JP5381746B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、装置を高速化した場合であっても定着不良が生じにくい定着装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1等の定着装置は、定着部材としての定着ベルト、定着ベルトの内周面の一部又は全部に対向するように固設された略円筒状の金属部材(対向部材)、金属部材を加熱するために金属部材に内設されたヒータ、定着ベルトに圧接してニップ部を形成する加圧回転体としての加圧ローラ、等で構成されている。
そして、定着ベルトがヒータによって加熱された金属部材によって加熱されて、ニップ部に向けて搬送された記録媒体上のトナー像がニップ部にて熱と圧力とを受けて記録媒体上に定着されることになる。
一方、特許文献1には、定着ベルトを介して加圧ローラに圧接してニップ部を形成する固定部材(第1対向部材)や、固定部材を補強する補強部材が、設置された定着装置が開示されている。
上述した特許文献1等の定着装置は、ウォームアップ時間を短縮化するために金属部材を薄肉化するほど、加熱時に金属部材の熱変形が生じやすくなっていた。そして、金属部材の熱変形が局所的なものであったり比較的大きなものであったりしたときには、定着ベルトと金属部材とのクリアランスが局所的又は全体的に変動して、定着ベルトの加熱ムラや加熱不良にともない、出力画像上に定着ムラ等の定着不良が生じてしまう可能性があった。
特に、特許文献1の図8等の定着装置のように、定着ベルトを介して加圧ローラに圧接してニップ部を形成する固定部材が設置され、金属部材がニップ部を除く位置で定着ベルトを加熱するように構成されている場合には、金属部材においてニップ部の近傍では熱分散が生じにくくニップ部から離れた部分では熱分散が生じやすくなり、金属部材の局所的な変形が生じやすいため、無視できない問題になっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、定着ベルトを加熱する金属部材の熱変形によって出力画像上に定着ムラ等の定着不良が生じることのない、定着装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、所定方向に走行してトナー像を加熱して溶融するとともに、可撓性を有する無端状の定着ベルトと、前記定着ベルトの内周面側に固設されて、当該定着ベルトを介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、前記ニップ部を除く位置で前記定着ベルトの内周面に対向するように固設されて前記定着ベルトを加熱するとともに、その内周面側に固設された加熱手段によって加熱されるパイプ状の金属部材と、前記金属部材における幅方向端部の内周面に当接して当該金属部材を補強するフランジ部材と、を備え、前記加熱手段は、前記金属部材の幅方向中央部を加熱する第1ヒータと、前記金属部材の幅方向端部を加熱する第2ヒータと、を前記金属部材の内周面に対向する位置に具備し、前記第1ヒータは、前記第2ヒータよりも、前記ニップ部から遠い位置に配設されたものである。
また、請求項2記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記フランジ部材は、前記定着ベルトの幅方向端部に当接して前記定着ベルトの幅方向の移動を制限するように構成されたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記フランジ部材は、前記金属部材に接着されずに設置されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記フランジ部材は、前記金属部材と同じ材料で形成されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明において、前記第1ヒータの単位面積当りの発熱量が、前記第2ヒータの単位面積当りの発熱量に対して、同等以下になるように構成されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる定着装置は、前記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明において、前記金属部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強するとともに、前記金属部材の内部を2つの空間に分けるように配設された補強部材をさらに備え、前記第1ヒータ及び前記第2ヒータは、前記2つの空間のうち、前記ニップ部に対して前記定着ベルトの走行方向上流側に位置する空間に配設されたものである。
また、この発明の請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えたものである。
なお、本願において、「通紙領域」とは、画像形成装置にて通紙される記録媒体の幅方向(通紙方向に直交する方向である。)の範囲であるものと定義し、「非通紙領域」とは「通紙領域」の範囲外の領域であるものと定義する。
また、本願において、「幅方向」とは、記録媒体の通紙方向に対して直交する方向であるものと定義する。
