JP7131117B2 - 定着ベルトおよび定着装置並びに画像形成装置 - Google Patents

定着ベルトおよび定着装置並びに画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、定着ベルトおよび定着装置並びに画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、媒体上のトナーを定着させる定着装置を備えている。
例えば、特許文献1に記載の定着装置は、回転可能に設置される定着ロールと、定着ロールに従動して回転可能に圧接配置され、定着ロールとの間に形成されるニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体が狭持される樹脂フィルム管状体と、樹脂フィルム管状体の内側に配置され、定着ロール側に向けて樹脂フィルム管状体を押圧する押圧部材と、樹脂フィルム管状体と押圧部材との間に介在させるシート状部材と、を有していた。樹脂フィルム管状体とシート状部材との間には潤滑剤が介在しており、樹脂フィルム管状体の内面両端部には、潤滑剤を弾く撥液加工部が設けられていた。この撥液加工部が、潤滑剤を塞き止めると共に弾き、シート状部材の両端から潤滑剤が漏れることを防止していた。
特許第4211376号公報
しかしながら、上記した定着装置では、撥液加工部が樹脂フィルム管状体の内面両端部だけに設けられているため、樹脂フィルム管状体の内面中央部に存在する潤滑剤が内面両端部に逃げて行く(移動する)ことがあった。その結果、樹脂フィルム管状体の内面中央部で潤滑剤が減少(枯渇)する一方で、樹脂フィルム管状体の内面中央から両端部に向けて流れた潤滑剤が漏れ出す虞があった。
本発明は、上記課題を解決するために、軸方向端部から潤滑剤が漏れることを抑制することができる定着ベルトおよび定着装置並びに画像形成装置を提供する。
上記した目的を達成するため、本発明の定着ベルトは、軸周りに回転しながら内周面に潤滑剤を介して接触した加熱器によって加熱される定着ベルトであって、筒状に形成されているベルト本体と、前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも低い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤をはじく複数の撥油部と、前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも高い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤を保持する複数の非撥油部と、を備え、前記複数の撥油部と前記複数の非撥油部とは、前記ベルト本体の周方向に延びており、且つ軸方向に交互に並べられている。
この場合、前記複数の撥油部のうち一対の前記撥油部は、前記ベルト本体の内周面の軸方向両端部に配置されていることが好ましい。
また、他の定着ベルトは、軸周りに回転しながら内周面に潤滑剤を介して接触した加熱器によって加熱される定着ベルトであって、筒状に形成されているベルト本体と、前記ベルト本体の内周面の軸方向および周方向に間隔をあけて格子状に配置され、前記潤滑剤よりも低い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤をはじく複数の撥油部と、前記複数の撥油部を除いた前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも高い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤を保持する非撥油部と、を備えている。
さらに、他の定着ベルトは、軸周りに回転しながら内周面に潤滑剤を介して接触した加熱器によって加熱される定着ベルトであって、筒状に形成されているベルト本体と、前記ベルト本体の内周面の軸方向および周方向に間隔をあけて格子状に配置され、前記潤滑剤よりも高い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤を保持する複数の非撥油部と、前記複数の非撥油部を除いた前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも低い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤をはじく撥油部と、を備えている。
