JP6592258B2 - 油性固形化粧料 - Google Patents
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Description
(a)キャンデリラワックス;
(b)グリセリンの重合度が7〜12であり、脂肪酸が炭素数6〜12の分岐脂肪酸であり、かつエステル置換度が65%以上である、ポリグリセリン脂肪酸エステル
を含有することを特徴とする油性固形化粧料。
[2] 成分(a)と成分(b)の質量割合(a)/(b)が、0.01〜10であることを特徴とする[1]に記載の油性固形化粧料。
[3] 成分(a)を1〜20%含有することを特徴とする[1]または[2]に記載の油性固形化粧料。
[4] 成分(b)を1〜90%含有することを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の油性固形化粧料。
[5] 油性固形化粧料の形状がスティック状であることを特徴とする[1]〜[4]のいずれかに記載の油性固形化粧料。
[6] 更に、成分(c)無水ケイ酸を含有することを特徴とする[1]〜[5]のいずれかに記載の油性固形化粧料。
[7] 直接充填法により、または樹脂製の成形型を用いる充填法により、成型する工程を含むことを特徴とする、[1]〜[6]のいずれか1項に記載の油性固形化粧料の製造方法。
本発明の油性固形化粧料は、成分(a)として、キャンデリラワックスを含有する。成分(a)のキャンデリラワックスは、本発明においては、塗布時の軽くなめらかなのびを付与することができる。
市販品としては、例えば、キャンデリラロウとしては、精製キャンデリラワックスNO.1、脱臭精製キャンデリラワックス、NC−1630キャンデリラワックス(以上、セラリカ野田社製)、精製キャンデリラワックスCG−7、精製キャンデリラワックスSR−3(以上、日本ナチュラルプロダクツ社製)等が挙げられ、キャンデリラロウエステルズまたはその混合物としては、高融点キャンデリラワックスFR100、SMART WAX7743S(以上、日本ナチュラルプロダクツ社製)が挙げられる。
また、本発明には、エステルワックスの割合が多いものを用いることが好ましい。成形性がよく、かつなめらかな伸び広がりとフィット感を備えたものが得られるからである。エステルワックスの割合が多いものの例としては、市販品では、高融点キャンデリラワックスFR100が例示できる。
本発明の油性固形化粧料は、成分(b)として、特定のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する。本発明に用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルは、重合度が7〜12のポリグリセリンと炭素数6〜12の分岐脂肪酸とのエステルであり、エステル置換度が65%以上である。このような成分(b)は通常、25℃で液状である。
本発明の油性固形化粧料は、成分(c)として、無水ケイ酸を含有してもよい。本発明に用いることができる無水ケイ酸は、化粧料の成分として許容されるものであれば特に限定されず、例えば四塩化ケイ素を水素と酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられる。無定形構造のもの、疎水化処理したもの、あるいは結晶構造を有するものの何れであってもよい。この無水ケイ酸のうち、好ましいものとしては、比表面積が100m2/g以上のものを挙げることができる。より好ましいものとして、比表面積100〜500m2/gである無水ケイ酸を挙げることができる。また、本発明に使用する場合、無水ケイ酸は煙霧状の平均粒径は小さいものがよく、平均粒径1〜20nmが好ましい。
油性成分としては、成分(a)〜(c)以外で、化粧料に一般に使用される動物油、植物油、合成油等の起源の固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、モンタンワックス、ポリイソブチレン、ポリブテン、(エチレン/プロピレン)コポリマー、フィッシャートロプシュワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、オゾケライトワックス、パラフィンワックス、セレシンワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ゲイロウ、カルナウバワックス等のロウ類、ホホバ油、2−エチルヘキサン酸セチル、乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸オレイル、乳酸ステアリル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリメリト酸トリトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、フィトステロール脂肪酸エステル等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、高重合度メチルフェニルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、ポリオキシ変性オルガノポリシロキサン、架橋型ポリエーテル変性メチルポリシロキサン、メタクリル変性ポリシロキサン、ステアリル変性メチルポリシロキサン、オレイル変性メチルポリシロキサン、ベヘニル変性メチルポリシロキサン、ポリビニルピロリドン変性メチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、オクタン酸デキストリン、ラウリン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ベヘニン酸デキストリン、ヤシ油脂肪酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリン、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カリウム、12−ヒドロキシステアリン酸等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種または二種以上用いることができる。
