JP3913069B2 - 加熱装置 - Google Patents

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    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加熱材を加圧・加熱する加熱装置、特には電磁誘導加熱(IHF)タイプの加熱装置、および前記加熱装置を記録材に形成担持させた未定着画像を加熱定着処理する像加熱装置として具備した電子写真装置・静電記録装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真複写機やプリンター等の画像形成装置における像加熱装置としての定着装置を例にして説明する。
【0003】
画像形成装置において、電子写真プロセス等の適宜の画像形成プロセス手段で記録材(用紙)に間接(転写)あるいは直接に形成担持させた未定着トナー画像を記録材面に永久固着画像として加熱定着させる定着装置(定着器)としては従来より熱ローラ方式の加熱装置が広く用いられている。
【0004】
近年では、クイックスタートや省エネルギーの観点からフィルム加熱方式(サーフ)の装置が実用化されている。また金属からなるフィルム自身を発熱させる電磁誘導加熱方式の加熱装置も提案されている。
【0005】
電磁誘導加熱方式の装置の具体例として、実開昭51−109739号公報には、磁束により定着フィルムの金属層(発熱層)に渦電流を誘導させて、そのジュール熱で発熱させる誘導加熱定着装置が開示されている。これは、誘導電流の発生を利用することで直接定着フィルムを発熱させることができ、ハロゲンランプを熱源とする熱ローラ方式の定着装置よりも高効率の定着プロセスを達成している。
【0006】
しかしながら、磁束(磁場)発生手段としての励磁コイルにより発生した交番磁束のエネルギーは定着フィルム全体の昇温に使われるため放熱損失が大きい。そのため、投入したエネルギーに対して定着に作用するエネルギーの割合が低く、効率が悪いという欠点があった。
【0007】
そこで、定着に作用するエネルギーを高効率で得るために、発熱体である定着フィルムに励磁コイルを接近させたり、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ部近傍に集中させたりして、高効率の定着装置が考案された。
【0008】
図16に、励磁コイルの交番磁束分布を定着ニップ部に集中させて効率を向上させた電磁誘導加熱方式の定着装置の一例の概略構成を示す。
【0009】
10は電磁誘導発熱層(導電体層、磁性体層、抵抗体層)を有する回転発熱体体としての円筒状・可撓性の定着フィルム(以下スリーブと称す)である。
【0010】
16cは横断面略半円弧状樋型のフィルムガイド部材(以下スリーブガイド部材と称す)であり、スリーブ10はこのスリーブガイド部材16cの外側にルーズに外嵌させてある。
【0011】
15はスリーブガイド部材16cの内側に配設した磁束発生手投であり、励磁コイル18とT型の磁性コア(芯材)17とからなる。
【0012】
30は弾性加圧ローラであり、スリーブ10を挟ませてスリーブガイド部材16cの下面と所定の圧接力をもって所定幅の定着ニップ部Nを形成させて相互圧接させてある。
【0013】
上記磁束発生手段15の磁性コア17は定着ニップ部Nに対応させて配設してある。
【0014】
加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回転駆動により、該加圧ローラ30とスリーブ10の外面との、定着ニップ部Nにおける摩擦力でスリーブ10に回転力が作用して、該スリーブ10がその内面が定着ニップ部Nにおいてスリーブガイド部材16cの下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加圧ローラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってスリーブガイド部材16cの外周を回転する(加圧ローラ駆動方式)。
【0015】
スリーブガイド部材16cは、定着ニップ部Nへの加圧、磁束発生手段15としての励磁コイル18と磁性コア17の支持、スリーブ10の支持、該スリーブ10の回転時の搬送安定性を図る役目をする。このスリーブガイド部材16cは磁束の通過を妨げない絶縁性の部材であり、高い荷重に耐えられる材料が用いられる。
【0016】
励磁コイル18は不図示の励磁回路から供給される交番電流によって交番磁束を発生する。交番磁束は定着ニップ部Nの位置に対応している横断面T型の磁性コア17により定着ニップ部Nに集中的に分布し、その交番磁束は定着ニップ部Nにおいてスリーブ10の電磁誘導発熱層に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層の固有抵抗によってジュール熱を発生させる。このスリーブ10の電磁誘導発熱は交番磁束を集中的に分布させた定着ニップ部Nにおいて集中的に生じて定着ニップ部Nが高効率に加熱される。
【0017】
定着ニップ部Nの温度は、不図示の温度検知手段を含む温調制御系により、励磁コイル17への電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるように温調される。
【0018】
而して、加圧ローラ30が回転駆動され、それに伴ってスリーブ10がスリーブガイド部材16の外回りを回転し、励磁回路からの励磁コイル17への給電により、上記のようにスリーブ10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がる。そして温調された状態において、不図示の画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された記録材Pは、定着ニップ部Nのスリーブ10と加圧ローラ30との間に画像面が上向きに、即ち定着スリーブ面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面がスリーブ10の外面に密着してスリーブ10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
