JP6997443B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents

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本願発明は、皮膚上の水分に反応して鮮やかに発色する油溶性染料を含む油性固形化粧料において、調製時には淡い外観色を維持し、かつ経時的な外観の変色を防ぎながらも、塗布時には、一旦口唇や肌に塗布すると製剤中の油溶性染料によって十分な発色を呈する使用感の良い油性固形化粧料に関する。
油性固形化粧料には口紅、アイシャドウ、チーク、ファンデーション等があり、これらは、使用者の外観の印象を大きく変えることができる化粧料である。油性固形化粧料には、一般に油性基材および色材が配合されるが、口唇や肌に適用した際の発色を担うのは色材である。色材には、有機合成色素と無機顔料とが含まれ、有機合成色素は、染料と有機顔料とに分類される。近年では、淡い外観色を持ちながらも、口唇や肌に適用すると鮮やかに発色する化粧料が求められており、赤色218号や赤色223号などの油溶性染料が多く用いられる。
しかしながら、これらの油溶性染料は、調製時に白色粉体と共に配合することにより発色したり、保存時に、空気中の水分に触れることによって発色したりする場合があり、配合した油性固形化粧料そのものの外観が変色するといった問題があった。このような場合、口唇や肌に適用すると初めて鮮やかに発色するという特長が失われるため、商品価値が著しく低下してしまう。
これらの問題に対し、染料を発色させず淡い外観色を維持しつつ顔料を配合する技術として、シリコーン処理やフッ素処理により表面を被覆した顔料を配合する技術(特許文献1)が知られている。
また、外観色や塗布色を均質に維持する技術として、染料と共に水溶性有機酸を配合する技術(特許文献2)が知られている。
さらに、経時的な外観の変色を防ぐ方法として、染料とフッ素系油剤を予め混合し、調製する技術(特許文献3)が知られている。
しかしながら、特許文献1、2の技術では、調製時の染料の発色は抑えられる一方で、経時的な外観の変色は十分に防ぐことができない。また、特許文献3の技術は、染料とフッ素系油剤の混合に手間がかかり、効果が不十分である。
特許第2610153号公報 特許第2831552号公報 特許第3409191号公報
本願発明は、皮膚上の水分に反応して鮮やかに発色する油溶性染料を含む油性固形化粧料において、調製時には淡い外観色を維持し、かつ経時的な外観の変色を防ぎながらも、塗布時には、一旦口唇や肌に塗布すると製剤中の油溶性染料によって十分な発色を呈する使用感の良い油性固形化粧料を提供することを目的としている。
本願発明者らは上記実状に鑑みて検討を重ねた結果、油溶性染料、クエン酸、フェニル変性シリコーンおよびシリコーン処理合成金雲母を含有した油性固形化粧料が、調製時には淡い外観色を維持し、かつ経時的な外観の変色を防ぎながらも、塗布時には、一旦口唇や肌に塗布すると製剤中の油溶性染料によって十分な発色を呈し使用感が良いことを見出し、本願発明を完成するに至った。
すなわち本願発明は、次の成分(A)~(F)
(A)赤色218号、赤色223号および橙色201号からなる群より選択される1種または2種以上の油溶性染料 0.001~1重量%
(B)クエン酸 0.001~0.1重量%
(C)フェニル変性シリコーン 1~10重量%
(D)シリコーン処理合成金雲母 5~20重量%
(E)直鎖型パラフィンワックスおよび成分(F)マイクロクリスタリンワックスを合計10~30重量%
を含有し、重量比(E)/(F)が1~2であり、口唇や肌に塗布することを特徴とする油性固形化粧料である。
また、本願発明ではワックスを特定の重量%と特定の割合で含有することにより、なめらかで使用感の良い油性固形化粧料が得られることを見出した。
本願発明は、所定材料と油溶性染料を含み、調製時には淡い外観色であり、経時的にも外観の変色が少ない、そして一旦塗布すると、製剤中の油溶性染料が皮膚上の水分と反応して十分な発色を呈する使用感の良い油性固形化粧料である。
以下に、本願発明を詳細に説明する。
本願発明に用いられる成分(A)油溶性染料は、化粧料の分野において有機合成色素と呼ばれる油溶性の染料から選択されるフルオレセイン誘導体からなる油溶性染料であり、赤色218号(テトラクロロテトラブロモフルオレセイン)、赤色223号(テトラブロモフルオレセイン)および橙色201号(ジブロモフルオレセイン)から選択される1種または2種以上の油溶性染料を用いる。
本願発明に用いられる成分(A)油溶性染料の含有量は特に限定されないが、少量でも鮮やかで発色が良く、かつ落ちにくい化粧料を作ることができる点から、0.001~1重量%含有することが好ましい。含有量が0.001重量%未満では、十分な発色を呈さない場合があり、含有量が1重量%を超えると、皮膚に対する安全性が低下する場合がある。
本願発明の油性固形化粧料は、通常、化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されることなく用いることができるが、水添ポリイソブテン、流動パラフィン、スクワラン等の25℃で液状の炭化水素油を1重量%以上含有しないことが好ましい。炭化水素油の含有量が1重量%を超えると、塗布時に油溶性染料が十分に発色しない場合がある。
本願発明に用いられる成分(B)クエン酸は、水溶性有機酸の1種であり、油溶性染料を含有する油性固形化粧料において、調製時の油溶性染料の発色を抑制する効果が高い。さらに、口唇や肌への安全性が高く入手しやすい。
本願発明に用いられる成分(B)クエン酸の含有量は、特に限定されないが、0.001~0.1重量%含有することが好ましい。クエン酸の含有量が0.001重量%未満では、調製時の油溶性染料の発色を抑制する効果が得られない場合があり、0.1重量%を超えると、口紅などの口唇化粧料に含有する場合には、酸味を感じる原因となる場合がある。
本願発明に用いられる成分(C)フェニル変性シリコーンは、通常化粧料に用いられる液体状フェニル変性シリコーンであれば特に限定されないが、特にジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸、フェニルトリメチコン等が経時的な外観の変色防止に効果を発揮する。
上記を満たすシリコーン油として、市販品としては、信越シリコーン社製のKF-56A、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアル社製のSILSHINE151、東レ・ダウコーニング社製のTORAY DOW CORNING SILICONE SH556等が挙げられる。
本願発明に用いられる成分(C)フェニル変性シリコーンの含有量は、特に限定されないが、1~10重量%含有することが好ましく、さらには、3~7重量%含有することが好ましい。1重量%を下回ると、経時的な外観の変色を防ぐ効果が十分に得られない場合があり、10重量%を超えても、これ以上経時変化の抑制効果の増強がなく、塗布時の発色が不十分である場合がある。含有量が3~7重量%である場合には、特に経時変化の抑制効果と塗布時の発色を両立させることができる。
本願発明に用いられる成分(D)シリコーン処理合成金雲母は、合成金雲母を、ジメチコンやハイドロゲンジメチコン等のシリコーンにより表面を被覆処理した粉体である。なお、被覆処理方法は、特に限定されず、従来公知の方法を適宜選択して行うことができる。これらの粉体を含有することにより、調製時にくすみのない淡い外観色を維持し、かつ、使用感や仕上がりの調整をすることができる。
本願発明に用いられる成分(D)シリコーン処理合成金雲母の含有量は、特に限定されないが、処理された合成金雲母の総量で1~50重量%含有することが好ましく、さらには、5~20重量%含有することが好ましい。シリコーン処理合成金雲母の含有量が1重量%未満では、使用感や仕上がりの改善において十分な効果が発揮されず、50重量%を超えると、製剤中に均一に分散することが難しく、好ましい使用感が得られない場合がある。含有量が5~20重量%である場合には、特に、使用感や仕上がりが良好になる。
さらに本願発明では、(E)直鎖型パラフィンワックスおよび(F)マイクロクリスタリンワックスの重量比(E)/(F)を1~2とし、かつ(E)と(F)の総量を10~30重量%とする油性固形化粧料を調製すると、さらになめらかで使用感の良い油性固形化粧料が得られる。
本願発明に用いられる成分(E)直鎖型パラフィンワックスは、直鎖状の炭化水素からなるワックスであり、(F)マイクロクリスタリンワックスは、分岐炭化水素や環状炭化水素を含むワックスである。これらは、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されない。
本願発明の油性固形化粧料には、必須成分の他に本願発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に用いられる原料を必要に応じて含有することができる。例えば、油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸および有機酸、アルコール、エーテル、エステル、シリコーン油およびフッ素油、多価アルコール、糖類、高分子、界面活性剤、粉体および色材、植物・海藻エキス、アミノ酸およびペプチド、ビタミン、紫外線防御剤、殺菌・防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、香料等である。
本願発明の化粧料は、各成分を油性固形化粧料を調製する常法に従って混合撹拌することによって調製することができる。例えば、予め顔料成分と液状油成分とを三本ロールミルを用いて混練し顔料成分を均一に分散させた後に、その他の含有成分を混合し加熱溶解して撹拌する方法等があり、また、粉体成分をより分散させるために、ディスパーミキサーやホモミキサー等の撹拌機を用いることもできる。
本願発明の油性固形化粧料としては、リップスティック、リップカラー、リップグロス、リップクリーム、アイシャドウ、チークカラー等を例示することができる。中でも、リップスティック、リップカラー、リップクリーム、リップグロス等の口唇化粧料に本願発明を用いると、調製時に淡い外観色を維持しながらも経時的な外観の変色を防ぐことができ、その化粧料を一旦塗布すると十分な発色を呈する効果が、特に発揮される。
以下に、実施例を挙げて、本願発明をより詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。なお、含有量は特記しない限り重量%とする。
リップスティックでの発明の効果検証(実施例1~33および比較例1~8)
本願発明の効果を以下の実施例1~33を用いて詳細に説明する。表1~5に示す処方および下記に示す製造方法によりリップスティックを製造した。得られた各試料について塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色、使用感(塗布時のなめらかさ)を評価した。塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色、使用感の試験、評価法は下記に示す。
・塗布時の発色
塗布時の発色は、25℃のインキュベータに試料を24時間放置し、試料を口唇に塗布して官能評価を行った。専門パネル10名が、下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階評価判定基準により判定した。
(評価項目)
塗布時の発色
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる(◎)
3点を超えて5点以下:優れる (○)
1点を超えて3点以下:劣る (△)
1点以下 :非常に劣る (×)
・調製時の外観色
調製時の外観色は、調製時の水分等による赤色の変化の度合いを目視により判定した。
(評価項目)
調製時の外観色
(判定基準) (判定)
くすみのない淡い外観色 :非常に優れる(◎)
くすみのある淡い外観色 :優れる (○)
やや鮮やかな赤色が観察される:劣る (△)
鮮やかな赤色に変色している :非常に劣る (×)
・経時的な外観の変色
水分による経時的な外観の変色は、40℃湿度75%下で経時観察した前後の色差を日本電色色差計SE7700で測色し、経時的な外観の変化の指標であるΔEを得た。
(評価項目)
経時的な外観の変色
(判定基準)
(ΔE) (判定)
ΔEが1.2以下であり変化が少ない :非常に優れる(◎)
ΔEが1.2を超えて1.5以下である :優れる (○)
ΔEが1.5を超えて1.7以下である :やや劣る (△)
ΔEが1.7を超えて変化が大きい :劣る (×)
・使用感(塗布時のなめらかさ)
使用感は、25℃のインキュベータに試料を24時間放置し、試料を口唇に塗布して官能評価を行った。専門パネル10名が、下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階評価判定基準により判定した。
(評価項目)
なめらかな使用感
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる(◎)
3点を超えて5点以下:優れる (○)
1点を超えて3点以下:劣る (△)
1点以下 :非常に劣る (×)
以上の評価方法により得られた結果を表1~5に併せて示す。
Figure 0006997443000001
Figure 0006997443000002
Figure 0006997443000003
Figure 0006997443000004
Figure 0006997443000005
※1:Paraffin Wax 155(日本精蝋)
※2:MULTIWAX W 445(SONNEBORN.INC.)
※3:NIKKOL シュガースクワラン(日光ケミカルズ)
※4:くえん酸一水和物(米山薬品)
※5:KF-56A(信越化学工業)
※6:SA/合成マイカ 9WB(三好化成)
※7:TPP赤色218号(癸巳化成)
※8:TPP赤色223号(癸巳化成)
※9:橙色201号(癸巳化成)
※10:SILSHINE 151(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン)
※11:TORAY DOW CORNING SILICONE SH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン)
※12:TORAY DOW CORNING SILICONE SH200 C Fluid 30CS(東レ・ダウコーニング・シリコーン)
※13:KF-995(信越化学工業)
※14:セリサイト ES-63D(東色ピグメント)
※15:タルク DS-63D(東色ピグメント)
※16:SA-合成マイカPDM-20L(三好化成)
※17:TiO2 AS-63D(東色ピグメント)
※18:PDM-20L(トピー工業)
(製造方法)
A、BおよびD部を85~90℃にて加熱混合し、E部はC部となじませた後添加した。脱泡後、80~85℃で金型に流し込み、冷却成型したものを容器に充てんしてリップスティック(口径11mm)を得た。
表1より、本願発明において、油溶性染料、クエン酸、フェニル変性シリコーン、シリコーン処理合成金雲母を含有すると、塗布時の発色、調製時の外観色が良く、経時的な外観の変色が少なくなめらかな使用感になることが示された。また、スクワランの含有量が1%未満の場合には、塗布時の発色が特に良く、油溶性染料の含有量が0.001~1%であると、塗布時の発色が良く、かつ、経時的な外観の変色も小さかった。
表2より、本願発明において、クエン酸を含有すると調製時の外観色が淡く維持されることが示された。また、クエン酸の含有量が0.001~0.1%であると、調製時の外観色が淡く維持され、かつ、塗布時の発色も良かった。
表3より、本願発明において、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸またはフェニルトリメチコンを含有すると、経時的な外観の変色が小さくなる傾向が示された。また、これらのフェニル変性シリコーンの含有量が1~10%であると、経時的な外観の変色が少なく、かつ、塗布時の発色も良く、含有量が3~7%であると、特に高い効果を発揮した。
