JP5556343B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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    • G03G2215/2035Heating belt the fixing nip having a stationary belt support member opposing a pressure member

Description

本発明は、定着ベルトと加圧部材間のニップ部において記録媒体を加熱加圧することによって記録媒体上の形成画像に対する定着を行う定着装置、および該定着装置を備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置は広く知られている。その画像形成プロセスは、像担持体である感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム上の静電潜像を現像剤であるトナーによって現像して可視像化し、現像された画像を転写装置により記録媒体に転写してトナー像を担持させる。その後、記録媒体上の未定着のトナー像を定着装置によって加圧/加熱し、記録媒体上のトナー像を定着するものである。
定着装置には、対向するローラまたはベルトあるいはそれらの組み合わせにより構成された定着回転体が設けられており、記録媒体である記録紙をニップ部にて挟み込み、加圧/加熱して、トナー像を記録紙上に定着する。
この種の定着装置には、従来より各種方式のものがある。
図16は従来のベルト定着方式の定着装置を示す概略構成図であって、ベルト定着方式の定着装置は、加熱ヒータ201を有する加熱ローラ202と、表層にゴム層が設けられた定着ローラ203と、加熱ローラ202と定着ローラ203とに架設された定着ベルト204と、定着ベルト204を介して定着ローラ203に圧接して定着ニップNを形成する加圧ローラ205とを具備するものである。
そしてトナー像が転写された記録媒体の記録紙Pが、定着ベルト204と加圧ローラ205間の定着ニップNに搬送されると、記録紙Pが定着ニップNを通過する過程において記録紙P上のトナー像が加熱および加圧されて、記録紙Pに定着される。
図17は従来のフィルム加熱方式の定着装置を示す概略構成図であって、フィルム加熱方式の定着装置は、特許文献1に記載されているように、一般的に、セラミックヒータ211と加圧ローラ212との間に、耐熱性フィルム(定着ベルト)213を挟むようにして定着ニップNを形成する構成のものである。
そして、定着ニップNの耐熱性フィルム213と加圧ローラ212との間に記録紙を導入して、記録紙を挟持して耐熱性フィルム213と共に搬送させる。このとき、定着ニップNにおいて、記録紙に対してセラミックヒータ211からの熱が耐熱性フィルム213を介して加えられ、かつ加圧されて、記録紙上のトナー像が定着される。
前記フィルム加熱方式の定着装置は、セラミックヒータと、フィルムからなる低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができると共に、画像形成装置の画像形成実行時のみ、セラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く、かつスタンバイ時の消費電力も大幅に小さいなどの利点がある。
また、特許文献2に記載されているような加圧ベルト方式の定着装置では、表面が弾性変形する回転可能な加熱定着ロールと、加熱定着ロールに接触したまま走行可能なエンドレスベルトと、エンドレスベルトの内側に非回転状態で配置され、エンドレスベルトを加熱定着ロールに圧接させてドレスベルトと加熱定着ロールとの間に記録紙が通過するベルトニップを設ける加圧パッドとを備えている。
前記加圧ベルト方式の定着装置によれば、加圧パッドの押圧により加熱定着ロールの表面を弾性変形させ、用紙と加熱定着ロールとの接触面積を広げることにより、熱伝導効率を大幅に向上させ、エネルギー消費を抑制すると同時に小型化を実現することが可能となる。
しかし、前記従来技術において、特許文献1に記載されているフィルム加熱方式の定着装置では、定着ベルト(耐熱性フィルム)の耐久性と温度の安定性とに問題があった。
すなわち、セラミックヒータと、耐熱性フィルムからなる定着ベルトとの摺動面の耐磨耗性が不十分であり、長時間運転すると連続摩擦を繰り返す面が荒れて摩擦抵抗が増大し、定着ベルトの走行が不安定になるか、もしくは、定着装置の駆動トルクが増大するなどの現象が生じる。
その結果、画像を形成する記録紙のスリップが生じて形成画像のずれが生じる。あるいは、駆動ギヤに加わる応力が増大し、ギヤの破損を引き起こすという不具合が発生する。
また、フィルム加熱方式の定着装置では、定着ベルトを定着ニップにおいて局所的に加熱しているため、回転する定着ベルトが定着ニップの入口に戻ってくる際に、ベルト温度は最も冷えた状態になり、特に、高速回転を行う場合、定着不良が生じやすいという問題がある。
前記のようなセラミックヒータなどの固定部材と定着ベルトとの摺動性の問題を改善する手段として、特許文献2には、圧力パッドの表層に低摩擦シート(シート状摺動材)としてPTFE(Polytetrafluoroethylene)を含浸させたガラス繊維シート(PTFE含浸ガラスクロス)を用いる方法が記載されている。
しかし、特許文献2,3に記載の加圧ベルト方式の定着装置では、定着ローラの熱容量が大きく昇温が遅いため、ウォームアップにかかる時間が長いという問題がある。
そこで、前記構成の定着装置の問題を解決するため、本発明者らは特許文献4に記載の構成の定着方式を提案した。しかしながら、特許文献4に記載の定着方式には、定着ベルトを回転駆動する際の駆動力が大きいという課題がある。
特許文献4に記載の定着方式では、前記フィルム加熱方式や前記加圧ベルト方式と異なり、定着ベルト内部の略全域を、定着ベルトに近接するように設置されたパイプ状金属体がガイドし、このパイプ状金属体を介して定着ベルトに熱が加えられるように構成されている。