【0019】
この定着ニップ部Nをスリーブ10と一緒に記録材Pが挟持搬送されていく過程においてスリーブ10の電磁誘導発熱で加熱されて記録材P上の未定着トナー画像tが加熱定着される。記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回転するスリーブ10の外面から分離して排出搬送されていく。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のように、励磁コイル18は定着スリーブ10に接近させる必要が有るため、具体的には、図17のように略平面に巻いた後、矢印の方向に変形させて舟形形状とする方法がある(特開平2000−243545号参照)。
【0021】
このような方法で作製したコイル18と、磁性コア17、スリーブ10、記録材Pの長手方向の寸法関係図を図18に示す。
【0022】
図18において、磁性コア17(コイルに対し垂直方向部分について)の長手寸法は記録材Pと略同一とし、これよりもコイル18、スリーブ10の順で大としてある。これは、励磁コイル18と磁性コア17により発生される磁場は、略磁性コア17の幅に渡り発生し、スリーブ10を発熱するためである。
【0023】
しかしながら、図16に示すように、スリーブ10と磁性コア18の間には、ニップ部Nにおけるスリーブ10との摺動面も兼ねるスリーブガイド部材16cが存在するため、ギャップd≠0が生じる。このため、長手方向の両端部においては、磁束がスリーブ10に対して垂直に入らず、中央部に比較して温度の低下する領域が生じる。このため、前述のように、記録材Pと磁性コア17の長さを略同一(図18)とすると、記録材Pの端部において、定着不良の発生することがあった。
【0024】
一方、これを防止するため、記録材Pの幅に対し、磁性コア17の長さを十分に大きくすると、以下のような問題が発生した。
【0025】
(1)スリーブ10の非通紙域に対しても常に渦電流による熱が発生するようになり、一方、この領域は記録材により熱を奪われることがないため、スリーブ10の非通紙域が過昇温を起こし、スリーブ10にダメージを与えるという不都合を生じた。
【0026】
(2)磁性コア17の延長に伴い、コイル18を延長する必要があるが、コイル18を大きくしすぎると、スリーブ10の端部からの熱の逃げが増大し、電力効率が大幅に低下した。
【0027】
本発明は上記に鑑みて提案されたもので、電磁誘導加熱方式の加熱装置において上記の(1)や(2)のような課題を解消して、端部における加熱不良や非通紙部昇温の防止と、熱効率の向上を図り、像加熱装置にあっては良好な定着性を確保することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を特徴とする加熱装置である。
【0029】
(1)磁束発生手段と、前記磁束発生手段によって発生する磁束が作用して電磁誘導発熱する発熱体と前記発熱体と接触しており前記発熱体と共にニップ部を形成する加圧部材と、を具備し、前記ニップで被加熱材を挟持搬送して被加熱材を加熱する加熱装置において、
前記磁束発生手段は、前記ニップ部の長手方向に対して略平行に巻かれた励磁コイルと、磁性部材で形成されたコアにより構成され、
前記励磁コイルの前記長手方向最内長をL1、最外長をL2、前記コアの前記長手方向最外長をLc、前記発熱体の前記長手方向の長さをLs、前記加圧部材の前記長手方向の長さをLr、装置に使用可能な最大サイズの前記被加熱材の前記長手方向長さをLp、前記コアと前記発熱体のギャップをd(単位は全てmm)としたとき、下記式(1)、(2)
Lc≦Lr<Ls ・・・(1)
Lp+2(2d+1)≦Lc≦L1<L2 ・・・(2)
を同時に満足することを特徴とする加熱装置。
【0030】
上記のように構成することで、端部昇温が生じることなく、良好な加熱性(定着性)を得ることが出来た。
【0031】
(2)前記装置は更に、
L2<Ls ・・・(3)
を満たすことを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
【0032】
上記のように構成することで、励磁コイルの端部からの熱の逃げが防止出来、熱効率の向上が図れた。
【0036】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下に、本発明の第1の実施例を示す。
【0037】
(1)画像形成装置
図1は、本発明の加熱装置を定着装置100として適用した、画像形成装置の一例の構成略図である。本例はカラーレーザプリンターである。
【0038】
101は有機感光体やアモルファスシリコン感光体でできた感光ドラム(像担持体)であり、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)で回転駆動される。
【0039】
感光ドラム101はその回転過程で帯電ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯電処理を受ける。
【0040】
次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103により、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力し、感光ドラム101面に走査露光した目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109はレーザ光学箱110からの出力レーザ光103を感光ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0041】
フルカラー画像形成の場合は、目的のフルカラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器104Yの作動でイエロートナー画像として現像される。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である1次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写される。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0042】
上記のような帯電・走査露光・現像・一次転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画像の第2の色分解成分画像(例えはマゼンタ成分画像、マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成される。
【0043】
中間転写ドラム105は、金属ドラム上に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ドラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101とほぼ同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
【0044】
上記の中間転写ドラム105面に形成されたカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2において、前記二次転写部T2に不図示の給紙部から所定のタイミングで送り込まれた記録材(以下、転写材あるいは用紙と記す)Pの面に転写されていく。転写ローラ106は転写材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム105面側から転写材P側へ合成カラートナー画像を順次に一括転写する。
【0045】
二次転写部T2を通過した転写材Pは中間転写ドラム105面から分離されて定着装置(像加熱装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定着処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出される。
【0046】
転写材Pに対するカラートナー画像転写後の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写残トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0047】
このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から転写材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持される。
【0048】
また転写ローラ106も常時中間転写ドラム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105から転写材Pに対するカラートナー画像の二次転写実行過程において中間転写ドラム105に転写材Pを介して接触状態に保持される。
【0049】
本例装置は、白黒画像などモノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両面画像プリントモードも実行できる。
【0050】
両面画像プリントモードの場合は、定着装置100を出た1面目画像プリント済みの転写材Pは不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対するトナー画像の定著処理を受けることで両面画像プリントが出力される。
【0051】
(2)定着装置100
A)装置の全体的構成
本例において定着装置100は電磁誘導加熱方式の装置である。図2は本例の定着装置100の要部の横断側面模型図、図3は要部の正面模型図、図4は要部の縦断正面模型図(図2の(4)−(4)線部分の縦断正面模型図)である。
【0052】
本例装置100は前述の図16の定着装置と同様に、回転定着部材(定着スリーブ)としてフィルム状・円筒状の電磁誘導発熱スリーブ(発熱体)を用いた、加圧ローラ駆動方式で、電磁誘導加熱方式の装置である。図16の装置と共通の構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
【0053】
磁束発生手投15は磁性コア17a・17b・17c及び励磁コイル18からなる。
【0054】
磁性コア17a・17b・17cは高透磁率の部材であり、フェライトやパーマロイ等といったトランスのコアに用いられる材料がよく、より好ましくは100kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0055】
励磁コイル18には給電部18a・18b(図5)に励磁回路27を接続してある。この励磁回路27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチング電源で発生できるようになっている。
【0056】
励磁コイル18は励磁回路27から供給される交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生する。
【0057】
16a・16bは横断面略半円弧状樋型のスリーブガイド部材であり、開口側を互いに向かい合わせて略円柱体を構成し、外側に円筒状回転体として全長Ls(図3)= 284mm、a=外径34mmの電磁誘導発熱スリーブ10をルーズに外嵌させてある。
【0058】
前記スリーブガイド部材16aは、磁束発生手段15としての磁性コア17a・17b・17cと励磁コイル18を内側に保持している。
【0059】
また、スリーブガイド部材16aには良熱伝導性部材40が定着ニップ部Nの加圧ローラ30との対向面側で、スリーブ10の内側に配設してあり、スリーブ内面側バックアップ部材としても機能している。
【0060】
本例においては、良熱伝導性部材40に厚さ1mmのアルミニウムを用いている。
【0061】
また、良熱伝導性部材40は磁束発生手投15である励磁コイル18と磁性コア17a・17b・17cから発生する磁場の影響を受けないように、この磁場の外に配設してある。
【0062】
具体的には、良熱伝導性部材40を励磁コイル18に対して磁性コア17b・17cを隔てた位置に配設し、励磁コイル18による磁路の外側に位置させて良熱伝導性部材40に影響を与えないようにしている。
【0063】
22は良熱伝導性部材40のニップ部Nに対応する部分の裏面側とスリーブガイド部材16bの内面平面部とに当接させて配設した横長の加圧用剛性ステイである。
【0064】
19は磁性コア17a・17b・17c及び励磁コイル18と加圧用剛性ステイ22の間を絶縁するための絶縁部材である。
【0065】
フランジ部材23a・23b(図3・図4)はスリーブガイド部材16a・16bのアセンブリの長手方向左右両端部に外嵌し、前記左右位置を固定しつつ回転自在に取り付け、スリーブ10の回転時に該スリーブ10の端部を受けてスリーブ10のスリーブガイド部材16a・16bの長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。
【0066】
加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐熱性・弾性材層30b及び、表層の離型層30cとしてPFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂層(厚さ10μm〜100μm程度)で構成されており、芯金30aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板間に回転自由に軸受け保持させて配設してある。
【0067】
本実施例では、加圧面長 Lr=250mm、外径20mmの加圧ローラ30を用いた。従って、前記スリーブ10の全長Lsは加圧ローラ30の当接面長 Lrよりも大きい。これ等の長手寸法関係は後記D)項にて詳述する。
【0068】
加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間にそれぞれ加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧用剛性ステイ22に押し下げ力を作用させている。これにより良熱伝導性部材40のニップ部Nに対応する部分の下面と加圧ローラ30の上面とが定着スリーブ10を挟んで圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0069】
本実施例では、ニップ部Nでの加圧ローラ30による押圧力(線圧力)を7.8N/cm(800g/cm)程度とした。
【0070】
ここで、ニップNの幅をある程度確保するには、加圧ローラ30の硬度が高すぎると好ましくない。加圧ローラ30の硬度は、ニップ確保のため上限75度、機械強度から下限45度程度(加圧ローラの表層上からのアスカーC硬度測定、9.8N(1kg加重))の範囲とするのが望ましい。
【0071】
本実施例では、加圧ローラ30の硬度を約56度とし、ニップ量Nを7mm程度とした。
【0072】
加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回転駆動により、前記加圧ローラ30との外面との摩擦力でスリーブ10に回転力が作用し、前記スリーブ10がその内面が定着ニップNにおいて良熱伝導性部材40の下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加圧ローラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってスリーブガイド部材16a・16bの外周を回転する。
【0073】
この場合、定着ニップ部Nにおける良熱伝導性部材40の下面とスリーブ10の内面との相互摺動摩擦力を低減化させるために定着ニップ部Nの良熱伝導性部材40の下面とスリーブ10の内面との間に耐熱性グリスなどの潤滑剤を介在させる、あるいは良熱伝導性部材40の下面を潤滑部材41で被覆することでニップNでのスリーブ10の摺動性を向上させることもできる。
【0074】
これは、良熱伝導性部材40としてアルミニウムを用いた場合のように表面滑り性が材質的によくない或いは仕上げ加工を簡素化した場合に、摺動するスリーブ10に傷をつけてスリーブ10の耐久性が悪化してしまうことを防ぐものである。
【0075】
また、図5に示すように、スリーブガイド部材16aの周面に、その長手に沿い所定の間隔を置いて凸リブ部16eを形成具備させ、スリーブガイド部材16aの周面とスリーブ10の内面との接触摺動抵抗を低減させてスリーブ10の回転負荷を少なくしている。このような凸リブ部16eはスリーブガイド部材16bにも同様に形成具備することができる。
【0076】
図6は交番磁束の発生の様子を模式的に表したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表す。
【0077】
磁性コア17a・17b・17cに導かれた交番磁束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そして磁性コア17aと磁性コア17cとの間においてスリーブ10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させる。
【0078】
ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通る磁束の密度によって決まり、図6のグラフような分布を示す。図6のグラフは、縦軸が磁性コア17aの中心を0とした角度φで表したスリーブ10における円周方向の位置を示し、横軸がスリーブ10の電磁誘導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる領域である。前述(従来例)の様に、スリーブ10の端部においては見かけ上ピーク値Qが低下する。
【0079】
この定着ニップ部Nの温度は、温度検知手段26(図2)を含む温調系により励磁コイル18に対する電流供給が制御されることで所定の温度が維持されるように温調される。
【0080】
温度検知手段26はスリーブ10の温度を検知するサーミスタなどの温度センサであり、本例においてはこの温度センサ26で測定したスリーブ10の温度情報をもとに定着ニップ部Nの温度を制御するようにしている。
【0081】
本実施例では、スリーブ10の中央部で表面温度が略180℃となるように温度制御を行った。
【0082】
而して、スリーブ10が回転し、励磁回路27から励磁コイル18への給電により上記のようにスリーブ10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成された転写材Pが定着ニップ部Nのスリーブ10と加圧ローラ30との間に画像面が上向き、即ちスリーブ面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面がスリーブ10の外面に密着してスリーブ10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
【0083】
この定着ニップ部Nをスリーブ10と一緒に転写材Pが挟持搬送されていく過程においてスリーブ10の電磁誘導発熱で加熱されて転写材P上の未定着トナー画像tが加熱定着される。
【0084】
転写材Pは定着ニップ部Nを通過するとスリーブ10の外面から分離して排出搬送されていく。
【0085】
転写材P上の加熱定着トナー画像は定着ニップ部通過後、冷却して永久固着像となる。
【0086】
本例においては、図2に示すように、スリーブ10の発熱域H(図6)の対向位置に暴走時の励磁コイル18への給電を遮断するため温度検知素子であるサーモスイッチ60を配設している。
【0087】
図7は本例で使用した安全回路の回路図である。温度検知素子であるサーモスイッチ60は24VのDC電源とリレースイッチ61と直列に接続されており、サーモスイッチ60が切れると、リレースイッチ61への給電が遮断され、リレースイッチ61が動作し、励磁回路27への給電が遮断されることにより励磁コイル18への給電を遮断する構成をとっている。サーモスイッチ60はOFF動作温度を220℃に設定した。
【0088】
また、サーモスイッチ60はスリーブ10の発熱域Hに対向してスリーブ10の外面に非接触に配設した。サーモスイッチ60とスリーブ18との間の距離は約2mmとした。これにより、スリーブ10にサーモスイッチ60の接触による傷が付くことがなく、耐久による定着画像の劣化を防止することができる。
【0089】
本例の定着装置の場合は、装置故障による定着装置暴走時、前述の図16の定着装置のような定着ニップ部Nで発熱する構成とは違い、定着ニップ部Nに紙(転写材)Pが挟まった状態で定着装置が停止し、励磁コイル18に給電が続けられスリーブ10が発熱し続けた場合でも、紙が挟まっている定着ニップ部Nでは発熱していないために紙が直接加熱されることがない。また、発熱量が多い発熱域Hには、サーモスイッチ60が配設してあるため、サーモスイッチ60が220℃を感知して、サーモスイッチ60が切れた時点で、リレースイッチ61により励磁コイル18への給電が遮断される。
【0090】
本例によれば、紙の発火温度は約400℃近辺であるため紙が発火することなく、スリーブ10の発熱を停止することができる。
【0091】
温度検知素子としてサーモスイッチ60のほかに温度ヒューズを用いることもできる。
【0092】
本例ではトナーtに低軟化物質を含有させたトナーを使用したため、定着装置、にオフセット防止のためのオイル塗布機構を設けていない。
【0093】
B)励磁コイル18
励磁コイル18はコイル(線輪)を構成させる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本例では10ターン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0094】
絶縁被覆はスリーブ10の発熱による熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよい。たとえば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を用いるとよい。
【0095】
励磁コイル18は外部から圧力を加えて密集度を向上させてもよい。
【0096】
励磁コイル18の形状は、図2・図6のようにスリーブ10の発熱層1の曲面に沿うようにしている。本例ではスリーブ10の発熱層1と励磁コイル18との間の距離は約2.5mmになるように設定した。
【0097】
スリーブガイド部材(励磁コイル保持部材)16a・16bの材質としては絶縁性に優れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂などを選択するとよい。
【0098】
磁性コア17a・17b・17c及び励磁コイル18と、スリーブ10の発熱層1との間の距離はできる限り近づけた方が磁束の吸収効率が高いのであるが、この距離が5mmを越えるとこの効率が著しく低下するため5mm以内にするのがよい。
【0099】
本例では、スリーブ10の発熱層1と磁性コア17aとの間の距離d(図2)は、略2mmとなるようにスリーブガイド部材16aを設定した。
【0100】
励磁コイル18のスリーブガイド部材16aからの引出線すなわち給電部18a・18b(図5)については、スリーブガイド部材16aから外の部分について束線の外側に絶縁被覆を施している。
【0101】
C)スリーブ10
図8の(a)は本例におけるスリーブ10の層構成模型図である。本例のスリーブ10は、電磁誘導発熱性のスリーブ10の基層となる金属スリーブ等でできた発熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、その外面に積層した離型層3の複合構造のものである。
【0102】
発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型層3との間の接着のため、各層間にプライマー層(不図示)を設けてもよい。
【0103】
略円筒形状であるスリーブ10において発熱層1が内面側であり、離型層3が外面側である。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用することで前記発熱層1に渦電流が発生して前記発熱層1が発熱する。その熱が弾性層2・離型層3を介してスリーブ10を加熱し、前記定着ニップNに通紙される被加熱材としての転写材Pを加熱してトナー画像の加熱定着がなされる。
【0104】
a.発熱層1
発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−コバルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0105】
非磁性の金属でも良いが、より好ましくは磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0106】
その厚みは次の式で表される表皮深さより厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深さσ[mm]は、励磁回路27の周波数f[Hz]と透磁率μと固有抵抗ρ[Qm]で
σ=503×(ρ/fμ)1/2
と表される。
【0107】
これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネルギーはこの深さまでで吸収されている(図9)。
【0108】
発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μm、より好ましくは20μm〜100μmがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほとんどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪くなる。更に、機械的強度の観点からは、発熱層1の厚さは20μm程度以上であることが望ましい。
【0109】
また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用するには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜100μm、機械的強度を考慮して、より好ましくは20μm〜100μmの範囲で決定するのが好ましい。本例では、50μmの厚さのニッケル電鋳メッキ品を用いた。
【0110】
b.弾性層2
弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよく、熱伝導率がよい材質である。
【0111】
「す」と称するこまかいモザイク状欠陥を防止するのに、この弾性層が重要となる。すなわち、ワックス内包トナー使用時においては、シャープメルト系トナー使用時と異なり、弾性層2のやわらかさを反映してスリーブ10の表層である離型層3がトナー自体をつつみ込む効果が「す」を防止するのに必要である。
【0112】
このために弾性層2としては、ゴム単体での硬度がJIS−A測定、すなわちJIS−K6301のA型硬度計により規定される硬度にて30度以下、より好ましくは25度以下、厚さは50μm以上より好ましくは100μm以上とする必要がある。
【0113】
一方、弾性層2の厚さが500μmを超えると弾性層の熱抵抗が大きくなりすぎてしまい、クイックスタートが実現困難(1000μm以上ではほぼ不可能)となる。このため、弾性層2の厚さは500μm以下とするのが望ましい。
【0114】
また、弾性層2の熱伝導率λに関しては、2.5×10-1〜8.4×10-1[W/m/℃](6×10-4〜2×10-3[ca1/cm・sec・deg.])がよい。
【0115】
熱伝導率λが2.5×10-1[W/m/℃]よりも小さい場合には、熱抵抗が大きく、スリーブの表層(離型層3)における温度上昇が遅くなる。
【0116】
熱伝導率λが8.4×10-1[W/m/℃]よりも大きい場合には、硬度が高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。
【0117】
よって熱伝導率λは2.5×10-1〜8.4×10-1[W/m/℃]がよい。より好ましくは3.3×10-1〜6.3×10-1[W/m/℃](8×10-4〜1.5×10-3[cal/cm・sec・deg.])がよい。
【0118】
本実施例ではゴム硬度が単体の硬度で10度(JIS−A)、熱伝導率が4.2×10-1[W/m/℃](1×10-3[cal/cm・sec・deg.])、厚さが300μmのシリコーンゴムを用いた。
【0119】
c.離型層3
離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択することができる.離型層3はこのようなフッ素系樹脂のチューブ層あるいは樹脂コート層にすることができる。
【0120】
前述の弾性層2のやわらかさを十分に表面に伝えるためには、離型層3の厚さが最大でも100μm以下より好ましくは80μm以下である必要がある。100μmより大きいと、トナーをつつみ込む効果が発揮されなくなり、べタ画像上に「す」が発生する。
【0121】
更に、弾性層2が薄くなるに従い、離型層3の厚さの上限値も小さくする必要が有る。本件出願人の検討の結果では、離型層3の厚さは最大でも弾性層2の厚さの1/3以下とする必要が有り、これ以上では弾性層2のやわらかさが表層まで十分に反映されなくなった。
【0122】
一方、離型層3の厚さが5μmを下回ると、弾性層に加わる機械的ストレスを緩和出来なくなり、弾性層や離型層自体が劣化してしまう。このため、離型層3の厚さの下限値として5μm以上、より好ましくは10μm以上が必要である。
【0123】
本実施例では離型層3として厚さ30μmのPFAチューブを用いた。
【0124】
上記弾性層2と離型層3相互の層厚の関係をまとめると、弾性層2の厚さをt1、離型層3の厚さをt2としたとき、
50μm≦t1≦500μm、
5μm≦t2≦100μm、
t1≧3×t2、
であることが好ましい。
d.断熱層4
また、図8の(b)に示すように、スリーブ10の構成において、発熱層1のスリーブガイド部材面側(発熱層1の弾性層2とは反対面側)に断熱層4を設けてもよい。断熱層4は、スリーブ10とスリーブガイド部材間の摺動性を向上させる目的としても、非常に有用である。
【0125】
断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0126】
また、断熱層4の厚さとしては10〜1000μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不足する.一方、1000μmを超えると断熱層4の機械的剛性が強くなり、スリーブ10が円周方向に変形しづらくなる為、好ましくない。また、磁性コア17a・17b・17c及び励磁コイル18から発熱層1までの距離が大きくなり、磁束が十分に発熱層1に吸収されなくなる場合も有る。
【0127】
断熱層4は、発熱層1に発生した熱がスリーブ10の内側に向かわないように断熱できるので、断熱層4がない場合と比較して転写材P側への熱供給効率がよくなる。よって、消費電力を抑えることができる。
【0128】
本実施例では、断熱層4は厚さ略30μmのポリイミド樹脂コートを用いた。
D)長手寸法関係
図10に定着装置を構成する部材の長手方向の寸法関係を示す。
【0129】
図10では、磁性コア17a(コイル18に垂直なコア)の長手方向最外寸法をLc、励磁コイル18の長手方向最内長(すなわち、最もスリーブ10に近接した側のコイルの内長)をL1、同最外長(すなわち、最もスリーブ10から離れた側のコイルの外長)をL2、スリーブ10の長手寸法をLs、加圧ローラ30の長手寸法をLr、転写材の幅をLpとした。また、転写材Pの幅Lpに対し、磁性コア17aの寸法Lcをα+β(α=β)分だけ延長して設けた。
【0130】
これは、図11に示すように、磁束C(コイル18に印加する交流電界の向きに応じ、矢印は時間とともに反転する)が、端部において疎となり、スリーブ10の発熱量が低下するという第1の理由、及び、スリーブ10の端部から放熱により熱が逃げるという第2の理由により、スリーブ10の端部では図12に示すような熱のダレ(低下)が生じるためである。
【0131】
尚、図11で、(a)は磁束 Cをスリーブ10の断面方向から見た図、(b)は磁束Cをスリーブ10の長手方向から見た図である。また、図12はギャップd=1mmと し、コア17aの長さLcを222mmとした場合のスリーブ表面熱分布の一例(非通紙時)である。
【0132】
ここで、スリーブ端部の熱ダレの状況は、コア17aとスリーブ10(厳密にはスリーブ10の金属発熱部)の距離dに依存することが本件発明者等の検討により判明している。この関係を表1に示す。
【0133】
【表1】
Figure 0003913069
【0134】
上記表1において、ΔT(deg)は、磁性コアの長さLcを転写材幅Lpと同一長さとした場合の、中央部に対する転写材端部でのスリーブ10の表面温度のダレ量を示す。また、α(=β)(mm)は、これに対し、定着温度が定着に支障のない範囲まで回復するのに最低必要な磁性コアLcの延長量を示す。尚、中央部のスリーブ10の温度を180℃としたとき、端部の下限許容温度を170℃とした。前述の理由により、端部における磁束Bの曲がりによる発熱損失分と、スリーブ端部の放熱による温度低下減の出現からd(mm)とα(=β)(mm)の間には、近似的に、以下の式
α=β≧Ad+C(A、Cは定数) ・・・(1)
という関係の成立することが予想される。
【0135】
実際に表1の結果から、
α=β≧2d+1 ・・・(2)
という関係が成り立つことが経験的に見出された。
【0136】
ここで、磁性コア17aを延長することにより、励磁コイル長さL1、L2も延長する必要がある。すなわち、
Lc≦L1<L2 ・・・(3)
また、非通紙域に発熱域がかかってしまうため、転写材により熱を奪われないスリーブ10の非通紙域から、強制的に熱を奪い昇温を防止する必要が生じる。このため、本発明では加圧ローラ30を延長することで、非通紙域におけるスリーブ10の表面温度を加圧ローラ30により低下させる。すなわち、
Lc≦Lr<Ls ・・・(4)
という関係を満足する構成とする。なお、
Lc=Lp+α+β ・・・(5)
であるため、(2)、(3)、(5)より、
Lp+2(2d+1)≦Lc≦LI<L2 ・・・(6)
となる。
【0137】
具体的に本実施例では、前述の(4)式、及び(6)式を満足するように最大の転写材幅を、レターサイズ紙の縦送りを想定してLp=216mmとし、磁性コア17aとスリーブ10のギャップd=2mm、磁性コア17aの長さLc=238mm、コイル18の内側長さL1=244mm、コイル18の外側長さL2=270mm、加圧ローラ30の長さLr=250mm、定着スリーブ10の長さLs=284mmとしたところ、1000枚の連続プリントにおいても端部の定着不良や、非通紙部昇温等の問題のない、良好な結果が得られた。
【0138】
なお、加圧ローラ30の長さLrと、コイル18の外側長さL2の関係は、上記の例においてはLr<L2としているが、逆にLr>L2であっても良い。但し、定着スリーブの長さLsと、コイル18の外側長さL2は、
L2≦Ls ・・・(7)
である必要がある。
【0139】
本件発明者等の検討において、L2>Lsとしたところ、励磁コイル18の端部からの熱の逃げが増大し、スリーブ10の加熱効率が大幅に低下する、という弊害を生じた。
【0140】
なお、磁性コア17b、17Cの長手方向寸法に関しては、磁性コア17aに比べて厳格な影響力はないが、磁気の外部への漏洩等を防止するため、磁性コア17aに対し磁性コア17b、17cの長手幅を同等以上とするのが望ましい。また、本実施例中では、磁性コア17aを磁性コア17b、17cにより挟み込む構成を例に挙げたが、磁性コア17bと17cを一体となし、磁性コア17a上に乗せるようにしてT字コアを構成しても良い。
【0141】
(第2の実施例)
第1の実施例においては、加圧ローラ30の幅Lrを、Lr>Lcとしたが、この代わりに、スリーブ10の非通紙域に対向させて、冷却部材を当接させても良い。
【0142】
図13及び図14に、金属のコロ31を非通域に設けてスリーブ10に従動回転するように当接させ、非通紙部昇温を防止する方法を示す。この場合、コロ31は加圧ローラ30の両端部にオーバーラップさせるように設け、2つのコロ31の長手最外部間距離L´rをL´r>Lcとなるように設定すればよい。
【0143】
また、他の方法として、図15に示すように、金属または樹脂、ゴム等のコロ32を、加圧ローラ30と同軸上で加圧ローラ30の両端に設け、2つのコロ32の長手最外部間距離L´rをL´r>Lcとなるように設定すれば良い。このようにすることで、加圧ローラ30よりも熱容量の大きい材質のコロを使用することが出来、非通紙域の昇温をより効果的に防止することが出来る。
【0144】
なお、図15の例においては、あらかじめ加圧ローラ30のニップ部での変形を考慮して、コロ32の径を加圧ローラ30よりも僅かに小さくするか、又は加圧ローラと略同じ硬度の材質とする必要がある。
【0145】
なお、第2実施例の形態は、第1実施例の補助的な手段として用いても差し支えない。この場合、図13において、Lr>Lc、かつL´r>Lcとすれば良い。
【0146】
(その他)
1)電磁誘導発熱性の定着フィルム10は、モノクロあるいは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合は弾性層2を省略した形態のものとすることもできる。発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成したものとすることもできる。発熱層単層の部材とすることもできる。
2)本発明の加熱装置は実施形態例の画像加熱定着装置としてに限らず、画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する手段・装置として使用できる。
【0147】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電磁誘導加熱方式の加熱装置において、端部における加熱不良や非通紙部昇温の防止と、熱効率の向上を図ることができ、像加熱装置にあっては端部昇温が生じることなく、良好な定着性を得ることが出来た。
【0148】
また、L2≦Lsを満足するように構成することで、励磁コイルの端部からの熱の逃げが防止出来、熱効率の向上が図れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施例における画像形成装置の概略構成図
【図2】 定着装置(加熱装置)の要部の横断側面模型図
【図3】 同じく要部の正面模型図
【図4】 同じく要部の縦断正面模型図
【図5】 内部に磁束発生手段を配設支持させた右側のスリーブガイド部材半体の斜視模型図
【図6】 磁束発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図7】 安全回路図
【図8】 (a)と(b)はそれぞれ定着スリーブの層構成模型図
【図9】 発熱深さと電磁波強度の関係を示したグラフ
【図10】 定着装置構成要素間の長手寸法関係の説明図
【図11】 効果の説明図(その1)
【図12】 効果の説明図(その2)
【図13】 第2の実施例における定着装置の構成要素間の長手寸法関係の説明図
【図14】 定着装置の要部の横断側面模型図
【図15】 他の装置の構成要素間の長手寸法関係の説明図
【図16】 従来例の定着装置の要部の横断側面模型図
【図17】 成形前の励磁コイルの斜視模型図
【図18】 定着装置構成要素間の長手寸法関係の説明図
【符号の説明】
10 定着スリーブ(発熱体)
16(a,b,c) スリーブガイド部材
17(a,b,c) 磁性コア
18 励磁コイル
30 加圧ローラ
31、32 コロ

Claims (2)

  1. 磁束発生手段と、前記磁束発生手段によって発生する磁束が作用して電磁誘導発熱する発熱体と前記発熱体と接触しており前記発熱体と共にニップ部を形成する加圧部材と、を具備し、前記ニップで被加熱材を挟持搬送して被加熱材を加熱する加熱装置において、
    前記磁束発生手段は、前記ニップ部の長手方向に対して略平行に巻かれた励磁コイルと、磁性部材で形成されたコアにより構成され、
    前記励磁コイルの前記長手方向最内長をL1、最外長をL2、前記コアの前記長手方向最外長をLc、前記発熱体の前記長手方向の長さをLs、前記加圧部材の前記長手方向の長さをLr、装置に使用可能な最大サイズの前記被加熱材の前記長手方向長さをLp、前記コアと前記発熱体のギャップをd(単位は全てmm)としたとき、下記式(1)、(2)
    Lc≦Lr<Ls ・・・(1)
    Lp+2(2d+1)≦Lc≦L1<L2 ・・・(2)
    を同時に満足することを特徴とする加熱装置。
  2. 前記装置は更に、
    L2<Ls ・・・(3)
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
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