することがまた可能である。
本発明の組成物は、組成物の全重量に対して、0.01〜95重量%、好ましくは1〜75重量%の揮発性油を含むことができる。
組成物は、以下のリストから選択される少なくとも1種の有機溶媒を含むことができる:
・ 環境温度で液体であるケトン、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンまたはアセトン;
・ 環境温度で液体であるアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、ジアセトンアルコール、2-ブトキシエタノールまたはシクロヘキサノール;
・ 環境温度で液体であるグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ペンチレングリコールまたはグリセロール;
・ 環境温度で液体であるプロピレングリコールエーテル、例えばプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルのアセテートまたはジプロピレングリコールモノn-ブチルエーテル;および
・ 短鎖エステル(合計3〜8個の炭素原子を含む)、例えば酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、酢酸n-ブチルまたは酢酸イソペンチル。
組成物はまた、水または、水と、化粧品に慣例的に使用される親水性有機溶媒、例えばアルコール、特に2〜5個の炭素原子を含む線状もしくは分岐した低級モノアルコール、例えばエタノール、イソプロパノールもしくはn-プロパノール、ポリオール、例えばグリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、ペンチレングリコールまたはポリエチレングリコール、親水性C2エーテルおよびC2〜C4アルデヒドとの混合物を含むことができる。
水または水と親水性有機溶媒との混合物は、組成物の全重量に対して0〜90重量%、特に0.1〜90重量%、好ましくは0〜60重量%、より特には0.1〜60重量%の範囲の量で組成物中に存在し得る。
本発明の態様に従えば、施与される組成物は、少なくとも1種の膜形成性ポリマーを含む。
膜形成性ポリマー
「膜形成性ポリマー」という語は、それ自体、またはさらなる膜形成剤の存在下で、表面、特にケラチン性物質に付着する連続した膜、好ましくは粘着性の膜、なおさらには該膜を該表面から分離することができるような粘着性および機械的特性を有する膜を形成することができるポリマーを意味する。
挙げることができる本発明の組成物において使用するのに適当な膜形成性ポリマーは、ラジカルもしくは重縮合タイプの合成ポリマー、天然ポリマーおよびそれの混合物を包含する。
膜形成性ポリマーとして、特に、アクリルポリマー、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ尿素およびセルロース/セルロースポリマー、例えばニトロセルロースを挙げることができる。
該膜形成性ポリマーは、水性相または液体油状相に関するその溶解性に依存して、4つの範疇に分けることができる。
1つの例において、膜形成性ポリマーは、以下を含む群から選択される少なくとも1種のポリマーである:
・ 組成物の液体油状相に可溶性である膜形成性ポリマー、特に脂溶性ポリマー;
・ 組成物の液体油状相に分散性である膜形成性ポリマー、特にポリマー粒子の非水性分散物の形態、特にシリコーンもしくは炭化水素油中の分散物の形態のポリマー;
・ 通常「ラテックス」と呼ばれる、膜形成性ポリマーの粒子の水性分散物;この場合、液体油状相の他に、組成物は水性相を含まなければならない;
・ 水溶性(hydrosoluble) 膜形成性ポリマー;この場合また、組成物は、液体油状相の他に水性相を含まなければならない。
本発明のさらなる実施においては、膜形成性ポリマーはシリコーンを含み、かつ、ポリシロキサンを含む、モノマーがグラフトした非シリコーン有機主鎖を有するポリマーから選択することができる。
本発明のさらなる実施においては、膜形成性ポリマーはシリコーンを含み、かつ、非シリコーン有機モノマーがグラフトしたシリコーンポリマーから選択される。該ポリマーは、脂溶性、脂質分散性(lipodispersible)、水溶性、または適当なら水性媒体に分散性であり得る。
明らかな理由のために、本発明の組成物中の膜形成剤の量は、特に考慮中の膜形成剤の性質の関数として、また組み込まれる組成物の所望の品質の関数として、有意に変化し得る。
かくして、本発明の化粧料組成物は、全組成物重量に対して0.01〜65重量%、特に0.1〜60重量%、特に1〜45重量%であり得る量の膜形成性ポリマーを含むことができる。
組成物は、ポリマーとして、液体油状相中のグラフトエチレン性ポリマーの粒子の分散物を含むことができる。
「エチレン性」ポリマーという語は、エチレン性不飽和結合を含むモノマーを重合することにより得られるポリマーを意味する。
グラフトエチレン性ポリマーの分散物は、該グラフトポリマーとは別個の安定化ポリマー、例えば欧州特許出願第0,749,747号に記載されたものおよび以下に記載されるものは除外され、グラフトエチレン性ポリマーの粒子の表面はかくして、該追加の安定化ポリマーによって安定化されない。グラフトポリマーはかくして、粒子表面に追加の安定剤が不在で、液体油状相中に分散される。
「グラフト」ポリマーという語は、少なくとも1個のペンダント側鎖または鎖末端に配置された鎖、好ましくはペンダント鎖を含む主鎖を有するポリマーを意味する。
有利には、グラフトエチレン性ポリマーは、液体油状相に不溶性であるエチレン性の主鎖および、該主鎖に共有結合され、液体油状相に可溶性の側鎖を含む。
特に、グラフトエチレン性ポリマーは非架橋ポリマーである。特に、ポリマーは、1個の重合性基を含むモノマーを重合することによって得られる。
グラフトエチレン性ポリマーは、例えばグラフトアクリルポリマーである。
グラフトエチレン性ポリマーは、有機重合媒体中で、以下:
・ 該不溶性の主鎖を形成するために、少なくとも1種のエチレン性モノマー、特に少なくとも1種のアクリルモノマーおよび任意的に少なくとも1種の追加の非アクリル性ビニルモノマー;ならびに
・ 側鎖を形成するために、末端重合性基を含む少なくとも1種のマクロモノマー
のラジカル重合によって得ることができ、該マクロモノマーは、重量平均分子量200以上を有し、かつ重合されるマクロモノマーは、0.05〜20重量%のポリマーを示す。
液体油状相は、グラフトエチレン性ポリマーを重合するための有機媒体を含むことができる。
グラフトポリマーが供給される媒体に対応する、液体有機分散媒体は、重合媒体と同一であり得る。
しかしながら、重合媒体は、全部または一部、別の液体有機媒体で置換することができる。重合後、該他の液体有機媒体を重合媒体に添加することができる。媒体は次に、完全に、または一部蒸発除去される。
液体油状相は、分散媒体中に存在するもの以外の液体有機化合物を含むことができる。該他の化合物は、グラフトポリマーが液体油状相中に分散状態のままであるように選択される。
液体有機分散媒体は、得られるグラフトポリマー分散物が組成物に導入されるので、本発明の組成物の液体油状相中に存在することができる。
液体油状相は好ましくは、以下に定義される1種以上の液体有機化合物(または油)を主として含む。
特に、液体油状相は、環境温度(25℃)で水と混和性でない、非水性液体有機相であることができる。
「液体有機化合物」という語は、環境温度(25℃)で液体状態であり、かくしてそれ自体の重量下で流れる非水性化合物を意味する。
挙げることができる、液体有機分散媒体中に存在することができる液体有機化合物または油の例は、
・ ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度パラメーター18 (MPa)1/2以下、好ましくは17(MPa)1/2以下を有する液体有機化合物、特に非シリコーンまたはシリコーン;
・ ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度パラメーター20(MPa)1/2以下を有するモノアルコール;および
・ それらの混合物
である。
ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度パラメーターδは、「ポリマーハンドブック(Polymer Handbook)」、第3版、第VII章、第519〜559頁においてエリック A グルルケ(EricA Grulke)による論文「溶解度パラメーター値(Solubility parameter values)」において、
[数1]
δ= (δD 2+ δP 2 + δH 2)1/2
の関係によって定義され、ここで、
・ δdDは、分子衝突中に誘発される双極子の形成からのLONDON分散力を特徴づけ;
・ δPは、永久双極子間のDEBYE相互作用力を特徴づけ;かつ
・ δHは、特異的相互作用力(水素結合、酸/塩基、ドナー/アクセプター等)を特徴づける。
ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の溶媒の定義は、C M ハンセン(Hansen)による論文、「三次元溶解度パラメーター(The three-dimensional solubility parameters)」、J. ペイント テクノロジー(J. Paint Technology)、39、105(1967年)に記載されている。
挙げることができる、ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度パラメーター18(MPa)1/2以下を有する有機液体化合物、特に非シリコーンまたはシリコーンの例は、液体脂肪、特に油であり、単独で、または混合物として使用される、炭素含有、炭化水素含有、フッ素化された、シリコーンの、任意的に分岐した、天然もしくは合成の油から選択される。
該油のうちで、以下を挙げることができる:脂肪酸およびポリオールのエステル、特にトリグリセリドにより形成される植物油、例えばヒマワリ種子油、ゴマ種子油もしくは菜種油、または長鎖アルコールもしくは酸(すなわち6〜20個の炭素原子を含むもの)から誘導されるエステル、特に式RCOOR'(ここで、Rは7〜19個の炭素原子を含む高級脂肪酸の残基を表し、R'は3〜20個の炭素原子を含む炭化水素鎖を表す)を有するエステル、例えばパルミチン酸、アジピン酸または安息香酸のエステル、特にアジピン酸ジイソプロピル。
揮発性であり得る、線状、分岐、および/または環状のアルカンをまた挙げることができ、特にパラフィン油、ワセリン油または水素化ポリイソブチレン、イソドデカンまたはISOPARS(揮発性イソパラフィン)が挙げられる。エステル、エーテルおよびケトンをまた挙げることができる。
任意的に脂肪族および/もしくは芳香族基で置換された、任意的にフッ素化された、または官能基、例えばヒドロキシル基、チオールおよび/もしくはアミンで置換されたシリコーン油、例えばポリジメチルシロキサンおよびポリメチルフェニルシロキサン、ならびに揮発性シリコーン油、特に環状油を挙げることがまた可能である。
特に、分岐していることができ、揮発性および/または非揮発性のシリコーン油を挙げることができる。
特に、以下の、ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度18(MPa)1/2以下を有する非シリコーン液体有機化合物を挙げることができる:
・ 少なくとも6個の炭素原子、特に6〜30個の炭素原子を含む、線状、分岐または環状のエステル;
・ 少なくとも6個の炭素原子、特に6〜30個の炭素原子を含むエーテル;および
・ 少なくとも6個の炭素原子、特に6〜30個の炭素原子を含むケトン。
「ハンセン(Hansen) 溶解度空間中の総合溶解度パラメーター20(MPa)1/2を有する液体モノアルコール」という語は、6〜30個の炭素原子を含む液体脂肪族脂肪モノアルコールを意味し、炭化水素鎖は置換基を有さない。挙げることができる、本発明に従うモノアルコールは、オレインアルコール、デカノール、オクチルドデカノールおよびリノールアルコールである。
組成物の液体油状相が非シリコーン液体油状相であるときには、グラフトポリマーに存在するマクロモノマーは有利には、以下に記載する、炭素含有マクロモノマーである。
特に、組成物の液体油状相が非シリコーン液体油状相であるときには、組成物に存在するグラフトポリマーは有利には、非シリコーングラフトポリマーである。
「非シリコーングラフトポリマー」という語は、主に炭素含有マクロモノマーを含み、任意的に最大で7重量%、好ましくは最大で5重量%のシリコーンマクロモノマーを含むか、または全く含まないグラフトポリマーを意味する。
本発明の化粧料組成物の液体油状相がシリコーン液体油状相であるときには、グラフトポリマーに存在するマクロモノマーは有利には、以下に記載するシリコーンマクロモノマーである。
特に、液体油状相がシリコーン液体油状相であるときには、組成物に存在するグラフトポリマーは有利には、シリコーングラフトポリマーである。
「シリコーングラフトポリマー」という語は、主にシリコーンマクロモノマーを含み、任意的に最大で7重量%、好ましくは最大で5重量%の炭素含有マクロモノマーを含むか、または全く含まないグラフトポリマーを意味する。
a) モノマー
ポリマーの主鎖を構成するモノマー、マクロモノマー、ポリマーの分子量および、モノマーとマクロモノマーの割合の選択は、液体有機分散媒体の関数としてなされて、有利には、グラフトポリマーの粒子の分散物、特に安定な分散物を得ることができる;この選択は、当業者が行うことができる。
「安定な分散物」という語は、特に、例えば4000rpmで15分間遠心分離後に、固体の沈殿物を形成することができない、または液体/固体相分離ができない分散物を意味する。
分散物中の粒子を形成するグラフトエチレン性ポリマーはかくして、該分散媒体に不溶性の主鎖および該分散媒体に可溶性の部分を含む。
グラフトエチレン性ポリマーはランダムポリマーであり得る。
本発明によれば、「グラフトエチレン性ポリマー」という語は、
・ 1種以上のエチレン性モノマー;と
・ 1種以上のマクロモノマーとの
有機重合媒体中でのラジカル重合によって得ることができるポリマーを意味する。
本発明によれば、「グラフトアクリルポリマー」という語は、
・ 1種以上のアクリルモノマーおよび任意的に1種以上の追加の非アクリルビニルモノマー;と
・ 1種以上のマクロモノマーとの
有機重合媒体中でのラジカル重合によって得ることができるポリマーを意味する。
有利には、アクリルモノマーは、50〜100重量%、好ましくは55〜100重量%(特に5〜95重量%)、好ましくは60〜100重量%(特に60〜90重量%)の(アクリルモノマー+任意の非アクリルビニルモノマー)混合物を表す。
特に、アクリルモノマーは、それのホモポリマーが考慮中の分散媒体中で不溶性である、すなわちホモポリマーが、該分散媒体中で環境温度(20℃)にて5重量%以上の濃度で固体(または溶解していない)形態であるモノマーから選択される。
本発明によれば、「重合可能な末端基を有するマクロモノマー」という語は、その+その末端のうちの1端のみに、重合反応中に主鎖を構成するアクリルモノマーおよび任意の追加の非アクリルビニルモノマーと反応することができる重合可能な末端基を有する任意のポリマーを意味する。マクロモノマーは、グラフトアクリルポリマーのの側鎖を形成することができる。マクロモノマーの重合可能な基は有利には、ラジカル重合によって主鎖を構成するモノマーと重合することができるエチレン性不飽和結合を有する基であり得る。
「炭素含有マクロモノマー」という語は、非シリコーンマクロモノマー、特にエチレン性不飽和結合を有する非シリコーンモノマーを重合させることによって、主として、アクリルおよび/または非アクリルビニルモノマーを重合させることによって得られるオリゴマーマクロモノマーを意味する。
「シリコーンマクロモノマー」という語は、オルガノポリシロキサンマクロモノマー、特にポリジメチルシロキサンマクロモノマーを意味する。
特に、マクロモノマーは、それのホモポリマーが考慮中の分散媒体中に可溶性であるマクロモノマー、すなわち環境温度で該分散媒体に5重量%以上の濃度で完全に溶解するマクロモノマーから選択される。
かくして、グラフトアクリルポリマーは、特に1種以上のアクリルモノマーの重合から生じるアクリルパターンの連鎖によって構成される主鎖(または、主たる鎖)および、マクロモノマーを反応させることから誘導される側鎖(またはグラフト)を含み、該側鎖は、該主鎖に共有結合される。
主鎖(または、主たる鎖)は、考慮中の分散媒体中に不溶性であり、一方、側鎖(またはグラフト)は、該分散媒体中に可溶性である。
本願において使用される「アクリルモノマー」という語は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸のエステル(また(メタ)アクリレートと呼ばれる)および(メタ)アクリル酸のアミド(また(メタ)アクリルアミドと呼ばれる)から選択されるモノマーを意味する。
単独または混合物として使用されるとき、不溶性のポリマー主鎖を形成するのに使用することができる、挙げることができるアクリルモノマーの例はその塩と一緒に、以下のものである:
i) 式(VIII)
Figure 0004879182
(ここで、
・ R1は、水素原子またはメチル基を示し;
・ R2は、
・ 1〜6個の炭素原子を含む線状または分岐のアルキル基であって、該基は、あるいはその鎖中にO、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子を含むか;および/または、あるいは-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、および-NR'R''[ここで、R'およびR''は、同じまたは異なることができ、線状または分岐のC1〜C4アルキルから選択される]から選択される1個以上の置換基を含むか;および/または、あるいは少なくとも1個のポリオキシアルキレン基、特にC2〜C4アルキレン基、特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレンで置換され、該ポリオキシアルキレンは、5〜30個のオキシアルキレンパターンを繰り返すことによって構成され;
・ 3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基であって、該基は、あるいはその鎖中にO、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子を含むか;および/または、あるいはOHおよびハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個以上の置換基を含む、
から選択される基を示し;
挙げることができるR2の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、メトキシエチル、エトキシエチル、メトキシ-ポリオキシエチレン350 OE、トリフルオロエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチルおよびジメチルアミノプロピルである)
を有する(メタ)アクリレート、
ii) 式(IX)
Figure 0004879182
(ここで、
・ R3は、水素原子またはメチル基を示し;
・ R4およびR5は、同じまたは異なることができ、水素原子または1〜6個の炭素原子を含む線状もしくは分岐のアルキル基[あるいは、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、および-NR'R''{ここで、R'およびR''は、同じまたは異なることができ、線状もしくは分岐のC1〜C4アルキルから選択される}から選択される1個以上の置換基を含む]を示すか;または
・ R4は水素原子を表し、かつR5は1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、
挙げることができる、R4およびR5を構成し得るアルキル基の例は、n-ブチル、t-ブチル、n-プロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチルおよびジメチルアミノプロピルである)
を有する(メタ)アクリルアミド;
iii) 少なくとも1個のカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能性を含む(メタ)アクリルモノマー、例えばアクリル酸、メタクリル酸またはアクリルアミドプロパンスルホン酸。
挙げることができる特定のアクリルモノマーは、メチル、エチル、プロピル、ブチルおよびイソブチル(メタ)アクリレート;メトキシエチルもしくはエトキシエチル(メタ)アクリレート;トリフルオロエチルメタクリレート;ジメチルアミノエチルメタクリレート;ジエチルアミノエチルメタクリレート;2-ヒドロキシプロピルメタクリレート;2-ヒドロキシエチルメタクリレート;2-ヒドロキシプロピルアクリレート;2-ヒドロキシエチルアクリレート;ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド;それらの塩;およびそれらの混合物である。
特に、アクリルモノマーは、メチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル酸、ジメチルアミノエチルメタクリレート、およびそれらの混合物から選択される。
挙げることができる追加の非アクリルビニルモノマーは、以下を包含する:
・ 以下の式:
Figure 0004879182
(ここで、R6は、1〜6個の炭素原子を含む線状または分岐のアルキル基、または3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基および/または芳香族基、例えばベンゼン、アントラセンもしくはナフタレンタイプの芳香族基を表す)
を有するビニルエステル;
・ 少なくとも1個のカルボン酸、リン酸またはスルホン酸官能性、例えばクロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸、ビニル安息香酸もしくはビニルリン酸およびそれらの塩を含む非アクリルビニルモノマー;
・ 少なくとも1個の3級アミン官能性を含む非アクリルビニルモノマー、例えば2-ビニルピリジンもしくは4-ビニルピリジン;ならびに
・ それらの混合物。
有利には、グラフトポリマーに存在するアクリルモノマーは、少なくとも1個の(メタ)アクリル酸および、点i)およびii)の下に上記した(メタ)アクリレートおよび(メタ)アクリルアミドから選択される少なくとも1個のモノマーを含む。好ましくはアクリルモノマーは、少なくとも1個の(メタ)アクリル酸および、C1〜C3アルキル(メタ)アクリレートから選択される少なくとも1個のモノマーを含む。(メタ)アクリル酸は、ポリマーの全重量に対して少なくとも5重量%、特に5〜80重量%、好ましくは少なくとも10重量%、特に10〜70重量%、好ましくは少なくとも15重量%、特に15〜60重量%の量で存在することができる。
挙げることができる塩は、無機塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムもしくは水酸化アンモニウムまたはアルカノールアミンタイプの有機塩基、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンもしくは2-メチル-2-アミノ-1-プロパノールを用いて酸基を中和することによって得られるものを包含する。
3級アミン部分を、例えば鉱酸または有機酸を用いて中和することによって形成される塩をまた挙げることができる。挙げることができる鉱酸は、硫酸および塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、リン酸およびホウ酸を包含する。挙げることができる有機酸は、1個以上のカルボン酸、スルホン酸またはホスホン酸を含む酸を包含する。線状、分岐もしくは環状の脂肪族酸または芳香族酸に関することができる。該酸はまた、OおよびNから選択される1個以上のヘテロ原子を、例えばヒドロキシル基の形態で、含むことができる。特に、酢酸、プロピオン酸、テレフタル酸、クエン酸および酒石酸を挙げることができる。
本発明の1つの実施においては、グラフトエチレン性ポリマーは、上記した追加の非アクリルビニルモノマーを含まない。この実施においては、グラフトエチレン性ポリマーの不溶性の主鎖は、上記したアクリルモノマー単独で形成される。
これらの重合されないアクリルモノマーは、考慮中の分散媒体中に可溶性であり得るが、該モノマーを用いて形成されるポリマーは、分散媒体中に不溶性であることを理解すべきである。
本発明の特定の実施においては、エチレン性グラフトポリマーは、有機重合媒体中で、
・単独または混合物として使用される、C1〜C3アルキル(メタ)アクリレートから選択される、主たるアクリルモノマーおよび、任意的に、(メタ)アクリル酸、メタクリル酸および、以下に規定する式(X)を有するアルキル(メタ)アクリレートおよびそれらの塩から選択される1種以上の追加のアクリルモノマー
をラジカル重合して、該不溶性主鎖を形成し;かつ
・ 先に定義した重合性の末端基を含む少なくとも1種のシリコーンマクロモノマーをラジカル重合することによって得ることができる。
主たるアクリルモノマーは、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n-プロピルアクリレート、n-プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレートまたはイソプロピルメタクリレート、およびそれらの混合物であることができる。
より詳細には、メチルアクリレート、メチルメタクリレートおよびエチルメタクリレートを挙げることができる。
追加のアクリルモノマーは、
(メタ)アクリル酸およびそれらの塩;
式(X):
Figure 0004879182
(ここで、
・ R'1は、水素原子またはメチル基を示し;
・ R'2は、
・ 1〜6個の炭素原子を含む線状または分岐のアルキル基であって、該基は、あるいはその鎖中に1個以上の酸素原子を含むか;および/または、-OH、ハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、および-NR'R''[ここで、R'およびR''は、同じまたは異なることができ、線状または分岐のC1〜C3アルキルから選択される]から選択される1個以上の置換基を含み;
・ 3〜6個の炭素原子を含む環状アルキル基であって、該基は、あるいはその鎖中に1個以上の酸素原子を含むか;および/または、あるいはOHおよびハロゲン原子(F、Cl、Br、I)から選択される1個以上の置換基を含む;ならびに
・ それらの混合物
を示す)
を有する(メタ)アクリレートおよびそれらの塩;
から選択することができる。
挙げることができるR'2の例は、メトキシエチル、エトキシエチル、トリフルオロエチル、2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプロピル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノエチルおよびジメチルアミノプロピルを含む。
挙げることができる、より詳細な追加のアクリルモノマーは、(メタ)アクリル酸、メトキシエチルもしくはエトキシエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシエチルアクリレート、それらの塩および混合物を含む。
より詳細には、アクリル酸およびメタクリル酸を挙げることができる。
b) マクロモノマー
マクロモノマーは、重合中、アクリルモノマーおよび任意の追加のビニルモノマーと反応してグラフトエチレン性ポリマーの側鎖を形成することができる重合可能な末端基を、鎖の1端に含む。該重合可能な末端基は、特に、ビニル基または(メタ)アクリレート(または(メタ)アクリルオキシ)基、好ましくは(メタ)アクリレート基であることができる。
マクロモノマーは好ましくは、ホモポリマーが25℃以下、特に-100〜25℃、好ましくは-80〜0℃のガラス転移温度(Tg)を有するマクロモノマーから選択される。
マクロモノマーは、200以上、好ましくは300以上、さらに好ましくは500以上、なおさらに好ましくは600を超える重量平均分子量を有する。
好ましくはマクロモノマーは、200〜100,000、好ましくは500〜50,000、さらに好ましくは800〜20,000、なおさらに好ましくは800〜10,000、なおさらに好ましくは800〜6000の重量平均分子量(Mw)を有する。
本願においては、重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透液体クロマトグラフィー(THF溶媒、線状ポリスチレン試料で確立した較正曲線、屈折計検出器)により決定された。
挙げることができる特定の炭素含有マクロモノマーは、次のものである:
i) ビニルまたは(メタ)アクリレート基から選択される重合可能な末端基を有する線状または分岐のC8〜C22アルキル(メタ)アクリレートホモポリマーおよびコポリマー、特に:モノ(メタ)アクリレート末端を有するポリ(エチル-2-ヘキシルアクリレート)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端を有するポリ(ドデシルアクリレート)もしくはポリ(ドデシルメタクリレート)のマクロモノマー;モノ(メタ)アクリレート末端を有するポリ(ステアリルアクリレート)もしくはポリ(ステアリルメタクリレート)のマクロモノマー。
そのようなマクロモノマーは特に、欧州特許出願第EP-A-0,895,467号および欧州特許出願第EP-A-0,096,459号および、ギルマン(Gillman) K.F., Polymer Letters,第5巻、第477〜481頁(1967年)による論文に記載されている。
特に、モノ(メタ)アクリレート末端を有するポリ(2-エチルヘキシルアクリレート)またはポリ(ドデシルアクリレート)に基づくマクロモノマーを挙げることができる。
ii) エチレン性不飽和結合を有する末端基、特に、(メタ)アクリレート末端基を有するポリオレフィン。挙げることができる該ポリオレフィンの詳細な例は、以下のマクロモノマーであり、それらは(メタ)アクリレート末端基を有することが理解される:ポリエチレンマクロモノマー、ポリプロピレンマクロモノマー、ポリエチレン/ポリプロピレンコポリマーマクロモノマー、ポリエチレン/ポリブチレンコポリマーマクロモノマー、ポリイソブチレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、ポリイソプレンマクロモノマー、ポリブタジエンマクロモノマー、およびポリ(エチレン/ブチレン)ポリイソプレンマクロモノマー。
そのようなマクロモノマーは特に、米国特許明細書第US-A-5,625,005号に記載されており、この明細書は、反応性の(メタ)アクリレート末端基を有する、エチレン/ブチレンマクロモノマーおよびエチレン/プロピレンマクロモノマーを挙げる。
特に、ポリ(エチレン/ブチレン)メタクリレート、例えばクラトン ポリマーズ(KRATON POLYMERS)により商品名KRATON LIQUID L-1253の下に販売されているものを挙げることができる。
挙げることができるシリコーンマクロモノマーの例は、モノ(メタ)アクリレート末端基を有するポリジメチルシロキサン、特に以下の式(XI):
Figure 0004879182
(ここで、
・ R8は、水素原子またはメチル基を示し;
・ R9は、1〜10個の炭素原子を含み、任意的に1個または2個のエーテル結合(-O-)を含む二価の炭化水素基を示し;
・ R10は、1〜10個の炭素原子、特に2〜8個の炭素原子を含むアルキル基を示し;かつ
nは、1〜300、好ましくは3〜200、好ましくは5〜100の整数を示す)
を有するものである。
使用することができるシリコーンマクロモノマーの例は、モノメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサン、例えばユナイテッド ケミカル テクノロジーズ社(United Chemical Technologies Inc.) (UCT)により商品名PS560-K6の下に販売されているもの、またはゲレスト社(Gelest Inc.)により商品名MCR-M17の下に販売されているものである。
より詳細には、重合されたマクロモノマー(グラフトポリマーの側鎖を構成する)は、ポリマーの全重量の0.1〜15重量%、好ましくは0.2〜10重量%、より好ましくは0.3〜8重量%を示す。
使用することができる、非シリコーン液体油状相中に分散された、特に有利なグラフトエチレン性ポリマーは、
・ 特に、イソドデカン、イソノニルイソノナノエート、オクチルドデカノール、ジイソステアリルマレートおよびC12〜C15安息香酸アルキル(例えばFinsolv TN)から選択される溶媒中で、メチルアクリレートおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、KRATON L-1253);
・ 特に、イソドデカン中で、メトキシエチルアクリレートおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特にKraton L-1253);
・ 特に、イソドデカン中で、メチルアクリレート/メチルメタクリレートモノマーおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、KRATON L-1253);
・ 特に、イソドデカン中で、メチルアクリレート/アクリル酸モノマーおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、KRATON L-1253);
・ 特に、イソドデカン中で、メチルアクリレート/ジメチルアミノエチルメタクリレートモノマーおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、KRATON L-1253);
・ 特に、イソドデカン中で、メチルアクリレート/2-ヒドロキシエチルメタクリレートモノマーおよび、メタクリレート末端基を有するポリエチレン/ポリブチレンマクロモノマー(特に、KRATON L-1253);
を重合することによって得られるものである。
特に、シリコーン液体油状相中に分散されたグラフトアクリルポリマーは、
・ 特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーン中で、メチルアクリレートおよび、800〜6000の重量平均分子量を有するモノメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー;
・ 特に、デカメチルシクロペンタシロキサンまたはフェニルトリメチコーン中で、メチルアクリレート、アクリル酸および、800〜6000の重量平均分子量を有するモノメタクリロキシプロピルポリジメチルシロキサンマクロモノマー;
を重合することによって得られるものから選択することができる。
特に、グラフトポリマーは、10,000〜300,000の範囲、特に20,000〜200,000の範囲、さらに好ましくは25,000〜150,000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有する。
上記の特徴の故に、与えられた有機媒体中で、ポリマーは、それら自体を折りたたむ能力を有し、それによって、実質的に球の形である粒子を形成し、該粒子の周囲に展開された側鎖を有し、これは粒子を安定化する。グラフトポリマーの特徴から生じる該粒子は、該媒体中で塊にならず、かくして、自己安定化し、特に安定なポリマーの粒子の分散物を形成する。
特に、分散物のグラフトエチレン性ポリマーは、平均粒径10nm(ナノメートル)〜400nm、好ましくは20〜200nmを有するナノメートル粒子を形成することができる。
この非常に小さい大きさの故に、分散物中のグラフトポリマーの粒子は特に安定であり、かくして塊を形成しそうにない。
グラフトポリマー分散物はかくして安定な分散物であることができ、環境温度(25℃)に長時間(例えば24時間)置かれたとき、沈殿物を形成しない。
特に、グラフトポリマー粒子の分散物は、40〜70重量%、特に45〜65重量%の乾燥分であり得るポリマーの乾燥分含量(乾燥抽出物)を有する。
C) 製造法
グラフトポリマー粒子分散物は、有機重合媒体中での、1種以上の先に定義したアクリルモノマーと、1種以上の先に定義したマクロモノマーとのラジカル共重合工程を含む方法によって製造することができる。
先に示したように、液体有機分散物媒体は、重合媒体と同一であるか、または異なることができる。
慣用のやり方では、共重合は、重合開始剤の存在下で行われる。重合開始剤は、ラジカル開始剤であり得る。一般に、そのような重合開始剤は、有機ペルオキシド化合物、例えばジラウリルペルオキシド、ジベンゾイルペルオキシド、tert-ブチル2-ペルオキシエチルヘキサノエート;およびジアゾ化合物、例えばアゾビスイソブチロニトリルまたはアゾビスジメチルバレロニトリルから選択することができる。
反応はまた、光開始剤または放射、例えばUV、中性子またはプラズマを用いて開始することができる。
一般に、該方法を行うために、有機重合媒体の少なくとも一部、重合後に不溶性の主鎖を構成するアクリルモノマーおよび/または追加のビニルモノマーの一部、マクロモノマー(ポリマーの側鎖を構成する)の全部および重合開始剤の一部が、製造されるべきポリマーの量のために適当な大きさの反応器に導入される。この導入の段階において、反応媒体は、比較的均質な媒体を形成する。
反応媒体は次に撹拌され、モノマーおよびマクロモノマーの重合を得るための温度に加熱される。ある期間後、最初に均質で透明な媒体は、乳白色の概観を獲得する。モノマーおよび重合開始剤の残部により構成される混合物が、その後添加される。その間混合物が撹拌しながら加熱される適当な期間後、媒体は、乳白色の分散物の形態へと安定化し、分散物は、それらが作られる媒体中に安定化されたポリマー粒子を含み、該安定化は、ポリマー中の、該分散媒体に可溶性の側鎖の存在のためである。
グラフトポリマーは、本発明の組成物中に、組成物の全重量に対して1〜70重量%、好ましくは5〜60重量%、さらに好ましくは6〜45重量%、なおさらに好ましくは8〜40重量%の乾燥分含量(活性物質)で存在し得る。
1つの実施においては、膜形成性ポリマーは、組成物の液体油状相、特に組成物の油に可溶性の有機膜形成性ポリマーである。
この場合、本発明者らは、脂溶性ポリマーをいう。脂溶性ポリマーは、任意の化学タイプを有することができ、特に、以下から選択することができる:
a) オレフィン、シクロオレフィン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、エーテル、エステルもしくはビニルアミド、線状、分岐もしくは環状のC4〜C50アルキル基を含む(メタ)アクリル酸のエステルもしくはアミド、特に無定形のもの、の脂溶性で、無定形のホモポリマーおよびコポリマー。好ましい脂溶性ホモポリマーおよびコポリマーは、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、ターチオ-ブチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、またはそれらの混合物からなる群より選択されるモノマーから得られる。挙げることができる例は、商品名GIOVAREZ AC-5099 MLの下に、フェニックス ケム.(PHOENIX CHEM.)により販売されているアルキルアクリレート/シクロアルキルアクリレートコポリマーならびに、ビニルピロリドンコポリマー、例えばC2〜C30アルケン、例えばC3〜C22、およびその会合物のコポリマーである。挙げることができる本発明において使用することができるVPコポリマーの例は、VP/ビニルラウレートコポリマー、、VP/ビニルステアレートコポリマー、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテンまたはVP/アクリル酸/ラウリルメタクリレートである。
挙げることができる特定の脂溶性コポリマーは:
i) シリコーン主鎖およびアクリルグラフトまたは、アクリル主鎖およびシリコーングラフトを有するシリコーングラフトアクリルポリマー、例えば商品名SA 70.5の下に3Mにより販売されている製品、および米国特許明細書第US 5 725 882号、US5 209 924号、US 4 972 037号、US 4 981 903号、US 4 981 902号、US 5 468 477号および米国特許明細書第US 5 219 560号および欧州特許出願第EP0 388 582号に記載されているもの;
ii) 上記出典に記載された範疇の1つに属するフッ素化された基を有する脂溶性ポリマー、特にFOMBLINおよび米国特許明細書第US 5 948 393号に記載されたものおよび、欧州特許出願第EP0 815 836号および米国特許明細書第US 5 849 318号に記載されたアルキル(メタ)アクリレート/パーフルオロアルキル(メタ)アクリレートのコポリマー;
iii) 1個以上のエチレン結合、好ましくは共役したエチレン(またはジエン)結合を含むエチレン性モノマーの重合もしくは共重合から生じるポリマーまたはコポリマー。使用することができるエチレン性モノマーの重合もしくは共重合から生じるポリマーまたはコポリマーは、ビニル、アクリルおよびメタクリルコポリマーを包含する。
1つの実施においては、膜形成性ポリマーは、スチレン部分またはスチレン誘導体(例えばメチルスチレン、クロロスチレンまたはクロロメチルスチレン)によって構成される少なくとも1個のブロックを含むブロックコポリマーである。少なくとも1個のスチレンブロックを含むコポリマーは、2-または3-ブロックコポリマーであるか、または多ブロックコポリマーであるか、または星型もしくは放射型コポリマーですらあることができる。少なくとも1個のスチレンブロックを含むコポリマーは、例えばアルキルスチレンブロック(AS)、エチレン/ブチレンブロック(EB)、エチレン/プロピレンブロック(EP)、ブタジエンブロック(B)、イソプレンブロック(I)、アクリレートブロック(A)、メタクリレートブロック(MA)、またはこれらのブロックの会合物をさらに含むことができる。スチレン部分またはスチレン誘導体によって構成される少なくとも1個のブロックを含むコポリマーは、特にポリスチレン/ポリイソプレンまたはポリスチレン/ポリブタジエンタイプの2-または3-ブロックコポリマー、例えば商品名Luvitol HSBの下にBASFにより販売もしくは製造されているもの、およびポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)タイプのもの、あるいは、ポリスチレン/コポリ(エチレン-ブチレン)タイプのもの、例えば商品名「Kraton」の下に、シェル ケミカル社(Shell Chemical Co.)により、もしくはGelled Permethyl 99Aの下にペンレコ(Penreco)により販売もしくは製造されているものであることができる。
例えば以下のものを挙げることができる:Kraton G1650 (SEBS), Kraton G1651 (SEBS), Kraton G1652 (SEBS), Kraton G1657X (SEBS), Kraton G1701X (SEP), Kraton G1702X (SEP), Kraton G1726X (SEB), Kraton D-1101 (SBS), Kraton D-1102 (SBS), Kraton D-1107 (SIS), Gelled Permethyl 99A-750, Gelled Permethyl 99A-753-58 (星型ブロックコポリマーと3-ブロックポリマーとの混合物),Gelled Permethyl 99A-753-59(星型ブロックコポリマーと3-ブロックポリマーとの混合物),ペンレコ(Penreco)からの Versagel 5970およびVersagel 5960(イソドデカン中の、星型ブロックコポリマーと3-ブロックポリマーとの混合物)。
スチレン-メタクリレートコポリマー、例えば商品名OS 129880、OS 129881およびOS 84383の下にラブリゾル(Lubrizol)から販売されているポリマー(スチレン-メタクリレートコポリマー)をまた使用することができる。
1つの実施においては、膜形成性ポリマーは、ビニルエステル(ビニル基がエステル基の酸素原子に直接結合し、ビニルエステルが、エステル基のカルボニルに結合された1〜19個の炭素原子を含む飽和の、線状もしくは分岐の炭化水素基を有する)および、ビニルエステル(すでに存在するビニルエステルとは異なる)、α-オレフィン(8〜28個の炭素原子を含む)、アルキルビニルエーテル(そのアルキル基は2〜18個の炭素原子を含む)、またはアリルもしくはメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合された1〜19個の炭素原子を有する飽和の、線状もしくは分岐の炭化水素基を有する)であることができる少なくとも1個の他のモノマーのコポリマーから選択される。
該コポリマーは、タイプがビニルであるか、またはアリルもしくはメタリルであることができる架橋剤、例えばテトラ-アリロキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクタンジオエート、ジビニルドデカンジオエートおよびジビニルオクタデカンジオエートを用いて一部架橋されることができる。
挙げることができる該コポリマーの例は、次の通り:酢酸ビニル/ステアリン酸アリル、酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、酢酸ビニル/オクタデセン、酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸アリル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル/オクタデセン-1、酢酸ビニル/ドデセン-1、ステアリン酸ビニル/エチルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/セチルビニルエーテル、ステアリン酸ビニル/酢酸アリル、2,2-ジメチルオクタン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、2,2-ジメチルペンタン酸アリル/ラウリン酸ビニル、ジメチルプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、ジメチルプロピオン酸アリル/ステアリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたジメチルプロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、0.2%のテトラ-アリロキシエタンで架橋された酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋された酢酸ビニル/ステアリン酸アリル、0.2%のジビニルベンゼンで架橋された酢酸ビニル/オクタデセン-1および、0.2%のジビニルベンゼンで架橋されたプロピオン酸アリル/ステアリン酸アリル。
挙げることができるさらなる脂溶性膜形成性ポリマーは、脂溶性コポリマー、特に9〜22個の炭素原子を含むビニルエステルまたはアルキルアクリレートもしくはメタクリレート(アルキル基は10〜20個の炭素原子を含む)を共重合することから生じるものである。
該脂溶性コポリマーは、ビニルポリステアレート、ジビニルベンゼンで架橋されたビニルポリステアレート、ジアリルエーテルもしくはジアリルフタレート、ステアリルポリ(メタ)アクリレート、ビニルポリラウレート、ラウリルポリ(メタ)アクリレートのコポリマーから選択することができ、該ポリ(メタ)アクリレートはあるいは、エチレングリコールジメタクリレートもしくはテトラエチレングリコールを用いて架橋される。
先に定義された脂溶性コポリマーは公知であり、フランス国特許出願第FR-A-2 232 303号に記載されており;それは、2,000〜500,000、特に4,000〜200,000の重量平均分子量を有することができる。
本明細書において使用することができ、挙げることができる脂溶性ポリマーの例は、ポリアルキレン、C2〜C20アルケンのコポリマー、特にポリブテンである。
本明細書において使用することができ、挙げることができる脂溶性ポリマーの例は、ポリアルキレン、C2〜C20アルケンのコポリマー、特にポリブテンである。
b) 無定形で脂溶性の重縮合物、特に水素相互作用ドナー基を含まないもの、特に、C4〜C50アルキル側鎖を含む脂肪族ポリエステルまたは、脂肪酸二量体の縮合から生じるポリエステルまたは、フランス国特許出願第FR 0 113 920号に定義されたような、シーケンス、グラフトもしくは末端基の形態でシリコーン部分を含むポリエステル;ならびに
c) アルキル側鎖(エーテルもしくはエステル)を含む、無定形で、脂溶性の多糖、特に、飽和もしくは不飽和の線状もしくは分岐のC1〜C8アルキル基を含むアルキルセルロース、例えばエチルセルロースまたはプロピルセルロース。
膜形成性ポリマーは特に、セルロースポリマー、例えばニトロセルロース、酢酸セルロース、アセト酪酸セルロース、アセトプロピオン酸セルロース、エチルセルロース、またはポリウレタン、アクリルポリマー、ビニルポリマー、ポリビニルブチラール、アルキド樹脂、アルデヒドの縮合生成物から誘導される樹脂、例えばアリールスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂、例えばトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂、およびアリールスルホンアミドエポキシ樹脂から選択することができる。
使用される膜形成性ポリマーは特に、ニトロセルロースRS 1/8 sec; RS 1/4 sec.; 1/2 sec.; RS 5 sec.; RS 15 sec.; RS 35 sec.; RS 75 sec.; RS 150 sec; AS 1/4 sec.; AS 1/2 sec.; SS 1/4 sec.; SS 1/2 sec.; SS 5 sec.,特に、ヘルクレス(HERCULES)により販売されているもの;「Ketjentflex MS80」アクゾ(AKZO)からのトルエンスルホンアミドホルムアルデヒド樹脂または、ファコンニエール(FACONNIER)からの「Santolite MHP」、「Santolite MS 80」または、パン アメリカーナ(PANAMERICANA)からの「RESIMPOL 80」、ダイニッポン(DAINIPPON)からのアルキド樹脂「BECKOSOL ODE 230-70-E」、ローム&ハース(ROHM & HAAS)からのアクリル樹脂「ACRYLOID B66」および、バックセンデン(BAXENDEN)からのポリウレタン樹脂「TRIXENE PR 4127」であることができる。
d) 一般にシリコーン油に可溶性であるか、または膨潤性である、シリコーン樹脂。これらの樹脂は、架橋されたポリオルガノシロキサンポリマーである。
「樹脂」という語は、三次元構造を意味する。
1つの実施において、シリコーン樹脂は、シルセスキオキサンおよびシロキシシリケートから選択される。
1つの実施において、シリコーン樹脂は、シロキシシリケート、例えば、以下の式:
Figure 0004879182
(ここで、Xおよびyは、50〜80の値を有することができ、Rはアルキル、例えばメチルまたは2個以上の炭素原子を有するアルキルを表す)
により示されるトリメチルシロキシシリケートから選択される。
部分M対部分Qの比は、例えば約0.7:1であり得る。膜形成シリコーン樹脂は、例えばワッカー シリコーン コーポレーション(WACKER SILICONE CORPORATION)から入手可能なWACKER803および804樹脂ならびに、ジェネラル エレクトリック(GENERALELECTRIC)から入手可能なG.E. 1 170-002から選択することができる。
さらなる実施において、シリコーン樹脂は、T部分:
Figure 0004879182
(ここで、tは、数千までであり得る値を有し、Rはアルキル、例えばメチルまたは2個以上の炭素原子を有するアルキルを表す)
を含むシルセスキオキサンから選択される。1つの実施において、シルセスキオキサンは、Rがメチル基であるシルセスキオキサンであるポリメチルシルセスキオキサンから選択される。
ポリメチルシルセスキオキサンは、例えば約500未満のT部分、好ましくは約50〜約500T部分を含むことができる。
全てのポリメチルシルセスキオキサンが膜形成性であるわけではない。例として、ポリメチルシルセスキオキサン、例えばトウシバ(TOSHIBA)からのTOSPEARL(商標)または信越化学工業株式会社(SHIN-ETSU)からのKMP590は、油に非常に不溶性であり、かくして有効な膜形成剤でない。それらのポリメチルシルセスキオキサンの分子量は、一般に数千以上のT部分を含むので、決定するのが困難である。
本発明において使用できるポリメチルシルセスキオキサンの1つの例は、ワッカー ヘミー(WACKER CHEMIE)から入手可能なBELSIL PMS MK(またMK樹脂として知られる)である。ポリメチルシルセスキオキサンは、主としてCH3SiO3/2(T 部分)繰り返し部分により構成され、また約1%(重量%またはモル%)までの(CH3)2SiO2/2 (D 部分)を含むことができるポリマーである。
本発明において使用するために適当なポリメチルシルセスキオキサンは、信越化学工業株式会社(SHIN-ETSU)から入手可能なKR-220Lを含む。KR-220Lの構造は本質的に、末端Si-OHまたはシラノール部分を有する、Tシリコーン部分(CH3SiO3/2)によって構成され、両方共信越化学工業株式会社(SHIN-ETSU)から入手可能である。
ポリメチルシルセスキオキサンKR-242Aは、約98%のTメチル部分および約2%のジメチルD部分を有する構造を有し、Si-OHまたはシラノール末端部分を有する。KR-251は、約88%のTメチル部分および約12%のジメチルD部分を有する構造を有し、Si-OHまたはシラノール末端部分を有する。両方共、信越化学工業株式会社(SHIN-ETSU)から入手可能である。
本発明の1つの実施において、シリコーン樹脂は、シリコーン油または揮発性有機液体に可溶性または分散性である。1つの実施において、シリコーン樹脂は25℃で固体である。
1つの実施において、シリコーン樹脂は、1000〜10,000g/モルの分子量を有することができる。別の実施において、樹脂は、組成物の全重量に対して0.5〜20重量%、好ましくは1〜10重量%の量で組成物中に存在する。
本発明の1つの実施において、シリコーン樹脂は、関係RnSiO(4-n)(ここでnは1.0〜1.50の値を有する)を満たす、M、D、TおよびQから選択される少なくとも2個の部分を含む、M、D、TおよびQ部分の組合せから選択される。そのタイプのある樹脂は、米国特許明細書第US-A-6 074 654号に記載されている。
さらなる実施において、膜形成シリコーン樹脂は、コポリマーの少なくとも1つの部分が、シリコーン部分M、D、TおよびQから選択され、コポリマーの少なくとも1つの追加部分が、エステルから選択される、コポリマーである。膜形成シリコーン樹脂は、例えばジイソステアロイルトリメチロールプロパンシロキシシリケート、例えばジーイー シリコーンズ(GE SILICONES)から入手可能なSF 1 318から選択することができる。
e) ポリオルガノシロキサンタイプのポリアミド-シリコーンコポリマー、例えば文書米国特許明細書第US-A-5 874 069号、第US-A-5 919 441号、第US-A-6 051 216号および第US-A-5 981 680号に記載されているもの。
本発明によれば、該シリコーンポリマーは、以下の2つの範疇に属することができる:
1) 水素相互作用を確立することができる少なくとも2個の基を含むポリオルガノシロキサンであって、該2個の基は、ポリマーの鎖中に位置する;および/または
2) 水素相互作用を確立することができる少なくとも2個の基を含むポリオルガノシロキサンであって、該2個の基は、グラフトもしくは枝に位置する。
ポリマーの鎖中に水素相互作用を確立することができる2個の基を含むポリマーは、式(XXII):
Figure 0004879182
を有する少なくとも1個の部分を含むポリマーであることができ、
ここで、
1) R4、R5、R6およびR7は、同じまたは異なることができ、
・ その鎖中に1個以上の酸素、硫黄および/または窒素の原子を含むことができ、フッ素原子で一部または全部置換されることができる、線状、分岐もしくは環状の、飽和もしくは不飽和のC1〜C40炭化水素基;
・ 1個以上のC1〜C4アルキル基で任意的に置換された、C6〜C10アリール基;
・ 1個以上の酸素、硫黄および/または窒素原子を含むか、または含まない、ポリオルガノシロキサン鎖
から選択される基を表し;
2) Xは、同じまたは異なることができ、1個以上の酸素および/または窒素原子をその鎖中に含むことができる、線状または分岐したC1〜C30アルキレンジイル基を表し;
3) Yは、飽和もしくは不飽和のC1〜C502価の線状もしくは分岐した、アルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレン基であり、これらは、1個以上の酸素、硫黄および/または窒素原子を含むことができるか、および/または、以下の原子または原子の基:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、任意的に1〜3個のC1〜C3アルキル基で置換されたフェニル、C1〜C3ヒドロキシアルキルまたはC1〜C6アミノアルキル基を置換基として有することができ;または
4) Yは、式(XXIII):
Figure 0004879182
(ここで、
・ Tは、任意的にポリオルガノシロキサン鎖で置換された、O、NおよびSから選択される1個以上の原子を含むことができる、3価もしくは4価の、線状もしくは分岐した、飽和もしくは不飽和のC3〜C24炭化水素基を表すか、またはTは、N、PおよびAlから選択される3価原子を表し;
・ R8は、線状もしくは分岐したC1〜C50アルキル基または、1個以上のエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素および/またはスルホンアミド基を含むことができ、任意的にポリマーの別の鎖に結合されることができる、ポリオルガノシロキサン鎖を表す)
を有する基を表し;
5) Gは、同じまたは異なることができ、
Figure 0004879182
(ここで、R9は、水素原子または線状もしくは分岐したC1〜C20アルキル基を表すが、ただし、ポリマーの少なくとも50%の基R9は水素原子を表し、ポリマーの少なくとも2個のG基は、
Figure 0004879182
以外の基である)
から選択される2価基を表し;
6) nは、2〜500、特に2〜200の整数であり、mは、1〜1000、特に1〜700、さらに好ましくは6〜200の整数である。
本発明によれば、ポリマーの80%のR4、R5、R6およびR7基は、好ましくはメチル、エチル、フェニルおよび3,3,3-トリフルオロプロピル基から選択される。
本発明によれば、Yは、ポリマーまたはコポリマーの他の部分との結合を確立するために任意的にさらに1個以上の遊離原子価を含む、種々の2価基を表すことができる。特に、Yは、
a) 線状のC1〜C20、好ましくはC1〜C10アルキレン基;
b) 環および非共役不飽和結合を含むことができる、分岐したC30〜C56アルキレン基;
c) C5〜C6シクロアルキレン基;
d) 1個以上のC1〜C40アルキル基で任意的に置換されたフェニレン基;
e) 1〜5個のアミド基を含むC1〜C20アルキレン基;
f) ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルカン基、C1〜C3ヒドロキシアルキルおよびC1〜C6アルキルアミンから選択される1個以上の置換基を含む、C1〜C20アルキレン基;
g) 式(XXIV):
Figure 0004879182
(ここで、R4、R5、R6、R7、Tおよびmは前記と同義である)
を有するポリオルガノシロキサン鎖;
h) 式(XXV):
Figure 0004879182
を有するポリオルガノシロキサン鎖
から選択される基を表す。
第2の範疇のポリオルガノシロキサンは、式(XXVI):
Figure 0004879182
を有する少なくとも1個の部分を含むポリマーであることができ、
ここで:
・ R4およびR6は、同じまたは異なることができ、式(XXII)についての前記と同義であり;
・ R10は、R4およびR6について前記と同義の基を表すか、または式-X-G-R12(ここで、XおよびGは、式(XXII)についての前記と同義であり、R12は、水素原子または、任意的にO、SおよびNから選択される1個以上の原子をその鎖中に含み、任意的に1個以上のフッ素原子および/もしくは1個以上のヒドロキシル基で置換された、線状、分岐した、または環状の、飽和もしくは不飽和のC1〜C50炭化水素基または、任意的に1個以上のC1〜C4アルキル基で置換されたフェニル基を表す)を有する基を表し;
・ R11は、式-X-G-R 12 (ここで、X、GおよびR12は前記と同義である)を有する基を表し;
・ m1は、1〜998の整数であり;かつ
・ m2は、2〜500の整数である。
本発明によれば、使用されるポリマーは、ホモポリマー、すなわち幾つかの同じ部分、特に式(XXII)または式(XXVI)を有する部分を含むポリマーであることができる。
本発明によれば、式(XXII)を有する幾つかの異なる部分を含むコポリマーによって構成されるポリマー、すなわち少なくとも1個のR4、R5、R6、R7、X、G、Y、mおよびnが、部分のうちの1つにおいて異なるポリマーを使用することがまた可能である。コポリマーはまた、式(XXVI)(ここで、少なくとも1個のR4、R6、R10、R11、m1およびm2は、少なくとも1個の部分において異なる)を有する幾つかの部分によって形成されることができる。
少なくとも1個の、式(XXII)を有する部分および少なくとも1個の、式(XXVI)を有する部分を含むコポリマーを使用することがまた可能であり、式(XXII)を有する部分および式(XXVI)を有する部分はあるいは、互いに同じまたは異なる。
変形においては、他に、エステル、アミド、スルホンアミド、カルバメート、チオカルバメート、尿素、ウレタン、チオ尿素、オキサミド、グアニジンおよびビグアニジノ基ならびにそれらの組合せから選択される、水素結合を確立することができる2個の基を含む少なくとも1個の炭化水素部分を含むコポリマーを使用することがまた可能である。
該コポリマーは、ブロックコポリマー、シーケンスコポリマーまたはグラフトコポリマーであることができる。
f) 線状エチレン性シーケンスドポリマー
本発明の組成物は、膜形成剤として、以下に記載する特定構造を有する「シーケンスドポリマー」と呼ばれる、以下の線状シーケンスエチレン性ポリマーを含むことができる。
「シーケンスド」ポリマーという語は、少なくとも2個の明確な連続物(シーケンス)、好ましくは少なくとも3個の明確な連続物(シーケンス)を含むポリマーを意味する。
このポリマーは、線状構造を有するポリマーである。それに対して、非線状構造のポリマーの例は、分岐、星型、グラフトまたは他の構造を有するポリマーである。
有利には、シーケンスドポリマーはスチレンを含まない。「スチレンを含まないポリマー」という語は、全ポリマー重量に対して10重量%未満、好ましくは5重量%未満、さらに好ましくは2重量%未満、なおさらに好ましくは1重量%未満のスチレン様のモノマー、例えばスチレン、スチレン誘導体、例えばメチルスチレン、クロロスチレンもしくはクロロメチルスチレンを含むか、または全くスチレン様のモノマーを含まないポリマーを意味する。
特に、シーケンスドポリマーは、異なるガラス転移温度(Tg)を有する、少なくとも1個の第1のシーケンスおよび少なくとも1個の第2のシーケンスを含み、該第1および第2のシーケンスは、少なくとも1個の第1のシーケンスの構成モノマーおよび少なくとも1個の第2のシーケンスの構成モノマーを含む中間のシーケンスによって共に連結される。
「少なくとも」1個のシーケンスという語は、1個以上のシーケンスを意味する。
中間のシーケンスは、これらのシーケンスを「相溶化させる」ために、ポリマーの、少なくとも1個の第1のシーケンスの構成モノマーおよび少なくとも1個の第2のシーケンスの構成モノマーを含むシーケンスである。
より正確には、上記および下記において、「第1」および「第2」のシーケンスという語は、シーケンスドポリマーの構造において該シーケンス(またはブロック)の順序を指図するものでは全くない。
有利には、第1および第2のシーケンスならびにシーケンスドポリマーは、互いに相溶性でない。
「互いに相溶性でないシーケンス」という語は、第1のシーケンスに対応するポリマーおよび第2のシーケンスに対応するポリマーによって形成される混合物が、混合物(ポリマーおよび溶媒)の全重量に対して5重量%以上のポリマー混合物の量について、環境温度(25℃)および環境圧力(105Pa[パスカル])にて、液体油状相の質量の大部分にある有機液体中で混和性でないことを意味する。これは、以下であると理解される:
i) 該ポリマーは、それぞれの重量比が10/90〜90/10であるような量の混合物中に存在し;かつ
ii) 第1および第2のシーケンスに対応するポリマーのそれぞれは、シーケンスドポリマーの分子量±15%に等しい(重量もしくは数)平均分子量を有する。
組成物が、有機液体の混合物を含む液体油状相を含むときは、2種以上の有機液体が同じ重量割合で存在すると仮定すると、該ポリマーの混合物は、それらの少なくとも1種中に混和性ではない。
明らかに、液体油状相が1種の有機液体を含むときは、その有機液体は主たる有機液体である。
特に、シーケンスドポリマーは、その主鎖にケイ素原子を含まない。「主鎖」という語は、ペンダント側鎖と対照的に、ポリマーの主な鎖を意味する。
特に、シーケンスドポリマーは、pHを変えずに、少なくとも1重量%の活性物質含量で、環境温度(25℃)にて、水または、水と線状もしくは分岐した2〜5個の炭素原子を含む低級モノアルコール、例えばエタノール、イソプロパノールまたはn-プロパノールとの混合物中に不溶性である。
特に、シーケンスドポリマーはエラストマーではない。
「非エラストマーポリマー」という語は、(例えば、それの最初の長さに対して30%)それを伸ばすことを意図された力に供されたとき、力が止められたときにその最初の長さと実質的に同じ長さに戻らないポリマーを意味する。
より詳細には、「非エラストマーポリマー」という語は、30%の伸長を受けた後、<50%の瞬間回復率Riおよび<70%の遅延回復率R2hを有するポリマーを意味する。好ましくはRiは<30%であり、R2hは<50%である。
i) 回復試験
より正確には、ポリマーの非エエラストマー特性は、以下のプロトコールを用いて決定される:
ポリマーの溶液をテフロン(登録商標)で裏打ちされたマトリックス中に注いだ後、制御された雰囲気下で、23±5℃および50±10%相対湿度にて7日間乾燥することによって、ポリマーの膜が製造される。
約100μm[マイクロメートル]厚の膜が得られ、それから、15mm[ミリメートル]の幅および80mmの長さを有する長方形の試験片が(例えばパンチを用いて)切断される。
ツビック(Zwick)装置を用いて、該試験片に張力が施与され、乾燥のために使用される温度および湿度条件が使用される。
試験片は、50mm/分の速度で引っ張られ、ジョー間の距離は50mmであり、これは試験片の最初の長さ(I0)に対応する。
瞬間回復率Riは、次のようにして決定される:
・ 試験片を30%だけ、すなわち、その最初の長さ(I0)の約0.3倍だけ伸長する;
・ 力をゆるめ、引張り速度、すなわち50mm/分に等しい戻し速度を課し、ゼロ応力に戻した後の試料の残留伸長を、百分率として測定する(εi)。
%としての瞬間回復率(Ri)は、以下の式:
[数2]
Ri = (εmax i)/ εmax) x 100
によって与えられる。
遅延回復率を決定するために、ゼロ応力に戻した2時間後の試験片の残留長さを百分率として測定する(ε2h)。
%としての遅延回復率(R2h)は、以下の式:
[数3]
R2h= (εmax 2h)/.εmax) x 100
によって与えられる。
単に表示として、本発明の1つの実施におけるポリマーは、10%の瞬間回復率Riおよび30%の遅延回復率R2hを有する。
有利には、シーケンスドポリマーは、2より上、例えば2〜9、特に2.5以上、例えば2.5〜8、さらに特に2.8以上、特に2.8〜6の多分散性Iを有する。
シーケンスドポリマーの多分散率Iは、重量平均分子量Mw対数平均分子量Mnの比に等しい。
重量平均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透液体クロマトグラフィー(THF溶媒、線状ポリスチレン試験片を用いて確立された較正曲線、屈折計検出器)によって決定される。
シーケンスドポリマーの重量平均分子量(Mw)は、特に300,000以下、例えば35,000〜200,000、さらに特に45,000〜150,000である。
シーケンスドポリマーの平均分子量(Mn)は、特に70,000以下、例えば10,000〜60,000、さらに特に12,000〜50,000である。
シーケンスドポリマーの各シーケンスまたはブロックは、1つのタイプのモノマー、または幾つかの異なるタイプのモノマーから誘導される。
このことは、各シーケンスが、ホモポリマーまたはコポリマーにより構成されることができ、該コポリマーは今度はランダムまたは交互であり得るシーケンスを構成することを意味する。
有利には、シーケンスドポリマーの、少なくとも1個の第1のシーケンスの構成モノマーおよび少なくとも1個の第2のシーケンスの構成モノマーを含む中間のシーケンスは、ランダムポリマーである。
特に、中間のシーケンスは本質的に、第1のシーケンスおよび第2のシーケンスの構成モノマーから誘導される。
「本質的に」という語は、少なくとも85%、特に少なくとも90%、さらに特に95%、さらに特に100%を意味する。
有利には、中間のシーケンスは、第1および第2のシーケンスのガラス転移温度の間の範囲のガラス転移温度Tgを有する。
第1および第2のシーケンスについて示されるガラス転移温度は、各シーケンスの構成モノマーの理論的Tgから決定される理論的Tgであり得、これは、フォックスの原理(Fox's Law)として知られる以下の関係
Figure 0004879182

