JPH09325629A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JPH09325629A
JPH09325629A JP8160603A JP16060396A JPH09325629A JP H09325629 A JPH09325629 A JP H09325629A JP 8160603 A JP8160603 A JP 8160603A JP 16060396 A JP16060396 A JP 16060396A JP H09325629 A JPH09325629 A JP H09325629A
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JP
Japan
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heating device
heat
electromagnetic induction
image
heating
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JP8160603A
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English (en)
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Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
Hideo Nanataki
秀夫 七瀧
Tetsuya Sano
哲也 佐野
Toru Saito
齋藤  亨
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2064Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2053Structural details of heat elements, e.g. structure of roller or belt, eddy current, induction heating

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導加熱方式の加熱装置に関して、電磁
誘導発熱性部材部分に効率よく磁束を供給して入力電力
を有効に利用し装置の発熱効率を向上させること。 【解決手段】 電磁誘導発熱性部材10と、該電磁誘導
発熱性部材に磁場を入れて発熱させる磁場発生手段15
を有する第1部材と、該第1部材に直接あるいは他部材
を挟んで相互圧接してニップ部Nを形成する第2部材を
有し、該ニップ部に導入し挟持搬送させた被加熱材Pに
電磁誘導発熱性部材10の発熱で熱エネルギーを付与す
る加熱装置であり、第1部材側に金属の加圧力保持部材
22を有し、該加圧力保持部材22を磁場発生手段15
が発生する磁場からシールドするための磁気シールド部
材23を有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁(磁気)誘導
加熱方式の加熱装置、及び該加熱装置を像加熱装置とし
て備えた電子写真装置・静電記録装置などの画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材(画像担持
体)に加熱定着させる像加熱装置(定着装置)を例にし
て説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱
定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く
用いられていた。近時はフィルム加熱方式の装置が実用
化されている。また電磁誘導加熱方式の装置も提案され
ている。
【0004】a)熱ローラ方式の定着装置 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、該ローラ対を回転させ、該
ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部に画像定着す
べき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を導入
して挟持搬送させて、定着ローラの熱と、定着ニップ部
の加圧力にて未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着
させるものである。
【0005】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンヒータを挿入配設してあり、ハロゲンヒー
タの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンヒータへの通電が制御されて温調さ
れる。
【0006】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行なう画像形成装置の定着装置としては、
被記録材とトナー層との界面まで十分に加熱しないと定
着不良が発生するので、定着ローラの芯金を高い熱容量
を有するものにし、またその芯金外周にトナー画像を包
み込んで均一に溶融するためのゴム弾性層を具備させ、
そのゴム弾性層を介してトナー画像の加熱を行なってい
る。また加圧ローラ内にも熱源を具備させて加圧ローラ
も加熱・温調する構成にしたものもある。
【0007】しかし、熱ローラ方式の定着装置は画像形
成装置の電源をオンにして同時に定着装置の熱源である
ハロゲンヒータに通電を開始しても、定着ローラ等の熱
容量が大きく、定着ローラ等が冷え切っている状態時か
ら所定の定着可能温度に立ち上がるまでにはかなりの待
ち時間(ウエイトタイム)を要し、クイックスタート性
に欠ける。また画像形成装置のスタンバイ状態時(非画
像出力時)も何時でも画像形成動作が実行できるように
ハロゲンヒータに通電して定着ローラを所定に温調状態
に維持させておく必要があり、電力消費量が大きい等の
問題があった。
【0008】またハロゲンヒータを熱源とするものは一
旦は光にエネルギーを変換しているため、効率が悪い。
【0009】また、上述のフルカラーの画像形成装置の
定着装置のように特に熱容量の大きな定着ローラや加圧
ローラを用いるものにおいては、温調とローラ表面の昇
温とに遅延が発生するため、定着不良や光沢ムラやオフ
セット等の問題が発生していた。
【0010】b)フィルム加熱方式の定着装置 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0011】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成さ
せ、該ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像定
着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材を
導入してフィルムと一緒に挟持搬送させることでニップ
部においてセラミックヒータの熱をフィルムを介して被
記録材に与え、またニップ部の加圧力にて未定着トナー
画像を被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0012】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムとして低熱容量の部材を用い
てオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画
像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミッ
クヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態に
すればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行
可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート
性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0013】ただ、大きな熱量が要求されるフルカラー
画像形成装置や高速機種用の定着装置としては熱量的に
難点がある。
【0014】c)電磁誘導加熱方式の定着装置 特公平5−9027号公報には、磁束により定着ローラ
に渦電流を発生させジュール熱によって発熱させる誘導
加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電流の発
生を利用することで直接定着ローラを発熱させることが
できて、ハロゲンヒータを熱源として用いた熱ローラ方
式の定着装置よりも消費エネルギーの効率アップが達成
できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来知られる
種々の加熱方式の加熱装置のうちで特に電磁誘導加熱方
式の装置の改善に係る。
【0016】上述の特公平5−9027号公報の電磁誘
導加熱方式の装置では円筒体である定着ローラに磁場発
生手段の磁場で渦電流を発生させジュール熱を発生させ
ると、磁場発生手段である励磁コイル、励磁鉄心(コ
ア)が昇温して磁束の量が減ってしまい発熱が不安定と
なる。またローラ内部への放熱により熱効率も十分でな
い。
【0017】熱容量の小さい電磁誘導発熱性フィルムを
利用して、電磁誘導加熱により該フィルムの電磁誘導発
熱層を発熱させる方式もあるが、加圧部材との間で被加
熱材を挟持搬送させて被加熱材を加熱するための適正な
ニップ部を形成し、そのニップ形状を長時間維持させる
ことが難しかった。
【0018】本発明の目的は電磁誘導加熱方式の加熱装
置に関して、電磁誘導発熱性部材部分に効率よく磁束を
供給して入力電力を有効に利用し装置の発熱効率を向上
させること、被加熱材加熱ニップ部の長手方向に沿う適
切な加圧力分布を得て適正なニップ形状を形成し、かつ
耐久によるニップ形状の変化を最小に抑えてニップ部を
挟持搬送される被加熱材に常に均一・十分な熱エネルギ
ーを供給することにより、低消費電力で、ウェイトタイ
ムの短縮化(クイックスタート性)を可能にし、画像形
成装置の像加熱装置にあってはフルカラー画像のような
トナー量の多い画像に対しても高画質を維持して、なお
かつ高速化にも対応できる装置を安価に提供することに
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0020】(1)電磁誘導発熱性部材と、該電磁誘導
発熱性部材に磁場を入れて発熱させる磁場発生手段を有
する第1部材と、該第1部材に直接あるいは他部材を挟
んで相互圧接してニップ部を形成する第2部材を有し、
該ニップ部に導入し挟持搬送させた被加熱材に電磁誘導
発熱性部材の発熱で熱エネルギーを付与する加熱装置で
あり、第1部材側に金属の加圧力保持部材を有し、該加
圧力保持部材を磁場発生手段が発生する磁場からシール
ドするための磁気シールド部材を有することを特徴とす
る加熱装置。
【0021】(2)前記(1)に記載の加熱装置におい
て、電磁誘導発熱性部材が回転体もしくは走行体である
ことを特徴とする加熱装置。
【0022】(3)前記(1)に記載の加熱装置におい
て、電磁誘導発熱性部材が固定の部材であることを特徴
とする加熱装置。
【0023】(4)前記(1)ないし(3)の何れか1
つに記載の加熱装置において、磁場発生手段は交番磁場
を発生させる励磁コイルを含むことを特徴とする加熱装
置。
【0024】(5)前記(1)ないし(3)の何れか1
つに記載の加熱装置において、磁場発生手段は交番磁場
を発生させる励磁コイルを含み、加圧力保持部材と該励
磁コイルの間に磁気シールド部材を有することを特徴と
する加熱装置。
【0025】(6)前記(1)ないし(5)の何れか1
つに記載の加熱装置において、磁気シールド部材が非磁
性で良導電の金属部材であることを特徴とする加熱装
置。
【0026】(7)前記(6)に記載の加熱装置におい
て、磁気シールド部材である非磁性で良導電の金属部材
が、アルムニウムまたは銅または銀または金であるか、
またはアルムニウム・銅・銀・金の少なくとも1つを含
有する合金からなることを特徴とする加熱装置。
【0027】(8)前記(1)ないし(7)の何れか1
つに記載の加熱装置において、加圧力保持部材の幅をW
S 、磁気シールド部材の幅をWM としたとき、WM ≧W
S を満足することを特徴とする加熱装置。
【0028】(9)前記(1)ないし(8)の何れか1
つに記載の加熱装置において、磁気シールド部材の厚さ
をHM としたとき、HM ≧0.5「mm」を満足するこ
とを特徴とする加熱装置。
【0029】(10)前記(1)ないし(9)の何れか
1つに記載の加熱装置において、磁気シールド部材と磁
場発生手段の間の距離をHI としたとき、HI ≧1「m
m」を満足することを特徴とする加熱装置。
【0030】(11)前記(10)に記載の加熱装置に
おいて、磁気シールド部材と磁場発生手段の間に絶縁部
材を介在させて距離HI を保持させたことを特徴とする
加熱装置。
【0031】(12)前記(1)ないし(11)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、磁気シールド部材の
長さをLM 、磁場発生手段の長さをLC とすると、LM
>LC を満足することを特徴とする加熱装置。
【0032】(13)前記(1)ないし(12)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、磁気シールド部材の
厚さが長手方向で変化していることを特徴とする加熱装
置。
【0033】(14)前記(13)に記載の加熱装置に
おいて、磁気シールド部材の厚さが長手方向の端部から
中央部に向かって大きくなっている部分を有することを
特徴とする加熱装置。
【0034】(15)前記(11)ないし(14)の何
れか1つに記載の加熱装置において、絶縁部材の厚さが
長手方向で変化していることを特徴とする加熱装置。
【0035】(16)前記(15)に記載の加熱装置に
おいて、絶縁部材の厚さが長手方向の端部から中央部に
向かって大きくなっている部分を有することを特徴とす
る加熱装置。
【0036】(17)前記(1)ないし(16)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材
は回転されるエンドレスフィルム部材あるいは走行され
る有端フィルム部材であり、第1部材側である内側から
第2部材側である外側に順に少なくとも電磁誘導発熱
層、弾性層、離型層で構成されている積層体であること
を特徴とする加熱装置。
【0037】(18)前記(1)ないし(16)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材
は回転されるエンドレスフィルム部材あるいは走行され
る有端フィルム部材であり、第1部材側である内側から
第2部材側である外側に順に少なくとも断熱層、電磁誘
導発熱層、弾性層、離型層で構成されている積層体であ
ることを特徴とする加熱装置。
【0038】(19)前記(1)ないし(16)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材
は回転されるエンドレスフィルム部材あるいは走行され
る有端フィルム部材であり、第1部材側である内側から
第2部材側である外側に順に少なくとも電磁誘導発熱
層、離型層で構成されている積層体であることを特徴と
する加熱装置。
【0039】(21)前記(1)ないし(20)に記載
の加熱装置において、第2部材が回転加圧部材であるこ
とを特徴とする加熱装置。
【0040】(22)前記(1)、(3)ないし(2
0)に記載の加熱装置において、第2部材が回転加圧部
材であり、電磁誘導発熱性部材が回転体もしくは走行体
であり、第2部材の回転駆動により電磁誘導発熱性部材
が回転もしくは走行されることを特徴とする加熱装置。
【0041】(23)前記(1)、(3)ないし(1
6)に記載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材は
固定の部材であり、該固定の電磁誘導発熱性部材と第2
部材が耐熱性フィルムを介して相互圧接してニップ部を
形成していることを特徴とする加熱装置。
【0042】(24)前記(23)に記載の加熱装置に
おいて、ニップ部の耐熱性フィルムと第2部材間に被加
熱材が挟持搬送されることを特徴とする加熱装置。
【0043】(25)前記(23)または(24)に記
載の加熱装置において、第2部材が回転加圧部材である
ことを特徴とする加熱装置。
【0044】(26)前記(23)ないし(25)に記
載の加熱装置において、第2部材が回転加圧部材であ
り、耐熱性フィルムが回転体もしくは走行体であり、第
2部材の回転駆動により耐熱性フィルムが回転もしくは
走行されることを特徴とする加熱装置。
【0045】(27)前記(1)ないし(26)の何れ
か1つに記載の加熱装置において、被加熱材が画像を形
成担持させた画像担持体であり、装置が該画像を加熱処
理する像加熱装置であることを特徴とする加熱装置。
【0046】(28)前記(27)において、画像の加
熱処理が画像担持体に対する画像の定着処理であること
を特徴とする加熱装置。
【0047】(29)画像担持体に画像を形成する画像
形成手段と、画像担持体上に形成した画像を加熱処理す
る像加熱装置を備え、該像加熱装置が(1)ないし(2
7)の何れか1つに記載の加熱装置であることを特徴と
する画像形成装置。
【0048】(30)前記(29)において、画像の加
熱処理が画像担持体に対する画像の定着処理であること
を特徴とする画像形成装置。
【0049】〈作 用〉 1)第1部材側の金属の加圧力保持部材は磁気シールド
部材でシールドした装置構成にすることで、磁場発生手
段で発生した磁束が該加圧力保持部材に吸収されること
が抑えられて電磁誘導発熱性部材に効率よく磁束を供給
することができる。
【0050】2)磁気シールド部材はその幅WM を加圧
力保持部材の幅WS と同じかそれ以上の幅寸法WM ≧W
S に設定することで、磁気シールド部材の横から回り込
んだ磁束が加圧力保持部材に吸収されることによる装置
の発熱効率の低下を防止できる。
【0051】3)磁気シールド部材はその厚みHM をH
M ≧0.5[mm]に設定することで、磁束の一部が磁
気シールド部材を透過して加圧力保持部材に吸収される
ことによる装置の発熱効率の低下を防止できる。
【0052】4)磁気シールド部材と磁界発生手段とは
離間させ、その離間距離HI をHI≧1[mm]に設定
することで、磁気シールド部材と磁界発生手段とが近過
ぎることによる磁束の一部が磁気シールド部材に吸収さ
れることによる磁束損失を無視できるレベルすることが
でき装置の発熱効率の低下を防止できる。
【0053】5)磁気シールド部材はその長手寸法LM
磁場発生手段の長手寸法LC よりも長く設定(LM >L
C )することで、磁気シールド部材の長手端部側から回
り込んだ磁束が加圧力保持部材に吸収されることによる
装置の発熱効率の低下を防止できる。
【0054】6)磁気シールド部材と磁場発生手段の間
に絶縁部材を介在させることで両者間の電気絶縁がなさ
れるとともに、該絶縁部材をスペーサとして前記4)の
磁気シールド部材と磁界発生手段との所定の離間距離H
I を安定に確保・維持させることができる。
【0055】したがって、1)〜6)のような装置構成
を採ることにより、第1部材と第2部材との間で被加熱
材を挟持搬送させて被加熱材を加熱するためのニップ部
およびその近傍部に磁束分布を集中させて該部分の電磁
誘導発熱性部材部分に効率よく磁束を供給できて装置の
発熱効率を向上させ、.低消費電力、ウエイトタイム
の短縮化が可能、.被加熱材を高速にかつ所要十分に
加熱処理することが可能、.画像形成装置の像加熱装
置にあってはフルカラー画像のようなトナー量の多い画
像に対してもトナー画像を十分溶融することができて、
定着不良・光沢ムラ・オフセットなどの問題なく所要十
分な高画質の定着能力を保つたまま、クイックスタート
性・高速処理性を得ることが可能、等の効果が得られ
る。
【0056】7)磁気シールド部材や絶縁部材の長手方
向に沿う厚み調整によりニップ部の長手方向に沿う適切
な加圧力分布を得ることができて適正なニップ形状を形
成でき、また耐久によるニップ形状の変化を最小に抑え
ることができる。
【0057】これにより、電磁誘導発熱性部材が熱容量
の小さいフィルム部材であっても、前記1)〜6)のよ
うな構成を採ることによる装置の発熱効率向上効果等と
相まって、ニップ部を挟持搬送される被加熱材に常に均
一・十分な熱エネルギーを供給でき、高速対応、多重フ
ルカラートナー画像定着等において定着品質を確保する
ために加圧力をアップさせた装置設計とした場合にも十
分対応することができる。
【0058】
【発明の実施の形態】
〈第1の実施形態例〉(図1〜図8) (1)画像形成装置例 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真カラープリンタである。
【0059】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた電子写真感光体ドラム(像担持体)で
あり、矢示の反時計方向に所定のプロセススピード(周
速度)で回転駆動される。
【0060】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0061】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読取装置等の画像信号発
生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信
号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を
出力して回転感光体ドラム面を走査露光するもので、こ
の走査露光により回転感光体ドラム101面に走査露光
した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。1
09はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体
ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0062】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或は近接部)である
一次転写部T1において中間転写体ドラム105の面に
転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナー
画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ10
7により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。
【0063】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の、第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画
像、マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成
分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104C
が作動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、
黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像につい
て順次に実行され、中間転写体ドラム105面にイエロ
ートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像
・黒トナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転
写されて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナ
ー画像が合成形成される。
【0064】本例においては、トナーは低軟化物質を含
有させたものを用いている。
【0065】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或は近接して感光体ドラム1
01と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、
中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を
与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラム1
01側のトナー画像を該中間転写体ドラム105面側に
転写させる。
【0066】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、該回転中間転写体ド
ラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である
二次転写部T2において、該二次転写部T2に不図示の
給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録材P
の面に転写されていく。転写ローラ106は被記録材P
の背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間
転写体ドラム105面側から被記録材P側へ合成カラー
トナー画像を順次に一括転写する。
【0067】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置
(定着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加
熱定着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図
示の排紙トレーに排出される。定着装置100について
は次の(2)項で詳述する。
【0068】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108によ
り転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
接触状態に保持される。
【0069】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画
像の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105
に被記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0070】白黒画像などモノカラー画像のプリントモ
ードも実行できる。また両面画像プリントモード、或は
多重画像プリントモードも実行できる。
【0071】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対
するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリ
ントが出力される。
【0072】多重画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び
二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済み
の面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着装置
100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を受
けることで多重画像プリントが出力される。
【0073】(2)定着装置100 A)装置の全体的概略構成 図2は本例の定着装置100の要部の横断側面模型図、
図3は要部の正面模型図、図4は要部の縦断正面模型
図、図5は下側フィルムガイドと励磁コイルとコアの分
解斜視図である。
【0074】16aと16bは下側と上側の横長のフィ
ルムガイドであり、それぞれ横断面略半円弧状樋型の成
形部材である。開口面側を上向きとした下側フィルムガ
イド16aに、開口面側を下向きとした上側フィルムガ
イド16bを重ね合わせることにより、両者16a・1
