JP5959992B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転写装置等の転写手段と定着装置等の定着手段との間でシートにループを形成しながら搬送する構成を備える画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置では、感光体ドラム、中間転写ベルト等の像担持体に担持させたトナー像を転写装置でシートに転写した後、定着装置へ搬送して定着させる各種の装置がある。転写装置と定着装置と間の距離が短い画像形成装置では、A3サイズ等の長尺なシートに対して画像形成を行う場合、シートが転写装置と定着装置の双方に狭持されて搬送されることになる。
この際、転写装置でのシート搬送速度よりも定着装置でのシート搬送速度の方が速いと、強力な加圧駆動を有する定着装置がシートを引っ張ることになる。その場合、シートに対する狭持力が小さい転写装置において転写ズレ不良を起こす可能性がある。
一方、転写装置でのシート搬送速度よりも定着装置でのシート搬送速度の方が遅い場合であっても、シート先端が定着ニップ部に突き当たるときのシート突き戻しにより、転写装置で転写ズレ不良を起こす可能性がある。或いは、転写装置と定着装置との間でシートに過剰な弛み(ループ)が形成されると、シートの損傷や搬送不良を引き起こす可能性もある。
特に、定着装置の加圧ローラにゴム製等のローラを採用した場合には、加圧ローラの温度変化に伴って駆動半径が増減してシートの搬送速度が変化するため、転写装置と定着装置間のシート搬送速度を常時一致させることは難しい。
そこで、転写装置と定着装置の双方に狭持搬送されるシートに、定着装置でのシートの搬送速度変化を吸収するために、転写装置と定着装置間で適正量のループを意図的に形成し、ループ量を適正範囲に制御する機構や制御手法が知られている。この制御機構や手法を採用した画像形成装置では、転写装置と定着装置間に搬送ベルトを配置し、ループ量検知センサの出力を定着ローラの回転速度にフィードバックする。これにより、転写装置と定着装置の双方に狭持搬送されるシートのループ量を、ほぼ一定に維持することができる。
ところで、転写装置で転写されたトナー像は、定着装置で定着されるまで未定着のままであるため、転写装置と定着装置間では、シートの画像面側への接触は控えなければならない。そこで、転写装置と定着装置との間に、シートの画像面側に触れることなくシートを搬送するために、シートを吸引して搬送する吸引搬送部を配置した画像形成装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1記載の画像形成装置では、定着ローラと加圧ローラとから構成される定着装置と、中間転写ベルトと2次転写外ローラとから構成される2次転写ニップ部(転写装置)とを備え、定着装置と2次転写ニップ部との間に定着前搬送部を配置している。
吸引搬送部である定着前搬送部は、搬送されるシートの厚さ方向に移動部によって揺動されるように構成されている。この移動部は、揺動カムや揺動モータを介して、定着前搬送部をその搬送面を上下に変位するように揺動させられる。そして、定着前搬送部の揺動により、転写装置から定着装置に向かって搬送されるシートの先端が定着装置に到達するときのシート先端の速度を低下させる。
特開2010−198011号公報
しかし、特許文献1記載の技術では、吸引搬送部の吸引機構をシート搬送方向と直交する幅方向で複数に分割した搬送ベルトを備え、これら搬送ベルトの中央部分に、シートのループ量を検知するループ検知フラグが配置されている。
この場合、複数に分割した搬送ベルトの間にループ検知フラグを配置するために、搬送ベルト及び吸引ファン、ダクトなどを、ループ検知フラグの手前側と奥側とで分割した構成にしなければならず、構造が複雑で、コスト高を招く可能性があった。
本発明は、精度の良いループ制御を実行可能としながら、吸引ベルト搬送手段をより単純化し、シートのループを検知するループ検知手段の配置構造を改善することで、簡素な構造でコスト低減を図ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像形成装置において、搬送されるシートにトナー像を転写する転写手段と、前記転写手段でシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、前記転写手段と前記定着手段との間におけるシート搬送方向と直交する幅方向の中央部分に配置され、シートを前記転写手段から前記定着手段に向けて吸引搬送する吸引ベルト搬送手段と、前記転写手段と前記吸引ベルト搬送手段との間、前記転写手段と前記定着手段との間でシートに形成されるループを検知するループ検知手段と、前記ループ検知手段の検知信号に基づき前記転写手段と前記定着手段とのシート搬送速度差を制御してシートのループ量を調整する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によると、精度の良いループ制御を実行可能としながら、吸引ベルト搬送手段をより単純化し、シートのループを検知するループ検知手段の配置構造を改善することで、簡素な構造でコスト低減を図ることが可能な画像形成装置を得ることができる。
本発明に係る実施形態におけるシート搬送部を示す斜視図。 本発明に係る実施形態におけるシート搬送部を示す正面図。 本発明に係る実施形態における定着装置を示す正面図。 本発明に係る実施形態における定着装置を示す左側面図。 本発明に係る実施形態におけるカラー画像形成装置を示す断面図。 本発明に係る実施形態における制御系を示すブロック図。 本発明に係る実施形態における制御動作を説明するフローチャート図。
以下、本発明に係る実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、図5は、電子写真方式を用いたカラー画像形成装置の断面図であり、同図において紙面に垂直な方向が装置の手前−奥方向である。
<シートの搬送プロセス>
図5に示すように、画像形成装置60は、4色の画像形成部が中間転写ベルト1上に並べて配置されたいわゆる中間転写タンデム方式のレーザビームプリンタから構成される。中間転写タンデム方式は、高いプロダクティビティや、様々なメディアの搬送に対応できる点から、近年主流となっている。
画像形成装置60は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)60aを有している。画像形成装置60は、装置本体60a内部に、装置各部を統括的に制御するCPU等の制御部50を有し、装置本体60a上部には操作部10が配置されている。
シートSは、シート収納庫61内のリフトアップ装置62上に積載される形で収納されており、給送手段としての給送ローラ63により、画像形成タイミングに合わせてシート収納庫61から送り出される。なお、本実施形態では、給送ローラ63を含む摩擦分離方式を挙げているが、これに限らず、エアによる分離吸着方式などを挙げることもできる。
給送ローラ63によりシート収納庫61から送り出されたシートSは、搬送パス64aを通過してレジストレーションローラ65へと搬送され、レジストレーションローラ65で斜行補正やタイミング補正を施された後、2次転写装置40へと送られる。なお、2次転写装置40は、搬送されるシートSにトナー像を転写する転写手段を構成する。
2次転写装置40は、対向配置された2次転写内ローラ4と2次転写外ローラ5とにより形成される転写ニップ部から構成され、所定の加圧力と静電的負荷バイアスとが付与されることでシート上に未定着トナー像を吸着させる。
<画像の作像プロセス>
以上説明した2次転写装置40までのシートSの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで2次転写装置40まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。
画像形成部600は、図5の場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の4セットが存在する。ただし、色数は4色に限定されるものではなく、また色の並び順もこの限りではない。
画像形成部600は、主に感光体ドラム8、帯電手段としての帯電装置18、露光手段としての露光装置20、現像手段としての現像装置9、1次転写としての1次転写装置7、及びクリーニング手段としての感光体クリーナ19等から構成される。この構成により、帯電装置18によって予め表面を一様に帯電されて回転駆動される感光体ドラム8に対し、送られてきた画像情報の信号に基づいて露光装置20が駆動され、回折手段としての回折部材21を適宜経由して静電潜像が形成される。
感光体ドラム8上に形成された静電潜像は、現像装置9によるトナー現像を経て、トナー像として顕在化する。その後、1次転写装置7により所定の加圧力及び静電的負荷バイアスが与えられ、中間転写ベルト1上にトナー像が転写される。最後に、感光体ドラム8上に僅かに残った転写残トナーは、感光体クリーナ19により回収され、再び次の作像プロセスに備える。
次に、中間転写ベルト1について説明する。中間転写ベルト1は、駆動ローラ2、テンションローラ3、2次転写内ローラ4、及び従動ローラ6a,6b,6cによって張架され、図中矢印dの方向へと搬送駆動される無端状ベルトから構成される。
