JP2004252045A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Yuji Sawai
雄次 澤井
Takayuki Maruta
貴之 丸田
Hitoshi Ishibashi
均 石橋
Takahiro Yoshikawa
隆博 吉川
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Abstract

【課題】OHPシートに画像を定着させて排紙させた時に、撓みや波打ち状態のまま固化することを防止する。
【解決手段】普通紙のような標準記録媒体に画像を印刷する標準モードのほかに、OHPシートのような透光性記録媒体に画像を印刷する特殊モードを有し、OHPシートに画像記録を行う場合には、定着搬送速度を、標準モードにおける定着搬送速度の半分以下とし、さらに、定着装置の定着排紙コロ64と排出ローラ55との間の搬送路に設けた冷却ダクトファン66によって、画像定着後のOHPシートを冷却してから、排紙トレイ56に排出する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、OHPシートのような特殊用紙に電子写真方式によって形成した画像を印刷する機能を有するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真装置の分野では、市場からの要求にともない、カラー複写機やカラープリンタなど、カラー印刷が可能な印刷機器が多くなってきている。
【0003】
カラー電子写真装置には、1つの感光体のまわりに複数色の現像装置を備え、それらの現像装置でトナーを付着させて感光体上に合成トナー画像を形成し、そのトナー画像を転写してシートにカラー画像を記録する、いわゆる1ドラム型のものと(特許文献1参照)、並べて備える複数の感光体にそれぞれ個別に現像装置を備え、各感光体上にそれぞれ単色トナー画像を形成し、それらの単色トナー画像を順次転写してシートに合成カラー画像を記録する、いわゆるタンデム型のものとがある(特許文献2参照)。
【0004】
1ドラム型とタンデム型とを比較すると、前者には、感光体が1つであるから、比較的小型化でき、コストも低減できる利点はあるものの、1つの感光体を用いて複数回(通常4回)画像形成を繰り返してフルカラー画像を形成するので、画像形成の高速化には困難である。後者は、逆に大型化し、コスト高となる欠点はあるものの、画像形成の高速化が容易であるという利点がある。最近は、フルカラーもモノクロ並みのスピードが要求されることから、タンデム型が注目されてきている。
【0005】
タンデム型のカラー電子写真装置には、各感光体上の画像を転写装置により、シート搬送ベルトで搬送するシートに順次転写する直接転写方式のものと、各感光体上の画像を1次転写装置により一旦中間転写体に順次転写した後、その中間転写体上の画像を2次転写装置によりシートに一括転写する間接転写方式のものとがある。転写装置は転写搬送ベルト方式の他にローラ形状の方式もある。
【0006】
直接転写方式のものと間接転写方式のものとを比較すると、前者は、感光体を並べたタンデム型画像形成装置の上流側に給紙装置を、下流側に定着装置を配置しなければならず、シート搬送方向に大型化するといった問題点がある。
【0007】
これに対し、後者は、2次転写位置を比較的自由に設置することができる。特に、給紙装置および定着装置をタンデム型画像形成装置と重ねて配置することにより、小型化が可能となる。
【0008】
また、前者は、シート搬送方向に大型化しないためには、定着装置をタンデム型画像形成装置に接近して配置することとなる。そのため、シートが撓むことができる十分な余裕をもって定着装置を配置することができず、シートの先端が定着装置に進入するときの衝撃(特に厚いシートで顕著となる)や、定着装置を通過するときのシート搬送速度と、転写搬送ベルトによるシート搬送速度との速度差により、定着装置が上流側の画像形成に影響を及ぼしやすい、といった問題点がある。
【0009】
これに対し、後者は、シートが撓むことができる十分な余裕をもって定着装置を配置することができることから、定着装置においてほとんど画像形成に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0010】
以上のようなことから、最近は、タンデム型電子写真装置の中の、特に間接転写方式のものが注目されている。
【0011】
さらに、この種のカラー電子写真装置では、1次転写後に感光体上に残留する転写残トナーが、感光体クリーニング装置によって除去され、感光体表面がクリーニングされてから再度の画像形成に備えられる。また、2次転写後に中間転写体上に残留する転写残トナーが、中間転写体クリーニング装置によって除去され、中間転写体表面がクリーニングされてから再度の画像形成に備えられる。
【0012】
ところで、透光性特殊記録媒体(OHPシート)の定着は、一般的に標準紙に対して半分に定着速度を下げることによって十分なトナー像溶融熱量を与えることにより、投影時発色させることが行われている。
【0013】
OHPシートに電子写真方式によって画像形成する技術としては、例えば、特許文献3に記載されたものがある。
【0014】
特許文献3には、OHP用等特殊転写材後端が最終色のトナー像の転写工程での転写ニップを通過すると共に、これの先端が定着ニップに到達する前に画像形成ユニット、転写材搬送手段の速度を上記特殊転写材の定着速度に適した遅い速度にし、また定着器は、少なくとも特殊転写材の先端が定着ニップに到達する前に、この特殊転写材の定着速度に適した遅い速度にし、この特殊転写材の後端が剥離点を通過したときに、画像形成ユニット及び転写材搬送手段の速度を通常の速度に戻すと共に、画像形成ユニットの感光体が少なくとも1回転する間にわたって帯電器と除電ランプをONにした状態を保ち、その後停止あるいは次の画像の作像工程等を行うことが記載されている。
【0015】
【特許文献1】
特開平7−191510号公報
【特許文献2】
特開平8−83013号公報
【特許文献3】
特開平6−266177号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
また、近年、定着にシリコーンオイルを用いない、所謂オイルレストナーを用いたオイルレス定着がフルカラー画像形成装置に採用され始めている。オイルレス定着は、ワックス等離型物質をトナー粉体中に含有させ、溶融時定着ローラとトナー画像の界面に膜を形成させることによって離型を得るものである。
【0017】
離型物質としてワックス等を含有させているオイルレストナーは、メイン樹脂と軟化点等の異なるワックスがトナー中に分散含有されるため、定着時ワックス粒子界面で散乱を生じやすく透光性が低下することになる。しかも、光沢度が比較的低くなる。その結果、OHPシートにフルカラー画像を形成させてプロジェクタで投影しても、十分な発色が得られずに黒っぽい画像となってしまう。
【0018】
したがって、オイルレストナーは一層の定着熱量を与える必要があり、半分よりさらに定着速度を遅くすることになる。
【0019】
しかし、定着速度を下げることは、トナーを十分溶融させ投影時発色させることができるようになるが、OHPシートに必要以上の熱を与え、シートを軟化させることになる。その結果シートの軟化による不具合が発生することになる。
【0020】
図5は軟化による不具合が発生したシートの一例を示す説明図であり、70は加熱装置を内蔵した定着ローラ、71は支持ローラ、72は無端ベルトである定着ベルトを示し、この定着ベルト72は定着ローラ70および支持ローラ71に架設され、定着ローラ70の回転に沿って循環移動する。73は、定着ベルト72を加圧した状態で設置され、定着ベルト72の移動に沿って回転する加圧ローラ、74は定着ベルト72および加圧ローラ73によって搬送されたシートを定着装置外に送り出す定着排紙コロ、75は排出ローラ、76は排紙トレイを示す。
【0021】
定着ローラ70による加熱時間が長くなった結果、軟化したシートは、図5に示すように排紙トレイ76へ排出時に波打ち状態になり易い。
【0022】
そのため、排紙出口でOHPシート後端がトレイの一部に掛かりやすい。図6(a)に示すようにOHPシートが変形状態でスタックされると、変形状態で冷却固化するため、OHPシートとして使用できなくなる。したがって、排紙時の掛かり等による変形は、図6(b)に示すように排紙位置と排紙トレイ位置の段差を少なくするなど、掛かりの生じ難い形状にする必要がある。しかし、段差を少なくすることは、スタック可能枚数が減ることにつながるため、普通紙の大量印刷に用いることができなくなる。
【0023】
また、排紙トレイも指定されることが多い。普通紙は通常最も多量用紙をスタックできる排紙トレイに、OHPシートはスタック枚数の少ないソータービンに排紙されることが多い。
【0024】
このような排紙先の選択機能のない機器では固化する前に手動で排紙トレイから取り出すことになる。
【0025】
また、搬送速度を下げることにより、記録媒体の受け渡し搬送性が悪くなる。すなわち、排出ローラから出た記録媒体は搬送速度は低いと、投げ出される量が少ないため排紙トレイの壁に引っかかりやすくなる。
【0026】
特許文献3には、定着速度を下げることで、OHPシートの投影画像での発色を改善させる内容であるが、OHPシート自体の排紙時変形に関して述べられてはいない。
【0027】
本発明は、このような問題点を解決し、OHPシートに画像を定着させて排紙させた時に、撓みや波打ち状態のまま固化することを防止可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、定着離型成分を含有するトナーによって形成した、複数の異なる色のトナー像を重ね合わせてなるカラートナー像をシート状記録媒体に転写する転写手段と、カラートナー像を担持したシート状記録媒体を搬送しながら加熱して定着させる定着手段と、定着後のシート状記録媒体を外部に排出する排紙手段とを有し、シート状記録媒体が透光性記録媒体である場合には、シート状記録媒体が標準記録媒体である場合よりも、定着搬送速度を遅くするように切り換える機能を有するカラー画像形成装置において、前記定着手段から前記排紙手段までの間に、シート状記録媒体を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とする。このような構成により、定着速度を下げて定着することによって発生する、光透過性記録媒体の軟化によるスタック不良を防止することができ、また、排紙前に冷却して光透過性記録媒体の温度を下げることにより、排紙後に撓んだ状態で固化することが防止され、その結果、引っかかり等による変形を防止することできる。しかも、排紙手段前の冷却により、十分な定着を行いかつ排紙手段からの負荷による光透過性記録媒体の変形,スジ状傷の発生を防止することができる。
【0029】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記冷却手段をオンオフする制御手段を有することを特徴とする。このような構成により、冷却手段をオンオフ制御することで、消費電力の低減を図ることができる。
【0030】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、少なくとも透光性記録媒体が前記冷却手段を通過する時、前記冷却手段を作動させることを特徴とする。このような構成により、冷却が必要なときに冷却手段をオンにすることで、消費電力の低減を図ることができる。
【0031】
請求項4記載の発明は、請求項1,2または3記載の発明において、互いに異なる色のトナー像を担持する複数の像担持体と、並べて配置された各像担持体表面に当接し、各像担持体上のトナー像を重ね合わせるように1次転写しながら駆動される中間転写体とを有し、この中間転写体に形成されたトナー像を前記転写手段によってシート状記録媒体に一括して2次転写することを特徴とする。このような構成により、像担持体を複数設けたタンデム型であることで生産性が高く、透光性に優れ、しかも変形固化することがない印刷結果を得ることができる。
【0032】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の発明において、定着離型成分はワックス成分であることを特徴とする。このような構成により、シリコーンオイル等の離型剤を用いることなく、ワックス入りオイルレストナーを用いたオイルレス定着としたため、光透過性記録媒体の変形のないプロジェクタ発色の優れた画像を得ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施の形態におけるタンデム型間接転写方式の電子写真装置の内部構成を示す説明図であり、100は複写装置本体、200は複写装置本体100を載せる給紙テーブル、300は複写装置本体100上に取り付けるスキャナ、400はスキャナ300の上に取り付ける原稿自動搬送装置(ADF)である。
【0035】
複写装置本体100には、中央に、無端ベルト状の中間転写体10が設けられている。中間転写体10は、例えば伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きなゴム材料に帆布など伸びにくい材料によって構成された基層をつくり、この基層上に弾性層を設けることによって構成される。ここで、弾性層は、例えばフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムなどを用いて作成する。弾性層の表面には、例えばフッ素系樹脂をコーティングして平滑性のよいコート層が形成されている。
【0036】
そして、中間転写体10は、図1に示す通り、3つの支持ローラ11,12,13に掛け回して図中時計回りに回転搬送可能とする。
【0037】
この図示例では、3つのなかで第2の支持ローラ12の左に、画像転写後に中間転写体10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニング装置14を設ける。
【0038】
また、3つの支持ローラ11,12,13のなかで支持ローラ11と支持ローラ12間に張り渡した中間転写体10上に、その搬送方向に沿って、イエロー,シアン,マゼンタ,ブラックの4つの画像形成手段15を横に並べて配置することにより、タンデム型の画像形成装置20が構成される。このタンデム画像形成装置20の上には、図1に示すように、さらに露光装置21が設けられる。
【0039】
上述したタンデム画像形成装置20において、個々の画像形成手段15は、ドラム状の感光体18のまわりに、帯電装置、現像装置16、1次転写装置17、感光体クリーニング装置、除電装置などが備えられている。
【0040】
一方、中間転写体10を挟んでタンデム画像形成装置20と反対の側には、2次転写装置22が備えられている。図1に示す例によれば、2次転写装置22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡すことによって構成され、中間転写体10を介して第3の支持ローラ13に押し当てて配置し、中間転写体10上の画像をシートに転写する。
【0041】
2次転写装置22の横には、シート上の転写画像を定着する定着装置25が設けられている。定着装置25は、無端ベルトである定着ベルトに加圧ローラを押し当てた構成である。
【0042】
2次転写装置22には、画像転写後のシートをこの定着装置25へと搬送するシート搬送機能が備えてられている。もちろん、2次転写装置22として、転写ローラや非接触のチャージャを配置してもよいが、そのような場合は、シート搬送機能を併せて備えることは難しくなる。
【0043】
なお、図1に示す例では、2次転写装置22および定着装置25の下方には、上述したタンデム画像形成装置20と平行に、シートの両面に画像を記録すべくシートを反転するシート反転装置26が備えられている。
【0044】
このように構成されたこのカラー電子写真装置を用いてコピーをとるときは、まず、原稿自動搬送装置400の原稿台30上に原稿をセットする。または、原稿自動搬送装置400を開いてスキャナ300のコンタクトガラス31上に原稿をセットし、原稿自動搬送装置400を閉じることにより、原稿自動搬送装置400の本体下面によって原稿を押さえる。
【0045】
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、原稿自動搬送装置400に原稿をセットしたときは、原稿を搬送してコンタクトガラス31上へと移動して後、他方コンタクトガラス31上に原稿をセットしたときは、直ちにスキャナ300を駆動し、第1走行体32および第2走行体33を走行する。そして、第1走行体32で光源から光を発射するとともに原稿面からの反射光をさらに反射して第2走行体33に向け、第2走行体33のミラーで反射して結像レンズ34を通して読取りセンサ35に入れ、原稿内容を読み取る。
【0046】
また、不図示のスタートスイッチを押すと、不図示の駆動モータによって支持ローラ11,12,13の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転させることにより、中間転写体10を循環移動させる。同時に、個々の画像形成手段15における感光体18を回転させ、各感光体18上にそれぞれ、露光装置21から画像変調されたレーザ光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像してブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写体10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写体10上に合成カラー画像を形成する。
【0047】
一方、不図示のスタートスイッチを押すと、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転し、ペーパーバンク43に多段に備える給紙カセット44の1つからシートを繰り出し、分離ローラ45で1枚ずつ分離して給紙路46に入れ、搬送ローラ47で搬送して複写機本体100内の給紙路48に導き、レジストローラ49に突き当ててシートの搬送を一時停止させておく。
【0048】
または、給紙ローラ50を回転して手差しトレイ51上のシートを繰り出し、分離ローラ52で1枚ずつ分離して手差し給紙路53に入れ、同じくレジストローラ49に突き当ててシートの搬送を一時停止させておく。
【0049】
そして、中間転写体10上の合成カラー画像が移動するタイミングに合わせてレジストローラ49を回転させ、中間転写体10と2次転写装置22との間にシートを送り込み、2次転写装置22で転写してシート上にカラー画像を記録する。
【0050】
画像転写後のシートは、2次転写装置22で搬送して定着装置25へと送り込み、定着装置25で熱と圧力とを加えて転写画像を定着して後、切換爪54で切り換えて排出ローラ55で排出し、排紙トレイ56上にスタックする。または、切換爪54で切り換えてシート反転装置26に入れ、そこで反転して再び転写位置へと導き、裏面にも画像を記録した後、排出ローラ55によって排紙トレイ56上に排出する。
【0051】
一方、画像転写後の中間転写体10上に残留する残留トナーは、中間転写体クリーニング装置14によって除去され、タンデム画像形成装置20による再度の画像形成に備えられる。
【0052】
なお、レジストローラ49は一般的には接地されて使用されることが多いが,シートの紙粉除去のためにバイアスを印加することも可能である。
【0053】
図2は定着装置およびその周辺の構成を示す説明図であり、60は加熱装置を内蔵した定着ローラ、61は支持ローラ、62は無端ベルトである定着ベルトを示し、この定着ベルト62は定着ローラ60および支持ローラ61に架設され、定着ローラ60の回転に沿って循環移動する。63は、定着ベルト62を加圧した状態で設置され、定着ベルト62の移動に沿って回転する加圧ローラ、64は、定着ベルト62および加圧ローラ63によって搬送されたシートを定着装置25外に送り出す定着排紙コロ、65は、定着排紙コロ64の近傍に設置され、定着排紙コロ64を通過するシートを検出する定着排紙センサ、66は定着排紙コロ64と排出ローラ55との間の搬送路に設けた冷却ダクトファンを示す。
【0054】
冷却ダクトファン66は、定着排紙上ガイドの一部に形成した切り欠き部に接合されている冷却ダクトと、この冷却ダクトに設けられた冷却ファンとから構成され、定着排紙センサ65からの検知信号に応じて冷却ファンのオンオフ制御がなされている。
【0055】
そして、カラーのトナー像を担持したシートは、定着ベルト62および加圧ローラ63によって加圧,加熱されることにより、トナー像がシートに定着されて、定着排紙コロ64により定着装置25外に排出され、冷却ダクトファン66によって冷却されて排出ローラ55を介して排紙トレイ56またはソータ上に排出される。なお、定着排紙コロ64において発生したジャムは定着排紙センサ65によって検知される。
【0056】
図3は冷却ダクトファンのオンオフタイミングを示す説明図である。定着排紙センサ65のON信号により、冷却ダクトファン66をONさせOHP用紙を冷却する。OFF信号から一定時間(センサ〜冷却通過+α時間)経過後、冷却ファンを停止させる。当然、停止までの時間は、機内温度等から自由に設定できる。
【0057】
ところで、本実施形態の複写装置には、普通紙のような標準記録媒体に画像を印刷する標準モードのほかに、OHPシートのような透光性記録媒体に画像を印刷する特殊モードが備えられており、モードの切り換えは、図示しない操作パネルの操作によって行われる。各種モードにおける設定内容はメモリに記憶されており、モードの切換命令が入力された場合に前記メモリからモードに対応する設定内容を読み出して、設定の変更が行われる。標準モードの場合には、中間転写ベルト10上への画像形成、2次転写、定着を全て同じ速度、例えば、搬送速度280mm/secでシートが搬送される。特殊モードの場合には、中間転写ベルト10上への画像形成を標準モードと同じ速度とし、定着を標準モードの半分以下の搬送速度、例えば、90mm/secの定着搬送速度に切り換えるとともに、冷却ダクトファン66が使用可能となるように設定される。
【0058】
ここで、特殊モードにおける2次転写速度については、図1におけるローラ23,23間の距離が、搬送方向のシート幅より大きい場合には、2次転写速度を標準モードと同じ速度とし、ベルト24上にシートを完全に排出してから、ローラ23,23を回転させて90mm/secで定着装置25に向けてシートを搬送させる。また、2次転写中にシートの先端が定着装置25に到達するような場合には、速度280mm/secで中間転写体10を移動させて画像形成を行い、最後の色の1次転写が終了した時点で中間転写体10の移動速度を90mm/secに落とすようにする。この場合、最後の色の1次転写が終了した時点において、画像の先端が第2転写装置22に到達していないことが望ましいことから、最下流の画像形成手段15における1次転写装置17から2次転写装置22までの距離をシート幅より大きくすると良い。また、感光体18や支持ローラ11,12,13の駆動源を共通にすると、2次転写速度の切り換えが容易になる。
【0059】
次に、本実施形態の複写装置を使用し、次に記載した条件でOHPシートへの画像印刷を行った。
【0060】
すなわち、シートの搬送速度を、画像形成時280mm/sec、定着搬送時は90mm/secに設定し、トナーはワックスを含有するオイルレストナーを用いてシリコーンオイル塗布を行わないオイルレス定着とした。そのため、定着ベルト62に対してシリコーンオイルを塗布するシリコーンオイル塗布装置は設けられていない。透光性記録媒体としてはフルカラー用OPCシート(A4サイズ)の横通紙とした。
【0061】
印刷の結果、図4に示すようにOHPシートにおいて、曲がり,変形が防止され、良好な画像が得られた。光透過性を表すヘイズ度も15%と良好なプロジェクタでの発色が得られた。
【0062】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、定着後のシート状記録媒体を冷却する冷却手段を有することにより、定着速度を下げて定着することによって発生する、光透過性記録媒体の軟化によるスタック不良を防止することができ、また、排紙前に冷却して光透過性記録媒体の温度を下げることにより、排紙後に撓んだ状態で固化することが防止され、その結果、引っかかり等による変形を防止することできる。また、排紙手段前の冷却により、十分な定着を行いかつ排紙手段からの負荷による光透過性記録媒体の変形、スジ状傷の発生を防止することができる。また、機内温度上昇時は機内冷却することができ、温度上昇による不具合発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるタンデム型間接転写方式の電子写真装置の内部構成を示す説明図
【図2】定着装置およびその周辺の構成を示す説明図
【図3】冷却ダクトファンのオンオフタイミングを示す説明図
【図4】本実施形態によるOHPシートへの画像記録後における排紙状態を示す説明図
【図5】軟化による不具合が発生したOHPシートの一例を示す説明図
【図6】OHPシートの排紙後の状態を示す説明図
【符号の説明】
10 中間転写体
15 画像形成手段
17 1次転写装置
20 画像形成装置
24 2次転写ベルト
25 定着装置
55 排出ローラ
60 定着ローラ
61 支持ローラ
62 定着ベルト
63 加圧ローラ
64 定着排紙コロ
65 定着排紙センサ
66 冷却ダクトファン

Claims (5)

  1. 定着離型成分を含有するトナーによって形成した、複数の異なる色のトナー像を重ね合わせてなるカラートナー像をシート状記録媒体に転写する転写手段と、カラートナー像を担持したシート状記録媒体を搬送しながら加熱して定着させる定着手段と、定着後のシート状記録媒体を外部に排出する排紙手段とを有し、シート状記録媒体が透光性記録媒体である場合には、シート状記録媒体が標準記録媒体である場合よりも、定着搬送速度を遅くするように切り換える機能を有するカラー画像形成装置において、
    前記定着手段から前記排紙手段までの間に、シート状記録媒体を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記冷却手段をオンオフする制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のカラー画像形成装置。
  3. 少なくとも透光性記録媒体が前記冷却手段を通過する時、前記冷却手段を作動させることを特徴とする請求項1または2記載のカラー画像形成装置。
  4. 互いに異なる色のトナー像を担持する複数の像担持体と、並べて配置された各像担持体表面に当接し、各像担持体上のトナー像を重ね合わせるように1次転写しながら駆動される中間転写体とを有し、この中間転写体に形成されたトナー像を前記転写手段によってシート状記録媒体に一括して2次転写することを特徴とする請求項1,2または3記載のカラー画像形成装置。
  5. 定着離型成分はワックス成分であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のカラー画像形成装置。
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