6bで略円筒体が構成される。
【0075】15は磁場発生手段であり、横長の励磁コ
イル18とコア(励磁鉄芯)17からなり、下側フィル
ムガイド16aの内側に配設してある。
【0076】24は絶縁部材としての横長の絶縁板であ
り、磁場発生手段としての励磁コイル18とコア17を
内側に配設した下側フィルムガイド16aの上面開口部
にかぶせて配設してある。
【0077】22は加圧力保持部材としての金属製の横
長の剛体構造ステイであり、上記絶縁板24の上に磁気
シールド部材としての横長の磁気シールド板23を介し
て配設してある。
【0078】このように、磁場発生手段としての励磁コ
イル18・コア17、絶縁板24、磁気シールド板2
3、ステイ22を配設した下側フィルムガイド16aの
上に、開口面側を下向きにして上側フィルムガイド16
bを下側フィルムガイド16aとで略円筒体を構成させ
て重ね合わせる。絶縁板24の長手両縁部は下側と上側
のフィルムガイド16a・16bの突き合わせ縁部間に
挟まれる。
【0079】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の回転体とし
ての円筒状の定着フィルムであり、略円筒体を構成させ
て重ね合わせた上記の下側と上側のフィルムガイド16
a・16bにルーズに外嵌させてある。
【0080】21a・21bは左右の環状フランジ部材
であり、略円筒体を構成させて重ね合わせた上記の下側
と上側のフィルムガイド16a・16bの左右両端部に
外嵌させて位置固定して取りつけてあり、定着フィルム
10の端部を規制・保持するとともに、下側と上側のフ
ィルムガイド16a・16bをたが締めして結合状態に
保つ役目をする。
【0081】上記の下側フィルムガイド16a、磁場発
生手段15である励磁コイル18とコア17、絶縁板2
4、磁気シールド板23、ステイ22、上側フィルムガ
イド16b、定着フィルム10、左右の環状フランジ部
材21a・21bの組立て体が第1部材であり、これを
便宜上「加熱アセンブリ」と称す。
【0082】30は第2部材としての加圧部材である。
本例は弾性加圧ローラであり、芯金30aと、該芯金周
りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーン
ゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂等の耐熱性弾性材層30
bとで構成されており、本例装置の場合は該加圧ローラ
30をその芯金30aの両端部を装置の不図示の手前側
と奥側のシャーシー側板間に回転自由に軸受け保持させ
て配設してある。
【0083】この加圧ローラ30の上側に、上記の加熱
アセンブリを下側フィルムガイド16a側を下向きにし
て配設し、ステー22の両端部と装置シャーシ側のバネ
受け部材27a・27bとの間にそれぞれ加圧バネ25
a・25bを縮設することでステー22に押し下げ力を
作用させている。これにより磁気シールド板23、絶縁
板24を介して下側フィルムガイド16aおよびコア1
7が加圧されて下側フィルムガイド16aの下面と加圧
ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟んで圧接し
て定着ニップ部Nが形成される。
【0084】コア17の下面は下側フィルムガイド16
aの底板部を隔てて定着ニップ部Nに対応位置してい
る。上面は絶縁板24の下面に接している。
【0085】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおい
て下側フィルムガイド16aの下面に密着して摺動しな
がら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほ
ぼ対応した周速度をもって、両者で略円筒体をなす下側
及び上側のフィルムガイド16a・16bの外回りを回
転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0086】定着ニップ部Nにおける下側フィルムガイ
ド16aの下面と定着フィルム10の内面との相互摺動
摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nの下側フィ
ルムガイド16aの下面と定着フィルム10の内面との
間に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる、あるいは
下側フィルムガイド16aの下面を潤滑部材で被覆する
ようにすることもできる。
【0087】励磁コイル18には励磁回路28(図5)
を接続してある。この励磁回路28は20[kHz]か
ら500[kHz]の高周波をスイッチング電源で発生
できるようになっている。
【0088】励磁コイル18は励磁回路28から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。その交番磁束は磁性コア17に導かれて定着ニップ
部N及びその近傍に集中的に分布し、主として定着ニッ
プ部N及びその近傍において定着フィルム10の電磁誘
導発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導
発熱層の固有抵抗によって電磁誘導発熱層にジュール熱
(渦電流損)を発生させる。即ち定着フィルム10が電
磁誘導発熱する。この定着フィルム10の電磁誘導発熱
は交番磁束を集中的に分布させた定着ニップ部N及びそ
の近傍において集中的に生じて定着ニップ部Nが高効率
に加熱される。
【0089】この定着ニップ部Nの温度は、不図示の温
度検知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する
電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるよ
うに温調される。
【0090】26(図2)は加圧ローラ30の温度を検
知するサーミスタ等の温度センサーであり、本例におい
てはこの温度センサー26からの加圧ローラ30の温度
情報も考慮して定着ニップ部Nの温度を制御するように
している。
【0091】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10が下側及び上側
のフィルムガイド16a・16bの外回りを回転し、励
磁回路28から励磁コイル18への給電により上記のよ
うに定着フィルム10の電磁誘導発熱がなされて定着ニ
ップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態に
おいて、画像形成手段部から搬送された未定着トナー画
像tが形成された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フ
ィルム10と加圧ローラ30との間に画像面が上向き即
ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部N
において画像面が定着フィルム10の外面に密着して定
着フィルム10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送され
ていく。この定着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒
に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着フ
ィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の
未定着トナー画像tが加熱定着される。被記録材Pは定
着ニップ部Nを通過すると回転定着フィルム10の外面
から分離して排出搬送されていく。被記録材上の加熱定
着トナー画像は定着ニップ部通過後、冷却して永久固着
像となる。
【0092】定着フィルム10の長さLF (図3)と加
圧ローラ30の長さLR はフィルムエッジで加圧ローラ
に傷をつけてしまうことを防止するために、LF >LR
としてある。
【0093】定着フィルム10の回転に伴うフィルムガ
イド長手に沿う寄り移動は左右のフランジ部材21a・
21bで規制される。このフランジ部材21a・21b
は定着フィルム10に従動で回転する構成にしてもよ
い。
【0094】本例ではトナーtに低軟化物質を含有させ
たトナーを使用したため、定着装置にオフセット防止の
ためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を
含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗布
機構を設けてもよい。また定着ニップ部後に冷却部を設
けて冷却分離を行なってもよい。また、低軟化物質を含
有させたトナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分
離を行なってもよい。
【0095】B)磁場発生手段15 磁場発生手段15の励磁コイル18は絶縁被覆電線を複
数回所定形状に巻いて構成してある。コア17は高透磁
率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったト
ランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは
100[kHz]以上でも損失の少ないフェライトを用
いるのがよい。
【0096】本例においては、励磁コイル18は下側フ
ィルムガイド16aの内面形状に略対応させた舟形形状