この場合、前記撥油部は、フッ素樹脂を含んで構成され、前記非撥油部は、ポリイミド系樹脂を含んで構成されていることが好ましい。
上記した目的を達成するため、本発明の定着装置は、上記のいずれかに記載の定着ベルトと、軸周りに回転しながら前記定着ベルトとの間に加圧領域を形成し、前記加圧領域を通過する媒体上のトナーを加圧する加圧部材と、前記加圧領域に対応する位置で前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を介して接触し、前記定着ベルトを加熱する加熱器と、を備えている。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、上記の定着装置を備えている。
本発明によれば、定着ベルトの軸方向端部から潤滑剤が漏れることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るプリンターを示す概略図(正面図)である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置を模式的に示す断面図である。 図2のIII-III断面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置のヒーターを模式的に示す底面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着ベルト等の一部を模式的に示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第2実施形態に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第2実施形態の第1変形例に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第2実施形態の第2変形例に係る定着ベルトの展開図である。 本発明の第3実施形態に係る定着ベルトの展開図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、シートSの搬送方向(通過方向)の「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
[プリンターの全体構成]
図1を参照して、画像形成装置の一例としてのプリンター1について説明する。図1はプリンター1を示す概略図(正面図)である。
プリンター1は、略直方体状の外観を構成する装置本体2を備えている。装置本体2の下部には、例えば、紙製のシートS(媒体)を収容する給紙カセット3が着脱可能に設けられている。装置本体2の上面には、排紙トレイ4が設けられている。なお、シートSは、紙製に限らず、樹脂製等であってもよい。
また、プリンター1は、給紙装置5と、作像装置6と、定着装置7と、を備えている。給紙装置5は、給紙カセット3から排紙トレイ4まで延びた搬送路8の上流端部に設けられている。作像装置6は搬送路8の中間部に設けられ、定着装置7は搬送路8の下流側に設けられている。
作像装置6は、トナーコンテナ10と、ドラムユニット11と、光走査装置12と、を含んでいる。トナーコンテナ10は、例えば、黒色のトナー(現像剤)を収容している。ドラムユニット11は、感光体ドラム13と、帯電装置14と、現像装置15と、転写ローラー16と、を含んでいる。転写ローラー16は、下側から感光体ドラム13に接触して転写ニップを形成している。なお、トナーは、トナーとキャリアとを混合した二成分現像剤であってもよいし、磁性トナーから成る一成分現像剤であってもよい。
プリンター1の制御装置(図示せず)は各装置を適宜制御し、以下のように画像形成処理を実行する。帯電装置14は、感光体ドラム13の表面を帯電させる。感光体ドラム13は、光走査装置12から出射された走査光を受け、静電潜像を担持する。現像装置15は、トナーコンテナ10から供給されたトナーを用いて感光体ドラム13上の静電潜像をトナー像に現像する。シートSは給紙装置5によって給紙カセット3から搬送路8に送り出され、感光体ドラム13上のトナー像は転写ニップを通過するシートSに転写される。定着装置7は、トナー像をシートSに定着させる。その後、シートSは、排紙トレイ4に排出される。
[第1実施形態:定着装置]
次に、図1ないし図4を参照して、第1実施形態に係る定着装置7について説明する。図2は定着装置7を模式的に示す断面図である。図3は、図2のIII-III断面図である。図4はヒーター23を模式的に示す底面図である。
図1および図2に示すように、定着装置7は、筐体20と、定着ベルト21と、加圧ローラー22と、ヒーター23と、を備えている。筐体20は、装置本体2に支持されている。定着ベルト21および加圧ローラー22は、筐体20の内部に回転可能に支持されている。ヒーター23は、定着ベルト21の内部に設けられている。
<筐体>
筐体20は、例えば、板金や耐熱性樹脂等によって前後方向に長い略直方体状に形成されている。筐体20の内部には、シートSが通過する搬送路8の一部が形成されている(図1参照)。
<定着ベルト>
図2および図3に示すように、定着ベルト21は、無端状のベルトであって、前後方向(軸方向)に長い略円筒状に形成されている。定着ベルト21は、筐体20の内部上方に配置されている。なお、定着ベルト21の断面構造等の説明は後述する。
定着ベルト21の内部には、支持部材24が設けられている。支持部材24は、例えば、金属材料によって軸方向に長い略角筒状に形成されている。支持部材24は、定着ベルト21を軸方向に貫通して筐体20に支持されている。なお、定着ベルト21の軸方向両端部にはキャップ(図示せず)が装着されており、定着ベルト21は一対のキャップを介して支持部材24に回転可能に支持されている。また、定着ベルト21は、キャップによって略円筒形状に保持されている。なお、キャップに代えて、定着ベルト21の内部にベルトガイド(図示せず)を設けることで、定着ベルト21の略円筒形状が保持されてもよい。
<加圧ローラー>
加圧部材の一例としての加圧ローラー22は、前後方向(軸方向)に長い略円筒状に形成されている。加圧ローラー22は、筐体20の内部下方に配置されている。加圧ローラー22は、金属製の芯金22Aと、その外周面に積層されたシリコーンスポンジ等の弾性層22Bと、を含んでいる。芯金22Aの軸方向両端部は、一対の可動フレーム(図示せず)に回転可能に支持されている。可動フレームは、上下方向に揺動可能に筐体20に支持され、バネや偏心カム等を含む圧力調整部(図示せず)に接続されている。また、芯金22Aにはギア列等を介して駆動モーターMが接続されている。
圧力調整部が可動フレームを定着ベルト21側に回動させると、加圧ローラー22が定着ベルト21に押し付けられて定着ベルト21との間に加圧された加圧領域Nを形成する。一方、圧力調整部が可動フレームを定着ベルト21から離す方向に回動させると、加圧ローラー22が定着ベルト21への押し付けを解除されて減圧された加圧領域Nを形成する。なお、加圧領域Nとは、圧力が0Paである上流側の位置から最大圧力となる位置を経由して再び圧力が0Paとなる下流側の位置までの領域を指している。
<ヒーター>
加熱器の一例としてのヒーター23は、前後方向(軸方向)に長い略矩形板状に形成されている。ヒーター23は、保持部材25を介して支持部材24の下面に固定されている(図2参照)。保持部材25は、例えば、耐熱樹脂材料によって軸方向に長い略半円筒状に形成されている。保持部材25は、定着ベルト21の下側内面に沿うように湾曲している(図2参照)。
図4に示すように、ヒーター23は、基板30と、発熱接触部31と、を含んでいる。
(基板)
基板30は、基材上に断熱層を積層(成膜)することで構成される。基材および断熱層は、例えば、セラミック等の電気絶縁性を有すると共に熱伝導率の低い材料で構成されている。基板30(断熱層)は、発熱接触部31で発生した熱の伝達を規制する機能を有している。
(発熱接触部)
発熱接触部31は、基板30(断熱層)の下面に積層されている。発熱接触部31は、複数(例えば5つ)の発熱部41~45と、複数(例えば6つ)の電極部51~56と、を含んでいる。
複数の発熱部41~45は、例えば、電極部51~56よりも抵抗値の高い金属等の導電材料で基板30(断熱層)上に形成されている。複数の発熱部41~45は、軸方向に一列に並べて形成されている。また、各々の発熱部41~45は、軸方向に一列に並べられた複数の抵抗発熱体40で構成されている。複数の抵抗発熱体40は、それぞれ、通過方向に細長い略長方形状に形成されている。
軸方向中央に配置された発熱部41は、加圧領域Nを通過する小サイズ(例えばA5サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。発熱部41の軸方向両側に配置された2つの発熱部42,43は、加圧領域Nを通過する中サイズ(例えばB5サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。発熱部42,43の軸方向両側に配置された2つの発熱部44,45は、加圧領域Nを通過する通常サイズ(例えばA4サイズ)のシートSの前後幅に対応する範囲に並べられた複数の抵抗発熱体40によって構成されている。
複数の電極部51~56は、例えば、金属等の導電材料で基板30(断熱層)上に形成されている。電極部51~55は、発熱部41~45(各抵抗発熱体40)の下流端部(右端部)に接続されている。一方、電極部56は、全ての抵抗発熱体40の上流端部(左端部)に接続されている。各々の電極部51~56は、発熱部41~45に接続された部分から発熱部41~45よりも軸方向外側の位置まで延びている。各々の電極部51~56の先端部には、電極端末部51A~56Aが接続されている。
なお、発熱接触部31は、電極端末部51A~56Aを除いてコート層(図示せず)によって被覆されている。コート層は、例えば、セラミック等の電気絶縁性を有すると共に定着ベルト21に対して摩擦力の小さな材料で形成されている。
ヒーター23は、発熱接触部31を加圧ローラー22に向けた姿勢で保持部材25の下面に保持され、発熱接触部31を定着ベルト21の内面に接触させている(図2参照)。ヒーター23が加圧ローラー22に押し付けられた定着ベルト21を受け止めることで、定着ベルト21と加圧ローラー22との接触部分に加圧領域Nが形成されている。ヒーター23は、加圧領域Nに対応する位置で定着ベルト21の内周面に接触し、定着ベルト21を加熱する。
なお、筐体20には、定着ベルト21の表面温度またはヒーター23の温度を検知するための温度センサー(図示せず)が設けられている。また、ヒーター23の電極端末部51A~56Aや駆動モーターM等は、各種の駆動回路(図示せず)を介して電源(図示せず)に電気的に接続されている。また、ヒーター23、駆動モーターMおよび温度センサー等は、各種の回路を介してプリンター1の制御装置に電気的に接続されている。制御装置は、接続された装置等を制御する。
[定着装置の作用]
ここで、定着装置7の作用(定着処理)について説明する。なお、定着処理を実施する場合、加圧ローラー22は、圧力調整部によって定着ベルト21に押し付けられている。
まず、制御装置は、ヒーター23や駆動モーターMを駆動制御する。加圧ローラー22は駆動モーターMの駆動力を受けて回転し、定着ベルト21は加圧ローラー22に従動して回転する(図2の実線矢印参照)。各々の抵抗発熱体40は、発熱部41~45を挟む複数の電極部51~56の間で通過方向に電流を流すことで発熱する。
この際、制御装置は、シートSのサイズに応じて発熱させる発熱部41~45(図3参照)を変更する。例えば、通常サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合、制御装置は、全ての発熱部41~45に電力を供給し、全ての発熱部41~45を発熱させる。また、例えば、制御装置は、中サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41~43を発熱させ、小サイズのシートSが加圧領域Nを通過する場合には発熱部41を発熱させる。これにより、シートSのサイズに合せて定着ベルト21(加圧領域N)の必要な部分のみを加熱することができる。その結果、シートSが通過しない定着ベルト21の軸方向両端部の過昇温を抑制することができる。
温度センサーは、定着ベルト21の表面温度を検出し、入力回路を介して検出信号を制御装置に送信する。制御装置は、温度センサーから設定温度(例えば150~200℃)に達したことを示す検出信号を受信すると、その設定温度を維持するようにヒーター23を制御しながら、既に説明した画像形成処理の実行を開始する。トナー像が転写されたシートSは筐体20内に進入し、定着ベルト21は、軸周りに回転しながら内周面に潤滑剤を介して接触したヒーター23によって加熱される。そして、定着ベルト21は、加圧領域Nを通過するシートS上のトナー(トナー像)を加熱する。加圧ローラー22は、軸周りに回転しながら加圧領域Nを通過するシートS上のトナーを加圧する。すると、トナー像がシートSに定着する。そして、トナー像が定着したシートSは、筐体20の外部に送り出されて排紙トレイ4に排出される。
ところで、定着ベルト21は、加圧領域Nに対応する位置で加圧ローラー22とヒーター23との間に挟まれ、ヒーター23の下面に押し付けられながら回転する。定着ベルト21とヒーター23との間の摩擦抵抗を低減するため、定着ベルト21の内周面(またはヒーター23の表面)には、シリコーンオイルやフッ素グリース等の潤滑剤が塗布されている。定着ベルト21とヒーター23との間に介在した潤滑剤は、定着ベルト21の回転に伴って軸方向外側に向かって移動し、定着ベルト21の軸方向端部から漏れ出すことがあった。その結果、漏出した潤滑剤によってシートSが汚染されることがあった。また、潤滑剤が漏出することで、定着ベルト21とヒーター23との間に介在する潤滑剤が減少するため、定着ベルト21の回転負荷が増加する虞もあった。そこで、第1実施形態に係る定着ベルト21は、軸方向端部からの潤滑剤の漏れを抑制する構造を備えている。
[定着ベルトの断面構造]
図5および図6を参照して、定着ベルト21の断面構造等について説明する。図5は定着ベルト21等の一部を模式的に示す断面図である。図6は定着ベルト21の展開図である。なお、図面に示す各部の寸法や比率等は、正確なものではなく、説明のために簡略化して示したものである。
図5に示すように、定着ベルト21は、ベルト本体60と、複数の撥油部61と、複数の非撥油部62と、を備えている。ベルト本体60は、略円筒状に形成されている。複数の撥油部61および複数の非撥油部62は、ベルト本体60の内周面に形成されている。
<ベルト本体>
図5の下段に示すように、ベルト本体60は、径方向内側から外側に向かって順に、基材60Aと、ゴム層60Bと、離型層60Cと、を積層して形成されている。基材60Aは、厚み30μm程度の金属製(ステンレス、アルミ合金、ニッケル等)の層である。ゴム層60Bは、基材60A上に積層された厚み300μm程度のシリコンゴム製の層である。離型層60Cは、ゴム層60B上に積層されたフッ素樹脂製(ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)等)の層である。離型層60C、シートSの貼り付き等を抑制する機能を有している。
また、基材60A(ベルト本体60)の内周面には、厚み1~30μm程度のコート層60Dが積層されている。コート層60Dは、ポリイミド系樹脂を含んで構成されている。ポリイミド系樹脂は、耐熱性に優れ、潤滑剤に対して良好な(高い)親和性(濡れ性)を有し、且つ非常に低い摩擦係数を有するため、コート層60Dとして好適に用いることができる。なお、コート層60Dは、ポリイミド系樹脂の他に、ポリベンズイミダゾール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等で構成することもできる。
<撥油部>
図5および図6に示すように、複数(14個)の撥油部61は、コート層60D上に積層されている。撥油部61は、ベルト本体60の周方向に延びた帯状に形成されている。複数の撥油部61は、ベルト本体60の軸方向に略等間隔で配置されている。
撥油部61は、潤滑剤よりも低い表面自由エネルギーを有し、潤滑剤をはじくようにフッ素樹脂を含んで構成されている。具体的には、撥油部61は、厚み1~30μm程度のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で構成された層である。PTFEは、耐熱性および耐摩耗性に優れ、潤滑剤に対して低い親和性(濡れ性)を有し、且つ非常に低い摩擦係数を有するため、撥油部61として好適に用いることができる。なお、撥油部61は、PTFEの他に、テトラフルオロエチレン-パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体(MFA)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロエチルビニルエーテル共重合体(EFA)、ポリエチレン・テトラフルオロエチレン(ETFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等で構成することもできる。
<非撥油部>
図5および図6に示すように、複数(13個)の非撥油部62は、コート層60D上において複数の撥油部61を積層していない部分である。つまり、複数の非撥油部62は、複数の撥油部61の間に露出しているコート層60Dによって構成されている。したがって、非撥油部62は、微小な段差を介して撥油部61よりも径方向外側に凹設されている(図5の下段参照)。非撥油部62は、ベルト本体60の周方向に延びた帯状に形成されている。非撥油部62(コート層60D)は、潤滑剤よりも高い表面自由エネルギーを有し、潤滑剤を保持するようにポリイミド系樹脂を含んで構成されている。
例えば、非撥油部62は、撥油部61と同一幅に形成されている。具体的には、撥油部61の幅は10mm、非撥油部62の幅は10mmに設定されている。つまり、複数の撥油部61は、10mm間隔で並べられている。複数の撥油部61と複数の非撥油部62とは、ベルト本体60の周方向に延びており、且つ軸方向に交互に並べられている。複数の撥油部61のうち一対の撥油部61は、ベルト本体60の内周面の軸方向両端部に配置されている。
以上のような定着ベルト21は、既存のコーティング法を用いて製造することができる。例えば、ゴム層60Bおよび離型層60Cは、ディッピング法を用いて基材60Aの外周面に形成することができる。また、例えば、コート層60D(非撥油部62)は、スプレーコート法を用いて基材60Aの内周面に形成することができる。さらに、例えば、撥油部61は、コート層60D上にて非撥油部62となる部分にマスキングを施した後、スプレーコート法を用いてコート層60D上に形成することができる。なお、撥油部61や非撥油部62を形成する際、必要に応じて接着プライマーを用いてもよい。
以上説明した第1実施形態に係る定着ベルト21では、潤滑剤が、定着ベルト21の回転に伴って軸方向外側に向かって移動すると、各々の撥油部61ではじかれることになる。このように、各々の撥油部61が軸方向外側に向かって移動する潤滑剤を塞き止める機能を発揮する。これにより、定着ベルト21の軸方向端部から潤滑剤が漏れることを抑制することができる。また、各々の撥油部61で潤滑剤が塞き止められるため、隣り合う撥油部61の間の非撥油部62では潤滑剤が留められることになる。これにより、ベルト本体60とヒーター23との間に潤滑剤を介在させ続けることができ、定着ベルト21の円滑な回転を担保することができる。その結果、定着ベルト21等の摩耗を抑制することができる。
また、第1実施形態に係る定着ベルト21によれば、ベルト本体60の内周面の軸方向両端部に配置された一対の撥油部61が潤滑剤を塞き止めるため、定着ベルト21の軸方向両端部からの潤滑剤の漏れを有効に抑制することができる。なお、潤滑剤の漏れ防止の観点からベルト本体60の軸方向両端部に撥油部61を配置することが好ましいが、このような配置は必須ではなく、ベルト本体60の内周面の軸方向両端部が非撥油部62で構成されていてもよい。
また、第1実施形態に係る定着ベルト21によれば、撥油部61がフッ素樹脂を含む材料で形成され、非撥油部62がポリイミド系樹脂を含む材料で形成されることで、撥油部61と潤滑剤との接触角よりも、非撥油部62と潤滑剤との接触角を小さくすることができる。これにより、撥油部61で潤滑剤をはじくことができ、非撥油部62で潤滑剤を保持することができる。
なお、第1実施形態に係る定着ベルト21では、撥油部61と非撥油部62とが同一幅に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、非撥油部62が撥油部61よりも幅広く形成されてもよいし、非撥油部62が撥油部61よりも幅狭く形成されてもよい。
また、第1実施形態に係る定着ベルト21では、複数の撥油部61(複数の非撥油部62)が略等間隔で並べられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図7に示すように、複数の撥油部61が、軸方向中央から両端に向かって徐々に間隔を狭めるように配置されてもよい(第1変形例)。換言すれば、複数の非撥油部62が、軸方向中央から両端に向かって徐々に軸方向に幅狭く形成されてもよい。また、他にも、図8示すように、複数の撥油部61が、軸方向中央から両端に向かって徐々に軸方向に幅狭く形成されてもよい(第2変形例)。さらに、複数の撥油部61または複数の非撥油部62が、軸方向中央から両端に向かって徐々に軸方向に幅広く形成されてもよい(図示せず)。
[第2実施形態]
次に、図9を参照して、第2実施形態に係る定着ベルト26について説明する。図9は第2実施形態に係る定着ベルト26の展開図である。なお、以下、第1実施形態に係る定着ベルト21と同様または対応する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態に係る定着ベルト26では、複数の撥油部63が、それぞれ、円形状に形成され、ベルト本体60の内周面の軸方向および周方向に間隔をあけて格子状に配置されている点で、第1実施形態に係る定着ベルト21と相違する。複数の撥油部63は、コート層60D上にて軸方向および周方向に略等間隔で整列している。したがって、非撥油部64は、複数の撥油部63を除いたベルト本体60の内周面に形成されている。つまり、複数の撥油部63が形成されていない部分に露出したコート層60Dが、非撥油部64を構成している。
複数の撥油部63は、軸方向および周方向に5mm間隔で並べられている。また、撥油部63は直径10mmであり、複数の撥油部63の全体の面積は、非撥油部64の面積の30%程度に設定されている。
以上説明した第2実施形態に係る定着ベルト26によれば、格子状に配置された複数の撥油部63が軸方向外側に向かって移動する潤滑剤を塞き止めるため、定着ベルト26の軸方向端部からの潤滑剤の漏れを抑制することができる。
なお、第2実施形態に係る定着ベルト26では、複数の撥油部63が、軸方向および周方向に略等間隔で配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図10に示すように、複数の撥油部63は、周方向(または軸方向)に半ピッチずれた千鳥格子状に配置されてもよい(第1変形例)。また、他にも、図11に示すように、複数の撥油部63が、軸方向中央から両端に向かうほど、徐々に周方向の間隔を狭めるように配置されてもよい(第2変形例)。また、これとは逆に、複数の撥油部63が、軸方向中央から両端に向かうほど、徐々に周方向の間隔を広げるように配置されてもよい(図示せず)。さらに、上記した周方向の間隔の変更に代えて/加えて、複数の撥油部63が、軸方向中央から両端に向かうほど、徐々に軸方向の間隔を狭める、または広げるように配置されてもよい(図示せず)。また、上記した間隔の変更に代えて/加えて、複数の撥油部63が、軸方向中央から両端に向かうほど、徐々に直径を狭める、または広げるように形成されていてもよい(図示せず)。
また、第2実施形態に係る定着ベルト26では、撥油部63が円形に形成されていたが、これに限らず、楕円形状や四角形等の多角形状に形成されてもよい。
[第3実施形態]
次に、図12を参照して、第3実施形態に係る定着ベルト27について説明する。図12は第3実施形態に係る定着ベルト27の展開図である。なお、以下、第1または第2実施形態に係る定着ベルト21,26と同様または対応する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第3実施形態に係る定着ベルト27では、複数の非撥油部66がベルト本体60の内周面の軸方向および周方向に間隔をあけて格子状に配置され、撥油部65が複数の非撥油部66を除いたベルト本体60の内周面に形成されている。つまり、第3実施形態に係る定着ベルト27では、非撥油部66と撥油部65の配置が、第2実施形態に係る定着ベルト26の非撥油部64と撥油部63の配置と逆転している。複数の非撥油部66は、それぞれ、円形状に形成され、軸方向および周方向に略等間隔で整列している。撥油部65は、複数の非撥油部66となる部分を避けるようにコート層60D上に形成されている。つまり、撥油部65が形成されていない部分に露出したコート層60Dが、複数の非撥油部66を構成している。
複数の非撥油部66は、軸方向および周方向に5mm間隔で並べられている。また、非撥油部66は直径10mmであり、複数の非撥油部66の全体の面積は、撥油部65の面積の30%程度に設定されている。
以上説明した第3実施形態に係る定着ベルト27によれば、複数の非撥油部66を避けたベルト本体60の内周面に広く撥油部65が形成されているため、複数の非撥油部66に潤滑剤を留めることができる。これにより、定着ベルト27の軸方向端部からの潤滑剤の漏れを抑制することができ、定着ベルト27の円滑な回転を担保することができる。
なお、第3実施形態に係る定着ベルト27では、複数の非撥油部66が、軸方向および周方向に略等間隔で配置されていたが、本発明はこれに限定されない。第2実施形態の第1変形例と同様に、複数の非撥油部66が千鳥格子状に配置されてもよい(図示せず)。また、第2実施形態の第2変形例と同様に、複数の非撥油部66の軸方向または/および周方向の間隔を変更してもよい(図示せず)。また、上記した間隔の変更に代えて/加えて、複数の非撥油部66が、軸方向中央から両端に向かうほど、徐々に直径を狭める、または広げるように形成されていてもよい(図示せず)。
また、第3実施形態に係る定着ベルト27では、非撥油部66が円形に形成されていたが、これに限らず、楕円形状や四角形等の多角形状に形成されてもよい。
なお、第1~第3実施形態(各変形例を含む。以下同じ。)に係る定着ベルト21,26,27では、コート層60D(非撥油部62,64,66)が基材60Aの内周面に積層され、撥油部61,63,65がコート層60D上に積層されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、撥油部61,63,65が基材60Aの内周面に積層され、非撥油部62,64,66が撥油部61上に積層されてもよい(図示せず)。つまり、非撥油部62,64,66が、微小な段差を介して撥油部61,63,65よりも径方向内側に凸設されていてもよい。また、他にも、撥油部61,63,65と非撥油部62,64,66とを、基材60Aの内周面に直に積層し、撥油部61,63,65と非撥油部62,64,66との間に段差を設けないようにしてもよい。
なお、第1~第3実施形態に係る定着装置7では、発熱部41~45が、3種類のシートSのサイズに対応していたが、これに限らず、発熱部(抵抗発熱体40)は、2種類以上のシートSのサイズに対応していればよい。また、シートSが加圧領域Nの軸方向中央を通過していたが、これに限らず、加圧領域Nの軸方向一方に寄った位置をシートSが通過してもよい。
また、第1~第3実施形態に係る定着装置7では、駆動モーターMが加圧ローラー22を回転駆動させていたが、これに代えて、定着ベルト21,26,27を回転駆動させてもよい。また、圧力調整部が加圧ローラー22を移動させて加圧領域Nの圧力を変更していたが、これに限らず、定着ベルト21,26,27を移動させて加圧領域Nの圧力を変更するように構成されてもよい。
また、第1~第3実施形態の説明では、一例として、本発明をモノクロのプリンター1に適用した場合を示したが、これに限らず、例えば、カラープリンター、複写機、ファクシミリまたは複合機等に本発明を適用してもよい。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る定着ベルトおよび定着装置並びに画像形成装置における一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
1 プリンター(画像形成装置)
7 定着装置
21,26,27 定着ベルト
22 加圧ローラー(加圧部材)
23 ヒーター(加熱器)
60 ベルト本体
61,63,65 撥油部
62,64,66 非撥油部
N 加圧領域
S シート(媒体)

Claims (5)

  1. 軸周りに回転しながら内周面に潤滑剤を介して接触した加熱器によって加熱される定着ベルトであって、
    筒状に形成されているベルト本体と、
    前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも低い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤をはじく複数の撥油部と、
    前記ベルト本体の内周面に形成され、前記潤滑剤よりも高い表面自由エネルギーを有し、前記潤滑剤を保持する複数の非撥油部と、を備え、
    前記複数の撥油部と前記複数の非撥油部とは、前記ベルト本体の周方向に延びており、且つ軸方向に交互に並べられ
    前記複数の撥油部と前記複数の非撥油部とは、軸方向において同一幅に形成されていることを特徴とする定着ベルト。
  2. 前記複数の撥油部のうち一対の前記撥油部は、前記ベルト本体の内周面の軸方向両端部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の定着ベルト。
  3. 前記撥油部は、フッ素樹脂を含んで構成され、
    前記非撥油部は、ポリイミド系樹脂を含んで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着ベルト。
  4. 請求項1ないしのいずれかに記載の定着ベルトと、
    軸周りに回転しながら前記定着ベルトとの間に加圧領域を形成し、前記加圧領域を通過する媒体上のトナーを加圧する加圧部材と、
    前記加圧領域に対応する位置で前記定着ベルトの内周面に潤滑剤を介して接触し、前記定着ベルトを加熱する加熱器と、を備えていることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項に記載の定着装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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