JP2008058458A - 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008058458A
JP2008058458A JP2006233262A JP2006233262A JP2008058458A JP 2008058458 A JP2008058458 A JP 2008058458A JP 2006233262 A JP2006233262 A JP 2006233262A JP 2006233262 A JP2006233262 A JP 2006233262A JP 2008058458 A JP2008058458 A JP 2008058458A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
fixing belt
roller
belt
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006233262A
Other languages
English (en)
Inventor
Takatoshi Nishimura
隆俊 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2006233262A priority Critical patent/JP2008058458A/ja
Publication of JP2008058458A publication Critical patent/JP2008058458A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で定着ベルトの寄りを確実に防ぐとともに、定着ベルトの損傷を防いでその耐久性向上を図ることができる定着装置を提供すること。
【解決手段】加熱ローラ20と、定着ローラ21と、定着ベルト22と、該定着ベルト22を介して定着ローラ21に当接する加圧ローラ23を備え、定着ベルト22と加圧ローラ23との間に形成された定着ニップ部に通紙される転写材上のトナー像を加熱及び加圧して定着する定着装置において、前記加熱ローラ20の軸方向両端部に、端面26aが定着ベルト22の側端縁に当接する寄り止め軸受26を軸方向に摺動可能に外嵌し、該寄り止め軸受26の端面26aを、定着ベルト22の周回方向に沿って該定着ベルト22の側端縁から遠ざかるテーパ面とするとともに、その一部に段差を形成し、該寄り止め軸受26を定着ベルト22の側端縁側に付勢するテンションバネ(弾性手段)36を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、被記録媒体である用紙に転写されたトナー像を定着するための定着装置とこれを備えた画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を採用する複写機やプリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置には、被記録媒体である用紙に転写されたトナー像を定着するための定着装置が備えられている。この定着装置としては、互いに当接して回転する加熱ローラと加圧ローラを備える2ローラ方式の他、加熱部材として無端状の定着ベルトを使用するベルト方式を採用したものが知られている。
ベルト方式を採用する定着装置は、発熱体が内装された加熱ローラと、該加熱ローラと対向配置された定着ローラと、これらの加熱ローラと定着ローラ間に張設された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラに当接する加圧ローラを備え、周回している前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成された定着ニップ部に通紙される転写材上のトナー像を加熱及び加圧してこれを転写材上に定着するものである。
ところで、ベルト方式を採用する定着装置においては、定着ベルトが周回している間に幅方向に揺動的に移動する蛇行と称される現象が発生し、該定着ベルトの安定した周回が阻害されるばかりか、定着ベルトの側端縁が損傷して耐久性が低下するという問題が発生していた。
そこで、従来、定着ベルトの側端縁に周長全長に亘って外部に突出したリブを貼り付け、このリブで定着ベルトの幅方向へと移動を規制したり、定着ベルトの両側端縁に樹脂製の当接部材を当てて該定着ベルトの幅方向へと移動を規制する方法が採用されていた。
又、特許文献1,2には、走行する無端ベルトを掛け渡した、端部が変位可能な可変ローラを含む複数のローラと、前記可変ローラとは独立して無端ベルトの側縁で回転駆動される寄り検知回転体と、無端ベルトが前記寄り検知回転体に係合して該寄り検知回転体が回転すると前記可変ローラを変位させる変位手段を設けて無端ベルトの寄りを規制するようにした定着装置が提案されている。
特開2000−198568号公報 特開2000−199550号公報
しかしながら、リブや当接部材によって定着ベルトの寄りを規制する従来の方法は、単に定着ベルトの幅方向の移動を強制的に規制するだけであり、定着ベルトを正規の位置に積極的に押し戻すものではないため、その蛇行防止効果が不十分であるという問題があった。
又、特許文献1,2に記載された構成では、無端ベルトに寄りが生じてこれが寄り検知回転体に係合すると、これを検知して可変ローラを変位させる方法を採用しているため、無端ベルトを正規の位置に積極的に押し戻すことができるが、可変ローラを含む複数のローラや検知手段、変位手段等が必要であるために構造が複雑化し、コストアップを招くという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、簡単な構成で定着ベルトの寄りを確実に防ぐとともに、定着ベルトの損傷を防いでその耐久性向上を図ることができる定着装置とこれを備える画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、発熱体が内装された加熱ローラと、該加熱ローラと対向配置された定着ローラと、これらの加熱ローラと定着ローラ間に張設された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラに当接する加圧ローラを備え、周回している前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成された定着ニップ部に通紙される転写材上のトナー像を加熱及び加圧してこれを転写材上に定着する定着装置において、前記加熱ローラ及び前記定着ローラの少なくとも一方の軸方向両端部に、端面が前記定着ベルトの側端縁に当接する寄り止め軸受を軸方向に摺動可能に外嵌し、該寄り止め軸受の端面を、前記定着ベルトの周回方向に沿って該定着ベルトの側端縁から遠ざかるテーパ面とするとともに、その一部に段差を形成し、該寄り止め軸受を前記定着ベルトの側端縁側に付勢する弾性手段を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記寄り止め軸受を、これが設けられた前記加熱ローラ及び前記定着ローラの少なくとも一方の軸方向両端部を回転可能に支持する軸受に対して前記定着ベルト側に設け、該軸受と寄り止め軸受との間に、前記弾性手段としてのテンションバネを縮装したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記寄り止め軸受の軸方向の摺動をガイドするガイド手段を設けたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、潜像を形成する像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段と、該転写手段によって転写材上に転写されたトナー像を加熱及び加圧して定着する定着手段を備えた画像形成装置において、前記定着手段を請求項1〜3の何れかに記載の定着装置で構成したことを特徴とする。
本発明によれば、周回中の定着ベルトに蛇行力が発生したために該定着ベルトが幅方向の一方に移動した場合、この定着ベルトの側端縁が寄り止め軸受の端面に接触して該定着ベルトの寄りが規制されるが、定着ベルトにスラスト方向の力が作用し続けていても、定着ベルトの側端縁が接触する寄り止め軸受の端面が定着ベルトの周回方向に沿って該定着ベルトの側端縁から遠ざかるテーパ面となっているため、定着ベルトにはこれを正規の位置に押し戻そうとする力(定着ベルトに作用するスラスト方向に対向する反力)が作用し、これによって定着ベルトの寄りが矯正されて該定着ベルトの安定した周回が可能となる。このとき、定着ベルトの側端縁は寄り止め軸受の端面に全周に亘って接触することなく、部分的に接触するのみであるため、その接触時間が短くなり、該定着ベルトの側端縁の損傷が防がれ、定着ベルトの耐久性が高められる。
又、軸受け部材は軸方向に摺動可能であって、弾性手段によって定着ベルトの側端縁側に付勢されているため、寄りが発生した定着ベルトを正規の位置へと押し戻す反力が弾性力を介して定着ベルトに徐々に与えられ、固定の規制部材によって定着ベルトの寄りを規制する構成に比べて定着ベルトの側端縁を保護することができ、これによっても定着ベルトの耐久性向上を図ることができる。
そして、以上の効果は、寄り止め軸受と弾性手段を設けるだけの簡単な構成によって得られるため、定着装置及びこれを備えた画像形成装置の構造単純化とコストダウンを図ることができる。
更に、本発明によれば、寄り止め軸受の軸方向の摺動をガイドするガイド手段を設けたため、寄り止め軸受は、捩れることなくスムーズに軸方向に摺動してその機能を安定的に果たすことができる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[画像形成装置]
図1は本発明に係る画像形成装置の正断面図であり、図示の画像形成装置は、カラー複写機として使用されるものであって、胴内排紙型と称される箱形の複写機本体100と、この複写機本体100の上部に設けられた原稿読取ユニット30を備えている。
上記複写機本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1BKが一定の間隔で一列に配置されている。
前記原稿読取ユニット30は、原稿が載置される原稿台ガラス31と、この原稿台ガラス31上に載置された原稿を露光走査する露光ランプ32と、該露光ランプ32が露光走査した原稿反射光像を更に反射させる複数のミラー33と、反射光像を集光するレンズ34と、集光された反射光像が蓄積される電荷結合素子(CCD)等のフルカラーセンサ35等を有している。尚、図示しないが、原稿読取ユニット30には、原稿読み取りや複写処理等に関する処理条件を入力操作するための操作パネルが設けられており、この操作パネルには、表示部やテンキー、スタートボタン、モード切替キー等が設けられている。
又、前記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKには、像担持体としての感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ配置されている。そして、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、一次帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、一次帯電手段としての転写ローラ5a,5b,5c,5d、クリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
ここで、前記感光トラム2a〜2dは、ドラム状の感光体であって、不図示の駆動装置によって図示矢印方向(反時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。又、前記一次帯電器3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(BK)トナーをそれぞれ内蔵しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものであって、トナーが消費されて各現像装置4a〜4dでのトナー残量が一定値未満となったためにトナー補給信号が発せられると、トナー補給装置7a,7b,7c,7dから各現像装置4a〜4dに各色のトナーが補給される。
又、一次帯電手段としての前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部にて中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト8は、二次転写対向ローラ9とテンションローラ10との間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されており、前記二次転写対向ローラ9は、二次転写部において中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ11に当接可能に配置されている。尚、中間転写ベルト8の材質としては、例えばポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の誘電体樹脂が選定される。
ところで、複写機本体100の内部の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKの下方にはレーザースキャナユニット40が配置され、その下方の本体100の底部には給紙カセット50が着脱可能に設置されている。そして、給紙カセット50には複数枚の不図示の転写材(用紙)が積層収容されており、この給紙カセット50の近傍には、給紙カセット50から転写材を1枚ずつ搬送パス12へと送り出すためのピックアップローラ13が設けられている。
又、複写機本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パス12は、複写機本体100の上面に設けられた排紙トレイ14まで延びており、その途中には給紙ローラ対15、レジストローラ対16、本発明に係る定着装置17及び排紙ローラ対18が設けられている。
次に、以上の構成を有するカラー複写機による画像形成動作について説明する。
原稿読取ユニット30の操作パネルに設けられた不図示のスタートボタンが押されて画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKにおいて各感光ドラム2a〜2dが図1の矢印方向(反時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、一次3a〜3d帯電器によって一様に帯電される。又、レーザースキャナユニット40は、原稿読取ユニット30からの色分解された各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光を出射し、そのレーザー光を各感光ドラム2a〜2dの表面に照射し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによってマゼンタトナーを付着させ、該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ5aの作用によって、図1の矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト8上に一次転写される。
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト8は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト8上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
以下同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1BKの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト8上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト8上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各クリーニング装置6a〜6dによって除去され、各感光ドラム2a〜2dは次の画像形成に備えられる。
そして、中間転写ベルト8上のフルカラートナー像の先端が二次転写対向ローラ9と二次転写ローラ11間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット40からピックアップローラ13及び給紙ローラ対15によって搬送パス12へと送り出された転写材がレジストローラ対16によって二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された転写材に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された2次転写ローラ11によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト8から一括して二次転写される。
而して、フルカラーのトナー像が転写された転写材は、定着装置17へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて転写材の表面に熱定着され、トナー像が定着された転写材は、排紙ローラ対18によって排紙トレイ14上に排出されて一連の画像形成動作が完了する。尚、転写材上に転写されないで中間転写ベルト8上に残留する転写残トナーは、不図示のベルトクリーニング装置によって除去され、中間転写ベルト8は次の画像形成に備えられる。
[定着装置]
次に、本発明に係る前記定着装置17の詳細を図2に基づいて説明する。
図2は本発明に係る定着装置の横断面図であり、図示のように、定着装置17は、矩形ボックス状の筐体19内に、加熱ローラ20と、該加熱ローラ20と対向配置された定着ローラ21と、これらの加熱ローラ20と定着ローラ21間に張設された無端状の定着ベルト22と、この定着ベルト22を間に挟んで定着ローラ21に押圧された加圧ローラ23を収納して構成されている。そして、筐体19の底部には転写材を内部に導入するための導入口19aが形成され、筐体19の上部には定着処理された転写材を外部に排出するための排出口19bが形成されている。
前記加熱ローラ20は、その軸方向両端が筐体19に回転可能に支持されたアルミニウム製の円筒状の筒軸20aの外表面にPFA等によるフッ素樹脂加工を施すことによって構成されており、その内部にはハロゲンランプ等の2つの通電発熱体24が軸方向(図2の紙面垂直方向)に沿って平行に配されている。
又、前記定着ローラ21は、アルミニウム合金等の金属材料から成る円筒状の芯金21aの外表面に発泡シリコンゴムから成る円筒状の弾性層21bを形成して構成されており、その軸方向両端が筐体19に回転可能に支持されている。
更に、前記定着ベルト22は、前述のように加熱ローラ20と定着ローラ21間に所定の緊張状態を保って張設されており、本実施の形態では、ニッケル電鋳ベルトを芯材とし、この芯材の表裏面にシリコンゴム層を積層し、その表面にPFAフィルム層を形成することによって構成されている。
又、前記加圧ローラ23は、前述のように定着ベルト22を間に挟んで定着ローラ21に押圧されて定着ローラ21との間に定着ニップ部を形成している。この加圧ローラ23は、アルミニウム合金製の円筒状の芯金23aの外表面にシリコンゴムから成る円筒状の弾性層23bを形成し、更にその外表面にPFAフィルム層を形成することによって構成されており、その軸方向両端が筐体19に回転可能に支持されている。
以上の構成を有する定着装置17において、不図示の駆動モータによって加圧ローラ23が図示矢印方向(時計方向)に回転駆動されると、該加圧ローラ23によって定着ローラ21に押圧されている定着ベルト22と定着ローラ21及び加熱ローラ20が図示矢印方向(時計方向)に従動回転する。従って、定着ベルト22は、加熱ローラ20と定着ローラ21間を周回しつつ、内部に配された通電発熱体24からの輻射熱によって加熱された加熱ローラ20によって全体が加熱される。
而して、二次転写部においてトナー像が転写された転写材は、筐体19の下部に形成された導入口19aから筐体19内に導入され、加圧ローラ23と定着ベルト22間の定着ニップ部を通過する過程でトナー像が加熱及び加圧されることによってトナー像の定着を受け、トナー像が定着された転写材は、筐体19の上部に形成された排出口19bから筐体19外へ排出される。
ところで、定着装置17には、定着ベルト22の寄りを防ぐための寄り防止機構が設けられているが、その構成と作用を図3〜図6に基づいて説明する。
図3は定着ベルトの寄り防止機構の構成を示す部分斜視図、図4は加熱ローラ端部の斜視図、図5は寄り止め軸受の端面形状を示す部分斜視図、図6は寄り止め軸受の端面の展開図である。
図3に示すように、加熱ローラ20の軸方向両端部(図3には一方のみ図示)は軸受25によって筐体19に回転可能に支持されており、加熱ローラ20の前記軸受25の内側(定着ベルト22側)には、端面26aが定着ベルト22の側端縁に当接する寄り止め軸受26が軸方向に摺動可能に外嵌されている。尚、図3には加熱ローラ20の軸方向一端側に設けられた寄り止め軸受26のみを示すが、同様の寄り止め軸受26は加熱ローラ20の軸方向他端側にも設けられている。
上記寄り止め軸受26の外周には4つ(図3及び図4には3つのみ図示)のプレート状の突起27が等角度ピッチ(90°ピッチ)で突設されており、これらの突起27にはロッド28が水平に取り付けられている。又、軸受25の外周の前記突起27及びロッド28に対応する4箇所にはガイドブロック29がそれぞれ水平に設けられており、これらのガイドブロック29には寄り止め軸受26側に設けられた前記ロッド28がそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、これらのロッド28とガイドブロック29は、寄り止め軸受26の軸方向の摺動をガイドするガイド手段を構成している。
又、加熱ローラ20の外周であって、前記軸受25と寄り止め軸受26間には弾性手段としてのテンションバネ36が縮装されており、寄り止め軸受26は、テンションバネ36によって定着ベルト22の側端縁側に常時付勢されている。
ところで、定着ベルト22の側端縁が接触する寄り止め軸受26の端面26aは、図5及び図6に示すように、定着ベルトの周回方向に沿って該定着ベルト22の側端縁から遠ざかるよう傾斜したテーパ面となっており、その一部には段差26bが形成されている。
而して、周回中の定着ベルト22に蛇行力が発生したために該定着ベルト22が幅方向の一方に移動して蛇行が発生した場合、この定着ベルト22の側端縁が寄り止め軸受26の端面26aに接触して該定着ベルト22の寄りが規制されるが、定着ベルト22にスラスト方向の力が作用し続けていても、定着ベルト22の側端縁が接触する寄り止め軸受26の端面26aが前述のように定着ベルト22の周回方向に沿って該定着ベルト22の側端縁から遠ざかるテーパ面となっているため、定着ベルト22にはこれを正規の位置に押し戻そうとする力(定着ベルト22に作用するスラスト方向に対向する反力)が作用し、これによって定着ベルト22の寄りが矯正されて該定着ベルト22の安定した周回が可能となる。このとき、定着ベルト22の側端縁は寄り止め軸受26の端面26aに全周に亘って接触することなく、部分的に接触するのみであるため、その接触時間が短くなり、該定着ベルト22の側端縁の損傷が防がれ、定着ベルト22の耐久性が高められる。
又、軸受け部材26は軸方向に摺動可能であって、弾性手段であるテンションバネ36によって定着ベルト22の側端縁側に付勢されているため、寄りが発生した定着ベルト22を正規の位置へと押し戻す反力が弾性力を介して定着ベルト22に徐々に与えられ、固定の規制部材によって定着ベルトの寄りを規制する従来の構成に比べて定着ベルト22の側端縁を保護することができ、これによっても定着ベルト22の耐久性向上を図ることができる。
そして、以上の効果は、寄り止め軸受26と弾性手段であるテンションバネ36を設けるだけの簡単な構成によって得られるため、定着装置17及びこれを備えたカラー複写機の構造単純化とコストダウンを図ることができる。
更に、本発明によれば、複数のロッド28とガイドブロック29とで構成されるガイド手段を設けたため、寄り止め軸受26は、捩れることなくスムーズに軸方向に摺動してその機能を安定的に果たすことができる。
又、以上は本発明を特にカラー複写機とこれに備えられた定着装置に適用した形態について説明したが、本発明は、複写機の他、プリンタやファクシミリ装置等の他の任意の画像形成装置及びこれに備えられた定着装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置(カラー複写機)の正断面図である。 本発明に係る定着装置の横断面図である。 定着ベルトの寄り防止機構の構成を示す部分斜視図である。 加熱ローラ端部の斜視図である。 寄り止め軸受の端面形状を示す部分斜視図である。 寄り止め軸受の端面の展開図である。
符号の説明
1M,1C,1Y,1BK 画像形成ユニット
2a,2b,2c,2d 感光ドラム(像担持体)
3a,3b,3c,3d 帯電器
4a,4b,4c,4d 現像装置
5a,5b,5c,5d 転写ローラ(転写手段)
6a,6b,6c,6d クリーニング装置
7a,7b,7c,7d トナー補給装置
8 中間転写ベルト
9 二次転写対向ローラ
10 テンションローラ
11 二次転写ローラ
12 搬送パス
13 ピックアップローラ
14 排紙トレイ
15 給紙ローラ対
16 レジストローラ対
17 定着装置
18 排紙ローラ対
19 筐体
20 加熱ローラ
21 定着ローラ
22 定着フィルム
23 加圧ローラ
24 通電発熱体(熱源)
25 軸受
26 寄り止め軸受
26a 寄り止め軸受の端面
27 突起
28 ロッド(ガイド手段)
29 ガイドブロック(ガイド手段)
30 原稿読取ユニット
36 テンションバネ(弾性手段)
40 レーザースキャナユニット
50 給紙カセット
100 複写機本体

Claims (4)

  1. 発熱体が内装された加熱ローラと、該加熱ローラと対向配置された定着ローラと、これらの加熱ローラと定着ローラ間に張設された無端状の定着ベルトと、該定着ベルトを介して前記定着ローラに当接する加圧ローラを備え、周回している前記定着ベルトと前記加圧ローラとの間に形成された定着ニップ部に通紙される転写材上のトナー像を加熱及び加圧してこれを転写材上に定着する定着装置において、
    前記加熱ローラ及び前記定着ローラの少なくとも一方の軸方向両端部に、端面が前記定着ベルトの側端縁に当接する寄り止め軸受を軸方向に摺動可能に外嵌し、該寄り止め軸受の端面を、前記定着ベルトの周回方向に沿って該定着ベルトの側端縁から遠ざかるテーパ面とするとともに、その一部に段差を形成し、該寄り止め軸受を前記定着ベルトの側端縁側に付勢する弾性手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記寄り止め軸受を、これが設けられた前記加熱ローラ及び前記定着ローラの少なくとも一方の軸方向両端部を回転可能に支持する軸受に対して前記定着ベルト側に設け、該軸受と寄り止め軸受との間に、前記弾性手段としてのテンションバネを縮装したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記寄り止め軸受の軸方向の摺動をガイドするガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
  4. 潜像を形成する像担持体と、該像担持体上に形成された潜像をトナー像として現像する現像手段と、前記像担持体上のトナー像を転写材上に転写する転写手段と、該転写手段によって転写材上に転写されたトナー像を加熱及び加圧して定着する定着手段を備えた画像形成装置において、
    前記定着手段を請求項1〜3の何れかに記載の定着装置で構成したことを特徴とする画像形成装置。
JP2006233262A 2006-08-30 2006-08-30 定着装置及びこれを備えた画像形成装置 Pending JP2008058458A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233262A JP2008058458A (ja) 2006-08-30 2006-08-30 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006233262A JP2008058458A (ja) 2006-08-30 2006-08-30 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008058458A true JP2008058458A (ja) 2008-03-13

Family

ID=39241295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006233262A Pending JP2008058458A (ja) 2006-08-30 2006-08-30 定着装置及びこれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008058458A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011053509A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Sharp Corp 定着装置
US8472840B2 (en) 2008-06-20 2013-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge with drum flange having regulated portions

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8472840B2 (en) 2008-06-20 2013-06-25 Canon Kabushiki Kaisha Process cartridge with drum flange having regulated portions
KR101280632B1 (ko) * 2008-06-20 2013-07-01 캐논 가부시끼가이샤 프로세스 카트리지 및 정전 화상 형성 장치
JP2011053509A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Sharp Corp 定着装置
US8447218B2 (en) 2009-09-03 2013-05-21 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007223774A (ja) 画像形成装置
JP2009003360A (ja) 画像形成装置
US9494903B2 (en) Image forming apparatus with cleaning mode
JP2008102164A (ja) 画像形成装置
JP5084240B2 (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP2005070376A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5063312B2 (ja) 画像形成装置
JP5397592B2 (ja) 画像形成装置
JP2008058458A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP6428700B2 (ja) 回転検知機構及びそれを備えた定着装置並びに画像形成装置
JP2012194444A (ja) 定着装置及びその定着装置を備えた画像形成装置
JP4944748B2 (ja) 給紙カセット及びこれを備えた画像形成装置
JP4341601B2 (ja) 画像形成装置
JP2007183321A (ja) 定着装置及びこれを用いる画像形成装置
JP5990794B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2015108799A (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP2009128811A (ja) 画像形成装置
JP7379997B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5962422B2 (ja) ベルト駆動装置、定着装置、および画像形成装置
JP5024299B2 (ja) 画像形成装置
JP5075643B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2011017941A (ja) 画像形成装置
JP2009157021A (ja) 画像形成装置
JP2008134369A (ja) 画像形成装置
JP5929155B2 (ja) 定着装置および画像形成装置