JP4950591B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に転写部においてトナー像が転写されたシートを定着部まで無端状のシート搬送ベルトで搬送するものに関する。
従来、複写機やプリンタあるいはファクシミリなどの画像形成装置においては、感光ドラムに形成されたトナー像をシートに転写する転写部と、転写されたトナー像をシートに定着させる定着部とを備えている。さらに、転写部と、定着部との間にトナー像が転写されたシートを定着部に搬送するシート搬送装置を設けている。
このようなシート搬送装置としては、可撓性を有するエンドレスの搬送ベルト、搬送ベルトを駆動するローラ、搬送ベルト内部に設けられ、搬送ベルト上にシートを吸着させるためのファン等を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。このシート搬送装置では、転写部でトナー像が転写されたシートが搬送ベルト上に搬送されると、シートをファンによって吸引することにより搬送ベルト上に吸着して定着部へ搬送する。
従来の画像形成装置において、転写部を通過する際、シートが搬送ベルト側にカールする場合があり、この場合、シートを搬送ベルトに引き渡すとき、シートの先端が搬送ベルトに引っ掛かからないようにする必要がある。このため、従来のシート搬送装置においては、搬送ベルトのシート搬送速度を転写部のシート搬送速度よりも速くなるように設定している。
また、シートのシート搬送方向の長さが長い場合、シートが転写部と定着部とにより同時に挟持搬送される場合がある。この場合、通常、定着部の挟持力が大きいため、定着部のシート搬送速度を転写部のシート搬送速度よりも速くすると、シートが定着部により引張られて転写部で転写不良を起こす。このため、定着部のシート搬送速度を転写部のシート搬送速度より小さく設定している。
これらのことから、従来、多種多様なシート(マテリアル)に対応するためには転写部のシート搬送速度と、搬送ベルトのシート搬送速度と、定着部のシート搬送速度とを以下のように設定する必要がある。
定着部のシート搬送速度<転写部のシート搬送速度<搬送ベルトのシート搬送速度
しかし、このように各部のシート搬送速度を設定した場合、搬送ベルトのシート搬送速度と、定着部のシート搬送速度との差により、搬送ベルトと定着部との間でシートにループが形成されてしまう。このシートのループが大きくなってしまうと、シートの画像面が定着部の挟持部(ニップ部)以外の部分に接触したり、装置内部の部品などに接触したりして、画像不良が発生する。
そこで、従来は、例えば定着部におけるシートのループ量を検知し、検知したループ量に応じて定着部のシート搬送速度(定着速度)を変化させることにより、シートのループ量を適正な大きさに制御するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−316184号公報 特開2000−352850号公報
ところが、このようにして搬送ベルトと定着部との間のループ量を制御するようにした従来のシート搬送装置及び画像形成装置では、定着速度を変化させると、定着部でシートに与える熱量も変化してしまい、画質のグロス(光沢)の差が発生する。つまり、定着速度を変化させると、画質の光沢度が変化してしまい、画像不良が発生する。従って、画像のグロスを重視する場合には、定着速度を一定にしておく必要がある。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、画像不良を発生させることなくシートを搬送することのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、感光ドラムに形成されたトナー像をシートを一定のシート搬送速度で搬送しながらシートに転写する転写部と、前記トナー像を、シートを前記転写部のシート搬送速度よりも遅い一定のシート搬送速度で搬送しながらシートに定着させる定着部との間に設けられ、前記トナー像が転写されたシートを前記定着部に搬送するシート搬送装置を有する画像形成装置において、前記トナー像が転写されたシートを前記定着部に搬送するシート搬送ベルトと、シートの剛性に応じて前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を、前記定着部の一定のシート搬送速度及び前記転写部の一定のシート搬送速度との関係が、
定着部のシート搬送速度<転写部のシート搬送速度<シート搬送ベルトのシート搬送速度
となる関係を満たしつつ、入力されるシートの剛性信号に基づき、前記シートの剛性が大きい場合は前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を増速し、前記シートの剛性が小さい場合は前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を減速するよう制御することを特徴とするものである。
本発明によれば、シートの剛性に応じてシート搬送ベルトのシート搬送速度を、適宜増速、または減速させることにより、シートを適正に搬送することができて画像不良の発生を防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの概略構成を示す図である。
図1において、100はカラーレーザプリンタ、101はカラーレーザプリンタ本体(以下、装置本体という)である。この装置本体101には画像形成部102、画像形成部102にシートPを給送する給紙部103、定着部6及び未定着のフルカラートナー像が転写されたシートを定着部6に搬送するシート搬送装置の一例としての搬送ベルトユニット16等が設けられている。
画像形成部102には、円筒状の感光ドラム1、1次帯電器2、トナーカートリッジと一体となった複数の現像器3Y,3M,3C,3Bkを内蔵したロータリ現像器3が配設されている。さらに、画像形成部102には、感光ドラム1により順次形成された4色のトナー像が順次一次転写される無端状の中間転写ベルト8、中間転写ベルト8に一次転写されたトナー画像をシートPへ二次転写する二次転写ローラ5が設けられている。
4は露光系であり、この露光系4は後述する画像信号(VDO信号)によりオンオフ変調してレーザ光Lを発光させるレーザユニット4a、レーザ光Lを水平走査させるポリゴンミラー4bを備えている。また、ポリゴンミラー4bを低速回転させるスキャナモータ4c、レーザ光Lを結像させるfθレンズ4d、水平走査開始点を示すBD信号を検知する光検知器4e、レーザ光Lを感光ドラム1に導く反射ミラー4f等を備えている。
給紙部103は、シートPを収容して装置本体101に着脱自在なカセット12及び手差しカセット19が設けられており、このカセット12及び手差しカセット19から画像形成部102に向けてシートPが供給される。画像形成部102の上流側にはシートPの姿勢位置精度を高め、転写ベルト上のトナー像に合わせてシートPをタイミングよく送り出すレジストローラ対14が配設されている。
なお、図1において、62は、装置本体101の画像形成動作全般を制御する制御装置(制御部)である。また、9は中間転写ベルト8上に感光ドラム1上のトナー像を転写する際の転写位置を考慮して決定される画像書き出し位置を検知する検知器であり、この検知器9からの基準信号(TOP信号)に同期して画像信号(VDO信号)が露光系4に出力される。この画像信号(VDO信号)によりオンオフ変調されてレーザユニット4aから照射されるレーザ光Lは感光ドラム1上を走査露光し、これにより画像信号に対応する静電潜像が感光ドラム1上に形成される。
次に、このような構成の画像形成装置100の動作について説明する。
装置本体100に設けられている制御装置62から画像形成信号が出力されると、不図示の例えば画像読取部、又はパソコン等からの画像信号(VDO信号)が検知器9からの基準信号(TOP信号)に同期して露光系4に入力される。
そして、露光系4では、この画像信号(VDO信号)に基づきレーザユニット4aからレーザ光Lが照射され、このレーザ光Lをポリゴンミラー4bにより水平走査した後、fθレンズ4d、反射ミラー4fを経て感光ドラム1上に照射する。この時、露光の水平走査開始点を示す信号(BD信号)を検知器4eが検知することで、BD信号に同期した露光が行われる。
なお、このとき感光ドラム1は、予め一次帯電器2により所定極性、所定電圧に帯電されており、レーザ光Lが照射されることによって表面に静電潜像が形成される。次に、ロータリ現像器3内に配された複数の現像器3Y,3M,3C,3Bkにより、選択された色のトナー像が形成される。この後、感光ドラム上に形成されたトナー像は、転写位置において一次転写ローラ1aにより中間転写ベルト8上に一次転写される。
