JP7089386B2 - 皮膚外用組成物 - Google Patents
皮膚外用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7089386B2 JP7089386B2 JP2018058169A JP2018058169A JP7089386B2 JP 7089386 B2 JP7089386 B2 JP 7089386B2 JP 2018058169 A JP2018058169 A JP 2018058169A JP 2018058169 A JP2018058169 A JP 2018058169A JP 7089386 B2 JP7089386 B2 JP 7089386B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wax
- composition
- skin
- fatty acid
- external use
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
特に二次付着レス効果を向上させるために、肌への塗布後に、シリコーン系油剤が上層に、エステル油が下層に分離するような性質をもつ唇用化粧料が提案されている。
特許文献1には、モノイソステアリン酸グリセリンとメチルフェニルシリコーンと水および/またはグリセリンとワックスを特定量含む唇用化粧料が記載されている。
特許文献2には、水添ポリイソブテン、メチルフェニルシリコーン、親油性界面活性剤及びワックスを特定量含む唇用化粧料が記載されている。
特許文献3には、ブロック型アルキレンオキシド誘導体、ジメチルジフェニルポリシロキサン、ジイソステアリン酸ジグリセリル及び/又はトリイソステアリン酸ジグリセリルを特定量含む唇用化粧料が記載されている。
そして、特許文献4には、当該油性化粧料を肌や口唇に塗布すると、皮膚の水分や、空気中の水分により、多価アルコール変性シリコーンと油剤が相分離して化粧膜にツヤを与え、多価アルコール変性シリコーンが水分により粘性が高まって化粧膜が強固になり、化粧持続性が向上することが記載されている(段落0006)。
また、ワックスを含む油性固形化粧料の二次付着レス効果を向上させる技術を提供することを課題とする。
本発明の皮膚外用組成物は化粧もちに優れる。
ジフェニルジメチコンを含む本発明の皮膚外用組成物は、ロングラスティング効果及び保湿持続効果により優れる。
本発明の皮膚外用組成物に含まれる水添ポリイソブテン及び脂肪酸ポリグリセリンは、色材も抱え込むことができるため、色落ちや色移りが起こりにくい。
これらワックスを含む形態の本発明の皮膚外用組成物は、二次付着レス効果に特に優れる。
かかる形態の皮膚外用組成物は、二次付着レス効果に優れている。
植物性ワックスを含む形態の本発明の皮膚外用組成物は、二次付着レス効果、感触の良さ、そして成型性に優れる。
これらの植物性ワックスを含む形態の本発明の皮膚外用組成物は、特に二次付着レス効果に優れる。
これら合成ワックスを含む形態の本発明の皮膚外用組成物は、特に成型性に優れる。
本発明においては、20℃における粘度が、好ましくは10000mpa・s以上、より好ましくは50000mpa・s以上、さらに好ましくは100000mpa・s以上、さらに好ましくは120000mpa・s以上、さらに好ましくは130000mpa・s以上の高粘度の水添ポリイソブテン(以下、高粘性水添ポリイソブテンともいう)を使用することが好ましい。
低粘性水添ポリイソブテンの粘度の上限は特に限定されないが、20℃における粘度が、好ましくは1000mpa・s以下、より好ましくは500mpa・s以下、さらに好ましくは200mpa・s以下、さらに好ましくは100mpa・s以下である。
シリコーン系油剤を含有する本発明の皮膚外用組成物は、肌への塗布後に水添ポリイソブテン及び特定脂肪酸ポリグリセリンを含む肌に密着する層と、シリコーン系油剤を含む表層に分離する。そのため、経時で被膜表面につやを有する化粧もちの良い皮膚外用組成物を提供することができる。
また、シリコーン系油剤に加え、色材を含有する形態とすれば、色材が肌に密着する層に取り込まれるため、色落ちや色移りを効果的に防止することができる。
色材の含有量は好ましくは1~15質量%である。
なお、上記粘度は25℃、1気圧において定法(例えば、B型粘度計(DIGITAL VISMETRON VDA:芝浦システム株式会社製)を用いる測定)により得られる数値である。
シリコーン系油剤の含有量を前記範囲とすることによって、皮膚外用組成物の化粧もちをより向上させることができる。
シリコーン系油剤とイソステアリン酸ポリグリセリルの量比を前記範囲とすることによって、皮膚外用組成物の化粧もちをより向上させることができる。
これらは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらは、1種のみ用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の唇用化粧料は、二次付着レス効果、ロングラスティング効果及び保湿持続効果に優れる。
水添ポリイソブテン(20℃ 粘度:133800mpa・s、20℃ 粘度:1104000)と、種々の油剤を1:1の割合で混合し、ゲルを形成するか否か評価した。また、ゲルを形成した混合物については、これを6時間室温で静置し、ゲルの形態を維持しているか否かを評価した。結果を表1及び2に示す。なお、混合物をスクリュー管に充填した状態で90°に傾けたときに流動性を示さない状態のときに、ゲルの形態となっているものと評価した。
トリイソステアリン酸ポリグリセリル-10と、表3に列挙する油剤を1:1の割合で混合し、この混合物を6時間室温で静置し、ゲルの形態を維持しているか否かを評価した。表3に結果を示す。
表3に示す処方の油性固形化粧料を以下の方法で調製した。まず、成分(a)を105℃~110℃で加熱溶解し、ここへ成分(b)を投入し、100℃~105℃で攪拌し、溶解した。成分(b)の溶解を確認後、成分(c)を投入し、100℃~105℃で攪拌した。均一に攪拌ができたところで、112℃にて脱泡し、これを容器に充填することで、実施例1~9及び比較例1~3の油性固形化粧料を調製した。