本発明は、端部にフランジ部材が設置された金属部材の内周面に対向するように、ニップ部から離れた位置に金属部材の幅方向中央部を加熱する第1ヒータを配設して、ニップ部に近い位置に金属部材の幅方向端部を加熱する第2ヒータを配設している。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、定着ベルトを加熱する金属部材の熱変形によって出力画像上に定着ムラ等の定着不良が生じることのない、定着装置及び画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置に設置された定着装置を示す構成図である。 図2の定着装置を幅方向にみた図である。 ニップ部の近傍を示す拡大図である。 金属部材に内設された第1ヒータ及び第2ヒータの配光を示す拡大図である。 (A)第1ヒータを幅方向にみた図と、(B)第2ヒータを幅方向にみた図と、である。 フランジ部材の近傍を幅方向に示す拡大図である。 別の定着装置における金属部材に内設された第1ヒータ及び第2ヒータの配光を示す拡大図である。 さらに別の定着装置におけるフランジ部材の近傍を幅方向に示す拡大図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置本体1の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部4Y、4M、4C、4Kが並設されている。
各作像部4Y、4M、4C、4Kには、それぞれ、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kが配設されている。また、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの周囲には、それぞれ、帯電部75、現像部76、クリーニング部77、除電部(不図示である。)等が配設されている。そして、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、各感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kは、不図示の駆動モータによって図1中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部75の位置で、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、露光部3から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架・支持されるとともに、1つのローラ82の回転駆動によって図1中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム5Y、5M、5C、5Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム5Y、5M、5C、5K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。
こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体1の下方に配設された給紙部12から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部12には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト21及び加圧ローラ31による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部100上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図7にて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2〜図4に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21(ベルト部材)、固定部材26、金属部材22(加熱部材)、補強部材23、加熱手段としての第1ヒータ25A及び第2ヒータ25B(熱源)、加圧回転体としての加圧ローラ31、フランジ部材29、温度センサ40A、40B、断熱部材27、ステー部材28、等で構成される。
ここで、定着部材としての定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状ベルトであって、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転(走行)する。定着ベルト21は、内周面21a(固定部材26との摺接面である。)側から、基材層、弾性層、離型層が順次積層されていて、その全体の厚さが1mm以下に設定されている。
定着ベルト21の基材層は、層厚が30〜50μmであって、ニッケル、ステンレス等の金属材料やポリイミド等の樹脂材料で形成されている。
定着ベルト21の弾性層は、層厚が100〜300μmであって、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、等のゴム材料で形成されている。弾性層を設けることで、ニップ部における定着ベルト21表面の微小な凹凸が形成されなくなり、記録媒体P上のトナー像Tに均一に熱が伝わりユズ肌画像の発生が抑止される。
定着ベルト21の離型層は、層厚が10〜50μmであって、PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ポリイミド、ポリエーテルイミド、PES(ポリエーテルサルファイド)、等の材料で形成されている。離型層を設けることで、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保される。
また、定着ベルト21の直径は15〜120mmになるように設定されている。なお、本実施の形態では、定着ベルト21の内径が30mmに設定されている。
定着ベルト21の内部(内周面側)には、固定部材26、2つのヒータ25A、25B(加熱手段)、金属部材22、補強部材23、断熱部材27、ステー部材28、等が固設されている。
ここで、固定部材26は、定着ベルト21の内周面21aに摺接するように固定されている。そして、固定部材26が定着ベルト21を介して加圧ローラ31に圧接することで、記録媒体Pが搬送されるニップ部が形成される。図3を参照して、固定部材26は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。なお、固定部材26の構成については、後でさらに詳しく説明する。
図2を参照して、金属部材22(加熱部材)は、ニップ部を除く位置で定着ベルト21の内周面に対向するように形成され、ニップ部の位置では断熱部材27を介して固定部材26を保持するように形成された略円筒体である。図3を参照して、金属部材22は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43にフランジ部材29を介して固定支持されている。また、金属部材22の両端部には、金属部材22を補強するとともに、定着ベルト21の寄り(幅方向の移動である。)を制限するフランジ部材29が挿設されている。なお、このフランジ部材29については、後で詳しく説明する。
そして、略パイプ状に形成された金属部材22は、ヒータ25A、25Bの輻射熱により加熱されて定着ベルト21を加熱する(熱を伝える。)。すなわち、金属部材22がヒータ25A、25Bによって直接的に加熱されて、金属部材22を介して定着ベルト21がヒータ25A、25Bによって間接的に加熱されることになる。定着ベルト21の加熱効率を良好に維持するためには、金属部材22の厚さを0.1mm以下に設定することが好ましい。
金属部材22の材料としては、ステンレス鋼、ニッケル、アルミニウム、鉄、等の金属熱伝導体(熱伝導性を有する金属である。)を用いることができるが、その中でも単位体積の熱容量比(密度×比熱である。)が比較的小さいフェライト系ステンレス鋼が好適である。本実施の形態では、金属部材22の材料として、フェライト系ステンレス鋼であるSUS430を用いている。また、金属部材22の厚さを0.1mmに設定している。
第1ヒータ25Aと第2ヒータ25Bは、それぞれ、ハロゲンヒータ(又はカーボンヒータ)であって、その両端部が定着装置20の側板43に固定されている(図3を参照できる。)。そして、装置本体1の電源部により出力制御されたヒータ25A、25B(加熱手段)の輻射熱によって、金属部材22が加熱される。さらに、金属部材22によって定着ベルト21がニップ部を除く位置で全体的に加熱されて、加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。なお、ヒータ25A、25Bの出力制御は、定着ベルト21表面に対向するサーミスタ等の温度センサ40A、40Bによるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。また、このようなヒータ25A、25Bの出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度に設定することができる。なお、第1温度センサ40Aは定着ベルト21の幅方向中央部の表面温度(定着温度)を検知するように構成され、第2温度センサ40Bは定着ベルト21の幅方向端部の表面温度(定着温度)を検知するように構成されている。
なお、本実施の形態1において、第1ヒータ25Aは金属部材22の幅方向中央部を加熱するように構成され、第2ヒータ25Bは金属部材22の幅方向両端部を加熱するように構成されている。この2つのヒータ25A、25Bは、金属部材22の内周面に対向する位置に配設されている。さらに、第1ヒータ25Aは、第2ヒータ25Bよりも、ニップ部から遠い位置に配設されている。この2つのヒータ25A、25B(加熱手段)については、さらに後で詳しく説明する。
このように、本実施の形態における定着装置20は、定着ベルト21の一部のみが局所的に加熱されるのではなく、金属部材22によって定着ベルト21が周方向にわたってほぼ全体的に加熱されることになるために、装置を高速化した場合であっても定着ベルト21が充分に加熱されて定着不良の発生を抑止することができる。すなわち、比較的簡易な構成で効率よく定着ベルト21を加熱できるために、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短縮化されるとともに、装置の小型化が達成される。
ここで、略パイプ状の金属部材22は、定着ベルト21の内周面(ニップ部を除く位置である。)にクリアランスをあけて対向するように固設されている。定着ベルト21と金属部材22とのクリアランス量δ(ニップ部を除く位置のギャップである。)は、0mmより大きく1mm以下に設定されている(0mm<δ≦1mmである。)。これにより、金属部材22と定着ベルト21とが摺接する面積が大きくなって定着ベルト21の磨耗が加速する不具合を抑止するとともに、金属部材22と定着ベルト21とが離れ過ぎて定着ベルト21の加熱効率が低下する不具合を抑止することができる。さらに、金属部材22が定着ベルト21に近設されることで、可撓性を有する定着ベルト21の円形姿勢がある程度維持されるため、定着ベルト21の変形による劣化・破損を軽減することができる。
また、金属部材22と定着ベルト21とが摺接しても定着ベルト21の磨耗が軽減されるように、定着ベルト21の内周面には、双方の部材21、22の間にはフッ素グリス等の潤滑剤が塗布されている。
なお、本実施の形態では、金属部材22の断面形状が略円形になるように形成したが、金属部材22の断面形状が多角形になるように形成することもできるし、金属部材22の周面にスリットを設けることもできる。
ここで、本実施の形態では、ニップ部を形成する固定部材26の強度を補強する補強部材23が、定着ベルト21の内周面側に固設されている。図3を参照して、補強部材23は、幅方向の長さが固定部材26と同等になるように形成されていて、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に固定支持されている。そして、補強部材23が固定部材26及び定着ベルト21を介して加圧ローラ31に当接することで、ニップ部において固定部材26が加圧ローラ31の加圧力を受けて大きく変形する不具合を抑止している。なお、本実施の形態において、補強部材23は、金属部材22の内部を概ね2つの空間に分けるように配設された板状部材である。
この補強部材23は、上述した機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが好ましい。
また、補強部材23における、ヒータ25に対向する面の一部又は全部に、断熱部材を設けたり、鏡面処理を施したりすることもできる。これにより、ヒータ25から補強部材23に向かう熱(補強部材23を加熱する熱)が金属部材22の加熱に用いられることになるために、定着ベルト21(金属部材22)の加熱効率がさらに向上することになる。
図2を参照して、ニップ部の位置で定着ベルト21の外周面に当接する加圧回転体としての加圧ローラ31は、直径が30mmであって、中空構造の芯金32上に弾性層33を形成したものである。加圧ローラ31(加圧回転体)の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA、PTFE等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。加圧ローラ31は定着ベルト21に圧接して、双方の部材間に所望のニップ部を形成する。また、図3を参照して、加圧ローラ31には不図示の駆動機構の駆動ギアに噛合するギア45が設置されていて、加圧ローラ31は図2中の矢印方向(時計方向)に回転駆動される。また、加圧ローラ31は、その幅方向両端部が定着装置20の側板43に軸受42を介して回転自在に支持されている。なお、加圧ローラ31の内部に、ハロゲンヒータ等の熱源を設けることもできる。
なお、加圧ローラ31の弾性層33を発泡性シリコーンゴム等のスポンジ状の材料で形成した場合には、ニップ部に作用する加圧力を減ずることができるために、金属部材22に生じる撓みをさらに軽減することができる。さらに、加圧ローラ31の断熱性が高められて、定着ベルト21の熱が加圧ローラ31側に移動しにくくなるために、定着ベルト21の加熱効率が向上する。
また、本実施の形態では、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径とほぼ同等になるように形成したが、定着ベルト21の直径が加圧ローラ31の直径よりも小さくなるように形成することもできる。その場合、ニップ部における定着ベルト21の曲率が加圧ローラ31の曲率よりも小さくなるために、ニップ部から送出される記録媒体Pが定着ベルト21から分離され易くなる。
図4を参照して、定着ベルト21の内周面21aに摺接する固定部材26は、ベース層26b上に表面層26aが形成されたものである。固定部材26は、加圧ローラ31との対向面(摺接面)が、加圧ローラ31の曲率にならうように凹状に形成されている。これにより、記録媒体Pは加圧ローラ31の曲率にならうようにニップ部から送出されるために、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21に吸着して分離しないような不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、ニップ部を形成する固定部材26の形状を凹状に形成したが、ニップ部を形成する固定部材26の形状を平面状に形成することもできる。すなわち、固定部材26の摺接面(加圧ローラ31に対向する面である。)が平面形状になるように形成することができる。これにより、ニップ部の形状が記録媒体Pの画像面に対して略平行になって、定着ベルト21と記録媒体Pとの密着性が高まるために定着性が向上する。さらに、ニップ部の出口側における定着ベルト21の曲率が大きくなるために、ニップ部から送出された記録媒体Pを定着ベルト21から容易に分離することができる。
また、固定部材26のベース層26bを形成する材料としては、加圧ローラ31による加圧力を受けても大きく撓むことがないように、ある程度剛性のある材料(例えば、高剛性の金属やセラミック等である。)で形成されている。
