JPH0629148B2 - ガラス板の熱処理方法 - Google Patents

ガラス板の熱処理方法

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JPH0629148B2
JPH0629148B2 JP1138074A JP13807489A JPH0629148B2 JP H0629148 B2 JPH0629148 B2 JP H0629148B2 JP 1138074 A JP1138074 A JP 1138074A JP 13807489 A JP13807489 A JP 13807489A JP H0629148 B2 JPH0629148 B2 JP H0629148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガラス板、特に板厚が1.5〜3.0mmの薄いガラ
ス板において強度アップを図るようにしたガラス板の熱
処理方法に関し、詳細には加熱されたガラス板を室温に
まで冷却する間においてガラス板端縁周辺部のみに適宜
平面圧縮応力を付与する熱処理方法に係るものであり、
建築用はもちろん自動車用あるいは家具用等幅広く用い
られ、特に合せガラス用として有用なものとなるように
することができるものである。
〔従来の技術〕
最近、建築用として例えば高層ビルディングあるいは住
宅等、さらには自動車用として例えばフロントあるいは
サイド等の窓ガラスに、各種ガラス板が採用されつつあ
り、特に薄板ガラスを初め多機能を有するガラス板状体
が広く採用されてきている。
このような情勢のなかで、ガラス板、特に薄板ガラスに
おいて、ガラス素板あるいは加工時または加工後、さら
に運搬時、さらにまた例えば自動車窓への嵌め込み時
等、各工程でガラス板エッヂ部に受ける衝撃により破損
にまで及ぶこともあり、そのため取扱いには非常な注意
を必要とするものであり、また薄板化が進むにつれ、こ
とに薄板ガラスの合せ化も多くなる傾向を示し、それに
つれ薄板ガラス自身の強度アップをも必要となってきて
おり、このなかでガラス板の端縁周辺部において平面圧
縮応力を高めるようにして前記要求を達成しようとする
提案が種々なされている。
例えば、特公昭32-2684号公報には、屈曲しようとする
硝子の平板を所望の輪郭に成形切断することと、この成
形切断した硝子板を屈曲型の上に支持し、この硝子板を
その屈曲温度に在る間に屈曲させて該屈曲型の曲率に合
致させることと、この屈曲した該硝子板の焼なましを行
うに当ってこの焼なましの間に硝子板の冷却を制御して
その周縁部に圧縮帯を生じさせることとの各工程の結合
を特徴とする、周縁の破損に対し大きな抵抗力を有する
屈曲硝子板の製造法が記載され、また、2枚のガラス板
をプラスチック中間膜により積層した合せガラスにおい
て、上記合せガラス板の周辺部のみに圧縮応力を形成し
強化することで、合せガラス板の取扱い時におけるガラ
ス板周辺部よりの破砕、亀裂、破損に対し構造上一層の
抵抗力を有するためのものであることが記載されてお
り、また特公昭63-17777号公報には、板厚1.5mm乃至2.5
mmの2枚のガラス板を重ねて曲げ型に載置し、このガラ
ス板を550℃〜650℃に加熱して2枚同時に成型する工
程、重ね合わされたガラス板を少なくともその除冷域温
度450℃〜550℃の間を90℃/分〜150℃/分の冷却速度
で冷却し、ガラス板の端部から1.5cm以内に250kg/cm2
500kg/cm2の平面圧縮応力を生ぜしめる工程、周辺部に
平面圧縮応力の与えられた上記2枚のガラス板をその平
面圧縮応力の形成された面をそれぞれ外側にし、そのガ
ラス板間にプラスチック中間膜を挟み合せガラス組成体
を用意する工程、この合せガラス組立体を熱圧着し一体
化する工程の各工程よりなる合せガラスの製造法が記載
されており、さらに特公昭55-31097号公報には、積層さ
れた2枚の合せガラス素板を炉体内を通して湾曲加工、
強化加工するガラス板の加工装置において、炉体内の搬
送口から搬出口に向って順次連続して500℃〜750℃の加
熱帯と、180℃〜400℃の急冷帯と、200℃以下の冷却帯
とを設けると共に、上記加熱帯と冷却帯の間には断熱冷
却ダンパーを設け、急冷帯には該急冷帯内の温度範囲に
保持するための冷却装置を設けてなり、積層された2枚
の合せガラス素板を加熱帯にいて湾曲加工し、急冷帯に
おいて上記合せガラス素板の周辺部に平面圧縮層を形成
する様にしたガラス板の加工装置が記載され、徐冷温度
450℃〜550℃の間を90℃/分〜150℃/分の冷却速度
で、2枚重ねて曲げ型に載置し2枚同時に上面下面の周
辺部を冷却することが記載されており、さらにまた実公
昭63-21541号公報には、加熱炉から水平状態で搬送され
てきた板ガラス周縁を保持して、曲げ成形を行うリング
モールドの上端部を、傾斜面を有する尖部とし、この尖
部にステンレス鋼繊維からなる織布を被せるようにした
ので、板ガラスの周縁に接触するリングモールドの面積
が小さくなり、成形時に生じる型跡等を可及的に小さく
でき、また金属織布の間を冷却空気が通過するので、リ
ングモールドと板ガラスとの間に形成される空間、特に
板ガラス周縁部に形成される空間に冷却空気が籠ること
がなく急冷を有効に行なえ、板ガラス周縁部の強化度を
高めることができるという板ガラスの成形用リングモー
ルドが記載されている等が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上述した従来の特公昭32-2684号公報に記載された方法
においては、ガラス板全体の冷却を制御するとともに、
型成形面を越してガラス板の全周縁部を外側に突出しま
た該表面と接触しないようにすることによって、突出し
た全周縁部が急冷されるようにしたものであり、型のレ
ールに接触した部分が前記全周縁部に比して高温となる
というものであり、また特公昭63-17777号公報あるいは
特公昭55-31097号公報に記載されている方法においては
重ね合わされた二枚のガラス板の周辺部の上下方向ある
いは横方向より空気を吹き付けるか、加熱炉から取出し
放冷する等の手段で行うものであり、これらはいずれも
ガラス板の周辺部例えばガラス板端縁部から15mm以内を
型とフリーにしておくことで行うもので、どちらかとい
えば不均一冷却となりやすくソリあるいは変形を安定し
て充分に防ぐことができるとは必ずしも言い難いもので
あり、ガラス板の中央域を充分除冷されたような状態に
することが必ずしもでき難いものでもある。さらに実公
昭63-21541号公報に記載のものはリングモールドの上端
と板ガラスとが密接すると、急冷装置においてノズルか
ら吹出す冷却空気がリングモールド内に籠もってしまう
ため、ガラスの強度に重大な影響を与えるガラス板周辺
部の強度化が劣ることとなるのを防ごうとするものであ
って、前記ガラス板周辺部を他の部署と同等の強化度と
型跡を付けることがないものとしようとするもので積極
的にガラス板周辺部の強度をアップしようとするもので
はなく、単に該リングモールドを通常の屈曲・強化方法
に用いてもガラス板周辺部のみの強度アップは達成でき
難いものである等の問題があるものであった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなしたも
ので、特定温度にある平らなまたは曲げ加熱ガラス板を
特定温度に制御した受け取りリングフレームで受け取
り、徐冷または徐冷に近い冷却をすることによってガラ
ス板端縁周辺部を強度アップすることができ、どちらか
といえばガラス板中央域では通常的な冷却で生板に近い
強度を有するものにするガラス板の熱処理方法を提供す
るものである。
すなわち、本発明は、所望形状のガラス素板を加熱炉内
で550〜650℃に加熱し、平らな加熱ガラス板または該加
熱ガラス板を屈曲成形した曲げ加熱ガラス板を冷却して
強度アップを図るガラス板の熱処理方法において、前記
平らなまたは曲げ加熱ガラス板の端縁周辺部を、該加熱
ガラス板の温度に比して100〜600℃低い温度を有する受
け取りリングフレームで受け取り、ついで200〜500℃に
保持されているアニーリング炉内で3分以内滞留させた
後、さらに室温まで冷却することを特徴とするガラス板
の熱処理方法ならびに前記ガラス板端縁周辺部におい
て、50〜500kg/cm2の平面圧縮応力を生ぜしめるように
することを特徴とするガラス板の熱処理方法を提供する
ものである。
ここで、前記平らなまたは曲げ加熱ガラス板の温度を55
0〜650℃としたのは、通常屈曲成形、例えば曲げ型に応
じた形状に自重を利用して曲げ成型をする際またはプレ
スによる曲げ成型をする際あるいは再徐冷を行う際等に
おいて必要な温度であり、好ましくは590〜630℃であっ
て、この温度をそのまま利用するためであり、ガラス板
としては板厚が5mm程度を中心に各種ガラス板、特に板
厚が1.5〜3.0mmの薄いガラス板において、ことにそのな
かでも自動車用フロントガラスとして用いる合せガラス
の素板として有用である。
また、前記受け取りリングフレームの温度を加熱ガラス
板の温度より100〜600℃低い温度としたのは、100℃未
満の低い温度差であれば、ガラス板端縁周辺部における
平面圧縮応力がほとんど付与できず強度アップにつなが
らないものであり、600℃を越える高い温度差とする
と、ガラス板端縁周辺部における平面圧縮応力が大きく
なり過ぎ、例えば約600〜700kg/cm2等となってその内側
に生じる平面引張応力とのバランスあるいは中央域に及
す影響を考えると好ましくなく、場合によってはガラス
板端縁周辺部においてソリ等の変形、さらにはハマカケ
やクラック等キズにつながるものであって、最悪の場合
には破損を招くものであり、好ましくは200〜500℃低い
温度差である。またその受け取りリングフレームのアニ
ーリング炉内での保持時間は3分以下で充分であり、好
ましくは1.5分以下、最適には1分程度である。また受
け取りリングフレームの温度調節は例えば除冷炉として
の補助炉あるいは室温部から、平らなまたは曲げ加熱ガ
ラス板を受け取りに行くこと等で行ってもよく、あるい
は適時加熱または冷却装置を別途設けて温度調節を行っ
てもよいことは言うまでもない。
さらに受け取りリングフレームの少なくとも天端部には
通常SUSの金網がカバーされており、そのままかさらに
その上に断熱保温材としてカーボンクロス、ガラスクロ
ス等のカバーをして用いてもよいものであり、さらにま
た受け取りリングフレームとのガラス板端縁周辺部の接
触面は端縁から最大約20mm程度であり、好ましくは10〜
15mm程度である。
さらにアニーリング炉内の温度を200〜500℃としたの
は、受け取りリングフレームの加熱ならびに温度保持、
または前記加熱ガラス板を受け取りリングフレームで受
け取り後において徐冷または徐冷に近い条件とするため
に必要であり、好ましくは300〜480℃である。
さらにまた、前記平面圧縮応力が50〜500kg/cm2が好ま
しいとしたのは、50kg/cm2未満ではガラス板の強度アッ
プにはつながり難いものであり、500kg/cm2を越えると
その内側における平面引張応力あるいは中央域に及ぼす
影響またはエッジ部の補強による強度アップという所期
の目的からみて必らずしも良好な傾向ではなく、ガラス
板全体としてのバランス上も必要がないためである。
なお、本発明においては、ガラス板端縁周辺部を受け取
りリングフレームで以て受け取るようにしたので、上部
端縁のコーナー部を別途用意した押え具を適宜用いるよ
うにすることもできて、よりガラス板の端縁周辺部にお
けるソリ等の変形がなく、所望形状への精度をさらに向
上せしめることができ、ことに三方曲げ等複雑な曲率を
要求させるものでも高精度のものとなり、例えば自動車
窓等に取り付けるに際しても歪み等発現することがなく
なり、作業性の向上、歩留アップをもたらすものとなる
ものであり、より好ましいものである。
〔作用〕
上述したように本発明は、特定温度にある平らなまたは
曲げ加熱ガラス板の端縁周辺部を、この特定温度と特異
な温度範囲内で低く温度差をもたらすよう適宜コントロ
ールした受け取りリングフレームを用いて受け取り、徐
冷または徐冷に近い状態で冷却するようにしたことによ
り、風冷による冷却よりさらに均一に確実で安定してソ
フトな急冷を行うことができ、従来のように型枠におけ
る残存温度が冷却時に逆転してガラス板の型枠と接触し
ない部署より接触部署が高くなってしまうこともなくす
ことができて、前記端縁周辺部の平面圧縮応力とその内
側に発現する平面引張応力ならびに中央域への影響を従
来に比してよりバランスがとれたものとすることがで
き、しかも場合によってはガラス板の端縁のコーナー部
またはその附近等を軽く自由自在に押えるようにするこ
とで、多少強制的にもソリ等の変形を発現しないように
できるとともに、上下面から冷却するようになって、例
えば板厚が厚くなったとしてまたは2枚のガラス板を同
時に冷却する場合でも確実に対応できて冷却が行え所期
の平面圧縮応力を得ることができてガラス板端縁周辺部
の強度をアップすることができる等、本発明によって種
々の強度を有するガラス板を、ソリ等の変形を発現せ
ず、より高精度な成型品とすることができ、運搬や合せ
加工等の各種工程中あるいは自動車窓に取り付け時等の
作業においても、取り扱いにほとんど支障がなくなり、
破損等の発生もほとんど皆無にできるようになるもので
あり、さらに場合によっては従来の設備と作業状況のま
まで本発明の所期の目的を達成できることとなるもので
もある。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面に基づき詳細に説
明する。
第1図は、曲げ加熱ガラス板を受け取る受け取りリング
フレームを示す拡大組立斜視図、第2図は第1図のB〜
B視において加熱ガラス板を載置した際の(a)が部分拡
大縦断面図、(b)がその部分拡大斜視図、第3図は曲げ
工程の全体を示す平面図、第4図は第3図のA〜A視縦
断面図を示すものである。
