JPH09152798A - 誘導加熱定着装置 - Google Patents

誘導加熱定着装置

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JPH09152798A
JPH09152798A JP7312846A JP31284695A JPH09152798A JP H09152798 A JPH09152798 A JP H09152798A JP 7312846 A JP7312846 A JP 7312846A JP 31284695 A JP31284695 A JP 31284695A JP H09152798 A JPH09152798 A JP H09152798A
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JP
Japan
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sheet
fixing roller
induction
preheating
heat
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Withdrawn
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JP7312846A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kato
剛 加藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のコンパクト化を妨げることなく、効率
的に加熱することにより定着温度を下げ得る誘導加熱定
着装置を提供する。 【解決手段】 ニップ部nのシート搬送方向の上流側
に、誘導コイル22により誘起される誘導電流によって
発熱して当該圧接部nに送り込まれるシートSを予め加
熱する予備加熱部材30を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタおよびファクシミリなどの画像形成装置に
用いられる定着装置に関し、さらに詳しくは、誘導加熱
を利用してトナー像をシートに定着する定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の複写機などには、記録媒体
である記録紙ないし転写材などのシート上に転写された
トナー像をシートに定着させる定着装置が設けられてい
る。この定着装置は、例えば、シート上のトナーを熱溶
融させる加熱ローラとも指称される定着ローラと、当該
定着ローラに圧接してシートを挟持する加圧ローラとを
有している。定着ローラは中空状に形成され、この定着
ローラの中心軸上には、発熱体が保持手段により保持さ
れている。発熱体は、例えば、ハロゲンランプなどの管
状発熱ヒータより構成され、所定の電圧が印加されるこ
とにより発熱するものである。このハロゲンランプは定
着ローラの中心軸に位置しているため、ハロゲンランプ
から発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射され、
定着ローラの外壁の温度分布は円周方向において均一と
なる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適した温
度(例えば、150〜200℃)になるまで加熱され
る。この状態で定着ローラと加圧ローラは圧接しながら
互いに逆方向へ回転し、トナーが付着したシートを挟持
する。定着ローラと加圧ローラとの圧接部(以下、ニッ
プ部という)において、シート上のトナーは定着ローラ
の熱により溶解し、両ローラから作用する圧力によりシ
ートに定着される。トナーが定着した後、定着ローラお
よび加圧ローラの回転に伴い、シートは、排紙ローラに
よって搬送され、排紙トレイ上に排出される。
【0003】ところで、ハロゲンランプなどから構成さ
れる発熱体を備えた上記定着装置においては、ハロゲン
ランプからの輻射熱を利用して定着ローラを加熱するた
め、電源を投入した後、定着ローラの温度が定着に適し
た所定温度に達するまでの時間(以下、「ウォームアッ
プタイム」という)に、比較的長時間を要していた。そ
の間、使用者は複写機を使用することができず、長時間
の待機を強いられるという問題があった。
【0004】そこで、上記のようなハロゲンランプ方式
の定着装置において、定着ローラと加圧ローラとのニッ
プ部のシート搬送方向の上流側に設けられたシート案内
板を板状発熱体で加熱し、シートに予熱を与えるように
したものが知られている(特開昭59−211073号
公報参照)。このようにすれば、定着ローラの設定表面
温度を下げることが可能となり、ウォームアップタイム
の短縮を図ることができる。
【0005】しかし、ウォームアップタイムの短縮を図
ってユーザの操作性を向上すべく、別途、新たに加熱源
として板状発熱体を設けたのでは、かえって定着装置に
おける消費電力が増大し、省エネルギ化に反するばかり
でなく、設置するためのスペースが必要となり複写機な
どの装置本体の小型化を妨げる要因の一つになるという
問題が生じていた。このように、複写機などの商品の価
値を高めるためには、装置のコンパクト化と共に、定着
装置の省エネルギ化(低消費電力化)と、ユーザの操作
性向上(クイックプリント)との両立を図ることが一層
注目され重視されてきている。
【0006】かかる要請に応える装置として、特開昭5
4−39645号公報に示されるように、加熱源として
高周波誘導を利用した誘導加熱方式の定着装置が提案さ
れている。この誘導加熱定着装置は、金属導体からなる
中空の定着ローラの内部にコイルが同心状に配置されて
おり、このコイルに高周波電流を流して生じた高周波磁
界により定着ローラに誘導渦電流を発生させ、定着ロー
ラ自体の表皮抵抗によって定着ローラそのものをジュー
ル発熱させるようになっている。このように、定着ロー
ラの内部にコイルを配置できるので定着装置をコンパク
トに構成することができると共に、電気−熱変換効率が
きわめて向上するため、ウォームアップタイムの短縮化
が可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記誘
導加熱方式の定着装置にあっては、加熱効率が良好であ
るとは言え、搬送されるトナー画像が形成されたシート
を加熱できる部位は、定着ローラと加圧ローラとで挟ま
れて形成される前記ニップ部のみなので、集中して加熱
するために定着ローラをかなり高温に維持しなければな
らず、そのためにウォームアップにムダな時間を要する
ばかりか、例えば電子写真式の複写機などの装置内部の
温度上昇を引き起こし、他の部品に悪影響を及ぼすこと
となるという問題があった。
【0008】特に、定着ローラの内部に配置された磁束
発生用のコイルの自己発熱、および当該定着ローラの内
面への熱放射のために、コイル周辺の温度上昇が大き
く、そのため高温での耐熱性に優れた材料を周辺部材と
して用いる必要があり、コスト高となってしまってい
た。
【0009】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、装置のコ
ンパクト化を妨げることなく、効率的に加熱することに
より定着温度を下げ得る誘導加熱定着装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、請求項毎に次のように特定される。請求項
1に記載の発明は、誘導電流により発熱する加熱部材
と、当該加熱部材に対し圧接して配置される加圧部材
と、前記加熱部材に供給するための磁束を発生させるた
めの誘導コイルとを有し、前記加熱部材と前記加圧部材
との間の圧接部に向けて搬送されるシートの上に形成さ
れたトナー像をシートへ定着する誘導加熱定着装置にお
いて、前記圧接部のシート搬送方向の上流側に、前記誘
導コイルにより誘起される誘導電流によって発熱して当
該圧接部に送り込まれるシートを予め加熱する予備加熱
部材を設けたことを特徴とする。
【0011】このように特定された発明にあっては、誘
導コイルによって加熱部材と同時に予備加熱部材が発熱
し、これにより、別途、新たに加熱源を設けることな
く、コンパクトな構成で予備加熱を行うことができる。
したがって、シート上のトナーの加熱時間が長くなるた
め、定着温度を下げることが可能となり、無駄な放熱を
なくして効率的な加熱を行い、一層のウォームアップタ
イムの短縮が図れると共に、定着性の良好な画像が得ら
れる。しかも、定着温度を下げることにより、周辺部品
の耐熱性を必要以上に設定しなくてもよいため、部品コ
ストの大幅な低減が図られる。また、誘導コイルにより
発生する磁束の漏れ磁束などを積極的に利用すべく、予
備加熱部材に吸収するため、周辺外部への電磁放射ノイ
ズが低減される。
【0012】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の誘導加熱定着装置において、前記予備加熱部材
