JP3424083B2 - 油性固型化粧料 - Google Patents

油性固型化粧料

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JP3424083B2
JP3424083B2 JP21345793A JP21345793A JP3424083B2 JP 3424083 B2 JP3424083 B2 JP 3424083B2 JP 21345793 A JP21345793 A JP 21345793A JP 21345793 A JP21345793 A JP 21345793A JP 3424083 B2 JP3424083 B2 JP 3424083B2
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Kose Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油剤と顔料を主成分とす
る油性固型化粧料において、安定性、硬度保持特性に優
れ、かつ、使用時の伸び、滑らかさといった使用感の良
好な油性固型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】油性固型化粧料は、油剤と顔料を主成分
とし、これをワックス成分で成型したものである。油性
固型化粧料は使用する製品によって種々の形態に成型さ
れるが、品質保証上あるいは官能特性上、硬度は重要な
因子となっている。通常、メイクアップ化粧料には色調
等の品質及び製品の外観美的な性質を付与するために、
種々の有機及び無機着色顔料が配合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤色2
26号をこれらの製品系に配合すると、硬度が低下し
て、官能特性に変化をもたらしたり、製品としての強度
が保証できなくなるといった問題があった。そのためワ
ックス成分や他の油剤の配合量、バランスを調整しなく
てはならなかった。
【0004】油剤中のワックス成分の配合量を増加する
と、品質保証上必要な強度は得られるものの、官能特性
は大きく変化するため、伸びが重くなったり、滑らかさ
がなくなってしまい、ひいては製品系の色調によって使
用感が異なるという結果を生じていた。
【0005】そこで、界面活性剤、シリコーン化合物等
で赤色226号の表面を処理することにより、このよう
な問題点を解消しようと試みがなされている。しかしな
がら、赤色226号を界面活性剤で処理した場合、顔料
の変褪色あるいは発汗といった悪影響を及ぼし、また、
シリコン化合物による処理では充分に表面を被覆できな
いため未だ満足できる結果は得られていない。従って、
赤色226号を配合しても物性及び官能特性を変化させ
ず、良好な伸び、滑らかさを有し、変褪色や発汗を生じ
ない安定な油性固型化粧料が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、パーフルオロアルキ
ルリン酸エステルジエタノールアミン塩で表面を処理し
た赤色226号を配合した油性固型化粧料は、硬度低下
を起こすことなく、安定性にも優れ、かつ使用感も良好
であるという知見を見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち本発明は、油剤と顔料を主成分と
し、ワックスを成型成分とする油性固型化粧料であっ
て、次の一般式(1)又は(2)
【化2】 で表されるパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタ
ノールアミン塩の一種又は二種以上で表面を被覆した赤
色226号を0.01〜10重量%、化粧料用ワックス
を2〜40重量%配合したことを特徴とする油性固型化
粧料を提供するものである。本発明で表されるパーフル
オロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩(以
下、単に「フッ素系化合物」と略す)は例えばアサヒガ
ードAG530(旭硝子(株)製)として市販されるも
のを使用することができる。
【0008】フッ素系化合物で表面を被覆した赤色22
6号(以下、単に「フッ素化合物処理赤色226号」と
略す)は例えば赤色226号に水を加えてスラリー状態
とし、一方フッ素系化合物に水を加え攪拌して0.1〜
5重量%(以下、単に「%」で示す)のエマルジョン状
態としたものを、前記スラリーに徐々に注加・混合した
後酸性とし、常温又は高温静置等によってエマルジョン
を破壊して粉体の表面をフッ素系化合物の連続層で被覆
させ、次いで洗浄・濾過、乾燥することにより製造され
る。処理時の赤色226号の濃度は特に制限されない
が、例えば5〜20%の比較的高濃度でも十分な攪拌混
合が可能であり、小型装置で大量処理が可能である。ま
た、フッ素系化合物は、赤色226号に対して0.1〜
10%、特に0.5〜5%用いるのが好ましい。なお、
これらの処理は10〜35℃、の大気下で行うことが出
来る。
【0009】本発明油性固型化粧料におけるフッ素化合
物処理赤色226号の配合量は、0.01〜10%が好
ましい。0.01%未満では着色効果が不十分である。
【0010】本発明に用いられる化粧料用ワックスは、
油性固型化粧料の必須成分であり、配合量は2〜40%
が好ましい。2%未満では成型に充分な硬度を得ること
が出来ず、また、40%より多くなると、硬すぎるため
使用感が悪化してしまう。
【0011】また、フッ素化合物処理赤色226号の持
つ特性を生かすため、スティック状(ペンシル状を含
む)あるいは、皿型容器等に充填固化した剤型の油性固
型化粧料が好ましい。
【0012】また、本発明の効果を損わない範囲で、通
常、油性固型化粧料に用いられる粉体、液状あるいはペ
ースト状油剤、ゲル化剤、紫外線吸収剤、美容成分、グ
リコール類、水溶性成分、樹脂、防腐剤、香料等を配合
することができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げてさらに説明する。な
お、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0014】実施例1〜2及び比較例1〜4 表1に示す処方の口紅を調製し、物性評価として硬度、
経時安定性として発汗の程度を評価した。その結果を表
2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】(製法) A.(1)〜(5)を均一に加熱溶解する。 B.Aに(6)〜(13)を添加後、三本ローラーにて
分散混合する。 C.Bに(14)〜(15)を加えてスティック容器に
充填する。
【0017】評価方法 硬度;各口紅を30℃恒温槽に1時間放置した後、切断
応力値を測定した。 測定条件 ・レオメーターNRM−2002D(不動工業(株)
製) ・ピアノ線使用切断応力用アダプター ・スピード 6cm/min 発汗;各口紅を50℃の恒温槽に1カ月放置した後、ス
ティック表面の発汗状態を観察し、以下の基準により評
価した。 ◎ : 発汗がみられない ○ : 若干の発汗がみられる △ : かなりの発汗がみられる × : 激しい発汗がみられる。
【0018】
【表2】
【0019】表2から明らかなように、本発明のフッ素
化合物処理赤色226号を配合した実施例1及び2は、
赤色226号を配合しない比較例4と比較して、硬度面
で差がなく問題がなかった。また、界面活性剤処理赤色
226号、シリコン処理赤色226号、未処理赤色22
6号を配合した比較例1〜3はすべて硬度低下を生じ
た。さらに、界面活性剤やシリコンで処理した赤色22
6号を配合した場合、硬度低下のみならず、表面の発汗
を生じた。それに対し、本発明に係る実施例1〜2は、
硬度保持性、経時安定性いずれの結果をも満足し得るも
のであった。
【0020】 実施例3 アイシャドウ(スティックタイプ) (処方) (%) (1)キャンデリラワックス 20 (2)カルナウバワックス 20 (3)液状ラノリン 10 (4)ヒマシ油 残量 (5)雲母 10 (6)雲母チタン 15 (7)タルク 10 (8)赤色酸化鉄 2 (9)黄色5号ALレーキ 2 (10)フッ素化合物処理赤色226号(注1) 2 (11)防腐剤 適量 (12)香料 適量 (注1):前記と同じ
【0021】(製法) A.(1)〜(4)を均一に加熱溶解する。 B.(5)〜(10)を加え、三本ローラーにて分散混
合する。 C.Bに(11)〜(12)を加え、スティック容器に
充填し製品を得る。
【0022】ここで得られた本発明に係るフッ素化合物
処理赤色226号を配合したスティックタイプのアイシ
ャドウは、使用中に折れたり、曲がったりすることがな
く、また、長期保存しても発汗を生じることなく安定
で、伸び、滑らかさの使用感が良好なものであった。
【0023】 実施例4 リップグロス(皿型容器充填タイプ) (処方) (%) (1)セレシンワックス 2 (2)デンプン脂肪酸エステル 2 (3)ポリブテン 20 (4)酢酸液状ラノリン 30 (5)流動パラフィン 残量 (6)赤色202号 0.1 (7)赤色213号 0.1 (8)フッ素化合物処理赤色226号(注1) 0.1 (9)防腐剤 適量 (10)香料 適量 (注1):前記と同じ
【0024】(製法) A.(1)〜(5)を均一に加熱溶解する。 B.Aに(6)〜(8)を加え、三本ローラーにて混合
分散する。 C.Bに(9)〜(10)を加え、皿型容器に充填し製
品を得る。
【0025】ここで得られた皿型容器充填タイプのリッ
プグロスは、充填後も軟化することなく適度な硬度を保
持し、発汗も生じることなく、使用時の官能特性も良好
であった。
【0026】
【発明の効果】本発明のフッ素化合物処理赤色226号
を配合した油性固型化粧料は、従来の赤色226号を配
合する際の問題点であった硬度低下を起こすことがない
ため強度保証や官能特性を損ねることなく、赤色226
号の色相を製品に生かすことができる。さらに、経時安
定性にも優れ、使用感も良好であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−250074(JP,A) 特開 平6−65027(JP,A) 特開 平5−124932(JP,A) 特開 平5−93153(JP,A) 特開 平5−65212(JP,A) 特開 平5−39209(JP,A) 特開 平4−230307(JP,A) 特開 平4−225075(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】油剤と顔料を主成分とし、ワックスを成型
    成分とする油性固型化粧料であって、次の一般式(1)
    又は(2) 【化1】 で表わされるパーフルオロアルキルリン酸エステルジエ
    タノールアミン塩の一種又は二種以上で表面を被覆した
    赤色226号を0.01〜10重量%、化粧料用ワック
    スを2〜40重量%配合したことを特徴とする油性固型
    化粧料。
  2. 【請求項2】スティック状に成型した請求項1記載の油
    性固型化粧料。
  3. 【請求項3】皿型容器に充填成型した請求項1記載の油
    性固型化粧料。
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