のものにし、その中央部にコア17を配置してある。
【0097】C)フィルムガイド16a・16b 下側及び上側のフィルムガイド16a・16bは円筒状
の定着フィルム10の支持、定着フィルム回転時の搬送
安定性を図る役目をする。下側フィルムガイド16aは
定着ニップ部への加圧、磁場発生手段15の励磁コイル
18とコア17の支持の働きもし、磁束の通過を妨げな
い絶縁性の部材であり、高い加重に耐えられる、耐熱性
のある材料が用いられる。例えば、フェノール樹脂、フ
ッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹
脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹
脂などを選択するとよい。
【0098】上側フィルムガイド16bも同材料で構成
することができるこの上側フィルムガイド16bは省略
した装置構成にすることもできる。
【0099】D)磁気シールド板23 加圧力保持部材としてのステイ22はステンレス・鉄な
どの金属の曲げ強度の強い剛体構造部材がよい。しか
し、これらの材料は磁性材料であるため励磁コイル18
で発生した磁束を吸収してしまうので、定着フィルム1
0の発熱層に供給される磁束が減少し発熱効率が低下す
る。
【0100】そのため、ステイ22による磁束の吸収を
最小限に抑え、効率よく定着フィルム10の発熱層に磁
束を供給するために磁気シールド板23を設けている。
【0101】磁気シールド板23はAl・Cu・Ag・
Auなどの非磁性の良導電体、またはAl・Cu・Ag
・Auなどを含有した合金からなる非磁性の良導電体が
よい。良導電体としては体積抵抗率ρがρ≦3×10-8
[Ωm]の物質がよい。これは非磁性の良導電体は磁束
を跳ね返す効果があるためである。
【0102】.図2に示すようにステイ22と磁気シ
ールド板23の幅の関係は、ステイ22の幅をWS 、磁
気シールド板23の幅をWM とすると、 WM ≧WS の関係を満足するように設定する。これは、WM <WS
のときは、磁気シールド板23の横から回り込んだ磁束
がステイ22まで到達し、ステイ22にエネルギーが吸
収されるためである。
【0103】.磁気シールド板23の厚みHM につい
ては HM ≧0.5[mm]以上 がよい。HM <0.5[mm]では励磁コイル18で発
生した磁束の一部が磁気シールド板23を透過してしま
い、ステイ22に磁束が到達し、ステイ22にエネルギ
ーが吸収されるためである。
【0104】.磁気シールド板23と励磁コイル18
・コア17の間の距離HI については HI ≧1[mm] がよい。HI <1[mm]未満では距離が近すぎるため
に励磁コイル18から発生した磁束の一部が磁気シール
ド板23に吸収されてエネルギー損失となる。磁気シー
ルド板23を1[mm]以上離すことにより、磁気シー
ルド板23による損失が無視できるレベルになる。
【0105】以上のような構成を採ることにより、ステ
イ22や磁気シールド板23でのエネルギー損失が最小
限にとどめることができ、本来加熱すべき定着フィルム
10の発熱層に効率よく磁束を供給できる。
【0106】.磁気シールド板23と励磁コイル18
との長手寸法の関係は、磁気シールド板23の長さをL
M (図4)、励磁コイル18の長手寸法をLC とする
と、 LM >LC を満たすように設定する。これは励磁コイル18で発生
した磁束をステイ22に回り込ませないためである。
【0107】本例では磁気シールド板23を板形状にし
ているが、ステイ22に沿って凹形状にしたチャンネル
部材や、ステイ22を囲むように角管形状などのパイプ
部材等にしてもよい。
【0108】E)絶縁板24 絶縁板24は磁場発生手段15である励磁コイル18・
コア17と磁気シールド板23の間の電気絶縁を図って
いる。同時に、励磁コイル18・コア17と磁気シール
ド板23の間の前記距離HI を確保するスペーサ部材の
役目もしている。
【0109】絶縁板24の材料は、耐熱性の絶縁材がよ
く、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PP
S樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂などの
耐熱樹脂がよい。
【0110】励磁コイル17には高圧交流電流が流れる
ため、絶縁板24は磁気シールド板23との絶縁距離を
確保するように設計する。この際、絶縁距離が確保でき
ればよく板形状である必要はない。
【0111】F)定着フィルム10 図6は本例における定着フィルム10の層構成模型図で
ある。本例の定着フィルム10は、電磁誘導発熱性の定
着フィルムの基層となる金属フィルム等でできた発熱層
1と、その外面に積層した弾性層2と、更にその外面に
積層した離型層3の3層複合構造のものである。円筒状
の定着フィルム10において発熱層1が内面側であり、
離型層3が外面側である。前述したように、発熱層1に
交番磁束aが作用することで該発熱層1に渦電流bが発
生して該発熱層1が発熱する。その熱が弾性層2・離型
層3を介して定着ニップ部Nを加熱し、該定着ニップ部
Nに通紙される被加熱材としての被記録材を加熱してト
ナー画像の加熱定着がなされる。
【0112】.発熱層1 発熱層1は、非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルト−ニッケル合金等の強磁性体の金属が良い。
【0113】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200[μm]以下にすることが好ましい。表
皮深さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁
率μと固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0114】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収深
さを示しており、これより深いところでは電磁波の強度
は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネルギ
ーはこの深さまでで吸収されている(図8)。
【0115】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100
[μm]がよい。発熱層1の厚みが1[μm]よりも小
さいとほとんどの電磁エネルギーが吸収しきれないため
効率が悪くなる。また、発熱層が100[μm]を越え
ると剛性が高くなり過ぎ、また屈曲性が悪くなり、回転
体として使用するには現実的ではない。したがって、発
熱層1の厚みは1〜100[μm]が好ましい。
【0116】.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴムなどで耐熱性が良く、熱伝導率が良い材料
である。
【0117】弾性層2の厚さは10〜500[μm]が
好ましい。この弾性層2は定着画像品質を保証するため
に必要な厚さである。
【0118】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積にわたってベタ画像
が形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナ
ー層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱
ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に
光沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高
く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の
厚さとしては、10[μm]以下では被記録材あるいは
トナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発生して
しまう。また、1000[μm]以上の場合には弾性層
2の熱抵抗が大きくなりクイックスタートを実現するの
が難しくなる。より好ましくは弾性層2の厚みは50〜
500[μm]がよい。
【0119】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従し切れず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60°(JIS-A )以下、より好ましくは45°以下がよ
い。
【0120】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 6×10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・de
g.] がよい。
【0121】熱伝導率λが6×10-4[cal/cm・
sec・deg.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大
きく、定着フィルム10の表層(離型層3)における温
度上昇が遅くなる。
【0122】熱伝導率λが2×10-3[cal/cm・
sec・deg.]よりも大きい場合には、硬度が高く
なりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0123】よって、弾性層2の熱伝導率λは、6×1
-4〜2×10-3[cal/cm・sec・deg.]
がよい。より好ましくは、8×10-4〜1.5×10-3
[cal/cm・sec・deg.]がよい。
【0124】.離型層3 離型層3は、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂
シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PF
A、PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料
を選択することができる。
【0125】離型層3の厚さは1〜100[μm]が好
ましく、厚さが1[μm]よりも小さいと塗膜の塗ムラ
で離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足するとい
った問題が発生する。また、100[μm]を越えると
熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の離
型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効果がな
くなってしまう。
【0126】また図7に示すように、定着フィルム10
の層構成において、発熱層1の自由面側(発熱層1の弾
性層2側とは反対面側)に断熱層4を設けてもよい。
【0127】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0128】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00[μm]が好ましい。断熱層4の厚さが10[μ
m]よりも小さい場合には断熱効果が得られず、また、
耐久性も不足する。一方、1000[μm]を越えると
コア17及び励磁コイル18から発熱層1の距離が大き
くなり、磁束が十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0129】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルム10の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱
供給効率良くなる。よって、消費電力を抑えることがで
きる。
【0130】〈第2の実施形態例〉(図9) 本例は定着ニップ部Nの長手方向に対して均一な加圧を
可能にするものである。
【0131】前述したように、ステイ22の両端部をそ
れぞれ加圧バネ25a・25bで押し下げて加圧するこ
とで、磁気シールド板23、絶縁板24を介して下側フ
ィルムガイド16a・コア17を加圧して下側フィルム
ガイド16aの下面と加圧ローラ30の上面とを定着フ
ィルム10を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成さ
せている。このようにステイ22を両端から加圧すると
磁気シールド板23の両端が支点となって定着ニップ部
Nの長手中央部の加圧力が両端部に比べて小さくなる加
圧力分布形態になりやすい。
【0132】そこで本例は、図9の分解構成図に示す様
に、磁気シールド板23の長手に沿う厚さを両端部の厚
さtbよりも中央部の厚さtaを厚くしてクラウン形状
とすることにより、定着ニップ部Nの長手方向に対して
均一な加圧をするようにしたものである。他の定着装置
構成は第1の実施形態例の装置と同様である。
【0133】この場合、第1の実施形態例で示した磁気
シールド板23の効果即ちステイ22への磁束遮蔽によ
る装置の発熱効率の向上効果等を維持するために、磁気
シールド板23の厚さの一番薄いところ即ち本例におい
ては長手両端部の厚さtbを0.5[mm]とし、一番
厚いところ即ち長手中央部の厚さtaを1.5[mm]
とし、両端から中央へは2次曲線のクラウン形状として
いる。
【0134】クラウン形状を形成する際に、例えば、同
じ厚さのものも、曲げによりクラウン形状にする場合
や、型でクラウン形状にする場合は、長時間の加圧に対
して経時変化を起こし、初期に設定したクラウン形状か
ら変化してしまう。これに対し本例のように材料の厚さ
でクラウン形状を形成することにより、長時間の加圧に
対しても経時変化することなく初期に設定したクラウン
形状を維持することができる。よって、耐久性に優れた
構成である。
【0135】本例では磁気シールド板23のクラウン形
状を絶縁板24側で形成したが、クラウン形状はステイ
22側でもよく、また、絶縁板24側とステイ22側の
両側で形成してもよい。要は、磁気シールド板23の長
手方向の厚みを制御することにより定着ニップ部Nの長
手に沿う加圧力分布をコントロールするのが目的であ
り、形状を規定するものではない。
【0136】本例により、第1の実施形態例の効果に加
えて適正な定着ニップ部Nを確保でき、しかも、耐久に
よるニップ形状の変化を最小限にとどめることができ
る。
【0137】〈第3の実施形態例〉(図10) 本例は、図10の分解構成図に示す様に、磁気シールド
板23ではなく、絶縁板24についてその長手に沿う厚
さを両端部の厚さtdよりも中央部の厚さtcを厚くし
てクラウン形状とすることにより、定着ニップ部Nの長
手方向に対して均一な加圧をするようにしたものであ
る。他の定着装置構成は第1の実施形態例の装置と同様
である。
【0138】この場合、第1の実施形態例で示した磁気
シールド板23の効果を維持するために、絶縁板24の
厚さの一番薄いところ即ち本例においては長手両端部の
厚さtdを1[mm]とし、一番厚いところ即ち長手中
央部の厚さtcを2[mm]とし、両端から中央へは2
次曲線のクラウン形状としている。
【0139】絶縁板24の場合もクラウン形状を形成す
る際に、例えば、同じ厚さのもので、曲げによりクラウ
ン形状にする場合や、モールドなどのように型でクラウ
ン形状にする場合は、長時間の加圧に対して経時変化を
起こし、初期に設定したクラウン形状から変化してしま
う。これに対し本例のように厚さでクラウン形状を形成
することにより、長時間の加圧に対しても経時変化する
ことなく初期に設定したクラウン形状を維持することが
できる。よって、耐久性に優れた構成である。
【0140】本例では絶縁板24のクラウン形状を磁気
シールド板23側で形成したが、クラウン形状はフィル
ムガイド16aおよびコア17側でもよい。また、クラ
ウン形状は磁気シールド板23側とフィルムガイド16
aおよびコア17側の両側で形成してもよい。要は、絶
縁板24の長手方向の厚みを制御することにより定着ニ
ップ部Nの長手に沿う加圧力分布をコントロールするの
が目的であり、形状を規定するものではない。
【0141】本例においては、第2の実施形態例と同様
の効果を得ることができ、さらに絶縁板24の成形は、
金属である磁気シールド板23の成形よりも容易である
ためコスト的により安価に製作することができる。
【0142】〈第4の実施形態例〉(図11) 本例は、図11の分解構成図に示す様に、磁気シールド
板23と絶縁板24の両方についてそれらの長手に沿う
厚さを両端部の厚さよりも中央部の厚さを厚くして、定
着ニップ部Nの長手方向に対して均一な加圧をするよう
にしたものである。他の定着装置構成は第1の実施形態
例の装置と同様である。
【0143】即ち、磁気シールド板23はその長手に沿
う厚さを両端部よりも中央部を厚くしクラウン形状とし
ている。具体的には、第1の実施形態例で示した磁気シ
ールド板23の効果を維持するために、磁気シールド板
23の一番薄いところ(両端部)で0.5[mm]、磁
気シールド板23の中央の一番厚いところは1[mm]
とし、両端から中央へは2次曲線のクラウン形状として
いる。
【0144】また、絶縁板24は一番薄いところ(両端
部)で1[mm]、中央の一番厚いところで1.5[m
m]とし、両端から中央へは2次曲線のクラウン形状と
している。磁気シールド板23と絶縁板24の接触面は
略同一の2次曲線である。
【0145】以上の磁気シールド板23と絶縁板24の
トータルの厚みでクラウン形状を形成して、定着ニップ
部Nの長手方向に対して均一な加圧をするようにしたも
のである。
【0146】本例においては、第2、第3の実施形態例
と同様に適正なニップを確保でき、耐久によるニップ形
状の変化を最小にすることができる。
【0147】〈その他の実施形態例〉 1)上記実施形態例では第2部材としての加圧ローラ3
0を位置固定して配置し、これに第1部材としての加熱
アセンブリを付勢部材としての加圧バネ25a・25b
と、加圧力保持部材としてのステイ22により押圧して
両者間にニップ部Nを形成させているが、逆にステイ2
2を位置固定し加熱アセンブリ側に加圧ローラ30を付
勢部材により押圧してニップ部Nを形成させてもよい
し、加熱アセンブリ側と加圧ローラ側の両方をそれぞれ
付勢部材で相互押圧させてニップ部Nを形成させてもよ
い。
【0148】2)実施形態例の画像形成装置は4色カラ
ー画像形成装置であるが、モノクロあるいは1パルスマ
ルチカラー画像形成装置等であってもよく、この場合
は、電磁誘導発熱性の定着フィルム10は弾性層2を省
略した形態のものにすることもできる。発熱層1は樹脂
に金属フィラーを混入して構成したものとすることもで
きる。
【0149】また電磁誘導発熱性の定着フィルム10
は、発熱層1・離型層3の2層構成、断熱層4・発熱層
1・離型層3の3層構成、発熱層単層の部材など、任意
の層構成にすることができる。
【0150】3)画像形成装置の画像形成原理・方式は
電子写真プロセスに限らず、転写方式あるいは直接方式
の静電記録プロセス、磁気記録プロセスなどその他任意
である。
【0151】4)加熱装置としての定着装置100の装
置構成は実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるも
のではない。
【0152】例えば、図12の(A)ように、フィルム
ガイド16a,コア17,励磁コイル18,加圧力保持
部材としてのステイ22,磁気シールド板23,絶縁板
24等からなる第1部材としての加熱アセンブリのフィ
ルムガイド16aと、駆動ローラ31と、テンションロ
ーラ32との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスベルト
状の定着フィルム10を懸回張設し、加熱アセンブリの
フィルムガイド16aの下面部と第2部材としての加圧
ローラ30とを定着フィルム10を挟んで圧接させて定
着ニップ部Nを形成させ、定着フィルム10を駆動ロー
ラ31によって回転駆動させる装置構成にすることもで
きる。この場合、加圧ローラ30は従動回転ローラであ
る。
【0153】(B)の装置は、加熱アセンブリのフィル
ムガイド16aと駆動ローラ31との間に、電磁誘導発
熱性のエンドレスベルト状の定着フィルム10を懸回張
設し、加熱アセンブリのフィルムガイド16aの下面部
と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィルム1
0を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成させ、定着
フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆動させる
装置構成である。
【0154】(C)の装置は、電磁誘導発熱性の定着フ
ィルム10をロール巻きにした長尺のウエブ状部材に
し、これを繰り出し軸33側から加熱アセンブリのフィ
ルムガイド16aの下面を経由させて巻き取り軸34側
に係止させ、加熱アセンブリのフィルムガイド16aの
下面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィ
ルム10を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成さ
せ、定着フィルム10を繰り出し軸33側から巻き取り
軸34側へ所定の速度で巻き取り走行移動させる装置構
成である。
【0155】5)電磁誘導発熱性部材は固定部材とした
装置構成のものとすることもできる。図13はその例を
示すものである。
【0156】10Aは第1部材としての加熱アセンブリ
のフィルムガイド16aの下面に固定して配設した電磁
誘導発熱性の横長板部材(鉄板など)である。この固定
の電磁誘導発熱性部材10Aと第2部材としての加圧ロ
ーラ30とを耐熱性の薄肉フィルムFを挟ませて圧接さ
せて定着ニップ部Nを形成させてある。加熱アセンブリ
のコア17の下端部は定着ニップ部N即ち固定の電磁誘
導発熱性部材10Aに対応位置している。
【0157】耐熱性フィルムFは加圧ローラ駆動方式、
あるいは駆動ローラ若しくは巻き取り軸により定着ニッ
プ部Nをその内側面が固定の電磁誘導発熱性部材10A
の下面に密着して摺動しながら回転移動若しくは走行移
動する。固定の電磁誘導発熱性部材10Aは加熱アセン
ブリの励磁コイル18に交番電流が印加されることで生
じる交番磁束を集中的に受けて電磁誘導発熱する。そし
て定着ニップ部Nの耐熱性フィルムFと加圧ローラ30
の間に被記録材Pが導入されて耐熱性フィルムFと一緒
に定着ニプ部Nを挟持搬送されていく過程において、固
定の電磁誘導発熱性部材10Aの発熱エネルギーを耐熱
性フィルムFを介して受けて加熱され、トナー画像tの
定着がなされる。
【0158】固定の電磁誘導発熱性部材10Aはフィル
ムガイド16aの成形時に同時に該モールドコイル20
の下面部に被着一体化させて具備させることもできる。
【0159】6)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0160】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱やハロゲンヒータ等の発熱手段を設けて所定の温
度に加熱・温調する装置構成にすることもできる。
【0161】7)本発明の加熱装置は実施形態例の画像
加熱定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材
を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定
着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、
加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する
手段・装置として使用できる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
磁誘導加熱方式の加熱装置に関して、電磁誘導発熱性部
材部分に効率よく磁束を供給して入力電力を有効に利用
し装置の発熱効率を向上させることができ、また被加熱
材加熱ニップ部の長手方向に沿う適切な加圧力分布を得
て適正なニップ形状を形成し、かつ耐久によるニップ形
状の変化を最小に抑えてニップ部を挟持搬送される被加
熱材に常に均一・十分な熱エネルギーを供給することが
できて、低消費電力で、ウェイトタイムの短縮化を可能
にし、画像形成装置の像加熱装置にあってはフルカラー
画像のようなトナー量の多い画像に対しても高画質を維
持して、なおかつ高速化にも対応できる装置を安価に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態例における画像形成装置例の概
略構成図
【図2】加熱装置としての定着装置の要部の横断面模型
【図3】同じく要部の正面模型図
【図4】同じく要部の縦断正面模型図
【図5】下側フィルムガイドと励磁コイルとコアの分解
斜視図
【図6】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型図
(その1)
【図7】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型図
(その2)
【図8】発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラフ
【図9】第2の実施形態例における加熱装置としての定
着装置の要部の分解模型図
【図10】第3の実施形態例における加熱装置としての
定着装置の要部の分解模型図
【図11】第4の実施形態例における加熱装置としての
定着装置の要部の分解模型図
【図12】(A)・(B)・(C)はそれぞれ定着装置
の他の構成形態例の概略図
【図13】定着装置の更に他の構成形態例の概略図
【符号の説明】
10 電磁誘導発熱性部材としての定着フィルム 1 発熱層 2 弾性層 3 離型層 4 断熱層 15 磁場発生手段 17 コア(励磁鉄芯) 18 励磁コイル 16a・16b 下側及び上側フィルムガイド 21a・21b 定着フィルム端部の規制・保持用フ
ランジ部材 22 加圧力保持部材(金属ステイ) 23 磁気シールド板 24 絶縁板 25a・25b 加圧バネ部材 30 加圧部材としての加圧ローラ
フロントページの続き (72)発明者 齋藤 亨 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導発熱性部材と、該電磁誘導発熱
    性部材に磁場を入れて発熱させる磁場発生手段を有する
    第1部材と、該第1部材に直接あるいは他部材を挟んで
    相互圧接してニップ部を形成する第2部材を有し、該ニ
    ップ部に導入し挟持搬送させた被加熱材に電磁誘導発熱
    性部材の発熱で熱エネルギーを付与する加熱装置であ
    り、 第1部材側に金属の加圧力保持部材を有し、該加圧力保
    持部材を磁場発生手段が発生する磁場からシールドする
    ための磁気シールド部材を有することを特徴とする加熱
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の加熱装置において、電
    磁誘導発熱性部材が回転体もしくは走行体であることを
    特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の加熱装置において、電
    磁誘導発熱性部材が固定の部材であることを特徴とする
    加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れか1つに記載の
    加熱装置において、磁場発生手段は交番磁場を発生させ
    る励磁コイルを含むことを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3の何れか1つに記載の
    加熱装置において、磁場発生手段は交番磁場を発生させ
    る励磁コイルを含み、加圧力保持部材と該励磁コイルの
    間に磁気シールド部材を有することを特徴とする加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか1つに記載の
    加熱装置において、磁気シールド部材が非磁性で良導電
    の金属部材であることを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の加熱装置において、磁
    気シールド部材である非磁性で良導電の金属部材が、ア
    ルムニウムまたは銅または銀または金であるか、または
    アルムニウム・銅・銀・金の少なくとも1つを含有する
    合金からなることを特徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7の何れか1つに記載の
    加熱装置において、加圧力保持部材の幅をWS 、磁気シ
    ールド部材の幅をWM としたとき、 WM ≧WS を満足することを特徴とする加熱装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8の何れか1つに記載の
    加熱装置において、磁気シールド部材の厚さをHM とし
    たとき、 HM ≧0.5「mm」 を満足することを特徴とする加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9の何れか1つに記載
    の加熱装置において、磁気シールド部材と磁場発生手段
    の間の距離をHI としたとき、 HI ≧1「mm」 を満足することを特徴とする加熱装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の加熱装置におい
    て、磁気シールド部材と磁場発生手段の間に絶縁部材を
    介在させて距離HI を保持させたことを特徴とする加熱
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11の何れか1つに記
    載の加熱装置において、磁気シールド部材の長さをL
    M 、磁場発生手段の長さをLC とすると、 LM >LC を満足することを特徴とする加熱装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12の何れか1つに記
    載の加熱装置において、磁気シールド部材の厚さが長手
    方向で変化していることを特徴とする加熱装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の加熱装置におい
    て、磁気シールド部材の厚さが長手方向の端部から中央
    部に向かって大きくなっている部分を有することを特徴
    とする加熱装置。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし14の何れか1つに
    記載の加熱装置において、絶縁部材の厚さが長手方向で
    変化していることを特徴とする加熱装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の加熱装置におい
    て、絶縁部材の厚さが長手方向の端部から中央部に向か
    って大きくなっている部分を有することを特徴とする加
    熱装置。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16の何れか1つに記
    載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材は回転され
    るエンドレスフィルム部材あるいは走行される有端フィ
    ルム部材であり、第1部材側である内側から第2部材側
    である外側に順に少なくとも電磁誘導発熱層、弾性層、
    離型層で構成されている積層体であることを特徴とする
    加熱装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし16の何れか1つに記
    載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材は回転され
    るエンドレスフィルム部材あるいは走行される有端フィ
    ルム部材であり、第1部材側である内側から第2部材側
    である外側に順に少なくとも断熱層、電磁誘導発熱層、
    弾性層、離型層で構成されている積層体であることを特
    徴とする加熱装置。
  19. 【請求項19】 請求項1ないし16の何れか1つに記
    載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材は回転され
    るエンドレスフィルム部材あるいは走行される有端フィ
    ルム部材であり、第1部材側である内側から第2部材側
    である外側に順に少なくとも電磁誘導発熱層、離型層で
    構成されている積層体であることを特徴とする加熱装
    置。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし16の何れか1つに記
    載の加熱装置において、電磁誘導発熱性部材は回転され
    るエンドレスフィルム部材あるいは走行される有端フィ
    ルム部材であり、第1部材側である内側から第2部材側
    である外側に順に少なくとも断熱層、電磁誘導発熱層、
    離型層で構成されている積層体であることを特徴とする
    加熱装置。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし20に記載の加熱装置
    において、第2部材が回転加圧部材であることを特徴と
    する加熱装置。
  22. 【請求項22】 請求項1、3ないし20に記載の加熱
    装置において、第2部材が回転加圧部材であり、電磁誘
    導発熱性部材が回転体もしくは走行体であり、第2部材
    の回転駆動により電磁誘導発熱性部材が回転もしくは走
    行されることを特徴とする加熱装置。
  23. 【請求項23】 請求項1、3ないし16に記載の加熱
    装置において、電磁誘導発熱性部材は固定の部材であ
    り、該固定の電磁誘導発熱性部材と第2部材が耐熱性フ
    ィルムを介して相互圧接してニップ部を形成しているこ
    とを特徴とする加熱装置。
  24. 【請求項24】 請求項23に記載の加熱装置におい
    て、ニップ部の耐熱性フィルムと第2部材間に被加熱材
    が挟持搬送されることを特徴とする加熱装置。
  25. 【請求項25】 請求項23または24に記載の加熱装
    置において、第2部材が回転加圧部材であることを特徴
    とする加熱装置。
  26. 【請求項26】 請求項23ないし25に記載の加熱装
    置において、第2部材が回転加圧部材であり、耐熱性フ
    ィルムが回転体もしくは走行体であり、第2部材の回転
    駆動により耐熱性フィルムが回転もしくは走行されるこ
    とを特徴とする加熱装置。
  27. 【請求項27】 請求項1ないし26の何れか1つに記
    載の加熱装置において、被加熱材が画像を形成担持させ
    た画像担持体であり、装置が該画像を加熱処理する像加
    熱装置であることを特徴とする加熱装置。
  28. 【請求項28】 請求項27において、画像の加熱処理
    が画像担持体に対する画像の定着処理であることを特徴
    とする加熱装置。
  29. 【請求項29】 画像担持体に画像を形成する画像形成
    手段と、画像担持体上に形成した画像を加熱処理する像
    加熱装置を備え、該像加熱装置が請求項1ないし27の
    何れか1つに記載の加熱装置であることを特徴とする画
    像形成装置。
  30. 【請求項30】 請求項29において、画像の加熱処理
    が画像担持体に対する画像の定着処理であることを特徴
    とする画像形成装置。
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