は、シート搬送方向に直交する方向のシート幅寸法以上
の幅寸法を有する金属板であることを特徴とする。この
ように特定された発明にあっては、きわめて少ない空間
を利用して、しかもシートの全域に均一な予備加熱が行
われる。
【0013】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の誘導加熱定着装置において、前記予備加熱部材の
搬送されるシートに対向する部位は、黒色を呈すること
を特徴とする。このように特定された発明にあっては、
予備加熱部材からシートへの熱伝達が一層効率良く行わ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0015】《実施の形態1》図1は、本発明の実施の
形態1に係る誘導加熱定着装置を概略で示す断面図、図
2は、同実施の形態1に係る誘導加熱定着装置の外観
図、図3は、同実施の形態1に係る誘導加熱定着装置の
予備加熱原理を説明する図である。
【0016】図1に示すように、プリンタなどに組み込
まれた誘導加熱定着装置は、矢印a方向に回転駆動可能
に設けられた加熱部材としての定着ローラ10と、当該
定着ローラ10に圧接するように設けられ定着ローラ1
0の回転に伴って従動回転する加圧部材としての加圧ロ
ーラ11とを有する。
【0017】定着ローラ10は、導電体の中空パイプで
あり、その内部には、当該定着ローラ10に誘導電流
(渦電流)を発生させるためのコイル・アセンブリ12
が配設されている。
【0018】コイル・アセンブリ12は、磁性材からな
るコア23と、コア23を挿入するための通孔15が形
成されたボビン24と、このボビン24の周囲に銅線2
1を一方向に複数回巻いて形成される誘導コイル22と
を有する。ここで、コア23は、誘導コイル22の銅線
21と直交するように配置され磁路を形成している。コ
イル22としては、表面に融着層と絶縁層を持つ単一ま
たはリッツ銅線を用いることが好ましい。コア23は、
磁性材からなり、例えば、フェライトコアまたは積層コ
アからなる。また、ボビン24は、コア23と誘導コイ
ル22とを絶縁する絶縁部として機能する。
【0019】このコイル・アセンブリ12は、ボビン2
4とは別体で2分割に形成されたホルダ14内に、外部
に露呈しないように収納される。このようにして、コイ
ル・アセンブリ12は、ホルダ14により囲繞されるよ
うにして保持され、全体としてホルダユニット13を構
成している。
【0020】定着ローラ10は、その両端に軸受部が形
成され、図示しない定着ユニットフレームに回転自在に
取り付けられている。さらに、定着ローラ10は、その
片端に図示しない駆動ギアが固定され、この駆動ギアに
接続されたモータなどの図示しない駆動源によって回転
駆動される。また、ホルダ14は、定着ユニットフレー
ムに固定されて非回転となっており、定着ローラ10の
内周面との間に所定寸法の隙間を隔ててローラ10内部
に収納されている。
【0021】未定着のトナー像が転写されているトナー
担持体つまりシートSは、図中矢印bで示すように左方
向から搬送され、定着ローラ10と加圧ローラ11との
間の圧接部としてのニップ部nに向けて送り込まれる。
シートSは、加熱された定着ローラ10の熱と、両ロー
ラ10、11から作用する圧力とが加えられながら、ニ
ップ部nを搬送される。これにより、未定着トナーの最
終的な定着が行われて、シートS上には定着トナー像が
形成される。ニップ部nを通過したシートSは、定着ロ
ーラ10の曲率によって当該定着ローラ10から自然に
分離し、あるいは、先端部が定着ローラ10の表面に摺
接するように設けられた図示しない分離爪によって定着
ローラ10から強制的に分離され、図中右方向に搬送さ
れる。そして、このシートSは、図示しない排紙ローラ
によって搬送され、排紙トレイ上に排出される。
【0022】定着ローラ10の略上方には、当該定着ロ
ーラ10の温度を検出する温度センサ16が設けられて
おり、この温度センサ16は、定着ローラ10の表面に
圧接している。温度センサ16は、例えば、サーミスタ
より構成され、このサーミスタ16で定着ローラ10の
温度を検出しつつ、定着ローラ10の温度が最適温度と
なるように誘導コイル22への通電が制御される。
【0023】また、定着ローラ10の略上方にはさら
に、温度異常上昇時の安全機構として、図示しないサー
モスタットが設けられる。このサーモスタットは、定着
ローラ10の表面に圧接しており、予め設定された温度
