JP2001092296A - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

像加熱装置及び画像形成装置

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JP2001092296A
JP2001092296A JP26700699A JP26700699A JP2001092296A JP 2001092296 A JP2001092296 A JP 2001092296A JP 26700699 A JP26700699 A JP 26700699A JP 26700699 A JP26700699 A JP 26700699A JP 2001092296 A JP2001092296 A JP 2001092296A
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Masahiro Suzuki
雅博 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱処理速度を低下させることなく、十分な
加熱及び加圧を行い、厚紙やOHPフィルム上のカラー
画像等のトナー載り量の多い画像を熱定着する場合等で
あっても良好な像加熱処理を行うことが可能な像加熱装
置及び画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 記録材上の画像を加熱する像加熱装置で
あって、加熱ユニットと、加圧部材から構成され、前記
加熱ユニットと加圧部材との当接により作られる加熱ニ
ップ部を複数有し、前記記録材の搬送方向上流側に位置
する加熱ニップ部の面圧を、搬送方向下流側に位置する
加熱ニップ部の面圧よりも低くした複数の加熱ニップ部
へ、記録材を順に搬送させて画像を加熱すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を用いた複写機、ファックス、レーザプリンタ等の画像
形成装置及びこれらに用いられる像加熱装置に関する。
より詳しくは、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜
の画像形成プロセスにより加熱溶融性の樹脂等からなる
トナーを用いて記録材に直接もしくは間接方式で未定着
画像を形成する画像形成装置と、未定着トナー画像を記
録材に永久固着画像として加熱定着処理する定着装置
(像加熱装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の複写機やレーザプ
リンタのフルカラー化が進んでいる。一般に、電子写真
方式のカラー画像形成装置は、イエロー、マゼンダ、シ
アン、ブラックの4色のトナーの混合により、フルカラ
ー画像を形成する。このような装置においては、フルカ
ラー画像の広範囲な色再現性及び彩度を実現するため
に、溶融時の粘弾特性を低くしたトナーを用いて各色の
混色性を高めている。しかしながら、その結果としてヒ
ータを内包した定着ローラ等の加熱ユニットヘのトナー
のオフセットや記録材の巻き付きが発生しやすい。これ
らを防止するために、通常、加熱ユニット表面にシリコ
ーンオイル等を塗布含浸させて、加熱ユニットとトナー
間の離型性を高めている。
【0003】最近では、オイル塗布を必要としない、い
わゆるオイルレス定着技術が開発され実用化されてい
る。このオイルレス定着に用いられるトナーは、現像材
の主成分である樹脂中にワックスを内包させた重合法に
より製造されるトナーである。定着時に、この樹脂中に
内包されたワックスが染み出すことで、従来のオイルと
同様の離型効果を果たす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高坪量
の厚紙等に形成されたカラー画像のようなトナー載り量
の多い画像を定着する際、定着された画像が火脹れ状に
なる定着不良(以下、火脹れ現象と呼ぶ)が発生する場
合がある。これは、記録材が加熱ニップ部(以下、定着
ニップ部と呼ぶ)を通過する際に、トナー画像と記録材
に十分な熱量を付与できない場合、記録材上で下層に位
置するトナーが表層のトナーに比べて軟化していないた
めに、記録材上のトナーと加熱ユニット表面との粘着力
が、トナーと紙との粘着力よりも大きくなり、局所的に
トナーが加熱ユニットによって記録材から離されてその
まま固着してしまう現象である。この火脹れ現象は、特
に離型剤としてのオイル塗布を行なわないオイルレス定
着において発生しやすい。また定着ニップ部の面圧が高
い程、トナーの加熱ユニット表面への付着力が強まり、
火脹れ現象が発生しやすい。
【0005】従来、このような火脹れ現象を回避するた
めに、厚紙上のトナー載り量の多い画像を定着する場合
は、下層のトナーまで十分な熱量が加わるように加熱処
理速度すなわち定着速度を低下させる必要があった。し
かしながら、これでは、単位時間あたりにプリントされ
る記録材の枚数が低下してしまう問題がある。定着速度
を低下させずに火脹れ現象を回避するには、定着ニップ
部の幅を広くかつ定着ニップ部の面圧を低くする必要が
あった。
【0006】しかし、定着ニップ部の面圧を低くした場
合、トナー層表面が十分に平滑に押し固められにくい。
このため、OHPフィルム上の画像を定着する場合、そ
の画像を形成するトナー層表面が十分に平滑化されない
ために、OHPフィルム投影時に入射光が乱反射して、
OHPフィルム上の画像の透過性は低下する。このよう
に透過光量が少ないと、投影された画像が黒ずんでしま
い、画像の色を十分に再現できないという問題があっ
た。
【0007】そこで本発明は上記問題点に鑑みたもの
で、加熱処理速度を低下させることなく、充分な加熱及
び加圧を行い、厚紙やOHPフィルム上のカラー画像等
のトナー載り量の多い画像を熱定着する場合等であって
も良好な像加熱処理を行うことが可能な像加熱装置及び
画像形成装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の像加熱装置及び
画像形成装置は、上記課題を解決するために下記の構成
を特徴とするものである。
【0009】〔1〕:加熱ユニットと、前記加熱ユニッ
トに対向して設けられる加圧部材から構成され、前記加
熱ユニットと前記加圧部材との当接により作られる加熱
ニップ部を複数有し、前記記録材を前記複数の加熱ニッ
プ部へ順に搬送させて前記記録材上のトナー像を加熱す
る像加熱装置であって、前記記録材の搬送方向上流側に
位置する加熱ニップ部の平均面圧が、搬送方向下流側に
位置する加熱ニップ部の平均面圧よりも低いことを特徴
とする像加熱装置。
【0010】〔2〕:前記加熱ユニットが回転体である
ことを特徴とする〔1〕に記載の像加熱装置。
【0011】〔3〕:前記複数の加熱ニップ部のうち前
記記録材の搬送方向最上流に位置する加熱ニップ部を作
る加熱ユニットが、加熱手段を有するエンドレスフィル
ム状の回転体であることを特徴とする〔1〕乃至〔2〕
の何れか1項に記載の像加熱装置。
【0012】〔4〕:前記加熱手段が、前記回転体内部
に設けられたセラミックヒータであることを特徴とする
〔3〕に記載の像加熱装置。
【0013】〔5〕:前記加熱手段が、磁場を発生させ
る磁場発生手段と、前記磁場発生手段からの磁場の作用
を受けて発生する渦電流で発熱する発熱層を有する部材
からなることを特徴とする〔3〕に記載の像加熱装置。
【0014】〔6〕:前記加圧部材が回転体であること
を特徴とする〔1〕乃至〔5〕の何れか1項に記載の像
加熱装置。
【0015】〔7〕:前記記録材及び前記トナー像を加
熱することにより、前記トナー像を前記記録材上に永久
固着させることを特徴とする〔1〕乃至〔6〕の何れか
1項に記載の像加熱装置。
【0016】〔8〕:前記トナー像を形成するトナー
が、その主成分である樹脂層内部にワックスを含有し、
その樹脂層の外周面を表層で被覆した、重合法により製
造されたものであることを特徴とする〔1〕乃至〔7〕
の何れか1項に記載の像加熱装置。
【0017】
〔9〕:前記記録材上にトナー像を形成す
る像形成手段と、前記記録材上のトナー像を加熱する像
加熱手段を有する画像形成装置において、前記像加熱手
段として〔1〕乃至〔8〕の何れか1項に記載の像加熱
装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0018】〔10〕:前記画像形成装置は、カラー画
像を形成することが可能であることを特徴とする
〔9〕
に記載の画像形成装置。
【0019】〈作 用〉以上のように加熱ニップ部を複
数有することにより、加熱し難い記録材を加熱する場合
であっても加熱処理速度を低下させることなく十分な熱
量を記録材に付与することができ、さらに、記録材搬送
方向上流側に位置する加熱ニップ部の面圧を下流側に位
置する加熱ニップ部の面圧よりも低く設定することによ
り、加熱処理の初期の段階で記録材にかかる圧力を低
く、加熱処理の進んだ後期の段階で記録材にかかる圧力
を強くして、火脹れ現象を防止しつつ画像の表面性を向
上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0021】〈第一の実施形態〉 §1.画像形成装置の全体構成 図8は本発明の第一の実施形態で用いた電子写真方式の
カラー画像形成装置の構成概略図である。なお同図に示
す画像形成装置は、A4サイズまでのメディアに対応し
たイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色のトナ
ーを用いるフルカラーレーザービ−ムプリンタである。
【0022】本画像形成装置のプロセス速度は117m
m/secである。
【0023】まず、同図を参照して画像形成装置全体の
概略を説明する。画像形成装置の装置本体A内には、そ
のほぼ中央に、像担持体としてのドラム型の感光体31
(以下感光ドラムという)が配置されている。感光ドラ
ム31の周囲には、その回転方向にそってほぼ順に、感
光ドラム表面を均一に帯電すべく接触配置された帯電ロ
ーラ32、感光ドラム表面に画像情報に応じたレーザー
光を照射して静電潜像を形成する露光装置33、該静電
潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像
装置34、該感光ドラム上のトナー像を転写バイアスに
より静電的に引きつけて記録材上に転写する転写装置3
5、感光ドラム表面の転写残トナーを除去するクリーニ
ング装置36が配置されている。
【0024】上述の現像装置は、ロータリー34Aに搭
載された4色の現像器、すなわちイエロー現像器34
a、マゼンダ現像器34b、シアン現像34d、ブラッ
ク現像器34eを有し、ロータリー34Aが矢印方向R
34に回転することによって、現像に用いられる現像器
