JP4702785B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置とそこに設置される定着装置とに関し、特に、電磁誘導加熱方式を用いた定着装置及び画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、装置の立ち上げ時間を低減して省エネルギー化することを目的として、電磁誘導加熱方式の定着装置を用いたものが広く知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1等において、電磁誘導加熱方式の定着装置は、加熱ローラ、定着ローラ、加熱ローラと定着ローラとによって張架された定着部材としての定着ベルト、加熱ローラに定着ベルトを介して対向する誘導加熱手段(磁束発生手段)、定着ローラに定着ベルトを介して当接する加圧ローラ、等で構成される。誘導加熱手段は、幅方向(記録媒体の搬送方向に直交する方向である。)に延設された励磁コイル(コイル部)や、励磁コイルに対向する励磁コイルコア(コア部)等で構成される。
そして、定着ベルトは、誘導加熱手段との対向位置で加熱される。加熱された定着ベルトは、定着ローラ及び加圧ローラの位置に搬送される記録媒体上のトナー像を加熱して定着する。詳しくは、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことで、励磁コイルの周囲に交番磁界が形成されて、加熱ローラ表面近傍に渦電流が生じる。加熱ローラに渦電流が生じると、加熱ローラ自身の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、加熱ローラに巻装された定着ベルトが加熱される。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、ヒータ加熱方式等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着部材の表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
一方、特許文献2等には、ヒータ加熱方式を用いた定着装置であって、フィルム状の定着ベルト(定着スリーブ)の幅方向両端部にクラックが生じるのを抑止することを目的として、定着ベルトの幅方向両端部を支持するフランジに潤滑剤を塗布する技術が開示されている。
また、特許文献3等には、ヒータ加熱方式を用いた定着装置であって、支持体に支持された管状物(定着スリーブ)のスリップを軽減することを目的として、管状物の内壁面を粗面化する技術が開示されている。
特開2005−189649号公報 特開2005−156918号公報 特開2001−341143号公報
電磁誘導加熱方式の定着装置では、発熱部材を保持部材で保持する構成にした場合に、発熱部材が幅方向両端部のうち一方の端部に片寄ってしまう不具合が生じる可能性があった。
特許文献1等のおける電磁誘導加熱方式の定着装置では、加熱ローラが発熱部材として機能している。ここで、電磁誘導加熱方式の定着装置をコンパクト化するためには、特許文献2、特許文献3等における定着スリーブを、電磁誘導加熱方式における発熱部材として機能させる方策が考えられる。すなわち、電磁誘導加熱方式の定着装置を、磁束発生手段によって誘導加熱される定着スリーブ、定着スリーブを保持する定着ローラ、定着スリーブを介して定着ローラに当接する加圧ローラ、等で構成することができる。
しかし、その場合に、定着スリーブ(発熱部材)と、定着スリーブを保持する定着ローラ(保持部材)と、の間に作用する摩擦力(幅方向に作用する成分である。)によって、定着スリーブが幅方向端部に片寄ってしまう不具合が生じる可能性がある。定着スリーブが幅方向端部に片寄ってしまうと、ニップ部に送出入される記録媒体に対して搬送不良や定着不良が生じてしまうことになる。また、定着スリーブの幅方向両端部に係合する係合部材を設けた場合であっても、定着スリーブの幅方向端部への片寄りが生じると、係合部材に干渉して定着スリーブの両端部が磨耗したり、定着スリーブが係合部材を乗り越えたりしてしまうことになる。
一方、特許文献2等の技術は、ヒータ加熱方式を用いた定着装置において、定着ベルトの幅方向両端部を支持するフランジに潤滑剤を塗布することで定着ベルトに生じるクラックを抑止することを目的としたものであって、定着ベルトの幅方向の片寄りを根本的に解決する効果は期待できない。