になると接点を開放して誘導コイル22への通電を切断
し、定着ローラ10が所定温度以上の高温となることを
防止している。
【0024】加圧ローラ11の軸芯の周囲には、表面離
型性耐熱ゴム層であるシリコンゴム層19が形成されて
いる。なお、前記ホルダ14は耐熱絶縁性エンジニアリ
ング・プラスチックから形成され、前記軸受部や分離爪
は、耐熱摺動性エンジニアリング・プラスチックなどか
ら形成されている。
【0025】定着ローラ10は、鉄、ステンレス合金
管、ニッケル、炭素鋼管あるいはアルミニウム合金管な
どの金属材料から形成され、その外周面にフッ素樹脂を
コーティングして、表面に耐熱性の離型層が形成されて
いる。
【0026】本実施の形態では、定着ローラ10は、S
US304のような非磁性ステンレスやニッケルのよう
な比透磁率の比較的低い材料を使用することがさらに好
ましい。これは、定着ローラ10に誘導コイル22によ
り渦電流を誘起させて加熱する場合には一般的に磁性材
料が使用されるが、定着ローラ10の昇温の速さという
観点からすれば必ずしも磁性材料の方が良い結果が得ら
れるとは限らず、非磁性ステンレスやニッケルなどを用
いても定着ローラ10を十分に誘導加熱させ得るからで
あり、本発明は、このような材料を定着ローラ10に用
いることによって生じる漏れ磁束を、積極的に有効利用
したものである。
【0027】そして、図1および図2に示すように、本
実施の形態では、特に、定着ローラ10と加圧ローラ1
1との間のニップ部nのシート搬送方向の上流側(図中
左側)に、予備加熱部材30が設けられている。この予
備加熱部材30は、シート搬送方向に直交する方向のシ
ート幅寸法以上の幅寸法を有しており、図3に示すよう
に定着ローラ10内部の誘導コイル22により発生する
磁束が外部へ漏れ、この漏れ磁束を受けることにより定
着ローラ10と同様に渦電流損やヒステリシス損で発熱
する金属板(例えば、鉄やSUS430など)からな
る。これにより、きわめて少ない空間を利用して、しか
もシートSの全域に均一な予備加熱を行うことが可能と
なる。
【0028】ここで、予備加熱部材30は、強磁性材料
(例えば鉄をベースにした材料、電気亜鉛めっき鋼板
(SECC)など)であれば、殆んど磁束を吸収するた
め、外部への漏れを少なくでき、装置内部部品への影響
を防止することができると共に、磁束を漏れなく効率的
に利用できるので、より好ましい。
【0029】予備加熱部材30は、定着ローラ10の表
面から所定距離だけ離間し、その一部を覆うようにして
配置される円弧面部31と、これに連設され下方ガイド
板33の上を搬送されるシートSの上方に所定距離だけ
離間し、下方ガイド板33に対向して配置される板状部
32とから構成される。円弧面部31は、定着ローラ1
0をなるべく広く覆うように配置され、また、可能な限
り定着ローラ10の表面との距離を小さくすることで誘
導磁束発生部からの距離も短くなると共に、発熱部の熱
容量も小さくでき、より速く昇温できる。
【0030】予備加熱部材30の板状部32は、自己発
熱する円弧面部31から伝熱することによって主に加熱
される。また、シートSへの熱伝達効率をより良くする
ため、板状部32の搬送されるシートSに対向する部位
である下面32aは、放射率の良い黒色を呈しているの
が好ましい。この黒色は、例えば塗装により着色され
る。なお、予備加熱部材30は、トナーを軟化させる例
えば100〜130℃に加熱されるが、この温度は予備
加熱部材30を構成する金属板の材質や厚みなどにより
適宜設定することができる。
【0031】上記のように予備加熱部材30を設置し、
誘導コイル22に高周波電流を通電すると、図3に示し
たような磁束が発生し、定着ローラ10に誘導電流が生
じて発熱すると共に、この誘導コイル22により発生す
る磁束の一部が定着ローラ10の外部へ漏れ、この漏れ
磁束を受ける予備加熱部材30の円弧面部31に同様に
誘導電流が生じて発熱する。この熱は板状部32に伝熱
され、ニップ部nに送り込まれるシートSを予め加熱す
る。トナー像が形成されているシートSは、このように
予備加熱された状態で図中矢印bで示すように左方向か
ら搬送され、定着ローラ10の熱と、両ローラ10、1
1から作用する圧力とが加えられることにより、最終的
に未定着トナーが定着されシートS上には定着トナー像
が形成される。
【0032】このように本実施の形態によれば、定着ロ
ーラ10を加熱するための誘導コイル12と、そこから
発生した漏れ磁束を受けて加熱される予備加熱部材30