Figure 0004879182
は、当該シーケンス中のモノマーiの質量画分であり、Tgiは、モノマーiのホモポリマーのガラス転移温度である)
を用いて、参考の手引き、たとえばポリマーハンドブック(Polymer Handbook)、第3版、ジョン ウィリー(John Wiley)において見出すことができる。
他に示されなければ、本願において第1および第2のシーケンスについて示されるTgは、理論的Tgである。
第1および第2のシーケンスのガラス転移温度間の差は、一般に10℃より上、特に20℃より上、さらに特に30℃より上である。
ii) ポリマーのシーケンス
特に、シーケンスドポリマーの第1のシーケンスは、
a) 40℃以上のTgを有するシーケンス;
b) 20℃以下のTgを有するシーケンス;
c) 20℃と40℃との間のTgを有するシーケンス;
から選択することができ、第2のシーケンスは、第1のシーケンスと異なる、範疇a)、b)またはc)から選択される。
本発明において使用される「…と…との間」という語は、記載される限界が除外される値の範囲を意味し、「…〜…」という語は、その限界が含まれる値の範囲を意味する。
a) 40℃以上のTgを有するシーケンス
40℃以上のTgを有するシーケンスは、例えば40〜150℃、特に50℃以上、例えば50〜120℃、特に60℃以上、例えば60〜120℃のTgを有する。
40℃以上のTgを有するシーケンスは、ホモポリマーまたはコポリマーであり得る。
該シーケンスがホモポリマーであるとき、それは、モノマーから製造されるホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するような該モノマーから誘導される。この第1のシーケンスは、1つのタイプのモノマー(対応するホモポリマーのTgが40℃以上である)によって構成されるホモポリマーであり得る。
第1のシーケンスがコポリマーであるとき、それは、1種以上のモノマーから全部または一部誘導されることができ、その性質および濃度は、得られるコポリマーのTgが40℃以上であるように選択される。例として、コポリマーは以下を含み得る:
・ モノマーから製造されるホモポリマーが40℃以上のTg、例えば40〜150℃のTg、特に50℃以上、例えば50〜120℃のTg、特に60℃以上、例えば60〜120℃のTgを有するような該モノマー;および
・ モノマーから製造されるホモポリマーが40℃以下のTgを有するような該モノマーであって、以下に記載するように、20℃と40℃との間のTgを有するモノマーおよび/または20℃以下のTg、例えば-100℃〜20℃、特に15℃未満、特に-80〜15℃、特に10℃未満、例えば-50〜0℃のTgを有するモノマーから選択される。
そのホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するモノマーは好ましくは、以下のモノマー(また主要なモノマーと呼ばれる)から選択される:
・ 式(XII):
Figure 0004879182
(ここで、R1は、非置換の線状もしくは分岐した1〜4個の炭素原子を含むアルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピルもしくはイソブチル基を表すか、またはR1は、C4〜C12シクロアルキル基を表す)
を有するメタクリレート;
・ 式(XIII):
Figure 0004879182
(ここで、R2は、C4〜C12シクロアルキル基、例えばイソボルニルアクリレートまたはターチオブチル基を表す)
を有するアクリレート;
式(XIV):
Figure 0004879182
(ここで、
・ R7およびR8は、同じまたは異なることができ、それぞれ水素原子または線状もしくは分岐したC1〜C12アルキル基、たとえばn-ブチル、t-ブチル、イソプロピル、イソヘキシル、イソオクチルもしくはイソノニル基を表すか、またはR7はHを表し、かつR8は、1,1-ジメチル-3-オキソブチル基を表し、
・ R'は、Hまたはメチルを表す)
を有する(メタ)アクリレート;ならびに
・ それらの混合物。
挙げることができるモノマーの例は、N-ブチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-イソプロピルアクリルアミド、N,N-ジメチルアクリルアミドおよびN,N-ジブチルアクリルアミドである。
特に有利な主要モノマーは、メチルメタクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートおよびそれらの混合物である。
b) 20℃以下のTgを有するシーケンス
20℃以下のTgを有するシーケンスは、例えば-100〜20℃、好ましくは15℃以下、特に-80〜15℃、さらに好ましくは10℃以下、例えば-50〜0℃のTgを有する。
20℃以下のTgを有するシーケンスは、ホモポリマーまたはコポリマーであり得る。
該シーケンスがホモポリマーであるとき、それは、モノマーから製造されるホモポリマーが20℃以下ガラス転移温度を有するような該モノマーから誘導される。該第2のシーケンスは、1つのタイプのモノマー(対応するホモポリマーのTgが20℃以下である)によって構成されるホモポリマーであり得る。
20℃以下のTgを有するシーケンスがコポリマーであるとき、それは、1種以上のモノマーから全部または一部誘導されることができ、その性質および濃度は、得られるコポリマーのTgが20℃以下であるように選択される。
例として、それは、以下を含むことができる:
・ 対応するホモポリマーが20℃以下のTg、例えば-100〜20℃、特に15℃未満、特に-80〜15℃、特に10℃未満、例えば-50〜0℃のTgを有する1種以上のモノマー;および
・ 対応するホモポリマーが20℃より上のTgを有する1種以上のモノマー、例えば40℃以上のTg、例えば40〜150℃のTg、特に50℃以上、例えば50〜120℃、特に60℃以上、例えば60〜120℃のTgを有するモノマー、および/または、上記した20℃と40℃との間のTgを有するモノマー。
特に、20℃以下のTgを有するシーケンスは、ホモポリマーである。
そのホモポリマーが20℃以下のTgを有するモノマーは好ましくは、以下のモノマーまたは主要モノマーから選択される:
・ 式(XV):
Figure 0004879182
(R3は、O、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子が挿入された、非置換の線状または分岐したC1〜C12アルキル基を表す)
を有するアクリレート;
・ 式(XVI):
Figure 0004879182
(R4は、O、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子が任意的に挿入される、非置換の線状または分岐したアルキルC6〜C12基を表す)
を有するメタクリレート;
・ 式(XVII):
Figure 0004879182
(R5は、線状または分岐したC4〜C12アルキル基を表す)
を有するビニルエステル;
・ ビニルアルコールおよびC4〜C12アルコールのエーテル;
・ C4〜C12アルキルのN-アルキル化アクリルアミド、例えばN-オクチルアクリルアミド;ならびに
・ それらの混合物。
20℃以下のTgを有するシーケンスのために特に好ましい主要モノマーは、そのアルキル鎖が1〜10個の炭素原子を含むアルキルアクリレート、例えばメチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレートおよびそれらの混合物である。
c) 20℃と40℃との間のTgを有するシーケンス
20℃と40℃との間のTgを有するシーケンスは、ホモポリマーまたはコポリマーであり得る。
該シーケンスがホモポリマーであるとき、それは、モノマーから製造されるホモポリマーが20℃と40℃との間のガラス転移温度を有するような該モノマー(または主要モノマー)から誘導される。該第1のシーケンスは、1つのタイプのモノマー(対応するホモポリマーのTgが20℃〜40℃である)によって構成されるホモポリマーであり得る。
20℃と40℃との間のガラス転移温度を有するホモポリマーを有するモノマーは好ましくは、n-ブチルメタクリレート、シクロデシルアクリレート、ネオペンチルアクリレート、イソデシルアクリルアミドおよびそれらの混合物から選択される。
20℃と40℃との間のTgを有するシーケンスがコポリマーであるとき、それは、1種以上のモノマー(または主要モノマー)から全部または一部誘導され、その性質および濃度は、得られるコポリマーのTgが20℃と40℃との間であるように選択される。
有利には、20℃と40℃との間のTgを有するシーケンスは、以下から全部または一部誘導されたコポリマーである:
・ 上記したように、その対応するホモポリマーが40℃以上のTg、例えば40〜150℃、特に50℃以上、例えば50〜120℃、好ましくは60℃以上、例えば60〜120℃のTgを有する主要モノマー;および/または
・ 上記したように、その対応するホモポリマーが20℃以下のTg、例えば-100〜20℃のTg、特に15℃以下、特に-80〜15℃、特に10℃以下、例えば-50〜0℃のTgを有する主要モノマー;
該モノマーは、第1のシーケンスを形成するコポリマーのTgが20℃と40℃との間であるように選択される。
該主要モノマーは、例えばメチルメタクリレート、イソボルニルアクリレートおよびメタクリレート、ブチルアクリレート、2-エチルヘキシルアクリレートならびにそれらの混合物から選択される。
さらに詳細には、20℃以下のTgを有する第2のシーケンスの割合は、ポリマーの10〜85重量%、好ましくは20〜70重量%、さらに好ましくは20〜50重量%である。
各シーケンスはそれにもかかわらず、少なくとも1種の他のシーケンスの構成モノマーを少ない割合含むことができる。
故に、第1のシーケンスは、少なくとも1種の第2のシーケンスの構成モノマーを含むことができ、逆にもいえる。
上記したモノマーの他に、シーケンスドポリマーの第1および/または第2のシーケンスのそれぞれは、追加のモノマーと呼ばれる1種以上のモノマーを含むことができ、追加のモノマーは、上記した主要モノマーとは異なる。
これらの追加のモノマーの性質および量は、それらが形成されるシーケンスが所望のガラス転移温度を有するように選択される。
iii) 追加のモノマー
この追加のモノマーは、例えば以下から選択される:
・ 親水性モノマー、例えば
・ 少なくとも1個のカルボン酸もしくはスルホン酸官能性を含むエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えば
・ アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、ビニル安息香酸、ビニルリン酸、およびそれらの塩;
・ 少なくとも1個の3級アミン官能性を含むエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えば:
・ 2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドおよびそれらの塩;
・ 式(XVIII):
Figure 0004879182
(ここでR6は、1〜4個の炭素原子を含む線状もしくは分岐したアルキル基、たとえば メチル、エチル、プロピルまたはイソブチル基を表し、該アルキル基は、ヒドロキシル基(例えば2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート)およびハロゲン原子(Cl、Br、I、F)(例えばトリフルオロエチルメタクリレート)から選択される1個以上の置換基で置換される)
を有するメタクリレート;
・ 式(XIX):
Figure 0004879182
(ここでR9は、O、NおよびSから選択される1個以上のヘテロ原子が任意的に挿入される、線状または分岐したC6〜C12アルキル基を表し、該アルキル基は、ヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、F)から選択される1個以上の置換基で置換される)
を有するメタクリレート;
・ 式(XX):
Figure 0004879182
(ここでR10は、ヒドロキシル基およびハロゲン原子(Cl、Br、I、F)から選択される1個以上の置換基で置換された、線状または分岐したC1〜C12アルキル基を表す(例えば2-ヒドロキシプロピルアクリレートおよび2-ヒドロキシエチルアクリレート)か、またはR10は、5〜30個のオキシエチレン部分の繰返しを有するC1〜C12-O-POE(ポリオキシエチレン) 例えばメトキシ-POEを表すか、またはR 8 、5〜30個のエチレンオキシド部分を含むポリオキシエチレン基を表す)
を有するアクリレート;
・ 1個以上のケイ素原子を含むエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えばメタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン;ならびに
・ それらの混合物。
特に好ましい追加のモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、トリフルオロエチルメタクリレートおよびそれらの混合物である。
特定の実施においては、シーケンスドポリマーは、非シリコーンポリマー、すなわちケイ素原子を含まないポリマーである。
該追加のモノマーは一般に、第1および/または第2のシーケンスの全重量の30重量%以下、例えば1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%、さらに好ましくは7〜15重量%の量を示す。
特に、第1および第2のシーケンスのそれぞれは、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマーおよび任意的に、(メタ)アクリル酸およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種のモノマーを含む。
有利には、シーケンスドポリマーの第1および第2のシーケンスのそれぞれは、アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルから選択される少なくとも1種のモノマーおよび任意的に、(メタ)アクリル酸およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種のモノマーから全部誘導される。
iv) 製造法
シーケンスドポリマーは、以下の製造方法を用いた、溶液中でのラジカル重合によって得ることができる:
・ 重合溶媒の一部を、重合のために適当な温度(典型的には60〜120℃)に加熱された適当な反応器に導入すること;
・ 該温度に達したなら、重合開始剤の一部分の存在下で第1のシーケンスの構成モノマーを導入すること;
・ 90%の最大程度の転化率に対応する時間Tの最後に、第2のシーケンスの構成モノマーおよび開始剤の残り部分を導入すること;
・ 時間T'(3〜6時間)の間混合物を反応させること、その最後に、混合物は環境温度に戻される;
・ 重合溶媒中に、溶液でのポリマーを得ること。
「重合溶媒」という語は、溶媒または溶媒の混合物を意味する。特に、重合溶媒は、酢酸エチル、酢酸ブチル、アルコール、例えばイソプロパノールもしくはエタノール、脂肪族アルカン、例えばイソドデカンおよびそれらの混合物から選択することができる。特に、重合溶媒は、酢酸ブチルおよびイソプロパノールもしくはイソドデカンの混合物である。
特定の実施においては、シーケンスドポリマーは、a)で上記した40℃以上のTgを有する第1のシーケンスおよびb)で上記した20℃以下のTgを有する第2のシーケンスを含む。
特に、40℃以上のTgを有する第1のシーケンスは、モノマーから製造されるホモポリマーが40℃以上のガラス転移温度を有するようなモノマー、例えば上記したモノマーから誘導されるコポリマーである。
有利には、20℃以下のTgを有する第2のシーケンスは、モノマーから製造されるホモポリマーが20℃以下のガラス転移温度を有するようなモノマー、例えば上記したモノマーから誘導されるホモポリマーである。
特に、40℃以上のTgを有するシーケンスの割合は、ポリマーの20〜90重量%、好ましくは30〜80重量%、さらに好ましくは50〜70重量%である。
特に、20℃以下のTgを有するシーケンスの割合は、ポリマーの5〜75重量%、好ましくは15〜50重量%、さらに好ましくは25〜45重量%である。
有利には、シーケンスドポリマーは、
・ イソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレートコポリマーである、40℃以上のTg 、例えば85〜115℃のTgを有する第1のシーケンス;
・ 2-エチルヘキシルアクリレートホモポリマーである、20℃以下のTg、例えば-85〜-55℃のTgを有する第2のシーケンス;および
・ ランダムイソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレート/2-エチルヘキシルアクリレートコポリマーである、中間のシーケンス
を含むことができる。
さらなる実施においては、シーケンスドポリマーは、c)に記載した20℃と40℃との間のガラス転移温度(Tg)を有する第1のシーケンスおよび、b)において上記した20℃以下のガラス転移温度または上記した40℃以上のガラス転移温度を有する第2のシーケンスを含む。
特に、20℃と40℃との間のTgを有する第1のシーケンスの割合は、ポリマーの10〜85重量%、特に30〜80重量%、さらに好ましくは50〜70重量%である。
第2のシーケンスが40℃以上のTgを有するシーケンスであるとき、特にそれは、ポリマーの10〜85重量%、特に20〜70重量%、さらに特に30〜70重量%の割合で存在する。
第2のシーケンスが20℃以下のTgを有するシーケンスであるとき、特にそれは、ポリマーの10〜85重量%、特に20〜70重量%、さらに特に20〜50重量%の割合で存在する。
特に、20℃と40℃との間のTgを有する第1のシーケンスは、対応するホモポリマーが40℃以上のTgを有するようなモノマー、および対応するホモポリマーが20℃以下のTgを有するようなモノマーから誘導されるコポリマーである。
有利には、20℃以下のTgを有するか、または40℃以上のTgを有する第2のシーケンスは、ホモポリマーである。
第1の変形においては、シーケンスドポリマーは、以下を含む:
・ イソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレート/2-エチルヘキシルアクリレートを含むコポリマーである、20℃と40℃との間のTg、例えば21〜39℃のTgを有する第1のシーケンス;
・ メチルメタクリレートホモポリマーである、20℃以下のTg、例えば-65〜-35℃のTgを有する第2のシーケンス;および
・ ランダムイソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレート/2-エチルヘキシルアクリレートコポリマーである、中間のシーケンス。
別の変形においては、シーケンスドポリマーは、以下を含むことができる:
・ イソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレートコポリマーである、40℃以上のTg、例えば85〜115℃のTgを有する第1のシーケンス;
・ イソブチルアクリレートホモポリマーである、20℃以下のTg、例えば-35〜-5℃のTgを有する第2のシーケンス;および
・ ランダムイソボルニルメタクリレート/イソブチルメタクリレート/イソブチルアクリレートランダムコポリマーである、中間のシーケンス。
なおさらなる変形においては、シーケンスドポリマーは、以下を含むことができる:
・ イソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレートコポリマーである、40℃以上のTg、例えば60〜90℃のTgを有する第1のシーケンス;
・ イソブチルアクリレートホモポリマーである、20℃以下のTg、例えば-35〜-5℃のTgを有する第2のシーケンス;および
・ ランダムイソボルニルアクリレート/イソブチルメタクリレート/イソブチルアクリレートコポリマーである、中間のシーケンス。
g) シリカ誘導体と末端シラノール基を有するポリオルガノシロキサンとの間の反応の生成物、例えば米国特許明細書第US-A-5 162 410号、第US-A-0 330 747号および第US-A-5 451 610 号に記載されたもの(これにより、肩の内容は、引用することにより組み入れられる)。そのタイプの生成物は、商品名Bio-PSAの下にダウ コーニング(Dow Corning)により販売されており、例えば参照番号7-4405を有するその範囲の製品。
本発明に従えば、膜形成性ポリマーは、環境温度、例えば約25℃で組成物の油状相に不溶性の固体であり得る。ポリマーはまた、その軟化温度で液体有機相(または油状相)に可溶性であるポリマー起源の蝋とは対照的に、その軟化温度で油状相に不溶性である。これに関して、ポリマーは蝋ではない。
1) ポリマー
本発明の組成物は有利には、生理学的に許容される油状相中の1種以上のポリマーの本質的に球状のポリマー粒子の少なくとも1種の安定な分散物を含む。
該分散物は、特に、該液体有機層中の安定分散物でのポリマーのナノ粒子の形態であり得る。ナノ粒子は好ましくは、5〜800nmの範囲、好ましくは50〜500nmの範囲の平均粒径を有する。しかしながら、1μmまでのポリマー粒径を得ることが可能である。
特に、分散物のポリマー粒子は、水溶性(hydrosoluble)アルコール、例えばエタノールに不溶性である。
本発明の組成物において使用することができる分散物のポリマーは好ましくは、2,000〜10,000,000g/モル程度の分子量および-100〜300℃、好ましくは-50〜100℃、さらに好ましくは-10〜50℃のTgを有する。
好ましくは皮膚の温度と同じかそれ以下の低いTg、特に40℃以下のTgを有する、膜を形成することができるポリマーを使用することが可能である。
挙げることができる膜形成性ポリマーの例は、好ましくは40℃以下のTg、特に-10〜30℃のtgを有する、アクリルもしくはビニルラジカルコポリマーまたはホモポリマーであり、単独で、または混合物として使用される。
「ラジカルタイプのポリマー」という語は、不飽和モノマー、特にエチレン性不応和結合を有するモノマーを重合することによって得られるポリマーを意味し、各モノマーは、(重縮合物と対照的に)自己重合することができる。ラジカルタイプのポリマーは、特にポリマーまたはコポリマー、ビニル、特にアクリルポリマーであることができる。
アクリルポリマーは、少なくとも1個の酸基および/または該酸モノマーのエステルおよび/または該酸のアミドを含むエチレン性不飽和結合を有するモノマーの重合から生じることができる。
使用することができる酸基を有するモノマーは、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸およびイタコン酸を包含する。特に、(メタ)アクリル酸およびクロトン酸、さらに特に(マタ)アクリル酸を使用することができる。
酸モノマーのエステルは、有利には、(メタ)アクリル酸のエステル((メタ)アクリレートとしてまた知られる)、例えばアルキル(メタ)アクリレート、特にC1〜C20アルキル、好ましくはC1〜C8アルキルの(メタ)アクリレート、アリール(メタ)アクリレート、特にC6〜C10アリールの(メタ)アクリレート、およびヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、特にC2〜C6ヒドロキシアルキルの(メタ)アクリレートから選択される。挙げることができるアルキル(メタ)アクリレートは、メチル、エチル、ブチル、イソブチル、2-エチルヘキシルおよびラウリルメタクリレートを包含する。挙げることができるヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートは、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートおよび2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートを包含する。挙げることができるアリール(メタ)アクリレートは、ベンジルアクリレートおよびフェニルアクリレートを包含する。
本発明の化粧料組成物に特に適当である(メタ)アクリル酸エステルは、アルキル(メタ)アクリレートである。
使用することができる特定のラジカルポリマーは、(メタ)アクリル酸およびアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、特にC1〜C4アルキル(メタ)アクリレートのコポリマーである。さらに特に、任意的にアクリル酸と共重合されたメチルアクリレートを使用することができる。
挙げることができる酸モノマーのアミドは、(メタ)アクリルアミド、特にN-アルキル(メタ)アクリルアミド、特にC2〜C12アルキル(メタ)アクリルアミド、例えばN-エチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミドおよびN-t-オクチルアクリルアミド;N-ジアルキルC1〜C4アルキル(メタ)アクリルアミドである。
アクリルポリマーはまた、少なくとも1個のアミン基を遊離の形態、または一部もしくは全部中和された形態、または実際には一部もしくは全部4級化された形態で含む、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを重合することから生じ得る。例として、そのようなモノマーは、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ビニルアミン、ビニルピリジン、および/またはジアリルジメチルアンモニウムクロリドであり得る。
ビニルポリマーはまた、ビニルエステルおよびスチレンモノマーから選択される少なくとも1種のモノマーを単独重合または共重合することから生じ得る。特に、該モノマーは、酸モノマーおよび/またはそれらのエステルおよび/またはそれらのアミド、例えば上記したものと重合することができる。挙げることができるビニルエステルの例は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ビニルピバレート、安息香酸ビニルおよびt-ブチル安息香酸ビニルである。挙げることができるスチレンモノマーの例は、アルファーメチルスチレンである。
先に与えられたモノマーのリストは限定されるものではなく、アクリルおよびビニルモノマーの範疇に入る当業者に公知である任意のモノマー(シリコーン鎖によって変性されたモノマーを含む)を使用することが可能である。
使用することができる他のビニルモノマーとして、以下を挙げることができる:
・ N-ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、ビニルN-アルキル(C1〜C6)ピロール、ビニルオキサゾール、ビニルチアゾール、ビニルピリミジン、ビニルイミダゾール;
・ オレフィン、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン、ブタジエン。
ビニルポリマーは、1種以上の2-官能性モノマー、特に少なくとも2個のエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えばエチレングリコールジメタクリレートまたはジアリルフタレートを用いて、架橋されることができる。
限定しないやり方で、本発明の分散物のポリマーは、以下のポリマーまたはコポリマーから選択することができる:ポリウレタン、アクリルポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素-ポリウレタン、ポリエステル-ポリウレタン、ポリエーテル-ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、アルキド;アクリルおよび/またはビニルポリマーもしくはコポリマー;アクリル-シリコーンコポリマー;ポリアクリルアミド;シリコーンポリマー、例えばポリウレタンもしくはシリコーンアクリルフッ素化ポリマーならびにそれらの混合物。
油状相中の分散物中のポリマーは、組成物の乾燥分の5〜40重量%、好ましくは5〜35重量%、さらに8〜30重量%を示し得る。
2) 安定剤
1つの実施において、分散物のポリマー粒子は、環境温度で固体の安定剤によって表面安定化される。分散物中の乾燥分含量はよって、ポリマーの全量+安定剤を示し、ポリマーの量が5%未満にならないように与えられる。
特に、ポリマー粒子は、シーケンスドポリマー、グラフトポリマーおよび/またはランダムポリマーであることができる安定剤を、単独で、または混合物として使用して、表面安定化される。安定化は、任意の公知の手段により、特に重合中に安定化ポリマーを直接添加することによって、達成することができる。
安定剤はまた、ポリマーの重合前に混合物中に存在することができる。しかしながら、特にモノマーをまた連続的に添加するときに、連続的に安定剤を添加することがまた可能である。
モノマーの最初の混合物に対して2〜30重量%、好ましくは5〜20重量%の安定剤を使用することができる。
グラフトおよび/またはシーケンスドポリマーが安定剤として使用されるときには、加工処理溶媒は、該ポリマー-安定剤のグラフトもしくはシーケンスの少なくとも一部分が該溶媒に可溶であり、グラフトもしくはシーケンスの残りの部分は、それに可溶性でないように選択される。重合中に使用されるポリマー-安定剤は、加工処理溶媒に可溶性であるか、または分散性でなければならない。さらに、その不溶性のシーケンスもしくはグラフトが、重合中に形成されるポリマーについてある親和性を有する、安定剤を選択することが好ましい。
挙げることができるグラフトポリマーは、炭化水素鎖がグラフトされたシリコーンポリマー;シリコーン鎖がグラフトされた炭化水素ポリマーを包含する。
かくして、少なくとも1個のポリオルガノシロキサンタイプのブロックおよび少なくとも1個のラジカルポリマーのブロックを含む、グラフトもしくはシーケンスブロックコポリマーを使用することができ、例えば非水性媒体がシリコーンであるとき使用することができるアクリル/シリコーンタイプのグラフトコポリマーを使用できる。
少なくとも1個のポリオルガノシロキサンタイプのブロックおよび少なくとも1個のポリエーテルを含む、グラフトもしくはシーケンスブロックコポリマーを使用することがまた可能である。ポリオルガノシロキサンブロックは、特にポリジメチルシロキサンまたはポリアルキル(C2〜C18)メチルシロキサンであることができ;ポリエーテルブロックは、C2〜C18ポリアルキレン、特にポリオキシエチレンおよび/またはポリオキシプロピレンであることができる。特に、コポリオールジメチコーンまたは(C2〜C18)アルキルジメチコーンコポリオール、例えば商品名「Dow Corning 3225C」の下にダウ コーニング(Dow Corning)により販売されているもの、またはラウリルメチコーン、例えばダウ コーニング(Dow Corning)により販売されている「Dow Corning Q2-5200」を使用することが可能である。
挙げることができるグラフトもしくはシーケンスブロックコポリマーは、共役することができる1個以上のエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1個のエチレン性モノマー、例えばエチレンまたはジエン、例えばブタジエンまたはイソプレンを重合することから生じる少なくとも1個のブロック、ならびに、ビニルポリマー、好ましくはスチレンの少なくとも1個のブロックを含むものを包含する。エチレン性モノマーが、共役することができる数個のエチレン性不飽和結合を含むときには、重合後、残りのエチレン性不飽和結合は一般に水素化される。よって公知のやり方で、イソプレンの重合は、水素化後にエチレン-プロピレンブロックの形成を生じ、ブタジエンの重合は、水素化後にエチレン-ブチレンブロックの形成を生じる。挙げることができるそのようなポリマーは、特に2ブロックまたは3ブロックのポリスチレン/ポリイソプレン(SI)、ポリスチレン/ポリブタジエン(SB)のシーケンスコポリマー、例えば商品名「LUVITOL HSB」の下にBASFにより販売されているもの、ポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)(SEP)タイプのシーケンスコポリマー、例えば商品名「Kraton」の下にシェル ケミカル社(Shell Chemical Co)により販売されているもの、またはポリスチレン/コポリ(エチレン-ブチレン)(SEB)タイプのシーケンスコポリマーを包含する。特に、Kraton G1650 (SEBS)、 Kraton G1651 (SEBS)、Kraton G1652 (SEBS)、Kraton G1657X (SEBS)、Kraton G1701X (SEP)、Kraton G1702X (SEP)、Kraton G1726X (SEB)、Kraton D-1101 (SBS)、Kraton D-1102 (SBS)またはKraton D-1107 (SIS)を使用することが可能である。このポリマーは一般に、水素化された、または水素化されていないジエンのコポリマーと呼ばれる。
Gelled Permethyl 99A-750、99A-753-59および99A-753-58(3個のブロックおよび星型ポリマーの混合物)、ペンレコ(Penreco)からのVersagel 5960 (3-ブロック+ 星型ポリマー);またはルブリゾル(Lubrizol)からのOS129880、OS129881およびOS84383(スチレン/メタクリレートコポリマー)を使用することがまた可能である。
挙げることができる、1個以上のエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種のエチレン性モノマーを重合することから生じる少なくとも1個のブロックならびに、アクリルポリマーの少なくとも1個のブロックを含むグラフトまたはシーケンスブロックコポリマーは、2-または3-ブロックのポリ(メチルメタクリレート)/ポリイソブテンコポリマーまたは、ポリイソブチレングラフトを有するポリ(メチルメタクリレート)主鎖を有するグラフトコポリマーである。
挙げることができる、1個以上のエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種のエチレン性モノマーを重合することから生じる少なくとも1個のブロックならびに、少なくとも1個の、ポリエーテル、例えばC2〜C18ポリアルキレン(特にポリエチレンおよび/またはポリオキシプロピレン)のブロックを含むグラフトまたはシーケンスブロックコポリマーは、2-または3-ブロックのポリオキシエチレン/ポリブタジエンまたはポリオキシエチレン/ポリイソブチレンコポリマーである。
安定剤としてランダムポリマーが使用されるときには、それは、考えられる加工処理溶媒にそれを可溶性にするのに十分な量の基を有するように選択される。
かくして、C1〜C4アルコールから誘導されるアルキルアクリレートもしくはメタクリレート、およびC8〜C30アルコールから誘導されるアルキルアクリレートもしくはメタクリレートに基づくコポリマーを使用することが可能である。特に、ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレートコポリマーを挙げることができる。
ポリマー加工処理溶媒が非極性であるときには、安定剤として、できるだけ完全な方法で粒子を覆うポリマーを選択することが有利であり、幾つかのポリマー-安定剤鎖はよって、重合により得られるポリマーの粒子上に吸着されるようになる。
よって、よりよい界面活性を有するために、安定剤として、グラフトポリマーまたはシーケンスドポリマーを使用するのが好ましい。
加工処理溶媒に不溶性であるシーケンスまたはグラフトは、粒子表面にさらに多量のコーティングを生じる。
加工処理溶媒が少なくとも1種のシリコーン油を含むときには、安定剤は好ましくは、少なくとも1個のポリオルガノシロキサンタイプのブロックおよび少なくとも1個のラジカルポリマーブロックまたはポリエーテルもしくはポリエステルブロック、例えばポリオキシプロピレンおよび/またはオキシエチレンブロックを含む、グラフトもしくはシーケンスブロックコポリマーによって構成される群より選択される。
加工処理溶媒がシリコーン油を含むときには、安定剤は好ましくは、
a) 少なくとも1個のポリオルガノシロキサンタイプのブロックおよび少なくとも1個のラジカルポリマーもしくはポリエーテルもしくはポリエステルのブロックを含む、グラフトもしくはシーケンスブロックコポリマー;
b) C1〜C4アルコールから誘導されるアルキルアクリレートもしくはメタクリレートおよび、C8〜C30アルコールから誘導されるアルキルアクリレートもしくはメタクリレートのコポリマー;
c) 共役したエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種のエチレン性不飽和モノマーを重合することから生じる少なくとも1個のブロック、およびビニルもしくはアクリルポリマーもしくはポリエーテルもしくはポリエステルの少なくとも1個のブロックを含む、グラフトもしくはシーケンスブロックコポリマー;
またはそれらの混合物
により構成される群から選択される。
好ましくは、2ブロックポリマーが、安定剤として使用される。
油溶性であるか、または油状相に分散される膜形成性ポリマーはまた、適当なときには、全組成物重量に対して0.01〜20%(活性物質)、例えば1〜10%の量で使用することができる。
I. 組成物の水性相に分散性の膜形成剤
さらなる実施においては、本発明の組成物が水性相を含むときには、膜形成性ポリマーは、ポリマー粒子の水性分散物から選択することができる。
1種以上の膜形成性ポリマーを含む水性分散物は、一般的な知識に基づき、特に乳化重合によって、または形成されるポリマーを分散させることによって、当業者が製造することができる。
挙げることができる本発明の組成物において使用することができる膜形成性ポリマーは、重縮合物またはラジカルタイプの合成ポリマー、天然起源のポリマーおよびそれらの混合物を包含する。
1) 重縮合物
また挙げることができる重縮合物は、アニオン、カチオン、非イオンまたは両イオン性のポリウレタン、ポリウレタン-アクリル、ポリウレタン-ポリビニルピロリドン、ポリエステル-ポリウレタン、ポリエーテル-ポリウレタン、ポリ尿素、ポリ尿素/ポリウレタンおよびそれらの混合物である。
ポリウレタンは、例えば、単独で、または混合物として、
・ 少なくとも1種の、脂肪族および/または脂環式および/または芳香族の、線状もしくは分岐したポリエステル起源のシーケンス;および/または
・ 少なくとも1種の、脂肪族および/または脂環式および/または芳香族の、ポリエーテル起源のシーケンス;および/または
・ 少なくとも1種の、置換されるかまたは置換されないことができ、分岐することができるかまたは分岐しないことができるシリコーンシーケンス、例えばポリジメチルシロキサンもしくはポリメチルフェニルシロキサン;および/または
・ 少なくとも1種の、フッ素化基を含むシーケンス
を含む、脂肪族、脂環式または芳香族であり得るポリウレタンコポリマー、ポリ尿素/ポリウレタンコポリマーまたはポリ尿素コポリマーであることができる。
本発明において定義されるポリウレタンはまた、分岐することができるかまたは分岐しないことができるポリエステルから、または、ジイソシアネートおよび、そのほかにカルボキシレート基もしくはカルボン酸、もしくはスルホネート基もしくはスルホン酸、または中和可能な3級アミン基もしくは4級アンモニウム基を含む有機2官能性補助試薬化合物(例えばジヒドロ、ジアミノもしくはヒドロキシ-アミノ)を用いた重付加によって変性された、移動性水素を含むアルキドから得ることができる。
ポリエステルは、脂肪族もしくは芳香族2塩基酸と、脂肪族もしくは芳香族ジオールまたはポリオールとの重縮合によって、公知のやり方で得ることができる。コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸またはセバシン酸を、脂肪族2塩基酸として使用することができる。テレフタル酸もしくはイソフタル酸、または誘導体、例えば無水フタル酸を、芳香族2塩基酸として使用することができる。エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノールおよび4,4-N-(1-メチルプロピリデン)ビスフェノールを、脂肪族ジオールとして使用することができる。グリセロール、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよびトリメチロールプロパンを、ポリオールとして使用することができる。
ポリエステルアミドは、2塩基酸とジアミンもしくはアミノアルコールとの重縮合によって、ポリエステルについて使用したのと同様のやり方で得ることができる。エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンおよびメタ-もしくはパラ-フェニレンジアミンを、ジアミンとして使用することができる。モノエタノールアミンは、アミノアルコールとして使用することができる。
挙げることができる、重縮合中に使用することができるアニオン基を有するモノマーの例は、ジメチロールプロピオン酸、トリメリト酸もしくは誘導体、例えば無水トリメリト酸、3-スルホペンタンジオールのナトリウム塩および5-スルホ-1,3-ベンゼンジカルボン酸のナトリウム塩である。脂肪鎖を有するポリエステルは、重縮合中に脂肪鎖を有するジオールを用いて得ることができる。エポキシエステル樹脂は、脂肪酸と、α,ω-ジエポキシ末端での縮合物との重縮合によって得ることができる。
特に、ラジカルポリマーは、アクリルおよび/またはビニルポリマーもしくはコポリマーであり得る。アニオンラジカルを有するポリマーが好ましい。挙げることができる、ラジカル重合中に使用することができるアニオン基を有するモノマーの例は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、無水マレイン酸および2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸である。
アクリルポリマーは、アクリル酸もしくはメタクリル酸のエステルおよび/またはアミドから選択されるモノマーを共重合することから生じ得る。挙げることができるエステルタイプのモノマーの例は、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレートおよびラウリルメタクリレートである。挙げることができるアミドタイプのモノマーの例は、N-t-ブチルアクリルアミドおよびN-t-オクチルアクリルアミドである。
特に、好ましくは自然には非イオン性の、親水性基を含むエチレン性不飽和結合を有するモノマー、例えばヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2-ヒドロキシプロピルメタクリレートを共重合することによって得られるアクリルポリマーが使用される。
ビニルポリマーは、ビニルエステル、スチレンまたはブタジエンから選択されるモノマーの単独重合または共重合から生じ得る。挙げることができるビニルエステルの例は、酢酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、ビニルピバレート、安息香酸ビニルおよびt-ブチル安息香酸ビニルである。
アクリル/シリコーンコポリマーまたは、ニトロセルロース/アクリルコポリマーすら使用することがまた可能である。
2) ポリマータイプラジカル
ポリウレタン、ポリ尿素、ポリエステル、ポリエステルアミドおよび/またはアルキドにより構成される群より選択される少なくとも1種のポリマーの先在する粒子の中、および/または一部その表面上で、1種以上のラジカルモノマーのラジカル重合から生じるポリマーを挙げることがまた可能である。該ポリマーは一般に、「ハイブリッドポリマー」と呼ばれる。
ポリマー粒子の水性分散物が使用されるときは、該水性分散物の乾燥分含量は、3〜60重量%、好ましくは10〜50重量%程度であり得る。
水性分散物のポリマーの粒径は、実質的に光沢のある膜を得ることを可能にするように、10〜500nmの範囲にあることができ、好ましくは20〜120nmの範囲である。しかしながら、1ミクロンまでの粒径を使用することが可能である。
使用することができる膜形成性ポリマーの水性分散物の例は、アベシア-ネオレジンズ(AVECIA-NEORESINS)から商品名「Neocryl XK-90(商標)」、「Neocryl A-1070(商標)」、「Neocryl A-1090(商標)」、「Neocryl BT-62(商標)」、「Neocryl A-1079(商標)」および「Neocryl A-523」、ダウ ケミカルズ(DOW CHEMICALS)から「Dow Latex432(商標)」、またはダイトウ カセイ コウギョウ(DAITO KASEY KOGYO)から「Daitosol 5000 AD(商標)」もしくは「Daitosol 5000 SJ」の下に販売されているアクリル分散物;インターポリマー(Interpolymer)から「Syntran 5760」または、アベシア-ネオレジンズ(AVECIA-NEORESINS)から商品名「Neorez R-981(商標)」および「Neorez R-974(商標)」、グッドリッチ(GOODRICH)から「Avalure UR-405(商標)」、「Avalure UR-410(商標)」、「Avalure UR-425(商標)」、「Avalure UR-450(商標)」、「Sancure 875(商標)」、「Sancure 861(商標)」、「Sancure 878(商標)」および「Sancure 2060」、ベイヤー(BAYER)から「Impranil 85(商標)」、ハイドロマー(HYDROMER)から「Aquamere H-1511(商標)」の下に販売されているポリウレタンの水性分散物;イーストマン ケミカル プロダクツ(Eastman Chemical Products)から商品名「Eastman AQ(商標)」の下に販売されているスルホポリエステル、ビニル分散物、例えば「Mexomere PAM」、ポリ酢酸ビニルの水性分散物、例えばニッシン ケミカル(Nisshin Chemical)から「Vinybran(商標)」またはユニオン カーバイド(UNION CARBIDE)によって販売されているもの、ビニルピロリドンターポリマーの水性分散物、ジメチルアミノプロピルメタクリレートおよびラウリルジメチルプロピルメタクリルアミドアンモニウムクロリド、例えばISPからStyleze W、ポリウレタン/ポリアクリルポリマーの水性分散物、例えばエア プロダクツ(AIR PRODUCTS)により商品名「Hybridur(商標)」の下に販売されているもの、またはナショナル スターチ(NATIONAL STARCH)から「Duromer(商標)」、コア/シェルタイプの分散物:例えば参照番号Kynar(コア:フッ化物;シェル:アクリル)を有するアトフィナ(ATOFINA )により販売されているもの、または米国特許第US-A- 5 188 899号に記載されているもの(コア:シリカ;シェル:シリコーン)ならびにそれらの混合物である。
組成物が水性相を含むときには、膜形成性ポリマーは水溶性ポリマーであり得る。かくして水溶性ポリマーは、組成物の水性相に溶解する。
挙げることができる水溶性の膜形成性ポリマーの例は、以下のカチオンポリマーを包含する:
1) アクリルポリマーまたはコポリマー、例えばポリアクリレートまたはポリメタクリレート;(1)の範疇のコポリマーはさらに、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、窒素上で低級アルキルで置換されたアクリルアミドおよびメタクリルアミド、アクリル酸もしくはメタクリル酸またはそれらのエステル、ビニルラクタム、例えばビニルピロリドンもしくはビニルカプロラクタム、ならびにビニルエステルから選択することができるコモノマーから誘導される1個以上の部分を含むことができる。
かくして、挙げることができる族(1)のコポリマーは、以下を包含することができる:
・ 硫酸ジメチルまたはハロゲン化ジメチルにより4級化された、アクリルアミドおよびジメチルアミノエチルメタクリレートのコポリマー、例えば商品名「HERCOFLOC」の下にハーキュレス(HERCULES)により販売されているもの;
・ 例えば特許出願EP-A-0 809 76に記載され、チバ ガイギー(CIBA GEIGY)により商品名BINA QUAT P 100の下に販売されている、アクリルアミドおよびメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー;
・ 商品名RETENの下にハーキュレス(HERCULES)により販売されている、アクリルアミドおよびメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトサルフェートのコポリマー;
・ 4級化されているか、またはされていない、ビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリレートもしくはメタクリレート、例えば商品名GAFQUATの下にISPにより販売されている製品、例えば「GAFQUAT 734」もしくは「GAFQUAT 755」または、「COPOLYMER 845, 958および937」として表示されている製品。それらのポリマーは、フランス国特許第FR-A-2 077 143号および第2 393 573号に詳細に記載されている。
・ ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー、例えば商品名GAFFIX VC 713の下にISPにより販売されている製品;および
・ ビニルピロリドン/4級化されたジメチルアミノプロピルメタクリルアミドコポリマー、例えば商品名「GAFQUAT HS 100」の下にISPにより販売されている製品。
2) 米国特許明細書第US-A-3 589 578号および第US-A- 4 031 307号により詳細に記載されている、4級化された多糖、例えばカチオンのトリアルキルアンモニウム基を含むガーゴム。そのような製品は特に、商品名JAGUAR C13 S、JAGUAR C 15およびJAGUAR C 17の下にメイホール(MEYHALL)により販売されている。
3) 4級ビニルピロリドンおよびビニルイミダゾールのコポリマー;
4) キトサンまたはそれらの塩;
5) カチオンのセルロース誘導体、例えば、特に米国特許明細書第US-A-4 131 576号に記載された、4級アンモニウムを含む水溶性モノマーでグラフトされたセルロースもしくはセルロース誘導体のコポリマー、例えばヒドロアルキルセルロース、例えばヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルもしくはヒドロキシプロピルセルロース、特にメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムまたはジメチルジアリルアンモニウム塩でグラフトされたもの。定義に対応する特定の市販の製品は、商品名「CELQUAT L 200」および「CELQUAT H 100」の下にナショナル スターチ カンパニー(National Starch Company)により販売されている製品である。
挙げることができる水溶性の膜形成性ポリマーは、以下の両性ポリマーを包含する:
1) カルボン酸基を有するビニル化合物、さらに詳細にはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α-クロロアクリル酸から誘導されるモノマーならびに、少なくとも1個の塩基原子を含む置換ビニル化合物、さらに詳細にはジアルキルアミノアルキルメタクリレートもしくはアクリレートおよびジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドおよびアクリルアミドから誘導される塩基性モノマーの共重合から生じるポリマー。該化合物は、米国特許第US-A- 3 836 537号明細書に記載されている。
2) 以下から誘導される部分を含むポリマー:
a) 窒素上でアルキル基で置換された、アクリルアミドまたはメタクリルアミドから選択される少なくとも1種のモノマー;
b) 1個以上のカルボキシル反応性基を含む少なくとも1種の酸コモノマー;
c) 1級、2級、3級および4級アミン置換基を含む少なくとも1種の塩基コモノマー、例えばエステルまたはアクリルおよびメタクリル酸、ならびにジメチルアミノエチルメタクリレートを硫酸ジメチルもしくはジエチルで4級化した生成物;
d) ポリアミノアミドから全部または一部誘導される、架橋したアルコイルポリアミノアミド;
3) 双性イオン部分を含むポリマー;
4) キトサンから誘導されるポリマー;
5) キトサンのN-カルボキシアルキル化から誘導されるポリマー、例えばジャン デッカー(JAN DEKKER)により商品名「EVALSAN」の下に販売されている、N-カルボキシメチルキトサンまたはN-カルボキシブチルキトサン;
6) N,N-ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N-ジメチルアミノプロピルアミンによる半-アミド化によって、またはN,N-ジアルカノールアミンによる半-エステル化によって一部変性された、(C1〜C5)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー。該コポリマーはまた、他のビニルコモノマー、例えばビニルカプロラクタムを含むことができる。
水溶性の膜形成性ポリマーは好ましくは、以下によって構成される群より選択される:
・ タンパク質、例えば植物起源のタンパク質、例えば小麦もしくは大豆のタンパク質;動物起源のタンパク質、例えばケラチン、例えばケラチン加水分解物またはスルホンケラチン;
・ キチンまたはキトサンのアニオン、カチオン、両性または非イオン性のポリマー;
・ セルロースポリマー、例えばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびセルロースの4級化誘導体;
・ アクリルポリマーもしくはコポリマー、例えばポリアクリレートもしくはポリメタクリレート;
・ ビニルポリマー、例えばポリビニルピロリドン、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸のコポリマー、酢酸ビニルとクロトン酸のコポリマー、ビニルピロリドンと酢酸ビニルのコポリマー;
・ ビニルピロリドンとカプロラクタムのコポリマー;ポリビニルアルコール;
・ 天然起源の任意的に変性されたポリマー、例えば
・ アラビアゴム、ガーゴム、キサンタン誘導体、カラヤゴム;
・ アルギネートおよびカラギーン(carragheen);
・ グリコアミノグリカン、ヒアルロン酸およびその誘導体;
・ セラック、サンデラック(sanderac)ゴム、ダマールゴム、エレミゴム、コーパル;
・ デオキシリボ核酸;
・ ムコ多糖、例えばヒアルロン酸、コンドロイチンサルフェートおよびそれらの混合物。
これらのポリマーは、特に、膜が水で十分に除去されるべきならば、使用される。
油状または水性ポリマーの膜形成の性質を改善するために、ポリマー系に融合助剤を添加することが可能であり、この剤は、公知の融合助剤から選択することができる。
II. シリコーン膜形成剤
1) グラフトされた非シリコーン有機主鎖を有するポリマー
該ポリマーは、適当ならば、脂溶性、脂肪分散性、水溶性、または水性媒体に分散性であり得る。
ポリシロキサンを含むモノマーでグラフトされた非シリコーン有機主鎖を有するポリマーは、該鎖の内部に、かつ任意的にその末端の少なくとも1つに、少なくとも1種のポリシロキサンマクロマーがグラフトされた、シリコーンを含まない有機モノマーにより形成される主要有機鎖によって構成される。
以下においては、「ポリシロキサンマクロマー」という表現は、一般的に受け入れられるように、その構造中にポリシロキサンタイプのポリマー鎖を含む任意のモノマーを意味することを理解すべきである。
グラフトシリコーンポリマーの主鎖を構成する非シリコーン有機モノマーは、ラジカル法によって重合することができるエチレン性不飽和結合を有するモノマー、重縮合によって重合可能なモノマー、例えばポリアミド、ポリエステル、ポリウレタンを形成するもの、開環を有するモノマー、例えばオキサゾリンまたはカプロラクトンタイプのものから選択することができる。
本発明のポリシロキサンを含むモノマーによってグラフトされた非シリコーン有機主鎖を有するポリマーは、当業者に公知の任意の方法を用いて、特に(i) ポリシロキサン鎖上で正しく官能化された出発ポリシロキサンマクロマーと(ii) 1種以上の非シリコーン有機化合物(それ自体、該シリコーンが有する官能基と反応することができる官能性によって正しく官能化される)とを反応させ、共有結合を形成することによって得ることができ、そのような反応の典型的な例は、シリコーンの1つの末端にあるビニル基と、主鎖のエチレン性不飽和結合を有するモノマーの二重結合との間のラジカル反応である。
本発明のポリシロキサンを含むモノマーでグラフトされた非シリコーン有機主鎖を有するポリマーは好ましくは、米国特許第US-A- 4 693 935号、第US-A-4 728 571号および第US-A-4 972 037号明細書および、欧州特許出願第EP-A-0 412 704号、第EP-A-0 412 707号、第EP-A-0 640 105号および国際特許出願公開第WO 95/00578号に記載されたものから選択される。それは、エチレン性不飽和結合を有するモノマーおよび末端ビニル基を有するモノマーから出発するラジカル重合によって得られるコポリマー、または官能化された基を含むポリオレフィンと、該官能化された基と反応する末端官能性を有するポリシロキサンマクロマーとの反応によって得られるコポリマーに関する。
本発明を行うために適当なグラフトシリコーンポリマーの特定の族は、以下を含むグラフトシリコーンポリマーによって構成される:
a) 0〜98重量%の少なくとも1種の、ラジカル法によって重合可能なエチレン性不飽和結合を有する低い脂肪親和極性を有する脂肪親和性モノマー(A);
b) 0〜98重量%の少なくとも1種の、タイプ(A)のモノマーと共重合可能なエチレン性不飽和結合を有する極性親水性モノマー(B);
c) 0.01〜50重量%の少なくとも1種の、一般式(XXVII):
Figure 0004879182

(ここで、
・ Xは、モノマー(A)および(B)と共重合可能なビニル基を示し;
・ Yは、2価結合を有する基を示し;
・ Rは、水素、アルキルまたはC1-C6アルコキシ、C6-C12アリールを示し;
・ Zは、数平均分子量少なくとも500を有する1価ポリシロキサンを示し;
nは0または1であり、mは1〜3の整数である)
を有するポリシロキサンマクロマー(C)。
百分率は、モノマー(A)、(B)および(C)の全重量に対して計算される。
該ポリマーは、10,000〜2,000,000の数平均分子量、および好ましくは少なくとも-20℃のガラス転移温度Tgまたは結晶溶融温度Tmを有する。
挙げることができる脂肪親和性モノマー(A)の例は、C1-C18アルコールとアクリルもしくはメタクリル酸とのエステル;C12-C30アルコールとメタクリル酸とのエステル;スチレン;ポリスチレンマクロマー;酢酸ビニル;プロピオン酸ビニル;α-メチルスチレン;ターチオブチルスチレン;ブタジエン;シクロヘキサジエン;エチレン;プロピレン;ビニルトルエン;アクリルもしくはメタクリル酸と1,1-ジヒドロパーフルオロアルカノールもしくはその類似体とのエステル;アクリルもしくはメタクリル酸とオメガ-ヒドロフルオロアルカノールとのエステル;アクリルもしくはメタクリル酸とフルオロアルキルスルホンアミドアルコールとのエステル;アクリルもしくはメタクリル酸とフルオロアルキルアルコールとのエステル;アクリルもしくはメタクリル酸とアルコールフルオロエーテルとのエステル;またはそれらの混合物である。好ましいモノマー(A)は、n-ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ターチオ-ブチルアクリレート、ターチオ-ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、2-(N-メチルパーフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリレート、2-(N-ブチルパーフルオロオクタンスルホンアミド)エチルアクリレート、またはそれらの混合物により構成される群から選択される。
挙げることができる極性モノマー(B)の例は、アクリル酸、メタクリル酸、N,N-ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート、(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸およびその半エステル、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、ビニルピロリドン、ビニルエーテル、マレイミド、ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、極性ビニルおよび複素環式化合物、スチレンスルホネート、アリルアルコール、ビニルアルコール、ビニルカプロラクタムまたはそれらの混合物である。好ましくはモノマー(B)は、アクリル酸、、N,N-ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、4級化ジメチルアミノエチルメタクリレート、ビニルピロリドンおよびそれらの混合物から選択される。
特に、信越化学工業株式会社(Shin Etsu)により販売されている製品KP 561またはKP 562を挙げることができ、ここでは、モノマー(A)は、C18-C22アルコールとメタクリル酸とのエステルから選択される。
式(XXVII)を有するポリシロキサンマクロマー(C)は好ましくは、以下の一般式(XXVIII) に対応するものから選択される:
Figure 0004879182
ここで、
・ R1は、水素または-COOH(好ましくは水素)であり;
・ R2は、水素、メチルまたは-CH2COOH(好ましくはメチル)であり;
・ R3は、アルキル、アルコキシ、C1-C6アルキルアミノ、C6-C12アリールまたはヒドロキシ(好ましくはメチル)であり;
・ R4は、アルキル、アルコキシ、C1-C6アルキルアミノ、C6-C12アリールまたはヒドロキシ(好ましくはメチル)であり;
qは、2〜6の整数(好ましくは3)であり;
pは、0または1であり;
rは、5〜700の整数であり;
mは、1〜3の整数(好ましくは1)である。
好ましくは、式(XXIX)を有するポリシロキサンのマクロマーが使用される:
Figure 0004879182
nは5〜700の数であり、Iは0〜3の範囲の整数である。
本発明の1つの実施は、
a) 60重量%のターチオ-ブチルアクリレート;
b) 20重量%のアクリル酸;
c) 20重量%の、式(XXX):
Figure 0004879182
(ここで、nは5〜700の数であり、Iは0〜3の範囲の整数である)
を有するシリコーンマクロマー
により構成されるモノマーの混合物(重量百分率は、モノマーの合計重量に対して計算される)から出発するラジカル重合によって得ることができるコポリマーを使用することから成る。
本発明のさらなる特定の実施は、
a) 80重量%のターチオ-ブチルアクリレート;
b) 20重量%の、式(XXXI):
Figure 0004879182
(ここで、nは5〜700の数であり、Iは0〜3の範囲の整数である)
を有するシリコーンマクロマー
により構成されるモノマーの混合物(重量百分率は、モノマーの合計重量に対して計算される)からのラジカル重合によって得ることができるコポリマーを使用することから成る。
本発明のために適当な有機非シリコーン主鎖を有するグラフトシリコーンポリマーのさらなる特定の族は、ポリシロキサンマクロマーと、ポリシロキサンマクロマーの末端官能性と反応することができる反応性基を含むポリオレフィンタイプのポリマー上の反応性末端官能性とを反応性押し出しをして、シリコーンをポリオレフィンの主鎖にグラフトさせるための共有結合を形成することによって得ることができるグラフトシリコーンコポリマーによって構成される。該ポリマーおよびそれらの製造方法は、国際特許出願WO-A-95/00578に記載されている。
反応性ポリオレフィンは好ましくは、ポリシロキサンマクロマーの末端官能性と反応することができる反応性官能基を含む、ポリエチレンまたは、エチレンから誘導されるモノマー、例えばプロピレン、スチレン、アルキルスチレン、ブチレン、ブタジエン、(メタ)アクリレート、ビニルエステル等のポリマーから選択される。より詳細には、それらは、エチレンまたはエチレン誘導体および、カルボキシル官能性を含むもの、例えば(メタ)アクリル酸;酸無水物官能性を含むもの、例えば無水マレイン酸;酸塩化物官能性を含むもの、例えば(メタ)アクリル酸クロリド;エステル官能性を含むもの、例えば(メタ)アクリル酸のエステル;ならびにイソシアネート官能性を含むものから選択されるモノマーのコポリマーから選択される。
シリコーンマクロマーは好ましくは、ポリシロキサン鎖の末端または該鎖の末端近くに、アルコール、チオール、エポキシ、1級および2級アミンにより構成される基から選択される官能基を含むポリシロキサンから選択され、より詳細には、一般式(XXXII):
Figure 0004879182
(ここで、Tは、NH2、NHRN、エポキシ官能性、OH、SHにより構成される群より選択され;R5, R6, R7およびRNは独立して、C1-C6アルキル、フェニル、ベンジルまたはC6-C12アルキルフェニル、水素を示し;sは、2〜00の数であり、tは0〜1000の数であり、かつyは1〜3の数である)
に対応するものから選択される。それらは好ましくは5,000〜300,000、より好ましくは8,000〜200,000、さらに特には9,000〜40,000の数平均分子量を有する。
特定の実施においては、膜形成性ポリマーは、ミネソタ マイニング アンド マヌファクチャリング カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)からポリマー商品名「Silicone Plus」の下に得ることができる。例として、ポリ(イソブチル-コ-FOSEAメチルメタクリレート)-g-ポリ(ジメチルシロキサン)が、商品名SA 70-5 IBMMFの下に販売されている。
2) シリコーン主鎖を有するポリマー
該グラフトシリコーンポリマーは、グラフトされる主要シリコーン鎖(またはポリシロキサン(/SiO)n)を含む有機非シリコーンモノマーでグラフトされたポリシロキサン主鎖を有し、該鎖の中および任意的にその末端の1つで、少なくとも1個の有機基はシリコーンを含まない。
本発明の有機非シリコーンモノマーでグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するポリマーは、既成の市販の入手可能な製品であることができるか、またはそれらは、当業者に公知の任意の手段によって、特に(i) 1個以上のそのケイ素原子上で正しく官能化された出発シリコーンと(ii) 該シリコーンが有する官能基と反応することができる官能性によりそれ自体正しく官能化された有機非シリコーン化合物とを反応させて、二重結合を得ることによって得ることができ、該反応の典型的な例は、-Si-H基とビニル基CH2=CH-との間のヒドロシリル化反応、またはチオ-官能基-SHと同じビニル基との間の反応である。
本発明およびその特定の製造法において使用するために適当な有機非シリコーンモノマーでグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するポリマーの例は、特に欧州特許出願第EP-A-0 582 152号、国際特許出願公開第WO-A-93/23009号および第WO-A-95/03776号に記載され、その開示は、限定しない参照として、その全部が本明細書の記載に含まれる。
本発明の特に好ましい実施においては、使用される非シリコーン有機モノマーがグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するシリコーンポリマーは、少なくとも1種の、エチレン性不飽和結合を有する非シリコーンアニオン有機モノマーおよび/またはエチレン性不飽和結合を有する疎水性非シリコーン有機モノマーと、少なくとも1個の官能基、より好ましくは該非シリコーンモノマーの該エチレン性不飽和結合と反応して共有結合、特にチオ官能性基を形成することができる官能基をその鎖に有するシリコーンとの間のラジカル共重合の結果により構成される。
本発明に従えば、エチレン性不飽和結合を有する該アニオンモノマーは好ましくは、単独で、または混合物として、任意的に一部もしくは全部その塩形態へと中和された、不飽和線状もしくは分岐したカルボン酸から選択され、該不飽和カルボン酸は、さらに詳細にはあるいは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸またはクロトン酸である。特に適当な塩は、アルカリ、アルカリ土類およびアンモニウム塩である。同様に、最終のグラフトシリコーンポリマーにおいては、少なくとも1種の不飽和カルボン酸タイプのアニオンモノマーのラジカル(ホモ)重合の結果によって構成されるアニオンの性質を有する有機基は、反応後、塩基(水酸化ナトリウム、アンモニア等)で後中和されて、その塩形態にされることができることに注意すべきである。
本発明においては、エチレン性不飽和結合を有する疎水性モノマーは好ましくは、単独で、または混合物として、アクリル酸とアルカノールとのエステルおよび/またはメタクリル酸とアルカノールとのエステルから選択される。アルカノールは好ましくは、C1〜C30、より特にはC1〜C22である。好ましいモノマーは、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソペンチル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレートイソブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、ターチオ-ブチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレートおよびステアリル(メタ)アクリレートまたはそれらの混合物により構成される群より選択される。
本発明を行うのに特に適当な有機非シリコーンモノマーでグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するシリコーンポリマーの1つの族は、その構造中に以下の式(XXXIII):
Figure 0004879182
(ここで、基G1は、同じまたは異なることができ、水素、C1-C10アルキル基、またはフェニル基を表し;基G2は、同じまたは異なることができ、C1-C10アルキレン基を表し;G3は、少なくとも1種のエチレン性不飽和結合を有するアニオンモノマーの(ホモ)重合から生じるポリマー残基を表し;G4は、エチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種の疎水性[sic]モノマーの少なくとも1種のモノマーの(ホモ)重合から生じるポリマー残基を表し;mおよびnは0または1に等しく;aは0〜50の整数であり;bは10〜350の範囲にあり得る整数であり;cは0〜50の整数であり、ただし、パラメーターaおよびcのうちの1個は0以外である)
を有する部分を含むシリコーンポリマーによって構成される。
上記の式(XXXIII)を有する部分は好ましくは、少なくとも1つ、より好ましくは全ての以下の特性を有する:
・ 基G1は、アルキル基、好ましくはメチル基を表し;
nはゼロでなく、かつ基G2は、2価のC1-C3基、好ましくはプロピレン基を表し;
・ G3は、エチレン性不飽和結合を有するカルボン酸タイプの少なくとも1種のモノマー、好ましくはアクリル酸および/またはメタクリル酸の(ホモ)重合から生じるポリマー基を表し;
・ G4は、C1-C10アルキル(メタ)アクリレートタイプの少なくとも1種のモノマー、好ましくはイソブチルもしくはメチル(メタ)アクリレートの(ホモ)重合から生じるポリマー基を表す。
式(XXXIII)に対応するシリコーンポリマーの特定の例は、2級チオプロピレンタイプの結合によって、ポリ(メタ)アクリル酸タイプおよびアルキルポリ(メタ)アクリルタイプの混合ポリマー部分がグラフトされたポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
式(XXXIII)に対応するシリコーンポリマーの他の特定の例は、2級チオプロピレンタイプの結合によって、イソブチルポリ(メタ)アクリレートタイプの混合されたポリマー部分がグラフトされたポリジメチルシロキサン(PDMS)である。
そのようなポリマーは、式(XXXIV):
Figure 0004879182
(ここで、
abおよびcは、同じまたは異なることができ、それぞれ1〜100,000の数であり;末端基は、同じまたは異なることができ、それぞれ、線状C1〜C20アルキル基、分岐鎖を有するC3〜C20アルキル基、C3〜C20アリール基、線状C1〜C20アルコキシ基および分岐したC3〜C20アルコキシ基から選択される)
を有する少なくとも1個の基を含むポリマーを含む。
そのようなポリマーは、以下の特許に開示されている:米国特許第US-A-4 972 037号、第US-A-5 061 481号、第US-A-5 209 924号、第US-A-5 849 275号および第US-A-6 033 650号明細書ならびに国際特許出願公開WO 93/23446およびWO 95/06078 。
本発明の実施のために特に適当な、非シリコーン有機モノマーによってグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するシリコーンポリマーの別の族は、その構造中に式(XXXV)を有する以下の部分を含むシリコーンポリマーによって構成される:
Figure 0004879182
ここで、基G1およびG2は上記に与えられた意味を有し;G5は、エチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種の疎水性モノマーの(ホモ)重合から生じるか、またはエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種のアニオンモノマーおよびエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種の疎水性モノマーの共重合から生じるポリマー残基を表し;nは0または1に等しく;aは0〜50の整数であり;bは10〜350の範囲にあり得る整数であり、ただし、aは0以外である。
上記の式(XXXV)を有する部分は好ましくは、少なくとも1個、より好ましくは全部の以下の特性を有する:
・ 基G1は、アルキル基、好ましくはメチル基を表し;
nはゼロでなく、かつ基G2は、2価のC1-C3基、好ましくはプロピレン基を表す。
本発明の有機非シリコーンモノマーによりグラフトされたポリシロキサン主鎖を有するシリコーンポリマーの数平均分子量は好ましくは、約10,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜100,000で変化する。
特定の実施においては、本発明のために特に適当なシリコーン膜形成性ポリマーは、カルボキシレート基およびポリジメチルシロキサン基を含むコポリマーであることができる。
本発明において使用される「カルボキシレート基およびポリジメチルシロキサン基を含むコポリマー」という語は、a) 1種以上のカルボキシルモノマー(酸またはエステル)およびb) 1個以上のポリジメチルシロキサン鎖(PDMS)から得られるコポリマーを意味する。
本願において使用される「カルボキシルモノマー」という語は、カルボン酸モノマーおよびカルボン酸エステルモノマーの両方を意味する。かくして、モノマーa)は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、それらのエステルおよび該モノマーの混合物から選択することができる。挙げることができるエステルモノマーは、アクリレート、メタクリレート、マレート、フマレート、イタコネートおよび/またはクロトネートである。より詳細には、エステルの形態のモノマーは、好ましくはC1-C24、より好ましくはC1-C22の線状もしくは分岐したアルキルアクリレートおよびメタクリレートから選択され、アルキル基は好ましくは、メチル、エチル、ステアリル、ブチル、2-エチルヘキシル基およびそれらの混合物から選択される。
コポリマーはまた、カルボキシレート基として、アクリル酸、メタクリル酸、メチル、エチル、ステアリル、ブチル、2-エチルヘキシルアクリレートもしくはメタクリレートおよびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の基を含むことができる。
本明細書で使用され、かつ慣用的に使用される「ポリジメチルシロキサン」(オルガノポリシロキサンとしてまた知られ、PDMSと略記される)という語は、線状構造を有し、種々の分子量を有する任意のオルガノシリケートオリゴマーまたはポリマーであって、適当に官能化されたシランの重合および/または重縮合により得られ、炭素原子によりケイ素原子に直接結合されたトリメチル基を含む、ケイ素原子が酸素原子によって共に結合された(シロキサン結合
Figure 0004879182
)主要部分を繰り返すことによって本質的に構成される任意のオルガノシリケートオリゴマーまたはポリマーを意味する。PDMS鎖は、好ましくは鎖末端の少なくとも1つに位置する少なくとも1個の重合可能な基を含むコポリマーを得るのに使用することができる。すなわち、PDMSは、例えば、鎖の両端に重合可能な基を有することができるか、または鎖の1端に重合可能な基を有し、かつ鎖の他端に末端トリメチルシリル基を有することができる。重合可能な基は特に、アクリルもしくはメタクリル基、特にCH2 = CR1 - CO - O - R2基(ここで、R1は水素またはメチル基を示し、R2は-CH2-、-(CH2)n-(ここでn = 3, 5, 8または10)、-CH2-CH(CH3)-CH2-、 -CH2-CH2-O-CH2-CH2-、-CH2-CH2-O-CH2-CH2-CH(CH3)-CH2-または-CH2-CH2-O-CH2 CH2-O-CH2-CH2-CH2-を示す)であり得る。
使用されるコポリマーは一般に、通常の重合およびグラフト法を用いて、例えば少なくとも1個の重合可能な基を(例えば鎖の1端または両端に)含むPDMSのラジカル重合(A) および、例えば米国特許第US-A-5 061 481号および第US-A-5 219 560号明細書に記載された少なくとも1種のカルボキシルモノマーのラジカル重合(B)によって得られる。
得られるコポリマーは一般的に約3,000〜200,000、好ましくは約5,000〜100,000の分子量を有する。
コポリマーは、そのままで、または溶媒、例えば2〜8個の炭素原子を含む低級アルコール、例えばイソプロピルアルコールまたは油、例えば揮発性シリコーン油(例えばシクロペンタシロキサン)に分散された形態であり得る。
挙げることができる使用することができるコポリマーの例は、ポリジメチルシロキサングラフトを有する、アクリル酸およびステアリルアクリレートのコポリマー、ポリジメチルシロキサングラフトを有するステアリルメタクリレートのコポリマー、ポリジメチルシロキサングラフトを有する、アクリル酸およびステアリルメタクリレートのコポリマー、ポリジメチルシロキサングラフトを有する、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルアクリレートおよびステアリルメタクリレートのコポリマーである。挙げることができる特に適当なコポリマーは、信越化学工業株式会社(SHIN-ETSU)により商品名KP-561(CTFA: アクリレート/ジメチコーン)、KP-541(コポリマーはイソプロピルアルコール中に60重量%で分散されている)(CTFA名: アクリレート/ジメチコーンおよびイソプロピルアルコール)、KP-545(コポリマーは、シクロペンタシロキサン中に30%分散されている)(CTFA名: アクリレート/ジメチコーンおよびシクロペンタシロキサン)の下に販売されているコポリマーである。本発明の好ましい実施においては、KP-561が使用され;このコポリマーは、溶媒に分散されていないが、蝋形態であり、その融点は約30℃である。
さらに一般的には、ポリマーの全量は、分離するかまたはひび割れすることなく皮膚および/または唇の動きについていくことができる、皮膚および/または唇に粘着性の膜を形成するのに十分な量でなければならない。
ポリマーが、所望の用途のために高すぎるガラス転移温度を有するときには、可塑剤をそれと会合させて、その混合温度を下げることができる。可塑剤は、用途分野で普通に使用される可塑剤から、特にポリマーのための溶媒であることができる化合物から選択することができる。
ゼロでない磁化率を有する粒子(磁気粒子)
また「磁性体」と呼ばれる「磁気粒子」という語は、磁化率を示す粒子、すなわち磁場の作用に感受性であり、例えば磁場の輪郭と共に整列するようになる傾向のある粒子を意味する。
組成物は、磁気粒子および非磁気粒子の両方を含むことができる。
組成物における磁気粒子および非磁気粒子の存在は、例えば磁場の影響下で調節され得る新規な光学的効果を作ることを可能にする。
磁場が不在のときは、使用される磁気粒子は好ましくはいかなる残存磁性をも示さない。
磁気粒子は、磁場が永久磁石によって作られたか、または誘導の結果であるかにかかわらず、磁場の輪郭に対する感受性を示す任意の磁気物質を含むことができ、その物質は、例えばニッケル、コバルト、鉄およびそれらの合金および酸化物、特にFe3O4から選択され、またガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、エルビウムおよびそれらの合金および酸化物から選択される。磁気物質は、「軟質」または「硬質」タイプであることができ、特に、金属鉄、特に軟鉄を含むことができ、任意的にコーティングされることができる。
磁気粒子は任意的に、磁気物質、例えば、鉄、ニッケル、コバルトならびにそれらの合金および酸化物、特に、例えばFe3O4の少なくとも1層を含む多層構造を示すことができる。
磁気粒子は好ましくは、例えば細長い形を示す非球形である。かくして、粒子が磁場に供せられるとき、磁場の輪郭と共に整列して、その長手軸と共に配向するようになる傾向があり、それらは配向の変化に供せられ、それは概観が変化している第1の組成物を生じる。
磁気粒子が実質的に球形のときは、その概観は好ましくは均質でなく、それで、配向の変化は概観の変化を生じる。
磁気粒子の量は、組成物の概観が、その配向および/またはその配置に依存することを可能にするのに十分である。
磁気粒子の濃度は、例えば約0.05〜約97重量%の範囲、特に約0.1〜約95重量%の範囲、好ましくは約0.1〜約90重量%の範囲、例えば約3重量%であり得る。磁気粒子の大きさは、例えば1ナノメートル(nm)〜700マイクロメートル(μm)の範囲、好ましくは1〜500μmの範囲、さらに好ましくは10〜150μmの範囲であり得る。「大きさ」という語は、「D50」と称される、母集団の半分の統計的粒状物粒度分布により与えられる大きさを意味する。
磁気顔料
第1の組成物の磁気粒子は、磁気顔料を含むことができる。特に適当な顔料は、酸化鉄Fe3O4を含む真珠層(nacre)である。例として、磁気特性を示す顔料は、商品名COLORONA BLACKSTAR BLUE、COLORONA BLACKSTAR GREEN、COLORONA BLACKSTAR GOLD、COLORONA BLACKSTAR RED、CLOISONNE NU ANTIQUE SUPER GREEN、MICRONA MATTE BLACK (17437)、MICA BLACK(17260)、COLORONA PATINA SILVER (17289)およびCOLORONA PATINA GOLD (117288)(以上、メルク(MERCK)による)または実際に、FLAMENCO TWILIGHT RED、FLAMENCO TWILIGHT GREEN、FLAMENCO TWILIGHT GOLD、FLAMENCO TWILIGHT BLUE、TIMICA NU ANTIQUE SILVER 110 AB、TIMICA NU ANTIQUE GOLD 212 GB、TIMICANU-ANTIQUE COPPER 340 AB、TIMICA NU ANTIQUE BRONZE 240AB、CLOISONNE NU ANTIQUE GREEN 828 CB、CLOISONNE NU ANTIQUE BLUE 626 CB、GEMTONE MOONSTONE G 004、CLOISONNE NU ANTIQUE RED 424 CHROMA-LITE、BLACK (4498)、CLOISONNE NU ANTIQUE ROUGE FLAMBE (code 440 XB)、CLOISONNE NU ANTIQUE BRONZE (240 XB)、CLOISONNE NU ANTIQUE GOLD (222CB)およびCLOISONNE NU ANTIQUE COPPER (340 XB)(以上、エンゲルハード(ENGELHARD)による)の下に販売されているものである。
黒色の酸化鉄粒子、例えば商品名SICOVIT noir E172の下にBASFにより販売されているもの、または、エクラート(ECKART)により商品名STAPA(商標)WM IRON VP 041040の下に提案されている軟鉄に基づく粒子をまた挙げることができる。
磁気粒子は繊維であることができる。
「繊維」という語は一般に、例えば3.5〜2500または5〜500、例えば5〜150の範囲の形状因子を示す伸長体を意味する。形状因子は、比L/D(Lは繊維の長さであり、Dは繊維の最大幅断面が内接する円の直径である)で定義される。
例として、繊維の断面は、2nm〜500μmの範囲、例えば100nm〜100μmの範囲、または1μm〜50μmですらある直径を有する円に内接され得る。
例として、繊維は、1μm〜10ミリメートル(mm)の範囲、例えば0.1mm〜5mm、または0.3〜3.5mmすらの長さを示すことができる。
例として、繊維は、0.15〜30デニール(9kmの糸についてグラムで表した重量)の範囲、例えば0.18〜18デニールの重さを示すことができる。
繊維の断面は、任意の形状、例えば円形、多角形、特に正方形、六角形または八角形を有することができる。
組成物は、独立であるか、または連結された、例えば網目状にされることができる、中実または中空の繊維を含むことができる。
組成物は、例えば研磨によって鈍らせるか、および/または丸くされた末端を有する繊維を含むことができる。
繊維の形状は、組成物に挿入されるとき、有意に変性される必要はなく、該繊維は、最初は直線であり、その形状を保持するのに十分に堅い。変形においては、繊維は、繊維が組成物内で実質的に変形することを可能にする可撓性を示し得る。
繊維は、ゼロでない量(100%にもなり得る)の、特に鉄、亜鉛、ニッケルコバルトまたはマンガンならびにそれらの合金および酸化物、特にFe3O4、希土類、硫酸バリウム、鉄-ケイ素合金(あるいはモリブデンを含む)、Cu2MnAl、MnBiまたはそれらの混合物に基づく、軟質磁気物質、硬質磁気物質から選択される磁気物質を含むことができ、このリストは限定されない。
組成物が磁気粒子を含む繊維を含有するときには、該磁気粒子は、少なくとも繊維の表面に、または繊維の表面のみに、または繊維の内部にのみに存在することができるか、またはそれらは、例えば実質的に均質なやり方で繊維内に分散されることさえできる。
例として、各繊維は、その表面に複数の磁気粒子を有する、磁気を帯びていないコアを含むことができる。
各繊維はまた、その中に分散された複数の磁気粒状物を含む合成マトリックスを含むことができる。
適当な場合には、磁気粒子で満たされた合成物質はそれ自体、磁気を帯びていない膜によって被覆されることができる。例として、そのような膜は、磁気物質を周囲の環境から分離する障壁を構成するか、および/または色を提供することができる。各繊維は、一個の磁気コアを含み、かつ磁気を帯びていない膜により被覆されることができるか、または一個の磁気を帯びていないコアを含み、かつ磁気膜により被覆されることができる。
組成物は、1種以上の重合物質、特に熱可塑性物質および/またはエラストマーを押出しまたは同時押出しすることによって作られた繊維を含むことができる。押出された物質の1つは、分散された磁気粒子の充填材を含むことができる。
各繊維は、ポリアミド;ポリエチレンテレフタレート(PET);アセテート;ポリオレフィン、特にポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP);ポリ塩化ビニル(PVC);ポリエステルブロックアミド;可塑化されたRilsan(商標);エラストマー、特にポリエステルエラストマー、ポリエチレン(PE) エラストマー、シリコーンエラストマー、ニトリルエラストマー;またはこれらの物質の混合物から選択される合成物質を含むことができ、このリストは限定されない。
組成物は、複合繊維を含むことができ、それぞれは、少なくとも1種の磁気を帯びていない合成もしくは天然物質で少なくとも一部被覆された磁気コアを含む。例として、磁気コアは、コアの周りに磁気を帯びていない物質で作られた膜を同時押出しすることによって被覆され得る。
コアはあるいは、幾つかの他の方法、例えばイン サイツ(insitu)重合によって被覆することができる。
コアは、1個であることができるか、またはマトリックス中に分散された磁気粒状物の充填材を含むことができる。
組成物はまた、磁気を帯びていない合成もしくは天然のコアを、磁気粒子で満たされた合成物質で被覆することによって得られる複合繊維を含むことができ、コアは、木;レーヨン;ポリアミド;植物材料;またはポリオレフィン、特にポリエチレン、Nylon(商標)、ポリイミドアミドもしくはアラミドでできた繊維から成り、このリストは限定されない。
組成物はまた、磁気複合粒子、特に磁気ラテックスを含むことができる。
磁気複合粒子
磁気複合粒子は、有機もしくは無機マトリックスおよび磁気粒状物によって構成される複合物質である。その表面および/またはそれ自体の中に、磁気複合粒子はかくして、磁気物質の粒状物を含むことができる。複合粒子は、有機もしくは無機マトリックスによって被覆された磁気コアによって構成されることができるか、または磁気マトリックスによって被覆された有機もしくは無機のコアによって構成されることができる。
磁気複合粒子は、例えば上記した磁気物質のうちの1種を含む。
磁気複合粒子の大きさは、例えば1nm〜1mmの範囲、好ましくは100 nm〜500μmの範囲、さらに好ましくは500nm〜100μmの範囲にあり得る。「大きさ」という語は、「D50」と称される、母集団の半分の統計的粒状物粒度分布により与えられる大きさを意味する。
引用することにより本明細書に挿入された、2004年3月23日付けのC. ゴーバルト(GOUBAULT)による論文は、1章において、磁気複合粒子に関して従来技術に言及し、磁気複合粒子を製造するために使用するのに適当な製造方法のリスト、すなわち磁気粒状物およびマトリックスを別々に合成する方法、マトリックスと接触して磁気粒状物を合成する方法、または磁気粒状物の存在下にマトリックスを合成する方法のリストを作成する。
キスカー(KISKER)は、シリカから成る無機-マトリックス磁気複合粒子を販売する。ダイナル(DYNAL)、セラディン(SERADYN)、エスタポール(ESTAPOR)およびアデムテク (ADEMTECH)は、本発明において使用するためにまた適当な有機-マトリックス磁気複合粒子を提案する。
より詳細には、参照M1-070/60の下に、エスタポール(ESTAPOR)は、ポリスチレンマトリックス中に均一に分配されたフェライトの粒状物によって構成された磁気ラテックスを販売し、該ラテックスは、65%酸化鉄を含み、ポリスチレン粒子の平均粒径は890nmであり、乾燥物質含量は10%である。
フェロ流体(ferrofluid)
組成物は、フェロ流体、すなわち、磁気粒子特に磁気ナノ粒子の安定なコロイド懸濁物を含むことができる。
例えば、およそ数十ナノメートルの大きさを有する粒子が、界面活性剤もしくは分散剤によって、または静電相互作用によって、溶媒(水、油、有機溶媒)中に分散される。
例として、フェロ流体は、フェライトまたは他の磁気粒子を、ナノ粒子が得られるまで粉砕することによって製造することができ、この粒子はその後、粒子に吸収され、それらを安定化する界面活性剤を含む流体中に分散されるか、またはさもなければ、それらは、塩基性媒体中で金属イオン溶液を沈殿させることによって製造することができる。
フェロ流体の各粒子は、粒子の大きさによって、かつ磁気物質の性質によって決定される磁気モーメントを示す。
磁場の作用下では、粒子の磁気モーメントは、磁場の輪郭と共に整列するようになる傾向にあり、ゼロでない磁化が液体中に出現する。磁場が除かれると、ヒステリシスがなくなり、磁化はゼロに下がる。
場の閾値を越えると、液体中に巨視的変化、例えば頂点の概観またはレオロジー特性の変化を引き起こすことがまた可能である。
「フェロ流体」という語はまた、溶媒中のフェロ流体滴のエマルジョンを包含する。各滴はかくして、安定な懸濁物中にコロイド磁気粒子を含む。これは、任意のタイプの溶媒中にフェロ流体を有することを可能にする。フェロ流体での懸濁物中の磁気粒子の大きさは、例えば1nm〜10μmの範囲、好ましくは1nm〜1μmの範囲、さらに好ましくは1〜100nmの範囲にあり得る。「大きさ」という語は、「D50」と称される、母集団の半分の統計的粒状物粒度分布により与えられる大きさを意味する。
特に、以下の参照の下にリキッズ リサーチ LTD(Liquids Research LTD)により販売されているフェロ流体を挙げることができる:
・ WHKS1S9 (A, B,またはC)、直径10nmの粒子を有する、磁鉄鉱(Fe3O4)を含む水に基づくフェロ流体。
・ WHJS1 (A, B,またはC)、直径10nmである磁鉄鉱(Fe3O4)粒子を含む、イソパラフィンに基づくフェロ流体。