本発明の油性固形化粧料は、特に限定されないが、化粧持続効果に優れることからメーキャップ化粧料に有利である。具体的には、口紅、リップグロス、口紅ベースコート、口紅オーバーコート、リップクリーム、リップトリートメント、アイライナー、アイカラー、ファンデーション、フェイスカラー、コンシーラー、化粧下地、コントロールカラー、ほほ紅等のメーキャップ化粧料、ヘアスティック、ヘアワックス、ヘアカラー等の頭髪化粧料、日焼け止め、アイスティック、クレンジング、コロン等の基礎化粧料等が挙げられる。中でも、本発明品において顕著な効果である優れた成形性、なめらかな伸び広がりおよびフィット感は、特に口紅、リップグロス、口紅ベースコート、口紅オーバーコート、リップクリーム、リップトリートメント等の口唇用化粧料では重要な効果であるため好ましい。
本発明の油性固形化粧料は、常温で流動性を有しないものであり、油剤を主成分とする油性、外層を油剤の連続相として、水性成分を分散させた油中水型に適用されうるが、水の含有量が1%以下である実質的に水を含まない油性とすることが好ましい。
このような化粧料の製造方法としては、製品の容器内に流動性の成形材料を直接充填し、次いで、加熱または冷却するなどして成形材料を固化する方法(直接充填法)と、成形型(モールド型)に流動性の成形材料を一旦充填し、次いで加熱または冷却するなどして成形材料を固化し、この固化した成形品を該成形型より取り出し、製品の容器に装着する方法がある。
1.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10(実施例等で使用)
水酸基価から算出される平均重合度が10のポリグリセリン100gと2−エチルヘキサン酸335gを反応容器に入れ、0.2gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において250℃、4時間の条件下でエステル化反応を行なわせることによって、分枝脂肪酸エステル化物393gを得た。この分枝脂肪酸エステル化物のエステル化率は75%であった。
前掲特許文献の実施例1にしたがって合成した。すなわち、水酸基価から算出される平均重合度が10のポリグリセリン100gと16−メチルヘプタデカン酸337gを反応容器に入れ、0.2gの水酸化ナトリウムを加えた後、窒素気流下において250℃、4時間の条件下でエステル化反応を行なわせることによって、分枝脂肪酸エステル化物395gを得た。この分枝脂肪酸エステル化物のエステル化率は、75.0%であった。
キャンデリラワックス15%と油剤85%とを配合し、カプセルに充填して得られた固形物(1〜9)について、折れ強度を評価した。
A.成分(1)〜(6)を混合し、100℃にて加熱溶解して均一に混合する。
B.Aを脱泡後、カプセル(ポリスチレン製)型に流し込み充填し、冷却して成型する。
各サンプル5本を35℃の恒温槽にセットし1時間後、不動工業社製のレオメーターHRM−2002D−Dにより棒状組成物の中皿を保持して、中皿端面から17mmの位置に棒状組成物と直角方向の負荷を6cm/min.の速度で加えて、棒状組成物の折れる時のピークの荷重(g)を折れ強度とした。各サンプル5本の平均値を求め下記判定基準により判定した。
平均値 :判定
300以上 :◎(非常に良好)
250以上300未満:○(良好)
200以上250未満:△(やや不良)
200未満 :×(不良)
表2の処方により、スティック状の口紅を製造し、評価した。
*2 高融点キャンデリラワックスFR100(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*3 MULTIWAX W445(SONNEBORN.LLC社製)
*4 CIREBELLE 108(CIERBELLE社製)
*5 エルデュウ(登録商標)PS−304(味の素社製)
*6 エルデュウ(登録商標)PS−203(味の素社製)
*7 PLANDOOL−S(日本精化社製)
*8 ANTARON V−216(ISP Japan社製)
*9 ANTARON V−220(ISP Japan社製)
*10 TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*11 AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
A.成分(1)〜(15)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(16)〜(21)を加えて均一に混合する。
B.Aに成分(22)・(23)を加えて均一に混合する。
C.Bを脱泡後、直接充填容器に流し込み充填し、冷却して成型する。
1.成形性(形状保持性)
