JP2001307662A - 陰極線管用ガラスパネル - Google Patents

陰極線管用ガラスパネル

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JP2001307662A
JP2001307662A JP2000116214A JP2000116214A JP2001307662A JP 2001307662 A JP2001307662 A JP 2001307662A JP 2000116214 A JP2000116214 A JP 2000116214A JP 2000116214 A JP2000116214 A JP 2000116214A JP 2001307662 A JP2001307662 A JP 2001307662A
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stress
face portion
glass panel
cathode ray
glass
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Tsunehiko Sugawara
恒彦 菅原
Naoya Shimizu
直也 清水
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Asahi Glass Co Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B27/00Tempering or quenching glass products
    • C03B27/04Tempering or quenching glass products using gas
    • C03B27/06Tempering or quenching glass products using gas for glass products other than flat or bent glass plates, e.g. hollow glassware, lenses
    • C03B27/065Stresses, e.g. patterns, values or formulae
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    • C03B27/00Tempering or quenching glass products
    • C03B27/04Tempering or quenching glass products using gas
    • C03B27/06Tempering or quenching glass products using gas for glass products other than flat or bent glass plates, e.g. hollow glassware, lenses

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラスパネルを強化する場合、応力分布及び応
力値を制御して軽量化と破壊特性の向上を図る。 【解決手段】最大引張り応力が発生するフェース部外面
のスクリーン端近傍の圧縮応力σC Mと引張り応力σT M
及びフェース部中央の圧縮応力σC oと引張り応力σT O
が、|σC M|≧15MPa、|σC M/σTM|>2.5、
|σC M|>|σC O|、|σC M/σTM|>|σC O/σT O
であるガラスパネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にテレビジョン
放送受信等に用いられる陰極線管のためのガラスパネル
に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン放送受信等に用いる陰極線
管は、映像を表示するパネル部(以下ガラスパネルとい
う)と一端に電子銃を格納するネック部を具備する漏斗
状のファンネル部からなるガラスバルブで外囲器が構成
されている。前記ガラスパネルは略箱形で、スクリーン
(画像表示部)が形成される略矩形のフェース部とその
周縁にほぼ直角に延在して側壁を構成するスカート部か
らなっている。
【0003】このようなガラスパネルを用いた陰極線管
には、1気圧の内外圧力差が負荷されるので真空応力が
発生し、フェース部の短軸上及び長軸上のスクリーン端
部やフェース部とスカート部の結合部であるブレンドR
部近傍のスカート部の外表面に、大きな引張り応力(以
下引張り真空応力という)が比較的広範囲に発生するこ
とが知られている。
【0004】図5は、最も一般的な陰極線管の外表面に
発生する応力分布を示す。図中のσ 1は紙面に沿った応
力、σ2は紙面に垂直な方向の応力成分を示し、応力分