(二次付着レス効果)
油性固形化粧料を適量上腕内側に塗布し、塗布から1分後に塗布面へ指を押し付け、押し付けた指をさらに白色版に押しつけて、付着した色素の量を指標に二段階評価をした。良好な二次付着レス効果が見られる場合は○、そうでない場合は×の評価をつけた。
(感触)
熟練の評価者に自己の肌に油性固形化粧料を塗布させ、その伸びやすさについて○と×の二段階評価をさせた。
(成型性)
調製した油性固形化粧料を熟練の評価者に観察させ、分離が観察される場合には×、分離が観察されない場合には〇の評価をつけた。
また、脂肪酸の炭素数12以上、ポリグリセリンの重合度5以上の条件に当てはまらないトリイソステアリン酸ポリグリセリル-2を含む場合には、成型性及び二次付着レス効果に劣っていた。
上述した実施例1に含まれるトリイソステアリン酸ポリグリセリル-10に代えて、表5に示す脂肪酸ポリグリセリルを配合した油性化粧料を試験例2と同様の方法で調製した。調製した油性固形化粧料について、二次付着レス効果を評価した。評価方法は◎、○、△、×の4段階評価としたこと以外は、試験例2と同じである。
Claims (11)
- 水添ポリイソブテン及び脂肪酸ポリグリセリンを含み、前記脂肪酸ポリグリセリンが、炭素数12以上の脂肪酸と重合度5以上のポリグリセリンのエステルであり、
前記水添ポリイソブテンと前記脂肪酸ポリグリセリンが、質量比1:1で混合したときにゲルを形成し、
ワックスを含む場合には、生物由来のワックスを含むことを特徴とする皮膚外用組成物。 - 水の含有量が1質量%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用組成物。
- シリコーン系油剤を含む、請求項1又は2に記載の皮膚外用組成物。
- 前記シリコーン系油剤がジフェニルジメチコンであることを特徴とする、請求項3~5の何れか一項に記載の皮膚外用組成物。
- 色材を有することを特徴とする、請求項3~6の何れか一項に記載の皮膚外用組成物。
- 植物性ワックス及び/又は動物性ワックス、並びに合成ワックスを含むことを特徴とする、請求項1~7の何れか一項に記載の皮膚外用組成物。
- 植物性ワックスを含むことを特徴とする、請求項8に記載の皮膚外用組成物。
- 前記植物性ワックスがカルナバロウ、キャンデリラロウ及びミツロウからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項9に記載の皮膚外用組成物。
- 前記合成ワックスが、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス及びポリエチレン・ポリプロピレンコポリマーワックスからなる群から選ばれる一種又は二種以上であることを特徴とする、請求項8~10の何れか一項に記載の皮膚外用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018058169A JP7089386B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | 皮膚外用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018058169A JP7089386B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | 皮膚外用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019167325A JP2019167325A (ja) | 2019-10-03 |
JP7089386B2 true JP7089386B2 (ja) | 2022-06-22 |
Family
ID=68107963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018058169A Active JP7089386B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | 皮膚外用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7089386B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022264968A1 (ja) | 2021-06-14 | 2022-12-22 | 株式会社コーセー | 油性化粧料 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009529032A (ja) | 2006-03-06 | 2009-08-13 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 親油性パーソナルケア組成物 |
WO2011071148A1 (ja) | 2009-12-11 | 2011-06-16 | 株式会社 資生堂 | 唇用化粧料 |
JP2011140481A (ja) | 2009-11-30 | 2011-07-21 | Shiseido Co Ltd | 唇用化粧料 |
JP2012250927A (ja) | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Shiseido Co Ltd | 唇用固形化粧料 |
JP2015193607A (ja) | 2014-03-28 | 2015-11-05 | 株式会社コーセー | 油性固形化粧料 |
JP2016056173A (ja) | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社 資生堂 | 唇用固形化粧料 |
JP2017114786A (ja) | 2015-12-22 | 2017-06-29 | ポーラ化成工業株式会社 | 皮膚外用組成物、水和膜形成方法及び水和膜形成剤 |