金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の金属部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、金属部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形することがある。パイプ状の金属部材22が変形してしまうと所望のニップ幅が得られずに、定着性が低下するという問題が生じる。これに対して、本実施の形態では、薄肉の金属部材22とは別に高剛性の固定部材26を設置してニップ部を形成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
また、本実施の形態では、固定部材26とヒータ25A、25B(加熱手段)との間に断熱部材27を設置している。詳しくは、固定部材26と金属部材22との間であって、固定部材26の摺接面を除く面を覆うように断熱部材27が設置されている。断熱部材27の材料としては、断熱性に優れたスポンジゴムや、空包を有するセラミック、等を用いることができる。
本実施の形態では、定着ベルト21と金属部材22とがほぼ全周にわたって近接しているため、加熱待機時(プリント動作待機時)においても定着ベルト21を周方向に温度ムラなく加熱できる。したがって、プリント要求を受けた後、速やかにプリント動作をおこなうことができる。このとき、従来のオンデマンド方式の定着装置(例えば、特許第2884714号公報参照。)では、ニップ部で加熱待機時に加圧ローラを変形させたまま熱を与えてしまうと、加圧ローラのゴムの材質によっては、熱劣化を起こして加圧ローラの寿命が短くなってしまったり、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生してしまったりする(ゴムの圧縮永久ひずみは、ゴムの変形に加熱が加わることにより増大する。)。そして、加圧ローラに圧縮永久ひずみが発生すると、加圧ローラの一部が凹んだ状態になり、所望のニップ幅が得られないため、定着不良が発生したり、回転時に異音が生じたりする。
これに対して、本実施の形態では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、加熱待機時に金属部材22の熱が固定部材26に達しにくくなる。したがって、加熱待機時に加圧ローラ31が変形した状態で高温加熱される不具合が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
さらに、固定部材26と定着ベルト21との摩擦抵抗を低減するために双方の部材間に塗布された潤滑剤は、ニップ部における高圧条件に加えて高温条件による使用によって劣化して、定着ベルト21のスリップ等の不具合が生じてしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、金属部材22の熱がニップ部の潤滑剤に達しにくくなる。したがって、潤滑剤の高温による劣化が軽減されて、上述の問題が生じるのを抑止することができる。
また、本実施の形態では、固定部材26と金属部材22との間に断熱部材27が設置されているために、固定部材26が断熱されて、ニップ部では積極的に定着ベルト21は加熱されないことになる。そのため、ニップ部に送入された記録媒体Pの温度がニップ部から送出されるときには低くなる。すなわち、ニップ部出口では、記録媒体P上に定着されたトナー像の温度が低くなって、トナーの粘性が低下して、定着ベルト21に対するトナー接着力が小さくなった状態で、記録媒体Pは定着ベルト21から分離される。したがって、定着工程直後の記録媒体Pが定着ベルト21に巻き付いてジャムになる不具合が防止されるとともに、定着ベルト21に対するトナー固着も抑制される。
また、本実施の形態では、図4を参照して、固定部材26が挿設された金属部材22の凹部を内周面側から保持するステー部材28が設置されている。
略パイプ状の金属部材22は、0.1mm厚のステンレス板に曲げ加工を施して形成したものである。したがって、ステンレス板を曲げ加工によって所望のパイプ形状に加工しようとしても、そのままでは、スプリングバックによって径が大きくなる方向に開いてしまい所望のパイプ形状を形成することができない。そして、金属部材22がスプリングバックによって開いてしまうと、定着ベルト21の内周面に接触してしまい定着ベルト21を傷つけたり、定着ベルト21との接触ムラによる定着ベルト21の加熱ムラが生じたりしてしまう。本実施の形態では、このような不具合が生じるのを抑止するために、金属部材22の開口部が形成された凹部(曲げ部)をステー部材28で固定することによって、金属部材22のスプリングバックによる変形を抑止している。具体的には、スプリングバック力に抗するように曲げ加工が施された金属部材22の形状を保持しながら、金属部材22の内周面側からステー部材28を凹部に圧入する。
ここで、金属部材22の加熱効率を高くするためには、金属部材22の肉厚は0.2mm以下に設定することが好ましい。
上述したように、金属板を曲げ加工することにより形成する略パイプ状の金属部材22は、その肉厚を薄くすることができるために、ウォームアップ時間を短縮することができる。しかし、金属部材22自身の剛性は小さくなっているため、加圧ローラ31の加圧力が金属部材22に作用すると、その加圧力に抗しきれずに、撓んだり、変形してしまう。そして、パイプ状の金属部材22が変形してしまうと所望のニップ幅が得られずに、定着性が低下するという問題が生じてしまう。これに対して、本実施の形態では、薄肉の金属部材22に凹部(固定部材26が挿設されている部分である。)をニップ部から離れるように設けて、加圧ローラ31の加圧力が金属部材22に直接的に作用しないように構成しているために、そのような問題が生じるのを未然に防止することができる。
以下、上述のように構成された定着装置20の通常時の動作について簡単に説明する。
装置本体1の電源スイッチが投入されると、ヒータ25A、25Bに電力が供給されるとともに、加圧ローラ31の図2中の矢印方向の回転駆動が開始される。これにより、ニップ部の位置における加圧ローラ31との摩擦力によって、定着ベルト21も図2中の矢印方向に従動(回転)する。
その後、給紙部12から記録媒体Pが給送されて、2次転写ローラ89の位置で、記録媒体P上に未定着のカラー画像が担持(転写)される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。
そして、金属部材22(ヒータ25A、25B)によって加熱された定着ベルト21による加熱と、補強部材23によって補強された固定部材26と加圧ローラ31との押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、ニップ部から送出された記録媒体Pは、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態における定着装置20において特徴的な構成・動作について、詳しく説明する。
図3及び図7を参照して、本実施の形態1における定着装置20の両端には、それぞれ、金属部材22における幅方向端部の内周面に当接して金属部材22を補強するフランジ部材29が設置されている。詳しくは、フランジ部材29は、金属部材22と同じ材料(本実施の形態の場合、SUS430である。)で形成されていて、外径が小さな円柱状の補強部29aと、外径が大きな円柱状のベルト寄止め部29b(座部)と、で構成されている。そして、フランジ部材29の補強部29aは、金属部材22の両端部の内周面に、ほぼ全域にわたって、比較的小さな圧接力で接触するように挿設されている。また、図7に示すように、フランジ部材29のベルト寄止め部29bは、その外径が定着ベルト21の外径よりも大きくなるように形成されている。さらに、定着ベルト21は、その幅方向(図3の左右方向である。)の長さが金属部材22の幅方向長さよりも長く形成され、その幅方向の範囲が金属ベルト22の幅方向の範囲を含むように形成されている。また、ベルト寄止め部29bと定着ベルト21(又は、金属部材22)との間には、幅方向に数mm程度のクリアランスが設けられている。
本実施の形態1では、金属部材22の両端部がフランジ部材29(補強部29a)に保持されているために、薄肉の金属部材22に熱変形が生じにくくなる。特に、フランジ部材29によって直接的に補強された金属部材22の幅方向両端部は、幅方向中央部に比べて、熱変形が生じにくくなる。
図2、図5、図6を参照して、本実施の形態における定着装置20には、加熱手段として、2つのヒータ(第1ヒータ25Aと第2ヒータ25Bとである。)が金属部材22の内周面に対向する位置に設けられている。
第1ヒータ25Aは、その主部(ヒータ部)が金属部材22の内周面の幅方向中央部Mに対向するように構成されていて、金属部材22の幅方向中央部Mを加熱する。これに対して、第2ヒータ25Bは、その主部(ヒータ部)が金属部材22の内周面の幅方向両端部Nに対向するように構成されていて、金属部材22の幅方向両端部Nを加熱する。ここで、第1ヒータ25Aと第2ヒータ25Bとは、金属部材22の内周面に対向するように内周面に沿って並設されているが、第1ヒータ25Aはニップ部から遠い位置に配設され、第2ヒータ25Bはニップ部に近い位置に配設されている。そして、図5を参照して、第2ヒータ25Bは、ニップ部に近い金属部材22の内周面の領域Bを主に加熱するように、配光の調整がされている(図5中の矢印にてヒータの配光を簡単に示している。)。これに対して、第1ヒータ25Aは、ニップ部から遠い金属部材22の内周面の領域Aを主に加熱するように、配光の調整がされている(図5中の矢印にてヒータの配光を簡単に示している。)。なお、このようなヒータ25A、25Bの配光の調整は、ヒータのガラス管の一部に鏡面加工(又は、遮蔽加工)を施すことによって達成できる。
このような構成によって、金属部材22の両端部Nは、ニップ部に比較的近い位置で第2ヒータ25Bによって加熱されるため、熱分散が生じにくくて熱変形の発生に対して不利になるものの、それを相殺するようにフランジ部材29(補強部29a)によって直接的に補強されているので、熱変形はほとんど生じないことになる。また、金属部材22の中央部Mは、フランジ部材29(補強部29a)によって直接的に補強されていないため、熱変形の発生に対して不利になるものの、それを相殺するようにニップ部から比較的遠い位置(熱分散が活発な位置である。)で第1ヒータ25Aによって加熱されるので、熱変形はほとんど生じないことになる。このように、本実施の形態では、金属部材22の全体にわたって局所的な変形が生じにくくなるため、定着ベルト21と金属部材22とのクリアランスが局所的又は全体的に変動しにくくなって、定着ベルト21の加熱ムラや加熱不良にともない出力画像上に定着ムラ等の定着不良が生じる不具合も生じにくくなる。
