JP2004212420A - 加熱ベルト、像加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱ベルト、像加熱装置および画像形成装置 Download PDF

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弘一 馬場
Shuichi Watanabe
周一 渡辺
Takanori Nakano
貴徳 中野
Yoshihiro Toyoshima
吉宏 豊島
Koji Ikeda
浩二 池田
Masaichiro Tachikawa
雅一郎 立川
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Abstract

【課題】シート状部材の始端部と終端部が各端面を互いに対向させて連結された、環状のベルト形状を有する誘導加熱用の発熱層が、その継ぎ目部において十分な接合強度を有し、しかも継ぎ目部における周方向の温度ムラが抑制された加熱ベルトを提供する。
【解決手段】シート状部材の始端部と終端部が各端面を互いに対向させて連結された環状のベルト形状を有するとともに、導電層を含み電磁誘導により発熱する発熱層41と、発熱層の始端部と終端部の端面が対向する継ぎ目の内周面側に貼付された補強部材43と、発熱層と補強部材との間に介在して発熱層と補強部材とを電気的に接続する導電性接着剤44とを備える。補強部材は、少なくとも発熱層と対向する面に発熱層の持つ抵抗値よりも高い抵抗値を持つ導電層を有する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁誘導により渦電流を発生させて発熱する加熱ベルト、あるいは加熱ローラに関する。また、そのような加熱ベルト等を備え、特に電子写真装置、静電記録装置等の画像形成装置において未定着画像を熱定着するために使用される像加熱装置に関する。更に、そのような像加熱装置を備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加熱定着装置に代表される像加熱装置として、従来からフィルム加熱方式、加熱ローラ方式等の接触加熱方式が一般に用いられている。近年、ウォームアップ時間の短縮化などを目的に、熱容量の小さいフィルム加熱方式やベルト加熱方式に、電磁誘導加熱を利用した発熱機構の提案がなされている。
【0003】
フィルム加熱方式の一例が、例えば特許文献1に開示されており、図24にその構造を示す。回転するエンドレスフィルム101の内側に、励磁コイル103と鉄心102とからなる励磁部材が配置されている。フィルム101の外側に、励磁部材と対向して加圧ローラ104が配置されている。加圧ローラ104は、フィルム101を挟んで励磁部材を含む固定部品に対して所定の押圧力で圧接されている。加圧ローラ104が回転すると、フィルム101は、内部の励磁部材などの固定部品上を摺動しながら加圧ローラ104と一緒に回転する。
【0004】
励磁部材はフィルム101に交番磁界を貫通させて、フィルム101内に渦電流を発生させる。フィルム101は渦電流によって発熱し、フィルム101と加圧ローラ104との間に形成されるニップ部を通過する被記録材(紙)105上のトナー像106を定着する。フィルム101は3層構成になっており、中央の層107が導電層で、この部分に渦電流が生じ発熱する。内側の層108は低熱伝導性の層で、導電層107で発生した熱が内側に設置された励磁コイル103等の固定部品に伝わりにくくすると同時に、該固定部品に対する摺動特性を確保する。外側の層109はトナー106との離型性をよくするための樹脂層である。
【0005】
また、加熱ローラ方式の一例が、特許文献2に開示されており、図25にその構造を示す。加熱ローラ110は、回転軸113とその外側の弾性層112とからなる中実の支持層と、該支持層の外側に設けられ、該支持層に支持された、導電性を有する発熱層111とを有し、支持層と発熱層111とが一体として回転する。中空の加圧ローラ116が、上記加熱ローラ110に所定の押圧力で圧接されてニップ部を形成している。加圧ローラ116の内部に、励磁コイル114と芯材115とからなる励磁部材が配置されている。励磁部材から交番磁界を発生させて、加熱ローラ110の発熱層111内に渦電流を発生させる。発熱層111は渦電流によって発熱し、加熱ローラ110と加圧ローラ116との間のニップ部を通過する被記録材(紙)117上のトナー像118を定着する。
【0006】
上記いずれの従来例においても、フィルム111あるいは発熱層111は、シリンダー状のベルトにより構成されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−114276号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平11−288190号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなベルトを作成する場合、シームレスベルトは加工費が高い。したがって、低コストで作製するために、図26に示すように、例えば発熱層120からなるシートの対向する辺を接合して接合部121を形成し、継ぎ目付きのシリンダー状にすることが考えられる。そのようにしてシリンダー状にしたベルトを発熱層として機能させるためには、発熱層の始端部と終端部とを電気的に接続する必要がある。継ぎ目部122の接合方法として、溶接や接着等の方法がある。
【0010】
しかしながら、継ぎ目付きのベルトを用いる場合、発熱層の始端部と終端部とを重ねて接合すると段差ができる。そのベルトを定着装置に用いると、画像上にスジとなって現れてしまう。また、継ぎ目部の厚みが非継ぎ目部に比べて2倍になり、電気抵抗が厚みに反比例するので半分となり、発熱量が減少するため、発熱層の周方向の温度ムラが発生する。
【0011】
従って、始端部と終端部とを重ね合わせることなく、互いの端面を対向させて突き合わせ、接合することが望ましい。しかし、溶接、接着に関わらず、突き合わせて接合した場合、接合部分の面積が狭いので接合強度が十分確保できず、発熱層の耐久性が低下してしまう。
【0012】
そこで本発明は、シート状部材の始端部と終端部が各端面を互いに対向させて連結された、環状のベルト形状を有する誘導加熱用の発熱層が、その継ぎ目部において十分な接合強度を有し、しかも継ぎ目部における周方向の温度ムラが抑制された加熱ベルトを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱ベルトは、シート状部材の始端部と終端部が各端面を互いに対向させて連結された環状のベルト形状を有するとともに、導電層を含み電磁誘導により発熱する発熱層と、前記発熱層の始端部と終端部の端面が対向する継ぎ目の内周面側に貼付された補強部材と、前記発熱層と前記補強部材との間に介在して前記発熱層と前記補強部材とを電気的に接続する導電性接着剤とを備える。前記補強部材は、少なくとも前記発熱層と対向する面に前記発熱層の持つ抵抗値よりも高い抵抗値を持つ導電層を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の加熱ベルトは、発熱層を有するベルトの始端面と終端面を対向させた継ぎ目部に、導電層を有する補強部材を導電性接着剤により接合して、発熱層の始端部と終端部とを電気的に接続した構成を有する。それにより、渦電流が継ぎ目部を流れる場合、継ぎ目を迂回して、発熱層から導電性接着剤を通過して補強部材に流れ、再び導電性接着剤を通過して発熱層に戻るように流れる。この構成において、導電性接着剤の体積抵抗率、厚さおよび補強部材の体積抵抗率、厚さについて好適な大きさを選択することにより、渦電流が継ぎ目部を流れる場合と非継ぎ目部を流れる場合との電気抵抗を均一化することができる。その結果、発熱量分布を均一にし、発熱層における周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0015】
ただし、上記のように、渦電流が継ぎ目部を流れるのは発熱層の幅(加熱ベルトの回転軸方向の長さ)方向の端部である。発熱層の幅方向の中央部については、渦電流は継ぎ目に対して平行に流れ、殆ど継ぎ目部を流れることはない。渦電流が継ぎ目に対して平行に流れる際には、発熱層と補強部材に分流する。補強部材に流れる渦電流が大きいと、発熱層の幅方向の中央部における発熱量が低下する。そこで、補強部材の抵抗値を発熱層の抵抗値よりも高くすることによって、発熱層の幅方向の中央部において発熱層と並列している補強部材に流れる渦電流を制限する。その結果、継ぎ目部における発熱層の幅方向中央部の発熱量が減少することが抑制され、継ぎ目部における周方向の温度ムラが抑制される。
【0016】
上記構成において、発熱層の始端部と終端部に各々、一方が内周面側から他方が外周面側から段差を設けて肉薄にした肉薄部からなる継ぎ手が形成され、前記始端部と終端部の各継ぎ手の肉薄部の面同士が接着または溶接により接合された構成とすることができる。それにより、接合面積が大きくなり、より高い接合強度が得られ、発熱層の耐久性が向上する。
【0017】
好ましくは、発熱層は、樹脂材料からなる基材と、前記基材の内周面側に積層された導電層とを備える。それにより、発熱層を、弾性定数の小さい樹脂材料と厚みの薄い導電層から構成することができるので、発熱層がニップ部で変形することにより発生する応力が、発熱層の弾性定数の低下と、導電層の厚さの低下に比例して低減し、発熱層の耐久性が向上する。また、発熱層は、導電層がそれを単体で取り扱うには困難な薄さであっても、樹脂材料からなる基材の内周面側に積層することにより薄く形成できるので、体積抵抗率の小さい導電層も扱うことができ、材料選択の幅が広がる。
【0018】
発熱層の外周面側が、周方向において無端であって第1の弾性層を有する表層により被覆された構成とすることもできる。それにより、継ぎ目を覆うことで表面の平滑化が可能となり、画像への影響を抑制することができる。
【0019】
また、ベルト本体が、発熱層の外周面側に第2の弾性層を有するシート状部材を環状に形成した構成とすることもできる。それにより、Roll to Roll工法により第2の弾性層を有する発熱層を安価に作製できる。
【0020】
好ましくは、補強部材または導電性接着剤の少なくともいずれかに磁性層を有する構成とする。それにより、継ぎ目部の磁束密度が増加し、その部分の発熱量が増加する。継ぎ目はほとんど電流が流れないため発熱しないので、その分を補うことができ、発熱層の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0021】
補強部材は、樹脂材料からなる基材と、前記基材の外周面側に積層された導電層とを備えた構成とすることができる。それにより、熱容量を下げて、昇温が妨げられることを緩和し、発熱層の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0022】
好ましくは、導電層が基材の端部にのみ設けられた構成とする。それにより、熱容量の低い樹脂材料が発熱層に近接するため、昇温が妨げられることが緩和され、発熱層の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0023】
好ましくは、補強部材の内周面側に、磁性粉末を分散させた樹脂層が積層された構成とする。継ぎ目ではほとんど電流が流れないため発熱しない。そこで上記の構成を用いることにより、継ぎ目部における磁束密度が増加し、誘導電流が増加して、継ぎ目における発熱量の低下を補うことができる。上記樹脂層は、磁性粉末が分散された樹脂を用いているので、透磁率を上げるために厚さを増しても電気抵抗を下げないようにすることができる。電気抵抗を下げないので、磁性粉末を分散させた樹脂層の存在により発熱量が低下することはない。また、樹脂を用いているので、厚くしても弾性があるため、ニップ部への影響が少なく、画像への影響は少ない。
【0024】
好ましくは、ベルト本体の継ぎ目に磁性粉末が分散された樹脂が充填された構成とする。継ぎ目はほとんど電流が流れないため発熱しないが、継ぎ目部の磁束密度が増加するため、その近傍部分の発熱量が増加する。そのため、発熱層の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0025】
上記いずれかの構成の加熱ベルトと、前記加熱ベルトの内周面側に設けた第3の弾性層と、前記第3の弾性層の内周面側に設けた前記第3の弾性層を保持する保持部材とを備えた加熱ローラを構成することができる。加熱ベルトの下に設けた第3の弾性層によって、補強部材による凹凸を吸収することができ、画像への影響を抑制することができる。
【0026】
本発明の像加熱装置は、上記構成の加熱ローラと、前記発熱層を外部から励磁して発熱させる励磁手段と、前記加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧手段とを有し、前記ニップ部に画像を担持した被記録材を通過させて画像を熱定着させる構成とすることができる。
【0027】
また本発明の他の構成の像加熱装置は、上記のいずれかの構成の加熱ベルトと、前記加熱ベルトの発熱層を外部から励磁して発熱させる励磁手段と、前記加熱ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧手段とを有し、前記ニップ部に画像を担持した被記録材を通過させるように構成される。そして、前記発熱層と前記補強部材が重なっている継ぎ目部における単位面積当りの発熱量が、前記発熱層のみが存在する他の部分における単位面積当りの発熱量よりも大きくなるように、前記発熱層と前記補強部材の抵抗値が各々設定される。
【0028】
また、被記録材に未定着画像を形成し担持させる画像形成手段と、前記未定着画像を前記被記録材に熱定着させる上記の像加熱装置とを有する画像形成装置を構成することができる。
【0029】
図1は、本発明の実施形態における加熱ベルトが使用された画像形成装置の一例の断面図である。加熱ベルトを用いて加熱ローラが構成され、その加熱ローラを備えた像加熱装置が定着装置として用いられている。以下にこの装置の構成と動作を説明する。
【0030】
1は電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)である。感光ドラム1は矢印の方向に所定の周速度で回転駆動されながら、その表面が帯電器2によりマイナスの所定の暗電位V0に一様に帯電される。一様に帯電された感光ドラム1の表面が、レーザビームスキャナ3からのレーザビームで走査され露光されて、露光部分が電位絶対値が小さくなって明電位VLとなり、感光ドラム1面に静電潜像が形成される。レーザビームスキャナ3は、図示しない画像読取装置やコンピュータ等のホスト装置から入力される、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザビームを出力する。
【0031】
感光ドラム1面に形成された潜像は、現像器4により、マイナスに帯電した粉体トナーで反転現像されて顕像化される。現像器4は回転駆動される現像ローラ4aを有し、そのローラ外周面にマイナスの電荷をもったトナーの薄層が形成されて、感光ドラム1面と対向している。現像ローラ4aには、その絶対値が感光ドラム1の暗電位V0より小さく、明電位VLより大きな現像バイアス電圧が印加されている。これにより、現像ローラ4a上のトナーが感光ドラム1の明電位VLの部分にのみ転移して潜像が顕像化される。
【0032】
一方、給紙部10からは被記録材(例えば、紙)11が一枚ずつ給送され、レジストローラ対12、13の間を通過して、感光ドラム1とこれに当接させた転写ローラ14とからなる転写部へ、感光体ドラム1の回転と同期した適切なタイミングで送られる。転写バイアス電圧が印加された転写ローラ14の作用によって、感光ドラム1上のトナー像は被記録材11に順次転写される。転写部を通った被記録材11は感光ドラム1から分離され、定着装置15へ導入され、転写トナー像の定着が行われる。定着され像が固定された被記録材11は、排紙トレイ16へ出力される。
【0033】
被記録材11が分離した後の感光ドラム1の面は、クリーニング装置17で転写残りトナー等の残留物が除去されて清浄にされ、繰り返し次の作像に供される。
【0034】
定着装置15は、加熱ローラと、加熱ローラを電磁誘導加熱する励磁手段と、加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧手段とを有する。なお、転写と定着とを同時に行う画像形成装置であっても、未定着画像を担持させて定着することと定義する。
【0035】
加熱ローラは、加熱ベルトと、加熱ベルトの内周面側に設けた弾性層と、その弾性層の内周面側に設けた当該弾性層を保持する保持部材とから構成される。その具体的な構成については後述する。また、本発明の実施の形態における加熱ベルトは、上記のような加熱ローラとしてではなく、ベルトの状態で像加熱装置を構成する場合にも適用できる。
【0036】
以下に、本発明の実施の形態における加熱ベルトについて、主として加熱ローラを構成する場合を例として詳細に説明する。
【0037】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態における加熱ベルトが用いられた像加熱装置の一例について説明する。
【0038】
図2は、定着装置として使用される本発明の実施の形態1に係る像加熱装置の断面図である。加熱ローラ21は、外周面側から順に配置された、加熱ベルト22、低熱伝導材よりなる第3の弾性層23(第1、第2の弾性層は後述)、および第3の弾性層23を保持し回転軸となる保持部材24から構成されている。第3の弾性層23は、低熱伝導性の発泡状の弾性体からなる。
【0039】
加熱ローラ21の外周の円筒面に対向して、励磁手段を構成する誘導加熱コイル25が配置されている。誘導加熱コイル25の線束は、加熱ローラ21の円筒面を覆うように、加熱ローラ21の回転中心軸を中心軸とする仮想の円筒面上に、密着して配置されている。図3(b)に、誘導加熱コイル25の線束の平面形状を示す。図3(a)は、加熱ローラ21と誘導加熱コイル25を、図2と同様の断面で示す。誘導加熱コイル25の線束は、加熱ローラ21の幅方向の端部では、加熱ローラ21の外周面に沿って円弧状に配置され、それ以外の部分では外周面の母線方向に沿って配置されている。誘導加熱コイル25の卷回中心軸は、加熱ローラ21の回転軸方向の略中心点において加熱ローラ21の回転中心軸と略直交する。誘導加熱コイル25は、卷回中心軸に対してほぼ対称に形成されている。線束は表面の接着剤により互いに接着され、図示した形状を保っている。図2に示すように、加熱ローラ21と誘導加熱コイル25の間には、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの耐熱温度の高い樹脂からなる断熱部材26が配置されている。
【0040】
誘導加熱コイル25の背面には、誘導加熱コイル25とともに励磁手段を構成する背面コア27が配置されている。背面コア27の平面形状を図4に示す。背面コア27は、誘導加熱コイル25の卷回中心軸を通り、加熱ローラ21の回転中心軸と平行に配置された中心コア27aと、誘導加熱コイル25に対して加熱ローラ21とは反対側に、誘導加熱コイル25と離間して配置された略U字状のU字コア27bとからなる。U字コア27bは、加熱ローラ21の回転中心軸と誘導加熱コイル25の卷回中心軸とを含む面に対して略対称なU字状である。またU字コア27bは、図4に示すように、加熱ローラ21の回転軸方向に離間して複数個配置されている。U字コア27bは、誘導加熱コイル25から外部に漏れる磁束を捕捉する。図2に示すように、各U字コア27bの両先端は、誘導加熱コイル25と対向しない範囲まで延長され、発熱ロ−ラ21と直接対向している。また、中心コア27aは、誘導加熱コイル25を介さずに加熱ローラ21と直接対向している。
【0041】
背面コア27の材料として、例えばフェライトを用いることができる。背面コア27の材料としては、フェライトやパーマロイ等の高透磁率で体積抵抗率の高い材料が望ましいが、透磁率が多少低くても磁性材であれば用いることができる。
【0042】
加熱ローラ21の周面に対して、加圧手段となる加圧ローラ28が当接している。加圧ローラ28は、金属軸29の表面にシリコーンゴムよりなる弾性層30を積層した構造を有する。弾性層30は、一例として、硬度50度(JIS−A)であり、加熱ローラ21に対して全体で約250Nの力で圧接され、ニップ部31を形成している。加圧ローラ28の有効長は、加熱ローラ21の有効長とほぼ同一であるが、加熱ベルト22の幅より僅かに長い。従って、加熱ベルト22は、加熱ローラ21の第3の弾性層23と加圧ローラ28との間で全幅にわたって均一に加圧される。加圧ローラ28は、金属軸29の両端の軸受により回転可能に支持された従動ローラである。
【0043】
加圧ローラ28の弾性層30の硬度は、加熱ローラ21の表面硬度より大きく設定されるので、図2に示すように、ニップ部31では加熱ローラ21の加熱ベルト22及び第3の弾性層23が加圧ローラ28の外周面に沿って凹状に変形している。そのため、ニップ部31から出てくる被記録材34の進行方向が、加熱ローラ21の外表面から離れる方向になり、被記録材34の加熱ローラ21からの剥離性が極めて良い。
【0044】
32は温度検知センサであり、加熱ローラ21の表面に接触しながら摺動し、ニップ部31の直前の加熱ローラ21の表面の温度を検知し、図示しない制御回路にフィードバックする。それにより、加熱ローラ21の表面温度は、摂氏170度に制御される。
【0045】
上記の加熱ローラ21と誘導加熱コイル25及び背面コア27からなる励磁手段とによって、加熱ローラ21の加熱ベルト22に渦電流を生じさせて発熱させる。図3(c)に、その渦電流35の様子を示す。36は、後述する加熱ベルト22における発熱層の継ぎ目である。渦電流は電磁誘導によって発生する磁束を弱める方向に流れるので、誘導加熱コイル25に流れる電流と向きは逆で、同じ経路を辿るように加熱ベルト22の発熱層の表面を流れる。
【0046】
誘導加熱コイル25により生じた磁束は、中心コア27aと加熱ローラ21との対向部から加熱ローラ21の加熱ベルト22内に入り、加熱ベルト22内を通過し、U字コア27bの両端部からU字コア27b内に入り、U字コア27b内を通過して、中心コア27aに戻る。加熱ベルト22の厚さが表皮深さ以上のときは、ほとんどの磁束は加熱ベルト22内を通過する。励磁回路33により交流駆動されることによって発生する渦電流は、表皮効果によってほとんど加熱ベルト22内にのみ発生し、加熱ベルト22内にジュール熱が発生する。
【0047】
上記構成の像加熱装置の一例として、実施例における各部寸法を示す。加熱ローラ21の直径は30mmであり、その有効長はJIS規格のA4用紙の幅(短辺長さ)に対して余裕を持たせた長さとした。第3の弾性層23は、シリコーンゴムの発泡体よりなり、硬度45度(ASKER-C)、厚さ5mmとした。保持部材24は非磁性のステンレス鋼SUS304と、その表面にフェライトよりなる厚さ1mmの遮蔽層を形成したものを用いた。保持部材24の直径は20mmとした。誘導加熱コイル25は加熱ローラ21の外周の円筒面に対向して配置され、表面を絶縁した外径0.15mmの銅線からなる線材を60本束ねた線束を、10回周回して形成した。
【0048】
次に、加熱ローラ21に用いられる加熱ベルト22の構成について、詳細に説明する。図5に、本実施の形態における加熱ベルト22の断面を示す。41は、導電層を有する薄肉シート状の発熱層であり、始端部と終端部の各端面を互いに対向させた状態で継ぎ目36を形成し、継ぎ目36を含む継ぎ目部42において連結されて、環状ベルトとして形成されている。始端部と終端部の連結は、継ぎ目部42の内周面側に、補強部材43を導電性接着剤44で接合することによりなされている。補強部材43は、少なくとも発熱層41に対向する面に導電層(図示せず)を有する薄肉の部材である。導電性接着剤44は、発熱層41と補強部材43を電気的に接続する機能も有する。補強部材43の導電層は、発熱層41の持つ抵抗値よりも高い抵抗値を持つ。
【0049】
図6は、図5の継ぎ目部42を拡大して示した断面図である。渦電流35の流れる経路が示されている。図3(c)に示したように、渦電流35は、発熱層41の幅方向の端部で継ぎ目36を横断する。導電性接着剤44の体積抵抗率、厚さ、および補強部材43の体積抵抗率、厚さについて適切な大きさを選択することにより、渦電流35が継ぎ目部42を流れる場合と非継ぎ目部を流れる場合との電気抵抗を均一にすることができる。それにより、発熱量分布を実用上問題のないレベルにまで均一にすることが可能となる。なお、渦電流35は導電性接着剤44を厚み方向に通過するだけで、導電性接着剤44の中は殆ど流れない。そのため導電性接着剤44は殆ど発熱しない。従って、補強部材43が無い構成で、導電性接着剤44だけを調整しても、発熱量分布を均一にすることはできない。
【0050】
更に、継ぎ目部42において、発熱層41の幅方向中央部における発熱量が周方向において不均一になることを抑制するために、次の条件も満たすように設定する。図3(c)に示したように、渦電流35が継ぎ目36を横断するのは発熱層41の両端部S2であり、発熱層41の幅方向中央部S1では継ぎ目36に対して平行に流れ、殆ど継ぎ目36を横断することはない。渦電流35が継ぎ目36に対して平行に流れる場合、発熱層41と補強部材43に分流する。補強部材43に流れる渦電流が大きいと、発熱層の幅方向の中央部における発熱量が低下する。そこで本実施の形態では、補強部材43の抵抗値を発熱層41の抵抗値よりも高くする。それにより、発熱層41と並列する補強部材43に流れる渦電流35が制限され、継ぎ目部42における発熱量が減少することを抑制することができる。それについて、図7を参照してより具体的に説明する。
【0051】
図7に示すように、発熱層41の体積抵抗率をρ1、厚さをT1とし、補強部材43の体積抵抗率をρ2、厚さをT2とする。iは電流の流れる方向を示す。上記の条件は、(ρ1/T1)<(ρ2/T2)で示され、この式を満たすように、ρ1、ρ2、T1、T2の値を調整する。
【0052】
発熱層41が有する導電層の材料としては、金属を用いることができる。また金属は磁性材料であっても、非磁性材料であっても良い。磁性材料としては強磁性体、例えば、鉄、パーマロイ、クロム、コバルト、ニッケル、フェライト系ステンレス鋼(SUS430)、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS416)などを用いる。非磁性材料としては常磁性体あるいは反磁性体、例えば、アルミニウム、金、銀、銅、黄銅、燐青銅、チタン、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)などを用いることができる。
【0053】
補強部材43が有する導電層の材料は、発熱層41の持つ抵抗値よりも高い抵抗値を持っていれば、いかなる金属であっても良い。また、金属は磁性材料であっても、非磁性材料であっても良い。
【0054】
実施例では、発熱層41として、厚さ40μmのニッケル(体積抵抗率:7.1×10-8Ωm)のシートを巻いてベルト状にした(ρ1/T1=1.8×10-3Ω)。補強部材43として、厚さ50μmのSUS304(体積抵抗率:8×10-7Ωm)を10mmの幅に切断して用いた(ρ2/T2=1.6×10-2Ω)。導電性接着剤44として、フィラーはニッケル粒子、ベースレジンはポリイミドで構成されたものを用いた。なお、発熱層41の外周面に露出しない程度ならば、継ぎ目部42から導電性接着剤44がはみ出しても問題ない。
【0055】
発熱層41における始端部と終端部の継ぎ目部42の連結強度を高めるために、図8に示すように、始端部と終端部とに継ぎ手45を設けた発熱層41aを用いることもできる。図9に、発熱層41aを環状ベルトに形成する前の状態を示し、継ぎ手45の形状について説明する。継ぎ手45は、発熱層41の始端部と終端部における、互いに反対側の平面を削り取って肉薄にした段差部45a、45bにより構成される。これらの段差部45a、45bどうしを接着または溶接することによって、継ぎ目部42における接合面積を大きくし、継ぎ目部42の接合強度を向上させることができる。段差部45a、45bどうしを導電性接着剤で接合し、この導電性接着剤と、発熱層41と補強部材43とを接着している導電性接着剤44とを合わせて、電気抵抗を調整しても良い。
【0056】
継ぎ手45の寸法は、段差部45a、45bどうしを接着する場合、図9に示した、a、b、tがそれぞれ、a=b=(t−接着剤厚さ)/2、となるように調整する。また、継ぎ手同士を溶接する場合、a=b=t/2となるように調整する。
【0057】
また、図10に示すように、発熱層41は、樹脂材料からなる基材46と、基材46の内周面側に積層された導電層47とから構成されていても良い。基材46となる樹脂材料としては、PI(ポリイミド)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの耐熱温度の高い樹脂を用いることができる。導電層47の材料としては、金属を用いることができる。また、金属は磁性材料であっても非磁性材料であっても良い。
【0058】
次に、導電性接着剤の厚さと体積抵抗率を変化させたときの、継ぎ目部における電流密度について解析した結果について説明する。解析のために、図11に示すように、継ぎ目部の発熱層41を幅12mmで切り取ったサンプルを設定し、両端に電位差100Vを与えたときに流れる電流密度を求めた。発熱層41として、厚さ40μmのニッケル(体積抵抗率:7.1×10-8Ωm)を用いた。補強部材43として、厚さ50μmのSUS304(体積抵抗率:8×10-7Ωm)を10mmの幅に切断して用いた。導電性接着剤44として、フィラーがニッケル粒子、ベースレジンがポリイミドで構成されたもの(体積抵抗率:1×10-3Ωm〜1×10-5Ωm)であり、導電性接着剤44の厚さが20μmと50μmのものを用いた。Taが導電性接着剤44の厚さである。
【0059】
また、Niシームレスベルトの場合の電流密度を解析し、上記の継ぎ目部に流れる電流密度を解析した値とNiシームレスベルトの場合との比を計算して、抵抗比とした。以上の解析の結果を表1に示す。電流密度の単位はA/m2であり、Niシームレスベルトの場合、電流密度は1.167×1011 (A/m2)であった。
【0060】
【表1】
Figure 2004212420
【0061】
表1から、導電性接着剤44の厚さが20μmであれば、体積抵抗率が1×10-4Ωm〜1×10-5Ωmで、抵抗比が1に近いことが分かる。つまり、継ぎ目部に流れる電流密度と非継ぎ目部に流れる電流密度とがほぼ等しくなるため、発熱量分布もほぼ均一になる。
【0062】
また上記とは別に、補強部材43として厚さ40μm、幅10mmのニッケル(体積抵抗率:7.1×10-8Ωm)を用い、導電性接着剤44として厚さ20μm、体積抵抗率1×10-4Ωmのものを用いた場合の抵抗比を解析したところ、0.728と小さくなることが分かった。従って、補強部材43の体積抵抗率、厚さについても、適切な値が必要であることが判る。
【0063】
また、図2に示した第3の弾性層23は、継ぎ目部による画像への影響を最小にするために、補強部材43によって生じる凹凸を吸収する機能を有する。そのために、第3の弾性層23の硬度は20〜50度(ASKER-C)の範囲内にあることが望ましい。50度よりも硬いと補強部材の凹凸を吸収する効果が不充分であり、20度よりも柔らかいと、定着のための圧力が不充分である。
【0064】
(実施の形態2)
実施の形態2における加熱ベルトの断面を図12に示す。この加熱ベルトにおいては、発熱層41の外周面側が、表層48で被覆されている。表層48は、周方向が無端となるように構成されている。
【0065】
表層48を設けることにより、蓄熱して周方向の温度分布を均一にする効果が得られる。また、継ぎ目を表層48で覆うことで表面が平滑化され、継ぎ目による画像への影響を抑制することができる。
【0066】
表層48は、被記録材との密着をよくするために設けた層と、その外周面側に積層された離型層を含む層として構成することができる。また表層48は、第1の弾性層からなり、第1の弾性層は被記録材との密着をよくするために設けた層であっても良い。また表層48は、第1の弾性層からなり、第1の弾性層が離型層であっても良い。
【0067】
被記録材との密着をよくするために設けた層としては、シリコーンゴム、他の耐熱性のゴムや樹脂を用いることができる。離型層としては、PTFE(四フッ化エチレン)、PFA(四フッ化エチレン−パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)などのフッ素系の樹脂を用いることができる。
【0068】
図13に、図12の構成の変形例である加熱ベルトを示す。この例では、表層を形成する第2の弾性層48aが、周方向で無端ではなく継ぎ目を有する。第2の弾性層48aの継ぎ目は、発熱層41と同じ位置に形成されている。この構成でも、蓄熱して周方向の温度分布を均一にする効果が得られる。
【0069】
この加熱ベルトは、図14に示すような、発熱層41の外周面側に第2の弾性層48aを有するシート材を用いて作製することができる。実施例では、発熱層41として厚さ40μmのニッケルを用い、第2の弾性層48aとしてシリコーンゴムを用い、厚さ200μm、硬度20度(JIS-A)とした。第2の弾性層48aの厚さは200μmに限定されるものではなく、50μmから500μmの範囲が望ましい。このような構成の場合、Roll to Roll工法により第2の弾性層48aを有する発熱層41を安価に作製でき、この発熱層を用いることで加熱ベルトを更に低コストで作製することができる。
【0070】
(実施の形態3)
実施の形態3における加熱ベルトについて、図15を参照して説明する。図15(a)は、加熱ベルトの継ぎ目部の周辺部を示す。図15(b)は、加熱ベルトの平面形状と渦電流の分布を示す。図15(c)は、図15(b)のA−A矢視断面、すなわち加熱ベルトの幅方向における補強部材43の断面を示す。本実施の形態は、補強部材43の構成が上記実施の形態と相違する。補強部材43は、樹脂材料からなる基材49と、基材49の外周面側に積層された導電層50とから構成されている。
【0071】
基材49となる樹脂材料としては、PI(ポリイミド)、PA(ポリアミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)などの耐熱温度の高い樹脂を用いることができる。導電層50の材料としては、金属を用いることができる。金属は、磁性材料であっても非磁性材料であっても良い。
【0072】
この補強部材43は、基材49が樹脂材料であり、基材49に積層された導電層50も薄くできるので、補強部材43の熱容量を下げることができ、そのため、昇温を妨げる要因が排除されて、発熱層41の周方向の温度ムラを抑制することができる。すなわち、実施の形態1の構成により発熱量を均一にした上で、熱容量を下げることにより、温度ムラの抑制がより効果的になる。
【0073】
図16のように構成すれば、より効果的である。図16(a)は、加熱ベルトの平面構造を示す。図16(b)は、図16(a)のB−B矢視断面、すなわち加熱ベルトの幅方向における補強部材51の断面を示す。補強部材51は、基材49に導電層50aが積層された構造は図15の場合と同様であるが、導電層50aは両端部にのみ付与されている。このように、幅方向中央部において、発熱層41の幅方向長さに対する少なくとも半分の長さの導電層が除去されていても良い。図16(a)に示すように、渦電流の経路は、発熱層41の幅方向の端部でのみ継ぎ目部を通るので、補強部材51の導電層50aは全面に亘って存在する必要はないからである。
【0074】
熱容量の低い樹脂材料が発熱層に近接するため、昇温を妨げる要因が排除されて、発熱層の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0075】
実施例では、発熱層41として厚さ40μmのニッケルを用い、補強部材51として基材49となる樹脂材料には厚さ25μm、幅5mmのPI(ポリイミド)、基材49に積層される導電層50aとしては、厚さ8μmの銅を用いた。発熱層41の外周面には図13のように、第2の弾性層48aとして厚さ200μmのシリコーンゴムを設けた。
【0076】
実施例では、発熱層41が継ぎ目を持たないシームレスベルト(シリコーンゴム+Ni)の場合の熱容量を1とすると、継ぎ目部(シリコーンゴム+Ni+導電性接着剤+ポリイミド)の熱容量が1.15となった。また、補強部材が同じ厚さのSUSの場合は熱容量が1.26となるので、補強部材41がポリイミドになることによって、継ぎ目部の熱容量が低下することが分かる。
【0077】
上記構成の効果について、図21を参照して説明する。図21は、図2に示した構成において、継ぎ目の位置を基準とし、継ぎ目からの角度(ラジアン)を横軸に取り、加熱ローラ21による温度上昇値(解析によって得られた値)を縦軸に取ったグラフである。図2において、加熱ローラ21の回転中心を原点とし、水平方向をx軸、垂直方向をy軸とする。継ぎ目が最初、第2象限のx軸上にあるものとし、そこから継ぎ目が半回転して誘導加熱コイル25を完全に通過したものとする。図21は、継ぎ目が半回転した直後の、加熱ベルト22上(発熱層のローラ軸方向の中央部)の温度上昇値の分布について、解析によって得られた結果を表している。
【0078】
補強部材がポリイミドの場合、発熱層が均一な均一ベルト(シームレスベルト)の温度分布に対して温度分布が相当近接しており、低熱容量化の効果が確認される。
【0079】
(実施の形態4)
実施の形態4における加熱ベルトの要部の断面を、図17に示す。この実施の形態においては、補強部材43または導電性接着剤44のいずれかに磁性層が含まれる。導電性接着剤44に磁性層を含ませる場合、金属フィラーを磁性体とすることもできる。
【0080】
この構成によれば、磁性層によって継ぎ目部を通過する磁束密度が増加するため、その部分の発熱量が増加する。継ぎ目にはほとんど電流が流れないため発熱しないが、上記のように増加した発熱量で、その発熱不足分を補うことができる。これにより発熱層41の周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0081】
磁性体としては強磁性体、例えば、鉄、パーマロイ、クロム、コバルト、ニッケル、フェライト系ステンレス鋼(SUS430)、マルテンサイト系ステンレス鋼(SUS416)などを用いる。
【0082】
実施例では、発熱層41として厚さ40μmのニッケル、補強部材43として厚さ40μm、幅10mm、比透磁率100のフェライト系ステンレス鋼(SUS430)、第2の弾性層48aとして厚さ200μmのシリコーンゴムを用いた。
【0083】
本実施の形態の加熱ベルトによる効果を確認するために、解析により、補強部材の材料を変えることによる平均発熱量分布の変化を調べた結果を図20に示す。図20は、継ぎ目の位置を基準として、継ぎ目からの角度(ラジアン)を横軸に取り、加熱ベルトが1回転したときの発熱量の平均値(解析により得た値)を縦軸に取ったグラフである。補強部材として、非磁性SUS、あるいは磁性SUSを用いた場合、および比透磁率μが1000の磁性層を有するものを用いた場合について、平均発熱量分布がプロットされている。
【0084】
非磁性SUSとしては、比透磁率1のオーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)を、磁性SUSとしては、比透磁率100のフェライト系ステンレス鋼(SUS430)を用いた。補強部材43として非磁性SUS(SUS304)および磁性SUSを用いた場合、厚さ40μm、幅10mmとした。磁性層の材料としては、純鉄:比透磁率=1000を用いた。その場合、補強部材の厚さ:t=20μm、幅:w=5mmとした。発熱層41として厚さ40μmのニッケル、第2の弾性層48aとして厚さ200μmのシリコーンゴムを用いた。導電性接着剤は、厚さを20μm、体積抵抗率を1×10-4Ωmとした。
【0085】
図20から、補強部材が非磁性SUSの場合、継ぎ目以外では、発熱量がほぼ一定であることが分かる。補強部材が磁性SUSの場合、非磁性SUSに比べて継ぎ目部の平均発熱量が増加していることが分かる。また、補強部材の比透磁率μが1000の場合、継ぎ目部の平均発熱量が更に増加していることが分かる。
【0086】
既述の図21に示した温度分布には、図20と同様の補強部材の構成についての解析結果も示されている。補強部材が磁性SUSの場合、非磁性SUSに比べて温度ムラが抑制されており、磁束密度増加による発熱量増加の効果が確認される。また、補強部材の比透磁率が1000の場合、均一ベルトの温度分布にほぼ近似しており、磁束密度増加による発熱量増加の効果が確認される。
【0087】
継ぎ目部を通過する磁束密度を高めるためには、図18に示すように、継ぎ目に磁性粉末が分散された樹脂52を埋めても良い。この加熱ベルトは、第2の弾性層48aを有する発熱層41を用いて形成され、外周面側から順に離型層53、第2の弾性層48a、導電層を有する薄肉の発熱層41、導電性接着剤44、および補強部材43から構成されている。発熱層41と第2の弾性層48aによって形成される継ぎ目に、磁性粉末が分散された樹脂52が埋められている。
【0088】
図17の構成と同様に、継ぎ目に埋められた磁性体によって継ぎ目部を通過する磁束密度が増加するため、その部分の発熱量が増加する。従って、図17の構成と同様の効果が得られる。
【0089】
また、継ぎ目を樹脂52で埋め、離型層53により継ぎ目を覆っているので、加熱ベルト表面の平滑化が図られ、画像への影響を抑制する効果も得られる。
【0090】
(実施の形態5)
実施の形態5における加熱ベルトの要部の断面を、図19に示す。この実施の形態においては、補強部材43の内周面側に、磁性粉末が分散された樹脂層54が積層されている。この加熱ベルトは、外周面側から順に配置された、第2の弾性層48a、導電層を有する薄肉の発熱層41、導電性接着剤44、少なくとも発熱層41に対向する面に導電層を有する薄肉の補強部材43、補強部材43の内周面側に設けられた、磁性粉末が分散された樹脂層54より構成されている。
【0091】
補強部材43の内周面側に、磁性粉末が分散された樹脂層54を積層することにより、継ぎ目部における磁束密度を高めることができる。透磁率を上げるために磁性層の厚さを増しても電気抵抗を下げないので、発熱量を低下させることはない。厚さと磁性粉末の含有率を調整することにより、継ぎ目部の発熱量を増加させ、周方向の温度ムラを抑制することができる。
【0092】
実施例では、発熱層41として厚さ40μmのニッケルを、補強部材43として厚さ20μm、幅5mmのSUS304を、樹脂層54として比透磁率200のフェライト粉末を体積含有率30%で分散したPI(ポリイミド)を厚さ33μmで積層したものを用いた(厚さ20μm、比透磁率100の磁性層に相当)。第2の弾性層48aとして厚さ200μmのシリコーンゴムを用いた。
【0093】
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6における加熱ベルトは、構造的には、上記いずれかの実施の形態における加熱ベルトと同様である。相違する点は、例えば図6の構造の加熱ベルトにおいて、発熱層41と補強部材43が重なっている継ぎ目部42における単位面積当りの発熱量が、発熱層41のみが存在する他の部分における単位面積当りの発熱量よりも大きくなるように、発熱層41と補強部材43の抵抗値が設定されていることである。この構成に基づく作用について、図22を参照して説明する。
【0094】
誘導加熱を行うとき、表皮効果によって渦電流は導体表面に流れる。このとき渦電流の流れる深さを表皮深さδといい、電気伝導度をσ、透磁率をμ、周波数をfとした場合以下の式で表すことができる。
【0095】
δ=1/(πσμf)1/2
表皮深さよりも薄い導体においては、渦電流は厚さ方向全体に流れることになる。その時、渦電流に対する抵抗値は面抵抗となり、(電気伝導度×厚さ)の逆数で表すことが出来る。ニッケルの場合、電気伝導度が1.4×107 で比透磁率100なので、周波数が50kHzの時の表皮深さは60μmとなる。非磁性体の銅では、周波数が50kHzのときの表皮深さは290μmとなる。
【0096】
駆動電流を30A×10T、駆動周波数を25kHzと50kHzにとり、電気伝導度と板厚をパラメータとして、電磁界解析により発熱量の変化を求めた結果が、図22に示す関係である。横軸は面抵抗を駆動周波数で割った値、縦軸は発熱量である。図22に示されるように、周波数によらず、発熱量が大きくなる条件は、面抵抗を駆動周波数で割った値が、2.8×10-8〜1.6×10-7(Ω/Hz)の範囲にある時である。なお、駆動周波数が25kHzと50kHzの間の範囲は、通常、電磁誘導により像加熱装置を構成する場合の好適な周波数範囲を含む。
【0097】
このように、発熱量が抵抗値に対してピークを持つ特性を考慮すると、発熱層41と補強部材43の抵抗値を次のように設定すれば、発熱部分布の均一化に有効であることが判る。つまり、発熱層41と補強部材43が重なっている継ぎ目部における単位面積当りの発熱量が、発熱層41のみが存在する他の部分における単位面積当りの発熱量よりも大きくなるように、発熱層41と補強部材43の抵抗値を設定する。それにより、継ぎ目部の発熱量を増加させ、周方向の温度ムラを抑制することが可能である。
【0098】
本実施の形態に基づく加熱ベルトの実施例を表2に示す。この実施例は、駆動周波数を25kHz、加熱ベルトの直径D=30mm、加熱ベルトの幅L=200mmに設定して構成されている。
【0099】
【表2】
Figure 2004212420
【0100】
図22より、この加熱ベルトにおける発熱層の面抵抗/駆動周波数に対する発熱量は540Wであり、継ぎ目部の面抵抗/駆動周波数に対する発熱量は560Wであることが判る。加熱ベルトの表面積はπDL=1.9×10-5であり、表2に示した単位面積当りの発熱量は、図22で求めた発熱量を加熱ベルトの表面積で割ることにより得られる。表2に示したとおり、この実施例における発熱層と補強部材の抵抗値の設定により、継ぎ目部における単位面積当りの発熱量が増加している。それにより、周方向の温度ムラが抑制される。
【0101】
なお、以上の実施の形態は、図2に示したように、加熱ベルト22が円環状であり、加熱ベルト22の内周面側にある第3の弾性層23と保持部材24が1軸の場合についての例であるが、図23に示すような2軸の構成であっても本発明は適用可能である。図23の像加熱装置において、加熱ベルト22aは円環状ではなく、第3の弾性層23および保持部材24により形成された軸と、発熱ローラ55により形成された軸からなる2軸により支持されている。
【0102】
【発明の効果】
本発明によれば、発熱層を有するベルトの始端面と終端面を対向させ接合した継ぎ目部が、補強部材の貼付により十分な接合強度を持ち、しかも、発熱層の幅方向の中央部において補強部材に流れる渦電流が制限されるので、継ぎ目部の発熱量が減少することが抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における加熱ベルトが使用される画像形成装置の概略構成の一例を示す断面図
【図2】本発明の実施の形態における加熱ベルトが用いられた像加熱装置の一例を示す断面図
【図3】(a)は図2の装置における加熱ローラと誘導加熱コイルの断面図、(b)は誘導加熱コイルの線束の平面形状を示す平面図、(c)は加熱ベルトに生じる渦電流を概念的に示す平面図
【図4】図2の装置における背面コアおよび誘導加熱コイルの平面形状を示す平面図
【図5】実施の形態1における加熱ベルトの断面図
【図6】同加熱ベルトの継ぎ目部における要部拡大断面図
【図7】同加熱ベルトにおける作用を説明するための図
【図8】実施の形態1における加熱ベルトの変形例を示す断面図
【図9】同加熱ベルトの継ぎ手の構造を示す断面図
【図10】実施の形態1における加熱ベルトを構成する発熱層の変形例を示す断面図
【図11】加熱ベルトの継ぎ目部における電流密度の解析モデルを示す断面図
【図12】実施の形態2における加熱ベルトの断面図
【図13】図12の加熱ベルトの変形例を示す断面図
【図14】図13の加熱ベルトを製造するためのシート材を示す断面図
【図15】実施の形態3における加熱ベルトを示し、(a)はその要部拡大断面図、(b)は同加熱ベルトにおける誘導電流を示す全体平面図、(c)は同加熱ベルトの継ぎ目部を示す縦断面図
【図16】図15の加熱ベルトの変形例を示し、(a)は同加熱ベルトにおける誘導電流を示す全体平面図、(b)は同加熱ベルトの継ぎ目部を示す縦断面図
【図17】実施の形態4における加熱ベルトの要部の拡大断面図
【図18】同実施の形態における加熱ベルトの他の構成を示す要部の拡大断面図
【図19】実施の形態5における加熱ベルトの要部の拡大断面図
【図20】加熱ベルトの周方向における平均発熱量分布の解析結果を示す図
【図21】加熱ベルトの周方向における温度分布の解析結果を示す図
【図22】加熱ベルトにおける、発熱層の面抵抗/駆動周波数に対する発熱量の関係に関する解析結果を示す図
【図23】本発明の実施の形態における2軸の加熱ベルトの例を示す像加熱装置の断面図
【図24】従来例のフィルム加熱方式の像加熱装置を示す断面図
【図25】従来例の加熱ローラ方式の像加熱装置を示す断面図
【図26】従来例の像加熱装置に用いられる加熱ベルトを示す断面図
【符号の説明】
1 電子写真感光体
2 帯電器
3 レーザビームスキャナ
4 現像器
4a 現像ローラ
10 給紙部
11 被記録材
12、13 レジストローラ
14 転写ローラ
15 定着装置
16 排紙トレイ
17 クリーニング装置
21 加熱ローラ
22 加熱ベルト
23 第3の弾性層
24 保持部材
25 誘導加熱コイル
26 断熱部材
27 背面コア
27a 中心コア
27b U字コア
28、104、116 加圧ローラ
29 金属軸
30 弾性層
31 ニップ部
32 温度検知センサ
33 励磁回路
34、105、117 被記録材
35 渦電流
36 継ぎ目
41 発熱層
42 継ぎ目部
43、51 補強部材
44 導電性接着剤
45 継ぎ手
45a、45b 段差部
46、49 基材
47、50、50a 導電層
48 表層
48a 第2の弾性層
52、54 磁性粉末が分散された樹脂層
53 離型層
55 発熱ローラ
101 エンドレスフィルム
102 鉄心
103、114 励磁コイル
106、118 トナー像
107 導電層
108 低熱伝導性の層
109 外側の層
110 加熱ローラ
111 発熱層
112 弾性層
113 回転軸
115 芯材
120 発熱層
121 接合部
122 継ぎ目部

Claims (14)

  1. シート状部材の始端部と終端部が各端面を互いに対向させて連結された環状のベルト形状を有するとともに、導電層を含み電磁誘導により発熱する発熱層と、
    前記発熱層の始端部と終端部の端面が対向する継ぎ目の内周面側に貼付された補強部材と、
    前記発熱層と前記補強部材との間に介在して前記発熱層と前記補強部材とを電気的に接続する導電性接着剤とを備え、
    前記補強部材は、少なくとも前記発熱層と対向する面に前記発熱層の持つ抵抗値よりも高い抵抗値を持つ導電層を有する加熱ベルト。
  2. 発熱層の始端部と終端部に各々、一方が内周面側から他方が外周面側から段差を設けて肉薄にした肉薄部からなる継ぎ手が形成され、前記始端部と終端部の各継ぎ手の肉薄部の面同士が接着または溶接により接合された請求項1に記載の加熱ベルト。
  3. 発熱層は、樹脂材料からなる基材と、前記基材の内周面側に積層された導電層とを備えた請求項1または2に記載の加熱ベルト。
  4. 発熱層の外周面側が、周方向において無端であって第1の弾性層を有する表層により被覆された請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  5. ベルト本体が、発熱層の外周面側に第2の弾性層を有するシート状部材を環状に形成した構成を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  6. 補強部材または導電性接着剤の少なくともいずれかに磁性層を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  7. 補強部材は、樹脂材料からなる基材と、前記基材の外周面側に積層された導電層とを備えた請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  8. 導電層が基材の端部にのみ設けられた請求項7に記載の加熱ベルト。
  9. 補強部材の内周面側に、磁性粉末を分散させた樹脂層が積層された請求項1〜8のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  10. ベルト本体の継ぎ目に磁性粉末が分散された樹脂が充填された請求項1〜9のいずれか1項に記載の加熱ベルト。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱ベルトと、前記加熱ベルトの内周面側に設けた第3の弾性層と、前記第3の弾性層の内周面側に設けた前記第3の弾性層を保持する保持部材とを備えた加熱ローラ。
  12. 請求項11に記載の加熱ローラと、前記発熱層を外部から励磁して発熱させる励磁手段と、前記加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧手段とを有し、前記ニップ部に画像を担持した被記録材を通過させて画像を熱定着させる像加熱装置。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の加熱ベルトと、前記加熱ベルトの発熱層を外部から励磁して発熱させる励磁手段と、前記加熱ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧手段とを有し、前記ニップ部に画像を担持した被記録材を通過させるように構成され、前記発熱層と前記補強部材が重なっている継ぎ目部における単位面積当りの発熱量が、前記発熱層のみが存在する他の部分における単位面積当りの発熱量よりも大きくなるように、前記発熱層と前記補強部材の抵抗値が設定されている像加熱装置。
  14. 被記録材に未定着画像を形成し担持させる画像形成手段と、前記未定着画像を前記被記録材に熱定着させる請求項12または13に記載の像加熱装置とを有することを特徴とする画像形成装置。
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