JP2015107940A - 油性化粧料及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】弾力があり、肌への塗布時ののびや付着性が良好で、肌の凹凸、色調を整え、粉っぽさやかさつき、べたつきのない仕上がりが得られ、その効果の持続性および経日安定性に優れた粘結状の油性化粧料。【解決手段】下記成分(a)及び(b)を少なくとも一部に含む粉体を化粧料全量中30.0〜70.0質量%と(c)を含む油剤を化粧料全量中30.0〜70.0質量%を配合し、ワックスの含有量が化粧料全量中10.0質量%未満である油性化粧料。(a)吸油量 100g/100g以上の粉体(b)フッ素化合物処理粉体(c)揮発性油【選択図】なし

Description

本発明は油性化粧料に関するものであり、弾力があり、肌への塗布時ののびや付着性が良好で、肌の凹凸、色調を整え、粉っぽさやかさつき、べたつきのない仕上がりが得られ、その効果の持続性および経日安定性に優れた油性化粧料及びその製造方法に関する。
メーキャップ化粧料のバルク状態としては、粉体配合量により、ルーズ状(さらさら、しっとり)、粘結状(だんご状)、固形状、ペースト状、リクイド状がある。製品の剤形としては、粉体配合量が80%以上の高配合領域である、ルーズ、顆粒、プレス化粧料、粉体配合量が20%以下の低配合領域である、スティック、クリーム、リクイド化粧料が一般的であり、これまで盛んに開発が行われてきた(非特許文献1)。
一方、粉体配合量がこれらの中間的な配合量となる、粘結状(だんご状)のバルクでは種々の検討がなされている(例えば、特許文献1,2,3)が、製造時の充填性や使用時ののびの重さなどの問題があり、市場に必ずしも多くは出回っていない。
このうち、特許文献1、2に記載された化粧料は、多孔質シリカとフッ素処理粉体とを含有するものであるが、弾力や感触の面で満足できるものではなかった。
特許文献3に記載された化粧料は、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と球状ポリメタクリル酸メチルパウダーを吸油または膨潤させた技術であるが、特許文献1,2と同様に弾力のある感触が得られにくかった。また、揮発性油を配合することはこれらの文献では特定されていない。
最新化粧品科学<改訂増補II> p67 平成4年7月10日発行
特許3308175号公報 特許3081529号公報 特許3677723号公報
本発明は、バルクが粘結状(だんご状)の化粧料に関するものである。更に詳しくは、弾力があり、肌への塗布時ののびや付着性が良好で、肌の凹凸、色調を整え、粉っぽさやかさつき、べたつきのない仕上がりが得られ、その効果の持続性および経日安定性に優れた油性化粧料を提供することである。
本発明は、下記成分(a)および(b)を少なくとも一部に含む粉体を化粧料全量中30.0〜70.0質量%と(c)を含む油剤を化粧料全量中30.0〜70.0質量%を配合し、ワックスの含有量が化粧料全量中10.0質量%未満である油性化粧料である。
(a)吸油量 100g/100g 以上の粉体
(b)フッ素化合物処理粉体
(c)揮発性油
上記油性化粧料は、さらに、粉体中に成分(d)として、酸化チタン被覆板状粉体の1種又は2種以上を含むことが好ましい。
本発明は、上記成分(a)及び(b)を含む粉体を混合する工程(1)、工程(1)によって得られた混合粉体に対して、油性化粧料全量中5.0〜20.0質量%の油剤を混合粉砕して化粧料中間バルクを作製する工程(2)、及び、工程(2)によって得られた上記化粧料中間バルクに対して油性化粧料全量中10.0〜65.0質量%の油剤を加えて混練する工程(3)を有することを特徴とする上述した油性化粧料の製造方法でもある。
本発明によって、弾力があり、肌への塗布時ののびや付着性が良好で、肌の凹凸、色調を整え、粉っぽさやかさつき、べたつきのない仕上がりが得られ、その効果の持続性および経日安定性に優れた油性化粧料が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、上述したような粉体の配合量である粘結状の化粧料において生じる問題を上述した各成分の配合によって改善するものである。より具体的には、成分(a)吸油量 100g/100g以上の粉体は油性化粧料の静置時には成分(c)の揮発性油を含む油性成分を吸収していることから油性化粧料の安定性を保つものとなる。そして、肌への塗布時には弾力感を付与し、塗布後には肌の凹凸を整え、成分(c)の揮発性油の揮散によりべたつきのない仕上がりを与え、その効果の持続性を良好とする。また、成分(b)のフッ素化合物処理粉体は成分(c)の揮発性油を含む油性成分をはじくことにより、化粧料塗布時には流動性があり、滑らかにのばすことができ、塗布後には化粧持続性に優れるものとなる。
本発明により、上記成分(a)、(b)、(c)を所定量配合して作製した油性化粧料は、静置時および塗布時にはムースのような弾力を有し、塗布時には滑らかにのばすことができ、使用前後の感触の新規性に富んでおり、また、仕上がり時の感触、化粧効果に優れ、その効果の持続性に優れたものとなる。
本発明における成分(a)は、下記の試験方法による吸油量が100g/100g以上である粉体である。すなわち、粉体1gをビーカーに取り、デカメチルシクロペンタシロキサンを滴下しながらヘラで練り込み、粉体が1つのだんご状に纏まったときを終点とし、粉体1gあたりの所要デカメチルシクロペンタシロキサン量(g)を求め、下記〔数1〕により吸油量を算出する。
成分(a)は油性化粧料の静置時には油性成分を吸収していることから油性化粧料の安定性を保つものとなる。そして、肌への塗布時には弾力感を付与し、塗布後には肌の凹凸を整え、揮発性油の揮散によりべたつきのない仕上がりを与え、その効果の持続性を良好とする。
上記吸油量が100g/100g未満であると、油剤の離漿が発生し経日安定性が悪くなるため好ましくない。120〜1200g/100gの範囲であることが好ましく、150〜400g/100gであることが特に好ましい。
成分(a)の平均粒径は、特に限定されないが、1μm未満であると、きしみが生じたりのびが重くなり、50μmを超えると、肌上でざらつきを感じるため好ましくない。
成分(a)の素材は特に限定されないが、シリカ、硫酸カルシウム、ハイドロキシアパタイト、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、エチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリレーツクロスポリマー、ナイロン末、架橋型メチルポリシロキサン等が挙げられる。成分(a)の粒子形状は特に限定されない。
成分(a)の配合量は成分(a)の吸油量と油剤の配合量によるが、油性化粧料の全量に対して0.1〜20.0質量%であることが好ましい。上記範囲内であると、べたつきのない仕上がりが得られ、0.1%未満では油剤の離漿が発生し経日安定性が悪くなる他、仕上がり時のべたつきを抑えることが出来ず、また、毛穴や小じわ等の凹凸を目立たなくする効果が十分に得られない。20.0%を超えて配合すると化粧膜のムラ付きや経時でのヨレが生じる。より好ましくは、1.0〜15.0質量%である。
成分(b)のフッ素化合物処理粉体としては、通常公知の粉体を通常化粧料に用いられるフッ素化合物で表面処理したものである。具体的には、パーフルオロアルキル基含有エステル、パーフオロアルキルシラン等が挙げられる。市販品としては、大東化成社製のパーフルオロアルキルリン酸DEA処理(PF処理)、パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理(FHS処理)等が挙げられる。油性化粧料中では、成分(b)のフッ素化合物処理粉体が油剤をはじくことにより、化粧料塗布時は流動性があり、滑らかにのばすことができる。
成分(b)の基材となる粉末としては、特に限定されず、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄等の無機着色顔料、雲母チタン、ベンガラ被覆雲母チタン、酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性着色顔料、マイカ、タルク、カオリン、セリサイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粒子等の化粧品において汎用される材料を使用することができる。
成分(b)の配合量は、油性化粧料の粉体全量中10.0〜90.0質量%が好ましい。10.0%未満では化粧料塗布時ののびの滑らかさが得られず、90.0%を超えると化粧料の肌への付着性が悪くなる。
成分(a)および成分(b)を必須成分として含む粉体の配合量は油性化粧料全量中30.0〜70.0質量%である。上記範囲内であると、独特の感触の弾力のある油性化粧料を滑らかに伸ばすことができる。より好ましくは、35.0〜65.0質量%である。
本発明においては、更に、粉体成分のうちの一部として酸化チタン被覆板状粉体(成分(d))を配合するものであってもよい。上記成分(d)を配合することによって、ツヤのある仕上がりが得られる点で好ましい。
上記成分(d)の酸化チタン被覆板状粉体としては、酸化チタン被覆タルク、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆セリサイト等が挙げられる。
更に酸化チタンの上、および/又は板状粉体の上に無水ケイ酸、硫酸バリウム、アルミナ、ポリメチルメタクリレート等による処理を行ったものであっても良い。また、シリコーン化合物、アシルグルタミン酸塩、金属石鹸等の公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。なお、酸化チタン被覆板状粉体をフッ素化合物処理したものも配合することができるが、当該成分は、本明細書においては成分(b)に該当するものとして扱う。
成分(d)の含有量は、油性化粧料の粉体全量中1.0〜50.0質量%であることが好ましく、より好ましくは3.0〜45.0質量%である。成分(d)をこの範囲で含有すると、ツヤのある仕上がりが得られる。特に、メルク社製の酸化チタン被覆マイカ(RonaFlair Extender W、RonaFlair Balanceシリーズ)、酸化チタン被覆硫酸バリウム処理マイカ(RonaFlair Low Luster Pigment)、日本光研社製の酸化チタン被覆タルク(SILSEEM Misty Pearlシリーズ)、日揮触媒化成社製の酸化チタン被覆酸化鉄処理マイカ(Relief Colorシリーズ)等を用いると自然で上品なツヤのある仕上がりが得られ好ましい。
本発明においては、上記(a)(b)(d)以外の粉体成分を必要に応じて使用するものであってもよい。このような粉体成分としては、化粧料において汎用される粉体であればよく、球状、板状、針状等の形状、煙霧状等の粒子形状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、タルク、マイカ、合成マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、有機色素、窒化ホウ素、ラウロイルリシン、金属石鹸等が挙げられる。また、これらの粉体をさらに、シリコーン、アシルグルタミン酸塩、金属石鹸等の表面処理をしていても良く、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の油剤(c)においては、揮発性油を必須成分とするものである。なお、本明細書において、揮発性油は、常温において揮発して蒸気圧を有する有機化合物であり、沸点が260℃以下のものを意味する。
上記成分(c)の揮発性油としては、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルトリメチコン、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。本発明に用いられる成分(c)の揮発性油の含有量は、油性化粧料の油剤全量中40.0〜80.0質量%が好ましい。揮発性油をこの範囲で含有することにより、化粧料塗布時にはのびを良好とし、仕上がり時はさっぱりとした良好な使用感が得られ、化粧持続性に優れた油性化粧料が得られる。
成分(c)を含む油剤の配合量は油性化粧料全量中30.0〜70.0質量%である。上記範囲内であると、化粧料塗布時には、独特の感触の弾力があり、塗布後には密着感のある仕上がりとなる。30.0質量%未満であると、独特の感触が得られず、伸びが重く、ムラ付きした仕上がりとなる。70.0質量%以上であると、油剤の離漿が起こり不安定となり、また、使用感触もゆるく、ズルズルと伸び、付着性に劣る。より好ましくは、35.0〜65.0質量%である。
成分(c)以外の油剤としては、油脂類、ワックス類、硬化油類、炭化水素類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類等を使用することができる。
但し、ワックスの含有量は油性化粧料全量に対して10質量%以下であることが必要である。ワックスを10質量%を超えて含有するものとした場合は、油性化粧料の弾力感が損なわれ硬くなるため、化粧料のとれが少なく、のびにくいものとなる。
上記ワックスとしては、特に限定されず、化粧料分野において通常使用するものを挙げることができ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、コメヌカロウ、モクロウ、ミツロウ、サラシミツロウ、マイクロクリスタリンワックス、パラフィン、セレシン、合成炭化水素ワックス等を挙げることができる。
本発明において使用することができる成分(c)、ワックス以外の油剤としては、特に限定されず、ワセリン、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン等の炭化水素類;水添パーム油、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリン/ベヘニル)、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソステアリル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オリーブ油、マカデミアナッツ油、ホホバ油等のエステル類;イソステアリン酸等の脂肪酸類;オクチルドデカノール等の高級アルコール類;メチルフェニルポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、アクリル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類等を挙げることができる。
本発明の油性化粧料には、上記成分に加えて、化粧料において一般に用いられるその他の成分、例えば、薬効成分、着香剤、清涼剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、懸濁剤、安定化剤、湿潤剤、抗酸化剤、pH調整剤、粘度調整剤、着色剤、防腐剤等を配合するものであってもよい。
本発明の油性化粧料は、メイクアップ化粧料として好適に使用することができ、より具体的には例えば、コンシーラー、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウや、化粧下地および/又はコンシーラーおよび/又はファンデーションおよび/又は白粉の多機能化粧料として用いることができる。
本発明の油性化粧料の容器形態としては、特に限定されず、公知の任意の容器を使用することができる。ただし、揮発性油の揮散を防ぐという観点から、気密性を保つことができる容器とすることが好ましく、具体的には、ジャー容器、チューブ容器が好ましく、コンパクト容器でもよい。
上述した本発明の油性化粧料は、その製造方法を特に限定されるものではないが、
上記成分(a)及び(b)を含む粉体を混合する工程(1)、
工程(1)によって得られた混合粉体に対して、油性化粧料全量中5.0〜20.0質量%の油剤を混合粉砕して化粧料中間バルクを作製する工程(2)、及び、
工程(2)によって得られた上記化粧料中間バルクに対して油性化粧料全量中10.0〜65.0質量%の油剤を加えて混練する工程(3)
を有する製造方法によって製造されたものであることが好ましい。
上記油性化粧料中の油剤は、工程(2)および工程(3)で加えた油剤の総量が、化粧料全量中30.0〜70.0%であればよい。
上述した製造方法によって製造することによって、顔料の分散性がよく、均一分散された油性化粧料を得ることができる。
上記工程(1)は、粉体成分を混合する工程であり、ヘンシェルミキサー、パルぺライザー、アトマイザー等を使用した通常の任意の方法によって行うことができる。
上記工程(2)は、粉体成分に対して油性成分のうち一部を添加して、混合粉砕する工程である。このような工程を行うことによって、油性成分が粉体成分と均一に混合され、良好な分散状態の化粧料を得ることができる。工程(2)における混合粉砕の方法は特に限定されず、ヘンシェルミキサー、パルベライザー、アトマイザー等を使用した一般的な方法によって行うことができる。なお、工程(2)を行うに際しては、粉体成分と混合する前に油性成分を均一に混合することが好ましい。
このようにして得られた化粧料中間バルクに対して更に油剤を添加することによって、本発明の化粧料を好適に得ることができる。上記工程(3)の混合方法は特に限定されず、カッターミキサー、リボンミキサー、ニーダ、押出機等を使用した一般的な方法によって行うことができる。なお、工程(3)を行うに際しては、粉体成分と混合する前に油性成分を均一に混合することが好ましい。また、本発明の目的を阻害しない程度の割合であれば、工程(3)
さらに工程(3)の後に、容器に充填する。容器充填の際には、プレス工程を行っても良い。なお、プレス工程を行うことによって、本発明の化粧料の使用時の感触が大きく変化する。柔らかく弾力性に富んだ感触を有する化粧料が必要とされる場合には、プレス工程を行わないことが好ましい。
以下に、実施例を示して本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量はすべて質量%を表す。
実施例に先立ち、本発明で用いた試験法、評価法を説明する。
(評価方法:経日安定性)
40℃で1ヶ月保存後の油性化粧料について、下記で示した基準で判定した。
○・・・油分の離漿なし
×・・・油分の離漿あり
(評価方法:官能特性(弾力感、のび、付着性、凹凸補正、色調補正、かさつき、べたつき)及び化粧持続性)
化粧品評価専門パネル20名に実施例及び比較例の化粧料を使用してもらい、官能特性(弾力感、のび、付着性、凹凸補正、色調補正、かさつき、べたつき)及び化粧持続性について各自が以下の基準に従って5段階評価し、化粧料毎に評点を付し、さらに全パネルの評点の平均点を以下の4段階の判断基準に従って判定した。尚、化粧持続性については、化粧料塗布直後の状態と塗布後5時間(日常生活)の状態を比較し、評価した。
(評価基準)
評価結果 : 評点
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
(判定基準)
評点の平均点 : 判定
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
実施例1〜6及び比較例1〜7:油性多機能化粧料(化粧下地および/又はコンシーラーおよび/又はファンデーションおよび/又は白粉)
表1に示す組成の油性多機能化粧料を下記の方法により調製した。
(油性多機能化粧料の製造方法;実施例1〜6及び比較例1〜7)
A.油剤成分19〜22を75℃に加熱溶解し、均一に分散する。
B.粉末成分1〜18をヘンシェルミキサーで均一に分散する。
C.BにAを添加し、均一に分散して化粧料中間体を得る。
D.油剤成分23〜26を均一に混合分散する。
E.CにDを加えて、均一に混練して油性多機能化粧料を得る。
(*1) FHS-3 タルクJA-68R (大東化成工業社)
(*2) FHS-3 セリサイトFSE (大東化成工業社)
(*3) FHS-3 チタンCR-50 (大東化成工業社)
(*4) NAI-タルクJA-46R (三好化成社)
(*5) NAI-セリサイトFSE (三好化成社)
(*6) NAI-チタンCR-50(70%) (三好化成社)
(*7) FHS-3 チタンMT-500SA (大東化成工業社)
(*8) SI-2 チタンMT-500SA (大東化成工業社)
(*9) SIRS-4 ZnO-610
(大東化成工業社)
(*10) コスメシリカCQ10 吸油量>100g/100g(富士シリシア社)
(*11) VM-2270 吸油量>100g/100g(東レ・ダウコーニング社)
(*12) トレフィルE−506S 吸油量>100g/100g(信越化学工業社)
(*13) SATINIER M5 吸油量<100g/100g(日揮触媒化成社)
(*14) トスパール145A 吸油量<100g/100g
(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
(*15) Misty Pearl Red (日本光研社)
(*16) Plandool-H (日本精化社)
表1から明らかなように、本発明の油性多機能化粧料は、経日安定性、官能特性(弾力感、のび、付着性、凹凸補正、色調補正、かさつき、べたつき)及び化粧持続性において非常に良好であった。
以下、実施例7〜9として示した化粧料についても、実施例1〜6の化粧料と同様の製造方法に従って製造した。得られた化粧料は、いずれも、経日安定性、官能特性、化粧持続性においてすぐれた性能を有するものであった。
実施例7:コンシーラー 質量%
粉体
(1)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3.0%処理タルク(*1) 残量
(2)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3.0%処理酸化チタン(*3) 20.0
(3)アシルグルタミン酸塩3.5%処理ベンガラ 0.6
(4)アシルグルタミン酸塩3.5%処理黄酸化鉄 3.8
(5)アシルグルタミン酸塩3.5%処理黒酸化鉄 0.5
(6)ラウロイルリシン 2.0
(7)シリカ(*10) 吸油量>100g/100g
5.0
(8)アクリレーツクロスポリマー 吸油量>100g/100g (*17) 7.0
先入れ油
(9)ワセリン 2.0
(10)トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 1.0