また、フランジ部材29が挿設された金属部材22の両端部Nでは、金属部材22の熱がフランジ部材29側に移動してしまうため、そのままでは中央部Mに比べて加熱効率が低下しやすい。しかし、本実施の形態では、金属部材22の両端部Nを加熱する第2ヒータ25Bをニップ部に近い位置に設置して、金属部材22の中央部Mを加熱する第1ヒータ25Aをニップ部から遠い位置に設置しているため、金属部材22の加熱効率が幅方向にわたってバランスよく設定されることになり、ニップ部の位置に走行される定着ベルト21の幅方向の加熱ムラが生じにくくなる。なお、フランジ部材29の補強部29aの幅方向の長さは、上述した加熱効率の低下というデメリットと、金属部材22の補強というメリットと、のバランスをとって最適化することが好ましい。
なお、2つのヒータ25A、25Bの制御は、定着ベルト12の幅方向中央部の温度を検知する第1温度センサ40Aと幅方向端部の温度を検知する第2温度センサ40Bとの検知結果に基づいて、適宜にオン・オフ制御がおこなわれる。第1温度センサ40Aと第2温度センサ40Bとがバランスよく所望の温度(定着温度)を検知するように、2つのヒータ25A、25Bのオン・オフ制御が別々におこなわれることになる。
また、図6を参照して、本実施の形態では、第1ヒータ25Aと金属部材22の内周面との対向距離Wと、第2ヒータ25Bと金属部材22の内周面との対向距離Wと、が等しくなるように形成されている。詳しくは、第1ヒータ25Aと第2ヒータ25Bとは、金属部材22の内周面の軌跡に対して同心円上に並設されている。これにより、第1ヒータ25Aによって加熱される金属部材22の幅方向中央部と、第2ヒータ25Bによって加熱される金属部材22の幅方向両端部と、の温度制御が容易になる。
なお、本実施の形態では、第1ヒータ25Aと金属部材22の内周面との対向距離Wと、第2ヒータ25Bと金属部材22の内周面との対向距離Wと、が等しくなるように形成したが、図8(A)に示すように、第1ヒータ25Aと金属部材22の内周面との対向距離と、第2ヒータ25Bと金属部材22の内周面との対向距離と、が異なるように形成することもできる。
さらには、図8(B)に示すように、補強部材23の形状を可変することにより、第1ヒータ25Aによって加熱される金属部材22の領域Aを広げることもできる。
ここで、本実施の形態において、第1ヒータ25Aの単位面積当りの発熱量が、第2ヒータ25Bの単位面積当りの発熱量に対して、同等以下になるように構成することが好ましい。例えば、第1ヒータ25Aとして出力定格が640Wのものを用い、第2ヒータ25Bとして出力定格が800Wのものを用いる。これにより、金属部材22の中央部Mにおいて第1ヒータ25Aの加熱による熱変形に対する余裕度を向上させることができるとともに、金属部材22の両端部Nにおいて金属部材22の熱がフランジ部材29側に移動して加熱効率が低下する不具合に対する余裕度を向上させることができる。
なお、ヒータの「単位面積当りの発熱量」は、単純に出力定格の大小だけでは定まらずに、ヒータを点灯するデューティも関係する。具体的に、同じ出力定格のヒータを用いる場合には、時間平均の点灯率が大きいほうが「単位面積当りの発熱量」が大きいことになる。
また、出力定格が800Wのヒータを時間平均の点灯率を80%で用いた場合と、出力定格が640Wのヒータを時間平均の点灯率を100%で用いた場合と、を比較すると、両者とも最終的な発熱量は同じになるが、前者の方が瞬間的な発熱量が大きくなるため、金属部材22の熱変形には不利な条件となる。
また、図2及び図5を参照して、本実施の形態では、補強部材23は、金属部材22の内部をほぼ2つの空間に分けるように配設されている。そして、第1ヒータ25Aと第2ヒータ25Bとは、補強部材23によって分けられた2つの空間のうち、ニップ部上流側(ニップ部に対して定着ベルト21の走行方向上流側である。)に位置する空間に配設されている。
ニップ部上流側は定着ベルト21の張り側(張力が大きい側である。)になるため、ニップ部下流側に比べて、定着ベルト21と金属部材22とのクリアランス量が比較的小さくなる(全体的に小さく設定されているクリアランス量がさらに小さくなる。)。そのため、金属部材22の熱を定着ベルト21に効率的に伝達しやすくなるので、ヒータ25A、25Bをニップ部上流側の空間に設置している。
また、ニップ部上流側にヒータ25A、25Bを設置した場合には、ニップ部下流側に設置する場合に比べて、定着ベルト21のベルト表面がニップ部に達するまでの温度低下が生じにくくなるために、定着温度制御が容易になる。
また、本実施の形態では、フランジ部材29が、金属部材22と同じ材料で形成されている。これにより、フランジ部材29と金属部材22との熱膨張率が同等になるため、加熱時に熱膨張率の違いによって、双方の部材22、29に隙間が生じてフランジ部材29が金属部材22を補強する機能が低下する不具合や、双方の部材22、29が強固に圧接してフランジ部材29や金属部材22に変形やダメージが生じる不具合が軽減される。
また、本実施の形態では、フランジ部材29が、金属部材22に接着(接着剤による接着の他に、溶着や圧入等による接合も含むものとする。)されずに設置されている。これにより、加熱時に金属部材22やフランジ部材29が熱膨張しても、双方の部材22、29同士がその膨張の範囲を規制しにくくなるため、双方の部材22、29が変形して破損する不具合が軽減される。
また、本実施の形態では、フランジ部材29が、定着ベルト21の幅方向端部に当接して定着ベルト21の幅方向の移動を制限するように構成されている。
詳しくは、図7に示すように、フランジ部材29には、定着ベルト21の外径よりも大きな外径を有するベルト寄止め部29bが形成されている。これにより、定着ベルト21の走行中にベルト寄り(図7の左右方向の移動である。)が生じても、定着ベルト21の端部が図7の破線丸部で示す位置でベルト寄止め部29bに当接するため、定着ベルト21にそれ以上の大きなベルト寄りが生じる不具合が抑止されることになる。
なお、本実施の形態では、ベルト寄止め部29bをフランジ部材29に形成して定着ベルト21のベルト寄りを制限したが、図9に示すように、ベルト寄止め部21bを定着ベルト21に形成して定着ベルト21のベルト寄りを制限することもできる。詳しくは、図9に示すように、定着ベルト21の両端部の内周面に内側に向かって突起するベルト寄止め部21bを形成する。そして、定着ベルト21の走行中にベルト寄りが生じたときに、定着ベルト21のベルト寄止め部21bを図9の破線丸部で示す位置でフランジ部材29に当接させて、定着ベルト21に大きなベルト寄りが生じる不具合を抑止する。
以上説明したように、本実施の形態においては、端部にフランジ部材29が設置された金属部材22の内周面に対向するように、ニップ部から離れた位置に金属部材22の幅方向中央部を加熱する第1ヒータ25Aを配設して、ニップ部に近い位置に金属部材22の幅方向端部を加熱する第2ヒータ25Bを配設している。これにより、ウォームアップ時間やファーストプリント時間が短くて、定着ベルト21を加熱する金属部材22の熱変形によって出力画像上に定着ムラ等の定着不良が生じる不具合を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、定着ベルトとして複層構造の定着ベルト21を用いたが、定着ベルトとしてポリイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、金属等からなる無端状の定着フィルムを用いることもできる。そして、その場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、温度検知手段として接触型の温度センサ40A、40B(サーミスタ)を用いたが、温度検知手段として非接触型の温度センサ(サーモパイル)を用いることもできる。また、これらの温度センサ40A、40Bの設置位置を、図2等に示す位置に対して、定着ベルト21の走行方向上流側又は下流側にすることもできる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着部材)、
22 金属部材(加熱部材)、
23 補強部材、
25A 第1ヒータ(加熱手段)、 25B 第2ヒータ(加熱手段)、
26 固定部材、
29 フランジ部材、
29a 補強部、 29b ベルト寄止め部、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、 P 記録媒体。
特許2008−158482号公報

Claims (7)

  1. 所定方向に走行してトナー像を加熱して溶融するとともに、可撓性を有する無端状の定着ベルトと、
    前記定着ベルトの内周面側に固設されて、当該定着ベルトを介して加圧回転体に圧接して記録媒体が搬送されるニップ部を形成する固定部材と、
    前記ニップ部を除く位置で前記定着ベルトの内周面に対向するように固設されて前記定着ベルトを加熱するとともに、その内周面側に固設された加熱手段によって加熱されるパイプ状の金属部材と、
    前記金属部材における幅方向端部の内周面に当接して当該金属部材を補強するフランジ部材と、
    を備え、
    前記加熱手段は、前記金属部材の幅方向中央部を加熱する第1ヒータと、前記金属部材の幅方向端部を加熱する第2ヒータと、を前記金属部材の内周面に対向する位置に具備し、
    前記第1ヒータは、前記第2ヒータよりも、前記ニップ部から遠い位置に配設されたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記フランジ部材は、前記定着ベルトの幅方向端部に当接して前記定着ベルトの幅方向の移動を制限するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記フランジ部材は、前記金属部材に接着されずに設置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記フランジ部材は、前記金属部材と同じ材料で形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記第1ヒータの単位面積当りの発熱量が、前記第2ヒータの単位面積当りの発熱量に対して、同等以下になるように構成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記金属部材の内周面側に固設されて前記固定部材に当接して当該固定部材を補強するとともに、前記金属部材の内部を2つの空間に分けるように配設された補強部材をさらに備え、
    前記第1ヒータ及び前記第2ヒータは、前記2つの空間のうち、前記ニップ部に対して前記定着ベルトの走行方向上流側に位置する空間に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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