・ BKS25_dextran、直径9nmである磁鉄鉱(Fe3O4)粒子を含む、デキストランにより安定化された水に基づくフェロ流体。
粒子の鎖および/または磁気繊維の鎖
組成物はまた、粒子の鎖および/または磁気繊維の鎖を含むことができる。
組成物はかくして、最大寸法、例えば1nm〜10mmの範囲、例えば10nm〜5mmの範囲、または100nm〜1mmの範囲、または0.5μm〜3.5mmの範囲、例えば1〜150μmの範囲であり得る長さを例えば有する粒子もしくは繊維の塊を含むことができる。「大きさ」という語は、「D50」と称される、母集団の半分の統計的粒状物粒度分布により与えられる大きさを意味する。
例として、磁気粒子の鎖は、刊行物E.M. フルスト(Furst)、C. スズキ(Suzuki)、 M. フェルミジェール(Fermigier)、A.P. ガスト(Gast)による、「永久に結合された単分散常磁性鎖(Permanently linked monodisperse paramagnetic chains)」、Langmuir, 14, 7334-7336頁 (1998年)、M. フェルミジェール(Fermigier)、 Y. グラッセリ(Grasselli)による「磁気粒子の懸濁物(Suspensions of magnetic particles)」、Bulletin of the SFP (105) 1996年7月および、C. ゴーボールト(Goubault)、P. ジョップ(Jop)、M. フェルミジェール(Fermigier)、J. ボードリー(Baudry)、E. バートランド(Bertrand)、J. ビベッテ(Bibette)による「微小機械的センサーとしての可撓性磁気フィラメント(Flexible magnetic filaments as micromechanical sensors)」、Phys. Rev. Lett., 91, 26, 260802-1〜260802-4 (2003年)に記載されたように(この内容は、引用することによって本明細書に組み入れられる)、コロイド磁気粒子を集めることによって得ることができる。
特に、それらの論文は、表面上に官能性を有する酸化鉄の粒状物を含むポリスチレンマトリックスを含み、化学反応に従って永久的なやり方で、特に隣接粒子の表面間の共有結合で共に結合された磁気-ラテックス粒子の鎖を得るために、いかに進めるかを記載し;物理的相互作用によって共に結合されたフェロ流体-エマルジョン液滴の鎖を得る方法がまた記載される。この方法で得られる永久鎖の長さおよび直径は、制御することができる。そのような磁気鎖は、磁場の影響下で配向することができ、かつ置き換えることができる異方性磁気物体を構成する。
磁気鎖の寸法は、磁気繊維についてと同様の条件を満たすことができる。
一般に、本発明の化合物は有利には、特に先に定義したように、油状相および/または水性相を含む。
油状相に関しては、該相は、必要な場合には固体脂肪物質、例えば蝋および/またはペースト化合物と関連して、上記した揮発性油以外の油、特に非揮発性炭化水素もしくはシリコーン油を含むことができる。
他の化合物
組成物は、特に金属光沢を有する、反射粒子を含むことができる。
反射粒子
粒子は、任意の形態、例えば薄片または球状、特に、あるいは細長い、適当な場合には高い形状因子を有する、球形であることができ、任意的に、磁気物質の存在に関連して、ゼロでない磁化率を示し得る。
反射粒子が磁気を帯びているときには、好ましくは、組成物内でのそれらの配向が概観の変化に至るように、平坦な形状を示す。
それらの形態にかかわらず、反射粒子は任意的に、多層構造を有することができる;例えば多層構造を有すると、それらは、好ましくは均一な厚さの、特に反射物質、有利には金属化合物の少なくとも1層を有することができる。
反射粒子が多層構造を有していないときには、それらは例えば、少なくとも1種の金属化合物、例えば金属酸化物、特に合成によって得られるチタンもしくは鉄の酸化物からなることができる。
反射粒子が多層構造を有するときには、それらは例えば、天然もしくは合成の基質、特に、少なくとも一部が少なくとも1層の反射物質、特に少なくとも1層の少なくとも1種の金属化合物、例えば金属または合金でコーティングされた合成基質を含むことができる。金属化合物の層は有利には、構造の外側の層である。
基質は、単一物質または複数物質であることができ、有機および/または無機物質であることができる。
さらに詳細には、基質は、ガラス、セラミック、グラファイト、金属酸化物、アルミナ、シリカ、シリケート、特にアルミノシリケートおよびボロシリケート、合成マイカ、ならびにそれらの混合物から選択することができ、このリストは限定されない。
挙げることができる、金属層でコーティングされた無機基質を含む反射粒子の例は、銀でコーティングされたボロシリケートの基質を含む粒子である。薄片の形態の、銀でコーティングされたガラス基質粒子は、商品名MICROGLASS METASHINE REFSX 2025 PSの下にトヤル(TOYAL)により販売されている。ニッケル/クロム/モリブデン合金でコーティングされたガラス基質粒子は、商品名CRYSTAL STAR GF 550、GF 2525の下に同じ会社により販売されている。
任意の形態の反射粒子をまた、例えばチタンの酸化物、特にTiO2、鉄の酸化物、特にFe2O3、スズの酸化物、クロムの酸化物、硫酸バリウムならびに以下の物質:MgF2, CrF3, ZnS, ZnSe, SiO2, Al2O3,MgO, Y2O3, SeO3, SiO, HfO2, ZrO2,CeO2, Nb2O5, Ta2O5, MoS2およびそれらの混合物から選択される少なくとも1種の金属酸化物の少なくとも1層で少なくとも一部コーティングされた合成基質の粒子から選択することができる。
挙げることができるそのような粒子の例は、二酸化チタンでコーティングされた合成マイカの基質を含む粒子、または茶色の酸化鉄、酸化チタン、酸化スズまたはそれらの混合物でコーティングされたガラス粒子、例えば商品名REFLECKS(商標)の下にエンゲルハード(ENGELHARD)により販売されているものである。
その表面に金属化合物を示すか、または少なくとも1種のコーティングされた金属化合物を含む反射粒子の他の例として、商品名METASHINE(商標) ME 2040 PS, METASHINE(商標) MC5090 PSもしくはMETASHINE(商標) MC280GP (2523)の下にニッポン シート ガラス(NIPPON SHEET GLASS)により提案されている粒子、SPHERICAL SILVER POWDER(商標) DC 100, SILVER FLAKE(商標) JV 6もしくはGOLD POWDER(商標) A1570の下にエンゲルハード(ENGELHARD)により提案されている粒子、STARLIGHT REFLECTIONSFXM(商標)の下にエナジー ストラテジー アソシエーツ社(ENERGY STRATEGY ASSOCIATES INC) により提案されている粒子、BRIGHT SILVER(商標)1 E 0.008X0.008の下にメドウブルック インベンションズ(MEADOWBROOK INVENTIONS) により提案されている粒子、ULTRAMIN(商標)(ALUMINIUM POUDRE FINE LIVING)およびCOSMETIC METALLIC POWDER VISIONNAIRE BRIGHT SILVER SEA(商標)、COSMETIC METALLIC POWDER VISIONAIRE NATURAL GOLD(商標)(60314)もしくはCOSMETICMETALLIC POWDER VISIONAIRE HONEY(商標)(60316) の下にエッカルト(ECKART)により提案されている粒子を挙げることができる。
反射粒子は任意的に、例えば、金属例えば銀もしくはアルミニウムでコーティングされた粒子を用いて生じるように、実質的に均一なやり方で可視スペクトルを反射することができ、これは、例えば金属表面化合物の性質に依存して、はっきりした黄色、ピンク、赤、ブロンズ、オレンジ、茶色、および/または銅色である色調を有する金属光沢を例えばもたらすことができる。
反射粒子は、第1の組成物の全重量に対して0.5〜60重量%、詳細には1〜30重量%、例えば3〜10重量%の範囲の量で組成物中に存在することができる。
組成物は、少なくとも1種の回折顔料を含むことができる。
回折顔料
「回折顔料」という語は、光を回折する構造の存在のために、白色光で照らされるとき、観察の角度に依存して色の変化を生じることができる顔料を意味する。そのような顔料はまた、時にはホログラフィー顔料と称される。
回折顔料は、所定の方向で単色光の入射光線を回折することができる回折格子を含むことができる。
回折格子は、周期的模様、特に線を含むことができ、2つの隣接する模様間の距離は、入射光の波長と同じである。
入射光が多色であるときには、回折格子は、光の種々のスペクトル成分を分離し、虹の効果を生じる。
回折顔料の構造に関しては、アルベルト アルゴイティア(Alberto Argoitia)およびマット ウィズマン(Matt Witzman)による論文「回折効果を示す顔料(Pigments Exhibiting Diffractive Effects)」、2002年、ソサイアティ オブ バキューム コーターズ(Society of Vacuum coaters)、第45回アニュアル テクニカル コンフェレンス プロシーディングス 2002(45th Annual Technical Conference Proceedings 2002)を便利に参照することができる。
特に三角形の、任意的に対称の、任意的に一定の幅のノッチ付きの、シヌソイドの、または段のある種々のプロファイルを有する模様を有する、回折顔料を作ることができる。
模様の格子および深さの空間的な出現率は、種々の所望の順序の分離の程度の関数として選択される。出現率は、例えば1mm当たり500本の線〜3000本の線の範囲にあり得る。
回折顔料の粒子のそれぞれは好ましくは、平坦な形状、特にウェハースの形状を示す。
単一顔料粒子は、任意的に垂直であり、任意的に同じ罫線を有する、2つの交差する回折格子を含むことができる。
回折顔料は、少なくとも1方の側が誘電物質の層で被覆された反射物質の層を含む多層構造を示すことができる。誘電物質は、回折顔料を堅く、かつ長持続性にすることができる。例えば誘電物質はかくして、以下の物質から選択することができる:MgF2, SiO2, Al2O3, AlF3,CeF3, LaF3, NdF3, SmF2, BaF2,CaF2, LiFおよびそれらの組合せ。例えば、反射物質は、金属およびその合金から選択することができ、また非金属反射物質から選択することができる。使用することができる金属は、Al, Ag, Cu, Au, Pt, Sn, Ti, Pd, Ni, Co, Rd, Nb, Crおよびそれらの素材、組合せまたは合金を包含する。そのような反射物質は、それだけで、よって単一層を含む回折顔料を構成することができる。
変形においては、回折顔料は、コアの少なくとも1つの側を被覆するか、または実際にコアを完全にカプセル封入する反射層を有する誘電物質のコアを含む多層構造を含むことができる。誘電物質の層はまた、反射層を被覆することができる。使用される誘電物質は、かくして好ましくは無機物質であり、例えば金属フッ化物、金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、金属炭化物およびそれらの組合せから選択することができる。誘電物質は、結晶、半結晶または無定形状態であることができる。この配置では、誘電物質は、例えば以下の物質から選択することができる:MgF2, SiO, SiO2, Al2O3,TiO2, WO, AlN, BN, B4C, WC, TiC, TiN, N4Si3,ZnS、ガラス粒子、ダイアモンドタイプの炭素およびそれらの組合せ。
変形においては、回折顔料は、予備形成された誘電物質またはセラミック物質、例えば天然の層状無機物質、例えば雲母、ペロスコバイト(peroskovite)もしくはタルク;またはガラス、アルミナ、SiO2、炭素、酸化鉄/マイカ、BN中に覆われたマイカ、BC、グラファイトもしくはオキシ塩化ビスマスおよびそれらの組合せから形成された合成小板からなることができる。
誘電物質の層の代わりに、機械的特性を改善する他の物質が適当であり得る。そのような物質は、シリコーン、金属ケイ化物、第III族、IV族およびV族の元素から形成された半導体物質、体心立方結晶構造を有する金属、金属-セラミック組成物もしくは素材、半導体ガラスおよびそれらの種々の組合せを包含することができる。
特に、使用される回折顔料は、2003年2月13日に公開された米国特許出願第2003/0031870号に記載されたものから選択することができる。
回折顔料は、例えば以下の構造を有することができ:MgF2/Al/MgF2、この構造を有する回折顔料は、フレックス プロダクツ(FLEX PRODUCTS)により商品名SPECTRAFLAIR 1400 Pigment SilverまたはSPECTRAFLAIR 1400 Pigment Silver FGの下に販売されている。MgF2の重量割合は、顔料の全重量の80〜95%の範囲にあり得る。
他の回折顔料は、商品名Metalure(商標) Prismaticの下に、エッカルト(ECKART) (商標)により販売されている。
例として、回折顔料の量は、第1の組成物の全重量に対して0.1〜5重量%の範囲にあり得る。
例として、回折顔料の大きさは、5〜200μmの範囲、好ましくは5〜100μmの範囲、例えば5〜30μmの範囲にあり得る。
回折顔料粒子の厚みは、3μm以下、好ましくは2μm以下、例えば約1μm以下であり得る。
他の着色剤
組成物は、可視スペクトルの少なくとも一部分を吸収することにより光を生じる少なくとも1種の着色剤を含むことができる。
吸収現象により色を生じるそのような着色剤は、任意的に磁気を帯びた、有機もしくは無機物質である顔料によって構成されるか、または有機物質と無機物質との両方を含む混成物であり得る。
着色剤は任意的に、粒状化合物であることができる。
適当な場合には、単一の磁気顔料の粒子が、吸収現象により色を生じる着色剤と磁性体との両方を構成する。
着色剤が染料を含むときには、該染料は、脂溶性および水溶性の染料の中から選択することができる。
脂溶性染料の例は、スーダンレッド、D&C レッド No.17、D&CグリーンNo.6、β-カロテン、大豆油、スーダンブラウン、D&CイエローNo.11、D&Cバイオレット No.2、D&C オレンジNo.5およびキノリンイエローである。
水溶性染料の例は、ビートルートジュース(beetroot juice)およびメチレンブルーである。
例として、染料は、存在するときには、第1または第2の組成物の0.1〜20重量%または0.1〜6重量%を示し得る。
着色剤はまた、以下の物質およびそれらの混合物から選択されるレーキまたは有機顔料であることができる:
・ コチニールカルミン;
・ アゾ、アンスラキノン、インディゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフルオラン染料の有機顔料;
・ 有機レーキまたは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタンの不溶性の塩、または酸染料、例えばアゾ、アンスラキノン、インディゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフッ素染料の不溶性の塩、この染料は少なくとも1種のカルボン酸またはスルホン酸基を含むことができる。
挙げることができる有機顔料は、以下の名称を有するものを包含する:D&CブルーNo.4、 D&CブラウンNo.1、D&CグリーンNo.5、 D&C グリーンNo.6、 D&C オレンジNo.4、D&C オレンジNo.5、 D&C オレンジNo.10、 D&C オレンジNo.11、D&C レッドNo.6、D&C レッドNo.7、 D&C レッドNo.17、 D&C レッドNo.21、 D&C レッドNo.22、D&CレッドNo.27、 D&C レッドNo.28、 D&C レッドNo.30、 D&C レッドNo.31、D&C レッドNo.33、 D&C レッドNo.34、 D&C レッドNo.36、 D&C バイオレットNo.2、D&C イエローNo.7、 D&C イエローNo.8、 D&C イエローNo.10、 D&C イエローNo.11、FD&C ブルーNo.1、 FD&C グリーンNo.3、 FD&C レッドNo.40、 FD&C イエローNo.5、FD&C イエローNo.6。
着色剤は、例えば、有機支持体例えばコロファン(colophane)または安息香酸アルミニウムによって支持された有機レーキであることができる。
挙げることができる特定の有機レーキは、以下の名称を有するものを包含する:D&C レッドNo.2 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.3 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.4 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.6 アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.6 バリウムレーキ、D&C レッドNo.6 バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.6 ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.6 カリウムレーキ、 D&C レッドNo.7 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.7 バリウムレーキ、D&C レッドNo.7 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.7 カルシウム/ストロンチウムレーキ、 D&C レッドNo.7 ジルコニウムレーキ、 D&C レッドNo.8ナトリウムレーキ、 D&C レッドNo.9アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.9 バリウムレーキ、D&C レッドNo.9 バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.9 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.10 ナトリウムレーキ、 D&C レッドNo.19 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.19 バリウムレーキ、D&C レッドNo.19 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.21 アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.21 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.22アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.27アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.27 アルミニウム/チタン/ジルコニウムレーキ、D&CレッドNo.27 バリウムレーキ、D&C レッドNo.27カルシウムレーキ、D&C レッドNo.27 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.28 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.30 レーキ、 D&C レッドNo.31 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.33アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.34 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.36 レーキ、D&C レッドNo.40 アルミニウムレーキ、D&C ブルーNo.1 アルミニウムレーキ、D&C グリーンNo.3 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.4アルミニウムレーキ、 D&C オレンジNo.5 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.5ジルコニウムレーキ、D&C オレンジNo.10 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.17 バリウムレーキ、D&C イエローNo.5 アルミニウムレーキ、D&C イエローNo.5 ジルコニウムレーキ、D&C イエローNo.6 アルミニウムレーキ、D&C イエローNo.7 ジルコニウムレーキ、D&C イエローNo.10 アルミニウムレーキ、 FD&C ブルーNo.1アルミニウムレーキ、FD&C レッドNo.4アルミニウムレーキ、 FD&C レッドNo.40 アルミニウムレーキ、 FD&C イエローNo.5アルミニウムレーキ、FD&C イエローNo.6アルミニウムレーキ。
先に列挙した有機着色物質のそれぞれに対応する化学物質は、「ザ コスメティック、トイレタリー、アンド フレグランス アソシエーション(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)」により刊行された書名「国際化粧品成分の辞書および便覧(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)」、1997年版、371〜386頁および524〜528頁の研究に挙げれらており、その内容は引用することによって本明細書に組み入れられる。
組成物は、少なくとも一部膜により覆われているコアを含む複合顔料を含むことができる。
複合顔料
複合顔料は、
・無機コア;および
・ 少なくとも1種の有機着色物質の、少なくとも1つの少なくとも一部のコーティング
を含む粒子からなることができる。
少なくとも1種のバインダーが、有利には、有機着色物質を無機コア上に固定するのに寄与し得る。
複合顔料の粒子は、種々の形態を有することができる。特に、該粒子は、薄片の形態であることができるか、または球状、特に球形であることができ、かつ中空または中実であることができる。「薄片の形態」という語は、最大寸法対厚みの比が5以上である粒子を意味する。
複合顔料は例えば、1〜1000平方メートル/グラム(m2/g)の範囲、特に約10〜約600 m2/gの範囲、特に約20〜約400 m2/gの範囲の比表面積を有することができる。比表面積は、BET(Brunauer-Emmett-Teller)法を用いて測定した値である。
コアの重量割合は、複合顔料の全重量に対して50%を超えることができ、例えば50〜70%の範囲、例えば60〜70%の範囲にある。
複合顔料は、例えば米国特許第6 428 773号明細書に記載されたような、干渉顔料とは異なり得る。例として、干渉顔料は、光の干渉を生じることができるように選択された物質の一定の厚みの複数の層を含む。
以下のプロトコールに従って測定される、複合顔料の飽和C*は、30以上であり得る。
複合顔料の飽和を測定するためのプロトコール
複合顔料のCIE L*a*b*空間における値a*およびb*が、以下のようにして測定される:
純粋な複合顔料が、100バール(bar)の圧力を施与することによって、2センチメートル(cm)x1.5cmの寸法および3mmの深さを有する長方形の皿に詰められる。
詰められた顔料の値a*およびb*が、排除鏡面モードで、D65照明下で、中間の開口で、MINOLTA 3700d分光光度計を用いて測定される。飽和は、C*=(a*2+b*2)1/2によって与えられる。
無機コア
無機コアは、例えば球形、球状、粒状、多面体状、針状、紡錘状、薄片の形態で平らにされた、米粒状、または鱗状、およびこれらの形態の組合せである、有機着色物質の粒子を固定するために適当である任意の形態を有することができ、このリストは限定されない。
好ましくは、コアの最大寸法対その最小寸法の比は、1〜50の範囲にあり得る。
無機コアは、約1〜約100nmの範囲、または約5〜約75nmの範囲、例えば約10〜約50nmの範囲、特に20nmまたは25nmの平均粒径を有することができる。
「平均粒径」という語は、「D50」と称される、母集団の半分の統計的粒状物粒度分布により与えられる大きさを意味する。平均粒径は、画像分析(電子顕微鏡)により決定される数平均粒径であり得る。
無機コアは、2以上、または2.1以上、例えば2.2以上である屈折率を示し得る。
無機コアは、金属塩および金属酸化物、特にチタン、ジルコニウム、セリウム、亜鉛、鉄、鉄青、アルミニウムおよびクロムの酸化物、アルミナ、ガラス、セラミック、グラファイト、シリカ、シリケート、特にアルミノシリケートおよびボロシリケート、合成マイカならびにそれらの混合物を含む限定されないリストから選択される、任意的に磁気を帯びた物質から形成されることができる。
チタンの酸化物、特にTiO2、鉄の酸化物、特にFe2O3、セリウム、亜鉛およびアルミニウムの酸化物、シリケート、特にアルミノシリケートおよびボロシリケートが特に適当である。
無機コアは、約1〜約1000 m2/gの範囲、好ましくは約10〜約600 m2/gの範囲、例えば約20〜約400m2/gの範囲の、BET法を用いて測定される比表面積を有することができる。
無機コアは、適当なら着色することができる。
有機着色物質
例として、有機着色物質は、少なくとも1種の有機顔料、例えば少なくとも1種の有機レーキを含むことができる。
例として、有機着色物質は、組成物の生理学的に許容される媒体中に不溶性の粒状化合物から選択することができる。
例として、有機着色物質は、顔料例えば、以下の化合物およびその混合物から選択され得る、有機レーキまたは他の有機着色物質を含むことができる:
・ コチニールカルミン;
・ アゾ、アンスラキノン、インディゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフルオラン染料の有機顔料;
・ 有機レーキまたは、ナトリウム、カリウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム、ジルコニウム、ストロンチウム、チタンの不溶性の塩、または酸染料、例えばアゾ、アンスラキノン、インディゴ、キサンテン、ピレン、キノリン、トリフェニルメタンまたはフッ素染料の不溶性の塩、この染料は少なくとも1種のカルボン酸またはスルホン酸基を含むことができる。
挙げることができる有機顔料は、以下の名称を有するものを包含する:D&CブルーNo.4、 D&CブラウンNo.1、D&CグリーンNo.5、 D&C グリーンNo.6、 D&C オレンジNo.4、D&C オレンジNo.5、 D&C オレンジNo.10、 D&C オレンジNo.11、D&C レッドNo.6、D&C レッドNo.7、 D&C レッドNo.17、 D&C レッドNo.21、 D&C レッドNo.22、D&CレッドNo.27、 D&C レッドNo.28、 D&C レッドNo.30、 D&C レッドNo.31、D&C レッドNo.33、 D&C レッドNo.34、 D&C レッドNo.36、 D&C バイオレットNo.2、D&C イエローNo.7、 D&C イエローNo.8、 D&C イエローNo.10、 D&C イエローNo.11、FD&C ブルーNo.1、 FD&C グリーンNo.3、 FD&C レッドNo.40、 FD&C イエローNo.5、FD&C イエローNo.6。
有機着色物質は、例えば有機支持体、例えばコロファン(colophane)または安息香酸アルミニウムによって支持された有機レーキを含むことができる。
挙げることができる特定の有機レーキは、以下の名称を有するものを包含する:D&C レッドNo.2 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.3 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.4 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.6 アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.6 バリウムレーキ、D&C レッドNo.6 バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.6 ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.6 カリウムレーキ、 D&C レッドNo.7 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.7 バリウムレーキ、D&C レッドNo.7 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.7 カルシウム/ストロンチウムレーキ、 D&C レッドNo.7 ジルコニウムレーキ、 D&C レッドNo.8ナトリウムレーキ、 D&C レッドNo.9アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.9 バリウムレーキ、D&C レッドNo.9 バリウム/ストロンチウムレーキ、D&C レッドNo.9 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.10 ナトリウムレーキ、 D&C レッドNo.19 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.19 バリウムレーキ、D&C レッドNo.19 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.21 アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.21 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.22アルミニウムレーキ、 D&C レッドNo.27アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.27 アルミニウム/チタン/ジルコニウムレーキ、D&CレッドNo.27 バリウムレーキ、D&C レッドNo.27カルシウムレーキ、D&C レッドNo.27 ジルコニウムレーキ、D&C レッドNo.28 アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.30 レーキ、 D&C レッドNo.31 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.33アルミニウムレーキ、D&C レッドNo.34 カルシウムレーキ、D&C レッドNo.36 レーキ、D&C レッドNo.40 アルミニウムレーキ、D&C ブルーNo.1 アルミニウムレーキ、D&C グリーンNo.3 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.4アルミニウムレーキ、 D&C オレンジNo.5 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.5ジルコニウムレーキ、D&C オレンジNo.10 アルミニウムレーキ、D&C オレンジNo.17 バリウムレーキ、D&C イエローNo.5 アルミニウムレーキ、D&C イエローNo.5 ジルコニウムレーキ、D&C イエローNo.6 アルミニウムレーキ、D&C イエローNo.7 ジルコニウムレーキ、D&C イエローNo.10 アルミニウムレーキ、 FD&C ブルーNo.1アルミニウムレーキ、FD&C レッドNo.4アルミニウムレーキ、 FD&C レッドNo.40 アルミニウムレーキ、 FD&C イエローNo.5アルミニウムレーキ、FD&C イエローNo.6アルミニウムレーキ。
先に列挙した有機着色物質のそれぞれに対応する化合物は、「ザ コスメティック、トイレタリー、アンド フレグランス アソシエーション(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)」により刊行された書名「国際化粧品成分の辞書および便覧(International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook)」、1997年版、371〜386頁および524〜528頁の研究に挙げれらており、その内容は引用することによって本明細書に組み入れられる。
有機着色物質の重量割合は、無機コア100重量部当たり約10〜約500重量部の範囲、または無機コア100重量部当たり約20〜約250重量部の範囲、例えば約40〜約125重量部の範囲にあり得る。
複合顔料および他の可能な顔料からの、組成物の有機着色物質の全含量は、組成物の全重量に対して例えば10%未満であり得る。
有機着色物質の割合は、複合顔料の全重量に対して30%を超えることができ、例えば30〜50%の範囲、例えば30〜40%の範囲にある。
バインダー
複合-顔料バインダーは、もし、有機着色物質が無機コアの表面に接着するのを可能にするなら、任意のタイプをとり得る。
特に、バインダーは、以下の限定されないリストから選択することができる:シリコーン物質、ポリマー、オリゴマーもしくは同様の物質、特にオルガノシラン、フルオロアルキル化オルガノシランおよびポリシロキサン、例えばポリメチルハイドロゲンシロキサン、ならびに種々のカップリング剤、例えばシラン、チタネート、アルミネート、ジルコネートに基づくカップリング剤、ならびにそれらの混合物。
シリコーン化合物は、以下の限定されないリストから選択することができる:
・ アルコキシシランから得られるオルガノシラン(1);
・ 以下の限定されないリストから選択される、任意的に変性されることができるポリシロキサン(2):
・ 特にポリエーテル、ポリエステルおよびエポキシ化合物から選択される少なくとも1種の基を含む変性ポリシロキサン(2A)(今後、「変性ポリシロキサン」と呼ぶ);
・ ポリマーの末端に位置する1個のケイ素原子上に、以下の限定されないリストから選択される少なくとも1個の基を有するポリシロキサン(2B):カルボン酸、アルコールおよびヒドロキシル基;ならびに
・ フルオロアルキルシランから得られるフルオロアルキル化オルガノシラン化合物(3)。
オルガノシラン化合物(1)は、式(I):
Figure 0004879182
(ここで、
・ R1は、C6H5-、(CH3)2CH-CH2-またはCbH2b+1-タイプの基を示し(ここでbは1〜18の範囲にある);
・ Xは、CH3O-またはC2H5O-を示し;かつ
aは、0〜3の範囲にある)
により示されるアルコキシシラン化合物から得ることができる。
アルコキシシラン化合物の詳細な例は、以下から選択されるアルコキシシランを包含する:メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン等、特にメチルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシシランから選択されるアルコキシシラン、さらに好ましくはメチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシランおよびフェニルトリエトキシシランから選択されるアルコキシシランである。
ポリシロキサン(2)は特に、式(II):
Figure 0004879182

(ここで、R2は、H-またはCH3-を示し、dは15〜450の範囲にある)
を有することができる。
R2がHを示すポリシロキサンが好ましい。
変性ポリシロキサン(2A)は特に、以下の式(III) を有することができる:
・(a1) 式(III):
Figure 0004879182

(ここで、R3は-(CH2)h-を示し;R4は-(CH2)i-CH3を示し;R5は、-OH, -COOH, -CH=CH2,-C(CH3)=CH2または-(CH2)j-CH3を示し;R6は-(CH2)k-CH3を示し;gおよびhは独立して、1〜15の範囲にあり;jおよびkは独立して、0〜15の範囲にあり;eは1〜50の範囲にあり、fは1〜300の範囲にある)
によって示される、ポリエーテルを有する変性ポリシロキサン;
・ (a2) 式(IV):
Figure 0004879182

(ここで、R7、R8,およびR9は独立して-(CH2)q-を示し;R10は、-OH, -COOH, -CH = CH2, -C(CH3)=CH2または-(CH2)r-CH3を示し;R11は、-(CH2)s-CH3を示し;nおよびqは独立して、1〜15の範囲にあり;rおよびsは独立して、0〜15の範囲にあり;eは1〜50の範囲にあり、fは1〜300の範囲にある)
により示される、ポリエステルを有する変性ポリシロキサン;
・ (a3) 式(V):
Figure 0004879182

(ここで、R12は、-(CH2)v-を示し;vは1〜15の範囲にあり;tは1〜50の範囲にあり、uは1〜300の範囲にある)
により示される、エポキシ基を有する変性ポリシロキサン
またはそれらの混合物。
好ましい変性ポリシロキサン(2A)は、式(III)を有するポリエーテルを有する変性ポリシロキサンである。
末端部分で変性されたポリシロキサン(2B)は、式(VI):
Figure 0004879182

(ここで、R13およびR14は互いに独立して、-OH, R16-OHまたはR17-COOHを示すことができ;R15は、-CH3または-C6H5を示し;R16およびR17は-(CH2)y-を示し;yは1〜15の範囲にあり;wは1〜200の範囲にあり;かつxは0〜100の範囲にある)
を有することができる。
少なくとも1端で変性された好ましいポリシロキサンは、少なくとも1個の末端ケイ素原子上にカルボン酸基を有する基(R16および/またはR17)を少なくとも有するものを包含する。
フルオロアルキル化オルガノシラン化合物(3)は、式(VII):
Figure 0004879182
(ここで、
・ R18は、CH3-, C2H5-, CH3O-またはC2H5O-を示し;
・ XはCH3O-またはC2H5O-を示し;
・ zは0〜15の範囲にあり;aは0〜3の範囲にある)
によって示されるフルオロアルキルシランから得ることができる。
特に、フルオロアルキルシランは、以下の限定されないリストから選択することができる:トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジメトキシシラン、トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリエトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルメチルジエトキシシラン等、特に、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、トリデカフルオロオクチルトリメトキシシランおよびヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシランから選択され、さらに好ましくは、トリフルオロプロピルトリメトキシシランおよびトリデカフルオロオクチルトリメトキシシランから選択される。
シランに基づくカップリング剤は、以下の限定されないリストから選択することができる:ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ-アミノプロピル-トリエトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N-β(アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン等。
チタネートに基づくカップリング剤は、以下のリストから選択することができる:イソプロピルステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N-アミノエチル-アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスフェート)チタネート、テトラ(2,2-ジアリールオキシメチル-1-ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスフェートチタネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルピロホスフェート)エチレンチタネート等。
アルミネートに基づくカップリング剤は、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムジイソプロポキシモノエチルアセトアセテート、アルミニウムトリエチルアセトアセテート、アルミニウムトリアセチルアセトネート等から選択することができる。
ジルコネートに基づくカップリング剤は、以下のリストから選択することができる:ジルコニウムテトラキスアセチルアセトネート、ジルコニウムジブトキシビスアセチルアセトネート、ジルコニウムテトラキスエチルアセトアセテート、ジルコニウムトリブトキシモノエチルアセトアセテート、ジルコニウムトリブトキシアセチルアセトネート等。
バインダーとして作用する化合物は、300〜100,000の範囲の分子量を有することができる。
無機コアを均質に被覆する層を得るために、バインダーは好ましくは、液体状態であるか、または水もしくは他の溶媒に可溶性である。
バンダーの量は、コアおよびバンダーを含む粒子の重量に対して(CまたはSiに関して計算して)0.01〜15重量%の範囲、特に0.02〜12.5重量%、さらに特に0.03〜10重量%の範囲にあり得る。バインダーの相対的な量の計算に関するさらなる詳細は、欧州特許出願EP 1 184 426 A2におおいて見出すことができる。バインダーの相対的な割合は、複合顔料の全重量に対して5%以下、例えば3%以下であり得る。
複合顔料の製造
複合顔料は、任意の適当な方法、例えば機械的/化学的方法または、有機着色物質が溶解され、その後コアの表面に沈殿される、溶液中の沈殿の方法を用いて製造することができる。
バインダーを任意的に使用できる。
有機顔料および無機コアを機械的に混合することを含む方法が好ましい。
バインダーは、有機着色物質が導入される前に、無機コアに添加されるか、または混合され得る。
複合顔料は例えば、欧州特許出願第EP1 184 426号および第EP 1 217 046号(その内容は、引用することによって組み入れられる)に記載された方法のうちの1つを用いて製造することができ、有利には、欧州特許出願第EP 1 184 426号に記載された方法による。
1つの実施においては、無機コアを構成することを意図された粒子は、まずバインダーと混合される。
バインダーが無機コアの表面に均一に接着することができるように、該粒子を最初にミルに通してばらばらにすることが好ましい。
混合および撹拌条件は、コアがバインダーで均一にコーティングされるように選択される。そのような条件は、線負荷が19.6〜19160 N/cm(ニュートン/センチメートル)の範囲、特に98〜14170 N/cmの範囲、好ましくは147〜980 N/cmの範囲にあり;処理時間が5分間〜24時間の範囲、好ましくは10分間〜20時間の範囲にあり;回転速度が2〜1000rpm(回転/分)の範囲、特に5〜1000rpmの範囲、より好ましくは10〜800rpmの範囲にある。
バインダーで無機コアをコーティングした後、有機着色物質が添加され、撹拌しながら混合され、それで、それはバインダーの層に接着する。
添加方法の例は、大量でのまたは少量での連続添加である。
混合および撹拌は、無機コアとバインダーとの混合および撹拌か、または有機着色物質とバインダーでコーティングされた無機コアとの混合および撹拌かいずれにせよ、粉末の混合物に激しい剪断および/または圧縮力を施与することができる装置を用いて行うことができる。そのタイプの装置の例は、ローラーミキサー、羽根ミキサー等である。ローラーミキサーが特に適当である。適当な装置のリストは、欧州特許出願第EP 1 184 426 A2号に与えられる。
複合顔料を製造するためのさらなる方法は、日本国特許第3286463号に記載されており、これは、溶液沈殿法を開示する。
有機着色物質はエタノールに溶解され、その後無機コアが該エタノール溶液に分散される。
炭酸ナトリウムもしくはカリウムの水性アルカリ溶液が次に、これらの混合物にゆっくりと添加され、最後に、一定に撹拌しながら、エタノール性塩化カルシウム溶液がゆっくりと添加される。
吸収現象により光を吸収する着色剤の他に、組成物は、少なくとも1種の干渉もしくは回折顔料および/または反射粒子を含むことができる。
本発明の実施においては、第1の組成物は、観察の角度の関数として色の変化を観察することができる少なくとも1種のゴニオクロマティック(goniochromatic)着色剤を含む。ゴニオクロマティック着色剤は任意的に、磁気を帯びることができる。
第1の組成物がある色の磁気粒子および磁気を帯びていないゴニオクロマティック着色剤を含むときには、該着色剤は、その色の範囲が実質的に磁気粒子の色を通過するように選択することができる。
例として、このことは、磁気粒子が磁場の影響下で配向しない限り、磁気粒子をより検出しにくくすることができる。
これはまた、磁気粒子を配向させることによって誘導される模様を、メーキャップ表面がある観察および/または照明条件下にあるときにのみ出現させることができ、それによって、特に魅力的な、模様の配置および概観の効果を作り出すことを可能にする。
ゴニオクロマティック(goniochromatic)着色剤
組成物は、適当なら磁気特性を示すことができる少なくとも1種のゴニオクロマティック着色剤を含むことができる。
本発明において使用される「ゴニオクロマティック着色剤」という語は、組成物が表面に広げられたとき、入射角45°の光について観察の角度が垂線に対して0〜80°の範囲で変化するとき、少なくとも20°の色角度h°の変動Dh°に対応する、1976CIE色空間のa*b*平面における色通路(colorpath)を得ることを可能にする着色剤を意味する。
例として、第1の組成物が流体状態で、自動スプレッダーによって300μmの厚みに、エリッチセン(ERICHSEN)からの対照カード上に広げられ、Typ 24/5を参照した後、色通路は、シンスツルメント システムズ(INSTRUMENT SYSTEMS)からのスペクトロゴニオリフレクトメーターおよび参照GON 360 GONIOMETERによって測定することができ、測定は、カードの黒色背景で行われる。
例として、ゴニオクロマティック着色剤は、多層干渉構造および液晶着色剤から選択することができる。
例として、多層構造は、少なくとも2つの層を含み、各層は、例えば以下の物質によって構成される群より選択される少なくとも1種の物質から製造される:MgF2, CeF3, ZnS, ZnSe, Si, SiO2,Ge, Te, Fe2O3, Pt, Va, Al2O3, MgO,Y2O3, S2O3, SiO, HfO2,ZrO2, CeO2, Nb2O5, Ta2O5,TiO2, Ag, Al, Au, Cu, Rb, Ti, Ta, W, Zn, MoS2, 氷晶石、合金、ポリマーおよびそれらの組合せ。
多層構造は任意的に、重ねられた層の化学的性質に関して中央の層について対称であることができる。種々の層の厚みおよび性質に依存して、異なる効果が得られる。
対称の多層干渉構造の例は、以下のとおり:Fe2O3/SiO2/Fe2O3/SiO2/Fe2O3(この構造を有する顔料は、BASFから商品名SICOPEARLの下に販売されている);MoS2/SiO2/マイカ-オキシド/SiO2/MoS2;Fe2O3/SiO2/マイカ-オキシド/SiO2/Fe2O3;TiO2/SiO2/TiO2およびTiO2/Al2O3/TiO2,これらの構造を有する顔料は、商品名XIRONAの下にメルク(MERCK)(ダルムシュタット)により販売されている。
例として、液晶着色剤は、シリコーンを含むか、または中間相基がグラフトされたセルロースエーテルを含む。適当な液晶ゴニオクロマティック粒子の例は、ケニックス(CHENIX)により販売されているもの、および商品名HELICONE(商標)HCの下にワッカー(WACKER)により販売されているものである。
適当なゴニオクロマティック着色剤は、幾つかの真珠層(nacre);合成基質、特にアルミナ、シリカ、ボロシリケート、酸化鉄またはアルミニウムタイプの基質上に効果を有する顔料;またはポリテレフタレート膜からのホログラフィー干渉薄片である。
真珠層(nacre)
「真珠層」という語は、ある種の貝類の殻で生成されるような、または合成された、任意的に真珠光沢であり得る、かつ光の干渉によって「真珠光沢のある」着色効果を示す、任意の形態の着色された粒子を意味する。
真珠層は、真珠光沢顔料、例えば酸化鉄でコーティングされたマイカチタン、オキシ塩化ビスマスでコーティングされたマイカ、酸化クロムでコーティングされたマイカチタン、特に上記したタイプの有機着色剤でコーティングされたマイカチタン、およびオキシ塩化ビスマスに基づく真珠層顔料から選択することができる。それらはまた、その表面に少なくとも2つの連続した金属酸化物および/または着色物質の層が重ねられたマイカの粒子であることができる。
より詳細には、真珠層は、黄色、ピンク、赤、青銅、オレンジ、茶、金および/または銅の色または光沢を有することができる。
第1の組成物に導入するのに適当な、挙げることができる真珠層の実例は、金色の真珠層、 特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Brillant gold 212G(Timica), Gold 222C (Cloisonne), Sparkle gold (Timica) Gold 4504 (Chromalite), およびMonarch gold 233X (Cloisonne)の下に販売されているもの;青銅真珠層、特にメルク(MERCK)により商品名Bronze fine (17384) (Colorona) およびBronze (17353) (Colorona)の下に販売されているもの、ならびにエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Super bronze (Cloisonne) の下に販売されているもの;オレンジ真珠層、特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Orange 363C (Cloisonne) およびOrange MCR 101 (Cosmica) の下に販売されているもの、ならびにメルク(MERCK)により商品名Passion orange (Colorona) およびMatte orange (17449) (Microna) の下に販売されているもの;茶色の色合いの真珠層、エンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Nu-antique copper 340XB (Cloisonne) およびBrown CL4509 (Chromalite) の下に販売されているもの;銅の光沢を有する真珠層、エンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Copper 340A (Timica) の下に販売されているもの;赤の光沢を有する真珠層、特にメルク(MERCK)により商品名Sienna fine (17386) (Colorona) の下に販売されているもの;黄色の光沢を有する真珠層、特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Yellow (4502) (Chromalite) の下に販売されているもの;金の光沢を有する赤の色合いの真珠層、特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Sunstone G012 (Gemtone) の下に販売されているもの;ピンクの真珠層、特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Tan opale G005 (Gemtone) の下に販売されているもの;光沢を有する黒の真珠層、特にエンゲルハード(ENGELHARD)により商品名Nu antique bronze 240 AB(Timica) の下に販売されているもの;青の真珠層、特にメルク(MERCK)により商品名Matte blue (17433) (Microna) の下に販売されているもの;銀色の光沢を有する真珠層、特にメルク(MERCK)により商品名Xirona Silver の下に販売されているもの;ならびにオレンジ-ピンク 緑-金の圧巻の真珠層、メルク(MERCK)により商品名Indian summer (Xirona) の下に販売されているもの、ならびにそれらの混合物である。
組成物は、少なくとも1種の任意的な磁気充填材を含むことができる。
充填材
「充填材」という語は、組成物が製造される温度に関わらず、組成物媒体中に不溶性である任意の形態の粒子を意味する。充填材は第一に、組成物のレオロジーまたは肌理を変えるように作用する。粒子の性質および量は、所望の機械的特性および肌理に依存し得る。
挙げることができる充填材の例は、特にタルク、マイカ、シリカ、カオリンおよびセリサイト、ならびにポリアミド、ポリオレフィン、例えばポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメチルメタクリレートもしくはポリウレタンの粉末、粉末にしたデンプン、ならびにシリコーン樹脂ビーズを含む。
活性成分
組成物は、少なくとも1種の化粧品的にまたは皮膚科学的に活性な成分を含むことができる。挙げることができる、本発明の組成物において使用するために適当な、化粧品的に、皮膚科学的に、衛生学的に、または製薬的に活性な成分は、加湿剤(ポリオール、例えばグリセリン)、ビタミン(C, A, E, F, B, もしくはPP)必須脂肪酸、精油、セラミド、スフィンゴ脂質、脂溶性またはナノ粒子の日焼け止め剤および特別の皮膚処理活性成分(保護剤、抗菌剤、しわ防止剤等)、セルフタニング剤である。該活性成分は、組成物の全重量に対して0〜20%の範囲、例えば、特に0.001〜15%の範囲の濃度で使用することができる。
組成物はまた、化粧品において普通に使用される成分、例えば増粘剤、界面活性剤、小数元素、加湿剤、柔軟剤、金属イオン封鎖剤、芳香剤、アルカリ化もしくは酸性化剤、防腐剤、酸化防止剤、UVフィルター、着色剤、またはそれらの混合物を含むことができる。
予見される用途に依存して、本発明の組成物は、考慮中の分野で慣用的に使用され、所望の投与形態に適当な量で存在する、構成成分を含むことができる。
投与形態
組成物は、その目的に依存して、種々の形態であることができる。組成物はかくして、局所施与のために普通に使用される任意の投与形態で、特に無水の形態、油状もしくは水性溶液の形態、油状もしくは水性のゲルの形態、水中油形もしくは油中水形のエマルジョンの形態、水中蝋形もしくは蝋中水形のエマルジョンの形態、多成分エマルジョンまたは、水中油形の界面に位置する小胞による水中油の分散物の形態であることができる。
実施例
示された割合は、他に明記されていなければ、重量で与えられる。
Figure 0004879182
* エッカルト(ECKART)からのSTAPA(商標) VM VP 041040軟鉄に基づく顔料。
**ポリ(イソボルニルアクリレート/イソボルニルメタクリレート/イソブチルアクリレート)ブロックポリマー、以下のようにして得られた
100gのイソドデカンを1リットルの反応器に導入した後、温度を環境温度(25℃)から90℃に上げて1時間加熱した。
次に、90℃にて1時間を超えたら、105gのイソボルニルアクリレート、105gのイソボルニルメタクリレート、110gのイソドデカンおよび1.8gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサン(Trigonox(商標)141 d'アクゾノーベル(Akzo Nobel))を添加した。
混合物を90℃に1時間30分間保持した。
次に、90gのイソブチルアクリレート、90gのイソドデカンおよび1.2gの2,5-ビス(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)-2,5-ジメチルヘキサンを先の混合物に導入し、90℃で30分間かけて静止させた。
混合物を90℃にて3時間保持した後、冷却した。
イソドエカン中に50%の活性ポリマー物質を有する溶液が得られた。
110℃のTgを有する第1のシーケンスもしくはポリ(イソボルニルアクリレート/イソボルニルメタクリレート)ブロック、-20℃のTgを有する第2のイソブチルポリアクリレートシーケンスおよび、ランダムイソボルニルアクリレート/イソボルニルメタクリレート/イソブチルアクリレートポリマーである中間のシーケンスを含むポリマーが得られた。
該ポリマーは、100,300g/モルの重量平均分子量および22,800g/モルの数平均分子量を有していた。すなわち4.40の多分散率を有していた。口紅組成物は、磁気的に撹拌しながら、不揮発性油を60℃に加熱することによって製造した。シーケンスドポリマーを、イソドデカンと一緒にビーカーに導入し、全体をレイネリ(Rayneri)スタラーで撹拌した。透明液体が観察されたとき、磁気顔料を導入し、レイネリ(Rayneri)撹拌しながら20分間撹拌を続けた。
該組成物は、図2に示されたアプリケーターを用いて施与することができた。
組成物の乾燥は磁場に暴露することによって模様の形成を可能にするのに十分に遅く、磁場は、磁気顔料粒子の配向を変化させた。しかしながら、磁場を除去した後は、模様が破壊される時間がないくらい十分に速く、組成物は定着した。
Figure 0004879182
そのような爪用被膜の概観は、被膜が乾燥する時間を有する前に磁場を施与することによって変化させることができる。
「範囲」という表現は、範囲の限界を含むと理解すべきであり、「1つを含む」という表現は、「少なくとも1つを含む」ことを意味すると理解すべきである。
図1は、方法を実施するためのキットの例を図式的に示す。 図2は、唇に施与されている組成物を示す。 図3は、組成物の磁場への暴露を示す。