布に沿った数字はその位置における応力値(単位:MP
a)を、また+の符号は引張り応力、−の符号は圧縮応
力であることを示す。図には長軸及び短軸以外における
真空応力は示していないが、ガラスパネルのフェース部
において、長軸及び短軸以外の真空応力は相対的に低
い。
【0005】すなわち、陰極線管組み立て後におけるガ
ラスパネルには二次元的応力分布が存在し、これをフェ
ース部の外面についてみると、通常フェース部の中央部
よりスクリーン端部又はその近傍、すなわちスクリーン
端近傍に大きい引張り真空応力が発生する。特に、フラ
ットなフェース部を有するガラスパネルでは、球面状又
は円筒面状のフェース部のものに比べこの傾向が強く、
とりわけ短軸上のスクリーン端近傍に大きい引張り真空
応力が発生する。したがって、ガラスパネルの構造的強
度がこの引張り真空応力に対し十分に耐えうるものでな
いと、大気圧による静的疲労破壊を生じ陰極線管として
機能しなくなる。
【0006】このため、従来フラットなフェース部を有
するガラスパネルについては、有効な物理強化を行って
強度を確保しつつ薄肉化を図る方法が知られている。こ
の場合、通常の方法でガラスパネルを物理強化すると、
図6に示すようにガラスパネルの表面層に圧縮応力σC
が形成されると同時に、ガラス中心層に引張り応力σT
が形成される。そして、σCを高めるほど、フェース部
の肉厚を薄くできるが、実際にはσCを高めていくと、
σTも同時に|σC|≒2σTの関係で増大する。
【0007】フェース部の表面に発生した亀裂が、一旦
進展を開始し圧縮応力層を貫通して引張り応力層に到達
した場合には、亀裂の進展性はσTの大きさに左右され
るため、この値が大きいほどその歪エネルギーを解放し
ようとして亀裂が自走したり、分岐する。その結果、ガ
ラス破片が細片化し爆縮を生じやすくなる。
【0008】そこで、亀裂がガラス中心層の引張り応力
層に到達した場合でも、爆縮によるガラス細片の飛散を
抑制する方法として、ガラスパネルを物理強化する場合
に、σTを一定値以下に抑えるとともに、σTを|σC
に対して相対的に従来より小さくすることが提案されて
いる。具体的には、強化特性をσT<1/3|σC|、か
つσT<約14MPa(2000psi)にすることを
特徴としている(特開平2000−40476号公
報)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】物理強化したガラスパ
ネルがσT<1/3|σC|、かつσT<約14MPaを
満していても、σTが10MPaより大きかったり、フ
ェース部が高い圧縮応力をもって実質的に均一に強化さ
れている場合には、次のような問題がある。
【0010】すなわち、破壊時のガラス細片化を防止す
るために、ガラス中心層に形成される引張り応力を許容
範囲に抑制したまま、ガラス表面の強化圧縮応力の実用
範囲をフェース部全域にわたって拡大すると、つまりフ
ェース部全体に大きい強化圧縮応力を形成すると、ガラ
スパネルの平面方向に作用する引張り性の不要な残留応
力が過大となり、ガラスパネル製造工程において熱応力
で割れる確率が高まる。
【0011】さらにまた、ガラスパネルの爆縮を防止す
るためには、引張り真空応力が最大の領域に発生した亀
裂が周辺に進展するとき、フェース部の中央部に向かっ
て進展する亀裂の数を少なくする条件の確立が求められ
る。しかし、これまではフェース部の平面方向の応力分
布までコントロールする手段は一切用いられていない
し、フェース部の中央部と周辺部の強化圧縮応力分布
が、亀裂の進展に影響することも知られていない。ま
た、パネルガラスではσTの大きさが約10MPaを超
えると、一般に細片化が進むとされているが、強化圧縮
応力分布と自爆の関係については正確に把握されていな
い。
【0012】従来の強化方法で圧縮応力σCを大きくし
て更にガラスパネルの薄肉軽量化を図ろうとすると、σ
Tが10MPaを超えたり、フェース部の中央部に周辺
部と同等又はほぼ同等の圧縮応力σCが形成される。そ
の結果、ガラス中心層の引張り応力σTが表面層の圧縮
応力σCに対して抑制されていても、爆縮防止(防爆)
が損なわれたり、陰極線管の製造工程で熱割れが発生す
る。そのため、従来の方法は強化圧縮応力の実用範囲が
極めて制限され、ガラスパネルの強化圧縮応力を思うよ
うに高められないので、一層の薄肉軽量化を図ることが
困難であった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
なガラスパネルの物理強化における制約と問題に着目し
て、ガラス中心層に形成される引張り残留応力を許容範
囲に抑制したまま、ガラス表面の強化圧縮応力の実用的
範囲を従来より拡大するとともに、フェース部における
平面方向の強化応力分布を改善して、安全で軽量な陰極
線管用ガラスパネルを創出したものである。
【0014】具体的にはフェース部において亀裂が進展
する領域の強化応力値とその分布が、亀裂の進展特性に
影響を及ぼすことを見出し、大きい引張り真空応力が発
生するフェース部の周辺部に大きい強化圧縮応力を付与
し、フェース部の中央部には相対的に小さい強化圧縮応
力を付与することにより、破壊特性の優れた安全で軽量
な陰極線管用ガラスパネルを完成したものである。
【0015】すなわち、本発明は、スクリーンが形成さ
れる略矩形のフェース部と、該フェース部の周縁にほぼ
直角に延在して側壁を構成するスカート部とからなり、
少なくとも前記フェース部には物理強化により表面層に
圧縮応力、ガラス中心層に引張り応力が形成されている
陰極線管用ガラスパネルであって、前記フェース部の少
なくとも外面における圧縮応力が、フェース部の中央部
より周辺部の方が相対的に大きく、かつ陰極線管組み立
て後のフェース部において最大引張り真空応力が形成さ
れるスクリーン端近傍において15MPa以上であり、
フェース部のガラス中心層の引張り応力が10MPa以
下であることを特徴する陰極線管用ガラスパネルを提供
する。
【0016】また、本発明は、スクリーンが形成される
略矩形のフェース部と該フェース部の周縁にほぼ直角に
延在して側壁を構成するスカート部とからなり、少なく
とも前記フェース部には物理強化により表面層に圧縮応
力、ガラス中心層に引張り応力が形成されている陰極線
管用ガラスパネルであって、陰極線管組み立て後のフェ
ース部において最大引張り真空応力が形成されるスクリ
ーン端近傍における外面の圧縮応力σCMとガラス中心層
の引張り応力σTM、及びフェース部中央における外面の
圧縮応力σCOとガラス中心層の引張り応力σTOが、 (A)|σCM|≧15MPa (B)|σCM/σTM|>2.5 (C)|σCM|>|σCO| (D)|σCM/σTM|>|σCO/σTO| であることを特徴とする陰極線管用ガラスパネルを提供
する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のガラスパネルは、フェー
ス部の肉厚を一層薄くするために、フェース部外面で陰
極線管組み立て後に最大引張り真空応力が発生する部分
(以下この部分を最大σVT部分とする)に、この引張り
真空応力に対抗できる大きい強化圧縮応力が形成されて
おり、かつガラスパネルの自爆や爆縮などの破壊特性を
改善するために、ガラス中心層の引張り応力を抑制する
とともに、フェース部の中央部の圧縮応力が周辺部より
相対的に小さいことを特徴とする。
【0018】本発明において、ガラスパネルはガラスフ
ァンネルと封着して陰極線管の外囲器を構成するガラス
バルブとして知られているもので、スクリーンが形成さ
れる略矩形のフェース部とその周縁に略直角に延在して
側壁を構成するスカート部からなっている。前記フェー
ス部の外面は、フラット状、球面状、円筒面状のいずれ
でもよいが、陰極線管に組み立てられたとき、フェース
部のスクリーン端近傍に特に大きい引張り真空応力が発
生する、フラット状のフェース部を有するガラスパネル
に好適する。
【0019】フェース部のうちで最も破壊が生じやすい
のは最大σVT部分とされている。フェース部が略矩形の
ガラスパネルの場合、この部分はフェース部外面の短軸
上のスクリーン端近傍であることが確認されている。つ
まり、フェース部外面における引張り真空応力の発生状
況をみると、短軸、長軸又は対角軸により応力値が異な
ることはあっても、総じてフェース部のスクリーン周辺
に沿って、すなわちスクリーン端近傍の領域に大きい引
張り真空応力が分布する。通常の陰極線管の場合、引張
り真空応力はスクリーン端近傍の領域のうち、短軸上の
スクリーン端近傍において最大となる。一方、フェース
部の中央部には、圧縮性の真空応力が分布する。
【0020】本発明は、ガラスパネルを物理強化する場
合、引張り真空応力が分布する前記スクリーン端近傍に
積極的に大きい圧縮応力を形成し、圧縮性の真空応力が
分布する中央部の圧縮応力はスクリーン端近傍より小さ
くする。すなわち、図3に示すようにフェース部2の中
央部Cの強化圧縮応力より、周辺部Sの強化圧縮応力を
相対的に大きくする。その結果、フェース部の強化圧縮
応力は均一でなく、概観すると周辺部Sから中央部Cに
向かって漸減する応力分布を有する。この場合、応力値
や応力分布がフェース部の短軸、長軸及び対角軸により
若干異なることはあるが、このことは本質的な事項でな
い。重要なことは、大きい応力値の周辺部Sがこれより
低い応力値の中央部Cを包囲している応力分布である。
【0021】フェース部の強化応力分布をこのように積
極的に制御する主な理由は、次のとおりである。1つ
は、フェース部の中央部は圧縮性の真空応力の領域であ
るから、大きい強化圧縮応力を積極的に付与しなくても
強度面で支障が生じないことである。2つは、フェース