各試料について、(イ)成形性を評価した。使用前の状態と専門パネル20名による50回の使用テスト後の状態を目視にて確認し、パネル各人が下記絶対評価基準にて4段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。下記評価基準に従って、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記階判定基準により判定した。
4;良好
3;使用前化粧料表面に若干のキズがあるが、使用に問題なし。
2;使用前か使用後に若干の曲がり、欠け、少しキャップへの付着がある。
1;成形できないか、使用後折れ、崩れがある。
(評点平均値) :(判定)
3.5点を超える :非常に優れる:◎
3点以上3.5未満:優れる :○
2点以上3点未満 :劣る :△
2点未満 :非常に劣る :×
(ロ)なめらかな伸び広がり、(ハ)フィット感について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。具体的には、20名の官能検査パネルにより、各試料を口唇に塗布し、(ロ)、(ハ)について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。
ここで、評価項目(ハ)については、試料を唇に塗布し、塗布直後の密着性と、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後の塗布膜の状態を観察し、塗布膜の均一性について評価した。
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(評点平均値) : (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
[配合(質量%)]
1.フィッシャートロプシュワックス(融点91〜96℃) 1.5
2.ポリエチレンワックス(融点83〜92℃) 2
3.キャンデリラワックス*1 6
4.パラフィンワックス(融点65〜70℃) 2
5.パルミチン酸セチル 1
6.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 15
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
8.トリメチルシロキシフェニルジメチコン*12 35
9.ジメチコン(100CS) 10
10.ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物*13 2
11.(ビニルピロリドン/ヘキサデセン)コポリマー*8 8
12.ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシ
エチルジメチコン*14 3
13.ジメチルシリル化無水ケイ酸*11 0.3
14.ナイロン末(18〜25μm) 3
15.赤色202号 0.2
16.黄色4号 0.9
17.酸化チタン 3.5
18.酸化防止剤(BHT) 適量
19.防腐剤(フェノキシエタノール) 適量
*12 BELSIL PDM 1000(旭化成ワッカーシリコーン社製)
*13 LUSPLAN DD−DHR(日本精化社製)
*14 KF−6038(信越化学工業社製)
なお、*1〜11のうち、該当するものについては、表2の下の記載参照(以下の実施例において同じ。)。
A.成分(1)〜(12)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(13)〜(17)を加えて均一に混合する。
B.Aに成分(18)・(19)を加えて均一に混合する。
C.Bを脱泡後、弾性モールド(シリコーン製)型に流し込み充填し、冷却して成型する。
[配合(質量%)]
1.ポリエチレンワックス(融点95〜105℃) 1
2.キャンデリラワックス*1 3
3.フィッシャートロプシュワックス(融点79〜84℃) 2
4.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 15
5.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
6.炭酸ジアルキル(C14,15) 20
7.トリエチルヘキサノイン 20
8.ビスジグリセリルポリアシルソルベート*15 3
9.ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル
/セチル/ステアリル/ベヘニル)*16 5
10.ジプロピレングリコール 0.3
11.ジメチルシリル化無水ケイ酸(7nm、比表面積240m2/g) 4
12.(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン
/シルセスキオキサン)クロスポリマー*17 1.5
13.赤色201号 1
14.黄色4号 1
15.酸化鉄 0.5
16.酸化チタン 1
17.酸化防止剤(BHT) 適量
18.防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 適量
*15 SOFTISAN 649(SASOL GERMANY GMBH社製)
*16 PLANDOOL−S(日本精化社製)
*17 KSP300(信越化学工業社製)
A.成分(1)〜(9)・(18)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(10)〜(16)を加えて均一に混合する。
B.Aに成分(17)を加えて均一に混合する。