とを備え、定着ローラ10と同時に予備加熱部材30を
加熱するようにしたので、別途、新たに加熱源を設ける
ことなく、コンパクトな構成で予備加熱を行うことがで
きる。
【0033】したがって、ニップ部nにおける定着ロー
ラ10による加熱だけではなくなってシート上のトナー
の加熱時間が長くなるため、定着温度を下げることが可
能となり、無駄な放熱をなくして効率的な加熱を行い、
一層のウォームアップタイムの短縮が図れると共に、定
着性の良好な画像が得られる。しかも、定着温度を下げ
ることにより、周辺部品の耐熱性を必要以上に設定しな
くてもよいため、部品コストの大幅な低減を図ることが
できる。
【0034】また、誘導コイル12により発生する磁束
の漏れ磁束を積極的に利用するため、定着ローラ10の
外部への電磁放射ノイズを低減することができる。
【0035】《実施の形態2》図4は、本発明の実施の
形態2に係る誘導加熱定着装置を概略で示す断面図であ
り、実施の形態1と共通している部材には同一の符号を
付し、その説明は省略する。この実施の形態2では、実
施の形態1の定着ローラ10に代えて、加熱部材とし
て、可撓性を有する薄肉の金属スリーブ50を使用して
いる点で、実施の形態1と相違している。
【0036】図4に示すように、この誘導加熱定着装置
は、定着ユニットフレームに固定された非回転のホルダ
ユニット13と、矢印c方向に回転可能に設けられホル
ダユニット13に圧接する加圧ローラ51と、当該加圧
ローラ51とホルダユニット13との間に挟持され加圧
ローラ51の回転に伴って従動回転する金属スリーブ5
0とを有する。
【0037】金属スリーブ50は、ニッケルなどの導電
性磁性部材から形成され、その外周面にフッ素樹脂をコ
ーティングして、表面に耐熱性の離型層が形成されてい
る。金属スリーブ50の肉厚は、20μm〜60μmで
ある。
【0038】金属スリーブ50の内部には、当該金属ス
リーブ50に誘導電流(渦電流)を発生させるためのコ
イル・アセンブリ12が、ホルダ14に保持されて配設
されている。
【0039】金属スリーブ50を用いた定着装置では、
当該金属スリーブ50の内周面にホルダユニット13が
押し当てられるため、ホルダ14は、加圧ローラ51と
の圧接に耐え得る機械的強度を確保すべく、ある程度の
厚み(例えば、樹脂である場合には1mm以上)に形成
する必要がある。その一方、ニップ部では金属スリーブ
50とホルダ14とが接触して相対的に摺動するという
構成上、定着ローラ10の場合のように、円滑な回転を
確保する観点から組立時において当該定着ローラ10と
ホルダ14とのクリアランスを保つ必要はない。
【0040】図4に示すように、予備加熱部材30の板
状部32は、上記実施の形態1と同様に、シートSへの
熱伝達効率をより良くするため板状部32の下面32a
は黒色を呈しており、これに加えて、逆にそれと反対側
の面に、予備加熱部材30の全体に亘って、例えばシリ
コン発泡ゴムのような熱伝導率が低く、熱容量の小さい
耐熱部材52が配置され、発生した熱を無駄なくシート
Sへ伝えることができるようになっている。
【0041】この実施の形態2によっても、上記実施の
形態1と同様の効果を奏することができる。なお、上記
のような耐熱部材52を実施の形態1にも設置できるこ
とは勿論である。
【0042】《実施の形態3》図5は、本発明の実施の
形態3に係る誘導加熱定着装置を発生する磁束と共に概
略で示す断面図、図6は、同実施の形態3に係る誘導加
熱定着装置のコイルの配置状態を示す外観図であり、実
施の形態1と共通している部材には同一の符号を付し、
その説明は省略する。
【0043】この実施の形態3では、実施の形態1のコ
イル・アセンブリ12に代えて、定着ローラ10の外部
に設けられた誘導コイル60を使用している点で、実施
の形態1と相違している。この誘導コイル60は、定着
ローラ10の外表面に沿うように、円弧面状をなす扁平
な形状を呈しており、定着ローラ10の表面から所定の
距離に配置される。一方、予備加熱部材30の円弧面部
31は、前記誘導コイル60の外側に、例えば耐熱絶縁
性部材を介し、誘導コイル60を覆うようにして配置さ
れる。
【0044】図5に示すように、誘導コイル60が定着
ローラ10の外部に設けられているので、予備加熱部材
30の円弧面部31は、定着ローラ10と同様に、誘導
コイル60により発生する磁束により直接誘導電流が誘
起され、加熱される。したがって、この実施の形態3で
は、定着ローラ10の内部からの漏れ磁束を使用しない
