JPS6324853B2 - - Google Patents

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JPS6324853B2
JPS6324853B2 JP55149271A JP14927180A JPS6324853B2 JP S6324853 B2 JPS6324853 B2 JP S6324853B2 JP 55149271 A JP55149271 A JP 55149271A JP 14927180 A JP14927180 A JP 14927180A JP S6324853 B2 JPS6324853 B2 JP S6324853B2
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JP
Japan
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pressure
chamber
piston
booster
valve
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Application number
JP55149271A
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English (en)
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JPS5675245A (en
Inventor
Beraruto Yuan
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Continental Teves AG and Co OHG
Original Assignee
Alfred Teves GmbH
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Publication date
Application filed by Alfred Teves GmbH filed Critical Alfred Teves GmbH
Publication of JPS5675245A publication Critical patent/JPS5675245A/ja
Publication of JPS6324853B2 publication Critical patent/JPS6324853B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/44Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition co-operating with a power-assist booster means associated with a master cylinder for controlling the release and reapplication of brake pressure through an interaction with the power assist device, i.e. open systems
    • B60T8/446Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition co-operating with a power-assist booster means associated with a master cylinder for controlling the release and reapplication of brake pressure through an interaction with the power assist device, i.e. open systems replenishing the released brake fluid volume via the master cylinder
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/12Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid
    • B60T13/14Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid using accumulators or reservoirs fed by pumps
    • B60T13/142Systems with master cylinder
    • B60T13/145Master cylinder integrated or hydraulically coupled with booster
    • B60T13/146Part of the system directly actuated by booster pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T17/00Component parts, details, or accessories of power brake systems not covered by groups B60T8/00, B60T13/00 or B60T15/00, or presenting other characteristic features
    • B60T17/18Safety devices; Monitoring
    • B60T17/22Devices for monitoring or checking brake systems; Signal devices

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の技術分野」 この発明は、自動車等の液圧ブレーキ装置に係
わり、特に、車輪のスリツプ制御機能をも有して
なる液圧ブレーキ装置に関する。
「従来の技術」 この種の液圧ブレーキ装置は、ドイツ公開公報
第2443545号から公知である。この公知の液圧ブ
レーキ装置において、マスタシリンダ装置のマス
タピストンは、その圧力室から、液圧のブレーキ
ブースタから圧液が供給される液室を弧立させる
ことができるようになつている。マスタピストン
内に形成された軸方向穴は、液室を圧力室に接続
しているが、しかしながら、この軸方向穴は、圧
力室内に位置してマスタピストンに取付けられた
断面カツプ形状のシールにより閉塞されている。
このシールは、液室から圧力室への圧液の流れは
許容するが、しかしながら、圧力室から液室への
圧液の逆流を阻止する逆止弁の機能を有してい
る。
通常のブレーキ作動の間、圧力室内での圧力
は、液室内での圧力上昇を伴つて上昇されること
から、この場合、軸方向穴を通る圧液の流れは生
起されない。しかしながら、スリツプ制御装置が
働いて、車輪のブレーキシリンダ内の圧力が低下
した後、このブレーキシリンダと圧力室とが再び
接続されると、この接続時点から僅か時間、圧力
室内の圧力は、液室内の圧力よりも僅かに低くな
り、液室内の圧液は、直ちに、圧力室に軸方向穴
を通じて供給されることになる。従つて、圧力室
内の圧液が無くなることはない。
しかしながら、上述したタイプのブレーキ装置
においては、上記シールに過大な負荷が加わり、
また、このシールは、マスタピストンから取り外
さないと、その故障、つまり、シールの漏れを検
知することはできない。
ドイツ公開公報第2745354号には、マスタシリ
ンダ装置のマスタピストンが所定のストローク以
上移動された後、圧力室を液圧のブレーキブース
タ側の圧液通路に接続するブレーキ装置が記載さ
れている。しかしながら、このようなマスタピス
トンの移動ストロークに依存した制御は、ブレー
キ装置が非常に高価なものとなり、また、前述し
た公知のブレーキ装置の場合と同様に、そのマス
タピストンに過大な負荷を受ける前述したシール
と同様なシールを必要とする不具合を有してい
る。
「発明の目的」 この発明の目的は、ブレーキシリンダから排出
された圧液の量に応じて、マスタシリンダ装置内
の圧力室に圧液を補給することができ、圧力室内
の圧液を空にすることのない制御弁を備えてな
り、また、マスタシリンダ装置におけるマスタピ
ストンのシールの漏れを検知することが可能であ
るととともに、シールに過大な負荷がかかること
のない液圧ブレーキ装置を提供することにある。
「発明の概要」 この発明の液圧ブレーキ装置は、内部に圧力室
が形成されたマスタシリンダ装置と、マスタシリ
ンダ装置の圧力室に接続された少なくとも2個の
車輪のブレーキシリンダと、各ブレーキシリンダ
と組をなして設けられ、車輪がロツクしようとす
るとき、上記圧力室内の圧力とは独立して、この
圧力室内の圧力よりも所定の値だけブレーキシリ
ンダ内の圧力を低下させるための少なくとも2個
のスリツプ規制弁と、マスタシリンダ装置の圧力
室に圧液を供給する圧液供給源と、圧液供給源か
ら圧力室を介して2個のブレーキシリンダまで延
びる圧液通路に介挿され、少なくとも1個のブレ
ーキシリンダ内の圧力と圧力室内の圧力との間の
差圧に応答して、上記圧液通路を開く制御弁とを
具備して構成されている。
「発明の概要及びその効果」 この発明の液圧ブレーキ装置によれば、マスタ
シリンダ装置のマスタピストンは、例え、スリツ
プ制御装置が作動している車輪のスリツプ制御中
になくても、マスタピストンの移動を阻止するこ
とが可能となる。何故なら、ブレーキシリンダか
ら圧液が排出されている間、マスタシリンダ装置
の圧力室が液圧のブレーキブースタにおけるブー
スタ室と接続されることになるからである。
また、マスタピストンのシールにおいても、こ
のシールは、過大な負荷を受けることがない。何
故なら、この発明の場合には、上記シールに機械
的な変形作動を実施させる必要がないからであ
る。
好ましい実施例によれば、圧力室内の圧力が所
定の圧力レベルに達したとき、制御弁が開かれる
ように構成されている。この制御弁が開かれる
と、圧力室は、ブレーキブースタのブースタ室と
直接に接続され、これにより、圧力室内での圧力
上昇は、マスタピストンの移動によつて生起され
るのではなく、ブレーキブースタから供給される
圧液の圧力を制御することでなされることなる。
この結果、ブレーキ力を弱めることなく、ブレー
キペダルの踏込みストロークを制限することがで
きる。
圧力室内の圧力が所定の圧力レベルに達した
後、ブレーキブースタからの圧液が圧力室に対し
て有効に利用されるならば、ブレーキブースタの
ブースタピストンは、その作動方向でみて所定の
位置に停止され、これにより、ブレーキペダルの
踏込みストークが制限することができる。
好ましい実施例において、ブースタピストンを
所定の位置に停止させるには、ロツク弁を設ける
ことにより、液圧的になすことができる。このロ
ツク弁は、ブレーキブースタにおけるブースタ室
内の圧力によつて作動され、ブースタピストンの
移動に伴いその容積が減少されるように形成され
た液室内の圧液を、この液室に閉込めることがで
きる。このようにして液室内に閉込められた圧液
は、実質的に圧縮されることがないので、これに
より、ブースタピストンを所定の位置に停止させ
ることができる。
上述したようにブースタピストンが所定の位置
に停止されている場合においても、ブレーキペダ
ルの踏込みを疑似的に可能としてし、このブレー
キペダルの踏込み感を向上するため、ブレーキブ
ースタとブレーキペダルの踏込みにより作動され
る駆動ピストン部との間には、ブレーキペダルの
踏込みを疑似的に可能とするシユミレータが設け
られている。
好ましい実施例において、シユミレータは、中
央ピストンが貫通されている皿ばねユニツトから
構成されており、この皿ばねユニツトは、中央ピ
ストンと駆動ピストン部との間に架渡されてい
る。中央ピストンを作動方向に作動させるには、
この中央ピストンに作用するブースタ室内の圧力
に打勝つだけの大きな力がブレーキペダルから中
