JP2007139882A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

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    • G03G15/6529Transporting

Abstract

【課題】用いられる記録媒体の厚みが変わっても、記録媒体上の画像にショックジターや画像の縮みを抑制することができる画像形成方法および画像形成装置を提供すること。
【解決手段】厚紙を搬送するときは、普通紙を搬送するときよりも定着の線速と転写の線速との線速比(Vt/Vc)を小さくなるように変更することで、連続プリントの2枚目以降の転写材にショックジターが生じるのを抑制することができる。また、普通紙のとき、レジストの線速Vrを転写の線速Vcよりも速くなるように変更することで、画像縮みが発生するのを抑制することができる。また、厚紙のときは、レジストの線速Vrを転写の線速Vcよりも遅くなるように変更することで、転写材の後端にショックジターが生じることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンターなどの画像形成装置および画像形成方法に関するものである。
画像形成装置においては、レジストローラ対で送り出された記録媒体たる転写材上に、中間転写体に転写ローラが当接する転写ニップで像担持体上のトナー像を転写し、転写ニップでトナー像が転写された転写材を、定着部材に加圧部材が当接する定着ニップへ搬送している。定着ニップへ搬送された転写材上のトナー像は、熱と圧力とにより定着され、定着ニップでトナー像が定着された転写材は、排紙部へ排紙している。かかる構成の画像形成装置においては、転写ニップや定着ニップでも転写材を送り出している。転写ニップにおいては、中間転写体の回転駆動によって転写材が送り出されており、定着ニップにおいては、定着部材または加圧部材のいづれか一方の回転駆動によって転写材が送り出されている。
かかる構成の画像形成装置においては、装置が通紙可能な最大の転写材上に画像を形成する際、レジストローラ対、転写ニップ、定着ニップの全てに転写材が狭持されて搬送される場合がある。このような転写材搬送方向に長い転写材であっても、転写材を安定的に搬送できるように、特許文献1には、レジストの線速Vr、転写の線速Vc、定着の線速Vtの関係をVr<Vc<Vtとしたものが記載されている。これにより、転写材にバックテンションがかかり、スキューすることなく安定的に転写材を搬送することができる。また、特許文献1には、転写材のサイズや、転写材のスリップのし易さに応じて、上記レジストの線速Vr、転写の線速Vc、定着の線速Vtの関係を維持して、レジストの線速や定着の線速を変更するものも記載されている。これにより、転写材のサイズや転写材のスリップし易さに応じた最適なバックテンションを転写材に与えることができ、倍率誤差や転写材の斜行を良好に抑制することができる。
特開2002−287444号公報
しかしながら、転写材のサイズやスリップのし易さでレジストの線速や定着の線速を変更しても、転写材の紙厚によって、転写材上の画像にショックジターと呼ばれる主走査線方向に黒スジ状の異常画像が生じてしまうことがあった。
このようなショックジターは、転写の線速に対して定着の線速を速くしすぎて連続プリントを行った際の、2枚目以降の転写材に生じていた。これは、転写材の先端は、転写ニップと定着ニップとの間に配置されたガイド部材などに案内されながら、撓んだ状態で定着ニップに突入する。定着の線速が転写の線速よりも速いと、定着ニップでの転写材を送り出す量が、転写ニップでの転写材を送り出す量よりも多くなる。定着の線速が転写の線速よりも非常に速いと転写材の後端が転写ニップを通過する前に転写ニップと定着ニップとの間の転写材の撓みが吸収されてしまい、転写ニップと定着ニップとの間で転写材が張ってしまう。転写ニップと定着ニップとの間で転写材が張ってしまうと、転写ニップ部分の転写材が定着の線速で搬送されてしまう。転写ニップ部分の転写材が定着の線速で搬送されてしまうと、中間転写体が転写材とともに定着の線速で回転駆動してしまう。転写材の後端が転写ニップを抜けると、中間転写体は、再び中間転写体を回転駆動させる駆動部の駆動力によって回転するが、駆動部のバックラッシュによって、中間転写ベルトに駆動力が直ぐに伝達されず、一瞬停止してしまう。この停止しているときに、トナー像が像担持体から中間転写体へ転写中であると、中間転写体に転写された画像にショックジターが生じる。その結果、2枚目以降の転写材の画像にショックジターが生じる。特に、厚紙の場合は、転写材が普通紙に比べてあまり撓まずに転写材の先端が定着ニップに突入する。このため、普通紙と厚紙とを同じ線速関係で搬送した場合、転写ニップと定着ニップとの間で転写材が張ってしまうまでの時間間隔が普通紙に比べて厚紙の方が短くなる。よって、普通紙基準で転写と定着との線速比を設定した場合、厚紙を搬送したときに2枚目の転写材の画像にショックジターが生じる問題があった。
また、特許文献1では、常に、転写の線速をレジストの線速よりも速めているが、普通紙において、このような設定にすると、画像に縮みが生じる問題があった。これは、転写の線速がレジストの線速よりも速いと、レジストローラ対と転写ニップとの間で転写材が張って、転写ニップ部分の転写材が転写の線速で搬送されずに、レジストの線速で搬送されてしまうおそれがある。転写ニップ部分の転写材がレジストの線速で搬送されてしまうと、転写ニップ部分の転写材が中間転写体よりも遅く移動してしまい、転写材に転写される画像が縮んでしまうのである。画像の縮みを防止するために、転写の線速をレジストの線速よりも遅くすると、厚紙を搬送したときに、理由は定かではないが、転写材に形成した画像の後端部分にショックジターが生じる問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、用いられる記録媒体の厚みが変わっても、記録媒体上の画像にショックジターや画像の縮みを抑制することができる画像形成方法および画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、トナー像を担持する像担持体と、該像担持体のトナー像が中間転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段に記録媒体を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを備え、該レジストローラから、該転写手段を経て定着手段に至るまでの記録媒体の搬送経路長さが、通紙可能な最大の記録媒体の記録媒体搬送方向長さよりも短い画像形成装置における画像形成方法において、該定着手段の記録媒体搬送線速と、該転写手段の記録媒体搬送線速との線速比、および、該レジストローラの線速と該転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を、記録媒体の厚みに応じて変更可能に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成方法において、上記定着手段の記録媒体搬送線速をレジストローラの線速よりも速くしたことを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成方法において、上記レジストローラの線速と上記定着手段の記録媒体搬送線速で除算したときの値が、0.98以下としたことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項3の画像形成方法において、上記レジストローラの線速と上記定着手段の記録媒体搬送線速で除算したときの値は、該定着手段の最大熱膨張時の記録媒体搬送線速に基づいて算出したことを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項2乃至4いずれかの画像形成方法において、上記定着手段および上記レジストローラを同一の駆動源により駆動させたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5の画像形成方法において、上記駆動源の駆動速度を、上記記録媒体の厚みに応じて変更可能に構成したことを特徴とした画像形成方法。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成方法において、上記転写手段の記録媒体搬送線速を常に一定としたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7いずれかの画像形成方法において、上記記録媒体の坪量に基づいて、上記定着手段の記録媒体搬送線速と、上記転写手段の記録媒体搬送線速との線速比、および、上記レジストローラの線速と上記転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を設定したことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成方法において、坪量が90[g/m]以下の記録媒体に画像を形成するときは、上記レジストローラの線速を上記転写手段の記録媒体搬送線速よりも速くし、上記定着手段の記録媒体搬送線速を転写手段の記録媒体搬送線速よりも速くしたことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項8または9の画像形成方法において、坪量が90[g/m]を越える記録媒体に画像を形成するときは、記レジストローラの線速を上記転写手段の記録媒体搬送線速よりも遅くし、上記定着手段の記録媒体搬送線速を転写手段の記録媒体搬送線速よりも僅かに速くしたことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、請求項1乃至10いずれかの画像形成方法を用いたことを特徴とするものである。
請求項1乃至11の発明によれば、記録媒体の厚みに応じてレジストローラの線速と転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を変更可能にしている。厚みが厚い記録媒体に画像を形成するとき、転写手段の記録媒体搬送線速をレジストローラの線速よりも速めるようにすれば、転写材に形成された画像の後端部分のショックジターを抑制することができる。また、厚みが薄い記録媒体に画像を形成するとき、転写手段の記録媒体搬送線速をレジストローラの線速よりも遅くすれば、以下のような効果を得ることができる。すなわち、レジストローラと転写手段との間で記録媒体が張ることが抑制され、転写手段を通過中の記録媒体部分がレジストローラの線速で搬送されるのを抑制することができる。その結果、記録媒体に転写される画像が縮んでしまうのを抑制することができる。
また、本発明は、記録媒体の厚みに応じて定着手段の記録媒体搬送線速と、転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を変更可能にしている。厚みが厚い記録媒体に画像を形成するときは、厚みの薄い記録媒体に画像を形成するときの定着手段の記録媒体搬送線速と転写手段の記録媒体搬送線速との線速比よりも小さくすれば、以下のような効果を得ることができる。すなわち、厚みの厚い記録媒体が、厚みの薄い記録媒体の時と比べてあまり撓まずに記録媒体の先端が定着手段に突入しても、記録媒体の後端が転写手段を抜けるまでの間、転写手段と定着手段との間の記録媒体が張ってしまうのを抑制することができる。これにより、転写手段を通過中の記録媒体の部分が定着手段の線速で搬送されてしまうを抑制することができる。従って、記録媒体の後端が転写手段を抜けたときに、中間転写体の駆動部のバックラッシュにより中間転写体に駆動力が一瞬伝達されなくなり停止するのを抑制することができる。その結果、中間転写体へ転写されたトナー像にショックジターが生じることが抑制され、連続して画像形成を行ったときに2枚目の転写材にショックジターが生じることが抑制される。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式のプリンタ(以下、単にプリンタという)の一実施形態について説明する。
まず、本プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、本プリンタを示す概略構成図である。同図において、このプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(以下、Y、M、C、Kと記す)のトナー像を生成するための4つのプロセスユニット6Y,M,C,Kを備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のY,M,C,Kトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。Yトナー像を生成するためのプロセスユニット6Yを例にすると、図2に示すように、潜像担持体たるドラム状の感光体1Y、ドラムクリーニング装置2Y、除電装置(不図示)、帯電装置4Y、現像器5Y等を備えている。画像形成ユニットたるプロセスユニット6Yは、プリンタ本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
上記帯電装置4Yは、図示しない駆動手段によって図中時計回りに回転せしめられる感光体1Yの表面を一様帯電せしめる。一様帯電せしめられた感光体1Yの表面は、レーザ光Lによって露光走査されてY用の静電潜像を担持する。このYの静電潜像は、Yトナーと磁性キャリアとを含有するY現像剤を用いる現像器5YによってYトナー像に現像される。そして、後述する中間転写ベルト8上に中間転写される。ドラムクリーニング装置2Yは、中間転写工程を経た後の感光体1Y表面に残留したトナーを除去する。また、上記除電装置は、クリーニング後の感光体1Yの残留電荷を除電する。この除電により、感光体1Yの表面が初期化されて次の画像形成に備えられる。他色のプロセスユニット(6M,C,K)においても、同様にして感光体(1M,C,K)上に(M,C,K)トナー像が形成されて、中間転写ベルト8上に中間転写される。
上記現像器5Yは、そのケーシングの開口から一部露出させるように配設された現像ロール51Yを有している。また、互いに平行配設された2つの搬送スクリュウ55Y、ドクターブレード52Y、トナー濃度センサ(以下、Tセンサという)56Yなども有している。
現像器5Yのケーシング内には、磁性キャリアとYトナーとを含む図示しないY現像剤が収容されている。このY現像剤は2つの搬送スクリュウ55Yによって撹拌搬送されながら摩擦帯電せしめられた後、上記現像ロール51Yの表面に担持される。そして、ドクターブレード52Yによってその層厚が規制されてからY用の感光体1Yに対向する現像領域に搬送され、ここで感光体1Y上の静電潜像にYトナーを付着させる。この付着により、感光体1Y上にYトナー像が形成される。現像器5Yにおいて、現像によってYトナーを消費したY現像剤は、現像ロール51Yの回転に伴ってケーシング内に戻される。
2つの搬送スクリュウ55Yの間には仕切壁が設けられている。この仕切壁により、現像ロール51Yや図中右側の搬送スクリュウ55Y等を収容する第1供給部53Yと、図中左側の搬送スクリュウ55Yを収容する第2供給部54Yとがケーシング内で分かれている。図中右側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Y内のY現像剤を図中手前側から奥側へと搬送しながら現像ロール51Yに供給する。図中右側の搬送スクリュウ55Yによって第1供給部53Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられた図示しない開口部を通って第2供給部54Y内に進入する。第2供給部54Y内において、図中左側の搬送スクリュウ55Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられ、第1供給部53Yから送られてくるY現像剤を図中右側の搬送スクリュウ55Yとは逆方向に搬送する。図中左側の搬送スクリュウ55Yによって第2供給部54Yの端部付近まで搬送されたY現像剤は、上記仕切壁に設けられたもう一方の開口部(図示せず)を通って第1供給部53Y内に戻る。
透磁率センサからなる上述のTセンサ56Yは、第2供給部54Yの底壁に設けられ、その上を通過するY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。トナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤の透磁率は、トナー濃度と良好な相関を示すため、Tセンサ56YはYトナー濃度に応じた値の電圧を出力することになる。この出力電圧の値は、図示しない制御部に送られる。この制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の目標値であるY用Vtrefを格納したRAMを備えている。このRAM内には、他の現像器に搭載された図示しないTセンサからの出力電圧の目標値であるM用Vtref、C用Vtref、K用Vtrefのデータも格納されている。Y用Vtrefは、後述するY用のトナー搬送装置の駆動制御に用いられる。具体的には、上記制御部は、Tセンサ56Yからの出力電圧の値をY用Vtrefに近づけるように、図示しないY用のトナー搬送装置を駆動制御して第2供給部54Y内にYトナーを補給させる。この補給により、現像器5Y内のY現像剤中のYトナー濃度が所定の範囲内に維持される。他のプロセスユニットの現像器についても、M,C,K用のトナー搬送装置を用いた同様のトナー補給制御が実施される。
先に示した図1において、プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中下方には、光書込ユニット7が配設されている。潜像形成手段たる光書込ユニット7は、画像情報に基づいて発したレーザ光Lを、プロセスユニット6Y,M,C,Kにおけるそれぞれの感光体に照射して露光する。この露光により、感光体1Y,M,C,K上にY,M,C,K用の静電潜像が形成される。なお、光書込ユニット7は、光源から発したレーザ光(L)を、モータによって回転駆動したポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学レンズやミラーを介して感光体に照射するものである。
光書込ユニット7の図中下側には、紙収容カセット26、これらに組み込まれた給紙ローラ27など有する紙収容手段が配設されている。紙収容カセット26は、シート状の記録体たる転写紙Pを複数枚重ねて収納しており、それぞれの一番上の転写紙Pには給紙ローラ27を当接させている。給紙ローラ27が図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられると、一番上の転写紙Pが給紙路70に向けて送り出される。
この給紙路70の末端付近には、レジストローラ対28が配設されている。レジストローラ対28は、転写紙Pを挟み込むべく両ローラを回転させるが、挟み込んですぐに回転を一旦停止させる。そして、転写紙Pを適切なタイミングで後述の2次転写ニップに向けて送り出す。
プロセスユニット6Y,M,C,Kの図中上方には、無端移動体たる中間転写ベルト8を張架しながら無端移動せしめる転写ユニット15が配設されている。転写手段であり且つ無端移動体ユニットである転写ユニット15は、中間転写ベルト8の他に、2次転写バイアスローラ19、クリーニング装置10などを備えている。また、4つの1次転写バイアスローラ9Y,M,C,K、2次転写バックアップローラ12、クリーニングバックアップローラ13、テンションローラ14なども備えている。中間転写ベルト8は、これら7つのローラに張架されながら、少なくとも何れか1つのローラの回転駆動によって図中反時計回りに無端移動せしめられる。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kは、このように無端移動せしめられる中間転写ベルト8を感光体1Y,M,C,Kとの間に挟み込んでそれぞれ1次転写ニップを形成している。これらは中間転写ベルト8の裏面(ループ内周面)にトナーとは逆極性(例えばプラス)の転写バイアスを印加する方式のものである。1次転写バイアスローラ9Y,M,C,Kを除くローラは、全て電気的に接地されている。中間転写ベルト8は、その無端移動に伴ってY,M,C,K用の1次転写ニップを順次通過していく過程で、感光体1Y,M,C,K上のY,M,C,Kトナー像が重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト8上に4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。
上記2次転写バックアップローラ12は、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。中間転写ベルト8上に形成された可視像たる4色トナー像は、この2次転写ニップで転写紙Pに転写される。そして、転写紙Pの白色と相まって、フルカラートナー像となる。2次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト8には、転写紙Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。これは、クリーニング装置10によってクリーニングされる。2次転写ニップで4色トナー像が一括2次転写された転写紙Pは、転写後搬送路71を経由して定着装置20に送られる。
定着装置20は、内部にハロゲンランプ等の発熱源を有する定着部材と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧部材とによって定着ニップを形成している。定着装置20内に送り込まれた転写紙Pは、その未定着トナー像担持面を定着部材に密着させるようにして、定着ニップに挟まれる。そして、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化さしめられて、フルカラー画像が定着せしめられる。
定着装置20内でフルカラー画像が定着せしめられた転写紙Pは、定着装置20を出た後、排紙路72と反転前搬送路73との分岐点にさしかかる。この分岐点には、第1切替爪75が揺動可能に配設されており、その揺動によって転写紙Pの進路を切り替える。具体的には、爪の先端を反転前送路73に近づける方向に動かすことにより、転写紙Pの進路を排紙路72に向かう方向にする。また、爪の先端を反転前搬送路73から遠ざける方向に動かすことにより、転写紙Pの進路を反転前搬送路73に向かう方向にする。
第1切替爪75によって排紙路72に向かう進路が選択されている場合には、転写紙Pは、排紙路72から排紙ローラ対100を経由した後、機外へと配設されて、プリンタ筺体の上面に設けられたスタック50a上にスタックされる。これに対し、第1切替爪75によって反転前搬送路73に向かう進路が選択されている場合には、転写紙Pは反転前搬送路73を経て、反転ローラ対21のニップに進入する。反転ローラ対21は、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pをスタック部50aに向けて搬送するが、転写紙Pの後端をニップに進入させる直前で、ローラを逆回転させる。この逆転により、転写紙Pがそれまでとは逆方向に搬送されるようになり、転写紙Pの後端側が反転搬送路74内に進入する。
反転搬送路74は、鉛直方向上側から下側に向けて湾曲しながら延在する形状になっており、路内に第1反転搬送ローラ対22、第2反転搬送ローラ対23、第3反転搬送ローラ対24を有している。転写紙Pは、これらローラ対のニップを順次通過しながら搬送されることで、その上下を反転させる。上下反転後の転写紙Pは、上述の給紙路70に戻された後、再び2次転写ニップに至る。そして、今度は、画像非担持面を中間転写ベルト8に密着させながら2次転写ニップに進入して、その画像非担持面に中間転写ベルトの第2の4色トナー像が一括2次転写される。この後、転写後搬送路71、定着装置20、排紙路72、排紙ローラ対100を経由して、機外のスタック部50a上にスタックされる。このような反転搬送により、転写紙Pの両面にフルカラー画像が形成される。
上記転写ユニット15と、これよりも上方にあるスタック部50aとの間には、ボトル支持部31が配設されている。このボトル支持部31は、Y,M,C,Kトナーを収容するトナー収容部たるトナーボトル32Y,M,C,Kを搭載している。トナーボトル32Y,M,C,Kは、互いに水平よりも少し傾斜した角度で並ぶように配設され、Y、M、C、Kという順で配設位置が高くなっている。トナーボトル32Y,M,C,K内のY,M,C,Kトナーは、それぞれ後述するトナー搬送装置により、プロセスユニット6Y,M,C,Kの現像器に適宜補給される。これらのトナーボトル32Y,M,C,Kは、プロセスユニット6Y,M,C,Kとは独立してプリンタ本体に脱着可能である。
