JP2017523114A5 - - Google Patents

Claims (10)

1. 板の強化方法において、
   ある材料を含む板を冷却するステップであって、前記板が第１および第２の板表面を有し、前記材料が転移温度を有し、前記冷却開始時に前記板が前記転移温度よりも高い温度にあるステップを含み、前記冷却するステップは、
   ａ．前記第１の板表面を、第１のヒートシンク表面に隣接して配置するステップであって、前記第１の板表面から前記第１のヒートシンク表面への熱伝導が起こるように、前記第１の板表面と前記第１のヒートシンク表面との間に第１の間隙を有し、前記第１の間隙が、前記第１の間隙の長さｇ_１および前記第１の間隙の面積Ａ_ｇ１を有するステップと、
   ｂ．前記第２の板表面を、第２のヒートシンク表面に隣接して配置するステップであって、前記第２の板表面から前記第２のヒートシンク表面への熱伝導が起こるように、前記第２の板表面と前記第２のヒートシンク表面との間に第２の間隙を有し、前記第２の間隙が、前記第２の間隙の長さｇ_２および前記第２の間隙の面積Ａ_ｇ２を有するステップと、
   ｃ．第１の気体の第１の流れを前記第１の間隙に供給し、第２の気体の第２の流れを前記第２の間隙に供給するステップであって、前記第１の気体が熱容量Ｃ_ｐ１および熱伝導率ｋ_１を有し、前記第２の気体が熱容量Ｃ_ｐ２および熱伝導率ｋ_２を有し、前記第１の気体の前記流れが質量流量
   

   

   （式中、
   

   

   は、０を超え（２ｋ_１Ａ_ｇ１）／（ｇ_１Ｃ_ｐ１）未満である）
   で前記第１の間隙に供給され、前記第２の気体の前記流れが質量流量
   

   

   （式中、
   

   

   は、０を超え、（２ｋ_２Ａ_ｇ２）／（ｇ_２Ｃ_ｐ２）未満である）
   で前記第２の間隙に供給され、それによって、前記第１および第２の流れは前記板に接触し、前記板が、対流よりも伝導によって冷却されるステップと
   で行われ、
   ｄ．前記板の表面圧縮応力および中央張力を発生させるのに十分となるように行われる、
   ことを特徴とする方法。
2. 前記第１のヒートシンク表面が複数の第１の開口部を有し、前記第２のヒートシンク表面が複数の第２の開口部を有し、第１の気体の第１の流れを前記第１の間隙に供給するステップが、前記複数の第１の開口部のみを介して前記第１の気体を前記第１の間隙に流すステップを含み、第２の気体の第２の流れを前記第２の間隙に供給するステップが、前記複数の第２の開口部のみを介して前記第２の気体を前記第２の間隙に流すステップからなることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. ラマンシフトによって測定して、前記板のガラス転移温度に対して少なくとも５０℃の前記板の前記第１の表面の表面仮想温度を付与するステップをさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
4. 板の強化方法において、
   ａ．板の少なくとも一部をその第１の表面上で、少なくとも部分的には、前記第１の表面と第１のヒートシンクとの間の間隙に供給される気体の流れまたは圧力によって支持するステップであって、前記板が転移温度を有するガラスを含み、前記板が前記ガラスの前記転移温度よりも高い温度にあるステップと、
   ｂ．前記気体を介した前記板の前記第１の表面からヒートシンクへの対流よりも熱伝導によって前記板を冷却するステップと
   を含むことを特徴とする方法。
5. 第１のヒートシンク表面を有する第１のヒートシンクと、
   第２のヒートシンク表面を有し、前記第１のヒートシンクとは反対側に配置される第２のヒートシンクと、
   前記第１のヒートシンク表面と前記第２のヒートシンク表面との間の間隙と
   を含む装置において、
   前記間隙は、気体からなり、加熱されたガラス板を収容し、前記加熱されたガラス板を対流よりも伝導によって冷却することで、熱強化板が得られるように構成されることを特徴とする装置。
6. 前記第１のヒートシンクおよび前記第２のヒートシンクが、前記間隙および気体源と流体連通した複数の開口部を含み、前記気体が前記気体源から前記間隙まで流れることを特徴とする請求項５に記載の装置。
7. 前記複数の開口部が１ｍｍ未満の最小断面寸法を含み、前記複数の開口部が、前記それぞれの第１および第２のヒートシンク表面に対して垂直から２０度以下の角度で配置されることを特徴とする請求項６に記載の装置。
8. 熱強化ガラス板において、
   前記ガラス板が、ミリメートルの単位で表される厚さｔ、ミリメートルの単位で表される長さｌ、およびミリメートルの単位で表される幅ｗを有し、ｔはｌより小さくかつｗより小さく、
   前記ガラス板が、前記厚さｔにおいて分離された第１の主面および第２の主面を有し、前記板の前記第１の主面が、前記第１の主面の任意の５０ｍｍ以下のプロファイルに沿って１００μｍの振れの最大差（ＴＩＲ）まで平坦であり、
   前記ガラス板が、１／℃の単位で表される低温線形ＣＴＥであるα^Ｓ _ＣＴＥ、１／℃の単位で表される高温線形ＣＴＥであるα^Ｌ _ＣＴＥ、ＧＰａの単位で表される弾性率Ｅ、℃の単位で表される歪み温度Ｔ_{ｓｔｒａｉｎ}、および℃の単位で表される軟化温度Ｔ_ｓｏｆｔを有するガラスを含み、
   前記ガラス板の前記第１の主面が、６００ＭＰａ未満であり、ＭＰａの単位で
   

   

   を超える熱的に誘発される表面圧縮応力を有し、
   式中、Ｐ_１は
   

   

   であり、
   Ｐ_２は
   

   

   であり、
   ｈは０．０２０ｃａｌ／ｓ・ｃｍ^２・℃（８３７．４Ｗ／ｍ^２Ｋ）以上であることを特徴とする熱強化ガラス板。
9. 前記第１の主面が１０×１０μの領域にわたって０．２〜０．７ｎｍＲａの範囲内の粗さを有することを特徴とする請求項８に記載のガラス板。
10. 熱強化ガラス板において、
    前記ガラス板が、ミリメートルの単位で表される厚さｔ、ミリメートルの単位で表される長さｌ、およびミリメートルの単位で表される幅ｗを有し、ｔはｌより小さくかつｗより小さく、
    前記ガラス板が、前記厚さｔにおいて分離された第１の主面および第２の主面を有し、前記板の前記第１の主面が、前記第１の主面の任意の５０ｍｍ以下のプロファイルに沿って１００μｍの振れの最大差（ＴＩＲ）まで平坦であり、
    前記ガラス板が、℃の単位で表される軟化温度Ｔ_ｓｏｆｔおよび℃の単位で表されるアニール温度Ｔ_{ａｎｎｅａｌ}、前記ガラス板の前記第１の主面上で測定され℃の単位で表される場合Ｔｆｓで表される表面仮想温度を有するガラスを含み、
    前記ガラス板が、（Ｔｆｓ−Ｔ_{ａｎｎｅａｌ}）／（Ｔ_ｓｏｆｔ−Ｔ_{ａｎｎｅａｌ}）で表される無次元表面仮想温度パラメータθｓを有し、
    前記パラメータθｓが０．２０〜０．９の範囲内であることを特徴とする熱強化ガラス板。