央ピストンに伝達されなければならないが、しか
しながら、このような大きな力がブレーキペダル
において得られる場合には、皿ばねユニツトが圧
縮されることになり、これにより、ブレーキペダ
ルの踏込みを疑似的になすことができる。駆動ピ
ストン部と中央ピストンとは、これら駆動ピスト
ン部と中央ピストンとの相対移動を制限するため
に、空動き継手を介して接続されている。
制御弁においては、好ましくは、ばねの付勢力
を受けて、弁孔に着座される弁体を有してなる弁
ピストンを備えている。この弁ピストンには、弁
孔を開く向きに圧力室内の圧力を受ける第1受圧
面が形成されているとともに、弁孔を閉じる向き
にブレーキシリンダ内の圧力を受ける第2受圧面
が形成されている。このような構成により、ブレ
ーキシリンダ内の圧力が低下し、このブレーキシ
リンダ内の圧力と圧力室内の圧力との間の圧力差
が所定の値以上となつたとき、制御弁を開かせる
ことができ、これにより、直ちに、ブレーキブー
スタから圧力室への圧液の供給が可能となる。
ブレーキブースタが故障した場合、圧力室内の
圧液が空なるのを阻止するため、ブレーキブース
タと圧力室とを接続する圧液供給通路には、ブレ
ーキブースタから圧力室への圧液の流れのみを許
容する逆止弁が介挿されている。
制御弁の構造を簡単にできる実施例によれば、
この制御弁の弁ピストンは、複数段の段付きピス
トンから構成されている。この段付きピストンの
第1環状面には、弁孔を開く向き圧力室内の圧力
が作用するようになつており、また、段付きピス
トンの第2及び第3環状面には、対応するブレー
キシリンダ内の圧力が夫々作用されるようになつ
ている。ここで、段付きピストンに作用する圧力
室及びブレーキシリンダ内の圧力とは独立して、
制御弁の前述した圧力レベルを決定するため、好
ましくは、第1環状面の面積は、第2環状面及び
第3環状面の夫々の面積の和に等しく設定されて
いる。
従つて、段付きピストンの一端面、即ち、弁体
の端面を圧力室に臨ませて、この弁体の端面に圧
力室内の圧力を作用させることができ、一方、段
付きピストンの他端面に大気圧を作用させること
ができる。
圧力室をブレーキブースタのブースタ室に接続
するため、段付きピストンの移動に要する力は、
上記弁体において、圧力室に露出する上記端面の
面積により決定される。従つて、前述した圧力室
の所定の圧力レベルは、ばねの付勢力により決定
されることになる。
圧力室内における急激な圧力上昇を避けるた
め、ブレーキブースタのブースタ室内の圧力は、
圧力室内の圧力と一致されている。
制御弁の構造を更に簡単にするには、段付きピ
ストンの弁体は、圧液供給通路に接続された室内
に配置されており、この弁体は、円錐形状をなし
ている。ここで、弁体内に、圧力室と第1環状面
により区画された制御室とを接続する軸方向穴が
形成されていれば、マスタシリンダ装置のハウジ
ングに余分な穴を形成する必要がない。
上述したこの発明のブレーキ装置においては、
マスタピストンにおけるシールの漏れを検知する
ための圧力応答型の警告装置を備えることができ
る。
「実施例」 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
第1図において、符号1は、マスタシリンダ装
置、即ち、マスタシリンダのハウジングを示して
おり、符号2は、マスタシリンダのマスタピスト
ンを示している。第1図において、ハウジング1
の右端部は、ブレーキブースタとして構成されて
いる。このブレーキブースタは、ハウジング1内
に配置されたブースタピストン3及び中央ピスト
ン4を備えている。中央ピストン4は、ブースタ
ピストン3の同軸穴15内に、シール14を介し
て摺動自在に挿通されている。ここで、シール1
4は、同軸穴15内において、この同軸穴15の
軸線方向中央部に配置されている。
中央ピストン4は、駆動ピストン部5によつて
作動されるようになつている。この駆動ピストン
部5は、ハウジング1の外側に延び、そして、ブ
レーキペダル(図示しない)に連結されている。
駆動ピストン部5と中央ピストン4のカラー7
との間には、皿ばねユニツト6が配置されてい
る。この皿ばねユニツト6は、複数の皿ばねを中
央ピストン4の軸線方向に順次逆向きに重ね合せ
て構成されている。従つて、このような皿ばねユ
ニツト6の構成においては、第1図から明らかな
如く、中央ピストン4は、皿ばねユニツト6を貫
通している。
中央ピストン4と駆動ピストン部5とは、更
に、空動き継手5′を介して連結されている。こ
の空動き継手5′により、中央ピストン4及び駆
動ピストン部5は、軸線方向に所定の範囲内で相
対的に移動可能となつている。
ブースタピストン3の外周面には、2個の周溝
8,9が形成されている。これら周溝8,9の
夫々は、第1図でみてハウジング1内の左右の室
に対し、複数のシール10によつて液密に区画さ
れている。
周溝8は、ハウジング1の内周面とで、入口室
11を形成しており、一方、周溝9は、ハウジン
グ1の内周面とで、環状室を形成している。この
環状室は、ハウジング1の内周面から突出した突
出部12により、ブースタ室16と液室17とに
区画されている。突出部12の内周面には、シー
ル13が取付けられており、このシール13によ
り、ブースタ室16と液室17とは、互いに液密
に分離されている。
液室17は、非加圧状態のリザーバ20に、穴
18,19,23を通じて接続されている。
皿ばねユニツト6側に位置するブースタピスト
ン3の一端面は、止め21に当接されており、こ
の止め21は、ハウジング1の内周面に固定して
取付けられている。
ブースタピストン3の一端面とハウジング1の
一方の内端面との間には、室22が形成されてお
り、この室22は、液室17の場合と同様に、穴
23を通じてリザーバ20に接続されている。
入口室11は、入口ポート24を通じてアキユ
ムレータ25に接続されている。このアキユムレ
ータ25内には、ポンプ26によつて圧液が充填
されるようになつている。つまり、ポンプ26
は、リザーバ20内の圧液をアキユムレータ25
