JPH11283531A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH11283531A
JPH11283531A JP10372398A JP10372398A JPH11283531A JP H11283531 A JPH11283531 A JP H11283531A JP 10372398 A JP10372398 A JP 10372398A JP 10372398 A JP10372398 A JP 10372398A JP H11283531 A JPH11283531 A JP H11283531A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass panel
center
ray tube
cathode ray
face
Prior art date
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Pending
Application number
JP10372398A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Miwa
義治 三和
Tsutomu Imamura
努 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスパネルのフェース部の中央と周辺の肉
厚差が大きくても、着色ガラス板を使用することなく、
画像の中央と周辺の透過率の差を低減できる陰極線管を
提供することを目的とするものである。 【解決手段】 ガラスパネル11のフェース部の外表面
には、ポリエチレンテレフタレートからなる着色フィル
ム15(厚み0.2mm)が、アクリル系透明接着剤に
よって接着されている。この着色フィルム15の中央
(中心点から半径約100mmの範囲)の透過率は58
%であり、またそれ以外の周辺の透過率は66%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受信機等
に使用される陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般的な陰極線管の構造を示す
一部破断概略説明図である。この陰極線管は、内面に蛍
光膜10を有するガラスパネル11と、このガラスパネ
ル11の背後を形成する漏斗状のファンネル12及び電
子銃を収納するネック13からなるガラスバルブを外囲
器として有している。また蛍光膜10に対向するように
してシャドウマスク14が配設されており、電子銃から
出た電子線が、シャドーマスク14を通して蛍光膜10
に照射されることにより、ガラスパネル11の前面部
(以下、フェース部という)に映像が映し出される。
【0003】このような陰極線管は、内部が高い真空状
態となっており、ガラスバルブには圧縮応力及び引張応
力が生じており、ガラスバルブに機械的衝撃が加えられ
ると爆縮を起こす危険性があるため、一般にガラスパネ
ルのフェース部の肉厚は、陰極線管として十分な強度を
維持する目的で、周辺付近が中央付近より厚くなってい
る。
【0004】そのため通常のガラスパネルは、フェース
部の周辺と中央の透過率に差が生じやすく、中央に比べ
て周辺の輝度が低くなるため、画像の明るさにムラが生
じ、見づらくなる。
【0005】またガラスパネルの透過率は、その用途に
応じて様々であるが、ガラスパネルの透過率が低くなる
ほど、フェース部の中央と周辺の肉厚差に起因する透過
率差が大きくなる。
【0006】このような背景から、透過率の高いガラス
から作製されたガラスパネルを使用し、そのフェース部
に着色ガラス板を接着剤で貼り付けることによって、そ
の中央と周辺の透過率差を低減し、輝度差を小さくした
陰極線管が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、ガラス
パネルの平坦化が要求されつつあり、フェース部の外表
面の対角軸方向における曲率半径を10000mm以上
にすることが試みられている。しかしながら、ガラスパ
ネルのフェース部の曲率半径が大きくなるほど、爆縮の
危険性が高くなるため、上記のようにガラスパネルのフ
ェース部の外表面の対角軸方向における曲率半径を10
000mm以上にする場合には、フェース部の対角線方
向における周辺の肉厚(TE)と、中央の肉厚(T0
を、1.2≦TE/T0 ≦4.0式を満足するように設
計している。
【0008】しかしながら、このようにガラスパネルの
フェース部の周辺と中央の肉厚差があまり大きくなる
と、その前面に、上記のような着色ガラス板を貼り付け
ても、その周辺と中央の透過率差を十分に小さくするの
が困難になる。
【0009】またガラスパネルのフェース部の肉厚が大
きくなるほど、陰極線管が重くなるが、その前面に着色
ガラス板を貼り付けると、さらに陰極線管の重量が大き
くなり、搬送が困難となるという不具合もある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、ガラスパネルのフェース部の中央と周辺の肉厚差
が大きくても、着色ガラス板を使用することなく、画像
の中央と周辺の透過率の差を低減できる陰極線管を提供
することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の陰極線管は、フ
ェース部の中央と周辺とで肉厚が異なるガラスパネルを
用いた陰極線管であって、ガラスパネルの外表面には、
着色フィルムが接着されており、この着色フィルムは、
ガラスパネルのフェース部の肉厚の厚い部分に対応する
部分の色調が淡く、またガラスパネルのフェース部の肉
厚の薄い部分に対応する部分の色調が濃く、これによっ
てガラスパネルのフェース部の中央と周辺の肉厚の違い
による透過率の差が低減されてなることを特徴とする。
【0012】また本発明においては、ガラスパネルのフ
ェース部の外表面の対角軸方向における曲率半径が、1
0000mm以上であることを特徴とし、ガラスパネル
のフェース部の外表面の対角軸方向における周辺の肉厚
をTE、中央の肉厚T0 とする時、1.2≦TE/T0
≦4.0の式を満足することを特徴とし、外表面に着色
フィルムが接着されたガラスパネルのフェース部の中央
と周辺の透過率の差が5%以内であることを特徴とす
る。
【0013】
【作用】本発明の陰極線管において、ガラスパネルの外
表面に接着された着色フィルムが、ガラスパネルのフェ
ース部の肉厚の厚い部分に対応する部分の色調が淡く、
またガラスパネルのフェース部の肉厚の薄い部分に対応
する部分の色調が濃いため、従来、特にフェース部の周
辺のみで生じていた輝度の低下がなくなり、フェース部
の中央と周辺の透過率の差が低減され(小さくなり)、
両者の透過率を近似させることが可能となる。
【0014】そのためガラスパネルのフェース部の外表
面の対角軸方向における曲率半径を10000mm以上
とする場合に、防爆を考慮してガラスパネルのフェース
部の対角軸方向における周辺の肉厚をTEとし、中央の
肉厚をT0 とする時、TE/T0 が1.2以上となるよ
うにしても、着色フィルムを接着した後のフェース部の
中央と周辺の透過率の差を5%以内に抑えることがで
き、実質的に画像の明るさのムラを抑えることが可能と
なる。ただし、TE/T0 が4.0以上になると、陰極
線管の重量が大きくなりすぎるため好ましくない。
【0015】本発明における着色フィルムの材料として
は、ガラスパネルの透過率を低下し、所期の耐熱性や耐
候性を有するものであれば、いずれの材料も使用でき、
例えばポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート等が使用可能である。
【0016】またこの着色フィルムは、中央から周辺に
かけて色調が徐々に変化するようにしても良いし、途中
箇所で段階的に色調が変化するようにしても良い。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
する。
【0018】図1は、本発明の陰極線管(21インチ)
を示す一部破断概略説明図であり、ガラスパネル11、
ファンネル12及びネック13が封合されることによっ
てガラスバルブが作製されている。
【0019】この陰極線管のガラスパネル11のフェー
ス部の対角軸方向における中央の肉厚(T0 )は10m
m、周辺の肉厚(TE)は20mm、フェース部の外表
面の対角軸方向における曲率半径は100000mmで
あり、フェース部の中央の透過率は80%、周辺の透過
率は70%である。またこのガラスパネル11のフェー
ス部の外表面には、ポリエチレンテレフタレートからな
る着色フィルム15(厚み0.2mm)が、アクリル系
透明接着剤によって接着されている。この着色フィルム
15の中央(中心点から半径約100mmの範囲)の透
過率は58%であり、またそれ以外の周辺の透過率は6
6%である。
【0020】この着色フィルム付きガラスパネル11の
透過率を測定したところ、フェース部の中央と周辺のい
ずれもが46%であり、このガラスパネル11を用いて
陰極線管を作製し、その画像を観視したところ、明るさ
にムラは認められなかった。
【0021】尚、上記したガラスパネルの透過率は、分
光光度計により測定した波長380〜780mmの視感
平均透過率を適用した。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の陰極線管は、フェ
ース部の中央と周辺とで肉厚が異なるガラスパネルを使
用しながらも、着色フィルムによってフェース部の中央
と周辺の透過率の差が低減するため、画像の中央と周辺
の輝度差が小さくなり、明るさにムラが生じることはな
い。
【0023】また本発明の陰極線管は、ガラスパネルの
外表面に着色フィルムを接着してなるため、着色ガラス
板を使用する場合に比べると、重量の増加が格段に小さ
いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の陰極線管を示す一部破断概略説明図で
ある。
【図2】一般的な陰極線管の構造を示す一部破断概略説
明図である。
【符号の説明】
11 ガラスパネル 12 ファンネル 13 ネック 15 着色フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェース部の中央と周辺とで肉厚が異な
    るガラスパネルを用いた陰極線管であって、ガラスパネ
    ルの外表面には、着色フィルムが接着されており、この
    着色フィルムは、ガラスパネルのフェース部の肉厚の厚
    い部分に対応する部分の色調が淡く、またガラスパネル
    のフェース部の肉厚の薄い部分に対応する部分の色調が
    濃く、これによってガラスパネルのフェース部の中央と
    周辺の肉厚の違いによる透過率の差が低減されてなるこ
    とを特徴とする陰極線管。
  2. 【請求項2】 ガラスパネルのフェース部の外表面の対
    角軸方向における曲率半径が、10000mm以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の陰極線管。
  3. 【請求項3】 ガラスパネルのフェース部の対角軸方向
    における周辺の肉厚をTE、中央の肉厚をT0とする
    時、1.2≦TE/T0≦4.0の式を満足することを
    特徴とする請求項1、2記載の陰極線管。
  4. 【請求項4】 外表面に着色フィルムが接着されたガラ
    スパネルのフェース部の中央と周辺の透過率の差が5%
    以内であることを特徴とする請求項1〜3記載の陰極線
    管。
JP10372398A 1998-03-30 1998-03-30 陰極線管 Pending JPH11283531A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001070493A1 (fr) * 2000-03-22 2001-09-27 Asahi Glass Company, Limited Film stratifie fonctionnel, son procede de production et ecran cathodique sur lequel est colle ledit film
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