JP2011095539A - 定着装置 - Google Patents

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鈴木  登
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Abstract

【課題】ニップ板の加熱効率を向上させることで定着装置の立ち上がりを早くすることができる定着装置を提供する。
【解決手段】定着装置100は、用紙Pに転写された現像剤像を熱定着する装置であり、筒状の定着フィルム110と、定着フィルム110の内側に配置されたハロゲンランプ120と、定着フィルム110の内面に摺接するように配置されたニップ板130と、ハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に向けて反射する反射板140と、ニップ板130との間で定着フィルム110を挟むことで定着フィルム110との間にニップ部を形成する加圧ローラ150と、反射板140の外面形状に沿った形状を有して反射板140を覆うように配置され、ニップ板130を支持するステイ160とを備えている。反射板140とステイ160の間には、薄層状の空間部Sが形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる定着装置として、定着フィルムと、ヒータと、定着フィルムを介して加圧ローラとの間にニップ部を形成する加熱板(ニップ板)と、ヒータからの輻射熱をニップ板に反射する反射板と、ヒータ、ニップ板および反射板を保持する保持部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−233886号公報
ところで、前記したような構成の定着装置では、ヒータからの輻射熱の一部は反射板を加熱し、さらに反射板と保持部材との間の空間などに逃げるので、ニップ板を効率良く加熱して定着装置の立ち上がりを早くするという観点から改良の余地があった。特に、前記した従来の定着装置では、反射板と保持部材との間の空間が大きいので、対流により外部から冷えた空気が大量に流れ込んで熱が奪われることになるため、ニップ板を効率良く加熱することが難しいという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、ニップ板の加熱効率を向上させることで定着装置の立ち上がりを早くすることができる定着装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置であって、筒状の定着フィルムと、前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、前記定着フィルムの内面に摺接するように配置されたニップ板と、前記発熱体からの輻射熱を前記ニップ板に向けて反射する反射板と、前記ニップ板との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材と、前記反射板の外面形状に沿った形状を有して前記反射板を覆うように配置され、前記ニップ板を支持するステイとを備え、前記反射板と前記ステイの間には、薄層状の空間部が形成されたことを特徴とする。
このように構成された定着装置によれば、反射板とステイとの間の空間部を薄層状としたので、外部から冷えた空気が大量に流れ込むことによって生じる熱の損失を抑制することができる。また、薄層状の空間部にある空気は、外部に流れ出にくいので、この空気が温められることで保温層として作用し、反射板から外部に熱が逃げることを抑制することができる。
本発明によれば、反射板とステイとの間に形成された薄層状の空間部により、熱の損失を抑制することができるので、ニップ板の加熱効率を向上させることができる。これにより、定着装置の立ち上がりを早くすることが可能となる。
本発明の実施形態に係る定着装置を備えたレーザプリンタの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。 ハロゲンランプ、ニップ板、反射板およびステイの斜視図である。 ニップ板、反射板およびステイを搬送方向から見た図である。 ハロゲンランプ、ニップ板、反射板および変形例に係るステイの斜視図である。 ステイの内面に熱反射層を設けた形態を示す図である。 ステイの内面に断熱層を設けた形態を示す図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、まず、本発明の実施形態に係る定着装置100を備えたレーザプリンタ1(画像形成装置)の概略構成について説明した後、定着装置100の詳細な構成について説明する。
<レーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体筐体2内に、記録シートの一例としての用紙Pを供給する給紙部3と、露光装置4と、用紙P上にトナー像(現像剤像)を転写するプロセスカートリッジ5と、用紙P上のトナー像を熱定着する定着装置100とを主に備えている。
なお、以下の説明において、方向は、レーザプリンタを使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Pを収容する給紙トレイ31と、用紙Pの前側を持ち上げる用紙押圧板32と、給紙ローラ33と、給紙パット34と、紙粉取りローラ35,36と、レジストローラ37とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Pは、用紙押圧板32によって給紙ローラ33に寄せられ、給紙ローラ33と給紙パット34によって1枚ずつ分離され、紙粉取りローラ35,36およびレジストローラ37を通ってプロセスカートリッジ5に向けて搬送される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、レーザ発光部(図示せず)と、回転駆動するポリゴンミラー41と、レンズ42,43と、反射鏡44,45,46とを主に備えている。露光装置4では、レーザ発光部から出射される画像データに基づくレーザ光(鎖線参照)が、ポリゴンミラー41、レンズ42、反射鏡44,45、レンズ43、反射鏡46の順に反射または通過して、感光体ドラム61の表面で高速走査される。
プロセスカートリッジ5は、露光装置4の下方に配置され、本体筐体2に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能に装着される構成となっている。このプロセスカートリッジ5は、ドラムユニット6と、現像ユニット7とから構成されている。
ドラムユニット6は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63とを主に備えている。また、現像ユニット7は、ドラムユニット6に対して着脱可能に装着される構成となっており、現像ローラ71と、供給ローラ72と、層厚規制ブレード73と、トナー(現像剤)を収容するトナー収容部74とを主に備えている。
プロセスカートリッジ5では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置4からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部74内のトナーは、供給ローラ72を介して現像ローラ71に供給され、現像ローラ71と層厚規制ブレード73の間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ71上に担持される。
現像ローラ71上に担持されたトナーは、現像ローラ71から感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、感光体ドラム61と転写ローラ63の間を用紙Pが搬送されることで感光体ドラム61上のトナー像が用紙P上に転写される。
定着装置100は、プロセスカートリッジ5の後方に設けられている。用紙P上に転写されたトナー像(トナー)は、定着装置100を通過することで用紙P上に熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Pは、搬送ローラ23,24によって排紙トレイ22上に排出される。
<定着装置の詳細構成>
図2に示すように、定着装置100は、定着フィルム110と、発熱体の一例としてのハロゲンランプ120と、ニップ板130と、反射板140と、バックアップ部材の一例としての加圧ローラ150と、ステイ160とを主に備えている。
なお、以下の説明においては、用紙Pの搬送方向(略前後方向)を単に「搬送方向」といい、用紙Pの幅方向(略左右方向)を単に「幅方向」という。また、加圧ローラ150の押圧方向(略上下方向)を単に「押圧方向」という。
定着フィルム110は、耐熱性と可撓性を有する無端状(筒状)のフィルムであり、その幅方向両端部が図示しないガイド部材により回転が案内されている。
ハロゲンランプ120は、ニップ板130および定着フィルム110を加熱することで用紙P上のトナーを加熱する公知の発熱体であり、定着フィルム110の内側において定着フィルム110およびニップ板130の内面から所定の間隔をあけて配置されている。
ニップ板130は、加圧ローラ150の押圧力を受けるとともに、ハロゲンランプ120からの輻射熱を定着フィルム110を介して用紙P上のトナーに伝達する板状の部材であり、筒状の定着フィルム110の内面に摺接するように配置されている。
このニップ板130は、後述するスチール製のステイ160より熱伝導率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。より詳細に、ニップ板130は、断面視において、搬送方向に沿うように延びるベース部131と、上に向けて折り曲げられた折曲部132とを主に有している。
ベース部131は、搬送方向における中央部131Aが両端部131Bより加圧ローラ150側(下方)に向けて凸となるように屈曲形成されている。なお、ベース部131の内面(上面)には、黒色の塗装を施したり、熱吸収部材を設けたりしてもよい。これによれば、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く吸収することができる。
図3に示すように、ニップ板130は、ベース部131の右端部から平板状に延びる挿入部133と、ベース部131の左端部に形成された係合部134とをさらに有している。係合部134は、側面視U形状に形成されており、上に向けて折り曲げて形成された側壁部134Aには係合孔134Bが設けられている。
図2に示すように、反射板140は、ハロゲンランプ120からの輻射熱(主に前後方向や上方向に向けて放射された輻射熱)をニップ板130(ベース部131の内面)に向けて反射する部材であり、定着フィルム110の内側においてハロゲンランプ120を取り囲むように、ハロゲンランプ120から所定の間隔をあけて配置されている。
このような反射板140によってハロゲンランプ120からの輻射熱をニップ板130に集めることで、ハロゲンランプ120からの輻射熱を効率良く利用することができ、ニップ板130および定着フィルム110を速やかに加熱することができる。
反射板140は、赤外線および遠赤外線の反射率が大きい、例えば、アルミニウム板などを断面視略U形状に湾曲させて形成されている。より詳細に、反射板140は、湾曲形状(断面視略U形状)をなす反射部141と、反射部141の両端部から搬送方向に沿って延びるフランジ部142とを主に有している。なお、熱反射率を高めるため、反射板140は、鏡面仕上げを施したアルミニウム板などを用いて形成してもよい。
図3に示すように、反射板140の幅方向両端部にはフランジ状の係止部143が合計4つ形成されている(3つのみ図示)。係止部143は、フランジ部142より上方に位置し、図4に示すように、ニップ板130、反射板140およびステイ160が組み立てられたときに、後述するステイ160の複数の接触部163を挟む(幅方向において最も外側の接触部163Aと隣接する)ように配置される。
これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が左右に動こうとしても、係止部143が接触部163Aに当接することで、反射板140の幅方向の位置が規制される。その結果、反射板140の幅方向における位置ずれを抑制することができる。
図2に示すように、加圧ローラ150は、ニップ板130との間で定着フィルム110を挟むことで定着フィルム110との間にニップ部を形成する部材であり、ニップ板130の下方に配置されている。より詳細に、加圧ローラ150は、定着フィルム110を介してニップ板130を押圧することで定着フィルム110との間にニップ部を形成している。
この加圧ローラ150は、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が伝達されて回転駆動するように構成されており、回転駆動することで定着フィルム110(または用紙P)との摩擦力により定着フィルム110を従動回転させる。
トナー像が転写された用紙Pは、加圧ローラ150と加熱された定着フィルム110の間(ニップ部)を搬送されることでトナー像(トナー)が熱定着されることとなる。
ステイ160は、搬送方向におけるニップ板130(ベース部131)の両端部131Bを支持することでニップ板130の剛性を確保する部材であり、反射板140(反射部141)の外面形状に沿った形状(断面視略U形状)を有して反射板140を覆うように配置されている。このようなステイ160は、比較的剛性が大きい、例えば、鋼板などを断面視略U形状に折り曲げることで形成されている。
ステイ160の内面と反射板140(反射部141)の外面の間には、薄層状の空間部Sが形成されている。この空間部Sでは、搬送方向におけるステイ160の内面(後述する当接ボス168を除く)と反射板140の外面との間隔D1が、押圧方向におけるステイ160の内面と反射板140の外面との間隔D2(押圧方向における最小間隔)より小さくなっている。
ステイ160の前壁161および後壁162の下端には、図3に示すように、略櫛歯状をなすように形成された複数の接触部163が設けられている。各接触部163の幅方向の長さの和は、隣り合う接触部163の間に形成される各凹部164の幅方向の長さの和より小さくなっている。
また、ステイ160の前壁161および後壁162の右端部には、下方に向けて延び、さらに左方へ向けて延びる略L形状の係止部165が設けられている。さらに、ステイ160の左端には、上壁166から左方に向けて延び、側面視略U形状に折り曲げられた保持部167が設けられている。保持部167の各側壁部167Aの内面には、内側に向けて突出する係合ボス167B(一方のみ図示)が設けられている。
図2および図3に示すように、ステイ160の前壁161および後壁162の内面の幅方向両端部には、内側に向けて突出する当接ボス168が合計4つ設けられている。この当接ボス168は、搬送方向において反射板140(反射部141)に当接する。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が前後に動こうとしても、当接ボス168に当接することで、反射板140の搬送方向の位置が規制される。その結果、反射板140の搬送方向における位置ずれを抑制することができる。
以上説明したステイ160に、反射板140およびニップ板130を組み付ける場合、まず、ステイ160に反射板140を嵌め込むようにして取り付ける。ステイ160の前壁161および後壁162の内面には当接ボス168が設けられているので、この当接ボス168が反射板140に当接することで、反射板140はステイ160に仮保持される。
その後、図4に示すように、ニップ板130の挿入部133をステイ160の係止部165の間に挿入してベース部131(両端部131B)を各係止部165に係合させ、次いで、ニップ板130の係合部134(係合孔134B)とステイ160の保持部167(係合ボス167B)とを係合させる。
これにより、ニップ板130は、ベース部131の両端部131Bが係止部165に支持され、係合部134が保持部167に保持されることで、ステイ160に保持される。また、反射板140は、フランジ部142がニップ板130とステイ160に挟まれた状態で、ステイ160に保持される。
なお、図示は省略するが、ニップ板130および反射板140を保持するステイ160と、ハロゲンランプ120は、定着フィルム110の回転を案内するガイド部材に保持されている。そして、このガイド部材が定着装置100の図示しない筐体に固定されることで、定着フィルム110、ハロゲンランプ120、ニップ板130、反射板140およびステイ160が定着装置100の筐体に保持されている。
本実施形態において、反射板140は、図2に示すように、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれた状態で支持されている。これにより、定着装置100が駆動したときの振動などで反射板140が上下に動こうとしても、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれていることで、反射板140の押圧方向の位置が規制される。その結果、反射板140の押圧方向における位置ずれを抑制することができ、ニップ板130に対する反射板140の位置を固定することができる。
さらに述べると、側面視において、反射板140のフランジ部142とステイ160とが接触する部分の長さL1は、反射板140のフランジ部142とニップ板130とが接触する部分の長さL2より小さくなっている。また、図4に示すように、ステイ160は、幅方向において、接触部163の下面によりフランジ部142と断続的に接触している。なお、ニップ板130とフランジ部142(反射板140)とは、幅方向において連続的に接触している。
前記したように、各接触部163の幅方向の長さの和は、各凹部164の幅方向の長さの和より小さくなっているので、搬送方向(前または後)から見て、反射板140とステイ160(接触部163)の接触領域は、非接触領域より小さくなっている。
また、反射板140とステイ160の接触領域が非接触領域より小さく、かつ、ニップ板130と反射板140とが幅方向において連続的に接触していることに加え、さらに、反射板140とステイ160とが接触する部分の長さL1が反射板140とニップ板130とが接触する部分の長さL2より小さくなっているので、反射板140とステイ160の接触面積は、反射板140とニップ板130の接触面積より小さくなっている。
なお、本実施形態では、ニップ板130の体積をV130、反射板140の体積をV140、ステイ160の体積をV160としたとき、これらの大小関係は、V160≧V130≧V140となっている。このように、ステイ160の体積V160を最も大きくすることで、ステイ160の剛性を高めることができ、ニップ板130の剛性を確実に確保することができる。
また、ニップ板130の体積V130を小さくすることで、ニップ板130の熱容量を小さくすることができ、ニップ板130(ベース部131)を速やかに加熱することができる。これにより、定着装置100の立ち上がりを早くすることができる。ただし、定着装置100を搬送される用紙P上のトナーに一定量以上の熱を与える必要があるので、ニップ板130から反射板140へ熱が過剰に逃げないように、ニップ板130の体積V130は反射板140の体積V140以上とすることが望ましい。
さらに、反射板140の体積V140を最も小さくすることで、反射板140が保有する熱量を減らすことができ、ニップ板130に集められる熱量をより大きくすることができる。これにより、熱を効率良く利用してニップ板130を速やかに加熱することができるので、定着装置100の立ち上がりを早くすることができる。