C.Bを脱泡後、皿に流し込み充填し、冷却して成型する。
[配合(質量%)]
1.(エチレン/プロピレン)コポリマー(融点90〜99℃) 4
2.パラフィンワックス(融点65〜90℃) 4
3.キャンデリラワックス*1 8
4.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 15
5.トリエチルヘキサノイン 残量
6.ポリブテン 8
7.ジメチコン(25℃:20mm2/s) 12
8.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー溶液*18 7
9.無水ケイ酸(7nm、比表面積380m2/g) 2
10.赤色226号 0.4
11.酸化鉄 0.4
12.酸化チタン 1.8
13.雲母チタン 3
14.ベンガラ被覆雲母チタン 10
15.酸化チタン被覆合成雲母 3.5
16.酸化防止剤(BHT) 適量
17.防腐剤(フェノキシエタノール) 適量
*18 KSG−16(信越化学工業社製)
A.成分(1)〜(6)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(7)〜(15)を加えて均一に混合する。
B.Aに成分(16)・(17)を加えて均一に混合する。
C.Bを脱泡後、カプセル(ポリスチレン製)型に流し込み充填し、冷却して成型する。
[配合(質量%)]
1.キャンデリラワックス(融点60〜85℃) 9
2.ポリエチレンワックス(融点95〜105℃) 5
3.マイクロクリスタリンワックス*3 2.5
4.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 15
5.トリメチルシロキシケイ酸*19 10
6.ジメチコン(25℃:6mm2/s) 5
7.ジメチコン(25℃:10万mm2/s) 5
8.水添ポリイソブテン*20 1
9.ジステアリルジアンモニウムヘクトライト*21 1.5
10.プロピレンカーボネイト 0.3
11.イソノナン酸イソノニル 9
12.レシチン 0.3
13.PEG−9ポリジメチルシロキセチルジメチコン 1
14.水添ロジン酸ペンタエリスリチル 1
15.2−エチルヘキサン酸セチル 残量
16.メタクリル酸メチルクロスポリマー(3μm) 8
17.ポリメチルシルセスキオキサン 2
18.カーボンブラック 1
19.酸化チタン 20
20.マイカ 2
21.酸化防止剤(ビタミンE) 適量
22.防腐剤(1,2−ペンチレングリコール) 適量
*19 SR1000(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*20 パールリーム46(日油社製)
*21 BENTONE 38V BC(エレメンティス社製)
A.成分(9)を成分(10)・(11)にて膨潤する。
B.成分(5)を成分(6)・(7)にて溶解する。
C.成分(14)を成分(15)にて溶解する。
D.成分(1)〜(4)・(8)・A・B・Cを110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(12)・(13)・(16)〜(22)を加えて均一に混合する。
E.Dを脱泡後、ジャーポットに流し込み充填し、冷却して成型する。
〔実施例10:リップクリーム(直接充填スティック状)〕
[配合(質量%)]
1.キャンデリラワックス*1 7
2.(エチレン/プロピレン)コポリマー(融点90〜99℃) 3
3.ミツロウ 5
4.2−エチルヘキサン酸セチル 3
5.トリエチルヘキサノイン 11
6.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 20
7.ワセリン 30
8.パラフィンワックス(融点50〜60℃) 2
9.ポリブテン 8
10.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
11.オリーブ油 1
12.ホホバ油 1
13.セラミド2 0.01
14.ヒアルロン酸 0.01
15.コラーゲン 0.01
16.酸化亜鉛 2
17.香料 適量
18.酸化防止剤(BHT) 適量
19.防腐剤(フェノキシエタノール) 適量
A.成分(1)〜(12)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(13)〜(19)を加えて均一に混合する。
B.Aを脱泡後、直接充填容器に流し込み充填し、冷却して成型する。
本発明のスティック状リップクリームは、成形性、なめらかな伸び広がり、フィット感のすべて点で満足のいくものであった。
[配合(質量%)]
1.キャンデリラワックス*1 8
2.フィッシャートロプシュワックス(融点91〜96℃) 2
3.マイクロクリスタリンワックス(融点60〜85℃) 2
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル−2 残量
5.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 20
6.2−エチルヘキサン酸セチル 5
7.デシルテトラデカノール 5
8.ワセリン 4
9.ジメチコン(25℃:20mm2/s) 0.5
10.シア脂 1
11.ジメチルシリル化無水ケイ酸*11 2
12.ポリメチルシルセスキオキサン*22 6
13.シリコン3%処理雲母チタン 3
14.シリコン3%処理ケイ酸・チタン処理マイカ 3
15.シリコン3%処理ベンガラ被覆雲母チタン 3