ここで、フルカラーモードの場合には、例えば1色目としてイエローの静電潜像を現像するためにイエロー現像器3Yが感光ドラム1と対向する位置に配置され、このイエロー現像器3Yにより、1色目のイエロートナー像が感光ドラム1上に形成される。このイエロートナー像は、一次転写ローラ1aにトナーと逆極性の転写バイアス電圧が印加されることにより、中間転写ベルト8上に一次転写される。
イエロートナー像が転写された中間転写ベルト8は次のトナー像が形成転写されるよう更に回転する。この間、ロータリ現像器3は次の指定カラーの現像器を感光ドラム1に対向させるよう反時計回りの方向に回転し、次の静電潜像を現像する準備をする。こうして、フルカラーモードでは所定画像数のトナー画像が転写され終わるまで、静電潜像形成・現像・転写を繰り返す。
一方、制御装置62は、検知器9からの基準信号(TOP信号)に基づき給紙部103に設けられた給送ローラ13及び搬送ローラ15を回転させ、カセット12又は手差しカセット19からシートPを給送する。この後、給紙部103から給送されたシートPはレジストローラ対14で斜行が補正され、さらにタイミングが合わされて中間転写ベルト8と二次転写ローラ5とにより構成される二次転写部に送られる。
次に、このように二次転写部に送られたシートPは、二次転写ローラ5により中間転写ベルト8上のフルカラーのトナー像が二次転写された後、搬送ベルトユニット16によって定着部6まで搬送される。この後、定着部6により加熱及び加圧されることにより、シートPに未定着転写画像が永久定着され、このように画像が定着されたシートPは搬送ローラ17、排出ローラ18により装置本体101から排紙トレイ64に排出される。
ここで、本画像形成装置100は両面画像形成機能を有しており、シートの両面に画像を形成する場合は、定着部6による第1面の定着処理終了後、シートPを、反転搬送パス105を経て再度画像形成部102に向けて搬送する。このように画像形成部102に再搬送されたシートPに対し既述した作像プロセスによりトナー像をシートPの第2面に形成する。
なお、中間転写ベルト8上への転写が終了した感光ドラム1及びシートP上への転写が終了した中間転写ベルト8の表面に残留するトナーは、それぞれブレード状のクリーニング部材を有するクリーニング装置7,11によって除去される。
搬送ベルトユニット16は、図2に示すように、4本の懸架ローラ32,32aと、4本のローラ32,32aに懸架されている4本のシート搬送ベルト31と、シート搬送ベルト31の内部に設けられている図3に示す搬送ファン30とを備えている。
なお、4本の懸架ローラ32,32aのうちの1本の懸架ローラ32aは駆動ローラであり、確実にシート搬送手段であるシート搬送ベルト31を回転させるために、ローレット形状になっている。さらにシート搬送ベルト31には、内部に配置されている吸着手段である搬送ファン30による吸引が可能となるよう複数の穴31aが形成されている。このように複数の穴31aを形成することにより、シートを安定して吸着搬送することができる。
ところで、本実施の形態において、図4に示すようにローラ対の一例であるレジストローラ対14は、第1ローラである駆動ローラ14bと、駆動ローラ14bに接離可能に接している第2ローラである従動ローラ14aとにより構成されている。この従動ローラ14aは、不図示のバネによって駆動ローラ14bに向って付勢されており、このように構成された従動ローラ14aは、シートがレジストローラ対14を通過する際、シートの厚さ分、厚さ方向である上方に移動する。
この従動ローラ14aの上方には、シートがレジストローラ対14を通過する際、シートの厚みによって変化する従動ローラ14aの位置、言い換えれば移動量を検知することにより、シートの厚みを検知するローラ位置検知センサ40が設けられている。このシートの厚みを検知するローラ位置検知センサ40は、図5に示すように制御装置62に接続されている。
制御装置62は、このシートの剛性を検知するための検知手段であるローラ位置検知センサ40からの厚み情報を坪量に換算することでシートの坪量を判別する。さらに、判別した坪量に応じてシート搬送ベルト31を回転させるための搬送モータMの回転速度を制御(増減)する。
