JP2006215065A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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幸通 染矢
Takashi Fujita
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Hisashi Kikuchi
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Koji Kami
浩二 上
Katsuhiro Echigo
勝博 越後
Shigeo Kurotaka
重夫 黒高
Hiroyuki Kunii
博之 国井
Atsushi Nakato
淳 中藤
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Abstract

【課題】 本発明は、余剰エネルギーを有効に利用し、省エネルギー性に優れ、高画質、耐久性及び熱効率の観点からも良好な定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 本発明の定着装置は、トナー像を加熱する加熱手段(13)と、ニップ部に記録媒体(12)が達する前に、加熱手段(13)が発する熱によって記録媒体(12)を予備加熱する予備加熱部材(15)とを有する。よって、加熱手段によるトナー像を加熱する以外周辺への熱エネルギーにより予備加熱部材を加熱し、そして予備加熱部材により転写前の記録媒体を加熱することで定着性を向上できると共にエネルギーを有効に利用することができ、更には定着温度を低温化することができ省エネルギーとなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は定着装置及び画像形成装置に関し、詳細には記録媒体を予備加熱して定着性を向上できる定着装置と、この定着装置を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機等の画像形成装置に関する。
従来、一般的な画像形成装置は、感光体上に静電潜像を形成し、それをトナーで顕像化してトナー像を形成した後、そのトナー像を記録媒体に静電的に転写し定着する。このような画像形成装置では、画像に濃度むらを生じたり、あるいは転写部においてトナーの飛散を生じて解像力やドット再現性を低下させたりするという問題がある。
この原因は、主として、像担持体上に担持されたトナー像を記録媒体に静電的に移行させる静電転写プロセスに起因するところが大きい。すなわち、静電転写プロセスによる転写方式では、トナー層厚や記録媒体の転写位置による表面凹凸や電気物性ムラにより転写効率が変わってしまうため、像担持体上に形成されたトナー像を均一に、かつ効率良く記録媒体上に転写することは難しい。
この問題を解決する方法として、特許文献1には、感光体に形成したトナー像を転写手段により粘着転写し、次いで、そのトナー像を外部加熱手段により熱溶融し記録媒体に転写・定着する方法が開示されている。この方法は、記録媒体へのトナー像の転写を非静電的に行うので、上記のような画像品質の劣化が生じにくくなっている。
また、この転写定着同時方式を用いた画像形成装置の他の例として、特許文献2には、トナー像が形成された中間転写体に記録媒体を重ねて加熱加圧し、その後、中間転写体と記録媒体を平滑な支持面上で冷却しトナー像の凝集力がトナー像と中間転写体との接着力より大きくなるまで冷却を続けることにより中間転写体から記録媒体へのトナー像の移行を完全に行い、その後記録媒体を中間媒体から剥離する方法が開示されている。この方法は、上記のようにトナー像の冷却を十分に行うことにより、トナーの転写効率を向上させて、色バランスが良好で、かつ高光沢を有する高画質の画像を得るというものである。
以上列挙したような転写定着方法では、記録媒体へのトナー像の転写を非静電的に行うので、転写工程での画像品質の劣化が生じにくく、トナーの転写効率が高く、鮮鋭度が高く、カラー画像においては色バランスが良好で高光沢の高画質画像が得られるという利点がある。
特開平06−258895号公報 特開平05−019642号公報
しかしながら、近年、地球環境の保全から省エネを推進する必要がある。上述した、トナーを加熱し、記録媒体への加圧により転写するとともに定着する、いわゆる同時転写定着方式にも次のような問題がある。エネルギーの観点から理想としては、トナーのみを加熱溶融し記録媒体へ浸透させ画像を形成することが好ましいが、トナー保持部材等の他の部材も加熱され、耐久性が落ちるという問題点がある。
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、余剰エネルギーを有効に利用し、省エネルギー性に優れ、高画質、耐久性及び熱効率の観点からも良好な定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記問題点を解決するために、本発明の定着装置は、像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写定着する転写定着手段と、転写定着手段を加圧してニップ部を形成する加圧手段とを有している。また、本発明の定着装置は、トナー像を加熱する加熱手段と、ニップ部に記録媒体が達する前に、加熱手段が発する熱によって記録媒体を予備加熱する予備加熱部材とを有することに特徴がある。よって、加熱手段によるトナー像を加熱する以外周辺への熱エネルギーにより予備加熱部材を加熱し、そして予備加熱部材により転写前の記録媒体を加熱することで定着性を向上できると共にエネルギーを有効に利用することができ、更には定着温度を低温化することができ省エネルギーとなる。
また、予備加熱部材は、熱伝導性の良い材料を用いることが好ましい。
更に、加熱手段は、転写定着手段の内側に設けられ、予備加熱部材は転写定着手段に近接するように設けられていることにより、予備加熱部材は加熱された転写定着手段からの熱を効率良く吸収することできると共に記録媒体を予備加熱する効果を向上することできる。
また、加熱手段は、転写定着手段の内側に設けられ、予備加熱部材は転写定着手段の周面に沿って配設されていることにより、加熱手段によって加熱される転写定着手段の形状又は形態に応じて効率良く転写定着手段からの熱を吸収することができると共に記録媒体を予備加熱する効果を向上することできる。
更に、加熱手段は、転写定着手段の外側に設けられ、予備加熱部材は加熱手段に近接するように設けられていることにより、予備加熱部材は加熱手段からの熱を効率良く吸収することができると共に記録媒体を予備加熱する効果を向上することできる。
また、加熱手段に輻射光源を用い、輻射光源からの光を転写定着手段へ集光させる反射材を設け、反射材が予備加熱部材を兼ねることにより、輻射による反射材の熱を記録媒体の予備加熱に利用でき、記録媒体を予備加熱する効果を向上することできる。
更に、加熱手段は誘導加熱による誘導加熱手段であり、誘導加熱手段により生じる漏れ磁界領域に予備加熱部材が設置され、予備加熱部材が発熱する。よって、誘導加熱手段による漏れ磁界により予備加熱部材を加熱することができ、エネルギーを有効に利用することができ、更には定着温度を低温化することができ省エネルギーとなる。
また、予備加熱部材は、高透磁率の材料を用いることが好ましい。
更に、予備加熱部材に記録媒体の画像定着面を接触させることにより、転写前の記録媒体を加熱することで定着性を向上できる。
また、予備加熱部材は、定着装置全体を覆う筐体を兼ねることにより、定着装置からの輻射熱や対流熱を閉じ込めて定着温度を低温化することができ省エネルギーとなると共に、効率良く吸収した予備加熱部材により転写前の記録媒体を加熱することで定着性を向上できると共にエネルギーを有効に利用することができる。
更に、予備加熱部材は、加熱手段に一体的に取り付けられることにより、予備加熱部材は加熱手段からの熱を効率良く吸収でき、記録媒体を予備加熱する効果を向上することできる。
また、予備加熱部材の温度を検知する温度検知手段を設け、そして温度検知手段からの温度検知信号により加熱手段の設定温度を可変して予備加熱部材の温度を調整する。よって、安定した定着性が得られ、定着温度の低温化が可能となり省エネルギーとなる。
更に、別の発明としての画像形成装置は、上記の定着装置を搭載したことに特徴がある。よって、省エネルギー性、耐久性に優れ、高画質な画像形成装置を提供することができる。
本発明の定着装置によれば、定着に使われない加熱手段からの熱やエネルギーにより、記録媒体の搬送経路である導入部材を加熱し、当該導入部材に接触させた記録媒体を転写定着部に到達する以前に加熱させることで、エネルギーを有効利用でき、より安定した定着を可能にし、定着部材の制御温度を低温化することで短時間加熱、省エネルギーに効果がある。また、部品コストの低減することが可能となる。
図1は本発明の定着装置を適用する一般的な画像形成装置の構成を示す概略断面図である。なお、同図に示す画像形成装置はタンデム型カラー複写機の一例である。同図に示す画像形成装置1は、装置本体中央部に位置する画像形成部2と、画像形成部2の下方に位置し、記録媒体12を給紙する給紙部3と、画像形成部2の上方に位置する図示しない画像読取部を有している。また、画像形成部2には、水平方向に延びる転写面を有する中間転写体4が配置されており、中間転写体4の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応して、像を担持可能な像担持体5−1〜5−4としての感光体が中間転写体4の転写面に沿って並置されている。各像担持体5−1〜5−4はそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置(図示せず)、光書込手段としての書込装置(図示せず)、トナーが収容されている現像装置(図示せず)が配置され、また中間転写体4を挟んで転写ローラ6−1〜6−4が配置されている。中間転写体4は、駆動ローラ7と、2次転写ローラ8に掛け回されて像担持体の回転と同方向に移動可能な構成を有している。また、2次転写ローラ8と対向する位置に定着装置9が設けられている。2次転写ローラ8は定着装置9に対し接離手段(図示せず)により接離可能に取り付けられている。加圧ローラ10は、加圧バネ(図示せず)により定着装置9の定着ローラに押圧する。また、駆動ローラ7と2次転写ローラ8の回転方向下流側の間に中間転写体4の表面をクリーニングするクリーニング装置11が設けられている。
次に、図1の一般的な画像形成装置による画像形成プロセスについて説明する。
先ず、画像形成は各色に対応した各像担持体5−1〜5−4にそれぞれ帯電、露光、現像し可視像化したトナー像を所定のバイアスが印加される転写ローラ6−1〜6−4により中間転写体4上に転写する。各色のトナー像が中間転写体4上に順に転写されて重ね合わせられる。中間転写体4上に転写されたトナー像は、2次バイアス印加手段(図示せず)により2次転写ローラ8に印加されるバイアス(AC、パルスなどの重畳を含む)により定着装置9に静電気力で2次的に転写される。中間転写体4は、無端ベルト状の基材の表面にトナーとの離型性の良い表面層を形成したものであり、本例では、ポリイミドの基材に離型性の良いPFAフッ素樹脂を10μmの厚さで被覆したものを使用している。使用されるトナーは、トナー軟化点温度が100℃で、結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を用いたシャープメルト性を有するトナーを使用している。
図2は本発明の第1の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。同図において、図1と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。同図に示す本実施の形態例の定着装置9は、中間転写体4を挟んで2次転写ローラ8と対向する位置に設けられ、中間転写体4上の未定着トナー像が2次転写される定着ローラで構成されている。また、定着装置9の定着ローラの内部に加熱手段13を備え、この加熱手段13は配光の異なる2本のハロゲンヒータで構成されている。更に、加圧ローラ10が定着装置9の定着ローラと対向して設けられてニップ部を形成し、定着ローラ上のトナー像を記録媒体12に転写すると同時に定着する。また、加圧ローラ10と定着装置9の定着ローラとで形成されるニップ部には、給紙部3から給紙され、搬送板14及び導入部材15によって案内されて来る記録媒体12が送り込まれる。給紙部3は、記録媒体12を積載収容する給紙トレイと、給紙トレイ内の記録媒体12を最上のものから順に1枚ずつ分離して給紙する給紙コロと、記録媒体12が一旦停止され、斜めずれを修正された後、転写された定着装置9の定着ローラ上の画像の先端と搬送方向の所定位置とが一致するタイミングでニップ部に向けて送り出されるレジストローラ対を有している。また、定着装置9の定着ローラには、ニップ部よりも下流側に接触する位置にクリーニングローラ16が設けられている。