JPH10104975A - 像加熱装置 - Google Patents

像加熱装置

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JPH10104975A
JPH10104975A JP8256275A JP25627596A JPH10104975A JP H10104975 A JPH10104975 A JP H10104975A JP 8256275 A JP8256275 A JP 8256275A JP 25627596 A JP25627596 A JP 25627596A JP H10104975 A JPH10104975 A JP H10104975A
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film
magnetic flux
heat
image
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JP8256275A
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Tetsuya Sano
哲也 佐野
Tokuyoshi Abe
篤義 阿部
Kiyobumi Nakane
清文 中根
Hiroshi Mano
宏 真野
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Canon Inc
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Publication date
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    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導方式の像加熱装置において環境変化
に対する応答性を確保し定着フィルムの温度を検知す
る。 【解決手段】 サーミスタ50を定着フィルム20の所
定の発熱域の外に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置、静
電記録装置などの画像形成装置に用いられ未定着画像を
定着する定着装置に好適な像加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱定着装置に代表される像加熱
装置としては、熱ローラ方式、フィルム加熱方式等の接
触加熱方式の定着装置が広く用いられている。これらの
装置は、ハロゲンランプ、発熱抵抗体等に電流を流して
発熱させ、ローラやフィルムを介してトナー像の加熱を
行っている。
【0003】一方、特公平5-9027号公報では、磁
束により定着ローラに渦電流を発生させ、ジュール熱に
よって定着ローラを発熱させて被加熱材を加熱する装置
が提案されている。
【0004】この種の装置では、渦電流の発生を利用す
ることで、発熱位置をトナーに近くすることができ、ハ
ロゲンランプを用いた熱ローラよりも消費エネルギーの
効率アップが達成できる。さらに、特開平7-114276号公
報では、より一層の熱効率の向上のために、薄いフィル
ムに渦電流を発生させて発熱させ、加熱を行う方式の定
着装置が提案されている。
【0005】また、これらの像加熱装置の温度制御方法
としては、サーミスタ等の温度検知部材によって定着ロ
ーラあるいはフィルムの温度を検知し、それに基いて定
着温度を調整するという制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
像加熱装置では、周囲の環境変化に対する温度検知部材
の応答性が良くないため、場合によっては定着不良等の
不具合が発生することがあった。
【0007】すなわち、特にカラー画像のように幾層に
も重ねられたトナー層で形成された未定着画像を、低温
放置された厚紙などに定着する場合、定着の際に十分な
熱量が必要とされるため、定着ローラ(あるいはフィル
ム)は熱量が奪われ温度が低下する。ところが、温度検
知部材は、発熱域に配置されて定着ローラ(あるいはフ
ィルム)の加熱による影響を受けるため、この温度変化
を検知しにくい。その結果、温度調整制御が遅れて、紙
後端で熱量不足となって定着不良が発生することがあっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、記録材と共に移動する移動体と、磁束を発生
する磁束発生手段と、を有し、前記磁束発生手段により
発生する磁束により前記移動体に渦電流を発生させて移
動体を発熱させ、この熱により記録材上の画像を加熱す
る像加熱装置において、前記移動体の温度を制御するた
め温度を検知する温度検知部材を有し、この温度検知部
材は前記移動体の所定の発熱域の外に設けられているこ
とを特徴とするものである。
【0009】また本発明は、記録材と共に移動する移動
体と、磁束を発生する磁束発生手段と、を有し、前記磁
束発生手段により発生する磁束により前記移動体に渦電
流を発生させて移動体を発熱させ、この熱により記録材
上の画像を加熱する像加熱装置において、前記移動体の
温度を制御するため温度を検知する温度検知部材を有
し、この温度検知部材は前記移動体と前記磁束発生手段
によって形成される磁気回路以外の領域に設けられてい
ることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図8は本発明の実施の形態の像加
熱装置を4色カラー画像形成装置の定着装置として用い
た場合の画像形成装置の断面図である。
【0011】まずこの装置の動作を以下に説明する。
【0012】11は有機感光体でできた感光ドラム、12は
この感光体ドラム11に一様な帯電を行うための帯電装
置、13は不図示の画像信号発生装置からの信号をレーザ
光のオン/オフに変換し、感光ドラム11に静電潜像を形
成するレーザ光学箱である。13aはレーザ光、13bはミ
ラーである。感光ドラム11の静電潜像は現像器14によっ
てトナーを選択的に付着させることで顕像化される。現
像器14は、イエローY、マゼンタM、シアンCのカラー
現像器と黒用の現像器Bから構成され、一色ずつ感光体
ドラム11上の潜像を現像しこのトナー像を中間転写体ド
ラム16上に順次重ねてカラー画像を得る。中間転写体ド
ラム16は金属ドラム上に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層
を有するもので、金属ドラムにバイアス電位を与えて、
感光ドラム11との電位差でトナー像の転写を行うもので
ある。一方、給紙カセットから給紙ローラによって送り
出された記録材Pは、感光ドラム11の静電潜像と同期す
るように転写ローラ15と中間転写体ドラム16との間に送
り込まれる。転写ローラ15は記録材Pの背面からトナー
と逆極性の電荷を供給することで、中間転写体ドラム16
上のトナー像を記録材P上に転写する。こうして、未定
着のトナー像をのせた記録材Pは加熱定着装置10で熱と
圧を加えられて、記録材P上に永久固着させられて、排
紙トレー(不図示)へと排出される。感光体ドラム11上
に残ったトナーや紙粉はクリーナ17によって除去され、
また、中間転写体ドラム16上に残ったトナーや紙粉はク
リーナー18によって除去され、感光体ドラム11は帯電以
降の工程を繰り返す。
【0013】次に本発明の実施の形態の像加熱装置であ
る定着装置を詳細に説明する。
【0014】図1(a)に、本発明の第1の実施の形態
における定着装置の断面図を、図1(b)にその定着装
置の発熱量の分布を表す図を示す。
【0015】20は記録材と共に移動する移動体としての
回転体で、エンドレス状の定着フィルムであり、矢印Y
1の方向に回転し、フィルムガイド21によって圧接部
(以下、ニップ部nとする)への加圧とフィルムの搬送
安定性が図られている。この定着フィルムは、図2に示
すように、ニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル-コバル
ト合金等といった強磁性の導電性部材から形成される厚
さ10〜100μmの発熱層20a上に、シリコンゴム、フッ素
ゴム、フルオロシリコンゴム等からなる厚さ100〜1000
μmの弾性層20bを有しており、さらにトナーの分離性
を上げるためにフッ素樹脂(PFA、PTFE、FEP等)、シリ
コーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シ
リコーンゴム等の離型性かつ耐熱性の良い材料からなる
厚さ1〜100μmの離型層20cが形成された構成となって
おり、フィルム自身、高い熱伝導性を示す。
【0016】22は、磁束を導くための高透磁率コアで、
フェライトやパーマロイ等といったトランスのコアに用
いられる材料からなり、より好ましくは、100kHz以上で
も損失の少ないフェライトが用いられる。
【0017】23は、磁束を発生させるための磁束発生手
段としての励磁コイルであり、不図示の励磁回路に接続
されて、20kHz〜500kHzの高周波電流を流すことによっ
て磁束J1を発生させる。
【0018】24は、芯金24aと、厚さ2〜10mmのシリコ
ンゴムの弾性層24bから構成される加圧ローラであり、
不図示の駆動部材によって回転駆動させることで、フィ
ルムガイドと加圧ローラ間に挟持されたフィルムを、加
圧ローラとのニップnでの摺擦により従動させる。そし
て、ニップnに被加熱材としての未定着トナーTをのせ
た記録材Pを通すことで加熱定着を行う。ニップ部にお
ける、加熱原理は、以下に示すとおりである。
【0019】つまり、コイル23に、励磁回路(不図示)
から20kHz〜500kHzの高周波電流を流すことにより磁束
(図中、線J1)を発生させ、磁束の変化によって発熱
層20aに渦電流を発生させる。この渦電流と発熱層20a
の固有抵抗により熱が生じ、発生した熱は弾性層20b、
離型層20cを介してニップnに挟持搬送される記録材P
と記録材P上のトナーTを加熱する。ニップn内ではト
ナーTが溶融し、ニップnを通過した後、冷却して永久
固着像となり、定着が行われる。
【0020】50は、サーミスタ等の温度検知部材であ
り、フィルムの温度を検知して、不図示の制御装置によ
り定着温度の調整制御を行う。この温度検知部材は、フ
ィルムの所定の発熱域の外に配置され、フィルムとフィ
ルムガイドとの間でフィルムの内面に接するように保持
されている。ここで所定の発熱域の外とは、図1(b)
に示すように、発熱量が最大発熱量Q1の1/e以下である
領域とする。なお、図1(b)において、θはニップ部
の中心からの角度を表し、横軸にθを、縦軸にフィルム
上での発熱量を示したものである。
【0021】このような構成とすることで、本実施の形
態は特に幾層にも重ねられたトナー層を有するカラー画
像を、低温で放置された厚紙等に定着する場合において
も、紙後端で定着不良のない良好な定着画像を得ること
が可能となる。すなわち、温度検知部材を発熱域外に配
置することで、周囲の環境変化に対する応答性を確保で
きるとともに、フィルム自身が高い熱伝導性を有してい
るため、発熱域外であっても正確なフィルム温度を検知
することが可能となる。従って、通紙によるフィルム温
度の変化に対しても即座に温度調整等の制御を行うこと
ができ、低温で放置された厚紙等にカラー画像を定着す
る場合においても、紙後端で定着不良のない良好な画像
を得ることが可能となる。
【0022】図3は、本実施の形態の効果の確認とし
て、本実施の形態の定着器を用いて、低温で放置した厚
紙を通紙した場合の実際のフィルム温度変化及び温度検
知部材の検知温度を示した図である。なお、測定は、温
度調整制御を行わない状態、すなわち励磁回路に一定周
波数の電流量を流した状態で行い、また、実際のフィル
ム温度の測定は、非接触の温度測定器によって測定し
た。比較例として、サーミスタの位置を発熱域に配置し
たものについても同様に示す。
【0023】図からわかるように、定着温度(180℃)
に保持されたフィルムは、低温放置の厚紙の通紙によっ
て、紙に熱量が奪われるため、温度が減少し、紙の後端
部分では155℃まで減少する。そして、紙間で、元の定
着温度180℃に回復する。これに対し、実施例1の温度
検知部材による検知温度は、フィルム温度の変化に対し
て、ほぼ同じ温度を検知しており、応答性がよいのがわ
かる。従って、実際に定着器として用いる場合には、通
紙等によって変化するフィルム温度に対しても即座に温
度制御ができ、常に安定した定着温度を保つことが可能
となる。一方、比較例の温度検知部材を発熱域に配置し
たものは、フィルム温度に対する応答性が悪く、実際の
フィルム温度が検知できていない。したがって、低温放
置された厚紙を定着する場合、通常の温度調整制御で
は、応答性が悪いため紙の後端で定着不良などが発生し
てしまう。
【0024】実際に、前記実施例の像加熱装置をカラー
画像形成装置の定着器に用い、低温放置した厚紙でカラ
ー画像を形成させたところ、定着不良のない、良好な画
像を得ることができた。
【0025】図4(a)、(b)に本発明の第2の実施
の形態の断面構成図及び、発熱量の分布を表す図を示
す。同図において前述と同符号のものは、同じ働きをす
るものである。
【0026】本実施例は、第1の実施の形態のコア22の
代わりにT字型のコア25を用い、フィルムガイド21に沿
ってコイル26を配置する構成として、定着器としての発
熱効率をアップさせたものである。このようにコイル及
びコアを配置することで磁束は線J2のようになり、発
熱効率がアップする。
【0027】また、本実施の形態では、温度検知部材で
あるサーミスタ51を、フィルム回転方向下流側のニップ
部n近傍の所定の発熱域外に配置している。
【0028】このような構成とすることで本実施の形態
は、周囲の環境変化に対する応答性を確保しながら、定
着温度を正確に検知することが可能となる。すなわち、
ニップ部近傍にサーミスタを配置することで、実際の定
着温度をより正確に測定できるとともに、配置位置が発
熱域外であるため、通紙等によるフィルムの温度温度変
化に対しても応答性を確保することが可能となる。
【0029】図5は第1の実施の形態の実施例1の時と
同じように、励磁回路に一定周波数の電流を流した場合
で、低温放置された厚紙を通紙した時の検知温度を示し
たものである。図からわかるように、この実施例2にお
いても温度検知部材は、フィルム温度変化に対しほぼ同
等の値を検知しており、応答性が良いのがわかる。
【0030】従って、実際に定着器として用いる場合
は、通紙等によるフィルムの温度変化に対して即座に温
度調整制御を行い常に安定した定着温度を提供できるた
め、低温放置した厚紙にカラー画像を定着する場合にお
いても、定着不良のない良好な画像を得ることが可能と
なる。
【0031】実際に、前記実施例の像加熱装置をカラー
画像形成装置の定着器として用い、低温放置した厚紙に
カラー画像を定着させたところ、定着不良のない良好な
画像を得ることができた。
【0032】図6に第3の実施の形態である定着器の断
面図を示す。本実施の形態では第2の実施の形態のサー
ミスタの代わりに、非接触温度計52を用い、図中、A点
を測定することによってフィルム温度検知し、温度調整
制御を行っている。A点はコア、コイル、フィルムで形
成される磁気回路以外の領域であり、発熱量で見た場合
は所定の発熱域外となる。
【0033】このように構成することにより本実施の形
態は、磁気回路以外の領域を温度検知するため、周囲の
環境変化に対し応答性を確保することができ、また、フ
ィルム自身が高い熱伝導性を有しているため、この位置
でも十分に定着温度を検知することが可能である。
【0034】本実施の形態においても実施例1、2と同
様に一定周波数の電流を流し低温放置の厚紙を通紙した
時の検知温度を測定したところ、応答性良くフィルム温
度変化を検知できた。従って、検知温度に応じた温度調
整制御を行うことにより、常に安定した定着温度を提供
することが可能であり、特にカラー画像を低温放置され
た厚紙等に定着する場合であっても、紙の後端で定着不
良等が発生することなく良好な画像を得ることができ
る。
【0035】なお、前述した実施の形態中では、加圧ロ
ーラを駆動して、ニップ部での摺擦によってフィルムを
駆動するものについてのみ説明したが、図7に示すよう
にテンションローラ30によってテンションを架けたフィ
ルムを駆動ローラ31によって駆動するフィルム駆動方式
の定着装置を用いた場合においても、本発明は適用可能
であり同様の効果が得られた。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
周囲の環境変化に対する応答性を確保しながら、定着温
度を正確に検知することが可能となるため、特にカラー
画像を低温放置された厚紙等に定着する場合であって
も、紙の後端で定着不良等が発生することなく良好な画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である加熱定着装置
の断面図
【図2】加熱定着装置のフィルムの拡大断面図
【図3】加熱定着装置の温度検知部材による検知温度を
示す図
【図4】本発明の第2の実施の形態である加熱定着装置
の断面図
【図5】加熱定着装置の温度検知部材による検知温度を
示す図
【図6】本発明の第3の実施の形態である加熱定着装置
の断面図
【図7】本発明を適用可能な像加熱装置の変形例を示し
た断面図
【図8】本発明の実施の形態である像加熱装置を適用し
た画像形成装置の断面図
【符号の説明】 20 定着フィルム 22 コア 23 励磁コイル 50 サーミスター
フロントページの続き (72)発明者 真野 宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材と共に移動する移動体と、磁束を
    発生する磁束発生手段と、を有し、前記磁束発生手段に
    より発生する磁束により前記移動体に渦電流を発生させ
    て移動体を発熱させ、この熱により記録材上の画像を加
    熱する像加熱装置において、 前記移動体の温度を制御するため温度を検知する温度検
    知部材を有し、この温度検知部材は前記移動体の所定の
    発熱域の外に設けられていることを特徴とする像加熱装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の発熱域の外の発熱量は最大発
    熱量の1/e倍以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 記録材と共に移動する移動体と、磁束を
    発生する磁束発生手段と、を有し、前記磁束発生手段に
    より発生する磁束により前記移動体に渦電流を発生させ
    て移動体を発熱させ、この熱により記録材上の画像を加
    熱する像加熱装置において、 前記移動体の温度を制御するため温度を検知する温度検
    知部材を有し、この温度検知部材は前記移動体と前記磁
    束発生手段によって形成される磁気回路以外の領域に設
    けられていることを特徴とする像加熱装置。
JP8256275A 1996-09-27 1996-09-27 像加熱装置 Withdrawn JPH10104975A (ja)

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