なお、シートの坪量とは、シートの単位面積当りの質量であり、この坪量はシートの剛度(剛性)にほぼ対応する。即ち、シートの坪量が小さい場合は剛度(剛性)が小さくなり、シートの坪量が大きい場合は剛度(剛性)が大きくなるようにほぼ比例する。そのため、本実施の形態では、シートの剛性をシートの坪量の検知結果を用いて求めている。
次に、この制御装置62によるシート搬送速度制御について説明する。
2次転写部の転写ローラ5から排出されたシートPは、その先端部から搬送ベルトユニット16のシート搬送ベルト上に着地し、シート搬送ベルト31に乗って搬送される。ここで、転写ローラ5からの排出の際、シートPの挙動によっては例えばクリーニング装置11にシートPがぶつかる場合が有り、この場合、図6に示すようにシートPは下向きのカールを形成して搬送ベルトユニット16に着地する。
なお、図6において、6A、6Bは定着部6を構成する加熱ローラ及び加圧ローラ、6Cはシート搬送ベルト31から定着部6に搬送されるシートをガイドするガイド、5Aは、中間転写ベルト8と転写ローラ5とより構成される二次転写部である。
この着地の際、シートPがシート搬送ベルト31に引っ掛からないようにするため、中間転写ベルト8によるシート搬送速度である2次転写速度よりもシート搬送ベルト31のシート搬送速度である定着前搬送速度の方が速く設定されている。
なお、本実施の形態のように、中間転写ベルト8に一次転写されたトナー像をシートに二次転写する場合、定着前搬送速度が2次転写速度よりも遅い場合には、その速度差によりシートPにループが形成され、シートPと中間転写ベルト8が接触する。このことからも定着前搬送速度が2次転写速度よりも速く設定されている。
一方、サイズによってはシートPが、図7に示すように二次転写部5Aと定着部6とに同時に挟持されて搬送される場合がある。この場合、定着速度が2次転写速度よりも速いと、シートは定着部6により二次転写部5Aから引き抜かれることになり、これにより2次転写速度が変動して画像不良となる。従って、定着速度は2次転写速度よりも遅く設定されている。
したがって、本実施の形態においても、従来と同様に、二次転写部5Aのシート搬送速度と、シート搬送ベルト31のシート搬送速度と、定着部6のシート搬送速度の関係を以下のように設定している。
定着部のシート搬送速度<転写部のシート搬送速度<シート搬送ベルトのシート搬送速度
本実施の形態における、坪量の大小に応じた転写部5Aのシート搬送速度(2次転写速度)と、シート搬送ベルト31のシート搬送速度(定着前搬送速度)と、定着部6のシート搬送速度(定着速度)の例を表1に示す。
Figure 0004950591
このようにシート搬送速度を設定した場合、定着部6にシートが搬送されると、定着前搬送速度と定着速度との差によってシートはループを形成するが、この後のシートの挙動は、シートの坪量により異なる。
シートPの坪量が小さい場合、シート搬送ベルト31による吸着搬送力がシートPの剛度を上回るために搬送性は損なわれることはない。つまり、坪量が小さい場合、シートPには剛度(剛性)による反発は発生せず、このためシートPは、後端がシート搬送ベルト31の移動方向と逆方向に戻されることなく、シート搬送ベルト31により搬送される。
この結果、シートには搬送ベルトユニット16と定着部6との間で形成されるループは、シートの搬送量とともに増加する。しかし、このままループが増加すると、やがて図8に示すようにシート末端部付近でループが加熱ローラ6Aのニップ部以外の部分と接触し、シートの未定着トナーが乱れて画像不良となる。
したがって、シートの坪量が小さい場合には、既述した2次転写速度と、定着前搬送速度と、定着速度との関係を満たしつつ、定着前搬送速度をループが加熱ローラ6Aのニップ部以外の部分と接触することのない速度に減少(減速)させる。
シートの坪量が大きい場合は、シートの搬送量とともにシートのループ量は増加するが、シートの後端が2次転写部5Aを通過し終えると、シート末端付近は、シートの剛度の方が搬送ベルトユニット16の吸着搬送力を上回るようになる。この結果、その剛度(剛性)による反発によりループ量分、シートの後端がシート搬送方向上流へと押し戻されてループが縮小もしくは消滅し、シート(のループ)と加熱ローラ6Aとの接触は発生しない。
つまり、シートの坪量が大きい場合、シートはその剛度(剛性)による反発により、ループが縮小もしくは消滅するので、加熱ローラ6Aと接触することはない。したがって、シートの坪量が大きい場合は、2次転写速度と、定着前搬送速度と、定着速度との関係を満たしつつ、定着前搬送速度を速くする(増速する)ことにより、画像不良の発生を防ぐと共に、シートの搬送に要する時間を短縮することができる。