また、特許文献3等の技術は、ヒータ加熱方式を用いた定着装置において、管状物の内壁面を粗面化して内壁面における潤滑剤の保持性を高めることで、管状物のスリップを軽減することを目的としたものである。しかし、電磁誘導加熱方式の定着装置は、ヒータ加熱方式のものに比べて熱変換効率が高いために、管状物の内壁面を粗面化すると管状物(発熱部材)に加熱ムラが生じる可能性がある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、発熱部材を保持部材で保持する構成にした場合であっても、発熱部材が幅方向端部に片寄る不具合が生じることのない、電磁誘導加熱方式の定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着装置であって、磁束を発生させる磁束発生手段と、前記磁束によって誘導加熱されるとともに、トナー像を溶融する定着スリーブと、前記定着スリーブの内周面に当接して前記定着スリーブを保持するとともに、その外周面が発泡体で形成された定着ローラと、前記定着ローラの前記外周面に含浸された潤滑剤と、を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記定着スリーブを介して前記定着ローラに当接してニップ部を形成する加圧ローラを備え、前記定着スリーブは、前記加圧ローラとの当接面よりも幅方向両端部に長くなるように形成され、前記定着スリーブの幅方向両端部にそれぞれ当接するフランジと、前記定着スリーブの外周面に当接するとともに前記フランジに対して幅方向中央部側に当接するように配設され、前記定着スリーブの前記外周面に前記潤滑剤が漏出するのを封止するシール材と、をさらに備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記潤滑剤を、フッ素グリスとしたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記発泡体を、シリコーン発泡体としたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
本発明は、発熱部材を保持部材で保持する構成にした場合であっても、発熱部材と保持部材との間に潤滑性を与えているために、発熱部材が幅方向端部に片寄る不具合が生じることのない、電磁誘導加熱方式の定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図3にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は転写ベルト17を清掃する転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が記録媒体P上に重ねて担持されるように記録媒体Pを搬送する転写ベルト、19は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する電磁誘導加熱方式の定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された記録媒体Pは、図中の矢印方向に走行して、分離チャージャ18との対向位置に達する。そして、分離チャージャ18との対向位置で、記録媒体Pに蓄積された電荷が中和されて、トナーのちり等を生じさせることなく記録媒体Pが転写ベルト17から分離される。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
ここで、転写ベルト17上に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、転写ベルト17から分離された後に定着装置19に導かれる。定着装置19では、定着スリーブと加圧ローラとの間に形成されたニップ部にて、カラー画像(トナー)が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2及び図3にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置19の構成・動作について詳述する。
図2は定着装置19を示す断面図であって、図3は定着装置19を幅方向にみた断面図である。
図2に示すように、定着装置19は、磁束発生手段としての誘導加熱部24、発熱部材としての定着スリーブ20、保持部材としての定着ローラ21、加圧ローラ30、等で構成される。
ここで、発熱部材としての定着スリーブ20(定着部材)は、厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材上に弾性層、離型層を順次形成したものであって、外径が40mmになっている。
定着スリーブ20の基材を形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又は、これらの合金、等の磁性金属材料を用いることができる。
定着スリーブ20の弾性層は、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは150μmになっている。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、定着ムラのない良好な定着画像を得ることができる。
定着スリーブ20の離型層は、PFA等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは50μmになっている。離型層は、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ20表面のトナー離型性を高めるためのものである。
保持部材としての定着ローラ21は、ステンレス鋼等の金属材料からなる円筒状の芯金23上に、シリコーン発泡体からなる耐熱弾性層22が形成されたものであって、外径が約40mmになっている。定着ローラ21の弾性層22は、肉厚が9mmで、軸上におけるアスカー硬度が30〜50度となるように形成されている。定着ローラ21は、定着スリーブ20の内周面に当接して、薄肉の定着スリーブ20をローラ状に保持している。
ここで、本実施の形態1においては、特徴的な構成として、定着スリーブ20と定着ローラ21との間に潤滑性を与える潤滑手段としての潤滑剤40が介在されている。具体的には、定着ローラ21の保持面(定着スリーブ20の内周面に当接する外周面である。)に、フッ素グリスからなる潤滑剤40が塗布されている。
これによって、定着スリーブ20と、定着スリーブ20を保持する定着ローラ21と、の間に作用する摩擦力が低減されて、定着スリーブ20が幅方向端部に片寄ってしまう不具合が未然に抑止される。そして、ニップ部に送出入される記録媒体Pに搬送不良や定着不良が生じたり、フランジ45(図3を参照できる。)に干渉して定着スリーブ20の両端部が磨耗・破損したり、定着スリーブ20がフランジ45を乗り越えたりする二次的な不具合も抑止されることになる。
なお、本実施の形態1では、潤滑剤40が塗布される定着ローラ21の保持面(弾性層22)がシリコーン発泡体で形成されているために、耐熱性及び弾性を確保しつつ、潤滑剤40が保持面上を流動するのを軽減することができる。潤滑剤40の流動が軽減されるのは、発泡体の目の中に潤滑剤40が含浸した状態になることによる。これにより、定着スリーブ20と定着ローラ21との間の潤滑性が経時においても安定的に維持されて、上述の潤滑剤40による効果が効果的に発揮される。
図2を参照して、加圧ローラ30は、アルミニウム、銅等の高熱伝導性金属材料からなる芯金32上に、シリコーンゴム等の耐熱性弾性層31、離型層(不図示である。)が順次形成されたものであって、外径が40mmになっている。弾性層31は、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、厚さが50μmになるように形成されている。加圧ローラ30は、定着スリーブ20を介して定着ローラ21に圧接していて、その圧接部にニップ部を形成している。そして、このニップ部に、記録媒体Pが搬送されることになる。
ここで、図3を参照して、定着スリーブ20は、加圧ローラ30との当接面よりも幅方向両端部に長くなるように形成されている。すなわち、定着スリーブ20の幅方向長さL1は加圧ローラ30の幅方向長さL2よりも大きくなるように形成され(L1>L2)、定着スリーブ20の両端部に加圧ローラ30と当接しない領域が設けられている。そして、定着スリーブ20の幅方向両端部にそれぞれ当接するフランジ45が、定着ローラ21の芯金23上に圧入されている。
このように定着スリーブ20の幅方向両端部に当接する係合部材としてのフランジ45を設けることで、定着スリーブ20の幅方向の移動(片寄り)が規制されることになる。
また、定着ローラ21に当接しない定着スリーブ20の表面(外周面であって、トナー像Tに当接する面である。)であって幅方向両端部には、封止部材としてのシール材46(シーリング部材)が配設されている。シール材46は、シリコーンゴムからなり、定着スリーブ20の外周面に潤滑剤40が漏出するのを封止するものである。すなわち、定着スリーブ20と定着ローラ21との間にある潤滑剤40が幅方向両端部から漏出しても、定着スリーブ20の外周面の両端部にはシール材46が設置されているために、定着スリーブ20の外周面に潤滑剤40が付着することはない。これにより、潤滑剤40が定着スリーブ20の外周面上の画像領域に付着することによって生じる定着不良等の不具合が抑止される。さらに、幅方向両端部に漏出した潤滑剤40はシール材46にせき止められてフランジ45近傍に滞留することになるため、定着スリーブ20の両端部とフランジ45との摺動抵抗が軽減されて、定着スリーブ20の磨耗・破損を防止することができる。
図2を参照して、磁束発生手段としての誘導加熱部24は、コイル部25(励磁コイル)、コア部26(励磁コイルコア)、コイルガイド27(コイルハウジング)、等で構成される。コイル部25は、定着スリーブ20の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド27上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である。)に延設したものである。コイルガイド27は、耐熱性の高い樹脂材料等からなり、コイル部25を保持する。コア部26は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である。)からなり、定着スリーブ20に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア26aやサイドコア26bが設けられている。コア部26は、幅方向に延設されたコイル部25に対向するように設置されている。
また、図示は省略するが、定着スリーブ20の表面には、サーミスタが当接されている。サーミスタは、熱応答性の高い感温素子であって、定着スリーブ20上の温度(定着温度)を検知する。そして、サーミスタによる検知結果に基いて、誘導加熱部24による加熱量を調整する。
このように構成された定着装置19は、次のように動作する。
不図示の駆動モータによって、加圧ローラ30が図2の反時計方向に回転駆動されると、定着スリーブ20も時計方向に回転する。このとき、定着スリーブ20を保持する定着ローラ21は、積極的に回転駆動されないことになる。そして、発熱部材及び定着部材としての定着スリーブ20は、誘導加熱部24との対向位置で、誘導加熱部24から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである。)の高周波交番電流を流すことで、コイル部25に対向する定着スリーブ20の近傍に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着スリーブ20の基材(発熱層)に渦電流が生じて、基材はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ20は、自身の基材の誘導加熱によって加熱される。
その後、誘導加熱部24によって加熱された定着スリーブ20表面は、加圧ローラ30とのニップ部に達する。そして、搬送される記録媒体P上のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着スリーブ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着スリーブ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pはニップ部から送出される。
ニップ部を通過した定着スリーブ20表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
なお、本実施の形態1では、定着ローラ21の回転駆動を積極的におこなわない構成としたが、定着ローラ21の回転駆動を積極的におこなう構成とすることもできる。
以上説明したように、本実施の形態1では、発熱部材としての定着スリーブ20を保持部材としての定着ローラ20で保持しているために、電磁誘導加熱方式の定着装置19をコンパクト化することができる。そして、定着スリーブ20と定着ローラ21との間に潤滑剤40を介在しているために、定着スリーブ20が幅方向端部に片寄る不具合を未然に抑止することができる。
実施の形態2.
図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は実施の形態2における定着装置19を示す断面図である。本実施の形態2の定着装置19は、定着スリーブ20及び定着ローラ21の内部に内部コア28を設けている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
図4に示すように、定着装置19は、誘導加熱部24、定着スリーブ20、定着ローラ21、加圧ローラ30、等で構成される。
本実施の形態2における定着スリーブ20(発熱部材)も、厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材上に弾性層、離型層を順次形成したものであって、外径が40mmになっている。
定着スリーブ20の基材としては、SUS304、SUS316等の非磁性金属材料に、銅、銀、アルミニウム等の体積抵抗率が低い金属材料をメッキを施したものを用いることができる。定着スリーブ20の弾性層及び離型層は、前記実施の形態1のものと同様である。
本実施の形態2においても、前記実施の形態1と同様に、定着スリーブ20と定着ローラ21との間に潤滑手段としての潤滑剤40が介在されている。
さらに、本実施の形態2においては、前記実施の形態1とは異なり、定着ローラ20の内部に、フェライト等の強磁性体からなる内部コア28(コア)と、内部コア28の外周の一部を覆う磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、定着スリーブ20の回転とは別におこなわれる。
内部コア28は、定着スリーブ20及び定着ローラ21を介してコイル部25に対向していて、定着スリーブ20の基材(発熱層)に効率的に磁束を透過させる。
磁束遮蔽部材29は、厚さが1mm以上の銅等の良導体からなる。磁束遮蔽部材29は、その厚さが表皮深さ(材料の体積固有抵抗及び比透磁率と、誘導加熱部24の交番電流の周波数と、によって定まる。)よりも大きくなるように設定されていて、誘導加熱部24から定着スリーブ20に達する磁束を必要に応じて低下させることができる。
次に、内部コア28及び磁束遮蔽部材29の構成・動作について、詳しく説明する。
強磁性体からなる円柱状の内部コア28の幅方向両端部には、銅からなる磁束遮蔽部材29が一体的に設置されている。磁束遮蔽部材29は、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を段階的又は連続的に増減するように形成されている。これにより、内部コア28を磁束遮蔽部材29とともに回転させることによって、誘導加熱部24のコイル部25に対向する内部コア28の幅方向の遮蔽範囲を可変することができる。
詳しくは、誘導加熱部24のセンターコア26a(磁束密度が最も高くなる位置である。)と内部コア28との間に磁束遮蔽部材29が介在する場合には、磁束遮蔽部材29がないときに形成される正規の磁束が弱められる。これにより、磁束遮蔽部材29を介在した定着スリーブ20の位置では、作用する磁束の低下にともない加熱効率が低下する。
ここで、磁束を低下させる幅方向の範囲(調整範囲)は、コイル部25に対向する磁束遮蔽部材29の姿勢を変化させることで可変することができる。具体的に、磁束遮蔽部材29を内部コア28とともに回転駆動(駆動制御)することで、定着スリーブ20上の加熱範囲を可変することができる。
具体的に、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向に所定角度だけ回転させて、磁束遮蔽部材29の最大範囲をセンターコア26aに対向させる。このとき、磁束が低下される調整範囲が最大になって、その調整範囲外が定着スリーブ20の主たる加熱範囲となる。
これに対して、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向にさらに所定角度だけ回転させて、磁束遮蔽部材29がセンターコア26aに対向しないようにする。このとき、磁束が低下される調整範囲がゼロになって、すべての範囲が定着スリーブ20の主たる加熱範囲となる。
そして、定着スリーブ20に対する記録媒体Pの幅方向範囲(通紙領域)と、定着スリーブ20の加熱範囲と、が一致するように、ステッピングモータで磁束遮蔽部材29を回転駆動する。なお、定着スリーブ20に対する記録媒体Pの幅方向範囲は、記録媒体Pのサイズを検知するサイズ検知センサ(検知手段)の検知結果に基いて定められる。
そして、本実施の形態2においても、発熱部材及び定着部材としての定着スリーブ20は、誘導加熱部24との対向位置で、誘導加熱部24から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着スリーブ20の基材(発熱層)に渦電流が生じて、基材はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ20は、自身の基材の誘導加熱によって加熱される。
以上説明したように、本実施の形態2でも、前記実施の形態1と同様に、発熱部材としての定着スリーブ20を保持部材としての定着ローラ20で保持しているために、電磁誘導加熱方式の定着装置19をコンパクト化することができる。そして、定着スリーブ20と定着ローラ21との間に潤滑剤40を介在しているために、定着スリーブ20が幅方向端部に片寄る不具合を未然に抑止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置される定着装置を示す断面図である。 図2の定着装置を幅方向にみた断面図である。 この発明の実施の形態2における定着装置を示す断面図である。
符号の説明
1 画像形成装置本体(装置本体)、
19 定着装置、
20 定着スリーブ(発熱部材)、
21 定着ローラ(保持部材)
22 弾性層、 23 芯金、
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、 26 コア部、
26a センターコア、 26b サイドコア、 27 コイルガイド、
28 内部コア、 29 磁束遮蔽部材、
30 加圧ローラ、
40 潤滑剤(潤滑手段)、
45 フランジ、 46 シール材(封止部材)。

Claims (5)

  1. トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着装置であって、
    磁束を発生させる磁束発生手段と、
    前記磁束によって誘導加熱されるとともに、トナー像を溶融する定着スリーブと、
    前記定着スリーブの内周面に当接して前記定着スリーブを保持するとともに、その外周面が発泡体で形成された定着ローラと、
    前記定着ローラの前記外周面に含浸された潤滑剤と、
    を具備したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着スリーブを介して前記定着ローラに当接してニップ部を形成する加圧ローラを備え、
    前記定着スリーブは、前記加圧ローラとの当接面よりも幅方向両端部に長くなるように形成され、
    前記定着スリーブの幅方向両端部にそれぞれ当接するフランジと、
    前記定着スリーブの外周面に当接するとともに前記フランジに対して幅方向中央部側に当接するように配設され、前記定着スリーブの前記外周面に前記潤滑剤が漏出するのを封止するシール材と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記潤滑剤は、フッ素グリスであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記発泡体は、シリコーン発泡体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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