部の中央部の強化圧縮応力を周辺部より小さくすると、
亀裂が周辺部から中央部に向かって進展するのを回避又
は抑制できることである。さらに他の理由は、フェース
部の中央部における強化圧縮応力を小さくすれば、ガラ
ス中心層の引張り応力を容易に低く抑制できることであ
る。
【0022】また、前記フェース部2におけるガラス中
心層の引張り応力は、10MPa以下となっている。引
張り応力が10MPaより大きいと、フェース部の表面
に発生した亀裂が、表面層の圧縮応力層を貫通して引張
り応力層に達したとき、亀裂は大きい歪エネルギーのた
めに自走したり、その過程で高い頻度で分岐しながら進
展する。その結果、ガラスの破片が細化し爆縮が生じや
すい。ガラス中心層の引張り応力が10MPa以下であ
れば、ガラスの細片化を防いで爆縮を改善できる。
【0023】しかし、上記引張り応力は、本質的な強化
応力とは異なる不要な引張り残留応力となるためできる
だけ小さい方が望ましく、引張り残留応力の発生を抑制
して防爆を確実に得るには、8MPa以下であれば更に
望ましい。なお、スカート部のガラス中心層に形成され
る引張り応力も、フェース部と同様に10MPa以下と
なっている。
【0024】さらに、本発明の好ましい実施態様では、
このフェース部の最大σVT部分とフェース部中央の物理
強化を規制又は特定することにより理想的な物理強化を
実現し、従来方法に優るガラスパネルの軽量を図ってい
る。実際には、フェース部の短軸上のスクリーン端近傍
とフェース部中央の強化応力値を適正にすることにより
達成する。
【0025】これを図1及び図2に従って説明する。ガ
ラスパネル1のフェース部2には、前記したように短軸
側のスクリーン端近傍の領域aに相対的に大きい真空引
張り応力が発生し、この応力は短軸Yのスクリーン端近
傍で最大となる。したがって、このガラスパネルにおい
て最大σVT部分は、前記領域aの短軸Y上のスクリーン
端近傍ということになる。図1のbは、フェース部2の
中央部を便宜的に表示したもので、フェース部中央はこ
の領域bの中心位置として定めることができる。したが
って、これら領域a及び領域bは、図3の中央部C及び
周辺部Sにそれぞれ包含されており、最大σVT部分及び
フェース部中央はそれぞれ周辺部S及び中央部Cを代表
する基準位置として選定したものである。
【0026】図2は、前記最大σVT部分におけるフェー
ス部2の厚さ方向における応力分布を示す。σCMはフェ
ース部2の外側の表面層に形成された強化圧縮応力、σ
TMはガラス中心層に形成された引張り応力をそれぞれ表
している。図から明らかのように、σCM、σTMはそれぞ
れ最大圧縮応力及び最大引張り応力を指し、以下の説明
においても同様である。
【0027】本発明の好ましいガラスパネル1は、最大
σVT部分における前記σCM及びσTMが次の要件を満たし
ている。 (A)|σCM|≧15MPa (B)|σCM/σTM|>2.5 つまり、最大σVT部分に15MPa以上の圧縮応力σCM
を形成するとともに、この部分の引張り応力σTMを|σ
CM|に対し1/2.5以下に抑制している。この応力σ
TMを抑えた様子は、図2と図6とを対比すれば容易に理
解できる。図2の本例の場合、|σCM|を図6の通常の
物理強化より大きくしても、σTMは小さく抑制されてい
る。
【0028】|σCM|を15MPa以上にすれば、フェ
ース部の弱点部である最大σVT部分の衝撃強度を大きく
し、ガラスパネルを従来以上に軽量にできる。ガラスパ
ネルの疲労破壊の確実な防止とより一層の軽量化を達成
するには、|σCM|は20MPa以上が望ましい。|σ
CM|が15MPaより小さいと、フェース部の肉厚を従
来品より薄くした場合、最も強度の増大が要求される最
大σVT部分に所望の強度を確保することが困難となる。
15MPaより小さい|σCM|で、ガラスパネルに必要
な強度を得ようとすれば、必然的に肉厚を大きくせざる
を得ないので、従来品以上の軽量化はできない。
【0029】また、|σCM/σTM|≦2.5の場合に
は、爆縮に対する信頼度が失われ、ガラスパネルの軽量
化が困難となる。すなわち、フェース部の最大σVT部分
に例えば20MPaを超えるような大きな圧縮応力σCM
が形成された場合、この部分のσTMはσCMに伴って増大
するので10MPa以上になる恐れがある。σTMが10
MPa以上になると、最大σVT部分に発生した亀裂が進
展開始と同時に瞬時に解放される大きいエネルギーによ
って自走することは、前記したとおりである。
【0030】|σCM/σTM|≦2.5でこの亀裂の自走
を抑えるには、この部分の肉厚を増して最大引張り真空
応力を下げなければならないので、ガラスパネルの薄肉
軽量化を達成するうえで好ましくない。強化圧縮応力が
15MPa以上であっても、亀裂が自走しないようにす
るためには、|σCM/σTM|は2.5、好ましくは3.
