JPH0828195B2 - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH0828195B2
JPH0828195B2 JP61154027A JP15402786A JPH0828195B2 JP H0828195 B2 JPH0828195 B2 JP H0828195B2 JP 61154027 A JP61154027 A JP 61154027A JP 15402786 A JP15402786 A JP 15402786A JP H0828195 B2 JPH0828195 B2 JP H0828195B2
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JP
Japan
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glass
funnel
peripheral wall
cathode ray
ray tube
Prior art date
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Expired - Lifetime
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JP61154027A
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English (en)
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JPS6310447A (ja
Inventor
武光 国部
康雄 桜井
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Hitachi Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えばシヤドウマスク方式のカラー受像管
などの陰極線管に関し、特にバルブを構成するフアンネ
ルガラスに関する。
〔従来の技術〕
一般にシヤドウマスク方式のカラー受像管は、内面に
けい光体を塗布したパネルガラスと、内面に黒鉛を塗布
したフアンネルガラスとをフリツトガラスを介して組合
せ、フリツトベーキング工程を通過させて熱溶着させ、
フアンネルガラス下端部のネツクガラス管内に電子銃を
挿入し封着した後、排気工程で内部を高真空に排気して
形成される。なお、これらの技術は例えば実開昭51−77
957号公報に開示されている。
このような受像管において、真空バルブの防爆特性を
向上させる目的で、従来はパネルガラスおよびフアンネ
ルガラスの肉厚を厚くしたり、パネルガラス最大径部の
外周に粘着テープまたは樹脂を介して金属緊帯をかけ、
強固に緊締する手段がとられている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、フリツトガラスを熱溶着するフリツトベーキ
ング工程、フアンネルガラスのネツクガラス管と電子銃
とを熱封着する封止工程および内部を高真空に排気する
排気工程などの製造工程途上における機械的、熱適応力
によるガラスの破壊メカニズムは十分に考察されておら
ず、特に排気工程の熱応力により爆縮、バルブクラツク
が発生する問題があつた。
この発明は、排気工程の爆縮、バルブクラツクにつな
がるファンネルガラスの微小欠陥を極力排除した陰極線
管を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点は、パネルガラスにシールされる開口端エ
ツジ部の少なくとも内周壁側に、内周壁と90゜未満の角
度をもつて交わる傾斜面を有する面取り部を設けること
により解決される。
〔作用〕
不良球のクラツク起点の調査により、上記エツジ部が
その大きな原因となつていることが判明した。すなわ
ち、このエツジ部がシヤープエツジを形成していると、
製造工程上で受ける機械的衝撃により欠けや打ち傷が発
生し、フリツトガラスの溶着により完全なガラス結晶が
形成されないために、排気工程の内・外面温度差による
熱応力で破壊パターンに進展する。
したがつて本発明では、このクラツク起点となるシヤ
ープエツジがないことから、排気工程での熱応力が発生
してもガラス破壊に至らない。
〔実施例〕
第2図は本発明の一実施例を示す正面図である。漏斗
状のガラスフアンネル1は、その開口端のシール面2に
おいて、第3図に示すようにパネルガラス11とフリツト
ガラス12により固着される。
第1図は上記シール面2近傍(A部分)の詳細を示す
断面図である。同図に示されるように、シールエツジ部
は、内側も外側もその全周にわたつて面取りが施してあ
り、もとのシール面2とフアンネルガラスの内・外周壁
3,4との間には、内・外周壁3,とそれぞれθ1,θ2の角
度で交わる傾斜面5,6設けてある。各傾斜面5,6とシール
面2および内・外周壁3,4とが交わる部分7は、曲率半
径0.1mm以上の丸味をもたせてある。さらに8は、開口
端下部に3〜4個配置されるアライメント・パツドであ
るが、このアライメント・パツド8の上部は、シール面
2とほぼ平行な面とのなす角がθの傾斜面9で構成して
ある。従来はこれらθ1,θ2がいずれもほぼ90゜に構成
されており、かつアライメント・パッド8の上部はシー
ル面2とほぼ平行に構成されていたが、本実施例では図
示のようにθ1,θ2及びθとして40〜50゜の角度をもた
せてある。
一般に、シール面2にフリツトガラスをノズルにより
塗着する場合、フアンネルガラスの内周壁3をガイドと
しこれに沿つてローラを動かしながら塗着するが、上述
したような傾斜面5を有する面取り部を設けたことによ
り、このフリツトガラス塗布時に機械的衝撃が多少加わ
つても、欠けや微小クラツクが発生しない。またフリツ
トガラスと塗布後、フアンネルガラスをパネルガラスと
組合せてフリツトベーキングホルダーに装着する場合も
同様で、欠けや微小クラツクに至らない。これは外側の
面取り部についても同様である。
また、アライメント・パツド8は、フリツトベーキン
グホルダーの基準点となるもので、無機材(金属)で構
成された基準ピンとの接触により機械的衝撃が加わる
が、シールエツジ側に傾斜面9を設けていることによ
り、欠けや微小クラツクに発展するのを防ぐことができ
る。
さらに封止工程においても、アライメント・パツド8
を基準にして電子銃との位置決めを行なうが、この場合
も封止ホルダーの基準パツドとの間で機械的衝撃を受け
ても、上記傾斜面9の存在により欠けや微小クラツクの
発生を防止できる。
したがつて、高真空に排気される工程で、内・外周面
の温度差による熱応力が発生しても、フリツトシール部
の内・外面およびアライメント・パツド部に欠けやクラ
ツクの微小欠陥が存在しないため、爆縮およびバルブク
ラツクに発展する危険性が大幅に減少する。
第4図は、θ1の大きさとシールエツジ部の欠け強度
との関係を実験により求めた結果を示す。欠け強度の評
価は、先端に半径5mmの鋼球を有する治具をフリツトシ
ール前のシールエツジ部に落下させ、クラツクが発生し
た時の落下エネルギー(重量(g)×高さ(cm))をみ
ることにより行なつた。
第4図から明らかなように、欠け強度は40〜50゜で最
大となる。
θ2,θについても、ほぼ同様の結果が得られた。した
がつて、本実施例のようにθ1,θ2およびθのすべてを
40〜50゜の角度に形成することが最も望ましく、これに
よつて排気工程の爆縮、バルブクラツク不良の発生率
が、1.0%から0.2%まで低減できた。もつとも、これら
の不良の発生に対する寄与度はθ1の影響が最も大き
く、ほぼその8割を占める。したがつて少なくともこの
部分を上述したような傾斜面を有する構造とすることに
より、相当の効果を上げることができる。
第5図にフリツトガラスの溶着部を詳細に示す。同図
(a)はその正面図、同図(b)は第3図のB部分に相
当する断面図である。
第6図は、同じく従来例におけるフリツトガラス溶着
部の詳細を示す正面図および断面図である。この第6図
のように、フアンネルガラス1の内周壁側シールエツジ
部がほぼ直角に形成されていると、シール面2の研摩時
およびフリツトガラス塗布からフリツトベーキングの各
工程において、機械的シヨツクを受け、ガラス片の欠け
が発生すると加圧力が不均一となり、凹部13のようにフ
リツトガラス12の逃げ部が生じる。その結果図中に太線
IIで示したような沿面距離が短くなり、フリツト耐電圧
の低下につながつてフリツトガラス12が破壊することが
ある。
これに対し、第5図に示したように傾斜面5を設ける
ことにより、シールエツジの微小欠けが発生せず、した
がつてフリツトガラス12の逃げ部がないため全周にわた
りフリツトガラス12が均一に塗着され、太線Iで示した
ように沿面距離が長くなるためフリツト破壊に至ること
はなくなる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、パネルガラス
にシールされる開口端の少なくとも内周壁側エツジ部
に、傾斜面を有する面取り部を設けたことにより、排気
工程での爆縮、バルブクラツク不良の発生率を大幅に低
減でき、排気カートの保守整備の時間短縮、また生産性
の向上、さらに真空度不良、エミツシヨン不良率の低減
等の効果が得られる。
また、例えばカラー受像管であれば、シヤドウマス
ク、サポートフレーム、インナーシールド、エレクトロ
ンシールド等、バルブ内に収容される各部品の破損も少
なくなることから、それらの使用倍率を大幅に低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の一実施例を示す図で、第
1図はフアンネルガラスのシール面近傍を示す断面図、
第2図は全体構成を示す正面図、第3図はパネルガラス
と固着した状態を示す断面図、第4図は内周壁側エツジ
部の傾斜角と欠け強度との関係を示す図、第5図(a)
はフリツトガラス溶着部を示す正面図、同図(b)は同
じく断面図、第6図(a),(b)は従来例におけるフ
リツトガラス溶着部を示す正面図および断面図である。 1……フアンネルガラス、2……シール面、3……内周
壁面、5……傾斜面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 康雄 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−163350(JP,A) 実公 昭43−18122(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管用バルブを構成するパネルガラス
    と漏斗状のファンネルガラスとをフリットガラスを介し
    て組合せ、前記ファンネルガラス下端部のネックガラス
    管内に電子銃を挿入し封着してなる陰極線管において、
    前記パネルガラスにシールされる前記ファンネルガラス
    の開口端の内周壁側エッジ部に、内周壁の延長面と90゜
    未満の角度で交わる傾斜面を有する面取り部を設け、さ
    らに前記開口端の下部の外周壁側にアライメント・パッ
    ドが配置され、このアライメント・パッドの上部にシー
    ル面とほぼ平行な面に対し0゜より大きくかつ90゜未満
    の角度で交わる傾斜面を設けたことを特徴とする陰極線
    管。
JP61154027A 1986-07-02 1986-07-02 陰極線管 Expired - Lifetime JPH0828195B2 (ja)

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