JP6997443B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
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Description
(A)赤色218号、赤色223号および橙色201号からなる群より選択される1種または2種以上の油溶性染料 0.001~1重量%
(B)クエン酸 0.001~0.1重量%
(C)フェニル変性シリコーン 1~10重量%
(D)シリコーン処理合成金雲母 5~20重量%
(E)直鎖型パラフィンワックスおよび成分(F)マイクロクリスタリンワックスを合計10~30重量%
を含有し、重量比(E)/(F)が1~2であり、口唇や肌に塗布することを特徴とする油性固形化粧料である。
本願発明に用いられる成分(A)油溶性染料は、化粧料の分野において有機合成色素と呼ばれる油溶性の染料から選択されるフルオレセイン誘導体からなる油溶性染料であり、赤色218号(テトラクロロテトラブロモフルオレセイン)、赤色223号(テトラブロモフルオレセイン)および橙色201号(ジブロモフルオレセイン)から選択される1種または2種以上の油溶性染料を用いる。
本願発明の効果を以下の実施例1~33を用いて詳細に説明する。表1~5に示す処方および下記に示す製造方法によりリップスティックを製造した。得られた各試料について塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色、使用感(塗布時のなめらかさ)を評価した。塗布時の発色、調製時の外観色、経時的な外観の変色、使用感の試験、評価法は下記に示す。
塗布時の発色は、25℃のインキュベータに試料を24時間放置し、試料を口唇に塗布して官能評価を行った。専門パネル10名が、下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階評価判定基準により判定した。
(評価項目)
塗布時の発色
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる(◎)
3点を超えて5点以下:優れる (○)
1点を超えて3点以下:劣る (△)
1点以下 :非常に劣る (×)
調製時の外観色は、調製時の水分等による赤色の変化の度合いを目視により判定した。
(評価項目)
調製時の外観色
(判定基準) (判定)
くすみのない淡い外観色 :非常に優れる(◎)
くすみのある淡い外観色 :優れる (○)
やや鮮やかな赤色が観察される:劣る (△)
鮮やかな赤色に変色している :非常に劣る (×)
水分による経時的な外観の変色は、40℃湿度75%下で経時観察した前後の色差を日本電色色差計SE7700で測色し、経時的な外観の変化の指標であるΔEを得た。
(評価項目)
経時的な外観の変色
(判定基準)
(ΔE) (判定)
ΔEが1.2以下であり変化が少ない :非常に優れる(◎)
ΔEが1.2を超えて1.5以下である :優れる (○)
ΔEが1.5を超えて1.7以下である :やや劣る (△)
ΔEが1.7を超えて変化が大きい :劣る (×)
使用感は、25℃のインキュベータに試料を24時間放置し、試料を口唇に塗布して官能評価を行った。専門パネル10名が、下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階評価判定基準により判定した。
(評価項目)
なめらかな使用感
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる(◎)
3点を超えて5点以下:優れる (○)
1点を超えて3点以下:劣る (△)
1点以下 :非常に劣る (×)
以上の評価方法により得られた結果を表1~5に併せて示す。
※2:MULTIWAX W 445(SONNEBORN.INC.)
※3:NIKKOL シュガースクワラン(日光ケミカルズ)
※4:くえん酸一水和物(米山薬品)
※5:KF-56A(信越化学工業)
※6:SA/合成マイカ 9WB(三好化成)
※7:TPP赤色218号(癸巳化成)
※8:TPP赤色223号(癸巳化成)
※9:橙色201号(癸巳化成)
※10:SILSHINE 151(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン)
※11:TORAY DOW CORNING SILICONE SH556(東レ・ダウコーニング・シリコーン)
※12:TORAY DOW CORNING SILICONE SH200 C Fluid 30CS(東レ・ダウコーニング・シリコーン)
※13:KF-995(信越化学工業)
※14:セリサイト ES-63D(東色ピグメント)
※15:タルク DS-63D(東色ピグメント)
※16:SA-合成マイカPDM-20L(三好化成)
※17:TiO2 AS-63D(東色ピグメント)
※18:PDM-20L(トピー工業)
A、BおよびD部を85~90℃にて加熱混合し、E部はC部となじませた後添加した。脱泡後、80~85℃で金型に流し込み、冷却成型したものを容器に充てんしてリップスティック(口径11mm)を得た。
フェニル変性シリコーンに変えて、ジメチコンまたはシクロペンタシロキサンにすると、染料の分散性が悪くなり、調製時の外観色が劣り、経時的な変化も大きかった。
シリコーン処理合成金雲母に変えて、シリコーン処理マイカ、シリコーン処理タルク、シリコーン処理酸化チタンまたは未処理合成金雲母にすると、調製時にくすんだ外観色になったり淡い外観色が保たれずに発色して鮮やかになる傾向が示された。
成分名 (重量%)
(1)パラフィンワックス※1 6.0
(2)マイクロクリスタリンワックス※2 4.0
(3)スクワラン※3 0.1
(4)イソノナン酸イソトリデシル 15.0
(5)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
(6)(イソステアリン酸/ベヘン酸)(グリセリル/ポリグリセリル-6)
エステルズ 5.0
(7)リンゴ酸ジイソステアリル 7.0
(8)クエン酸※4 0.03
(9)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン※5 7.0
(10)シリコーン処理合成金雲母※6 20.0
(11)赤色218号※7 0.01
(12)赤色223号※8 0.01
製法:成分(1)~(12)を加熱混合し、脱泡後、樹脂皿に流し込んだ後冷却固化し、油性チークカラーを得た。
成分名 (重量%)
(1)パラフィンワックス※1 10.0
(2)マイクロクリスタリンワックス※2 6.0
(3)トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 残量
(4)ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)
ジペンタエリスリチル 12.0
(5)リンゴ酸ジイソステアリル 25.0
(6)水添ポリイソブテン 0.8
(7)クエン酸※4 0.03
(8)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン※5 7.0
(9)シリコーン処理合成金雲母※6 5.0
(10)赤色218号※7 0.02
(11)赤色223号※8 0.02
製法:成分(1)~(11)を加熱混合し、脱泡後、樹脂皿に流し込んだ後冷却固化し、リップグロスを得た。
Claims (4)
- 次の成分(A)~(F);
(A)赤色218号、赤色223号および橙色201号からなる群より選択される1種または2種以上の油溶性染料 0.001~1重量%
(B)クエン酸 0.001~0.1重量%
(C)フェニル変性シリコーン 1~10重量%
(D)シリコーン処理合成金雲母 5~20重量%
(E)直鎖型パラフィンワックスおよび成分(F)マイクロクリスタリンワックスを合計10~30重量%
を含有し、重量比(E)/(F)が1~2であり、口唇や肌に塗布することを特徴とする油性固形化粧料。 - 液状の炭化水素油を1重量%以上含まない請求項1記載の油性固形化粧料。
- 成分(C)がジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、フェニルプロピルジメチルシロキシケイ酸およびフェニルトリメチコンからなる群より選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1または2記載の油性固形化粧料。
- 油性固形化粧料が口唇用であることを特徴とする請求項1~3いずれか一項記載の油性固形化粧料。
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