JP2987770B2 - 口紅容器 - Google Patents

口紅容器

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JP2987770B2
JP2987770B2 JP9296236A JP29623697A JP2987770B2 JP 2987770 B2 JP2987770 B2 JP 2987770B2 JP 9296236 A JP9296236 A JP 9296236A JP 29623697 A JP29623697 A JP 29623697A JP 2987770 B2 JP2987770 B2 JP 2987770B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D40/00Casings or accessories specially adapted for storing or handling solid or pasty toiletry or cosmetic substances, e.g. shaving soaps or lipsticks
    • A45D40/24Casings for two or more cosmetics

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  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅容器に関す
る。すなわち、単色の口紅に加え、その他の化粧品が組
み込まれた口紅容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7,図8,図9は、この種従来例の口
紅容器の説明に供する。そして、図7の(1)図は、キ
ャップを被せた状態の正面図であり、図7の(2)図
は、キャップを外すと共に、口紅を露出させた使用状態
の正面図である。図8の(1)図は、キャップを外すと
共に外筒も取り外した状態の左側面図、図8の(2)図
は、同キャップを外すと共に外筒も取り外した状態の右
側面図である。図9の(1)図は、キャップを外した状
態の正断面図、図9の(2)図は、外筒の正断面図、図
9の(3)図は、口紅および口紅保持部の正面図であ
る。
【0003】これらの図面に示したように、この種従来
例の口紅容器は、次の口紅保持部1,内筒2,台部3,
外筒4,キャップ5,変位機構6等、よりなっていた。
すなわち、棒状の1色の口紅Aの基端部を保持する口紅
保持部1と、口紅Aおよび口紅保持部1を内部に直線的
に摺動可能に収納,外嵌する内筒2と、内筒2の基端側
に一体設された台部3と、内筒2を内部に回動可能かつ
進退動不能に収納,外嵌する肉厚の薄い外筒4と、外筒
4に外嵌されるキャップ5と、口紅保持部1と内筒2と
外筒4間に組み込まれ、台部3や外筒4の回動により口
紅保持部1を摺動させ、口紅Aの先端部を内筒2の先端
から出没させることが可能な変位機構6と、を有してな
っていた(なお変位機構6については、後で更に詳述す
る)。
【0004】そして、口紅Aを塗る際は、まず、図7の
(1)図に示したように被せられたキャップ5を外し、
次に、手で外筒4を握持しつつ台部3を右に廻すことに
より、変位機構6を介し、口紅保持部1が内筒2内を摺
動して上昇し、もって、図7の(2)図に示したよう
に、上昇した口紅保持部1に保持された口紅Aの先端部
が、前進して内筒2や外筒4から外部に露出するように
なっていた。口紅Aを塗り終わると、手で外筒4を握持
しつつ台部3を左に廻すことにより、変位機構6を介
し、口紅保持部1が内筒2内を摺動して下降し、もっ
て、下降した口紅保持部1に保持された口紅Aの先端部
が、内筒2や外筒4内に後退し(図8や図9の(1)図
も参照)、キャップ5を被せることにより、元の図7の
(1)図に示した不使用状態に復帰せしめられていた。
【0005】さて、女性が口紅Aを唇に塗る際は、この
ように口紅容器に収納された1本の口紅Aを使用するほ
か、好みやT.P.O.に応じ、まず、口紅ペン(紅
筆)を使い塗られた口紅Aに濃淡を付加したり、更に、
口紅Aとは異なる他の色の口紅・口紅容器を別途準備し
て、先に唇に塗られた口紅Aに付加して塗り、もって唇
に塗られた色に変化をつけていた。又、このように女性
が口紅Aを唇に塗る際は、通常、その他の化粧も同時に
行うことが多い。すなわち、アイシャドー,ファンデー
ション,マスカラ,マニキュア,化粧水,香水,リップ
クリーム,クレンジングクリーム等々の化粧品を使用し
て、唇の他、目の縁,顔の肌,まつげ,爪,肌等に対し
種々の化粧を施すことが、口紅Aを塗る際に同時に行わ
れている。そして、このような各種の化粧品は、それぞ
れの容器に個別に収納されており、適宜これらの専用容
器を手元に置き、もって必要な化粧品を取り出すことに
より、各種の化粧が同時に行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、口紅Aを塗る際は、前述したように、まず、1本
・1色の口紅A・口紅容器を使って1色を唇に塗った
後、好みやT.P.O.に応じ、口紅ペン(紅筆)を使
って濃淡を付加し色に変化を付けたり、更に、異なる他
の色の口紅・口紅容器を別途準備して、唇に塗られた色
に後で変化を付けたりすることが、行われていた。しか
しながら、このように口紅ペン(紅筆)や他の口紅・口
紅容器を使用し、苦心して口紅A等を塗るので、時間が
かかる、という問題が指摘されていた。つまり、従来の
唇に対する化粧は、手間がかかると共に化粧時間が長く
なり、特に外出先等ではこれらが顕著化する、という問
題が指摘されていた。