内に供給し、このアキユムレータ25内の圧力
は、調圧弁27によつて調整される。即ち、調圧
弁27は、アキユムレータ25内の圧力が所定レ
ベルの圧力値に達すると、ポンプ26の駆動を停
止させるように働くか、又は、アキユムレータ2
5内の過剰の圧液をリザーバ20に戻すように働
く。ここで、ポンプ26、アキユムレータ25及
び調圧弁27は、圧液供給源を構成している。
ブースタピストン3内には、入口室11から径
方向内側に延びる径方向孔28が形成されてい
る。この径方向孔28は、入口室11とブースタ
ピストン3内の同軸穴15とを接続している。第
1図に示された位置において、径方向孔28は、
中央ピストン4によつて閉じられている。従つ
て、この場合、入口室11から径方向孔28を通
じて圧液が更に他の室に供給されることはない。
ブースタピストン3の同軸穴15内において、
中央ピストン4の端面は内部室15′を区画して
いる。中央ピストン4内には、軸方向孔33及び
径方向孔34,35が夫々形成されている。これ
ら軸方向孔33及び径方向孔35は、上記内部室
15′を中間室31に接続している。この中間室
31は、孔30を通じて上述したブースタ室16
に接続されている。
一方、中央ピストン4が第1図に示された位置
にある場合、内部室15′は、孔36を通じて非
加圧状態の室37に接続されている。この室37
は、ハウジング1内においてブースタピストン3
とマスタピストン2との間で形成されている。室
37は、リザーバ20に接続されている。
室37内には、復帰ばね39が配置されてい
る。この復帰ばね39の一端は、ブースタピスト
ン3に支持されているとともに、その他端は、ハ
ウジング1における内周面の段差面38に支持さ
れている。復帰ばね39は、ブースタピストン3
を図示された休止位置に位置付けている。
また、中間室31内にも復帰ばね32が配置さ
れている。この復帰ばね32は、ブースタピスト
ン3と中央ピストン4との間に架渡されており、
この復帰ばね32の力でもつて、中央ピストン4
は、図示された休止位置に位置付けられている。
ハウジング1内には、ブースタピストン3に対
し並列にして、ロツク弁が配置されている。この
ロツク弁は、ハウジング1内に形成された弁室4
1を備えており、この弁室41は、前述した穴1
8と穴19とを接続するように設けられている。
弁室41内には、弁部材40が配置されている。
この弁部材40は、ピストン部を有しており、こ
のピストン部は、穴43内に液密を保持して摺動
自在に嵌合されている。穴43は、弁室41から
ブースタピストン3の軸線方向に延び、ブースタ
室16と接続されているブースタ孔29を横切つ
ている。
ブースタ室16内の圧力が所定の圧力値まで加
圧されると、ロツク弁の弁部材40は、ブースタ
室16内の圧力を受け、弁ばね42の力に抗して
第1図中右方向に移動され、これにより、弁部材
40の弁体部40′は、弁室41と孔19との間
の接続を遮断する。このような状態においては、
ブースタピストン3がブレーキの作動方向44、
即ち、液室17の容積を減少する方向に移動され
ようとしても、この液室17が液圧的にロツクさ
れた状態にあるので、ブースタピストン3が作動
方向44に移動されることはない。
マスタピストン2は、復帰ばね45により、ブ
ースタピストン3に当接した状態で保持されてい
る。従つて、ブースタピストン3が移動される
と、マスタピストン2もまたこのブースタピスト
ン3の移動に追従して移動されることになる。
第1図でみて、ハウジング1の左端部には、制
御弁が設けられている。この制御弁は、複数段の
段付きピストン55を備えている。この段付きピ
ストン55は、マスタピストン2の作動方向、即
ち、その軸線方向と直交する姿勢で配置されてい
る。この段付きピストン55は、ハウジング1に
設けられたその弁ハウンジング内に配置されてお
り、段付きピストン55の各段部は、弁ハウジン
グ内の対応する段付き穴に液密を存して摺動自在
に嵌合されている。
段付きピストン55において、マスタシリンダ
の圧力室50に近接した側の端部48は、円錐形
状をなした弁体46として形成されている。図示
された位置において、弁体46は、ばね47の力
により圧力室50側に付勢され、そして、圧力室
50に開口した弁孔49を閉塞している。これに
より、弁体46が移動自在に配置されている室5
1は、圧力室50から分離されている。
室51は、ポート52及び管路53,54及び
ブースタ孔29を介して、ブースタ室16に接続
されている。管路53には、圧力室50に向かう
圧液の流れのみを許す逆止弁87が介挿されてい
る。この逆止弁87は、ブレーキブースタ側の圧
液回路に圧液の漏れが生じた場合でも、圧力室5
0からの圧液の損失を防止する機能を有してい
る。
制御弁の弁ハウジング内には、室51に対し、
段付きピストン55の軸線方向に離間した別の室
が形成されており、この室は、段付きピストン5
5の大径ピストン部56によつて、制御室59と
制御室60とに区画されている。
制御室59は、マスタシリンダの圧力室50
に、孔62を通じて接続されている。この孔62
は、段付きピストン55における弁体46内を軸
線方向に延び、そして、制御室59に開口されて
いる。
一方、制御室60内には、ポート63を通じ
て、一方の前輪におけるブレーキシリンダ内の圧
力が伝達されるようになつている。尚、この一方
の前輪のブレーキシリンダには、弁66を介し
て、圧力室50内の圧力が伝達されるようになつ
ている。
更に、弁ハウジング内には、制御室60とは軸
線方向に離間して制御室61が形成されている。
この制御室61は、段付きピストン55における
小径ピストン部57と弁ハウジング内の1つの段
差面との間で形成されている。
制御室61内には、ポート68を介して、他方
の前輪におけるブレーキシリンダ内の圧力が伝達
されるようになつている。尚、この他方の前輪の
ブレーキシリンダには、弁64を介して、圧力室
50内の圧力が伝達されるようになつている。
段付きピストン55の小径ピストン部57に
は、軸部58が一体に形成されており、この軸部
