JP3557828B2 - 陰極線管用パネルガラス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にテレビジョン放送受信等に用いられる陰極線管用パネルガラス(以下パネルとする)、特に物理強化法によって強化されたパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
パネルの表面に圧縮応力層を形成して表面強度を向上させ、陰極線管製造中の熱的破損の防止や陰極線管完成後の破損の防止を目的としたパネルが知られている。本出願人はこの種のパネルに関し、各種提案をしている(特開平7−21944、特開平7−142012、特開平7−142013)。
【0003】
このパネルの強化の過程においては、金型内からパネルを取り出した後、ガラス内部と表面の大きな温度差を維持したまま、徐冷点以下まで冷却し大きな一時歪みを得ている。しかし、かかる状態で冷却を継続した場合、ガラス内に蓄積される一時歪みが過剰となり、冷却過程で自爆したりして実用性を失う。このため、適度に一時歪みを緩和させるための徐冷操作を行い実用性を確保している。
【0004】
一方、ガラスを徐冷点以下まで冷却し大きな一時歪みを得る過程においては、肉厚分布や空冷による熱流束の分布等パネルの三次元的な構造に起因して、肉厚方向のみならず平面方向にも温度分布を生じる。特にパネルフェース部の内面コーナー部は、通常の製法ではフェース中央に対してパネルの三次元構造の影響により冷却速度が遅れる。
【0005】
この過程では、ガラスの冷却速度が高いほど肉厚方向の温度勾配が大となり、強化度が高まるので、この条件下では必然的にフェースコーナー部の強化応力(強化により得られる圧縮応力)が中央部に対して低くなる。
【0006】
とりわけ、フェースコーナー部の熱容量に対してこの過程での冷却時間が充分でないと、コーナー部肉厚の中央点が歪み点以上で徐冷過程に入る場合には、充分歪み点以下に冷却されているフェース中央部に対し、コーナー部の冷却が不充分となるため強化応力が小となり、はなはだしい強化応力の分布を生じる。
【0007】
また、フェースの内面コーナー部はスカート部に対しても冷却が遅れるため、スカート部に拘束または影響されることに起因する平面方向の引張り応力が前記強化応力に重畳する形で残留する。この残留応力は、パネルフェース中央部を周辺部に対して内面側に凸に変形させるモードが支配的である。
【0008】
したがって、通常の方法で物理強化されたパネルは、その三次元構造に起因する冷却過程の温度分布のために、どうしてもフェース中央部に対してフェース周辺部の強化応力が、またフェース外面部に対してフェース内面部の強化応力が、小さくなる応力分布を有する。
【0009】
このような応力分布を有するパネルは、分布の程度が大きい場合には、陰極線管製造中の熱的破損の防止に対する効果が必ずしも充分でなく、熱処理時間の短縮にも限界があった。特に、加熱過程ではフェースの内面に引張り応力が発生するため、内面の低強度の領域に対して圧縮残留応力を改善することが強く望まれていた。
【0010】
また、この陰極線管の防爆テストを実施すると、パネルが物理強化されているため、ガラス破片が細分化し、かつ飛散量が多くなりやすい。そのため強化応力をむやみに高めることができない問題があった。
【0011】
つまり、防爆テスト時に前記の応力分布をもつパネルフェース内を亀裂が進展するケースでは、内面の圧縮残留応力が外面よりも小さいため、引張り応力として開放されるエネルギーが外面より内面の方が大きくなり、外面の強化応力が同等であっても、内面側で亀裂が分岐しやすくなる。この結果、内外面で亀裂の進展のアンバランスが生じ、細片が発生しやすくなるとともに飛散量も多くなると考えられる。
【0012】
一方、平面方向の残留応力はフェースの内面側に凸になるモードを有するので、この応力が開放される際に外方向の運動が誘発されるため、これによっても防爆が不安定になる。特に、パネルフェースの曲率が小さくフラットに近いパネルでは、大気圧によるフェース面の内面方向への変形を、バンド補強により元の状態に回復させようとするとき、このフェース面の回復量が充分に取れないので、回復方向と反対方向に発生する上記残留応力は、防爆を不安定にする一要因となっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような強化応力分布を有するパネルが有する前記問題を解決しようとする。