(11)イソノナン酸イソトリデシル 6.0
後入れ油
(12)ドデカメチルシクロヘキサシロキサン 35.0
(*17) GMP−0820 吸油量>100g/100g(ガンツ化成社)
実施例8:頬紅 質量%
粉体
(1) パーフルオロアルキルリン酸DEA5.0%処理タルク(*18) 20.0
(2)パーフルオロアルキルリン酸DEA5.0%処理セリサイト(*19) 残量
(3)パーフルオロアルキルリン酸DEA5.0%処理酸化チタン(*20) 1.0
(4)メチルポリシロキサン2.0%処理赤色226 0.5
(5)メチルポリシロキサン2.0%処理ベンガラ 3.0
(6)メチルポリシロキサン2.0%処理黄酸化鉄 3.0
(7)メチルポリシロキサン2.0%処理黒酸化鉄 0.3
(8)ミチスチン酸亜鉛 2.0
(9)ナイロン(*21) 吸油量>100g/100g 13.0
(10)酸化チタン被覆マイカ(*22) 10.0
先入れ油
(11)ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)(*15) 1.0
(12)リンゴ酸ジイソステアリル 2.0
(13)ジカプリン酸ネオペンチルグルコール 4.0
後入れ油
(14)メチルトリメチコン 15.0
(15)フェニルトリメチコン 13.0
(*18) PF−5 タルクJA−46R(大東化成社)
(*19) PF−5 セリサイトFSE(大東化成社)
(*20) PF−5 チタンCR−50(大東化成社)
(*21) POMP605 吸油量>100g/100g(宇部興産社)
(*22) RonaFlair Balance Red(メルク社)
実施例9:アイシャドウ 質量%
粉体
(1)パーフルオロオクチルトリエトキシシラン3.0%処理タルク(*1) 10.0
(2)アシルグルタミン酸塩3.0%処理セリサイト(*5) 残量
(3)メチルポリシロキサン2.0%処理赤色226 0.2
(4)メチルポリシロキサン2.0%処理ベンガラ 0.8
(5)メチルポリシロキサン2.0%処理黄酸化鉄 3.0
(6)メチルポリシロキサン2.0%処理黒酸化鉄 4.0
(7)メチルポリシロキサン2.0%処理ベンガラ被覆雲母チタン(*23) 15.0
(8)メチルポリシロキサン2.0%処理雲母チタン(*24) 5.0
(9)窒化ホウ素(*25) 5.0
(10)シリカ 吸油量>100g/100g(*10) 4.0
(11)硫酸Ca水和物 吸油量>100g/100g(*26) 5.0
先入れ油
(12)リンゴ酸ジイソステアリル 5.0
(13)水添ポリデセン 5.0
後入れ油
(14)デカメチルシクロペンタシロキサン 22.0
(15)ジメチルポリシロキサン(6cs) 10.0
(*23) SA‐クロイゾネゴールド(三好化成社)
(*24) SA‐ティミロン スーパーグリーン(三好化成社)
(*25) SHP−5(水島合金鉄社)
(*26) スノーリーフCC 吸油量>100g/100g(オーケン社)
本発明の油性化粧料は、コンシーラー、ファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ、アイブロウや、化粧下地および/又はコンシーラーおよび/又はファンデーションおよび/又は白粉等の多機能化粧料等などのメイクアップ化粧料として好適に使用することができる。

Claims (3)

  1. 下記成分(a)及び(b)を少なくとも一部に含む粉体を化粧料全量中30.0〜70.0質量%と(c)を含む油剤を化粧料全量中30.0〜70.0質量%を配合し、ワックスの含有量が化粧料全量中10.0質量%未満である油性化粧料。
    (a)吸油量 100g/100g 以上の粉体
    (b)フッ素化合物処理粉体
    (c)揮発性油
  2. さらに、粉体中に成分(d)として、酸化チタン被覆板状粉体の1種又は2種以上を含む請求項1記載の油性化粧料。
  3. 前記成分(a)及び(b)を含む粉体を混合する工程(1)、
    工程(1)によって得られた混合粉体に対して、油性化粧料全量中5.0〜20.0質量%の油剤を混合粉砕して化粧料中間バルクを作製する工程(2)、及び、
    工程(2)によって得られた前記化粧料中間バルクに対して油性化粧料全量中10.0〜65.0質量%の油剤を加えて混練する工程(3)
    を有することを特徴とする請求項1記載の油性化粧料の製造方法。
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