第3、4図に示す一連のガラス板の加熱・屈曲等の熱処
理装置は、ロールコンベア1を具備し、ガラス素板2を
搬送しつつ加熱する加熱炉3と、加熱ガラス板2′を屈
曲するために該加熱炉の終端に配設する成形炉6内に吸
着具4を設け、下方より熱風を吹き上げる図示されない
風管を配設して、雰囲気温度が570〜670℃の範囲である
成形部5と、該成形炉を挾んだ一方に曲げ型7を載置す
る台車8を待機収容せしめるホット炉9と、その反対側
に成形炉6を挾んでシールチャンバー10を介してアニー
リング炉である補助炉11を配置するものである。
加熱炉3に続く成形炉6に密着するシールチャンバー10
内に、ワイヤで連結しシリンダーの作動で上下動するダ
ンパー12を設け、該チャンバーの空洞の底部に後述する
図示されない補助ロールを配設する。
このようにシールチャンバー10と接合する補助炉11は、
シールチャンバー10側とその反対側の両側面に削成し貫
通する開口部を有し、該補助炉内を200〜600℃の範囲で
特定温度に設定可能な高温部13と、300℃以下にセット
する低温部14とに区画する仕切りダンパー15を設け、該
ダンパーは該補助炉の天井の座に着座するシリンダーの
作動で上下動し、該補助炉内の天井および底面には図示
されない電力供給線で繋がれた電熱ヒーターを配置し、
さらに低温部14の天井にはダンパー付の複数の排気官22
を植設する。
補助炉11の下側には該補助炉の摺動手段として、レール
を敷設する架台がリニアベアリングを介して該補助炉を
支持し、該架台に着座する摺動用シリンダーのロッド
は、該補助炉の片端に固着するピースとナットで連結
し、摺動シリンダーの作動で補助炉11はレールに沿って
左右に移動する。
補助炉11の低・高温部一体な開口部は、図示されない架
溝上に着座するシリンダーでワイヤを介して上下動する
ダンパー16とシールチャンバーで塞ぐが、残りの部分は
支柱に取りつけたコ字状の高温部用の保温カバー17もし
くは低温部用の保温カバー18で両開口部を塞ぐものであ
る。
ダンパー16の前方は、レールを敷設する架台を配設し、
該レールの上部にはフレーム21で組立て取り外し可能な
受け取りリングフレーム19を載置した受取台車20が、そ
の端部のロールと架台上に立設する軸台に軸止し回転自
在な補助ロールとを介して載置し、レールに沿って移動
するが、補助炉11内でのフレーム21の支持は前述したシ
ールチャンバー10内の図示されない補助ロールによって
支えられ、受け取りリングフレーム19は成形部5内まで
進入する。
レールに沿って移動する受取台車20の駆動は、例えばフ
レームのロール側端部と連結するチエーンで正逆に駆動
するモーターにより伝動し、該モーターは高熱から隔離
した位置に配するのが望ましい。
第1、2図は第3図に示している受け取りリングフレー
ム19部の全体ならびに要部を拡大した各図であって、前
記フレーム21より支持バーを介してリング基台28を設
け、その上にボルト26で高さ調整自在にナット27でリン
グフレーム25を固定し、該リングフレーム25の天端を覆
い包含するように、例えば先ずSUSの金網24、ついでそ
の上にカーボンクロス等の各種クロスまたはフエルト23
を最外表としてカバーした構成の受け取りリングフレー
ム19を用い、曲げ加熱ガラス板2″の端縁周辺部29が例
えば20mm以下が重なるように接触載置させた状態を部分
拡大して示したものであり、この前後の曲げ加熱ガラス
板を受け取る前で載置してない時点での受け取りリング
フレームの全体をも拡大して示したものである。
上記ガラス板の熱処理装置を用いた際の実施例につい
て、その条件ならびにその結果を具体例として表1に例
示する。
すなわち、実施例では、板厚が約2mmの所望形状に切断
したガラス素板を上記加熱炉で610〜620℃に加熱し、上
記成形炉で屈曲成型し、室温またはアニーリング用補助
炉で適宜加熱されたSUS金網あるいはカーボンクロス等
を被覆カバーしてなる受け取りリングフレームで受け取
り、受け取りリングフレームを加熱した温度に保持され
ている補助炉でアニーリングを行い、例えば300〜200℃
程度まで降温させた時点で補助炉外に搬送し、放冷し所
要温度まで冷却するものであり、この得られた曲げガラ
ス板の端縁周辺部の全周について12〜18点を決めて、例
えば東芝製精密歪計(SVP-30-II)を用いて測定し、この
測定結果を平均し、平均した平面圧縮応力によってガラ
ス板の強度アップの程度を示したものである。
この実施例の結果からも明らかなように平面圧縮応力が
増加し、周辺部の強度アップが達成されていることを示
し、周辺部のうねりやソリ等の変形もなく、全体の曲率
も高精度で、受け取りリングフレームと接触したガラス