【0007】第2に、口紅Aを塗る際は、前述したよう
に、通常は、他の化粧も同時に行われることが多い。つ
まり、アイシャドー,ファンデーション,マスカラ,マ
ニキュア,化粧水,香水,リップクリーム,クレンジン
グクリーム等々、口紅A以外の化粧品を使用して種々の
化粧を行うことが、口紅Aを塗る際、同時に行われてい
る。しかしながら、このような種々の化粧品を、それぞ
れ個別の容器から取り出すことにより、このような種々
の化粧が行われていたので、時間がかかる、という問題
が指摘されていた。つまり、従来の化粧は、口紅以外の
各種の化粧品の専用容器を手元に準備することを要する
と共に、順次これらを手元で使い分ける必要があり、も
って、場所を取り手間がかかると共に化粧時間が長くな
り、特に外出先等ではこれらが顕著化する、という問題
が指摘されていた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、発明者
が鋭意研究した結果得られたものであり、口紅保持部を
収納する内筒に外嵌される外筒体について、口紅保持部
に保持された口紅とは異なる色の口紅や、アイシャド
ー,ファンデーション,マスカラ,マニキュア,化粧
水,香水,リップクリーム,クレンジングクリーム、等
々の他の化粧品を、それぞれの容器に収納して組み込ん
でなり、更に、台部に鏡を固設したり、各所に着色を施
してなる。もって本発明は、第1に、唇に色の変化を付
けたり2色に塗り分けたりすることが、一度塗りで簡単
容易に行え、第2に、その他各種の化粧品がコンパクト
にセットされており、各種の化粧も簡単容易に行え、第
3に、しかも使用・操作も、見ただけで分かり易く簡単
容易であり、便利でもある、口紅容器を提案することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の口紅容器は、次の口紅保持部,内筒,台部,外筒体,
キャップ,変位機構等、を有してなる。すなわち、棒状
の口紅の基端部を保持する口紅保持部と、該口紅保持部
を内部に直線的に摺動可能に収納,外嵌する内筒と、該
内筒の基端側に一体設された台部と、該内筒を内部に回
動可能かつ進退動不能に収納,外嵌する外筒体と、該外
筒体に外嵌されるキャップと、該口紅保持部と内筒と外
筒体間に組み込まれ、該台部や外筒体の回動により該口
紅保持部を摺動させて、該口紅の先端部を該内筒の先端
から出没させることが可能な変位機構と、を有してな
る。そして、該外筒体に化粧品が組み込まれているこ
と、を特徴とする。次に、請求項2については次のとお
り。すなわち、この請求項2の口紅容器は、請求項1に
記載した口紅容器において、該口紅保持部,内筒,外筒
体等は、断面円環状をなすこと、を特徴とする。請求項
3については次のとおり。すなわち、この請求項3の口
紅容器は、請求項1に記載した口紅容器において、該台
部の基面に鏡が固設されていること、を特徴とする。請
求項4については次のとおり。すなわち、この請求項4
の口紅容器は、請求項1に記載した口紅容器において、
該外筒体に組み込まれる該化粧品は、少なくとも、該口
紅保持部に保持された該口紅とは異なる色の単数又は複
数の口紅よりなること、を特徴とする。
【0010】次に、請求項5については次のとおり。す
なわち、この請求項5の口紅容器は、請求項1に記載し
た口紅容器において、該外筒体に組み込まれる該化粧品
は、少なくとも、アイシャドー,ファンデーション,マ
スカラ,マニキュア,化粧水,香水,リップクリーム,
クレンジングクリーム等について、その全部又は選択さ
れたものよりなること、を特徴とする。請求項6につい
ては次のとおり。すなわち、この請求項6の口紅容器
は、請求項1に記載した口紅容器において、該外筒体内
には容器が内装されており、該容器に該化粧品が収納さ
れていること、を特徴とする。請求項7については次の
とおり。すなわち、この請求項7の口紅容器は、請求項
6に記載した口紅容器において、該外筒体内に内装され
た該容器は、固形状をなす該化粧品用、つまり、該口紅
保持部に保持された該口紅とは異なる色の口紅や、アイ
シャドー,固形状のファンデーション,リップクリー
ム,クレンジングクリーム用よりなる。そして該容器
は、有底の細筒状をなすと共に先端に開口を備え、内部
に固形状で細長棒状をなす該化粧品を収納すると共に、
該化粧品を保持しつつその先端部を該開口に向け移動さ
せて露出させることが可能な移動操作部が付設されてい
ること、を特徴とする。
【0011】次に、請求項8については次のとおり。す
なわち、この請求項8の口紅容器は、請求項6に記載し
た口紅容器において、該外筒体内に内装された該容器
は、液状や粘状をなす該化粧品用、つまり、液状や粘状
のファンデーション,マスカラ,マニキュア,化粧水,
香水,クレンジングクリーム用よりなる。そして該容器
は、内部に液状や粘状の該化粧品を収納すると共に、先
端に蓋付の排出穴を備えてなり、かつ、該化粧品として
該マスカラやマニキュアが収納される場合は、該蓋下に
塗布ブラシ付の棒が固設されていること、を特徴とす
る。請求項9については次のとおり。すなわち、この請
求項9の口紅容器は、請求項7又は請求項8に記載した
口紅容器において、該容器について、その該移動操作部
のつまみや該排出穴の蓋等に、収納された該化粧品の色
に見合った着色が施されていること、を特徴とする。請
求項10については次のとおり。すなわち、この請求項
10の口紅容器は、請求項1に記載した口紅容器におい
て、該外筒体には該化粧品が組み込まれておらず、か
つ、該口紅保持部には、異なる色の2本の棒状の口紅が
隣接,保持されていること、を特徴とする。
【0012】本発明の口紅容器は、このようになってい
るので次のようになる。使用に際しては、キャップを外
