JPH0133377B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0133377B2
JPH0133377B2 JP56172708A JP17270881A JPH0133377B2 JP H0133377 B2 JPH0133377 B2 JP H0133377B2 JP 56172708 A JP56172708 A JP 56172708A JP 17270881 A JP17270881 A JP 17270881A JP H0133377 B2 JPH0133377 B2 JP H0133377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
brake
valve
pressure fluid
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56172708A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57104449A (en
Inventor
Beraruto Yuan
Burugudorufu Yotsuhien
Kiruhiaa Deiitaa
Buretsukuman Hansuubiruherumu
Baise Rutsutsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Continental Teves AG and Co OHG
Original Assignee
Alfred Teves GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alfred Teves GmbH filed Critical Alfred Teves GmbH
Publication of JPS57104449A publication Critical patent/JPS57104449A/ja
Publication of JPH0133377B2 publication Critical patent/JPH0133377B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/44Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition co-operating with a power-assist booster means associated with a master cylinder for controlling the release and reapplication of brake pressure through an interaction with the power assist device, i.e. open systems
    • B60T8/446Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition co-operating with a power-assist booster means associated with a master cylinder for controlling the release and reapplication of brake pressure through an interaction with the power assist device, i.e. open systems replenishing the released brake fluid volume via the master cylinder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/12Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid
    • B60T13/14Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid using accumulators or reservoirs fed by pumps
    • B60T13/142Systems with master cylinder
    • B60T13/145Master cylinder integrated or hydraulically coupled with booster
    • B60T13/146Part of the system directly actuated by booster pressure

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、自動車用液圧ブレーキ装置のブレ
ーキ圧制御装置に係わり、特に、アンチスキツド
弁機構及び圧液供給源を備えてなる液圧ブレーキ
装置のブレーキ圧制御装置に関する。
「従来の技術とその課題」 この種のブレーキ圧制御装置は、公知であり、
この公知のブレーキ圧制御装置は、マスタシリン
ダを備えている。このマスタシリンダは、ハウジ
ングのシリンダ孔内に配置された少なくとも1個
のマスタピストンと、ハウジングに形成された少
なくとも1個の供給孔とを有している。更に、ブ
レーキ圧制御装置は、マスタシリンダよりも手前
側に配置され、ブレーキペダル作動型のブレーキ
ブースタを備えており、このブレーキブースタ
は、圧液供給源からの圧液を導入し、そして、補
助圧を供給するように作動する。ここで、圧液供
給源は、圧液リザーバと、ポンプと、圧液アキユ
ムレータと、対応する接続管路からなつている。
マスタシリンダとホイールシリンダとの間は、ブ
レーキ管路により接続されており、そして、車輪
のアンチスキツド制御をなすため、ホイールシリ
ンダに導かれるブレーキ管路には、電磁弁からな
る入口弁が介挿されているとともに、ホイールシ
リンダは、戻り通路及び電磁弁からなる出口弁を
介して圧液リザーバに接続されている。入口弁
は、常開の弁であるとともに出口弁は、常閉の弁
であり、これら入口及び出口弁は、アンチスキツ
ド制御が開始されたとき、開閉されるようになつ
ている。ブレーキブースタに於ける補助圧の出口
とマスタシリンダに於ける少なくとも1個の圧液
補給室との間は、液圧管路を通じて接続されてお
り、圧液補給室は、対応する供給孔に接続されて
いる。
このようなブレーキ圧制御装置を備えたブレー
キ装置は、西独特許出願公開第2443545号から公
知となつている。この公知のブレーキ装置に於
て、ブレーキブースタの出口は、タンデムのマス
タシリンダに於ける2個の圧液補給室に直接に接
続されており、ブレーキペダルが踏み込まれたと
き、圧液供給源からの圧液は、ブレーキブースタ
ブレーキ弁装置を介して、マスタシリンダ内の2
個の圧力室と組をなす二次室に直接供給され、そ
して、この二次室から対応するマスタシリンダの
圧力室に供給されて、これら2個の圧力室にブレ
ーキ管路を介して接続されたホイールシリンダを
動圧でもつて作動させるようになつている。マス
タシリンダにおいて、ブレーキペダル側の第1マ
スタピストンは、段付きピストンとなつており、
そのブレーキペダル側の端部は、そのピストン部
の径よりも大きな拡径フランジ端部に形成されて
いる。これにより、第1マスタピストンの二次室
は、ブレーキ作動中、圧液供給源からの圧液が供
給される圧液室となる。圧液室内に圧液供給源か
らの圧液がブレーキ弁装置を介して供給される場
合、圧液室の圧力は、第1マスタピストンをハウ
ジングの軸方向止めに対し、ブレーキペダルの踏
み込み力に抗して付勢し、これにより、通常のブ
レーキ作動中、第1マスタピストンは、圧液室内
の圧力により静止して保持される。圧液供給源が
故障すると、ブレーキ弁装置と結合された第1マ
スタピストンは、機械的に作動され、ホイールシ
リンダを静圧でもつて作動させることができる。
このような液圧ブレーキ装置に於て、戻り通路に
は、液圧閉止装置が介挿されている。この液圧閉
止装置は、通常は開かれているが、閉じられた場
合、戻り通路からの圧液の逃げを阻止する。従つ
て、公知のブレーキ圧制御装置は、通常、圧液供
給源からの圧液により作動され、緊急の場合、即
ち、圧液供給源が故障したときのみ、第1マスタ
ピストンは、通常の静圧回路内で作動することに
なる。
上述したブレーキ装置では、ブレーキ作動中に
於て、圧液供給源から連続した圧液を供給するた
め、多量の圧液を絶えず確保しておかなければな
らず、従つて、圧液供給源は、非常に大形なもの
となる。また、圧液供給源からの圧液の消費量が
多いので、液圧ブレーキ装置の出力損失もまた大
きなものとなるばかりでなく、圧液供給源が故障
したとき、ブレーキ作動を確実に保証することが
出来ない。つまり、上述の液圧ブレーキ装置にお
いては、圧液供給源が正常に作動している間、各
マスタピストンにおけるシールの漏れを検知する
ことができないからである。
この発明の目的は、従来技術の欠点を解消する
こと、つまり、公知のブレーキ圧制御装置の欠点
を解消した自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ
圧制御装置を提供することにある。
即ち、この発明の目的は、通常のブレーキ作動
中、即ち、アンチスキツド制御作動を伴わないブ
レーキ作動中、圧液供給源の圧液消費量を最少に
し、しかも、アンチスキツド制御作動中、圧液供
給源から必要な圧液量を十分に確保することがで
きる自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御
装置を提供することにある。
また、この発明の他の目的は、圧液供給源が正
常に作動しているときでも、マスタシリンダにお
けるシールの漏れを確実に検出することができる
自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置
を提供することにある。
更に、この発明の別の目的は、構造を比較的簡
単にして、製造コストを下げ、しかも、ブレーキ
作動の信頼性を向上することのできる自動車用液
圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置を提供する
ことにある。
「課題を解決するための手段」 この発明のブレーキ圧制御装置は、圧液供給源
と、 マスタシリンダのシリンダハウジング内に圧力
室と組をなし、この圧力室とは分離して形成され
た圧液補給室と、 圧液補給室と圧力室との間を接続する第1接続
通路と、 圧液補給室と圧液リザーバとを接続する第2接
続通路と、 圧液補給室と圧液供給源とを接続し、圧液補給
室から圧力室のみに圧液を流すことができる一方
向通路手段と、 通常は、第1接続通路を閉じる一方、第2接続
通路は開いており、アンチスキツド弁機構、つま
り、入口及び出口弁が作動されたときに、第1接
続通路を開き、第2接続通路を閉じる切り換え弁
機構とを具備したことを特徴とするものである。
特に好適な実施態様においては、ブレーキペダ
ルが踏み込まれていないとき、圧液補給室と圧液
リザーバとを接続する第2接続通路は、切り換え
弁機構により開かれている。第1接続通路には、
遮断弁を設けておくのが好ましく、この遮断弁
は、圧液供給源からの圧液の圧力、即ち、補助圧
に依存して切換作動され、圧液供給源が作動され
ているときには開位置にあり、圧液供給源が故障
したとき、閉位置となるようになつている。この
ような構成によれば、通常のブレーキ作動中、マ
スタシリンダは、その本来の機能を発揮する、つ
まり、ブレーキ管路を介して対応するホイールシ
リンダを静圧でもつて作動させることができる。
アンチスキツド制御作動が実施されたとき、圧液
供給源とマスタシリンダの圧液補給室とを接続す
る第1接続通路が切り換え弁機構により開かれ、
一方、低圧の圧液リザーバに通じる第2接続通路
は閉じられる。これにより、圧液供給源からの補
助圧は、圧液補給室からマスタピストンの二次室
を介して、その圧力室に導入され、そして、この
圧力室から対応するブレーキ管路に導入されるこ
とにより、ホイールシリンダを動圧でもつて作動
させることができる。従つて、通常のブレーキ作
動中には、静圧のブレーキ回路であるが、このブ
レーキ回路は、アンチスキツド制御作動中、圧液
供給源から補助圧が導入されることにより、動圧
のブレーキ回路となる。また、この発明によれ
ば、圧液供給源からの補助圧を、アンチスキツド
制御のための補給圧として利用できるばかりでな
く、ブレーキ力をブーストするにも利用できる。
ホイールシリンダにおける動圧での作動は、通
常、アンチスキツド制御作動を必要とする希な場
合のみに生じるものであるから、この発明の液圧
ブレーキ装置は、出力損失を低減して、圧液供給
源からの圧液の消費量を非常に少なくして、作動
可能となる。従つて、圧液供給源自体も小さくす
ることができる。ホイールシリンダを静圧で作動
させる通常のマスタシリンダの機能は、通常のブ
レーキ作動中のみに発揮されるので、マスタピス
トンにおけるシールの漏れは、この漏れが発生す
ると同時に、検知することができる。従つて、マ
スタピストンのシールに漏れがあるか否かを絶え
ず監視することができ、これにより、シールに漏
れが生じたとき、速やかにシールの交換をなすこ
とができる。このようにして、圧液供給源が故障
した緊急の場合でも、液圧ブレーキ装置の作動を
十分に保証することができる。
この発明のブレーキ圧制御装置は、種々の変形
が可能である。例えば、マスタシリンダは、シン
グルピストンタイプ又はタンデムピストンタイプ
のいずれでもよく、各マスタピストンは、シール
と逆止弁の両方を機能をなすスリーブシールを有
しているか、又は、シリンダハウジングの内壁に
対して両方向の流れを阻止する標準のシールを有
している。
切り換え弁機構は、並びに、他の弁は、電磁的
に作動されるか、又は、機械的に作動されるよう
に構成することができる。
また、液圧ブレーキ装置は、3重ブレーキ回路
のブレーキ装置にも好適したものとなる。この場
合、後輪側のブレーキ回路、即ち、圧液供給源と
後輪側のホイールシリンダとを接続するブレーキ
管路には、ブレーキペダルによつて作動されるブ
レーキブースタが介挿されており、ブレーキブー
スタから供給される圧力、つまり、補助圧は、後
輪側のホイールシリンダを動圧でもつて作動させ
る。圧液供給源は、単一の圧液を供給するものと
して構成され、例えば、電動モータにより駆動さ
れるポンプと、高圧の圧液アキユムレータとから
なるのが好ましい。戻り通路には、液圧作動の締
切弁が介挿されている。また、この場合、第1接
続通路は、ブレーキブースタのブースタ室から延
びており、この第1接続通路には、常開の遮断弁
が設けられている。圧液供給源が故障したとき、
締切弁は、戻り通路を閉じると同時に、遮断弁も
また閉じられる。これにより、マスタシリンダ及
び対応するブレーキ管路内の圧液は、逃げること
ができず、従つて、圧液供給源からの補助圧でブ
レーキ力をブーストできず、しかも、アンチスキ
ツド制御作動を行えなくとも、緊急のブレーキ作
動を実施可能となる。付け加えて説明すれば、締
切弁は、静圧のブレーキ回路が故障、つまり、破
損した場合、ブレーキブースタに接続された動圧
のブレーキ管路を保護する。アンチスキツド制御
作動中、静圧から動圧に切り替わつたブレーキ回
路が破損した場合、遮断弁が閉じられることによ
り、圧液供給源からの圧液が破損したブレーキ回
路を通じて失われるのを阻止することができる。
この発明の好適な実施態様において、切り換え
弁機構は、3ポート2位置の方向切り換え弁から
構成されており、締切弁は、2ポート2位置の切
換弁からなつている。
3重ブレーキ回路の液圧ブレーキ装置におい
て、マスタシリンダは、タンデムマスタシリンダ
からなり、このタンデムマスタシリンダは、通常
のブレーキ作動の場合、前輪側のホイールシリン
ダを静圧でもつて作動させ、そして、ブレーキブ
ースタは、後輪側の第3ブレーキ回路を動圧で作
動させるための補助圧の出口を有している。
前輪及び後輪のホイールシリンダからの戻り通
路には、常開の2ポート2位置の切換弁からなる
締切弁が介挿されており、この締切弁は、圧液供
給源からの補助圧に依存して作動可能となつてい
る。締切弁は、圧液供給源からの補助圧が得られ
ないとき、閉じられるようになつている。
好ましくは、締切弁の出口は、戻り室に連通し
ている。この戻り室は、圧液リザーバに接続され
ているとともに、ブレーキブースタとタンデムマ
スタシリンダとの間に配置されている。
他の実施態様において、切り換え弁機構の一部
は、第2接続通路を開閉するために、マスタシリ
ンダの圧液補給室の配置された少なくとも1個の
傾斜弁をからなつており、この傾斜弁は、組をな
すマスタピストンにより機械的に作動可能となつ
ている。
遮断弁及び締切弁が1個の弁ユニツトに組み込
まれていると、ブレーキ圧制御装置の構造は、特
に簡単なものとなる。
弁ユニツトは、弁ハウジング内に摺動自在に配
置された弁部材を備えており、この弁部材は、そ
の一端面に圧液供給源からの補助圧を受けるよう
になつている。弁部材は、その他端面に作用する
圧縮ばねの力に抗して、圧液供給源からの補助圧
により、フローテイング位置をとり、このフロー
テイング位置では、第1接続通路及び戻り通路を
開いている。
他方、圧液供給源が故障したとき、弁部材は、
圧縮ばねにより、その閉位置に保持され、この閉
位置では、第1接続通路及び圧液リザーバへの戻
り通路を共に閉じている。
また、弁ユニツトは、圧液供給源からの補助圧
が存在する場合、第1接続通路と戻り管路の両方
を開く開位置に電磁的に切換作動されるように構
成することもできる。
ブレーキ圧制御装置が2重ブレーキ回路のブレ
ーキ装置に使用されるとき、マスタシリンダは、
タンデムマスタシリンダであるのが好ましく、こ
のタンデムマスタシリンダは、通常のブレーキ作
動中、静圧でもつてホイールシリンダを作動させ
るため、上記傾斜弁を2個備えている。また、切
り換え弁機構の一部は、第1接続通路を開閉する
常閉の2ポート2位置の電磁弁からなるのが好ま
しく、前輪及び後輪のホイールシリンダと夫々組
み合わされた2個のブレーキ回路の各々は、通常
のブレーキ作動中、静圧でもつて作動される。
3重ブレーキ回路のブレーキ装置に使用する場
合、マスタシリンダは、タンデムマスタシリンダ
から構成されており、このタンデムマスタシリン
ダは、通常のブレーキ作動中、前輪側の2個のブ
レーキ回路、即ち、ホールシリンダを静圧でもつ
て作動させるために、上記傾斜弁を2個有してい
る。そして、ブレーキブースタは、後輪のホイー
ルシリンダを動圧で作動させるため、補助圧の出
口を有している。後輪のホイールシリンダは、第
3ブレーキ回路に設けられている。そして、第1
接続通路は、ブレーキブースタから延びており、
この第1接続通路には、切り換え弁機構の一部を
構成する常閉の2ポート2位置の電磁切換弁が介
挿されている。また、第3、即ち、動圧のブレー
キ回路のホイールシリンダからは、第2戻り通路
が液圧作動の弁ユニツトをバイパスして、圧液リ
ザーバに延びている。
各ブレーキ回路のホイールシリンダがダイアゴ
ナル式に配置されてなる2重ブレーキ回路の液圧
ブレーキ装置に、ブレーキ圧制御装置を適用する
場合、マスタシリンダは、切り換え弁機構の一部
を構成する傾斜弁を備えており、マスタシリンダ
の出口は、通常のブレーキ作動中、ブレーキ回路
の一方に接続されて、このブレーキ回路のホイー
ルシリンダを静圧で作動させる。これに対し、ブ
レーキブースタは、他方のブレーキ回路のホイー
ルシリンダを動圧で作動させるための補助圧の出
口を有している。そして、切り換え弁機構の第1
接続通路を開閉するための弁は、常閉の2ポート
2位置の電磁弁からなるのが好ましく、動圧で作
動されるホイールシリンダの第2戻り通路は、弁
ユニツトをバイパスして、圧液リザーバに延びて
いる。
2重ブレーキ回路の液圧ブレーキ装置に使用さ
れる他のブレーキ圧制御装置において、マスタシ
リンダは、通常のブレーキ作動中、ホイールシリ
ンダを静圧でもつて作動させるために、傾斜弁を
2個備えている。更に、第1接続通路には、切り
換え弁機構の一部を構成する常閉の2ポート2位
置の電磁弁が介挿されており、そして、通常のブ
レーキ作動中、静圧で作動される2個のブレーキ
回路は、ダイアゴナル式に配置されたホイールシ
リンダと組をなしている。
この発明の更に好適な実施態様において、第1
接続通路を開閉する切り換え弁機構の一部は、2
ポート2位置の切換弁からなり、また、第2接続
通路を開閉する切り換え弁機構の一部は、第1接
続通路の遮断弁及び戻り通路の締切弁と組み合わ
されて、2重ピストン構造の液圧作動型の弁ユニ
ツトとして構成されている。
3重ブレーキ回路の液圧ブレーキ装置に使用さ
れるブレーキ圧制御装置において、マスタシリン
ダは、タンデムマスタシリンダからなり、このタ
ンデムマスタシリンダは、通常のブレーキ作動
中、前輪側のホイールシリンダをブレーキ回路を
介して静圧でもつて作動させる。ブレーキブース
タは、第3ブレーキ回路の後輪側のホイールシリ
ンダを動圧でもつて作動させるための補助圧の出
口を有している。第3ブレーキ回路の第2戻り通
路は、弁ユニツトをバイパスして、ブレーキブー
スタとタンデムマスタシリンダとの間の戻り室を
介して圧液リザーバに延びている。
マスタピストンの二次側には、軸方向に摺動自
在な位置決めピストンが設けられており、この位
置決めピストンは、シリンダハウジングの軸方向
止めに向かつてばね付勢されているとともに、シ
リンダハウジングに対してシールされている。位
置決めピストンの外径は、マスタピストンの外径
よりも大きい。マスタピストンは、位置決めピス
トンの中央を液密にして貫通するピストンロツド
を有しており、ブレーキペダル側のピストンロツ
ドの端部は、拡径端部に形成されている。ブレー
キペダルが踏み込まれ、そして、マスタピストン
の二次側に圧液供給源からの補助圧が導入された
とき、ピストンロツドの拡径端部は、ブレーキペ
ダル側の位置決めピストンの端縁と係合される。
位置決めピストンは、シリンダハウジング内の軸
方向止めに対し、ブレーキペダルの踏み込み力の
方向、又は、踏み込み力と反対の方向に、圧縮ば
ねにより付勢されている。アンチスキツド制御作
動中、補助圧を受ける位置決めピストンは、マス
タピストンの軸方向止め機構として機能し、これ
により、アンチスキツド制御作動中、数サイクル
のアンチスキツド制御作動がホイールシリンダに
対して実施されても、ブレーキペダルの踏み込み
は阻止される。同時に、位置決めピストンは、動
圧の圧液が得られない場合、マスタシリンダ内に
おいて、圧液貯蔵ユニツトとして機能する。アン
チスキツド制御作動が継続されるても、位置決め
ピストンにより蓄えられた圧液は、第2接続通路
を開閉する切り換え弁機構により、圧液リザーバ
に排出されることはない。
「実施例」 第1図を参照すると、参照符号1は、ブレーキ
圧制御装置を示している。このブレーキ圧制御装
置1は、その2個の主要素として、マスタシリン
ダ2と、液圧型のブレーキブースタ3とから構成
されている。ブレーキブースタ3は、ブレーキ力
Fの方向でみて、マスタシリンダ2の手前側に配
置されている。マスタシリンダ2は、第1図に示
されているように、タンデムのマスタシリンダと
して構成されている。ブレーキブースタ3は、公
知のようにして、ブレーキ作動機構の一部を構成
するブレーキペダル9(第2図参照)と連結され
たブレーキ作動部材を有している。ブレーキブー
スタ3及びマスタシリンダ2は、公知の構造を有
しており、それ故、これらブレーキブースタ3及
びマスタシリンダ2の詳細は、省略する。マスタ
シリンダ2は、タンデムに配置された2個のマス
タピストン34を備えており、各マスタピストン
34は、圧液補給室22及び供給孔61と組をな
している。供給孔61は、マスタピストン34の
外周面に形成され、且つ、圧液補給室22と連通
されている二次室つまり圧液室101から、マス
タシリンダ2の対応する圧力室100に向かつて
延びている。マスタシリンダ2に於ける2個の圧
液補給室22は、第1接続通路を構成する液圧管
路10を介して、ブレーキブースタ3のブースタ
室、つまり、補助圧の出口3aに接続されてい
る。圧力室100は、マスタシリンダ2及びブレ
ーキブースタ3の共通のハウジングであるシリン
ダハウジング73のシリンダ孔73a内に区画し
て形成されている。
圧液補給室22とブレーキブースタ3とを接続
する液圧管路10には、切り換え弁機構が介挿さ
れている。この切り換え弁機構に関しては、後述
する。
マスタシリンダ2に於ける一方の圧力室100
の出口は、第1(静圧)ブレーキ回路の第1ブレ
ーキ管路17に接続されている。第1ブレーキ回
路は、自動車の左前輪のホイールシリンダ11と
組をなしている。第1ブレーキ管路17には、常
開の2ポート2位置の電磁切換弁からなる入口弁
15が介挿されている。ホイールシリンダ11
は、戻り通路20を介して、低圧の圧液リザーバ
4に接続されている。戻り通路20には、入口弁
15と組をなす出口弁16が介挿されている。こ
の出口弁16は、常閉の2ポート2位置の電磁切
換弁からなり、励磁されたとき、開かれるように
なつている。入口弁15及び出口弁16は、アン
チスキツド弁機構を構成し、電子アンチスキツド
制御装置に接続され、この電子アンチスキツド制
御装置により、制御されるようになつている。電
子アンチスキツド制御装置は、通常の構造を有し
ているものであるので、図示しない。電子アンチ
スキツド制御装置は、自動車の車輪と路面との間
に、許容できない大きなスリツプが存在するか又
は大きなスリツプが生じようとするのを検出し、
そして、公知のようにして、検出値に応じて、入
口及び出口弁15,16を切換作動する。
マスタシリンダ2に於ける他方の圧力室100
の出口は、一方の圧力室100の出口と同様にし
て、第2ブレーキ管路18に接続されている。こ
の第2ブレーキ管路18は、右前輪のホイールシ
リンダ12と組をなしている。第2ブレーキ管路
18にも、入口弁15が介挿されており、また、
戻り通路20には、ホイールシリンダ12と組を
なして、出口弁16が介挿されている。
第1図のブレーキ圧制御装置1は、更に、第3
ブレーキ管路19を備えている。この第3ブレー
キ管路19は、第2(動圧)ブレーキ回路を構成
している。第3ブレーキ管路19は、ブレーキブ
ースタ3の出口3bに接続されている。第3ブレ
ーキ管路19は、自動車の後輪と組をなすホイー
ルシリンダ13,14の作動を動的に制御する機
能を有している。第1及び第2ブレーキ管路1
7,18での場合と同様に、第3ブレーキ管路1
9には、入口弁15が介挿されており、また、戻
り通路20には、ホイールシリンダ13,14と
組をなす出口弁16が介挿されている。これらホ
イールシリンダ13,14と組をなす入口及び出
口弁15,16もまた、電子アンチスキツド制御
装置に接続されて、この電子アンチスキツド制御
装置により制御される。
全てのホイールシリンダ11,12,13,1
4に共通の戻り通路20には、液圧で切換作動さ
れる締切弁27が介挿されている。この締切弁2
7は、2ポート2位置の切換弁から構成されてい
る。締切弁27は、ブレーキブースタ3の補助圧
に依存して切換作動され、通常は開位置にある
が、補助圧が得られないときに閉じられるように
なつている。締切弁27の出口は、ブレーキブー
スタ3とマスタシリンダ2との間に設けられてい
る戻り室28に接続されている。更に、戻り室2
8の出口は、圧液リザーバ4に戻り通路20を介
して接続されている。従つて、戻り室28は、戻
り通路20の一部を構成している。
ブレーキ圧制御装置1は、更に、圧液供給源を
備えている。この圧液供給源は、上述のブレーキ
ブースタ3に加えて、電動モータにより駆動され
るポンプ5と、圧液アキユムレータ8とからなつ
ている。圧液リザーバ4とポンプ5との間には、
フイルタユニツト6が介挿されており、また、ポ
ンプ5と圧液アキユムレータ8との間には、逆止
弁7が介挿されている。この逆止弁7は、ポンプ
5から圧液アキユムレータ8への圧液の流れは許
容するが、しかしながら、その逆流は阻止する機
能を有している。圧液アキユムレータ8の出口
は、ブレーキブースタ3の入口74に接続されて
いる。この入口74は、公知のようにして、ブレ
ーキペダル9が踏み込まれることにより、ブレー
キブースタ3のブースタ室77と接続可能となつ
ている。このブースタ室77は、液圧管路10及
び第3ブレーキ管路19の双方に接続されてい
る。
マスタシリンダ2に於けるブレーキペダル側の
第1マスタピストン34には、ブレーキペダル9
側に位置して、位置決めピストン67が備えられ
ている。位置決めピストン67は、第1マスタピ
ストン34と組をなすピストンロツド70を同心
的且つ液密にして囲んでいる。位置決めピストン
67の外径は、第1マスタピストン34の外径よ
りも大きく、位置決めピストン67は、マスタシ
リンダ2に於けるシリンダハウジング73のシリ
ンダ孔73a内において、その拡径孔部に液密を
保持して軸方向に摺動自在に案内されている。位
置決めピストン67の外側には、圧縮ばね68が
配置されている。圧縮ばね67は、位置決めピス
トン67を部分的に囲み、この位置決めピストン
67をブレーキペダル9の踏み込み力Fの方向
に、シリンダハウジング73の軸方向止め部69
に向かつて付勢している。軸方向止め部69は、
シリンダハウジング73の段差面で形成されてい
る。第1マスタピストン34、ピストンロツド7
0及び位置決めピストン67は、シリンダ孔73
aの拡径孔部に第1マスタピストン34と組をな
す二次室、つまり、圧液室101を形成し、この
圧液室101は、圧液補給室22と連通されてい
る。軸方向止め部69と第1マスタピストン34
を摺動自在に収容したシリンダハウジング73の
シリンダ孔73aとの間の部位は、傾斜面となつ
ている。これにより、位置決めピストン67の端
縁75が軸方向止め部69と当接した状態でも、
この端縁75の一部は、圧液室101内に露出す
ることになる。従つて、位置決めピストン67の
端縁は、後述する制御作動中、補助圧を受けるこ
とができる。
位置決めピストン67の上記端縁75とは反対
側の端縁72は、ブレーキ圧制御装置1の作動
中、位置決めピストン67の中央位置で、ピスト
ンロツド70の拡径端部71と係合して協働す
る。シリンダハウジング73には、軸方向止め部
69と同様にして、段差面からなる止め面76が
設けられており、この止め面76は、軸方向止め
部69よりもブレーキペダル9側に位置付けられ
ている。
止め面76は、位置決めピストン67が補助圧
の作用を受け、そして、第1マスタピストン34
が後述するような位置にあるとき、位置決めピス
トン67の軸方向の止めとなる。
ブレーキブースタ3からマスタシリンダ2の2
個の圧液補給室22に向かつて延びる第1接続通
路、即ち、液圧管路10には、切り換え弁機構の
一部を構成する第1電磁弁23が介挿されてい
る。この第1電磁弁23は、通常、液圧管路10
と圧液補給室22との間の接続を遮断した閉位置
にある。一方、圧液補給室22と圧液リザーバ4
との間は、第2接続通路を構成する戻りパイプ3
8によつて接続されている。戻りパイプ38に
は、第1電磁弁23とともに切り換え弁機構を構
成する第2電磁弁25が介挿されている。この第
2電磁弁25は、通常、圧液補給室22と圧液リ
ザーバ4との間を接続する開位置にある。
この実施例の場合、第1図から明らかなよう
に、第1電磁弁23及び第2電磁弁25は、構造
的に一体化されており、3ポート2位置の電磁作
動型の方向切り換え弁26から構成されている。
従つて、この方向切り換え弁26と圧液補給室2
2との間の液圧管路10及び戻りパイプ38の部
位は、共通の通路で構成されている。
通常のブレーキ作動中、即ち、アンチスキツド
制御を伴わないブレーキ作動中か、又は、ブレー
キペダル9が踏み込まれていないとき、方向切り
換え弁26は、第1図に示された第1切換位置に
あり、この第1切換位置では、液圧管路10と圧
液補給室22との間の接続が遮断され、一方、圧
液補給室22と圧液リザーバ4との間の接続は、
開いた状態にある。アンチスキツド制御作動中の
み、即ち、自動車の少なくとも1個の車輪にロツ
ク傾向があるときのみ、方向切り換え弁26は、
第1切換位置から第2切換位置に切換作動され
る。この第2切換位置では、液圧管路10と圧液
補給室22との間の接続が開かれ、一方、圧液補
給室22と圧液リザーバ4との間の接続は遮断さ
れる。
方向切り換え弁26とブレーキブースタ3との
間の液圧管路10の部位には、2ポート2位置の
液圧作動の遮断弁24が介挿されている。遮断弁
24は、通常の作動状態にあるとき、即ち、圧液
供給源が十分に作動している間、開かれており、
これに対し、圧液供給源からの圧力が所定のしき
い値以下に低下するか、又は、圧液供給源が故障
したときに閉じられるようになつている。遮断弁
24は、安全弁として機能する。即ち、自動車の
各前輪のホイールシリンダと組をなすブレーキ管
路の1つが破損して、このブレーキ管路が圧液供
給源から送出された圧液のドレンを構成するよう
なとき、遮断弁24は、自動車の後輪のホイール
シリンダを作動可能に保持する。また、戻り通路
20内に介挿された締切弁27もまた、安全性を
確保するためにある。詳述すれば、遮断弁27
は、自動車の後輪のブレーキ管路19が破損した
とき、前輪側の2個のブレーキ管路が機能するの
を確保する。
次に、第1図に示されたブレーキ圧制御装置
1、つまり、液圧ブレーキ装置の作動を説明す
る。
ブレーキペダル9が踏み込まれていないとき、
即ち、ブレーキペダル9の踏み込み力Fがゼロで
あるとき、ブレーキブースタ3及び2個のマスタ
ピストン34は、第1図に示されているように、
右端の位置にある。全ての入口及び出口弁15,
16、遮断弁24、方向切り換え弁26及び締切
弁27は、第1図に示された切換位置にある。第
1図には図示されていないブレーキペダル9が踏
み込まれると、このブレーキペダル9は、ブレー
キブースタ3のブレーキ弁に踏み込み力Fを及ぼ
し、これにより、ブレーキ弁を第1図でみて左方
向に移動させる。この結果、ブレーキブースタ3
の入口74は、その出口3a,3b、つまり、液
圧管路10及び第3ブレーキ管路19に接続され
る。ホイールシリンダ13,14は、第3ブレー
キ管路19内に伝達される圧力により作動され、
ホイールシリンダ13,14内のブレーキ圧は、
動的なものである。また、ブレーキブースタ3か
らは、液圧管路10を介してマスタシリンダ2の
圧液補給室22の圧液が流れようとするが、この
圧液の流れは、方向切り換え弁26により遮断さ
れる。ブレーキブースタ3内のブレーキペダル9
側に位置するブースタ室77内には、圧力が立ち
上げられ、これにより、ブレーキブースタ3のブ
ースタピストン77aは、ブレーキペダルの踏み
込み力F及びブースタ室77内のブースタ圧によ
り、左方向に移動される。このようにブースタピ
ストン77aが左方向に移動されると、ブースタ
ピストン77aと結合されているマスタシリンダ
2の2個のマスタピストン34もまた左方向に移
動される。このようなマスタピストン34の移動
過程に於て、各マスタピストン34は、その圧力
室100と圧液補給室22とを連通させていた補
償孔を閉じ、この時点で、マスタピストン34
は、その圧力室100内の圧力を加圧可能とな
る。両圧力室100内で加圧された圧力は、第1
及び第2ブレーキ管路17,18、これら第1及
び第2ブレーキ管路17,18の入口弁15を通
じて、ホイールシリンダ11,12に伝達され
る。従つて、各マスタピストン34によるホイー
ルシリンダ11,12の作動は、静圧でもつてな
されることになる。ブレーキペダル9が解放され
ると、ブレーキブースタ3のブレーキ弁は閉じら
れ、これにより、圧液供給源からの圧液が後輪側
の第3ブレーキ管路19内に動的に流入すること
はなく、第3ブレーキ管路19は、ブレーキ弁及
び戻り室28を介して、低圧の圧液リザーバ4に
接続されることになる。前輪側のホイールシリン
ダ11,12に関し、ホイールシリンダ11,1
2内の圧力は、2個のマスタピストン34の右方
向への移動により、公知のように独立して減圧さ
れる。
電子アンチスキツド制御装置は、この発明の一
部を構成するものではないが、この電子アンチス
キツド制御装置が1個又は複数の車輪にロツク傾
向があるのを検出すると、方向切り換え弁26
は、第2切換位置に切換作動される。この切換作
動により、各圧液補給室22と圧液リザーバ4と
の間の接続が断たれる一方、液圧管路10と圧液
補給室22との間が接続される。これにより、圧
液補給室22内に、ブレーキペダル9の踏み込み
力Fに比例したレベルの圧力がブースタ室77か
ら導入可能となる。各圧液補給室22内に導入さ
れた圧液は、シリンダハウジング73の入口ポー
トを通じて、各マスタピストン34と組をなす圧
液室101内に流入し、そして、各圧液室101
から供給孔61及び一方向通路手段を構成するマ
スタピストン34のシール34aを通じて、対応
する圧力室100内に流入し、更に、この圧力室
100からブレーキ管路17,18を介して、前
輪のホイールシリンダ11,12内に流入する。
このような状況に於て、前輪のホイールシリン
ダ11,12は、動圧により、作動されることに
なる。アンチスキツド制御作動中、各ホイールシ
リンダと組をなす入口弁15及び出口弁16は、
アンチスキツド制御技術分野で公知のようにし
て、電磁的に切換作動され、これにより、ホイー
ルシリンダ11,12内の圧液の一部は、戻り通
路20に周期的に排出され、この戻り通路20、
開位置にある締切弁27及び戻り室28を通じ
て、低圧の圧液リザーバ4に戻される。
アンチスキツド制御作動中、同時に、ブレーキ
ペダル9側の第1マスタピストン34と組をなす
圧液室101内に伝達されるブースタ室77から
の圧力により、位置決めピストン76は、その端
縁72がピストンロツド70の拡径端部71に当
接するまで、圧縮ばね68の付勢力に抗して第1
図中右方向に移動される。この結果、全ての状況
に於て、第1マスタピストン34が更に左方向に
更に移動するのを阻止し、そして、ブレーキペダ
ル9の無意味で且つ大きな踏み込みを阻止するこ
とができる。このことは、マスタシリンダ2内の
圧液が完全に排出されるのを阻止する。第1マス
タピストン34に於けるピストンロツド70の拡
径端部71は、第1図に於て、止め面76に位置
付けられるように図示されており、ピストンロツ
ド70、即ち、第1マスタピストン34は、止め
面76から左方向のみに移動することができる。
しかしながら、マスタピストン34のピストンロ
ツド70は、第2図に示されるように、拡径端部
71を止め面76から更に右側に位置付けるよう
な更に長いものであつてもよい。このような状況
に於て、第1マスタピストン34の拡径端部71
が位置決めピストン67の止めとして機能するシ
リンダハウジング73の止め面76よりも、位置
決めピストン67の端縁72に近接した位置ま
で、第1マスタピストン34が左方向に移動して
いないとき、位置決めピストン67は、その端縁
72が止め面76と当接するまで、右方向に自由
に移動することができる。このような状態に於
て、位置決めピストン67は、第1マスタピスト
ン34側の拡径端部71と当接することはない
が、しかしながら、第1マスタピストン34がブ
レーキペダルの踏み込み力F及びブースタ室77
内のブースタ圧の作用をブレーキブースタ3を介
して受けて、左方向に十分に移動されると、位置
決めピストン67の端縁72は、第1マスタピス
トン34に対し、変位可能な止めとして機能す
る。このような状態に至ると、前輪のホイールシ
リンダ11,12に対するアンチスキツド制御サ
イクルの実施に伴い、ブレーキペダル9を過度に
移動させようとする傾向があるときにでも、位置
決めピストン67は、マスタシリンダ2内に十分
な量の圧液を確保させることができる。
従つて、圧液供給源の圧力がブレーキペダル9
を更に踏み込ませない程度に十分なものである
と、第1マスタピストン34側の拡径端部71と
位置決めピストン67の端縁72は互いに当接
し、そして、位置決めピストン67の端縁75に
作用する圧力、つまり、ブースタ室77からの圧
力は、位置決めピストン67をその端縁72がハ
ウジング73の止め面76に当接するまで移動さ
せることから、第1マスタピストン34がたとえ
左方向に移動し過ぎていても、拡径端部71によ
り、位置決めピストン67と共に左方向に移動す
る。
万一、前輪側のホイールシリンダ11,12の
ブレーキ管路17,18の一方に破損が生じ、そ
のブレーキ管路がドレンとなるような場合、液圧
管路10の遮断弁24は、圧液供給源からの圧力
が低下することにより、閉位置に切換作動され
る。これにより、アンチスキツド制御作動中、圧
液供給源からの圧液が破損したブレーキ管路から
排出されるようなことはなく、後輪側のホイール
シリンダ13,14を動圧により制御可能に保持
する。
遮断弁24とは別に戻り通路20に介挿された
締切弁27は、通常は開かれているが、圧液供給
源、つまり、ブースタ室77からの圧力が所定の
しきい値以下に低下したとき、閉じられる。この
ようにして、後輪のブレーキ管路19が破損する
か、又は、圧液供給源が故障したとき、前輪側の
ブレーキ管路内の圧液がアンチスキツド制御作動
中、周期的に切換作動される出口弁16を介して
流出するのを阻止できる。
第2図は、ブレーキ圧制御装置1の第2実施例
を示している。このブレーキ圧制御装置1は、第
1図のものと同様なものであり、同一の部材には
同一の符号を付して、その説明は省略する。ブレ
ーキ圧御装置1に於けるタンデムのマスタシリン
ダ2もまた、位置決めピストン67を備えてお
り、ブレーキペダル9側からみて、マスタシリン
ダ2の手前には、ブレーキペダル9によつて作動
されるブレーキブースタ3が配置されている。
第1図のブレーキ圧制御装置とは異なり、第2
図のブレーキブースタ3は、動圧作動のブレーキ
管路には接続されていない。ブレーキ圧制御装置
1は、2個のみのブレーキ回路と協働している。
これらブレーキ回路の一方は、前輪のホイールシ
リンダ11,12に導かれるブレーキ管路17を
有しており、他方のブレーキ回路は、後輪のホイ
ールシリンダ13,14に導かれるブレーキ管路
18を有している。ブレーキ管路17,18及び
戻り通路20は、第2図に示されているように、
分岐されており、その分岐管路部分には、入口弁
15及び出口弁16が夫々介挿されている。これ
ら入口弁15及び出口弁16は、後輪のホイール
シリンダ13,14に関しては、これらホイール
シリンダ13,14に対する圧液の流入及び排出
を共に制御し、前輪のホイールシリンダ11,1
2に関しては、これらホイールシリンダ11,1
2に対する圧液の流入及び排出を独立して制御す
る。第1図の場合とは異なり、全てのホイールシ
リンダ11乃至14にとつて、戻り通路20は、
共通であり、この戻り通路20には、締切弁27
と同様な機能なす液圧作動の弁ユニツト30が介
挿されている。
弁ユニツト30は、第6図に詳細に示されてお
り、以下に、弁ユニツト30に関して説明する。
ブースタ室の出口3aから圧液補給室22に導か
れる液圧管路10には、第1電磁弁23が介挿さ
れており、この第1電磁弁23は、常閉の2ポー
ト2位置の弁からなり、アンチスキツド制御作動
中に開かれるようになつている。第1図の遮断弁
24は、第2図のブレーキ圧制御装置1から取り
除かれているが、遮断弁24の機能は、液圧管路
10に於て、第1電磁弁23よりも下流に配置さ
れた弁ユニツト30により実施される。弁ユニツ
ト30に於いて、圧液供給源からの圧液を送出す
る常開の出口B3は、各マスタシリンダ34と組
をなす圧液補給室22に接続されている。第1図
の第2電磁弁25の機能は、第2図のブレーキ圧
制御装置1内に於て、ばね付勢された2個の傾斜
弁29により実施される。これら傾斜弁29は、
対応する圧液補給室22内に収容されている。各
傾斜弁29は、図示のブレーキ装置の非作動位置
に於て、組をなすマスタピストン34により機械
的に作動されて、圧液補給室22と戻りパイプ3
8とを接続する開位置に切換作動されている。
マスタシリンダ2のための補償管路として機能
する戻りパイプ38は、弁ユニツト30よりも下
流に位置する戻り通路20の一部から分岐されて
いる。戻りパイプ38からは、更に、補償管路3
7が分岐されており、この補償管路37は、補償
室37aに接続されている。この補償室37a
は、弁ユニツト30内に於て、弁部材、つまり、
スプール弁31の端面35により区画して形成さ
れている。補償室37a内には、圧縮ばね36が
収容されており、この圧縮ばね36は、スプール
弁31の締切弁部の端面35に働きかけ、スプー
ル弁31を第2図でみて、右方向に付勢してい
る。スプール弁31の他の遮断弁部の端面32
は、弁ユニツト30内に制御室33aを区画して
形成している。この制御室33aは、加圧管路3
3を介して圧液アキユムレータ8に接続されてい
る。補償管路37は、補償室37aに対し、ポー
トB2を介して接続されており、一方、加圧管路
33は、制御室33aに対し、ポートSPを介し
て接続されている。
スプール弁31は、弁ユニツト30内に摺動自
在に配置されている。第6図から明らかなよう
に、圧液供給源が作動可能であるとき、ポート
SPを通じて制御室33a内に流入した圧液供給
源からの補助圧は、スプール弁31の端面32に
作用し、このスプール弁31を圧縮ばね36の付
勢力に抗して、第6図に示されている位置に位置
付ける。この位置にスプール弁31があるとき、
弁ユニツト30は、一方に於て、液圧管路10の
上流側と下流側との間、即ち、ポートGDとポー
トB3との間を接続しており、他方においては、
戻り通路20の上流側と下流側との間、即ち、ポ
ートSGとポートB1との間を接続している。従
つて、第2図に示された弁ユニツト30構成に於
て、(第1図での締切弁27及び遮断弁24に相
当する)全ての弁は、圧液供給源からの圧液の圧
力に依存して、その切換が制御され、これら弁
は、弁ユニツト30内で構造的に好適にして一体
化されている。
第2図のブレーキ圧制御装置1の作動中、自動
車の横滑りがない状態では、ホイールシリンダ1
1,12,13,14は、ブレーキペダル9の踏
み込みに応答し、踏み込み力Fにより、第1及び
第2ブレーキ管路17,18、並びに、戻り通路
20を含む分離された2個のブレーキ回路を介し
て静圧でもつて作動される。このような静圧での
ブレーキ作動中、液圧管路10内の第1電磁弁2
3は閉じられており、この結果、ブレーキブース
タ3は、その本来の機能のみを発揮する。通常の
状態では、即ち、圧液供給源が作動可能であると
き、弁ユニツト30を備えた液圧管路10及び戻
り通路20は、図示の状態のままである。
アンチスキツド制御作動を必要とする事態が生
じると、第1電磁弁23は、切換られて開位置と
なり、これにより、位置決めピストン67は、シ
リンダハウジング73の止め面76と当接するま
で、即ち、第2図の右側のマスタピストン34の
位置によつては、このマスタピストン34側の拡
径端部71に当接するまで、第2図でみて右方向
に移動される。このようにして、第1図の装置の
場合と同様に、マスタシリンダ2内に圧液を保持
しておくことができる。
圧液供給源からの補助圧が低下すると、スプー
ル弁31の端面32に作用する圧力も減少する。
これにより、圧縮ばね36の付勢力により、弁ユ
ニツト30のスプール弁31は、このスプール弁
31が液圧通路10及び戻り通路20を遮断する
まで、第2図でみて右方向に徐々に移動される。
このような状態が生じたとき、アンチスキツド制
御作動を実施することは不可能であるが、緊急事
態のために、マスタシリンダ2内及び組をなすブ
レーキ管路内に圧液を確実に保持でき、この圧液
が圧液リザーバ4に逃げるようなことはない。こ
のようにして、ブレーキ力をブーストできなくて
も、ホイールシリンダ11乃至14を静圧でもつ
て作動して、緊急のブレーキ作動をなすことがで
きる。
第3図に示された第3実施例のブレーキ圧制御
装置1は、第2図の装置と同様なものであり、そ
れ故、同一の機能を有する部材には、同一の符号
を付してある。しかしながら、第2図に示された
構造に対し、第3図のブレーキ圧制御装置1は、
3個のブレーキ回路と協働する。これら3個のブ
レーキ回路には、第3ブレーキ管路19及び附加
的な第2戻り通路21が備えられている。第3図
の実施例に於て、第1及び第2ブレーキ管路1
7,18は、マスタシリンダ2の夫々に圧力室1
00に接続されており、戻り通路20は、前輪側
のホイールシリンダ11,12と組み合わされ
て、これらホイールシリンダ11,12に共通の
戻り管路となつている。一方、第3ブレーキ管路
19は、ブレーキブースタ3の出口3bに接続さ
れており、第2戻り通路21は、後輪側のホイー
ルシリンダ13,14と組をなし、これらホイー
ルシリンダ13,14の動圧による作動を可能と
している。第2戻り通路21は、ブレーキブース
タ3とマスタシリンダ3との間に配置された戻り
室28に接続されており、この戻り室28から弁
ユニツト30をバイパスして、低圧の圧液リザー
バ4まで延びている。第3図のブレーキ圧制御装
置1は、第2図の装置の場合と基本的には同様に
して作動し、従つて、ここでは、その作動に関す
る説明は行わない。
第4図の実施例は、シングルのマスタシリンダ
2を備えており、このマスタシリンダ2は、第1
ブレーキ管路17を介して、ホイールシリンダ1
2,13に接続されている。これらホイールシリ
ンダ12,13は、静圧でもつて作動し、自動車
の対角線上に配置された車輪と組をなしている。
第4図のブレーキ圧制御装置1に於けるブレーキ
ブースタ3は、第3ブレーキ管路19を介して、
同じく対角線上の残りの車輪と組をなすホイール
シリンダ11,14に接続されており、これらホ
イールシリンダ11,14は、動圧でもつて作動
される。ここで、第3図の装置の場合と同様に、
第2戻り通路21は、弁ユニツト30をバイパス
して、低圧の圧液リザーバ4に直接に接続されて
いる。第3ブレーキ管路19には、均圧弁59が
介挿されており、この均圧弁59は、動圧のブレ
ーキ管路内の圧力を、静圧のブレーキ管路17内
の圧力と均一にさせるものである。第4図のブレ
ーキ圧制御装置1の作動は、第2図及び第3図の
装置の場合と同様であるので、その説明は省略す
る。
第5図に示された実施例は、第2図の実施例と
基本的には同様なものである。しかしながら、2
個のブレーキ管路17,18は、マスタシリンダ
2によつて制御される。ブレーキ管路17,18
は、一方において、ホイールシリンダ12,13
と組をなし、他方においては、ホイールシリンダ
11,14と組をなしている。これらホイールシ
リンダ12,13及びホイールシリンダ11,1
4は、自動車に於て対角線上に配置された2個の
車輪と組をなしている。各ホイールシリンダ11
乃至14は、組をなす入口及び出口弁15,16
により、個々に制御される。
第7図は、他の弁ユニツトを示しており、この
弁ユニツトは、その構造に関しては、第6図の弁
ユニツト30に相当するものである。第7図の弁
ユニツトは、圧液供給源から加圧管路33を介し
て供給される圧液の圧力に応じ、液圧管路10及
び戻り通路20のための2つの位置をとる。第6
図の弁ユニツト30のポートに相当するポートに
は、同一の符号を付してある。圧液供給源が作動
しているとき、この圧液供給源からの圧液は、ポ
ートSPに供給され、そして、この圧液の圧力に
より、ピストンロツド40を備えたピストン39
は、圧縮ばね41の付勢力に抗し、第7図でみて
左方向に移動される。電磁コイル42に通電され
ると、切換ピストン43は、第7図でみて、左の
位置に至る。この切換ピストン43に堅固に連結
された追従ロツド44は、当接部材45を介し
て、遮断弁部を構成するスプール弁、即ち、第1
管状部材46を、切換ピストン43の動きに追従
させ、これにより、第1管状部材46の右側端面
により、ポートGDとポートB3との間が連通さ
れる。同時に、締切弁部を構成するスプール弁、
即ち、第2管状部材47は、圧縮ばね48,49
によつて保持されて、ハウジングの止め50に当
接されている。この第2管状部材47の位置によ
り、ポートB1とポートSGとの間は、連通され
ている。
圧液供給源が故障した場合、圧縮ばね41は、
第2管状部材47がポートB1を閉じるまで、切
換ピストン43を介して、ピストン39及びピス
トンロツド40を図面でみて右方向に移動させ
る。同時に、第7図でみて、第1管状部材46の
右側端面は、ポートGDを越えて移動し、ポート
GDとポートB3との間の接続は、遮断される。
当接部材45と第1管状部材46は、弁を構成す
るものではない。
第8図に示されたブレーキ圧制御装置1の構造
は、基本的には、上述の装置のものと同様であ
り、第8図のブレーキ圧制御装置1は、タンデム
のマスタシリンダ2を備え、2個の静圧の第1及
び第2ブレーキ管路17,18及び1個の動圧の
第3ブレーキ管路19と協働する。後輪側のホイ
ールシリンダ13,14は、第3ブレーキ管路1
9に介挿され、入口弁15及び出口弁16によ
り、一緒に制御される。第3ブレーキ管路19と
組をなす第2戻り通路21は、戻り室28を通じ
て、低圧の圧液リザーバ4に接続されている。前
輪側のホイールシリンダ11,12は、第1及び
第2ブレーキ管路17,18により静圧でもつて
作動され、対応する入口及び出口弁15,16に
より、個々に制御される。
液圧管路10の第1電磁弁23は、第2図乃至
第5図の場合と同様に配置され、常開の2ポート
2位置の切り換え弁からなつている。前述の位置
決めピストン67とは異なり、この実施例での位
置決めピストン67は、圧縮ばね68により、ブ
レーキペダル9の踏み込み力Fに抗して、軸方向
止め69と係合されている。液圧ブレーキ装置、
つまり、ブレーキ圧制御装置1が作動したとき、
第1マスタピストン34、つまり、そのピストン
ロツドの拡径端部71は、位置決めピストン67
の対応する端縁と係合可能であり、アンチスキツ
ド制御作動を伴わない場合、位置決めピストン6
7は、第8図で見て左方向の軸方向に移動可能で
ある。一方、アンチスキツド制御作動中、位置決
めピストン67は、圧液供給源からの圧力により
作動され、軸方向止め69に当接した位置に保持
される。これにより、ブレーキペダル9が更に踏
み込まれるのを阻止できる。アンチスキツド制御
作動中、位置決めピストン67は、常に、第8図
に示された位置をとる。圧縮ばね68は、位置決
めピストン67のシール要素の摩擦力に打ち勝
ち、位置決めピストン67を移動させるような付
勢力を発揮するように設定されている。
第8図のブレーキ圧制御装置1は、弁ユニツト
60を備えている。この弁ユニツト60は、純粋
に液圧でもつて作動し、第1電磁弁23を除き、
全ての弁は、1個のユニツト構造をなしている。
このような弁ユニツト60は、前述した締切弁2
7、第2電磁弁25と同様の機能をなす弁及び遮
断弁24を組み込んだものである。
弁ユニツト60は、弁ハウジングを備えてい
る。この弁ハウジングは、内部穴を有しており、
この内部穴は、2つの室に分割されている。これ
ら2つの室には、スプール弁51,52が夫々配
置されている。スプール弁51,52は、ばね5
3,54により、互いに離れる方向に付勢されて
いる。第8図でみて左側のスプール弁51は、ば
ね53により付勢されて、弁ハウジングの止めに
当接されており、一方、右側のスプール弁52
は、圧液供給源からポートSPを介して供給され
た圧液の圧力が図面でみてスプール弁52の右側
端面に作用するとき、前述した弁ユニツト30で
の場合と同様に、浮動状態での軸方向位置をと
る。互いに同軸上に配置された2個のスプール弁
51,52の各々は、内部接続通路55と協働す
る。また、前述の弁ユニツト30のポートに相当
するポートSP,GD,B3,B1が設けられてい
る。更に、弁ユニツト60は、ポートSPとは反
対側の軸方向端部に形成されたポートB4と、ス
プール弁51と協働し、圧液補給室22に連通さ
れた径方向ポートB5とを備えている。
ブレーキ圧制御装置1が作動されていないと
き、マスタシリンダ2の戻りパイプ38は、ポー
トB5、内部接続通路55及びポートB1を介し
て、低圧の圧液リザーバ4に接続されている。こ
のような戻り経路は、戻り室28を含んでいる。
ブレーキ作動中に、アンチスキツド制御作動を
必要とする場合、第1電磁弁23は、開位置に切
換作動される。これにより、ポートGPとポート
B3との間を連通させる弁スプール52の開位置
に基づき、圧液供給源からの圧液は、ポートB4
に送出されて、この圧液の圧力は、弁スプール5
1の端面に作用する。この端面に作用する圧液の
圧力は、圧縮ばね53の付勢力に抗し、弁スプー
ル51を図面でみて右方向に移動させ、これによ
り、ポートB5は、ポートB4に連通し、同時
に、ポートSGは開かれる。この結果、ポートSG
は、内部接続通路55を介してポートB1と連通
し、このようにして、戻り通路20と圧液リザー
バ4との間の流路が確立される。
万一、圧液供給源からの補助圧が所定のしきい
値以下に低下するか、又は、圧液供給源が故障す
ると、弁スプール52は、圧縮ばね54の付勢力
により、第8図でみて右方向に移動され、これに
より、弁スプール52は、ポートGDとポートB
3との間、並びに、ポートSGとポートB1との
間の接続を遮断する。このことは、弁スプール5
1のとる位置とは独立して生じる。圧縮ばね5
3,54は、弁ハウジング内の室に夫々位置付け
れらており、これら室は、戻り通路20を通じて
圧液リザーバ4に接続されている。
「発明の効果」 上述の説明から明らかなように、この発明のブ
レーキ圧制御装置によれば、マスタシリンダの圧
力室と組をなす圧液補給室と圧液供給源との間を
第1接続通路を介して接続するとともに、圧液補
給室と圧液リザーバとの間を第2接続通路を介し
て接続し、そして、通常は第1接続通路を閉じる
一方、第2接続通路は開いており、アンチスキツ
ド弁機構が作動されたときに、第1接続通路を開
き、第2接続通路を閉じる切り換え弁機構を設け
てあるから、アンチスキツド制御作動中にのみ、
静圧のブレーキ管路に圧液供給源からの補助圧
(ブースタ圧)が導入されて、この静圧のブレー
キ管路は、動圧のブレーキ管路に切り替わること
になる。それ故、圧液供給源が故障しなくても、
マスタピストンに於けるシールの漏れを検出で
き、また、圧液供給源からの圧液の消費量を少な
くして、小形の圧液供給源を使用できる利点があ
る。また、切り換え弁機構として、3ポート2位
置の方向切り換え弁を使用することで、構造がよ
り簡単になるばかりでなく、更に、幾つかの弁を
1つの弁ユニツトとして纒めることにより、更
に、その構造を簡単なものにすることができる。
そして、ブレーキ圧制御装置は、簡単な液圧又
は電気−液圧作動要素を含むだけであるから、そ
の作動に関して、非常に有効なものとなるばかり
でなく、単一又は多重のブレーキ回路への使用に
も好適したものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の第1実施例を示すブレー
キ圧制御装置の断面図、第2図は、この発明の第
2実施例を示すブレーキ圧制御装置の断面図、第
3図は、この発明の第3実施例を示すブレーキ圧
制御装置の断面図、第4図は、この発明の第4実
施例を示すブレーキ圧制御装置の断面図、第5図
は、この発明の第5実施例を示すブレーキ圧制御
装置の断面図、第6図は、第2図の弁ユニツトの
拡大断面図、第7図は、弁ユニツトの変形例を示
す断面図、第8図は、この発明の第6実施例を示
すブレーキ圧制御装置の断面図である。 3……ブレーキブースタ、4……圧液リザー
バ、5……ポンプ、8……圧液アキユムレータ、
9……ブレーキペダル、10……液圧管路(第1
接続通路)、11,12,13,14……ホイー
ルシリンダ、15……入口弁(アンチスキツド弁
機構)、16……出口弁(アンチスキツド弁機
構)、17……第1ブレーキ管路、18……第2
ブレーキ管路、19……第3ブレーキ管路、20
……戻り通路、21……第2戻り通路、22……
圧液補給室、23……第1電磁弁(切り換え弁機
構)、24……遮断弁、25……第2電磁弁(切
り換え弁機構)、26……方向切り換え弁、27
……締切弁、28……戻り室、29……傾斜弁、
30,60……弁ユニツト、31,51,52…
…スプール弁、34……マスタピストン、38…
…戻りパイプ(第2接続通路)、61……供給孔、
73……シリンダハウジング、73a……シリン
ダ孔、100……圧力室、101……圧液室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部にシリンダ孔が形成されたシリンダハウ
    ジングと、 シリンダ孔内に摺動自在に嵌合された少なくと
    も1個のマスタピストンと、 シリンダ孔内にマスタピストンにより区画して
    形成された圧力室と、 マスタピストンを作動させるブレーキ作動機構
    と、 圧力室にブレーキ管路を介して接続された少な
    くとも1個のホイールシリンダと、 ホイールシリンダに戻り通路を介して接続され
    た圧液リザーバと、 ブレーキ管路及び戻り通路を独立的に開閉し、
    ホイールシリンダ内のブレーキ圧を制御するアン
    チスキツド弁機構とを備えてなる自動車用液圧ブ
    レーキ装置に於て、 シリンダハウジング内に圧力室と組をなし、こ
    の圧力室とは分離して形成された圧液補給室と、 圧液を吐出可能な圧液供給源と、 圧液供給源と圧液補給室とを接続する第1接続
    通路と、 圧液補給室と圧液リザーバとを接続する第2接
    続通路と、 圧液補給室と圧液供給源とを接続し、圧液補給
    室から圧力室のみに圧液を流すことができる一方
    向通路手段と、 通常は、第1接続通路を閉じる一方、第2接続
    通路は開いており、アンチスキツド弁機構が作動
    されたときに、第1接続通路を開き、第2接続通
    路を閉じる切り換え弁機構とを具備したことを特
    徴とする自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧
    制御装置。 2 第1及び第2接続通路の圧液補給室側の部位
    は、1つの共通通路として構成されており、切り
    換え弁機構は、共通通路に対し、第1接続通路の
    圧液供給源側の部位及び第2接続通路の圧液リザ
    ーバ側の部位を選択的に接続する3ポート2位置
    の方向切り換え弁から構成されていることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の自動車用液
    圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置。 3 方向切り換え弁は、電磁弁からなることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項に記載の自動車用
    液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置。 4 第1接続通路には、圧液供給源から伝達され
    る圧力を受けて開位置をとり、圧液供給源からの
    圧力が低下したときに閉じられる遮断弁が介挿さ
    れていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧
    制御装置。 5 戻り通路には、圧液供給源からの圧力を受け
    て開位置をとり、圧液供給源からの圧力が低下し
    たとき閉位置に切り換えられる締切弁が介挿され
    ていることを特徴とする特許請求の範囲第4項に
    記載の自動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制
    御装置。 6 圧液供給源は、シリンダハウジング内に組み
    込まれ、ブースタ室内に、ブレーキペダルの踏み
    込み量に応じたブースタ圧を立上げ可能な液圧型
    のブレーキブースタを備えており、第1接続通路
    は、ブースタ室から延びていることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項に記載の自動車用液圧ブレ
    ーキ装置のブレーキ圧制御装置。 7 圧液補給室は、圧力室の近傍に配置されてお
    り、切り換え弁機構は、第1接続通路に介挿され
    た2ポート2位置の開閉弁と、圧力補給室内に配
    置され、マスタピストンの作動により機械的に傾
    動されて、圧液補給室に開口した第2接続通路の
    開口端を閉塞する傾動弁とから構成されているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の自
    動車用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置。 8 開閉弁は、電磁弁からなることを特徴とする
    特許請求の範囲第7項に記載の自動車用液圧ブレ
    ーキ装置のブレーキ圧制御装置。 9 第1及び第2接続通路の圧液補給室側の部位
    は、1つの共通通路として構成されており、切り
    換え弁機構は、第1接続通路の圧液供給源側の部
    位に介挿され、アンチスキツド弁機構が作動され
    たとき、閉位置から開位置に切り換えられる電磁
    弁と、共通通路に対し、第1接続通路の圧液供給
    源側の部位及び第2接続通路の圧液リザーバ側の
    部位を選択的に接続するスプール弁とから構成さ
    れており、このスプール弁は、電磁弁が開かれた
    とき、第1接続通路の圧液供給源側の部位に立上
    げられる圧力により、切り換え作動されることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の自動車
    用液圧ブレーキ装置のブレーキ圧制御装置。
JP56172708A 1980-10-28 1981-10-28 Pressure controlling mechanism for brake working cylinder Granted JPS57104449A (en)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19803040561 DE3040561A1 (de) 1980-10-28 1980-10-28 Fremdenergiegespeiste bremsschlupfregelanlage eines hydraulischen fahrzeugbremssystems

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57104449A JPS57104449A (en) 1982-06-29
JPH0133377B2 true JPH0133377B2 (ja) 1989-07-13

Family

ID=6115347

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP56172708A Granted JPS57104449A (en) 1980-10-28 1981-10-28 Pressure controlling mechanism for brake working cylinder

Country Status (10)

Country Link
US (1) US4415210A (ja)
JP (1) JPS57104449A (ja)
BR (1) BR8106858A (ja)
DE (1) DE3040561A1 (ja)
ES (1) ES8300593A1 (ja)
FR (1) FR2492751B1 (ja)
GB (1) GB2086509B (ja)
IT (1) IT1139560B (ja)
SE (1) SE448975B (ja)
ZA (1) ZA817072B (ja)

Families Citing this family (84)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3222105A1 (de) * 1982-06-11 1983-12-15 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage mit schlupfregelung
DE3226987A1 (de) * 1982-07-19 1984-01-19 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage mit schlupfregelung
DE3232052A1 (de) * 1982-08-28 1984-03-01 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Verfahren und vorrichtung zur steuerung und ueberwachung von fremdenergieversorgten hydraulischen bremsschlupfregelanlagen
DE3232051A1 (de) * 1982-08-28 1984-03-01 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Verfahren zur ueberwachung und steuerung von fremdenergieversorgten hydraulischen bremsschlupfregelanlagen und vorrichtung zur druchfuehrung des verfahrens
DE3240404C2 (de) * 1982-11-02 1993-11-11 Teves Gmbh Alfred Hydraulische Bremsanlage mit Schlupfregelung
DE3243019A1 (de) * 1982-11-20 1984-05-24 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Hydraulisches fahrzeugbremssystem
JPS59130769A (ja) * 1982-11-26 1984-07-27 ロ−ベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング 油圧式の自動車ブレ−キ系
DE3244560A1 (de) * 1982-12-02 1984-06-07 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Hydraulischer zweikreis-bremsverstaerker
DE3246923A1 (de) * 1982-12-18 1984-06-20 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Fahrzeugbremsanlage mit antiblockierregelung
DE3247498C2 (de) * 1982-12-22 1995-04-13 Teves Gmbh Alfred Hydraulische Bremsanlage für Kraftfahrzeuge
DE3247496A1 (de) * 1982-12-22 1984-06-28 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische zweikreisbremsanlage
DE3247497A1 (de) * 1982-12-22 1984-06-28 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische zweikreisbremsanlage
DE3403237A1 (de) * 1983-04-07 1985-08-01 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3436223A1 (de) * 1983-04-07 1986-04-03 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3403236A1 (de) * 1983-04-07 1985-08-01 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3317629A1 (de) * 1983-05-14 1984-11-15 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Verfahren zur steuerung einer schlupfgeregelten bremsanlage und vorrichtung zur durchfuehrung des verfahrens
DE3320822A1 (de) * 1983-06-09 1984-12-13 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage
DE3421756A1 (de) * 1983-06-14 1985-01-03 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Antiblockierregelsystem
DE3325424A1 (de) * 1983-07-14 1985-01-24 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Betaetigungseinrichtung fuer eine hydraulische kraftfahrzeugbremsanlage
DE3327401C2 (de) * 1983-07-29 1995-04-27 Teves Gmbh Alfred Hydraulische Bremsanlage mit Antriebs- und Bremsschlupfregelung
DE3328104A1 (de) * 1983-08-04 1985-02-14 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsdruckgeber
JPS6050070U (ja) * 1983-09-14 1985-04-08 三菱自動車工業株式会社 油圧制動装置
DE3338250A1 (de) * 1983-10-21 1985-05-02 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage mit schlupfregelung
DE3338322A1 (de) * 1983-10-21 1985-05-02 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Druckmittelbetaetigbare fahrzeugbremsanlage
DE3338251A1 (de) * 1983-10-21 1985-05-02 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische kraftfahrzeugbremsanlage
DE3338249A1 (de) * 1983-10-21 1985-05-02 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage mit schlupfregelung
DE3338826A1 (de) * 1983-10-26 1985-05-09 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage mit schlupfregelung fuer kraftfahrzeuge
US4641895A (en) * 1983-10-26 1987-02-10 Itt Industries Inc. Brake system with slip control for automotive vehicles
DE3342908A1 (de) * 1983-11-26 1985-06-05 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Schlupfgeregelte bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3403911C2 (de) * 1984-02-04 1994-07-07 Teves Gmbh Alfred Blockiergeschützte Bremsanlage für Kraftfahrzeuge
DE3404136A1 (de) * 1984-02-07 1985-08-14 Daimler-Benz Ag, 7000 Stuttgart Tandem-hauptzylinder mit integriertem hydraulischem bremskraftverstaerker
DE3407539A1 (de) * 1984-03-01 1985-09-05 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Schlupfgeregelte bremsanlage fuer kraftfahrzeuge mit angetriebener vorder- und hinterachse
DE3407538C2 (de) * 1984-03-01 1994-06-09 Teves Gmbh Alfred Zweikreisige hydraulische Bremsanlage mit Blockierschutz- und Antriebsschlupfregelung
JPS60193153A (ja) * 1984-03-13 1985-10-01 Showa Alum Ind Kk 耐食性に優れた磁気テ−プ接触部品用アルミニウム合金
DE3422157A1 (de) * 1984-06-14 1986-02-27 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische servofahrzeugbremse
DE3422155A1 (de) * 1984-06-14 1985-12-19 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische servofahrzeugbremse
DE3423029A1 (de) * 1984-06-22 1986-02-20 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische servofahrzeugbremse
DE3423030A1 (de) * 1984-06-22 1986-02-20 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische servofahrzeugbremse
EP0168576A1 (en) * 1984-07-02 1986-01-22 Allied Corporation A brake booster
DE3426747A1 (de) * 1984-07-20 1986-01-30 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Schlupfgeregelte bremsanlage fuer kraftfahrzeuge mit allradantrieb
DE3427070A1 (de) * 1984-07-23 1986-01-30 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage
JPS6181260A (ja) * 1984-09-27 1986-04-24 Akebono Brake Chuo Gijutsu Kenkyusho:Kk アンチスキツド装置付のハイドロブ−スタ
JPS61108042A (ja) * 1984-10-31 1986-05-26 Nippon Denso Co Ltd ブレーキ圧力制御装置
GB2169975B (en) * 1985-01-23 1988-08-03 Teves Gmbh Alfred Hydraulic brake system with hydraulic brake force boosting
DE3502473A1 (de) * 1985-01-25 1986-07-31 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage
GB2170287B (en) * 1985-01-25 1988-08-03 Teves Gmbh Alfred Hydraulic brake system
JPS61196852A (ja) * 1985-02-27 1986-09-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 制動力制御装置
GB2171769B (en) * 1985-03-02 1989-05-10 Teves Gmbh Alfred Hydraulic brake system
DE3508709C2 (de) * 1985-03-12 1993-10-14 Teves Gmbh Alfred Hydraulische Bremsanlage
DE3508838A1 (de) * 1985-03-13 1986-09-18 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische bremsanlage
DE3511535A1 (de) * 1985-03-29 1986-10-09 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3542419A1 (de) * 1985-04-03 1986-10-16 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulische kraftfahrzeugbremsanlage mit blockierschutz
DE3521835A1 (de) * 1985-06-19 1987-01-02 Teves Gmbh Alfred Hydraulische bremsanlage
DE3533256A1 (de) * 1985-09-18 1987-03-19 Teves Gmbh Alfred Fremdenergiegespeiste bremsschlupfregelanlage eines hydraulischen fahrzeugbremssystems
DE3602741A1 (de) * 1986-01-30 1987-08-06 Teves Gmbh Alfred Bremsanlage mit schlupfregelung
DE3619487A1 (de) * 1986-06-10 1987-12-17 Teves Gmbh Alfred Schlupfgeregelte hydraulische bremsanlage
DE3627000C2 (de) * 1986-08-08 1998-05-20 Teves Gmbh Alfred Bremsanlage mit Schlupfregelung
JPS6361671A (ja) * 1986-08-30 1988-03-17 Sumitomo Electric Ind Ltd ブレ−キ圧力制御装置
DE3629776A1 (de) * 1986-09-02 1988-03-10 Teves Gmbh Alfred Hydraulische bremsanlage fuer kraftfahrzeuge
DE3630052A1 (de) * 1986-09-04 1988-03-17 Teves Gmbh Alfred Bremsanlage mit schlupfregelung
JPS6378862A (ja) * 1986-09-22 1988-04-08 Aisin Seiki Co Ltd アンチスキツド装置
JPS6378858A (ja) * 1986-09-24 1988-04-08 Aisin Seiki Co Ltd アンチスキツド装置
DE3635846C2 (de) * 1986-10-22 1995-08-03 Teves Gmbh Alfred Blockiergeschützte Bremsanlage mit Antriebsschlupfregelung
GB2197402B (en) * 1986-11-06 1990-11-14 Teves Gmbh Alfred Brake system
DE3731603C2 (de) * 1986-11-06 2001-11-22 Continental Teves Ag & Co Ohg Blockiergeschützte Fahrzeugbremsanlage
DE3639003A1 (de) * 1986-11-14 1988-05-19 Bosch Gmbh Robert Hydraulisches fahrzeugbremssystem
DE3641712C2 (de) * 1986-12-06 1998-04-09 Teves Gmbh Alfred Ventil für eine Bremsanlage mit Schlupfregelung
JP2581065B2 (ja) * 1987-03-31 1997-02-12 アイシン精機株式会社 液圧ブレ−キ装置
JPS63301153A (ja) * 1987-05-29 1988-12-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 制動圧力制御装置
DE3821225C2 (de) * 1987-06-27 2000-05-18 Aisin Seiki Hydraulisches Bremssystem für ein Kraftfahrzeug
JP2501601B2 (ja) * 1987-09-25 1996-05-29 住友電気工業株式会社 液圧ブ―スタ
DE3741235A1 (de) * 1987-12-05 1989-06-29 Teves Gmbh Alfred Bremsanlage mit blockierschutzregelung
DE3813175C2 (de) * 1988-04-20 1997-01-23 Teves Gmbh Alfred Antiblockiervorrichtung
DE3837315A1 (de) * 1988-11-03 1990-05-10 Teves Gmbh Alfred Blockiergeschuetzte bremsanlage mit antriebsschlupf-regelung
JPH0717612Y2 (ja) * 1989-02-04 1995-04-26 アイシン精機株式会社 液圧ブレーキ装置
US5080449A (en) * 1989-03-08 1992-01-14 Akebono Brake Industry Co. Ltd. Hydraulic brake pressure controlling apparatus for a vehicle
DE3929009A1 (de) * 1989-09-01 1991-03-07 Teves Gmbh Alfred Schlupfgeregelte hydraulische bremsanlage
DE3936851A1 (de) * 1989-11-06 1991-05-08 Bosch Gmbh Robert Blockierschutzregelanlage
DE4020448C2 (de) * 1990-06-27 1998-10-29 Teves Gmbh Alfred Bremsdruckgeber, insbesondere für schlupfgeregelte Bremsanlagen
DE69110559T2 (de) * 1990-07-13 1995-12-21 Sumitomo Electric Industries Bremsflüssigkeitsdrucksteuereinrichtung.
US5456525A (en) * 1994-04-25 1995-10-10 Allied Signal Inc. Valve for traction control
JP4544381B2 (ja) * 2000-06-30 2010-09-15 株式会社アドヴィックス 車両の液圧ブレーキ装置
DE102010040577B4 (de) * 2010-09-10 2024-02-22 Robert Bosch Gmbh Bremssystem für ein Fahrzeug
IT201900025336A1 (it) * 2019-12-23 2021-06-23 Freni Brembo Spa Un impianto frenante per veicoli con pedale di azionamento collassabile e il relativo metodo di azionamento di un impianto di frenatura in caso di urto

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2017185B2 (de) * 1970-04-10 1976-06-16 Servobetriebene zweikreisbremsanlage
US3994535A (en) * 1973-07-25 1976-11-30 Girling Limited Master cylinder assemblies
DE2430448A1 (de) * 1974-06-25 1976-01-15 Teldix Gmbh Fahrzeugbremsanlage
DE2443545C2 (de) * 1974-09-11 1985-06-20 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Bremsanlage mit Antiblockierregelung
DE2825087A1 (de) * 1978-06-08 1979-12-13 Bosch Gmbh Robert Blockierschutzeinrichtung fuer eine hydraulische bremsanlage
DE2908480A1 (de) * 1979-03-05 1980-10-09 Teves Gmbh Alfred Hydraulische bremsbetaetigungseinrichtung fuer kraftfahrzeuge mit einem anti- blockier-system
DE2942980A1 (de) * 1979-10-24 1981-05-14 Alfred Teves Gmbh, 6000 Frankfurt Hydraulisches bremssystem
US4340257A (en) * 1980-11-10 1982-07-20 Itt Industries, Inc. Hydraulic brake system

Also Published As

Publication number Publication date
SE8106322L (sv) 1982-04-29
IT1139560B (it) 1986-09-24
GB2086509B (en) 1985-04-24
IT8124714A0 (it) 1981-10-27
SE448975B (sv) 1987-03-30
JPS57104449A (en) 1982-06-29
FR2492751B1 (fr) 1985-06-28
BR8106858A (pt) 1982-07-06
DE3040561A1 (de) 1982-05-27
ES506587A0 (es) 1982-11-01
US4415210A (en) 1983-11-15
DE3040561C2 (ja) 1989-10-26
ES8300593A1 (es) 1982-11-01
FR2492751A1 (fr) 1982-04-30
ZA817072B (en) 1982-09-29
GB2086509A (en) 1982-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0133377B2 (ja)
JPH0130664B2 (ja)
US4416491A (en) Pressure controlling arrangement for use in a vehicle brake system
JPH0133376B2 (ja)
JPH0130662B2 (ja)
JPS61171654A (ja) 液圧ブレーキ装置
JPH01204853A (ja) トラクションスリップ及びブレーキスリップ制御付きブレーキシステム
JPH0156015B2 (ja)
US4586591A (en) Pressure-fluid-operable vehicle brake system
JPS6324853B2 (ja)
US4340257A (en) Hydraulic brake system
US3727986A (en) Direct apply brake system
JPS6253275A (ja) 全輪駆動自動車のアンチ・ロック制御用および推進制御用装置
JPS62181951A (ja) ブ−スタ付タンデムマスタシリンダ
JPH0241965A (ja) 液圧ブレーキ装置
JPH0999832A (ja) 液圧ブレーキ装置
US5186525A (en) Hydraulic braking pressure control system for vehicle
JPH0356934B2 (ja)
US6398317B1 (en) Hydraulic vehicle brake system with wheel slip control, and valve for such a brake system
JPS6319381B2 (ja)
JPS6118545A (ja) 油圧ブレーキ装置
JP3724838B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JPH0717612Y2 (ja) 液圧ブレーキ装置
US20020014379A1 (en) Brake apparatus
GB2179109A (en) Vehicular hydraulic brake system with anti-lock control