したがって、定着ベルトは、回転する際に、パイプ状金属体に摺接して負荷抵抗を受ける。すなわち、フィルム加熱方式や加圧ベルト方式に比べて、定着ベルト内面の摺動面積が大きく、定着ベルトを回転させる際の駆動力が大きくなってしまう。
ベルト駆動力が大きいと、それよりも大きな出力を出す駆動モータが必要になり、装置の小型化の妨げになったり、動作時の消費電力が増大したりするという課題が生じる。
また、定着ベルトが加圧ローラの連れ回りによって回転する構成の場合には、定着ベルトの回転負荷が大きいと、加圧ローラの表層に大きなせん断力が与え続けられることになり、加圧ローラの経時劣化や、定着ベルトのスリップなどが発生するという不具合も生じる。
本発明は、前記従来の技術の課題を解消し、定着ベルトの駆動力を低減させることなく、良好な加熱が行われる定着装置、および該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、可撓性の無端ベルトからなる定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱部材と、前記定着ベルト内部に設けられたニップ形成部材と、前記定着ベルトを介して前記ニップ形成部材に圧接する加圧部材とを備え、前記定着ベルトと前記加圧部材間に定着ニップを形成し、前記加圧部材と共に前記定着ベルトが周方向に移動し、前記定着ニップに定着対象の記録媒体が搬送される構成の定着装置において、前記定着ベルト内面に沿うように固定され、前記定着ベルト内面と摺動して該定着ベルトの移動案内を行うと共に前記定着ベルトに熱を伝える熱伝導部材を備え、該熱伝導部材の表面に複数の凸形状部を設け、各凸形状部の突出高さが前記定着ベルトの回転方向において前記定着ニップに向かって順に低くなるように設定されていることを特徴とする。この構成によって、凸形状部の定着ベルトが回転する際の熱伝導部材との摺動抵抗が減じられる。しかも、各凸形状部の突出高さが、定着ベルトの回転方向において定着ニップに向かって順に低くなるように設定されていることによって、摺動抵抗が減じられると共に、熱伝導部材から定着ベルトへの熱の移動が効率よく行われ、ウォームアップ時間の短縮化を図ることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1記載の定着装置において、前記定着ベルトが前記加圧部材の回転力により連れ回され、前記加圧部材による前記定着ベルトに対する引っ張り方向となる側における前記熱伝導部材の側面に、前記凸形状部を設けたことを特徴とし、この構成によって、回転時には巻き付き側に強く摺擦するので、凸形状部により昇温時間を妨げることなく、摺動抵抗を減じることができる。また、回転停止時には、自重により(回転時の緩み側の)定着ベルト内面が熱伝導部材に面接触するようになる。この際、緩み側に凸形状部がないため定着ベルトとの接触面積を大きくすることができて、静止加熱時の熱伝導を良好にすることができる。このとき定着ベルトは静止しているので、回転時の負荷抵抗はなく、凸形状部による前記対流も生じない。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2記載の定着装置において、凸形状部は、定着ニップに対して定着ベルトの回転方向上流側に設けられていることを特徴とし、この構成によって、回転時の負荷低減化と、静止時の予熱待機の効率化を両立することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、熱伝導部材における凸形状部のみに、低摩擦コート層を設けたことを特徴とし、この構成によって、凸形状部頂点の摺動負荷が低減すると共に、凸形状部の削れを防止することができる。一方、凸形状部以外の熱伝導部材表面では、コート層による熱抵抗が存在しないので、熱伝達効率が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、前記凸形状部の頂点部分の肉厚を、前記熱伝導部材のうち前記凸形状部が設けられていない部分の肉厚よりも薄くしたことを特徴とし、凸形状部の頂点では定着ベルトとの摺接により絶えず熱が奪われるが、凸形状部の頂点部分の肉厚が薄いため、熱伝導部材の内面に与えられた熱が表面に到達する際の熱抵抗が少なくなり、定着ベルトの加熱が阻害されることがなくなる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、定着ベルトと熱伝導部材間に潤滑剤を介在させ、かつ熱伝導部材の凸形状部に潤滑剤溜りの凹部を設けたことを特徴とし、この構成によって、凸形状部における摺動性が向上する。また凸形状部は経時的に極微量削られていくが、このとき同時に、凹部内の潤滑剤が供給されることになり、摺動性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、熱伝導部材を金属製パイプ材から形成したことを特徴とし、この構成によって、定着ベルトの保持の安定性,耐久性,熱伝達効率が向上する。
請求項に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、加熱部材が熱伝導部材の内部に設置され、該熱伝導部材を介して定着ベルトを加熱することを特徴とし、この構成によって、部材の内部にて加熱することにより、加熱効率を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項記載の定着装置において、加熱部材は、ハロゲンヒータであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜いずれか1項記載の定着装置において、加熱部材が定着ベルトの外部に設置され、該熱伝導部材を介して定着ベルトを加熱することを特徴とし、この構成によって、定着ベルトの内部構造、および加熱部材の配置構造を簡単にすることができる。