また、本実施形態では、ニップ板130と反射板140とで囲まれる空間の体積が、反射板140とステイ160とで囲まれる空間(空間部S)の体積より大きくなっている。
また、本実施形態では、定着フィルム110の軸方向から見て、ニップ板130と反射板140とで囲まれる空間の断面積が、反射板140とステイ160とで囲まれる空間(空間部S)の断面積よりも大きくなっている(図3参照)。
以上によれば、本実施形態において以下のような作用効果を得ることができる。
反射板140とステイ160の間の空間部Sを薄層状としたので、外部から冷えた空気が大量に流れ込むことによって生じる熱の損失を抑制することができる。また、薄層状の空間部Sにある空気は、外部に流れ出にくいので、この空気が温められることで保温層として作用し、反射板140から外部に熱が逃げることを抑制することができる。これらにより、ニップ板130の加熱効率を向上させることができるので、ニップ板130を速やかに加熱することができ、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
搬送方向における反射板140とステイ160との間隔D1が、加圧ローラ150の押圧方向における反射板140とステイ160との間隔D2より小さいので、押圧方向において反射板140とステイ160の間の隙間(空間部S)を確保しつつ、ニップ板130の搬送方向における長さを小さくすることができる。これにより、ニップ板130の熱容量を小さくすることができるので、ニップ板130を速やかに加熱することができ、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
反射板140は、搬送方向に沿って延びるフランジ部142を有し、フランジ部142がニップ板130とステイ160とに挟まれた状態で支持されているので、ニップ板130に対する反射板140の位置、特に押圧方向の位置を簡単な構成で確実に固定することができる。
ニップ板130(ベース部131)は、搬送方向における両端部131Bがステイ160(と反射板140)によって支持されているので、厚さを薄くしても剛性を確保することができる。これにより、ニップ板130の厚さを薄くすることができるので、ニップ板130を速やかに加熱することができ、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。また、ニップ板130の厚さを薄くしても適正なニップ幅やニップ圧を確保することができるので、用紙P上のトナー像(トナー)を良好に定着することが可能となる。
ステイ160は、用紙Pの幅方向において反射板140のフランジ部142と断続的に接触しているので、反射板140に伝わった熱がステイ160に逃げることを抑制することができる。これにより、熱の損失を抑制できるので、ニップ板130を速やかに加熱することができ、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
反射板140とステイ160の接触面積が反射板140とニップ板130の接触面積より小さいので、反射板140に移動した熱をニップ板130に伝えやすくすることができる。また、ニップ板130がステイ160より熱伝導率が大きいことや、搬送方向から見た反射板140とステイ160の接触領域が非接触領域より小さいことでも上記と同様の作用を得ることができる。これにより、熱の損失を抑制できるので、ニップ板130を速やかに加熱することができ、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、ステイ160が幅方向において反射板140のフランジ部142と断続的に接触している例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、図5に示すステイ260のように、前壁161および後壁162の下面全体(接触部263)が、反射板140のフランジ部142と連続的に接触可能となるように形成してもよい。なお、このような構成によれば、空間部Sの空気が外部にさらに流れ出にくくなる。また、ニップ板130が加圧ローラ150から受ける力を大きな面積でしっかりと受け止めることができるので、ニップ板130の厚さをより薄くすることができる。
前記実施形態では、特に述べていないが、本発明では、図6に示すように、ステイ160の内面(反射板140と対面する面)に、アルミシートを貼り付けるなどして形成した熱反射層170を設けてもよい。これによれば、反射板140からステイ160に逃げようとする熱を、反射板140に向けて反射することができるので、反射板140からの熱の損失を抑制したり、空間部Sにある空気を温めて保温効果をより高めたりすることができる。その結果、全体として熱の損失を抑制できるので、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
また、熱反射層170の代わりに、反射板140とステイ160の間(空間部S)に断熱部材を配設してもよい。具体的には、例えば、図7に示すように、ステイ160の内面(反射板140と対面する面)に、グラスウールや難燃性ポリエチレンなどの断熱部材を貼り付けて形成した断熱層180を設けることができる。これによっても、熱の損失を抑制できるので、定着装置100の立ち上がりを早くすることが可能となる。
なお、断熱部材は、図7に示すように反射板140とステイ160の間(空間部S)に充填するように設けてもよいし、図6に示す熱反射層170のようなシート状に形成して貼り付けるなどしてもよい。また、シート状に形成した断熱部材を、反射板140のフランジ部142とステイ160の間に挟むように設けてもよい。さらに、断熱部材を、フランジ部142とステイ160の間、および、空間部Sの両方に設けてもよい。
前記実施形態では、搬送方向における反射板140とステイ160との間隔D1が、押圧方向における反射板140とステイ160との間隔D2より小さい構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、反射板とステイとの間隔が方向によらずに略同じであってもよい。
前記実施形態では、発熱体としてハロゲンランプ120(ハロゲンヒータ)を例示したが、これに限定されず、例えば、赤外線ヒータやカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、ニップ板130(ベース部131)の搬送方向における中央部131Aを両端部131Bより下方に向けて凸となるように屈曲形成した例を示したが、これに限定されず、例えば、中央部を両端部より上方に向けて凸となるように屈曲形成してもよい。また、ニップ板130(ベース部131)は平板状であってもよい。
前記実施形態では、バックアップ部材として加圧ローラ150を例示したが、これに限定されず、例えば、ベルト状の加圧部材などであってもよい。また、前記実施形態では、加圧ローラ150(バックアップ部材)がニップ板130を押圧することでニップ部を形成する構成を例示したが、これに限定されず、ニップ板がバックアップ部材を押圧することでニップ部を形成する構成としてもよい。
前記実施形態では、記録シートとして、普通紙やはがきなどの用紙Pを例示したが、これに限定されず、例えば、OHPシートなどであってもよい。
前記実施形態では、本発明の定着装置を備えた画像形成装置として、レーザプリンタ1を例示したが、これに限定されず、例えば、LEDによって露光を行うLEDプリンタであってもよいし、プリンタ以外の複写機や複合機などであってもよい。また、前記実施形態では、モノクロ画像を形成する画像形成装置を例示したが、これに限定されず、カラー画像を形成する画像形成装置であってもよい。
100 定着装置
110 定着フィルム
120 ハロゲンランプ
130 ニップ板
131 ニップ部
140 反射板
141 反射部
142 フランジ部
150 加圧ローラ
160 ステイ
163 接触部
164 凹部
170 熱反射層
180 断熱層
D1 間隔
D2 間隔
P 用紙
S 空間部

Claims (5)

  1. 記録シートに転写された現像剤像を熱定着する定着装置であって、
    筒状の定着フィルムと、
    前記定着フィルムの内側に配置された発熱体と、
    前記定着フィルムの内面に摺接するように配置されたニップ板と、
    前記発熱体からの輻射熱を前記ニップ板に向けて反射する反射板と、
    前記ニップ板との間で前記定着フィルムを挟むことで前記定着フィルムとの間にニップ部を形成するバックアップ部材と、
    前記反射板の外面形状に沿った形状を有して前記反射板を覆うように配置され、前記ニップ板を支持するステイとを備え、
    前記反射板と前記ステイの間には、薄層状の空間部が形成されたことを特徴とする定着装置。
  2. 記録シートの搬送方向における前記反射板と前記ステイとの間隔は、前記ニップ板または前記バックアップ部材の押圧方向における前記反射板と前記ステイとの間隔より小さいことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ステイの前記反射板と対面する面には、熱反射層が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ステイの前記反射板と対面する面には、断熱層が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記空間部には、断熱部材が配設されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
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