JP3437392B2 - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JP3437392B2 JP31789996A JP31789996A JP3437392B2 JP 3437392 B2 JP3437392 B2 JP 3437392B2 JP 31789996 A JP31789996 A JP 31789996A JP 31789996 A JP31789996 A JP 31789996A JP 3437392 B2 JP3437392 B2 JP 3437392B2
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    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁(磁気)誘導
加熱方式の像加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を記録材に加熱定着させ
る像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で記録材(転写材シート・エレクト
ロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷
用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接方
式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像(ト
ナー画像)を記録材面に永久固着画像として加熱定着さ
せる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いら
れていた。近時はフィルム加熱方式の装置が実用化され
ている。また電磁誘導加熱方式の装置も提案されてい
る。
【0004】実開昭51−109739号公報には、磁
束により定着ローラに電流を誘導させてジュール熱によ
って発熱させる誘導加熱定着装置が開示されている。こ
れは、誘導電流の発生を利用することで直接定着ローラ
を発熱させることができて、ハロゲンランプを熱源とし
て用いた熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の定着プ
ロセスを達成している。
【0005】しかしながら、磁場発生手段としての励磁
コイルにより発生した交番磁束のエネルギーが定着ロー
ラ全体の昇温に使われるため放熱損失が大きく、投入エ
ネルギーに対する定着エネルギーの密度が低く効率が悪
いという欠点があった。
【0006】そこで、定着に作用するエネルギーを高密
度で得るために発熱体である定着ローラに励磁コイルを
接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ
部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が考案さ
れた。
【0007】図15に、励磁コイルの交番磁束分布を定
着ニップに集中させて効率を向上させた本発明の背景技
術である電磁誘導加熱方式の定着装置の一例の概略構成
を示した。
【0008】10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体
層、抵抗体層)を有する、電磁誘導発熱性の回転体とし
ての円筒状の定着フィルムである。
【0009】16は横断面略半円弧状樋型のフィルムガ
イド部材であり、円筒状定着フィルム10はこのフィル
ムガイド部材16の外側にルーズに外嵌させてある。
【0010】15はフィルムガイド部材16の内側に配
設した磁場発生手段であり、励磁コイル18とE型の磁
性コア(芯材)17とからなる。
【0011】30は弾性加圧ローラであり、定着フィル
ム10を挟ませてフィルムガイド部材16の下面と所定
の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて
相互圧接させてある。上記磁場発生手段15の磁性コア
17は定着ニップ部Nに対応位置させて配設してある。
【0012】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおい
てフィルムガイド部材16の下面に密着して摺動しなが
ら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほぼ
対応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外回
りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0013】フィルムガイド部材16は、定着ニップ部
への加圧、磁場発生手段15としての励磁コイル18と
磁性コア17の支持、定着フィルム10の支持、該フィ
ルム10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。この
フィルムガイド部材16は磁束の通過を妨げない絶縁性
の部材であり、必要な荷重に耐えられる材料が用いられ
る。
【0014】励磁コイル18は不図示の励磁回路から供
給される交番電流によって交番磁束を発生する。この定
着フィルム10の電磁誘導発熱は交番磁束を集中的に分
布させた定着ニップ部Nにおいて集中的に生じて定着ニ
ップ部Nが高効率に加熱される。
【0015】定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検
知手段を含む温調系により励磁コイル18に対する電流
供給が制御されることで所定の温度が維持されるように
温調される。
【0016】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がフィルムガイ
ド部材16の外回りを回転し、励磁回路から励磁コイル
18への給電により上記のように定着フィルム10の電
磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立
ち上がって温調された状態において、不図示の画像形成
手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された
記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ロ
ーラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム面
に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が
定着フィルム10の外面に密着して定着フィルム10と
一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。この定着
ニップ部Nを定着フィルム10と一緒に記録材Pが挟持
搬送されていく過程において定着フィルム10の電磁誘
導発熱で加熱されて記録材P上の未定着トナー画像tが
加熱定着される。記録材Pは定着ニップ部Nを通過する
と回転定着フィルム10の外面から分離して排出搬送さ
れていく。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上述したような電磁誘
導方式の定着装置に関して、 1)定着フィルムの温度を測定するための温度検知素子
を設置するにあたり、定着フィルムの外面に当接した場
合、フィルムの表面に傷を付けてしまうため、長時間の
使用に対してトナー定着画像のオフセットが発生する、 2)定着フィルムを高速で回転させると、温度検知素子
を安定して当接させることが難しく、検知する温度の精
度が下がってしまい、定着フィルムの温度の制御が不安
定になってしまう、という問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、磁場発生手段と、前記磁場発生手段の磁場
の作用で電磁誘導発熱する回転体と、この回転体と相互
圧接してニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前記
ニップ部で記録材を挟持搬送し、前記回転体の熱により
記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、一端が
固定された細長い金属板の他端側に温度検知素子が設け
られた温度検知手段を有し、記録材の搬送方向における
前記ニップ部下流側において前記温度検知手段は前記金
属板の前記他端側が固定端側よりも前記回転体の回転方
向上流側になるように前記回転体の内面に弾性的に当接
することを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】(本発明を理解する上で参考とな
る参考例) (1)画像形成装置例 図1は本発明の像加熱装置を搭載した画像形成装置の一
例の概略構成図である。本例の画像形成装置は電子写真
カラープリンタである。
【0020】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0021】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0022】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力して回転感光体ドラム101面に走査露光した
目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109
はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体ドラ
ム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0023】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或いは近接部)であ
る1次転写部T1において中間転写体ドラム105の面
に転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナ
ー画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ1
07により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受け
て清掃される。
【0024】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像
が合成形成される。
【0025】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或いは近接して感光体ドラム
101と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動さ
れ、中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電
位を与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラ
ム101側のトナー画像を該中間転写体ドラム105面
側に転写させる。
【0026】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、該回転中間転写体ド
ラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である
二次転写部T2において、該二次転写部T2に不図示の
給紙部から所定のタイミングで送り込まれた記録材Pの
面に転写されていく。転写ローラ106は記録材Pの背
面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写
体ドラム105面側から記録材P側へ合成カラートナー
画像を順次に一括転写する。
【0027】二次転写部T2を通過した記録材Pは中間
転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置(定
着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定
着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図示の
排紙トレーに排出される。定着装置100については次
の(2)項で詳述する。
【0028】記録材Pに対するカラートナー画像転写後
の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108により
転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清
掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写体ド
ラム105から記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写体ドラム105に接触
状態に保持される。
【0029】また転写ローラ106も常時は中間転写体
ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写
体ドラム105から記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
記録材Pを介して接触状態に保持される。
【0030】白黒画像などモノカラー画像のプリントモ
ードも実行できる。また両面画像プリントモード、或い
は多重画像プリントモードも実行できる。
【0031】両面画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1面目画像プリント済みの記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、像加熱装置100に導入されて2面に
対するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プ
リントが出力される。
【0032】多重画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1回目画像プリント済みの記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び
二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済み
の面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、像加熱装
置100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を
受けることで多重画像プリントが出力される。
【0033】本例においては、トナーは低軟化物質を含
有させたものを用いている。
【0034】(2)定着装置100 図2は本参考例の定着装置100の要部の横断側面模型
図、図3は要部の正面模型図、図4は要部の縦断正面模
型図である。
【0035】装置100は図15の定着装置と同様に、
回転体である円筒状の電磁誘導発熱性フィルムを用い
た、加圧ローラ駆動方式、電磁誘導加熱方式の装置であ
る。図15の装置と共通の構成部材・部分には同一の符
号を付して再度の説明を省略する。
【0036】磁性コア17a・17b・17cは高透磁
率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったト
ランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは
100kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いる
のがよい。
【0037】16aは磁性コア17a・17b・17c
及び励磁コイル18を配設したフィルムガイド部材であ
り、16aの上側に被せて配設した横断面略半円弧状樋
型フィルムガイド部材である。フィルムガイド部材16
aとこの上側フィルムガイド部材16bとで略円柱体が
構成される。
【0038】このフィルムガイド部材16aと上側フィ
ルムガイド部材16bとのアセンブリの外側に、円筒状
の電磁誘導発熱性フィルムである定着フィルム10をル
ーズに外嵌させてある。
【0039】22は磁性コア17a・17b・17c及
び励磁コイル18を配設したフィルムガイド16aの上
面平面部に当接させて配設した横長の加圧用剛性ステイ
である。
【0040】19は磁性コア18と加圧用剛性ステイ2
2の間を絶縁するための絶縁性部材である。
【0041】23a・23bはフィルムガイド部材16
aと上側フィルムガイド部材16bとのアセンブリの左
右両端部に外嵌させて配設した、定着フィルム10の端
部を規制・保持するフランジ部材であり、定着フィルム
10に従動して回転させることもできる。
【0042】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、該芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆
させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂など
の耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金3
0aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板金間の回転
自由に軸受け保持させて配設してある。
【0043】この加圧ローラ30の上側に、上記のフィ
ルムガイド部材16a、磁性コア17a・17b・17
c、励磁コイル18、上側フィルムガイド部材16b、
加圧用剛性ステイ22、絶縁性部材19、定着フィルム
10、フランジ部材23a・23bからなる加熱手段ユ
ニットがフィルムガイド部材16aの半円状底面側を下
向きにして配設され、加圧用剛性ステイ22の両端部と
装置シャーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間に
それぞれ加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧
用剛性ステイ22に押し下げ力を作用させている。これ
によりフィルムガイド部材16aの下面と加圧ローラ3
0の上面とが定着フィルム10を挟んで圧接して所定幅
の定着ニップ部Nが形成される。磁性コア17aの下面
はフィルムガイド部材16aの底板部を隔てて定着ニッ
プ部Nに対応位置している。
【0044】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による該加圧ローラ30と定着フィルム10の外
面との摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、
該定着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおい
てフィルムガイド部材16aの下面に密着して摺動しな
がら矢示の時計方向に加圧ローラ30の回転周速度にほ
ぼ対応した周速度をもってフィルムガイド部材16aと
上側フィルムガイド部材16bの外回りを回転状態にな
る。
【0045】この場合、定着ニップ部Nにおけるフィル
ムガイド部材16aの下面と定着フィルム10の内面と
の相互摺動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部N
のフィルムガイド16aの下面と定着フィルム10の内
面との間に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる、あ
るいはフィルムガイド部材16aの下面を潤滑部材で被
覆するようにすることもできる。
【0046】フィルムガイド部材16aは、定着ニップ
部Nへの加圧、磁性コア17a・17b・17c及び励
磁コイル18の支持、上側フィルムガイド部材21と共
同して定着フィルム10を支持し、該フィルム10の回
転時の搬送安定性を図る役目をする。
【0047】16e(図5)はフィルムガイド部材16
aの側面にフィルムガイド部材長手に沿って間隔をおい
て形成具備させた複数本の下側フィルムガイド周方向の
凸リブ部である。この凸リブ部16eはフィルムガイド
部材16aの側面と定着フィルム10の内面との接触摺
動抵抗を低減させて定着フィルム10の回転負荷を少な
くする作用をする。このような凸リブ部はフィルムガイ
ド部材16bにも同様な形状に形成具備することができ
る。
【0048】フィルムガイド部材16a内の励磁コイル
18には給電部18a・18bに励磁回路27(図5)
を接続してある。この励磁回路27は20kHzから5
00kHzの高周波をスイッチング電源で発生できるよ
うになっている。
【0049】フィルムガイド部材16a内の励磁コイル
18は励磁回路27から供給される交番電流(高周波電
流)によって交番磁束を発生する。
【0050】図6は定着ニップ部N付近での交番磁束の
発生の様子を模式的に表したものである。磁束Cは発生
した交番磁束の一部を表す。
【0051】磁性コア17a・17b・17cに導かれ
た交番磁束(C)は、磁性コア17aと17bとの間、
17aと17cとの間に集中的に分布し、定着フィルム
10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させる。この渦
電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって電磁誘導発
熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させる。ここで
の発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通る磁束の密度によっ
て決まり、図6のグラフような分布を示す。図6のグラ
フは横軸に定着ニップ中心を0として、定着ニップ中心
からの角度θにより定着フィルム10の位置を表してい
る。縦軸は定着フィルム10の電磁誘導発熱層1での発
熱量Qを表す。
【0052】図7に図2の点線枠内の温度検知素子50
近傍の拡大図を示す。図8は図7における温度検知素子
50部分を抜き出した図である。
【0053】この定着ニップ部Nの温度は、温度検知素
子による温度情報を温度検知回路を介してCPUで検知
しながら、励磁回路を介して励磁コイル18に対する電
流供給が制御されることで所定の温度が維持されるよう
に温調される。50は定着フィルム10の温度を検知す
る温度検知素子であるサーミスタなどの温度センサであ
り、本参考例では温度センサ50を定着フィルム10の
内面の定着ニップN前に当接し、この温度情報をもとに
定着フィルム10の温度を制御する。
【0054】図9は温度センサ50の構造を示したもの
である。温度センサ50はセラミック基板50c上にN
TCサーミスタ50bと電極50aをパターン印刷した
構成である。
【0055】温度センサ50は電極50aと金属薄板電
極51aを不図示の導電性接着剤によって接着してあ
る。温度センサ50は金属薄板51に設けられ、これら
によって温度検知手段60が形成されている。
【0056】金属薄板51は金属薄板電極51aとこれ
を保護するための金属薄板ガイド51bとから成り、こ
の金属薄板51を電気的絶縁被覆52で挟み、定着フィ
ルム10との絶縁を確保する構成である。本参考例では
金属薄板51は厚さ0.07mmのSUS304に金メ
ッキを施している。金属薄板51の厚さは熱容量が小さ
い方が熱応答性に有利であるため、厚さ0.2mm以下
がよい。絶縁被覆52は50μmのポリイミドを用い
た。絶縁被覆は絶縁性が確保できれば良く、薄ければ薄
いほどよい。
【0057】絶縁被覆52は図8中ではわかりやすくす
るため金属薄板51とは離して描いたが実際は絶縁被覆
52は金属薄板51に密着するように構成し、接着して
もよい。
【0058】53は金属薄板51の取付台であり、ここ
から温度検知回路へのリード線が出される。
【0059】金属薄板51は磁界の方向(定着フィルム
の移動方向)と平行しており磁界と直交する幅方向が狭
くなっている。これは、磁束と直交する方向に電磁誘導
による渦電流が発生するため、磁束と直交する方向(金
属薄板51の幅方向)の距離を短くすることにより、渦
電流の発生量を抑制することができ、金属薄板51自身
の発熱を抑制することができる。金属薄板51の幅は1
0mm以下であれば金属薄板自身の発熱を十分抑えるこ
とができ、温度センサ50による定着フィルム10の温
度検知に悪影響を与えることはない。尚、金属薄板51
の定着フィルム10に対する当接面積は温度センサ50
の面積より大きい。
【0060】金属薄板51は54を固定支点として金属
薄板51のバネ性により定着フィルム10の内面になら
うように押しつけられる。固定支点54は図7中ではフ
ィルムガイド16aのエッジ部分である。
【0061】図18に示すように定着フィルム10の回
転方向に対する金属薄板51の取付角度すなわちフィル
ムの移動方向から見た定着フィルム10の回転方向に対
する金属薄板51の固定支点54と温度センサ50を結
んだ線とのなす角度θは−30゜≦θ≦30゜の範
囲で当接する必要がある。これは、角度θが前記の角
度から外れると摩擦力により金属薄板51がめくれてし
まい、金属薄板51と定着フィルム10の面当接ができ
なくなるためである。
【0062】固定支点54と金属薄板51との関係は、
固定支点54と定着フィルム10を結ぶ最短距離を
、金属薄板51の長さをLとした場合、L≧2
×Lとする必要がある。これは、L<2×Lでは
金属薄板51の長さが短すぎて定着フィルム10と金属
薄板51の間の摩擦力により、金属薄板51が定着フィ
ルム10から浮きぎみとなり十分な当接が得られないた
めである。よって、L≧2×Lとするのがよい。
【0063】上記のような構成にすることにより金属薄
板51が定着フィルム10に広い範囲で押しつけられる
ため当接の安定性が得られるとともに、定着フィルムか
ら温度センサ51への伝熱効率が向上する。このため、
温度センサ50による定着フィルム10の温度検知の精
度及び応答性が大幅に向上する。
【0064】また、発生した磁界の影響を受けにくく、
温度検知素子を構成する部材の厚さを抑制することがで
きるので、熱容量が小さく、スペース効率が良く、本参
考例のように定着フィルム10とフィルムガイド16a
との間のわずかなスペースに配設することが可能となっ
た。
【0065】本参考例では、温度センサ50は金属薄板
51と絶縁被覆52を介して定着フィルム10に当接し
ているが、低速機のレーザビームプリンタようにある程
度の応答性があればよい場合には、温度センサ50と金
属薄板51の位置関係を反対にして、温度センサ50を
金属薄板51を介さずに当接することも可能である。こ
の場合、図19に示す様に温度センサ50だけが定着フ
ィルム10に当接してもよいが、図20に示すように伝
熱効果を高めるために金属薄板51が同時に当接しても
よい。図21はこの時の温度センサ部を抜粋した図であ
る。
【0066】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って円筒状の定着フィルム10がフィルムガイ
ド部材16aと上側フィルムガイド部材16bの外回り
を回転し、励磁回路27から上側フィルムガイド部材内
の励磁コイル18への給電により上記のように定着フィ
ルム10の電磁誘導発熱がなされて定着フィルム10が
所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画
像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成
された記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と
加圧ローラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィ
ルム面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画
像面が定着フィルム10の外面に密着して定着フィルム
10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。こ
の定着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒に記録材P
が挟持搬送されていく過程において定着フィルム10の
電磁誘導発熱で加熱されて記録材P上の未定着トナー画
像tが加熱定着される。記録材Pは定着ニップ部Nを通
過すると回転定着フィルム10の外面から分離して排出
搬送されていく。記録材上の加熱定着トナー画像は定着
ニップ部通過後、冷却して永久固着像となる。
【0067】本参考例ではトナーtに低軟化物質を含有
させたトナーを使用したため、定着装置にオフセット防
止のためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物
質を含有させていないトナーを使用した場合にはオイル
塗布機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させ
たトナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離を行
ってもよい。
【0068】A)励磁コイル18 励磁コイル18はコイル(線輪)を構成させる導線(電
線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の
細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回
巻いて励磁コイルを形成している。本参考例では12タ
ーン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0069】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。本参考例においてはポリイミドによる被覆を用いて
おり耐熱温度は220℃である。
【0070】ここで、励磁コイル18の外部から圧力を
かけて密集度を向上さてもよい。
【0071】励磁コイル18及び磁性コア17a,17
b,17cで発生した磁界を定着フィルム10の発熱層
に効率よく吸収させるためには、励磁コイル18及び磁
性コア17a,17b,17cと定着フィルム10の発
熱層1との距離はできる限り近い方がよい。
【0072】そこで本参考例では図2のように、励磁コ
イル18の形状は発熱層の曲面に沿うようにしている。
参考例では定着フィルム10の発熱と励磁コイル18
間の距離は略1mmになるように設定している。
【0073】フィルムガイド部材16a・16bの材質
としては、励磁コイル18と定着フィルム10との絶縁
を確保するために絶縁性に優れ、耐熱性がよいものがよ
い。例えば、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEE
K樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTF
E樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂などを選択するとよ
い。
【0074】励磁コイル18のフィルムガイド部材16
aからの引出線即ち18a・18bについては、フィル
ムガイド部材16aから外の部分について束線の外側に
絶縁被覆を施している。
【0075】B)定着フィルム10 図10は本参考例における定着フィルム10の層構成模
型図である。本参考例の定着フィルム10は、電磁誘導
発熱性の定着フィルムの基層となる金属フィルム等でで
きた発熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、その
外面に積層した離型層3の複合構造のものである。発熱
層1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型層3との
間の接着のため、各層間にプライマー層(不図示)を設
けてもよい。円筒状の定着フィルム10において発熱層
1が内面側であり、離型層3が外面側である。前述した
ように、発熱層1に交番磁束が作用することで該発熱層
1に渦電流が発生して該発熱層1が発熱する。その熱が
弾性層2・離型層3を介して定着フィルム10を加熱
し、該定着ニップNに通紙される被加熱材としての記録
材を加熱してトナー画像の加熱定着がなされる。
【0076】a.発熱層1 発熱層1は非磁性の金属でも良いが、ニッケル、鉄、強
磁性SUS、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体
の金属を用いるとよい。
【0077】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好まVしい。表皮
深さσ〔m〕は、励磁回路の周波数f〔Hz〕と透磁率
μと固有抵抗ρ〔Ωm〕で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0078】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネル
ギーはこの深さまでで吸収されている(図12)。
【0079】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層が100μmを超えると剛性が高く
なりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用する
には現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜1
00μmが好ましい。
【0080】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質で
ある。
【0081】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0082】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が形
成される。この場合、記録材の凹凸あるいはトナー層の
凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ムラが
発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光沢ム
ラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、伝熱
量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の厚さとし
ては、10μm以下では記録材あるいはトナー層の凹凸
に追従しきれず画像光沢ムラが発生してしまう。また、
弾性層2が1000μm以上の場合には弾性層の熱抵抗
が大きくなりクイックスタートを実現するのが難しくな
る。より好ましくは弾性層2の厚みは50〜500μm
がよい。
【0083】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60゜(JIS−A)以下、より好ましくは45゜(J
IS−A)以下がよい。
【0084】弾性層2の熱伝導率λに関しては、λ=6
×10−4〜2×10−3〔cal/cm・sec・d
eg.〕がよい。
【0085】熱伝導率λが6×10−4〔cal/cm
・sec・deg.〕よりも小さい場合には、熱抵抗が
大きく、定着フィルムの表層(離型層3)における温度
上昇が遅くなる。
【0086】熱伝導率λが2×10−3〔cal/cm
・sec・deg.〕よりも大きい場合には、硬度が高
くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0087】よって熱伝導率λは6×10−4〜2×1
−3〔cal/cm・sec・deg.〕がよい。よ
り好ましくは8×10−4〜1.5×10−3〔cal
/cm・sec・deg.〕がよい。
【0088】c.離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択
することができる。
【0089】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0090】また図11に示すように、定着フィルム1
0の層構成において、発熱層1の自由面側(発熱層1の
弾性層2側とは反対面側)に断熱層4を設けてもよい。
【0091】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0092】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17
a,17b,17c及び励磁コイル18から発熱層1の
距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層1に吸収されな
くなる。
【0093】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルムの内側に向かわないように断熱できるので、断
熱層4がない場合と比較して記録材P側への熱供給効率
良くなる。よって、消費電力を抑えることができる。
【0094】このように本参考例によれば、温度検知素
子を定着フィルムの内面に当接させることにより、温度
検知素子当接による定着画像への影響がなくなる。ま
た、温度検知素子をバネ性の有する金属薄板上に配設
し、定着フィルムに当接させることにより定着フィルム
との接触が安定する。また、金属薄板を定着フィルムに
当接させることにより定着フィルムとの接触面積が大き
く取れ、定着フィルムから温度検知素子への伝熱効果が
高まり、温度検知素子の温度検知の応答性が向上する。
このため、定着フィルムの温度を高い精度で温調するこ
とが可能である。
【0095】(第1の実施の形態) 本実施の形態においては、図13、図14に示すように
温度センサ50を定着ニップ10の後方に配設してい
る。これ以外は前述の参考例と同様の構成であり、図2
の装置と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して
再度の説明を省略する。
【0096】本実施の形態では、金属薄板51を定着フ
ィルム10の回転方向に対して逆(カウンタ)方向に当
接しているため、定着フィルム10と金属薄板51間の
摩擦力により金属薄板51が定着フィルム10に押しつ
けられる。このため定着フィルム10と金属薄板51と
の当接面積が参考例よりも広くなり、伝熱効果をさらに
向上させることができる。また、定着フィルム10の回
転により金属薄板51が定着フィルム10に押しつけら
れるので、より安定した当接が得られる。
【0097】このように、金属薄板51をカウンタに当
接することにより当接圧を大きくすることができ、伝熱
効果が高くなるため温度センサ50の熱応答性が向上し
温度検知精度が向上する。また、参考例のように順方向
に当接した場合、定着フィルム10の回転数が高くなる
と、金属薄板51が定着フィルム10から離れる方向に
摩擦力が働き、金属板51が定着フィルムから浮き上が
ってしまうことがあるが、本実施の形態のような構成で
は摩擦力が密着する方向に働くため金属薄板51が浮き
上がるようなことはない。ただし、カウンタ方向に当接
するので、定着フィルム10の回転方向に対する金属薄
板51の取付角度すなわち定着フィルム10に対する金
属薄板51の固定支点54と温度センサ50を結んだ線
とのなす角度θは−20゜≦θ≦20゜の範囲で当接す
ることが好ましい。これは、角度θが前記の角度から外
れると摩擦力により金属薄板51がめくれてしまい、金
属薄板51と定着フィルム10の面当接ができなくなる
ためである。
【0098】固定支点54と金属薄板51との関係は、
固定支点54と定着フィルム10を結ぶ最短距離を
、金属薄板51の長さをLとした場合、L≧2
×Lとする必要がある。これは、L<2×Lでは
金属薄板51の長さが短すぎて定着フィルム10と金属
薄板51の間の摩擦力により、金属薄板51がめくれて
しまい定着フィルム10の温度検知ができなくなるため
である。よって、L≧2×Lとするのがよい。
【0099】低速機では参考例のように金属薄板51を
定着フィルム10の回転方向に対して順方向に当接して
も十分な効果が得られるが、高速機では本実施の形態の
ように金属薄板51を定着フィルム10の回転方向に対
して逆(カウンタ)方向に当接することにより、金属薄
板51と定着フィルム10の接触面積が十分得られ、温
度センサ50による定着フィルム10の温度検知の精度
を確保することができる。
【0100】本実施の形態の構成は、高速機に対して特
に有利であるが、中低速機で実施しても同等の効果が得
られる。また、低速機の場合には、温度センサ50と金
属薄板51の位置関係を反対にして、温度センサ50を
金属薄板51を介さずに当接することも可能である。こ
の場合、温度センサ50だけが定着フィルム10に当接
してもよいが、伝熱効果を高めるために金属薄板51が
同時に当接してもよい。
【0101】(第の実施の形態) 本実施の形態においては、温度センサ50を定着ニップ
10の前後に配設している。これ以外は第1の実施の形
態と同様の構成であり、共通の構成部材・部分について
は再度の説明を省略する。
【0102】本実施の形態では、定着ニップ前の定着フ
ィルムの温度と定着ニップ後の定着フィルムの温度を測
定し、その温度差分ΔTを測定することにより、定着ニ
ップで記録材Pに奪われた熱量を測定できる。
【0103】温度差分ΔTを一定に保つように温調する
ことにより、記録材Pに対して一定の熱量を供給するこ
とができる。このため、記録材Pに対して、必要以上の
熱量を加えることがなくなり、消費電力を抑制すること
ができ、省エネルギを図ることができる。
【0104】また、記録材の種類により温度差分ΔTを
変更し、記録材の種類に応じた温調制御をすることも可
能である。
【0105】尚、本発明では、 1)電磁誘導発熱性の定着フィルム10は、モノクロあ
るいは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合
は弾性層2を省略した形態のものとすることもできる。
発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したもの
とすることもできる。発熱層単層の部材とすることもで
きる。 2)磁場発生手段の配置は実施例の形態に限られるもの
ではない。例えば、図16のように配設することも可能
である。 3)加熱装置としての定着装置100の装置構成は実施
例の加圧ローラ駆動方式に限られるものではない。例え
ば、図17のように、フィルムガイド16と、駆動ロー
ラ31と、テンションローラ32との間に、電磁誘導発
熱性のエンドレスベルト状の定着フィルム10を懸回張
設し、フィルムガイド16の下面部と加圧部財としての
加圧ローラ30とを定着フィルム10に挟んで圧接させ
て定着ニップ部Nを形成させ、定着フィルム10を駆動
ローラ31によって回転駆動させる装置構成にすること
もできる。この場合、加圧ローラ30は従動回転ローラ
である。 4)加圧部材30はローラ体に限らず、回動ベルト型な
ど他の形態の部材にすることもできる。また加圧部材3
0側からも被記録材に熱エネルギーを供給するために、
加圧部材30側にも電磁誘導加熱などの発熱手段を設け
て所定の温度に加熱・温調する装置構成にすることもで
きる。 5)本発明の加熱装置は実施の形態の画像加熱定着装置
としてに限らず、画像を担持した記録材を加熱してつや
等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する像加熱装
置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート
装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置とし
て使用できる。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一端が固定された細長い金属板の他端側に温度検知素子
が設けられた温度検知手段を有し、記録材の搬送方向に
おける前記ニップ部下流側において前記温度検知手段は
前記金属板の前記他端側が固定端側よりも前記回転体の
回転方向上流側になるように前記回転体の内面に弾性的
に当接することを特徴とするので、温度検知手段と定着
フィルムとの接触が安定し、温度検知素子の温度検知の
応答性が向上する。このため、定着フィルムの温度を高
い精度で温調することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例の像加熱装置を搭載する画像形
成装置の概略構成図
【図2】加熱装置としての定着装置の要部の横断側面模
型図
【図3】図2の要部の正面模型図
【図4】図2の要部の正面模型断面図
【図5】フィルムガイド部材と励磁コイル、磁性コアの
斜視図
【図6】磁束と定着フィルムの発熱量の関係を示した図
【図7】図2の点線内を拡大して示した図
【図8】温度センサ部を抜粋した図
【図9】温度センサの構成図
【図10】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
【図11】電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
【図12】発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図13】第の実施の形態における構成概略断面図
【図14】温度センサ部を抜粋した図
【図15】本発明の背景技術である電磁誘導加熱方式の
加熱装置の構成略図
【図16】定着装置の他の構成形態例の概略図
【図17】定着装置の他の構成形態例の概略図
【図18】定着フィルムの移動方向から見た温度センサ
取付けの説明図
【図19】温度センサをフィルム側に設けた他の実施形
態の説明図
【図20】温度センサをフィルム側に設け、且つ金属薄
板もフィルムに当接させた他の実施形態の説明図
【図21】図19、20の温度センサを抜粋した図
【符号の説明】
1 発熱層 2 弾性層 3 離型層 4 断熱層 10 定着フィルム 17a〜17c 磁性コア 18 励磁コイル 30 加圧部材としての加圧ローラ 50 温度検知素子(温度センサ) 51 金属薄板 51a 金属薄板電極 51b 金属薄板ガイド 52 絶縁体 53 金属薄板取付台
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−6413(JP,A) 特開 平7−286911(JP,A) 実開 昭59−120435(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁場発生手段と、前記磁場発生手段の磁
    場の作用で電磁誘導発熱する回転体と、この回転体と相
    互圧接してニップ部を形成する加圧部材と、を有し、前
    記ニップ部で記録材を挟持搬送し、前記回転体の熱によ
    り記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、 一端が固定された細長い金属板の他端側に温度検知素子
    が設けられた温度検知手段を有し、記録材の搬送方向に
    おける前記ニップ部下流側において前記温度検知手段は
    前記金属板の前記他端側が固定端側よりも前記回転体の
    回転方向上流側になるように前記回転体の内面に弾性的
    に当接することを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検知手段は前記温度検知素子が
    設けられていない前記金属板の面が前記回転体に当接す
    ることを特徴とする請求項1の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記金属板の前記回転体に対する当接面
    積は前記温度検知素子の面積より大きいことを特徴とす
    る請求項2の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記金属板と前記回転体の間に電気的絶
    縁体を有することを特徴とする請求項2の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記金属板の固定支点から前記回転体ま
    での最短距離をL、前記金属板の長さをLとした
    時、L≧2×Lであることを特徴とする請求項1の
    像加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記金属板の固定支点と前記温度検知素
    子を結んだ直線と、前記回転体の回転方向とのなす前記
    回転体の移動方向から見た角度θは−30゜≦θ
    30゜であることを特徴とする請求項1の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記金属板の前記回転体の移動方向と直
    交する方向の幅は10mm以下であることを特徴とする
    請求項1の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記温度検知素子によって得られた温度
    情報をもとに電磁誘導発熱量が制御されることを特徴と
    する請求項1の像加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記金属板は薄板でバネ性を有すること
    を特徴とする請求項1の像加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記回転体はエンドレスフィルムであ
    ることを特徴とする請求項1の像加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記回転体からの熱により未定着トナ
    ー像が記録材上に定着されることを特徴とする請求項1
    の像加熱装置。
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