フェニル変性シリコーンに変えて、ジメチコンまたはシクロペンタシロキサンにすると、染料の分散性が悪くなり、調製時の外観色が劣り、経時的な変化も大きかった。
表4より、本願発明において、シリコーン処理合成金雲母を含有すると、調製時にくすみのない淡い外観色が維持され、使用感が向上する傾向が示された。また、シリコーン処理合成金雲母の含有量が1~50%であると、調製時に淡い外観色が維持され、かつ、使用感が良く、含有量が5~20%であると、特に良い使用感が得られた。
シリコーン処理合成金雲母に変えて、シリコーン処理マイカ、シリコーン処理タルク、シリコーン処理酸化チタンまたは未処理合成金雲母にすると、調製時にくすんだ外観色になったり淡い外観色が保たれずに発色して鮮やかになる傾向が示された。
表5より、本願発明において、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタリンワックスの総量が10~30%であり、パラフィンワックス/マイクロクリスタリンワックス重量比が1~2であると、使用感が向上する傾向が示された。
実施例34:油性チークカラー
成分名 (重量%)
(1)パラフィンワックス※1 6.0
(2)マイクロクリスタリンワックス※2 4.0
(3)スクワラン※3 0.1
(4)イソノナン酸イソトリデシル 15.0
(5)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
(6)(イソステアリン酸/ベヘン酸)(グリセリル/ポリグリセリル-6)
エステルズ 5.0
(7)リンゴ酸ジイソステアリル 7.0
(8)クエン酸※4 0.03
(9)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン※5 7.0
(10)シリコーン処理合成金雲母※6 20.0
(11)赤色218号※7 0.01
(12)赤色223号※8 0.01
製法:成分(1)~(12)を加熱混合し、脱泡後、樹脂皿に流し込んだ後冷却固化し、油性チークカラーを得た。
実施例34について前記の評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色および使用感に優れた油性チークカラーを得た。
実施例35:リップグロス
成分名 (重量%)
(1)パラフィンワックス※1 10.0
(2)マイクロクリスタリンワックス※2 6.0
(3)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
(4)ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 12.0
(5)リンゴ酸ジイソステアリル 25.0
(6)水添ポリイソブテン 0.8
(7)クエン酸※4 0.03
(8)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン※5 7.0
(9)シリコーン処理合成金雲母※6 5.0
(10)赤色218号※7 0.02
(11)赤色223号※8 0.02
製法:成分(1)~(11)を加熱混合し、脱泡後、樹脂皿に流し込んだ後冷却固化し、リップグロスを得た。
実施例35について前記の評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色および使用感に優れたリップグロスを得た。
本願発明は、油溶性染料、クエン酸、フェニル変性シリコーンおよびシリコーン処理合成金雲母を含有することにより、調製時には淡い外観色を維持し、かつ経時的な外観の変色を防ぎながらも、塗布時には、一旦口唇や肌に塗布すると製剤中の油溶性染料によって十分な発色を呈する使用感の良い油性固形化粧料を提供する技術であり、変色しやすい油溶性染料を利用する他の産業においても、発色をコントロールするのに役立つ技術である。

Claims (4)

  1. 次の成分(A)~(F)
    (A)赤色218号、赤色223号および橙色201号からなる群より選択される1種または2種以上の油溶性染料 0.001~1重量%
    (B)クエン酸 0.001~0.1重量%
    (C)フェニル変性シリコーン 1~10重量%
    (D)シリコーン処理合成金雲母 5~20重量%
    (E)直鎖型パラフィンワックスおよび成分(F)マイクロクリスタリンワックスを合計10~30重量%
    を含有し、重量比(E)/(F)が1~2であり、口唇や肌に塗布することを特徴とする油性固形化粧料。
  2. 液状の炭化水素油を1重量%以上含まない請求項1記載の油性固形化粧料。
  3. 成分(C)がジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸およびフェニルトリメチコンからなる群より選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1または2記載の油性固形化粧料。
  4. 油性固形化粧料が口唇用であることを特徴とする請求項1~3いずれか一項記載の油性固形化粧料。
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