JP5942753B2 - 定着装置 - Google Patents

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本発明は、ベルトを備えた定着装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置は、ベルトと、ベルトが摺動し、ベルトの摺動方向に直交する方向に長く延びるニップ部材(ガイド)とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この定着装置では、ニップ部材に、ニップ部材の長手方向に沿って延び、ベルトに対して凹む凹部がその両端を開放して形成されている。この凹部で潤滑剤を保持することで、ベルトとニップ部材との摩擦を少なくして、ベルトを良好に回転させている。
特開2011−95550号公報
しかしながら、上記構成であると、凹部の長手方向両端側に潤滑剤が移動し、潤滑剤が凹部の両端側から漏れるので、潤滑剤が不足するおそれがある。
そこで、本発明は、潤滑剤の漏れを抑制し、良好な走行性能を維持できる定着装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、ベルトと、当該ベルトが摺動するガイド面を有し、ベルトの摺動方向に直交する方向に長く延びるガイドと、ガイドとの間でベルトを挟むことでベルトとの間にニップ部を形成し、かつ、回転可能に設けられた回転体と、ベルトに対し、ガイドの長手方向の両側に配置され、ベルトの前記長手方向の移動を規制する規制面を有する一対の規制部材とを備える。
ガイドは、ガイド面に隣接する位置で、ガイドの前記長手方向の一端部から他端部へ延び、ベルトとの間に隙間を空けて設けられた保持面を有し、当該保持面は、前記ベルトとの間に潤滑剤を保持している。
さらに、定着装置は、保持面の前記長手方向の両端側に、潤滑剤の移動を規制する一対の壁を備え、一対の壁は、前記長手方向において、規制面と同じ位置または規制面より外側の位置に配置される。
このような構成によれば、一対の壁によって保持面の長手方向両端側から潤滑剤が漏れるのを規制することができる。そのため、潤滑剤が不足することがなくなり、ベルトの走行性能を維持することができる。
前記した構成において、ガイドは、ガイド面に隣接する位置で、ガイドの前記長手方向の一端部から他端部へ延び、ベルトに対して凹む凹部を有し、保持面は、前記凹部の一部である構成とすることができる。
前記した構成において、凹部は、ニップ部に対して前記摺動方向上流側に配置された構成とすることができる。
ニップ部に対してベルトの摺動方向上流側では、ベルトがニップ部へ向けて引っ張られることにより、ベルトとガイドが強く摺接するので、凹部の両端から潤滑剤が漏れやすくなる。しかし、本発明のように、凹部の両端に壁を設けることで凹部内の潤滑剤が不足することなく、ベルトの走行性能を維持することができる。
また、前記した凹部がニップ部に対して前記摺動方向上流側に配置された構成において、凹部は、ニップ部に対して前記摺動方向上流側に隣り合っている構成とすることができる。
前記した構成において、凹部は、前記摺動方向上流側が開放されるように形成され、凹部の前記摺動方向下流側の側壁と一対の壁により、前記摺動方向上流側へ開口する略U字形状部が形成された構成とすることができる。
この構成によれば、凹部の摺動方向上流側または下流側が開放されているので、ガイドとベルトとの摺動抵抗を低減することができ、ベルトへの負荷を低減することができる。
前記した構成において、ガイドは、回転体との間でベルトを挟むニップ部材と、ベルトを案内するガイド部材とを有する構成とすることができる。この場合、凹部は、ニップ部材に設けてもよいし、ガイド部材に設けてもよい。
前記した構成において、一対の壁は、凹部が形成される部材とは別に設けられる構成とすることができる。
前記した構成において、壁は、規制部材と一体に構成することができる。
このような構成によれば、簡易に壁を設けることができる。
前記した壁が、凹部が形成される部材とは別に設けられた構成において、壁は、凹部の長手方向両端部より中央側に位置する構成とすることができる。
このような構成によれば、凹部が形成される部材の両端に壁を配置する構造と比べ、凹部が形成される部材の熱膨張を吸収することができる。
前記した凹部がニップ部材に設けられた構成において、ニップ部材は、金属製の板を含み、凹部および一対の壁は、金属製の板をプレス加工することにより一体的に形成された構成とすることができる。
このような構成によれば、ニップ部材に凹部および一対の壁を一体的に形成することができるので、簡易な構成とすることができる。
前記したニップ部材に凹部および一対の壁が一体的に形成された構成において、一対の壁は、前記長手方向において、規制面より外側の位置に配置された構成とすることができる。
このような構成によれば、一対の壁が規制面の長手方向外側にあるので、ベルトの両端部が壁の角部ですれることを抑制することができる。
前記した構成において、凹部は、前記長手方向の中央部から両端側へ向うにつれて、前記摺動方向における寸法が大きくなるように形成された構成とすることができる。
ベルトの長手方向両端側は、荷重がかかりやすく摺動抵抗が高くなっているため、潤滑剤をできるだけ多く保持しておく必要がある。そこで、このような構成によれば、凹部の長手方向両端側が広く形成されているので、ベルトの長手方向両端側に十分な量の潤滑剤を保持することができる。
前記した構成において、一対の壁は、凹部が深くなるにつれ互いに近づくように傾斜するような構成とすることができる。
このような構成によれば、壁の角部の曲率半径を大きくすることができる。そのため、ベルトが壁の角部と摺接してもベルトへの負担を低減することができる。
本発明によれば、一対の壁によって保持面の長手方向外側から潤滑剤が漏れるのを規制することができる。そのため、潤滑剤が不足することがなくなり、ベルトの走行性能を維持することができる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタを示す断面図である。 定着装置を示す断面図(a)と、凹部の拡大図(b)である。 カバー部材に組み付けられたニップ板を下から見た図(a)と、図3(a)のニップ板部分におけるA−A断面図(b)である。 第1変形例に係る定着装置を斜め下から見た斜視図である。 第2変形例に係る凹部の拡大図(a)と、上流ガイドをB方向から見た図(b)である。 第3変形例に係る凹部の拡大図である。 第4変形例に係るニップ板を下から見た図(a)と、図7(a)のD−D断面図(b)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本実施形態に係る定着装置100を備えたレーザプリンタ1の概略構成を簡単に説明した後、定着装置100の詳細な構成について説明する。
また、以下の説明において、方向は、レーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、奥側を「左」、手前側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<レーザプリンタと定着装置の概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙S上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙S上に転写されたトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31に収容された用紙Sは、用紙押圧板32によって上方に寄せられ、給紙機構33によってプロセスカートリッジ5(感光体ドラム61と転写ローラ63との間)に向けて供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しないレーザ発光部や、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。この露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、感光体ドラム61の表面で高速走査されることで、感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
このプロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Sが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙S上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙S上に転写されたトナー像(トナー)は、定着装置100を通過することで用紙S上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Sは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2(a)に示すように、定着装置100は、ベルトの一例としての定着ベルト110と、ハロゲンランプ120とニップ部材(ガイド)の一例としてのニップ板130と、回転体の一例としての加圧ローラ140と、反射板150と、ステイ160と、カバー部材210とを主に備えている。
定着ベルト110は、耐熱性と可撓性と有する無端状のステンレス綱製のベルトであり、カバー部材210に形成されたガイド部材(ガイド)の一例としての上流ガイド310および下流ガイド320により回転(進行方向)が案内され、ニップ板130、上流ガイド310および下流ガイド320と摺動するように構成されている。
ハロゲンランプ120は、輻射熱を発してニップ板130および定着ベルト110を加熱することで用紙S上のトナーを加熱する部材であり、ニップ板130の定着ベルト110が摺動する側と反対側において定着ベルト110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、左右方向(定着ベルト110の摺動方向に直交する方向)に長く延びて配置され、ハロゲンランプ120からの輻射熱を受ける板状の部材である。本実施形態において、ニップ板130は、金属製であり、例えば、スチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、アルミニウム板などを折り曲げることで形成されている。また、ニップ板130は、定着ベルト110との摺動面に非金属の保護層(例えば、フッ素コーティングが施されたもの)を設けた金属を含むものを用いてもよい。
ニップ板130は、板状部131と、屈曲部132とを有している。
板状部131は、左右方向に延びる板状に形成され、加圧ローラ140との間で定着ベルト110を上下に挟むことで、定着ベルト110との間でニップ部Nを形成している。そして、この板状部131は、ハロゲンランプ120の下方に配置されて、当該ハロゲンランプ120からの熱を定着ベルト110を介して用紙S上のトナーに伝達するようになっている。
屈曲部132は、板状部131の前端側から上方に向けて略円弧状に屈曲するように形成されている。この屈曲部132の定着ベルト110が摺動するガイド面135に隣接する位置には、凹部133が設けられている。なお、図2においては、便宜上、凹部133の大きさを誇張して図示している。
凹部133は、図2(b)、図3(a)に示すように、ニップ板130の左右方向の一端部から他端部へ連続的に延びるように形成されており、ニップ部Nに対して摺動方向上流側に隣り合って配置されている。また、凹部133は、定着ベルト110に対して凹んでおり、定着ベルト110との間に隙間を空けて設けられた保持面136を有している。つまり、この保持面136は、潤滑剤Gを保持するための保持空間を規定している。
この潤滑剤Gにより、定着ベルト110とニップ板130との摺動抵抗が低減され、定着ベルト110の走行性能を向上させることが可能となっている。潤滑剤Gとしては、例えば耐熱性フッ素グリスを採用すればよい。
また、凹部133の左右方向の両端側には、図3(b)に示すように、一対の壁134が形成されている。
一対の壁134は、左右方向に面直となるように形成されている。また、一対の壁134は、左右方向から見たときにおいて、定着ベルト110と凹部133の内面とで形成される半円状の隙間(図2参照)を埋めるような形状(半円状の隙間以上の大きさ)形成されることで、凹部133の左右方向両端側へ潤滑剤Gが移動するのを規制するような構成となっている。つまり、一対の壁134は、左右方向から見て前述した保持空間と重なるような形状に形成されることで、一対の壁134によって、凹部133の左右方向両端側から潤滑剤Gが漏れるのを規制することが可能となっている。
また、一対の壁134は、左右方向において、後述する定着ベルト110の左右方向の移動を規制する規制面410より外側の位置に配置されている。これにより、定着ベルト110が左右に位置ずれしても、定着ベルト110の両端部は、壁134の位置に達しないので、定着ベルト110の両端部が壁134の角部ですれることを抑制することが可能となっている。
また、凹部133および一対の壁134は、ニップ板130をプレス加工することにより一体的に形成されている。これにより、簡易な構成とすることが可能となっている。
図2(a)に示すように、加圧ローラ140は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟むことで定着ベルト110との間にニップ部Nを形成する部材であり、ニップ板130の下方の位置で回転可能に設けられている。本実施形態においては、ニップ部Nを形成するために、ニップ板130および加圧ローラ140の一方を他方に向けて付勢している。そして、この加圧ローラ140は、ニップ板130との間で定着ベルト110を挟んだ状態で回転することで、当該定着ベルト110とともに回転して用紙Sを後方に搬送するようになっている。
加圧ローラ140は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着ベルト110または用紙Sとの摩擦力により定着ベルト110を従動回転させる。トナー像が転写された用紙Sは、加圧ローラ140と加熱された定着ベルト110の間(ニップ部N)を搬送されることでトナー像(トナー)が熱定着されることとなる。
反射板150は、ハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に向けて反射する部材であり、定着ベルト110の内側でハロゲンランプ120を囲うように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
この反射板150は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視U字状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板150は、U字形状をなす反射部151と、反射部151の前後方向における両端縁(ニップ板130側の各端縁)から前後方向外側に向けて延びるフランジ152とを有している。
そして、各フランジ152は、ステイ160とニップ板130とで挟まれている。
ステイ160は、ニップ板130を反射板150を介して支持することで加圧ローラ140からの荷重を受ける部材であり、定着ベルト110の内側でハロゲンランプ120や反射板150を囲うように配置されている。なお、ここでいう荷重は、ニップ板130が加圧ローラ140を付勢する構成においては、ニップ板130が加圧ローラ140を付勢するときの反力をいうものとする。
詳しくは、ステイ160は、上壁161と、上壁161の前端から下方に延びる前壁162と、上壁161の後端から下方に延びる後壁163とによって断面視U字形状に形成されている。そして、前壁162の下端部には、前側に延びるフランジ164が形成されている。
このようなステイ160は、比較的剛性が高い、例えば、鋼板などを折り曲げることで形成されている。
カバー部材210は、断面視U字形状をなして左右方向に長く延びるように形成されており、ステイ160を挟んでハロゲンランプ120とは反対側でステイ160を覆うように配置されている。カバー部材210は、後側壁211と、前側壁212と、後側壁211および前側壁212の上端同士を連結するように延びる上壁213と、後側壁211の下端から後方に向けて延びる延出壁214とを主に有している。
そして、前側壁212の下端部には、定着ベルト110の前側下部を案内する上流ガイド310が形成されている。また、延出壁214の後端には、定着ベルト110の後側下部を案内する下流ガイド320が形成されている。
上流ガイド310は、定着ベルト110の摺動方向上流側に設けられ、左右方向に長く延びるように形成されている。この上流ガイド310は、定着ベルト110をニップ部Nに向けて案内している。
下流ガイド320は、定着ベルト110の摺動方向下流側に設けられ、左右方向に沿って長く延びるように形成されている。この下流ガイド320は、定着ベルト110の内周面を案内している。
また、カバー部材210には、図3(a)に示すように、左右に一対の規制部材400が設けられている。
一対の規制部材400は、定着ベルト110の左右方向の両側に配置され、それぞれに規制面410を有している。
規制面410は、定着ベルト110の左右方向の移動を規制する面であり、左右方向に直交するように形成されるとともに、定着ベルト110の端に左右方向で対向している。
以上のように構成された定着装置100によれば、一対の壁134によって、凹部133の左右方向(長手方向)両端側から潤滑剤Gが漏れるのを規制することができる。そのため、潤滑剤Gが不足することがなくなり、定着ベルト110の走行性能を維持することができる。
また、ニップ部Nに対して定着ベルト110の摺動方向上流側に凹部133が配置されたので、定着ベルト110とニップ板130が強く摺接することで凹部133の両端から潤滑剤Gが漏れやすくなる摺動方向上流側であっても、凹部133内の潤滑剤Gが不足することなく、定着ベルト110の走行性能を維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。なお、以下の説明において、前記実施形態と同様の構成については、同一符号を付し、詳細な説明を省略する。
<第1変形例>
前記実施形態では、凹部133および一対の壁134が、ニップ板130に一体的に構成されていたが、一対の壁を凹部が形成される部材とは別に設けてもよい。例えば、図4に示すように、壁420Aを規制部材400Aと一体に構成してもよい。
この構成では、ニップ板130Aは、前記実施形態と同様の板状部131Aと、屈曲部132Aとを有している。屈曲部132Aには、図示しない定着ベルト110に対して凹むような段差状の凹部133Aが形成されている。凹部133Aは、左右方向に沿って延び、その両端が開放された形状となっている。
一対の規制部材400Aは、開口を下に向けたC字状に形成されており、定着ベルト110(図示省略)の両端に対向して配置されている。この一対の規制部材400Aは、定着ベルト110の左右方向の移動を規制する規制面410Aを有している。
規制部材400Aは、上壁411Aと、後壁412Aと、前壁413Aとから構成されており、前壁413Aの下端部から壁420Aが後方に突出して形成されている。
壁420Aは、左右方向から見て、凹部133Aと定着ベルト110との隙間を埋めるように形成されており、一対の規制部材400Aを定着装置100Aに装着すると、凹部133Aに嵌め込まれる構成となっている。これにより、潤滑剤Gの移動を規制することが可能となっている。また、壁420Aは、規制部材400Aと一体に構成されているので、規制部材400Aと別に壁を設ける構成と比べ、簡易に壁を設けることができる。
また、一対の壁420Aは、凹部133Aの長手方向両端部よりも中央側に位置している。これにより、熱膨張によりニップ板130Aが左右方向に変形しても、その変形が一対の壁420Aにより阻害されなくなるので、ニップ板の両端に壁を配置する構造と比べ、ニップ板130Aの左右方向への熱膨張を吸収することができる。
なお、前記実施形態では、一対の壁134は、左右方向において、規制面410の外側に位置していたが、図4に示すように、一対の壁420A(内面)は、規制面410Aと同じ位置であってもよい。
前記実施形態では、凹部133は、ニップ板130に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、図5に示すように、ガイド部材の一例としての上流ガイド310Bに凹部311Bを設けてもよい。
<第2変形例>
例えば、図5(a),(b)に示すような構成では、凹部311Bは、上流ガイド310Bの前側上端部において、定着ベルト110が上流ガイド310Bに摺動するガイド面314Bに隣接する位置で、上流ガイド310Bの左右方向における一端部から他端部へ連続的に延びている。そして、凹部311Bは、上流ガイド310Bの摺動方向上流側が開放されている。つまり、凹部311Bの左右方向両端側に配置された一対の壁313Bと、凹部311Bの摺動方向下流側の側壁315Bにより摺動方向上流側へ開口する略U字形状部が形成された構成となっている。なお、図5(b)では、便宜上、上流ガイド310Bを簡略化して図示している。
これによれば、凹部311Bについて摺動方向上流側が開放されているので、上流ガイド310Bと定着ベルト110とが摺動する面積を減らすことができる。そのため、上流ガイド310Bと定着ベルト110との摺動抵抗を低減することができ、定着ベルト110への負荷を低減することができる。
<第3変形例>
また、図6に示すような構成では、凹部312Bは、上流ガイド310Bの定着ベルト110が摺動するガイド面314Bに隣接する位置で、上流ガイド310Bの左右方向における一端部から他端部へ連続的に延びている。詳しくは、凹部312Bは、摺動方向上流側および下流側でガイド面314Bに挟まれている。
このような構成でも、例えば、凹部312Bの左右方向の両端側に、左右方向から見たときにおける凹部312Bと定着ベルト110との間の略三角状の隙間を埋めるような一対の壁を設ければ、凹部312Bの左右方向両端側から潤滑剤Gが漏れるのを規制することができる。
<第4変形例>
前記実施形態では、凹部133は、左右に長い略長方形状に形成されていたが、本発明はこれに限定されず、図7(a)に示す凹部133Dのように、長手方向の中央部から両端側へ向うにつれて摺動方向における寸法が大きくなるように形成されていてもよい。
定着ベルト110の長手方向両端側は、荷重がかかりやすく摺動抵抗が高くなっているため、潤滑剤Gをできるだけ多く保持しておく必要があるが、これによれば、凹部133Dの長手方向両端側が広く形成されているので、定着ベルト110の長手方向両端側に十分な量の潤滑剤を保持することができる。
前記実施形態では、一対の壁134は、図3(b)に示すように、左右方向に直交するように形成されていたが、図7(b)に示す一対の壁134Dのように、凹部133Dが深くなるにつれ互いに近づくように傾斜するような構成であってもよい。
この構成では、一対の壁134Dは、凹部133Dに対しての角部の曲率半径を図3(b)に示す例よりも大きくすることができるので、定着ベルト110が壁134Dの角部と摺接しても定着ベルト110への負担を低減することができる。
前記の各実施形態は、適宜組み合わせて適用することができる。
前記実施形態では、凹部133は、ニップ部Nに対して摺動方向上流側に配置されていたが、ニップ部Nに対して摺動方向下流側、例えば、下流ガイド320に配置されていてもよい。
前記実施形態では、凹部133は、定着ベルト110に対して凹んでいたが、定着ベルト110に対して凹んでいれば、その形状は特に限定されず、例えば、V字形状に凹んでいてもよい。
前記各実施形態では、凹部は、一つだけ設けられていたが、複数個設けてもよく、例えば、ニップ板および上流ガイドの両方に一つずつ設けてもよい。
100 定着装置
110 定着ベルト
130 ニップ板
130A ニップ板
131 板状部
132 屈曲部
133 凹部
133A 凹部
133D 凹部
134 壁
134D 壁
135 ガイド面
136 保持面
140 加圧ローラ
310 上流ガイド
310B 上流ガイド
311B 凹部
312B 凹部
313B 壁
314B ガイド面
315B 側壁
400 規制部材
400A 規制部材
410 規制面
410A 規制面
420A 壁
G 潤滑剤
N ニップ部

Claims (14)

  1. ベルトと、
    当該ベルトが摺動するガイド面を有し、前記ベルトの摺動方向に直交する方向に長く延びるガイドと、
    前記ガイドとの間で前記ベルトを挟むことで前記ベルトとの間にニップ部を形成し、かつ、回転可能に設けられた回転体と、
    前記ベルトに対し、前記ガイドの長手方向の両側に配置され、前記ベルトの前記長手方向の移動を規制する規制面を有する一対の規制部材とを備え、
    前記ガイドは、前記ガイド面に隣接する位置で、前記ガイドの前記長手方向の一端部から他端部へ延び、前記ベルトとの間に隙間を空けて設けられた保持面を有し、
    当該保持面は、前記ベルトとの間に潤滑剤を保持しており、
    前記保持面の前記長手方向の両端側に、前記潤滑剤の移動を規制する一対の壁をさらに備え、
    前記一対の壁は、前記長手方向において、前記規制面と同じ位置または前記規制面より外側の位置に配置されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記ガイドは、前記ガイド面に隣接する位置で、前記ガイドの前記長手方向の一端部から他端部へ延び、前記ベルトに対して凹む凹部を有し、
    前記保持面は、前記凹部の一部であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記凹部は、前記ニップ部に対して前記摺動方向上流側に配置されたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記凹部は、前記ニップ部に対して前記摺動方向上流側に隣り合っていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記凹部は、前記摺動方向上流側が開放されるように形成され、
    前記凹部の前記摺動方向下流側の側壁と前記一対の壁により、前記摺動方向上流側へ開口する略U字形状部が形成されたことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記ガイドは、前記回転体との間で前記ベルトを挟むニップ部材と、前記ベルトを案内するガイド部材とを有し、
    前記凹部は、前記ニップ部材に設けられたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記ガイドは、前記回転体との間で前記ベルトを挟むニップ部材と、前記ベルトを案内するガイド部材とを有し、
    前記凹部は、前記ガイド部材に設けられたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記一対の壁は、前記凹部が形成される部材とは別に設けられることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記壁は、前記規制部材と一体に構成されたことを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 前記壁は、前記凹部の長手方向両端部より中央側に位置することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記ニップ部材は、金属製の板を含み、
    前記凹部および前記一対の壁は、
    前記金属製の板をプレス加工することにより一体的に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  12. 前記一対の壁は、前記長手方向において、前記規制面より外側の位置に配置されたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. 前記凹部は、前記長手方向の中央部から両端側へ向うにつれて、前記摺動方向における寸法が大きくなるように形成されたことを特徴とする請求項2から請求項12のいずれか1項に記載の定着装置。
  14. 前記一対の壁は、前記凹部が深くなるにつれ互いに近づくように傾斜することを特徴とする請求項2から請求項13のいずれか1項に記載の定着装置。
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