JP7157431B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
油性固形化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7157431B2 JP7157431B2 JP2017240893A JP2017240893A JP7157431B2 JP 7157431 B2 JP7157431 B2 JP 7157431B2 JP 2017240893 A JP2017240893 A JP 2017240893A JP 2017240893 A JP2017240893 A JP 2017240893A JP 7157431 B2 JP7157431 B2 JP 7157431B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- silicic anhydride
- oil
- solid cosmetic
- oily solid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
(A)球状無水ケイ酸
(B)煙霧状無水ケイ酸
(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステル
本願発明の油性固形化粧料を以下の実施例を用いて説明する。本願発明の油性固形化粧料の塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触、発汗、成型性について検討するため、各実施例に対応する表に示す処方及び下記製法により油性固形チークを調製し、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、その結果も併せて表に示した。
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の伸びの滑らかさについて官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上が伸びの滑らかさが良いと評価した。
○:10名~14名が伸びの滑らかさが良いと評価した。
△:5名~9名が伸びの滑らかさが良いと評価した。
×:4名以下が伸びの滑らかさが良いと評価した。
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布後のさらさらとした感触について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がさらさらとした感触に優れると評価した。
○:10名~14名がさらさらとした感触に優れると評価した。
△:5名~9名がさらさらとした感触に優れると評価した。
×:4名以下がさらさらとした感触に優れると評価した。
各試料をサイクル試験機中(-5~40℃、2サイクル/日)にいれ、試料表面に発汗が生じるまでの日にちを観察し、発汗した日にちから以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:6日以上発汗しない
○:5日目で発汗あり
△:4日目で発汗あり
×:3日以内に発汗あり
各試料を充填温度70℃以上の温度で金皿に流し込み充填を行い、冷却固化させる際の充填状態を目視にて確認し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:良好な流し込み
○:充填ムラ(金皿の縁の一部に試料が流れ込んでいない状態)
△:充填ムラ(金皿の縁に沿ってきれいに充填できず試料と金皿の間に隙間がある状態)
×:流れ込まない
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の試料のつやについて官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がつやが高いと評価した。
○:10名~14名がつやが高いと評価した。
△:5名~9名がつやが高いと評価した。
×:4名以下がつやが高いと評価した。
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時のしっとり感について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がしっとり感が高いと評価した。
○:10名~14名がしっとり感が高いと評価した。
△:5名~9名がしっとり感が高いと評価した。
×:4名以下がしっとり感が高いと評価した。
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の試料の発色について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上が発色が高いと評価した。
○:10名~14名が発色が高いと評価した。
△:5名~9名が発色が高いと評価した。
×:4名以下が発色が高いと評価した。
成分5の一部と成分16~19を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分14を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。
成分5の一部と成分9~12を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分7を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。
成分5の一部と成分14~17を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分7を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。
成分5の一部と成分11~14を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分9を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。
油性皿状口紅
(成分)
1.パラフィンワックス 5.0
2.マイクロクリスタリンワックス 2.0
3.カルナウバワックス 1.0
4.リンゴ酸ジイソステアリル 20.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 39.3
6.N-長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
7.球状無水ケイ酸※2 20.0
8.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
9.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 3.0
10.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 3.0
11.トコフェロール 0.1
12.赤色202号 0.1
13.赤色201号 0.3
14.赤色酸化鉄 0.2
15.酸化鉄被覆雲母チタン 2.0
(製造方法)
成分5の一部と成分12~14を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分8を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性皿状口紅を得た。