した後、手で外筒体を握持しつつ台部を右に廻すことに
より、変位機構を介し口紅保持部が内筒内を摺動し、も
って口紅の先端部が前進して、内筒や外筒体から外部に
露出する。口紅を塗り終わると、台部を左に廻すことに
より、変位機構を介し口紅保持部が内筒内を摺動し、も
って口紅の先端部が内筒や外筒体内に後退する。そし
て、キャップが被せられる。
【0013】さて、この口紅容器では、このように唇に
口紅保持部に保持された口紅を塗る際、つまりその事
前,同時,事後において、更に、このように口紅を塗る
ことには関係なく単独で、好みやT.P.O.に応じ、
唇の他、目の縁,顔の肌,まつげ,爪,肌等に対し、種
々の化粧を施すことができる。すなわち、その外筒体に
は各種の化粧品が、それぞれの容器に収納されて組み込
まれており、これを取り出すことにより、種々の化粧が
可能となる。例えば、口紅保持部に保持された口紅の
先端部を、前述により外部に露出させると共に、外筒体
に内装された容器から、化粧品の1例たる色の異なる別
の口紅の先端部を、移動操作部を使用して外部に露出さ
せる。そして、唇に塗ることにより、唇に塗られる口紅
の色に濃淡や変化をつけたり、上唇や下唇をそれぞれ2
色に塗り分けたりすることができる。例えば、固形状
をなす化粧品たる、アイシャドー(色の異なる口紅で兼
用しても可),固形状のファンデーション,固形状のリ
ップクリーム,固形状のクレンジングクリーム等のいず
れかを、外筒体に内装されたその容器の開口から、移動
操作部を使用して露出させることにより、それぞれ目の
縁,顔の肌,唇等に対し塗り付けることができる。例え
ば、液状や粘状をなす化粧品たるマスカラやマニキュ
アを、外筒体に内装されたその容器の蓋を開放し、蓋に
固設された塗布ブラシ付の棒を利用して、まつげや爪に
塗り付けることができる。例えば、液状や粘状をなす
化粧品たる化粧水,香水,クレンジングクリームを、外
筒体に内装されたその容器の蓋を開放して、口紅容器全
体を振ったり,傾けたり,上下反転させることにより、
顔の肌やその他の肌に対し付着,塗り付けることができ
る。なお、このような外筒体に組み込まれた化粧品を利
用した化粧に際し、外筒体に内装された各容器につい
て、先端の開口や、移動操作部のつまみの着色や蓋の着
色等が、各化粧品の識別に利用される。又、台部の基面
に固設された鏡が、化粧の確認のために適宜利用され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図2,
図3,図4,図5,図6等は、本発明の実施の形態の説
明に供する。そして図1は、キャップを外した状態の斜
視図であり、図2は、キャップを被せた状態の正面図で
ある。図3は、キャップを外した状態の正断面図、図4
は、キャップを外した状態の側断面図である。図5の
(1)図は、キャップを外した状態の平面図、図5の
(2)図は、底面図である。図6は、他の例のキャップ
を外した状態の平面図である。
【0015】この口紅容器は、前述した図7,図8,図
9等に示したこの種従来例と同様な、口紅保持部1,内
筒2,台部3,キャップ5,変位機構6等を備えてなる
と共に、この種従来例の外筒4とは異なる外筒体7を備
えてなる。すなわち、この口紅容器は、棒状の口紅Aの
基端部を保持する口紅保持部1と、口紅保持部1を内部
に直線的に摺動可能に収納,外嵌する内筒2と、内筒2
の基端側に一体設された台部3と、内筒2を内部に回動
可能かつ進退動不能に収納,外嵌する外筒体7と、外筒
体7に外嵌されるキャップ5と、口紅保持部1と内筒2
と外筒体7間に組み込まれ、台部3や外筒体7の回動に
より口紅保持部1を摺動させ、口紅Aの先端部を内筒2
の先端から出没させることが可能な変位機構6と、を有
してなる。以下これらについて詳述する。
【0016】まず、口紅保持部1について述べる。図
3,図4,更には図8,図9等に示したように、口紅保
持部1は、例えばプラスチック製よりなり、有底の短い
円筒状・円環状をなし、開放された上面側から円柱・棒
状をなす口紅Aの基端部が、密に嵌入されている。この
ようにして、例えば赤色の口紅Aが、基端部において口
紅保持部1に保持されている。口紅保持部1は、このよ
うになっている。
【0017】次に、内筒2や台部3について述べる。図
3,図4,更には図7,図8,図9等に示したように、
内筒2は、例えばプラスチック製よりなり、口紅保持部
1を軸方向に沿い直線的に摺動,前進,後退可能に密に
収納,外嵌し、これに足る内径を備えてなると共に、長
い円筒状・円環状をなす。台部3は、このような内筒2
の基端側に一体的に固定されており、外径が内筒2より
若干径大よりなり、例えば、内筒2の基端が嵌入される
形態で一体成形された有底の円筒状や円柱状をなす。内
筒2や台部3は、このようになっている。
【0018】次に、外筒体7やキャップ5について述べ
る。図1や図5の(1)図等に示したように、外筒体7
は、プラスチック製や軽金属製よりなり、内筒2を内部
に回動可能かつ進退動不能に、収納,外嵌する。すなわ
ち外筒体7は、長い円筒状・円環状をなす内筒2とほぼ
同じ長さと内面形状を備えてなり、図示例では更に外面
形状も円環状をなし、もって全体的に肉厚の厚い円筒状
・円環状をなす。そして例えば、内筒2の先端と基端
が、本体より僅かに外側に径大に設定されることによ
り、内筒2本体に密に外嵌された外筒体7が、進退動不
能に設定され、相互間で回動のみが可能となっている
(この関係はこの種従来例の図8,図9の(1)図を参
照)。なお、この外筒体7は、この種従来例の対応する
外筒4とは、その肉厚が厚いか薄いかで相違している。
キャップ5は、図2に示したように、このような外筒体
