JP2001100575A - 像加熱装置 - Google Patents
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/20—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
- G03G15/2003—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
- G03G15/2014—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
- G03G15/2064—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat combined with pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルム支持部材等の第1部材2と、前記第1
部材に対して摺動するフィルム等の第2部材1と、前記
第2部材を介して前記第1部材とニップNを形成する加
圧ローラ等の第3部材5と、を有し、前記第2部材と前
記第3部材の間で画像を担持した記録材Pを挟持搬送し
記録材上の画像tを加熱する像加熱装置100につい
て、駆動開始時のトルクを軽減する。 【解決手段】ニップにおける圧力を第1圧力、及び第1
圧力より大きい第2圧力に設定可能な圧力制御手段8・
13を有し、像加熱動作の開始により前記第2部材が停
止状態から移動開始する時、前記ニップにおける圧力は
前記第1圧力に設定され、その後前記第2圧力に設定さ
れること。
部材に対して摺動するフィルム等の第2部材1と、前記
第2部材を介して前記第1部材とニップNを形成する加
圧ローラ等の第3部材5と、を有し、前記第2部材と前
記第3部材の間で画像を担持した記録材Pを挟持搬送し
記録材上の画像tを加熱する像加熱装置100につい
て、駆動開始時のトルクを軽減する。 【解決手段】ニップにおける圧力を第1圧力、及び第1
圧力より大きい第2圧力に設定可能な圧力制御手段8・
13を有し、像加熱動作の開始により前記第2部材が停
止状態から移動開始する時、前記ニップにおける圧力は
前記第1圧力に設定され、その後前記第2圧力に設定さ
れること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー等の画像形成装置に適用される像加熱装置に関し、特
に第1部材に対してフィルム等の第2部材が摺動する装
置に関する。
ー等の画像形成装置に適用される像加熱装置に関し、特
に第1部材に対してフィルム等の第2部材が摺動する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を記録材に加熱定着させ
る定着装置を例にして説明する。
装置に具備させる、トナー画像を記録材に加熱定着させ
る定着装置を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で記録材(転写材シート・エレクト
ロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷
用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接方
式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナー画
像)を記録材面に永久固着画像として加熱定着させる定
着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられてい
た。
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で記録材(転写材シート・エレクト
ロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷
用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接方
式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナー画
像)を記録材面に永久固着画像として加熱定着させる定
着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられてい
た。
【0004】近時は、クイックスタートや省エネルギー
の観点からヒータを利用したフィルム加熱方式の装置が
実用化されている。また電磁誘導加熱を利用したフィル
ム加熱方式の装置も提案されている。
の観点からヒータを利用したフィルム加熱方式の装置が
実用化されている。また電磁誘導加熱を利用したフィル
ム加熱方式の装置も提案されている。
【0005】フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特
開昭63−313182号公報・特開平2−15787
8号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−2
04980号公報等に提案されている。
開昭63−313182号公報・特開平2−15787
8号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−2
04980号公報等に提案されている。
【0006】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませて定着ニップ部を形成
させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラと
の間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させ
た記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させ
ることで、定着ニップ部においてセラミックヒータの熱
を定着フィルムを介して記録材に与え、また定着ニップ
部の加圧力にて未定着トナー画像を記録材面に熱圧定着
させるものである。
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませて定着ニップ部を形成
させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラと
の間に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持させ
た記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させ
ることで、定着ニップ部においてセラミックヒータの熱
を定着フィルムを介して記録材に与え、また定着ニップ
部の加圧力にて未定着トナー画像を記録材面に熱圧定着
させるものである。
【0007】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部材を
用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセ
ラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた
状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)・スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
ミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部材を
用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセ
ラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた
状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)・スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0008】特開平7−114276号公報には、定着
フィルムに電流を誘導させてジュール熱によって発熱さ
せる誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導
電流の発生を利用することで、直接定着フィルムを発熱
させることができ、より高効率の定着プロセスの達成が
可能となるものである。
フィルムに電流を誘導させてジュール熱によって発熱さ
せる誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導
電流の発生を利用することで、直接定着フィルムを発熱
させることができ、より高効率の定着プロセスの達成が
可能となるものである。
【0009】ここで、フィルム方式の定着装置の定着フ
ィルム駆動方法としては、加圧ローラの駆動によって、
フィルムを回転させる方式(加圧ローラ駆動方式)や、
フィルム内に設けた駆動ローラにより、フィルムを回転
させる方式のものなどが考案されている。
ィルム駆動方法としては、加圧ローラの駆動によって、
フィルムを回転させる方式(加圧ローラ駆動方式)や、
フィルム内に設けた駆動ローラにより、フィルムを回転
させる方式のものなどが考案されている。
【0010】また、加圧部材による加圧方法としては、
フィルム内に設けられたヒータやフィルムガイド等のフ
ィルム支持部材と加圧ローラでフィルムを挟持し、その
加圧ローラとフィルム支持部材(あるいは、同様にフィ
ルム内に設けた加圧ステー)とを、縮設されたバネ等に
よって加圧させることで加圧力を付与する方式等が一般
に用いられている。
フィルム内に設けられたヒータやフィルムガイド等のフ
ィルム支持部材と加圧ローラでフィルムを挟持し、その
加圧ローラとフィルム支持部材(あるいは、同様にフィ
ルム内に設けた加圧ステー)とを、縮設されたバネ等に
よって加圧させることで加圧力を付与する方式等が一般
に用いられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなフィル
ム方式の定着装置に関しては、回転駆動におけるフィル
ムとフィルム支持部材の摺動性の向上が課題であった。
ム方式の定着装置に関しては、回転駆動におけるフィル
ムとフィルム支持部材の摺動性の向上が課題であった。
【0012】すなわち、高グロス画像や厚紙などの定着
性の確保等のため、定着ニップ部の加圧力をより高く設
定した場合、低温環境下からの立ち上げ駆動時等に、フ
ィルムに対して駆動ローラの回転が停止し、フィルムが
駆動されないことがあった。これは、加圧ローラと、フ
ィルム支持部材間に高い加圧力が付与されているのに加
え、低温時でのフィルムとフィルム支持部材の摺動性の
低下によって、フィルムを回転させるためのトルクが増
加し、駆動ローラのトルクが追いつかなくなった為と考
えられる。
性の確保等のため、定着ニップ部の加圧力をより高く設
定した場合、低温環境下からの立ち上げ駆動時等に、フ
ィルムに対して駆動ローラの回転が停止し、フィルムが
駆動されないことがあった。これは、加圧ローラと、フ
ィルム支持部材間に高い加圧力が付与されているのに加
え、低温時でのフィルムとフィルム支持部材の摺動性の
低下によって、フィルムを回転させるためのトルクが増
加し、駆動ローラのトルクが追いつかなくなった為と考
えられる。
【0013】このフィルムの停止状態により、ウォーム
アップ時間が長くなるという不具合が発生したり、ま
た、フィルムの局部的な温度上昇によりフィルムの破損
を招く場合があった。
アップ時間が長くなるという不具合が発生したり、ま
た、フィルムの局部的な温度上昇によりフィルムの破損
を招く場合があった。
【0014】また駆動ローラを駆動するためのモータは
強制的に外部から止められるため負荷がかかり、モータ
の故障を引き起こすことがあった。もちろんトルクの大
きなモータを使うことが考えられるが、装置の大型化、
コストアップを招き、この方法は得策ではなかった。
強制的に外部から止められるため負荷がかかり、モータ
の故障を引き起こすことがあった。もちろんトルクの大
きなモータを使うことが考えられるが、装置の大型化、
コストアップを招き、この方法は得策ではなかった。
【0015】本発明の目的は、装置の立ち上げ時におい
て、第1部材と第2部材の移動を確実に行う像加熱装置
を提供することにある。
て、第1部材と第2部材の移動を確実に行う像加熱装置
を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、第1部材と、前記第
1部材に対して摺動する第2部材と、前記第2部材を介
して前記第1部材とニップを形成する第3部材と、前記
ニップにおける圧力を第1圧力、及び第1圧力より大き
い第2圧力に設定可能な圧力制御手段と、を有し、前記
第2部材と前記第3部材の間で画像を担持した記録材を
挟持搬送し記録材上の画像を加熱し、像加熱動作の開始
により前記第2部材が停止状態から移動開始する時、前
記ニップにおける圧力は前記第1圧力に設定され、その
後前記第2圧力に設定される像加熱装置を提供すること
にある。
1部材に対して摺動する第2部材と、前記第2部材を介
して前記第1部材とニップを形成する第3部材と、前記
ニップにおける圧力を第1圧力、及び第1圧力より大き
い第2圧力に設定可能な圧力制御手段と、を有し、前記
第2部材と前記第3部材の間で画像を担持した記録材を
挟持搬送し記録材上の画像を加熱し、像加熱動作の開始
により前記第2部材が停止状態から移動開始する時、前
記ニップにおける圧力は前記第1圧力に設定され、その
後前記第2圧力に設定される像加熱装置を提供すること
にある。
【0017】本発明の更なる目的は、以下の説明で明ら
かになるであろう。
かになるであろう。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする像加熱装置である。
徴とする像加熱装置である。
【0019】(1)第1部材と、前記第1部材に対して
摺動する第2部材と、前記第2部材を介して前記第1部
材とニップを形成する第3部材と、前記ニップにおける
圧力を第1圧力、及び第1圧力より大きい第2圧力に設
定可能な圧力制御手段と、を有し、前記第2部材と前記
第3部材の間で画像を担持した記録材を挟持搬送し記録
材上の画像を加熱し、像加熱動作の開始により前記第2
部材が停止状態から移動開始する時、前記ニップにおけ
る圧力は前記第1圧力に設定され、その後前記第2圧力
に設定されることを特徴とする像加熱装置。
摺動する第2部材と、前記第2部材を介して前記第1部
材とニップを形成する第3部材と、前記ニップにおける
圧力を第1圧力、及び第1圧力より大きい第2圧力に設
定可能な圧力制御手段と、を有し、前記第2部材と前記
第3部材の間で画像を担持した記録材を挟持搬送し記録
材上の画像を加熱し、像加熱動作の開始により前記第2
部材が停止状態から移動開始する時、前記ニップにおけ
る圧力は前記第1圧力に設定され、その後前記第2圧力
に設定されることを特徴とする像加熱装置。
【0020】(2)前記(1)において、前記像加熱動
作の開始により前記第2部材は温度が上昇することを特
徴とする像加熱装置。
作の開始により前記第2部材は温度が上昇することを特
徴とする像加熱装置。
【0021】(3)前記(1)において、前記第2部材
の移動開始から所定時間後に前記ニップにおける圧力が
前記第1圧力から前記第2圧力に変わることを特徴とす
る像加熱装置。
の移動開始から所定時間後に前記ニップにおける圧力が
前記第1圧力から前記第2圧力に変わることを特徴とす
る像加熱装置。
【0022】(4)前記(1)において、温度を検知す
る温度検知手段を有し、前記温度検知手段からの検知温
度に基づき、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力か
ら前記第2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。
る温度検知手段を有し、前記温度検知手段からの検知温
度に基づき、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力か
ら前記第2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。
【0023】(5)前記(4)において、前記第2部材
の移動開始前、前記温度検知手段からの検知温度が所定
温度より小さく、その後前記検知温度が前記所定温度に
達した時、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力から
前記第2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。
の移動開始前、前記温度検知手段からの検知温度が所定
温度より小さく、その後前記検知温度が前記所定温度に
達した時、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力から
前記第2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。
【0024】(6)前記(4)において、前記温度検知
手段は前記第2部材の温度を検知することを特徴とする
像加熱装置。
手段は前記第2部材の温度を検知することを特徴とする
像加熱装置。
【0025】(7)前記(4)において、前記第1部材
はヒータであり、前記温度検知手段は前記ヒータの温度
を検知することを特徴とする像加熱装置。
はヒータであり、前記温度検知手段は前記ヒータの温度
を検知することを特徴とする像加熱装置。
【0026】(8)前記(1)において、前記第1部材
と前記第2部材の間に潤滑剤が設けられていることを特
徴とする像加熱装置。
と前記第2部材の間に潤滑剤が設けられていることを特
徴とする像加熱装置。
【0027】(9)前記(1)において、前記第3部材
は前記第2部材を駆動することを特徴とする像加熱装
置。
は前記第2部材を駆動することを特徴とする像加熱装
置。
【0028】(10)前記(9)において、前記第2圧
力は0より大きいことを特徴とする像加熱装置。
力は0より大きいことを特徴とする像加熱装置。
【0029】(11)前記(1)において、前記第2部
材を駆動する駆動部材を有することを特徴とする像加熱
装置。
材を駆動する駆動部材を有することを特徴とする像加熱
装置。
【0030】(12)前記(1)において、前記第1部
材を前記第3部材に押圧する押圧手段を有し、前記押圧
手段の支点の位置が変わることで前記ニップにおける圧
力が変わることを特徴とする像加熱装置。
材を前記第3部材に押圧する押圧手段を有し、前記押圧
手段の支点の位置が変わることで前記ニップにおける圧
力が変わることを特徴とする像加熱装置。
【0031】(13)前記(1)において、磁束を発生
する磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段からの磁束
により前記第2部材に渦電流が発生し、前記渦電流によ
り前記第2部材が発熱することを特徴とする像加熱装
置。
する磁束発生手段を有し、前記磁束発生手段からの磁束
により前記第2部材に渦電流が発生し、前記渦電流によ
り前記第2部材が発熱することを特徴とする像加熱装
置。
【0032】(14)前記(13)において、前記第1
部材は前記磁束発生手段を保持し、前記第2部材を支持
することを特徴とする像加熱装置。
部材は前記磁束発生手段を保持し、前記第2部材を支持
することを特徴とする像加熱装置。
【0033】(15)前記(1)において、前記第1部
材はヒータであり、前記ヒータは基板に通電により発熱
する発熱体が設けられていることを特徴とする像加熱装
置。
材はヒータであり、前記ヒータは基板に通電により発熱
する発熱体が設けられていることを特徴とする像加熱装
置。
【0034】(16)前記(1)において、前記第2部
材はエンドレス状のフィルムであることを特徴とする像
加熱装置。
材はエンドレス状のフィルムであることを特徴とする像
加熱装置。
【0035】(17)前記(1)において、前記第3部
材はローラであることを特徴とする像加熱装置。
材はローラであることを特徴とする像加熱装置。
【0036】(18)前記(1)において、前記ニップ
で未定着像を担持した記録材が挟持搬送され、未定着像
が記録材上に定着されることを特徴とする像加熱装置。
で未定着像を担持した記録材が挟持搬送され、未定着像
が記録材上に定着されることを特徴とする像加熱装置。
【0037】(19)前記(18)において、前記第2
圧力は未定着像を記録材上に定着される時の圧力である
ことを特徴とする像加熱装置。
圧力は未定着像を記録材上に定着される時の圧力である
ことを特徴とする像加熱装置。
【0038】〈作 用〉装置の立ち上げ駆動時は第2圧
力よりも低い加圧力とした第1圧力にするように構成す
ることで、記録材の加熱動作を行うためにニップ部の加
圧力を高く設定した像加熱装置の場合でも、低温環境下
において、装置の駆動開始時の駆動トルクを低減して第
1部材と第2部材の摺動性を確保することができ、第2
部材の停止を防止することができ、ウォームアップ時間
の長期化や第2部材としてのフィルムの破損という不具
合、及びモータの故障の発生を防止することが可能とな
る。
力よりも低い加圧力とした第1圧力にするように構成す
ることで、記録材の加熱動作を行うためにニップ部の加
圧力を高く設定した像加熱装置の場合でも、低温環境下
において、装置の駆動開始時の駆動トルクを低減して第
1部材と第2部材の摺動性を確保することができ、第2
部材の停止を防止することができ、ウォームアップ時間
の長期化や第2部材としてのフィルムの破損という不具
合、及びモータの故障の発生を防止することが可能とな
る。
【0039】そして、ニップにおける加圧状態を第2圧
力とした後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装
置温度が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を
行うために所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた
状態に移行させることで、ニップ部での記録材の安定し
た挟持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位
な画像と安定した記録材の搬送を確保することが可能と
なる。
力とした後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装
置温度が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を
行うために所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた
状態に移行させることで、ニップ部での記録材の安定し
た挟持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位
な画像と安定した記録材の搬送を確保することが可能と
なる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
例について説明する。
例について説明する。
【0041】図12は本発明の実施例である像加熱装置
を適用した画像形成装置を示す図である。
を適用した画像形成装置を示す図である。
【0042】本例の画像形成装置は電子写真プロセス利
用のカラーレーザプリンタである。
用のカラーレーザプリンタである。
【0043】101は像担持体としての、有機感光体や
アモルファスシリコン感光体でできた感光ドラムであ
り、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)
で回転駆動される。
アモルファスシリコン感光体でできた感光ドラムであ
り、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)
で回転駆動される。
【0044】感光ドラム101はその回転過程で帯電ロ
ーラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯
電処理を受ける。
ーラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯
電処理を受ける。
【0045】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
により画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱
110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装
置からの画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応
して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力し、
感光ドラム101面を走査露光する。これにより感光ド
ラム面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。1
09はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光ド
ラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
により画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱
110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装
置からの画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応
して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力し、
感光ドラム101面を走査露光する。これにより感光ド
ラム面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。1
09はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光ド
ラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0046】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間
転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である一
次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写さ
れる。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写
後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残
トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間
転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である一
次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写さ
れる。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写
後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残
トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0047】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー
画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナ
ー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目
的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成
される。
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー
画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナ
ー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目
的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成
される。
【0048】中間転写ドラム105は、金属ドラム上に
中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ド
ラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101
と同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転
写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感
光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナ
ー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ド
ラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101
と同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転
写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感
光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナ
ー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
【0049】上記の中間転写ドラム105面に形成され
たカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転
写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2
において、前記二次転写部T2に不図示の給紙部から所
定のタイミングで送り込まれた記録材Pの面に転写され
ていく。転写ローラ106は記録材Pの背面からトナー
と逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105
面側から記録材P側へ合成カラートナー画像を記録材の
移動方向に順次に4色のトナーを一括転写する。
たカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転
写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2
において、前記二次転写部T2に不図示の給紙部から所
定のタイミングで送り込まれた記録材Pの面に転写され
ていく。転写ローラ106は記録材Pの背面からトナー
と逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105
面側から記録材P側へ合成カラートナー画像を記録材の
移動方向に順次に4色のトナーを一括転写する。
【0050】二次転写部T2を通過した記録材Pは中間
転写ドラム105面から分離されて定着装置(画像加熱
装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着
処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出され
る。定着装置100は、後で詳細に説明する。
転写ドラム105面から分離されて定着装置(画像加熱
装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着
処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出され
る。定着装置100は、後で詳細に説明する。
【0051】記録材Pに対するカラートナー画像転写後
の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残
トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃され
る。このクリーナ108は普段は中間転写ドラム105
に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105
から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行
過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持さ
れる。
の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残
トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃され
る。このクリーナ108は普段は中間転写ドラム105
に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105
から記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行
過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持さ
れる。
【0052】また転写ローラ106も普段は中間転写ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ド
ラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写ドラム105に記録材
Pを介して接触状態に保持される。
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ド
ラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写ドラム105に記録材
Pを介して接触状態に保持される。
【0053】本実施例の画像形成装置は、白黒画像など
モノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両
面画像プリントモード、或いは多重画像プリントモード
も実行できる。
モノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両
面画像プリントモード、或いは多重画像プリントモード
も実行できる。
【0054】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは不
図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二次
転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転写
を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対す
るトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリン
トが出力される。
置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは不
図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二次
転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転写
を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対す
るトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリン
トが出力される。
【0055】多重画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1回目画像プリント済みの記録材Pは不
図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び二
次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済みの
面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着装置1
00に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を受け
ることで多重画像プリントが出力される。
置100を出た1回目画像プリント済みの記録材Pは不
図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び二
次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済みの
面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着装置1
00に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を受け
ることで多重画像プリントが出力される。
【0056】次に図1〜3に基づき、本発明の実施例で
ある像加熱装置について説明する。
ある像加熱装置について説明する。
【0057】本実施例における加熱装置は、加熱部材と
して電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着ベル
ト)を用いた、電磁誘導加熱方式、加圧ローラ駆動方式
の画像加熱定着装置(定着器)である。
して電磁誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着ベル
ト)を用いた、電磁誘導加熱方式、加圧ローラ駆動方式
の画像加熱定着装置(定着器)である。
【0058】(1)装置の全体的な概略構成 図1は本実施例における像加熱装置としての画像加熱定
着装置100の要部の横断面模型図(図2の(1)−
(1)線に沿う横断面模型図)、図2は要部の途中省略
正面模型図、図3は要部の途中省略縦断模型図(図1の
(3)−(3)線に沿う縦断面模型図)である。
着装置100の要部の横断面模型図(図2の(1)−
(1)線に沿う横断面模型図)、図2は要部の途中省略
正面模型図、図3は要部の途中省略縦断模型図(図1の
(3)−(3)線に沿う縦断面模型図)である。
【0059】この装置100は、大きく分けて、第1部
材としての、円筒体の略左側半部を切り欠いた形態の横
断面略半円弧状樋型のフィルムガイド部材2と、ガイド
部材の左側を覆う様に設けられたフィルムガイド部材9
と、これらのフィルムガイド部材2、9にルーズに外嵌
させた、第2部材としての円筒状の電磁誘導発熱性の定
着フィルム1と、フィルムガイド部材2の下端部外面と
の間に定着フィルム1を挟んでニップ部Nを形成させ
た、第3部材としての加圧ローラ5とからなる。
材としての、円筒体の略左側半部を切り欠いた形態の横
断面略半円弧状樋型のフィルムガイド部材2と、ガイド
部材の左側を覆う様に設けられたフィルムガイド部材9
と、これらのフィルムガイド部材2、9にルーズに外嵌
させた、第2部材としての円筒状の電磁誘導発熱性の定
着フィルム1と、フィルムガイド部材2の下端部外面と
の間に定着フィルム1を挟んでニップ部Nを形成させ
た、第3部材としての加圧ローラ5とからなる。
【0060】フィルムガイド部材2の内側には、磁場発
生手段としての励磁コイル3と磁性コア4を配設して保
持させてある。
生手段としての励磁コイル3と磁性コア4を配設して保
持させてある。
【0061】加圧ローラ5は、芯金5aと、この芯金周
りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーン
ゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層
5bとで構成されており、芯金5aの両端部を装置の不
図示のシャーシ側板金間に回転自由に軸受け保持させて
配設してある。
りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーン
ゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層
5bとで構成されており、芯金5aの両端部を装置の不
図示のシャーシ側板金間に回転自由に軸受け保持させて
配設してある。
【0062】定着フィルム1を外嵌させたフィルムガイ
ド部材2は加圧ローラ5の上側に配置され、フィルムガ
イド部材2内に挿通して配設した加圧用剛性ステイ6の
両端部を加圧機構8・8で押し下げ加圧させている。こ
れにより、フィルムガイド部材2の下端部外面と加圧ロ
ーラ5の上面とが定着フィルム1を挟んで圧接して定着
ニップ部Nが形成される。
ド部材2は加圧ローラ5の上側に配置され、フィルムガ
イド部材2内に挿通して配設した加圧用剛性ステイ6の
両端部を加圧機構8・8で押し下げ加圧させている。こ
れにより、フィルムガイド部材2の下端部外面と加圧ロ
ーラ5の上面とが定着フィルム1を挟んで圧接して定着
ニップ部Nが形成される。
【0063】加圧ローラ5は駆動手段であるモータM
(図1)により矢示の反時計方向に回転駆動される。こ
の加圧ローラ5の回転駆動により、定着ニップ部Nにお
いて加圧ローラ5と定着フィルム1の外面との摩擦力で
定着フィルム1に回転力が作用し、前記定着フィルム1
の内周面が定着ニップ部Nにおいてフィルムガイド部材
2の下端部外面に密着して摺動しながら矢示の時計方向
に加圧ローラ5の周速度にほぼ対応した周速度をもって
フィルムガイド部材2、9の外回りを回転状態になる
(加圧ローラ駆動方式)。
(図1)により矢示の反時計方向に回転駆動される。こ
の加圧ローラ5の回転駆動により、定着ニップ部Nにお
いて加圧ローラ5と定着フィルム1の外面との摩擦力で
定着フィルム1に回転力が作用し、前記定着フィルム1
の内周面が定着ニップ部Nにおいてフィルムガイド部材
2の下端部外面に密着して摺動しながら矢示の時計方向
に加圧ローラ5の周速度にほぼ対応した周速度をもって
フィルムガイド部材2、9の外回りを回転状態になる
(加圧ローラ駆動方式)。
【0064】定着ニップ部Nにおけるフィルムガイド部
材2の下端部外面と定着フィルム1の内面との相互摺動
摩擦力を低減化させ摺動性を向上させるために、フィル
ムガイド部材2の下端部外面の定着ニップ部Nに対応す
る面部分には摺動部材10を配設してある。この摺動部
材10としては、PI(ポリイミド)や、アルミナにガ
ラスをコートしたものなど、耐熱性に優れ、定着フィル
ム1との摺動性のよいものが用いられる。また、摺動性
をより向上させるため、この摺動部材10に加えて定着
フィルム1の内面にグリースなどの潤滑剤を塗布して定
着ニップ部Nの摺動部材10と定着フィルム1との間に
潤滑剤を介在させている。
材2の下端部外面と定着フィルム1の内面との相互摺動
摩擦力を低減化させ摺動性を向上させるために、フィル
ムガイド部材2の下端部外面の定着ニップ部Nに対応す
る面部分には摺動部材10を配設してある。この摺動部
材10としては、PI(ポリイミド)や、アルミナにガ
ラスをコートしたものなど、耐熱性に優れ、定着フィル
ム1との摺動性のよいものが用いられる。また、摺動性
をより向上させるため、この摺動部材10に加えて定着
フィルム1の内面にグリースなどの潤滑剤を塗布して定
着ニップ部Nの摺動部材10と定着フィルム1との間に
潤滑剤を介在させている。
【0065】7・7はフィルムガイド部材2の両端部に
それぞれ嵌着して配設したフランジ部材であり、定着フ
ィルム1の回転時に定着フィルムの端部を受けて定着フ
ィルム1のフィルムガイド部材2の長手に沿う寄り移動
を規制する役目をする。フランジ部材7・7は定着フィ
ルム1の回転に従動で回転する構成にしてもよい。
それぞれ嵌着して配設したフランジ部材であり、定着フ
ィルム1の回転時に定着フィルムの端部を受けて定着フ
ィルム1のフィルムガイド部材2の長手に沿う寄り移動
を規制する役目をする。フランジ部材7・7は定着フィ
ルム1の回転に従動で回転する構成にしてもよい。
【0066】而して、加圧ローラ5が回転駆動され、そ
れに伴って定着フィルム1が回転し、励磁回路12から
励磁コイル3への給電により発生する磁場の作用で加熱
部材としての定着フィルム1の電磁誘導発熱がなされて
定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された
状態において、画像形成手段部から搬送された未定着ト
ナー画像tが形成された記録材Pが定着ニップ部Nの定
着フィルム1と加圧ローラ5との間に画像面が上向き、
即ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部
Nにおいて画像面が定着フィルム1の外面に密着して定
着フィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されて
いく。
れに伴って定着フィルム1が回転し、励磁回路12から
励磁コイル3への給電により発生する磁場の作用で加熱
部材としての定着フィルム1の電磁誘導発熱がなされて
定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された
状態において、画像形成手段部から搬送された未定着ト
ナー画像tが形成された記録材Pが定着ニップ部Nの定
着フィルム1と加圧ローラ5との間に画像面が上向き、
即ち定着フィルム面に対向して導入され、定着ニップ部
Nにおいて画像面が定着フィルム1の外面に密着して定
着フィルム1と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されて
いく。
【0067】定着フィルムが停止している場合、定着フ
ィルムが磁場発生手段の作用を受け、実質的に発熱する
部分はコイルやコアが近接したフィルムの右側部分(図
1において)である。
ィルムが磁場発生手段の作用を受け、実質的に発熱する
部分はコイルやコアが近接したフィルムの右側部分(図
1において)である。
【0068】この定着ニップ部Nを定着フィルム1と一
緒に記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着フ
ィルム1の電磁誘導発熱で加熱されて記録材P上の未定
着トナー画像tが加熱定着される。
緒に記録材Pが挟持搬送されていく過程において定着フ
ィルム1の電磁誘導発熱で加熱されて記録材P上の未定
着トナー画像tが加熱定着される。
【0069】記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回
転定着フィルム1の外面から分離して排出搬送されてい
く。記録材P上の加熱定着トナー画像tは定着ニップ部
Nを通過後、冷却して永久固着像となる。
転定着フィルム1の外面から分離して排出搬送されてい
く。記録材P上の加熱定着トナー画像tは定着ニップ部
Nを通過後、冷却して永久固着像となる。
【0070】(2)定着フィルム1 図5は定着フィルム1の層構成模型図である。本例の定
着フィルム1は、電磁誘導発熱性の定着フィルムの基層
となる金属フィルム等でできた発熱層1aと、その外面
に積層した弾性層1bと、更にその外面に積層した離型
層1cの複合構造のものである。発熱層1aと弾性層1
bとの間の接着、弾性層1bと離型層1cとの間の接着
のために、各層間にプライマー層を設けてもよい。
着フィルム1は、電磁誘導発熱性の定着フィルムの基層
となる金属フィルム等でできた発熱層1aと、その外面
に積層した弾性層1bと、更にその外面に積層した離型
層1cの複合構造のものである。発熱層1aと弾性層1
bとの間の接着、弾性層1bと離型層1cとの間の接着
のために、各層間にプライマー層を設けてもよい。
【0071】略円筒形状である定着フィルム1におい
て、発熱層1aが内面側であり、離型層1cが外面側で
ある。前述したように、発熱層1aに交番磁束が作用す
ることで、発熱層1aに渦電流が発生して発熱層1aが
発熱する。定着フィルムの回転によりこの層1aで誘導
発熱する熱は定着フィルム1全体となり、定着ニップ部
Nに通紙される記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱
定着がなされる。
て、発熱層1aが内面側であり、離型層1cが外面側で
ある。前述したように、発熱層1aに交番磁束が作用す
ることで、発熱層1aに渦電流が発生して発熱層1aが
発熱する。定着フィルムの回転によりこの層1aで誘導
発熱する熱は定着フィルム1全体となり、定着ニップ部
Nに通紙される記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱
定着がなされる。
【0072】発熱層1aは、ニッケル、鉄、強磁性SU
S、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体の金属を
用いるのが好ましく、電磁エネルギーの吸収効率とフィ
ルムの剛性との関係上、1〜100μの厚さが好まし
い。
S、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体の金属を
用いるのが好ましく、電磁エネルギーの吸収効率とフィ
ルムの剛性との関係上、1〜100μの厚さが好まし
い。
【0073】弾性層1bは、カラー画像などを定着する
際に、記録材の凹凸あるいはトナー層の凹凸に加熱面
(離型層1c)を追従させて画像の光沢ムラを防止する
ために必要な層であり、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
フルオロシリコーンゴム等の耐熱性がよく熱伝導率が良
いものが用いられ、厚さ10〜500μm、硬度60゜
(JIS−A:JIS−K A型試験機)以下とするの
が好ましい。
際に、記録材の凹凸あるいはトナー層の凹凸に加熱面
(離型層1c)を追従させて画像の光沢ムラを防止する
ために必要な層であり、シリコーンゴム、フッ素ゴム、
フルオロシリコーンゴム等の耐熱性がよく熱伝導率が良
いものが用いられ、厚さ10〜500μm、硬度60゜
(JIS−A:JIS−K A型試験機)以下とするの
が好ましい。
【0074】離型層1cは、厚さは1〜100μmの、
フッ素樹脂(PFA、PTFE、FEP)、シリコーン
樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコー
ンゴム等の離型性かつ耐熱性の良いものが用いられる。
フッ素樹脂(PFA、PTFE、FEP)、シリコーン
樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコー
ンゴム等の離型性かつ耐熱性の良いものが用いられる。
【0075】また、記録材Pへの熱供給効率をさらに上
げる構成として、図6に示すように、定着フィルム1の
発熱層1aの自由面側(発熱層1aの弾性層1bとは反
対面側)に断熱層1dを設けてもよい。
げる構成として、図6に示すように、定着フィルム1の
発熱層1aの自由面側(発熱層1aの弾性層1bとは反
対面側)に断熱層1dを設けてもよい。
【0076】断熱層1dとしては、フッ素樹脂(PFA
樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂)、ポリイミド樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹
脂、PES樹脂、PPS樹脂などの耐熱樹脂がよい。厚
さは10〜1000μmが好ましい。
樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂)、ポリイミド樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹
脂、PES樹脂、PPS樹脂などの耐熱樹脂がよい。厚
さは10〜1000μmが好ましい。
【0077】断熱層1dは、発熱層1aに発生した熱が
定着フィルム1の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層1dがない場合と比較して記録材P側への熱
供給効率良くなる。よって、消費電力を抑えることがで
きる。
定着フィルム1の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層1dがない場合と比較して記録材P側への熱
供給効率良くなる。よって、消費電力を抑えることがで
きる。
【0078】(3)フィルムガイド部材2 フィルムガイド部材2は、励磁コイル3と定着フィルム
1との絶縁性確保のため、フェノール樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEE
K樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTF
E樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂等の絶縁性及び耐熱性
の良い材料が用いられ、圧接部(定着ニップ部N)への
加圧、磁場発生手段としての励磁コイル3と磁性コア4
の支持、定着フィルム1の支持、該定着フィルム1の回
転時の搬送安定性を図る役目をする。ガイド部材9も材
質的にはガイド部材2と同様で、定着フィルムの支持、
フィルム回転時の搬送安定性を図る。
1との絶縁性確保のため、フェノール樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEE
K樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTF
E樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂等の絶縁性及び耐熱性
の良い材料が用いられ、圧接部(定着ニップ部N)への
加圧、磁場発生手段としての励磁コイル3と磁性コア4
の支持、定着フィルム1の支持、該定着フィルム1の回
転時の搬送安定性を図る役目をする。ガイド部材9も材
質的にはガイド部材2と同様で、定着フィルムの支持、
フィルム回転時の搬送安定性を図る。
【0079】(4)磁場発生手段3・4 励磁コイル3はコイル(線輪)を構成させる導線(電
線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の
細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回
巻いて励磁コイルを形成している。
線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の
細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回
巻いて励磁コイルを形成している。
【0080】本例においては、耐熱性の絶縁被膜として
ポリイミドを用い、巻き数を8回(8ターン)としたも
のを用い、コイルをフィルムガイド部材2の内面に沿わ
せて形成・配設し、大面積での定着フィルム1の加熱を
可能にしている。また細線の直径や、束線の断面積等は
励磁コイル3に流す電流量によって決まるが、本例では
直径0.2mmの細線98本束ねたもの(束線断面積約
3.1mm2 )を用いている。
ポリイミドを用い、巻き数を8回(8ターン)としたも
のを用い、コイルをフィルムガイド部材2の内面に沿わ
せて形成・配設し、大面積での定着フィルム1の加熱を
可能にしている。また細線の直径や、束線の断面積等は
励磁コイル3に流す電流量によって決まるが、本例では
直径0.2mmの細線98本束ねたもの(束線断面積約
3.1mm2 )を用いている。
【0081】励磁コイル3には励磁回路12を接続して
あり、この励磁回路12は20kHzから500kHz
の高周波をスイッチング電源で発生できるようになって
いる。励磁コイル3は励磁回路12から供給される交番
電流(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
あり、この励磁回路12は20kHzから500kHz
の高周波をスイッチング電源で発生できるようになって
いる。励磁コイル3は励磁回路12から供給される交番
電流(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
【0082】磁性コア4は断面形状がT字状の高透磁率
のコアであり、フェライトやパーマロイ等といったトラ
ンスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは1
00kHz以上でも損失の少ないフェライトが用いられ
る。
のコアであり、フェライトやパーマロイ等といったトラ
ンスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは1
00kHz以上でも損失の少ないフェライトが用いられ
る。
【0083】定着ニップ部Nの温度は温度検知部材(装
置温度検知手段)11(図1)を含む温調系により励磁
コイル3に対する電流供給が制御されることで定着フィ
ルム1の電磁誘導発熱が制御されることで所定の温度が
維持されるように温調される。温度検知部材11は定着
フィルム1の温度を検知するサーミスタなどの温度セン
サであり、本例においては定着フィルム1の内面側で定
着ニップ部Nよりも定着フィルム回転方向下流側に定着
フィルム内面に弾性的に接触させて配設してある。この
温度センサ11で測定した定着フィルム1の温度情報が
装置温度情報として制御回路13に入力され、その入力
温度情報に基づいて励磁コイル3に対する電流供給が制
御されて定着フィルム1の電磁誘導発熱が制御され、定
着ニップ部Nの温度が所定の温度に維持されるように温
調される。
置温度検知手段)11(図1)を含む温調系により励磁
コイル3に対する電流供給が制御されることで定着フィ
ルム1の電磁誘導発熱が制御されることで所定の温度が
維持されるように温調される。温度検知部材11は定着
フィルム1の温度を検知するサーミスタなどの温度セン
サであり、本例においては定着フィルム1の内面側で定
着ニップ部Nよりも定着フィルム回転方向下流側に定着
フィルム内面に弾性的に接触させて配設してある。この
温度センサ11で測定した定着フィルム1の温度情報が
装置温度情報として制御回路13に入力され、その入力
温度情報に基づいて励磁コイル3に対する電流供給が制
御されて定着フィルム1の電磁誘導発熱が制御され、定
着ニップ部Nの温度が所定の温度に維持されるように温
調される。
【0084】(5)加圧機構8と加圧力制御 前述したように、フィルムガイド部材2内に挿通して配
設した加圧用剛性ステイ6の両端部を加圧機構8・8で
押し下げ加圧することで、フィルムガイド部材2の下端
部外面と加圧ローラ5の上面とを定着フィルム1を挟ん
で圧接させて定着ニップ部Nを形成させている。
設した加圧用剛性ステイ6の両端部を加圧機構8・8で
押し下げ加圧することで、フィルムガイド部材2の下端
部外面と加圧ローラ5の上面とを定着フィルム1を挟ん
で圧接させて定着ニップ部Nを形成させている。
【0085】上記の加圧用剛性ステイ6の両端部側に配
設した加圧機構8・8は加圧力可変機能を具備させてあ
り、それぞれ、加圧用剛性ステイ6の端部上面に下端部
を受けさせて配設した加圧バネ8aと、該加圧バネの上
端部に設けたバネ受け部材8bと、該バネ受け部材に接
触させた楕円形カム部材(圧力調整部材)8cと、カム
部材8cの軸8dと、該カムの軸8dを回転即ちカム8
cを回転させる駆動機構部8e等からなる。
設した加圧機構8・8は加圧力可変機能を具備させてあ
り、それぞれ、加圧用剛性ステイ6の端部上面に下端部
を受けさせて配設した加圧バネ8aと、該加圧バネの上
端部に設けたバネ受け部材8bと、該バネ受け部材に接
触させた楕円形カム部材(圧力調整部材)8cと、カム
部材8cの軸8dと、該カムの軸8dを回転即ちカム8
cを回転させる駆動機構部8e等からなる。
【0086】加圧バネ8aは加圧用剛性ステイ6の端部
上面とカム部材8cとの間に縮設してあり、この加圧バ
ネ8aの縮設反力で定着ニップ部Nに加圧力が作用す
る。
上面とカム部材8cとの間に縮設してあり、この加圧バ
ネ8aの縮設反力で定着ニップ部Nに加圧力が作用す
る。
【0087】駆動機構8eはクラッチ・ソレノイド等か
らなり、制御回路13により制御されて、カム軸8d即
ちカム8cを90°間欠回転駆動する。左右側の加圧機
構8・8は同じ位相で同期して90°間欠回転駆動され
る。
らなり、制御回路13により制御されて、カム軸8d即
ちカム8cを90°間欠回転駆動する。左右側の加圧機
構8・8は同じ位相で同期して90°間欠回転駆動され
る。
【0088】.楕円形カム8cが90°間欠回転駆動
制御されて、図1〜図3のように、該楕円形カム8cが
縦向きになって大隆起部がバネ受け部材8bに対向位置
した角度姿勢にあるときは、加圧バネ8aの圧縮量が大
きくなって、定着ニップ部Nは記録材Pの加熱定着動作
を行なうために必要な所定の加圧力が作用した「加圧状
態B」(例えば加圧力294N(30kgf))とな
る。
制御されて、図1〜図3のように、該楕円形カム8cが
縦向きになって大隆起部がバネ受け部材8bに対向位置
した角度姿勢にあるときは、加圧バネ8aの圧縮量が大
きくなって、定着ニップ部Nは記録材Pの加熱定着動作
を行なうために必要な所定の加圧力が作用した「加圧状
態B」(例えば加圧力294N(30kgf))とな
る。
【0089】.また、図4のように、楕円形カム8c
が横向きになって小隆起部がバネ受け部材8bに対向位
置した角度姿勢にあるときは、加圧バネ8aの圧縮量が
小さくなって、定着ニップ部Nは上記加圧状態Bの場合
よりも小さい加圧力が作用した「加圧状態A」(例えば
98N(10kgf))となる。「加圧状態A」のとき
の加圧力は0よりも大きい。
が横向きになって小隆起部がバネ受け部材8bに対向位
置した角度姿勢にあるときは、加圧バネ8aの圧縮量が
小さくなって、定着ニップ部Nは上記加圧状態Bの場合
よりも小さい加圧力が作用した「加圧状態A」(例えば
98N(10kgf))となる。「加圧状態A」のとき
の加圧力は0よりも大きい。
【0090】即ち、本例においては装置の加圧力が上記
の2段階に調整される。なお、本例の定着装置100
は、高グロス画像及び厚紙等の定着性の確保のため、加
圧状態Bの加圧力は、従来の定着装置に比べてより高く
設定されている。
の2段階に調整される。なお、本例の定着装置100
は、高グロス画像及び厚紙等の定着性の確保のため、加
圧状態Bの加圧力は、従来の定着装置に比べてより高く
設定されている。
【0091】次に、この定着装置の駆動制御に関して説
明する。図7は、本実施例の定着装置の制御方法を示す
フローチャートである。
明する。図7は、本実施例の定着装置の制御方法を示す
フローチャートである。
【0092】制御回路13は、像加熱動作開始命令であ
る定着動作開始命令を受けると(ステップ1)、加圧状
態の確認により(ステップ2)、装置が加圧状態Aでな
い場合には加圧機構8・8を制御して圧力調整部材(カ
ム部材)8c・8cによって低加圧力の加圧状態Aに設
定する(ステップ3)。なお、電源off状態やスリー
プ中では、変形防止等のため、圧力調整部材8c・8c
によって低加圧力の加圧状態Aに設定されている。
る定着動作開始命令を受けると(ステップ1)、加圧状
態の確認により(ステップ2)、装置が加圧状態Aでな
い場合には加圧機構8・8を制御して圧力調整部材(カ
ム部材)8c・8cによって低加圧力の加圧状態Aに設
定する(ステップ3)。なお、電源off状態やスリー
プ中では、変形防止等のため、圧力調整部材8c・8c
によって低加圧力の加圧状態Aに設定されている。
【0093】次に、制御回路13は加圧状態Aのまま、
駆動手段Mによって加圧ローラ5を回転駆動させるとと
もに、励磁回路12より励磁コイル3に定格電流を流し
定着フィルム1の電磁誘導加熱を開始する(ステップ
4)。
駆動手段Mによって加圧ローラ5を回転駆動させるとと
もに、励磁回路12より励磁コイル3に定格電流を流し
定着フィルム1の電磁誘導加熱を開始する(ステップ
4)。
【0094】加圧ローラ5の回転駆動による該加圧ロー
ラ5と定着フィルム1の外面との定着ニップ部Nにおけ
る摩擦力で定着フィルム1に回転力が作用して、該定着
フィルム1は、加熱されながら、その内面が定着ニップ
Nにおいて摺動部材10及びフィルムガイド部材2に密
着して摺動しながら加圧ローラ5の回転速度にほぼ対応
した周速度をもってフィルムガイド部材2、9の外回り
を回転する。
ラ5と定着フィルム1の外面との定着ニップ部Nにおけ
る摩擦力で定着フィルム1に回転力が作用して、該定着
フィルム1は、加熱されながら、その内面が定着ニップ
Nにおいて摺動部材10及びフィルムガイド部材2に密
着して摺動しながら加圧ローラ5の回転速度にほぼ対応
した周速度をもってフィルムガイド部材2、9の外回り
を回転する。
【0095】定着装置は加圧状態Aのまましばらく定着
フィルム1の回転および加熱が行われ、所定時間(例え
ば15秒)後に、圧力調整部材の作動によって加圧力が
加圧状態Bにされ(ステップ5→6)、その後、所定の
定着温度(例えば180℃)となるように温調され(ス
テップ7)、定着画像形成可能状態となるように制御さ
れている。
フィルム1の回転および加熱が行われ、所定時間(例え
ば15秒)後に、圧力調整部材の作動によって加圧力が
加圧状態Bにされ(ステップ5→6)、その後、所定の
定着温度(例えば180℃)となるように温調され(ス
テップ7)、定着画像形成可能状態となるように制御さ
れている。
【0096】これにより、低温時、定着フィルムとガイ
ド部材の摩擦力が上昇、特にそれらの間にグリースが存
在する場合はグリースの粘度が上がることにより定着フ
ィルムとガイド部材の摩擦力が上昇するが、このような
装置制御構成とすることで、高加圧力が必要とされる定
着装置の低温環境下からの立ち上げ時に於いても、駆動
開始時のトルクを軽減して定着フィルム1の摺動性を確
保することができ、加圧ローラの回転停止を防止するこ
とが可能となる。すなわち、駆動開始時に、加圧部材に
よる加圧力を低下させて加圧状態Aにすることで(ステ
ップ2・3)、定着フィルム1と摺動部材10・フィル
ムガイド部材2との間の加圧力や摺動面積の減少によっ
て、摺動面での摩擦抵抗は減少し、それによって駆動開
始時の回転駆動トルクも軽減するため、摺動性が確保さ
れ、定着フィルム1の停止を防止できる。
ド部材の摩擦力が上昇、特にそれらの間にグリースが存
在する場合はグリースの粘度が上がることにより定着フ
ィルムとガイド部材の摩擦力が上昇するが、このような
装置制御構成とすることで、高加圧力が必要とされる定
着装置の低温環境下からの立ち上げ時に於いても、駆動
開始時のトルクを軽減して定着フィルム1の摺動性を確
保することができ、加圧ローラの回転停止を防止するこ
とが可能となる。すなわち、駆動開始時に、加圧部材に
よる加圧力を低下させて加圧状態Aにすることで(ステ
ップ2・3)、定着フィルム1と摺動部材10・フィル
ムガイド部材2との間の加圧力や摺動面積の減少によっ
て、摺動面での摩擦抵抗は減少し、それによって駆動開
始時の回転駆動トルクも軽減するため、摺動性が確保さ
れ、定着フィルム1の停止を防止できる。
【0097】また、状態Aのまま所定時間、装置の回転
・加熱をすることで(ステップ4)、定着フィルム1の
温度の上昇とともに、摺動部材10およびグリースの温
度も上昇し、摺動性の向上によって回転トルクはさらに
減少する。
・加熱をすることで(ステップ4)、定着フィルム1の
温度の上昇とともに、摺動部材10およびグリースの温
度も上昇し、摺動性の向上によって回転トルクはさらに
減少する。
【0098】そして、摺動性が確保される所定時間後
に、加圧状態Bとして(ステップ5→6)、所望の加圧
力となるように加圧力を増加するように制御している。
に、加圧状態Bとして(ステップ5→6)、所望の加圧
力となるように加圧力を増加するように制御している。
【0099】従って、高加圧力が付与される定着装置に
おける低温環境下からの立ち上げ時の場合であっても、
回転初期のトルクを軽減でき、フィルム停止を防止し、
ウォームアップ時間の長期化や定着フィルム破損といっ
た不具合の発生を防止できるとともに、高グロス画像あ
るいは厚紙等の定着に必要とされる高加圧力も十分に得
られるため、画像不良等の不具合の発生も防止できる。
また外部からの負荷によるモータの故障も防止すること
ができる。
おける低温環境下からの立ち上げ時の場合であっても、
回転初期のトルクを軽減でき、フィルム停止を防止し、
ウォームアップ時間の長期化や定着フィルム破損といっ
た不具合の発生を防止できるとともに、高グロス画像あ
るいは厚紙等の定着に必要とされる高加圧力も十分に得
られるため、画像不良等の不具合の発生も防止できる。
また外部からの負荷によるモータの故障も防止すること
ができる。
【0100】表1に、本例の定着装置にて低温環境下か
らの立ち上げ時における駆動開始時のトルクを測定した
結果、および厚紙を通紙した場合の定着画像評価を行っ
た結果を示す。
らの立ち上げ時における駆動開始時のトルクを測定した
結果、および厚紙を通紙した場合の定着画像評価を行っ
た結果を示す。
【0101】比較例として、圧調整部材8c・8cによ
る加圧力調整を行わなかった場合、すなわち、高加圧力
の状態(比較例1:加圧力は加圧状態Bに相当)、及び
低加圧力の状態(比較例2:加圧力は加圧状態Aに相
当)での評価結果の例も示す。
る加圧力調整を行わなかった場合、すなわち、高加圧力
の状態(比較例1:加圧力は加圧状態Bに相当)、及び
低加圧力の状態(比較例2:加圧力は加圧状態Aに相
当)での評価結果の例も示す。
【0102】
【表1】
【0103】表1からわかるように、比較例1では、駆
動開始トルクが147〜245N・cm(15〜25k
gf・cm)と大きく、低温環境下からの立ち上げ時に
フィルムはしばらく停止したままで、ウォームアップ時
間の長期化や、フィルム破損が生じた。
動開始トルクが147〜245N・cm(15〜25k
gf・cm)と大きく、低温環境下からの立ち上げ時に
フィルムはしばらく停止したままで、ウォームアップ時
間の長期化や、フィルム破損が生じた。
【0104】また、比較例2では、駆動開始トルクは7
8.4N・cm(8kgf・cm)でフィルムの停止は
発生しなかったが、加圧力不足で定着画像が定着不良画
像となりNGであった。
8.4N・cm(8kgf・cm)でフィルムの停止は
発生しなかったが、加圧力不足で定着画像が定着不良画
像となりNGであった。
【0105】一方、本例の定着装置では、駆動開始トル
クは78.4N・cm(8kgf・cm)でフィルムの
停止はなく、定着画像も良好であった。
クは78.4N・cm(8kgf・cm)でフィルムの
停止はなく、定着画像も良好であった。
【0106】従って、本例のように、駆動開始時に加圧
力の調整を行うことにより、より高い加圧力が必要とさ
れる定着装置に於いても、低温環境下からの立ち上げ時
のフィルムの停止を防止することが可能となり、ウォー
ムアップ時間の長期化やフィルム破損という不具合の発
生を防止することが可能となった。
力の調整を行うことにより、より高い加圧力が必要とさ
れる定着装置に於いても、低温環境下からの立ち上げ時
のフィルムの停止を防止することが可能となり、ウォー
ムアップ時間の長期化やフィルム破損という不具合の発
生を防止することが可能となった。
【0107】なお、本例で用いた定着装置は、低温環境
下からの立ち上げ時に、電力投入後、15秒で150℃
以上に達し、グリース、摺動部材10等の十分な摺動性
を確保できる温度に到達する。本例で設定した所定時間
としての「15秒」は、装置が十分な摺動性を確保でき
る温度(本例の場合150℃)に到達するまでの時間か
ら設定されたものであるが、これらの値(温度、時間)
は、装置の構成(トルク、トータル熱容量、加圧力)
や、投入電力等により異なるため、装置構成等によりそ
れぞれ最適な値に設定される。
下からの立ち上げ時に、電力投入後、15秒で150℃
以上に達し、グリース、摺動部材10等の十分な摺動性
を確保できる温度に到達する。本例で設定した所定時間
としての「15秒」は、装置が十分な摺動性を確保でき
る温度(本例の場合150℃)に到達するまでの時間か
ら設定されたものであるが、これらの値(温度、時間)
は、装置の構成(トルク、トータル熱容量、加圧力)
や、投入電力等により異なるため、装置構成等によりそ
れぞれ最適な値に設定される。
【0108】図8は他の実施例の、定着装置の制御方法
を示すフローチャートである。本例は、温度検知部材1
1の検知温度に応じて加圧力の切り替えを制御させるも
のである。
を示すフローチャートである。本例は、温度検知部材1
1の検知温度に応じて加圧力の切り替えを制御させるも
のである。
【0109】すなわち、制御回路13は、定着動作開始
命令を受けると(ステップ1)、まず温度検知部材11
からの入力検知温度により定着動作開始時の検知温度T
が予め定めた所定温度T1(例えば70℃)以下か、ど
うかを確認する(ステップ2)。
命令を受けると(ステップ1)、まず温度検知部材11
からの入力検知温度により定着動作開始時の検知温度T
が予め定めた所定温度T1(例えば70℃)以下か、ど
うかを確認する(ステップ2)。
【0110】検知温度Tが基準温度T1以下の場合に
は、加圧状態A(加圧状態がBの場合は加圧状態Aに変
更、加圧状態Aの場合はそのまま)で、装置の回転駆動
・加熱開始し、検知温度がT1となるまで加圧状態Aの
ままで回転・加熱を行う(ステップ3・4・5・2)。
は、加圧状態A(加圧状態がBの場合は加圧状態Aに変
更、加圧状態Aの場合はそのまま)で、装置の回転駆動
・加熱開始し、検知温度がT1となるまで加圧状態Aの
ままで回転・加熱を行う(ステップ3・4・5・2)。
【0111】その後、検知温度がT1となったら、圧力
調整部材8c・8cの作動により加圧状態Bにし(ステ
ップ6)、定着温度(180℃)まで温調し(ステップ
8・9)され、定着温度に達し定着可能状態となった
後、定着が行われる(ステップ9・10)。
調整部材8c・8cの作動により加圧状態Bにし(ステ
ップ6)、定着温度(180℃)まで温調し(ステップ
8・9)され、定着温度に達し定着可能状態となった
後、定着が行われる(ステップ9・10)。
【0112】また、定着動作開始時の検知温度が所定温
度T1以上の場合は(ステップ2がYES)、加圧状態
B(加圧状態Aの場合は加圧状態Bに変更、加圧状態B
の場合はそのまま)で回転駆動・加熱開始し(ステップ
6・7・8)、定着温度(180℃)まで温調し(ステ
ップ8・9)され、定着温度に達し定着可能状態となっ
た後、定着が行われる(ステップ9・10)。
度T1以上の場合は(ステップ2がYES)、加圧状態
B(加圧状態Aの場合は加圧状態Bに変更、加圧状態B
の場合はそのまま)で回転駆動・加熱開始し(ステップ
6・7・8)、定着温度(180℃)まで温調し(ステ
ップ8・9)され、定着温度に達し定着可能状態となっ
た後、定着が行われる(ステップ9・10)。
【0113】上記のようにすることで、高加圧力が必要
とされる定着装置の低温環境下からの立ち上げ時に於い
ても、駆動開始時のトルクを軽減して摺動性を確保する
ことができ、フィルムの停止を防止することが可能とな
る。
とされる定着装置の低温環境下からの立ち上げ時に於い
ても、駆動開始時のトルクを軽減して摺動性を確保する
ことができ、フィルムの停止を防止することが可能とな
る。
【0114】また、駆動開始時の装置温度Tが所定温度
T1以上の場合には、定着ニップ部Nの加圧状態を低加
圧力状態Aにする必要はなく、加圧状態の切り替えを省
略でき、より早く定着動作に入ることができる。
T1以上の場合には、定着ニップ部Nの加圧状態を低加
圧力状態Aにする必要はなく、加圧状態の切り替えを省
略でき、より早く定着動作に入ることができる。
【0115】上記例では、定着動作開始命令によって加
圧状態の確認や温度検知等を行って、圧力調整、回転駆
動、加熱を行う構成であったが、定着装置(フィルム、
摺動部材、加圧ローラ等)の構成や使用時間等に応じ、
装置の回転駆動初期の圧力調整を行う構成としてもよ
い。
圧状態の確認や温度検知等を行って、圧力調整、回転駆
動、加熱を行う構成であったが、定着装置(フィルム、
摺動部材、加圧ローラ等)の構成や使用時間等に応じ、
装置の回転駆動初期の圧力調整を行う構成としてもよ
い。
【0116】すなわち、例えば、圧力調整のターゲット
となる定着フィルム温度を、外部の環境温度や使用時間
に応じて上げるなど変化させる構成としてもよい。
となる定着フィルム温度を、外部の環境温度や使用時間
に応じて上げるなど変化させる構成としてもよい。
【0117】また、本例では、所定温度T1を定着温度
(180℃)より低い温度(70℃)に設定したが、図
9の制御フローチャートに示すように、T1を定着温度
と同じにしても良い。
(180℃)より低い温度(70℃)に設定したが、図
9の制御フローチャートに示すように、T1を定着温度
と同じにしても良い。
【0118】さらに、定着動作終了時の後回転中に、定
着ニップ部Nの圧力状態を加圧状態Aとするように構成
してもよく、この場合、次回動作時に、加圧機構動作を
待つ時間を短縮できる。後回転とは、1枚だけの印字
(プリント)の場合のその記録材、あるいは連続印字
(連続プリント)において最後の記録材が定着装置10
0を通過して排出された後もしばらくの間メインモータ
の駆動を継続させて、装置に所定の後動作を実行させる
装置動作期間である。この期間経過後にメインモータの
駆動が停止され、装置は次に動作開始命令が入力される
までスタンバイ(待機)状態に入る。
着ニップ部Nの圧力状態を加圧状態Aとするように構成
してもよく、この場合、次回動作時に、加圧機構動作を
待つ時間を短縮できる。後回転とは、1枚だけの印字
(プリント)の場合のその記録材、あるいは連続印字
(連続プリント)において最後の記録材が定着装置10
0を通過して排出された後もしばらくの間メインモータ
の駆動を継続させて、装置に所定の後動作を実行させる
装置動作期間である。この期間経過後にメインモータの
駆動が停止され、装置は次に動作開始命令が入力される
までスタンバイ(待機)状態に入る。
【0119】なお、加圧状態Aをさらに低加圧力例えば
39.2N(4kgf)に設定して、ジャム処理等を加
圧状態Aにて行うように構成しても良い。
39.2N(4kgf)に設定して、ジャム処理等を加
圧状態Aにて行うように構成しても良い。
【0120】また、立ち上げ時、駆動ローラの回転速度
を定着時よりも遅くして、フィルムの立ち上げに必要な
トルクを小さくすることもモータへの負荷軽減という観
点からは有効である。
を定着時よりも遅くして、フィルムの立ち上げに必要な
トルクを小さくすることもモータへの負荷軽減という観
点からは有効である。
【0121】次に本発明の更に他の実施例について説明
する。
する。
【0122】本実施例は、加熱体としてセラミックヒー
タを用いたフィルム加熱方式の定着装置例である。
タを用いたフィルム加熱方式の定着装置例である。
【0123】図10に示す本実施例の定着装置100
は、大きく分けて、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・断
熱性のフィルムガイド部材20と、このフィルムガイド
部材20の下面の略中央部にガイド部材長手に沿って形
成具備させた溝部に嵌入して固定支持させた加熱体とし
てセラミックヒータ15と、このセラミックヒータ15
を含むフィルムガイド部材20にルーズに外嵌させた円
筒状もしくはエンドレス状の耐熱性の定着フィルム1A
と、フィルムガイド部材20側のセラミックヒータ15
の下面との間に定着フィルム1Aを挟んでニップ部Nを
形成させた加圧部材としての加圧ローラ5とからなる。
本例においては、セラミックヒータ15もしくはこのセ
ラミックヒータ15を含むフィルムガイド部材20が第
1部材であり、定着フィルム1Aが第2部材であり、加
圧ローラ5が第3部材である。
は、大きく分けて、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・断
熱性のフィルムガイド部材20と、このフィルムガイド
部材20の下面の略中央部にガイド部材長手に沿って形
成具備させた溝部に嵌入して固定支持させた加熱体とし
てセラミックヒータ15と、このセラミックヒータ15
を含むフィルムガイド部材20にルーズに外嵌させた円
筒状もしくはエンドレス状の耐熱性の定着フィルム1A
と、フィルムガイド部材20側のセラミックヒータ15
の下面との間に定着フィルム1Aを挟んでニップ部Nを
形成させた加圧部材としての加圧ローラ5とからなる。
本例においては、セラミックヒータ15もしくはこのセ
ラミックヒータ15を含むフィルムガイド部材20が第
1部材であり、定着フィルム1Aが第2部材であり、加
圧ローラ5が第3部材である。
【0124】加圧ローラ5は弾性加圧ローラであり、芯
金5aにシリコーンゴム等の弾性層5bを設けて硬度を
下げたもので、芯金5aの両端部を装置の不図示の手前
側と奥側のシャーシ側板間に回転自由に軸受け保持させ
て配設してある。表面性を向上させるために、さらに外
周に、PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層を設
けてもよい。
金5aにシリコーンゴム等の弾性層5bを設けて硬度を
下げたもので、芯金5aの両端部を装置の不図示の手前
側と奥側のシャーシ側板間に回転自由に軸受け保持させ
て配設してある。表面性を向上させるために、さらに外
周に、PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂層を設
けてもよい。
【0125】定着フィルム1Aを外嵌させたフィルムガ
イド部材20はセラミックヒータ15側を下向きにして
加圧ローラ5の上側に配置され、前述の実施例の定着装
置と同様に、フィルムガイド部材20内に挿通して配設
した加圧用剛性ステイ21の両端部と装置シャーシ側の
バネ受け部材との間にそれぞれ加圧機構8を配設するこ
とで加圧用剛性ステイ21に押し下げ力を作用させてい
る。これにより、フィルムガイド部材20側のセラミッ
クヒータ15の下面と加圧ローラ5の上面とが定着フィ
ルム1Aを挟んで圧接して定着ニップ部Nが形成され
る。
イド部材20はセラミックヒータ15側を下向きにして
加圧ローラ5の上側に配置され、前述の実施例の定着装
置と同様に、フィルムガイド部材20内に挿通して配設
した加圧用剛性ステイ21の両端部と装置シャーシ側の
バネ受け部材との間にそれぞれ加圧機構8を配設するこ
とで加圧用剛性ステイ21に押し下げ力を作用させてい
る。これにより、フィルムガイド部材20側のセラミッ
クヒータ15の下面と加圧ローラ5の上面とが定着フィ
ルム1Aを挟んで圧接して定着ニップ部Nが形成され
る。
【0126】加圧ローラ5は駆動手段Mにより矢示の反
時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ5の回転駆
動により、前記加圧ローラ5と定着フィルム1Aの外面
との摩擦力で定着フィルム1Aに回転力が作用し、前記
定着フィルム1Aの内周面が定着ニップ部Nにおいてセ
ラミックヒータ15の下面に密着して摺動しながら矢示
の時計方向に加圧ローラ5の周速度にほぼ対応した周速
度をもってフィルムガイド部材20の外回りを回転状態
になる(加圧ローラ駆動式)。
時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ5の回転駆
動により、前記加圧ローラ5と定着フィルム1Aの外面
との摩擦力で定着フィルム1Aに回転力が作用し、前記
定着フィルム1Aの内周面が定着ニップ部Nにおいてセ
ラミックヒータ15の下面に密着して摺動しながら矢示
の時計方向に加圧ローラ5の周速度にほぼ対応した周速
度をもってフィルムガイド部材20の外回りを回転状態
になる(加圧ローラ駆動式)。
【0127】そして、定着ニップ部Nにおける定着フィ
ルム摺動部面であるセラミックヒータ15の下面と定着
フィルム1Aの内面との相互摺動摩擦力を低減化させる
ためにセラミックヒータ15の下面には前述の実施例の
定着装置における摺動部材10と同様の摺動部材15d
を配設してある。さらには定着ニップ部Nにおける該摺
動部材15dと定着フィルム内面との間に耐熱性グリス
などの潤滑剤を介在させる。
ルム摺動部面であるセラミックヒータ15の下面と定着
フィルム1Aの内面との相互摺動摩擦力を低減化させる
ためにセラミックヒータ15の下面には前述の実施例の
定着装置における摺動部材10と同様の摺動部材15d
を配設してある。さらには定着ニップ部Nにおける該摺
動部材15dと定着フィルム内面との間に耐熱性グリス
などの潤滑剤を介在させる。
【0128】プリントスタート信号に基づいて加圧ロー
ラ5の回転が開始され、またセラミックヒータ15のヒ
ートアップが開始される。加圧ローラ5の回転による定
着フィルム1Aの回転周速度が定常化し、セラミックヒ
ータ15の温度が所定に立ち上がった状態において、定
着ニップ部Nの定着フィルム1Aと加圧ローラ5との間
に被加熱材としてのトナー画像tを担持させた記録材P
がトナー画像担持面側を定着フィルム1A側にして導入
されることで、記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着
フィルム1Aを介してセラミックヒータ15の下面に密
着して定着ニップ部Nを定着フィルム1Aと一緒に移動
通過していく。その移動通過過程においてセラミックヒ
ータ15の熱が定着フィルム1Aを介して記録材Pに付
与されてトナー画像tが記録材P面に加熱定着される。
定着ニップ部Nを通過した記録材Pは定着フィルム1A
の面から分離されて搬送される。
ラ5の回転が開始され、またセラミックヒータ15のヒ
ートアップが開始される。加圧ローラ5の回転による定
着フィルム1Aの回転周速度が定常化し、セラミックヒ
ータ15の温度が所定に立ち上がった状態において、定
着ニップ部Nの定着フィルム1Aと加圧ローラ5との間
に被加熱材としてのトナー画像tを担持させた記録材P
がトナー画像担持面側を定着フィルム1A側にして導入
されることで、記録材Pは定着ニップ部Nにおいて定着
フィルム1Aを介してセラミックヒータ15の下面に密
着して定着ニップ部Nを定着フィルム1Aと一緒に移動
通過していく。その移動通過過程においてセラミックヒ
ータ15の熱が定着フィルム1Aを介して記録材Pに付
与されてトナー画像tが記録材P面に加熱定着される。
定着ニップ部Nを通過した記録材Pは定着フィルム1A
の面から分離されて搬送される。
【0129】定着フィルム1Aは熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上
の耐熱性のPTFE、PFA、FEPの単層、あるいは
ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、P
PS等の外周面にPTFE、PFA、FEP等をコーテ
ィングした複合層フィルムを使用できる。本例では、ポ
リイミドフィルムの外周面にPTFEをコーティングし
た直径25mmのものを用いた。
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上
の耐熱性のPTFE、PFA、FEPの単層、あるいは
ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、P
PS等の外周面にPTFE、PFA、FEP等をコーテ
ィングした複合層フィルムを使用できる。本例では、ポ
リイミドフィルムの外周面にPTFEをコーティングし
た直径25mmのものを用いた。
【0130】加熱体としてのセラミックヒータ15は、
定着フィルム1A・記録材Pの移動方向に直交する方向
を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体である。本例
のものはチッ化アルミニウム(AlN)等でできたヒー
タ基板15aと、このヒータ基板15aの表面にその長
手に沿って設けた発熱層15b、例えばAg/Pd(銀
/バラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜
5mmにスクリーン印刷等により塗工して設けた発熱層
15bと、更にその上に設けたガラスやフッ素樹脂等の
保護層15cを基本構成とするものである。このセラミ
ックヒータ15のヒータ基板15aの発熱層15b・保
護層15cを設けた表面側とは反対側のヒータ基板裏面
側に摺動部材15dを設けてある。
定着フィルム1A・記録材Pの移動方向に直交する方向
を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体である。本例
のものはチッ化アルミニウム(AlN)等でできたヒー
タ基板15aと、このヒータ基板15aの表面にその長
手に沿って設けた発熱層15b、例えばAg/Pd(銀
/バラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜
5mmにスクリーン印刷等により塗工して設けた発熱層
15bと、更にその上に設けたガラスやフッ素樹脂等の
保護層15cを基本構成とするものである。このセラミ
ックヒータ15のヒータ基板15aの発熱層15b・保
護層15cを設けた表面側とは反対側のヒータ基板裏面
側に摺動部材15dを設けてある。
【0131】前記セラミックヒータ15の発熱層15b
の両端間に通電されることで発熱層15bは発熱してヒ
ータ15が急速に昇温する。そのヒータ温度が温度セン
サ22に検知され、ヒータ温度が所定の温度に維持され
るように制御回路で発熱層15bに対する通電が制御さ
れてヒータ15は温調管理される。
の両端間に通電されることで発熱層15bは発熱してヒ
ータ15が急速に昇温する。そのヒータ温度が温度セン
サ22に検知され、ヒータ温度が所定の温度に維持され
るように制御回路で発熱層15bに対する通電が制御さ
れてヒータ15は温調管理される。
【0132】前記セラミックヒータ15は、フィルムガ
イド部材2の下面の略中央部にガイド長手に沿って形成
具備させた溝部に保護層15c側を上向きに嵌入して固
定支持させてある。
イド部材2の下面の略中央部にガイド長手に沿って形成
具備させた溝部に保護層15c側を上向きに嵌入して固
定支持させてある。
【0133】加圧機構8の構成、及び加圧状態A・加圧
状態Bの切り替え制御は前述の実施例と同様である。本
実施例の装置のように、前述の実施例とは異なる加熱形
態においても、前記と同様の効果を得ることができる。
状態Bの切り替え制御は前述の実施例と同様である。本
実施例の装置のように、前述の実施例とは異なる加熱形
態においても、前記と同様の効果を得ることができる。
【0134】セラミックヒータ15のヒータ基板15a
自体が定着フィルム1Aとの摺動性が良好な材質のもの
であれば、別途の摺動部材15dを設けずにヒータ基板
15aの面を直接に定着フィルム摺動部面にすることも
できる。
自体が定着フィルム1Aとの摺動性が良好な材質のもの
であれば、別途の摺動部材15dを設けずにヒータ基板
15aの面を直接に定着フィルム摺動部面にすることも
できる。
【0135】本実施例の装置において、加熱体としての
セラミックヒータ15を鉄板などの電磁誘導発熱性部材
に変更し、フィルムガイド部材20の内側に磁場発生手
段としての励磁コイル・磁性コアを配設して上記の鉄板
などの電磁誘導発熱性部材を加熱体として電磁誘導発熱
させることで、その発熱を定着ニップ部Nにおいて定着
フィルム1Aを介して記録材Pに付与する構成の装置と
することもできる。
セラミックヒータ15を鉄板などの電磁誘導発熱性部材
に変更し、フィルムガイド部材20の内側に磁場発生手
段としての励磁コイル・磁性コアを配設して上記の鉄板
などの電磁誘導発熱性部材を加熱体として電磁誘導発熱
させることで、その発熱を定着ニップ部Nにおいて定着
フィルム1Aを介して記録材Pに付与する構成の装置と
することもできる。
【0136】次に本発明の更に他の実施例について説明
する。
する。
【0137】加熱装置としての定着装置100の装置構
成は前述の実施例の加圧ローラ駆動方式に限られるもの
ではない。
成は前述の実施例の加圧ローラ駆動方式に限られるもの
ではない。
【0138】例えば、図11のように、フィルムガイド
部材23と、駆動ローラ31と、テンションローラ32
との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定
着フィルム1を懸回張設し、フィルムガイド部材23の
下面部と加圧部材としての加圧ローラ5とを定着フィル
ム1を挟ませて加圧機構8で圧接させて定着ニップ部N
を形成させ、定着フィルム1を駆動ローラ31によって
回転駆動させる装置構成にすることもできる。この場
合、加圧ローラ5は従動回転ローラである。
部材23と、駆動ローラ31と、テンションローラ32
との間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定
着フィルム1を懸回張設し、フィルムガイド部材23の
下面部と加圧部材としての加圧ローラ5とを定着フィル
ム1を挟ませて加圧機構8で圧接させて定着ニップ部N
を形成させ、定着フィルム1を駆動ローラ31によって
回転駆動させる装置構成にすることもできる。この場
合、加圧ローラ5は従動回転ローラである。
【0139】フィルムガイド部材23の内側には磁場発
生手段としての励磁コイル3・磁性コア4を設けてあ
る。
生手段としての励磁コイル3・磁性コア4を設けてあ
る。
【0140】フィルムガイド部材23の、定着ニップ部
Nに対応する下面部分には定着フィルム1の内面との相
互摺動摩擦力を低減化させるために摺動部材10を配設
してある。さらには定着ニップ部Nにおける該摺動部材
10と定着フィルム内面との間に耐熱性グリスなどの潤
滑剤を介在させる。
Nに対応する下面部分には定着フィルム1の内面との相
互摺動摩擦力を低減化させるために摺動部材10を配設
してある。さらには定着ニップ部Nにおける該摺動部材
10と定着フィルム内面との間に耐熱性グリスなどの潤
滑剤を介在させる。
【0141】加圧機構8の構成、及び加圧状態A・加圧
状態Bの切り替え制御は前述の実施例と同様である。本
実施例の装置においても前記と同様の効果を得ることが
できる。
状態Bの切り替え制御は前述の実施例と同様である。本
実施例の装置においても前記と同様の効果を得ることが
できる。
【0142】このように本発明は、装置の立ち上げ駆動
時は加圧状態B時の加圧力よりも低い加圧力とした加圧
状態Aにするように構成することで、記録材の加熱動作
を行うためにニップ部の加圧力を高く設定した像加熱装
置の場合でも、また低温環境下において、装置の駆動開
始時の駆動トルクを低減して第1部材と第2部材の摺動
性を確保することができ、第2部材の停止を防止するこ
とができ、ウォームアップ時間の長期化や第2部材とし
てのフィルムの破損という不具合、及びモータの故障の
発生を防止することが可能となる。
時は加圧状態B時の加圧力よりも低い加圧力とした加圧
状態Aにするように構成することで、記録材の加熱動作
を行うためにニップ部の加圧力を高く設定した像加熱装
置の場合でも、また低温環境下において、装置の駆動開
始時の駆動トルクを低減して第1部材と第2部材の摺動
性を確保することができ、第2部材の停止を防止するこ
とができ、ウォームアップ時間の長期化や第2部材とし
てのフィルムの破損という不具合、及びモータの故障の
発生を防止することが可能となる。
【0143】そして、ニップにおける加圧状態をAとし
た後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装置温度
が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を行うた
めに所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた状態B
に移行させることで、ニップ部での記録材の安定した挟
持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位な画
像と安定した記録材の搬送を確保することが可能とな
る。
た後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装置温度
が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を行うた
めに所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた状態B
に移行させることで、ニップ部での記録材の安定した挟
持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位な画
像と安定した記録材の搬送を確保することが可能とな
る。
【0144】尚、加圧機構8の構成は実施例のものに限
られるものではないことは勿論である。加圧状態は2段
以上複数段に、あるいは無段階に調整可能にすることが
できる。
られるものではないことは勿論である。加圧状態は2段
以上複数段に、あるいは無段階に調整可能にすることが
できる。
【0145】また電磁誘導発熱性の定着フィルム1は、
モノクロあるいは1パスマルチカラー画像などの加熱定
着用の場合は弾性層1bを省略した形態のものとするこ
ともできる。発熱層1aは樹脂に金属フイラーを混入し
て構成したものとすることもできる。発熱層単層の部材
とすることもできる。
モノクロあるいは1パスマルチカラー画像などの加熱定
着用の場合は弾性層1bを省略した形態のものとするこ
ともできる。発熱層1aは樹脂に金属フイラーを混入し
て構成したものとすることもできる。発熱層単層の部材
とすることもできる。
【0146】また第2部材としての定着フィルム1や1
Aはエンドレスの回転部材ではなく、例えば、ロール巻
きにした長尺の有端のウエブ部材にし、これを繰り出し
て走行移動させる形態の装置構成にすることもできる。
Aはエンドレスの回転部材ではなく、例えば、ロール巻
きにした長尺の有端のウエブ部材にし、これを繰り出し
て走行移動させる形態の装置構成にすることもできる。
【0147】また第3部材としての加圧部材5はローラ
体に限らず、回動ベルト型など他の形態の部材にするこ
ともできる。
体に限らず、回動ベルト型など他の形態の部材にするこ
ともできる。
【0148】また加圧部材5側からも記録材に熱エネル
ギーを供給するために、加圧部材5側にも電磁誘導加熱
などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調する装
置構成にすることもできる。
ギーを供給するために、加圧部材5側にも電磁誘導加熱
などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調する装
置構成にすることもできる。
【0149】また本発明の加熱装置は実施例の画像加熱
定着装置としてに限らず、画像を担持した記録材を加熱
してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する
像加熱装置等として使用できる。
定着装置としてに限らず、画像を担持した記録材を加熱
してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する
像加熱装置等として使用できる。
【0150】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の技術思想内であらゆる変形が可能である。
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の技術思想内であらゆる変形が可能である。
【0151】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、第
1部材に対してフィルム等の第2部材が摺動する像加熱
装置について、装置の立ち上げ駆動時は第2圧力よりも
低い加圧力とした第1圧力にするように構成すること
で、記録材の加熱動作を行うためにニップ部の加圧力を
高く設定した像加熱装置の場合でも、低温環境下におい
て、装置の駆動開始時の駆動トルクを低減して第1部材
と第2部材の摺動性を確保することができ、第2部材の
停止を防止することができ、ウォームアップ時間の長期
化や第2部材としてのフィルムの破損という不具合、及
びモータの故障の発生を防止することが可能となる。
1部材に対してフィルム等の第2部材が摺動する像加熱
装置について、装置の立ち上げ駆動時は第2圧力よりも
低い加圧力とした第1圧力にするように構成すること
で、記録材の加熱動作を行うためにニップ部の加圧力を
高く設定した像加熱装置の場合でも、低温環境下におい
て、装置の駆動開始時の駆動トルクを低減して第1部材
と第2部材の摺動性を確保することができ、第2部材の
停止を防止することができ、ウォームアップ時間の長期
化や第2部材としてのフィルムの破損という不具合、及
びモータの故障の発生を防止することが可能となる。
【0152】そして、ニップにおける加圧状態を第2圧
力とした後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装
置温度が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を
行うために所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた
状態に移行させることで、ニップ部での記録材の安定し
た挟持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位
な画像と安定した記録材の搬送を確保することが可能と
なる。
力とした後、つまり所定時間が経過した後、あるいは装
置温度が所定温度に上昇した後に、記録材の加熱動作を
行うために所定の高い第2圧力をニップ部に作用させた
状態に移行させることで、ニップ部での記録材の安定し
た挟持搬送・加熱処理を行なわせることができ、高品位
な画像と安定した記録材の搬送を確保することが可能と
なる。
【図1】 本発明の実施例である像加熱装置を側面から
見た断面図
見た断面図
【図2】 像加熱装置の正面図
【図3】 像加熱装置を正面から見た断面図
【図4】 像加熱装置を正面から見た断面図
【図5】 フィルムの層構成を示す図
【図6】 フィルムの層構成を示す図
【図7】 像加熱装置の制御を示すフローチャート
【図8】 像加熱装置の制御を示すフローチャート
【図9】 像加熱装置の制御を示すフローチャート
【図10】 像加熱装置を正面から見た断面図
【図11】 像加熱装置を正面から見た断面図
【図12】 像加熱装置を適用した画像形成装置を示す
図
図
【符号の説明】 1,1A・・定着フィルム、2,9,20,23・・フ
ィルムガイド部材、3・・励磁コイル、4・・磁性コ
ア、5・・加圧ローラ、6,21・・加圧用剛性ステ
イ、7・・定着フィルム端部の規制・保持用フランジ部
材、8・・加圧機構、10・・摺動部材、11,22・
・温度検知部材(サーミスタ)、12・・励磁回路、1
3・・制御回路
ィルムガイド部材、3・・励磁コイル、4・・磁性コ
ア、5・・加圧ローラ、6,21・・加圧用剛性ステ
イ、7・・定着フィルム端部の規制・保持用フランジ部
材、8・・加圧機構、10・・摺動部材、11,22・
・温度検知部材(サーミスタ)、12・・励磁回路、1
3・・制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久米 隆生 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 七瀧 秀夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 梅澤 眞郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内
Claims (19)
- 【請求項1】 第1部材と、前記第1部材に対して摺動
する第2部材と、前記第2部材を介して前記第1部材と
ニップを形成する第3部材と、前記ニップにおける圧力
を第1圧力、及び第1圧力より大きい第2圧力に設定可
能な圧力制御手段と、を有し、前記第2部材と前記第3
部材の間で画像を担持した記録材を挟持搬送し記録材上
の画像を加熱し、像加熱動作の開始により前記第2部材
が停止状態から移動開始する時、前記ニップにおける圧
力は前記第1圧力に設定され、その後前記第2圧力に設
定されることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記像加熱動作の開
始により前記第2部材は温度が上昇することを特徴とす
る像加熱装置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記第2部材の移動
開始から所定時間後に前記ニップにおける圧力が前記第
1圧力から前記第2圧力に変わることを特徴とする像加
熱装置。 - 【請求項4】 請求項1において、温度を検知する温度
検知手段を有し、前記温度検知手段からの検知温度に基
づき、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力から前記
第2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記第2部材の移動
開始前、前記温度検知手段からの検知温度が所定温度よ
り小さく、その後前記検知温度が前記所定温度に達した
時、前記ニップにおける圧力が前記第1圧力から前記第
2圧力に変わることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項6】 請求項4において、前記温度検知手段は
前記第2部材の温度を検知することを特徴とする像加熱
装置。 - 【請求項7】 請求項4において、前記第1部材はヒー
タであり、前記温度検知手段は前記ヒータの温度を検知
することを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項8】 請求項1において、前記第1部材と前記
第2部材の間に潤滑剤が設けられていることを特徴とす
る像加熱装置。 - 【請求項9】 請求項1において、前記第3部材は前記
第2部材を駆動することを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項10】 請求項9において、前記第2圧力は0
より大きいことを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項11】 請求項1において、前記第2部材を駆
動する駆動部材を有することを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項12】 請求項1において、前記第1部材を前
記第3部材に押圧する押圧手段を有し、前記押圧手段の
支点の位置が変わることで前記ニップにおける圧力が変
わることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項13】 請求項1において、磁束を発生する磁
束発生手段を有し、前記磁束発生手段からの磁束により
前記第2部材に渦電流が発生し、前記渦電流により前記
第2部材が発熱することを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項14】 請求項13において、前記第1部材は
前記磁束発生手段を保持し、前記第2部材を支持するこ
とを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項15】 請求項1において、前記第1部材はヒ
ータであり、前記ヒータは基板に通電により発熱する発
熱体が設けられていることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項16】 請求項1において、前記第2部材はエ
ンドレス状のフィルムであることを特徴とする像加熱装
置。 - 【請求項17】 請求項1において、前記第3部材はロ
ーラであることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項18】 請求項1において、前記ニップで未定
着像を担持した記録材が挟持搬送され、未定着像が記録
材上に定着されることを特徴とする像加熱装置。 - 【請求項19】 請求項18において、前記第2圧力は
未定着像を記録材上に定着される時の圧力であることを
特徴とする像加熱装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000210209A JP2001100575A (ja) | 1999-07-23 | 2000-07-11 | 像加熱装置 |
US09/621,829 US6347201B1 (en) | 1999-07-23 | 2000-07-21 | Image heating apparatus |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11-208814 | 1999-07-23 | ||
JP20881499 | 1999-07-23 | ||
JP2000210209A JP2001100575A (ja) | 1999-07-23 | 2000-07-11 | 像加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001100575A true JP2001100575A (ja) | 2001-04-13 |
Family
ID=26517062
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000210209A Pending JP2001100575A (ja) | 1999-07-23 | 2000-07-11 | 像加熱装置 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US6347201B1 (ja) |
JP (1) | JP2001100575A (ja) |
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US8615175B2 (en) | 2010-03-15 | 2013-12-24 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing unit and image forming apparatus including same |
JP2018049101A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および画像形成システム |
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EP1376262B1 (en) * | 2002-06-21 | 2019-05-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Fixing apparatus and image forming apparatus |
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JP2004151125A (ja) * | 2002-10-28 | 2004-05-27 | Canon Inc | 定着装置 |
JP2004178888A (ja) * | 2002-11-26 | 2004-06-24 | Canon Inc | 加熱装置 |
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