JPH06131994A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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Publication number
JPH06131994A
JPH06131994A JP30598592A JP30598592A JPH06131994A JP H06131994 A JPH06131994 A JP H06131994A JP 30598592 A JP30598592 A JP 30598592A JP 30598592 A JP30598592 A JP 30598592A JP H06131994 A JPH06131994 A JP H06131994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
panel
cathode ray
glass bulb
reinforcing
Prior art date
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Pending
Application number
JP30598592A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Kikuchi
光治 菊池
Michio Yamaji
道雄 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化ができ、且つ排気時に破損せず、また
真空処理後においても爆縮を起こす虞れのない陰極線管
を提供する。 【構成】 フェース部20′とその周囲のスカート部2
0″とからなるパネル20を有して且つ耐圧強度が1.
8kg/cm2 以上2.5kg/cm2 未満であるガラ
スバルブ23を用いており、パネル20のスカート部2
0″の外側面に補強バンド26を緊締した状態でガラス
バルブ23を排気しており、排気後にパネル20のフェ
ース部20′の外面に補強フィルム25を接着してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管、特に軽量化
を図った陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、本明細書において用いる、ガラス
バルブの耐圧強度とは、ガラスバルブのパネル及びファ
ンネルの外表面を粗さ#150のアルミナクロスからな
るサンドペーパで均一に加傷し、このガラスバルブの内
部を1気圧(大気圧)に保ち、外部より1分間に4.0
kg/cm2 の昇圧速度でガラスバルブを加圧して、ガ
ラスバルブが破壊したときのガラスバルブの内部と外部
の圧力差(kg/cm2)を意味するものとする。
【0003】陰極線管は、図2に示すように、パネル1
0とそれに連なるファンネル11及びネック12とから
なるガラスバルブ13を有しており、ネック12内に装
着された電子銃からの電子ビームがパネル10内面の蛍
光膜に照射されることによりパネル10に画像が映し出
される。パネル10は、画像が映し出されるフェース部
10′とその周囲のスカート部10″とからなり、スカ
ート部10″の接合端面を介してフリットシールにより
ファンネル11と接合されている。
【0004】ところで、陰極線管の排気工程において
は、ガラスバルブ13の内部が高真空度に排気されるた
め、特にフリットシール部を含めたパネル10のスカー
ト部10″に真空による外部大気圧の応力が集中し、該
部分に応力歪みが発生して陰極線管が破損する虞れがあ
る。また、排気工程での破損が生じなくても、真空処理
された陰極線管に何らかの原因で異常な外力が加わった
り、傷が発生したりすると、爆縮を起こすという危険性
を伴う。そこで、従来の陰極線管にあっては、上記の事
情に鑑み、排気時の外部大気圧の応力に耐え得る耐圧強
度を有するガラスバルブが用いられており、また排気
後、ガラスバルブ13のパネル10のスカート部10″
の外側面に補強バンド14が緊締されることにより、真
空処理された後に何らかの理由で陰極線管の気密性が破
れた場合においても爆縮の発生を回避できる防爆処理が
施されている。従来では、2.5kg/cm2 〜4.0
kg/cm2の高い耐圧強度を有するガラスバルブが使
用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
陰極線管は上記のような耐圧強度を有している反面、そ
の分だけガラスバルブの肉厚が厚くなっており、その結
果、陰極線管の重量が増加しているので、作業性が悪
く、経済性の面でも好ましくないという問題がある。斯
様な問題は、特に陰極線管の大型化に伴って著しく悪化
する。また、作業性、経済性を考慮して、単にガラスバ
ルブの肉厚を薄くして陰極線管の軽量化を図ると、陰極
線管の強度が劣化し、先記したように排気時の破損や真
空処理後の爆縮を引き起こすという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、軽量化ができ、
且つ排気時に破損せず、また真空処理後においても爆縮
を起こす虞れのない陰極線管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題及
び目的に鑑みてなされたもので、フェース部とその周囲
のスカート部とからなるパネルを有して且つ耐圧強度が
1.8kg/cm2 以上2.5kg/cm2 未満である
ガラスバルブを用いており、パネルのスカート部の外側
面に補強バンドを緊締した状態でガラスバルブを排気し
てあり、排気後にパネルのフェース部の外面に補強フィ
ルムを接着してなることを特徴とする陰極線管である。
【0008】
【作用】本発明の陰極線管によれば、耐圧強度が1.8
kg/cm2 以上2.5kg/cm2 未満であるガラス
バルブを用いていることにより、ガラスバルブの肉厚が
薄くなり、陰極線管の軽量化を図れる。また、陰極線管
の排気前に予めパネルのスカート部の外側面に緊締され
た補強バンドが、陰極線管の排気工程において、ガラス
バルブの耐圧性を補強し、外部大気圧の応力によるガラ
スバルブの破損を防止する。更に、パネルのフェース部
の外面に接着された補強フィルムは、真空処理された陰
極線管のフェース部を保護し、フェース部の加傷等に起
因して爆縮が引き起こされるのを防止する。
【0009】尚、ガラスバルブの耐圧強度が2.5kg
/cm2 以上であると、ガラスの肉厚が厚くなり過ぎて
陰極線管の重量を増加させることになり、一方、耐圧強
度が1.8kg/cm2 未満であると、陰極線管として
必要な強度、防爆性が得られず、実用に供しないものと
なる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の陰極線管を実施例に基づいて
説明する。
【0011】図1は、本発明にかかる陰極線管の斜視図
である。20は29インチのパネル、21はファンネ
ル、22はネックであり、陰極線管は、パネル20、フ
ァンネル21及びネック22から構成されたガラスバル
ブ23を外囲器として有する。本発明を用いたガラスバ
ルブ23は、耐圧強度が2.0kg/cm2 で、同じサ
イズの従来品に比べて軽量化されている。パネル20の
フェース部20′の外面には接着材24を介して補強フ
ィルム25がフェース部20′の外面を覆うように接着
されているとともに、パネル20のスカート部20″の
外側面には補強バンド26が緊締されている。本実施例
では、補強フィルム25として樹脂製のフィルムを用い
ている。補強フィルム25の厚さとしては、特に限定さ
れるものではないが、好ましくは0.05mm〜0.5
mm、より好ましくは0.05mm〜0.2mmであ
る。補強フィルム25及び接着材24は、共にパネル2
0の視像域であるフェース部20′に接着されることか
ら画像鮮明度に支障を来さないものを選択することが肝
要である。本実施例では、補強フィルム25にはポリエ
ステル、接着材24にはポリアクリル酸エステルといっ
た透明のものを用いている。一方、パネル20のスカー
ト部20″の外側面に緊締された補強バンド26には
0.5mm〜1.0mmの均一厚さを有する金属製のバ
ンドを用いている。
【0012】本発明の陰極線管は、以下の要領で作製さ
れる。
【0013】先ず、内面に蛍光膜が塗布されたパネル2
0をファンネル21にフリットシールにより接合してガ
ラスバルブ23を作製した後、ネック22内に電子銃を
装着して、ネック22の開口端部を、排気管を取り付け
た状態で閉塞する。次いで、補強バンド26をパネル2
0のスカート部20″の外側面に緊締させる。この場
合、補強バンド26については、金属帯の両端を溶接し
て予め補強バンド26の内周長をスカート部20″の外
周長より若干短く形成しておく。そして、この補強バン
ド26を加熱により伸長させて、パネル20のスカート
部20″に嵌め込み常温に復することによりスカート部
20″に緊締させる。次いで、この状態で、陰極線管を
排気する。排気工程では、陰極線管を、加熱炉内を搬送
させながら約300℃〜400℃に加熱する一方で、前
記ネック22に取り付けられた排気管を介して真空引き
して、所望の真空下になった状態で排気管を溶断する。
陰極線管の排気時には、ガラスバルブ23に外部大気圧
の応力が加わるが、応力が集中し易いパネル20のスカ
ート部20″に緊締された補強バンド26が、肉厚を薄
くして軽量化されたガラスバルブ23の低い耐圧強度を
補強していることによって陰極線管の排気時におけるガ
ラスバルブ23の破損を防止する。斯様にして、陰極線
管を排気した後、パネル20のフェース部20′の外面
に補強フィルム25を接着する。この補強フィルム25
の接着にあたっては、補強フィルム25の一側面に予め
接着材24を均一に塗布しておき、パネル20のフェー
ス部20′の外面に補強フィルム25の接着面を当接し
て押圧することにより接着する。この補強フィルム25
によってパネル20のフェース部20′に対する傷の発
生を防止し、軽量化された陰極線管に防爆性を付与す
る。
【0014】斯様にして製作された陰極線管にあって
は、同じサイズの従来品に比べて約15%の軽量化がで
き、而も排気工程での破損は全く生じなかった。また、
真空処理後の陰極線管の防爆性能の評価については、E
IAJ(日本電子機械工業会)のET−31A「ブラウ
ン管試験方法」における「5.5補強強度試験」に基づ
き、「IECPublication65第18項」に
より試験を行ったところ、全く爆縮を生じない良好な結
果を得られた。
【0015】尚、本発明のガラスバルブの耐圧強度の数
値は、上記実施例に限定されるものではなく、補強バン
ドの取り付けについてもTバンド方式で行ってもよい。
また、補強フィルムの素材としては、ナイロン、ポリカ
ーボネート、アクリル、その他の樹脂類が、接着材とし
ては、クロロプレン、ポリイソブチレン、天然ゴムも可
能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
は、軽量化ができ、且つ排気時に破損せず、また真空処
理後においても爆縮する虞れのない十分な強度、防爆性
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管の斜視図である。
【図2】陰極線管の説明図である。
【符号の説明】
20 パネル 20′ フェース部 20″ スカート部 21 ファンネル 22 ネック 23 ガラスバルブ 24 接着材 25 補強フィルム 26 補強バンド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェース部とその周囲のスカート部とか
    らなるパネルを有して且つ耐圧強度が1.8kg/cm
    2 以上2.5kg/cm2 未満であるガラスバルブを用
    いており、パネルのスカート部の外側面に補強バンドを
    緊締した状態でガラスバルブを排気してあり、排気後に
    パネルのフェース部の外面に補強フィルムを接着してな
    ることを特徴とする陰極線管。
JP30598592A 1992-10-19 1992-10-19 陰極線管 Pending JPH06131994A (ja)

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JP30598592A JPH06131994A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 陰極線管

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JP30598592A JPH06131994A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 陰極線管

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JPH06131994A true JPH06131994A (ja) 1994-05-13

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ID=17951685

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JP30598592A Pending JPH06131994A (ja) 1992-10-19 1992-10-19 陰極線管

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100316417B1 (ko) * 1997-02-06 2002-05-09 세야 히로미치 음극선관용 유리패널 및 이것을 이용한 음극선관

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100316417B1 (ko) * 1997-02-06 2002-05-09 세야 히로미치 음극선관용 유리패널 및 이것을 이용한 음극선관

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