0より大きいことが重要である。σCMとσTMが(B)を
満足していれば、大きいσCMに対してもσTMを従来と同
等又はそれ以下に抑制できる。
【0031】また、フェース部中央の外面に形成された
圧縮応力をσCO、ガラス中心層に形成された引張り応力
をσTOとしたとき、これらσCO、σTOと最大σVT部分に
おける前記σCM、σTMとが、次の関係を有している。 (C)|σCM|>|σCO| (D)|σCM/σTM|>|σCO/σTO| これら(C)、(D)は、ガラスパネルのフェース部に
おける強化特性を、フェース部中央と最大σVT部分との
応力値をもって規定している。
【0032】特に(C)は、前記したフェース部の中央
部と周辺部との応力分布を、フェース部中央と最大σVT
部分との応力値で表している。|σCM|≦|σCO|の場
合、フェース部中央には最大σVT部分と同等又はそれよ
り更に高い圧縮応力が形成される。その結果、|σCO
は15MPa以上となる。この大きな|σCO|は、フェ
ース部の周辺部で発生した亀裂をフェース部の中央部に
誘引し、同時に|σTO|を増大させるので、爆縮の防止
の面で好ましくない。爆縮をより完全に防止するには、
|σCO|が|σCM|に対し約20%以上小さいことが望
ましい。
【0033】次に、(D)について説明する。(D)
は、表面層の強化圧縮応力に対するガラス中心層の引張
り残留応力の抑制の程度を、フェース部中央は前記の最
大σVT部分より小さくすることを示している。|σCM
σTM|は(B)から2.5より大であるので、フェース
部の中央部を通常に強化すれば、|σCO/σTO|は約2
となり(D)は満たされる。したがって、フェース部の
中央部においては、必ずしも(B)が満たされていなく
ても支障ない。フェース部の中央部は、このように大き
い強化圧縮応力を必要としていないので、通常又は通常
に近い強化方法で強化できる。
【0034】一方、(D)が満たされなくなるのは、σ
TOが|σCO|に対して極端に小さくて、|σCO/σTO
が予想外に大きくなる場合である。|σCO/σTO|を大
きくするためには、最大σVT部分と同様な強い冷却が必
要となる。無理に|σCO/σ TO|を増大しようとすれ
ば、強化圧縮応力がそれほど要求されないフェース部の
中央部に大きい強化圧縮応力を付与し、同時にガラス中
心層の引張り残留応力を増大させるので好ましくない。
【0035】以上の説明から明らかのように、本例のガ
ラスパネルは、主として(A)、(B)でガラスパネル
の好ましい薄肉軽量化を図るに必要な強度を確保し、
(C)、(D)でガラスパネルの破壊特性を爆縮が防止
できるように改善できる。
【0036】本発明の更に好ましいガラスパネルは、最
大σVT部分における前記σCM、σTM、及びスカート部に
おける外面の圧縮応力σCSとガラス中心層の引張り応力
σTSが次の要件を満たしている。ここで、σCSとσTS
スカート部の主要部の任意位置における強化応力であ
る。 (E)|σCM|>|σCS| (F)|σCM/σTM|>|σCS/σTS| ガラスパネルの全体を物理強化したとき、上記(E)及
び(F)が満たされなくなるのは、スカート部を最大σ
VT部分より強く風冷し、スカート部に必要以上の大きい
強化圧縮応力を付与し、かつ|σTS|を著しく抑えた場
合である。
【0037】強化されたガラスパネルが(E)、(F)
のいずれか1つを満足していないと、ガラスパネルの平
面方向に作用する引張り性の不要な残留応力が過大とな
り、ガラスパネルや陰極線管の製造工程において熱応力
で割れる確率が高まる。このような問題を解消するに
は、スカート部をフェース部より弱く強化すればよい。
フェース部を弱く強化すると、|σCS|が|σCM|より
小さくなり、|σCS/σ TS|を|σCM/σTM|より容易
に小さくすることができる。
【0038】本発明のガラスパネルは、フェース部の最