油性皿状アイカラー
(成分)
1.パラフィンワックス 6.0
2.マイクロクリスタリンワックス 2.0
3.カルナウバワックス 1.0
4.リンゴ酸ジイソステアリル 10.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル 12.9
6.イソノナン酸イソトリデシル 20.0
7.オクチルドデカノール 5.0
8.N-長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
9.球状無水ケイ酸※2 25.0
10.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
11.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 3.0
12.パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 1.0
13.トコフェロール 0.1
14.酸化鉄被覆雲母チタン 5.0
15.酸化チタン被覆ガラス末 5.0
(製造方法)
成分5の一部と成分9を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性皿状アイカラーを得た。
スティック状油性ファンデーション
(成分)
1.イソノナン酸イソトリデシル 25.1
2.トリイソステアリン酸ジグリセリル 10.2
3.N-長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
4.パラフィンワックス 5.0
5.マイクロクリスタリンワックス 7.0
6.合成ワックス 3.0
7.シア脂 5.0
8.リン酸トリオレイル 0.5
9.トコフェロール 0.2
10.球状無水ケイ酸 15.0
11.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
12.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 2.0
13.ジメチコン処理酸化チタン 15.0
14.ジメチコン処理ベンガラ 0.7
15.ジメチコン処理黄酸化鉄 2.2
16.ジメチコン処理黒酸化鉄 0.1
17.メチコン処理マイカ 5.0
(製造方法)
成分1の一部と成分13~17を3本ローラーで混練する。また、成分2の一部と成分11を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを棒状容器に流し込んだ後冷却固化し、スティック状油性ファンデーションを得た。
Claims (6)
- マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料において、下記成分(A)~(C)を含有することを特徴とする油性固形化粧料。
(A)球状無水ケイ酸 10~30重量%
(B)煙霧状無水ケイ酸 1~3重量%
(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステル 1~5重量% - 成分(A)の球状無水ケイ酸が平均一次粒子径2~15μmであることを特徴とする請求項1記載の油性固形化粧料。
- 成分(A)の球状無水ケイ酸が吸油量150mL/100g以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の油性固形化粧料。
- 成分(B)の煙霧状無水ケイ酸が平均一次粒子径5~50nmであることを特徴とする請求項1~3いずれか一項記載の油性固形化粧料。
- 成分(C)のポリグリセリン脂肪酸エステルが(イソステアリン酸/ベヘン酸)(グリセリル/ポリグリセリル-6)エステルズ及び/又はマカデミアナッツ油ポリグリセリルである請求項1~4いずれか一項記載の油性固形化粧料。
- 請求項1~5記載の油性固形化粧料において、さらに成分(D)N-長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルを0.1~3重量%含有する油性固形化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017240893A JP7157431B2 (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 油性固形化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017240893A JP7157431B2 (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 油性固形化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019108280A JP2019108280A (ja) | 2019-07-04 |
JP7157431B2 true JP7157431B2 (ja) | 2022-10-20 |
Family
ID=67179002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017240893A Active JP7157431B2 (ja) | 2017-12-15 | 2017-12-15 | 油性固形化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7157431B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111006927A (zh) * | 2019-12-27 | 2020-04-14 | 山东师范大学 | 一种减少脂肪残留对鱼体微塑料检测干扰的方法 |
JP7426828B2 (ja) * | 2020-01-06 | 2024-02-02 | 株式会社 資生堂 | 固形口唇化粧料 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000119134A (ja) | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Kose Corp | 油性固型化粧料 |
JP2001163730A (ja) | 1999-12-06 | 2001-06-19 | Kanebo Ltd | 固型状又はゲル状油性化粧料 |
JP2004083502A (ja) | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Kose Corp | 口唇化粧料 |
JP2004137214A (ja) | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Noevir Co Ltd | 口唇用化粧料 |
JP2007153812A (ja) | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Noevir Co Ltd | 油性化粧料 |
JP2007254424A (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kose Corp | 油性固形化粧料 |