7に密に外嵌可能であり、プラスチック製や軽金属製よ
りなり、図示例では有頂の円筒状をなす。なお外筒体7
については、後で更に詳細に説明する。外筒体7やキャ
ップ5は、このようになっている。
【0019】次に、変位機構6について述べる。図1,
図2,図3,図4,図5,図6の例において、その変位
機構6としては、従来より公知の方式が採用されている
ので、図8,図9中に示されたものを参照し、その図示
は省略する。そこで、図8,図9を参照しつつ従来より
公知の変位機構6について述べておく。この変位機構6
は、次の突起8,ガイド縦穴9,螺状溝10よりなる。
まず突起8は、口紅保持部1について、前後又は左右等
の両外側方に向け、2個突設されている。これに対し内
筒2には、ガイド縦穴9が両側方に2本、ほぼ全長にわ
たり縦の長穴状に直線的に穿設されており、このガイド
縦穴9にそれぞれ突起8が、側方に向け内から外に部分
的に貫挿され、直線的に上下に進退動可能となってい
る。つまり、口紅保持部1そして口紅Aは、その両突起
8がガイド縦穴9にて案内されることにより、内筒2中
を縦に進退動可能となっている。
【0020】そして、このように進退動可能な口紅保持
部1そして口紅Aを、実際に進退動させるのが螺状溝1
0である。すなわち、浅い螺状溝10が、外筒4(そし
て外筒体7)の内面に、ほぼ全長にわたり2本平行に形
成され、それぞれ先端と基端間で内面を一周する関係で
形成されており、この両螺状溝10に、それぞれ上述し
た口紅保持部1の両突起8が、内筒2のガイド縦穴9を
介し側方から嵌入されている。そこで、両突起8そして
口紅保持部1は、その変位が、まず内筒2のガイド縦穴
9にて、軸方向・進退動方向に直線的となるように規制
されると共に、軸廻り方向・左右方向には、単独では回
動不能でありガイド縦穴9つまり内筒2と共に回動する
ようになっている。従って、内筒2やこれらと一体の台
部3と、外筒4(外筒体7)とについて、そのいずれか
一方を固定しつつ他方を回動することにより、両突起8
が、ガイド縦穴9にて直線的変位となるように規制され
つつ、螺状溝10にて縦に進退動される。そこで、この
ような両突起8が突設された口紅保持部1そして口紅A
は、内筒2を介し外筒4(外筒体7)内を、縦に直線的
に進退動し、もって口紅Aの先端部が内筒2や外筒4の
先端から外部に露出可能となっている。変位機構6は、
このようになっている。
【0021】口紅保持部1,内筒2,台部3,キャップ
5,変位機構6等は、このようになっている。以下、本
発明の特徴とする外筒体7等について、詳述する。この
口紅容器の外筒体7には、図1,図2,図3,図4,図
5等に示したように、化粧品が組み込まれている。そし
て、このように外筒体7に組み込まれる化粧品として
は、まず、前述した口紅保持部1に保持された口紅Aと
は異なる色の口紅Bやアイシャドー兼用口紅Cが考えら
れる。更に、外筒体7に組み込まれる化粧品としては、
ファンデーションD,マスカラE,マニキュアF,化粧
水G,香水H,リップクリーム,クレンジングクリーム
J等について、その全部又は選択されたものが考えられ
る。
【0022】そして、このような化粧品の組み込みのた
め、外筒体7内には各容器11,12,13,14,1
5,16,17,18が内装されており、このような各
容器11,12,13,14,15,16,17,18
に、化粧品がそれぞれ収納されている。このように外筒
体7内に内装された容器11,12,13は、固形状を
なす化粧品用、つまり、口紅保持部1に保持された口紅
Aとは異なる色の口紅Bや、アイシャドー兼用口紅C,
固形状のファンデーションD,リップクリーム,固形状
のクレンジングクリームJ用よりなる。もって、この容
器11は、有底の細筒状をなすと共に先端に開口19を
備え、内部に固形状で細長棒状をなすこのような化粧品
を収納すると共に、このような化粧品を保持しつつその
先端部を開口19に向け移動させて露出させることが可
能な移動操作部20が付設されている。他方、外筒体7
内に内装された容器14,15,16,17,18は、
液状や粘状(ジェル状やクリーム状を含む)をなす化粧
品用、つまり、液状や粘状のファンデーションD,マス
カラE,マニキュアF,化粧水G,香水H,クレンジン
グクリームJ用よりなる。そして、この容器14,1
5,16,17,18は、内部に液状や粘状のこのよう
な化粧品を収納すると共に、先端に蓋21付の排出穴2
2を備えてなり、このような化粧品としてマスカラEや
マニキュアFが収納される場合は、蓋21下に塗布ブラ
シ23付の棒24が固設されている。
【0023】このように外筒体7に組み込まれる各化粧
品や、内装される容器11,12,13,14,15,
16,17,18等について、図示例により更に詳述し
ておく。まず容器11は、図1,図2,図4,図5の
(1)図等に示したように、外筒体7内に内装されると
共に、有底の細筒状をなし、内部に、細長棒状をなす固
形状の化粧品たる口紅B、が収納されている。この口紅
Bは、前述した赤色の口紅Aとは色が異なり、例えば紫
色よりなる。そして容器11は、口紅Aを収納した内筒
2に隣接すると共に、他の容器12,13等よりは径大
に設定されており、その先端が開口19となって外筒体
7の先端面と面一になっている。容器11の長さは、内
筒2や外筒体7とほぼ同一程度となっている。又、この
容器11には、収納された化粧品たる口紅Bの先端部を
開口19に向け移動させる、移動操作部20が付設され
ている。図示の移動操作部20は、保持皿25スリット
26,つまみ27等を備えてなる。すなわち、移動操作
部20の保持皿25は、容器11内に昇降自在,滑動可
能に配され、口紅Bを受けて保持すると共に、縦のスリ
ット26を介し、外側のボッチ・ボタンたるつまみ27
に連結されている。もって、つまみ27を昇降操作する
ことにより、スリット26を介し保持皿25が昇降し、
もって口紅Bが、容器11内を昇降すると共に、先端の
開口19から外部に露出可能となっている。容器11や
口紅Bは、このようになっている。
【0024】次に容器12は、図1,図2,図5の
(1)図等に示したように、内部に、細長棒状をなす固
形状の化粧品たる、例えば青・ライトブルーのアイシャ
ドー兼用口紅Cが、収納されている。この容器12は、
上述した容器11に比し、内筒2との間に若干の間隔を
存しつつ、外筒体7内に内装されている。なお、この容
器12について、その他の構成等は、上述した容器11
に準じるので、同符号を付しその説明は省略する。容器
12は、このようになっている。
【0025】又、容器13は、図1,図3,図5の
(1)図等に示したように、内部に、細長棒状をなす軟
度を備えた固形状の化粧品たるファンデーションDが、
収納されている。この容器13の構成等は、上述した容
器12に準じる。このファンデーションDは、例えば9
回程度使用可能な容量よりなり、1回分を段階的に露出
可能に区画形成しておくのがよく、事後、何度も詰めか
え可能である。容器13は、このようになっている。
【0026】次に、容器14,15は、図1,図4,図
5の(1)図等に示したように、外筒体7内に内装され
ると共に、有底の細筒状をなし、先端に蓋21付の排出
穴22を備えており、排出穴22は、外筒体7の先端面
と面一となっている。この容器14,15の長さも、内
筒2や外筒体7とほぼ同一程度となっており、排出穴2
2の径は、容器14,15の径と同程度であり、排出穴
22と蓋21間には例えばネジが設定され、両者間がネ
ジ止め可能となっている。そして、容器14内にはマス
カラEが収納され、容器15内にはマニキュアFが収納
されている。そこで蓋21の下面には、塗布ブラシ23
付の棒24が、垂下,固設されている。容器14,15
は、このようになっている。
【0027】又、容器16,17,18は、図1,図
3,図5の(1)図等に示したように、外筒体7内に内
装されると共に、有底の細筒状をなし、先端に蓋21付
の排出穴22を備えており、この排出穴22は、外筒体
7の先端面と面一であると共に、前述した容器14,1
5の排出穴22よりは若干小径の小孔状に設定されてい
る。この容器16,17,18の長さも、容器14,1
5更には容器11,12,13等と同様、内筒2や外筒
体7とほぼ同一程度となっており、排出穴22と蓋21
間には、例えばネジが設定され、両者間がネジ止め可能
となっている。そして、容器16内には、化粧水Gが収
納され、容器17内には、香水Hたるオードトワレが収
納され、容器18内には、液状や粘状のクレンジングク
リームJが収納されている。なお、液状や粘状のファン
デーションDを収納したい場合には、これらの容器1
6,17,18に準じた容器が用いられ、又、固形状の
ファンデーションDを収納する場合には、前述した容器
13が用いられる。容器16,17,18は、このよう
になっている。外筒体7に組み込まれる各化粧品や、内
装される容器11,12,13,14,15,16,1
7,18等は、このようになっている。
【0028】なお第1に、図5の(2)図中、28は鏡
である。このミラーたる鏡28は、台部3の基面・底面
に取付け固定されており、各種化粧の確認用に適宜使用
される。又、この鏡28は、台部3の基面・底面に取付
け固定されており、その外周が台部3の環状足部29に
て囲まれている。つまり環状足部29は、台部3の基面
・底面外周に突出形成されており、不用意に落とした際
に、鏡28が割れないように保護している。ところで、
このような環状足部29と鏡28とで形成された基部空
間内に、テープ,その他で着脱自在にパフを取付けてお
くと、便利である。
【0029】なお第2に、図1,図2中、30は表示で
ある。これらの各表示30は、台部3の外側面に横に複
数個(図面では3個)形成されており、それぞれ、口紅
A,口紅B,アイシャドー兼用口紅C、等の色を表示し
ている。つまり図示例では、口紅Aの赤色,口紅Bの紫
色、アイシャドー兼用口紅Cの青色を、これらの表示3
0が各々蛍光色で表示している。
【0030】又、同様な趣旨から、前述により外筒体7
に内装された各容器11,12,13の移動操作部20
のつまみ27も、それぞれ、収納された各化粧品に見合
った色に着色されている。つまり図示例では、容器11
のつまみ27は、収納された口紅Bの紫色の蛍光色で着
色され、容器12のつまみ27は、収納されたアイシャ
ドー兼用口紅Cの青色の蛍光色で着色され、更に、容器
13のつまみ27は、収納されたファンデーションDの
色に見合った蛍光色で着色されている。
【0031】更に、外筒体7に内装された容器14,1
5,16,17,18に関しても、その排出穴22の蓋
21が、それぞれ、収納された化粧品に見合った色で着
色されている。つまり図示例では、容器14の蓋21
は、収納されたマスカラEの色に見合った蛍光色で着色
されており、容器15の蓋21は、収納されたマニキュ
アFの色に見合った蛍光色で着色され、容器16の蓋2
1は、収納された化粧水Gのイメージ色に見合った蛍光
色で着色され、容器17の蓋21は、収納された香水H
のイメージ色(例えば薄い黄色)に見合った蛍光色で着
色され、容器18の蓋21は、収納されたクレンジング
クリームJのイメージ色に見合った蛍光色で着色されて
いる。
【0032】なお第3に、口紅A,口紅B,アイシャド
ー兼用口紅Cについては、天然素材のハーブ入りとして
おくことにより、唇等の素肌にやさしいものとなる。
【0033】なお第4に、外筒体7,これに内装された