このプリンタに図示しない電話回線を接続することで、ファクシミリとして用いることもできる。また、このプリントにスキャナを設けることで、複写機とすることもできる。
図3は、定着装置20の概略構成図である。定着装置20は、定着ローラ57と加熱ローラ58とに張架された定着部材たる定着ベルト51を備えている。加熱ローラ内部には、加熱ヒータ59が設けられている。テンションローラ53は、定着ベルト51のおもて面と接触してバネなどの付勢手段によって、定着ベルト51にテンションを与えている。また、定着ベルト表面の温度を検知するサーミスタ64を備えている。定着ベルト51は、加熱ローラ58によって記録媒体P上の未定着トナー像を軟化または溶融させる温度に昇温せしめられている。本実施形態においては、定着部材を熱容量の非常に小さいベルト状にしているので、未定着トナー像を軟化または溶融させる温度に素早く昇温せしめることができ、ウオームアップ時間を短縮することができる。
加圧部材たる加圧ローラ52は、定着ベルト51を介して定着ローラ57に圧接して、定着ニップを形成している。加圧ローラ52は、後述する給紙用駆動モータの駆動力が給紙駆動部により伝達され、加圧ローラ52が回転駆動している。この加圧ローラ52が回転により、定着ベルトが従動回転する。
定着ニップの出口には、分離爪65が設けられており、この分離爪56によって、定着ニップを通過した転写紙の先端が定着ベルト51から分離される。
図4は、本プリンタの駆動伝達装置の一部を示す図である。図に示すように駆動伝達装置は、感光体1に駆動力を伝達する感光体駆動部200と、現像ローラ51に駆動力を伝達する現像駆動部300と、中間転写ベルト8に駆動力を伝達する中間転写駆動部400とを有している。また、駆動伝達装置は、給紙ローラ27、レジストローラ28、定着装置の加圧ローラ52を駆動させる給紙駆動部100も有している。
まず、感光体駆動部200について、図5に基づき説明する。図5は、感光体駆動部200の概略構成図である。同図において、感光体1Y,M,C,Kは、それぞれ、図示しない軸受けにより、その回転中心に設けられた回転軸201Y,M,C,Kを中心にして回転可能に支持されている。回転軸201Y,M,C,Kの一端部には、感光体1Y,M,C,Kよりも遙かに大きな経の個別ギヤたる感光体ギヤ202Y,M,C,Kが固定されている。K用の感光体ギヤ202Kには、K感光体モータ90Kのモータ軸に固定されたK原動ギヤ95が噛み合っている。K用の感光体1Kは、このかみ合いにより、K感光体モータ90Kの回転駆動力が伝達されて回転駆動せしめられる。一方、M用の感光体ギヤ202MとC用の感光体ギヤ202Cとの間には、カラー原動ギヤ96がこれら感光体ギヤに噛み合うように配設されている。このカラー原動ギヤ96は、カラー感光体モータ90YMCのモータ軸に固定されており、カラー感光体モータ90YMCの駆動力をM用の感光体ギヤ202Mと、C用の感光体ギヤ202Cとに伝達する。これにより、M用の感光体1Mと、C用の感光体1Cとがそれぞれ回転駆動せしめられる。また、Y用の感光体ギヤ202Yと、M用の感光体ギヤ202Mとの間には、アイドラギヤ97がこれら感光体ギヤに噛み合うように配設されている。これにより、カラー感光体モータ90YMCの駆動力が、カラー原動ギヤ96、M用の感光体ギヤ202M、アイドラギヤ97、Y用の感光体ギヤ202Yを順次介して、Y用の感光体1Yに伝達される。
次に、現像駆動部300について説明する。図3は、現像駆動部300の概略構成図である。同図において、現像ローラ51Y,M,C,Kの回転軸の一端部には、現像ギヤ305Y,M,C,Kが固定されている。各現像ギヤ305Y,M,C,Kには、出力ギヤ304Y,M,C,Kが噛みあっており、各出力ギヤ305Y,M,C,Kには、第1アイドラギヤ303Y,M,C,Kが噛みあっている。
K色の第1アイドラギヤ303は、第2アイドラギヤ312と噛みあっており、第2アイドラギヤ312は、第3アイドラギヤ311と噛みあっている。第3アイドラギヤが固定されている回転軸には、電磁クラッチ310が設けられている。この電磁クラッチ310には、ハーネス310aが接続されており、図示しない電源装置から電力が供給されるようになっている。また、この電磁クラッチ310には、K用減速ギヤ301Kが噛みあっており、このK用減速ギヤ301Kには、K感光体モータ90Kのモータ軸に固定されたK原動ギヤ95が噛み合っている。K感光体モータ90Kの駆動力は、K用減速ギヤ301Kにより減速されて、電磁クラッチ310、第3、第2、第1アイドラギヤ311、312、303K、出力ギヤ304K、現像ギヤ304Kを介して順次K用の現像ローラに伝達される。K用の現像ローラ51Kは、K用の感光体を駆動させるK感光体モータ90Kを用いている。このため、K用感光体51Kのみを駆動させて、K用現像ローラを停止させたたいときは、電磁クラッチを切って、第3アイドラギヤ311が固定されている回転軸にK感光体モータ90Kの駆動力を伝達させないようにする。
C用の第1アイドラギヤ303Cと、M用の第1アイドラギヤ303Mとが噛みあうように第1プーリ302が設けらており、Y用の第1アイドラギヤ303Yと噛みあうように第2プーリ307が設けらている、第1プーリ302と第2プーリ307とには、タイミングベルト306が張架されている。また、第1プーリ302には、カラー用減速ギヤ301Y,M,Cが噛み合っている。このカラー用減速ギヤ301Y,M,Cは、カラー用現像モータ91Y,M,Cのモータ軸に固定されたカラー現像用原動ギヤ98が噛み合っている。
カラー用現像モータ91Y,M,Cの駆動力が、カラー用減速ギヤ301Y,M,Cにより減速されて、第1プーリ302に伝達される。この第1プーリに伝達されたカラー用現像モータ91Y,M,Cの駆動力は、C用の第1アイドラギヤ303C、C用の出力ギヤ304M、C用の現像ギヤ305Cを順次介してC用の現像ローラ51Cに伝達される。また、第1プーリに伝達されたカラー用現像モータ91Y,M,Cの駆動力は、M用の第1アイドラギヤ303M、M用の出力ギヤ304M、M用の現像ギヤ305Mを順次介してM用の現像ローラ51Mにも伝達される。さらに、第1プーリに伝達されたカラー用現像モータ91Y,M,Cの駆動力は、タイミングベルト306、第2プーリ307、Y用の第1アイドラギヤ303Y、Y用の出力ギヤ304Y、Y用の現像ギヤ305Yを順次介してY用の現像ローラ51Yにも伝達される。
K用の感光体1KおよびK用の現像ローラ51Kは、他の感光体とは別の駆動源であるK感光体モータ90Kによって回転駆動される。K用の感光体1Kおよび現像ローラ51Kだけ駆動源が別になっているのは、モノクロプリントの需要がカラープリントに比べて高いことに起因する。需要の高いモノクロプリント時においては、K用の感光体1Kおよび現像ローラ51Kだけを駆動させるようにすることで、他の感光体1Y,M,Cやモータの消耗を抑えたり、省エネルギー化を図ったりするためである。なお、モノクロプリント時には、このようにしてK感光体1Kだけが駆動されるが、このとき、図1に示した転写ユニット15は、4つの感光体1Y,M,C,Kのうち、K用の感光体1Kだけに中間転写ベルト8を接触させるような姿勢をとる。
次に、中間転写駆動部400について説明する。先の図4に示すように、中間転写ベルトを回転駆動させる転写用駆動モータ401のモータ軸401bと、2次転写バックアップローラ12の回転軸12aに固定された転写用タイミングプーリ403とに転写用タイミングベルト402が巻きついている。この転写用タイミングプーリ402のおもて面と接触して、タイミングベルト402にテンションを与えるテンションプーリ404を設けている。転写用駆動モータ401としては、ステッピングモータを用いている。この転写用駆動モータ401の駆動力が、転写用タイミングベルト402、転写用タイミングプーリ403を介して、2次転写バックアップローラ12に伝達される。これにより、2次転写バックアップローラ12が中間転写ベルト8を回転駆動させる駆動ローラとして機能する。また、2次転写バックアップローラ12には、回転速度を検知する図示しないエンコーダが取り付けられており、中間転写ベルト8の線速をこのエンコーダで常にモニタリングしている。そして、温度、湿度、中間転写ベルトの負荷変動などによる中間転写ベルト8の線速変動をこのエンコーダで検知し、転写用駆動モータ401にフィードバックして、転写用駆動モータ401を制御する。これにより、中間転写ベルト8の線速を常に一定値に保つことができる。
次に、給紙駆動部100について、先の図4に基づき説明する。給紙ローラ27、レジストローラ28、定着装置の加圧ローラ52を回転駆動させる駆動源たる給紙用駆動モータ101の駆動軸には、手差し用クラッチ101cと、搬送用原動ギヤ101bが固定されている。手差し用クラッチ101cは、手差し用ギヤ102と噛みあっている。この手差し用ギヤ102には、手差し用アイドラギヤ103が噛み合っており、手差し用アイドラギヤ103には、手差し用出力ギヤ104と噛み合っている。この手差し用出力ギヤ104には、図示しない手差し用給紙ローラの回転軸に固定された手差しギヤ105が噛み合っている。図示しない手差しトレイに載置された転写紙に画像をプリントする場合は、手差しクラッチ101cが作動して、給紙用駆動モータ101の駆動力が、手差し用ギヤ102に伝達される。この手差し用ギヤに伝達された駆動力は、手差し用アイドラギヤ103、手差し用出力ギヤ104、手差しギヤ105を介して手差し用給紙ローラに伝達される。一方、手差しトレイに載置された転写紙に画像をプリントしない場合は、手差し用クラッチ101cを切って、給紙用駆動モータ101の駆動力を手差し用給紙ローラに伝達しないようにする。
搬送用原動ギヤ101cには、給紙用減速ギヤ106が噛み合っている。この給紙用減速ギヤ106には、給紙用アイドラギヤ108が噛み合っている。この給紙用アイドラギヤ108が固定されている回転軸には、電磁式の給紙用クラッチ107が設けられている。この給紙用クラッチ107には、ハーネス107aが接続されており、ハーネス107aを介して電力が供給されるようになっている。給紙用クラッチ107には、給紙ローラ27の回転軸27aに固定されている給紙ギヤ121が噛み合っている。これにより、給紙トレイ26に載置されている転写紙に画像をプリントする場合は、ハーネス107aから電力が供給されて、給紙用クラッチ107が繋がる。その結果、給紙用減速ギヤ106により減速された給紙用駆動モータ101の駆動力が、給紙用アイドラギヤ108、給紙用クラッチ107、給紙ギヤ121を順次介して給紙ローラ27に伝達される。これにより、給紙ローラ27が回転駆動して、給紙トレイ26の転写紙をレジストローラ28へ搬送する。
給紙用減速ギヤ106には、電磁式の定着用クラッチ110が噛み合っており、この定着用クラッチ110には、レジスト用アイドラギヤ111が噛み合っている。このレジスト用アイドラギヤ111には、レジストローラ28の回転軸28aに設けらたレジスト用クラッチ113と噛み合っている。レジストローラを回転駆動させる際、レジスト用ハーネス113aから電力が供給されて、レジスト用クラッチ113が繋がる。その結果、給紙用減速ギヤ106により減速された給紙用駆動モータ101の駆動力が、定着用クラッチ110、レジスト用アイドラギヤ111、レジスト用クラッチ113を介してレジストローラ28に伝達される。
定着用クラッチ110が設けられている回転軸には、定着用第1アイドラギヤ109が固定されており、定着用第1アイドラギヤ109には、定着用第2アイドラギヤ114が噛み合っている。この第2アイドラギヤ114には、定着用第1プーリ115が噛み合っている。この定着用第1プーリ115と、定着用第1プーリ115の図中上側に配置されている定着用第2プーリ117とには、定着用タイミングベルト116が巻き付いている。定着用第2プーリ117には、定着用出力ギヤ118が噛み合っており、この定着用出力ギヤ118には、定着ベルト51の駆動ローラたる加圧ローラ52の回転軸52aに固定された定着ギヤ119と噛み合っている。
定着ベルト51を回転駆動させる際、定着用クラッチ110に接続されたハーネス110aから電力を供給して定着用クラッチ110を作動させる。すると、定着用第1アイドラギヤ109が固定された回転軸に対して空回りをしていた定着用クラッチ110のギヤがこの回転軸と共に回り、定着用第1アイドラギヤ109に給紙用減速ギヤ106により減速された給紙用駆動モータ101の駆動力が伝達される。定着用第1アイドラギヤ109に伝達された駆動力は、定着用第1プーリ115、タイミングベルト116、定着用第2プーリ117、定着用出力ギヤ118、定着ギヤ119を順次介して加圧ローラ52に伝達される。これにより、加圧ローラ52に伝達された駆動力により、加圧ローラ52が回転駆動し、定着ベルト21がとも回りする。
また、定着ギヤ119には、排紙ローラ72の回転軸に固定された排紙ギヤ120がかみ合っており、排紙ローラ72に給紙用駆動モータ101の駆動力を伝達している。
本実施形態のプリンタは、装置の小型化の観点から、レジストローラ対から2次転写ニップを経て定着ニップまでの搬送経路長さを、このプリンタが通紙可能な最大の転写紙の搬送方向長さよりも短くしている。しかしながら、このような搬送経路を備えたプリンタにおいては、定着装置20の加圧ローラ52の線速Vtが中間転写ベルト8の線速Vcよりも非常に大きいと、次のような不具合を生じる。すなわち、連続プリントを行った際に、2枚目以降の画像にショックジターと呼ばれる主走査線方向に黒スジ状の異常画像が生じてしまうという不具合である。これは、転写紙の先端は、2次転写ニップと定着ニップとの間に配置されたガイド部材などに案内されながら、撓んだ状態で定着ニップに突入する。加圧ローラ52の線速が中間転写ベルト8の線速よりも非常に早いと、定着ニップでの転写紙の搬送速度が、2次転写ニップでの転写紙の搬送速度よりも速くなる。その結果、2次転写ニップで転写紙の送り量よりも、定着ニップで転写紙の送り量が多くなり、2次転写ニップを通過する前に2次転写ニップと定着ニップとの間の転写紙の撓みが吸収されてしまう。これにより、転写紙の後端が2次転写ニップを通過する前に2次転写ニップと定着ニップとの間で転写紙が張ってしまい、2次転写ニップ部分の転写紙が定着の線速で搬送されてしまう。2次転写ニップ部分の転写紙が定着の線速で搬送されてしまうと、中間転写ベルト8が転写用駆動モータ401の駆動力で回転せずに、転写紙とともに定着の線速Vtで回転駆動してしまう。そして、転写紙の後端が2次転写ニップを抜けると、中間転写ベルト8が再び転写用駆動モータ401の駆動力で回転するようになるが、転写駆動部のバックラッシュによって、直ぐに中間転写ベルト8に転写用駆動モータ401の駆動力が伝達されず、一瞬停止してしまう。この停止しているときに、Y、M、C、Kいずれかの感光体1Y、1M、1C、1Kのトナー像が中間転写ベルト8に転写中であると、そのトナー像にショックジターが生じてしまうのである。
また、厚紙の場合、加圧ローラ52の線速Vtよりもレジストローラ28の線速Vrが速いと、転写紙の後端付近にショックジターとよばれる黒スジ状の異常画像が生じてしまう。加圧ローラ52の線速Vtよりもレジストローラ28の線速Vrが速いと、レジストローラ対で転写紙を送り出す量が定着ニップで転写紙を送り出す量よりも多くなるため、レジストローラ対から定着ニップの間で転写紙が必要以上に撓んでしまう。このとき、レジストローラ対から2次転写ニップまでの間よりも、これよりも搬送距離の長い2次転写ニップから定着ニップまでの間の方が転写紙が撓みやすいため、この2次転写ニップから定着ニップまでの間で転写紙が大きく撓んでしまう。転写紙の後端がレジストローラ対を抜けると、転写紙を後から押す力が無くなるため、大きく撓んだ転写紙が転写紙のコシで元の真直ぐな状態に戻ろうとする。このとき、転写紙が大きく撓んでいる2次転写ニップから定着ニップまでの間部分で転写紙が真直ぐ戻ろうとする力がより強く働く。定着ニップにおいては、加圧ローラ52が定着ベルト51に強い圧力で当接しているので、転写紙が真直ぐ戻ろうとする力によって定着ニップ部で転写紙が滑ることがない。しかし、2次転写ニップにおいては、2次転写ローラ19の中間転写ベルト8への加圧力が加圧ローラ52に比べて小さく、中間転写ベルト8の摩擦係数が小さいので、転写紙が真直ぐ戻ろうとする力によって、2次転写ニップで転写紙が転写紙搬送方向と逆方向へ滑ってしまう。その結果、用紙の後端付近にショックジターが生じてしまうのである。薄紙などのコシの弱い転写紙の場合は、大きく撓んでも転写紙の真直ぐに戻ろうとする力が弱いため、上記のような不具合が生じ難い。また、中間転写ベルト8の線速Vcよりも加圧ローラ52の線速Vtを遅くしすぎるても、2次転写ニップから定着ニップまでの間で転写紙が大きく撓んで、転写紙が真直ぐ戻ろうとする力によって、上述同様、用紙の後端付近にシショックジターが生じてしまう。さらに、厚紙の場合、レジストローラ28の線速Vrが中間転写ベルト8の線速Vcよりも速くしても、上述同様、用紙の後端付近にシショックジターが生じてしまう。以上のことから、厚紙においては、レジストローラ28の線速Vrと、中間転写ベルト8の線速Vcと、加圧ローラ52の線速Vtとの関係は、以下のような関係とするのが好ましい。
Vr<Vc<Vt かつ Vc≒Vt・・・・(式1)
すなわち、レジストローラ28の線速Vrを中間転写ベルト8の線速Vcおよび加圧ローラ52の線速よりも遅くすることで、レジストローラ対と2次転写ニップ間および2次転写ニップと定着ニップ間とで転写紙が撓むことが抑制され、転写紙後端部分のショックジターを抑制することができる。また、中間転写ベルト8の線速Vcよりも加圧ローラ52の線速Vtを速くすることで、2次転写ニップと定着ニップとの間で転写紙の撓みが大きくなることがなくなり、転写紙後端部分のショックジターを抑制することができる。また、加圧ローラ52の線速Vtと中間転写ベルト8の線速Vcとの速度差(線速比)を僅かにすることで、転写紙の後端が2次転写ニップを抜ける前に、2次転写ニップと定着ニップ間で転写紙が張ることが抑制され、2次転写ニップ部分の転写紙が定着の線速で搬送されるのを抑制することができる。その結果、2枚目以降の画像にショックジターが生じるのを抑制することができる。
図7は、レジストローラ28の線速Vrと加圧ローラ52の線速Vtとの線速比(Vr/Vt)と転写紙後端のショックジターについて調べたグラフである。調査は、転写紙の後端ショックジターに対して最も感度の高い180kの用紙を用い、3台のマシン(マシンA、マシンB、マシンC)を用いて行った。画像ランクは、5段階で評価を行い、目視観察でショックジターが発見されない状態をランク5、目視観察でショックジターと判断することが難しいくらいに辛うじてショックジターを発見できる状態をランク4、目視観察でショックジターを辛うじて発見できる状態をランク3、目視観察でショックジターを比較的容易に発見できる状態をランク2、誰が観察してもショックジターをすぐに発見できる状態をランク1とした。そして、画像ランク3.5以上を合格ラインとした。なお、調査は、定着装置20が十分加熱された状態で行い、加圧ローラ52の熱膨張を最大にして行った。これは、装置立ち上げ時など加圧ローラ52が熱膨張していないときに比べ、加圧ローラ52の熱膨張が最大のときは0.5%程度線速が増速するからである。
図に示すように、レジストローラと加圧ローラとの線速比(Vr/Vt)が0.98以下で、画像ランクが3.5以上となり、良好な画像を得られる。また、レジストローラと加圧ローラとの線速比(Vr/Vt)が0.965以下とすれば、画像ランクが4以上となり、目視でほとんどショックジターを発見することができないレベルにすることができる。
図8は、厚紙における中間転写ベルト8の線速Vcと加圧ローラ52の線速Vtとの線速比(Vc/Vt)と2枚目以降の転写紙のショックジターとの関係を調べたグラフである。用紙Aは、坪量が90.2[g/m]超〜104.7[g/m]以下の転写紙であり、用紙Bは、坪量が104.7[g/m]超〜209.4[g/m]の転写紙である。
図に示すように、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)が、0.965以下となると用紙Aの画像ランクが3.5以下となり、2枚目以降の転写紙のショックジターが顕著に現れてしまった。また、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)が、0.972を越えると、用紙A、用紙Bともに画像ランクが3となり、OKレベル以下の画像ランクとなってしまった。この結果、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)は、0.965〜0.972とするのが好ましい。
また、レジストローラ28の線速Vrは、中間転写ベルト8に対して少しでも遅く設定されていれば、レジストローラ対と2次転写ニップとの間での転写紙の撓みによるショックジターを抑制することができる。このため、駆動系最大公差成分分、レジストローラ28の線速Vrを中間転写ベルト8の線速Vcよりも遅くすればよい。本実施形態においては、中間転写ベルト8の線速Vcに対して、0.4%程度レジストローラ28の線速Vrを遅く設定すれば、中間転写ベルト8の線速Vcがマイナスに振れて、レジストローラ28の線速Vrがプラスに振れたとしても、中間転写ベルト8の線速Vcに対して、レジストローラ28の線速Vrを遅くすることができる。すなわち、線速比(Vc/Vr)で言うと、0.996以下に設定するのである。なお、レジストローラ28の線速Vrに対して、中間転写ベルト8の線速よりも遅くしすぎると、2次転写ニップ部分の転写紙が中間転写ベルト8の線速Vcで搬送されずに、レジストローラ28の線速Vrで搬送されてしまうおそれがある。2次転写ニップ部分の転写紙がレジストローラ28の線速Vrで搬送されてしまうと、画像の縮みや、転写紙の後端がレジストローラ対を抜けたときに、中間転写駆動部のバックラッシュによるショックジターが生じるおそれがある。このため、中間転写ベルト8とレジストローラ28との線速比(Vc/Vr)は、0.996程度に抑えることが好ましい。
以上のことから、少なくとも、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)が、0.972以下となり、中間転写ベルト8とレジストローラ28との線速比(Vc/Vr)が0.996以下となるようにするため、加圧ローラ52とレジストローラ28との線速比(Vr/Vt)が0.968以下となるように設定するのが好ましい。
コシの強い厚紙においては、レジストローラ対から転写ニップまでの転写紙の撓みを考慮して、レジストローラ28、中間転写ベルト8、加圧ローラ52の線速を設定しているが、コシの弱い転写紙に関しては、別の線速関係となるように設定するのが好ましい。以下にその理由について説明する。
レジストローラ28の線速Vrが中間転写ベルト8の線速Vcよりも遅いと、レジストローラ対と2次転写ニップとの間で転写紙が張って、2次転写ニップ部分の転写紙が中間転写ベルト8の線速Vcで搬送されずに、レジストローラ28の線速Vrで搬送されてしまうおそれがある。2次転写ニップ部分の転写紙がレジストローラ28の線速Vrで搬送されてしまうと、転写紙に転写される画像が縮んでしまうおそれがある。コシの弱い転写紙の場合は、レジストローラ対と2次転写ニップとの間で転写紙がよほど大きく撓まない限り、厚紙のような後端のショックジターが生じることがない。よって、コシの弱い転写紙の場合は、レジストローラ28の線速Vrを中間転写ベルト8の線速Vcよりも早く設定するのが好ましい。
レジストローラ28の線速Vrは、中間転写ベルト8に対して少しでも速く設定されていれば、画像の縮みを抑制することができる。このため、駆動系最大公差成分分、レジストローラ28の線速Vrを中間転写ベルト8の線速Vcよりも速くすればよい。本実施形態においては、中間転写ベルト8の線速Vcに対して、0.4%程度レジストローラ28の線速Vrを速く設定すれば、中間転写ベルト8の線速Vcがプラスに振れて、レジストローラ28の線速Vrがマイナスに振れたとしても、中間転写ベルト8の線速Vcに対して、レジストローラ28の線速Vrを速くすることができる。すなわち、線速比(Vc/Vr)で言うと、1.004以上に設定するのである。なお、レジストローラ28の線速Vrに対して、中間転写ベルト8の線速よりも速くしすぎてしまうと、レジストローラ対と2次転写ニップ間で転写紙が大きく撓んで、コシの弱い転写紙であっても、転写紙が真直ぐ戻ろうとする力によって、転写紙の後端にショックジターが生じるおそれがある。このため、中間転写ベルト8とレジストローラ28との線速比(Vc/Vr)は、1.004程度に抑えることが好ましい。
また、本実施形態のプリンタは、定着装置20の加圧ローラ52を駆動する駆動源と、レジストローラ28を駆動する駆動源とを給紙用駆動モータ101として、共通の駆動源で駆動させている。このため、厚紙の場合、普通紙の場合など、紙厚に応じて加圧ローラ52の線速Vtとレジストローラ28の線速Vrとの関係を変化させることができない。このため、厚紙搬送時に問題とならないように、加圧ローラ52の線速Vtが、レジストローラ28の線速Vrよりも速くなるように、ギヤやギヤのピッチを調整している。そして、厚紙のときに、上記式1の関係となるように、給紙用駆動モータ101の回転数を制御する。また、コシの弱い転写紙の場合は、給紙用駆動モータ101の回転数を厚紙のときよりも上げて、レジストローラ28の線速Vrが中間転写ベルト8の線速Vcよりも早くなるように制御する。
このように、レジストローラ28と加圧ローラ52とを同一駆動源を用いた場合は、紙厚に応じて加圧ローラ52の線速Vtとレジストローラ28の線速Vrとの関係を変化させることができないため、普通紙(コシの弱い転写紙)の場合、レジストローラ28の線速Vrと、中間転写ベルト8の線速Vcと、加圧ローラ52の線速Vtとの関係は、以下のような関係となる。
Vc<Vr<Vt・・・・・・・(式2)
厚紙の場合は、加圧ローラ52とレジストローラ28との線速比(Vr/Vt)が0.968以下となるように設定すれば、式1の関係を満たすことができ、ショックジターのない良好な画像を得ることができる。しかしながら、普通紙の場合、加圧ローラ52とレジストローラ28との線速比(Vr/Vt)の値を小さくしすぎると、中間転写ベルト8の線速Vcに対して加圧ローラ52の線速Vtが速くなり過ぎてしまうおそれがある。普通紙は、中間転写ベルト8の線速Vcに対する加圧ローラ52の線速Vrの余裕度は、厚紙に比べて高くなるが、中間転写ベルト8の線速Vcに対して加圧ローラ52の線速Vtがあまりにも速くなり過ぎると、上述した2枚目の以降の転写紙の画像にショックジターが生じてしまう。
図9は、普通紙における中間転写ベルト8の線速Vcと加圧ローラ52の線速Vtとの線速比(Vc/Vt)と2枚目以降の転写紙のショックジターとの関係を調べたグラフである。用紙Aは、坪量が90.2[g/m]以下の転写紙を用いた。図に示すように、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)が、0.949以下となると、画像ランクが3.5以下となり、2枚目以降の転写紙の発生したショックジターが目立つレベルとなり、良好な画像を得ることができなかった。
以上のことから、少なくとも、中間転写ベルト8と加圧ローラ52との線速比(Vc/Vt)が、0.949以上となり、中間転写ベルト8とレジストローラ52との線速比(Vc/Vr)が1.004以上となるようにするため、加圧ローラ52とレジストローラ28との線速比(Vr/Vt)を0.953以上となるように設定する必要がある。
よって、レジストローラ28と加圧ローラ52とを同一駆動源を用いて、紙厚に応じて加圧ローラ52の線速Vtとレジストローラ28の線速Vrとの関係を変化させることができない装置においては、加圧ローラ52とレジストローラ28との線速比(Vr/Vt)を、0.953〜0.968に設定することが好ましい。
図10は、クラーク剛度と転写紙の坪量との関係を示したグラフである。クラーク剛度は、曲げに対する抵抗力を示す値であり、クラーク剛度の値が高いほど、転写紙にコシがあり、転写紙が撓んだときに元に戻ろうとする力が大きくなる。図を見ると、坪量が100[g/m]を越えたあたりから、坪量に対するクラーク硬度の増加量が多くなり、転写紙のコシが急激に強くなることがわかる。このことから、余裕度を見て、坪量90.2[g/m]を閾値とし、これを越える転写紙は、「厚紙」として上記式1の関係となるように、給紙用駆動モータ101の回転数を制御する。一方、坪量90.2[g/m]以下の転写紙は、「普通紙」として上記式2の関係となるように、給紙用駆動モータ101の回転数を制御する。
本実施形態のプリンタは、転写紙の厚みによって、定着条件や転写条件、給紙用駆動モータ101の線速が変更可能な「紙種モード」を備えている。転写紙の種類は、転写紙の坪量に応じて以下のように5種類に分類している。
60.2[g/m]以下・・・・・・・・・・・・・・・・薄紙
60.2[g/m]超〜90.2[g/m]以下・・・・普通紙1
90.2[g/m]超〜104.7[g/m]以下・・・普通紙2
104.7[g/m]超〜157[g/m]以下・・・・厚紙1
157[g/m]超〜209.4[g/m]・・・・・・厚紙2
このように分類された5種類の転写紙の種類の基づいて、表1に示すように、転写条件、定着条件、給紙部駆動モータ101の線速を決定している。
Figure 2007139882
転写条件は、T1>T2>T3>T4>T5という関係になっており、転写紙の厚みが厚くなるに連れて、転写電流の値を大きくしている。また、給紙用駆動モータ101の線速は、V1<V2<V3という関係になっており、転写紙の厚みが厚いときの線速V1に対して、普通紙2のときの線速V2が0.3%程度速くなっている。また、薄紙の時の線速V3は、転写紙の厚みが厚いときの線速V1に対して、0.4%程度速くなっている。
表1からわかるように、坪量90.2[g/m]を閾値として、それ以上の坪量の転写紙は、上記した式1の関係となる、線速V1として、それ以下の坪量の転写紙については、給紙用駆動モータ101に線速を上げて、上記した式2の関係となるように制御する。
また、転写紙の坪量に応じて、3種類に分類しても良い。この場合は、坪量90.2[g/m]以下のものを「薄紙」とし、90.2[g/m]超〜104.7[g/m]以下のものを「普通紙」とし、104.7[g/m]超〜209.4[g/m]のものを「厚紙」と設定する。この場合も、坪量90.2[g/m]を越える「普通紙」「厚紙」に関しては、給紙用駆動モータ101の線速V1とし、坪量90.2[g/m]の「薄紙」に関しては、給紙用駆動モータ101の線速V2とする。
紙種モードは、プリンタの図示しない操作パネルや、パーソナルコンピュータのプリンタドライバから選択可能になっている。ユーザは、画像をプリントする転写紙の紙厚を判断し、「厚紙2」,「厚紙1」,「普通紙2」,「普通紙1」,「薄紙」のうちの一つを操作パネルやパーソナルコンピュータのプリンタドライバで選択する。プリンタは、選択された紙種に応じて、転写条件、定着条件、給紙用駆動モータの線速を変更して、転写紙に画像をプリンタする。
また、この他に、紙厚検知手段をレジストローラよりも転写紙搬送方向上流側に設けておき、その検知結果に基づいて、転写条件、定着条件、給紙用駆動モータの線速を変更するようにしても良い。紙厚検知としては、透過型の光学センサを設け、搬送されてきた転写紙を透過する光量を検知する。プリンタの記憶手段には、各紙厚と光量とが関連付けられたテーブルを記憶しておき、このテーブルと検知結果とに基づいて、搬送された転写紙の紙厚を判定する。この判定結果に基づいて、転写条件、定着条件、給紙用駆動モータの線速を変更する。
(1)
以上、本実施形態によれば、記録媒体たる転写材の厚みに応じて、定着手段たる定着装置で転写材を搬送する線速(加圧ローラの線速Vt)と、転写手段たる2次転写部で転写材を搬送する線速(中間転写体たる中間転写ベルトVc)との線速比(Vt/Vc)を変更させている。厚紙を搬送するときは、普通紙を搬送するときよりも加圧ローラの線速と中間転写ベルトとの線速比(Vt/Vc)を小さくなるように変更すれば、以下のような効果を得ることができる。すなわち、転写材が定着ニップに突入したときの転写ニップから定着ニップまでの撓みが少なくても、転写材の後端が2次転写ニップを抜けるまでの間に転写ニップから定着ニップまでの撓みが吸収され、転写ニップと定着ニップとの間の転写材が張ることが抑制される。その結果、中間転写ベルトが定着の線速で搬送されることが抑制され、転写材の後端が2次転写ニップを抜けたときに、転写駆動部のバックラッシュによって中間転写ベルト上のトナー像にショックジターが生じることが抑制される。よって、連続プリントの2枚目以降の転写材にショックジターが生じるのを抑制することができる。
また、レジストローラの線速Vrと中間転写ベルトの線速Vcとの線速比を転写材の厚みに応じて変更している。普通紙のとき、レジストローラの線速Vrを中間転写ベルトの線速Vcよりも速くし、厚紙のときレジストローラの線速Vrを中間転写ベルトの線速Vcよりも遅くすれば、以下のような効果を得ることができる。すなわち、普通紙のときにおいては、レジストローラの線速Vrを中間転写ベルトの線速Vcよりも速くしているので、レジストローラと2次転写ニップとの間の転写材が張ることがない。よって、2次転写ニップ部分の転写材がレジストの線速で搬送されてしまうことがないので、画像縮みが発生するのを抑制することができる。また、厚紙のときは、レジストローラの線速Vrを中間転写ベルトの線速Vcよりも遅くしているので、転写材にショックジターが生じることがない。
(2)
また、定着装置の加圧ローラ線速Vtをレジストローラの線速Vrりも速くしている。これにより、レジストローラ対から定着ニップ間の転写材が大きく撓むのを抑制することができ、転写材が元に戻ろうとする力が増大するのを抑制することができる。よって、転写材の後端がレジストローラ対を抜けて、転写材を後から押す力がなくなっても、転写材の元に戻ろうとする力が弱いため、2次転写ニップ部分の転写材が転写材搬送方向と逆側に移動することが抑制される。その結果、転写材の後端部分に形成された画像にショックジターが生じることが抑制される。
(3)
また、レジストローラと加圧ローラとの線速比(Vr/Vt)を0.98以下とすることで、図7に示すように、画像ランクが3.5以上の画像を得ることができ、ショックジターがほとんど目立つことない良好な画像を得ることができる。
(4)
また、最大熱膨張時の加圧ローラの線速と、レジストローラの線速比が(Vr/Vt)、0.98以下となるように設定する。
(5)
また、加圧ローラとレジストローラとを同一の駆動源の給紙用駆動モータで駆動させたことで、加圧ローラとれジスとローラとを別の駆動源で駆動させたものに比べて、部品点数を削減することができ、コストダウン、省スペース化、装置の軽量化を図ることができる。
(6)
また、給紙駆動モータの駆動速度を転写材の厚みに応じて変更させることで、レジストローラと中間転写ベルトとの線速比(Vr/Vc)、および、中間転写ベルトと加圧ローラとの線速比(Vc/Vr)を転写材の厚みに応じて変更させることができる。
(7)
また、中間転写ベルトの線速を一定とすることで、中間転写ベルトの線速を基準として、レジストローラと中間転写ベルトとの線速比(Vr/Vc)、および、中間転写ベルトと加圧ローラとの線速比(Vc/Vr)が所定の関係となるように、給紙駆動モータの駆動速度を制御することができる。
(8)
また、転写材の坪量に基づいて、レジストローラと中間転写ベルトとの線速比(Vr/Vc)、および、中間転写ベルトと加圧ローラとの線速比(Vc/Vr)の値を設定している。図10に示すように、坪量が増えるに連れて、クラーク剛度が高くなり、転写材のコシが強くなる。転写材のコシが強くなると、転写材が撓んだときに元の真直ぐな状態に戻ろうとする力が大きくなる。よって坪量が大きい転写材については、「厚紙」として、式1のような関係にレジストローラの線速Vrと中間転写ベルトの線速Vcと加圧ローラの線速を設定する。一方、坪量の小さい転写材については、撓んだときに転写材が元に戻ろうとする力が弱いので、「普通紙」として、式2のような関係にレジストローラの線速Vrと中間転写ベルトの線速Vcと加圧ローラの線速を設定する。これにより、画像の縮みや、ショックジターが抑制された良好な画像を得ることができる。
(9)
また、坪量90[g/m]以下の転写材に画像を形成するときは、レジストローラの線速Vrと中間転写ベルトの線速Vcと加圧ローラの線速とを式2のような関係とすることで、画像の縮みやショックジターが抑制された良好な画像を得ることができる。
(10)
また、坪量90[g/m]以下の転写材に画像を形成するときは、レジストローラの線速Vrと中間転写ベルトの線速Vcと加圧ローラの線速とを式1のような関係とすることで、転写材後端の画像のショックジターを抑制することができる。
実施形態に係るプリンタを示す概略構成図。 同プリンタのY用のプロセスユニットと、その周囲とを示す拡大構成図。 同プリンタの定着装置を示す概略構成図。 同プリンタの駆動伝達装置の一部を示す概略構成図 同駆動伝達装置の感光体駆動部を示す概略構成図。 同駆動伝達装置の現像駆動部を示す概略構成図。 厚紙におけるレジストローラと加圧ローラとの線速比と転写紙後端のショックジターについて調べたグラフである。 厚紙における中間転写ベルトと加圧ローラとの線速比と2枚目以降の転写紙のショックジターとの関係を調べたグラフ。 普通紙における中間転写ベルトと加圧ローラとの線速比と2枚目以降の転写紙のショックジターとの関係を調べたグラフ。 クラーク剛度と転写紙の坪量との関係を示したグラフ。
符号の説明
6Y,M,C,K:プロセスユニット
7:光書込ユニット
8:中間転写ベルト(中間転写体)
9Y,M,C,K:1次転写バイアスローラ
12:2次転写バックアップローラ(転写駆動ローラ)
13:クリーニングバックアップローラ
14:テンションローラ
15:転写ユニット(転写手段)
20:定着装置(定着手段)
27:給紙ローラ
28:レジストローラ
51:定着ベルト
52:加圧ローラ(定着駆動ローラ)
57:定着ローラ
59:加熱ローラ
64:サーミスタ
100:給紙駆動部
101:給紙用駆動モータ
200:感光体駆動部
300:現像駆動部
400:中間転写駆動部

Claims (11)

  1. トナー像を担持する像担持体と、該像担持体のトナー像が中間転写される中間転写体と、該中間転写体に転写されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該転写手段に記録媒体を所定のタイミングで送り出すレジストローラと、該記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着手段とを備え、該レジストローラから、該転写手段を経て定着手段に至るまでの記録媒体の搬送経路長さが、通紙可能な最大の記録媒体の記録媒体搬送方向長さよりも短い画像形成装置における画像形成方法において、
    該定着手段の記録媒体搬送線速と、該転写手段の記録媒体搬送線速との線速比、および、該レジストローラの線速と該転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を、記録媒体の厚みに応じて変更可能に構成したことを特徴とする画像形成方法。
  2. 請求項1の画像形成方法において、
    上記定着手段の記録媒体搬送線速をレジストローラの線速よりも速くしたことを特徴とする画像形成方法。
  3. 請求項2の画像形成方法において、
    上記レジストローラの線速と上記定着手段の記録媒体搬送線速で除算したときの値が、0.98以下としたことを特徴とする画像形成方法。
  4. 請求項3の画像形成方法において、
    上記レジストローラの線速と上記定着手段の記録媒体搬送線速で除算したときの値は、該定着手段の最大熱膨張時の記録媒体搬送線速に基づいて算出したことを特徴とする画像形成方法。
  5. 請求項2乃至4いずれかの画像形成方法において、
    上記定着手段および上記レジストローラを同一の駆動源により駆動させたことを特徴とする画像形成方法。
  6. 請求項5の画像形成方法において、
    上記駆動源の駆動速度を、上記記録媒体の厚みに応じて変更可能に構成したことを特徴とした画像形成方法。
  7. 請求項6の画像形成方法において、
    上記転写手段の記録媒体搬送線速を常に一定としたことを特徴とする画像形成方法。
  8. 請求項1乃至7いずれかの画像形成方法において、
    上記記録媒体の坪量に基づいて、上記定着手段の記録媒体搬送線速と、上記転写手段の記録媒体搬送線速との線速比、および、上記レジストローラの線速と上記転写手段の記録媒体搬送線速との線速比を設定したことを特徴とする画像形成方法。
  9. 請求項8の画像形成方法において、
    坪量が90[g/m]以下の記録媒体に画像を形成するときは、上記レジストローラの線速を上記転写手段の記録媒体搬送線速よりも速くし、上記定着手段の記録媒体搬送線速を転写手段の記録媒体搬送線速よりも速くしたことを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項8または9の画像形成方法において、
    坪量が90[g/m]を越える記録媒体に画像を形成するときは、記レジストローラの線速を上記転写手段の記録媒体搬送線速よりも遅くし、上記定着手段の記録媒体搬送線速を転写手段の記録媒体搬送線速よりも僅かに速くしたことを特徴とする画像形成方法。
  11. 請求項1乃至10いずれかの画像形成方法を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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