クリーニングローラ16は、金属ローラ表面にフェルトが巻きつけられ、ニップ部を通過した転写残トナーを除去する。定着装置9の定着ローラ及び加圧ローラ10はアルミニウム等の金属製パイプ状芯金と、その表面には厚さ0.05〜0.5mm程度の弾性層と厚さ10〜30μmのフッ素系樹脂系材料であるPFAやPTFE等の離型層がコーティングされて構成される。また、温度センサ17は、後述するように記録媒体21の画像面を予備加熱する予備加熱部材としての導入部材15の記録媒体搬送の上流側で記録媒体12に接触しない位置に取り付けられ、予備加熱部材としての導入部材15の表面温度を測定し、温度コントローラ(図示せず)によりその表面温度に基づいて加熱手段2のハロゲンヒータをオン・オフしてコントロールすることで定着装置9の定着ローラの表面の温度、そして予備加熱部材としての導入部材15の表面の温度、更には記録媒体12の画像面の温度を制御する。よって、過剰なエネルギーの浪費を抑止することができる。記録媒体12への転写及び定着の動作において、中間転写体4上に形成されたトナー像は、マイナスに帯電されており、2次転写ローラ8側が−0.5kV〜−2kV、定着装置9の定着ローラの芯金が0Vになるようにバイアスが印加されることで、定着装置9の定着ローラに転写される。転写されたトナー像は加熱手段2により加熱された定着装置9の定着ローラ上でニップ部の位置までに軟化状態に加熱される。その後、画像の先端と記録媒体12の所定位置とが一致するタイミングで、画像とニップ部に搬送されてきた記録媒体12と挟持搬送することで加圧ローラ10の加圧により記録媒体12の繊維間に溶融トナーが浸透し、圧接される。その後、離型性の良い定着装置9の定着ローラから剥離し記録媒体12に定着される。このときトナーは記録媒体12に吸熱され温度低下による固化で定着される。その後不図示の排紙経路により装置外へ排出され、画像を出力する。
ここで、記録媒体の搬送経路について説明すると、図2の定着装置9の定着ローラの近傍に搬送された記録媒体12が定着装置9の定着ローラよりも前に加圧ロール10に接触するよう、導入部材15は定着装置9の定着ローラの周面に沿うようにし、定着装置9の定着ローラの表面から10mm程度離反して設置されている。この導入部材15に対向して記録媒体12の搬送経路を構成するよう搬送板14が設けられている。導入部材15はアルミ材で、定着装置9の定着ローラ側の表面は黒色塗装され、加熱された定着ローラからの輻射及び対流の熱を吸収しやすくし、記録媒体12の搬送経路側表面にはフッ素処理を行い記録媒体12との抵抗を小さくしている。また、予備加熱部材としての導入部材15は金属体を用いたことにより定着装置9の定着ローラからの熱を吸収しやすく、温度ムラの低減効果があり記録媒体12の搬送側を均一に加熱することができる。なお、アルミ材の代わりに他の材料を用いてもよく、熱伝導の良い材料であるならば特にアルミニウムに限るものではない。また、予備加熱部材としての導入部材15はより定着ローラの表面に近いほど導入部材15の加熱効果があり、2次転写ローラ8からニップ部までを覆う構成ほど加熱効果が得られる。
また、導入部材15は記録媒体12の画像転写面側の表面に接触するよう配置されている。記録媒体12の先端が導入部材15を通過しニップ部へ導入され、定着装置9の定着ローラと加圧ローラ10による加圧による駆動により、記録媒体12は搬送される。この時、ニップ部の搬送速度よりレジストローラ対の搬送速度を遅く設定しているので、記録媒体12はより導入部材15側へ密着することになる。
このような構成を有する本実施の形態例の定着装置によれば、搬送された記録媒体の画像面は加熱された予備加熱部材としての導入部材15に密着搬送され、よって導入部材15から熱が供給される。この結果、ニップ部で溶融されたトナーと既に加熱された記録媒体12が密着加圧されるため、トナーの急激な温度低下を防止することになり、記録媒体12へトナーが浸透しやすくなるため、安定した定着を行うことができる。また、すでに記録媒体12を加熱しているため、トナーを加熱するための定着装置9の定着ローラの制御温度を下げることが可能となる。更に、導入部材15は、記録媒体12の加熱部材のみならず、定着装置9からの熱からトナーの凝集等他の部材への不具合を防止する目的で定着装置9や加圧ローラ10を覆う筐体部材18、19の一部を兼ねることで部品数の削減、コスト低減の効果がある。また、予備加熱部材としての導入部材15は加熱手段13により発生する熱を定着装置9内へ閉じ込めることで定着ローラの温度の低下を防止でき、投入エネルギーを低減することになり省エネの効果が期待できる。
図3は本発明の第2の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。同図において、図2と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。本実施の形態例の定着装置9は電磁誘導加熱手段20を用いた。この電磁誘導加熱手段20はフェライトと励磁コイルとから構成されている。定着装置9の定着ローラは、導電性の芯金又は芯金の表面に導電性層を有している。定着装置9の定着ローラの表面温度を検出する温度検出手段(図示せず)を配置し、定着装置9の定着ローラの表面温度を一定に保つように温度検出手段からの信号に基づいて、制御部(図示せず)によって電磁誘導加熱手段20の励磁コイルへの電力供給を増減し制御される。そして、電磁誘導加熱手段20により発生する磁場の中で定着装置9の定着ローラの導電層に渦電流が発生し、この渦電流が定着ローラの導電層の抵抗によってジュール熱に変換され、定着装置9の定着ローラが発熱する。この磁場方向はニップ部の上流側を加熱するよう設置している。定着装置9の定着ローラは磁性体ステンレスの芯金を有し、その表面に弾性層としてシリコーンゴム層を設け、さらにその上に離型層としてPFAチューブを被覆した。また、定着装置9の定着ローラの材質はこれに限定するものではなく、他の透磁率の高い、例えばニッケル等の層を設けても良い。また、電磁誘導加熱手段20の磁界方向はニップ部の上流側を加熱するよう設置している。導入部材15は定着装置9の定着ローラを介し電磁誘導加熱手段20に対向した位置に配置されている。更に、給紙部3から搬送されてきた記録媒体12が、定着装置9の定着ローラよりも前に加圧ロール10に接触するよう導入部材15を定着装置9の定着ローラの周面に沿うようにし、定着ローラ表面から5mm離反して構成設置されている。この導入部材15に対向して記録媒体12の搬送経路を構成するよう搬送板14を備えている。予備加熱部材としての導入部材5は磁性体ステンレスを用いている。電磁誘導加熱手段20からの磁界は定着装置9の定着ローラを効率良く加熱するよう構成しているが、実際には発生磁界は定着装置9の定着ローラの外部にも影響を及ぼしている。この定着ローラの外部に発生している磁界内に導入部材15を設置することで、予備加熱部材としての導入部材15を加熱することができる。また、定着ローラ側の表面は黒色塗装し加熱された定着ローラからの輻射及び対流の熱を吸収しやすくし、記録媒体12の搬送経路側表面にはフッ素処理を行い記録媒体との抵抗を小さくしている。また、金属体を用いたことにより定着装置9の定着ローラからの熱を吸収しやすく、温度ムラの低減効果があり記録媒体12の搬送側を均一に加熱することができる。なお、アルミ材の代わりに他の材料を用いてもよく、熱伝導のよいものなら特にアルミニウムに限るものではない。また、予備加熱部材としての導入部材15はより定着装置9の定着ローラの表面に近いほど導入部材15の加熱効果があり、2次転写ローラ8からニップ部までを覆う構成ほど加熱効果が得られる。また、本実施の形態例においても、予備加熱部材としての導入部材15は記録媒体の加熱部材のみならず、定着装置9からの熱によるトナーの凝集等他の部材への不具合を防止する目的で定着装置9や加圧ローラ10を覆う筐体部材18、19の一部を兼ねることで部品数の削減、コスト低減の効果がある。
また、図2に示す第1の実施の形態例と同様に図3に示す第2の実施の形態例においても、導入部材15は記録媒体12の画像面の表面に接触するよう配置されている。記録媒体12の先端が導入部材15を通過しニップ部へ導入され、定着装置9の定着ローラと加圧ローラ10による加圧による駆動により、記録媒体12は搬送される。この時、ニップ部の搬送速度よりレジストローラ対の搬送速度を遅く設定しているので、記録媒体12はより導入部材15側へ密着することになる。
なお、図3に示す第2の実施の形態例では、電磁誘導加熱手段20を定着装置9の定着ローラ内に設けたがこれに限定する必要は無く、例えば図4に示すように電磁誘導加熱手段20を導入部材15に取り付けてもよく、電磁誘導加熱手段20から発生する磁界により導電性金属である導入部材15も加熱されることとなり、よって予備加熱部材としての導入部材15に接触しながら搬送される記録媒体12の表面を加熱する効果が得られる。
このような構成を有する本実施の形態例の定着装置によれば、記録媒体12の画像面は、電磁誘導加熱手段20により加熱された導入部材15に密着搬送され導入部材15から熱を供給される。この結果、ニップ部で溶融されたトナーとすでに加熱された記録媒体12が密着加圧されるため、トナーの急激な温度低下を防止することになり、記録媒体12へトナーが浸透しやすくなるため、安定した定着を行うことができる。また、すでに記録媒体12を加熱しているため、トナーを加熱するための定着装置9の定着ローラの制御温度を下げることが可能となる。
図5は本発明の第3の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。同図において、図2と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。本実施の形態例の定着装置は第1の実施の形態例と構成はほぼ同様であるが、よりトナーの加熱効率の向上と、中間転写体4の温度を低減する効果のある定着ベルト21を使用している。このように、定着ベルト21を使用することにより、低熱容量となり、立ち上がり時間が早く、消費電力を低減する効果がある。定着装置9の定着ローラと2次転写ローラ8と加圧ローラ10の位置関係は図2と同様で、それぞれ定着ベルト21を介して接触している。この定着ベルト21は定着装置9の定着ローラと支持ローラ22に張架されている。定着ローラ及び支持ローラ22はアルミニウム等の金属製パイプ状芯金である。金属は熱伝導性が高いので定着ベルト21の熱を吸収しやすい利点がある。定着ベルト21は、無端ベルト状の耐熱性を持つ基材に厚さ70μmポリイミドのフィルムを使用し、その表面には0.05〜0.5mm程度の弾性層と10〜30μmのフッ素系樹脂系材料であるPFAやPTFE等の離型層がコーティングされて構成される。他の基材には耐熱性のある、ポリエステル、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリエーテルイミド、ポリエーテルサルフフォン、ポリエーテルケトン、ポリバラバン酸等のフィルムが用いられる。または、ニッケル電鋳ベルト等を用いてもよい。
次に、記録媒体への転写及び定着の動作は、上記実施例と同様で、加熱手段13で加熱された定着装置9の定着ローラの熱により定着ベルト21が加熱されこの熱により軟化した状態のトナーは、ニップ部で搬送されてきた記録媒体12と挟持搬送することで加圧ローラ10の加圧により記録媒体12の繊維間にトナーが浸透し、圧接される。その後、記録媒体21は離型性の良い定着ベルト21から剥離される。予備加熱部材としての導入部材15は定着ベルト21に沿って実施例1と同様に配置され、その効果も同様なので省略する。
図6は本発明の第4の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。同図において、図2と同じ参照符号は同じ構成要素を示す。図6に示す本実施の形態例の定着装置は、第1の実施の形態例と異なり、定着装置9の定着ローラに対して外部に加熱手段13を設けている。加熱手段13の他は、第1の実施の形態例と同様なので詳細は省略する。加熱手段13はハロゲンヒータで構成され、また反射板24で構成され、ニップ部の搬送方向上流側に配置している。定着装置9の定着ローラに転写されたトナー画像をハロゲンヒータからの輻射を、反射板24を用いて定着ローラ側へ集光し、定着ローラ及びトナーを加熱する。定着装置9の定着ローラが所定の温度に到達した後、画像形成を開始しトナー画像がニップ部に突入する直前に加熱することになるので定着ローラの制御温度は低温化できる利点がある。そして、反射板24に対向して搬送板14を備え、給紙部3から搬送され記録媒体12がその間を通過する。反射板24と搬送板14は給紙部3から搬送されてきた記録媒体12の先端が加圧ローラ10に、定着ローラに接触する前に接触するように構成されている。ここで、反射板24はアルミ二ウムで構成され、ハロゲンヒータ側は反射率の高い(90%以上)アルマイト処理等の表面処理をしている。記録媒体12の搬送経路側表面にはフッ素処理を行い記録媒体12との抵抗を小さくしている。なお、アルミ材の代わりに他の材料を用いてもよく、熱伝導のよいものなら特にアルミニウムに限るものではない。反射板24は高い反射率を持つが、ハロゲンヒータの加熱手段13からの輻射を100%反射せず反射板24が吸収し発熱する。この熱により記録媒体12は搬送時に反射板24と接触させることで加熱される。また、記録媒体12の搬送時に密着搬送させるとより効果があることは明白である。
なお、本発明は上記実施の形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
本発明の定着装置を適用する一般的な画像形成装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。 図3の電磁誘導加熱手段を導入部材に取り付けた例を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の第4の実施の形態例に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
9;定着装置、13;加熱手段、14;搬送板、15;導入部材、
17;温度センサ、18、19;筐体、20;電磁誘導加熱手段、
21;定着ベルト、24;反射板。

Claims (13)

  1. 像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体に転写定着する転写定着手段と、該転写定着手段を加圧してニップ部を形成する加圧手段とを有する定着装置において、
    前記トナー像を加熱する加熱手段と、
    前記ニップ部に記録媒体が達する前に、前記加熱手段が発する熱によって前記記録媒体を予備加熱する予備加熱部材と
    を有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記予備加熱部材は、熱伝導性の良い材料を用いる請求項1記載の定着装置。
  3. 前記加熱手段は、前記転写定着手段の内側に設けられ、前記予備加熱部材は前記転写定着手段に近接するように設けられている請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記加熱手段は、前記転写定着手段の内側に設けられ、前記予備加熱部材は前記転写定着手段の周面に沿って配設されている請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記加熱手段は、前記転写定着手段の外側に設けられ、前記予備加熱部材は前記加熱手段に近接するように設けられている請求項1又は2に記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段に輻射光源を用い、該輻射光源からの光を前記転写定着手段へ集光させる反射材を設け、該反射材が前記予備加熱部材を兼ねる請求項1、2、5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記加熱手段は誘導加熱による誘導加熱手段であり、該誘導加熱手段により生じる漏れ磁界領域に前記予備加熱部材が設置され、前記予備加熱部材が発熱する請求項1に記載の定着装置。
  8. 前記予備加熱部材は、高透磁率の材料を用いる請求項7記載の定着装置。
  9. 前記予備加熱部材に記録媒体の画像定着面を接触させる請求項1〜8のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記予備加熱部材は、定着装置全体を覆う筐体を兼ねる請求項1〜9のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記予備加熱部材は、前記加熱手段に一体的に取り付けられる請求項1、2、5〜10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記予備加熱部材の温度を検知する温度検知手段を設け、該温度検知手段からの温度検知信号により前記加熱手段の設定温度を可変して前記予備加熱部材の温度を調整する請求項1〜11のいずれかに記載の定着装置。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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