ため、定着ローラ10の材料として例えば強磁性材料を
使用することが可能となっている。
【0045】この実施の形態3によっても、上記実施の
形態1と同様な効果を奏することができる。なお、誘導
コイル60の周方向成分をなす部位60aは、定着ロー
ラ10の軸方向の温度分布を均一化させるために、図6
に示すように、定着ローラ10の軸方向外方に突出する
ように配置するのが好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、請求
項毎に次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明
では、圧接部のシート搬送方向の上流側に、誘導コイル
により誘起される誘導電流によって発熱して当該圧接部
に送り込まれるシートを予め加熱する予備加熱部材を設
けたので、別途、新たに加熱源を設けることなく、コン
パクトな構成で予備加熱を行うことができる。
【0047】したがって、シート上のトナーの加熱時間
が長くなるため、定着温度を下げることが可能となり、
無駄な放熱をなくして効率的な加熱を行い、一層のウォ
ームアップタイムの短縮が図れると共に、定着性の良好
な画像が得られる。しかも、定着温度を下げることによ
り、周辺部品の耐熱性を必要以上に設定しなくてもよい
ため、部品コストの大幅な低減を図ることができる。
【0048】また、誘導コイルにより発生する磁束の漏
れ磁束などを積極的に利用すべく、予備加熱部材に吸収
するため、周辺外部への電磁放射ノイズを低減すること
ができる。
【0049】請求項2に記載の発明では、予備加熱部材
は、シート搬送方向に直交する方向のシート幅寸法以上
の幅寸法を有する金属板からなるので、きわめて少ない
空間を利用して、しかもシートの全域に均一な予備加熱
を行うことができる。
【0050】請求項3に記載の発明では、予備加熱部材
の搬送されるシートに対向する部位は黒色を呈するの
で、予備加熱部材からシートへの熱伝達を一層効率良く
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る誘導加熱定着装
置を概略で示す断面図である。
【図2】 同実施の形態1に係る誘導加熱定着装置の外
観図である。
【図3】 同実施の形態1に係る誘導加熱定着装置の予
備加熱原理を説明する図である。
【図4】 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱定着装
置を概略で示す断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱定着装
置を発生する磁束と共に概略で示す断面図である。
【図6】 同実施の形態3に係る誘導加熱定着装置のコ
イルの配置状態を示す外観図である。
【符号の説明】
10…定着ローラ(加熱部材) 11,51…加圧ローラ(加圧部材) 14…ホルダ 22,60…誘導コイル 23…コア 24…ボビン 30…予備加熱部材 31…円弧面部 32…板状部 32a…予備加熱部材の搬送されるシートに対向する部
位(下面) 50…金属スリーブ(加熱部材) S…シート n…圧接部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導電流により発熱する加熱部材と、当
    該加熱部材に対し圧接して配置される加圧部材と、前記
    加熱部材に供給するための磁束を発生させるための誘導
    コイルとを有し、前記加熱部材と前記加圧部材との間の
    圧接部に向けて搬送されるシートの上に形成されたトナ
    ー像をシートへ定着する誘導加熱定着装置において、 前記圧接部のシート搬送方向の上流側に、前記誘導コイ
    ルにより誘起される誘導電流によって発熱して当該圧接
    部に送り込まれるシートを予め加熱する予備加熱部材を
    設けたことを特徴とする誘導加熱定着装置。
  2. 【請求項2】 前記予備加熱部材は、シート搬送方向に
    直交する方向のシート幅寸法以上の幅寸法を有する金属
    板からなることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱
    定着装置。
  3. 【請求項3】 前記予備加熱部材の搬送されるシートに
    対向する部位は、黒色を呈することを特徴とする請求項
    1に記載の誘導加熱定着装置。
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