16.無水ケイ酸*23 13
17.香料 12
18.酸化防止剤(BHT) 適量
19.防腐剤(フェノキシエタノール) 適量
*22 TOSPEARL 150KA(モメンティブ・パフォーマンス・マテリ
アルズ社製)
*23 ゴッドボールE−90C(鈴木油脂工業社製)
A.成分(1)〜(10)を110℃〜120℃にて加熱溶解後、成分(11)〜(15)を加えて均一に混合する。
B.Aに成分(16)〜(19)を加えて均一に混合する。
C.Bを脱泡後、皿に流し込み充填し、冷却して成型する。
[配合(質量%)]
1.キャンデリラワックス*1 6
2.フィッシャートロプシュワックス(融点91〜96℃) 5
3.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 10
4.ステアリルジメチコン*24 3
5.イソノナン酸イソノニル 2
6.トリメリト酸トリトリデシル 残量
7.酢酸液状ラノリン 5
8.重質流動イソパラフィン(30℃:30,000mm2/s) 10
9.(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
(シメチルポリシロキサン混合物)*25 2
10.N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ
(オクチルドデシル/フィトステイル/ベヘニル)*26 5
11.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5
12.ポリメチルシルセスキオキサン*27 5
13.酸化チタン 15
14.黄酸化鉄 2
15.ベンガラ 0.5
16.黒酸化鉄 0.2
17.マイカ 7
18.無水ケイ酸(7nm、比表面積300m2/g) 1
19.フェノキシエタノール 0.1
*24:DC2503(東レ・ダウコーニング社製)
*25:KSG−16(信越化学工業社製)
*26:エルデュウPS−304(味の素社製)
*27:トスパール2000B*(モメンティヴ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
A:成分(1)〜(11)を100℃にて混合溶解する。
B:Aに成分(12)〜(19)を90℃にて加え均一に混合する。
C:Bを脱泡し、85℃にて金型に溶解充填後、4℃にて冷却。スティック状コンシーラーを得た。
[配合(質量%)]
1.キャンデリラワックス*1 2.5
2.ポリエチレンワックス(融点95〜105℃) 1
3.マイクロクリスタリンワックス*3 0.5
4.カルナウバワックス(融点90〜99℃) 0.5
5.イソステアリン酸デキストリン 1
6.ワセリン 1
7.デカ2−エチルヘキサン酸ポリグリセリル−10 20
8.ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン 0.5
9.セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5
10.ポリヒドロキシステアリン酸 0.6
11.シリコーン処理微粒子酸化亜鉛*27 5
12.シリコーン処理酸化チタン(0.25μm)*28 6
13.シリコーン処理ベンガラ*28 0.2
14.シリコーン処理黄酸化鉄*28 1.5
15.シリコーン処理黒酸化鉄*28 0.1
16.シリコーン処理セリサイト*28 2
17.長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサン*29 5
18.パラメトキシ安息香酸エチルヘキシル 3
19.ジメチコンクロスポリマー・シクロメチコン混合物*30 6
20.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
21.1,3−ブチレングリコール 10
22.塩化ナトリウム 0.1
23.精製水 残量
*28:11〜16のシリコーン処理 シリコーンKF−9901(信越化学社製)
*29:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製)
*30:シリコーンKSG−15(信越化学社製)
A:成分(1)〜(10)を90℃にて混合溶解する。
B:Aに成分(11)〜(16)を添加して、35℃で混合分散し、(17)〜(19)を添加する。
C:成分(20)〜(23)を混合溶解する。
D:Bを撹拌しながら、Cを添加し、乳化する。
E:Dを110℃に加熱溶解して、90℃で皿に流し込み、冷却固化して油中水型固形ファンデーションを得た。
Claims (3)
- 次の成分(a)および(b):
(a)キャンデリラワックス;
(b)グリセリンの重合度が7〜12であり、脂肪酸が炭素数6〜12の分岐脂肪酸であり、かつエステル置換度が65%以上である、ポリグリセリン脂肪酸エステル
を含有し、
成分(a)を1〜20%含有し、
成分(b)を1〜90%含有し、
成分(a)と成分(b)の質量割合(a)/(b)が、0.01〜10であることを特徴とする、スティック状の油性固形化粧料。 - 更に、成分(c)無水ケイ酸を含有することを特徴とする請求項1に記載の油性固形化粧料。
- 直接充填法により、または樹脂製の成形型を用いる充填法により、成型する工程を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の油性固形化粧料の製造方法。
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