請求項11に記載の発明は、請求項10記載の定着装置において、加熱部材が、励磁コイルを備える誘導加熱部であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、記録媒体に対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備えた画像形成装置において、前記定着部として請求項1〜11いずれか1項記載の定着装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、良好で安定した定着処理による高品位の画像形成が行われる。
本発明に係る定着装置によれば、熱伝導部材の表面に複数の凸形状部を設けたことにより、凸形状部の定着ベルトが回転する際の熱伝導部材との摺動抵抗が減じられ、定着ベルトの駆動力を低減させることなく、良好な加熱が行われる。
また、本発明に係る定着装置を搭載した画像形成装置によれば、良好な定着処理による高品位で効率的な画像形成が実現する。
本発明の実施形態を説明するための画像形成装置全体の概略構成図 本発明の定着装置の実施形態における要部を示す正面断面図 本実施形態における支持構造を示す側面図 本実施形態における実施例1の熱伝導部材部分を拡大して示す構成図 本実施形態における熱伝導部材部分を展開して示す平面図 本実施形態における熱伝導部材の実施例2を説明するための構成図 本実施形態における凸形状部の気流の問題を説明するための拡大断面図 本実施形態における凸形状部の拡大断面図 本実施形態における凸形状部の設置構成の説明図 本実施形態における凸形状部の設置構成の説明図 本実施形態における凸形状部の変形例を示す拡大断面図 本実施形態における凸形状部の変形例を示す拡大断面図 本実施形態における凸形状部の変形例を示す拡大断面図 本実施形態における加熱部材の他例を示す断面図 本実施形態における熱伝達部材における問題点の説明図 従来の定着装置を示す概略構成図 従来の他の定着装置を示す概略構成図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態を説明するための画像形成装置全体の概略構成図である。本例では画像形成装置としてタンデム型カラープリンタを示す。
図1において、画像形成装置本体1の上方に設置されたボトル収容部101には、各色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y,102M,102C,102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。中間転写ユニット85に設置された中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック)に対応した作像部4Y,4M,4C,4Kが並設されている。
各作像部4Y,4M,4C,4Kには、それぞれ感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75,現像部76,クリーニング部77,除電部(図示せず)などが配設されている。そして、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは回転し、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に対して、下記の作像プロセス(帯電工程,露光工程,現像工程,転写工程,クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上に各色の画像が形成される。
以下に感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する作像プロセスについて説明する。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、図示しない駆動モータによって、図1において時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75(図1には感光体ドラム5Kに対応したもののみを示している)において感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
帯電された後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面は、露光部3から発せられるレーザ光により照射・露光され、各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。潜像が形成された感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、現像装置76(図1には感光体ドラム5Kに対応したもののみを示している)により静電潜像がトナー現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上のトナー像は、中間転写ベルト78および第1転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kにより、中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このようにして中間転写ベルト78上に重ねてトナー像が転写されることにより、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
前記転写の後、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kは、クリーニング部77(図1には感光体ドラム5Kに対応したもののみを示している)に達して、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。この後、除電部により感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kに対する一連の作像プロセスが終了する。
次に、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスについて説明する。
中間転写ユニット85は、無端状の中間転写ベルト78と、4つの1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kと、2次転写バックアップローラ82と、クリーニングバックアップローラ83と、テンションローラ84と、中間転写クリーニング部80などにより構成されている。
中間転写ベルト78は、2次転写バックアップローラ82とクリーニングバックアップローラ83とテンションローラ84とに張架・支持され、2次転写バックアップローラ82の回転駆動によって、図1における矢印方向に移動される。
1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kは、それぞれ中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y,5M,5C,5Kとで挟み込むようにして1次転写ニップを形成している。1次転写バイアスローラ79Y,79M,79C,79Kには、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、中間転写ベルト78と感光体ドラム5Y、5M、5C、5K間の1次転写ニップを順次通過する。こうして感光体ドラム5Y,5M,5C,5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写が行われる。
1次転写後、中間転写ベルト78は2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置で2次転写バックアップローラ82は、2次転写ローラ89とで中間転写ベルト78を挟み込むようにして2次転写ニップを形成している。2次転写ニップにおいて、中間転写ベルト78上に形成されている4色のトナー像が、搬送されてくる記録媒体P上に転写される。転写後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80に達して、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上で行われる一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送される記録媒体Pは、画像形成装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97およびレジストローラ98を経由して搬送されるものである。
すなわち、給紙部12には、転写紙などの記録媒体Pが複数枚重ねて収納される。そして、給紙ローラ97が図1において反時計方向に回転駆動されると、最上位の記録媒体Pから順にレジストローラ98に給送される。
レジストローラ98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のトナー像にタイミングを合わせて、レジストローラ98が回転駆動されることにより、記録媒体Pが前記2次転写ニップに向けて搬送される。このようにして、記録媒体P上にトナー像が転写される。
2次転写ニップでカラー画像が転写された記録媒体Pは定着装置20に搬送される。そして、記録媒体Pは、定着装置20において定着ベルト21と加圧ローラ31による加熱および加圧を受けて、表面に転写されたトナー像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ99を経て装置本体1外へと排出され、スタック部100上に順次スタックされる。
図2は本発明の定着装置の実施形態における要部を示す正面断面図である。
図2において、定着装置20内に、定着部材としての無端状のベルト状部材からなる定着ベルト21と、定着ベルト21内に設けられたパイプ状の熱伝導部材22と、加熱部材であるハロゲンヒータ25と、定着ベルト21に接して表面温度を検知する温度センサであるサーミスタ28と、定着ベルト21と接して定着ニップNを形成する加圧部材としての加圧ローラ31などにより構成されている。
熱伝導部材22は、定着ニップNに対向する位置に凹部22aが形成され、凹部22aに、ニップ形成部材26と、定着ベルト21とニップ形成部材26の間に配されたメッシュ状の潤滑シート23と、熱伝導部材22の凹部22a底部とニップ形成部材26の間に配された断熱材27とが配設されている。
ニップ形成部材26は、シリコーンゴム、フッ素ゴムなどの弾性体から構成されており、定着ベルト21の内面に対して摺動シート23を介して間接的に摺動するようになっている。なお、ニップ形成部材26が定着ベルト21の内面に直接摺動する構成であってもよい。
熱伝導部材22の凹部22aの形状としては、この形状に限定されず、平坦形状やその他の形状であってもよい。ただし、凹形状にした方が、記録媒体P先端の排出方向が加圧ローラ31よりになり、定着ベルト21からの分離性が向上するため、ジャムの発生が抑制される。
加圧ローラ31は、中空の金属ローラにシリコーンゴム層が設けられ、外表面に離型性を得るために離型層(PFA樹脂層またはPTFE樹脂層)が設けられている。
また、加圧ローラ31は、画像形成装置に設けられたモータなどの駆動源からギヤ列などを介して駆動力が伝達され回転駆動される。さらに、加圧ローラ31は、スプリングなどにより定着ベルト21側に押し付けられており、加圧ローラ31のゴム層が押し潰されて変形することにより,定着ニップNにおいて所定のニップ幅が形成される。
加圧ローラ31は、中実のローラから形成してもよいが、中空の方が熱容量が少なくて好ましい。また、加圧ローラ31にハロゲンヒータなどの加熱源を設けるようにしてもよい。
加圧ローラ31におけるシリコーンゴム層はソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ31内部にヒータなどの加熱源がない場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が断熱性が高まり、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31に伝導し難くなるため望ましい。
定着ベルト21は、ニッケルやステンレスなどの金属ベルトや、ポリイミドなどの樹脂材料を用いた無端ベルト(もしくはフィルム)とする。定着ベルト21の表層はPFA樹脂層またはPTFE樹脂などの離型層を有し、記録媒体P上のトナーが付着しないように離型性をもたせている。
また、定着ベルト21の基材とPFA樹脂層(またはPTFE樹脂)との間には、シリコーンゴム層などの弾性層を形成するようにしてもよい。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり、定着性が向上するが、未定着トナー画像を押し潰してしまい、定着の際に定着ベルト21の表面の微妙な凹凸が画像に転写されて、画像のベタ部にユズ肌状の跡が残るという不具合が生じる。これを改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。シリコーンゴム層の変形により、微妙な凹凸が吸収されユズ肌画像が改善する。
中空の熱伝導部材22は材質としてアルミ,鉄,ステンレスなどのパイプ状金属を用いる。本実施形態の熱伝導部材22は、定着ベルト21の直径より1mm程度直径の小さい円形としている。しかし、定着ベルト21の断面形状としては、円形に限定されず、角型であっても、その他の断面形状であってもよい。
熱伝導部材22の凹部22aの内部には、ニップ部形成部材26と断熱材27が収納されており、熱伝導部材22の内部には、これらを支持するための保持部材30が設けられている。この場合、ハロゲンヒータ25などからの輻射熱などにより、保持部材30が加熱されてしまう場合、保持部材30の表面に断熱処理あるいは鏡面処理を施して、過熱されることを防止する。これにより無駄なエネルギー消費を抑制することができる。
また、熱伝導部材22を昇温させる熱源としては、図示したハロゲンヒータ25でもよいが、後述するようなIH(誘導加熱)方式にしてもよい。さらに、抵抗発熱体やカーボンヒータなども使用することができる。
定着ベルト21の加熱方法としては、図2に示すように、熱伝導部材22を介して定着ベルト21を加熱する以外に、定着ベルト21を直接的に加熱するようにしてもよい。
定着ベルト21は加圧ローラ31により連れ回り回転する。図2に示す構成の場合は、加圧ローラ31が図示しない駆動源により回転し、定着ニップNで定着ベルト21に駆動力が伝達されることによって定着ベルト21が回転する。
定着ベルト21は、定着ニップNにおいてニップ部形成部材26と加圧ローラ31とで挟み込まれて回転するが、定着ニップN以外では熱伝導部材22に移送ガイドされて、一定の距離以上に定着ベルト21の位置が熱伝導部材22から離れてしまわないようになっている。
定着ベルト21と熱伝導部材22との界面には、シリコーンオイルやフッ素グリスなどの潤滑剤を介在させている。そして、熱伝導部材22の表面の表面粗さを潤滑剤の粒径以上として、潤滑剤を保持しやすくしている。
熱伝導部材22の表面を粗らす方法としては、サンドブラストのように物理的に粗らす方法や、エッチングのように化学的に粗らす方法、あるいは、小径ビーズを混ぜた塗料を塗布する方法などあるが、何れの方法も採用することができる。
本実施形態において、図3の側面図に示すように、前記各部材は定着装置20の側板43に設けられている。側板43は、構成部材を支持する剛性が高い材質で、かつ位置決めの基準となっているものである。
加圧ローラ31は、本例では直径が30mmであって、図2に示すように、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム,シリコーンゴム,フッ素ゴムなどの材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA,PTFEなどからなる薄肉の離型層を設けることもできる。
加圧ローラ31は、定着ベルト21に圧接して定着ベルト21との間に所望の定着ニップNを形成する。また、図3に示すように、加圧ローラ31には図示しない駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されており、加圧ローラ31は、駆動機構により図2における矢印方向(時計方向)に回転駆動される。
また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部にハロゲンヒータなどの熱源を設けることもできる。
加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴムなどのスポンジ状の材料で形成した場合には、定着ニップNに作用する加圧力を減少させることができるために、保持部材22に生じる撓みをさらに軽減することができ、さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径と略同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、定着ニップNにおける定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、定着ニップNから送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
図4は本実施形態における熱伝導部材の実施例1を説明するための関連部材を拡大して示す構成図である。
図4において、熱伝導部材22は、径方向の断面形状を定着ベルト21の引っ張り方向(図の矢印方向)の一側(図の下側)にのみ複数の凸形状部50が形成され、かつ凸形状部50の突出高さ(熱伝導部材22における凸形状部50が設けられていない部位から凸形状部50の頂点までの高さ)hが定着ニップN方向に向かって順に低くなるように設定されている。
凸形状部50の高さhは、本例では最大で0.8mm程度とし、定着ニップNに向けて順次低くしている。凸形状部50の直径(頂点側から見た場合の凸形状部50の直径d:図5の平面図参照)は0.5〜2mm程度として、熱伝導部材22の軸方向にも複数延在させている。このとき、熱伝導部材22の周方向の同じ位置のみに凸形状が存在しないように、径方向および周方向にて、それぞれ互い違いに凸形状部50を形成した。
本実施形態の熱伝導部材22は、金属板を凸形状部50部分と外形状とをプレス加工で型取りし、パイプ状に曲げることで前記形状のパイプ状金属体に形成したものである。凸形状部50の高さはプレス加工の金型により適宜調整可能である。
次に、本実施形態の構成に関する考察、その実証実験などについて説明する。
本発明者らは、本実施形態の定着装置のように、加熱されたパイプ状金属体の熱伝導部材22と定着ベルト21の内面とが摺擦すると共に、熱伝導部材22から定着ベルト21に対して熱を伝える構成のものにおいて、昇温時間が短く、ウォームアップ時間を課題を解消し、かつ定着ベルトの駆動力を低減するための手段について、実験に基づき検討した。
通常、特許文献4に記載の定着装置のように、円形に加工されたパイプ状金属体(熱伝導部材)は定着ベルトと僅かなギャップを有しており、ニップ部に向けて楔状にギャップが狭まるような構成となっている。このとき、ニップ部が最も摺動抵抗が大きくなるが、ニップ部以外も定着ベルトが回転する際には、特に引張側が擦られるようになり、回転時の負荷を増大させる原因となっている。
特に、定着ベルトとパイプ状金属体の界面にグリスが存在している場合は、グリスの粘性抵抗により、抵抗が増大する(パイプ状金属体の表層に摺動コートを施しても、グリスとベルト内面の粘性抵抗は減らない)。
本発明者らは、前記課題を解決すべくパイプ状金属体の表層に複数の凸形状を設け、定着ベルト内面とパイプ状金属体との接触面積を減少させて、定着ベルトの回転抵抗を減じる方法について考察した。
まず、後述する本実施形態の実施例2と同様な構成であって、同じ高さの凸形状を形成したパイプ状金属体を用いた定着装置を構成して実験したところ、回転負荷が減じられた。
さらに、本発明者らは、凸形状をニップ部に向かって低くなるように形成した本実施形態の実施例1と同様な構成のパイプ状金属体で実験を行った。その結果、凸形状はベルト内面に略均等に接触し、また凸形状がベルトに対して点接触となり、ベルトの回転負荷も減じられ、さらには昇温時間も、凸形状を設けない場合と遜色がないという結果が得られた。これらの効果は、点接触部の接触熱伝導、および凸形状によってベルトと加熱用のパイプ状金属体間における対流が促進した結果と考えられる。
図6に示す本実施形態の実施例2である凸形状部51の高さが均一の構成のものについて検討すると、この本実施形態の実施例2では、熱伝導部材22において、定着ニップNに近い部分の凸形状部51は定着ベルト21内面に接触(接触部A)し、その他の部分では、凸形状部51の頂点部と定着ベルト21内面とが離れ、回転負荷が減じられることが分った。
しかし、本実施形態の実施例2では、定着ベルト21から離れた凸形状部51では、定着ベルト21内面への接触がなく熱伝導が困難な状態になる。さらに、図7に示すように、定着ベルト21の回転に対し、熱伝導部材22との間の気流は、ベルト内面に近いほど流速が早く、そのほとんどが凸形状部51の頂点と定着ベルト21との間をすり抜けていく。よって、加熱効率が多少減少することも分った。
この点に関して、図4に示す本実施形態の実施例1を検証した結果、図8に示すように、定着ベルト21の回転時、熱伝導部材22との間の気流は凸形状と当接するようになり、対流が発生する。この対流により、加熱された熱伝導部材22と定着ベルト21との間で熱移動が発生する。よって、加熱効率が高まることが分った。
なお、本実施形態において、熱伝導部材22は、径方向の断面形状を定着ベルト21の引っ張り方向(図の矢印方向)の一側(図の下側)にのみ複数の凸形状部50を形成する。このように、凸形状部50は、定着ベルト21の引っ張り側に設けた方が摺動抵抗の低減効果が高い。
加工上は図9(定着ベルトは省略してある)に示すように、定着ベルト21の緩み側にも凸形状部51を構成することが可能であるが、凸形状部51の頂点が定着ベルト21内面の全周で接触していると、定着ベルト21内部に熱伝導部材22を挿入する際、組立時に組付け難いので避けた方がよい。
また、加圧ローラ31と定着ベルト21が水平方向に隣接し、定着ニップが垂直に構成されている場合、特許文献4に記載の定着装置では、回転時は定着ベルト21の下部がパ熱伝導部材22に巻き付くように接触するが、静止時は自重によって定着ベルト21の上部が熱伝導部材22に接触するようになる。
すなわち、定着ベルト21の回転時において引っ張り側に凸形状部50が存在していれば、緩み側では凸形状部を設置しなくてもよく、また、静止時に加熱しながら待機する場合に、熱伝導部材22と定着ベルト21内面がより多くの接触面積を取ることができるため、熱的には定着ベルト21の上部側には凸形状部50がない方がよい。
これらのことから、回転時の負荷低減化と、静止時の予熱待機の効率化を両立するためには、図10(定着ベルトは省略してある)に示すように、凸形状部50は定着ベルト21の引っ張り側(円周の約半分)に設ける方がよい。
このように本実施形態の実施例1,2では、熱伝導部材22に凸形状部50を複数設け、定着ベルト21との接触面積を減じることにより摺動抵抗を減じている。
また、本実施形態の実施例1では、定着ベルト21とのクリアランスの減少に伴い(定着ニップ方向に行くに従い)、凸形状部50の高さを小さくしている。そのことにより、凸形状部50の頂点を定着ベルト21の内面に均質に当接させるようにすることによって、片辺りを防止している。さらに、熱伝導部材22から定着ベルト21への熱移動が、凸形状部50の頂点からの接触熱伝導と、凸形状部50により定着ベルト21の回転時にクリアランス内の対流が促進されるため、加熱効率が高まる。
このとき、凸形状部50の頂点は定着ベルト21との摺動により経時的に削れて行くことになるため、本実施形態では、図11に示すように、凸形状部50における摺動部分に低摩擦コート52を設けることによって、潤滑性と削れ防止性を向上させるようにしている。
前記低摩擦コート52を熱伝導部材22の表面全体に行うと、低摩擦コート52が熱抵抗となる問題が生じる。そこで、本実施形態では、凸形状部50のみに低摩擦コート52を施している。定着ベルト21との摺擦は凸形状部50の頂点で行われるので、そこに低摩擦コート52が施されていれば削れの問題は発せず、また凸形状部50の基部にはコートがないことにより、良好に加熱されるため、対流による定着ベルト21への熱伝達効率がよくなる。
低摩擦コート52は、凸形状部50以外をマスキングした状態でコーティング加工することにより形成することができる。
本実施形態では、パイプ状金属体からなる熱伝導部材22の材質としてステンレスを用い、図11に示すように、凸形状部50のみにコーティングを施す。コーティング材としては、耐熱性と摺動性の観点からフッ素樹脂を主成分とするコーティング層を5〜30μmの厚さで設けることがよい。熱伝導性を補うために各種の添加剤を配合したコーティング材を検討したが、異物の存在により摺動耐久性が損なわれることが分った。
本実施形態において、凸形状部50が定着ベルト21と接触することにより熱伝導が行われる。熱伝導部材22は内部より加熱されるために、凸形状部50の頂点への熱移動が促進して熱効率を高めるため、本実施形態では、図12に示すように、凸形状部50の肉厚を熱伝導部材22の他部に比して薄くし、熱抵抗が少なくなるようにしている。
本実施形態では、凸形状部50の頂点部分が最も薄肉になるような凸形状とした。凸形状部50の肉厚の最薄部は、凸形状部50以外の部分に対し40%〜80%程度の肉厚とした。なお、薄くし過ぎると、加工上のばらつきにより穴があいてしまうことがあり、厚くし過ぎると、熱抵抗が低減しないという不具合がある。
また、定着ベルト21内面と熱伝導部材22は、凸形状部50の頂点で摺擦しており、摺動抵抗を減じるために潤滑剤が使用されるが、潤滑剤は、凸形状部50の頂点以外の部位に潤滑剤(グリス)溜りが生じ、潤滑剤の効果が発揮できない場合がある。
そこで、本実施形態では、図13に示すように、凸形状部50の頂点に凹部53を設け、この凹部53を潤滑剤溜りとすることにより問題解決している。凹部53は、凸形状部50の1/2(半分)の高さよりも頂点側に位置するように、複数設けられた各凸形状部50のそれぞれに形成されている。
凸形状部50の肉厚を薄くしたり、頂点に凹部53を設けたりすることは、熱伝導部材22と凸形状部50の成型時、プレス加工する際のパンチとダイのクリアランスを調整することにより加工可能である。
また、図14に示すように、加熱部材としてハロゲンヒータやカーボンヒータなどの前記ヒータ25に代えて、定着ベルト21の外側に対向させて、誘導加熱(Induction Heating:IH)の電磁誘導を利用して加熱する誘導加熱部60を設置して、定着ベルト21を加熱する構成にすることも考えられる。
誘導加熱部60は、励磁コイル,コア,コイルガイドなどにより構成される。励磁コイルは、定着ベルト21の一部を覆うように、細線を束ねたリッツ線を幅方向に延設したものである。コイルガイドは、耐熱性の高い樹脂材料などからなり、励磁コイルやコアを保持する。コアは、フェライトなどの強磁性体(比透磁率が1000〜3000程度)からなる半円筒状部材であって、熱伝導部材22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコアやサイドコアが設けられている。コアは、幅方向に延設された励磁コイルに対向するように設置されている。
このように構成された誘導加熱部60は、次のように動作する。
定着ベルト21が図14における矢印方向に回転駆動されると、定着ベルト21は誘導加熱部60との対向位置で加熱される。具体的には、励磁コイルに高周波の交番電流を流すことによって熱伝導部材22の周囲に、磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このとき、熱伝導部材22の表面に渦電流が生じて、熱伝導部材22自体の電気抵抗によってジュール熱が発生する。このジュール熱によって、熱伝導部材22が電磁誘導加熱され、さらに加熱された熱伝導部材22によって定着ベルト21が加熱されることになる。
なお、熱伝導部材22を効率的に電磁誘導加熱するためには、誘導加熱部60を熱伝導部材22の周方向全域に対向するように構成することが好ましい。また、熱伝導部材22の材料としては、ニッケル,ステンレス,鉄,銅,コバルト,クロム,アルミニウム,金,白金,銀,スズ,パラジウム、これらのうち複数の金属からなる合金などを用いることができる。
本実施形態において、定着ベルト21の内周面に接触あるいは対向し、定着ベルト21を保持すると共に加熱する熱伝導部材22を、薄肉の金属板を曲げ加工してパイプ状に形成している。これにより、製造コストが比較的安価であって、定着ベルト21の加熱効率が高くなり、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短く、装置を高速化した場合であっても定着不良などが生じることを抑止することができる。
ところで本実施形態の熱伝導部材22の凹部22aにおいて、曲げ加工後の側端部分22bを開放したままであると、図15の説明図のように、スプリングバックが生じて側端部分22bが開き傾向になり、定着ベルト21との間に接触ムラや接触圧のムラを生じさせてしまう。
そこで、熱伝導部材22の側端部分22bについては、熱伝導部材22の幅方向(軸方向)の少なくとも一部を接合状態にしてスプリングバックにより側端部分22bが開くことがないようにする必要がある。例えば、側端部分22bに溶接を施して接合することが考えられる。
また、本実施形態の熱伝導部材22では、ニップ形成部材26を収納する凹部29が形成されるが、凹部29における熱伝導部材22の角部22cおよびその近傍が、定着ベルト21を介して加圧ローラ31に接触すると、熱伝導部材22に変形が生じ(特に加圧ローラ31との圧接状態にて生じやすい)、定着ベルト21と熱伝導部材22との間に接触ムラを生じさせてしまう。
