JP3434056B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3434056B2
JP3434056B2 JP32225094A JP32225094A JP3434056B2 JP 3434056 B2 JP3434056 B2 JP 3434056B2 JP 32225094 A JP32225094 A JP 32225094A JP 32225094 A JP32225094 A JP 32225094A JP 3434056 B2 JP3434056 B2 JP 3434056B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は複写機,ファクシミリ,
プリンタなどの転写搬送ベルトを有する画像形成装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】複写機,ファクシミリ,プリンタなどの
画像形成装置においては、一般に、感光体ドラム、感光
体ベルト等からなる像担持体上にトナー像を形成し、こ
のトナー像を転写装置により転写材に転写して転写材を
像担持体から分離し、この転写材上のトナー像を定着装
置により定着し、像担持体を転写材分離後にクリーニン
グ装置でクリーニングしている。 【0003】転写装置としては、コロナチャージャによ
り転写材の裏面側にコロナ放電を行って電荷を与えるこ
とにより像担持体上のトナー像を転写材に転写するコロ
ナ転写方式や、転写搬送ベルトなどを用いた接触タイプ
の転写搬送ベルト装置などがある。接触タイプの転写搬
送ベルト装置は、例えば図25に示すように転写搬送ベ
ルト11がローラ12に張架されて回転駆動され、転写
時には転写搬送ベルト11が像担持体13に接触させら
れる。そして、転写搬送ベルト11は、電源から転写バ
イアスが印加され、レジストローラから送出されてきた
転写材14を担持して搬送するとともに、像担持体13
上のトナー像を転写材14に転写させる。転写材15
は、ローラ12の所で転写材14の腰による曲率分離で
分離され、ガイド板15,16を経て定着ローラ17及
び加圧ローラ18を有する定着装置にてトナー像が定着
される。 【0004】接触タイプの転写搬送ベルト装置は、コロ
ナ転写方式に比べて、オゾンの発生量が少なく、電源電
圧が少なくて済み、装置の小型化及び低コスト化を計る
ことができ、転写材の分離搬送性能が良好であるという
メリットがある。また、特開昭64ー82074号公報
には、ジャムや転写不良を防止することを目的とし、転
写部でトナーを転写材に転写し、その転写材を定着部で
定着して画像形成を行う画像形成装置において、前記転
写部以前に転写材の長さを検出する転写材検出センサを
設けるとともに、検出された転写材の長さが、転写部ー
定着部間の距離よりも長い時、前記転写部の転写速度を
前記定着部の定着速度に一致させる手段を設けたことを
特徴とする、転写速度自動切換機能を有する画像形成装
置が記載されている。 【0005】特開昭62ー67575号公報には、衝撃
及びループの影響が転写材の後部に伝播しないように搬
送することを目的とし、転写材へトナー像を転写する転
写部と、トナー像を定着する定着部との間の経路の長さ
が転写材の搬送方向の長さより短い画像形成装置におい
て、上記転写部と定着部との間の搬送経路に、転写材の
未定着トナー像を保持する面を押圧する回転体と転写材
の他方の面を押圧する回転体とを転写材を挟持するよう
に配設すると共に、これら回転体と前記転写部との間に
電荷付与装置を配設したことを特徴とする画像形成装置
における転写材搬送装置が記載されている。 【0006】特開平1ー251047号公報には、1つ
のベルト状感光体上に色分解された複数の光像を順次露
光して色成分毎の静電潜像を形成し、これらの静電潜像
を各々異なる色の現像剤で現像して顕像化し、転写紙搬
送手段により感光体に対して往復動される同一の転写紙
上にこれらの顕像を重ねて転写させ、カラー画像を得る
カラー記録装置において、前記ベルト状感光体への光像
の露光タイミングをこのベルト状感光体用の駆動ローラ
の回転に同期した(駆動ローラの1回転周期)×(回転
数)なる周期に制御するタイミング制御手段を設け、こ
のタイミング制御手段によるタイミング周期を転写紙サ
イズに応じて可変させるタイミング可変手段を設けたこ
とを特徴とするカラー記録装置が記載されている。 【0007】特開平3ー120143号公報には、現像
されたイメージがシート媒体に転写される転写ステーシ
ョン及び転写されたイメージがシート媒体に融着される
融着ステーションを有するプリンタ、複写機あるいはこ
れらと同等の装置に用いられるシート搬送装置であっ
て、前記シート媒体を前記転写ステーションから前記融
着ステーションへ搬送するための搬送手段と、前記搬送
手段の動きを制御する制御手段と、前記制御手段を前記
転写ステーションからのシートの排出に同期させること
により、前記転写ステーションが一定でない速度でシー
ト媒体を排出しても、前記融着ステーションに対するシ
ートの排出を一定速度にするための同期手段とを備えて
成ることを特徴とするシート搬送装置が記載されてい
る。 【0008】特開平3ー216689号公報には、定着
ローラと、該定着ローラに転写材を加圧する加圧手段と
を有する定着装置により感光体の画像を転写された転写
材を定着し排出する画像形成装置において、前記感光体
の搬送速度V1と、該感光体に転写材を搬送する紙送り
ローラの送り速度V2と、転写後の前記転写材を定着装
置に搬送する搬送速度V3と、定着装置の定着ローラに
よる定着送り速度V4と、排出ローラによる排出速度V5
とをV1=V2=V3≦V4<V5なる関係に設定し、前記
転写材に作用する排出ローラによる摩擦力F1と、定着
ローラによる摩擦力F2と、紙送りローラによる摩擦力
3とがF1+F2≦F3になるように設定されていること
を特徴とする画像形成装置が記載されている。 【0009】特開平4ー1670号公報には、少なくと
も感光体と現像器を有する画像形成手段と、用紙へ画像
を転写しながら用紙を搬送する転写手段と、用紙上の画
像を定着する定着手段とを具備し、かつ前記感光体と前
記転写手段とが接触した状態と、離れた状態とを有し、
前記転写手段の用紙搬送速度が可変であることを特徴と
するカラー画像形成装置が記載されている。 【0010】特開平4ー264455号公報には、画像
情報保持媒体と、この画像情報保持媒体上に画像情報を
形成する画像情報形成手段と、前記画像情報保持媒体上
に形成された画像情報を記録媒体に転写する画像情報転
写手段とを備え、画像情報保持媒体に形成された画像情
報を記録媒体に転写して画像を形成する画像形成方法に
おいて、等速で移動する画像情報保持媒体に対し、画像
情報保持媒体に保持された画像情報を記録媒体に転写す
るときの単位時間当りの記録媒体への転写速度を可変に
設定したことを特徴とする画像形成方法が記載されてい
る。 【0011】特開昭52ー70841号公報には、粉体
像を形成されて回転する感光体にシートを接触させて、
粉体像をシートへ転写し、このシートを感光体から分離
したのち搬送装置によつて定着装置へ送り込んで上記粉
体像を定着する電子複写機において、上記搬送装置のシ
ートが接触する部分の速度をV1、上記定着装置のシー
トが接触する部分の速度をV2としたとき、V1<V2
る関係が成り立つようにそれぞれの速度を定めたことを
特徴とする電子複写機が記載されている。 【0012】特開平6ー161191号公報には、露光
部により画像が形成される感光体と、前記感光体に形成
されたトナー画像が転写される中間転写体と、前記中間
転写体上に転写されたトナー画像を記録媒体に転写する
二次転写ローラと、前記記録媒体上のトナー画像を定着
させる定着部とを有するカラー電子写真装置において、
定着部の送り速度に応じて、前記中間転写体及び二次転
写ローラの周速を可変としたことを特徴とするカラー電
子写真装置が記載されている。また、接触タイプの転写
搬送ベルト装置において、転写紙が転写搬送ベルトから
分離されるまでにコロトロンや針、ブラシによりACや
DCの高電圧を転写紙に印加してコロナ放電で転写紙を
除電する方法がある。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】上記接触タイプの転写
搬送ベルト装置では、転写によって帯電した転写紙14
を転写搬送ベルト11から分離する際に転写紙14と搬
送ベルト11との間の剥離放電によって転写紙14上の
トナー像が乱れて異常画像が生じ易い。特に、この異常
画像は低湿の環境条件で転写紙14が高抵抗である場合
(両面コピー、OHPシートである場合)に生じ易い。 【0014】これを防止する方法としては、転写紙が転
写搬送ベルトから分離されるまでにコロトロンや針、ブ
ラシによりACやDCの高電圧を転写紙に印加してコロ
ナ放電で転写紙を除電する方法があるが、この方法で
は、オゾンの発生を伴うので、当初の狙いの1つである
オゾンが発生しないというメリットが失われる。そこ
で、転写紙に印加する電圧を0または低電圧にすること
が考えられるが、これは、オゾン発生量は低減するが、
転写紙の除電を均一に安定して行えないので、転写紙1
4を転写搬送ベルト11から分離する際のトナー像の乱
れを解消できない。 【0015】転写紙を転写搬送ベルトから分離する際の
トナー像の乱れは、上記の他にも図25に示すように転
写搬送ベルト11と転写紙14とのギャップGAPが、
転写紙14を転写搬送ベルト11から分離する時に転写
紙14がたわんだりして大きくなると、生じ易い。これ
は、転写紙がたわむことによりGAPが急激に大きくな
り、転写紙の残留電荷が急激に移動することが原因であ
る。転写紙を転写搬送ベルトから分離する際のトナー像
の乱れを防止するには、転写紙を徐々にゆるやかに除電
することが不可欠となる。つまり、転写紙を転写搬送ベ
ルトから分離する際の転写紙の搬送性を安定させて転写
紙の残留電荷が急激に移動しないようにしなければなら
ない。 【0016】また、上記接触タイプの転写搬送ベルト装
置では、図26に示すように転写搬送ベルト11の線速
と定着装置の線速との線速差が少しでもあると、転写搬
送ベルト11から転写紙14の後端が分離するときに、
転写紙14の後端がその線速差により転写搬送ベルト1
1上を若干こすり少し跳ね上がる。これは特に転写紙1
4が厚紙などの場合に発生し易い。このため、転写紙1
4裏面の後端に転写搬送ベルト11上の残留トナーが付
着するという転写紙14の裏汚れや図27に示すような
転写紙14のコバ面14aの汚れが発生する。本発明
は、上記問題点を改善し、転写材分離時のトナー像の乱
れによる異常画像や転写材の裏汚れ及びコバ面の汚れを
防止する画像形成装置を提供することを目的とする。 【0017】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、転写材給送手段からの転写
材を担持して搬送し像担持体上のトナー像を転写材に転
写する転写搬送ベルトと、この転写搬送ベルトから分離
された転写材上のトナー像を定着させる定着装置とを有
する画像形成装置において、転写材の後端が前記像担持
体と前記転写搬送ベルトとのニップ部を通過するまでの
間は転写材の後端側ほど前記定着装置の線速と前記転写
搬送ベルトの線速との線速差を小さくし、かつ、転写材
の後端が前記像担持体と前記転写搬送ベルトとのニップ
部を通過した後は前記定着装置の線速と前記転写搬送ベ
ルトの線速とを同速とするように前記定着装置の線速、
前記転写搬送ベルトの線速の線速の少なくとも1つを可
変する速度可変手段を備えたものである。 【0018】 【0019】 【0020】 【0021】 【0022】 【作用】請求項1記載の発明では、速度可変手段は、転
写材の後端が像担持体と転写搬送ベルトとのニップ部を
通過するまでの間は転写材の後端側ほど定着装置の線速
と転写搬送ベルトの線速との線速差を小さくし、かつ、
転写材の後端が像担持体と転写搬送ベルトとのニップ部
を通過した後は定着装置の線速と転写搬送ベルトの線速
とを同速とするように定着装置の線速、転写搬送ベルト
の線速の少なくとも1つを可変する。 【0023】 【0024】 【0025】 【実施例】図2〜図4は本発明の第1実施例を示す。こ
の第1実施例は、請求項1記載の発明の実施例であり、
電子写真方式の複写機からなる画像形成装置の例であ
る。この第1実施例では、転写搬送ベルト装置21は、
複写機本体22に対して着脱自在に支持され、感光体か
らなる像担持体、例えば感光体ドラム23の下方に設置
される。この転写搬送ベルト装置21は、中抵抗を含む
抵抗値を有する誘電体により構成された無端の転写搬送
ベルト24と、この転写搬送ベルト24が張架されて転
写搬送ベルト24を回転させる駆動ローラ25及び従動
ローラ26と、転写搬送ベルト24を感光体ドラム23
に対して接離させる接離手段を構成する接離レバー27
及びDCソレノイド28と、転写搬送ベルト24に転写
バイアスを印加するバイアスローラからなる接触電極2
9と、転写搬送ベルト24の電荷を除去する接触板から
なる除電手段30と、転写搬送ベルト24をクリーニン
グするクリーニング装置31と、転写紙を案内する出口
ガイド板32と、バイアスローラ29に転写バイアスを
印加する高圧電源33と、この高圧電源33を制御して
転写バイアスを制御する制御手段としての転写制御板3
4とを有する。クリーニング装置31及び高圧電源33
は本体22に設けられている。 【0026】駆動ローラ25は、メインモータと連結す
る歯車25bを有し、メインモータにより駆動されて転
写搬送ベルト24を感光体ドラム23とは逆の方向に回
転させる。したがって、駆動ローラ25及びメインモー
タは転写搬送ベルト24を回転駆動する駆動手段を構成
する。転写搬送ベルト24は、図5に示すように内側層
24aと表面層24bとの2層構造に構成され、JIS
K6911に準拠した測定による電気抵抗としてはDC
100V印加時において、表面層24bの表面抵抗率が
1×109Ω〜1×1012Ω、内側層24aの表面抵抗
率が1×107Ω〜1×109Ωに設定され、体積抵抗率
が5×108Ω・cm〜5×1010Ω・cmに設定され
たものである。 【0027】駆動ローラ25及び従動ローラ26は図2
に示すように支持体35によって回転可能に支持されて
いる。この支持体35は駆動ローラ25及び従動ローラ
26のうち感光体ドラム23と転写搬送ベルト24との
ニップ部Bより転写紙搬送方向A下流側に位置する駆動
ローラ25の支持軸aを支点として揺動可能となってお
り、接離レバー27はDCソレノイド28に連結されて
いる。 【0028】DCソレノイド28が制御板36によりオ
ン/オフされることで接離レバー27が支持体35を介
して転写搬送ベルト24を図3に示すように感光体ドラ
ム23から離間させたり図4に示すように感光体ドラム
23に当接させたりする。通常はDCソレノイド28が
オフで接離レバー27が支持体35を介して転写搬送ベ
ルト24を感光体ドラム23から離間させている。 【0029】転写紙37は給紙装置からレジストローラ
よりなる転写材給送手段38へ給紙され、レジストロー
ラ38はレジストクラッチのオンで駆動源により駆動さ
れることにより転写紙37を感光体ドラム23上のトナ
ー像と先端位置を整合させて感光体ドラム23と転写搬
送ベルト24との間に所定の速度で送出する。制御板3
6は、転写紙37の先端が感光体ドラム23に接近する
と、DCソレノイド28をオンさせ、DCソレノイド2
8が接離レバー27を駆動する。そして、接離レバー2
7が支持体35を駆動して転写搬送ベルト24を感光体
ドラム23に圧接させ、転写搬送ベルト24と感光体ド
ラム23との対向位置に転写紙37を搬送できるニップ
部Bが形成される。従動ローラ26は図6に示すように
軸方向における両端部26aがテーパ状に形成されて転
写搬送ベルト24の片寄りを防止するようになってい
る。 【0030】駆動ローラ25及び従動ローラ26は、金
属などにより構成された導電性ローラであり、電気的に
は他の導電部材と直接接続されていなくて電気的にフロ
ート状態となっている。駆動ローラ25は転写搬送ベル
ト24を駆動する際に転写搬送ベルト24に対するグリ
ップ力を高めるために、EPDMゴム、クロロプレーン
ゴム、あるいはシリコーンゴムなどの材質で構成されて
いる。バイアスローラ29は転写搬送ベルト24の移動
方向に対して従動ローラ26より下流側にて転写搬送ベ
ルト24の内側に接触している。このバイアスローラ2
9は感光体ドラム23上のトナーの帯電極性とは逆極性
の電圧が高圧電源33から印加される。接触板30は、
転写搬送ベルト24の転写紙搬送面でない下側の内面に
おける従動ローラ26近傍に配置され、ニップ部Bより
上流側において転写紙への電荷注入を抑える。また、接
触板30は、転写搬送ベルト24からアースに流れる帰
還電流を検出するためのものである。 【0031】この転写搬送ベルト装置21においては、
レジストローラ38から転写紙37が送出されるのに合
わせて制御板36がDCソレノイド28を駆動してDC
ソレノイド28が接離レバー27を駆動し、接離レバー
27が支持体35を駆動して転写搬送ベルト24を感光
体ドラム23に圧接させることにより、転写搬送ベルト
24と感光体ドラム23との対向位置に転写紙37搬送
方向へ4〜8mm程度の幅を有するニップ部Bが形成さ
れる。 【0032】一方、感光体ドラム23は、周知のように
メインモータにより回転駆動されて帯電手段により−8
00Vに均一に帯電された後に露光手段による原稿画像
の露光で静電潜像が形成され、図7に示すように現像装
置39により静電潜像が現像剤で現像されてトナー像と
なる。現像装置39は、現像バイアス電源から現像バイ
アス電圧が印加され、感光体ドラム23に現像剤を与え
て正帯電のトナー40を静電的に吸着させることにより
感光体ドラム23上のトナー像を現像する。 【0033】次に、感光体ドラム23は転写前除電器4
1により除電されて表面電位が低下し、図7ではトナー
の帯電電荷の高さを丸印の大きさによって表わしてあ
る。転写搬送ベルト24は高圧電源33からバイアスロ
ーラ29を介して転写バイアスが印加されることによっ
て電荷が供給され、転写紙37がニップ部Bを通過する
ときに感光体ドラム23上のトナー像を転写紙37に転
写させるとともに、転写紙37を静電的に吸着して感光
体ドラム23から分離して搬送する。 【0034】この場合、転写バイアスは高圧電源33か
らバイアスローラ29に−1.5KV〜−6.5KVの
範囲で印加されるが、転写制御板34による定電流制御
で転写バイアスが可変設定される。すなわち、高圧電源
33から出力される電流をI1とし、転写搬送ベルト2
4から電極板30を介してアースに流れる帰還電流をI
2とすると、転写制御板34は帰還電流I2を検出して I1−I2=Iout が一定値になるように高圧電源33を制御してI1を制
御する。 【0035】これは、温度、湿度等の環境条件の変化や
転写搬送ベルト24の製造品質のバラツキにかかわら
ず、転写紙37上での表面電位Vpを安定させることに
よって転写効率の変化を無くすようにするためである。
つまり、転写搬送ベルト24及び転写紙37を通して感
光体ドラム23側に流れる電流をIoutと見立てること
によって、転写紙37上での表面抵抗Vpの低抵抗化あ
るいは高抵抗化による転写搬送ベルト24への電流の流
れ易さの変化が転写紙37の分離性能や転写性能に影響
してしまうのを防止するためである。本実施例では、I
outは転写紙搬送速度330mm/sec、バイアスロ
ーラ29の有効長310mmでIout=35μA±5μ
Aに設定した場合に良好な転写が行われた。上述のよう
にバイアスローラ29及び高圧電源33は転写搬送ベル
ト24に電荷を供給する電荷供給手段を構成する。 【0036】ところで、感光体ドラム23から転写紙3
7へトナー像が転写されると、転写紙37が帯電する。
従って、転写搬送ベルト24の真電荷と転写紙37側に
発生する分極電荷との関係により、転写紙37が転写搬
送ベルト24上に静電的に吸着されて感光体ドラム23
から分離される。そして、転写紙37の感光体ドラム2
3からの分離は感光体ドラム23の曲率分離を利用した
転写紙37自身の腰の強さによる感光体ドラム23から
の剥離動作で助長される。なお、感光体ドラム23から
分離できなかった転写紙37は分離爪42により感光体
ドラム24から分離される。 【0037】このような転写搬送ベルト24に静電的に
吸着している転写紙37と感光体ドラム23との分離
は、環境条件の変化により高湿度の場合に転写紙37に
電流が流れ易くなるので、うまくいかなくなる。そこ
で、転写搬送ベルト24の表面層24bの表面抵抗を若
干高めに設定しておくことによりニップ部Bでの転写紙
37への真電荷の移行を遅らせ、さらに、バイアスロー
ラ29をニップ部Bより転写紙搬送方向の下流側に位置
させている。これにより、転写搬送ベルト24から転写
紙37への真電荷の移行が遅れて転写紙37と感光体ド
ラム23との間での静電的な吸着関係が回避される。 【0038】この場合、真電荷の移行を遅らせるとは、
転写紙37が感光体ドラム23側のニップ部Bに至るま
では、それより上流側で転写紙37への真電荷移行が発
生しないことを意味している。このことから、転写紙3
7の感光体ドラム23への巻き付きが防止され、また、
感光体ドラム23からの転写紙37の分離不良が防止さ
れることになる。 【0039】また、転写搬送ベルト24も環境変化によ
る抵抗変化が少ないものを選択する方がよく、転写搬送
ベルト24は抵抗を制御する導電材料としてカーボン、
酸化亜鉛などを適量添加し、弾性体ベルトとしてゴムベ
ルトを用いた場合にはクロロプレーンゴム、EPDMゴ
ム、シリコーンゴム、エピクロルヒドリンゴムなどの吸
湿性が少なくて抵抗値が安定した材質を選択することが
望まれる。なお、転写搬送ベルト24から感光体ドラム
23側へ流れる電流Ioutの値は、一義的なものではな
く、転写紙搬送速度が遅い場合には減らすことができ、
反対に転写紙搬送速度が早い場合や転写前除電器41が
用いられない場合には増やすことになる。 【0040】ニップ部Bを通過した転写紙37は、転写
搬送ベルト24に静電吸着されていることにより、転写
搬送ベルト24の移動に合わせて搬送され、駆動ローラ
25の所で曲率分離が行われる。駆動ローラ25の直径
は16mm以下に設定され、上質45K紙(鋼度 横2
1cm3/100)の分離が可能であるという実験結果
が得られている。 【0041】また、転写紙37が転写搬送ベルト24か
ら分離されると、制御板36がDCソレノイド28の励
磁を解除してDCソレノイド28が接離レバー27の駆
動を解除し、支持板35が感光体ドラム23から離間し
て転写搬送ベルト24が感光体ドラム23から離間す
る。そして、転写搬送ベルト24は駆動ローラ25の下
側付近でクリーニング装置31により表面が清掃され
る。クリーニング装置31はクリーニングブレード43
を備えており、このクリーニングブレード43は転写搬
送ベルト24の表面を摺擦することにより、転写搬送ベ
ルト24上の感光体ドラム23から転移したトナーや、
感光体ドラム23から転写紙に転写されずに転写搬送ベ
ルト24の周辺に飛散してきたトナー、転写紙の紙粉を
掻き取る。 【0042】クリーニングブレード43によって摺擦さ
れる転写搬送ベルト24は、摺擦抵抗の増加による駆動
力の増大あるいはクリーニングブレード43のめくれ等
の現象を防止するために、摩擦係数の低いものとしてフ
ッ素系の樹脂材料、例えばポリフッ化ビニリデン、4フ
ッ化エチレンなどが表面に被覆されている。また、クリ
ーニングブレード43によって転写搬送ベルト24から
掻き取られたトナー、紙粉は回収スクリュー44によっ
て複写機本体22から図示しない廃トナー回収容器に回
収される。 【0043】転写搬送ベルト24から分離された転写紙
37は、転写搬送ベルト装置21の出口ガイド板からな
る案内部材32により案内され、定着装置45の入口ガ
イド板46により案内されて定着装置45の加熱ローラ
47とパッドローラ(加圧ローラ)48との間に搬送さ
れる。加熱ローラ47及びパッドローラ48は、図示し
ない圧接機構により互いに圧接されて定着装置駆動用D
Cモータにより回転駆動され、転写紙37上のトナーを
加熱及び加圧により定着させる。また、感光体ドラム2
3は転写紙分離後にクリーニング装置によりクリーニン
グされて次の複写動作に備える。 【0044】図1は本実施例の回路構成を示す。上記制
御板36はCPU49、ROM50、RAM51及びI
/Oユニット52からなるマイクロコンピュータ53を
用いて構成され、給紙トレイからなる給紙装置より搬送
経路を介してレジストローラ38へ給紙される転写紙が
転写紙サイズ検知部54によりその搬送経路の途中で検
知される。転写紙サイズ検知部54の検知信号はマイク
ロコンピュータ53に入力される。定着駆動制御部55
は、マイクロコンピュータ53から入力される制御信号
により制御され、定着装置駆動用DCモータを制御して
定着装置45の線速を制御する。 【0045】図示しないメインモータは定着装置駆動用
DCモータとは独立に図示しない駆動制御回路により駆
動制御されて駆動ローラ25及び感光体ドラム23を所
定の線速で回転駆動し、転写搬送ベルト駆動制御部56
はマイクロコンピュータ53から入力される制御信号に
より制御されてメインモータを制御することによりプロ
セス線速(転写搬送ベルト24の線速)を制御する。転
写バイアス印加部57は高圧電源33及び転写制御板3
4により構成され、転写制御板34はマイクロコンピュ
ータ53から入力される制御信号に基づいて高圧電源3
3からバイアスローラ29への転写バイアス印加タイミ
ングなどを制御する。 【0046】本実施例は、転写紙37が転写搬送ベルト
24から分離する転写紙分離時において転写紙37の搬
送性を安定させ、電荷が移動しても転写搬送ベルト24
と転写紙37との間のギャップGAPを広がらせないよ
うにすることで、転写紙37が転写搬送ベルト24から
剥離される時の転写紙37上のトナー像の乱れによる異
常画像を防止するものである。マイクロコンピュータ5
3及び定着駆動制御部55は、転写紙37が転写搬送ベ
ルト24から分離する分離部の近傍での転写紙のたるみ
を無くすように定着装置45の線速、転写搬送ベルトの
線速、レジストローラ38の線速の少なくとも1つを転
写紙サイズの違いにより調整する速度調整手段を構成し
ている。 【0047】定着装置45の線速が転写搬送ベルト24
の線速より速い場合には、定着装置45が転写紙37を
引っ張る形になり、ニップ部Bでの転写ブレが生じ易
い。ニップ部Bでの転写ブレを防ぐために、 「定着装置45の線速≦転写搬送ベルト24の線速(プ
ロセス線速)≦レジストローラ38の線速」 という条件は変更しない。 【0048】図8は、この条件を考慮した場合における
定着装置45の線速(定着ローラ47、加圧ローラの線
速)、転写搬送ベルト24の線速(プロセス線速)、レ
ジストローラ38の線速の具体的な例を示す。プロセス
線速を430mm/secに設定した場合にはレジスト
ローラ38の線速をプロセス線速に対して+0.57%
に設定し、定着装置45の線速をプロセス線速に対して
−0.35%に設定する。プロセス線速を330mm/
secに設定した場合にはレジストローラ38の線速を
プロセス線速に対して+0.57%に設定し、定着装置
45の線速をプロセス線速に対して−0.35%に設定
する。 【0049】プロセス線速を200mm/secに設定
した場合にはレジストローラ38の線速をプロセス線速
に対して+0.35%に設定し、定着装置45の線速を
プロセス線速に対して−0.26%に設定する。プロセ
ス線速を150mm/secに設定した場合にはレジス
トローラ38の線速をプロセス線速に対して+0.35
%に設定し、定着装置45の線速をプロセス線速に対し
て−0.26%に設定する。マイクロコンピュータ53
は定着駆動制御部55、転写搬送ベルト駆動制御部56
及びレジストローラ38の駆動源を制御して定着装置4
5の線速(定着ローラ47、加圧ローラ48の線速)、
転写搬送ベルト24の線速(プロセス線速)、レジスト
ローラ38の線速を図8に示すようにプロセス線速に応
じて制御する。 【0050】サイズがA3より小さい転写紙では、A3
の転写紙に比べて縦方向サイズが短いため、転写搬送ベ
ルト24から分離する位置において後端でのたわみがA
3の転写紙に比べて少ない。このため、サイズがA3よ
り小さい転写紙では、定着装置45の線速と、転写搬送
ベルト24の線速と、レジストローラ38の線速との線
速差を図8の例より大きくとることができて余裕があ
る。 【0051】転写紙37が給紙トレイからなる給紙装置
より搬送経路を介してレジストローラ38へ給紙されて
転写紙サイズ検知部54によりその搬送経路の途中で転
写紙37が検知されてから、マイクロコンピュータ53
が図9に示すように転写紙サイズ検知部54からの検知
信号により転写紙37のサイズを検知して定着装置45
の線速と転写搬送ベルト24の線速との線速差を転写紙
37のサイズに応じて決定する。この場合、マイクロコ
ンピュータ53は、図10に示すように転写紙37のサ
イズが大きくなるに従って定着装置45の線速を速くし
て定着装置45の線速と転写搬送ベルト24の線速との
線速差を小さく設定する。次に、マイクロコンピュータ
53は、定着駆動制御部55に定着装置45の線速をそ
の設定速度に制御するように指令し、定着駆動制御部5
5が定着装置45の線速をその設定速度に制御する。 【0052】次に、上述のように定着装置45の線速と
転写搬送ベルト24の線速との線速差を転写紙37のサ
イズに応じて制御するという線速差制御を行わない場合
におけるプロセス線速(転写搬送ベルト24の線速)の
違いに対するレジストローラ38の線速及び定着装置4
5の線速の違いの例について説明する。駆動ローラ2
5、転写搬送ベルト24、定着ローラ47の外径の公差
を考慮した場合の上記線速差の計算を示すと、プロセス
線速(転写搬送ベルト24の線速)を430mm/se
cとした時には 駆動ローラ25の外径:φ16±0.03 転写搬送ベルト24の厚さ:0.5±0.05 であるため、駆動ローラ25と転写搬送ベルト24とで
16.5±0.08となる。 【0053】0.08/16.5=0.0048 430×0.0048=2.084 であるから、転写搬送ベルト24の線速は駆動ローラ2
5と転写搬送ベルト24の外径の公差を考慮した場合 427.915〜432.085(430mm/sec
±0.48%) である。また、 定着ローラ47の外径:φ50±0.05 0.05/50=0.001 であり、転写搬送ベルト24の線速430mm/sec
のときにおける定着ローラ47の線速は転写搬送ベルト
24の線速に対して−0.35%(図8参照)であるた
め、428.495mm/secとなる。 【0054】 428.495×0.001=0.4284 であるから、定着ローラ47の線速は、定着ローラ47
の外径の公差を考慮した場合、428.0666〜42
8.9234(428.495mm/sec±0.1
%)である。つまり、転写搬送ベルト24と定着ローラ
47との公差が最大になった場合では、 432.0848−428.0666=4.85mm/
sec という線速差が生ずる。 【0055】よって、転写搬送ベルト24の線速が43
0mm/secの場合、A3T(縦向きA3)の転写紙
37では後端が 4.85mm/sec×420/430=4.7mm ほどずれることで転写搬送ベルト24との分離部でたわ
むことになる。B4T(縦向きB4)の転写紙37では
後端が 4.85mm/sec×364/430=4.1mm ほどずれ、A4T(縦向きA4)の転写紙37では後端
が 4.85mm/sec×297/430=3.3mm ほどずれることになる。 【0056】ここに、図11及び図12に示すように転
写紙37を転写搬送ベルト24から分離する時に転写紙
37がたわんで転写搬送ベルト24と転写紙37との間
にギャップGAPが生ずると、転写紙37の後端がずれ
る。この転写紙37の後端のズレ量とギャップGAPと
の関係は、例えば図13に示すように転写紙37のたわ
みが半径rの半円になるとした場合、GAP=rとな
る。この半円の弧はπrであり、転写紙37がたわまな
い場合にはその半円に相当する部分が2rである。この
ため、転写紙37の後端のズレ量はπr−2r=r(π
−2)=1.14rであるから、GAP≒転写紙37の
後端のズレ量と考え、ここではGAPと転写紙37の後
端のズレ量とを等しいものと考える。 【0057】転写搬送ベルト24の線速が330mm/
secの場合における各サイズの転写紙のズレ量は A3T:3.9mm、B4T:3.38mm、A4T:
2.76mm となり、転写搬送ベルト24の線速が200mm/se
cの場合における各サイズの転写紙のズレ量は A3T:3.53mm、B4T:3.06mm、A4
T:2.50mm となり、転写搬送ベルト24の線速が150mm/se
cの場合における各サイズの転写紙のズレ量は A3T:3.53mm、B4T:3.06mm、A4
T:2.49mm となる。 【0058】上記線速差制御を行わない場合には転写紙
のズレ量が2〜3mm程度では転写紙37が転写搬送ベ
ルト24から剥離される時の転写紙37上のトナー像の
乱れによる異常画像が発生しない。転写紙37が転写搬
送ベルト24から剥離される時の転写紙37上のトナー
像の乱れによる異常画像は上記線速差制御を行わない場
合にGAPにより図14に示すように発生した。 【0059】このように部品の公差が最大で転写紙の縦
方向サイズが長い場合には、転写紙が転写搬送ベルトか
ら分離する部分での転写紙のたわみにより転写紙上のト
ナー像の乱れによる異常画像が発生する。そこで、第1
実施例では、上述のように定着装置45の線速と転写搬
送ベルト24の線速との線速差を転写紙のサイズに応じ
て制御するので、つまり、定着装置45の線速を各転写
紙サイズ毎に可変するので、転写紙分離時において転写
紙37の搬送性を安定させることができ、電荷が移動し
ても転写搬送ベルト24と転写紙37との間のギャップ
GAPを広がらせないようにすることができて低温低湿
時で転写紙37が転写搬送ベルト24から剥離される際
の転写紙37上のトナー像の乱れによる異常画像を防止
することができる。転写紙37が転写搬送ベルト24と
定着装置45のところを搬送されている間は各転写紙毎
に設定した定着装置の線速が一定であり、転写紙37が
レジストローラ38から送出されて排紙トレイへ排出さ
れるまで定着装置45の線速が一定である。 【0060】図15は本発明の第2実施例におけるマイ
クロコンピュータ53の処理フローの一部を示す。この
第2実施例は請求項2記載の発明の実施例である。上記
第1実施例において、上記線速差制御を行わない場合、
転写紙37の長さが長いほど転写紙37の転写搬送ベル
ト24からの分離時に転写紙37の後端側に大きなたわ
みができて転写紙37と転写搬送ベルト24との間に大
きなギャップGAPが発生する。そこで、第2実施例で
は、上記第1実施例において、上記線速差制御を行うだ
けでなく、ギャップGAPが発生しないように転写紙3
7の後端ほど上記線速差を小さくすることで異常画像を
防止する。 【0061】マイクロコンピュータ53及び定着駆動制
御部55は、転写紙37の後端側ほど定着装置45の線
速と転写搬送ベルト24の線速との線速差を小さくする
ように定着装置45の線速、転写搬送ベルト24の線
速、レジストローラ38の線速の少なくとも1つを可変
する速度可変手段を構成する。転写紙37が給紙トレイ
からなる給紙装置より搬送経路を介してレジストローラ
38へ給紙されて転写紙サイズ検知部54によりその搬
送経路の途中で転写紙37が検知されてから、マイクロ
コンピュータ53が図15に示すように転写紙サイズ検
知部54からの検知信号により転写紙37のサイズを検
知して定着装置45の線速と転写搬送ベルト24の線速
との線速差を転写紙37のサイズに応じて決定し、つま
り、転写紙37のサイズが大きくなるに従って定着装置
45の線速を速くして定着装置45の線速と転写搬送ベ
ルト24の線速との線速差を小さく設定して定着駆動制
御部55にその指令を出す。定着駆動制御部55はマイ
クロコンピュータ53からの指令により定着装置45の
線速を指令通りの速度に制御する。 【0062】さらに、マイクロコンピュータ53は、定
着装置45の線速を決定するだけでなく、図16及び図
17に示すように転写紙37の先端が定着装置45に進
入してから転写紙37の後端ほど定着装置45の線速を
速くして定着装置45の線速と転写搬送ベルト24の線
速との線速差を小さく可変するように定着駆動制御部5
5に指令を出し、定着駆動制御部55がマイクロコンピ
ュータ53からの指令により定着装置45の線速を指令
通りの速度に制御する。 【0063】この第2実施例では、定着装置45の線速
を転写紙37のサイズに応じて決定するだけでなく、転
写紙37の先端が定着装置45に進入してから転写紙3
7の後端ほど定着装置45の線速を速く制御するので、
転写紙37の搬送を安定させることができ、転写紙37
と転写搬送ベルト24との間のギャップGAPを常に一
定にでき、転写紙37が転写搬送ベルト24から剥離さ
れる時の転写紙37上のトナー像の乱れによる異常画像
を防止することができる。 【0064】図18は本発明の第3実施例におけるマイ
クロコンピュータ53の処理フローの一部を示す。この
第3実施例は、請求項3記載の発明の実施例である。転
写紙の後端がニップ部を通過して転写搬送ベルトから分
離する時に、転写紙の後端と転写搬送ベルトとの間にギ
ャップが生じたり、転写搬送ベルトの線速と定着装置の
線速との線速差があるために転写紙の腰により転写紙の
後端が転写搬送ベルト上を若干こすり少し跳ね上がった
りすると、転写紙裏面の後端に転写搬送ベルト上の残留
トナーが付着するという転写紙の裏汚れや転写紙のコバ
面の汚れが発生する。そこで、第3実施例では、上記第
2実施例において、転写紙37の後端がニップ部Bを通
過して転写搬送ベルト24から分離する時に転写紙37
の後端が跳ね上がることを防止するものである。 【0065】マイクロコンピュータ53及び定着駆動制
御部55は、転写紙37の後端がニップ部Bを通過する
までの間は転写紙37の後端側ほど定着装置45の線速
と転写搬送ベルト24の線速との線速差を小さくし、か
つ、転写紙37の後端がニップ部Bを通過した後は定着
装置45の線速と転写搬送ベルト24の線速とを同速と
するように定着装置45の線速、転写搬送ベルト24の
線速、レジストローラ38の線速の少なくとも1つを可
変する速度可変手段を構成する。 【0066】転写紙37が給紙トレイからなる給紙装置
より搬送経路を介してレジストローラ38へ給紙されて
転写紙サイズ検知部54によりその搬送経路の途中で転
写紙37が検知されてから、マイクロコンピュータ53
が図18に示すようにまず第2実施例と同様に転写紙サ
イズ検知部54からの検知信号により転写紙37のサイ
ズを検知して定着装置45の線速と転写搬送ベルト24
の線速との線速差を転写紙37のサイズに応じて決定
し、つまり、転写紙37のサイズが大きくなるに従って
定着装置45の線速を速くして定着装置45の線速と転
写搬送ベルト24の線速との線速差を小さく設定して定
着駆動制御部55にその指令を出す。定着駆動制御部5
5はマイクロコンピュータ53からの指令により定着装
置45の線速を指令通りの速度に制御する。 【0067】そして、マイクロコンピュータ53は、定
着装置45の線速を決定した後に転写紙37の先端が定
着装置に進入してから転写紙37の後端ほど定着装置4
5の線速を速くして定着装置45の線速と転写搬送ベル
ト24の線速との線速差を小さく可変するように定着駆
動制御部55に指令を出し、定着駆動制御部55がマイ
クロコンピュータ53からの指令により定着装置45の
線速を指令通りの速度に制御する。 【0068】さらに、マイクロコンピュータ53は、レ
ジストクラッチのオン/オフタイミングなどから転写紙
37の後端がニップ部Bを通過する瞬間を検知し、図1
9に示すように転写紙37の後端がニップ部Bを通過す
る瞬間から定着装置45の線速を転写搬送ベルト24の
線速と同一の線速にして定着装置45の線速と転写搬送
ベルト24の線速との線速差を0にするように定着駆動
制御部55に指令を出す。定着駆動制御部55はマイク
ロコンピュータ53からの指令により定着装置45の線
速を指令通りの速度に制御する。 【0069】このため、転写紙37のたわみがなくなっ
て転写紙37の後端がニップ部Bを通過して転写搬送ベ
ルト24から分離する時に転写紙37の後端と転写搬送
ベルト24との間にギャップが生じたり転写紙37の後
端が跳ね上がったりすることを防止することができ、転
写紙37が転写搬送ベルト24から剥離される時の転写
紙37上のトナー像の乱れによる異常画像や転写紙37
の裏汚れ、転写紙37のコバ面の汚れを防止することが
できる。特に、転写紙が厚紙などで腰が強い場合などに
有効である。 【0070】図20は本発明の第4実施例におけるマイ
クロコンピュータ53の処理フローの一部を示し、図2
1は第4実施例の動作タイミングを示す。この第4実施
例は、請求項4記載の発明の実施例である。第4実施例
では、上記第1実施例において、マイクロコンピュータ
53は、転写紙37の後端の転写電流を大きくする転写
電流可変手段を構成する。 【0071】転写紙37が給紙トレイからなる給紙装置
より搬送経路を介してレジストローラ38へ給紙されて
転写紙サイズ検知部54によりその搬送経路の途中で転
写紙37が検知されてから、マイクロコンピュータ53
が転写紙サイズ検知部54からの検知信号により転写紙
37のサイズを検知して転写電流の補正係数を転写紙サ
イズ毎に決定し、転写バイアス決定部57の転写制御板
34に転写紙37の後端側の転写電流を例えば図22に
示すように転写紙37の前端側の転写電流の55μAか
ら60μAへ切り換えるように指令を出す。転写制御板
34はその指令により転写紙37の前端側でIoutが5
5μAになるように高圧電源33を制御し、転写紙37
の後端側でIoutが60μAになるように高圧電源33
を制御する。 【0072】この第4実施例では、転写紙37の後端側
で転写電流が大きいので、転写紙37の後端に電荷を付
与することができて転写紙37の後端と転写搬送ベルト
24との吸着を安定させることができ、転写紙37のた
わみをなくして転写紙37と転写搬送ベルト24との間
のギャップGAPをなくすことができる。このため、安
定した転写が可能となり、転写紙37が転写搬送ベルト
24から剥離される時の転写紙37上のトナー像の乱れ
による異常画像を防止することができる。特に、転写紙
のサイズが大きい場合に有効である。 【0073】本発明の第5実施例は、請求項4記載の発
明の他の実施例であり、上記第4実施例において、マイ
クロコンピュータ53が図23に示すように転写電流が
転写紙37の後端側で55μAから60μAへ直線的に
増加させるような転写電流の補正係数を転写紙サイズ毎
に決定して転写制御板34に指令を出すようにしたもの
である。転写制御板34はマイクロコンピュータ53か
らの指令により転写紙37の前端側でIoutが55μA
になるように高圧電源33を制御し、転写紙37の後端
側でIoutが55μAから60μAへ直線的に増加する
ように高圧電源33を制御する。この第5実施例では、
第5実施例と同様な効果が得られる。 【0074】図24は本発明の第6実施例におけるマイ
クロコンピュータ53の処理フローの一部を示す。この
第6実施例は、請求項5記載の発明の実施例であり、図
21に示すような動作タイミングで動作する。第6実施
例は、上記実施例において、上記第2実施例における転
写紙37の後端側ほど定着装置45の線速と転写搬送ベ
ルト24の線速との線速差を小さくするように定着装置
45の線速、転写搬送ベルト24の線速、レジストロー
ラ38の線速の少なくとも1つを可変する速度可変手段
と、第3実施例における転写紙37の後端がニップ部B
を通過するまでの間は転写紙37の後端側ほど定着装置
45の線速と転写搬送ベルト24の線速との線速差を小
さくし、かつ、転写紙37の後端がニップ部Bを通過し
た後は定着装置45の線速と転写搬送ベルト24の線速
とを同速とするように定着装置45の線速、転写搬送ベ
ルト24の線速、レジストローラ38の少なくとも1つ
を可変する速度可変手段と、第4実施例における転写紙
37の後端の転写電流を大きくする転写電流可変手段と
を組み合わせて用いたものであり、これらの速度可変手
段及び転写電流可変手段は上述のように動作する。この
第6実施例では、上記各実施例だけでは効果が得られな
い場合でも、速度可変手段及び転写電流可変手段を組み
合わせて用いたことにより、より効果を高めることがで
きる。 【0075】なお、上記第1実施例乃至第4実施例にお
いて、マイクロコンピュータ53及び定着駆動制御部5
5により構成される、転写紙37が転写搬送ベルト24
から分離する分離部の近傍での転写紙のたるみを無くす
ように定着装置45の線速、転写搬送ベルトの線速、レ
ジストローラ38の線速の少なくとも1つを転写紙サイ
ズの違いにより調整する速度調整手段と、転写紙37の
後端側ほど定着装置45の線速と転写搬送ベルト24の
線速との線速差を小さくするように定着装置45の線
速、転写搬送ベルト24の線速、レジストローラ38の
線速の少なくとも1つを可変する速度可変手段と、転写
紙37の後端がニップ部Bを通過するまでの間は転写紙
37の後端側ほど定着装置45の線速と転写搬送ベルト
24の線速との線速差を小さくし、かつ、転写紙37の
後端がニップ部Bを通過した後は定着装置45の線速と
転写搬送ベルト24の線速とを同速とするように定着装
置45の線速、転写搬送ベルト24の線速、レジストロ
ーラ38の線速の少なくとも1つを可変する速度可変手
段と、マイクロコンピュータ53により構成される、転
写紙37の後端の転写電流を大きくする転写電流可変手
段とを任意に2つ以上組み合わせて用いるようにしても
よい。 【0076】例えば第1実施例における転写紙37が転
写搬送ベルト24から分離する分離部の近傍での転写紙
のたるみを無くすように定着装置45の線速、転写搬送
ベルト24の線速、レジストローラ38の線速の少なく
とも1つを転写紙サイズの違いにより調整する速度調整
手段と、第2実施例における転写紙37の後端側ほど定
着装置45の線速と転写搬送ベルト24の線速との線速
差を小さくするように定着装置45の線速、転写搬送ベ
ルト24の線速、レジストローラ38の線速の少なくと
も1つを可変する速度可変手段と、第4実施例における
転写紙37の後端の転写電流を大きくする転写電流可変
手段とを組み合わせて用いれば、定着装置45の線速、
転写搬送ベルト24の線速、レジストローラ38の線速
の少なくとも1つを、速度調整手段により転写紙サイズ
の違いにより調整するだけでなく、速度可変手段により
転写紙37の後端側ほど定着装置45の線速と転写搬送
ベルト24の線速との線速差を小さくするように可変す
るので、速度調整手段だけを用いる場合よりも転写紙3
7と転写搬送ベルト24との間のギャップGAPが生じ
にくくなる。さらに、転写電流可変手段により転写紙3
7の後端の転写電流を大きくするので、転写搬送ベルト
24と転写紙37との吸着が安定し、転写紙37が転写
搬送ベルト24から剥離される時の転写紙37上のトナ
ー像の乱れによる異常画像を防止することができる。な
お、本発明は、上記実施例以外にファクシミリやプリン
タなどの画像形成装置に同様に適用することができる。 【0077】 【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、転写材給送手段からの転写材を担持して搬送し像担
持体上のトナー像を転写材に転写する転写搬送ベルト
と、この転写搬送ベルトから分離された転写材上のトナ
ー像を定着させる定着装置とを有する画像形成装置にお
いて、転写材が前記転写搬送ベルトから分離する分離部
の近傍での転写材のたるみを無くすように前記定着装置
の線速、前記転写搬送ベルトの線速、前記転写材給送手
段の線速の少なくとも1つを転写材サイズの違いにより
調整する速度調整手段を備えたので、転写材分離時にお
いて転写材の搬送性を安定させることができ、電荷が移
動しても転写搬送ベルトと転写材との間のギャップを広
がらせないようにすることができて低温低湿時で転写材
が転写搬送ベルトから剥離される際の転写材上のトナー
像の乱れによる異常画像を防止することができる。 【0078】請求項2記載の発明によれば、転写材給送
手段からの転写材を担持して搬送し像担持体上のトナー
像を転写材に転写する転写搬送ベルトと、この転写搬送
ベルトから分離された転写材上のトナー像を定着させる
定着装置とを有する画像形成装置において、転写材の後
端側ほど前記定着装置の線速と前記転写搬送ベルトの線
速との線速差を小さくするように前記定着装置の線速、
前記転写搬送ベルトの線速、前記転写材給送手段の線速
の少なくとも1つを可変する速度可変手段を備えたの
で、転写材の搬送を安定させることができ、転写材と転
写搬送ベルトとの間のギャップを常に一定にでき、転写
材が転写搬送ベルトから剥離される時の転写材上のトナ
ー像の乱れによる異常画像を防止することができる。 【0079】請求項3記載の発明によれば、転写材給送
手段からの転写材を担持して搬送し像担持体上のトナー
像を転写材に転写する転写搬送ベルトと、この転写搬送
ベルトから分離された転写材上のトナー像を定着させる
定着装置とを有する画像形成装置において、転写材の後
端が前記像担持体と前記転写搬送ベルトとのニップ部を
通過するまでの間は転写材の後端側ほど前記定着装置の
線速と前記転写搬送ベルトの線速との線速差を小さく
し、かつ、転写材の後端が前記像担持体と前記転写搬送
ベルトとのニップ部を通過した後は前記定着装置の線速
と前記転写搬送ベルトの線速とを同速とするように前記
定着装置の線速、前記転写搬送ベルトの線速、前記転写
材給送手段の線速の少なくとも1つを可変する速度可変
手段を備えたので、転写材のたわみがなくなって転写材
の後端がニップ部を通過して転写搬送ベルトから分離す
る時に転写材の後端と転写搬送ベルトとの間にギャップ
が生じたり転写材の後端が跳ね上がったりすることを防
止することができ、転写材が転写搬送ベルトから剥離さ
れる時の転写材上のトナー像の乱れによる異常画像や転
写材の裏汚れ、転写材のコバ面の汚れを防止することが
できる。 【0080】請求項4記載の発明によれば、転写材給送
手段からの転写材を担持して搬送し像担持体上のトナー
像を転写材に転写する転写搬送ベルトと、この転写搬送
ベルトから分離された転写材上のトナー像を定着させる
定着装置とを有する画像形成装置において、転写材の後
端の転写電流を大きくする転写電流可変手段を備えたの
で、転写材の後端に電荷を付与することができて転写材
の後端と転写搬送ベルトとの吸着を安定させることがで
き、転写材のたわみをなくして転写材と転写搬送ベルト
との間のギャップをなくすことができる。このため、安
定した転写が可能となり、転写材が転写搬送ベルトから
剥離される時の転写材上のトナー像の乱れによる異常画
像を防止することができる。 【0081】請求項5記載の発明によれば、転写材給送
手段からの転写材を担持して搬送し像担持体上のトナー
像を転写材に転写する転写搬送ベルトと、この転写搬送
ベルトから分離された転写材上のトナー像を定着させる
定着装置とを有する画像形成装置において、転写材が前
記転写搬送ベルトから分離する近傍での転写材のたるみ
を無くすように前記定着装置の線速、前記転写搬送ベル
トの線速、前記転写材給送手段の線速の少なくとも1つ
を転写材サイズの違いにより調整する速度調整手段と、
転写材の後端側ほど前記定着装置の線速と前記転写搬送
ベルトの線速との線速差を小さくするように前記定着装
置の線速、前記転写搬送ベルトの線速、前記転写材給送
手段の線速の少なくとも1つを可変する速度可変手段
と、転写材の後端が前記像担持体と前記転写搬送ベルト
とのニップ部を通過するまでの間は転写材の後端側ほど
前記定着装置の線速と前記転写搬送ベルトの線速との線
速差を小さくし、かつ、転写材の後端が前記像担持体と
前記転写搬送ベルトとのニップ部を通過した後は前記定
着装置の線速と前記転写搬送ベルトの線速とを同速とす
るように前記定着装置の線速、前記転写搬送ベルトの線
速、前記転写材給送手段の線速の少なくとも1つを可変
する速度可変手段と、転写材の後端の転写電流を大きく
する転写電流可変手段との少なくとも2つ以上を備えた
ので、これらの各手段だけでは効果が得られない場合で
も、各手段を組み合わせて用いたことにより、より効果
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例の回路構成を示すブロック
図である。 【図2】同第1実施例を示す斜視図である。 【図3】同第1実施例の一部の非通紙状態を示す概略図
である。 【図4】同第1実施例の一部の通紙状態を示す概略図で
ある。 【図5】同第1実施例における転写搬送ベルトの一部を
示す断面図である。 【図6】同第1実施例の一部を示す平面図である。 【図7】同第1実施例の一部を示す概略図である。 【図8】同第1実施例の線速例を示す図である。 【図9】同第1実施例におけるマイクロコンピュータの
処理フローの一部を示すフローチャートである。 【図10】同第1実施例における定着装置の線速と転写
搬送ベルトの線速との関係を示す特性図である。 【図11】同第1実施例における転写紙のたわみを示す
図である。 【図12】たわんだ転写紙とたわまない転写紙とを示す
図である。 【図13】転写紙のずれ量を説明するための図である。 【図14】転写紙と転写搬送ベルトとの間のギャップと
異常画像発生との関係を示す図である。 【図15】本発明の第2実施例におけるマイクロコンピ
ュータの処理フローの一部を示すフローチャートであ
る。 【図16】同第2実施例における定着装置の線速と転写
搬送ベルトの線速との関係を示す特性図である。 【図17】同第2実施例における定着装置の線速と転写
搬送ベルトの線速と線速差を示す特性図である。 【図18】本発明の第3実施例におけるマイクロコンピ
ュータの処理フローの一部を示すフローチャートであ
る。 【図19】同第3実施例における定着装置の線速と転写
搬送ベルトの線速と線速差を示す特性図である。 【図20】本発明の第4実施例におけるマイクロコンピ
ュータの処理フローの一部を示すフローチャートであ
る。 【図21】同第4実施例の動作タイミングを示すタイミ
ングチャートである。 【図22】同第4実施例の転写電流を示す波形図であ
る。 【図23】本発明の第5実施例の転写電流を示す波形図
である。 【図24】本発明の第6実施例におけるマイクロコンピ
ュータの処理フローの一部を示すフローチャートであ
る。 【図25】従来装置の一部を示す概略図である。 【図26】同装置の転写紙たわみ状態を示す図である。 【図27】転写紙を示す側面図である。 【符号の説明】 23 感光体ドラム 24 転写搬送ベルト 38 レジストローラ 47 定着ローラ 48 加圧ローラ 53 マイクロコンピュータ 54 転写紙サイズ検知部 55 定着駆動制御部 56 転写搬送ベルト駆動制御部 57 転写バイアス印加部
フロントページの続き (72)発明者 水石 治司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 伊藤 伯志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 松田 格 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 原沢 祐子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平5−94095(JP,A) 特開 昭62−161157(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/00 518 G03G 15/20 102

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】転写材給送手段からの転写材を担持して搬
    送し像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写搬送
    ベルトと、この転写搬送ベルトから分離された転写材上
    のトナー像を定着させる定着装置とを有する画像形成装
    置において、転写材の後端が前記像担持体と前記転写搬
    送ベルトとのニップ部を通過するまでの間は転写材の後
    端側ほど前記定着装置の線速と前記転写搬送ベルトの線
    速との線速差を小さくし、かつ、転写材の後端が前記像
    担持体と前記転写搬送ベルトとのニップ部を通過した後
    は前記定着装置の線速と前記転写搬送ベルトの線速とを
    同速とするように前記定着装置の線速、前記転写搬送ベ
    ルトの線速の線速の少なくとも1つを可変する速度可変
    手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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