JP2007310353A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007310353A
JP2007310353A JP2007009483A JP2007009483A JP2007310353A JP 2007310353 A JP2007310353 A JP 2007310353A JP 2007009483 A JP2007009483 A JP 2007009483A JP 2007009483 A JP2007009483 A JP 2007009483A JP 2007310353 A JP2007310353 A JP 2007310353A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
fixing device
heat generating
fixing
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007009483A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Seo
洋 瀬尾
Akiko Ito
明子 伊藤
Sadafumi Ogawa
禎史 小川
Toshiaki Hinokigaya
敏明 桧ケ谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007009483A priority Critical patent/JP2007310353A/ja
Priority to EP07251575A priority patent/EP1847889B1/en
Priority to US11/785,271 priority patent/US7885590B2/en
Publication of JP2007310353A publication Critical patent/JP2007310353A/ja
Priority to US12/926,975 priority patent/US8112023B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2039Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature
    • G03G15/2042Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat with means for controlling the fixing temperature specially for the axial heat partition
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/20Details of the fixing device or porcess
    • G03G2215/2003Structural features of the fixing device
    • G03G2215/2016Heating belt
    • G03G2215/2025Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member
    • G03G2215/2032Heating belt the fixing nip having a rotating belt support member opposing a pressure member the belt further entrained around additional rotating belt support members

Abstract

【課題】比較的簡易な構成で発熱効率が高く、磁束発生手段によって加熱される定着ローラにおける幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラの過昇温が防止される、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】磁束を発生させる磁束発生手段と、外周面に対向する磁束発生手段から発生される磁束によって加熱される発熱層203を有する定着ローラ20と、を備える。そして、定着ローラ20の発熱層203は、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層203aを備えるとともに、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成される。
【選択図】図5

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上げ時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いる技術が広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱層を有する定着ローラ、定着ローラの外周面に対向する磁束発生手段(外部加熱手段)、定着ローラに圧接する加圧ローラ、等で構成される。磁束発生手段は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設されたコイル部(コイル)等で構成される。
そして、定着ローラ(発熱層)は、磁束発生手段との対向位置で加熱される。加熱された定着ローラは、加圧ローラとの当接位置(定着ニップ部である。)に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、コイル部に高周波の交番電流を流すことで、コイル部の周囲に交番磁界が形成されて、定着ローラの発熱層に渦電流が生じる。発熱層に渦電流が生じると、発熱層の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、定着ローラ全体が加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、発熱部材が電磁誘導によって直接的に加熱されるために、熱ローラ方式(ヒータランプ加熱方式)等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着ベルトの表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献2等には、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、昇温効率の向上を目的として、加圧ローラの内部に磁束発生手段(誘導加熱部)を配設して、加圧ローラに当接する定着ローラ(感温磁性金属パイプ)の内部に電気抵抗率が低い非磁性材料(アルミニウム等である。)で形成された部材を配設する技術が開示されている。なお、感温磁性金属パイプは、自己温度制御性を有する整磁合金で形成されている。
また、特許文献3等には、電磁誘導加熱方式の定着装置であって、定着ニップ幅を最適化して定着不良を防止することを目的として、発熱部材としての定着ベルトにおける発熱層(電磁誘導発熱層)の層厚を幅方向の位置によって変化させる技術が開示されている。詳しくは、発熱層の幅方向中央部の層厚が、幅方向両端部の層厚よりも厚くなるように形成されている。
特開2001−312168号公報 特開2000−30850号公報 特開2005−55680号公報
上述した従来の定着装置は、磁束発生手段によって電磁誘導加熱される定着ローラ(発熱部材)における幅方向の温度分布が不均一になって、出力画像上に定着不良が生じてしまうことがあった。
このような問題は、長時間放置された後に電源が投入された場合等に、特に顕著に生じていた。すなわち、定着ローラは、構造上、幅方向中央部に比べて幅方向両端部の放熱量が大きくなる。そして、定着装置のウォームアップ時には発熱部材を昇温させる温度幅が大きくなるために、その放熱量の位置差の影響が大きくなってしまう。具体的に、定着ローラの幅方向両端部の温度が幅方向中央部の温度に比べて低くなってしまい、出力画像上の定着性にばらつきが生じていた。
このような問題を解決するために、磁束発生手段におけるコイル部として幅方向に異なるものを複数設置して、幅方向の位置によって発熱部材に作用する磁束密度を変化させる方策が考えられる。しかし、その場合、複数のコイル部に交番電流を供給する電源部や制御部の構成が複雑になって高コスト化する可能性がある。
また、磁束発生手段におけるコア部の設置数を幅方向の位置によって変化させて、幅方向の位置によって定着ローラに作用する磁束発生量及び磁気的結合効率を変化させる方策が考えられる。しかし、その場合、コア部の設置数の違いによってコイル部で生じる熱をコア部外に放熱する量も変化してくるために、コイル部の温度上昇に位置差が生じて発熱効率にも位置差が生じてしまう可能性がある。
一方、特許文献2等の技術は、誘導加熱部によって誘導加熱される感温磁性金属パイプを整磁合金で形成しているために、感温磁性金属パイプが過昇温するのを防止する効果が期待できるものの、上述した問題を解決する効果は期待できない。
さらに、特許文献2等の技術は、磁束発生手段が加圧ローラの内部に配設されているために、定着ローラに内設された非磁性材料に向けての磁場が形成されにくく、定着ローラの昇温効率が充分に向上されない可能性があった。すなわち、加圧ローラはステンレス鋼等からなる芯金上に弾性層等が設けられたものである場合が多いために、磁束発生手段から生じた磁束の多くが芯金によって遮られて非磁性材料(又は感温磁性金属パイプ)に達しないことになる。
また、特許文献3等の技術は、発熱部材における発熱層の層厚を幅方向の位置によって変化させることで、定着ニップ幅を最適化して定着不良を防止することを目的とするものであって、上述した問題を直接的に解決するものではない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、磁束発生手段によって加熱される定着ローラにおける幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラの過昇温が防止される、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
本願発明者は、上述した課題を解決するために研究を重ねた結果、次の事項を知るに至った。
すなわち、定着ローラの外周面に対向するように磁束発生手段を配設して、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層を備える発熱層を定着ローラに形成することで、定着ローラを短時間に効率的に昇温できるとともに、自己温度制御性によって定着ローラの過昇温を防止することができる。
そして、特に、このように構成された電磁誘導加熱方式の定着装置においては、定着ローラにおける発熱層の渦電流負荷(=体積抵抗率/層厚)を幅方向の位置によって最適化することで、幅方向両端部における温度の落ち込みがなく、幅方向の温度分布を均一化することができる。
この発明は以上述べた事項に基づくものであり、すなわち、この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、磁束を発生させる磁束発生手段と、外周面に対向する前記磁束発生手段から発生される前記磁束によって加熱される発熱層を有する定着ローラと、を備え、前記発熱層は、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層を備えるとともに、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記発熱層は、体積抵抗率が1.0×10-7Ω・m以下になるように形成された低抵抗層を前記磁性層に対して外周面側に備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記発熱層は、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成された低抵抗層を前記磁性層に対して外周面側に備えたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記磁性層の体積抵抗率よりも低い体積抵抗率を有する補助層を前記発熱層に対して内周面側に備えたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記磁性層の温度がキューリー点以上になったときに前記磁束が前記発熱層を突き抜けて当該発熱層の加熱が停止されるための補助層を備えたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記補助層と前記発熱層との間に弾性層を設けたものである。
また、請求項7記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4〜請求項6のいずれかに記載の発明において、前記補助層は、アルミニウムからなるものである。
また、請求項8記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記補助層を、前記定着ローラの芯金としたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項4〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記補助層は、前記定着ローラの芯金に対して外周面側に形成されたものである。
また、この発明の請求項10記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、磁束を発生させる磁束発生手段と、前記磁束によって加熱される発熱層を有する発熱部材と、を備え、前記発熱層は、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層を備えるとともに、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されたものである。
また、請求項11記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10に記載の発明において、前記発熱層は、体積抵抗率が1.0×10-7Ω・m以下になるように形成された低抵抗層をさらに備えたものである。
また、請求項12記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項11に記載の発明において、前記発熱層は、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成された低抵抗層をさらに備えたものである。
また、請求項13記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10〜請求項12のいずれかに記載の発明において、前記発熱層を介して前記磁束発生手段に対向するとともに、前記磁性層の体積抵抗率よりも低い体積抵抗率を有する補助層をさらに備えたものである。
また、請求項14記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10〜請求項13のいずれかに記載の発明において、前記磁性層の温度がキューリー点以上になったときに前記磁束が前記発熱層を突き抜けて当該発熱層の加熱が停止されるための補助層を備えたものである。
また、請求項15記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項13又は請求項14に記載の発明において、前記補助層と前記発熱層との間に弾性層を設けたものである。
また、請求項16記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項13〜請求項15のいずれかに記載の発明において、前記補助層は、アルミニウムからなるものである。
また、請求項17記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10〜請求項16のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材は、前記発熱層とは異なる材料からなる層を少なくとも1層有する多層構造体であって、前記異なる材料からなる層は、前記多層構造体の厚さが幅方向にわたって一定になるように形成されたものである。
また、請求項18記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10〜請求項17のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材を、トナー像を溶融する定着部材としたものである。
また、請求項19記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項18に記載の発明において、前記定着部材を、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラとしたものである。
また、請求項20記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項18に記載の発明において、前記定着部材を、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接するとともに少なくとも2つのローラ部材に張架される定着ベルトとしたものである。
また、請求項21記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項10〜請求項17のいずれかに記載の発明において、前記発熱部材を、トナー像を溶融する定着部材に当接するとともに、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラとしたものである。
また、請求項22記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項21のいずれかに記載の発明において、前記発熱層は、体積抵抗率が幅方向にわたって一定になるように形成されるとともに、層厚が幅方向の位置によって変化するように形成されたものである。
また、請求項23記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項21のいずれかに記載の発明において、前記発熱層は、層厚が幅方向にわたって一定になるように形成されるとともに、体積抵抗率が幅方向の位置によって変化するように形成されたものである。
また、請求項24記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項23のいずれかに記載の発明において、前記発熱層は、渦電流負荷が所定値以下のときに、幅方向中央部の渦電流負荷が幅方向端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成されたものである。
また、請求項25記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項23のいずれかに記載の発明において、前記発熱層は、渦電流負荷が所定値以上のときに、幅方向中央部の渦電流負荷が幅方向端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成されたものである。
また、この発明の請求項26記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項25のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、電磁誘導加熱方式の定着装置に、所定のキューリー点を有する磁性層を有する発熱層を具備する定着ローラ(発熱部材)を設けて、定着ローラの発熱層における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成している。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、磁束発生手段によって加熱される定着ローラにおける幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラの過昇温が防止される、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は転写ベルト17を清掃する転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、19は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ18との対向位置に達する。そして、分離チャージャ18との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト17から分離される。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
ここで、転写ベルト17上に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト17から分離された後に定着装置19に導かれる。定着装置19では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、画像形成装置本体1に設置される定着装置19の構成・動作について詳述する。