が感光ドラム31に対向する現像位置に適宜配置され
る。
【0025】転写装置35は円筒状に形成された表面に
記録材Pを担持する転写ドラム35a、感光ドラム上の
トナー像を転写ドラム上の記録材Pに転写する転写帯電
器35cを有する。
【0026】続いて、上述の構成の画像形成装置の画像
形成動作について簡単に説明する。プリンタコントロー
ラ(不示図)からプリント信号が送られると、感光ドラ
ム31は駆動手段によって所定の周速度で矢印方向R3
1に回転駆動される。回転駆動された感光ドラム31の
表面は帯電ローラ32によって、所定の電位に均一に帯
電される。続いて露光装置33から画像情報に基づいた
レーザー光が照射され、照射部の電荷が除去される。こ
れにより感光ドラム31表面には目的のカラー画像の第
1の色成分像(例えばイエロー)の静電潜像が形成され
る。感光ドラム上の静電潜像は、ロータリー34Aの回
転によって現像位置に配置されたイエローの現像器34
aによリイエローのトナーが付着され、トナー像として
現像される。
【0027】一方、該画像形成の開始と並行して、記録
材Pが給紙カセット37から給紙ローラ38によって転
写ドラム35aへ搬送され、記録材Pは吸着帯電器(不
示図)によって転写ドラム35a表面に吸着し担持され
る。
【0028】トナー像転写後の感光ドラム31は、転写
ドラム35a上の記録材Pに転写されないで表面に残っ
た残トナーをクリーニング装置36によって除去し、次
のマゼンダの画像形成に供される。
【0029】以上の、帯電、露光、現像、転写、クリー
ニングの一連の画像形成プロセスを、残りの3色すなわ
ちマゼンダ、シアン、ブラックの各色についても同様に
繰り返し、これにより、記録材上には目的のカラー画像
に対応した4色のトナーが重なった未定着トナー像が得
られる。
【0030】該トナー像が形成された記録材Pは、定着
装置40に導入されて加圧及び加熱され、記録材表面に
トナー像が溶融固着されて定着画像が形成される。そし
て記録材Pを排紙トレイ41上に排紙し、画像形成動作
を終了する。
【0031】次に、本画像形成装置が使用するトナーに
ついて説明する。図9は、本実施例で使用したトナーの
断面概略図である。これは、オイルレス定着を実現する
トナーとして、例えば懸濁重合法で製造された低軟化物
質を5〜30重量%含み、粒径が5〜7μmの実質的球
形である非磁性一成分微粒形重合トナーである。同図に
示すように、重合トナー50はその製造法上球形とな
る。本形態では、コア51にエステル系ワックスを内包
し、コアを囲む樹脂層52をスチレン−ブチルアクリレ
ートで形成し、その外周面をスチレンーポリエステルの
表層53で被覆した構成をとっている。この樹脂層52
に、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラック等の着色材
としての顔料が添加される。重合トナー50全体として
の比重は1.05である。定着時には、この重合トナー
50から染み出すワックス成分51と、定着装置40の
加熱ユニット表面の離型性を高めた構成において、オイ
ルレス定着が実現する。
【0032】§2.定着装置40 次に、本実施形態の定着装置40について説明する。本
実施形態における像加熱体としての定着装置40は、加
圧ローラ駆動タイプであり、フィルム加熱方式と熱ロー
ラ方式を組み合わせた装置である。
【0033】図1は本実施形態の定着装置の断面概略図
である。本実施形態の定着装置40が組み込まれた画像
形成装置は、ワックス成分を内包した重合トナーを使用
しているため、離型剤としてのオイル及びオイル塗布機
構を必要としない。そのため、定着装置40の構成は非
常にシンプルであり、操作性向上に貢献している。ま
た、本実施形態では、1本の加圧ローラ6に対し、2本
の発熱回転体(加熱ユニット)を当接させる構成として
いる。この構成により形成される2つの加熱ニップ部の
名称は、搬送方向上流側から第1のニップ部N1、第2
のニップ部N2とする。
【0034】第1のニップ部N1を形成する発熱回転体
1は、加熱手段を有する円筒状の耐熱性フィルム(以
下、定着フィルムと記す)である。3は、横断面が半円
弧状桶型のフィルムガイドである。2はフィルムガイド
ニップ部の長手方向に沿って設けられたセラミックヒー
タ(加熱手段)である。このセラミックヒータ2は上記
フィルムガイド3の下面の中央部にフィルムガイド長手
方向に沿って設けた溝部内に固定支持させてある。
【0035】6は加圧回転体としての加圧ローラであ
り、その芯金601の両端部をそれぞれ定着装置の手前
側と奥側のシャシ側板(不示図)間に回転自由に軸受け
支持させてある。
【0036】そして、セラミックヒータ2を下面に支持
させ、定着フィルム1を外嵌させたフィルムガイド3を
加圧ローラ6の上面に対向させて位置させ、フィルムガ
イド3を剛体ステー4と加圧ばね9により加圧ローラ6
の上面に対して所定の押圧力を持って圧接させた状態に
保持させる。これにより、セラミックヒータ2の下面と
弾性加圧ローラ6の上面との間に定着フィルム1を挟ん
で所定幅の定着ニップ部N1が形成される。
【0037】加圧ローラ6は駆動手段Mにより矢印の反
時計方向Aに回転駆動される。この加圧ローラ6の回転
駆動による該加圧ローラ6と定着フィルム1の外面との
ニップ部Nにおける摩擦力で定着フィルム1に回転力が
作用して、該定着フィルム1の内面が定着ニップ部N1
においてセラミックヒータ2の下面に密着して摺動しな
がら矢印Bの時計方向に、加圧ローラ6の回転周速度に
ほぼ対応した周速度をもってフィルムガイド3の外周を
回転する。フィルムガイド3は定着フィルム1の回転時
の搬送安定性を図る役目をする。
【0038】定着フィルム1は熱容量を小さくしてクイ
ックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は1
00μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上の
耐熱性のPTFE、PFA、FEPの単層、あるいはP
I、PAI、PEEK、PES、PPS等の外周面に導
電プライマー層を介してPTFE、PFA、FEP等を
コーティングした複合層フィルムを使用できる。
【0039】図2は、本実施形態で用いた定着フィルム
1の層構成断面概略図である。本実施形態では、定着フ
ィルム1として、ポリイミドフィルム101をベースフ
ィルムにして、このフィルム101の外周面に導電性プ
ライマー層102を介して離型層103としてPTFE
層をコーティングした層構成であって、直径20mmの
円筒状のものを用いた。離型層103は定着フィルム1
の一方の端部ではマスキングにより除いてあり、導電プ
ライマー層102aを露出させてあって、ここを給電部
として用いることができる。
【0040】フィルムガイド3は、耐熱性、電気絶縁性
で、高い加重に耐えられる材料が用いられる。例えば、
PPS、PAI、PI、PEEK、液晶ポリマー等の高
耐熱性樹脂、これらの樹脂とセラミックス・金属・ガラ
ス等との複合材などで構成される。
【0041】図3は本実施形態で用いたセラミックヒー
タ2の断面概略図である。本実施形態のセラミックヒー
タ2は、アルミナ等でできた基板201の表面に例えば
Ag/Pd等の電気抵抗材料を約10μm、幅1〜5m
mにスクリーン印刷等により塗工した発熱層202を設
け、この上に保護層203としてガラスやフッ素樹脂等
でコートしてある。保護層203側が定着フィルム内面
の接触摺動面である。
【0042】8はサーミスタを用いた温度検知素子で、
セラミックヒータ2の裏面に設置されていて、定着フィ
ルム1の表面温度を間接的に測定する。温度制御は、温
度検知素子8からの出力をA/D変換して、CPUに取
り込み、その情報を元にトライアックにより、セラミッ
クヒータ2に通電するAC電圧を位相、波数制御等の制
御をして行う。即ち、検知温度が所定の設定温度よりも
低いとセラミックヒータ2に供給する電力を増やして定
着フィルム1を昇温させ、また、高い場合には供給電力
を絞って定着フィルム1の温度を下げて定着動作時に一
定温調する。
【0043】第2のニップ部N2を形成するのは、ハロ
ゲンヒータ10を内包した熱ローラ5(以下、定着ロー
ラと呼ぶ)である。この定着ローラ5は、Al製の芯金
501に、シリコーン系ゴム材料からなる弾性層502
を設け、さらに表層にフッ素系樹脂からなる離型層50
3を設けたものである。記録材あるいはカラー画像の単
色〜4色の多重トナーの凹凸(数〜数十μm)に追従す
るために、弾性層502は、数十μm以上の厚さに設定
する必要がある。弾性が小さいと画像光沢ムラが発生し
てしまう。弾性層502の材質はメチル系、メチルビニ
ル系のシリコーンゴムのRTV、LTVタイプのものが
弾性を備えているので好適である。本実施形態の定着ロ
ーラの弾性層502にはゴム単体の硬度が1°以下(J
IS K6301のA型硬度計により規定される硬度、
以下JIS-Aと略記する)である絶縁性ジメチルシリコー
ンゴムを、離型層503には厚さ50μmのPFAチュ
ーブを用いた。
【0044】定着ローラ5の温調については、定着ロー
ラ5に温度検知素子8であるサーミスタを接触配置し
て、その温度に伴う抵抗値変化によりローラ表面温度を
検知し、所定の温度となるようにヒータ10の点灯制御
を行っている。
【0045】本実施形態における加圧ローラ6は、芯金
601に導電性シリコーンゴム等の弾性層602を設
け、さらに、表面性を向上させるために外周にPTF
E、PFA、FEP等のフッ素樹脂層603を50μm
設けたものである。
【0046】第1のニップ部N1での、定着フィルム1
と加圧ローラ6の当接圧は、長手方向のニップ幅が22
0mmの場合、5kgf以上、30kgf以下が適当で
ある。
【0047】5kgf以下であると、十分なニップ幅が
とれず、30kgf以上であると、ニップ長手方向中央
部の圧抜けを起こしてしまう。この為、本実施形態で
は、15kgfで当接させている。その結果、ニップ幅
は通紙方向に約7.0mm、長手方向に220mmとな
り、ニップ内の平均面圧は約0.97kgf/cm2
なる。
【0048】第2のニップ部N2では、定着性とOHP
フィルム上の画像の透過性向上のため、定着ローラ5と
加圧ローラ6の当接圧は大きい方が好ましく、長手方向
のニップ幅が220mmの場合、30kgf以上、60
kgf以下が望ましい。30kgf以下であると、OH
Pフィルム上の画像の透過性が十分ではない。60kg
fを超えると、ローラの弾性層に永久歪みを発生させて
しまう。この為本実施形態では40kgfで当接させて
いる。
【0049】その結果、ニップ幅は通紙搬送方向に約
8.8mm、長手方向に220mmとなり、ニップ内の
平均面圧は約2.07kgf/cm2となる。
【0050】§3.定着プロセス 次に、本実施形態の定着装置における定着プロセスにつ
いて説明する。まず、画像形成開始と同時に、加圧ロー
ラ6が駆動手段Mによって反時計方向Aに回転駆動さ
れ、それに伴って定着フィルム1および定着ローラ5が
時計方向Bに従動回転する。この時、加圧ローラ6は、
本体のプロセス速度にならい、117mm/secで回
転駆動される。そして、定着フィルム1の熱源であるセ
ラミックヒータ2に通電がなされて該ヒータ2の発熱で
第1のニップ部N1が所定の定着温度に立ち上がって温
調される。また定着ローラ5の温調がスタンバイ温度か
ら所定のプリント温度に切り替わり、第2のニップ部N
2が所定の定着温度に立ち上がる。
【0051】そして未定着トナー像を担持した記録材P
が入口ガイド7に案内されて第1のニップ部N1に導入
され、第1のニップ部N1内において記録材Pのトナー
像担持面側が定着フィルム1の外面に密着して回転し、
定着フィルム1と一緒に定着ニップ部N1を挟持搬送さ
れていく。この挟持搬送過程において、セラミックヒー
タ2の熱が定着フィルム1を介して記録材Pに付与さ
れ、記録材P上の未定着トナー像が加熱加圧定着され
る。第1のニップ部N1は面圧が低いので、トナーの火
脹れが抑制される。しかしながら、この時点では、面圧
が低いために、トナーと記録材Pとの接着力は十分では
なく、また、記録材P上で表層に位置するトナーの粒が
完全に変形していないため、OHPフィルム上のトナー
層の透過性も十分ではない。
【0052】次に、第1のニップ部N1を通過した記録
材Pは、加圧ローラ6に沿いながら、第2のニップ部N
2へと向かう。この間、周囲の雰囲気温度と暖まった加
圧ローラ6の余熱で記録材P裏面から熱が供給されるの
で、トナー及び記録材自身の温度は上昇する。すなわ
ち、記録材P上のトナー層はさらに溶けやすい状態にな
る。そして、第2のニップ部N2に突入した記録材P
は、定着ローラ5と加圧ローラ6に挟持搬送されなが
ら、再度熱と圧を加えられて定着される。第2のニップ
部N2の面圧は、第1のニップ部N1よりも高く、ま
た、第1と第2のニップ部間の余熱で十分にトナーおよ
び記録材Pの温度が上昇しているため、記録材上で最下
層に位置するトナーの粒子が十分に溶けて記録材表面の
凹凸間に入り込み、アンカー効果により十分な定着性が
確保される。当然、この場合のトナーと紙の粘着力は、
記録材Pの昇温によりトナーとローラ表層の粘着力より
も十分に大きいため、火脹れは発生しない。また、高い
面圧により、トナー層は十分に押しつぶされて変形し、
トナー層表面はより平坦に押し固められる。トナー層表
面がフラットであるため、OHPフィルム投影時の入射
光の乱反射が滅少し、OHPフィルム上のトナー層の透
過性は向上する。
【0053】以上のように、本実施形態の定着装置の構
成において、搬送方向上流のニップ部N1の面圧を搬送
方向下流のニップ部N2の面圧よりも低くすることで、
記録材P上で下層に位置するトナー層の粘度が十分に下
がってから、高い面圧によりトナーが記録材に定着され
るので、定着速度を低下させることなく、火脹れを防止
できる。また、総ニップ幅が広いので、定着速度を低下
させることなく、厚紙の定着性やOHPフィルム上の画
像の透過性を向上させることが出来る。
【0054】〈第二の実施形態〉本実施形態は、前記第
1の実施形態と比べ、記録紙搬送方向上流側の加熱手段
として電磁誘導加熱方式の手段を用いた点が異なり、そ
の他の構成は略同じである。よって、同一の要素には同
符番を付す等して、画像形成装置および画像形成プロセ
ス等、一部の説明を省略する。
【0055】図4は本実施形態における定着装置40の
断面概略図である。本実施形態での像加熱手段としての
定着装置40は、加圧ローラ駆動タイプであり、電磁誘
導加熱方式と熱ローラ方式を組み合わせた装置である。
なお、本例では、ワックス成分を内包した重合トナーを
使用しているため、定着装置40にオイル及びオイル塗
布機構を設けていない。
【0056】第1のニップ部N1を構成する1は発熱回
転体としての円筒状の定着フィルムであり、本例におけ
る該定着フィルムは後述するように電磁誘導により発生
した渦電流で発熱する発熱層を含むものである。
【0057】3は円筒状のフィルムガイドであり、本例
における該フィルムガイドが磁束の通過を妨げない、耐
熱性、電気絶縁性で高い加重に耐えられる材料が用いら
れる。
【0058】11は交番磁束を発生するための励磁コイ
ル、12は励磁コイル11により発生した交番磁束Fを
定着フィルム1に導く高透磁率部材であるところのコア
であり、両方ともフィルムガイド3内に配置して支持さ
せてある。本実施形態では、コア部材としてフェライト
を使用している。
【0059】励磁コイル11には、図7に図示したよう
に、AC電圧源である励磁回路701が接続されてお
り、この励磁回路701は50kHzの交番電流を励磁
コイル11へ供給できるようになっている。702は矩
形波発生回路で、マイコン703からの情報によって矩
形波のデューティー比を変化させて励磁回路701内の
スイッチング素子を制御する。
【0060】8は、温度検知素子としてのNTC素子
(Negative Temperature Coefficient素子:負性温度係
数素子)であり、ニップ部N1よりも定着フィルム1の
移動方向下流側でニップ部N1の近傍位置において、フ
ィルムガイド3の外面に露呈させて配置されており、回
転する定着フィルム1の裏面に接触し、定着フィルム1
の温度を電圧に変換してマイコン703に伝えている。
【0061】6は回転加圧体であるところの加圧ローラ
で芯金601上にシリコーンゴム層602を2mm被覆
させて弾性をもたせ、さらに表面にPFAからなる離型
層603を設けている。加圧ローラ6は定着フィルム1
に当接されて、フィルムガイド3の下面との間に第1の
ニップ部N1を形成している。
【0062】加圧ローラ6は、駆動手段Mにより矢印A
の反時計方向に、本体のプロセス速度にならい117m
m/secで回転駆動される。これにより、定着フィル
ム1がフィルムガイド3の外周を時計方向Bに従動回転
される。そして第1のニップ部N1に未定着トナー像を
担持させた記録材Pが導入される。
【0063】図5は本実施形態で用いた定着フィルム1
の層構成断面概略図である。この定着フィルム1はニッ
ケルからなる厚み50μmの発熱層106の表面をシリ
コーンゴムからなる弾性層107で被覆し、さらにフッ
素樹脂の離型層103で被覆してある。発熱層106側
が定着フィルム内面の接触摺動面である。
【0064】発熱層106としてはニッケル以外にも1
-5〜10-10Ω・mの電気良導体である金属・金属化
合物・有機導電体であればよく、より好ましくは透磁率
が高い強磁性体の鉄、コバルト等の純金属もしくはそれ
らの化合物を用いることができる。
【0065】この発熱層106の厚みは薄くすると十分
な磁路が確保できなくなり、外部へ磁束が洩れて発熱体
自身の発熱エネルギーが小さくなる場合があり、また厚
くすると熱容量が大きくなり昇温に要する時間が長くな
る傾向がある。
【0066】従って、発熱層106の厚みは、用いた材
料の比熱、密度、透磁率、抵抗の値によって適正値があ
り、本実施形態では10〜100μmの厚みの範囲で、
3℃/sec以上の昇温速度を得ることができた。
【0067】弾性層107は、その硬度が高すぎると記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層107の硬度とし
ては60°(JIS-A)以下、より好ましくは45°(JIS-
A)以下が良い。弾性層の熱伝導率λに関しては、6×
10-4〜2×10-3(cal/cm・sec・deg)
が良い。熱伝導率λが6×10-4(cal/cm・se
c・deg)よりも小さい場合には、熱抵抗が大きく、
定着フィルム1の表層における温度上昇が遅くなる。
【0068】離型層103は、PFA、PTFE、FE
P等のフツ素樹脂以外に、シリコーン樹脂、シリコーン
ゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の離型性かつ耐熱
性の良い材料を選択することができる。
【0069】離型層103の厚さは、20〜100μm
が好ましく、厚さが20μmよりも小さいと塗膜の塗り
ムラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足する
といった問題が発生する。また、100μmを越えると
熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の離
型層の場合は、硬度が高くなりすぎて、弾性層107の
効果がなくなってしまう。
【0070】また、図6に示すように、上記の定着フィ
ルム1の層構成において、さらに断熱層108を設けて
もよい。断熱層108を設けた場合、発熱層106に発
生した熱による励磁コイル11やコア12の昇温を防止
できるため、安定した加熱をすることができる。断熱層
108としてはフッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミ
ドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹
脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂などの耐熱
樹脂が良い。断熱層108の厚さとしては、10〜10
00μmが好ましい、断熱層108の厚さが10μmよ
りも小さい場合には断熱効果が得られず、また耐久性も
不足する。一方、1000μmを超えると高透磁率であ
るコア12から発熱層106までの距離が大きくなり、
交番磁束Fが十分に発熱層106に到達しなくなる。
【0071】励磁コイル11としては加熱に十分な交番
磁束Fを発生するものでなければならないが、そのため
には抵抗成分を低く、インダクタンス成分を高くとる必
要がある。本実施形態では励磁コイル11の芯線とし
て、細線を束ねた高周波用のφ2mmのものを用いて、
第1のニップ部N1を周回するように12回巻いてあ
る。
【0072】励磁コイル11は励磁回路701から供給
される交番電流によって交番磁束Fを発生し、交番磁束
Fはコア12に導かれて定着フィルム1の発熱層106
に渦電流を発生させる。この渦電流は発熱層106の固
有抵抗によってジュール熱を発生させて、弾性層10
7、離型層103を介して第1のニップ部N1に搬送さ
れる記録材Pと記録材上のトナーを加熱することが出来
る。
【0073】以下、図7を用いて加熱方法を説明する。
定着フィルム1の発熱層106で発生する熱エネルギー
は渦電流の大きさの2乗に比例し、渦電流の大きさは交
番磁束Fのエネルギーに比例するので、定着フィルム1
の温度を上昇させる時は励磁コイル11への磁界エネル
ギーを増加させて、逆に温度を下げる場合には磁界エネ
ルギーを滅少させればよい。この磁界エネルギーの加減
は励磁コイル11に印加する電圧を加減しても良いし、
電流を加減しても良い。通常の電灯線を利用する場合に
は、定電圧源と考えられるので、安価に回路を構成する
には励磁コイル11への電流を加減するのが好ましい。
これらの励磁回路701が共振条件を満たす範囲で考え
る場合、上記の電流の加滅は励磁コイル11に与える電
圧の印加時間の長短で制御可能である。即ち、励磁回路
701における磁界の振動周期に同期してスイッチング
し、電圧印加時間や解放時間を変化させることによっ
て、定着フィルム1の温度を変えることが出来る。本例
では、解放時間を固定して6msとし、電圧印加時間を
1〜15msecの間で制御可能としている。従って、
本実施形態においては、励磁コイル11に供給される交
番電圧としては、上記電圧印加時間と解放時間との和時
間を1周期とする周波数となり、約47〜143KHz
の可変制御となる。マイコン703は、温度検知素子8
から得た定着フィルム1の温度を一定の周期でサンプリ
ングして、この情報に対して上記電圧印加時間を算出
し、矩形波発生装置702から出力する。
【0074】第二のニップ部N2を構成する定着ローラ
5及び加圧ローラ6の構成は、第一の実施形態と同一で
あるので、ここでの説明は省略する。
【0075】第1のニップ部N1では、定着フィルム1
と加圧ローラ6の当接圧は、あまり大きいと、構成上、
ニップ部長手方向中央部の圧抜けを発生させて。長手方
向のニップ幅が220mmの場合、5kgf以上、30
kgf以下が適当である。本実施形態では、21kgf
で当接させている。その結果、ニップ幅は通紙方向に
8.0mm、長手方向に220mmであるので、ニップ
内の平均面圧は約1.19kgf/cm2となる。
【0076】第2のニップ部N2では、定着ローラ5と
加圧ローラ6の当接圧は、30kgf以上、60kgf
以下が望ましい。30kgf未満であると、OHPフィ
ルム上の画像の透過性が不十分であり、60kgfを超
えると弾性層のゴムに永久歪みを発生させてしまう。本
実施形態では40kgfで当接させている。その結果、
ニップ幅は通紙方向に8.8mm、長手方向に220m
mであるので、ニップ内の平均面圧は約2.07kgf
/cm2となる。
【0077】本実施形態では、励磁コイル11に対向し
た部分の定着フィルム1自身が発熱するため、第1の実
施形態のセラミックヒータを用いた場合よりも発熱域が
広い。このため、定着フィルム1の昇温速度が速く、こ
れに伴い定着ローラ5、加圧ローラ6の昇温速度も速く
なる。
【0078】以上のような電磁誘導加熱方式の加熱回転
体と熱ローラ方式の加熱回転体との組み合わせの構成に
おいても、第一の実施形態と同様に、定着速度を低下さ
せることなく、厚紙上のカラー画像などのトナー載り量
の多い画像定着時に発生する火脹れ現象を防止し、記録
材上のトナー層の定着性向上及びOHPフィルム上の画
像の透過性向上を図ることができる。
【0079】〈その他〉本発明の像加熱装置は、上記の
実施形態の他、複数の加熱ニップ部を有する構成であれ
ば、下記のような形態であっても良い。
【0080】1.図10(a)の例では、熱ローラ5に
対して2つの加圧ローラ6を圧接してニップ部N1,N
2を形成している。また、記録材搬送方向上流側のニッ
プ部N1の面圧をニップ部N2の面圧よりも低く設定す
ることにより、上記実施形態と同様に火脹れ現象を良好
に防止することができる。
【0081】2.図10(b)の例は、円筒状のフィル
ムを用いたテンションレス方式の加熱ユニットに代え
て、エンドレス状のフィルムをヒータ2とローラ3b,
3cとに捲回張設した方式の加熱ユニットとしたもので
ある。
【0082】3.図10(c)の例は、加圧ローラに代
えて、複数のローラ6a,6b,6cに架け渡した搬送
ベルトを加圧部材6としたものである。
【0083】4.図10(d)の例は、加圧ローラを共
用せず、フィルム加熱装置と熱ローラ加熱装置とを独立
に配置したものである。本例においても記録材搬送方向
上流側のニップ部N1の面圧をニップ部N2の面圧より
も低く設定することにより、上記実施形態と同様に火脹
れ現象を良好に防止することができる。
【0084】5.図10(e)の例は、加圧ローラに代
えて、加圧パッド6dを用いたものである。本例におい
ても記録材搬送方向上流側のニップ部N1の面圧をニッ
プ部N2の面圧よりも低く設定することにより、上記実
施形態と同様に火脹れ現象を良好に防止することができ
る。
【0085】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、加
熱処理速度を低下させることなく、十分な加熱及び加圧
を行い、厚紙やOHPフィルム上のカラー画像等のトナ
ー載り量の多い画像を熱定着する場合等であっても良好
な像加熱処理を行うことが可能な像加熱装置及び画像形
成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態における定着装置の
断面概略図
【図2】 第一の実施形態における定着フィルムの断面
概略図
【図3】 第一の実施形態におけるセラミックヒータの
断面概略図
【図4】 本発明の第二の実施形態における定着装置の
断面概略図
【図5】 第二の実施形態における定着フィルムの断面
概略図
【図6】 第二の実施形態における定着フィルム(断熱
層有り)の断面概略図
【図7】 第二の実施形態における定着装置の温度制御
システムの概略図
【図8】 本発明の画像形成装置の概略構成図
【図9】 本発明の画像形成装置が使用するトナーの断
面概略図
【図10】 像加熱装置の他の構成例を示した概略図
【符号の説明】
1 定着フィルム 2 セラミックヒータ 3 フィルムガイド 4 剛体ステー 5 定着ローラ(熱ローラ) 6 加圧ローラ(加圧部材) 7 入口ガイド 8 温度検知素子 10 ハロゲンヒータ 11 励磁コイル 12 コア 31 感光ドラム(感光体) 33 露光装置 34 現像装置 35 転写装置 36 クリーニング装置 37 給紙カセット 38 給紙ローラ 40 定着装置 41 排紙トレイ 50 重合トナー N1 ニップ部 N2 ニップ部 P 記録材 M 駆動手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱ユニットと、前記加熱ユニットに対
    向して設けられる加圧部材から構成され、前記加熱ユニ
    ットと前記加圧部材との当接により作られる加熱ニップ
    部を複数有し、前記記録材を前記複数の加熱ニップ部へ
    順に搬送させて前記記録材上のトナー像を加熱する像加
    熱装置であって、前記記録材の搬送方向上流側に位置す
    る加熱ニップ部の平均面圧が、搬送方向下流側に位置す
    る加熱ニップ部の平均面圧よりも低いことを特徴とする
    像加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱ユニットが回転体であることを
    特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の加熱ニップ部のうち前記記録
    材の搬送方向最上流に位置する加熱ニップ部を作る加熱
    ユニットが、加熱手段を有するエンドレスフィルム状の
    回転体であることを特徴とする請求項1乃至2の何れか
    1項に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段が、前記回転体内部に設け
    られたセラミックヒータであることを特徴とする請求項
    3に記載の像加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段が、磁場を発生させる磁場
    発生手段と、前記磁場発生手段からの磁場の作用を受け
    て発生する渦電流で発熱する発熱層を有する部材からな
    ることを特徴とする請求項3に記載の像加熱装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧部材が回転体であることを特徴
    とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の像加熱装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録材及び前記トナー像を加熱する
    ことにより、前記トナー像を前記記録材上に永久固着さ
    せることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記
    載の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記トナー像を形成するトナーが、その
    主成分である樹脂層内部にワックスを含有し、その樹脂
    層の外周面を表層で被覆した、重合法により製造された
    ものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1
    項に記載の像加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記記録材上にトナー像を形成する像形
    成手段と、前記記録材上のトナー像を加熱する像加熱手
    段を有する画像形成装置において、 前記像加熱手段として請求項1乃至8の何れか1項に記
    載の像加熱装置を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置は、カラー画像を形
    成することが可能であることを特徴とする請求項9に記
    載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004252045A (ja) * 2003-02-19 2004-09-09 Ricoh Co Ltd カラー画像形成装置
JP2005215422A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US7221896B2 (en) 2003-12-09 2007-05-22 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing device for fixing an unfixed developing agent on a recording medium and image forming apparatus including the same

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