58の端面には、大気圧が作用されている。
段付きピストン55において、制御室59を区
画する第1環状面69の受圧面積は、制御室60
を区画する第2環状面70の受圧面積と、制御室
61を区画する第3環状面71の受圧面積との和
に等しく設定されている。
段付きピストン55の弁体46において、圧力
室50に臨むその受圧端面には、弁孔49を通じ
て、圧力室50内の圧力が作用される。従つて、
弁体46の受圧端面に作用する圧力がばね47の
付勢力よりも大きくなると、弁体46、即ち、段
付きピストン55は、圧力室50内の圧力を受け
て移動され、これにより、弁孔49が開かれるこ
とになる。
前述したように、圧力室50には、両前輪のブ
レーキシリンダの夫々が弁64,66を介して接
続されているが、これら弁64,66は、消磁状
態では開かれているが、励磁されると閉じられる
電磁弁から構成されている。従つて、弁64,6
6が閉じられた状態にあると、圧力室50から対
応する前輪のブレーキシリンダへの圧液の流れを
遮断することができる。
更に、上述した弁64,66の夫々には、弁6
5,67が組合わされている。これら弁65,6
7は、消磁状態では閉じられている電磁弁から構
成されている。従つて、弁64,66が閉じられ
る一方、弁65,67が開かれると、両方の前輪
のブレーキシリンダ内の圧液を逃がすことがで
き、この逃がされた圧液は、リザーバ20に戻さ
れることになる。
この発明のブレーキ装置において重要なこと
は、制御弁における制御室60,61が対応する
前輪のブレーキシリンダと直接に接続されている
ことから、前輪のブレーキシリンダ内の圧力、つ
まり、ブレーキ圧が減少されると、そのブレーキ
シリンダと接続された制御室60,61内の圧力
もまた減少される点にある。
両方の後輪におけるブレーキシリンダは、ブレ
ーキブースタのブースタ室16に接続されてい
る。また、後輪のブレーキシリンダには、電磁弁
からなる弁73,74が組合わされている。
上述した弁64,66,65,67,73,7
4は、スリツプ規制弁を構成しており、車輪のス
リツプ制御装置から出力される制御信号に基づい
て切換え作動され、これにより、対応する車輪の
ブレーキシリンダ内の圧力を制御可能となつてい
る。
マスタピストン2の周面には、断面がカツプ形
状をなしたシール84が取付けられており、この
シール84は、警告装置75と組合わされてい
る。この警告装置75は、ハウジング1に弁ハウ
ジングと隣接して設けられた警告ハウジングを備
えており、この警告ハウジング内には、分離室7
6が形成されている。この分離室76には、警告
ピストン77が配置されている。この警告ピスト
ン77は、ばね78の付勢力を受けて弁座81に
着座されている。
警告ピストン77内には、小孔80が形成され
ている。マスタピストン2側に位置した小孔80
の開口端側には、ゴム製の薄片86が配置されて
いる。この薄片86は、警告ピストン77に設け
られた突出縁79により、小孔80の上記開口端
から小さな距離を存して保持されている。従つ
て、上記小孔80は、両方向への緩やかな圧液の
流れを生起させることができる。
警告ハウジングの分離室76は、リザーバ20
と接続されている一方、圧力室50に対し吸排孔
89を介して接続されている。
更に、分離室76と漏れ室83との間は、別の
孔82を通じて接続されており、この孔82は、
マスタピストン2においてシール84よりもブー
スタピストン3側に位置付けられている。
漏れ室83は、圧力室50に対し、縦穴85及
びシール84を介して接続されているが、この圧
力室50から漏れ室83への圧液の流れは、シー
ル84が正常である限り、阻止されている。
シール84に漏れが生じると、マスタピストン
2の作動により加圧された高圧となつた圧力室5
0内の圧液は、漏れ室83内に流入することにな
り、そして、この漏れ室83から第1図でみて下
側に位置する分離室76の下側室部に流入するこ
とになる。このようにして分離室76の下側室部
に流入した圧液は、この下側室部から小孔80を
通じて、リザーバ20側に位置した非加圧の上側
室部に流入しようとする。しかしながら、分離室
76の下側室部に流入した圧液の圧力は非常に高
いので、ゴム製の薄片86は弾性変形して小孔8
0を閉じた状態にあり、この結果、分離室76の
下側室部内の圧力は、上昇されることになる。そ
して、この下側室内における圧力の上昇により、
圧力応答型の警報器88が作動され、これによ
り、シール84の漏れ、即ち、故障を検知するこ
とができる。
次に、上述した液圧ブレーキ装置の作動を説明
する。
中央ピストン4がブースタピストン3に向かい
作動方向44に移動されると、中央ピストン44
の先端によつて孔36が閉じられ、一方、中央ピ
ストン4の径方向孔34は、ブースタピストン3
の径方向孔28と接続される。従つて、入口室1
1内の圧液は、径方向孔28,34、軸方向孔3
3及び径方向孔35を通じて中間室31内に流入
し、そして、この中間室31から孔30を通じて
ブースタ室16内に流入される。更に、このよう
にしてブースタ室16内に流入された圧液は、ブ
ースタ孔29、管路54及び開弁状態にある弁7
3を介して、両後輪のブレーキシリンダに供給さ
れる。
ブースタ室16内の圧力は、このブースタ室1
6を区画しているブースタピストン3の環状面に
作用される。ここで、ブースタピストン3とマス
タピストン2とは、互いに当接した状態に維持さ
れているので、ブースタ室16内の圧力は、ブー
スタピストン3を介してマスタピストン2に作用
し、これにより、このマスタピストン2は、ブー
スタピストン3とともに、上記作動方向に移動さ
れる。
ここで、このようにしてブースタピストン3が
移動されると、孔30を開くことなく、径方向孔
28と径方向34との間の接続が断たれて入口室
11からブースタ室16への圧液の導入は中断さ
れ、そして、この後、中央ピストン4が更に押込
まれて、径方向孔28と径方向34との間が再び
接続されることにより、入口室11からブースタ
室16への圧液の導入が再開される。従つて、こ
のような作動を繰返すことにより、ブースタ室1
6内には、中央ピストン4の移動量、即ち、ブレ
ーキペダル(図示しない)の踏込み量に比例した
圧力が生起されることになる。
上述したようにしてマスタピストン2が移動さ
れると、マスタピストン2のシール84は、第1
図でみて吸排孔89を越えて左方向に移動される
ので、これにより、吸排孔89と圧力室50との
間の接続は遮断されることになる。この時点以
後、圧力室50内において圧力が立ち上げられる
ことになる。
圧力室50内で加圧された圧力は、ポート9
0、開弁状態にある弁64,66を介して、両方
の前輪のブレーキシリンダ内に伝達される。この
ようにして、両前輪のブレーキシリンダ内の圧力
が立ち上げられるに伴い、これら前輪のブレーキ
シリンダと制御弁における対応した制御室60,
61とは前述したように相互に接続されているこ
とから、制御室60,61内の圧力もまた同様に
立ち上げられることになる。
従つて、制御弁における段付きピストン55の
環状面70,71には、制御室60,61内の圧
力が弁体46を閉止する方向に夫々作用する。こ
れに対し、制御弁において、制御室59を区画し
ている段付きピストン55の環状面69には、圧
力室50内の圧力が弁体46を開く方向に作用し
ている。ここで、段付きピストン55において、
第2及び第3環状面70,71の受圧面積の和
と、第1環状面69の受圧面積とは、前述したよ
うに等しく設定されていることから、これら環状
面69と環状面70,71とに逆向きに働く力は
釣合うことになる。
更に、制御弁における室51内においても、弁
体46に互いに反対の方向に作用する圧力は、ほ
ぼ釣合うことになるので、室51内に伝達される
圧力は、段付きピストン55の作動に関して何等
影響を与えるものではない。もし、弁体46に力
を作用させることを冒むならば、弁体46に室5
1内の圧力が作用する環状面を設けるように、弁
孔49の寸法を設定しなければならない。
弁体46において、弁孔49を介して圧力室5
0に露出した端面72には、圧力室50内の圧力
がばね47の付勢力とは反対の向きに作用され
る。圧力室50内の圧力が所定の切換え圧以上に
なると、段付きピストン55の端面72に作用す
る圧力は、この段付きピストン55をばね47の
付勢力に抗して移動させるのに十分なものとな
り、これにより、弁体46は、弁孔49を開く。
これにより、この時点で、ブレーキブースタにお
けるブースタ室16内の圧力が圧力室50内の圧
力よりも高い場合には、ブースタ室16内の圧液
は、ブースタ孔29、管路54,53及び逆止弁
87を介して、圧力室50内に流入可能な状態と
なる。
ブレーキ制御弁、即ち、中央ピストン4、孔3
6、径方向孔28,34等からなるブレーキ制御
弁を備えて、真のブレーキ圧制御を動圧的になす
ため、ブレーキブースタ3のブースタピストン3
は、制御弁において弁体46により弁孔49が開
かれた時点で、その作動方向44への移動が阻止
されなければならない。これにより、マスタピス
トン2もまたその作動方向44への移動が停止さ
れることから、圧力室50においては、制御弁4
9の弁孔49が開いた時点での容積が確保される
ことになる。
上述したブースタピストン3の移動阻止、いわ
ゆるブースタピストン3のロツクは、前述したロ
ツク弁によつてなされる。即ち、ブースタ室16
内の圧力が所定の圧力値以上になると、ロツク弁
の弁部材40は、ブースタ室16内の圧力を受け
て、第1図でみて右方向に移動され、これによ
り、孔18と孔19との間の接続が断たれること
から、液室17は、液圧的に閉じた室となる。そ
れ故、ブースタピストン3が作動方向44に移動
しようとするときには、このブースタピストン3
の移動に伴い液室17の容積は減少されなければ
ならないが、しかしながら、上述したように液室
17が液圧的に閉じられた室になつていると、こ
の液室17内の圧液は、実質的に圧縮不能である
ことから、ブースタピストン3は、作動方向44
に更に移動することはできない。従つて、ブース
タピストン3及びマスタピストン2は、作動方向
44でみてその位置に停止されることになる。
ロツク弁における弁部材40の切換え圧は、制
御弁における弁体46の切換え圧と同一の圧力に
設定されており、これにより、静圧のブレーキ回
路から動圧のブレーキ回路への切換えと同時に、
ブースタピストン3のロツクを生起させることが
できる。
ブースタピストン3の移動が不可能であると、
中央ピストン4は、ブースタ室16内の圧力を単
に制御し続けるだけの機能しかない。ブースタピ
ストン3の内部室15′内には、ブースタ室16
内と同一の動圧が伝達されているが、この動圧
は、中央ピストン4の先端面に作用し、そして、
皿ばねユニツト6及び駆動ピストン部5を介し
て、ブレーキペダル(図示しない)に伝達され
る。上記内部室15′内の圧力が上記ロツク弁、
即ち、弁部材40の切換え圧以上に達すると、こ
の後、中央ピストン4がほとんどその位置に停止
した状態で、駆動ピストン5の押し込み、即ち、
ブレーキペダルの踏込みに伴い、皿ばねユニツト
6が圧縮されることになる。従つて、上記皿ばね
ユニツト6は、ブレーキペダルの踏込みを疑似的
に可能とするシユミレータとして機能する。この
ような皿ばねユニツト6におけるシユミレータ機
能は、ブースタピストン3がロツクされ、且つ、
中央ピストン4がブレーキ圧制御弁として作動し
ている場合のみ発揮される。
スリツプ制御装置により車輪のスリツプ制御が
開始された場合、圧力室50内の圧力が前述した
切換え圧以下であると、制御弁の段付きピストン
55は、次のように作動する。圧力室50と接続
されている前輪のブレーキシリンダ内の圧力が低
下されると(例えば、弁64が閉じられ、弁65
が開かれている状態)、このブレーキシリンダ内
の圧力低下は、このブレーキシリンダと接続され
ている制御弁の制御室(この場合には、制御室6
1)内にも圧力低下を生起させる。これにより、
段付きピストン55の第3環状面71に作用する
圧力が小さくなるので、段付きピストン55の各
環状面に作用する力のバランスが崩れる。この結
果、段付きピストン55は、ばね47の付勢力に
抗して移動され、弁体46により、弁孔49が開
かれて、ブースタ室16から圧力室50への圧液
の供給が可能な状態となる。
ここで、ブースタ室16内及び圧力室50内の
圧力関係についてみれば、ブースタピストン3及
びマスタピストン2には、これらピストン3,2
を作動方向44へ移動させようとすの過剰な力が
作用しているが、この過剰な力は、例えば、ばね
45の力やシール10…の摺動抵抗等によつて吸
収され、これにより、ブースタピストン3及びマ
スタピストン2が第1図でみて左方向に移動する
ことはない。更に詳述すれば、圧力室50内の圧
力、即ち、ブースタ室16内の圧力が制御弁にお
ける弁体46の切換え圧以上となり、上述の過剰
な力がばね45の力やシール10…の摺動抵抗等
に打勝つ程度に大きい場合のみ、ロツク弁を作動
させて、ブースタピストン3のロツクを生起させ
る必要がある。
上記ブースタシリンダ内の圧力が再び立ち上げ
られるならば(この場合、弁64が開かれ、弁6
5は閉じられる)、ブレーキシリンダ内の圧力の
加圧に必要な圧液は、圧力室50、即ち、ブース
タ室16側から供給され、これにより、マスタピ
ストン2の位置には、影響がない。ブレーキシリ
ンダ内の圧力が再度、圧力室50内の圧力と同一
になると、制御弁における段付きピストン55の
各環状面に作用する圧力はバランスされ、これに
より、段付きピストン55は、ばね47の付勢力
でもつて移動されて、弁孔49は、弁体46によ
り閉じられる。ここで、圧力室50からブレーキ
シリンダへのブレーキ回路は、動圧回路から静圧
回路に復帰されることになる。
上述した作動モードにおいては、圧力室50の
圧液がこの圧力室50内の圧力レベルと無関係に
して排出されることはない。
ブースタ室16から動圧の圧液を得ることがで
きない場合でも、マスタシリンダの静圧回路であ
るブレーキ回路は、十分にその機能を発揮するこ
とができる。この場合、スリツプ制御装置は、弁
64,65,66,67への制御信号の出力を停
止し、これら弁64,65,66,67は、消磁
状態である夫々の休止位置に切換えられている。
従つて、マスタシリンダの圧力室50と前輪のブ
レーキシリンダとを接続しているブレーキ回路
は、静圧のブレーキ回路となつている。このよう
な状態において、圧力室50内の圧力が前述した
切換え圧に達し、これにより、制御弁の段付きピ
ストン55が移動されて、弁体46により弁孔4
9が開かれても、圧力室50内からの圧液の損失
は、管路53に介挿された逆止弁87により防止
することができる。
第2図は、ブレーキペダルの踏込み力K及びペ
ダル行程Sに対する圧力室50内の圧力Pの変化
を示している。踏込み力がK1までは、圧力P1
は、ブレーキペダル、即ち、ブレーキペダルによ
つて立ち上げられる。圧力P1からは、ブレーキ
ペダルによつて、その圧力が制御された圧液が圧
力室50内に直接に供給され、これにより、比較
的小さな踏込み力K及び小さなペダル行程Sでも
つて、圧力室50内に高圧の圧力を立ち上げるこ
とができる。スリツプ制御装置が作動されても、
圧力室50内の圧力を低下させて、マスタピスト
ン2を移動させることもなく、ブレーキペダルを
その踏込み位置に止まらせることができる。ま
た、圧力室50内においては、緊急の場合に備え
て十分な量の圧液を確保しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示し、ブレー
キ装置のマスタシリンダを一部切欠いて示した
図、第2図は、ブレーキペダルの踏込み力に対す
るマスタシリンダにおける圧力室内の圧力を示す
特性図である。 1……ハウジング、2……マスタピストン、3
……ブースタピストン、4……中央ピストン、5
……駆動ピストン部、6……皿ばねユニツト、1
6……ブースタ室、17……液室、25……アキ
ユムレータ、26……ポンプ、27……調圧弁、
40……弁部材、49……弁孔、50……圧力
室、55……段付きピストン、64,65,6
6,67……弁、69……第1環状面、70……
第2環状面、71……第3環状面、75……警告
装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内部に圧力室が形成されたマスタシリンダ装
    置と、 マスタシリンダ装置の圧力室に接続された少な
    くとも2個の車輪のブレーキシリンダと、 各ブレーキシリンダと組をなして設けられ、車
    輪がロツクしようとするとき、上記圧力室内の圧
    力とは独立して、この圧力室内の圧力よりも所定
    の値だけブレーキシリンダ内の圧力を低下させる
    ための少なくとも2個のスリツプ規制弁と、 マスタシリンダ装置の圧力室に圧液を供給する
    圧液供給源と、 圧液供給源から圧力室を介して2個のブレーキ
    シリンダまで延びる圧液供給通路において、圧力
    室と圧液供給源との間に介挿され、少なくとも1
    個のブレーキシリンダ内の圧力と圧力室内の圧力
    との間の差圧に応答して、上記圧液供給通路を開
    く制御弁とを具備してなることを特徴とする液圧
    ブレーキ装置。 2 制御弁は、更に、圧力室内の圧力が所定の圧
    力レベル以上に達した場合にも開かれるように構
    成されていることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項に記載の液圧ブレーキ装置。 3 マスタシリンダ装置は、ブレーキブースタを
    備えており、 このブレーキブースタは、圧液供給源と制御弁
    との間の圧液供給通路に介挿されたブースタピス
    トンと、圧力室内の圧力が所定の圧力レベル以上
    に達したとき、ブースタピストンの作動を停止さ
    せる停止手段とを具備してなることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項に記載の液圧ブレーキ装
    置。 4 停止手段は、圧液の非加圧リザーバに接続さ
    れ、ブースタピストンが作動方向に移動するに伴
    い、その容積が縮小される液室と、圧力室内の圧
    力が所定の圧力レベルに達したときに前記圧液供
    給通路内の圧力を受けて作動され、非加圧リザー
    バへの液室の接続を遮断するロツク弁とから構成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第3
    項に記載の液圧ブレーキ装置。 5 ブレーキブースタは、圧液供給通路の途中に
    設けられたブースタ室と、ブースタピストン内に
    同軸的に配置され、ブースタ室内に立ち上げられ
    る圧力を調整するための中央ピストンと、この中
    央ピストンをブレーキペダルにより作動させるた
    めの連結手段と、中央ピストンと連結手段との間
    に設けられ、圧力室の圧力が所定の圧力レベル以
    上になつたとき、ブレーキペダルの踏込みを疑似
    的に可能とするシユミレータとを具備してなるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項又は第4項
    に記載の液圧ブレーキ装置。 6 シユミレータは、中央ピストンの周囲に、こ
    の中央ピストンの軸線方向に重ね合わされた皿ば
    ねユニツトからなり、この皿ばねユニツトの一端
    は中央ピストンに形成されたカラーに支持されて
    いるとともに、皿ばねユニツトの他端は連結手段
    に支持されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項に記載の液圧ブレーキ装置。 7 前記連結手段は、中央ピストンに対し、空動
    き継手を介して連結されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第6項に記載の液圧ブレーキ装
    置。 8 前記制御弁は、マスタシリンダ装置の圧力室
    を区画する外壁に形成された弁孔と、この弁孔を
    閉塞する方向に、ばねにより付勢された複数段の
    段付きピストンと、この段付きピストンに形成さ
    れ、弁孔を開く向きに圧力室内の圧力を受ける少
    なくとも1個の第1受圧面と、段付きピストンに
    形成され、弁孔を閉じる向きにブレーキシリンダ
    内の圧力を受ける少なくとも1個の第2受圧面と
    を具備してなることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項に記載の液圧ブレーキ装置。 9 第1受圧面は、圧力室に隣接して位置付けら
    れた第1環状面からなり、第2受圧面は、圧力室
    及び第1環状面から間隔を存して位置付けられた
    第2及び第3環状面からあり、これら第2及び第
    3環状面には、対応するブレーキシリンダ内の圧
    力が夫々作用されることを特徴とする特許請求の
    範囲第8項に記載の液圧ブレーキ装置。 10 第1環状面の面積は、第2及び第3環状面
    の夫々の面積の和に等しく設定されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第9項に記載の液圧ブ
    レーキ装置。 11 第1受圧面は、圧力室に臨み、前記ばねの
    力とは反対の向きに圧力室内の圧力を受ける段付
    きピストンの一方の端面を備えており、段付きピ
    ストンの他方の端面には、大気圧が作用されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項又は第9項
    に記載の液圧ブレーキ装置。 12 前記ばねの力は、圧力室における所定の圧
    力レベルを決定することを特徴とする特許請求の
    範囲第11項に記載の液圧ブレーキ装置。 13 段付きピストンの第1端面は、圧液供給通
    路に接続された室内に位置付けられた部位に設け
    られており、この部位は、弁孔を開閉可能な円錐
    形の弁体として形成されていることを特徴とする
    特許請求の範囲第11項に記載の液圧ブレーキ装
    置。 14 前記弁体の内部には、圧力室と第1環状面
    を区画する室とを接続する軸方向孔が形成されて
    いることを特徴とする特許請求の範囲第13項に
    記載の液圧ブレーキ装置。 15 圧液供給源と制御弁との間の圧液供給通路
    には、圧液供給源から制御弁に向かう圧液の流れ
    のみを許容する逆止弁が介挿されていることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載の液圧ブレ
    ーキ装置。 16 マスタシリンダ装置は、圧力室を区画する
    一端面を有したマスタピストンと、このマスタピ
    ストンに上記一端面の近傍に位置して取付けられ
    たシールと、このシールの漏れを検知する警告装
    置とを具備してなることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の液圧ブレーキ装置。 17 警告装置は、圧力室とは通常分離されてお
    り、シールに漏れが生じた場合に圧力室内の圧液
    が導入される分離室と、この分離室に配置され、
    分離室内を圧力室側の第1室と、非加圧リザーバ
    側に接続された第2室とに区画する警告ピストン
    と、第1室と第2室との境界に形成され、警告ピ
    ストンが着座されている弁座と、警告ピストンに
    形成され、第1室及び第2室を接続する孔と、シ
    ールに漏れが生じて上記第1室の圧力が上昇した
    とき、上記孔を閉じるゴム製の薄板と、第1室に
    接続され、この第1室内の圧力が上昇したことを
    検知する圧力応答型の警告装置とを具備したこと
    を特徴とする特許請求の範囲第16項に記載の液
    圧ブレーキ装置。
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