WO2018123824A1 (ja) | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 日清オイリオグループ株式会社 | 固形ワックス組成物及び固形油性化粧料 |
-
2018
- 2018-03-26 JP JP2018058169A patent/JP7089386B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009529032A (ja) | 2006-03-06 | 2009-08-13 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 親油性パーソナルケア組成物 |
JP2011140481A (ja) | 2009-11-30 | 2011-07-21 | Shiseido Co Ltd | 唇用化粧料 |
WO2011071148A1 (ja) | 2009-12-11 | 2011-06-16 | 株式会社 資生堂 | 唇用化粧料 |
JP2012250927A (ja) | 2011-06-01 | 2012-12-20 | Shiseido Co Ltd | 唇用固形化粧料 |
JP2015193607A (ja) | 2014-03-28 | 2015-11-05 | 株式会社コーセー | 油性固形化粧料 |
JP2016056173A (ja) | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 株式会社 資生堂 | 唇用固形化粧料 |
JP2017114786A (ja) | 2015-12-22 | 2017-06-29 | ポーラ化成工業株式会社 | 皮膚外用組成物、水和膜形成方法及び水和膜形成剤 |
WO2018123824A1 (ja) | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 日清オイリオグループ株式会社 | 固形ワックス組成物及び固形油性化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019167325A (ja) | 2019-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4714241B2 (ja) | 水中油型皮膚外用剤 | |
ES2533598T3 (es) | Composición cosmética acuosa que comprende alquilcelulosa | |
JP5732165B1 (ja) | うるおい補給用スティック状化粧料 | |
TWI478729B (zh) | 美妝化妝料及含有該美妝化妝料與頂塗劑之美妝組 | |
JP6209438B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP5952047B2 (ja) | 水中油型乳化組成物及び水中油型乳化組成物の製造方法 | |
JP7448930B2 (ja) | 油性固形クレンジング化粧料 | |
US20200352845A1 (en) | Cosmetic base and skin cosmetic using same | |
WO2017159247A1 (ja) | 油性クレンジング化粧料 | |
US20190321281A1 (en) | Water-in-oil emulsion cosmetics | |
JP2006036769A (ja) | 化粧用油中水型固形エマルション | |
US20180214369A1 (en) | Long-wear compositions containing silicone resin and silicone elastomer resin | |
US8779010B2 (en) | Water-in-oil emulsified cosmetic | |
JP6045844B2 (ja) | 水中油型乳化組成物 | |
JP6789630B2 (ja) | 皮膚外用組成物、水和膜形成方法及び水和膜形成剤 | |
JP7089386B2 (ja) | 皮膚外用組成物 | |
JP2024056833A (ja) | 油中水型乳化化粧料 | |
JP6618404B2 (ja) | 乳化保湿化粧料およびその使用方法 | |
JP6247849B2 (ja) | ジェル状皮膚洗浄料 | |
JP6687809B2 (ja) | 乳化化粧料 | |
JP2006028184A (ja) | 化粧用油中水型固形エマルション | |
JP6904744B2 (ja) | 油中水型口唇化粧料 | |
WO2019188119A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
KR101606776B1 (ko) | 유성 고체형태 화장료 | |
US20140017191A1 (en) | Water-In-Oil Emulsion Cosmetic Composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20211013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211019 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20211206 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220128 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220610 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7089386 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |