JPH1167124A - 陰極線管用ガラスパネル - Google Patents

陰極線管用ガラスパネル

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Publication number
JPH1167124A
JPH1167124A JP23538397A JP23538397A JPH1167124A JP H1167124 A JPH1167124 A JP H1167124A JP 23538397 A JP23538397 A JP 23538397A JP 23538397 A JP23538397 A JP 23538397A JP H1167124 A JPH1167124 A JP H1167124A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
ray tube
glass
thickness
face portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP23538397A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Imamura
章 今村
Toshio Ikoma
敏夫 生駒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication of JPH1167124A publication Critical patent/JPH1167124A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な機械的強度を有しながら、パネルのフ
ェース部の平坦化ができ、かつ輝度差による視覚上の不
都合をより低減し得る陰極線管用ガラスパネルを提供す
る。 【解決手段】 画像が映し出される有効画面部を備えた
矩形のフェース部10aと、該フェース部10aの全周
に延在するスカート部10bとを有する陰極線管用ガラ
スパネル10において、フェース部10aの有効画面部
の中央肉厚toと対角軸上の端部近傍肉厚tdが、1.
5≦td/toであり、且つフェース部10aのガラス
の透過率が70%以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管に用いられる
ガラスパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管に用いられるガラスバルブは、
図2に示すように、パネル20とそれに連なるファンネ
ル21及びネック管22より構成されている。
【0003】陰極線管用ガラスパネル20は、画像が映
し出される有効画面部を備えた矩形のフェース部20a
と、該フェース部20aの全周に延在するスカート部2
0bを有し、スカート部20bの接合端面を介してフリ
ットシールによりファンネル21と接合されている。
【0004】従来の陰極線管用ガラスパネルにおいて
は、フェース部の曲率半径が小さく、外表面が球面状を
呈しているため、フェース部の中央部が前方に突出した
外観を呈して、美観を損なうという外観上の問題や、中
央部が突出していることにより、例えば側方からフェー
ス部を見ると、映像が見えにくくなるという視覚上の問
題がある。かかる問題を解消するためには、フェース部
の曲率半径を増大化してフェース部の平坦化を図ればよ
いが、単に曲率半径を大きくしてフェース部20aを平
坦化したパネルでは機械的強度が弱く、かかるパネルを
用いた陰極線管用ガラスバルブにあっては爆縮を招きや
すくなる。即ち、陰極線管用ガラスバルブは後のチュー
ブ工程で内部を排気され、真空容器として使用されるこ
とから、ガラスバルブには外部大気圧による応力が負荷
され、応力歪が生じているため、何らかの外力によりガ
ラスバルブに部分的な破損が生じると、ガラスバルブに
蓄えられた応力歪が一気に解放され、爆縮を起こす危険
性がある。そこで、フェース部の平坦化を図る上で、平
坦化に伴う機械的強度の劣化を補償するために、パネル
全体の肉厚を厚くすることや、或いはパネルのフェース
部の端部近傍の肉厚のみを厚くすることが考えられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パネル
全体の厚肉化は、重量が増大して取扱いが不便になるだ
けでなく、コスト高の原因になるため、作業性、経済性
の面で好ましくなく、また、パネルのフェース部の端部
近傍の厚肉化は、フェース部の中央領域と端部領域との
肉厚差による輝度差が大きくなり、視覚上の違和感を与
えるという問題がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、十分な機械的強
度を有しながら、パネルのフェース部の平坦化ができ、
かつ輝度差による視覚上の不都合をより低減し得る陰極
線管用ガラスパネルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題及
び目的に鑑みてなされたもので、画像が映し出される有
効画面部を備えた矩形のフェース部と、該フェース部の
全周に延在するスカート部とを有する陰極線管用ガラス
パネルにおいて、フェース部の有効画面部の中央肉厚t
oと対角軸上の端部近傍肉厚tdが、1.5≦td/t
oであり、且つフェース部のガラスの透過率が70%以
上であることを特徴とする陰極線管用ガラスパネルであ
る。
【0008】td/toは、より好ましくは、1.5≦
td/to≦2.5である。
【0009】
【作用】本発明においては、フェース部の有効画面部の
中央肉厚toと対角軸上の端部近傍肉厚tdを、1.5
≦td/toとして、中央部の肉厚に比べて端部近傍の
肉厚を厚くすることにより、フェース部を大幅に平坦化
しても、端部近傍の厚肉化により十分な機械的強度を備
えることができる。
【0010】陰極線管用ガラスパネルの透過光量は、画
像を映し出した際の輝度とコントラストに影響する。即
ち、陰極線管用ガラスパネルの透過光量が多く、透過率
が高くなると輝度が大きくなり、逆に透過光量が少な
く、透過率が低くなると、輝度が小さくなる。本発明に
おいては、フェース部のガラスの透過率が70%以上で
あることにより、フェース部の有効画面部の中央領域と
端部領域の肉厚差による輝度差を小さくして、視覚上の
違和感を緩和している。ガラスの透過率については、具
体的には、波長546nmにおいて、肉厚10.16m
mでの透過率が70%以上のガラスを使用することが望
ましい。
【0011】なお、前記td/toは、より好ましく
は、1.5≦td/to≦2.5である。td/toの
値が2.5よりも大きいと、スカート部の肉厚が厚くな
るので有効画面部の面積が減り、また有効画面部の寸法
精度の確保、残留歪の除去の点で、生産性低下が強いら
れることになる。
【0012】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の陰極線管用
ガラスパネルを説明する。
【0013】図1は本実施例の陰極線管用ガラスパネル
10の対角軸線における断面図である。
【0014】陰極線管用ガラスパネル10は、短辺が3
70mm、長辺が660mmの有効画面部を備えたフェ
ース部10aとフェース部10aから延在するスカート
部10bを有し、パネル10の対角外径が813mm、
フェース部10aの外表面の対角軸における平均曲率半
径を100,000mmとして構成してある。フェース
部10aの有効画面部の中央肉厚toは、15.0m
m、対角軸上の端部近傍肉厚tdは23.4mmであ
る。陰極線管用ガラスパネル10には、波長546nm
において、肉厚10.16mmでの透過率80%のガラ
スが用いられており、パネル10のフェース部10aは
平坦化されている。
【0015】かかる陰極線管用ガラスパネル10にファ
ンネル、ネック管を接合して陰極線管用ガラスバルブと
して組み立てた後、通常のチューブ製造工程において行
われるバルブ内の真空処理を行い、安全保証のための規
格に基づく防爆試験を行ったところ、結果は良好であ
り、パネルのフェース部の平坦化による機械的強度は端
部近傍の厚肉化により十分に補償され得るものであっ
た。また、フェース部10aのガラスの透過率が75%
であることにより、フェース部10aの有効画面部の中
央領域と端部領域の肉厚差による輝度差は緩和され、視
覚上の性能も良好であった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の陰極線管
用ガラスパネルは、十分な機械的強度を有しながら、パ
ネルのフェース部の平坦化ができ、かつ輝度差による視
覚上の不都合を低減し得るという優れた効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる陰極線管用ガラスパネルの対角
軸線における断面図である。
【図2】陰極線管用ガラスバルブを示す説明図である。
【符号の説明】
10,20 陰極線管用ガラスパネル 10a、20a フェース部 10b、20b スカート部 21 ファンネル 22 ネック管

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が映し出される有効画面部を備えた
    矩形のフェース部と、該フェース部の全周に延在するス
    カート部とを有する陰極線管用ガラスパネルにおいて、
    フェース部の有効画面部の中央肉厚toと対角軸上の端
    部近傍肉厚tdが、1.5≦td/toであり、且つフ
    ェース部のガラスの透過率が70%以上であることを特
    徴とする陰極線管用ガラスパネル。
JP23538397A 1997-08-14 1997-08-14 陰極線管用ガラスパネル Pending JPH1167124A (ja)

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