JPH06256141A - オイルゲル・メークアップ化粧料 - Google Patents

オイルゲル・メークアップ化粧料

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JPH06256141A
JPH06256141A JP5049588A JP4958893A JPH06256141A JP H06256141 A JPH06256141 A JP H06256141A JP 5049588 A JP5049588 A JP 5049588A JP 4958893 A JP4958893 A JP 4958893A JP H06256141 A JPH06256141 A JP H06256141A
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JP
Japan
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oil
gel
fumed silica
silica gel
makeup
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Pending
Application number
JP5049588A
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English (en)
Inventor
Junji Shiozawa
順二 塩沢
Kazuhiro Nishikata
和博 西方
Masakazu Miyazawa
雅一 宮澤
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化粧持ちのよさを保持したまま、化粧仕上が
りが美しく、且つ、使用感の良いオイルゲル・メークア
ップ化粧料を提供する。 【構成】 オイルゲル・メークアップ化粧料に、揮発性
油剤、例えば炭素数6〜15の直鎖または分岐状の炭素
鎖を有する炭化水素、大気圧下での沸点が200℃未満
の直鎖、分岐状、あるいは環状のジメチルポリシロキサ
ン等を2〜40重量%、平均粒径が好ましくは50mμ
以下である煙霧状シリカゲルを0.05〜5重量%配合
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルゲル・メークア
ップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】オイルゲル・メークアップ化粧料は、粉
体や色素が油剤成分によって均一にコーティングされて
いるため、乳化系や粉体系のメークアップ料に比べて、
皮脂の濡れによる化粧料の色調変化が起こりにくく、摩
擦などによる皮膚からの脱落を受けにくいので化粧持ち
がよいという長所がある反面、粉体や色素の経日的な沈
降を防ぐために、ワックス類を多量に配合しなければな
らないため、油っぽい、べたつく、のびが重いなどの使
用感における短所があった。また、化粧仕上がりが、ギ
ラつく、てかる、厚ぼったく感じる等の問題があった。
【0003】ところで、煙霧状シリカゲルは、乳化系化
粧料では化粧仕上がりをよくするために、また粉体化粧
料では延びを軽くするために使用されているが、オイル
ゲル・メークアップ化粧料でこれらの効果を得るために
使用された例は知られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のオイルゲル・メークアップ化粧料は、化粧料仕上がり
及び使用感に問題があり、ともに満足できるものは得ら
れていない。本発明は、かかる観点からなされたもので
あり、化粧持ちのよさを保持したまま、化粧仕上がりが
美しく、且つ、使用感の良いオイルゲル・メークアップ
化粧料を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた結果、揮発性油剤を配
合することによりオイルゲル化粧料の持つ油っぽい、べ
たつく、のびが重いなどの使用感における短所を克服で
きることを見出し、課題解決の糸口を見つけた。
【0006】しかしながら、ただ単に揮発性油剤を配合
するだけでは、美しい化粧仕上がりと優れた使用感は得
られるものの、オイルゲル構造を損ない粉体や色素など
の沈降を招き系の安定性が損なわれてしまう。
【0007】そこで、化粧料の使用感を損なうワックス
のオイルゲル構造のみによらない安定化方法を検討した
結果、煙霧状シリカゲルがオイルゲル構造を強化するこ
とを見出し、本発明を完成させた。
【0008】即ち、本発明は、2〜40重量%の揮発性
油剤と、0.05〜5重量%の煙霧状シリカゲルとを含
むことを特徴とするオイルゲル・メークアップ化粧料で
ある。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】<1>揮発性油剤 本発明に用いる揮発性油剤としては、大気圧下での沸点
が200℃未満のものであれば特に制限はないが、安定
なオイルゲル構造を作るという観点からは、直鎖あるい
は分岐状の炭化水素類、あるいは直鎖、分岐状、または
環状のジメチルポリシロキサン類が好ましい。
【0010】また、上記炭化水素類としては、炭素数6
〜15の炭素鎖を有するものが、ジメチルポリシロキサ
ンとしては、粘度が5cSt未満のものが好ましい。こ