大σVT部分以外の外面にも強化圧縮応力が形成されてい
る。実際に、最大σVT部分以外のフェース部のスクリー
ン端近傍には、例えば発生する真空応力に見合った所望
の強化圧縮応力が形成されている。通常、この部分の強
化圧縮応力は、最大σVT部分の強化圧縮応力より小さい
が、最大σVT部分より大きい強化圧縮応力も許容され
る。そして、最大σVT部分以外の強化圧縮応力が大きい
場合、例えば15MPa以上のときは、前述の最大σVT
部分と同様にガラス中心層の引張り応力が10MPa以
下になるように抑制する。なお、ガラスパネルの内面に
も外面とほぼ同等又はそれより小さい強化圧縮応力が形
成されている。
【0039】本発明のガラスパネルは、次の方法により
得ることができる。一般に、フェース部の周辺部は中央
部に比して肉厚が厚く、ガラスパネルの3次元的な形状
の影響も受けて冷え難い。したがって、周辺部を中央部
と同じように冷却すると、周辺部の冷却速度は中央部に
比べて低いため、表面層に形成される圧縮応力は中央部
の圧縮応力より小さくなる。同時に、表面層の強化圧縮
応力とガラス中心層の引張り応力との比も中央部の比よ
り小さくなってしまうので、フェース部のスクリーン端
近傍の最大σVT部分に、ガラス中心層の引張り応力を抑
制しながら、他の部分より大きい強化圧縮応力を形成で
きない。
【0040】そこで、物理強化する際の加熱温度や冷却
条件を、フェース部の位置により意図的に変えることが
有効である。具体的には、例えばフェース部の中央部と
スクリーン端近傍、スクリーン端近傍の最大σVT部分と
それ以外の部分とで強化条件を変える。一般には冷却条
件を変える。特に、最大σVT部分の冷却が重要であり、
その最も簡便な方法としては、例えばこの部分の強化条
件を部分的にかつ精緻にコントロールして、他の領域よ
り強く急冷することが挙げられる。また、フェース部の
中央部の冷却を抑えると、中央部の圧縮応力を周辺部よ
り相対的に小さくするのに有効である。実際には、これ
らの方法の単独又は併用によりガラスパネルを冷却すれ
ばよい。冷却されたガラスパネルは、徐冷炉で徐冷す
る。なお、本発明において応力値はすべて後述するよう
にガラスパネルの所定位置から測定片を切り出し、これ
をバビネ補整器法により測定した値を用いる。
【0041】
【実施例】本発明の実施例を比較例とともに表1に示
す。使用したガラスパネルはアスペクト比が4:3の旭
硝子社製のフェース部外面がフラット状の34型のもの
であり、ガラスの厚みはフェース部の中央が17.5m
m、短軸におけるスクリーン端が19.3mmで、通常
のものより薄くなっている。これらのガラスパネルの最
大引張り真空応力が形成される位置は、短軸のスクリー
ン端近傍にある。ガラスパネルは実施例、比較例とも同
じものを使用した。
【0042】強化のための熱処理は、成形後に金型から
取出した後、25秒経過したガラスパネルに対して行
い、その開始時のフェース部(正確にはスクリーン端)
の温度は約540℃であった。急冷手段としては、約2
5℃の室温の空気により短軸上のスクリーン端部を冷却
時間を変えて重点的に冷却する方法を用いた。このとき
冷却時間は、実施例1が約40秒、実施例2が約70秒
であった。冷却後、徐冷炉で徐冷した。
【0043】強化後のフェース部の応力測定は、図1に
示すようにガラスパネル1の短軸端部を最大σVT部分と
スカート部6を含む形で、幅13〜15mm、長さ約1
50mmの測定片4(図4参照)として切り出し、また
フェース部の中央部からフェース部中央を含む形で幅1
3〜15mm、長さ約70mmの測定片5を同様に切り
出した後、これら試験片について応力を次の要領でバビ
ネ補整器法により測定した。測定片4の強化応力測定
は、あらかじめ最大σVT部分の位置を確認しておき、こ
の位置で最大σVT部分の応力を測定した。また、測定片
5については測定片の中間点でフェース部中央の応力を