各容器11,12,13,14,15,16,17,1
8,台部3,キャップ5等の材質としては、(強化)プ
ラスチックや軽金属が用いられるが、これらのすべて又
は一部を透明とした場合には、各化粧品がより識別しや
すくなり、趣味感も向上する、という利点がある。又、
これらの材質に強化和紙を用いた場合には、滑り止め機
能を発揮すると共に、焼却処分した際に有毒ガスが発生
することもなく、環境にもやさしい口紅容器となる。
【0034】なお第5に、容器16,17,18に関し
ては、図示例に加え圧入構造や加圧構造とし、圧入され
た化粧水Gや香水Hが、口紅容器を振ったり,傾けた
り,上下反転させることなく、蓋21や側面の操作によ
り吹き出して、ふりかかるようにしてもよい。又、容器
16,17,18の構造として、図示例によらず、貯蔵
部とホースとを利用して外筒体7内に内装する方式も採
用可能である。
【0035】なお第6に、図示例の口紅容器では、外筒
体7に、8個の容器11,12,13,14,15,1
6,17,18が内装され、それぞれ異なった化粧品が
収納されていたが、本発明は、これに限定されるもので
はない。つまり、口紅B,アイシャドー兼用口紅C,フ
ァンデーションD,マスカラE,マニキュアF,化粧水
G,香水H,クレンジングクリームJ,リップクリーム
等々の化粧品、更にその他の各化粧品のうち、そのいず
れか1つ又はいくつかを選択して、外筒体7に組み込む
ようにしてもよい。
【0036】なお第7に、図6には以上述べた所とは異
なった例が示されている。つまり、この口紅容器にあっ
ては、外筒体7には、前述した図1,図2,図3,図
4,図5の例のように化粧品が組み込まれておらず、か
つ、口紅保持部1には、異なる色の2本の棒状の口紅
A,口紅Bが隣接,保持されている。すなわち、この図
6の口紅容器にあっては、外筒体7は、前述したこの種
従来例の外筒4(図7,図8,図9等を参照)に準じ、
薄い肉厚のものよりなり、かつ、その口紅保持部1に
は、例えば赤の口紅Aと紫色の口紅Bが、並んで隣接,
保持されている。なお、この図6に示した例において、
その他の構成等は、図1,図2,図3,図4,図5に示
した例において詳述したところに準じる(勿論口紅A,
B以外の化粧品や、その容器11,12,13,14,
15,16,17,18等は、用いられていない)。
【0037】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。すなわちこの口紅容器
7は、使用に際しては、被せられたキャップ5を外した
後、手で外筒体7を握持しつつ台部3を右に廻すことに
より(又は、手で台部3を握持しつつ外筒体7を左に廻
すことにより)、変位機構6を介し、口紅保持部1が内
筒2内を摺動し、もって、口紅保持部1に保持された口
紅Aの先端部が前進して、内筒2や外筒体7から外部に
露出する。口紅Aを塗り終わると、手で外筒体7を握持
しつつ台部3を左に廻すことにより(又は、手で台部3
を握持しつつ外筒体7を右に廻すことにより)、変位機
構6を介し、口紅保持部1が内筒2内を摺動し、もっ
て、口紅保持部1に保持された口紅Aの先端部が内筒2
や外筒体7内に後退する。そして、キャップ5を被せる
ことにより、元の不使用状態に復帰する。
【0038】さて、この口紅容器では、このように唇に
口紅保持部1に保持された口紅Aを塗る化粧に際し、つ
まりその事前,同時,事後において、更にはこのように
口紅Aを塗ることには関係なく単独で、好みやT・P・
Oに応じ、更に唇の他,目の縁,顔の肌,まつげ,爪,
肌等に対し、種々の化粧を施すことができる。(勿論、
このような口紅A以外の各種の化粧品を使用することな
く、口紅Aのみを単独で使用して、化粧を行うことも可
能である。)
【0039】つまり、その外筒体7には各種の化粧品
が、それぞれの容器11,12,13,14,15,1
6,17,18に収納されて組み込まれており、これを
取り出すことにより、種々の化粧が可能となる。例えば
、口紅保持部1に保持された口紅Aの先端部を、前述
により外部に露出させると共に、外筒体7に内装された
容器11,12から、化粧品の1例たる色の異なる別の
口紅Bやアイシャドー兼用口紅Cの先端部を、その移動
操作部20を使用して外部に露出させる。そして直接、
唇に塗ることにより、唇に塗られる口紅Aの色に口紅B
やアイシャドー兼用口紅Cにて濃淡や変化を付けたり、
上唇や下唇をそれぞれ内側と外側で、口紅Aと口紅Bで
赤と紫の2色に塗り分けたり、口紅Aと口紅Cの赤と青
の2色に塗り分けたり、口紅Bとアイシャドー兼用口紅
Cの紫と青に塗り分けたりすることができる。例えば
、固形状をなす化粧品たる、青色のアイシャドー兼用
口紅C,固形状のファンデーションD,固形状のクレン
ジングクリームJ等のいずれかを、外筒体7に内装され
たその容器11,12,13の開口19から移動操作部
20を使用して露出させることにより、それぞれ目の
縁,顔の肌,唇等に対し塗り付け、化粧を施すことがで
きる。例えば、液状や粘状をなす化粧品たるマスカラ
EやマニキュアFを、外筒体7に内装されたその容器1
4,15の蓋21を開放し、蓋21に固設された塗布ブ
ラシ23付の棒24を利用して、口紅容器全体を適宜傾
けたりしつつ、まつげや爪に塗り付け化粧を施すことが
できる。例えば、液状や粘状をなす化粧品たる化粧水
G,香水H,クレンジングクリームJを、外筒体7に内
装されたその容器16,17,18の蓋21を開放し
て、口紅容器全体を振ったり,傾けたり,上下反転させ
ることにより、手の指等に移して、顔の肌やその他の肌
に対し付着,塗り付けることにより、化粧を施すことが
できる。なお、このような外筒体7に組み込まれた化