JP2008189618A (ja) | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Mandom Corp | 口唇用油性固形化粧料 |
JP2009209139A (ja) | 2008-02-07 | 2009-09-17 | Shiseido Co Ltd | 固形粉末化粧料 |
JP2011032252A (ja) | 2009-08-06 | 2011-02-17 | Kao Corp | 油性化粧料 |
JP2015044804A (ja) | 2013-07-31 | 2015-03-12 | 株式会社コーセー | 油性化粧料 |
JP2015155388A (ja) | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 日本メナード化粧品株式会社 | 油性固形口唇化粧料 |
JP2016147412A (ja) | 2015-02-12 | 2016-08-18 | 三菱製紙株式会社 | 可逆性感熱記録材料 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5455739A (en) * | 1977-10-06 | 1979-05-04 | Nonogawa Shoji Yk | Solid face powder |
-
2017
- 2017-12-15 JP JP2017240893A patent/JP7157431B2/ja active Active
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000119134A (ja) | 1998-10-16 | 2000-04-25 | Kose Corp | 油性固型化粧料 |
JP2001163730A (ja) | 1999-12-06 | 2001-06-19 | Kanebo Ltd | 固型状又はゲル状油性化粧料 |
JP2004083502A (ja) | 2002-08-28 | 2004-03-18 | Kose Corp | 口唇化粧料 |
JP2004137214A (ja) | 2002-10-18 | 2004-05-13 | Noevir Co Ltd | 口唇用化粧料 |
JP2007153812A (ja) | 2005-12-06 | 2007-06-21 | Noevir Co Ltd | 油性化粧料 |
JP2007254424A (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kose Corp | 油性固形化粧料 |
JP2008189618A (ja) | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Mandom Corp | 口唇用油性固形化粧料 |
JP2009209139A (ja) | 2008-02-07 | 2009-09-17 | Shiseido Co Ltd | 固形粉末化粧料 |
JP2011032252A (ja) | 2009-08-06 | 2011-02-17 | Kao Corp | 油性化粧料 |
JP2015044804A (ja) | 2013-07-31 | 2015-03-12 | 株式会社コーセー | 油性化粧料 |
JP2015155388A (ja) | 2014-02-20 | 2015-08-27 | 日本メナード化粧品株式会社 | 油性固形口唇化粧料 |
JP2016147412A (ja) | 2015-02-12 | 2016-08-18 | 三菱製紙株式会社 | 可逆性感熱記録材料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019108280A (ja) | 2019-07-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6592258B2 (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP7426828B2 (ja) | 固形口唇化粧料 | |
JP2008094790A (ja) | 棒状油性固形化粧料 | |
WO2020039917A1 (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP2019014670A (ja) | 油性化粧料 | |
JP7157431B2 (ja) | 油性固形化粧料 | |
JP2009508887A (ja) | 調製品、特に、化粧用調製品、その製造方法および使用方法 | |
JP6445761B2 (ja) | 油性化粧料及びその製造方法 | |
JP7478522B2 (ja) | 口唇化粧料 | |
JP2016516806A (ja) | シリコーンエラストマーおよび界面活性剤からなるコンパウンド、シリコーンエラストマー粉末ならびにポリアルキル(メタ)アクリレートを油性相に含むエマルジョンを含有する組成物 | |
JP7149797B2 (ja) | 油性口唇化粧料 | |
JP7233674B2 (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP7111480B2 (ja) | 粉末状化粧料 | |
JP7081784B2 (ja) | 固形粉末化粧料及び固形粉末化粧料の製造方法 | |
JP7306952B2 (ja) | 粉末化粧料およびその製造方法 | |
JP2022152038A (ja) | 固形化粧料 | |
JP2006069933A (ja) | 油性固形化粧料 | |
BR112017011356B1 (pt) | composição cosmética anidra, método para a maquiagem de um substrato queratinoso e método para a produção de uma composição cosmética pigmentada | |
JP7412954B2 (ja) | 固形化粧料 | |
JP5564302B2 (ja) | ペースト状油性化粧料組成物 | |
JP7412955B2 (ja) | 固形化粧料 | |
US11554088B2 (en) | Oily stick-shaped cosmetic | |
US20180140512A1 (en) | Oily cosmetics | |
JP7449724B2 (ja) | 固形粉末化粧料 | |
JP7296592B2 (ja) | 油性固形化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201028 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210831 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220920 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220930 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7157431 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |