JP5233369B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、プロッタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関し、特に定着方式に特徴を有する画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、記録材上に転写されたトナー像を記録材に定着するための定着装置を有して構成されている。そして、定着不良の発生を抑制するために、多くの定着方式が開示されているが、現在は、加熱源により加熱される加熱ローラを定着ローラとして、この定着ローラに対向してニップを形成する加圧ローラを設け、定着ローラと加圧ローラによって未定着画像を記録材に定着するヒートローラ方式が一般的である。
従来用いられているヒートローラ方式の定着装置の構成例としては、図45に示すように、記録材上のトナーを熱溶解する定着ローラ91と、定着ローラ91に圧接して記録材を挟持する加圧ローラ92とを備え、定着ローラ91は円筒状に形成されており、この定着ローラ91の内部の中心軸上には、加熱源として発熱体93が保持手段により保持されている。発熱体93は、例えばハロゲンランプなどにより構成され、所定の電圧を印加されることにより発熱するものである。この発熱体93は定着ローラ91の中心軸に位置しているため、発熱体93から発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射され、定着ローラ外壁の温度分布は円周方向において均一となる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適した温度(例えば150〜200℃)になるまで加熱される。この状態で定着ローラ91と加圧ローラ92は圧接しながら互いに逆向きに回転し、トナーが付着した記録材を挟持する。そして定着ローラ91と加圧ローラ92のニップ部において、記録材上のトナーは定着ローラ91の熱により溶解し、記録材に定着される。
ここで上記のような構成の定着装置に関する従来技術の一例として、特許文献1(特開2007−128109号公報)においては、「加熱された定着ローラと、加圧ローラの間に、トナー像を担持した記録材を通過させてそのトナー像を記録材上に定着する定着装置」が開示されているが、定着ローラによる加熱方式のみによる定着装置では、定着に要するエネルギーの大部分を熱に依存するため、非常に多くのエネルギーを消費するという欠点がある。また、画像形成装置の電源投入後など、定着ローラが定着に適した温度まで昇温させるまでに比較的長い時間を要するといった欠点もある。また、上記定着方式は線速が大きく、高速通紙する画像形成装置に適用するには、いくつかの欠点がある。第一に、ニップ部において記録材上のトナーに熱と圧力を同時に作用させる構成であるため、定着不良を発生させないような十分なニップ時間を確保することが困難であることが挙げられる。そのため、線速が大きい高速機に上記定着方式を適用する場合には、定着ローラの定着温度を高く設定すると共に加圧力を大きくする等の対策が必要となり、消費電力が多大となる問題があった。また、ニップ時間を確保する等の理由により高速機では定着ローラの径が大きくなるため、熱容量も大きくなるため、消費電力は一層増大する。また、記録材の非画像部にも熱を加えるためトナーの定着には不要な熱が記録材のカールなど好ましくない現象を発生させるといった不具合があった。
そこで、このような問題を解決する定着装置として、特許文献2(特開昭58−178385号公報)では、金属導体からなる定着部材の内部に同心状にコイルを巻装したコア(開磁路鉄芯)を配置した誘導加熱定着装置が提案されている。この装置は、前記コイルに高周波電流を流し、これによって生じた高周波磁界で定着部材を誘導加熱するもので、金属導体である定着部材そのものが発熱するため、ハロゲンランプなどの発熱体を用いる方式に比べて早く昇温し、熱効率もよいことが利点として挙げられている。
また、特許文献3(特開平9−80939号公報)においては、「固定支持された励磁コイルとこの励磁コイルが生成する磁場中を移動する導電層を有するフィルムと、このフィルムに被加熱体を密着加圧して、このフィルムの導電層に発生する渦電流で被加熱体を加熱する加熱装置を有し、磁性トナーによる像形成を行う画像形成装置において、フィルムと被加熱体との接触面内でフィルムの回転方向の下流側で磁界を発生させ被加熱体を加熱することを特徴とする画像形成装置の加熱装置」が提案されている。
しかしながら、これらの構成によると、磁界の発生源から加熱対象となる定着ローラ等を介してトナーを加熱する方式であるため熱効率が低く、エネルギーの消費が大きいといった欠点がある。
また、特許文献4(特開2000−188177号公報)においては、「少なくとも電磁誘導発熱層が具備される加熱対象物を加熱する電磁誘導加熱装置において、前記加熱対象物の電磁誘導発熱層に向かって対向配置される磁性材料からなる磁性コアと、この磁性コアに巻回され且つ前記電磁誘導発熱層を貫く変動磁界強度が変化せしめられる可動コアを具備させたことと特徴とする電磁誘導加熱装置」が提案されている。
しかしながら、この方法によると加熱対象となる定着ローラ等は設ける必要がない構成であるが、トナー像を中間転写ベルトに転写した後に記録材に転写するため、転写を繰り返すことによる転写率の低下や画像劣化が発生するという不具合がある。
また、記録材に転写されたトナーが定着されるタイミングについて、特許文献5(特開2006−251257号公報)においては、記録材がベルトに沿って搬送される過程で各色のトナーが転写され、記録材がベルトから分離した後に定着器に進入する構成の画像形成装置が開示されているが、この構成によると、記録材がベルトから分離した直後に静電的なちりが発生しやすく、画像の乱れにつながるという不具合がある。
また、加圧定着装置に関して、特許文献6(特開平7−334041号公報)においては、「用紙上に加熱溶融性の樹脂などからなるトナーを担持せしめて未定着のトナー画像を形成する画像形成手段と、該画像形成手段により形成された未定着のトナー画像を用紙上に定着させる定着手段とを有する画像形成装置であって、該定着手段を、少なくとも圧力により定着を行う圧力定着器と、フラッシュランプによる加熱で定着を行うフラッシュ定着器とを備え、該圧力定着器と該フラッシュ定着器のうち何れかを選択使用してトナー画像を定着し得るように構成し、かつ、該圧力定着器と該フラッシュ定着器のうち何れを使用するかを切り換える切り換え手段を設けたことを特徴とする画像形成装置」が提案されているが、圧力定着器は常に圧接される構成であり、ニップに異物等が挟まることによりローラ表面が容易に傷つくおそれがあるという不具合があった。
さらに特許文献7(特開平7−28357号公報)においては、非鉄導電性粉を含むトナー及び電磁定着手段により前記トナーを定着する方式が提案されている。しかしながら電磁定着方式による定着工程において転写材の搬送経路を規制する手段がないため電磁波が作用する磁界に対して転写材の位置が一定せず、トナーの定着度合いが変動するといった欠点があった。また、トナーは転写材との間の静電気力による比較的弱い力だけで付着しているため電磁波の磁界によってトナーが散り、画像が乱れる等の画像劣化を発生させるおそれがある。
特許文献8(特公昭63−57794号公報)においては、「一対の定着ローラを第1のばねによって相互の近接方向にばね付勢させるとともに、第2のばねによって相互の離反方向にばね付勢し、定着すべき転写紙がローラ間にない状態では前記定着ローラはその複写紙の厚みよりも小さい間隔だけ隔てられていることを特徴する圧力定着装置」が提案されており、定着ローラが相互に間隔を空けた状態で保持されているため転写材をかみ込むとき、及び排出するときに騒音や衝撃力が発生することが抑えられる。これによって明瞭な印刷紙が得られるとともに圧力定着装置などの損傷が抑えられ、寿命を長くすることができるといった利点がある。
しかしながら、加圧定着の前工程にトナー軟化手段等がなく、加圧定着手段だけによる方法では比較的高い圧力を必要とし、またローラ間の間隔を高い精度で設定する必要がある。また、転写材の厚さの違いによる加圧力の調整はスプリングの力によって行っているが、転写材の表面性の違いなど他の要因によって個々に加圧力を調整できないといった不具合がある。
特許文献9(特公昭61−55108号公報)においては、圧力定着用トナーの表面に無機質微粉末を付着させたトナーが提案されているが、一般的な圧力定着用トナーは、塑性変形性、粘着性が高いためキャリアとの摩擦によりキャリア表面に付着して現像材を劣化させる、あるいは感光体との摩擦によって感光体を劣化させる可能性がある。また、特許文献10(特公昭62−9897号公報)においては、圧力定着用の転写紙に特定の材料を塗布することが提案されているが、一般的な圧力定着用転写材は、(1)ゴム系ラテックスの有する粘着性のために転写材同士のブロッキングを起こしやすい、(2)光沢が強く普通紙のような感じを与えない、(3)鉛筆筆記性、インク筆記性などが悪いといった不具合がある。
これらのことから、定着ローラ間に間隔を設けた加圧定着方式には利点がある一方で、加圧定着方式だけでトナーを定着させる装置においてはトナー、転写材の制約が大きいといった欠点がある。
次に、一般の画像形成装置のトナー定着装置は、ごく短時間のうちに熱・圧力をトナーに加え、高速で瞬間的に定着する機構であるため、得られる画像の品質はあまり鮮明でなく、また光沢も少ない。これはトナー粒子間の溶融、結合が十分なされないために濃度が高くないこと、加熱溶融後、直ちに定着ローラから分離しそのまま空気中に自然放置されるためトナー表面に凹凸が生じ、光の乱反射によって光沢が得られないことによるものである。
一方、銀塩写真のプリントにおいては表面の光沢性が高く、いわゆる写真画質を得ることができているが、電子写真装置等の画像形成装置においても、作製した画像を写真画質に近づけるために下記の種々の提案がなされている。
(1)薄膜層に反転画像を転写し、基材に貼り付ける方法
特許文献11(特開2001−260599号公報)においては、支持体の表面に塗布した水可溶性重合体上に薄膜層を設け、さらにその薄膜層上にインク層を有するインクリボンを用いてそのインク層を転写し、その転写したインク層部で鏡像絵柄を形成して絵柄転写紙を調製し、これを水に湿潤させて絵柄シートを支持体から剥離し、絵柄シートを窯業品の表面に裏返しに貼着した後、焼成して、窯業品の表面に絵柄を形成する方法が提案されている。薄膜層に反転画像を形成して画像を転写し、できあがったプリントの最上面が薄膜層であることにより、表面の平滑性がインクの凹凸に左右されず画像面表面の平滑性を得る方法が提案されている。
特許文献12(特開2003−231397号公報)においては、水溶性の支持体の表面に水可溶性物質からなる水溶層を設け、その水溶層の表面に薄膜樹脂コート層を設け、さらにその表面にインク受容層を設けた絵柄転写紙に、インクジェットプリンタにより鏡像絵柄を形成し、インク受容層に形成された画像表面に接着剤を塗布して接着層を形成し、キャンバス(転写対象物)に貼着し、支持体に水を含ませて、水溶層を溶解し、支持体を剥離し、薄膜樹脂コート層の表面に残存する水可溶性物質を取り除くことにより、鮮明な絵柄が得られ、かつ容易に対象物に貼着することができる方法が提案されている。
特許文献13(特開2005−66862号公報)においては、吸水性の支持体とその上に設ける水溶層とその上に設ける像担持体層からなる絵柄転写紙を用い、絵柄転写紙の画像を担持する像担持層側を、例えば接着剤を用いて転写対象物に貼り付ける画像接着工程、絵柄転写紙の支持体に水を含ませることにより水溶層を水で溶かして支持体を剥離する支持体剥離工程、像担持層に残存する水溶層の水溶性物質を拭き取って除去するクリーニング工程、転写絵柄紙の像担持層を転写対象物に貼り付けた状態で、アイロンをかけたり、一対の挟持体で挟持したり、一対の回転体間を通したりして加熱押圧する定着工程の順に設けることによって、絵柄転写紙やオーバーコート紙を貼り付けるとき、大掛かりな装置を必要とせず、複雑な曲面の対象物にも歪みなくきれいに密着して鮮明な絵柄を得ることができるようにする方法が提案されている。
また、特許文献14(特開平3−50586号公報)においては、電子写真装置により透明フィルムに原稿の鏡像を転写定着し、転写させたトナー像の転写面に白紙または白板を密着する電子写真装置が提案されている。
これらの方法は、支持体の他に薄膜層、透明フィルム等を必要とすることに加えて、基材、白紙、白板等に密着させる工程が必要であり、装置の大型化、工程の複雑化、コストアップにつながるという欠点がある。
(2)画像面にシートを重ね、定着後に剥がす方法
特許文献15(特公平4−31389号公報)、特許文献16(特公平4−31393号公報)においては、画像を形成するトナー像を変化せしめ、そのトナー像の表面に平滑性、なめらかさを与えて適度の光沢をもつ豪華な画像を支持体に形成するために、画像形成装置から排出済の定着されたトナー像を支持する支持体のトナー像面にシートを重ねて加熱及び加圧を行い、前記トナー像を再溶融し、再溶融後のトナー像を冷却した後、支持体からシートを剥離する方法が提案されている。しかしながらシートを供給して重ねる機構、剥離する機構が必要であることから装置が複雑化し、信頼性の低下やコストアップにつながるといった欠点があった。
(3)平滑性の高い定着ベルトに密着させて冷却後に分離する方法
特許文献17(特開昭63−92965号公報)、特許文献18(特開2007−41025号公報)においては、画像支持基材上に透明樹脂層を設け、その透明樹脂層上にトナー像を形成した後、これを透明樹脂層中に埋め込む出力方法が提案されている。
しかしながら、記録材全面を平滑な面とし、光沢性の優れたカラー画像を得るために、押圧加熱された記録材を定着ベルトに密着させたまま冷却させてトナー像を固化させ、トナー像が定着した記録材を定着ベルトから剥離させる工程が必要であるため、装置の大型化、複雑化、コストアップにつながるといった欠点がある。
(4)複数の加熱定着器を備える方法
特許文献19(特開平5−158364号公報)においては、ローラ、ベルトの2種の定着器を直列に配置し、これら2種の定着器の配置順、操作の組合せにより、光沢、非光沢画像を得る画像形成装置が提案されている。しかしながら各々の定着器にヒーターを設けており、光沢画像を選択し両方の定着器を通過させるときの電力消費量が多いという欠点がある。
以上の従来提案されている構成では画像表面の光沢性を上げることはできるが、いずれも装置が複雑であったり、装置全体が大型化することが避けられないため、装置の信頼性低下、コストアップにつながるといった問題点があった。
以上、定着装置や定着方式の従来技術を説明したが、さらに別の定着方式の従来技術として、特許文献20(特開平7−325493号公報)においては、「転写材上に転写されたトナー像を定着する定着装置において、レーザー光を発光する光源と、該光源から発光されたレーザー光を未定着トナー像に照射してトナーを溶かすことによって転写材上にトナー像を定着させる定着手段と、レーザー光の照射領域を記憶するメモリーとを有し、トナー領域のみレーザー光を照射させることを特徴とする定着装置」が提案されている。
しかしながら、上記の構成では、転写工程においてトナー画像が感光体から記録材に転写された後、搬送ベルトに搬送されるまでの間に、記録材のたわみ等によって記録材の位置にばらつきが発生しやすい。このことは、トナー像の位置とレーザーの照射位置にずれを発生させる原因となる。このずれを包括するためにレーザー光の照射幅を変更する画像メモリーにより幅変更モードを設けているが、非画像部分に不必要なレーザー光を照射させることにもなり、無駄なエネルギーを消費するとともにレーザー発光装置の寿命を縮めることにつながる。
また、記録材はトナー転写後に搬送ベルトで搬送される構成であるため、記録材と搬送ベルトの接触時にトナーが散り、画像劣化の原因となるといった欠点がある。また、レーザー光の出力が高いとトナーの温度が急激に上がり、画像を乱すなどの不具合が発生するおそれがあり、これを防止するためにレーザー光の出力を下げると、レーザー光によるトナーの発熱だけでは定着に必要な熱量、圧力が不足し、十分な定着性が得られないおそれがある。
なお、特許文献20の実施例には、使用されるトナーは融点が低く、かつ圧力を加えなくても高い定着性を示す物性を有するものを選定する、との記載があるが、トナーの種類を限定することは作像系を含めた装置全体の制約となり、汎用性が低いといった欠点がある。
特許文献21(特開2000−194215号公報)においては、感光体に静電潜像を形成させる第1のレーザー手段とは別の第2のレーザー手段を設け、前記第2のレーザー手段が発する光エネルギーを熱源として記録材上に転写されたトナー像を定着する構成が提案されている。
しかしながら、上記構成においては、転写工程においてトナー画像が感光体から記録材に転写された後、搬送ベルトに搬送されるまでの間に、記録材のたわみ等によって記録材の位置にばらつきが発生しやすい。このことは、トナー像の位置とレーザーの照射位置にずれを発生させる原因となる。また、記録材はトナー転写後に搬送ベルトで搬送される構成であるため、記録材と搬送ベルトの接触時にトナーが散り、画像劣化につながるといった欠点がある。
特許文献22(特開2005−55516号公報)においては、複数のレーザー光の光源と、光源から発光された各々のレーザー光を同一領域のトナー像に焦点を合わせることで、パワー不足を補いトナーを溶かし定着を行うことが提案されている。
しかしながら、上記構成においては、転写工程においてトナー画像が感光体から記録材に転写された後、搬送ベルトに搬送されるまでの間に、記録材のたわみ等によって記録材の位置にばらつきが発生しやすい。このことは、トナー像の位置とレーザーの照射位置にずれを発生させる原因となる。また、記録材はトナー転写後に搬送ベルトで搬送される構成であるため、記録材と搬送ベルトの接触時にトナーが散り、画像劣化につながるといった欠点がある。また、レーザー光の出力が高いとトナーの温度が急激に上がり、画像を乱すなどの不具合が発生するおそれがあり、これを防止するためにレーザー光の出力を下げるとレーザー光によるトナーの発熱だけでは定着に必要な熱量、圧力が不足し、十分な定着性が得られないおそれがある。
以上のレーザー光照射方式の従来技術の不具合、欠点を以下にまとめて示す。
(1)トナー画像とレーザー照射の位置合わせ精度が低い
転写工程においてトナー画像が感光体から記録材に転写された後、搬送ベルトに搬送されるまでの間に、記録材のたわみ等によって記録材の位置にばらつきが発生しやすい。このことは、トナー像の位置とレーザーの照射位置にずれを発生させる原因となる。前述の特許文献20に記載の従来技術においては、このずれを包括するためにレーザー光の照射幅を変更する画像メモリーによる幅変更モードを設けた装置が提案されているが、画像のない部分に不必要なレーザー光を照射させることになり、無駄なエネルギーを消費するとともにレーザー発光装置の寿命を縮めることにつながる。
(2)トナー散りによる画像劣化
記録材がトナー転写後に搬送ベルトで搬送される構成であるため、記録材と搬送ベルトの接触時、分離時にトナーが散り、画像劣化につながるといった欠点がある。
(3)定着不足
レーザー光がトナーに与えるエネルギーは、熱ローラ方式等のハロゲンヒータが与えるエネルギーと比べて小さく、十分な定着性を得られない懸念がある。熱量不足を補うために、特許文献20に記載の従来技術においては、実施例に、使用されるトナーは融点が低く、かつ圧力を加えなくても高い定着性を示す物性を有するものを選定する、との記載があるが、トナーの種類を限定することは作像系を含めた装置全体の制約となり、汎用性が低いといった欠点がある。一方、特許文献22に記載の従来技術においては、パワー不足を補うために複数のレーザー光の光源を用いているが、装置が複雑化し、コストアップにつながるといった欠点がある。
特開2007−128109号公報 特開昭58−178385号公報 特開平9−80939号公報 特開2000−188177号公報 特開2006−251257号公報 特開平7−334041号公報 特開平7−28357号公報 特公昭63−57794号公報 特公昭61−55108号公報 特公昭62−9897号公報 特開2001−260599号公報 特開2003−231397号公報 特開2005−66862号公報 特開平3−50586号公報 特公平4−31389号公報 特公平4−31393号公報 特開昭63−92965号公報 特開2007−41025号公報 特開平5−158364号公報 特開平7−325493号公報 特開2000−194215号公報 特開2005−55516号公報
前述したように、加熱方式のみによる定着装置では、定着に要するエネルギーの大部分を熱に依存するため、エネルギーを非常に多く消費するという欠点がある。一方、加圧方式のみによる定着装置では、熱定着方式と異なるトナー、記録材を使用する必要があることから消耗品の仕様が限定されるといった問題点があり、また加圧ローラ間に相当に高い加圧力をかけるため加圧ローラ間に異物が挟まった場合などローラ表面に傷が発生しやすく、部品の耐用期間が短くなるといった不具合がある。
また、レーザー光照射方式では、レーザー光がトナーに与えるエネルギーは、熱ローラ方式等のハロゲンヒータが与えるエネルギーと比べて小さく、十分な定着性を得られない懸念がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、通常の熱定着方式に用いられるトナーを用いることができ、かつ記録材に普通紙を使用できる汎用性の高い構成でありながら、立ち上がり時間の短縮、省エネルギーを達成できる定着手段を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
また、本発明は従来技術の不具合を解決し、簡易な構成の装置であって、かつ省エネルギーでありながら、トナー表面の光沢性を上げて写真画質に近い画質を得ることができる定着手段を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明では以下のような解決手段を採っている。
請求項1に記載の発明では、
像担持体に潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段と、給紙部に積載したシート状の記録材を前記現像手段で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して前記転写手段に搬送する給紙搬送手段と、前記転写手段で前記記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えるとともに、前記定着手段として、トナー像転写後の記録材搬送経路に配置され前記記録材に転写されたトナーを軟化させる第1の定着手段と、該第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、前記第1の定着手段で軟化されたトナーの表面を平滑にして定着する第2の定着手段を備え、前記第2の定着手段は、相対する加圧ローラ対を有し、該加圧ローラ対間に前記記録材を挟んで搬送して加圧する方式であり、前記第2の定着手段の記録材が通過する部分は、前記加圧ローラ対が接触していない構成の画像形成装置であって、
前記加圧ローラ対の一方のローラを軸支するとともに、加圧ローラ対の他方のローラを前記一方のローラに対して接離可能に保持している筐体と、
前記他方のローラの軸受に作用して該他方のローラを前記一方のローラに向けて付勢する付勢手段と、を有し、
前記軸受を前記筐体に押し当てることにより前記加圧ローラ対をなす2つのローラ間のギャップを一定に保つこととした。
請求項2に記載の発明では、像担持体に潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段と、給紙部に積載したシート状の記録材を前記現像手段で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して前記転写手段に搬送する給紙搬送手段と、前記転写手段で前記記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えるとともに、前記定着手段として、トナー像転写後の記録材搬送経路に配置され前記記録材に転写されたトナーを軟化させる第1の定着手段と、該第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、前記第1の定着手段で軟化されたトナーの表面を平滑にして定着する第2の定着手段を備え、前記第2の定着手段は、相対する加圧ローラ対を有し、該加圧ローラ対間に前記記録材を挟んで搬送して加圧する方式であり、前記第2の定着手段の記録材が通過する部分は、前記加圧ローラ対が接触していない構成の画像形成装置であって、
前記加圧ローラ対の一方のローラを軸支する筐体と、
前記筐体にその一端側を軸支されていて、該軸支による支点位置から離れた他端側に加圧ローラ対の他方のローラを軸支するとともに該他端側に該筐体と当接する突起を備えたレバーと、
前記レバーを揺動させて前記他方のローラを前記一方のローラに向けて付勢する付勢手段と、を有し、
前記突起を前記筐体に押し当てることにより前記加圧ローラ対をなす2つのローラ間のギャップを所定の大きさに保つこととした。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、前記記録材上のトナーを加熱することによって軟化させる方式であり、前記第2の定着手段は、前記記録材上のトナーを加圧することによりトナー表面を平滑化させて定着する方式とした。
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、少なくとも一方に加熱源を有する一対のローラによって構成され、該一対のローラで前記記録材を挟んで搬送することにより前記記録材上のトナーを加熱する方式とした。
請求項5に記載の発明では、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、発熱源からの輻射熱によって前記記録材上のトナーを加熱する方式とした。
請求項6に記載の発明では、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記加圧ローラ対のトナー側と接する側のローラの表面粗さはRa=0.2μm以下とした。
請求項7に記載の発明では、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第2の定着手段のローラに放熱手段を設けた。
請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の画像形成装置において、前記放熱手段をヒートパイプ方式とした。
請求項9に記載の発明では、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記第2の定着手段のローラにクリーニング手段を設けた
請求項10に記載の発明では、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記加熱方式の第1の定着手段と前記転写手段は、前記記録材を搬送する搬送部材の同一周面上に沿って配置した。
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載の画像形成装置において、前記搬送部材の温度を下げる冷却手段を設けた
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材に金属製の部材を接触させる構成とした。
請求項13に記載の発明では、請求項11に記載の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材にヒートパイプを接触させる構成とした。
請求項14に記載の発明では、請求項11に記載の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材にサーモモジュールを接触させる構成とした。
請求項15に記載の発明では、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、前記像担持体と前記現像手段を有する画像形成部を複数備え、前記記録材上に単色、多色またはフルカラーのトナー像を形成した後、前記第1、第2の定着手段で定着することとした。
また、以下の手段を採用することもできる。
1の手段は、像担持体に潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段と、給紙部に積載したシート状の記録材を前記現像手段で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して前記転写手段に搬送する給紙搬送手段と、前記転写手段で前記記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えた画像形成装置において、前記定着手段として、トナー像転写後の記録材搬送経路に配置され前記記録材に転写されたトナーを軟化させる第1の定着手段と、該第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、前記第1の定着手段で軟化されたトナーの表面を平滑にして定着する第2の定着手段を備えたことを特徴とする。
また、第2の手段は、第1の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、前記記録材上のトナーを加熱することによって軟化させる方式であり、前記第2の定着手段は、前記記録材上のトナーを加圧することによりトナー表面を平滑化させて定着する方式であることを特徴とする。
3の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、少なくとも一方に加熱源を有する一対のローラによって構成され、該一対のローラで前記記録材を挟んで搬送することにより前記記録材上のトナーを加熱する方式であることを特徴とする。
4の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、発熱源からの輻射熱によって前記記録材上のトナーを加熱する方式であることを特徴とする。
5の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、電磁誘導加熱で前記記録材上のトナーを加熱する方式であることを特徴とする。
6の手段は、第1または第2の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、前記記録材上のトナーにレーザー光を照射して加熱する方式であることを特徴とする。
7の手段は、第4の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、前記記録材が前記発熱源に接触することを防止するガイドを有することを特徴とする。
8の手段は、第5の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は電磁誘導加熱装置で構成され、該電磁誘導加熱装置は前記記録材を搬送する搬送ベルトの内側に配置され、かつ前記記録材の搬送経路に向って対向配置したことを特徴とする。
9の手段は、第8の手段の画像形成装置において、前記電磁誘導加熱装置は、前記搬送ベルトが移動する方向と直角方向に複数に分割されていることを特徴とする。
10の手段は、第6の手段の画像形成装置において、前記第1の定着手段は、レーザー光発生装置とレーザー光走査手段によって構成され、前記レーザー光発生装置からのレーザー光は前記レーザー光走査手段によって走査され、搬送ベルトに静電的に吸着して搬送される前記記録材上のトナー像に照射する構成であることを特徴とする。
また、第11の手段は、第6または第10の手段の画像形成装置において、前記記録材に照射されるレーザー光のスポット径を可変する手段を有することを特徴とする。
さらに第12の手段は、第10または第11の手段の画像形成装置において、前記レーザー光走査手段は、前記露光手段のレーザー光走査手段と共用することを特徴とする。
13の手段は、第12の手段の画像形成装置において、前記像担持体を含むプロセスカートリッジを備え、該プロセスカートリッジに前記レーザー光の光路を設けることを特徴とする。
また、第14の手段は、第13の手段の画像形成装置において、前記プロセスカートリッジに設けた光路に、前記レーザー光のスポット径を可変する手段を有することを特徴とする。
15の手段は、第1〜第14のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記トナーは磁性トナーであることを特徴とする。
16の手段は、第1〜第15のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記第2の定着手段は、相対する加圧ローラ対を有し、該加圧ローラ対間に前記記録材を挟んで搬送して加圧する方式であることを特徴とする。
また、第17の手段は、第16の手段の画像形成装置において、前記第2の定着手段の記録材が通過する部分は、前記加圧ローラ対が接触していないことを特徴とする。
さらに第18の手段は、第16または第17の手段の画像形成装置において、前記加圧ローラ対の間隔を任意に変更する機構を設けたことを特徴とする。
19の手段は、第18の手段の画像形成装置において、複数の給紙部を備え、前記加圧ローラ対の間隔は前記記録材が給紙される給紙部に関連づけた情報と連動して所定の値に変更されることを特徴とする。
また、第20の手段は、第18の手段の画像形成装置において、前記記録材の搬送経路の前記第2の定着手段より上流側に前記記録材の厚さを検知する検知手段を設け、検知した情報と連動して前記加圧ローラ対の間隔を変更する機構を設けたことを特徴とする。
さらに第21の手段は、第18の手段の画像形成装置において、前記記録材に転写される画像の面積率と連動して前記加圧ローラ対の間隔を変更することを特徴とする。
さらに第22の手段は、第18の手段の画像形成装置において、複数の現像手段を有し、複数の色のトナーを前記記録材に転写する構成であり、前記記録材に転写される画像が単色の画像か否かの情報と連動して前記加圧ローラ対の間隔を変更することを特徴とする。
23の手段は、第16〜第22のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記加圧ローラ対のトナー側と接する側のローラの表面粗さはRa=0.2μm以下であることを特徴とする。
24の手段は、第16〜第23のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記第2の定着手段のローラに放熱手段を設けたことを特徴とする。
25の手段は、第23の手段の画像形成装置において、前記放熱手段がヒートパイプ方式であることを特徴とする。
さらに第26の手段は、第16〜第25のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記第2の定着手段のローラにクリーニング手段を設けたことを特徴とする。
27の手段は、第1〜第26のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記加熱方式の第1の定着手段と前記転写手段は、前記記録材を搬送する搬送部材の同一周面上に沿って配置されていることを特徴とする。
また、第28の手段は、第27の手段の画像形成装置において、前記搬送部材の温度を下げる冷却手段を設けたことを特徴とする。
29の手段は、第28の手段の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材に金属製の部材を接触させる構成であることを特徴とする。
また、第30の手段は、第28の手段の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材にヒートパイプを接触させる構成であることを特徴とする。
さらに第31の手段は、第28の手段の画像形成装置において、前記冷却手段は前記搬送部材にサーモモジュールを接触させる構成であることを特徴とする。
32の手段は、第1〜第31のいずれか1つの手段の画像形成装置において、前記像担持体と前記現像手段を有する画像形成部を複数備え、前記記録材上に単色、多色またはフルカラーのトナー像を形成した後、前記第1、第2の定着手段で定着することを特徴とする。
本発明では、記録材上のトナーを加熱することによって軟化させる加熱方式の第1の定着手段と、第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、記録材上のトナーを加圧することによりトナー表面を平滑化させて定着する加圧方式の第2の定着手段を併設することにより、通常の熱定着方式に用いられるトナーを用いることができ、かつ記録材に普通紙を使用できる汎用性の高い構成でありながら、立ち上がり時間の短縮、省エネルギーを達成できる定着手段を備えた画像形成装置を実現することができる。
また、加熱方式の第1の定着手段と、加圧方式の第2の定着手段を併設することにより、簡易な構成で、かつ省エネルギーでありながら、トナー表面の光沢性を上げて写真画質に近い画質を得ることができる画像形成装置を実現することができる。
さらに、加圧ローラ対をなす2つのローラ間のギャップを所定の大きさに保ち、加圧ローラ対が接触していないことにより、異物が挟まること等が原因となって発生する加圧ローラ表面の傷を防止してローラの長寿命化をはかるとともに、記録材にかかる圧力が比較的低くなり記録材に与える力が小さいため、記録材にしわの発生や、これに起因する記録材の破断などの不具合を防止することができる。
以下、本発明の構成、動作及び作用効果を、図示の実施例に基いて詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施例を説明する。
本発明の第1の実施例は、加熱方式の定着手段と加圧方式の定着手段を併設することにより、エネルギー消費を抑えながら、熱定着方式に用いられるトナー、記録材を使用できる汎用性の高い構成の画像形成装置を実現するものであり、かつ省エネルギーでありながら、トナー表面の光沢性を上げて写真画質に近い画質を得ることができ、さらに光沢性を必要とする紙種か否かによって加圧方式の定着手段による作用の有無を自動または手動で選択できる構成の画像形成装置を提供するものである。
図1は第1の実施例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す構成の画像形成装置は、シート状の記録材(普通紙、厚紙、葉書、OHPシート等)Sを転写部に担持搬送する搬送ベルト(以下、転写ベルトと言う)6に沿って4つの画像形成部(作像装置)10a〜10dを並設したものである。各画像形成部(作像装置)10a〜10dは、現像に用いるトナーの色が異なるが、構成は同じであり、像担持体であるドラム状の感光体1と、感光体1の表面を均一に帯電する帯電装置2と、帯電された感光体1にレーザー光を照射して潜像を形成する露光手段3と、感光体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像装置4と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を転写ベルト6で搬送される記録材Sに転写する転写手段(例えば転写ローラ等)5と、転写後の感光体上の残留トナーを清掃するクリーニング装置7を備えている。
露光手段は、半導体レーザーやカップリングレンズ、アパーチャ等からなる複数の光源装置3aと、各光源装置からのレーザー光を偏向走査する共通の偏向器(ポリゴンミラー等)3bと、走査用レンズ3cと、光路折り返し用のミラー3d等から構成され、各画像形成部10a〜10dに対応して設けられた複数の光源装置3aからのレーザー光を共通の偏向器3bで偏向走査し、走査用レンズ3cやミラー3dを介して各画像形成部10a〜10dの感光体1を露光し、各画像形成部10a〜10dで形成する色の画像に対応した静電潜像を形成する。
各画像形成部10a〜10dは、現像に用いるトナーの色が異なり、例えば記録材搬送方向上流側から順にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナーを用いて各感光体上の潜像を現像し、各色の画像を感光体上に形成し、転写ベルト6で搬送される記録材Sに順次重ねて転写し、多色あるいはフルカラー画像を形成する構成である。
また、この画像形成装置は、給紙部(記録材積載部)8に積載したシート状の記録材Sを画像形成部10a〜10dの現像装置で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して転写ベルト6に搬送する給紙搬送手段(給紙ローラ8a、レジストローラ等)と、転写ベルト6で搬送されながら転写ローラ等の転写手段5で記録材Sに転写されたトナー像を定着する定着手段11,12を備えている。
ここで、本実施例では定着手段として、加熱方式の第1の定着手段11と加圧方式の第2の定着手段12を併設しており、第1の定着手段である加熱装置11の記録材搬送経路9の下流側に第2の定着手段である加圧装置12を設けている。また、加圧装置12よりも記録材搬送経路9の下流側には排紙ローラ13や排紙トレイ14(あるいは図示しない後処理装置)等が設けられている。
図1に示す構成の画像形成装置においては、露光装置3によって各画像形成部10a〜10dの感光体1に形成された潜像は現像装置4の各色のトナーによって顕像化され、各感光体上に各色のトナー画像が形成される。そして給紙部(記録材積載部)8から給紙ローラ8aによって送り出されたシート状の記録材Sは転写ベルト6で担持され、上記現像動作のタイミングと同期して各転写手段5の位置に転写ベルト6で搬送され、記録材S上にトナー画像が転写される。未定着のトナーを担持した記録材Sは、第1の定着手段である加熱装置11と、第2の定着手段である加圧装置12を順次通過し、排紙ローラ13によって排紙トレイ14(あるいは図示しない後処理装置等)に排出される。
上記2つの定着手段によって定着されるトナーの主成分は熱可塑性樹脂であるので、加熱装置11を通過するときに受ける熱によって軟化し、さらに加圧装置12を通過するときに受ける圧力によって、トナー表面の凹凸は上ローラ12aの表面性状に倣って平滑化される。すなわち加圧装置12の上ローラ12aの表面粗さを極力小さくする仕上げを施すことにより、トナー表面はより平滑化される。また、加熱装置11、加圧装置12を順に通過するときに熱と圧力を受けることにより、トナー同士、トナーと記録材Sがより確実に定着される。
なお、図1に示す構成の画像形成装置では、各画像形成部10a〜10dの感光体1から記録材Sにトナー画像を転写する工程は、感光体1上に形成された顕像を記録材Sに直接転写する方式であるが、この他、図12に示す構成の画像形成装置のように、各画像形成部10a〜10dの感光体1上に形成された顕像を一次転写手段(一次転写ローラ等)26で中間転写体(図示の例では中間転写ベルト)に重ねて転写した後、二次転写手段(二次転写ローラ等)27で中間転写体25上の画像を記録材Sに転写する中間転写方式としてもよい。なお、中間転写体25の形態は図示のようなベルト状の形態の他にローラやドラム等でもよく、また中間転写体を感光体1と記録材Sの間に複数設けてもよい。
図1に示す実施例の画像形成装置においては、第1の定着手段である加熱装置11を一対のローラで構成し、少なくとも一方のローラ11aに加熱源(電気ヒータ、ハロゲンヒータ、カーボンヒータ等)を設け、ローラと記録材Sが直接接触することにより、熱伝導によって熱が伝わり、記録材上のトナーを軟化させる構成とすることができる。
また、本実施例の画像形成装置においては、第1の定着手段である加熱装置11は、図2に示すような輻射熱によって加熱するオーブン方式としてもよく、この場合には、トナーと発熱源(電気ヒータ、ハロゲンヒータ、カーボンヒータ等の発熱体)23は接触させずに、発熱源(発熱体)23からの輻射熱によって記録材S上のトナーを加熱する構成であり、記録材Sはローラ等との分離過程を経ることなく搬送ベルト24で搬送される。なお、輻射熱によって加熱する方式については、後述の実施例2で詳しく説明する。
本実施例の構成によれば、加熱方式の第1の定着手段(加熱装置)11の記録材搬送方向下流側に加圧方式の第2の定着手段(加圧装置)12を設けた構成としているため、トナーが軟化、平滑化される過程を経ることによって光沢性の高い画像を得ることができる。また、本実施例によれば、トナーを軟化させる第1の定着手段が加熱装置11であるため、トナーの融点以上に熱を加えることにより効率的に軟化させることができ、またトナーを平滑化させる第2の定着手段が加圧装置12であるため、ローラの表面性状をトナーに転写することにより効果的に平滑化することができる。また加圧装置12は加熱の電力を消費しないため省エネルギーとなる利点がある。
さらに本実施例の一構成例によれば、加熱装置11が相対するローラで構成され、ローラと記録材S、トナーが接触することから熱伝導によって熱が移動するため、効率的に記録材、トナーを加熱することができる。
また、本実施例の別の構成例によれば、加熱装置12が、図2に示すような、記録材ととローラ等が接触せずに輻射熱で熱を加える方式であるため、軟化したトナーの粘性によってローラ等へ巻き付いて分離せず故障につながるという懸念がなく、障害の発生を未然に防止することができる。
次に本実施例の画像形成装置においては、第2の定着手段である加圧装置12の上ローラ12aに、表面粗さがRa=0.2μm以下であるローラを用いた構成とするとよい。
表面粗さがRa=0.2μm以下の上ローラを用いることにより、トナーの表面性は上ローラの表面粗さに倣うため、トナー表面をより平滑化することが可能である。
次に本実施例の画像形成装置においては、加圧装置12の上ローラ12aに接する放熱手段を設けた構成とすることが好ましい。
図3は加圧装置12の上ローラ12aに接する放熱手段を設けた構成例を示すものであり、放熱手段として、加圧装置12の上ローラ12aに接する放熱ローラ16を設け、加熱装置11から記録材Sを介して上ローラ12aに蓄積された熱を放熱ローラ16に伝導し、空気中に放熱するものである。放熱ローラ16の材質は上ローラ12aの材質よりも熱伝導性の高い材質が好ましく、上ローラ12aの材質がステンレスである場合は、放熱ローラ16の材質は黄銅等を選択することによって、上ローラ12aに蓄積した熱をより効率的に取り除くことができる。
このように加圧装置12のローラ12aに放熱ローラを設け、加熱装置11から記録材Sを介して伝達される熱を空気中に発散させることにより、ローラの温度上昇によるオフセット、画像面の汚れ等の障害を防止することができる。
次に図4は加圧装置12の上ローラ12aに接する放熱手段を設けた別の構成例を示すものであり、放熱手段として、加圧装置12の上ローラ12aに接するヒートパイプ17を設けた例である。この場合には、図5に示すように、ヒートパイプ17の一端に設けた冷却フィン52を画像形成装置内の廃熱の気流が流れる部分に配置する。
このヒートパイプ方式は、パイプ内部に封入した作動液51により熱伝達速度が速く、応答性に優れるため上ローラ12aに蓄積した熱をより効率的に取り除くことができる。すなわち、放熱ローラをヒートパイプ方式にすることにより、熱伝導による熱の移動に比べて熱応答性に優れ、効率的に放熱効果を得ることができる。
次に本実施例の画像形成装置においては、図6に示すように、第2の定着手段である加圧装置12の上ローラ12aに接するクリーニングブレード18を設け、記録材Sを介して上ローラ12aに付着したトナーを取り除く構成とするとよい。
このように、加圧装置12のローラ表面に当接するクリーニングブレード18を設けることにより、ローラ表面に付着した汚れを効果的に除去することができ、ローラに付着したトナーによる画像面の汚れ等の障害を防止することができる。
次に本実施例の画像形成装置においては、図7に示す構成例のように、第2の定着手段である加圧装置12の上ローラ12aと下ローラ12bを接離する機構を設けるとよい。
加圧装置12の上ローラ12aと下ローラ12bを接離する機構としては、加圧装置12の筐体15の支点40に一端を軸支され、多端側を圧縮スプリング33で支持されたレバー31を設け、このレバー31の略中央部で下ローラ12bの軸受け12b1を支持するとともに、圧縮スプリング33で支持されたレバー31の端部に、カム34と当接するコロ32を設け、カム34の回転(図示しないモータ等により回転する)によりレバー31が揺動するように構成している。また、カム34を挟んで反対側には、加圧装置12の筐体15に設けた軸37,38と圧縮スプリング39で支持されたアーム36が設けられており、このアーム36の先端に設けたコロ35がカム34に当接している。このような構成とすることにより、カム34の回転に応じて上ローラ12aと下ローラ12bの隙間(ギャップ)Gを可変することができる。そして光沢性を得たい記録材Sを通紙するときは上ローラ12aと下ローラ12bを接触・加圧し、普通紙など光沢性が不要な記録材Sを通紙するときは,図8に示すように、上ローラ12aと下ローラ12bを離間して通過させる。接触・加圧するか離間するかの選択は、プリンタドライバー等で通紙する記録材の種類と連動するように設定しておくか、オペレーションパネル(図示せず)の操作で任意に設定できるようにしてもよい。
図7,8に示すように、加圧装置12の相対するローラ12a,12bを接離させる機構を設け、加圧装置による加圧を必要とする記録材Sを通紙する場合は上ローラ12aと下ローラ12bを接触・加圧させ、加圧を必要としない記録材Sを通紙する場合は上ローラ12aと下ローラ12bを離間させることにより、モノクロ画像を印字した普通紙など、加熱のみで定着でき、加圧が不要な紙種の場合は記録材Sに無用な外力を加えることなく通過させることができる。
次に図9は加圧装置12の別の構成例を示す図であり、記録材が通過する部分は、加圧ローラ対12a,12bが接触していない構成としたものである。
この加圧装置12では、下ローラ12bの軸受12b1が圧縮スプリング33によって加圧装置の筐体15に押圧されて接触し、予め設定した上ローラと下ローラ間の隙間Gを一定に保つようになっている。
従って厚めの光沢紙など、光沢性を必要とする記録材Sを通紙する場合は、上ローラ12aと下ローラ12b間の加圧力を受け、薄めの普通紙などの光沢性を必要としない記録材Sの場合は、上ローラ12aと下ローラ12b間の隙間を通過するので、あまり加圧力を受けない。
図9に示す構成によれば、加圧装置11は相対するローラ間に隙間Gを保って設けており、所定の厚さより薄い記録材Sの場合は隙間を通過し、所定の厚さより厚い記録材Sの場合はローラ間の加圧力が加わって通過する構成であるため、記録材Sの厚さによって加圧または非加圧を自動的に変化させることができる。また、上ローラ12aと下ローラ12b間が接触していないため、異物が挟まること等によるローラの傷付きを防止することができる。
次に図10は加圧装置12のさらに別の構成例を示す図であり、図9の上ローラ12aと下ローラ12b間の隙間Gを調整する隙間調整部材21を設けたものである。この隙間調整部材21には、図11に示すように長穴が設けられており、ネジ22によって筐体15に固定する位置を調整できるようになっている。このため隙間調整部材21の固定位置によって上ローラ12aと下ローラ12b間の隙間を変えることができるので、記録材Sの厚さと光沢性の必要度合いの関係等によって上ローラ12aと下ローラ12b間の隙間を調整するとよい。
このように、図10の構成によれば、加圧装置12の相対するローラ間の隙間を変更する機構を設けているため、記録材Sの厚さと、加圧装置によって加圧される圧力の関係を個別に調整し、最適化することができる。
なお、本実施例の画像形成装置において、より写真画質に近い画像を得る方法としては、記録材Sの表面に熱軟化性の樹脂層を形成するとよい。
熱軟化樹脂は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂や、アクリル樹脂等が挙げられる。また、樹脂層の材質としては、その他に、特開2006−189605号公報にて提案されている熱可塑性樹脂層の材質を用いてもよい。
この方法によれば、加熱装置11により加わる熱によって軟化する樹脂層を設けた記録材を用いることにより、より写真画質に近い画像を得ることが可能となる。
次に本発明の第2の実施例を説明する。
本発明の第2の実施例は加熱方式の定着手段と加圧方式の定着手段を併設することにより、エネルギー消費を抑えながら、熱定着方式に用いられるトナー、記録材を使用できる汎用性の高い構成を実現するものであり、特に輻射熱によって加熱する方式の加熱装置を用いた構成としたものであり、さらには加圧方式の定着手段のローラ対を離間して設けることにより、ローラ対が接触することによる不具合を防止できる画像形成装置を提供するものである。
図13は第2の実施例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置の基本的な構成、動作は図1に示した画像形成装置と同様であり、実施例1で説明したとおりである。
本実施例では、第1の定着手段である加熱装置11に、輻射熱によって加熱する方式の加熱装置を用いたことが特徴である。この輻射熱方式の加熱装置は、図13(b)に示すように、電気ヒータ、ハロゲンヒータ、またはカーボンリボンヒータ(特開2003−192467等参照)等の発熱体23を有し、記録材搬送経路9上を通過する記録材Sに輻射熱を与えて加熱するものである。また、輻射熱を与える発熱源としては、フラッシュランプなども用いることができる。なお、図13の例では、発熱体23と対向する位置に搬送ベルト24を配置している。
また、図14は第2の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置の基本的な構成、動作は図12に示した中間転写方式の画像形成装置と同様であり、実施例1で説明したとおりである。図14に示す構成例では、中間転写方式の画像形成装置において、記録材搬送経路9の二次転写手段27の下流側に輻射熱方式の加熱装置11を配置し、さらにその下流側に加圧装置12を配置したものである。
従来のローラやベルト等と記録材を接触させて熱伝導を利用する定着方法は、ローラ、ベルト等が発熱源から記録材への熱伝導の中間部材として存在するため、記録材を定着させる前にこれらの部材の熱容量に相当する熱を与え所定の温度まで上げておく必要があり、画像形成装置の立ち上がり時間が長い。一方、図13または図14に示す本実施例の構成では、加熱装置11に輻射熱を用いており、発熱体23と記録材Sの間に介在する部材がなく予熱に要する時間が非常に短いため、画像形成装置の立ち上がり時間を短縮できる利点がある。また、加熱装置11においてトナーと記録材Sが完全に定着できていなくても、トナーがある程度軟化した状態であれば、加熱装置11と加圧装置12を併設した構成であるため、加圧装置12での加圧作用と併せて十分な定着性を得ることができるため、印刷品質に支障はない。
また、加熱装置11と加圧装置12を併設した構成であるため、加熱装置のみで定着する従来の画像形成装置に比べてトナーを記録材に定着する過程で消費する熱量が少なく、省エネルギーの効果がある。
また、加圧装置12の上流に加熱装置11を設けてトナーを軟化させる構成であるため、従来の加圧定着方式に用いられているトナー、記録材に限定されることなく、加熱定着方式で用いられるトナー、記録材にも使用することができるため消耗品の仕様の汎用性が高い。
本実施例の画像形成装置においては、図15に示す構成例のように、加圧装置12は、表面が滑らかな金属製のローラ対で構成し、両端部を圧縮スプリング33によって付勢するが、記録材の通紙部は接触していない構成である。具体的には、加圧装置12の筐体15の支点40に一端を軸支され、端側を圧縮スプリング33で支持されたレバー31を設け、このレバー31の略中央部で下ローラ12bの軸受け12b1を支持するとともに、圧縮スプリング33で支持されたレバー31の端部に突起を設け、該突起が上ローラ12aの軸受12a1を支持する筐体に押圧され、接触することによって加圧ローラ対の間隔(ギャップ)Gを所定の幅に保つようになっている。この加圧ローラ対の間隔Gは記録材Sの厚さより小さく、加熱装置11により軟化したトナーは加圧力を受けて記録材Sに定着される。
このように、加圧ローラ対12a,12bが接触していない構成とすることにより、異物が挟まること等が原因となって発生する加圧ローラ表面の傷を防止することができるため、ローラの長寿命化につながる。また、加圧ローラ対が接触し高い圧力がかかっていると剛性の低い記録材の場合はしわが発生しやすく、さらに、しわに添って破断することもあるが、本実施例の構成では記録材にかかる圧力が比較的低く記録材に与える力が小さいため、記録材に与えるダメージが少ない。このため、しわの発生や、これに起因する記録材の破断などの不具合を防止することができる。
次に図16は、実施例1の図7、図8に示した構成の接離機構を有する加圧装置12において、記録材の通紙部は接触していない構成としたものである。すなわち、図7の構成では、加圧装置2の上ローラ12aと下ローラ12bを接離させる構成であったが、図16に示す実施例では、アーム36の取り付け位置の調整により上下のローラは常に接触していない状態であり、カム34の回転により図16の近接の状態から図17の離間の状態へとなる構成としている。
この図16,17に示す構成の加圧装置12では、オペレータが画像形成装置の操作パネル(図示せず)から入力する情報に基づき、モータ(図示せず)の駆動力によってカム34が図16に示す位置に回動し加圧ローラ対12a,12bの間隔Gを小さくするか、またはカム34が図17の位置に回動し加圧ローラ対12a,12bの間隔を大きくする。そして加圧ローラ対の間隔Gを記録材Sの厚さよりわずかに小さく設定することにより、記録材Sの厚さに依らずほぼ同じ大きさの加圧力がかかるようにすることができる。なお、カム34は任意の角度に回動させた位置で停止させ、加圧ローラ対の間隔Gを段階的に変化させる構成としてもよい。
次に図18,19は加圧装置12の別の構成・動作の説明図である。この図18,19に示す構成例では、図9に示した構成と同様に、加圧装置12の下ローラ12bの軸受12b1が圧縮スプリング33によって加圧装置の筐体15に押圧されて接触し、予め設定した上ローラ12aと下ローラ12b間の隙間Gを一定に保つようになっているが、さらに下ローラ12bの軸受12b1に対して接離するカム41を設け、このカム41の回転をモータ(図示せず))で制御する構成としたものである。
ここで、図18は、カム41が同図(b)に示すように軸受12b1から離間した位置に回動することにより軸受12b1はスプリング33によって加圧装置12の筐体15に押圧され、加圧ローラ対の間隔Gを小さくした状態を示している。また、図19は、カム41が同図(b)に示す位置に回動することにより軸受12b1と接触し、カム41により軸受12b1が圧縮スプリング33に抗して下方に変位され、軸受位置が規制されることにより、加圧ローラ対の間隔Gを大きくした状態を示す。
なお、上記の構成例では、モータとカムを組み合わせた構成により加圧ローラ対の間隔Gを変化させる方法としたが、これに限らず他の構成による方法を用いてもよい。
本実施例の構成においては、図13に示すように、記録材Sを積載し記録材搬送経路9に送出する機構(以下、給紙装置)8を複数設け、オペレータが選択した給紙装置8と連動して加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gを変更する制御装置(図示せず)を設けるとよい。そして、それぞれの給紙装置8に積載する記録材Sは予め種類、厚さを定めておくことにより、記録材Sの種類、厚さに適した加圧ローラ対の間隔Gが自動的に設定されるようにすることができる。
すなわち、記録材Sが給紙される給紙装置8の選択と連動して加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gが所定の値に変更されるため、予め給紙装置8に積載する記録材の種類・厚さと加圧ローラ対の間隔を対応させておくことにより、それぞれの記録材に対して最適な間隔に自動的に変更することができる。
また、記録材Sの厚さを自動的に検知する手段を設け、検知した情報によって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gを変化させるようにしてもよい。記録材Sの厚さを自動的に検知する方法は、例えば特開平8−262921号公報において開示されている、「用紙の搬送方向に対して画像形成担持体に付着したトナー画像を転写器により用紙に転写し、熱定着器により定着して印刷を行う電子写真記録装置において、用紙の搬送方向に対して前記定着器の手前に位置し、用紙を挟持するとともに所定の抵抗値を有するローラと、前記ローラに定電流を印加する電流印加手段と、定電流を印加した際に発生する負荷電圧を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された負荷電圧の値に基いて前記定着装置の温度を制御する制御手段を備えたことを特徴とする電子写真記録装置」、すなわち印加した定電流と負荷電圧の関係により記録材Sの厚さを検知する方法等によるか、または従来提案されている他の検知方法によってもよい。
上記のように記録材の厚さを検知する手段を設け、検知した記録材の厚さに応じて加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gを自動的に最適値に変更する構成とすることにより、記録材Sの厚さによらず一定の加圧力をかけることが可能となる。よって加圧力が不足することにより定着性が悪化したり、逆に過剰な加圧力がかかることによって記録材に発生するしわ、加圧力不足による定着不良等の不具合を防止することができる。
次に図13や図14に示した構成の複数の色の画像を形成できる画像形成装置においては、記録材Sに転写される画像が、単色で形成された画像であるか複数の色で形成された画像であるかを露光装置3の制御装置(図示せず)からの情報によって判別し、加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gを各々の画像に適した値に変更するようにするとよい。
一般に単色の画像に比べて複数の色の画像はトナー付着量が多くトナー層も厚いため、例えばモノクロ(単色)の画像である場合は加圧ローラ対の間隔Gを大きく設定し、カラー(複数の色)の画像である場合は加圧ローラ対の間隔Gを小さく設定し、加圧力をそれぞれの画像パターンに適した値に変更する。
このように、記録材Sの画像が単色か否かを検知する制御装置を設け、記録材の画像の違いによって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することにより、加圧力不足による定着不良や、過剰な加圧力がかかることによって発生する不具合を防止することができる。
次に本実施例の画像形成装置では、記録材Sに転写される画像面積率を露光装置3の制御装置(図示せず)等からの情報によって判別し、加圧装置12の加圧ローラ対の間隔Gを各々の画像に適した値に変更するようにしてもよい。
記録材S上のトナー付着量は画像面積率に比例して多くなりトナー層も厚くなるため、例えば各色の画像面積率の合計が50%以下の画像である場合は加圧ローラ対の間隔Gを大きく設定し、画像面積率が50%よりも大きい場合は加圧ローラ対の間隔Gを小さく設定し、加圧力をそれぞれの画像面積率に適した値に変更する。また、加圧ローラ対の間隔Gを設定する画像面積率の境界値は、加熱装置11、加圧装置12、トナー等の仕様によって適宜定めるようする。
このように、記録材Sの印字率(画像面積率)が所定の値を越えているか否かを検知し、記録材の印字率によって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することにより、加圧力不足による定着不良や、過剰な加圧力がかかることによって発生する不具合を防止することができる。
次に本発明の第3の実施例を説明する。
本発明の第3の実施例は加熱方式の定着手段と加圧方式の定着手段を併設することにより、熱定着方式に用いられるトナー、及び普通紙を使用できる汎用性の高い構成でありながら、立ち上がり時間の短縮、省エネルギーを達成でき、また同一の記録材搬送ベルトの周面に沿ってトナーの転写工程と加熱工程を設け、記録材が搬送ベルトから分離する前にトナーを軟化させ、記録材に保持させることによって、分離時のトナー散り、画像の乱れを防止できる画像形成装置を実現するものである。さらに加圧方式の定着手段の加圧ローラ対を離間して設けることにより、加圧ローラ対が接触することによる傷などの不具合を防止できる画像形成装置を実現するものである。
図20は第3の実施例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置の基本的な構成、動作は図1に示した画像形成装置と同様であり、実施例1で説明したとおりである。
本実施例では、第1の定着手段である加熱装置11に、実施例2と同様の輻射熱によって加熱する方式の加熱装置を用い、同一の記録材搬送ベルト(図20の例では転写ベルト)6の周面に沿ってトナーの転写工程を行う転写手段5と加熱工程を行う加熱装置12を設けている。
より具体的に述べると、図20の構成の画像形成装置では、記録材Sの搬送経路9上に転写・搬送用の搬送ベルト(転写ベルト)6を設け、給紙部(記録材積載部)8から給送された記録材Sに各画像形成部10a〜10dの感光体1上のトナー像を転写する。画像形成部10dより下流側の転写ベルト6の外周面の近接した位置には、輻射熱方式の加熱装置11を設け、記録材S上の未定着トナーを輻射熱によって軟化させる。記録材Sは転写ベルト6から分離した後に加圧装置12に進入し、加圧されることによってトナー像が記録材Sに定着される。転写ベルト6はPAI(ポリアミドイミド)等の耐熱性の高い材質を用い、加熱装置11の発熱体(発熱源)23にはハロゲンヒータ等の発光器を用いるか、あるいはフラッシュ定着器を用いてもよい。
図21に示すように、加熱装置11の発熱体23への入口にはトナー吸着板28を設け、転写後に記録材Sから浮遊したトナーを静電的に吸着し、加熱装置11の汚れを防止する。さらにはファン(図示せず)によってトナー吸着板28と加熱装置11の隙間に記録材搬送経路9から排出する方向に気流の流れ(矢印A)を設け、発熱体23付近に浮遊しているトナーを記録材搬送経路9から除去する構成としてもよい。記録材Sは転写ベルト6に密着して搬送されるが、何らかの原因で記録材Sの先端が転写ベルト6から離れたときでも、図21及び図22に示すように、発熱体23の反射板付きケース29aの開口部に格子状に設けたガイド29bによって規制されるため、記録材Sが発熱体23に接触することによる発火、発煙の危険性はない。なお、ガイド29bには金属製のワイヤまたは、金属製のワイヤに植毛を施したもの等を用いる。
さらに図20に示す画像形成装置では、転写ベルト6の周面上にクリーニングブレード20を接触させ、紙づまり等で転写ベルト6上に転写されたトナーや、色ずれ補正時、濃度補正時等に転写ベルト6上に直接転写されたトナーを除去するようにするとよい。また、クリーニングブレード20の下流側には潤滑剤としてステアリン酸亜鉛等を塗布する潤滑剤塗布装置30を設け、転写ベルト30に順滑剤を塗布する構成とするとよい。
次に図23は第3の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略構成図であり、この画像形成装置の基本的な構成、動作は図12に示した中間転写方式の画像形成装置と同様であり、実施例1で説明したとおりである。図14に示す構成例では、中間転写方式の画像形成装置において、記録材搬送経路9の二次転写手段27の下流側に輻射熱方式の加熱装置11を配置し、さらにその下流側に加圧装置12を配置したものである。また、この場合には、同一の搬送ベルト24の周面に沿ってトナーの二次転写手段27と加熱装置11を設け、記録材が搬送ベルト24から分離する前にトナーを軟化させ、記録材Sに保持させることによって、分離時のトナー散り、画像の乱れを防止する。
図20または図23に示す本実施例の構成では、実施例2と同様に、加熱装置11に輻射熱を用いており、発熱体23と記録材Sの間に介在する部材がなく予熱に要する時間が非常に短いため、画像形成装置の立ち上がり時間を短縮できる利点がある。また、加熱装置11においてトナーと記録材Sが完全に定着できていなくても、トナーがある程度軟化した状態であれば、加熱装置11と加圧装置12を併設した構成であるため、加圧装置12での加圧作用と併せて十分な定着性を得ることができるため、従来の加熱装置のみの画像形成装置と同等以上の品質を得ることができる。
また、加熱装置11と加圧装置12を併設した構成であるため、加熱装置のみで定着する従来の画像形成装置に比べてトナーを記録材に定着する過程で消費する熱量が少なく、省エネルギーの効果がある。
また、転写工程と定着の加熱工程を同一の搬送ベルト(転写ベルト6または搬送ベルト24)の周面上で行うことから、加熱工程後はトナーが軟化した状態で記録材上に保持されているため、記録材が搬送ベルトから分離するときに記録材上のトナーが静電気的に散ることがなく、画像を乱すことがない。
次に本実施例の画像形成装置においては、以上の構成に加えて、搬送ベルト(図20の転写ベルト6または図23の搬送ベルト24)の外周面に接触して冷却手段を設けるとよい。搬送ベルトの周面に冷却手段を接触させることにより、加熱装置11から搬送ベルトに伝わった熱を放熱することができる。このため次の転写工程時に搬送ベルトから感光体等に伝わる熱が少ないため劣化を防止することができ、部品の長寿命化を図ることができる。
図24及び図25は冷却手段を設けた画像形成装置の要部構成例を示すものであり、転写ベルト6の加熱装置11よりも下流側の裏面に対向ローラ44を設け、その対向ローラ44の位置のベルト外周面に冷却手段として放熱ローラ43を接触させ、転写ベルト6の熱を放熱ローラ43に移動させて空気中に放熱する構成としたものである。放熱ローラ43の材質は金属であり、熱伝導率の高い材質を用いることが望ましい。
図24,25に示す例では、冷却手段が金属製のローラであるため、安価で簡易な構成により冷却効果を得ることができる。
なお、冷却手段の形態はローラに限らず、平面状の部材を転写ベルト6に接触させ、摺動させる構成などとしてもよい。
次に図26及び図27は冷却手段を設けた画像形成装置の別の構成例として、転写ベルト6の加熱装置11よりも下流側に対向ローラ48とヒートパイプ45を設けたものであり、転写ベルト6の外周面にヒートパイプ45を接触させ、転写ベルト6からヒートパイプ45に移動した熱を作動液46を介して、端部に設けた放熱フィン47によって空気中に放熱させる構成としたものである。このように、冷却手段をヒートパイプ45で構成すると、熱伝達の効率が良く、転写ベルトを効果的に冷却することができる。
次に図28及び図29は冷却手段を設けた画像形成装置のさらに別の構成例として、転写ベルト6の加熱装置11よりも下流側に対向ローラ50とサーモモジュール49を設けたものであり、転写ベルト6の外周面にサーモモジュール49を接触させ、転写ベルト6からサーモモジュール49に移動した熱を放熱部(図示せず)を介して空気中に放熱させる構成としたものである。サーモモジュール49としては、例えば特開2001−267641号公報において開示されている構成などがあり、例えば図30及び図31に示すように、複数個のP型半導体素子61とN型半導体素子62を交互に配設し、P型半導体素子61とN型半導体素子62とを、導電部63aと絶縁部63bからなる電極63によって電気的に直列に接続し、リード線64を介して電源等に接続した構成を用いる。しかし、サーモモジュール49の構成はこれに限定されるものではなく、別の構成によってもよい。
また上記の各種冷却手段を設けた構成においては、図24〜28に示したように、転写ベルト6と放熱ローラ43、またはヒートパイプ45、またはサーモモジュール49を、より確実に接触させるために対向ローラ44、48、50を設けることが好ましい。
本実施例の画像形成装置においては、実施例1や実施例2と同様に、加圧装置12の加圧ローラ対12a,12bには、接離機構や、間隔調整機構等が設けられている。
例えば加圧ローラ対の間隔を簡易で且つ確実に調整できる機構として、実施例2で説明した図18、図19に示した構成の間隔調整機構(圧縮スプリング33、カム41、モータ等)が設けられており、モータ(図示せず)の軸42に固定されたカム41の回転位置により、加圧ローラ対12a,12bの間隔Gを所定の幅に保つようになっている。
例えば、加圧ローラ対の間隔Gは記録材Sの厚さより小さく、加熱装置11により軟化したトナーは加圧力を受けて記録材Sに定着する。
また、オペレータが画像形成装置の操作パネル(図示せず)から入力する情報に基づき、モータ(図示せず)の駆動力によってカム41が図18の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが小さくなるか、逆にカム41が図19の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが大きくなる。加圧ローラ対の間隔Gを記録材Sの厚さよりわずかに小さく設定することにより、記録材Sの厚さに依らずほぼ同じ加圧力がかかる。カム41は任意の角度に回動させた位置で停止させ、加圧ローラ対の間隔Gを段階的に変化させる構成としてもよい。また本実施例ではモータとカムを組み合わせた構成により加圧ローラ対の間隔Gを変化させる方法としたが、これに限らず他の方法を用いてもよい。
本実施例の画像形成装置においても、実施例2と同様に記録材Sの厚さによって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔を変更する構成とすることができ、記録材の厚さによらず一定の加圧力をかけることが可能である。よって加圧力不足による定着性悪化、逆に過剰な加圧力がかかることによって記録材に発生するしわ等の不具合を防止することができる。
また、加圧ローラ対の間隔は、記録材が給紙される給紙手段の選択と連動して所定の値に変更するように構成しても良く、予め給紙手段に積載する記録材Sの種類・厚さと加圧ローラ対の間隔を対応させておくことにより、それぞれの記録材に対して最適な間隔に自動的に変更することができる。
さらに、実施例2と同様に記録材Sの厚さを検知する手段を設けることにより、検知した記録材の厚さに応じて加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字が単色か否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字の違いによって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字率(画像面積率)が所定の値を越えているか否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字率によって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
[参考例1]
次に参考を説明する。
本例は、従来の構成の欠点を改善する画像形成装置を提供するものであり、実施例1〜3と同様に、定着手段として加熱装置と加圧装置を併設するものであるが、本例では加熱装置は電磁誘導加熱方式を用い、加熱ローラ等の部材や記録材に熱を与えずにトナーだけを直接加熱することによって、省エネルギーを実現するものである。また、電磁誘導加熱装置の磁界発生源とトナーとの間に介在する加熱ローラなどの部材をなくすことにより、これらの部材への予熱を不要とし、立ち上がり時間をさらに短縮するものである。
さらに本例では、記録材(紙)に熱を加えないことにより、排紙後の用紙カールや、両面印刷時の第1面定着時に紙の含水分率が低下することによる第2面印刷時の転写不良等の不具合を防止するものである。
さらに本例では、転写工程と電磁誘導による定着加熱工程を同一の搬送ベルトの周面上で行い、トナーと記録材の間に接着力を発生させることにより、搬送ベルトからの分離時にトナー散り等の画像劣化を防止するものである。
さらに本例では、電磁誘導加熱装置を分割し、記録材の幅に応じてそれぞれの励磁コイルに電流を流すか否かを制御することによって無駄な電力消費を抑え、さらに省エネルギーを実現するものである。
また、本例では、実施例1〜3と同様に、加圧装置の加圧ローラ対の記録材が通過する部分を接触させず隙間を設けることにより、加圧ローラ表面に傷が発生することを防止し、部品を長寿命化するものである。
なお、本例では、記録材にトナーを転写した直後に搬送ベルト上で仮加熱し、軟化させる構成であるため、線速が300mm/sec以上のような高速の画像形成装置に適用した場合にも、従来のローラ間のニップ部における加熱加圧定着方式に比べて、記録材上のトナーを加熱する領域を広く設けることが可能であり、記録材上のトナーを確実にガラス転移点温度まで上昇させることにより軟化・溶融させ、記録材の搬送方向下流側に位置する加圧ローラ対へと搬送し、定着不良を防止するものである。
図32は参考の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置はモノクロ機の例であり、シート状の記録材Sを転写部に担持搬送する搬送ベルト(以下、転写ベルトと言う)6に沿って1つの画像形成部(作像装置)10を設けたものである。画像形成部(作像装置)10は、像担持体であるドラム状の感光体1と、感光体1の表面を均一に帯電する帯電装置2と、帯電された感光体1にレーザー光を照射して潜像を形成する露光手段3と、感光体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像装置4と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を転写ベルト6で搬送される記録材Sに転写する転写手段(例えば転写ローラ)5と、転写後の感光体上の残留トナーを清掃するクリーニング装置7を備えている。
なお、図32の構成例では画像形成部10は1つのみであるが、図20等のように複数の画像形成部を並設してもよく、タンデム型のカラー画像形成装置を構成することができる。
露光手段は、半導体レーザーやカップリングレンズ、アパーチャ等からなる光源装置3aと、各光源装置からのレーザー光を偏向走査する偏向器(ポリゴンミラー等)3bと、走査用レンズ3cと、光路折り返し用のミラー3d等から構成され、光源装置3aからのレーザー光を偏向器3bで偏向走査し、走査用レンズ3cやミラー3dを介して画像形成部10の感光体1を露光し、静電潜像を形成する。感光体上に形成された静電潜像は、現像装置4のトナーで現像されて顕像化される。
また、この画像形成装置は、複数の給紙部(記録材積載部)8に積載したシート状の記録材Sを、画像形成部10の現像装置4で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して転写ベルト6に搬送する給紙搬送手段(給紙ローラ8a、レジストローラ等)と、転写ベルト6で搬送されながら転写ローラ等の転写手段5で記録材Sに転写されたトナー像を定着する定着手段71,12を備えている。
ここで、本例では定着手段として、電磁誘導加熱方式の第1の定着手段71と加圧方式の第2の定着手段12を併設しており、第1の定着手段である電磁誘導加熱装置71の記録材搬送経路9の下流側に第2の定着手段である加圧装置12を設けている。また、加圧装置12よりも記録材搬送経路9の下流側には排紙ローラ13や排紙トレイ14(あるいは図示しない後処理装置)等が設けられている。
図32に示す構成の画像形成装置では、露光装置3によって感光体1上に形成された静電潜像は現像装置4によってトナー像として顕像化される。これと同期して、給紙部(記録材積載部)8に積載された記録材Sは、給紙ローラ8aによって1枚ずつ分離・給送され、記録材搬送経路9に設けた転写ベルト6に送られる。感光体1は転写手段(例えば転写ローラ)5の加圧力を受けて転写ベルト6と圧接しており、感光体1上のトナー像は記録材Sに転写される。
図33は転写工程と電磁誘導加熱を行う部分の構成を拡大して示す図であり、電磁誘導加熱装置71の励磁コイル71bに交流電流を流すと、記録材搬送経路9上に磁界Hが発生する。本例で現像に用いるトナーは、図36に示すように、樹脂75b中に磁性体75aを含有する磁性トナーであり、電磁誘導加熱装置71の励磁コイル71bにより発生した磁界Hにより、トナー75に含まれる磁性体75aに渦電流が発生する。この渦電流と磁性体75aの抵抗により発生するジュール熱が、樹脂75bに伝わることによりトナー75は軟化し、記録材Sとの間に接着力が発生する。
電磁誘導加熱装置71は、トナー樹脂のガラス転移点前後の温度でトナーを軟化させ、記録材Sは転写ベルト6から分離した後、軟化状態を保ったまま加圧装置12で加圧力を受け、十分な強度でトナー75と記録材Sが定着される。
ここで、図38は、高化式フローテスターにおける樹脂の温度とプランジャー位置の関係の一例を示す図である。ガラス転移点(軟化点)は約75°Cであり、本例においてこの樹脂を主原料としたトナーを用いた場合、70°Cでは軟化が十分ではなく排出後の用紙を強い力で擦るとトナーが剥がれるが、75°C以上でトナーを軟化させれば加圧方式の定着装置との組合せで十分な定着強度を得ることができる。一方、従来の熱ローラ方式においてはガラス転移点よりも5℃高い温度(80°C)でもコールドオフセットが発生して十分な定着強度が得られず、85〜95°Cまで加熱することが必要である。また、圧力定着のみでは温度に関係なく圧力定着用トナーでないと定着できない。樹脂の種類によりガラス転移点、流出開始点が異なるため温度は若干変わるが、他のトナーを用いても上記の関係は同様である。なお、図39に本例及び従来方式の各定着温度での定着可否の一例を示す。
本例の画像形成装置では、感光体1の両端付近(非画像部)に付着したトナーを転写ベルト6に固着させないため、図32及び図33に示すように、転写ベルト6にクリーニングブレード20や順滑剤塗布装置30を設け、クリニングブレード20で清掃されたベルト面に、スプリング30bで押圧された固形の潤滑剤30aを当接する構成とするとよい。潤滑剤30aには例えばステアリン酸亜鉛を用いることが好ましい。
次に図33を用いて、電磁誘導加熱装置71によって記録材S上のトナー75が発熱する原理をより詳しく説明する。電磁誘導加熱装置71は、図33及び図34に示すように、断面が転写ベルト6側に向かって開口するE型形状を有する鉄芯(コア)71aと、この鉄芯71aの中央コア部に巻き回された励磁コイル71bと、この励磁コイル71bに交流電流を印加する励磁回路71cとで主要部が構成されている。なお、鉄芯71aの周辺コア部は、発生する磁束(変動磁界)を開口部以外に放出するのを阻止するシールド壁になっている。このとき、励磁コイル71bに交流電流が印加されると、励磁コイル71bの周囲に矢印で示される磁界Hが生成消滅を繰り返す。
電磁誘導加熱装置71は、転写ベルト6の内側で、かつ磁界Hが記録材Sを横切る位置に励磁コイルが配置され、変動する磁界Hがトナー中の磁性体75aを横切るとき、磁界Hの変化を妨げる磁界を生じるように磁性体75a中には渦電流(A)が発生する。
この渦電流と磁性体75aの抵抗によって磁性体75aにジュール熱が発生し、熱伝導により樹脂75bが軟化することによってトナー75と記録材Sの間に接着力が発生する。
電磁誘導加熱装置71でトナーが記録材Sに仮定着した後、記録材Sは加圧装置12に搬送され、加圧装置12を通過することにより上ローラ12aと下ローラ12bに挟持されて加圧力を受け、記録材Sに十分な強度で定着される。
なお、本例では、転写ベルト6は、耐熱性の高いシート状部材からなる基層と、その上に積層された表面離型層との2層で構成されている。基材は、厚さ10μm〜100μmの半導電性の部材であることが好ましく、例えばポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルケトン、ポリサルファン、ポリイミド、ポリイミドアミド、ポリアミド等に代表される耐熱性の高い樹脂に、カーボンブラックなどの導電材を分散したものが好適に用いられる。基層に導電材を分散するのは、転写時に電界をかけてトナー像を転写する静電転写性を考慮したものであるが、基層の構成はこれらに限ったものではない。表面離型層は、厚さ0.1μm〜30μmの離型性の高いシートまたはコート層であることが好ましく、例えばテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリテトラフルオロエチレン−シリコーン共重合体などが用いられる。
また、電磁誘導加熱装置71の励磁コイル71bに印加する交流電流の周波数は10〜500kHzが好ましい。10kHz以上であれば磁性体75aへの吸収効率がよくなり、500kHzまでは安価な素子を用いて励磁回路71cを組むことができる。さらに20kHz以上であれば可聴域をこえるため、通電時に音がすることなく、また200kHz以下では、励磁回路71cで生じる損失も少なく、周辺への放射ノイズも小さい。
本例の別の構成例としては、図35に示すように電磁誘導加熱装置71の鉄芯(磁性コア)71aと励磁コイル71bを転写ベルト6の移動方向と直角方向に複数に分割し、それぞれに励磁回路71cを設ける。そして搬送する記録材Sの幅に応じて、記録材Sが通過する部分の電磁誘導加熱装置71(励磁コイル71b)には通電し、記録材Sが通過しない部分の電磁誘導加熱装置71(励磁コイル71b)には通電しないように制御する。電磁誘導加熱装置71の分割数、長さ等は搬送する記録材Sの幅の種類により、適宜設定する。記録材Sの幅を検知する方法は、給紙部(給紙トレイ)8に記録材Sのサイズを手動で設定するダイヤル(図示せず)を設けて、ダイヤルの位置をフォトセンサー(図示せず)で検知する方法や、記録材搬送経路9上に反射型フォトセンサー(図示せず)等の検知手段を設けて自動的に幅を検出する方法などによる。
また、本例のさらに別の構成例としては、例えば図40に示すように、電磁誘導加熱装置71(励磁コイル71bを巻いた磁性コア71a)を記録材Sの搬送方向に複数配置する構成としてもよい。この構成を採用することにより、画像形成装置の高速化に伴うトナー75の加熱時間の減少に対しても対応することが可能である。この構成によれば、通紙速度を複数切り換えることが可能な画像形成装置の場合であっても、通紙速度に応じて通電する電磁誘導加熱装置71を切り換えることが可能である。例えば、通紙速度が所定の速度よりも小さい場合には、上記複数の電磁誘導加熱装置71の全てに通電せずに、一部の電磁誘導加熱装置71だけ通電させることにより無駄な電力消費を低減することが可能となる。また、通紙速度が所定の速度よりも大きい場合には、上記複数の電磁誘導加熱装置71の全てに通電し、記録材S上のトナー75の温度を確実にガラス転移点まで上昇させ、軟化、溶融させることができる構成とする。
なお、このような2段階の切り替えだけではなく、通電する電磁誘導加熱装置71を切り換える所定速度を複数設けることも可能である。例えば線速が300mm/sec未満の場合には、1つの電磁誘導加熱装置71にのみ通電し、300mm/sec以上の場合には2つ、350mm/sec以上の場合には全てというように、切り換えることも可能である。
すなわち、本構成によれば従来の定着方式に比べて、記録材S上のトナー75を目標状態まで確実に軟化・溶融させることができると共に、無駄な電力消費を低減することが可能となる。さらに、本例のような誘導加熱方式の場合には、トナー75に含有される磁性体75aが発熱するため、記録材S上のトナー75のみを軟化、溶融させるだけの熱量があればよく、消費電力を一層低減させる効果がある。
なお、直接転写に限られることなく中間転写体上でも良いが、直接転写によって記録材に担持されたトナーを仮加熱し、軟化させる構成の方が好ましい。中間転写体上でトナーを軟化溶融させると、ジャム発生時等においてトナーが中間転写体へと固着して除去することが困難となるおそれがあるためである。直接転写であれば係る問題が発生することを防止することが可能である。従って、中間転写方式に本例の電磁誘導加熱装置71を適用する場合は、実施例1〜3と同様に、記録材搬送経路9上で二次転写手段27の下流側に電磁誘導加熱装置71と加圧装置12を配置するとよい。
以上の本例の画像形成装置では、加熱装置71と加圧装置12を併設しているため、加熱装置のみを設けた画像形成装置よりも熱エネルギーの消費を低減できる。
また、加熱装置71は電磁誘導加熱方式を用い、記録材Sを加熱せずトナー75だけを加熱する方式であるため、記録材に与える熱を必要とせず、省エネルギーを実現できる。また装置の立ち上がり時間を短くすることができる。なお、図37に、本例の定着方式と、従来の各種定着方式の立上り時間と消費電力の関係を示す。
本例の画像形成装置では、記録材Sを加熱しないため、記録材(紙)に熱が加わることが原因で発生する用紙カールや、両面印刷時の第1面定着時に紙の含水分率が低下することによる第2面印刷時の転写不良等の不具合を防止することができる。
また、転写工程と加熱工程を同一の搬送ベルト(転写ベルト6)の周面上で行う構成であるため、記録材Sが搬送ベルトから分離するときに発生しやすいトナー散り等の画像劣化を防止することができる。
また、本例の画像形成装置では、電磁誘導加熱装置71の鉄芯(磁性コア)71aが、搬送ベルト(転写ベルト6)が移動する方向と直角方向に少なくとも2つ以上に分割されているため、搬送する記録材の幅によって選択的に電流を流し、非通紙部分の電力消費を抑えることによってさらなる省エネルギーを実現できる。また個々の鉄芯(磁性コア)の長さを短くできるため、形状、寸法をより精度良く成型することができる。
次に本例の画像形成装置においては、実施例1や実施例2と同様に、加圧装置12の加圧ローラ対12a,12bには、接離機構や、間隔調整機構等が設けられている。
例えば加圧ローラ対の間隔を簡易で且つ確実に調整できる機構として、実施例2で説明した図18、図19に示した構成の間隔調整機構(圧縮スプリング33、カム41、モータ等)が設けられており、モータ(図示せず)の軸42に固定されたカム41の回転位置により、加圧ローラ対12a,12bの間隔Gを所定の幅に保つようになっている。
例えば、加圧ローラ対の間隔Gは記録材Sの厚さより小さく、加熱装置11により軟化したトナーは加圧力を受けて記録材Sに定着する。
また、オペレータが画像形成装置の操作パネル(図示せず)から入力する情報に基づき、モータ(図示せず)の駆動力によってカム41が図18の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが小さくなるか、逆にカム41が図19の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが大きくなる。加圧ローラ対の間隔Gを記録材Sの厚さよりわずかに小さく設定することにより、記録材Sの厚さに依らずほぼ同じ加圧力がかかる。カム41は任意の角度に回動させた位置で停止させ、加圧ローラ対の間隔Gを段階的に変化させる構成としてもよい。また本例ではモータとカムを組み合わせた構成により加圧ローラ対の間隔Gを変化させる方法としたが、これに限らず他の方法を用いてもよい。
本例の画像形成装置においても、実施例2と同様に記録材Sの厚さによって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔を変更する構成とすることができ、記録材の厚さによらず一定の加圧力をかけることが可能である。よって加圧力不足による定着性悪化、逆に過剰な加圧力がかかることによって記録材に発生するしわ等の不具合を防止することができる。
また、加圧ローラ対の間隔は、記録材が給紙される給紙手段の選択と連動して所定の値に変更するように構成しても良く、予め給紙手段に積載する記録材Sの種類・厚さと加圧ローラ対の間隔を対応させておくことにより、それぞれの記録材に対して最適な間隔に自動的に変更することができる。
さらに、実施例2と同様に記録材Sの厚さを検知する手段を設けることにより、検知した記録材の厚さに応じて加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字が単色か否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字の違いによって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字率(画像面積率)が所定の値を越えているか否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字率によって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
[参考例2]
次に参考例2を説明する。
本例は、実施例1〜3や参考例1と同様に、定着手段として加熱装置と加圧装置を併設するものであるが、本例では加熱装置はレーザー光照射方式を用い、転写工程とレーザー光照射工程を同一の搬送ベルト上に設け、記録材が搬送ベルトと密着して搬送ベルトの送り速度と一致した状態でトナー像の転写、及びレーザー光の照射を受ける構成とし、記録材に転写されたトナー像の位置とレーザーを照射する位置のずれを少なくする。これにより不要なレーザー光を照射することなく、省エネルギーとレーザー光発光装置の長寿命化を図るものである。
また、搬送ベルト上で記録材にトナー像を転写する構成とし、転写後の記録材が搬送ベルトに接触するときに未定着のトナーが静電気の作用により散って画像の劣化を発生させるといった不具合を防止する。
また、本例においても、レーザー光照射装置の他に加圧方式の定着手段(加圧装置)を設けることによって十分な定着性を得ることができるようにするものである。
図41は本例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。この画像形成装置は、参考例1の図32に示した構成の画像形成装置と同様の構成のモノクロ機の例であり、シート状の記録材Sを転写部に担持搬送する搬送ベルト(以下、転写ベルトと言う)6に沿って1つの画像形成部(作像装置)10を設けたものである。
本例の画像形成部10の構成は図32と同じであるが、本例では、第1の定着手段として、転写手段5よりも下流側の搬送ベルト上の記録材Sのトナーにレーザー光を照射するレーザー光照射装置を設けている。図43はレーザー光照射装置の一例を示しており、このレーザー光照射装置は、レーザー光走査用の偏向器(例えばポリゴンミラー)を露光装置(画像形成用レーザー光発光装置)3と共用している。
本例の画像形成装置では、図41〜43に示すように、露光装置3の光源装置(レーザー光発光装置)から発せられた画像形成レーザー光L1によって感光体1上に静電潜像を形成し、静電潜像は現像装置4によってトナー像として顕像化される。これと同期して、給紙部(給紙トレイ)8に積載された記録材Sは、給紙ローラ8aによって1枚ずつ分離・給送され、記録材搬送経路9に設けた転写ベルト6に送られる。感光体1は転写ローラ5の加圧力を受けて転写ベルト6と圧接しており、感光体1上のトナー像は記録材Sに転写される。定着用レーザー光発光装置81において発光した定着用レーザー光L2はポリゴンミラー3bによって走査され、ミラー82で反射されて転写ベルト6上の定着ポイント83に照射される。トナー像が転写された記録材Sが転写ベルト6によって定着ポイント83に達すると、図44に示すように、定着レーザー光L2によりトナー75が軟化し、記録材Sとの間に接着力が発生する。定着レーザー光L2は記録材Sのトナー像がある部分に照射し、非画像部には照射しないように、照射範囲を制御部84、メモリー85によって制御する。転写ベルト6の送り速度の変動等を包括するため、定着レーザー光L2を照射する範囲はトナー像の領域から若干広げた範囲であってもよい。
本例の画像形成装置では、転写ベルト6の下流側に実施例1〜3や参考例1と同様の構成の加圧装置12を設け、転写ベルト6から分離した記録材Sが加圧装置12の圧力を受けることによって、レーザー光照射で軟化したトナーをより強固に記録材Sに定着させる。
また、本例の画像形成装置においても、実施例1や実施例2と同様に、加圧装置12の加圧ローラ対12a,12bには、接離機構や、間隔調整機構等が設けられている。
例えば加圧ローラ対の間隔を簡易で且つ確実に調整できる機構として、実施例2で説明した図18、図19に示した構成の間隔調整機構(圧縮スプリング33、カム41、モータ等)が設けられており、モータ(図示せず)の軸42に固定されたカム41の回転位置により、加圧ローラ対12a,12bの間隔Gを所定の幅に保つようになっている。
この加圧ローラ対の間隔Gは例えば記録材Sの厚さより小さく、加熱装置11により軟化したトナーは加圧力を受けて記録材Sに定着する。
また、オペレータが画像形成装置の操作パネル(図示せず)から入力する情報に基づき、モータ(図示せず)の駆動力によってカム41が図18の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが小さくなるか、逆にカム41が図19の位置に回動されて加圧ローラ対の間隔Gが大きくなる。加圧ローラ対の間隔Gを記録材Sの厚さよりわずかに小さく設定することにより、記録材Sの厚さに依らずほぼ同じ加圧力がかかる。カム41は任意の角度に回動させた位置で停止させ、加圧ローラ対の間隔Gを段階的に変化させる構成としてもよい。また本例ではモータとカムを組み合わせた構成により加圧ローラ対の間隔Gを変化させる方法としたが、これに限らず他の方法を用いてもよい。
本例の画像形成装置においても、実施例2と同様に記録材Sの厚さによって加圧装置12の加圧ローラ対の間隔を変更する構成とすることができ、記録材の厚さによらず一定の加圧力をかけることが可能である。よって加圧力不足による定着性悪化、逆に過剰な加圧力がかかることによって記録材に発生するしわ等の不具合を防止することができる。
また、加圧ローラ対の間隔は、記録材が給紙される給紙手段の選択と連動して所定の値に変更するように構成しても良く、予め給紙手段に積載する記録材Sの種類・厚さと加圧ローラ対の間隔を対応させておくことにより、それぞれの記録材に対して最適な間隔に自動的に変更することができる。
さらに、実施例2と同様に記録材Sの厚さを検知する手段を設けることにより、検知した記録材の厚さに応じて加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字が単色か否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字の違いによって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
さらにまた、記録材の印字率(画像面積率)が所定の値を越えているか否かを検知する制御装置を設けることにより、記録材の印字率によって加圧ローラ対の間隔を自動的に最適値に変更することができる。
本例の構成によると、同一の搬送ベルト(転写ベルト等)上で記録材へのトナー像の転写とレーザー光による定着が行われるため、トナー像とレーザー光の照射位置のずれが少ない。このため、ずれを見込んでトナー像前後に照射するレーザー光を発光することがないか、あるいは従来装置よりも少なく、省エネルギー及びレーザー発光装置の長寿命化を図ることができる。
また、本例の構成によると、定着手段としてレーザー光照射方式の加熱装置(レーザー光照射装置81,82,3b等)と加圧装置12を併設しているため、レーザー光により発熱、軟化したトナーに圧力をかけることにより十分な定着性を得ることができる。また、加圧装置は圧力方式の定着器であるため、ヒータ等に電力を供給する必要がなく省エネルギーを達成することができる。
さらに本例の画像形成装置においても、加圧装置12は実施例2等に説明した構成を備えているため、同様の効果を得ることができる。
[参考例3]
次に参考例3を説明する。
本例は、実施例1〜3や参考例1と同様に、定着手段として加熱装置と加圧装置を併設するものであるが、本例では、参考と同様に、加熱装置はレーザー光照射方式を用い、転写工程とレーザー光照射工程を同一の搬送ベルト上に設け、記録材が搬送ベルトと密着して搬送ベルトの送り速度と一致した状態でトナー像の転写、及びレーザー光の照射を受ける構成とし、記録材に転写されたトナー像の位置とレーザーを照射する位置のずれを少なくする。これにより不要なレーザー光を照射することなく、省エネルギーとレーザー光発光装置の長寿命化を図るものである。
また、搬送ベルト上で記録材にトナー像を転写する構成とし、転写後の記録材が搬送ベルトに接触するときに未定着のトナーが静電気の作用により散って画像の劣化を発生させるといった不具合を防止する。
また、本例においても、レーザー光照射装置の他に加圧方式の定着手段(加圧装置)を設けることによって十分な定着性を得ることができるようにするものである。
さらに、参考では、トナーの種類を特に規定せず、レーザー光の照射によりトナーを軟化・定着させる構成を説明したが、金属を含まない非磁性トナーを用いた場合は、磁性トナーに比べると発熱効率が比較的低くなることが予想される。そこで、本例では、トナーとして磁性トナーを用い、照射したレーザー光のエネルギーを効率的に熱に変換させることができるようにして、さらに省エネルギー化を図れるようにするものである。
また、本例では、実施例5の構成に加え、レーザー光のスポット径を可変する構成や、画像形成装置の小型化を図れる構成を提供するものである。
本例の画像形成装置の基本的な構成は図41〜43を用いて説明した構成と同様であり、露光装置3の光源装置(レーザー光発光装置)から発せられた画像形成レーザー光L1によって感光体1上に静電潜像を形成し、静電潜像は現像装置4によってトナー像として顕像化される。これと同期して、給紙部(給紙トレイ)8に積載された記録材Sは、給紙ローラ8aによって1枚ずつ分離・給送され、記録材搬送経路9に設けた転写ベルト6に送られる。感光体1は転写ローラ5の加圧力を受けて転写ベルト6と圧接しており、感光体1上のトナー像は記録材Sに転写される。定着用レーザー光発光装置81において発光した定着用レーザー光L2はポリゴンミラー3bによって走査され、ミラー82で反射されて転写ベルト6上の定着ポイント83に照射される。トナー像が転写された記録材Sが転写ベルト6によって定着ポイント83に達すると、図47に示すように記録材搬送方向に直交する方向(記録材幅方向)に定着用レーザー光L2によるスポット光85が走査され、図44に示すように、定着レーザー光L2によりトナー75が軟化し、記録材Sとの間に接着力が発生する。定着レーザー光L2は記録材Sのトナー像がある部分に照射し、非画像部には照射しないように、照射範囲を制御部84、メモリー85によって制御する。また、転写ベルト6の送り速度の変動等を包括するため、定着レーザー光L2を照射する範囲(レーザー光の走査範囲)はトナー像の領域から若干広げた範囲であってもよい。また、本例では、トナー75は磁性トナーであれば、1成分トナー、2成分トナーのいずれであってもよい。
本例の画像形成装置では、転写ベルト6の下流側に実施例1〜3や参考例1と同様の構成の加圧装置12を設け、転写ベルト6から分離した記録材Sが加圧装置12の圧力を受けることによって、レーザー光照射で軟化したトナーをより強固に記録材Sに定着させる。
また、本例の画像形成装置においても、実施例1や実施例2と同様に、加圧装置12の加圧ローラ対12a,12bには、接離機構や、間隔調整機構等が設けられている。
例えば加圧ローラ対の間隔を簡易で且つ確実に調整できる機構として、実施例2で説明した図18、図19に示した構成の間隔調整機構(圧縮スプリング33、カム41、モータ等)が設けられており、モータ(図示せず)の軸42に固定されたカム41の回転位置により、加圧ローラ対12a,12bの間隔Gを所定の幅に保つようになっている。
この加圧ローラ対の間隔Gは例えば記録材Sの厚さより小さく、加熱装置11により軟化したトナーは加圧力を受けて記録材Sに定着する。なお、接離機構や、間隔調整機構等の具体的な構成や制御については既に説明しているので、ここでは省略する。
本例の画像形成装置においては、図43に示したように、露光装置3の書き込み用のレーザーと、記録材S上のトナーを軟化、溶融させるレーザー光照射装置のレーザーを、1つのポリゴンミラー3bに照射している例である。このようにスポット径が異なるレーザーを、書き込み用レーザーと記録材S上のトナー75を軟化、溶融させるレーザーとで使用する場合、トナー75を溶融させるレーザーのほうが、書き込み用レーザーよりもスポット径が大きいものを使用する。
なぜならば、記録材S上のトナー75を軟化、溶融させるために、書き込み用レーザーとスポット径が等しいレーザーを用いると、画像領域端部は画像領域外の記録材Sに熱を奪われやすいため画像領域のエッジ部分(端部)まで均一にトナー75を軟化、溶融させることが困難である。従って、画像領域の近傍の範囲まで照射できるようなスポット径を有するレーザーを用いることにより、画像領域外であって、画像領域に近傍する部分の記録材Sが加熱されるため、画像領域のエッジ部分が記録材Sにより熱が奪われるおそれがなくなり、トナー75を均一に軟化、溶融させることができる。
また、光源装置3a,81として、同一のスポット径を有するレーザー発光装置を使用した場合であっても、記録材S上のトナー75に照射される前にレーザーのスポット径を広げる構成を採用しても良い。例えば図46に示すように、ポリゴンミラー3bによって反射された定着用レーザー光L2が記録材Sに照射される前に、レーザー光L2を発散させる部材として例えば凹レンズ84を配置することによって、スポット径を記録材Sに照射される直前で大きくすることが可能となる。
なお、レーザー光発散部材としての凹レンズ84の曲面形状や転写ベルト6との距離は、照射するレーザー光L2のスポット径に合わせて適宜決定することができるものである。また、図示しないが、凹レンズ84の光軸方向への移動機構や、光路への挿入、離脱機構を設けることにより、レーザー光L2のスポット径を可変調整できる構成となる。
この構成によると、レーザー光L2のスポット径を可変することができ、転写ベルト6のスリップによる走行速度のムラが生じた場合にも、スポット径を可変して記録材S上のトナー75を確実に軟化、溶融させることが可能となり、定着不良の発生を防止できる。なぜならば、図47に示すようにレーザーのスポット光85が記録材Sの幅方向に走査して照射される際に、スポット光85の径を大きくするように調整すれば、レーザー光L2が走査するたびに搬送方向に隣り合うレーザーのスポット同士が互いに重なりあうため、転写ベルト6の走行速度にムラが生じた場合にも、記録材S上のトナーにレーザーを確実に照射することができ、レーザーが照射されずに、定着不良を引き起こすおそれを低減することができる。
また、本例の画像形成装置においては、上記凹レンズ84を記録材Sにトナーが転写される転写部(転写手段5)に近い位置に構成することが望ましい。
このような構成にすることにより、転写ベルト6の長さを短くすることができるため、構成を小型化することが可能になる。
さらには、感光体1に残留したトナーを除去するクリーニング装置(クリーニングブラシ、クリーニングブレード等)7に隣接するように、プロセスカートリッジに凹レンズ84を含める構成とすることも可能である。その一例を図48に示す。
図48は、図46に示す画像形成装置の画像形成部10をプロセスカートリッジ10Pで構成し、このプロセスカートリッジ10P内に、感光体1、帯電装置2、現像装置4、クリーニング装置7を収容するとともに、プロセスカートリッジ10Pのクリーニング装置7に隣接した位置に、定着用レーザー光L2の光路と凹レンズ84の収容部を設けたものである。この構成により、転写部から近い位置においてトナーを軟化させる構成を実現できると共に、凹レンズ84の破損や劣化に対しても容易に交換することができるようになる。
次に図49は本例の画像形成装置の別の構成例を示すものであり、タンデム方式のカラー画像形成装置に、定着手段として、レーザー光照射方式の加熱装置(レーザー光照射装置)と、加圧装置12を適用した図である。
この画像形成装置では、記録材を担持して転写位置に搬送する搬送ベルト(転写ベルト)6に沿って各色ごとに画像形成部(作像装置)10a〜10dを並設したものであり、例えば記録材Sの搬送方向上流側からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に画像形成部(作像装置)10a〜10dが配置されている。各画像形成部10a〜10dはプロセスカートリッジで構成され、内部にドラム状の感光体1a〜1d、帯電装置2a〜2d、現像装置4a〜4d、クリーニング装置7a〜7dが収容されている。
図49に示す構成例では、転写ベルト6で記録材が搬送される搬送方向の下流側に位置する画像形成部(作像装置)10dはブラック用のプロセスカートリッジであり、そのブラック用のプロセスカートリッジの記録材搬送方向最下流側(図ではプロセスカートリッジの左側でクリーニング装置7dに隣接した位置)に定着用レーザー光L2が通過する光路を備えている。そして、このブラック用のプロセスカートリッジ10dに備え付けられた光路は収容部86を兼ねており、前述のレーザー光を発散する発散部材として例えば凹レンズ84が内包されている。
さらにこの光路兼収容部86の入射側開口部の光路ガイド103には、図50及び図51に示すように、定着用レーザー光L2を遮蔽するように水平方向にスライドする遮蔽部材101が備え付けられており、開閉可能な構成をしている。
そして、ブラック用のプロセスカートリッジ10dが画像形成装置本体にセットされている状態では、図51に示すように、遮蔽部材101は本体側の突起部材102により開放されており、定着レーザー光L2が光路兼収容部86を通過することができるようになっている。
