JP3491973B2 - 加熱装置 - Google Patents

加熱装置

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JP3491973B2 JP16589894A JP16589894A JP3491973B2 JP 3491973 B2 JP3491973 B2 JP 3491973B2 JP 16589894 A JP16589894 A JP 16589894A JP 16589894 A JP16589894 A JP 16589894A JP 3491973 B2 JP3491973 B2 JP 3491973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁(磁気)誘導加熱
方式の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 .従来、例えば画像の加熱定着等のための被記録材の
加熱装置、即ち、複写機・レーザービームプリンター・
ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンター・画
像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置
において、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画
像形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成る
トナーを用いて被記録材(エレクトロファックスシート
・静電記録シート・転写材シート・印刷紙など)の面に
直接方式もしくは間接(転写)方式で形成した目的の画
像情報に対応した顕画像(未定着のトナー画像)を該画
像を担持している被記録材面に永久固着画像として加熱
定着処理する画像加熱定着装置(像加熱装置)として
は、熱ローラー方式が広く使われてきた。
【0003】この方式は、内部にヒーターを備えた金属
性の定着ローラーと、それに圧接する弾性を持つ加圧ロ
ーラーを基本構成として、この一対のローラーによりで
きる定着ニップ部に被記録材を導入通過させることによ
り、トナー像を加熱・加圧定着させるものである。
【0004】しかし、このような熱ローラー方式では、
定着ローラーの熱容量が大きいため、定着ローラー表面
を定着温度まで上げるのには非常に多くの時間を要して
いた。またこのため、画像出力動作を速やかに実行する
ためには、機械を使用していないときにもローラー表面
をある程度の温度に温調していなければならないという
問題があった。
【0005】即ち、ウォーミングアップに時間がかか
り、又ファーストプリントを速くするためにスタンバイ
状態を設けて常時定着ローラーを加熱状態に置いておく
ことが必要であった。
【0006】.また、フラッシュ加熱方式、オーブン
加熱方式、熱板加熱方式など種々の方式・構成のものが
知られており、実用されている。米国特許第35787
97号明細書に記載されているようにベルト加熱方式も
知られている。
【0007】.最近では、フィルム加熱方式の加熱装
置、即ち固定支持された加熱体(サーマルヒーター)
と、該ヒーターに対向圧接しつつ搬送される耐熱性フィ
ルムと、該フィルムを介して被加熱材をヒーターに密着
させる加圧部材を有し、ヒーターの熱をフィルムを介し
て被加熱材へ付与する構成の装置が利用されるようにな
った。
【0008】本出願人の先の提案に係る例えば特開昭6
3−313182号公報・特開平2−157878号公
報・特開平4−44075号公報・特開平4−2049
80号公報等に開示の方式・装置等がこれに属し、薄肉
の耐熱性フィルム(定着フィルム)と、該フィルムの移
動駆動手段と、該フィルムを中にしてその一方面側に固
定支持して配置された加熱体と、他方面側に該加熱体に
対向して配置され該加熱体に対して該フィルムを介して
画像定着すべき被記録材の顕画像担持面を密着させる加
圧部材を有し、該フィルムは少なくとも画像定着実行時
は該フィルムと加圧部材との間に搬送導入される画像定
着すべき被記録材と順方向に同一速度で走行移動させて
該走行移動フィルムを挟んで加熱体と加圧部材との圧接
で形成される定着ニップ部を通過させることにより該被
記録材の顕画像担持面を該フィルムを介して該加熱体で
加熱して顕画像に熱エネルギーを付与して軟化・溶融せ
しめ、次いで定着点通過後のフィルムと被記録材を分離
点で離間させることを基本とする装置である。
【0009】加圧部材は一般的には耐熱性・離型性にす
ぐれたシリコーンゴムやフッ素ゴムのローラー体が多く
利用されている。
【0010】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、画像を担持した被記録材を加熱して表面性(つや出
しなど)を改質する装置、仮定着処理する装置、あるい
はシート状物を搬送しつつ加熱や乾燥等させる装置など
にも利用できる。
【0011】このようなフィルム加熱方式の加熱装置に
おいては、ヒーターとして低熱容量の加熱体を用いるこ
とができる。そのため従来の接触式加熱方式である熱ロ
ーラー方式やベルト加熱方式に比べて省電力化及びウエ
イトタイム短縮化(クイックスタート)が可能になる。
また、クイックスタートができることにより、非プリン
ト動作時の予熱(スタンバイ時加熱)が必要なくなり、
総合的な意味での省電力化もはかることができる。
【0012】しかし、このようなフィルム加熱方式の加
熱装置にも次のような問題点があった。
【0013】a.耐久性や高速化等のために高剛性の厚
いフィルムを用いた場合、熱伝導が悪くなったり、フィ
ルムの熱容量が大きくなってしまい、急速に加熱可能な
状態を達成できなくなる。即ち厚膜フィルムが熱抵抗と
なってヒーターから被加熱材である被記録材への熱伝達
を損ない、フィルム加熱方式の装置の特長である省エネ
ルギー・クイックスタート性が損なわれる。
【0014】b.しかしフィルムが薄いと、剛性が得ら
れずフィルムの走行制御機構が必要となり、装置が大き
く、複雑な構成となってしまう。
【0015】c.耐熱性を要求されるフィルムは素材が
限定されてしまう。また、樹脂フィルムは断熱性が良い
ため、フィルム内側で熱の蓄積が生じ、フィルム内側に
配置される部品についても耐熱性が必要とされ、高価か
つ限定された材料を使わざるを得なくなる。
【0016】.そこで本発明者等はフィルム自体を発
熱させることでフィルムが熱抵抗とならないようにして
熱効率を向上させた電磁誘導加熱方式・フィルム加熱方
式の加熱装置の研究を行なってきた。
【0017】これは磁界発生手段、例えば磁性体である
芯材と励磁コイルを組み合わせることによって発生する
磁場を励磁回路で変化させる。即ちコイルに高周波を加
えてその発生磁場の中を移動する導電部材(誘導磁性
材、磁界吸収導電材)としてのフィルムに磁界が発生消
滅を繰り返すようにしてフィルムの中の導電層に渦電流
を発生させるものである。この渦電流が導電層の電気抵
抗によって熱(ジュール熱)に変換し、結果的に被加熱
材に密着するフィルムのみが発熱する加熱装置であり、
熱効率が優れている。
【0018】即ち、変動する磁界が導体中を横切ると
き、その磁界の変化を妨げる磁界を発生させるようにフ
ィルムの導電層には渦電流が発生する。この渦電流がフ
ィルムの導電層の表皮抵抗により、表皮抵抗に比例した
電力でフィルムの導電層を発熱させる。このようにフィ
ルムの表層近くを直接発熱させるので、フィルム基層の
熱伝導率、熱容量によらず急速に加熱できる利点があ
る。また、フィルムの厚さにも依存しない急速加熱が実
現できる。
【0019】これにより省エネルギー・クイックスター
ト性を損なうことなく、フィルム基層の高剛性の厚膜化
を図り、耐久性・高速化に対処することが可能である。
【0020】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、こ
のような電磁誘導加熱方式の加熱装置にも次のような問
題点があった。
【0021】1)即ち、励磁コイルが巻かれる芯材が一
体成型されていたため長手方向に対して発熱量を調整す
ることが不可能であった。
【0022】2)このため、暴走時の安全対策にニップ
部(発熱域)内にサーモスイッチ・温度ヒューズなどの
温度検知素子を設置した場合、これら温度検知素子に熱
が奪われるので、ニップ部内の、温度検知素子設置対応
位置において局部的な加熱不足・定着不良を起こす問題
があった。
【0023】3)また、ニップ部において中央よりも端
部の方が放熱量が大きいため、被加熱材に与える熱量を
均一にできず、端部で加熱不足・定着不良を起こした
り、中央でトナーがフィルムへオフセットするという問
題があった。
【0024】そこで本発明は、電磁誘導加熱方式の加熱
装置について上記1)〜3)の問題を解消する。即ち発
熱域であるニップ部の長手方向の発熱分布を任意に調整
することができるようにすること、これによりニップ部
の温度検知素子設置対応位置や端部の熱量不足を解消し
てニップ部内の発熱分布を均一化させ、局部的な加熱不
足・定着不良の発生をなくすことを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置である。
【0026】
【0027】 (1)励磁コイル及び励磁コイルが周り
に設けられる磁性体からなる芯材を有する磁場発生手段
と、導電部材と、を有し、磁場発生手段により導電部材
に磁場を作用させて該導電部材に発生する渦電流による
該導電部材の発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加
熱方式の加熱装置であり、前記芯材は磁性体の材質が2
種類以上の複数の芯材からなり、これらの芯材は被加熱
材の移動方向に対し略直交する方向に並んでいることを
特徴とする加熱装置。
【0028】
【0029】 (2)磁場発生手段により導電部材に磁
場を作用させて該導電部材に発生する渦電流による該導
電部材の発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方
式の加熱装置であり、前記磁場発生手段が、複数の芯材
を夫々個別に位置決め保持するためのホルダーと、この
複数の芯材を保持する一つのホルダーの周りに設けられ
たコイルから構成されたことを特徴とする加熱装置。
【0030】 (3)励磁コイル及び励磁コイルが周り
に設けられる芯材を有する磁場発生手段と、導電部材
と、を有し、磁場発生手段により導電部材に磁場を作用
させて該導電部材に発生する渦電流による該導電部材の
発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱
装置であり、前記芯材は断面積が夫々異なる複数の芯材
が被加熱材の移動方向に対し略直交する方向に並んだも
のであり、これらの芯材の周りに前記励磁コイルが設け
られていることを特徴とする加熱装置。(4) 導電部材が固定部材、あるいは回転体もしくは走
行移動する有端部材であることを特徴とする(1)乃至
(3)の何れかに記載の加熱装置。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】 (5)被加熱材が加熱処理すべき画像を
担持させた被記録材であり、該被記録材に画像を加熱処
理する像加熱装置であることを特徴とする(1)乃至
(3)の何れかに記載の加熱装置。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】[作用] 磁場発生手段の励磁コイルが巻かれる複数の磁性体から
なる芯材の材質を2種類以上にする構成により、発熱域
長手方向の発熱分布を任意に調整することができる。
えば、 磁場発生手段の励磁コイルが巻かれる複数の磁性
体からなる芯材のニップ部(発熱域)の端部に対応する
芯材についてはその材質を他の部分の芯材よりも磁束を
多く発生するものにする構成とすることで、ニップ部の
長手方向端部における放熱を補うために端部の発熱量を
増加させることができ、これにより、端部からの放熱量
を補い通紙領域全体に渡って均一な温度分布を得ること
ができる。
【0039】また、温度ヒューズ・サーモスイッチ等の
熱容量の大きな部品をニップ部近傍に当接させた場合
に、これら当接部品に奪われる熱量を補うために当接位