このように2次転写速度と、定着前搬送速度と、定着速度との関係を満たす範囲内で、シートの坪量が大きい場合は定着前搬送速度を増速し、シートの坪量が小さい場合は定着前搬送速度を減速するよう設定することにより、画像不良の発生を防ぐことができる。
なお、図9は、このような本実施の形態に係るシート搬送速度制御を示すフローチャートである。シートがレジストローラ対14を通過し(S101)、この際、従動ローラ14aが上方(厚さ方向)に移動すると(S102)、この従動ローラ14aの移動量をローラ位置検知センサ40が検知し、この検知信号を図5に示すように制御装置62に入力する。
次に、制御装置62は、この検知信号から従動ローラ14aの移動量の大小を判断し(S103)、移動量が大きい場合は(S103のY)、坪量大と判定し(S104)、定着前搬送速度を速くするよう制御する(S105)。また、移動量が小さい場合は(S103のN)、坪量小と判定し(S106)、定着前搬送速度を遅くするよう制御する(S107)。
このように、シートの剛性が大きい場合はシート搬送ベルト31のシート搬送速度を速くし、シートの剛性が小さい場合はシート搬送ベルト31のシート搬送速度を遅くするよう制御することにより、画像不良を発生させることなくシートを搬送することができる。つまり、2次転写速度と、定着前搬送速度と、定着速度との関係を満たす範囲内で、シートの坪量(剛性)に応じて定着前搬送速度を増速、又は減速することにより、高品位な画像を得ることができると共に、シート搬送を短時間で行うことができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本実施の形態に係るシート搬送装置の一例としての搬送ベルトユニットの構成を示す図である。
図10において、20は搬送ベルトユニット16と定着部6との間に設けられた定着前ガイド20であり、この定着前ガイド20により搬送ベルトユニット16から分離されたシートPは定着部6にガイド(案内)される。
この定着前ガイド20は、軸20Aを中心に上下方向に回動可能に不図示のフレームに支持されており、通常は不図示のバネの力で図10に示すシートPをガイドする位置に保持されている。このように定着前ガイド20を回動可能とすることにより、図11に示すようにシートPが下向きのループを形成することができる空間を作り出すことができる。
この定着前ガイド20の下方には不図示のLEDセンサ等を備えた光学式のループセンサ21が設けられており、定着前ガイド20が下方に回動すると、このガイド20の揺動端に設けられた突起部20Bがループセンサ21を遮光する。これによりループセンサ21は、offとなる。
このループセンサ21は、既述した図5に示すように制御装置62に接続されている。制御装置62は、ローラ位置検知センサ40及びループセンサ21からの信号に基づいて搬送ベルトユニット16のシート搬送ベルト31を駆動するための搬送モータMを制御し、シート搬送ベルト31のシート搬送速度を適宜設定するようにしている。これにより、定着前ループが転写画像と逆側、即ち下向き凸形状に形成された場合にもループ量を制御することができる。
なお、本実施の形態においても、従来と同様に、二次転写部5Aのシート搬送速度と、シート搬送ベルト31のシート搬送速度と、定着部6のシート搬送速度の関係を以下のように設定している。
定着部のシート搬送速度<転写部のシート搬送速度<シート搬送ベルトのシート搬送速度
また、本実施の形態における、坪量の大小に応じた転写部5Aのシート搬送速度(2次転写速度)と、シート搬送ベルト31のシート搬送速度(定着前搬送速度)と、定着部6のシート搬送速度(定着速度)の例を表2に示す。
Figure 0004950591
次に、本実施の形態における制御装置62によるシート搬送速度制御について説明する。
搬送ベルトユニット16から分離されたシートPは、図10に示すように、定着前ガイド20に案内されて、定着部6に達する。このとき、ループの無いシートPの先端が搬送ベルトユニット16から分離して定着前ガイド20に搬送される。なお、この際、ループセンサ21はLEDが遮光されずにon状態になっている。