図2は定着装置を示す断面図であって、図3は定着ローラ20の一部を示す断面図である。
図2に示すように、定着装置19は、磁束発生手段としての誘導加熱部24、定着ローラ20、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、発熱部材としての定着ローラ20(定着部材)は、アルミニウムからなる中空構造の芯金205(補助層)の表面に、弾性層204、発熱層203等を形成した多層構造体である。
詳しくは、図3を参照して、定着ローラ20は、補助層としての芯金205上に、弾性層204、発熱層203(磁性層203aと低抵抗層203bとからなる。)、シリコーンゴム層202(Siゴム層)、離型層201(PFA層)、が積層されている。
芯金205は、定着ローラ20全体の強度を維持する機能に加えて、磁性層203aによる自己温度制御性が効率よく作用するように補助する補助層(消磁層)としても機能する。詳しくは、芯金205(補助層)は、発熱層203に対して内周面側に設置されて、磁性層203a(整磁合金層)の体積抵抗率よりも低い体積抵抗率を有する。具体的に、補助層205の体積低効率は1.0×10-7Ω・m以下(好ましくは5.0×10-8Ω・m以下である。)であって、そのような条件を満たす補助層205の材料としてアルミニウムが好適である。
このように構成された芯金205を設けることで、整磁合金からなる磁性層203aによる自己温度制御性が向上することになる。具体的には、磁性層203aの温度がキューリー点に達していないときには、図4(A)の矢印に示すように、磁束が発熱層203に集中して、発熱層203が充分に電磁誘導加熱されることになる。これに対して、磁性層203aの温度がキューリー点に達しているとき(磁性層203aが磁性を失っているときである。)には、図4(B)の矢印に示すように、磁束が発熱層203を突き抜けて芯金205にまで達して、発熱層203が充分に電磁誘導加熱されないことになる。すなわち、磁性層203aの温度がキューリー点に達しているとき、芯金205(補助層)が消磁層として機能することになる。
なお、本実施の形態1では、芯金205をアルミニウムで形成して補助層として用いたが、ステンレス鋼等で形成された芯金を用いて、その芯金に対して外周面側(芯金と発熱層との間である。)に補助層を形成することもできる。その場合にも、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
弾性層204は、発熱層203と補助層としての芯金205との間に設けられている。本実施の形態1において、弾性層204は、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さが5mm以下になるように設定されている。これにより、弾性層204により定着ローラ20と加圧ローラ30との当接部に適正な定着ニップ部が形成されて定着工程後の記録媒体Pの分離性が確保されるとともに、発熱層203と補助層205とが離れ過ぎずに上述した補助層205の機能を確保することができる。すなわち、弾性層204の層厚は、記録媒体Pの分離性と、定着ローラ20における自己温度制御性と、が両立するように決定されるものである。
発熱層203は、磁性層203aと低抵抗層203bとで構成されている。
磁性層203aは、キューリー点が100〜300℃の範囲になるように形成されている(例えば、狙いの定着温度の上限値よりも少し高い温度である。)。磁性層203aの材料としては、鉄−ニッケル合金、銅−ニッケル合金、ニッケル−鉄−クロム合金、等の整磁合金を用いることができる。このように所定のキューリー点を有する磁性層203aを発熱層203に設けることで、定着ローラ203は電磁誘導によって過昇温されることなく加熱されることになる。なお、磁性層203aは、各材料の添加量と加工条件とを調整することで所望のキューリー点を得ることができる。
磁性層203に対して外周面側(誘導加熱部24側である。)に配設された低抵抗層203bは、体積抵抗率が1.0×10-7Ω・m以下(好ましくは5.0×10-8Ω・m以下である。)になるように形成されている。本実施の形態1では、体積抵抗率が1.7×10-8Ω・mであって非磁性材料の銅(Cu)が用いられている。
磁性層203a及び低抵抗層203bからなる発熱層203は、磁性層203aがキューリー点に達していないときに、誘導加熱部24(磁束発生手段)から発せられる磁束によって電磁誘導加熱される。
なお、本実施の形態1において、発熱層203は、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が、幅方向の位置によって変化するように形成されている。具体的に、図5(B)を参照して、磁性層203aの層厚は幅方向(スラスト方向、回転軸方向)にわたって一定になるように形成され、低抵抗層203bの層厚は幅方向の位置によって変化するように形成されている。そして、発熱層203の幅方向の体積抵抗率は幅方向にわたって一定になるように形成されている。これについては、後で図5及び図6を用いて詳しく説明する。
図3を参照して、シリコーンゴム層202は、その厚さが500μm以下になるように設定されている。シリコーンゴム層202は、銅からなる低抵抗層203bの酸化を防止するとともに、定着ローラ20の表面層近傍の弾性を確保するためのものである。
離型層201は、PFA等のフッ素化合物で形成され、その厚さは30μm程度になっている。離型層201は、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着ローラ20表面のトナー離型性を高めるためのものである。
このように、複数の層(芯金205、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201)で形成された多層構造体としての定着ローラ20は、全体の層厚が幅方向(記録媒体Pの搬送方向に直交する方向である。)にわたってほぼ一定になるように形成されている。このように定着ローラ20における全体の層厚を幅方向に均一化することで、定着ローラ20の表面がフラット化されて良好な定着性及び搬送性を得ることができる。
図2を参照して、加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等からなる円筒部材32上にフッ素ゴム、シリコーンゴム等の弾性層31が形成されたものである。加圧ローラ30の弾性層31は、肉厚が0.5〜2mmで、アスカー硬度が60〜90度となるように形成されている。加圧ローラ30は、定着ローラ20に圧接している。そして、定着ローラ20と加圧ローラ30との当接部(定着ニップ部である。)に、記録媒体Pが搬送される。
磁束発生手段としての誘導加熱部24は、定着ローラ20の外周面に対向している。誘導加熱部24は、コイル部25(励磁コイル)、コア部26(励磁コイルコア)、コイルガイド27、等で構成される。コイル部25は、定着ローラ20の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド27上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25を保持する。コア部26は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度である。)からなり、発熱層21に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア26aやサイドコア26bが設けられている。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。
また、図示は省略するが、定着ローラ20の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着ローラ20上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基いて、誘導加熱部24による加熱量を調整する。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
不図示の駆動モータによって、定着ローラ20が図2の時計方向に回転駆動されると、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。そして、定着部材としての定着ローラ20は、誘導加熱部24との対向位置で、誘導加熱部24から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、発熱層203に向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、磁性層203aの温度がキューリー点以下である場合に、定着ローラ20の発熱層203に渦電流が生じて、発熱層203はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着ローラ20は、自身の発熱層203の誘導加熱によって加熱される。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着ローラ20表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着ローラ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着ローラ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pは定着ローラ20と加圧ローラ30との間から送出される。
定着位置を通過した定着ローラ20表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
このような定着工程において、磁性層203aの温度がキューリー点を超えた場合には、発熱層203の発熱が制限されることになる。
すなわち、誘導加熱部24によって加熱された磁性層203aの温度がキューリー点を超えた場合には、磁性層203aが磁性を失うために、発熱層表面近傍での渦電流の発生が制限される。これにより、発熱層203におけるジュール熱の発生量が低下して、過昇温が抑止される。
以上のように構成され動作する定着装置19において、本実施の形態1では、発熱層203における渦電流負荷が、幅方向の位置によって変化するように形成されている。
以下、図5及び図6を用いて詳しく説明する。
図5(A)は定着ローラ20を幅方向にみた模式図であり、図5(B)は発熱層203を幅方向に見た模式図であり、図5(C)は幅方向の位置による発熱層203の渦電流負荷を示すグラフである。図6は、コイル部25に30kHzの高周波交番電流が供給されたときの、発熱層203における渦電流負荷と発熱量との関係を示すグラフである。
ここで、渦電流負荷dとは、発熱層203の発熱特性を定める因子であって、発熱層203の体積抵抗率をρとして、発熱層203の層厚をtとしたときに、
d=ρ/t
なる関係が成立する。ただし、発熱層203の層厚tがその表皮深さ(浸透深さ)δよりも厚い場合には、磁束が発熱層203を透過しないで、その渦電流負荷dはρ/δとなる。
なお、表皮深さ(浸透深さ)δ(cm)は次式で求まる。
δ=5.03×103×〔ρ/(μf)〕1/2
上式において、ρは材料の低積抵抗率(体積固有抵抗)であり、μは材料の比透磁率であり、fは材料を励磁する交番電流の周波数である。
ここで、本願発明者は、研究の結果、発熱層203における渦電流負荷と発熱量との関係は渦電流負荷が大きくなれば発熱量も比例的に大きくなるものではないことを知得した。詳しくは、図6を参照して、渦電流負荷が所定値以下のとき(図6中のA領域である。)には、渦電流負荷が大きくなるのにともない発熱量も大きくなる。これに対して、渦電流負荷が所定値以上のとき(図6中のB領域である。)には、渦電流負荷が大きくなるのにともない発熱量は小さくなる。
本実施の形態1では、磁性層203a及び低抵抗層203bで構成される発熱層203を、その渦電流負荷が図6のB領域内になるように設定している。そして、図5(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している(本実施の形態1では渦電流負荷が3段階で変化するように形成している。)。具体的には、図5(B)に示すように、低抵抗層203bの幅方向の層厚のみを変化させて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷(層厚)を小さく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる。
図7は、上述した効果を実験的に確認した結果を示すものである。図7の横軸は定着ローラ20の幅方向の位置を示し、破線の位置が幅方向のセンター位置を示し、実線の位置が幅方向の両端位置を示す。また、図7の縦軸は定着ローラ20の表面温度(定着温度)を示す。図7において、グラフR1は本実施の形態1における定着装置19の定着ローラ20を用いたときの定着温度分布を示し、グラフR2は実施の形態1における定着ローラ20において磁性層203aの層厚を幅方向にわたって一定にしたものを用いたときの定着温度分布を示す。図7から、発熱層203の渦電流負荷を幅方向の位置によって最適化することで、定着ローラ20の幅方向の温度分布を均一化できることがわかる。
なお、本実施の形態1では、発熱層203の渦電流負荷(=体積抵抗率/層厚)を幅方向の位置によって最適化するときに、低抵抗層203bの層厚を変数として、発熱層203の体積抵抗率や磁性層203aの層厚を定数とした。これに対して、磁性層203aの層厚、磁性層203aの体積抵抗率、低抵抗層203bの層厚、低抵抗層203bの体積抵抗率、のうち少なくとも1つを変数として、発熱層203全体の渦電流負荷を幅方向の位置によって最適化することもできる。
以上説明したように、本実施の形態1における電磁誘導加熱方式の定着装置19は、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
なお、本実施の形態1では、定着ローラ20を発熱部材として用いたが、定着装置19における定着性を向上させるために、定着ローラ20に加えて加圧ローラ30を発熱部材として用いることもできる。その場合、加圧ローラ30に所定のキューリー点を有する磁性層を有する発熱層を設けて、加圧ローラ30に対向する位置に磁束発生手段が設置されることになる。その場合も、加圧ローラ30の発熱層における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成することで、本実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態2の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における定着装置の定着ローラ20も、前記実施の形態1のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態2における定着ローラ20は、磁性層203a及び低抵抗層203bに加えて、第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dが形成されている。第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dは、低抵抗層203aと同様に、その体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成されている。すなわち、本実施の形態2では、3つの異なる材料からなる低抵抗層203b〜203dが用いられている。
本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のB領域内になるように設定している。そして、図8(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している(本実施の形態2でも渦電流負荷が3段階で変化するように形成している。)。具体的には、図8(B)に示すように、体積抵抗率の異なる磁性層203a、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dを用いて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している。詳しくは、磁性層203aの層厚を幅方向の位置によって変化させて、低抵抗層203bの層厚を一定にして、第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dを幅方向の所定位置に形成している。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を小さく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のB領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態3.
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態3の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態3における定着装置の定着ローラ20も、前記各実施の形態のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態3における定着ローラ20も、前記実施の形態2のものと同様に、磁性層203a及び低抵抗層203bに加えて、第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dが形成されている。第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dは、低抵抗層203aと同様に、その体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成されている。すなわち、本実施の形態3でも、3つの異なる材料からなる低抵抗層203b〜203dが用いられている。
本実施の形態3でも、前記各実施の形態と同様に、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のB領域内になるように設定している。そして、図9(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している(本実施の形態3でも渦電流負荷が3段階で変化するように形成している。)。具体的には、図9(B)に示すように、体積抵抗率の異なる磁性層203a、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dを用いて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している。詳しくは、磁性層203aの層厚を一定にして、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dを幅方向の所定位置にそれぞれ形成している。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を小さく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のB領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態3においても、前記各実施の形態と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態4.
図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
図10は、実施の形態4における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態4の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態4における定着装置の定着ローラ20も、前記各実施の形態のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態4における定着ローラ20は、前記実施の形態1のものとは異なり、低抵抗層203bの層厚の変化がなだらかになるように形成されている。すなわち、低抵抗層203bは層厚が厚い領域から薄い領域にかけて層厚が漸減する領域(テーパ状の領域である。)を有している。
本実施の形態4でも、前記各実施の形態と同様に、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のB領域内になるように設定している。そして、図10(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している(本実施の形態4では渦電流負荷がなだらかに変化するように形成している。)。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を小さく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のB領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態4においても、前記各実施の形態と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態5.
図11にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
図11は、実施の形態5における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態5の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態5における定着装置の定着ローラ20も、前記各実施の形態のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態5における低抵抗層203b1〜203b3は、材料に添加するフィラーの量を変化させてそれぞれ異なる体積抵抗率を有している。3つの低抵抗層203b1〜203b3は、いずれも、その体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成されている。
本実施の形態5では、前記各実施の形態と異なり、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のA領域内になるように設定している。そして、図11(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の体積抵抗率が、幅方向両端部の体積抵抗率よりも小さくなるように形成している。これによって、図11(D)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成されることになる。具体的には、図11(B)に示すように、体積抵抗率の異なる磁性層203a、低抵抗層203b1〜203b3を用いて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成している。詳しくは、磁性層203aの層厚を一定にして、低抵抗層203b1〜203b3の層厚も一定にして、低抵抗層203b1〜203b3を幅方向の所定位置にそれぞれ形成している。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を大きく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のA領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態5においても、前記各実施の形態と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態6.
図12にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
図12は、実施の形態6における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態6の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態6における定着装置の定着ローラ20も、前記各実施の形態のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態6は、磁性層203a及び低抵抗層203bに加えて、第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dが形成されている。第2低抵抗層203c及び第3低抵抗層203dは、低抵抗層203aと同様に、その体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成されている。すなわち、本実施の形態6では、3つの異なる材料からなる低抵抗層203b〜203dが用いられている。
本実施の形態6では、前記実施の形態5と同様に、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のA領域内になるように設定している。そして、図12(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の体積抵抗率が、幅方向両端部の体積抵抗率よりも小さくなるように形成している。これによって、図12(D)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成されることになる。具体的には、図12(B)に示すように、磁性層203a、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dを用いて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成している。詳しくは、磁性層203aの層厚を一定にして、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dの層厚も一定にして、低抵抗層203b、第2低抵抗層203c、第3低抵抗層203dを幅方向の所定位置にそれぞれ形成している。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を大きく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のA領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態6においても、前記各実施の形態と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態7.
図13にて、この発明の実施の形態7について詳細に説明する。
図13は、実施の形態7における定着ローラ20及び発熱層203を幅方向にみた模式図であって、前記実施の形態1における図5に対応する図である。本実施の形態7の定着装置は、定着ローラ20における発熱層203の構成が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態7における定着装置の定着ローラ20も、前記実施の形態1のものと同様に、芯金205(補助層)上に、弾性層204、発熱層203、シリコーンゴム層202、離型層201、が積層されている。
本実施の形態7における定着ローラ20は、磁性層203a及び低抵抗層203bに加えて、第2低抵抗層203cが形成されている。第2低抵抗層203cは、低抵抗層203aと同様に、その体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成されている。すなわち、本実施の形態7では、2つの異なる材料からなる低抵抗層203b、203cが用いられている。
本実施の形態7でも、前記実施の形態1と同様に、発熱層203全体の渦電流負荷が図6のB領域内になるように設定している。そして、図13(C)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の体積抵抗率が、幅方向両端部の体積抵抗率よりも大きくなるように形成している。これによって、図13(D)に示すように、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成されることになる。具体的には、図13(B)に示すように、磁性層203a、低抵抗層203b、第2低抵抗層203cを用いて、発熱層203の幅方向中央部の渦電流負荷が、幅方向両端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成している。詳しくは、磁性層203aの層厚を一定にして、低抵抗層203b及び第2低抵抗層203cの層厚をそれぞれ変化させている。
このように、温度の落ち込みが生じる幅方向両端部では、その落ち込み分を見込んで渦電流負荷を小さく設定しているので、発熱層203における幅方向の温度分布(発熱量)を均一化することができる(図6中のB領域を参照できる。)。
以上説明したように、本実施の形態7においても、前記各実施の形態と同様に、所定のキューリー点を有する磁性層203aを有する発熱層203を具備する定着ローラ20(発熱部材)が設けられ、定着ローラ20の発熱層203における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ローラ20における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ローラ20の過昇温が確実に防止される。
実施の形態8.
図14及び図15にて、この発明の実施の形態8について詳細に説明する。
図14は実施の形態8における定着装置19を示す断面図であって、図15は定着装置19に設置される定着ベルト60の一部を示す断面図である。本実施の形態8の定着装置19は、定着部材として定着ベルト60を用いている点が、定着部材として定着ローラ20を用いている前記実施の形態1のものとは相違する。
図14に示すように、本実施の形態8における定着装置19は、誘導加熱部24、発熱部材としての定着ベルト60(定着部材)、支持ローラ41(ローラ部材)、定着補助ローラ50(ローラ部材)、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、定着補助ローラ50は、ステンレス鋼等からなる芯金の表面に、シリコーンゴム等の弾性層を形成したものである。定着補助ローラ50の弾性層は、肉厚が1〜5mmで、アスカー硬度が30〜60度となるように形成されている。
支持ローラ41は、ステンレス鋼等で形成することができる。支持ローラ41は、図14の時計方向に回転する。
発熱層603を備えた定着ベルト60は、支持ローラ41及び定着補助ローラ50(2つのローラ部材である。)に張架・支持されている。
図15を参照して、定着ベルト60は、内周面側から、補助層605、弾性層604、発熱層603(磁性層603a、低抵抗層603bで構成されている。)、シリコーンゴム層602、離型層601、が積層されている。定着ベルト60の各層の構成は、前記実施の形態1における定着ローラ20の各層の構成とほぼ同等である。そして、定着ベルト60の発熱層603は、その渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。
定着ベルト60は、図14の時計方向に走行する。そして、定着ベルト60の発熱層603は、磁性層603aがキューリー点に達していないときに、誘導加熱部24から発せられる磁束によって誘導加熱される。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
定着補助ローラ50の回転駆動によって、定着ベルト60は図14中の時計方向に周回するとともに、支持ローラ41も時計方向に回転して、加圧ローラ30も反時計方向に回転する。定着ベルト60は、誘導加熱部24との対向位置で加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、発熱層603に向けて磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着ベルト60の発熱層603に渦電流が生じて、発熱層603の電気抵抗によってジュール熱が発生して、発熱層603が加熱される。こうして、定着ベルト60は、自身の発熱層603の発熱によって加熱される。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着ベルト60表面は、加圧ローラ30との当接部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
定着位置を通過した定着ベルト60表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
以上説明したように、本実施の形態8において、所定のキューリー点を有する磁性層603aを有する発熱層603を具備する定着ベルト60(発熱部材)が設けられ、定着ベルト60の発熱層603における渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されている。これにより、比較的簡易な構成で発熱効率が高く、誘導加熱部24(磁束発生手段)によって加熱される定着ベルト60における幅方向の温度分布が均一であって、出力画像上における定着性が良好で、定着ベルト60の過昇温が確実に防止される。
なお、本実施の形態8では、定着ベルト60のみを発熱部材として用いた。これに対して、定着ベルト60及び支持ローラ41の双方を発熱部材として用いることもできる。その場合も、本実施の形態8と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態8においては、アルミニウムで形成される補助層603を定着ベルト60に設けた。これに対して、定着ベルト60に補助層を設けないで、支持ローラ41をアルミニウムで形成して支持ローラ41自体を補助層として用いることもできる。その場合にも、本実施の形態8と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 定着ローラを示す部分拡大断面図である。 定着ローラに作用する磁束の状態を示す概略図である。 定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 発熱層における渦電流負荷と発熱量との関係を示すグラフである。 定着ローラにおける幅方向の温度分布を示すグラフである。 この発明の実施の形態2における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態3における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態4における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態5における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態6における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態7における定着ローラ及び発熱層を幅方向にみた模式図である。 この発明の実施の形態8における定着装置を示す断面図である。 定着ベルトを示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
19 定着装置、
20 定着ローラ(発熱部材、定着部材)
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、 26 コア部、
26a センターコア、 26b サイドコア、 27 コイルガイド、
30 加圧ローラ、 41 支持ローラ(ローラ部材)、
50 定着補助ローラ(ローラ部材)、
60 定着ベルト(発熱部材、定着部材)、
201、601 離型層、 202、602 シリコーンゴム層、
203、603 発熱層、
203a、603a 磁性層、
203b、203b1〜203b3、603b 低抵抗層、
203c 第2低抵抗層、 203d 第3低抵抗層、
204 弾性層、
205 芯金(補助層)、 605 補助層。

Claims (26)

  1. トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    磁束を発生させる磁束発生手段と、
    外周面に対向する前記磁束発生手段から発生される前記磁束によって加熱される発熱層を有する定着ローラと、を備え、
    前記発熱層は、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層を備えるとともに、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記発熱層は、体積抵抗率が1.0×10-7Ω・m以下になるように形成された低抵抗層を前記磁性層に対して外周面側に備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記発熱層は、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成された低抵抗層を前記磁性層に対して外周面側に備えたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記磁性層の体積抵抗率よりも低い体積抵抗率を有する補助層を前記発熱層に対して内周面側に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記磁性層の温度がキューリー点以上になったときに前記磁束が前記発熱層を突き抜けて当該発熱層の加熱が停止されるための補助層を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記補助層と前記発熱層との間に弾性層を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の定着装置。
  7. 前記補助層は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載の定着装置。
  8. 前記補助層は、前記定着ローラの芯金であることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  9. 前記補助層は、前記定着ローラの芯金に対して外周面側に形成されたことを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれかに記載の定着装置。
  10. トナー像を加熱して当該トナー像を記録媒体に定着する定着装置であって、
    磁束を発生させる磁束発生手段と、
    前記磁束によって加熱される発熱層を有する発熱部材と、を備え、
    前記発熱層は、キューリー点が100〜300℃になるように形成された磁性層を備えるとともに、体積抵抗率を層厚で除して求まる渦電流負荷が幅方向の位置によって変化するように形成されたことを特徴とする定着装置。
  11. 前記発熱層は、体積抵抗率が1.0×10-7Ω・m以下になるように形成された低抵抗層をさらに備えたことを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 前記発熱層は、体積抵抗率が5.0×10-8Ω・m以下になるように形成された低抵抗層をさらに備えたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記発熱層を介して前記磁束発生手段に対向するとともに、前記磁性層の体積抵抗率よりも低い体積抵抗率を有する補助層をさらに備えたことを特徴とする請求項10〜請求項12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 前記磁性層の温度がキューリー点以上になったときに前記磁束が前記発熱層を突き抜けて当該発熱層の加熱が停止されるための補助層を備えたことを特徴とする請求項10〜請求項13のいずれかに記載の定着装置。
  15. 前記補助層と前記発熱層との間に弾性層を設けたことを特徴とする請求項13又は請求項14に記載の定着装置。
  16. 前記補助層は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載の定着装置。
  17. 前記発熱部材は、前記発熱層とは異なる材料からなる層を少なくとも1層有する多層構造体であって、
    前記異なる材料からなる層は、前記多層構造体の厚さが幅方向にわたって一定になるように形成されたことを特徴とする請求項10〜請求項16のいずれかに記載の定着装置。
  18. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材であることを特徴とする請求項10〜請求項17のいずれかに記載の定着装置。
  19. 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接する定着ローラであることを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  20. 前記定着部材は、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラに当接するとともに少なくとも2つのローラ部材に張架される定着ベルトであることを特徴とする請求項18に記載の定着装置。
  21. 前記発熱部材は、トナー像を溶融する定着部材に当接するとともに、搬送される記録媒体を加圧する加圧ローラであることを特徴とする請求項10〜請求項17のいずれかに記載の定着装置。
  22. 前記発熱層は、体積抵抗率が幅方向にわたって一定になるように形成されるとともに、層厚が幅方向の位置によって変化するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項21のいずれかに記載の定着装置。
  23. 前記発熱層は、層厚が幅方向にわたって一定になるように形成されるとともに、体積抵抗率が幅方向の位置によって変化するように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項21のいずれかに記載の定着装置。
  24. 前記発熱層は、渦電流負荷が所定値以下のときに、幅方向中央部の渦電流負荷が幅方向端部の渦電流負荷よりも小さくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項23のいずれかに記載の定着装置。
  25. 前記発熱層は、渦電流負荷が所定値以上のときに、幅方向中央部の渦電流負荷が幅方向端部の渦電流負荷よりも大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項23のいずれかに記載の定着装置。
  26. 請求項1〜請求項25のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2007009483A 2006-04-17 2007-01-18 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2007310353A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007009483A JP2007310353A (ja) 2006-04-17 2007-01-18 定着装置及び画像形成装置
EP07251575A EP1847889B1 (en) 2006-04-17 2007-04-12 Fixing device and image forming apparatus
US11/785,271 US7885590B2 (en) 2006-04-17 2007-04-17 Image forming apparatus and fixing device
US12/926,975 US8112023B2 (en) 2006-04-17 2010-12-21 Image forming apparatus and fixing device

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006112952 2006-04-17
JP2007009483A JP2007310353A (ja) 2006-04-17 2007-01-18 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007310353A true JP2007310353A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38261514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007009483A Pending JP2007310353A (ja) 2006-04-17 2007-01-18 定着装置及び画像形成装置

Country Status (3)

Country Link
US (2) US7885590B2 (ja)
EP (1) EP1847889B1 (ja)
JP (1) JP2007310353A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175189A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009175190A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2010002604A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置、及び画像形成装置
JP2014106346A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置および画像形成装置
JP2016065914A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 東芝テック株式会社 定着装置および画像形成装置

Families Citing this family (70)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4798622B2 (ja) * 2006-06-16 2011-10-19 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP4890991B2 (ja) * 2006-07-31 2012-03-07 株式会社リコー 定着装置、これを用いた画像形成装置
JP5177348B2 (ja) * 2007-03-12 2013-04-03 株式会社リコー 定着装置、これを用いた画像形成装置
JP5065871B2 (ja) * 2007-12-11 2012-11-07 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5286869B2 (ja) * 2008-03-25 2013-09-11 株式会社リコー 定着装置、画像形成装置
JP5360686B2 (ja) * 2009-05-27 2013-12-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5418068B2 (ja) * 2009-08-26 2014-02-19 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5375469B2 (ja) * 2009-09-14 2013-12-25 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2011081338A (ja) * 2009-09-14 2011-04-21 Ricoh Co Ltd 定着装置
JP5581634B2 (ja) * 2009-09-15 2014-09-03 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5333194B2 (ja) * 2009-12-22 2013-11-06 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US8488981B2 (en) * 2010-03-11 2013-07-16 Ricoh Company, Ltd. Fixing device and image forming apparatus using the same
JP5560791B2 (ja) 2010-03-16 2014-07-30 株式会社リコー 熱定着装置及び画像形成装置
JP2011191607A (ja) 2010-03-16 2011-09-29 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5515898B2 (ja) * 2010-03-17 2014-06-11 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2011197154A (ja) 2010-03-17 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 定着装置、定着方法、画像形成装置及び画像形成方法
JP5510727B2 (ja) 2010-06-21 2014-06-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5617431B2 (ja) 2010-08-19 2014-11-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5593973B2 (ja) 2010-08-30 2014-09-24 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5610148B2 (ja) 2010-10-18 2014-10-22 株式会社リコー 画像形成装置
JP2012088491A (ja) 2010-10-19 2012-05-10 Ricoh Co Ltd 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置
JP5707867B2 (ja) 2010-11-01 2015-04-30 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP2012118481A (ja) 2010-11-10 2012-06-21 Ricoh Co Ltd 定着装置、画像形成装置、及び定着装置の制御方法
JP2012145647A (ja) * 2011-01-07 2012-08-02 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置及び画像形成装置
JP5625924B2 (ja) 2011-01-11 2014-11-19 株式会社リコー 電磁誘導加熱方式定着装置と画像形成装置
JP2012168403A (ja) 2011-02-15 2012-09-06 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP5796303B2 (ja) 2011-02-16 2015-10-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2012173462A (ja) * 2011-02-21 2012-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体
JP5760505B2 (ja) 2011-02-25 2015-08-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US8855542B2 (en) * 2011-08-26 2014-10-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Fuser, image forming apparatus, and image forming method
US8995894B2 (en) * 2011-09-08 2015-03-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Image fusing apparatus using carbon nano-tube heater
JP6069828B2 (ja) * 2011-12-05 2017-02-01 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5737629B2 (ja) 2011-12-26 2015-06-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6136221B2 (ja) 2011-12-27 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6136220B2 (ja) 2011-12-27 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
US9063480B2 (en) 2011-12-28 2015-06-23 Ricoh Company, Limited Fixing device, image forming device, and separating member
JP5904325B2 (ja) 2011-12-28 2016-04-13 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5796711B2 (ja) 2011-12-28 2015-10-21 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5928783B2 (ja) 2012-01-11 2016-06-01 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5737520B2 (ja) 2012-01-13 2015-06-17 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5761524B2 (ja) 2012-01-13 2015-08-12 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6024108B2 (ja) 2012-01-19 2016-11-09 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5970828B2 (ja) 2012-01-19 2016-08-17 株式会社リコー 分離部材、定着装置、及び画像形成装置
JP6333511B6 (ja) 2012-01-23 2023-11-08 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5967468B2 (ja) 2012-01-24 2016-08-10 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP5943231B2 (ja) 2012-01-26 2016-07-05 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6035668B2 (ja) 2012-01-27 2016-11-30 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP6052598B2 (ja) 2012-01-30 2016-12-27 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP6051741B2 (ja) 2012-01-31 2016-12-27 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5751428B2 (ja) 2012-01-31 2015-07-22 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5963105B2 (ja) 2012-02-02 2016-08-03 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
US9026024B2 (en) 2012-02-09 2015-05-05 Ricoh Company, Ltd. Fixing device capable of minimizing damage of endless rotary body and image forming apparatus incorporating same
JP6003619B2 (ja) 2012-02-09 2016-10-05 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6019779B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6019785B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-02 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2013164463A (ja) 2012-02-09 2013-08-22 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP6209311B2 (ja) 2012-02-09 2017-10-04 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6032525B2 (ja) 2012-02-09 2016-11-30 株式会社リコー 画像形成装置
JP6423994B2 (ja) 2012-02-09 2018-11-14 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6103679B2 (ja) 2012-02-09 2017-03-29 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6135051B2 (ja) 2012-02-09 2017-05-31 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP5850326B2 (ja) 2012-02-09 2016-02-03 株式会社リコー 定着装置および画像形成装置
JP5948923B2 (ja) 2012-02-09 2016-07-06 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP6201312B2 (ja) 2012-02-09 2017-09-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP5950152B2 (ja) 2012-03-22 2016-07-13 株式会社リコー 定着装置、及び、画像形成装置
JP2013195857A (ja) 2012-03-22 2013-09-30 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び、画像形成装置
JP6016071B2 (ja) 2012-05-18 2016-10-26 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
KR102008312B1 (ko) * 2013-03-26 2019-10-21 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 정착 장치 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치
JP2015004773A (ja) 2013-06-20 2015-01-08 株式会社リコー 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US10153510B2 (en) 2014-06-23 2018-12-11 University Of Kentucky Research Foundation Non-aqueous redox flow batteries including 3,7-perfluoroalkylated phenothiazine derivatives

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001005315A (ja) * 1999-06-17 2001-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像加熱装置とこれに用いる発熱ローラおよび画像形成装置
JP2001109289A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Minolta Co Ltd 誘導加熱定着装置
JP2002260836A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Sharp Corp 加熱装置およびそれを備えた画像形成装置
WO2003043379A1 (fr) * 2001-11-14 2003-05-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rouleau chauffant, bande chauffante, dispositif chauffant a image et dispositif de formation d'image
JP2003347030A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Canon Inc 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP2005208596A (ja) * 2003-12-24 2005-08-04 Canon Inc 加熱装置

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3491973B2 (ja) * 1994-06-24 2004-02-03 キヤノン株式会社 加熱装置
JPH09127810A (ja) * 1995-10-27 1997-05-16 Minolta Co Ltd 誘導加熱定着装置
US5832354A (en) * 1995-12-05 1998-11-03 Ricoh Company, Ltd. Image fixing device, image forming apparatus providing the image fixing device and rotor used in the image fixing device and having induction coil inside
GB2319583B (en) * 1996-11-25 1999-09-22 Ricoh Kk Device with induction heating roller
JP3997025B2 (ja) * 1998-03-31 2007-10-24 株式会社リコー 定着装置
DE69919264T2 (de) * 1998-05-15 2005-09-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd., Kadoma Bildwärmungsvorrichtung und damit ausgerüstete Bilderzeugungsvorrichtung
JP3900692B2 (ja) 1998-07-13 2007-04-04 松下電器産業株式会社 熱ローラー装置
JP3559716B2 (ja) * 1998-09-25 2004-09-02 株式会社リコー 誘導発熱型定着装置とその誘導電流発生部材を製造する方法
JP2000310917A (ja) * 1999-04-28 2000-11-07 Ricoh Co Ltd 誘導加熱型定着装置
JP2001159857A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Ricoh Co Ltd 誘導加熱定着装置及び画像形成装置
US6753515B2 (en) * 2000-04-28 2004-06-22 Ricoh Company, Ltd. Induction heating type fixing device for an image forming apparatus and induction heating coil therefor
JP2001312168A (ja) 2000-04-28 2001-11-09 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
EP1296201B1 (en) * 2001-09-21 2012-05-30 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and toner therefor
EP1441564B1 (en) * 2001-11-01 2013-07-10 Panasonic Corporation Electromagnetic induced heating roller and heating apparatus
US7194234B2 (en) * 2001-11-01 2007-03-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electromagnetic induction heat generating roller, heating device, and image forming apparatus
US7239836B2 (en) * 2002-08-23 2007-07-03 Kyocera Mita Corporation Fixing apparatus
JP2004151470A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Konica Minolta Holdings Inc 誘導加熱定着装置
JP4408339B2 (ja) * 2003-01-10 2010-02-03 株式会社リコー 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置
JP4359464B2 (ja) * 2003-08-05 2009-11-04 株式会社リコー 定着装置
JP4243523B2 (ja) 2003-09-12 2009-03-25 株式会社リコー 定着装置及びこれを用いた画像形成装置
EP1666985B1 (en) * 2003-10-17 2012-03-21 Panasonic Corporation Fixing apparatus
WO2005038532A1 (ja) * 2003-10-17 2005-04-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 定着装置及び温度制御方法
US7236733B2 (en) * 2004-03-22 2007-06-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Apparatus for fixing toner on transferred material
JP2006078809A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2006267419A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kyocera Mita Corp 定着装置
US7205513B2 (en) * 2005-06-27 2007-04-17 Xerox Corporation Induction heated fuser and fixing members

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001005315A (ja) * 1999-06-17 2001-01-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像加熱装置とこれに用いる発熱ローラおよび画像形成装置
JP2001109289A (ja) * 1999-10-08 2001-04-20 Minolta Co Ltd 誘導加熱定着装置
JP2002260836A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Sharp Corp 加熱装置およびそれを備えた画像形成装置
WO2003043379A1 (fr) * 2001-11-14 2003-05-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Rouleau chauffant, bande chauffante, dispositif chauffant a image et dispositif de formation d'image
JP2003347030A (ja) * 2002-05-27 2003-12-05 Canon Inc 加熱装置、像加熱装置および画像形成装置
JP2005208596A (ja) * 2003-12-24 2005-08-04 Canon Inc 加熱装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175189A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2009175190A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置および画像形成装置
JP2010002604A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 定着装置、及び画像形成装置
JP4600532B2 (ja) * 2008-06-19 2010-12-15 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 定着装置、及び画像形成装置
US7912413B2 (en) 2008-06-19 2011-03-22 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Fixing device having good warm-up property and image formation apparatus
JP2014106346A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Kyocera Document Solutions Inc 定着装置および画像形成装置
JP2016065914A (ja) * 2014-09-24 2016-04-28 東芝テック株式会社 定着装置および画像形成装置
US10197959B2 (en) 2014-09-24 2019-02-05 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device and image forming apparatus
US10698350B2 (en) 2014-09-24 2020-06-30 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device and image forming apparatus
US10955782B2 (en) 2014-09-24 2021-03-23 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device and image forming apparatus
US11294314B2 (en) 2014-09-24 2022-04-05 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device and image forming apparatus
US11754951B2 (en) 2014-09-24 2023-09-12 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Fixing device and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US8112023B2 (en) 2012-02-07
US7885590B2 (en) 2011-02-08
EP1847889B1 (en) 2011-11-23
EP1847889A2 (en) 2007-10-24
EP1847889A3 (en) 2010-12-22
US20070242988A1 (en) 2007-10-18
US20110091253A1 (en) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007310353A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4916245B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2010066347A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2012118481A (ja) 定着装置、画像形成装置、及び定着装置の制御方法
JP2012088491A (ja) 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置
JP4901343B2 (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP5158497B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007041309A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4911683B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4761943B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5158498B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4916281B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007052229A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4827178B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5397647B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4832188B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4999054B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4577829B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5177626B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007178477A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4963930B2 (ja) 加熱装置及び画像形成装置
JP5846511B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008009002A (ja) 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置
JP2012058655A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2009014896A (ja) 定着装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110922

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111207