置の発熱量を増加させるべく、当接部品の当接位置に対
応する部分の芯材部分を他の部分の芯材よりも磁束を多
く発生するものにする構成とすることで、当接部品に奪
われる熱量を補い通紙領域全域に渡って均一な温度分布
を得ることができる。
【0040】また、磁場発生手段の励磁コイルが巻かれ
る複数の磁性体からなる芯材と導電部材との距離を複数
の芯材の配列方向で異ならせる構成により、発熱域長手
方向の発熱分布を任意に調整することができる。 即ち、
磁場発生手段の芯材と磁束の作用で発熱する導電部材の
間の距離は距離が小さいほど導電部材の単位面積当たり
の磁束密度は大きくなり、距離が大きくなるに従って磁
束密度が小さくなる。よって、芯材と導電部材の距離を
調整することにより、誘導される渦電流を調整でき、発
熱量を調整することができる。また、磁場発生手段の励
磁コイルが巻かれる複数の磁性体からなる芯材の断面積
が複数の磁性体からなる芯材の配列方向で異ならせる構
成によっても、発熱域長手方向の発熱分布を任意に調整
することができる。
【0041】そこでニップ部(発熱域)の端部放熱を補
うことや、温度ヒューズ・サーモスイッチなどの熱容量
の大きな部品がニップ部近傍に当接させた場合に、これ
ら当接部品に奪われる熱量を補うために、複数の分割芯
材の両端部の分割芯材及び熱容量の大きな部品の当接位
置に対応する分割芯材については他の分割芯材よりも導
電部材との間の距離を小さくする構成とすることで、ニ
ップ部長手方向に渡って均一な発熱分布を得ることがで
きる。導電部材と芯材間の距離は0.001mm〜10
mmの範囲で調整するのが有効である。
【0042】
【実施例】〈実施例1〉(図1) (1)装置の全体的な概略構成 図1は本発明に従う電磁誘導方式の加熱装置の一例の構
成を示す摸式図である。
【0043】1は横断面上向きの略コ字形のフィルム内
面ガイドステーであり、このステー1は液晶ポリマー・
フェノール樹脂等で構成され、内側には磁場発生手段と
しての、芯材(鉄心)2に巻き付けて構成した励磁コイ
ル3を収納させてある。またこのステー1は後述するフ
ィルム4と接触する部分には摺擦板が貼り付けられてい
る。
【0044】このステー1および芯材2・励磁コイル3
のアセンブリ(電磁誘導加熱構造体)は後述するフィル
ム4・被記録材(被加熱材)Pの搬送(移動)方向と交
差(直交)する方向を長手とする横長部材であり、芯材
2は後述するように複数の分割体からなり、少なくとも
一方向に配列してある。
【0045】このアセンブリ1・2・3の外側に導電部
材(加熱部材)としてのエンドレス状(円筒状、シーム
レス)の耐熱性フィルム4をルーズに外嵌させてある。
【0046】5は加圧ローラーであり、芯金の周囲にシ
リコーンゴム、フッ素ゴム等を被覆して構成される。こ
の加圧ローラー5は不図示の軸受手段・付勢手段により
所定の押圧力をもってステー1の下面に対してフィルム
4を挟ませて圧接してあり、ステー下面との間にフィル
ム4を挟んで圧接ニップ部(発熱域、定着ニップ部)N
を形成する。
【0047】該加圧ローラー5は駆動手段Mにより矢示
の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラー5の
回転駆動による該ローラーとフィルム外面との摩擦力で
フィルム4に回転力が作用して、該フィルム4がステー
1の下面に密着摺動してステー1の外回りを回転する。
この場合ステー1の下面とフィルム4の内面間にはグリ
ース・オイル等の潤滑剤を塗布することが好ましい。
【0048】導電部材としてのフィルム4は厚さ10μ
m〜100μmのポリイミド・ポリアミドイミド・PE
EK・PES・PPS・PEA・PTFE・FEP等の
耐熱性樹脂をエンドレス状フィルムの基層4aとし、そ
の基層4aの外周上(被加熱材圧接面側)に導電層4b
として、鉄やコバルトの層、メッキ処理によって例えば
ニッケル・銅・クロム等の金属層を1μm〜100μm
の厚みで形成している。更にその導電層4bの自由面に
最外層(表面層)として例えばPFA・PTFE・FE
P・シリコン樹脂等のトナー離型の良好な耐熱性樹脂を
混合ないし独立で被覆して離形層4cを形成した、3層
構成のものである。この例ではフィルム基層4aと導電
層4bを別々の層としたがフィルム基層4aそのものを
導電層としてもよい。
【0049】励磁コイル3に不図示の励磁回路から電流
が印加されることでフィルム4の導電層4bが電磁誘導
加熱により発熱する。
【0050】6は加圧ローラー5の表面温度を検知する
温度検知素子であるサーミスタで、このサーミスタ6の
検知温度に基づき励磁コイル3へ印加する電流値を制御
する。加圧ローラー5が冷えていてサーミスタ6の検知
温度が低い時は通電のデューティー比を大きく、検知温
度が高い時は通電のデューティー比を小さくする。この
サーミスタ6はステー1のフィルム非摺動面や芯材2上
に設けることも可能である。
【0051】7は過昇温時に励磁コイル3への通電を遮
断する温度ヒューズ、サーモスイッチ等の安全素子であ
る。
【0052】而して、加圧ローラー5の回転によるフィ
ルム4の回転がなされ、励磁回路から励磁コイル3への
電流印加がなされてフィルム4の導電層4bが発熱した
状態において、圧接ニップ部Nに被加熱体としての被記
録材Pが導入されてフィルム4面に密着して該フィルム
と一緒に圧接ニップ部Nを通過することで、電磁誘導加
熱されたフィルム4の熱が被記録材Pに付与された未定
着トナー像Tが加熱定着T′される。圧接ニップ部Nを
通った被記録材Pはフィルム4の面から分離されて搬送
される。
【0053】(2)加熱原理 励磁コイル3には励磁回路から交流電流が印加され、こ
れによってコイル3の周囲に矢印Hで示した磁束が生成
消滅をくり返す。この磁束Hがフィルム4の導電層4b
を横切るように鉄心2は構成される。
【0054】変動する磁界が導体中を横切るとき、その
磁界の変化を妨げる磁界を生じるように導体中には渦電
流が発生する。この渦電流を矢印Aで示す。
【0055】この渦電流は表皮効果のためにほとんど導
電層4bのコイル3側の面に集中して流れ、フィルム導
電層4bの表皮抵抗RS に比例した電力で発熱を生じ
る。
【0056】RS は、角周波数ω、透磁率μ、固有抵抗
ρから得られる表皮深さ
【0057】
【外1】 と表せる。
【0058】従って、RS を大きくするか、If を大き
くすれば、電力を増すことができ、発熱量を増すことが
可能となる。
【0059】RS を大きくするには周波数ωを高くする
か、透磁率μの高い材料、固有抵抗ρの高いものを使え
ば良い。
【0060】これからすると、非磁性金属を導電層4b
に用いると加熱しずらいことが推測されるが、導電層4
bの厚さtが表皮深さδより薄い場合には、 RS ≒ρ/t となるので加熱可能となる。
【0061】励磁コイル3に印加する交流電流の周波数
は10〜500kHzが好ましい。
【0062】10kHz以上になると、導電層4bへの
吸収効率が良くなり、500kHz迄は安価な素子を用
いて励磁回路を組むことができる。
【0063】更には20kHz以上であれば可聴域をこ
えるため通電時に音がすることがなく、200kHz以
下では励磁回路で生じるロスも少なく、周辺への放射ノ
イズも小さい。
【0064】また10〜500kHzの交流電流を導電
層4bに印加した場合、表皮深さは数μmから数百μm
程度である。
【0065】実際に導電層4bの厚みを1μmより小さ
くすると、ほとんどの電磁エネルギーが導電層4bで吸
収しきれないためエネルギー効率が悪くなる。
【0066】また、もれた磁界が他の金属部を加熱する
という問題も生じる。
【0067】一方で100μを越えた導電層4bではフ
ィルム4の剛性が高くなりすぎることと、導電層4b中
の熱伝導によって熱が伝わり、離形層4cが暖まりにく
くなるという問題が生じる。
【0068】従って導電層4bの厚みは1〜100μm
が好ましい。
【0069】また導電層4bの発熱を増すためにはIf
を大きくすれば良く、そのためにはコイル3によって生
成される磁束を強くする、あるいは磁束の変化を大きく
すれば良い。この方法としてコイル3の巻き線数を増す
か、コイル3の鉄心2をフェライト、パーマロイといっ
た高透磁率で残留磁束密度の低いものを用いると良い。
【0070】フィルム4の導電層4bの抵抗値が小さす
ぎると、渦電流が発生した際の発熱効率が悪化するた
め、導電層4bの固有体積抵抗率は20℃環境下で1.
5×10-8Ωm以上が好ましい。
【0071】本実施例ではフィルム4の導電層4bをメ
ッキ処理によって形成したが、真空蒸着・スパッタリン
グ等で形成しても良い。これによりメッキ処理できない
アルミニウムや金属酸化物合金を導電層4bに用いるこ
とができる。但し、メッキ処理が膜厚を得られ易いため
1〜100μmの層厚を得るためにはメッキ処理が好ま
しい。
【0072】例えば高透過率の鉄、コバルト、ニッケル
等の強磁性体を付けると、励磁コイル3によって生成さ
れる電磁エネルギーを吸収し易く、効率よく加熱できか
つ、機外へもれる磁気も少なくなり、周辺装置への影響
も減らせる。また、これらのもので高抵抗率のものを選
ぶともっと良い。
【0073】また、フィルム4の導電層4bは金属のみ
ならず、低熱伝導電性基材に表面離形層を接着するため
の接着剤中に導電性、高透磁率な粒子、ウィスカーを分
散させて導電層としても良い。
【0074】例えば、マンガン、チタン、クロム、鉄、
銅、コバルト、ニッケル等の粒子やこれらの合金である
フェライトや酸化物の粒子やウィスカーといったものを
カーボン等の導電性粒子と混合し、接着剤中に分散させ
て導電層とすることができる。
【0075】以上説明したように、フィルム4の表層近
くを直接発熱させるので、フィルム基材(基層)4aの
熱伝導率、熱容量によらず、急速に加熱できる利点があ
る。
【0076】またフィルム4の厚さにも依存しないため
に、高速化のためにフィルム4の剛性を向上するためフ
ィルム4の基材4aを厚くしても迅速に定着温度にまで
加熱できる。
【0077】更にはフィルム基材4aは低熱伝導性の樹
脂のため断熱性が良く、フィルム内側にあるコイル等の
熱容量の大きなものとは断熱ができるので連続プリント
を行なっても熱のロスが少なく、エネルギー効率が良
い。かつフィルム内のコイル3に熱が伝わらずコイルと
しての性能低下も生じない。
【0078】そして熱効率が向上した分、装置内の昇温
も抑えられて、該加熱装置を画像加熱定着装置として用
いた電子写真装置等の画像形成装置の像形成部への影響
も少なくできる。
【0079】〈参考例1〉 図2〜図4は磁場発生手段2・3の芯材2の構成に関し
て本発明を理解する上で参考となる参考例である。 本参
考例1 において磁場発生手段2・3の芯材(鉄心)2は
図2・図3に示すようにその長手方向、即ちフィルム4
・被記録材(被加熱材)Pの搬送方向と交差(直交)す
る方向において第1と第2の2つの芯材2a・2bに分
割してあり、第1と第2の分割芯材2a・2bの間に界
面Iを持つ。
【0080】O−Oは被記録材Pの片側通紙基準線であ
る。P1・P2はそれぞれ、大サイズ幅の被記録材(以
下、大サイズ紙と記す)と、それよりも小さい幅サイズ
の被記録材(以下、小サイズ紙と記す)の各通紙領域で
ある。P3は小サイズ紙を通紙したときの非通紙領域で
ある。上記第1と第2の2つの分割芯材2a・2bの界
面Iは小サイズ被記録材を通紙したときの、片側通紙基
準線O−O側とは反対側の紙端にほぼ対応する位置とし
てある。
【0081】芯材2を上記のように分割して分割芯材2
a・2bとの間に界面Iを存在させると、分割芯材2a
・2b相互間の熱伝導が、芯材を分割せず界面Iを存在
させない場合よりも悪くなるので、小サイズ紙を通紙し
て加熱処理を実行した場合における第2の分割芯材2b
の対応領域である非通紙領域P3から第1の分割芯材2
aの対応領域である通紙領域P2への熱伝導が悪くな
る。
【0082】芯材2a・2bとして用いた材料はフェリ
磁性体であるため、温度上昇と共に第2の分割芯材2b
の自発磁化が減少し、芯材2bから発生する磁束Hが減
少する。
【0083】よって、フィルム4の導電層4bに誘導さ
れる渦電流が減少し、発熱量が減少する。つまり、界面
Iが存在しない場合は図4の(a)に示すように非通紙
領域P3の熱が小サイズ紙の通紙領域P2に伝達しやす
く、通紙領域P2の反通紙基準側の温度上昇を招き、結
果として反通紙基準側の発熱量を減少させてしまい小サ
イズ紙の反通紙基準側の定着不良を招く。
【0084】これに対して界面Iが存在する場合は、界
面Iでの熱伝導率が悪いため断熱効果があり、図4の
(b)に示すように小サイズ紙通紙領域P2の反通紙基
準側の発熱量の減少を防ぐことができる。
【0085】よって、芯材2a・2b間に界面Iが存在
することにより、非通紙部昇温による非通紙領域P3の
温度上昇の影響を通紙領域P2に与えることなく、小サ
イズ紙の通紙領域P2の発熱量を均一にできる。
【0086】また図5に示すように芯材2をその長手方
向において多数個に分割21 〜2nした構成にしても上
記実施例と同等の効果を得ることができる。
【0087】図5では各分割された芯材21 〜2n を互
いにほぼ同サイズのものにしているが、用途にあわせて
個々の分割芯材のサイズ・形状を自由に変えることがで
きるのは言うまでもない。
【0088】又本参考例1では通紙基準を片側基準とし
ているが、中央通紙基準にすることもできる。要する
に、小サイズ紙の紙端にあわせて芯材2に界面Iを設け
れば良いのであって、界面Iの数や位置を規定するもの
ではない。
【0089】〈実施例2〉(図6・図7) 本実施例はニップ部N(発熱域)の長手方向端部におけ
る放熱を補うために端部の発熱量を増加させるべく、図
6のように芯材2の端部2d・2dの材質を残余の芯材
2cよりも磁束Hを多く発生するものにしている。これ
により、端部からの放熱量を補い通紙領域全体に渡って
均一な温度分布を得ることができる。他の装置構成等は
実施例1と同じである。
【0090】また上記図6のものにおいて、芯材2を図
7のように、前述図5のものと同様に、その長手方向に
おいて多数個に分割21 〜2n した構成にしても上記実
施例と同等の効果を得ることができる。
【0091】図7では芯材2を構成するのに同サイズ、
同形状の分割芯材21 〜2n で構成しているが、サイ
ズ、形状の違う分割芯材を組み合わせて芯材2を構成し
ても良い。
【0092】本実施例では、不足した熱量を補うために
芯材の材質を部分的に変更したが、積極的に温度分布を
変えるために芯材の材質を部分的に変更しても良く、ま
た三種類以上の材質で芯材を構成しても良い。また芯材
の材質としては、鉄、フェライト、パーマロイ等が良い
が、磁束Hを発生できるものであれば良く特に規定する
ものではない。また、個々の芯材の形状を規定するもの
でもない。
【0093】〈実施例3〉(図8・図9) 本実施例は温度ヒューズ、サーモスイッチ等の熱容量の
大きな部品をニップ部近傍に当接させた場合に、これら
当接部品に奪われる熱量を補うために当接位置の発熱量
を増加させるべく、図8のように当接部品の当接位置B
に対応する部分の芯材部分2fを他の部分の芯材2eよ
りも磁束Hを多く発生するものにしている。
【0094】これにより、当接部品に奪われる熱量を補
い通紙領域全域に渡って均一な温度分布を得ることがで
きる。他の装置構成等は実施例1と同じである。
【0095】また図8のものにおいて、芯材2を図9の
ように、前述図5のものと同様に、その長手方向におい
て多数個に分割21 〜2n した構成にしても上記実施例
と同等の効果を得ることができる。図9では芯材2を構
成するのに同サイズ、同形状の分割芯材21 〜2n で構
成しているが、サイズ、形状の違う分割芯材を組み合わ
せて芯材2を構成しても良い。
【0096】本実施例では、不足した熱量を補うために
芯材の材質を変更したが、積極的に温度分布を変えるた
めに芯材の材質を変更しても良く、また三種類以上の材
質で芯材を構成しても良い。また芯材の材質としては、
鉄、フェライト、パーマロイ等が良いが、磁束Hを発生
できるものであれば良く特に規定するものではない。ま
た、個々の芯材の形状を規定するものでもない。
【0097】 〈参考例2〉(図10)本参考例 では以下に示すように芯材2を構成する形状な
らびに配列を変更した以外は実施例1と同等の構成であ
る。
【0098】磁場発生手段2・3の芯材2とフィルム4
の導電層4bの間の距離αは距離が小さいほど導電層4
bの単位面積当たりの磁束密度は大きくなり、距離が大
きくなるに従って磁束密度が小さくなる。よって、芯材
2と導電層4bの距離を調整することにより、誘導され
る渦電流を調整でき、発熱量を調整することができる。
【0099】 そこで本参考例ではニップ部N(発熱
域)の端部放熱を補うことと、温度ヒューズ・サーモス
イッチなどの熱容量の大きな部品がニップ部近傍に当接
させた場合に、これら当接部品に奪われる熱量を補うた
めに当接位置Bの発熱量を増加させるべく、図10のよ
うに芯材2をその長手方向において多数個に分割2
すると共に、該分割芯材2の両端部の分割芯材2
と2、及び熱容量の大きな部品の当接位置Bに対応す
る分割芯材2については他の分割芯材よりもフィルム
4の導電層4bとの間の距離を小さくしている。これに
よりニップ部長手方向に渡って均一な発熱分布を得るこ
とができる。導電層4bと芯材2間の距離αは0.00
1mm〜10mmの範囲で調整するのが有効である。
【0100】 本参考例では、芯材2を構成するのに同
サイズ、同形状の分割芯材2〜2で構成している
が、サイズ、形状の違う分割芯材を組み合わせて芯材2
を構成しても良い。また本実施例では各分割芯材2
の材料は一種類であったが、何種類かの材料を組み
合わせて芯材2を構成してもよい。
【0101】 本参考例では、不足した熱量を補うため
のものであるが、積極的に温度分布を変えるために利用
しても良い。また、二種類以上の材質で芯材を構成して
も良い。また芯材の材質としては、鉄、フェライト、パ
ーマロイ等が良いが、磁束Hを発生できるものであれば
良く特に規定するものではない。また、個々の芯材の形
状を規定するものでもない。
【0102】 〈実施例4〉(図11) 励磁コイル3から同じ強さの芯材の断面積は大きいほど
発生する磁束も増加する。
【0103】そこで本実施例は図11のように、芯材2
をその長手方向において多数個に分割21 〜2n すると
共に、該分割芯材21 〜2n の両端部の分割芯材21
n、及び熱容量の大きな部品の当接位置Bに対応する
分割芯材25 を他の分割芯材よりもその平面断面積を大
きくしてある。他の装置構成等は実施例1と同じであ
る。
【0104】これによりニップ部の端部の放熱を補い、
そして、温度ヒューズ、サーモスイッチ等の熱容量の大
きな部品の当接位置Bの熱量を補うことができ、実施例
4と同等の効果を本実施例でも実現できる。
【0105】本実施例の構成は不足した熱量を補うため
のものであるが、積極的に温度分布を変えるために利用
しても良い。また、二種類以上の材質で芯材を構成して
も良い。また芯材の材質としては、鉄、フェライト、パ
ーマロイ等が良いが、磁束Hを発生できるものであれば
良く特に規定するものではない。また、個々の芯材の形
状を規定するものでもない。
【0106】磁束Hを調整する方法としては、他に、導
電層に対する芯材の方向を変えることによっても実現で
きる。要するに、上記実施例が芯材の形状、材質、配列
(方向を含む)を規定するものではない。
【0107】 〈実施例5〉(図12) 芯材2のニップ部Nにかかる面積を変えることによりニ
ップ部に与える熱量を変えることができる。
【0108】そこで本実施例は図12のように、芯材2
をその長手方向において多数個に分割21 〜2n すると
共に、該分割芯材21 〜2n の両端部の分割芯材21
n、及び熱容量の大きな部品の当接位置Bに対応する
分割芯材25 を他の分割芯材よりもニップ部Nにかかる
面積を大きくするように配列してある。
【0109】個々の分割芯材21 〜2n は同一形状・同
一材質のものである。他の装置構成等は実施例1と同じ
である。
【0110】これにより分割芯材21 〜2n 個々から発
生する磁束は同じでもニップ部Nに与える熱量を分割芯
材個々に変えることができる。これにより実施例5と同
等の効果が得られる。
【0111】本実施例の構成は不足した熱量を補う為の
ものであるが、積極的に温度分布を変える為に利用して
も良い。また二種類以上の材質で芯材を構成しても良
い。また、芯材の材質としては、鉄、フェライト、パー
マロイ等が良いが、磁束Hを発生できるものであれば良
く特に規定するものではない。また、個々の芯材の形状
を規定するものでもない。
【0112】磁束Hを調整する方法としては、他に、導
電層4bに対する芯材の方向を変えることによっても実
現できる。要するに、上記実施例が芯材の形状、材質、
配列(方向も含む)を規定するものではない。
【0113】 以上の実施例1〜5では、磁場の方向が
フィルム4に垂直に入るように構成していたが、導電層
4b中に層面に平行に外部コイルから磁場を駆けても良
い。
【0114】また導電層4bを構成する材料として、キ
ュリー温度が定着に必要な温度のものを使用すると加熱
されてキュリー温度に近づくと比熱が増大し、内部エネ
ルギーに変わるので自己温度制御が可能となる。キュリ
ー温度を越えると自発磁化がなくなり、これによって導
電層4b中に生成される磁界はキュリー温度以下より減
少し、そのため渦電流が減少して発熱を抑制する方向で
働くので自己温度制御が可能となる。このキュリー点と
してはトナーの軟化点に合わせて100℃〜200℃が
好ましい。
【0115】あるいは、キュリー温度付近では励磁コイ
ル3とフィルム4との間での合成インダクタンスが大き
く変化するので、コイル3に高周波を加える励磁回路側
で温度を検出し、温度制御を行なうことも可能である。
【0116】またコイル3の芯材2の材質としてはキュ
リー点の低いものを用いることが好ましい。
【0117】装置の搬送動作が停止して加熱制御が不可
能な所謂暴走状態になった場合に芯材2が昇温し始め
る。この結果、高周波を発生させる回路から見ると励磁
コイル3のインダクタンスが大きくなったように見える
ので、励磁回路が周波数を合わせようとするとどんどん
高周波側へ変化して励磁回路の電力ロスとしてエネルギ
ーが消費され、コイル3に供給されるエネルギーは減
り、暴走は防止される。具体的にキュリー点は100℃
〜250℃で選ぶと良い。
【0118】100℃以下ではトナーの融点より低くフ
ィルム内部が断熱されていても昇温が存在するので暴走
防止が誤作動し易く、250℃以上では暴走防止になら
ない。前述実施例ではフィルム加熱で説明したが低熱伝
導性の芯材とした熱ローラーとしても良い。
【0119】ただし、励磁コイルと導電層は近い方が高
い磁束密度が得られるため低熱伝導性基材の薄いフィル
ム加熱方式が好ましい。
【0120】 〈実施例6〉(図13) 以上説明した実施例1〜5においてはI型の芯材2を用
いて説明したが、U型、E型の芯材を用いても良い。ま
たこれらを組み合わせても良く、組み合わせないで寸
法、材質を各々で変えても良い。図13はその例を示す
もので、(b)に示すようなU型芯材2(U)と、
(c)に示すようなE型芯材2(E)と、I型芯材2
(I)とを複数個2〜2組み合わせて配列して芯材
2を構成したものである。
【0121】本実施例ではニップNに対してU型芯材2
(U)またはE型芯材2(E)を図13(a)のように
配置したが、U型芯材2(U)またはE型芯材2(E)
をニップ幅方向(通紙方向)に動かすことにより、ニッ
プ内の発熱量を変えられることは言うまでもない。
【0122】 〈実施例7〉(図14) 本実施例は分割型の芯材2(2〜2)をホルダー8
に挿入することで分割型芯材21〜2の位置決めをな
すようにしたもので、(a)は上面を開放し、外周に励
磁コイル3を巻いたホルダー8内に分割型芯材2〜2
を落とし込んで収容させたもの、(b)は角筒型のホ
ルダー8内に端部開放から分割型芯材2〜2を挿入
して収容させ、シート状にした励磁コイル3(シートコ
イル、平面上にAg・Pt等の導体をスクリーン印刷・
CVD・スパッタリング等によってコイル形状に形成し
たもの)をかぶせたものである。
【0123】尚、前述図1の装置におけるステー1を芯
材ホルダーとして用いても良いことは言うまでもない。
【0124】 〈実施例8〉(図15) 本実施例においては、磁場発生手段は上下に向かい合わ
せて対向もしくは接触させて配設した、線輪としての界
磁コイルプレート9と、誘導磁性材としての磁性金属材
10からなる電磁誘導加熱構造体(ヒータ)である。こ
の電磁誘導加熱構造体9・10を磁性金属材10を下向
きに露呈させて、熱硬化性樹脂等より形成された剛性・
耐熱性を有する横断面略半円樋型のフィルム内面ガイド
ステー1の下面の略中央部にガイド長手に沿って嵌め込
み的に取り付け保持させてある。
【0125】11はエンドレスの耐熱性フィルムであ
り、上記の電磁誘導加熱構造体9・10を含むフィルム
内面ガイドステー11にルーズに外嵌させてあり、該フ
ィルム11を加圧ローラー5により電磁誘導加熱構造体
9・10の磁性金属材10の下面に圧接させてある。フ
ィルム11には導電層は具備させていない。
【0126】加圧ローラー5は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動され、該加圧ローラー5の回転駆
動による該ローラーとフィルム外面との摩擦力でフィル
ム11に回転力が作用して、該フィルム11が磁性金属
材10の下面に密着して摺動回転する。
【0127】界磁コイルプレート9の磁界コイルからの
発生高周波磁界を磁性金属材10に磁気結合させ、磁気
が及ぼす渦電流損によって磁性金属材10を加熱し、該
磁性金属材10の発熱により該磁性金属材10に密着移
動する耐熱性フィルム11が加熱される。
【0128】而して、フィルム11を挟んで磁性金属材
10と加圧ローラー5とで形成される圧接ニップ部Nの
フィルム11と加圧ローラー5との間に被加熱材として
の画像定着すべき被記録材Pが不図示の画像形成部より
導入されてフィルム11と一緒に圧接ニップ部Nを挟持
搬送されることにより磁性金属材10の熱がフィルム1
1を介して被記録材Pに付与され被記録材P上の未定着
トナー像Tが被記録材P面に加熱定着されるものであ
る。圧接ニップ部Nを通った被記録材Pはフィルム11
の面から分離されて搬送される。
【0129】 本例のような装置においても、磁性金属
材10をその長手方向において分割した構成、部分的に
材質を変えた構成とすることにより、実施例1〜5のも
のと同様にの効果が得られる。
【0130】 〈実施例9〉(図16) 図16の(a)・(b)・(c)はそれぞれ電磁誘導加
熱方式の加熱装置の他の構成形態例を示したものであ
る。
【0131】(a)のものは電磁誘導加熱構造体1・2
・3のステー1の下面と、駆動ローラー12と、従動ロ
ーラー(テンションローラー)13との、3部材間にエ
ンドレスベルト状の導電部材としてのフィルム4を懸回
張設して駆動ローラー12によりフィルム4を回転駆動
する構成のものである。14はフィルム4を挟んでステ
ー下面に圧接させた加圧ローラーであり、フィルム4の
回転移動に伴ない従動回転する。
【0132】(b)のものは、電磁誘導加熱構造体1・
2・3のステー1の下面と駆動ローラー12の2部材間
にエンドレスベルト状の導電部材としてのフィルム4を
懸回張設して駆動ローラー12により回転駆動する構成
のものである。
【0133】(c)のものは、導電部材としてのフィル
ム4として、エンドレスベルト状のものではなく、ロー
ル巻きにした長尺の有端フィルムを用い、これを繰り出
し軸15側から電磁誘導加熱構造体1・2・3のステー
下面を経由させて巻き取り軸16側へ所定の速度で走行
させるように構成したものである。
【0134】 〈実施例10〉(図17) 本実施例は例えば前述実施例1の電磁誘導加熱方式の加
熱装置を画像加熱定着装置(像加熱装置)35として用
いた画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画
像形成装置は、電子写真プロセス利用のレーザービーム
プリンターである。
【0135】21は像担持体(第1の像担持体)として
の回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと
記す)である。該感光ドラム21は矢印の時計方向に所
定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動さ
れ、その回転過程で一次帯電器22によりマイナスの所
定の暗電位VD に一様に帯電処理される。
【0136】23はレーザービームスキャナであり、不
図示の画像読取装置・ワードプロセッサ・コンピュータ
等のホスト装置から入力される目的画像情報の時系列電
気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザービー
ムLを出力し、前記のように一次帯電器22でマイナス
に一様帯電された感光ドラム21面が該レーザービーム
で走査露光されることで露光部分は電位絶対値が小さく
なって明電位VL となり回転露光ドラム21面に目的の
画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。
【0137】次いでその潜像は現像器24によりマイナ
スに帯電した粉体トナーで反転現像(レーザー露光部V
L にトナーが付着)されて顕像化される。
【0138】現像器24は回転駆動される現像スリーブ
24aを有し、そのスリーブ外周面にマイナスの電荷を
もったトナーの薄層がコートされて感光ドラム21面と
対向し、スリーブ24aにはその絶対値が感光ドラム2
1の暗電位VD よりも小さく、明電位VL よりも大きな
現像バイアス電圧VDCが印加されていることで、スリー
ブ24a上のトナーが感光ドラム21の明電位VL の部
分のみ転移して潜像が顕像化(反転現像)される。
【0139】一方、給紙トレー25上に積載セットされ
ている被記録材(第2の像担持体、転写紙)Pが給紙ロ
ーラー26により1枚宛繰り出し給送され、搬送ガイド
27、レジストローラー対28、転写前ガイド29を経
由して、感光ドラム21とこれに当接させて電源31で
転写バイアスを印加した転写部材としての転写ローラー
30とのニップ部(転写部)32へ、感光ドラム21の
回転と同期どりされた適切タイミングをもって給送され
て該給送被記録材Pの面に感光ドラム21面側のトナー
像が順次に転写されていく。転写部材としての転写ロー
ラー30の抵抗値は108 〜109 Ωm程度のものが適
当である。
【0140】転写部32を通った被記録材Pは感光ドラ
ム21面から分離され、搬送ガイド34で定着装置35
へ導入されて転写トナー像の定着を受け、画像形成物
(プリント)として排紙トレー36へ出力される。被記
録材分離後の感光ドラム21面はクリーニング装置33
で転写残りトナー等の感光ドラム面残留物の除去を受け
て清浄面化されて繰り返して作像に供される。
【0141】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電磁誘導
加熱方式の加熱装置ないしは像加熱装置(画像加熱定着
装置)について、発熱域であるニップ部の長手方向の発
熱分布を任意に調整することができ、これによりニップ
部の温度検知素子設置対応位置や端部の熱量不足を解消
してニップ部内の発熱分布を均一化させ、局部的な加熱
不足・定着不良の発生をなくすことができ、所期の目的
がよく達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の装置の概略構成の摸式図
【図2】 磁場発生手段としての、励磁コイルと芯材の
模型的斜視図
【図3】 その平面模型図
【図4】 (a)は芯材に界面が存在しない場合の、ニ
ップ部(発熱域)長手に沿う発熱量を示すグラフ、
(b)は芯材に界面が存在する場合の、ニップ部長手に
沿う発熱量を示すグラフ
【図5】 他の構成形態の励磁コイルと芯材の平面模型
【図6】 実施例2の装置における励磁コイルと芯材の
平面模型図
【図7】 他の構成形態の励磁コイルと芯材の平面模型
【図8】 実施例3の装置における励磁コイルと芯材の
平面模型図
【図9】 他の構成形態の励磁コイルと芯材の平面模型
【図10】 参考例2の装置における芯材の配列を示す
側面模型図
【図11】 実施例4の装置における励磁コイルと芯材
の平面模型図
【図12】 実施例5の装置における励磁コイルと芯材
の平面模型図
【図13】 (a)は実施例6の装置における励磁コイ
ルと芯材の平面模型図、(b)はU型芯材の形状図、
(c)はE型芯材の形状図
【図14】 (a)及び(b)はそれぞれ実施例7の装
置の磁場発生手段の分解斜視図
【図15】 加熱装置の他の構成例の摸式図(実施例
8)
【図16】 (a)・(b)・(c)はそれぞれ加熱装
置の他の構成形態例の略図(実施例9
【図17】 画像形成装置例の概略構成図(実施例1
【符号の説明】
1 フィルム内面ガイドステー 2・3 磁場発生手段としての芯材と励磁コイル 4 導電部材としてのフィルム 4a フィルム基層 4b 導電層 4c 離形層 5 加圧ローラー N 圧接ニップ部 P 被加熱材としての被記録材 6 温度検知素子(サーミスタ) 7 安全素子(温度ヒューズ、サーモスイッチ等)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高野 学 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 福沢 大三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小川 賢一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−150371(JP,A) 特開 平7−319312(JP,A) 実開 昭56−107693(JP,U) 実開 平5−6789(JP,U) 実開 平1−158690(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 H05B 6/00 - 6/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイル及び励磁コイルが周りに設け
    られる磁性体からなる芯材を有する磁場発生手段と、導
    電部材と、を有し、磁場発生手段により導電部材に磁場
    を作用させて該導電部材に発生する渦電流による該導電
    部材の発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式
    の加熱装置であり、前記芯材は磁性体の材質が2種類以上の複数の芯材から
    なり、これらの芯材は被加熱材の移動方向に対し略直交
    する方向に並んでいる ことを特徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 磁場発生手段により導電部材に磁場を作
    用させて該導電部材に発生する渦電流による該導電部材
    の発熱により被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加
    熱装置であり、 前記磁場発生手段が、複数の芯材を夫々個別に位置決め
    保持するためのホルダーと、この複数の芯材を保持する
    一つのホルダーの周りに設けられたコイルから構成され
    たことを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 励磁コイル及び励磁コイルが周りに設け
    られる芯材を有する磁場発生手段と、導電部材と、を有
    し、磁場発生手段により導電部材に磁場を作用させて該
    導電部材に発生する渦電流による該導電部材の発熱によ
    り被加熱材を加熱する電磁誘導加熱方式の加熱装置であ
    り、前記芯材は断面積が夫々異なる複数の芯材が被加熱材の
    移動方向に対し略直交する方向に並んだものであり、こ
    れらの芯材の周りに前記励磁コイルが設けられている
    とを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 導電部材が固定部材、あるいは回転体も
    しくは走行移動する有端部材であることを特徴とする請
    求項1乃至同の何れかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材が加熱処理すべき画像を担持さ
    せた被記録材であり、該被記録材に画像を加熱処理する
    像加熱装置であることを特徴とする請求項1乃至同
    何れかに記載の加熱装置。
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