れらの揮発性油剤は、1種又は2種以上の混合物として
使用してもよい。
【0011】上記炭化水素類及びジメチルポリシロキサ
ン類の具体的な市販品としては、アイソパーG(エクソ
ン社製)、シェルソル71(シェル社製)、シリコーン
DC345(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)
製)、シリコーンKF96ー1CS(信越化学工業
(株))などが挙げられる。
【0012】<2>煙霧状シリカゲル 本発明に用いる煙霧状シリカゲルは、通常の、四塩化珪
素を水素・酸素炎中で加水分解して得られる無処理の親
水性の煙霧状シリカゲルでも、それを疎水化処理した疎
水性煙霧状シリカゲルでもよい。疎水化処理の方法とし
ては、トリメチルシリルクロライドやヘキサメチルジシ
ラザンによるトリメチルシロキシ化処理、ジメチルジク
ロロシランによるメチル化処理、ハイドロジェンメチル
ポリシロキサンによるコーティング焼き付け処理、金属
石鹸によるコーティングなどが挙げられる。これらの煙
霧状シリカゲルは微細粒子であることが必要であり、そ
の平均粒径は、好ましくは50mμ以下であり、さらに
好ましくは10mμ以下である。
【0013】このような煙霧状シリカゲルとして、アエ
ロジル200、アエロジルR972、アエロジルRY2
00(以上、日本アエロジル(株)製)、シリカマイク
ロビードP1500(触媒化成(株)製)、タラノック
ス500(タルコ社製)、キャボシル(キャボット社
製)などが市販されており、本発明に使用することがで
きる。尚、これらのうち、アエロジル200、シリカマ
イクロビードP1500、キャボシルは親水性であり、
アエロジルR972、アエロジルRY200、タラノッ
クス500は疎水性である。
【0014】<3>本発明のオイルゲル・メークアップ
化粧料 本発明のオイルゲル・メークアップ化粧料は、上記揮発
性油剤と煙霧状シリカゲルとを配合することを特徴とす
る。
【0015】揮発性油剤の配合量は、化粧料全量に対し
て2〜40重量%が適当である。配合量が2重量%未満
であると使用感を改善する作用が期待できず、オイルゲ
ル・メークアップ化粧料の欠点を解消しがたい。また、
配合量が40重量%を越えると、オイルゲル構造を維持
することが困難となるので、上記範囲で配合することが
好ましい。
【0016】一方、煙霧状シリカゲルの配合量として
は、0.05〜5重量%が適当である。配合量が0.0
5重量%未満であると、揮発性油剤を配合することによ
り安定性が低下するのを防ぐ作用が期待できず、また、
配合量が5重量%を越えると、煙霧状シリカゲルの粉体
特性により化粧仕上がりや使用感の低下を招くおそれが
ある。
【0017】本発明のオイルゲル・メークアップ化粧料
としては、ファンデーション、アイカラー、チークカラ
ーなどが挙げられ、揮発性油剤と煙霧状シリカゲルとを
配合する以外は、通常のオイルゲル・メークアップ化粧
料と同様に製造することができる。また、上記成分以外
の成分についても、通常用いられる油脂類、粉体、色素
類を用いることができる。
【0018】さらに、本発明のメイクアップ化粧料に、
化粧品一般に使用される他の成分、例えば防腐剤、抗酸
化剤、抗炎症剤、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱
剤、その他各種ビタミン類、生理活性成分等を配合して
も差し支えない。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。尚、以
下の配合量は重量%である。
【0020】
【実施例1、比較例1】 ファンデーション 本発明のオイルゲル・メークアップ化粧料の実施例とし
て、ファンデーションにおける実施例を説明する。
【0021】表1Aの成分を秤量し、水浴上90℃で加
熱、撹拌して溶解させ、これにBの成分を加え、ロール
を通してよく分散させ、さらにCの成分を加え、撹拌希
釈してファンデーションを得た。同様に、揮発性油剤を
流動パラフィンに置き換えた比較例1、及び煙霧状シリ
カゲルを酸化チタンに置き換えた比較例2のファンデー
ションを製造した。
【0022】
【表1】
【0023】
【実施例2、3】 ファンデーション 表2、3の処方に従って、実施例1と同様にファンデー
ションを製造した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【実施例4、比較例3】 ファンデーション 表4の処方に従って、実施例1と同様にファンデーショ
ンを製造した。また、煙霧状シリカゲルを酸化チタンに
置き換えた比較例3のファンデーションを製造した。
【0027】
【表4】
【0028】
【比較例5、6】上記実施例に対する従来のファンデー
ションとして、表5、6の処方により、パウダーファン
デーション(比較例5)及び乳化型ファンデーション
(比較例6)を製造した。尚、表6において、使用者の
肌色に合わせるため、酸化チタン、べんがら及び黄色酸
化鉄の配合比を変え、調色して用いた。
【0029】
【表5】
【0030】
【表6】
【0031】
【実施例5】 アイカラー 次に、アイカラーにおける実施例を説明する。表7Aの
成分を秤量し、水浴上90℃で加熱、撹拌して溶解さ
せ、これにBの成分を加え、ロールを通してよく分散さ
せ、さらにCの成分を加え、撹拌希釈してアイカラーを
得た。同様に、揮発性油剤を流動パラフィンに置き換え
た比較例7のアイカラーを製造した。
【0032】
【表7】
【0033】
【実施例6】 チークカラー 続いて、チークカラーにおける実施例を説明する。表8
Aの成分を秤量し、水浴上90℃で加熱、撹拌して溶解
させ、これにBの成分を加え、ロールを通してよく分散
させ、さらにCの成分を加え、撹拌希釈してチークカラ
ーを得た。
【0034】
【表8】
【0035】<評価>上記で得られた実施例及び比較例
のメークアップ化粧料について、使用感についてのテス
ト及び安定性試験を行った。
【0036】(1)専門パネラーによる使用感のテスト (i)ファンデーション 実施例1のファンデーション及び揮発性油剤を流動パラ
フィンに置き換えた比較例1のファンデーションについ
て、専門パネラー4名による官能評価を行った。使用
感、化粧仕上がりについて比較評価した。評価は、使用
感及び化粧仕上りについて、各々よい(3点)、ややよ
い(2点)、よくも悪くもない(1点)、悪い(0点)
の基準により、評点の加重平均をもって行った。結果を
表9に示す。
【0037】
【表9】 この結果から、オイルゲル・メークアップ化粧料に揮発
性油剤を用いると、使用感、化粧仕上がりが向上するこ
とが明らかである。
【0038】(ii)アイカラー 実施例5のアイカラー及び揮発性油剤を流動パラフィン
に置き換えた比較例2のアイカラーについて、専門パネ
ラー4名による官能評価を上記と同様の基準により行っ
た。結果を表10に示す。
【0039】この結果から、アイカラーにおいても、揮
発性油剤を用いることにより使用感、化粧仕上がりが向
上することが明らかである。
【0040】
【表10】
【0041】(2)使用による比較テスト 実施例1のファンデーションと、従来技術のパウダーフ
ァンデーション(比較例3)及び乳化型ファンデーショ
ン(比較例4)について、使用感及び化粧仕上りを20
名のパネラーによる使用テストで比較した。比較は、各
評価項目において、3品のうち最も良いもの1品を選択
してもらい、選択された数をもって行った。結果を表1
1に示す。
【0042】
【表11】 この結果から、本発明のメークアップ化粧料は、従来品
に比べて使用感、化粧仕上り共に優れていることが明ら
かである。
【0043】(3)安定性試験 実施例1、実施例4のファンデーション、及びこれらに
ついて煙霧状シリカゲルを酸化チタンに置き換えた比較
例2、3のファンデーションを40℃の恒温室、あるい
は48時間サイクルで温度が40℃→−10℃→40℃
と変化するエージングボックスに置いて、各々の安定性
について経日変化を観察した。
【0044】結果を表12に示す。尚、変化無しを○、
やや分離を△、完全分離を×で表した。
【0045】
【表12】 この結果から、安定性を低下させる揮発性油剤を用いた
オイルゲル・メークアップ化粧料に、煙霧状シリカゲル
を配合すると系が安定化されることが明らかである。
【0046】
【発明の効果】本発明のオイルゲル・メークアップ化粧
料は、化粧仕上りや使用感、及び安定性に優れている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜40重量%の揮発性油剤と、0.0
    5〜5重量%の煙霧状シリカゲルとを含むことを特徴と
    するオイルゲル・メークアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 前記揮発性油剤が、炭素数6〜15の直
    鎖または分岐状の炭素鎖を有する炭化水素、及び大気圧
    下での沸点が200℃未満の直鎖、分岐状、または環状
    のジメチルポリシロキサンから選ばれる1種または2種
    以上の油剤である請求項1記載のオイルゲル・メークア
    ップ化粧料。
  3. 【請求項3】 前記煙霧状シリカゲルの平均粒径が、5
    0mμ以下である請求項1または2記載のオイルゲル・
    メークアップ化粧料。
  4. 【請求項4】 前記煙霧状シリカゲルが疎水性煙霧状シ
    リカゲルである請求項1〜3のいずれか一項に記載のオ
    イルゲル・メークアップ化粧料。
JP5049588A 1993-03-10 1993-03-10 オイルゲル・メークアップ化粧料 Pending JPH06256141A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08113526A (ja) * 1994-10-14 1996-05-07 Kose Corp パック化粧料
JP2002087929A (ja) * 2000-09-12 2002-03-27 Kose Corp ゲル状組成物およびそれを含有してなる化粧料
JP2005504069A (ja) * 2001-09-06 2005-02-10 イー−エル マネージメント コーポレイション 流体−粉末組成物
JP2010280692A (ja) * 2003-11-13 2010-12-16 Elc Management Llc 透明オイルゲル化系
US8633171B2 (en) 2003-11-13 2014-01-21 Elc Management, Llc Transparent oil gelling system

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