Claims (8)

  1. ヒトのケラチン物質をメーキャップする方法であって、以下の工程:
    a) ヒトのケラチン物質に、
    i) 少なくとも1種の揮発性溶媒;および
    ii) ゼロでない磁化率を有する粒子
    を含む、少なくとも1種のメーキャップ組成物を非磁気的な化粧用アプリケーターにより施与すること;ならびに
    b) 該施与された組成物に磁場をかけて、該ゼロでない磁化率を有する粒子の少なくとも一部の配向を変更しおよび/または該ゼロでない磁化率を有する粒子の少なくとも一部を移動させること、該磁場は該組成物上に少なくとも1の模様を形成するためにかけられる
    を含む方法。
  2. 組成物が少なくとも1種の膜形成性ポリマーを含む請求項1記載の方法。
  3. 磁気粒子が金属鉄を含む請求項1〜2のいずれか1項記載の方法。
  4. 堆積物が、唇上に形成される請求項1記載の方法。
  5. 堆積物が、爪上に形成される請求項1記載の方法。
  6. ヒトのケラチン物質をメーキャップするためのキットであって、請求項1に記載の方法を実施するためのキットにおいて、
    i) 少なくとも1種の揮発性溶媒;および
    ii) ゼロでない磁化率を有する粒子
    を含むメーキャップ組成物
    磁石デバイス;並びに
    非磁気的な化粧用アプリケーター
    を含むキット。
  7. メーキャップ組成物がさらに、少なくとも1種の膜形成性ポリマーを含む請求項記載のキット。
  8. 揮発性溶媒が少なくとも1種の揮発性油を含む、請求項6〜7のいずれか1項記載のキット。
JP2007535207A 2004-10-05 2005-07-08 表面にメーキャップを施す方法およびそのような方法を行うためのキット Active JP4879182B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR0410501 2004-10-05
FR0410501A FR2876011B1 (fr) 2004-10-05 2004-10-05 Procede de maquillage d'un support et kit pour la mise en oeuvre de ce procede
US61992804P 2004-10-20 2004-10-20
US60/619,928 2004-10-20
PCT/FR2005/050563 WO2006037905A1 (fr) 2004-10-05 2005-07-08 Procede de maquillage des matieres keratiniques et kit pour la mise en oeuvre d'un tel procede

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008515865A JP2008515865A (ja) 2008-05-15
JP2008515865A5 JP2008515865A5 (ja) 2008-08-21
JP4879182B2 true JP4879182B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=34949907

Family Applications (7)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007535206A Expired - Fee Related JP4841556B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 金属光沢を有する反射性粒子を含む磁性組成物により表面にメイクアップを施与する方法
JP2007534055A Active JP4828540B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 可視スペクトルの少なくとも一部を吸収することにより色を作る少なくとも1の着色剤を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法
JP2007534056A Active JP4834669B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 少なくとも1の干渉性顔料を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法
JP2007535204A Expired - Fee Related JP4841555B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 少なくとも1の回折性顔料を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法
JP2007535207A Active JP4879182B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 表面にメーキャップを施す方法およびそのような方法を行うためのキット
JP2007534053A Active JP4800315B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 表面にメイクアップを施与する方法及びそのような方法を実施するためのキット
JP2007535205A Expired - Fee Related JP4866360B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 外的刺激に敏感である光学的性質を有する少なくとも1の着色剤を取り込んだ磁性組成物によりメイクアップを施与する方法

Family Applications Before (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007535206A Expired - Fee Related JP4841556B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 金属光沢を有する反射性粒子を含む磁性組成物により表面にメイクアップを施与する方法
JP2007534055A Active JP4828540B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 可視スペクトルの少なくとも一部を吸収することにより色を作る少なくとも1の着色剤を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法
JP2007534056A Active JP4834669B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 少なくとも1の干渉性顔料を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法
JP2007535204A Expired - Fee Related JP4841555B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 少なくとも1の回折性顔料を含む磁性組成物によりメイクアップを施与する方法

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007534053A Active JP4800315B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 表面にメイクアップを施与する方法及びそのような方法を実施するためのキット
JP2007535205A Expired - Fee Related JP4866360B2 (ja) 2004-10-05 2005-07-08 外的刺激に敏感である光学的性質を有する少なくとも1の着色剤を取り込んだ磁性組成物によりメイクアップを施与する方法

Country Status (6)

Country Link
US (7) US20080044443A1 (ja)
EP (7) EP1799068B1 (ja)
JP (7) JP4841556B2 (ja)
ES (6) ES2602181T3 (ja)
FR (1) FR2876011B1 (ja)
WO (8) WO2006037907A1 (ja)

Families Citing this family (106)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR0303890A (pt) 2002-09-26 2004-09-08 Oreal Composição de esmalte de unhas, proceso cosmético de maquilagem ou de cuidado não-teraupêutico das unhas, uso de uma composição de esmalte de unhas e produto cosmético
US20060018854A1 (en) * 2002-10-02 2006-01-26 Christophe Dumousseaux Cosmetic compositions
US8007772B2 (en) * 2002-10-02 2011-08-30 L'oreal S.A. Compositions to be applied to the skin and the integuments
US8734421B2 (en) 2003-06-30 2014-05-27 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Methods of treating pores on the skin with electricity
US20050260146A1 (en) * 2004-04-08 2005-11-24 Xavier Blin Set of at least two solid compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US20050238979A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-27 Christophe Dumousseaux Compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US20050257715A1 (en) * 2004-04-08 2005-11-24 Christophe Dumousseaux Compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US7981404B2 (en) * 2004-04-08 2011-07-19 L'oreal S.A. Composition for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
ATE442064T1 (de) * 2004-10-05 2009-09-15 Oreal Make-up-kit und -verfahren
FR2876011B1 (fr) * 2004-10-05 2006-12-29 Oreal Procede de maquillage d'un support et kit pour la mise en oeuvre de ce procede
US9649261B2 (en) 2004-10-05 2017-05-16 L'oreal Method of applying makeup to a surface and a kit for implementing such a method
FR2888115B1 (fr) * 2005-07-08 2013-02-15 Oreal Fond de teint liquide, procede de maquillage et kit pour la mise en oeuvre d'un tel procede.
FR2889921B1 (fr) 2005-08-30 2007-12-28 Oreal Ensemble de conditionnement et d'application comportant un dispositif magnetique.
US20070149091A1 (en) * 2005-11-03 2007-06-28 Evelyn Viohl Interactive doll
US20070148105A1 (en) * 2005-12-22 2007-06-28 Donald Spector Compositions and methods comprising magnetic particles for health use
US20070292463A1 (en) * 2005-12-22 2007-12-20 Donald Spector Compositions and methods comprising energizable particles for health use
US20070183998A1 (en) * 2005-12-28 2007-08-09 L'oreal Cosmetic composition
US20110028776A1 (en) * 2006-02-06 2011-02-03 Donald Spector Packaged Magnetic Therapeutic Topical Preparation
FR2901476B1 (fr) * 2006-05-29 2011-12-23 Oreal Procede de coloration d'une peau foncee
FR2903304A1 (fr) * 2006-07-10 2008-01-11 Oreal Composition de maquillage
WO2008007334A2 (en) * 2006-07-10 2008-01-17 L'oreal A makeup composition
EP1897529A1 (fr) * 2006-07-21 2008-03-12 L'oreal Composition cosmétique
EP1889599A1 (fr) * 2006-07-21 2008-02-20 L'oreal Composition et procédé de maquillage des peaux foncées
FR2903893B1 (fr) * 2006-07-21 2012-11-16 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un pigment interferentiel et au moins un agent de coloration sensible a un stimulus exterieur
FR2903890B1 (fr) * 2006-07-21 2012-12-28 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un gigments interferentiels et des corps magnetiques
FR2903891B1 (fr) * 2006-07-21 2011-03-04 Oreal Gamme de compositions cosmetiques comportant au moins pigment interferentiel rouge
FR2903897B1 (fr) * 2006-07-21 2012-01-13 Oreal Composition cosmetique comportant un pigment interferentiel et un agent de coloration generant une couleur par un phenomene d'absorption
EP1897591A3 (fr) 2006-07-21 2008-05-14 L'oreal Composition cosmétique, notamment à effet chatoyant
FR2903892B1 (fr) * 2006-07-21 2012-08-10 Oreal Ensemble comportant deux compositions cosmetiques a appliquer successivement.
US20080226574A1 (en) * 2006-11-17 2008-09-18 L'oreal Line of cosmetic compositions
FR2908638A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-23 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un agent de coloration sensible a un stimulus exterieur
US20080268003A1 (en) * 2006-11-17 2008-10-30 L'oreal Covering cosmetic composition
FR2908643A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-23 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un agent de coloration sensible a un stimulus exterieur
FR2908636A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-23 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un pigment interferentiel multicouche et au moins un pigment diffractant
FR2908642A1 (fr) * 2006-11-17 2008-05-23 Oreal Composition cosmetique comportant au moins un pigment interferentiel multicouche et au moins un pigment diffractant
FR2910295B3 (fr) * 2006-12-20 2009-09-18 Oreal Procede de maquillage des matieres keratiniques et kit pour la mise en oeuvre d'un tel procede
FR2912041B1 (fr) 2007-02-06 2011-03-11 Oreal Ensemble pour le maquillage des cils, comportant un dispositif d'application comprenant un support chauffant
DE102007007610A1 (de) * 2007-02-13 2008-08-14 Beiersdorf Ag Verfahren zur Steigerung der Hautelastizität und/oder eine Stärkung der Spannkraft der Haut
MX341658B (es) * 2007-08-01 2016-08-29 Avon Products Inc * Aplicador cosmetico y metodo de fabricacion.
CN101951992B (zh) * 2007-12-05 2015-06-10 欧莱雅公司 使用包含硅氧烷树脂和矿物填料的组合物的美容方法
FR2925320B1 (fr) * 2007-12-20 2012-06-08 Oreal Procede de maquillage des levres.
DE502008001905D1 (de) 2008-05-26 2011-01-05 Eckart Gmbh Dünne, plättchenförmige Eisenpigmente, Verfahren zu deren Herstellung und Verwendung derselben
EP2355785A4 (en) 2008-12-09 2014-08-13 Oréal Sa L TRANSFER SOLID EMULSION WITH A TENSID
WO2010077887A2 (en) 2008-12-16 2010-07-08 L'oreal S.A Transfer-resistant and long wear foundation in emulsion form containing oil absorbing powders
WO2010077940A2 (en) 2008-12-16 2010-07-08 Hy Si Bui Water-insoluble reaction product of a polyamine and an oil-soluble high carbon polar modified polymer
FR2940181B1 (fr) * 2008-12-23 2011-05-13 Oreal Ensemble de conditionnement comportant un dispositif d'aimantation module.
US20120089232A1 (en) 2009-03-27 2012-04-12 Jennifer Hagyoung Kang Choi Medical devices with galvanic particulates
ES2645387T3 (es) * 2009-06-01 2017-12-05 L'oréal Composición cosmética que comprende un polímero secuenciado y un aceite éster no volátil
BRPI1003794A2 (pt) 2009-06-29 2012-03-20 L'oreal S.A. composição e produto de reação
US8647611B2 (en) 2009-06-29 2014-02-11 L'oréal Composition containing a polyol and a reaction product
US8663667B2 (en) 2009-06-29 2014-03-04 L'oreal Refreshing cream foundation in gel form
US8652451B2 (en) * 2009-06-29 2014-02-18 L'oreal Composition comprising a sugar silicone surfactant and a oil-soluble polar modified polymer
BRPI1002598A2 (pt) * 2009-06-29 2012-03-13 L'oreal S.A. Composição e método para a maquilagem dos cílios
EP2322245A3 (en) 2009-06-29 2014-03-12 L'oreal S.A. Hydrating cream foundation in emulsion form
EP2322247A2 (en) * 2009-06-29 2011-05-18 L'oreal S.A. Composition comprising a polyol, a sugar silicone surfactant and an oil-soluble polar modified polymer
FR2947726A1 (fr) * 2009-07-07 2011-01-14 Oreal Procede de lissage de la peau par comblement de portions en creux
US8017038B2 (en) * 2009-09-04 2011-09-13 Samsung Sdi Co., Ltd. Green phosphor and plasma display panel including the same
EP2522336A4 (en) 2009-11-02 2014-08-27 Fukumotogiken Corp Co Ltd COSMETIC COMPOSITION FOR MALAXATED SKIN AND PROCESS FOR PRODUCING THE SAME, AND METHOD OF USING THE COSMETIC COMPOSITION FOR MALAXATED SKIN
DE102009054428B3 (de) * 2009-11-25 2010-12-30 Barthel, Hans-Jürgen Vorrichtung zur Oberflächengestaltung eines Fingernagels
CN102770113A (zh) 2009-12-29 2012-11-07 格雷斯公司 形成具有所需遮蔽度的膜的组合物及其制造和使用方法
KR20110091461A (ko) * 2010-02-05 2011-08-11 존슨 앤드 존슨 컨수머 캄파니즈, 인코포레이티드 갈바니 미립자를 포함하는 립 조성물
AR080431A1 (es) * 2010-03-03 2012-04-11 Sicpa Holding Sa Hilo o tira de seguridad que comprende particulas magneticas orientadas en tinta y procedimiento y medio para producir el mismo
CN102905576B (zh) 2010-03-29 2016-09-21 欧莱雅 用于将纤维涂抹到人角蛋白纤维上的装置
US9192561B2 (en) 2010-05-14 2015-11-24 L'oreal Compositions containing hyperbranched polyol and acrylic film former
US9192550B2 (en) * 2010-06-22 2015-11-24 Avon Products, Inc. Magnetically-oriented cosmetic fibers
US20120015048A1 (en) * 2010-07-08 2012-01-19 Prithwiraj Maitra Skin care emulsion composition
FR2968520B1 (fr) 2010-12-14 2013-08-30 Oreal Element pour l'application de fibres sur des fibres keratiniques humaines
CN103270005B (zh) 2010-12-21 2016-01-06 陶氏环球技术有限责任公司 增强的合成气向丙烯的转化
US8747868B2 (en) 2010-12-30 2014-06-10 L'oreal Reaction product of a polar modified polymer and an alkoxysilane and a composition containing the reaction product
ITMI20110221U1 (it) * 2011-06-28 2012-12-29 Capardoni & C Srl Flacone per smalti magnetici
US9390676B2 (en) 2011-09-21 2016-07-12 International Business Machines Corporation Tactile presentation of information
CN102512332A (zh) * 2011-12-19 2012-06-27 袁永欢 一种三维磁性甲油的制备方法及制品
FR2984728B1 (fr) * 2011-12-23 2014-07-18 Oreal Maquillage de la peau
WO2013093890A2 (en) * 2011-12-23 2013-06-27 L'oreal Method for making up the skin
FR2984727B1 (fr) * 2011-12-23 2014-01-03 Oreal Procede de maquillage de la peau
US11246820B2 (en) 2011-12-23 2022-02-15 L'oreal Makeup process
WO2013102060A1 (en) 2011-12-30 2013-07-04 L'oreal Compositions containing a silicon resin and a tackifying agent
BR112014016245A8 (pt) 2011-12-30 2017-07-04 Oreal composição e método de maquiar lábios e a pele
US9226888B2 (en) 2011-12-30 2016-01-05 L'oreal Compositions containing an acrylic film former, a tackifier and an ester
ITMI20120025A1 (it) * 2012-01-11 2013-07-12 Layla Cosmetics S R L Smalto per unghie e relativo kit di applicazione
JP5916438B2 (ja) * 2012-03-01 2016-05-11 三菱鉛筆株式会社 液体化粧料
WO2013180391A1 (ko) * 2012-05-31 2013-12-05 (주)아모레퍼시픽 자성을 이용한 네일 아트 장치, 시스템 및 방법
TWM445380U (zh) * 2012-06-06 2013-01-21 Chen Yi Ming 化妝品容器
US9168209B2 (en) 2013-03-13 2015-10-27 Johnson & Johnson Consumer Inc. Pigmented skin-care compositions
US9320687B2 (en) 2013-03-13 2016-04-26 Johnson & Johnson Consumer Inc. Pigmented skin-care compositions
US9168393B2 (en) 2013-03-13 2015-10-27 Johnson & Johnson Consumer Inc. Pigmented skin-care compositions
US9168394B2 (en) 2013-03-13 2015-10-27 Johnson & Johnson Consumer Inc. Pigmented skin-care compositions
RU2680403C1 (ru) * 2013-11-29 2019-02-21 ЭмТиДжи КО., ЛТД. Водное средство ухода за кожей
FR3014299B1 (fr) * 2013-12-09 2015-12-18 Oreal Necessaire de produit cosmetique comprenant au moins un lot de produit cosmetique et un applicateur
FR3014875B1 (fr) * 2013-12-17 2016-10-21 Oreal Dispersion de particules de polymere dans un milieu non aqueux et utilisation en cosmetique
FR3015868B1 (fr) 2013-12-30 2017-04-28 Lvmh Rech Dispositif de conditionnement et d'application d'une composition liquide
KR101979128B1 (ko) * 2014-09-17 2019-05-15 더 프록터 앤드 갬블 캄파니 피부 케어 제품의 제조 방법
JP2017538745A (ja) 2014-12-18 2017-12-28 ロレアル サンケア組成物及び方法
US9289046B1 (en) * 2014-12-22 2016-03-22 Jamberry Nails, LLC Nail stud application tool
WO2016110615A1 (fr) * 2015-01-06 2016-07-14 Lvmh Recherche Microgels de poly(ethylene glycol-methacrylate), procédé de préparation et utilisations
US11111390B2 (en) 2016-04-15 2021-09-07 Eckart Gmbh Surface-modified effect pigment and nail varnish composition
EP3791853A1 (de) 2017-10-18 2021-03-17 ECKART GmbH Oberflächenmodifizierte geprägte effektpigmente
ES2962228T3 (es) * 2017-12-21 2024-03-18 Hydraink S R L Producto de maquillaje dinámico
CA3097910A1 (en) * 2018-02-28 2019-09-06 Laura A. Hunter Magnetically attachable eyelash prosthetic system and related methods
DE102018113405B4 (de) * 2018-06-06 2020-11-19 Jürgen Adorff Künstliche Wimpern und Verfahren zu deren Anbringung
CN108721142A (zh) * 2018-06-20 2018-11-02 惠州市栢诗新材料有限公司 一种快干型的水性指甲油及其制备方法
FR3083676B1 (fr) * 2018-07-12 2020-10-02 Lvmh Rech Methode pour poser des faux-cils et procede de maquillage
KR102672917B1 (ko) * 2018-08-27 2024-06-07 벤티세이디에치 에스.알.엘. 색 가변 캡슐을 포함하는 화장료 조성물.
BR112020021614A2 (pt) * 2019-03-07 2021-09-21 Lashliner Inc. Composições de máscara magnética e métodos relacionados
CN111920709A (zh) 2019-05-13 2020-11-13 帕芙姆斯得科尔有限公司 液体化妆品
US20220096340A1 (en) * 2020-09-30 2022-03-31 L'oréal Curling mascara and method of use

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363440A (ja) * 2001-03-23 2002-12-18 Eckart Gmbh & Co Kg 鉄系効果顔料とその製造方法並びにその使用法
JP2003024133A (ja) * 2001-04-13 2003-01-28 L'oreal Sa 磁化粒子を含む化粧品に使用する装置
JP2003125846A (ja) * 2001-06-05 2003-05-07 L'oreal Sa パッケージング及び(または)塗布装置
JP2004502482A (ja) * 2000-07-12 2004-01-29 ロレアル 少なくとも一つの磁化したか又は磁化可能な物体を含む繊維を含む包装及び/又はアプリケーター装置
JP2004168667A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Dokai Chemical Industries Co Ltd シリカ配合化粧料