測定した。測定結果を表1に示す。表1において、RM
は|σCM/σTM|を示し、ROは|σCO/σTO|を示
す。
【0044】なお、ガラスパネルはこれら試験片以外の
部分も強化されており、スカート部の応力が次のようで
あることを確認した。すなわち、スカート部の圧縮応力
はフェース部の最大σVT部分の圧縮応力より小さく、か
つ圧縮応力/引張り応力も前記最大σVT部分の圧縮応力
/引張り応力より小であった。参考までに、測定片4に
ついて最大σVT部分の圧縮応力層の厚みを測定したとこ
ろ、実施例1ではガラスの肉厚の約20%、実施例2で
はガラスの肉厚の約18%であった。
【0045】耐圧強度は、各条件で得られたサンプルか
ら5個を抜き出し、#150エメリー紙により一様に加
傷したガラスバルブに水圧により加圧して外圧付加試験
を行い、破壊に至ったときの内外圧力差を求め平均値で
評価した。爆縮防止試験(防爆試験)は、各強化条件で
得られたサンプルの任意の10個について、この分野で
常用されている12J以上のエネルギーでミサイル法に
より行った。その試験結果を表1に併記する。耐圧強度
は、0.25MPa以上であれば合格品である。
【0046】表1から明らかのように本発明の実施例1
及び実施例2のガラスパネルは、いずれも耐圧強度に合
格しており、かつ防爆試験はすべて合格し不合格率は0
であった。また、実施例1と実施例2の防爆試験の不合
格率は両者とも0であるが、亀裂の進展状況及びガラス
の破砕状況は実施例2の方が良好であった。これに対
し、各比較例のガラスパネルは耐圧強度は合格している
が、防爆試験では最も良い比較例1でも50%が不合格
であり、比較例2、比較例4及び比較例5はすべて不合
格であった。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように大きい引
張り真空応力が発生するフェース部外面のスクリーン端
近傍の強化圧縮応力を、フェース部の中央部の強化圧縮
応力より大きくすることにより、破壊特性が優れかつ軽
量なガラスパネルを得ることができる。
【0049】さらに、フェース部のスクリーン端近傍の
最大σVT部分に、ガラス中心層の引張り応力を抑制しな
がら表面層に大きい強化圧縮応力を形成するとともに、
フェース部の中央部の強化圧縮応力を相対的に小さくす
ることにより、強化圧縮応力の実用的範囲を従来より拡
大してガラスパネルの一層の軽量化と優れた破壊特性及
び安全性が得られる。
【0050】さらに、陰極線管の外面に機械衝撃が加わ
っ場合、スクリーン端近傍の高い強化圧縮応力とフェー
ス部の中央部の強化圧縮応力を相対的に低くした応力分
布の存在が、亀裂の進展とフェース部の中央部への波及
を抑制し爆縮の確率を低める。そして、たとえ亀裂がガ
ラス中心層の引張り応力層まで達したとしても、引張り
応力を小さく抑えているので、亀裂の自走を抑制でき爆
縮の危険性を回避できる。これらの効果により、機械衝
撃や陰極線管組み立て中の熱衝撃による爆縮や完成後の
疲労破壊を招かない強固で軽量な陰極線管ガラスバルブ
を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるガラスパネルのフェース
部の外側方向から見たときの平面図。
【図2】図1のガラスパネルの最大σVT部分における応
力分布図。
【図3】図1のガラスパネルのフェース部の他の平面
図。
【図4】測定試験片の断面説明図。
【図5】陰極線管のガラスバルブに発生する応力分布の
説明図。
【図6】通常の物理強化における応力分布図。
【符号の説明】
1:ガラスパネル 2:フェース部 3:スクリーン 4、5:測定片

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スクリーンが形成される略矩形のフェース
    部と、該フェース部の周縁にほぼ直角に延在して側壁を
    構成するスカート部とからなり、少なくとも前記フェー