板端縁周辺部の表面も特に異常はなく平滑なものであっ
た。
比較例については、本発明の範囲外の条件におけるもの
で、クラックを発生したり、クラックが発生しなくても
ソリや変形を伴うこととなるものであったり、またガラ
ス板端縁周辺部の平面圧縮応力がほとんど変化なく強度
アップが図られたとは言い難いものである等であった。
なお、加熱炉、成形炉あるいは補助炉等については例示
した上記の熱処理装置にかぎらないことは言うまでもな
いことである。
[発明の効果] 本発明は、加熱ガラス板の端縁周辺部を直接受け取るよ
うにして必要最小限に効率よく急冷することができて、
ガラス板の端縁周辺部に平面圧縮応力を制御して付与で
きることとなってガラス板の強度が充分あるものとな
り、ソリ等の変形もなく高精度の成型をもたらし、合せ
ガラスの加工や運搬時などの取り扱い等の作業性も向上
し、窓などに取り付ける際も含め歩留と作業効率がよく
なり、自動車用窓ガラス等として用いた際にその軽量化
と安全性をも高めることができることになるガラス板の
熱処理方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】 図面は、本発明の一実施例を示し、第1図は本発明で用
いる受け取りリングフレームを示す組立斜視図、第2図
は第1図で示す受け取りリングフレームに曲げ加熱ガラ
ス板を受け取った際の(a)が部分拡大縦断面図、(b)がそ
の一部を示す部分拡大斜視図、第3図は加熱・曲げ工程
の全体を示す平面図、第4図は第3図のA〜A視縦断面
図を示すものである。 2′……加熱ガラス板、2″……曲げ加熱ガラス板 3……加熱炉、11……補助炉、13……高温部 14……低温部、19……受け取りリングフレーム 23……断熱保温材、24……SUS金網 25……リングフレーム、29……端縁周辺部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所望形状のガラス基板を加熱炉内で550〜6
    50℃に加熱し、平らな加熱ガラス板または該加熱ガラス
    板を屈曲成形した曲げ加熱ガラス板を冷却して強度アッ
    プを図るガラス板の熱処理方法において、前記平らなま
    たは曲げ加熱ガラス板の端縁周辺部を、該加熱ガラス板
    の温度に比して100〜600℃低い温度を有する受け取りリ
    ングフレームで受け取り、ついで200〜500℃に保持され
    ているアニーリング炉内で3分以内滞留させた後、さら
    に室温まで冷却することを特徴とするガラス板の熱処理
    方法。
  2. 【請求項2】前記ガラス板端縁周辺部において、50〜50
    0kg/cm2の平面圧縮応力を生ぜしめるようにすることを
    特徴とする請求項1記載のガラス板の熱処理方法。
JP1138074A 1989-05-31 1989-05-31 ガラス板の熱処理方法 Expired - Lifetime JPH0629148B2 (ja)

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JP1138074A JPH0629148B2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 ガラス板の熱処理方法
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EP90110308A EP0400631B1 (en) 1989-05-31 1990-05-30 Method for heat treatment of glass plate to strengthen its peripheral region
DE69007170T DE69007170T2 (de) 1989-05-31 1990-05-30 Verfahren zur Wärmebehandlung von Glasscheiben zum Härten der Randbereiche.

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JP1138074A JPH0629148B2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 ガラス板の熱処理方法

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JPH035333A JPH035333A (ja) 1991-01-11
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