粧品を利用した化粧に際し、各表示部30の着色や、各
容器11,12,13の先端の開放された開口や、容器
11,12,13の移動操作部20のつまみ27の着色
や、容器14,15,16,17,18の排出穴22の
蓋21の着色等が、各化粧品の識別に利用される。又、
台部3の基面に固設された鏡28が、口紅保持部1に保
持された口紅Aを利用した化粧や、外筒体7に組み込ま
れた各種の化粧品を利用した化粧に際し、適宜確認のた
めに利用される。
【0040】さてそこで、この口紅容器によると、次の
第1,第2,第3のようになる。まず第1に、上述した
のように、口紅A,口紅B更にアイシャドー兼用口紅
Cの使用により、唇に色の変化を付けたり2色に塗り分
けたりすることが、一度塗りにより、簡単容易に行える
ようになる。第2に、上述した,,のように、そ
の他各種の化粧品たるファンデーションD,マスカラ
E,マニキュアF,化粧水G,香水H,クレンジングク
リームJ等々を、簡単容易に利用可能となる。第3に、
しかも上述したのように、各化粧品の識別も、見ただ
けで分かりやすく、便利である。更に、各化粧品の使用
方法つまり取り出したりする動作も、前述した,,
,中に示されたように、簡単容易である。このよう
に、使用・操作も簡単容易であり、便利である。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る口紅容器は、以上説明した
ように、口紅保持部を収納する内筒に外嵌される外筒体
について、口紅保持部に保持された口紅とは異なる色の
口紅や、アイシャドー,ファンデーション,マスカラ,
マニキュア,化粧水,香水,リップクリーム,クレンジ
ングクリーム、等々の他の化粧品を、それぞれの容器に
収納して組み込んでなり、更に、台部に鏡を固設した
り、各所に着色を施すようにしてなることにより、次の
効果を発揮する。
【0042】第1に、唇に色の変化を付けたり2色に塗
り分けたりすることが、一度塗りで簡単容易に行えるよ
うになる。すなわち、この口紅容器を使用すると、女性
の好みとT.P.O.に応じ、例えば、口紅保持部に保
持された口紅の先端部を外部に露出させると共に、外筒
体に組み込まれた化粧品たる色の異なる口紅を、その容
器から外部に露出させることにより、唇に塗られる口紅
の色に濃淡や変化を付けたり、上唇や下唇について、そ
れぞれ2色に塗り分けたりすることが、塗る動作を1回
行うだけで、簡単容易に可能となる。
【0043】つまり、前述したこの種従来例のように、
口紅ペン(紅筆)を使ったりすることもなく、又、異な
る色の口紅・口紅容器を別途準備することもなく、手間
がかからず時間もかからず、好みとT.P.O.に応
じ、各種の色態様で唇に口紅を塗ることが可能となる。
特に外出先等において、このように唇への化粧が簡単容
易化される意義は、極めて大きい。
【0044】第2に、その他各種の化粧品がコンパクト
にセットされており、各種の化粧が簡単容易に行えるよ
うになる。すなわち、この口紅容器を使用すると、唇へ
口紅を塗る際つまりその前後において、外筒体に組みこ
まれたアイシャドー,ファンデーション,マスカラ,マ
ニキュア,化粧水,香水,リップクリーム,クレンジン
グクリーム等々の化粧品を、それぞれの容器から取り出
すことにより、唇の他,目の縁,顔の肌,まつげ,爪,
肌等に対し、種々の化粧を施すことが簡単容易に可能と
なる。つまり、前述したこの種従来例のように、このよ
うな口紅以外の各種の化粧品の専用容器を手元に準備す
ることを要せず、これらを手元で使い分けることも要せ
ず、1個の口紅容器の外筒体から適宜必要に応じ取り出
すだけでよく、場所を取らず,手間がかからず,化粧時
間も短縮されて、各種の化粧が行えるようになる。特に
外出先等において、このように各種の化粧が簡単容易化
される意義は、極めて大きい。
【0045】第3に、しかも使用・操作も見ただけで分
かり易く、簡単容易であり、便利でもある。すなわち、
この口紅容器は、その外筒体に各種の化粧品を容器に収
納して組み込んでおり、各容器の先端の開口や蓋を見た
だけで、その識別が容易であり、特に、容器の移動操作
部のつまみや排出穴の蓋等の部分に、収納された化粧品
の色に見合った着色を施すようにしておくと、見ただけ
で分かり易く便利である。更に、それぞれの容器から化
粧品を取り出す動作も、移動操作部を使用して露出させ
たり、蓋下に固設されたブラシ付の棒を利用したり、蓋
を開放して振ったり,傾けたり,上下反転させたりする
ことにより、行われる。このように、この口紅容器は具
体的な使用・操作も、簡単容易であり便利である。この
ように、この種従来例に存した課題がすべて一掃される
等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る口紅容器について、発明の実施の
形態の説明に供し、キャップを外した状態の斜視図であ
る。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供する、キャップ
を被せた状態の正面図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、キャップを
外した状態の正断面図である。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、キャップを
外した状態の側断面図である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、キャップを外した状態の平面図、(2)図は、底面
図である。
【図6】同発明の実施の形態の説明に供し、他の例につ
いて、キャップを外した状態の平面図である。
【図7】この種従来例の口紅容器の説明に供し、(1)
図は、キャップを被せた状態の正面図であり、(2)図
は、キャップを外すと共に、口紅を露出させた使用状態
の正面図である。
【図8】同この種従来例の説明に供し、(1)図は、キ
ャップを外すと共に外筒も取り外した状態の左側面図、
(2)図は、同キャップを外すと共に外筒も取り外した
状態の右側面図である。
【図9】同この種従来例の説明に供し、(1)図はキャ
ップを外した状態の正断面図、(2)図は、外筒の正断
面図、(3)図は、口紅および口紅保持部の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 口紅保持部 2 内筒 3 台部 4 外筒 5 キャップ 6 変位機構 7 外筒体 8 突起 9 ガイド縦穴 10 螺状溝 11 容器 12 容器 13 容器 14 容器 15 容器 16 容器 17 容器 18 容器 19 開口 20 移動操作部 21 蓋 22 排出穴 23 塗布ブラシ 24 棒 25 保持皿 26 スリット 27 つまみ 28 鏡 29 環状足部 30 表示 A 口紅 B 口紅 C アイシャドー兼用口紅 D ファンデーション E マスカラ F マニキュア G 化粧水 H 香水 J クレンジングクリーム

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状の口紅の基端部を保持する口紅保持
    部と、該口紅保持部を内部に直線的に摺動可能に収納,
    外嵌する内筒と、該内筒の基端側に一体設された台部
    と、該内筒を内部に回動可能かつ進退動不能に収納,外
    嵌する外筒体と、該外筒体に外嵌されるキャップと、該
    口紅保持部と内筒と外筒体間に組み込まれ、該台部や外
    筒体の回動により該口紅保持部を摺動させて、該口紅の
    先端部を該内筒の先端から出没させることが可能な変位
    機構と、を有してなり、該外筒体に化粧品が組み込まれ
    ていること、を特徴とする口紅容器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した口紅容器であって、
    該口紅保持部,内筒,外筒体等は、断面円環状をなすこ
    と、を特徴とする口紅容器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した口紅容器であって、
    該台部の基面に鏡が固設されていること、を特徴とする
    口紅容器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載した口紅容器であって、
    該外筒体に組み込まれる該化粧品は、少なくとも、該口
    紅保持部に保持された該口紅とは異なる色の単数又は複
    数の口紅よりなること、を特徴とする口紅容器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載した口紅容器であって、
    該外筒体に組み込まれる該化粧品は、少なくとも、アイ
    シャドー,ファンデーション,マスカラ,マニキュア,
    化粧水,香水,リップクリーム,クレンジングクリーム
    等について、その全部又は選択されたものよりなるこ
    と、を特徴とする口紅容器。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載した口紅容器であって、
    該外筒体内には容器が内装されており、該容器に該化粧
    品が収納されていること、を特徴とする口紅容器。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載した口紅容器であって、
    該外筒体内に内装された該容器は、固形状をなす該化粧
    品用、つまり、該口紅保持部に保持された該口紅とは異
    なる色の口紅や、アイシャドー,固形状のファンデーシ
    ョン,リップクリーム,クレンジングクリーム用よりな
    り、 有底の細筒状をなすと共に先端に開口を備え、内部に固
    形状で細長棒状をなす該化粧品を収納すると共に、該化
    粧品を保持しつつその先端部を該開口に向け移動させて
    露出させることが可能な移動操作部が付設されているこ
    と、を特徴とする口紅容器。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載した口紅容器であって、
    該外筒体内に内装された該容器は、液状や粘状をなす該
    化粧品用、つまり、液状や粘状のファンデーション,マ
    スカラ,マニキュア,化粧水,香水,クレンジングクリ
    ーム用よりなり、 内部に液状や粘状の該化粧品を収納すると共に、先端に
    蓋付の排出穴を備えてなり、かつ、該化粧品として該マ
    スカラやマニキュアが収納される場合は、該蓋下に塗布
    ブラシ付の棒が固設されていること、を特徴とする口紅
    容器。
  9. 【請求項9】 請求項7又は請求項8に記載した口紅容
    器であって、該容器について、その該移動操作部のつま
    みや該排出穴の蓋等に、収納された該化粧品の色に見合
    った着色が施されていること、を特徴とする口紅容器。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載した口紅容器におい
    て、該外筒体には該化粧品が組み込まれておらず、か
    つ、該口紅保持部には、異なる色の2本の棒状の口紅が
    隣接,保持されていること、を特徴とする口紅容器。
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