    ス部には物理強化により表面層に圧縮応力、ガラス中心
    層に引張り応力が形成されている陰極線管用ガラスパネ
    ルであって、前記フェース部の少なくとも外面における
    圧縮応力が、フェース部の中央部より周辺部の方が相対
    的に大きく、かつ陰極線管組み立て後のフェース部にお
    いて最大引張り真空応力が形成されるスクリーン端近傍
    において15MPa以上であり、フェース部のガラス中
    心層の引張り応力が10MPa以下であることを特徴す
    る陰極線管用ガラスパネル。
  2. 【請求項2】陰極線管組み立て後のフェース部において
    最大引張り真空応力が形成されるスクリーン端近傍の前
    記圧縮応力をσCM、引張り応力をσTMとしたとき、|σ
    CM|≧15MPa、σTM≦10MPa、かつ|σCM/σ
    TM|>2.5である請求項1に記載の陰極線管用ガラス
    パネル。
  3. 【請求項3】前記フェース部の少なくとも外面における
    フェース部中央の圧縮応力が、前記最大引張り真空応力
    が形成されるスクリーン端近傍の圧縮応力の80%以下
    である請求項1又は2に記載の陰極線管用ガラスパネ
    ル。
  4. 【請求項4】スクリーンが形成される略矩形のフェース
    部と該フェース部の周縁にほぼ直角に延在して側壁を構
    成するスカート部とからなり、少なくとも前記フェース
    部には物理強化により表面層に圧縮応力、ガラス中心層
    に引張り応力が形成されている陰極線管用ガラスパネル
    であって、陰極線管組み立て後のフェース部において最
    大引張り真空応力が形成されるスクリーン端近傍におけ
    る外面の圧縮応力σCMとガラス中心層の引張り応力
    σTM、及びフェース部中央における外面の圧縮応力σCO
    とガラス中心層の引張り応力σTOが、 (A)|σCM|≧15MPa (B)|σCM/σTM|>2.5 (C)|σCM|>|σCO| (D)|σCM/σTM|>|σCO/σTO| であることを特徴とする陰極線管用ガラスパネル。
  5. 【請求項5】前記フェース部のガラス中心層に形成され
    る引張り応力が、10MPa以下である請求項4に記載
    の陰極線管用ガラスパネル。
  6. 【請求項6】スクリーンが形成される略矩形のフェース
    部と該フェース部の周縁にほぼ直角に延在して側壁を構
    成するスカート部とからなり、前記フェース部とスカー
    ト部には物理強化により表面層に圧縮応力、ガラス中心
    層に引張り応力が実質的に形成されている陰極線管用ガ
    ラスパネルであって、陰極線管組み立て後のフェース部
    において最大引張り真空応力が形成されるスクリーン端
    近傍における外面の圧縮応力σCMと引張り応力σTM、及
    びスカート部における外面の圧縮応力σCSと引張り応力
    σTSが、 (E)|σCM|>|σCS| (F)|σCM/σTM|>|σCS/σTS| である請求項1〜5のいずれかに記載の陰極線管用ガラ
    スパネル。
  7. 【請求項7】前記フェース部の外面が実質的にフラット
    であり、最大引張り真空応力が形成される領域がフェー
    ス部の短軸上のスクリーン端近傍である請求項1〜6の
    いずれかに記載の陰極線管用ガラスパネル。
  8. 【請求項8】前記フェース部の内側の表面層に、外側の
    表面層の圧縮応力とほぼ等しい圧縮応力が形成されてい
    る請求項1〜7のいずれかに記載の陰極線管用ガラスパ
    ネル。
  9. 【請求項9】前記圧縮応力σCMが20MPa以上である
    請求項1〜8のいずれかに記載の陰極線管用ガラスパネ
    ル。
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