JPH06124665A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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Publication number
JPH06124665A
JPH06124665A JP29762492A JP29762492A JPH06124665A JP H06124665 A JPH06124665 A JP H06124665A JP 29762492 A JP29762492 A JP 29762492A JP 29762492 A JP29762492 A JP 29762492A JP H06124665 A JPH06124665 A JP H06124665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
face portion
ray tube
skirt
cathode ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP29762492A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuharu Kikuchi
光治 菊池
Toshio Ikoma
敏夫 生駒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パネルのフェース部の外表面を平坦化でき、
且つまた十分な機械的強度を有する陰極線管を提供する
ことである。 【構成】 画像が映し出される矩形状のフェース部2
0′と、フェース部20′から屈曲し、フェース部2
0′の全周に亙って形成されたスカート部20″とから
なるパネル20を有する陰極線管であって、前記パネル
20のフェース部20′の外面は平坦であり、且つ該外
面上に透明の樹脂製補強板が接着されてなると共に、パ
ネル20のスカート部20″の外側面に補強バンドが緊
締されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルのフェース部が
平坦化された陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管は、図3に示すように、パネル
10と、それに連なるファンネル11及びネック12か
らなるガラスバルブを外囲器として有しており、ネック
12部内に装着された電子銃からの電子ビームがシャド
ウマスクを通じてパネル内面の蛍光膜に照射されること
によりパネルに画像が映し出される。
【0003】パネル10は、画像が映し出されるフェー
ス部10′と該フェース部10′から屈曲し、フェース
部10′の全周に亙って形成されたスカート部10″か
らなり、このスカート部10″の接合端面を介してフリ
ットシールによりファンネル11と接合されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の陰極
線管にあっては、パネルのフェース部の外表面の曲率半
径が小さいために、フェース部の中心点付近と、スカー
ト部へ移行する周辺部との管軸方向の落差が特に対角線
軸では大きくなり、フェース部の中心点付近が突出した
外観を呈し、見苦しいという問題がある。また、パネル
の前方で、フェース部の中心点付近から離れた側方から
フェース部を見ると、映像が見えにくいという問題もあ
り、これら外観上、視覚上の問題点はパネルが大型にな
る程著しいものとなる。この問題点の解消のためには、
球面状にあるフェース部の外表面の曲率半径を増大させ
て、極力平坦化すればよいが、しかるに、従来の陰極線
管にあっては、単にパネルのフェース部の曲率半径を増
大させて平坦化すると、陰極線管のガラスバルブとして
必要な機械的強度が劣化するという問題が生じる。即
ち、上記従来のパネルのフェース部を単に平坦化した陰
極線管にあっては、製造工程での真空処理時に、パネル
とファンネルとのフリットシール部に破損が生じ易く、
また、製造工程における破損が生じなくても、製品化さ
れた陰極線管が爆縮を起こし易い状態にあることは安全
性の面で大きな問題となる。通常、真空処理を施された
陰極線管にあっては、フリットシール部を含めたパネル
のスカート部に、真空による外部大気圧の応力が集中
し、このために該部分に応力歪みが発生して破損を引き
起こす。この問題点に対しては、例えば、パネルの肉厚
を厚くすることが試みられるが、これは、陰極線管の重
量を増加させることになり、作業性、経済性の面で好ま
しくなく、更には、フェース部における有効画面領域の
確保ができない場合がある。
【0005】斯様にして、従来の陰極線管にあっては、
外観上、視覚上、強度上の様々な問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、パネルのフェー
ス部の外表面を平坦化でき、且つまた十分な機械的強度
を有する陰極線管を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題及
び目的に鑑みてなされたもので、画像が映し出される矩
形状のフェース部と、該フェース部から屈曲し、フェー
ス部の全周に亙って形成されたスカート部とからなるパ
ネルを有する陰極線管であって、前記パネルのフェース
部の外面は平坦であり、且つ該外面上に透明の樹脂製補
強板が接着されてなると共に、パネルのスカート部の外
側面に補強バンドが緊締されてなることを特徴とする陰
極線管である。
【0008】また、本発明は、前記パネルのフェース部
からスカート部へ移行する内面のブレンド半径の中心点
からフェース部の外面に垂直に延びる線上のフェース部
の肉厚をa、前記中心点からスカート部の外面に垂直に
延びる線上のスカート部の肉厚をbとするとき、b/a
が0.82〜1.22の範囲にあることを特徴とする陰
極線管である。
【0009】本発明において、樹脂製補強板とは、形態
保持性を有する板状のものに限らず形態保持性を有しな
いフィルム状のものも含む。
【0010】
【作用】本発明の陰極線管によれば、パネルのフェース
部の外面に貼着された樹脂製補強板がパネルのフェース
部を補強し、また、スカート部の外側面に緊締された補
強バンドがスカート部を補強していることにより、パネ
ルのフェース部が平坦であるにもかかわらず、パネルの
肉厚を過度に増加させなくても陰極線管の爆縮を確実に
防止できる。
【0011】また、パネルのフェース部からスカート部
へ移行する内面のブレンド半径の中心点からフェース部
の外面に垂直に延びる線上のフェース部の肉厚aと前記
中心点からスカート部の外面に垂直に延びる線上のスカ
ート部の肉厚bをb/a=0.82〜1.22とするこ
とにより、フェース部の平坦化と爆縮の防止を計りなが
ら、パネルの重量を軽量化できる。b/aが0.82未
満の場合には、真空時に生じる応力歪の内、パネルのス
カート部にかかる応力歪がフェース部にかかる応力歪よ
り大きくなり、また、b/aが1.22を越える場合に
は、パネルのフェース部にかかる応力歪がスカート部に
かかる応力歪より大きくなり、共に爆縮を生じ易くな
る。
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づいて、本発明の陰極線管
について説明する。
【0013】図1は本発明の陰極線管の斜視図であり、
図2は本発明の陰極線管のパネルの垂直軸方向における
断面図である。20はパネル、21はファンネル、22
はネックである。パネル20の対角外径は724mmで
あり、フェース部20′の外面及び内面は完全な平坦を
呈している。フェース部20′の外面には接着材23を
介して樹脂製補強板として樹脂フィルム24がフェース
部20′の外面を覆うように接着されており、パネル2
0のスカート部20″の外側面には補強バンドとして帯
枠25が緊締されている。樹脂フィルム24の厚さとし
ては、特に限定されるものではないが、好ましくは0.
05mm〜0.25mm、より好ましくは0.075m
m〜0.15mmである。樹脂フィルム24及び接着材
23は、共にパネル20の視像域であるフェース部2
0′に接着されることから画像鮮明度に支障を来さない
ものを選択することが肝要である。本実施例では、樹脂
フィルムにはポリエチレンテレフタレート、接着材には
アクリル樹脂といった透明のものを用いている。帯枠2
5には0.8mm〜1.6mmの均一厚さを有する鋼鉄
帯を用いている。
【0014】樹脂フィルム24をフェース部20′の外
面に接着するにあたっては、樹脂フィルム24の一側面
に予め接着材23を均一に塗布しておき、パネル20の
フェース部20′の外面に、樹脂フィルム24の接着材
23の塗布面を当接して押圧することにより接着してあ
る。また、帯枠25をスカート部20′の外側面に緊締
させるにあたっては、シュリンク方式を用いている。即
ち、内周長をスカート部20′の外周長より若干短く形
成された厚さ1.0mmの帯枠25を加熱により伸長さ
せてパネル20のスカート部20′に嵌め込み、この状
態で常温に復することにより、帯枠25をスカート部2
0′に緊締させている。
【0015】また、図2に示すように、パネル20はパ
ネル20の垂直軸端部においてパネル20のフェース部
20′からスカート部20″へ移行する内面のブレンド
半径の中心点Oからフェース部20′の外面に垂直に延
びる線上のフェース部20′の肉厚aが16.0mm、
前記中心点Oからスカート部20″の外面に垂直に延び
る線上のスカート部20″の肉厚bが16.3mmで、
b/aが1.02となる肉厚比で成形されている。尚、
パネル20の水平軸端部及び対角軸端部においても、b
/aは、それぞれ1.02、1.02である。一般に、
矩形状のパネルを有する陰極線管にあっては、真空処理
時に生じる応力歪の内、パネルの垂直軸方向に生じる応
力歪が最も大きいことから、上記の肉厚比ついては、パ
ネルの垂直軸端部における肉厚比を基準にするのが好ま
しい。
【0016】かかる陰極線管は、パネル20のフェース
部20′の外面が平坦であり、フェース部20′の中央
部が突出しない良好な外観を呈しており、フェース部2
0′の外面に接着された樹脂フィルム24及びスカート
部20″の外側面に緊締された枠帯25により、フェー
ス部20′の平坦化にかかわらず優れた防爆性を陰極線
管に付与するとともに、パネル20の各軸端部における
フェース部20′とスカート部20″の両肉厚のバラン
スをとることにより、パネル20の重量を最小限に留め
て、従来の同サイズの陰極線管に比べて約30%の軽量
化を計ることができる。
【0017】尚、本発明は、上記の実施例に限定される
ものではなく、例えば、パネルのフェース部の内面につ
いては曲率を有するものであってもよい。樹脂製補強板
については形態保持性を有する板状のものも可能であ
り、補強バンドの取り付けはTバンド方式で行ってもよ
い。また、樹脂製補強板の素材としては、例えば、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、ポリスチレンでもよく、接着材として
は、不飽和ポリエステル、ウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、ブタジエンアクリロニトリルゴム等でも可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
は、パネルのフェース部が平坦であることにより、良好
な外観を呈し、観視者にとって映像が見易くなり、而も
フェース部の外面に接着された樹脂製補強板及びスカー
ト部の外側面に緊締された補強バンドにより優れた防爆
性能を有しながら、重量の軽量化を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる陰極線管を示す斜視図である。
【図2】パネルの垂直軸方向の断面図である。
【図3】従来の陰極線管を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 パネル 20′ フェース部 20″ スカート部 23 接着材 24 樹脂フィルム 25 帯枠 a フェース部の肉厚 b スカート部の肉厚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が映し出される矩形状のフェース部
    と、該フェース部から屈曲し、フェース部の全周に亙っ
    て形成されたスカート部とからなるパネルを有する陰極
    線管であって、前記パネルのフェース部の外面は平坦で
    あり、且つ該外面上に透明の樹脂製補強板が接着されて
    なると共に、パネルのスカート部の外側面に補強バンド
    が緊締されてなることを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 パネルのフェース部からスカート部へ移
    行する内面のブレンド半径の中心点からフェース部の外
    面に垂直に延びる線上のフェース部の肉厚をa、前記中
    心点からスカート部の外面に垂直に延びる線上のスカー
    ト部の肉厚をbとするとき、b/aが0.82〜1.2
    2の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の陰極線
    管。
JP29762492A 1992-10-09 1992-10-09 陰極線管 Pending JPH06124665A (ja)

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JP (1) JPH06124665A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5743778A (en) * 1995-04-24 1998-04-28 Matsushita Electronics Corporation Image display apparatus with flat screen
KR100425609B1 (ko) * 2001-05-21 2004-04-03 한국전기초자 주식회사 음극선관용 플랫패널

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