すなわち、本発明はパネルの三次元構造に起因する冷却過程での温度分布によって、フェース部に発生する応力分布がパネルの強度および安全性に大きく影響することを見出し、フェース内面中央部に対してその周辺部の圧縮応力が小さくなる応力分布を改善し、陰極線管製造中の熱的破損の防止効果を高めて防爆特性の不安定さを解消することを課題とする。さらに、この応力分布の改善により、従来では許容されないような高い圧縮応力でも充分機能しうるパネル、および薄肉化しうるパネルの実現を図ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、略矩形のフェース部とその側壁を構成するスカート部とを有し、該フェース部の有効画面部の内外面に肉厚の1/10以上の厚さの圧縮応力層が形成されている陰極線管用パネルガラスにおいて、有効画面部の中央部における内面の圧縮応力値をσci、有効画面部の対角軸線の端部近傍における内面の圧縮応力値をσdiとするとき、0.4≦σdi/σci≦1.0であることを特徴とする陰極線管用パネルガラスを提供する。
【0015】
また、略矩形のフェース部とその側壁を構成するスカート部とを有し、該フェース部の有効画面部の内外面に肉厚の1/10以上の厚さの圧縮応力層が形成されている陰極線管用パネルガラスにおいて、有効画面部の対角軸線の端部近傍における、内面の圧縮応力値をσdi、外面の圧縮応力値をσdoとするとき、0.4≦σdi/σdo≦1.4であることを特徴とする陰極線管用パネルガラスを提供する。
【0016】
また、前記圧縮応力値σdiが、5.0≦|σdi|≦25.0(MPa)である上記陰極線管用パネルガラスを提供する。
また、前記有効画面部の対角軸線上において、フェース部外面の中心軸から有効画面の端点までの距離をr(mm)、該端点から有効画面中央における接平面までの距離をz(mm)とするとき、0≦z≦r2 /(1×104 )である上記陰極線管用パネルガラスを提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のパネルは、略矩形のフェース部とその側壁を構成するスカート部とを有しており、このフェース部の有効画面部が陰極線管の画像面を形成する。そして、この有効画面部の内外面には、肉厚の1/10以上の厚さの圧縮応力層が形成されている。つまり、本発明のパネルは、かかる圧縮応力を実質的に取り除いた通常のパネルと異なり、物理強化により少なくともフェース部に所定の圧縮応力を付与せしめている。
【0018】
この圧縮応力層の厚さがフェース部の肉厚の1/10より小さいと、強度が低下するために陰極線管の安全性の向上やパネルの薄肉化を図ることが困難となる。また、この圧縮応力層の厚さが小さいと、フェース面が外傷を受けたとき強度の低下が著しい。
【0019】
本発明は、フェース内面の圧縮応力が小さい領域の強化度を相対的に高めてこの部分の圧縮応力を大きくすることにより、応力分布の改善を図る。フェース内面では、前記したようにパネルの三次元構造に起因する冷却過程の温度分布によって、圧縮応力は中央部で最も大きくなり、フェース周辺部に向かって漸減する。したがって、応力分布として見ると、スカート部に近い周辺部が応力の小さい領域となる。とりわけ、フェース内面の対角軸線の端部近傍すなわち略矩形のフェース内面のスカート部に比較的近いコーナー部は、圧縮応力がフェース面の中で他部分より小さい領域である。
【0020】
本発明は、このフェース内面の対角軸線の端部近傍における圧縮応力値σdiを、フェース内面の中央部の圧縮応力値σciに対し、0.4≦σdi/σci≦1.0、好ましくは0.5≦σdi/σci≦0.8にする。
さらに、フェース部の対角軸線の端部近傍における外面の圧縮応力値をσdoとするとき、前記σdiとσdoの関係が0.4≦σdi/σdo≦1.4、好ましくは0.5≦σdi/σdo≦1.0となるようにする。
【0021】
ここで、σci、σdi、σdoは図1に示す方法により求める。パネル1のフェース中央部から測定片2(例えば15mm×30mm)、対角軸線上のコーナー部から測定片3(例えば15mm×100mm)を切り出し、これら測定片の表面における圧縮応力をJIS−S2305直接法(セナルモン法)による光弾性応力計を用いて測定する。
【0022】
前記したようにフェース中央部は圧縮応力が最大の領域、上記コーナー部は最小の領域であるので、測定片2および測定片3は、それぞれこれら圧縮応力の最大領域および最小領域を代表する測定片である。そして、σciはこの測定片2の最大応力値、σdi、σdoは測定片3の最小応力値として定める。
【0023】
実際には、σciは、測定片2のほぼ中心部の圧縮応力値であり(図3参照)、σdiおよびσdoはパネルの形状および大きさ等により若干異なることがあるが、多くの場合は測定片3のスカート部側からL(通常約20mm)だけ内側に入ったところの圧縮応力値として求めうる(図2参照)。
【0024】
σdi/σciが0.4より小さいと、陰極線管製造中の熱的破損や防爆特性改善に有効でない。また、1より大きいと、コーナー部の強い急冷を必要とするために、成形工程中で割れやすくなり実用的でない。これらの効果が充分に得られかつ割れを確実に防止するには、σdi/σciは0.5〜0.8が好ましい。
【0025】
一方、σdi/σdoが0.4より小さいと同様に陰極線管製造中の熱的破損や防爆特性の改善が得られなくなり、1.4より大きいと、コーナー部の強い急冷を必要とするため、成形工程で割れやすくなる。また、1.0より大きいと、陰極線管の真空力により発生する応力が外面側で引張りであるため、耐圧強度の向上が有効でなくなり、パネルの充分な薄肉化が図れなくなる。σdi/σdoは0.5〜1.0がより好ましい。
【0026】
さらに、本発明の好ましい実施態様ではこのようなパネルの応力分布において、|σdi|を5.0〜25.0MPa、好ましくは6.0〜20.0MPaにする。|σdi|が5.0MPaより小さいと、パネルの強化度が全体的に低下するので、陰極線管製造中またはその後において破損を生じたり、所望の防爆効果が得られなくなる。一方、25.0MPaより大きいと、肉厚方向の内部に分布する引張応力が大きくなり、内部の欠陥から破壊する確率が高くなる。経験によれば、より好ましい|σdi|の範囲は6.0〜20.0MPaである。
【0027】
本発明は、物理強化されたパネルのうちでも、フェース部の強度がより強く要求される、フェース部が平坦状のパネルに対して効果的である。その理由は、フェース部が平坦状のパネルは、陰極線管の真空力により発生する応力のために、球面状または円筒面状のフェース部を有するパネルに比べて破壊が生じやすいからである。
【0028】
この平坦状のパネルについて図4に従って具体的に説明する。図4は、パネル1の有効画面部の対角軸線部の断面図である。この対角軸線上において、フェース部外面の中心軸4から有効画面の端点5までの距離をr(mm)、該端点5から画面中央の接平面6までの距離をz(mm)とするとき、0≦z≦r2 /(1×104 )となるようなフェース部の曲率半径が大きい平坦状のパネルである。0≦z≦r2 /(6×104 )であれば、平均曲率半径は30000mm以上となり、応力分布の改善による強度アップによりフェース部の薄肉化が図れるばかりでなく、見やすい画面が得られ特に有効である。
【0029】
また、z<0では、フェースが凹面となり研磨がきわめて難渋するともに、防爆特性が悪化し実用に供しない。なおこの場合、パネルフェースの縦寸法:横寸法は3:4、9:16のいずれであっても支障ない。
【0030】
本発明において、かかるフェース部の内面における圧縮応力分布の改善および強化度が低いコーナー部の内・外面の圧縮応力を均衡化させる最も簡便な方法は、成形したパネルを金型から取り出した後に急冷し強化する過程で、フェース内面のコーナー部を他の部分より強く部分的に冷却して、該コーナー部内面の圧縮応力を高めることである。その程度はコーナー部内面の圧縮応力がコーナー部外面およびフェース内面の中央部の圧縮応力に対して、所定の応力分布範囲内に入るようにコントロールする。
【0031】
これにより、フェース内面の中央部とコーナー部の応力差およびコーナー部の内面と外面における応力差を解消または縮小して、応力分布を改善できる。同時にパネル面で弱点となる前記コーナー部の強度を増強できる。
【0032】
【実施例】
次に本発明の実施例を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
<備考>
1)これらの応力値は、次に示す方法で得られた各パネルについて、前記した図1〜3の方法により測定したものである。
例1(実施例):成形したパネルを金型内から取り出した後に急冷し強化する過程で、コーナー部を1.5m3 /分の空気で10秒冷却した29”(インチ)パネル。
例2(実施例):成形したパネルを金型内から取り出した後に急冷し強化する過程で、コーナー部を1.5m3 /分の空気で40秒冷却した29”パネル。
例3(実施例):成形したパネルを金型内から取り出した後に急冷し強化する過程で、コーナー部を0.7m3 /分の空気で40秒冷却した29”パネル。
例4(比較例):成形したパネルを金型内から取り出した後に急冷し強化する過程で、コーナー部を部分的に冷却しない29”パネル。
例5(比較例):成形したパネルを金型内から取り出した後に急冷し強化する過程で、コーナー部を部分的に冷却しない32”パネル。
【0035】
2)耐熱破壊割合の評価方法
パネル内面4コーナー部に150番のサンドペーパーで2.2kgfの荷重で傷をつける(5回転)。次いで、パネルを湯中に5分間保持した後、取り出して温度がこの湯より30℃低い冷水をかけ、割れの有無を評価する。5枚のサンプルで割れたパネルの枚数を調べ、その結果を表1に記した。
【0036】
表1から、本発明の実施例のパネルはいずれもσci、σdiおよびσdoが比較例のパネルより大きい圧縮応力を有し、物理強化されていることがわかる。この圧縮応力層の厚さを測定したところ、フェース部の肉厚の1/10以上であることを確認した。
【0037】
また、本発明のパネルでは、σdiがσci、σdoに対し比較例より相対的に大きくなっており、σdi/σciおよびσdi/σdoがいずれも0.4以上であるのに対し、比較例は0.4より小さい。このことから本発明のパネルはフェース部の圧縮応力分布が改善されていることがわかる。
【0038】
この結果、比較例のパネルは耐熱破壊テストですべて割れてしまったが、本発明のパネルでは例1のもので1枚割れが生じた以外は、一切割れなかった。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、上述したようにフェース内面の応力分布が改善されたパネルが得られるので、陰極線管製造中の熱的破損や防爆特性に有効であるうえ、耐圧強度が向上するので、パネル特にフェース部の薄肉化を図ることができ、パネルの大型化に寄与できる。特に、不適正な応力分布では困難とされていた、フェース部が平坦状のパネルの実用を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの応力値を測定するための測定片を切り出すときの平面図。
【図2】図1のコーナー部から切り出した測定片の側面図。
【図3】図1の中央部から切り出した測定片の側面図。
【図4】パネルの有効画面の対角軸線部における断面図。
【符号の説明】
1:パネル
2、3:測定片
4:中心軸
5:端点
6:接平面
Claims (4)
- 略矩形のフェース部とその側壁を構成するスカート部とを有し、該フェース部の有効画面部の内外面に肉厚の1/10以上の厚さの圧縮応力層が形成されている陰極線管用パネルガラスにおいて、有効画面部の中央部における内面の圧縮応力値をσci、有効画面部の対角軸線の端部近傍の圧縮応力値であってフェース部内面の最小圧縮応力値をσdiとするとき、0.4≦σdi/σci≦1.0であることを特徴とする陰極線管用パネルガラス。
- 略矩形のフェース部とその側壁を構成するスカート部とを有し、該フェース部の有効画面部の内外面に肉厚の1/10以上の厚さの圧縮応力層が形成されている陰極線管用パネルガラスにおいて、有効画面部の対角軸線の端部近傍の圧縮応力値であってフェース部内面の最小圧縮応力値をσdi、有効画面部の対角軸線の端部近傍の圧縮応力値であってフェース部外面の最小圧縮応力値をσdoとするとき、0.4≦σdi/σdo≦1.4であることを特徴とする陰極線管用パネルガラス。
- 前記圧縮応力値σdiが、5.0≦|σdi|≦25.0(MPa)である請求項1または2記載の陰極線管用パネルガラス。
- 前記有効画面部の対角軸線上において、フェース部外面の中心軸から有効画面の端点までの距離をr(mm)、該端点から有効画面中央における接平面までの距離をz(mm)とするとき、0≦z≦r2 /(1×104 )である請求項1、2または3記載の陰極線管用パネルガラス。
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