Family Cites Families (273)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3030967A (en) * 1959-10-06 1962-04-24 Peyron Antoine Francois Process for applying cosmetic material to the skin
US3461885A (en) * 1967-05-09 1969-08-19 Howard W Coveney Cosmetic fingernail mask assembly
US3516422A (en) * 1967-06-26 1970-06-23 Chemway Corp Magnetic false eyelashes and method of affixing to the eyelids
US3623732A (en) * 1969-12-15 1971-11-30 Maurice E Peeples Golf putting cup with random-direction ball ejection means
US3910862A (en) 1970-01-30 1975-10-07 Gaf Corp Copolymers of vinyl pyrrolidone containing quarternary ammonium groups
SE375780B (ja) 1970-01-30 1975-04-28 Gaf Corp
US3836537A (en) * 1970-10-07 1974-09-17 Minnesota Mining & Mfg Zwitterionic polymer hairsetting compositions and method of using same
IT938725B (it) 1970-11-07 1973-02-10 Magnetfab Bonn Gmbh Procedimento e dispositivo per otte nere disegni in strati superficiali per mezzo di campi magnetici
US3791386A (en) 1971-09-27 1974-02-12 Mc Donald Medical Lab Instr Co Tracheotomy method and means
DE2313331C2 (de) * 1973-03-17 1986-11-13 Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt Eisenoxidhaltige Glimmerschuppenpigmente
LU67772A1 (ja) * 1973-06-08 1975-03-06
FR2268512B1 (ja) 1974-04-23 1978-01-20 Laguerre Rene
AT335617B (de) 1974-04-23 1977-03-25 Rene Laguerre Verfahren, produkt und gerat zur reinigung der epidermis
JPS5110959A (ja) 1974-07-16 1976-01-28 Teikoku Denki Seisakusho Kk Ryuryokei
JPS51137733A (en) * 1975-05-26 1976-11-27 Toyota Motor Corp Method to form a pattern coating with pictures or letters
US4031307A (en) * 1976-05-03 1977-06-21 Celanese Corporation Cationic polygalactomannan compositions
US4055377A (en) * 1976-08-03 1977-10-25 Minnesota Mining And Manufacturing Company Magnetically orientable retroreflectorization particles
US4223009A (en) 1977-06-10 1980-09-16 Gaf Corporation Hair preparation containing vinyl pyrrolidone copolymer
CA1091160A (en) 1977-06-10 1980-12-09 Paritosh M. Chakrabarti Hair preparation containing vinyl pyrrolidone copolymer
US4131576A (en) * 1977-12-15 1978-12-26 National Starch And Chemical Corporation Process for the preparation of graft copolymers of a water soluble monomer and polysaccharide employing a two-phase reaction system
JPS5581809A (en) * 1978-12-18 1980-06-20 Inoue Japax Res Inc Use of toiletry with magnetic substance
DE2924849A1 (de) * 1979-06-20 1981-01-22 Bayer Ag Anorganische pigmente mit verbesserter glanzgebung und zerteilbarkeit in lackbindemitteln
NL7907879A (nl) * 1979-10-26 1981-04-28 Reuchlin Johan George Houder voor vloeistof.
FR2478998A1 (fr) 1980-04-01 1981-10-02 Oreal Vernis a ongles anhydres
EP0080976B1 (de) 1981-11-30 1986-09-24 Ciba-Geigy Ag Gemische aus quaternären, polymeren Ammoniumsalzen auf Acrylbasis, aus quaternären, mono- bis oligomeren Ammoniumsalzen und aus Tensiden, deren Herstellung und Verwendung in kosmetischen Mitteln
EP0096459A3 (en) 1982-05-14 1985-12-18 Imperial Chemical Industries Plc Polymerisation process
DE3301024A1 (de) 1983-01-14 1984-07-19 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur herstellung von stabilen loesungen kationischer methinfarbstoffe und ihre verwendung zum spinnfaerben
US4614366A (en) 1983-11-18 1986-09-30 Exactident, Inc. Nail identification wafer
JPS61112008A (ja) 1984-11-05 1986-05-30 Hida Seisakusho:Kk 多色棒口紅の製造方法
US4728571A (en) * 1985-07-19 1988-03-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer release coating sheets and adhesive tapes
FR2588759B3 (fr) * 1985-10-23 1988-01-15 Morel Charles Moyens pour application des champs magnetiques aux soins corporels
US5122418A (en) * 1985-12-09 1992-06-16 Shiseido Company Ltd. Composite powder and production process
FR2594130B1 (fr) 1985-12-09 1991-09-27 Shiseido Co Ltd Poudre composite, son procede de preparation et son utilisation cosmetique
US4693935A (en) * 1986-05-19 1987-09-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer pressure sensitive adhesive composition and sheet materials coated therewith
FR2605011B1 (fr) 1986-10-10 1988-12-30 Rhone Poulenc Chimie Pigments colores, notamment pigments magnetiques, leurs procedes de preparation et leurs applications, notamment a la preparation de poudres de developpement.
JPS63175670A (ja) * 1987-01-13 1988-07-20 Kansai Paint Co Ltd 模様塗膜の形成法
US5066485A (en) 1987-02-06 1991-11-19 Revlon, Inc. Cosmetic compositions comprising oil-in-water emulsion containing pigment
US5133805A (en) * 1987-08-28 1992-07-28 Toda Kogyo Corp. Plate-like hematite particles, a pigment comprising the same and showing a golden color, and a process for producing the same
US5000688A (en) * 1987-12-22 1991-03-19 Clamp Esther L Magnetic stencil letters
JPH01242513A (ja) 1988-03-25 1989-09-27 Shiseido Co Ltd メーキャップ化粧料
JP2630428B2 (ja) 1988-05-24 1997-07-16 株式会社コーセー 着色顔料及びこれを配合した化粧料
US5030669A (en) * 1988-05-27 1991-07-09 Minnesota Mining And Manufacturing Company Pigment dispersions
WO1990002161A1 (en) * 1988-08-31 1990-03-08 MERCK Patent Gesellschaft mit beschränkter Haftung Thermochromic mixtures
JPH02111340A (ja) 1988-10-21 1990-04-24 Omron Tateisi Electron Co 電子血圧計
US5206011A (en) * 1989-02-16 1993-04-27 Amalia Inc. Quick-drying nail enamel compositions
DE3905580C1 (ja) * 1989-02-23 1989-11-16 Georg Karl Geka-Brush Gmbh, 8809 Bechhofen, De
US5061481A (en) 1989-03-20 1991-10-29 Kobayashi Kose Co., Ltd. Cosmetic composition having acryl-silicone graft copolymer
US5219560A (en) * 1989-03-20 1993-06-15 Kobayashi Kose Co., Ltd. Cosmetic composition
US4972037A (en) 1989-08-07 1990-11-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer topical binder composition with novel fluorochemical comonomer and method of coating therewith
US4981903A (en) * 1989-08-07 1991-01-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafter copolymer topical binder composition with novel hydrophilic monomers and method of coating therewith
US5209924A (en) * 1989-08-07 1993-05-11 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer topical binder composition with novel fluorochemical comonomer and method of coating therewith
US4981902A (en) * 1989-08-07 1991-01-01 Minnesota Mining And Manufacturing Company Polysiloxane-grafted copolymer non-pressure sensitive topical binder composition and method of coating therewith
DE69033073T2 (de) 1989-08-07 1999-11-25 Procter & Gamble Haarpflege- und Fixierungsmittel
EP0412707B1 (en) 1989-08-07 1994-02-09 The Procter & Gamble Company Hair conditioning and styling compositions
US4991631A (en) 1989-09-07 1991-02-12 Pease Windamatic Systems, Inc. Lead straightening and trimming apparatus
US5199808A (en) * 1989-11-30 1993-04-06 L'oreal Device for application of a liquid or pasty product to a surface
JP2992591B2 (ja) * 1989-12-18 1999-12-20 ジーイー東芝シリコーン株式会社 シリカコア―シリコーンシェル体、これを分散含有するエマルジョンおよびエマルジョンの製造方法
JP2805373B2 (ja) 1990-03-30 1998-09-30 株式会社資生堂 蛍光化粧料
JPH03286463A (ja) 1990-03-31 1991-12-17 Toshiba Corp カセット装填装置
US5162410A (en) 1990-04-13 1992-11-10 Dow Corning Corporation Hot-melt silicon pressure sensitive adhesives with phenyl-containing siloxane fluid additive and related methods and articles
US5356617A (en) 1990-05-14 1994-10-18 Kobo Products, Inc. Pigment-material-microsphere complexes and their production
JP2791505B2 (ja) * 1990-07-20 1998-08-27 三菱電機株式会社 光磁気ディスク装置におけるバイアス磁界印加装置
JPH04108710A (ja) 1990-08-27 1992-04-09 Yoko Shiga 磁性化粧料
JPH04198117A (ja) 1990-11-29 1992-07-17 Mitsubishi Materials Corp メーキャップ化粧料
JPH04292664A (ja) 1991-03-19 1992-10-16 Kao Corp 複合化顔料及びこれを含有する化粧料
JPH0517710A (ja) 1991-07-08 1993-01-26 Kansai Paint Co Ltd メタリツク塗料とその塗装法
FR2686793B1 (fr) * 1992-01-31 1994-04-15 Oreal Composition cosmetique pour le maquillage contenant un pigment transparent d'oxyde de titane et d'oxyde de silicium.
US5316026A (en) * 1992-01-31 1994-05-31 Fashion Nails, Inc. Method and apparatus for applying decoration to nails
AU2771792A (en) 1992-03-31 1993-11-08 Kyowa Hakko Kogyo Co. Ltd. Novel cosmetic
US5468477A (en) * 1992-05-12 1995-11-21 Minnesota Mining And Manufacturing Company Vinyl-silicone polymers in cosmetics and personal care products
JPH07508027A (ja) 1992-05-12 1995-09-07 ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー 化粧品及びパーソナルケア製品におけるポリマー
CZ277394A3 (en) 1992-05-15 1995-08-16 Procter & Gamble Adhesives containing grafted polysiloxane polymer and cosmetic mixtures prepared therefrom
US5520917A (en) 1992-07-27 1996-05-28 Suzuki Yushi Industries Co., Ltd. Materials in the form of colored spherical fine particles
EP0582152B1 (en) * 1992-07-28 2003-04-16 Mitsubishi Chemical Corporation A hair cosmetic composition
FR2695558B1 (fr) * 1992-09-11 1994-10-21 Oreal Composition cosmétique contenant des particules solides revêtues avec un polymère amphotère.
US5307847A (en) 1992-09-24 1994-05-03 Stanford Pavenick Applicator for fluid products
JP3393903B2 (ja) 1992-11-30 2003-04-07 株式会社資生堂 メーキャップ化粧料
US5330747A (en) * 1993-02-03 1994-07-19 Dow Corning Corporation Cosmetics with enhanced durability
JP2543825B2 (ja) * 1993-04-28 1996-10-16 根本特殊化学株式会社 蓄光性蛍光体
GB9309992D0 (en) * 1993-05-14 1993-06-30 Heller Harry G Tribochromic compounds and their applications
US5476901A (en) 1993-06-24 1995-12-19 The Procter & Gamble Company Siloxane modified polyolefin copolymers
DE69424423T2 (de) * 1993-07-08 2001-01-25 Avery Dennison Corp Druckempfindliche mischklebstoffe auf der basis von acrylat gesättigten kautschuken
US5472798A (en) 1993-07-16 1995-12-05 Nissan Motor Co., Ltd. Coloring structure having reflecting and interfering functions
JP3424083B2 (ja) 1993-08-05 2003-07-07 株式会社コーセー 油性固型化粧料
GB2280681B (en) * 1993-08-06 1998-03-11 Merck Patent Gmbh Thermochromic media
KR100295938B1 (ko) 1993-08-23 2001-10-24 데이비드 엠 모이어 실리콘그라프트된열가소성탄성공중합체및이를함유한모발과피부보호조성물
US6780718B2 (en) * 1993-11-30 2004-08-24 Stmicroelectronics, Inc. Transistor structure and method for making same
US5882774A (en) 1993-12-21 1999-03-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company Optical film
US5393526A (en) * 1994-02-07 1995-02-28 Elizabeth Arden Company, Division Of Conopco, Inc. Cosmetic compositions
US5725483A (en) * 1994-02-22 1998-03-10 Podolsky; Grigory Massaging device
WO1995023537A1 (de) 1994-03-05 1995-09-08 Peter Nermerich Verfahren und vorrichtung zur verlängerung von fingernägeln
JP3573481B2 (ja) 1994-03-22 2004-10-06 帝人化成株式会社 樹脂組成物
JP3241535B2 (ja) 1994-05-10 2001-12-25 ポーラ化成工業株式会社 有機−無機複合顔料を配合してなる化粧料
JP3286463B2 (ja) * 1994-05-10 2002-05-27 ポーラ化成工業株式会社 有機−無機複合顔料及びその製造方法
JPH0838992A (ja) 1994-05-25 1996-02-13 Nisshin Steel Co Ltd 模様付き塗装金属板の製造方法
JP3531214B2 (ja) 1994-05-31 2004-05-24 Nok株式会社 メーキャップ化粧料用樹脂コ−ティング強磁性体微粒子の水性けん濁液の製造法
DE4419173A1 (de) * 1994-06-01 1995-12-07 Basf Ag Magnetisierbare mehrfach beschichtete metallische Glanzpigmente
JP3166482B2 (ja) 1994-06-07 2001-05-14 日産自動車株式会社 反射干渉作用を有する発色構造体
JPH08127513A (ja) 1994-10-28 1996-05-21 Pola Chem Ind Inc 化粧料
US5512273A (en) * 1994-10-31 1996-04-30 Almell, Ltd. Top nail coat composition
AU704152B2 (en) * 1995-01-06 1999-04-15 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Triboluminescent lanthanide III complexes
US5562706A (en) * 1995-01-11 1996-10-08 Electro Anti Age, Inc. Device for cosmetic and relaxation treatment
FR2729850A1 (fr) * 1995-01-30 1996-08-02 Oreal Composition cosmetique comprenant un compose silicone et un ester d'acide gras
FR2735689B1 (fr) 1995-06-21 1997-08-01 Oreal Composition comprenant une dispersion de particules de polymeres dans un milieu non aqueux
US5849275A (en) 1995-06-26 1998-12-15 Revlon Consumer Products Corporation Glossy transfer resistant cosmetic compositions
US5658579A (en) 1995-07-31 1997-08-19 The Procter & Gamble Company Cosmetic powder compositions having improved skin coverage
US5658574A (en) 1995-10-13 1997-08-19 Chesebrough-Pond's Usa Co., Division Of Conopco, Inc. Cleansing compositions with dendrimers as mildness agents
US6071503A (en) 1995-11-07 2000-06-06 The Procter & Gamble Company Transfer resistant cosmetic compositions
JPH09188830A (ja) 1996-01-05 1997-07-22 Nisshin Steel Co Ltd 高光輝性メタリック顔料
KR0171254B1 (ko) 1996-01-05 1999-02-18 안영호 화장품 보관함
FR2744632B1 (fr) 1996-02-13 1998-03-27 Oreal Utilisation d'une suspension aqueuse de microfibrilles d'origine naturelle pour la preparation de compositions cosmetiques ou dermatologiques, compositions cosmetiques ou dermatologiques et applications
FR2746640B1 (fr) 1996-03-27 1998-05-07 Oreal Utilisation en cosmetique de copolymeres a squelette hydrophile et rigide, greffes par des macromonomeres hydrophobes et flexibles ; compositions mises en oeuvre
US5874069A (en) * 1997-01-24 1999-02-23 Colgate-Palmolive Company Cosmetic composition containing silicon-modified amides as thickening agents and method of forming same
US5919441A (en) * 1996-04-01 1999-07-06 Colgate-Palmolive Company Cosmetic composition containing thickening agent of siloxane polymer with hydrogen-bonding groups
ES2202511T3 (es) 1996-04-22 2004-04-01 Merck Patent Gmbh Particulas de sio2 recubiertas.
US5856653A (en) * 1996-06-13 1999-01-05 Boudreaux; Nona Mascara extender
US5849318A (en) 1996-06-26 1998-12-15 Kao Corporation Oil-based solid cosmetic composition
JPH1087437A (ja) 1996-09-10 1998-04-07 Matsui Shikiso Kagaku Kogyosho:Kk 蓄光ネイルエナメル
US6306384B1 (en) 1996-10-01 2001-10-23 E-L Management Corp. Skin battery cosmetic composition
JPH10158541A (ja) 1996-11-27 1998-06-16 Nisshin Steel Co Ltd 耐候性,光輝性に優れたダークシルバー色メタリック顔料
JPH10158450A (ja) 1996-11-28 1998-06-16 Shin Etsu Polymer Co Ltd 食品包装用ポリ塩化ビニル樹脂組成物
FR2757054B1 (fr) * 1996-12-16 1999-01-15 Oreal Pigment melanique composite sous forme de particules comprenant un noyau spherique a base de cire, procedes de preparation et utilisations en cosmetique
DE69802430T2 (de) * 1997-01-09 2002-07-18 Ciba Sc Holding Ag Kompositpigment
FR2758697B1 (fr) 1997-01-28 1999-03-12 Daniel Vadot Procedes et dispositifs de reconstitution prothetique pour la restauration ou la modification d'un ongle naturel
DE69820206T2 (de) 1997-04-11 2004-11-04 Nissan Motor Co., Ltd., Yokohama Faser mit optischer Interferenzfunktion und ihre Verwendung
JPH1112493A (ja) 1997-06-24 1999-01-19 Kose Corp 複合粉体及びこれを含有する組成物
US6186686B1 (en) * 1997-07-02 2001-02-13 Henlopen Manufacturing Co., Inc. Applicator for liquid material
US6051216A (en) * 1997-08-01 2000-04-18 Colgate-Palmolive Company Cosmetic composition containing siloxane based polyamides as thickening agents
JP3069537B2 (ja) * 1997-08-29 2000-07-24 大成化工株式会社 機能性化合物の分散体の製造方法
JP2987770B2 (ja) 1997-10-14 1999-12-06 光彌 坂本 口紅容器
US6117574A (en) * 1997-10-20 2000-09-12 Agency Of Industrial Science And Technology Triboluminescent inorganic material and a method for preparation thereof
US6477398B1 (en) * 1997-11-13 2002-11-05 Randell L. Mills Resonant magnetic susceptibility imaging (ReMSI)
FR2772771B1 (fr) * 1997-12-19 2000-01-28 Oreal Utilisation de polymeres hyperbranches et de dendrimeres comportant un groupement particulier, en tant qu'agent filmogene, les compositions filmogenes les comprenant et leur utilisation notamment en cosmetique ou en pharmacie
FR2772600B1 (fr) * 1997-12-22 2000-03-17 Oreal Composition cosmetique sans transfert comprenant une dispersion de particules de polymere dans une phase grasse liquide
JP3788680B2 (ja) 1997-12-22 2006-06-21 花王株式会社 有機無機複合顔料及びその製造法
DE19852196A1 (de) * 1998-11-04 2000-05-11 Coty Bv Vitaminhaltiger Lippen- oder Pflegestift
WO1999036478A1 (en) 1998-01-13 1999-07-22 Minnesota Mining And Manufacturing Company Color shifting film glitter
BR9906911A (pt) 1998-01-13 2000-10-10 Minnesota Mining & Mfg Partìculas de glìter, artigo, artigo compósito, dispersão, combinação dispersiva, composto de moldagem, composição moldável por injeção, composição cosmética, e, composição tópica medicamentosa
US5913631A (en) * 1998-01-30 1999-06-22 Landry; Tina M. Cosmetic applicator
US5873375A (en) * 1998-02-26 1999-02-23 Johnson; James Fingernail stencil system using precut design masks
FR2776509B1 (fr) 1998-03-31 2001-08-10 Oreal Composition topique contenant un ester d'acide ou d'alcool gras ramifie en c24 a c28
FR2777178B1 (fr) * 1998-04-10 2000-06-02 Oreal Kit de maquillage associant un pigment goniochromatique et un pigment monocolore ayant une des couleurs du pigment goniochromatique, ses utilisations
FR2778561B1 (fr) * 1998-05-14 2001-04-20 Oreal Azurants optiques comme agents blanchissants
US6117435A (en) * 1998-06-24 2000-09-12 Color Access, Inc. Natural look cosmetic compositions
FR2780281B1 (fr) * 1998-06-26 2000-08-18 Oreal Compositions comprenant des nanopigments d'oxydes de fer pour la coloration artificielle de la peau et utilisations
US5981680A (en) * 1998-07-13 1999-11-09 Dow Corning Corporation Method of making siloxane-based polyamides
US6515717B1 (en) 1998-08-28 2003-02-04 Reveo, Inc. Computer-based system for producing multi-color multilayer images on substrates using dry multi-colored cholesteric liquid crystal (CLC) pigment materials applied to binder material patterns
JP2000168667A (ja) 1998-10-02 2000-06-20 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車
US6887494B2 (en) * 1998-10-02 2005-05-03 Us Cosmetics Pigments and extender pigments with enhanced skin adhesion for cosmetic preparations
JP3049641B2 (ja) 1998-11-09 2000-06-05 勢津子 井伊 入浴剤を使用した健康美肌パッド
US6150022A (en) * 1998-12-07 2000-11-21 Flex Products, Inc. Bright metal flake based pigments
US5931166A (en) * 1998-12-22 1999-08-03 Weber; Paul J. Fingernail decorating
CA2257738A1 (en) * 1999-01-04 2000-07-04 Robyn Barwin Liquid dispenser and applicator
JP4036560B2 (ja) * 1999-02-23 2008-01-23 三菱鉛筆株式会社 液体化粧料
US6209548B1 (en) * 1999-03-08 2001-04-03 Beauty Innovations Method and apparatus for nail coloring
US6177093B1 (en) * 1999-03-17 2001-01-23 Color Access, Inc. Method and system for color customizing cosmetic mass products
US6582684B1 (en) * 1999-03-23 2003-06-24 Xsight International Body coating composition
US6358495B1 (en) * 1999-03-26 2002-03-19 Shiseido Co., Ltd. Titanium-silica complex and cosmetic preparation compounding the same
US20050191337A1 (en) 1999-03-31 2005-09-01 L'oreal S.A. Patch with a magnetic field effect
FR2791570B1 (fr) 1999-03-31 2003-04-04 Oreal Patch a effet de champ magnetique
FR2791560B1 (fr) * 1999-03-31 2003-03-07 Oreal Vernis a ongles a effet martele
DE19917388A1 (de) 1999-04-16 2000-10-19 Merck Patent Gmbh Pigmentmischung
US6592882B2 (en) * 1999-05-26 2003-07-15 Color Access, Inc. Cosmetic compositions containing fluorescent minerals
JP3511083B2 (ja) 1999-08-06 2004-03-29 独立行政法人産業技術総合研究所 高輝度応力発光材料、その製造方法及びそれを用いた発光方法
JP3856602B2 (ja) 1999-08-25 2006-12-13 株式会社資生堂 連結式化粧料容器
US6327779B1 (en) * 1999-09-01 2001-12-11 Adam M. Skipper Magnetic shaving system
DE10039377A1 (de) 1999-09-03 2001-03-08 Merck Patent Gmbh Thermochromes flüssigkristallines Medium
US6841393B2 (en) * 1999-10-19 2005-01-11 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Selective removal of contaminants from a surface using colored particles and articles having magnets
US6503761B1 (en) * 1999-10-19 2003-01-07 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Selective removal of contaminants from a surface using articles having magnets
US6545809B1 (en) * 1999-10-20 2003-04-08 Flex Products, Inc. Color shifting carbon-containing interference pigments
US6585947B1 (en) 1999-10-22 2003-07-01 The Board Of Trustess Of The University Of Illinois Method for producing silicon nanoparticles
US6743406B2 (en) * 1999-10-22 2004-06-01 The Board Of Trustees Of The University Of Illinois Family of discretely sized silicon nanoparticles and method for producing the same
FR2801202B1 (fr) * 1999-11-19 2002-10-11 Oreal Composition cosmetique comprenant un polymere aux caracteristiques particulieres et un polymere epaississant
US6299979B1 (en) * 1999-12-17 2001-10-09 Ppg Industries Ohio, Inc. Color effect coating compositions having reflective organic pigments
FR2802416B1 (fr) 1999-12-20 2002-07-19 Oreal Composition cosmetique comprenant un derive d'aminophenol
US6213131B1 (en) * 1999-12-23 2001-04-10 Larry Vien Fingernail stenciling system
US6428773B1 (en) * 2000-01-13 2002-08-06 Color Access, Inc. Shadow-effect cosmetic composition
JP2001270805A (ja) 2000-01-18 2001-10-02 Sakura Color Prod Corp 光揮性化粧料
EP1249222A4 (en) 2000-01-18 2006-04-26 Sakura Color Prod Corp SHINY COSMETICS
FR2805720B1 (fr) * 2000-03-03 2002-08-16 Oreal Dispositif comprenant un applicateur et/ou un organe d'essorage magnetique
FR2806408B1 (fr) * 2000-03-17 2002-10-11 Oreal Composition cosmetique comprenant un derive de furane- naphtoquinone, leur utilisation comme agent colorant et derives
JP2001302432A (ja) * 2000-04-28 2001-10-31 Nittetsu Mining Co Ltd 化粧料
US6500415B2 (en) * 2000-06-05 2002-12-31 Showa Denko K.K. Cosmetic composition
US20020015965A1 (en) * 2000-07-27 2002-02-07 Sweeting Linda Marie Efficient synthesis of triboluminescent lanthanide complexes
JP4145496B2 (ja) * 2000-08-31 2008-09-03 三好化成株式会社 新規複合粉体及びこれを配合した化粧料
US7022752B2 (en) 2000-09-01 2006-04-04 Toda Kogyo Corporation Composite particles, process for producing the same, and pigment, paint and resin composition using the same
DE60134155D1 (de) * 2000-09-11 2008-07-03 Showa Denko Kk Kosmetische sonnenschutz-zubereitung
FR2814677B1 (fr) * 2000-10-03 2003-04-18 Oreal Composition cosmetique a phase continue hydrophile comprenant un pigment goniochromatique multicouche et son utilisation en maquillage
FR2814672B1 (fr) * 2000-10-03 2003-03-21 Oreal Composition cosmetique a phase continue lipophile comprenant un pigment goniochromatique multicouche et son utilisation en maquillage
JP2002114641A (ja) 2000-10-10 2002-04-16 Asanuma Corporation 水系美爪料
JP2002138010A (ja) 2000-10-31 2002-05-14 Nippon Sheet Glass Co Ltd 化粧料
FR2815848B1 (fr) * 2000-10-31 2003-04-18 Oreal Compostion cosmetque contenant un agent de coloration photochrome et son utilisation pour le maquillage et/ou le soin de la peau et/ou des phaneres
FR2817742B1 (fr) * 2000-12-12 2004-12-24 Oreal Compositions cosmetiques transparentes ou translucides colorees par des pigments
JP2002188021A (ja) 2000-12-19 2002-07-05 Toda Kogyo Corp 黒色複合酸化鉄顔料並びに該黒色複合酸化鉄顔料を用いた塗料及び樹脂組成物
JP2002194349A (ja) 2000-12-27 2002-07-10 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 応力発光材料およびその製造方法
US20030026817A1 (en) 2001-01-03 2003-02-06 Daniel Brehmer Magnetic body care compositions
JP2002214662A (ja) * 2001-01-23 2002-07-31 Olympus Optical Co Ltd 光学装置の振れ補正装置
DE10114445A1 (de) * 2001-03-23 2002-09-26 Eckart Standard Bronzepulver Weicheisenpigmente
US20030039621A1 (en) * 2001-04-10 2003-02-27 L'oreal Two-coat make-up product, its use and a kit containing the make-up product
FR2823103B1 (fr) * 2001-04-10 2003-05-23 Oreal Produit de maquillage bicouche contenant un pigment goniochromatique et un pigment monocolore et kit de maquillage contenant ce produit
DE10120179A1 (de) 2001-04-24 2002-10-31 Merck Patent Gmbh Farbige Pigmente
US6808806B2 (en) * 2001-05-07 2004-10-26 Flex Products, Inc. Methods for producing imaged coated articles by using magnetic pigments
DE10128354B4 (de) * 2001-06-13 2004-11-18 Georg Fischer Rohrverbindungstechnik Gmbh Vorrichtung zur Verhinderung des unbeabsichtigten Wiederanlaufens
JP4790931B2 (ja) 2001-06-18 2011-10-12 株式会社コーセー 多色系化粧料の充填方法および当該方法により得られる多色系化粧料
JP3798266B2 (ja) * 2001-06-25 2006-07-19 花王株式会社 着色雲母チタン
US20030082121A1 (en) * 2001-07-13 2003-05-01 Benny Borsakian Color changing nail polish
FR2827515B1 (fr) * 2001-07-20 2005-06-03 Oreal Composition moussante a base de silice et de polymere cationique
US6692830B2 (en) * 2001-07-31 2004-02-17 Flex Products, Inc. Diffractive pigment flakes and compositions
US20050061205A1 (en) 2001-08-10 2005-03-24 Nihonkoken Kougyo Kabushiki Kaisha Titanium oxide composition having high brilliant color, composition comprising coating and cosmetic composition, and method for their preparation
GB0119726D0 (en) 2001-08-14 2001-10-03 Qinetiq Ltd Triboluminescent materials and devices
DE10142659A1 (de) * 2001-08-31 2003-03-20 Aventis Pharma Gmbh Verwendung von mehrfach substituierten Indan-1-ol. Systemen zur Herstellung von Medikamenten zur Prophylaxe oder Behandlung von Obesitas
US20030064086A1 (en) * 2001-08-31 2003-04-03 Danuvio Carrion Cosmetic compositions comprising nanoparticles and processes for using the same
EP1427382A1 (fr) 2001-09-03 2004-06-16 L'oreal Composition de fond de teint comprenant des pigments interferentiels
FR2829022B1 (fr) * 2001-09-03 2004-09-24 Oreal Composition de fond de teint comprenant des pigments interferentiels
JP3737411B2 (ja) * 2001-10-24 2006-01-18 パイロットインキ株式会社 金属光沢調熱変色性液状組成物
JP3837488B2 (ja) 2001-11-30 2006-10-25 独立行政法人産業技術総合研究所 メカノルミネッセンス材料
JP2003199620A (ja) * 2001-12-28 2003-07-15 Masachika Hattori 美容システム
US6679825B2 (en) * 2002-02-05 2004-01-20 Pedro J. Alicea Pain eliminator
WO2003082232A1 (en) 2002-03-28 2003-10-09 The Procter & Gamble Company Particle stabilizing compositions
TWI325784B (en) * 2002-04-10 2010-06-11 Kao Corp Cosmetic composition
DE10219296B4 (de) 2002-04-25 2013-08-08 Coty B.V. Temperaturabhängiger Mascara
DE10219196B4 (de) 2002-04-29 2010-03-18 Kermi Gmbh Anschlussarmatur
WO2004000244A1 (en) 2002-06-24 2003-12-31 Dead Sea Laboratories Ltd. Cosmetic compositions comprising small magnetic particles
JP4456797B2 (ja) 2002-07-12 2010-04-28 花王株式会社 口唇化粧料
JP4159025B2 (ja) 2002-07-12 2008-10-01 独立行政法人科学技術振興機構 高輝度メカノルミネッセンス材料及びその製造方法
US7258900B2 (en) * 2002-07-15 2007-08-21 Jds Uniphase Corporation Magnetic planarization of pigment flakes
FR2842417B1 (fr) 2002-07-19 2005-01-21 Oreal Composition cosmetique
FR2842416B1 (fr) * 2002-07-19 2004-12-17 Oreal Composition cosmetique
DE20211045U1 (de) 2002-07-23 2002-09-19 Nordmann Michael Vorrichtung zur Wärmebehandlung des menschlichen Vaginal- bzw. Kolonbereichs
JP3918051B2 (ja) 2002-07-29 2007-05-23 独立行政法人産業技術総合研究所 メカノルミネッセンス材料及びその製造方法
US20060118663A1 (en) * 2002-08-20 2006-06-08 Steiner Gmbh & Co. Kg Copper-based metal flakes, in particular comprising aluminum, and method for production thereof
US7306809B2 (en) 2002-09-13 2007-12-11 Lipo Chemicals, Inc. Optically activated particles for use in cosmetic compositions
BR0303890A (pt) 2002-09-26 2004-09-08 Oreal Composição de esmalte de unhas, proceso cosmético de maquilagem ou de cuidado não-teraupêutico das unhas, uso de uma composição de esmalte de unhas e produto cosmético
MXPA03008714A (es) * 2002-09-26 2004-09-10 Oreal Polimeros secuenciados y composiciones cosmeticas que comprenden tales polimeros.
FR2845277B1 (fr) 2002-10-02 2006-06-16 Oreal Composition destinee a etre appliquee sur la peau et les phaneres
EP1545437B1 (en) * 2002-10-02 2010-12-15 L'Oréal Composition intended to be applied to the skin and the integuments
US20060018854A1 (en) * 2002-10-02 2006-01-26 Christophe Dumousseaux Cosmetic compositions
US8007772B2 (en) * 2002-10-02 2011-08-30 L'oreal S.A. Compositions to be applied to the skin and the integuments
JP2004123681A (ja) 2002-10-07 2004-04-22 Kao Corp メイクアップ化粧料
FR2845899B1 (fr) 2002-10-18 2006-05-19 Oreal Composition cosmetique comprenant une phase huileuse et un colorant de type naptopyranne, et procedes de traitement cosmetique
ATE353236T1 (de) 2002-10-18 2007-02-15 Oreal Kosmetische zusammensetzung enthaltend eine ölphase und einen farbstoff aus der gruppe der naphthopyrane sowie methode
US20040228818A1 (en) * 2002-10-18 2004-11-18 L'oreal Cosmetic composition combining at least two dyes including at least one photochromic dye
US20050276767A1 (en) 2002-10-18 2005-12-15 L'oreal Composition containing an oily phase and a naphthopyran dye, cosmetic treatment processes
ES2298483T3 (es) 2002-10-18 2008-05-16 L'oreal Composicion cosmetica que asocia al menos dos materias colorantes, de las que al menos una es una materia colorante fotocroma.
FR2846277B1 (fr) 2002-10-28 2005-01-21 Brieuc Chauris Procede de fabrication de pieces assemblables de couverture d'une surface
FR2847812B1 (fr) 2002-11-28 2006-04-14 Louis Dubertret Composition cosmetique comprenant des nanoparticules fluorescentes comme pigments
US7329287B2 (en) * 2002-12-06 2008-02-12 L'oreal S.A. Oxidation dye composition for keratin fibers, comprising at least one oxidation dye, at least one associative polymer, at least one nonionic cellulose-based compound not comprising a C8-C30 fatty chain, and at least one cationic polymer with a charge density of greater than 1 meq/g and not comprising a C8-C30 fatty chain
US20050025728A1 (en) * 2002-12-24 2005-02-03 L'oreal Cosmetic compositions and contrast cards for characterizing them
FR2848821B1 (fr) * 2002-12-24 2005-06-03 Oreal Compositions de maquillage pour peaux foncees
FR2848826B1 (fr) 2002-12-24 2005-03-18 Oreal Compositions cosmetiques et cartes de contraste permettant de les caracteriser
JP2004224782A (ja) * 2003-01-22 2004-08-12 Yukipuramu Company:Kk 磁性体粉末を含有する化粧料
US20070231940A1 (en) 2003-01-27 2007-10-04 L'oreal S.A. Composition and method of dyeing keratin fibers comprising luminescent semiconductive nanoparticles
FR2850271B1 (fr) 2003-01-27 2006-08-04 Oreal Utilisation de nanoparticules semiconductrices luminescentes en cosmetique
JP2004231610A (ja) 2003-01-31 2004-08-19 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
FR2851463B1 (fr) * 2003-02-25 2006-06-30 Oreal Produit cosmetique bicouche, ses utilisations et kit de maquillage contenant ce produit
US20040228890A1 (en) 2003-02-25 2004-11-18 Xavier Blin Two-coat cosmetic product, its uses, and makeup kit including the product
US20040175338A1 (en) 2003-03-06 2004-09-09 L'oreal Cosmetic composition containing an ester and a pasty compound
JP2004307424A (ja) 2003-04-09 2004-11-04 Kao Corp メイクアップ化粧料
US7253249B2 (en) * 2003-04-22 2007-08-07 Arizona Chemical Company Ester-terminated poly(ester-amide) in personal care products
JP4186191B2 (ja) 2003-06-05 2008-11-26 山栄化学株式会社 植物ステロールエステル含有毛髪化粧料用感触向上剤
JP4277738B2 (ja) 2003-06-05 2009-06-10 山栄化学株式会社 染毛剤
JP4634019B2 (ja) 2003-08-26 2011-02-16 チタン工業株式会社 低磁化量黒色顔料粉末及びその製造方法並びにその用途
US20060280705A1 (en) 2004-03-31 2006-12-14 Werner Bruechert Cosmetic preparation
US20050257715A1 (en) 2004-04-08 2005-11-24 Christophe Dumousseaux Compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US7981404B2 (en) 2004-04-08 2011-07-19 L'oreal S.A. Composition for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US20050260146A1 (en) 2004-04-08 2005-11-24 Xavier Blin Set of at least two solid compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
US20050238979A1 (en) * 2004-04-08 2005-10-27 Christophe Dumousseaux Compositions for application to the skin, to the lips, to the nails, and/or to hair
FR2869510B1 (fr) 2004-04-28 2006-07-14 Oreal Dispositif de conditionnement et d'application comportant un support magnetique et un organe d'application
US7648298B2 (en) 2004-04-28 2010-01-19 L'oreal Packaging and applicator device comprising a support and a distribution member, and a method of applying a product with such a device
FR2874817B1 (fr) 2004-09-07 2006-12-15 Merck Chimie Sas Soc Par Actio Compositions pour poils et/ou cheveux
FR2876011B1 (fr) 2004-10-05 2006-12-29 Oreal Procede de maquillage d'un support et kit pour la mise en oeuvre de ce procede
US20070009454A1 (en) * 2005-07-08 2007-01-11 L'oreal Make-up method involving a magnetic interaction
US9205918B2 (en) 2013-11-08 2015-12-08 Goodrich Corporation System and method for maximum braking

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004502482A (ja) * 2000-07-12 2004-01-29 ロレアル 少なくとも一つの磁化したか又は磁化可能な物体を含む繊維を含む包装及び/又はアプリケーター装置
JP2002363440A (ja) * 2001-03-23 2002-12-18 Eckart Gmbh & Co Kg 鉄系効果顔料とその製造方法並びにその使用法
JP2003024133A (ja) * 2001-04-13 2003-01-28 L'oreal Sa 磁化粒子を含む化粧品に使用する装置
JP2003125846A (ja) * 2001-06-05 2003-05-07 L'oreal Sa パッケージング及び(または)塗布装置
JP2004168667A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Dokai Chemical Industries Co Ltd シリカ配合化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
FR2876011A1 (fr) 2006-04-07
US20080044443A1 (en) 2008-02-21
JP4828540B2 (ja) 2011-11-30
JP4841556B2 (ja) 2011-12-21
US20060088484A1 (en) 2006-04-27
JP2008515790A (ja) 2008-05-15
ES2602182T3 (es) 2017-02-20
WO2006037903A1 (fr) 2006-04-13
ES2393790T3 (es) 2012-12-28
FR2876011B1 (fr) 2006-12-29
EP1796503B1 (fr) 2012-08-22
EP1799069A1 (fr) 2007-06-27
JP2008515474A (ja) 2008-05-15
EP1799068A1 (fr) 2007-06-27
JP2008515791A (ja) 2008-05-15
US20080050324A1 (en) 2008-02-28
ES2601704T3 (es) 2017-02-16
ES2602734T3 (es) 2017-02-22
JP4800315B2 (ja) 2011-10-26
EP1799067B1 (fr) 2016-08-17
JP4834669B2 (ja) 2011-12-14
JP2008515862A (ja) 2008-05-15
EP1799067A1 (fr) 2007-06-27
WO2006037900A1 (fr) 2006-04-13
ES2602181T3 (es) 2017-02-20
EP1799065A1 (fr) 2007-06-27
JP4841555B2 (ja) 2011-12-21
WO2006037904A1 (fr) 2006-04-13
EP1799064A1 (fr) 2007-06-27
US20080105272A1 (en) 2008-05-08
WO2006037905A1 (fr) 2006-04-13
WO2006037906A1 (fr) 2006-04-13
US20080127990A1 (en) 2008-06-05
JP2008515864A (ja) 2008-05-15
JP2008515863A (ja) 2008-05-15
WO2006037907A1 (fr) 2006-04-13
WO2006037902A1 (fr) 2006-04-13
EP1799066A1 (fr) 2007-06-27
EP1799068B1 (fr) 2016-08-17
WO2006054002A1 (fr) 2006-05-26
EP1799065B1 (fr) 2016-08-17
US9609934B2 (en) 2017-04-04
EP1799064B1 (fr) 2016-08-17
ES2602735T3 (es) 2017-02-22
JP2008515865A (ja) 2008-05-15
US20080124288A1 (en) 2008-05-29
EP1799066B1 (fr) 2016-08-17
JP4866360B2 (ja) 2012-02-01
US20090130037A1 (en) 2009-05-21
EP1796503A1 (fr) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4879182B2 (ja) 表面にメーキャップを施す方法およびそのような方法を行うためのキット
US9649261B2 (en) Method of applying makeup to a surface and a kit for implementing such a method
JP3981133B2 (ja) ブロックポリマーおよび皮膜形成剤を含む組成物
JP4082618B2 (ja) ポリグリセロール化されたシリコーンエラストマーを含有する化粧品用組成物
US11576852B2 (en) Two coat process for dyeing keratin fibres
JP6419577B2 (ja) 疎水性フィルム形成ポリマー及び揮発性溶媒をベースとした組成物を含む塗布デバイス、並びにそれを使用したケラチン繊維の処置方法
US20060165626A1 (en) Cosmetic composition comprising at least one ester of alkoxylated alcohol and at least one film-forming polymer
JP2008546746A (ja) ケラチン物質をメイクアップするための組成物
US20150164196A1 (en) Process for forming a coloured pattern on keratin fibres with a composition comprising a hydrophobic film-forming polymer, at least one volatile solvent and at least one pigment
US20100112019A1 (en) Method for making up keratinous substances and kit for the implementation of such a method
JP4317185B2 (ja) アルコキシ化アルコールのエステルおよび皮膜形成ポリマーを含む化粧品組成物
WO2005058274A1 (en) Composition comprising a dispersion of particles of a grafted ethylenic polymer and a film-forming agent
JP2003137732A (ja) フィルム形成性化粧品組成物
US20080102046A1 (en) Cosmetic composition

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110315

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110404

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110615

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4879182

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250