また、保守・点検等によりプロセスカートリッジ10dを本体から外す場合には、水平方向にスライドする遮蔽部材101が、図示しないバネやスプリング等により光路の上部に移動し、図50に示すように遮蔽部材101で光路兼収容部86の光路ガイド103を閉ざすようになっている。すなわち、プロセスカートリッジ10dを本体から外した状態では、光路兼収容部86は遮蔽部材101で閉じられており、光路兼収容部86内に塵や埃等が入らないように保護している。
また、プロセスカートリッジ10dを画像形成装置本体にセットする際には、本体側に設けられた遮蔽部材に接触する突起部材102が遮蔽部材101に係合し、遮蔽部材101を水平方向にスライドさせることにより光路を解放する構成となっている。
以上のような構成とすることにより、タンデム方式のカラー画像形成装置に、定着手段として、レーザー光照射方式の加熱装置(レーザー光照射装置)と、加圧装置12を適用した場合にも、画像形成装置の小型化を図ることが可能となり、また、転写部から近い位置においてトナーを軟化させる構成を実現できると共に、凹レンズ84の保護も可能となり、さらには凹レンズ84の破損や劣化に対しても容易に交換することができるようになる。
以上説明したように、本例の構成によると、トナーは磁性トナーであるためレーザー光を照射したときの発熱効率が良く、発熱量が大きい。このため、非磁性トナーを用いた場合に比べて、トナーを効果的に軟化させることができる。また、同一の搬送ベルト(転写ベルト)6上で記録材Sへのトナー像の転写とレーザー光による仮定着が行われるため、トナー像とレーザー光の照射位置のずれが少ない。このため、ずれを見込んでトナー像前後に照射するレーザー光を発光させる必要がないか、あるいは従来装置よりも少なく、省エネルギー及びレーザー発光装置の長寿命化を図ることができる。
そして本例の画像形成装置においては、定着手段としてレーザーこう照射装置と加圧装置を併設しているため、レーザー光により発熱、軟化したトナーに圧力をかけることにより十分な定着性を得ることができる。また、加圧装置12は圧力方式の定着器であるため、加熱方式の定着器のようにヒータ等に電力を供給する必要がなく、省エネルギーを達成することができる。
さらに本例の画像形成装置においても、加圧装置12は実施例2等に説明した構成を備えているため、同様の効果を得ることができる。
第1の実施例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 図1に示す画像形成装置の第1の定着手段に用いられる加熱装置の構成例を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の構成例を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図4に示す加圧装置の上ローラに設けた冷却手段(ヒートパイプ)の構成を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図7に示す加圧装置の動作例を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図1に示す画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図10の加圧装置に用いられる離間調整部材の一例を示す平面図である。 第1の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 第2の実施例の一構成例を示す図であって、(a)は画像形成装置の概略構成図、(b)は画像形成装置の第1の定着手段に用いられる輻射熱方式の加熱装置の概略断面図である。 第2の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 図13または図14の画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の構成例を示す概略断面図である。 図13または図14の画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す概略断面図である。 図16に示す加圧装置の動作例を示す概略断面図である。 図13または図14の画像形成装置の第2の定着手段に用いられる加圧装置の別の構成例を示す構成説明図である。 図16に示す加圧装置の動作例を示す図である。 第3の実施例の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 図20に示す画像形成装置の輻射熱方式の加熱装置の設置部を拡大して示す概略断面図である。 図21に示す輻射熱方式の加熱装置のケース開口部とガイドの構成例を示す図である。 第3の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 第3の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略要部構成図である。 図24に示す画像形成装置の転写ベルト冷却手段の構成例を示す図である。 第3の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略要部構成図である。 図26に示す画像形成装置の転写ベルト冷却手段の構成例を示す図である。 第3の実施例の別の構成例を示す画像形成装置の概略要部構成図である。 図28に示す画像形成装置の転写ベルト冷却手段の構成例を示す図である。 図29に示す転写ベルト冷却手段の要部拡大図である。 図29に示す転写ベルト冷却手段の概略斜視図である。 参考の一構成例を示す画像形成装置の概略構成図である。 図32に示す画像形成装置の転写ベルト及び電磁誘導加熱装置周辺の詳細を示す概略断面図である。 図33に示す電磁誘導加熱装置の構成例を示す斜視図である。 図33に示す電磁誘導加熱装置の別の構成例を示す斜視図である。 電磁誘導加熱装置の磁界により、転写ベルトで搬送される記録材上のトナー中の発熱体(磁性体)に渦電流が発生する様子を示す概略断面図である。 参考の定着方式と、従来の各種定着方式の立上り時間と消費電力の関係を示す図である。 フローテスターにおける樹脂の温度とプランジャー位置の関係の一例を示す図である。 参考1の定着方式と従来の定着方式の各定着温度での定着可否の一例を示す図である。 参考の別の構成例を示す画像形成装置の概略要部断面図である。 参考2及び3の例に係る画像形成装置の構成例を示す概略構成図である。 図41に示す画像形成装置の転写ベルト周辺の詳細を示す概略断面図である。 図41に示す画像形成装置の加熱装置に用いられるレーザー光照射装置と光路の関係を示す概略斜視図である。 転写ベルトで搬送される記録材上のトナーに定着用レーザー光が照射される様子を示す概略断面図である。 従来用いられているヒートローラ方式の定着装置の構成例を示す概略断面図である。 参考の構成例を示す図であって、図41に示す画像形成装置の定着用レーザー光の光路に凹レンズを設けた例を示す概略断面図である。 記録材の搬送方向とレーザーの走査方向の関係を示す図である。 参考の別の構成例を示す図であって、画像形成部(作像部)をプロセスカートリッジで構成し、このプロセスカートリッジに定着用レーザー光の光路と凹レンズ収容部を一体に設けた例を示す概略断面図である。 参考の別の構成例を示す図であって、複数の画像形成部(作像部)を並設したカラー画像形成装置の概略要部断面図である。 図49に示す画像形成装置の定着用レーザー光の光路兼凹レンズ収容部の開口部に遮蔽部材を設けた例を示す図である。 図50に示す遮蔽部材が開いた状態を示す図である。
符号の説明
1、1a〜1d:感光体(像担持体)
2、2a〜2d:帯電装置(帯電手段)
3:露光装置(露光手段)
3a:光源装置
3b:偏向器
3c:走査用レンズ
3d:ミラー
4、4a〜4d:現像装置(現像手段)
5、5a〜5d:転写手段(転写ローラ等)
6:転写ベルト(搬送ベルト)
7、7a〜7d:クリーニング装置(クリーニング手段)
8:給紙部(記録材積載部)(給紙トレイ)
9:記録材搬送経路
10、10a〜10d:画像形成部(作像装置)
10P:プロセスカートリッジ
11:加熱装置(第1の定着手段)
12:加圧装置(第2の定着手段)
12a:上ローラ
12a1:軸受
12b:下ローラ
12b1:軸受
13:排紙ローラ
14:排紙トレイ
15:加圧装置の筐体
16:放熱ローラ(冷却手段)
17:ヒートパイプ(冷却手段)
18:クリーニングブレード
19:圧縮スプリング
20:クリーニングブレード
21:隙間調整部材
22:ネジ
23:発熱体(発熱源)
24:搬送ベルト
25:中間転写ベルト(中間転写体)
26:一次転写手段(一次転写ローラ等)
27:二次転写手段(二次転写ローラ等)
28:トナー吸着板
29a:反射板付きケース
29b:ガイド
30:順滑剤塗布装置
31:レバー
32:コロ
33:圧縮スプリング
34:カム
35:コロ
36:アーム
37,38:軸
39:圧縮スプリング
40:支点
41:カム
42:モータの軸
43:放熱ローラ(冷却手段)
44、48、50:対向ローラ
45:ヒートパイプ(冷却手段)
49:サーモモジュール(冷却手段)
71:電磁誘導加熱装置(第1の定着手段)
71a:鉄芯(磁性コア)
71b:励磁コイル
71c:励磁回路
71d:リード線
73:ガイド板
75:トナー
81:レーザー発光装置
82:ミラー
84:凹レンズ
86:光路兼収容部
101:遮蔽部材
102:本体側の突起部材
103:光路ガイド
G:上ローラ・下ローラ間の隙間(ギャップ)
L1:書き込み用レーザー光
L2:定着用レーザー光
S:記録材

Claims (15)

  1. 像担持体に潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段と、給紙部に積載したシート状の記録材を前記現像手段で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して前記転写手段に搬送する給紙搬送手段と、前記転写手段で前記記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えるとともに、前記定着手段として、トナー像転写後の記録材搬送経路に配置され前記記録材に転写されたトナーを軟化させる第1の定着手段と、該第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、前記第1の定着手段で軟化されたトナーの表面を平滑にして定着する第2の定着手段を備え、前記第2の定着手段は、相対する加圧ローラ対を有し、該加圧ローラ対間に前記記録材を挟んで搬送して加圧する方式であり、前記第2の定着手段の記録材が通過する部分は、前記加圧ローラ対が接触していない構成の画像形成装置であって、
    前記加圧ローラ対の一方のローラを軸支するとともに、加圧ローラ対の他方のローラを前記一方のローラに対して接離可能に保持している筐体と、
    前記他方のローラの軸受に作用して該他方のローラを前記一方のローラに向けて付勢する付勢手段と、を有し、
    前記軸受を前記筐体に押し当てることにより前記加圧ローラ対をなす2つのローラ間のギャップを一定に保つことを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体に潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上に形成した潜像をトナーによって顕像化する現像手段と、前記像担持体上で顕像化されたトナー像を直接または中間転写体を介して記録材に転写する転写手段と、給紙部に積載したシート状の記録材を前記現像手段で現像されるトナー像と同期して1枚ずつ分離して前記転写手段に搬送する給紙搬送手段と、前記転写手段で前記記録材に転写されたトナー像を定着する定着手段を備えるとともに、前記定着手段として、トナー像転写後の記録材搬送経路に配置され前記記録材に転写されたトナーを軟化させる第1の定着手段と、該第1の定着手段の記録材搬送方向下流側に配置され、前記第1の定着手段で軟化されたトナーの表面を平滑にして定着する第2の定着手段を備え、前記第2の定着手段は、相対する加圧ローラ対を有し、該加圧ローラ対間に前記記録材を挟んで搬送して加圧する方式であり、前記第2の定着手段の記録材が通過する部分は、前記加圧ローラ対が接触していない構成の画像形成装置であって、
    前記加圧ローラ対の一方のローラを軸支する筐体と、
    前記筐体にその一端側を軸支されていて、該軸支による支点位置から離れた他端側に加圧ローラ対の他方のローラを軸支するとともに該他端側に該筐体と当接する突起を備えたレバーと、
    前記レバーを揺動させて前記他方のローラを前記一方のローラに向けて付勢する付勢手段と、を有し、
    前記突起を前記筐体に押し当てることにより前記加圧ローラ対をなす2つのローラ間のギャップを所定の大きさに保つことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置において、
    前記第1の定着手段は、前記記録材上のトナーを加熱することによって軟化させる方式であり、前記第2の定着手段は、前記記録材上のトナーを加圧することによりトナー表面を平滑化させて定着する方式であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第1の定着手段は、少なくとも一方に加熱源を有する一対のローラによって構成され、該一対のローラで前記記録材を挟んで搬送することにより前記記録材上のトナーを加熱する方式であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第1の定着手段は、発熱源からの輻射熱によって前記記録材上のトナーを加熱する方式であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記加圧ローラ対のトナー側と接する側のローラの表面粗さはRa=0.2μm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第の定着手段のローラに放熱手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項に記載の画像形成装置において、
    前記放熱手段がヒートパイプ方式であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記第2の定着手段のローラにクリーニング手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記加熱方式の第1の定着手段と前記転写手段は、前記記録材を搬送する搬送部材の同一周面上に沿って配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項10に記載の画像形成装置において、
    前記搬送部材の温度を下げる冷却手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記冷却手段は前記搬送部材に金属製の部材を接触させる構成であることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記冷却手段は前記搬送部材にヒートパイプを接触させる構成であることを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記冷却手段は前記搬送部材にサーモモジュールを接触させる構成であることを特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記像担持体と前記現像手段を有する画像形成部を複数備え、前記記録材上に単色、多色またはフルカラーのトナー像を形成した後、前記第1、第2の定着手段で定着することを特徴とする画像形成装置
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