Y、M、C及びBkの画像形成部600により並列処理される各色の作像プロセスは、中間転写ベルト1上に1次転写された上流色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的には、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト1上に形成され、2次転写装置40へと搬送される。なお、2次転写装置40を通過した後の転写残トナーは、転写クリーナ装置14によって回収される。
<2次転写以降のプロセス>
以上、それぞれ説明した搬送プロセス及び作像プロセスを以て、2次転写装置40においてシートSとフルカラートナー像のタイミングが一致され、2次転写が行われる。その後、シートSは、定着前搬送部17によって定着装置30へと搬送される。なお、定着装置30は、転写手段としての2次転写装置40でシートSに転写されたトナー像をシートSに定着させる定着手段を構成する。
定着装置30は、対向配置された定着回転体としての定着ローラ301と、加圧回転体としての加圧ローラ302とを備えている。加圧ローラ302は、図3の反時計回り方向に所定の周速度で、定着ローラ301の外面に接触して定着ローラ301の回転に伴って従動回転(連れ回り回転)する。
定着装置30は、対向するローラ301,302によって形成される定着ニップ部N内で、通過するシートSに所定の圧力と熱量を与えてシート上にトナー像を溶融固着させる。定着装置30は、定着ローラ301内に、熱源となるヒータを備えており、制御部50により常に最適な温度が維持されるように制御される。
このようにして画像定着されたシートSは、分岐搬送手段としての分岐搬送装置67により、そのまま排出ローラ対68から排紙トレイ69上に排出される。もしくは、両面画像形成を要する場合には、反転搬送手段としての反転搬送装置72へと搬送されるかの経路選択が行われる。
そして、両面画像形成を要する場合には、反転搬送装置72へと送られたシートSは、スイッチバック搬送パス73にて先後端を入れ替えられ、両面搬送パス74へと搬送される。
その後、給送ローラ63より搬送されてくる後続ジョブのシートとのタイミングを合わせて、再給紙パス64bから合流して、再び2次転写装置40へと送られる。裏面の作像プロセスに関しては、前述した表面の場合と同様なので説明は省略する。
なお、本実施形態では、シート搬送方向Bと直交する幅方向A(図1参照)でのシート中央を、搬送経路のシート搬送方向Bと直交する幅方向Aでの中央と一致させてシートを搬送する、いわゆる中央基準でシートを搬送する構成を採用している。
<2次転写装置・定着前搬送部・定着装置構成>
次に、図1〜図4を参照して、本実施系の特徴的な構成を有する定着前搬送部17、2次転写装置40、及び定着装置30について説明する。なお、図1は本実施形態におけるシート搬送部を示す斜視図、図2は本実施形態におけるシート搬送部を示す正面図、図3は本実施形態における定着装置を示す正面図、図4は本実施形態における定着装置を示す左側面図である。
図1及び図2に示すように、定着前搬送部17では、張架ローラ175,176がその軸方向両端を不図示のベアリングで回動自在に支持されている。これら張架ローラ175,176には、無端状の吸引搬送ベルト171が所定の張力で張架されている。張架ローラ176は、不図示の搬送モータからの駆動を受けて図2の反時計回り方向に回転し、2次転写装置40から送られてきたシートSを定着装置30へと搬送する。
吸引搬送ベルト171は、2次転写装置40と定着装置30との間におけるシート搬送方向Bと直交する幅方向Aの中央部分に配置され、シートSを2次転写装置40から定着装置30に向けて吸引搬送する吸引ベルト搬送手段を構成している。
また、定着装置30と定着前搬送部17との間には、シートSを定着装置30の定着ニップ部Nに導く定着入口ガイド102が配置されている。
吸引搬送ベルト171は、マトリクス状に表裏貫通して形成された複数の吸引孔172を有している。吸引搬送ベルト171は、定着前搬送部17に設けられた吸引ファンF(図6参照)によって複数の吸引孔172を通してシートSの転写背面側を吸引し、搬送されるシートSをシート搬送方向Bに吸引搬送して定着装置30に向かわせる。
転写手段としての2次転写装置40と吸引ベルト搬送手段としての吸引搬送ベルト171との間には、2次転写装置40と定着装置30との間でシートSに形成されるループを検知するループ検知手段としてのループ検知装置101が配置されている。ループ検知装置(ループ検知手段)101は、2次転写装置40と吸引搬送ベルト171との間におけるシート搬送方向B(図2左右方向)と直交する幅方向A(図1参照)の中央部近傍に配置されている。