この後、シートPが定着部6により搬送され始め、シートPの定着前ループが揺動ガイド側に成長を開始した場合、揺動ガイド20を次第に下方に押圧する。なお、このガイド20は、ループ成長時にシートの剛性(こし)により、下方回動するように不図示のバネにより付勢されている。
そして図11に示すように、シートPのループ量が一定の大きさとなったとき、突起20Bによりループセンサ21が遮光され、ループセンサ21はoffとなる。offの信号を検知すると、制御装置62は、転写速度よりも小さくならない範囲内で定着前搬送速度を遅くし、ループを小さくする。
このようにループセンサ21がシートのループの成長を検知した場合は、2次転写速度と、定着前搬送速度と、定着速度との関係を満たしつつ、定着前搬送速度を遅くしてループを小さくすることにより、画像不良の発生を防ぐことができる。
なお、図12は、このような本実施の形態に係るシート搬送速度制御を示すフローチャートである。シートがレジストローラ対14を通過し(S201)、この際、従動ローラ14aが上方(厚さ方向)に移動し(S202)、この従動ローラ14aの移動量をローラ位置検知センサ40が検知し、この検知信号を図5に示すように制御装置62に入力する。
次に、制御装置62は、この検知信号から従動ローラ14aの移動量の大小を判断し(S203)、移動量が大きい場合は(S203のY)、坪量大と判定し(S204)、定着前搬送速度を速くするよう制御する(S205)。また、移動量が小さい場合は(S203のN)、坪量小と判定し(S206)、定着前搬送速度を遅くするよう制御する(S207)。
次に、S205、S207により設定された定着前搬送速度でシートを定着部6に搬送すると、次に定着前搬送速度と定着速度との速度差により、既述した図11に示すようにシートに下方のループが形成される場合がある。このようなループが形成されると、定着前ガイド20が下方回動し、この定着前ガイド20の回動端に設けられた突起20Bがループセンサ21により検知される(S208)。
そして、このようにループセンサ21により突起20Bが検知されると(S208のY)、ループセンサ21からは制御装置62へ、ループが生じたことを示すoff信号が出力される。このoff信号に基づき、制御装置62はループを小さくするよう転写速度よりも小さくならない範囲内で定着前搬送速度を遅くする(S209)。なお、ループセンサ21により突起20Bが検知されない場合には(S208のN)、定着前搬送速度を変えることなくシートを搬送する(S210)。
このように、本実施の形態においては、定着前搬送速度の制御を、シートの坪量検知と定着前ループ量検知の二段階としている。これにより、各構成部品の精度バラツキよって各部にシート搬送速度のバラツキが発生してもシート搬送性能及び画質性能を低下させることのない、マージンを確保したシート搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。
なお、これまでの説明においては、レジストローラ対14に設けたローラ位置検知センサ40から出力された検知信号が制御装置に入力され、この検知信号に基づいてシートの剛性(坪量)を求めているが、剛性を検知する方法はこれに限定されるものではない。
その他の箇所に検知センサを設けてもよいし、使用するシートの坪量が分かっていれば、予め画像形成装置の操作パネル等の入力手段からユーザが入力してもよい。制御装置62は、入力手段から出力された坪量の信号が入力され、この信号に基づいてシートの搬送速度を制御する。
また、感光ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルトを介してシートに転写する方式の画像形成装置に適用した例を示した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、感光ドラムに形成されたトナー像をシートに転写する転写部と、転写されたトナー像をシートに定着させる定着部とを備えた電子写真方式の画像形成装置であればどのようなものに適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るシート搬送装置を備えた画像形成装置の一例であるカラーレーザプリンタの概略構成を示す図。 上記シート搬送装置の一例としての搬送ベルトユニットの構成を示す図。 上記搬送ベルトユニットを構成する搬送ファンを説明する図。 上記カラーレーザプリンタに設けられたレジストローラ対及びローラ位置検知センサを説明する図。 上記搬送ベルトユニットの制御ブロック図。 上記搬送ベルトユニットのシート搬送速度制御を説明する第1の図。 上記搬送ベルトユニットのシート搬送速度制御を説明する第2の図。 上記搬送ベルトユニットのシート搬送速度制御を説明する第3の図。 上記搬送ベルトユニットのシート搬送速度制御を示すフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に係るシート搬送装置の一例としての搬送ベルトユニットの構成を示す図。 上記搬送ベルトユニットの搬送動作を説明する図。 上記搬送ベルトユニットのシート搬送速度制御を示すフローチャート。
符号の説明
1 感光ドラム
5 二次転写ローラ
5A 二次転写部
6 定着部
6A 加熱ローラ
8 中間転写ベルト
14 レジストローラ対
14a 従動ローラ
14b 駆動ローラ
16 搬送ベルトユニット
20 定着前ガイド
21 ループセンサ
30 搬送ファン
31 シート搬送ベルト
40 ローラ位置検知センサ
62 制御装置
100 カラーレーザプリンタ
101 カラーレーザプリンタ本体
102 画像形成部
M 搬送モータ
P シート

Claims (5)

  1. 感光ドラムに形成されたトナー像をシートを一定のシート搬送速度で搬送しながらシートに転写する転写部と、前記トナー像を、シートを前記転写部のシート搬送速度よりも遅い一定のシート搬送速度で搬送しながらシートに定着させる定着部との間に設けられ、前記トナー像が転写されたシートを前記定着部に搬送するシート搬送装置を有する画像形成装置において、
    前記トナー像が転写されたシートを前記定着部に搬送するシート搬送ベルトと、
    シートの剛性に応じて前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を、前記定着部の一定のシート搬送速度及び前記転写部の一定のシート搬送速度との関係が、
    定着部のシート搬送速度<転写部のシート搬送速度<シート搬送ベルトのシート搬送速度
    となる関係を満たしつつ、入力されるシートの剛性信号に基づき、前記シートの剛性が大きい場合は前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を増速し、前記シートの剛性が小さい場合は前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を減速するよう制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. シートの剛性を検知するための検知手段を備え、前記制御部は、前記検知手段から出力されたシートの剛性信号が入力されて前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を制御することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  3. 第1ローラと、前記第1ローラに接離可能に接し、前記第1ローラとの間をシートが通過する際、シートの厚み方向に移動する第2ローラとを有するローラ対を備え、
    前記検知手段は、シートが前記ローラ対を通過する際の前記第2ローラの厚み方向の移動量に基づいて演算された剛性信号を前記制御部に出力することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  4. 前記ローラ対は前記転写部へシートを送り出すレジストローラ対であることを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部と前記シート搬送ベルトとの間に設けられ、前記定着部のシート搬送速度とシート搬送ベルトのシート搬送速度との差により、前記定着部と前記シート搬送ベルトとの間に生じるループの大きさを検知するループセンサを備え、
    前記制御部は、前記ループセンサからの検知信号に基づき、ループの大きさを減少させるため前記シート搬送ベルトのシート搬送速度を減速するよう制御することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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