そこで、本例では、熱伝導部材22を、その角部22cを含めて定着ベルト21を介して加圧ローラ31には接触しない構成にしている。具体的には、加圧ローラ31に対して、定着ニップN近傍より離れて熱伝導部材22の角部22cが位置するように設定されている。
なお、従来のこの種の定着装置(例えば、特許文献4に記載の装置)においては、下記のような課題が考えられる。
すなわち、定着ベルトが加圧ローラの連れ回りによって回転する構成の場合には、定着ベルトの回転負荷が大きいと、加圧ローラの表層に大きなせん断力が与え続けられることになり、加圧ローラの経時劣化や、定着ベルトのスリップなどが発生するという不具合が生じる(課題1)。
また、摺動負荷を減らすべく、パイプ状金属体と定着ベルトの隙間を大きく取ると、パイプ状金属体から定着ベルトへの熱抵抗が大きくなり、定着ベルトの昇温が妨げられることにより、定着装置を搭載した画像形成装置のウォームアップタイムが長くなってしまうという不具合が生じる(課題2)。
また、前記摺動抵抗を減じるために、従来ではパイプ状金属体の表面全体に摺動コート層を設けていた。しかし、この摺動コート層がコストアップを招くと共に、熱抵抗になってしまい、昇温の妨げになる(課題3)。
しかしながら、本実施形態によれば、上記のように前記従来の課題は解決することができる。
また、本実施形態では、加圧部材として加圧ローラ31を用いた定着装置に対して本発明を適用したが、加圧部材として加圧ベルトや加圧パッドを用いた定着装置に対しても本発明を適用することができる。そして、その場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、定着部材として複層構造の定着ベルト21を用いたが、定着部材としてポリイミド樹脂,ポリアミド樹脂,フッ素樹脂、あるいは薄板状金属などからなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明は、トナー像の定着を行う定着装置、および該定着装置を備える複写機,プリンタ,ファクシミリ装置、およびこれらの複合機などの画像形成装置における定着部に適用可能である。
1 画像形成装置本体
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 熱伝達部材
25 ヒータ(加熱部材)
26 ニップ形成部材
31 加圧ローラ(加圧部材)
50 凸形状部
52 低摩擦コート
53 凹部
60 誘導加熱部
N 定着ニップ
特開平4−44075号公報 特開平8−262903号公報 特開平10−213984号公報 特開2009−3410号公報

Claims (12)

  1. 可撓性の無端ベルトからなる定着ベルトと、該定着ベルトを加熱する加熱部材と、前記定着ベルト内部に設けられたニップ形成部材と、前記定着ベルトを介して前記ニップ形成部材に圧接する加圧部材とを備え、前記定着ベルトと前記加圧部材間に定着ニップを形成し、前記加圧部材と共に前記定着ベルトが周方向に移動し、前記定着ニップに定着対象の記録媒体が搬送される構成の定着装置において、
    前記定着ベルト内面に沿うように固定され、前記定着ベルト内面と摺動して該定着ベルトの移動案内を行うと共に前記定着ベルトに熱を伝える熱伝導部材を備え、該熱伝導部材の表面に複数の凸形状部を設け、各凸形状部の突出高さが前記定着ベルトの回転方向において前記定着ニップに向かって順に低くなるように設定されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトが前記加圧部材の回転力により連れ回され、前記加圧部材による前記定着ベルトに対する引っ張り方向となる側における前記熱伝導部材の側面に、前記凸形状部を設けたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記凸形状部は、前記定着ニップに対して前記定着ベルトの回転方向上流側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 前記熱伝導部材における前記凸形状部のみに、低摩擦コート層を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の定着装置。
  5. 前記凸形状部の頂点部分の肉厚を、前記熱伝導部材のうち前記凸形状部が設けられていない部分の肉厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の定着装置。
  6. 前記定着ベルトと前記熱伝導部材間に潤滑剤を介在させ、かつ前記熱伝導部材の前記凸形状部に潤滑剤溜りの凹部を設けたことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の定着装置。
  7. 前記熱伝導部材を金属製パイプ材から形成したことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の定着装置。
  8. 前記加熱部材が前記熱伝導部材の内部に設置され、該熱伝導部材を介して前記定着ベルトを加熱することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の定着装置。
  9. 前記加熱部材は、ハロゲンヒータであることを特徴とする請求項記載の定着装置。
  10. 前記加熱部材が前記定着ベルトの外部に設置され、該熱伝導部材を介して前記定着ベルトを加熱することを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の定着装置。
  11. 前記加熱部材が、励磁コイルを備える誘導加熱部であることを特徴とする請求項10記載の定着装置。
  12. 記録媒体に対して画像を形成する画像形成部と、該画像形成部にて画像が形成された記録媒体に対して定着処理を行う定着部とを備えた画像形成装置において、前記定着部として請求項1〜11いずれか1項記載の定着装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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