2次転写装置40と定着前搬送部17との間には、シート搬送方向Bと直交する幅方向A(図2の手前−奥方向)に延在する搬送ガイド22が配置されている。ループ検知装置101は、搬送ガイド22から突出した状態で、搬送されるシートSに接触してシートSのループに応じて揺動する揺動検知部材としてのループ検知フラグ103を有している。ループ検知フラグ103は、搬送ガイド22からのシート面高さを検知する。さらに、ループ検知装置101は、ループ検知フラグ103の揺動位置に応じてオン・オフ信号を出力するセンサ部100を有している。ループ検知フラグ103は、2次転写内ローラ4の搬送方向下流に位置して、シートSの自重によって傾倒されるように支持されている。
図1に示すように、定着前搬送部17は、シート搬送方向Bと直交する幅方向Aにおける中央部分に配置された吸引搬送ベルト171と、シート支持部23,24とを有している。これらシート支持部23,24は、2次転写装置40と定着装置30間における吸引搬送ベルト171の幅方向Aの両側に配置されて、搬送されるシートSを吸引搬送ベルト171とで支持する。
搬送ガイド22における吸引搬送ベルト171に対応する部位には、シート搬送方向Bに沿うように形成されたスリット22aが設けられている。ループ検知フラグ103は、スリット22aから先端を突出させた状態で、シート搬送方向Bにて揺動自在となるように支持されて配置されている。
図2における搬送ガイド22の下方には、センサ部100を構成し、傾倒するループ検知フラグ103の位置を検出するフォト・インタラプタ104,105が配置されている。これらフォト・インタラプタ(ループ検知センサ)104,105は、搬送されるシートSの坪量に応じて検知状態が切換わるセンサ部材を構成する。
フォト・インタラプタ104,105はそれぞれ、ループ検知フラグ103が或る角度まで傾倒したことを検出する。フォト・インタラプタ104とフォト・インタラプタ105とは、それぞれ反応するフラグの倒れ角度が異なるように角度をずらして配置されており、坪量の異なるメディアに応じて、制御部50によって検知状態を切換えられて使い分けられる。
制御部50は、ループ検知手段としてのループ検知装置101の検知信号に基づき、2次転写装置40と定着装置30とのシート搬送速度差を制御して、シートSのループ量を調整する制御手段を構成している。
ところで、定着前搬送部17の構成を、コストダウンのため簡便な単一ベルト構成とするために、ループ検出は定着前搬送部17の上流もしくは下流で行う必要がある。しかし、定着前搬送部17の下流すなわち定着ニップ部Nの直前は、シートSの姿勢が安定しないので好ましくない。つまり、図2において、S1で示す姿勢がS2で示すような姿勢となる可能性がある。
これは、定着ローラ(加熱ローラ)301には一般的にクラウン形状がつけられることが多く、また、硬質な定着ローラ301に対して、柔らかい加圧ローラ302を高圧で押圧しているため、シートSの三次元形状を変形させやすいためである。そのため、シートSの転写背面側の高さを検出するループ検知には、定着ニップ部Nの直前は好ましくない。この理由により、本実施形態では、フォト・インタラプタ104,105を含むループ検知装置101は、定着前搬送部17のシート搬送方向における上流に配置されている。
フォト・インタラプタ104がON状態、すなわちループ量が所定以上である場合、制御部50は、定着装置30の搬送速度を上昇させる。一方、フォト・インタラプタ104がOFF状態である場合、制御部50は、定着装置30の搬送速度を低下させる。このように定着装置30の搬送速度を制御することで、2次転写装置40と定着装置30との間でのシートSのループ量を適切な範囲内にしている。フォト・インタラプタ104,105を含むループ検知装置101が、シート搬送方向において定着前搬送部17の上流に配置されていても、定着装置30の速度変化に応じたシートのループ量の変化をループ検知装置101が検知できる。なぜなら、定着装置30の搬送力は定着前搬送部17と比較して極めて強いので、定着装置30の速度変化に応じてシートが定着前搬送部17を滑るからである。なお、剛度が小さい(坪量が小さい)シートを搬送し、且つ定着前搬送部17による吸引力が大きい装置では、次のような可能性もある。つまり、定着前搬送部17にシートが吸着されて、ループ検知フラグ103にシートが接触せずループ検出されないまま、定着前搬送部17と定着ローラ301間でループ過多な状態で搬送される可能性もある。
したがって、このような装置では、シートSの先端が定着ニップ部Nに到達した後、ループ制御中は、定着前搬送部17の吸引ファンF(図6参照)を停止させて吸着力を抑制するように制御することが好ましい。つまり、定着前搬送部17の吸引搬送ベルト171へのシートの吸引は、シート先端が定着装置30の定着ニップ部Nに到達した後は無効化するように制御することが好ましい。この場合、吸引搬送ベルト171による吸着力をループ制御中に抑制することで、シート姿勢をより安定させることが可能になる。なお、以下では、シート先端が定着装置30の定着ニップ部Nに到達した後、定着前搬送部17の吸引ファンFを停止させる形態を例示して説明する。
図3に示すように、定着装置30では、定着ローラ301がその両端をベアリング(不図示)で回転自在に支持され、加圧ローラ302がその両端を加圧ベアリング312a,312bで回動自在に支持されている。加圧ベアリング312a,312bは、ベアリングホルダ309a,309b上に設置されている。図3及び図4に示すように、加圧バネ310a,310bは、加圧バネホルダ311a,311b上に設置され、ベアリングホルダ309a,309bを図中の上方へ付勢している。
加圧バネホルダ311a,311bには、カムフォロア306a,306bが設けられ、加圧カム305a,305bが加圧駆動モータ(不図示)から駆動を受けて回転し、カムフォロア306a,306bを図中の上下方向へ昇降させる。
これにより、図3に示すように、ベアリングホルダ309a,309bが回動軸308a,308bを回動中心として回動する。この動作に伴って、加圧ローラ302が定着ローラ301へ所定の圧力で押圧され、定着ローラ301と加圧ローラ302とによって定着ニップ部Nが形成される。
また、定着ニップ部NへシートSを案内する定着入口ガイド102は、定着ニップ部Nのシート搬送方向上流側に配置され、シートSが定着ニップ部Nに突入する際の挙動を安定させ、画像不良及びシワの発生を低減する役割を担う。なお、図中の符号303は、定着ローラ301の一端部に固定され、定着ローラ301の回転を伝達するギヤであり、符号304は、加圧ローラ302の一端部に固定され、定着ローラ301の回転を受けるギヤである。
<ループ制御構成>
本実施形態における定着加圧制御の制御構成について、以下に説明する。なお、図6は定着加圧制御の制御構成を示すブロック図である。
図6に示すように、CPU等の制御部50には、入力信号として、シートSのサイズや坪量などのメディア情報(メディア設定)と、センサ部材としてのフォト・インタラプタ104,105からのループ量信号とが入力される。
制御部50には、定着ローラ301を回転駆動する定着モータMと、吸引搬送ベルト171の複数の吸引孔172に負圧を発生させる吸引ファンFとが接続されている。制御部50は、制御フローに基づいて、吸引ファンFのON/OFF制御、及び定着モータMの回転数制御などを実行する。
<吸引ファン制御フロー>
次に、吸引ファンFの動作に係る吸引ファン制御フローの一例について、図7を用いて以下に説明する。なお、図7は、本実施形態における制御動作を説明するフローチャート図である。
すなわち、ユーザが装置本体60a上部の操作部10から、通紙するシートSに関するサイズや坪量などの情報を入力すると、装置本体60aに内蔵された制御部50が情報を記録し、プリント待機状態となる。
引き続き、ユーザからプリント開始の入力があると、2次転写装置40ではシート搬送速度がV1として2次転写内ローラ4(2次転写外ローラ5)が回転し、定着ニップ部NではV2(定着装置搬送速度)として定着ローラ301が回転する。このとき、V2>V1として設定される(Step1)。
続いて、ユーザからのシートSに関する入力情報に基づいて、制御部50が、シートSの搬送方向長を判断する(Step2)。そして、シートSの搬送方向長が、定着装置30及び2次転写装置40の距離より短い場合には、定着速度制御を行わず、シートSが画像形成動作を経て排紙される(Step10)。
一方、シートSの搬送方向長が、定着装置30及び2次転写装置40の距離より長い場合には、制御部50は、シートSの先端が定着ニップ部Nに突入した直後(Step3)、吸引ファンFへの電源供給を切断し、定着前搬送部17の吸着力を抑制する。(Step4)
ここで、シート先端が定着ニップ部Nに突入するタイミングは、2次転写装置40の上流に設けられたレジストレーション後センサ(不図示)を基準として、制御部(CPU)50が突入時間を演算する。
Step5において、フォト・インタラプタ(ループ検知センサ)104がON状態、即ちループ量が所定以上である場合、制御部50は、定着モータMの回転数を上昇(UP)させて、V2>V1とする(Step6)。一方、フォト・インタラプタ104がOFF状態である場合、制御部50は、定着モータMの回転数を低下(DOWN)させて、V2<V1とする(Step7)。
そして、シートSの後端が2次転写装置40の定着ニップ部Nを抜けたと判断した場合(Step8)、制御部50は、定着速度制御を終了させ、吸引ファンFを作動させ、次シートのための吸着力を働かせる(Step9)。
そして、ジョブが存在する場合は(Step10:Yes)、Step1からの制御フローを繰り返し、ジョブが無くなった場合は(Step10:No)、プリント動作を終了させる。
以上の制御を各シートごとに行うことで、定着前搬送部17の吸着力に影響を受けることなく、2次転写装置40と定着装置30とにおいてシートSに所定のループを形成した状態で搬送することができる。そして、シート端部において転写ズレ不良の発生を抑制可能にすると共に、2次転写装置40と定着装置30間でシートSの引っ張り合いやループ過多を防止し、像乱れ等の発生を抑制することができる。
以上のように本実施形態では、吸引搬送ベルト171が、2次転写装置40と定着装置30との間におけるシート搬送方向Bと直交する幅方向Aの中央部分に配置され、シートSを2次転写装置40から定着装置30に向けて吸引搬送する。また、ループ検知装置101が、2次転写装置40と吸引搬送ベルト171との間に配置され、2次転写装置40と定着装置30との間でシートSに形成されるループを検知する。そして、制御部50が、ループ検知装置101の検知信号に基づき2次転写装置40と定着装置30とのシート搬送速度差を制御してシートSのループ量を調整する。
これにより、精度の良いループ制御を実行しながら、吸引搬送ベルト171及びその周辺構造をより単純化し、シートSのループを検知するループ検知装置101の配置構造を改善することで、簡素な構造でコスト低減を図ることができる。
また、本実施形態における制御部50は、フォト・インタラプタ104,105を、坪量の異なるメディアに応じて検知状態を切換えられて使い分けるように制御する。
つまり、操作部10から入力されたシートに関するサイズや坪量などの情報に基づいて、制御部50が、坪量が大きい厚紙の場合には、フォト・インタラプタ104の検知を停止してフォト・インタラプタ105のみで検知を行うように制御する。一方、坪量が小さい薄紙の場合には、フォト・インタラプタ105の検知を停止してフォト・インタラプタ104のみで検知を行うように制御する。これにより、坪量の異なるメディアに応じた的確なループ検知を実行することができる。
17…定着前搬送部、22…搬送ガイド、23,24…シート支持部、30…定着手段(定着装置)、40…転写手段(2次転写装置)、50…制御手段(制御部)、60…画像形成装置、101…ループ検知手段(ループ検知装置)、103…揺動検知部材(ループ検知フラグ)、100…センサ部、104,105…センサ部材、171…吸引ベルト搬送手段(吸引搬送ベルト)、A…シート搬送方向と直交する幅方向、B…シート搬送方向、S,S1,S2…シート

Claims (5)

  1. 搬送されるシートにトナー像を転写する転写手段と、
    前記転写手段でシートに転写されたトナー像をシートに定着させる定着手段と、
    前記転写手段と前記定着手段との間におけるシート搬送方向と直交する幅方向の中央部分に配置され、シートを前記転写手段から前記定着手段に向けて吸引搬送する吸引ベルト搬送手段と、
    前記転写手段と前記吸引ベルト搬送手段との間、前記転写手段と前記定着手段との間でシートに形成されるループを検知するループ検知手段と、
    前記ループ検知手段の検知信号に基づき前記転写手段と前記定着手段とのシート搬送速度差を制御してシートのループ量を調整する制御手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ループ検知手段は、前記転写手段と前記吸引ベルト搬送手段との間におけるシート搬送方向と直交する幅方向の中央部近傍でループを検知する、
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写手段と前記定着手段との間における前記吸引ベルト搬送手段の前記幅方向の両側に、搬送されるシートを前記吸引ベルト搬送手段とで支持するシート支持部をそれぞれ有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記転写手段と前記吸引ベルト搬送手段との間に、シート搬送方向と直交する幅方向に延在する搬送ガイドを有し、
    前記ループ検知手段は、
    前記搬送ガイドから突出した状態で、搬送されるシートに接触してシートのループに応じて揺動する揺動部材と、
    前記揺動部材の揺動位置に応じてオン・オフ信号を出力するセンサ部と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記センサ部は、搬送されるシートの坪量に応じて検知状態が切換わる複数のセンサ部材を有する、
    ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
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