JP4702785B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
定着装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4702785B2 JP4702785B2 JP2005237292A JP2005237292A JP4702785B2 JP 4702785 B2 JP4702785 B2 JP 4702785B2 JP 2005237292 A JP2005237292 A JP 2005237292A JP 2005237292 A JP2005237292 A JP 2005237292A JP 4702785 B2 JP4702785 B2 JP 4702785B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fixing
- fixing sleeve
- roller
- magnetic flux
- fixing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
このような電磁誘導加熱方式の定着装置は、ヒータ加熱方式等の他方式のものに比べて熱変換効率が高く、少ないエネルギー消費で短い立ち上げ時間にて定着部材の表面温度(定着温度)を所望の温度まで昇温できるものとして知られている。
図1〜図3にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機の装置本体、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、転写ベルト17の内周面に当接するように転写バイアスローラ14が設置されている。そして、転写バイアスローラ14の位置で、転写ベルト17上の記録媒体Pに、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(転写工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
その後、転写ベルト17表面は、転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、転写ベルト17上に付着した付着物が転写ベルトクリーニング部16に回収される。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、不図示の搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、転写ベルト17の位置に向けて搬送される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、不図示の排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
図2は定着装置19を示す断面図であって、図3は定着装置19を幅方向にみた断面図である。
図2に示すように、定着装置19は、磁束発生手段としての誘導加熱部24、発熱部材としての定着スリーブ20、保持部材としての定着ローラ21、加圧ローラ30、等で構成される。
定着スリーブ20の基材を形成する材料としては、鉄、コバルト、ニッケル、又は、これらの合金、等の磁性金属材料を用いることができる。
定着スリーブ20の弾性層は、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは150μmになっている。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、定着ムラのない良好な定着画像を得ることができる。
定着スリーブ20の離型層は、PFA等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは50μmになっている。離型層は、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ20表面のトナー離型性を高めるためのものである。
これによって、定着スリーブ20と、定着スリーブ20を保持する定着ローラ21と、の間に作用する摩擦力が低減されて、定着スリーブ20が幅方向端部に片寄ってしまう不具合が未然に抑止される。そして、ニップ部に送出入される記録媒体Pに搬送不良や定着不良が生じたり、フランジ45(図3を参照できる。)に干渉して定着スリーブ20の両端部が磨耗・破損したり、定着スリーブ20がフランジ45を乗り越えたりする二次的な不具合も抑止されることになる。
このように定着スリーブ20の幅方向両端部に当接する係合部材としてのフランジ45を設けることで、定着スリーブ20の幅方向の移動(片寄り)が規制されることになる。
不図示の駆動モータによって、加圧ローラ30が図2の反時計方向に回転駆動されると、定着スリーブ20も時計方向に回転する。このとき、定着スリーブ20を保持する定着ローラ21は、積極的に回転駆動されないことになる。そして、発熱部材及び定着部材としての定着スリーブ20は、誘導加熱部24との対向位置で、誘導加熱部24から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、先に説明した作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、不図示のガイド板に案内されながら定着スリーブ20と加圧ローラ30との間に送入される(矢印Y1の搬送方向の移動である。)。そして、定着スリーブ20から受ける熱と加圧ローラ30から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着されて、記録媒体Pはニップ部から送出される。
ニップ部を通過した定着スリーブ20表面は、その後に再び誘導加熱部24との対向位置に達する。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
なお、本実施の形態1では、定着ローラ21の回転駆動を積極的におこなわない構成としたが、定着ローラ21の回転駆動を積極的におこなう構成とすることもできる。
図4にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図4は実施の形態2における定着装置19を示す断面図である。本実施の形態2の定着装置19は、定着スリーブ20及び定着ローラ21の内部に内部コア28を設けている点が、前記実施の形態1のものとは相違する。
本実施の形態2における定着スリーブ20(発熱部材)も、厚さが30〜50μmの金属材料からなる基材上に弾性層、離型層を順次形成したものであって、外径が40mmになっている。
定着スリーブ20の基材としては、SUS304、SUS316等の非磁性金属材料に、銅、銀、アルミニウム等の体積抵抗率が低い金属材料をメッキを施したものを用いることができる。定着スリーブ20の弾性層及び離型層は、前記実施の形態1のものと同様である。
さらに、本実施の形態2においては、前記実施の形態1とは異なり、定着ローラ20の内部に、フェライト等の強磁性体からなる内部コア28(コア)と、内部コア28の外周の一部を覆う磁束遮蔽部材29と、が回転自在に設置されている。内部コア28及び磁束遮蔽部材29の回転駆動は、定着スリーブ20の回転とは別におこなわれる。
磁束遮蔽部材29は、厚さが1mm以上の銅等の良導体からなる。磁束遮蔽部材29は、その厚さが表皮深さ(材料の体積固有抵抗及び比透磁率と、誘導加熱部24の交番電流の周波数と、によって定まる。)よりも大きくなるように設定されていて、誘導加熱部24から定着スリーブ20に達する磁束を必要に応じて低下させることができる。
強磁性体からなる円柱状の内部コア28の幅方向両端部には、銅からなる磁束遮蔽部材29が一体的に設置されている。磁束遮蔽部材29は、内部コア28の外周面を端面側から遮蔽する範囲を段階的又は連続的に増減するように形成されている。これにより、内部コア28を磁束遮蔽部材29とともに回転させることによって、誘導加熱部24のコイル部25に対向する内部コア28の幅方向の遮蔽範囲を可変することができる。
これに対して、内部コア28及び磁束遮蔽部材29を周方向にさらに所定角度だけ回転させて、磁束遮蔽部材29がセンターコア26aに対向しないようにする。このとき、磁束が低下される調整範囲がゼロになって、すべての範囲が定着スリーブ20の主たる加熱範囲となる。
詳しくは、不図示の電源部からコイル部25に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、コア部26と内部コア28との間に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着スリーブ20の基材(発熱層)に渦電流が生じて、基材はその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ20は、自身の基材の誘導加熱によって加熱される。
19 定着装置、
20 定着スリーブ(発熱部材)、
21 定着ローラ(保持部材)
22 弾性層、 23 芯金、
24 誘導加熱部(磁束発生手段)、 25 コイル部、 26 コア部、
26a センターコア、 26b サイドコア、 27 コイルガイド、
28 内部コア、 29 磁束遮蔽部材、
30 加圧ローラ、
40 潤滑剤(潤滑手段)、
45 フランジ、 46 シール材(封止部材)。
Claims (5)
- トナー像を加熱して記録媒体に定着する定着装置であって、
磁束を発生させる磁束発生手段と、
前記磁束によって誘導加熱されるとともに、トナー像を溶融する定着スリーブと、
前記定着スリーブの内周面に当接して前記定着スリーブを保持するとともに、その外周面が発泡体で形成された定着ローラと、
前記定着ローラの前記外周面に含浸された潤滑剤と、
を具備したことを特徴とする定着装置。 - 前記定着スリーブを介して前記定着ローラに当接してニップ部を形成する加圧ローラを備え、
前記定着スリーブは、前記加圧ローラとの当接面よりも幅方向両端部に長くなるように形成され、
前記定着スリーブの幅方向両端部にそれぞれ当接するフランジと、
前記定着スリーブの外周面に当接するとともに前記フランジに対して幅方向中央部側に当接するように配設され、前記定着スリーブの前記外周面に前記潤滑剤が漏出するのを封止するシール材と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記潤滑剤は、フッ素グリスであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
- 前記発泡体は、シリコーン発泡体であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005237292A JP4702785B2 (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005237292A JP4702785B2 (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007052229A JP2007052229A (ja) | 2007-03-01 |
JP4702785B2 true JP4702785B2 (ja) | 2011-06-15 |
Family
ID=37916719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005237292A Expired - Fee Related JP4702785B2 (ja) | 2005-08-18 | 2005-08-18 | 定着装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4702785B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5470936B2 (ja) * | 2009-03-13 | 2014-04-16 | 富士ゼロックス株式会社 | 無端ベルト、定着装置及び画像形成装置 |
JP2011064726A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Ricoh Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP5403264B2 (ja) | 2010-01-13 | 2014-01-29 | 株式会社リコー | 定着装置及び画像形成装置 |
JP5942753B2 (ja) * | 2012-09-28 | 2016-06-29 | ブラザー工業株式会社 | 定着装置 |
JP2016070946A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0359584A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JP2003223980A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Canon Inc | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2004205838A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 像加熱装置および画像形成装置 |
JP2004212420A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱ベルト、像加熱装置および画像形成装置 |
-
2005
- 2005-08-18 JP JP2005237292A patent/JP4702785B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0359584A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-14 | Ricoh Co Ltd | 定着装置 |
JP2003223980A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-08 | Canon Inc | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2004205838A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 像加熱装置および画像形成装置 |
JP2004212420A (ja) * | 2002-12-26 | 2004-07-29 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 加熱ベルト、像加熱装置および画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007052229A (ja) | 2007-03-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8676078B2 (en) | Fixing device, image forming apparatus incorporating same, and method for fixing toner image on recording medium | |
JP4982000B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置 | |
US8989607B2 (en) | Thermal fixing device and image forming apparatus including same which detects the speed of a belt on the outer surface of a fixing member | |
JP2012088491A (ja) | 定着ローラ、定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007310353A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP3913069B2 (ja) | 加熱装置 | |
JP4901343B2 (ja) | 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP4702785B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2012098704A (ja) | 定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2007041309A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4916281B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4911683B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4761943B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4827178B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4832188B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP5177626B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4948262B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4577829B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007178477A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP4963930B2 (ja) | 加熱装置及び画像形成装置 | |
JP2007155909A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2008009002A (ja) | 定着ローラ、定着装置、及び、画像形成装置 | |
JP2009014896A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP3787426B2 (ja) | 加熱装置 | |
JP2009271129A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080716 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20080723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110105 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110302 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |