JP2008134369A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008134369A
JP2008134369A JP2006319541A JP2006319541A JP2008134369A JP 2008134369 A JP2008134369 A JP 2008134369A JP 2006319541 A JP2006319541 A JP 2006319541A JP 2006319541 A JP2006319541 A JP 2006319541A JP 2008134369 A JP2008134369 A JP 2008134369A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
drum
photosensitive
image
photosensitive drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006319541A
Other languages
English (en)
Inventor
Ai Takagami
愛 高上
Yoshinori Horiuchi
美徳 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2006319541A priority Critical patent/JP2008134369A/ja
Publication of JP2008134369A publication Critical patent/JP2008134369A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】画像流れの発生を防ぎつつ、消費電力の低減を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】外表面に感光層が形成された円筒基材2−1a〜2−1dの内部にドラムヒータ2−2a〜2−2dを配置して成る感光ドラム2a,2b,2c,2dを複数並設し、各感光ドラム2a〜2d上に形成された潜像を現像装置によってそれぞれトナー像として顕像化し、各トナー像を記録材上に重畳転写する方式を採用する画像形成装置において、前記感光ドラム2a〜2dの少なくとも1つ(感光ドラム2d)の円筒基材2−1dの厚さt1を他の感光ドラム2a〜2cの円筒基材2−1a〜2−1cの厚さt2よりも薄く設定する(t1<t2)。
【選択図】図2

Description

本発明は、円筒基材の内部にドラムヒータを配置して成る感光ドラムを複数並設したタンデム型の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式を採用する複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、所定のプロセススピードで回転駆動される感光ドラムの表面が帯電装置によって所定の電位に一様に帯電され、この感光ドラムの表面上に露光装置によって画像情報に応じた露光光が照射されることによって静電潜像が形成される。そして、感光ドラム上に形成された静電潜像は、現像装置によって現像されてトナー像として顕像化され、このトナー像は転写装置によって記録材上に転写され、このようにしてトナー像が転写された記録材は、定着装置へと搬送され、該定着装置において加熱及び加圧されてトナー像の定着を受けた後に機外へと排出されて一連の画像形成動作が完了する。
ところで、斯かる画像形成装置に用いられる感光ドラムは、アルミニウム合金等の円筒基材の外表面に厚さ数十μmの感光層を形成して構成されるが、感光ドラムは、感光層を構成する主材料によって有機感光体、セレン砒素感光体、アモルファスシリコン(以下、「a−Si」と称する)感光体等に分類される。
上記有機感光体は、比較的安価である反面、磨耗し易く寿命が短いために頻繁に交換する必要がある。又、セレン砒素感光体は、有機感光体に比べて長寿命であるが、毒性を有する物質を使用するために取り扱いが面倒であるという欠点を有している。
他方、a−Si感光体は、有機感光体に比べて高価であるが、無害な物質を使用するために取り扱いが容易であり、又、長寿命であることから、環境対策やトータルコストの面で有利である等の理由で注目され、近年、需要が増加してきている。
斯かるa−Si感光体を使用する画像形成装置においては、使用環境によって「画像流れ」と称される現象が発生する場合がある。ここで、画像流れとは、画像がかすれたようになったり、或いは画像の周囲が滲んだようになる現象である。
このような画像流れの発生原因としては、空気中の水分が感光ドラムの表面に吸着して感光ドラム表面の電気抵抗が低下し、形成された静電潜像の電荷が感光ドラムの周面方向に流れて静電潜像の境界が不明確になることが考えられる。
又、感光ドラム表面に水分が吸着される要因としては、a−Si感光体表面の分子構造が水分を吸着し易い構造を有していることが挙げられる。そして、a−Si感光体表面上にて画像形成プロセスが繰り返されると、帯電装置のコロナ放電によって発生するイオン生成物と水分が反応して硝酸イオンやアンモニウムイオン等の放電生成物が生じ、この放電生成物が感光体表面に付着する。このように表面に放電生成物が付着したa−Si感光体が高湿環境下に置かれると、感光体表面が水分を吸着するために該感光体の表面抵抗が低下し、結果的に画像流れが促進される。
そこで、a−Si感光体を用いた画像形成装置においては、性能の安定化と画像流れの対策として、感光ドラムの内部にドラムヒータを設けて該感光ドラムを加熱し、その表面を常に一定温度に保持することによって空気中の水分の感光ドラム表面への吸着を防ぎ、これによって画像流れの発生を防ぐことが行われている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−048999号公報
しかしながら、昨今、環境問題に対応する必要性が高まる中で、画像形成装置の待機時や使用時における消費電力の低減が強く求められる状況になってきている。従って、感光ドラムに設けられたドラムヒータの制御においても、ドラムヒータを常時作動させるのではなく、ドラムヒータを環境条件やa−Si感光体の特性を考慮して効果的に制御して消費電力を低減することが求められる。特に、複数の感光ドラムを並設して成るタンデム型のフルカラー画像形成装置にあっては、その消費電力は非常に大きなものとなり、消費電力低減の必要性は高い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、画像流れの発生を防ぎつつ、消費電力の低減を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、外表面に感光層が形成された円筒基材の内部にドラムヒータを配置して成る感光ドラムを複数並設し、各感光ドラム上に形成された潜像を現像装置によってそれぞれトナー像として顕像化し、各トナー像を記録材上に重畳転写する方式を採用する画像形成装置において、前記感光ドラムの少なくとも1つの円筒基材の厚さを他の感光ドラムの円筒基材の厚さよりも薄くしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、円筒基材の厚さを薄くした前記感光ドラムは、ブラック専用の感光ドラムであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、円筒基材の厚さを薄くした前記感光ドラムのドラムヒータの出力を他の感光ドラムのドラムヒータの出力よりも低くしたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記感光ドラムは、円筒基材の表面にアモルファスシリコン(a−Si)系材料の感光層を形成して成るa−Si感光体であることを特徴とする。
請求項1及び3記載の発明によれば、複数の感光ドラムのうちの少なくとも1つの円筒基材の厚さを他の感光ドラムの円筒基材の厚さよりも薄くしたため、その感光ドラムに設けられたドラムヒータの出力を他の感光ドラムに設けられたドラムヒータの出力よりも低くすることができ、該ドラムヒータの消費電力の低減、延ては画像形成装置全体の消費電力の低減を図ることができる。又、各感光ドラムの表面はドラムヒータによって加熱されて常に一定温度に保持されるため、空気中の水分の感光ドラム表面への吸着が防がれ、画像流れの発生が防がれて高質画像が安定的に得られる。
請求項2記載の発明によれば、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックトナーを用いてフルカラー画像を形成する画像形成装置において回転に伴う振れに対するマージンが他の感光ドラムよりも大きいブラック専用の感光ドラムの円筒基材の厚さを薄くしたため、消費電力の低減を図りつつ、画質の低下を防ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、空気中の水分を吸着して画像流れを発生し易いa−Si感光体がドラムヒータによって加熱されて常に一定温度に保持されるため、画像流れの発生が防がれて高質画像が安定的に得られる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の一形態としてのタンデム型のフルカラー複写機の正断面図であり、図示のフルカラー複写機は、本体100の上部に画像読取装置20を備え、本体100の内部中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1BKが一定の間隔で一列に並設されている。
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKには、第1の像担持体を構成する感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ備えられており、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電装置3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写装置としての転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
前記感光ドラム2a〜2dは、ドラム状のa−Si感光体であって、不図示の駆動装置によって図示矢印方向(図1において反時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
又、前記帯電装置3a〜3dは、コロナ放電によって各感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(BK)トナーをそれぞれ内蔵しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成される各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として現像(可視像化)するものであって、トナーが消費されて各現像装置4a〜4dでのトナー残量が一定値未満になったためにトナー補給信号が発せられると、トナー補給装置7a,7b,7c,7dから各現像装置4a〜4dに各色のトナーが補給される。尚、各トナー補給装置7a〜7dは、複写機本体100に対して着脱可能なカートリッジとして構成されている。
又、前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部(一次転写ニップ部)にて無端状の中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト8は、第2の像担持体を構成しており、二次転写対向ローラ9とテンションローラ10との間に張架されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されている。前記二次転写対向ローラ9は、二次転写部(二次転写ニップ部)において中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ11に当接可能に配置されている。
尚、中間転写ベルト8の材質としては、例えばポリカーボネイト、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)等の誘電体樹脂が選定される。又、図示しないが、中間転写ベルト8の外側であって、且つ、テンションローラ10の近傍には、中間転写ベルト8の表面に残留する転写残トナーを除去するためのベルトクリーニング装置が設置されている。
他方、複写機本体100の内部の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKの下方にはレーザースキャナユニット(LSU)40が配置され、その下方の複写機本体100の底部には給紙カセット50が着脱可能に設置されており、この給紙カセット50には複数枚の記録材Pが積層収納されている。そして、給紙カセット50の近傍には、給紙カセット50から記録材Pを1枚ずつ搬送パス12へと送り出すためのピックアップローラ13が設けられている。
又、複写機本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パス12は、複写機本体100の上面に設けられた排紙トレイ14まで延びており、その途中には給紙ローラ対15、レジストローラ対16、定着ローラ17aと加圧ローラ17bを有する定着装置17及び排紙ローラ対18が設けられている。
次に、以上の構成を有するフルカラー複写機による画像形成動作について説明する。
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1BKにおいて各感光ドラム2a〜2dが所定のプロセススピードで図1の矢印方向に回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、帯電装置3a〜3dによって正極性に一様に帯電される。又、レーザースキャナユニット40は、画像読取装置20によって読み取られた原稿画像の各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光をレーザー出力部41から出射し、そのレーザー光をレンズ42、複数のミラー43及びレンズ44を経て各感光ドラム2a〜2dの表面に投影し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
そして、先ずマゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより、マゼンタトナーを付着させて該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部において、トナーと逆極性の一次転写バイアスが印加された転写ローラ5aの作用によって、図示矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト8上に一次転写される。
上述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト8は、次のシアン画像形成ユニット1Cヘと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト8上のマゼンタトナー像上に重ね合わせて転写される。
以下同様にして、中間転写ベルト8上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1BKの感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト8上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト8上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置6a〜6dによって除去され、不図示の廃トナー搬送手段によって搬送されて各トナー供給装置7a〜7dに一体に形成されたトナー回収容器に廃トナーとして回収される。
他方、給紙カセット50からは1枚の記録材Pがピックアップローラ13及び給紙ローラ対15によって搬送パス12へと送り出され、この記録材Pは、中間転写ベルト8上のフルカラートナー像の先端が二次転写対向ローラ9と二次転写ローラ11間の二次転写部に達するタイミングに合わせて、レジストローラ対16によって二次転写部へと搬送される。
そして、二次転写部に搬送された記録材Pに、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ11によって形成される転写電界の作用によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト8から記録材P上に一括して二次転写される。
而して、フルカラーのトナー像が転写された記録材Pは、除電処理されて中間転写ベルト8から静電分離された後、定着装置17へと搬送される。定着装置17においては、定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの間の定着ニップ部でフルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて記録材Pの表面に熱定着され、トナー像の定着を受けた記録材Pが排紙ローラ対18によって排紙トレイ14上に排出されることによって一連の画像形成動作が完了する。尚、記録材P上に転写されないで中間転写ベルト8上に残留する二次転写残トナーは、不図示のベルトクリーニング装置によって除去され、不図示の廃トナー搬送手段によって搬送されて不図示のトナー回収容器に廃トナーとして回収される。
ここで、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック専用の感光ドラム2a,2b,2c,2dの横断面を図2(a)〜(d)にそれぞれ示すが、各感光ドラム2a〜2dは、アルミニウム合金製の円筒基材2−1a,2−1b,2−1c,2−1dの外表面に厚さ約22μmのa−Si感光層を形成するとともに、内部に円筒状のドラムヒータ2−2a,2−2b,2−2c,2−2dをそれぞれ配置して構成されている。ここで、各ドラムヒータ2−2a〜2−2dは、弾性を有する高耐熱性の絶縁シート上に発熱コイルを適当な間隔で配置して構成され、円筒状に丸められて各感光ドラム2a〜2dの円筒基材2−1a〜2−1dの内部に挿入されることによって、絶縁シートの弾性によって広がって各円筒基材2−1a〜2−1dの内面に密着して摩擦力によって固定されている。
而して、本実施の形態は、ブラック専用の感光ドラム2dの円筒基材2−1dの厚さt1を他の感光ドラム2a,2b,2cの円筒基材2−1a,2−1b,2−1cの厚さt2よりも薄く設定するとともに(t1<t2)、ブラック専用の感光ドラム2dのドラムヒータ2−2dの出力を他の感光ドラム2a,2b,2cのドラムヒータ2−2a,2−2b,2−2cの出力よりも低く設定したことを特徴としている。具体的には、ブラック専用の感光ドラム2dの円筒基材2−1dの厚さt1を1.6mm、他の感光ドラム2a,2b,2cの円筒基材2−1a,2−1b,2−1cの厚さt2を2.5mmに設定するとともに、ブラック専用の感光ドラム2dに設けられたドラムヒータ2−2dの出力を20W、他の感光ドラム2a,2b,2cに設けられたドラムヒータ2−2a,2−2b,2−2cの出力を30Wに設定している。
ところで、画像流れの発生が想定される絶対湿度は、感光ドラム2a〜2dのサイズや環境温度の影響を受けるが、過去の経験的な知識からマージンを含めて10g/m3と予測した。そして、この湿度環境下で画像流れを発生させない感光ドラム2a〜2dの表面温度は過去の経験的な知識から約40℃(常温15℃+25℃)とした。
図3に本実施の形態における感光ドラム2a〜2dの表面温度の経時的な変化を示す。尚、図中、M,C,Y,BKはそれぞれマゼンタ、シアン、イエロー、ブラック専用の感光ドラム2a,2b,2c,2dの表面温度変化を示すカーブである。
図3から明らかなように、全ての感光ドラム2a〜2dの表面温度が昇温時間180secで目標温度の40℃に達し、画像流れの発生が防がれて高質画像を安定的に得ることができた。本実施の形態のように、感光ドラム2a〜2dとして空気中の水分を吸着して画像流れを発生し易いa−Si感光体を採用しても、これらの表面温度がドラムヒータ2−2a〜2−2dによって加熱されて常に一定温度に保持されるため、画像流れの発生が防がれて高質画像が安定的に得られる。
而して、本実施の形態では、ブラック専用の感光ドラム2dの円筒基材2−1dの厚さt1を1.6mmと他の感光ドラム2a〜2cの円筒基材2−1a〜2−1dの厚さt2の2.5mmよりも薄くし、該ブラック専用の感光ドラム2dに設けられたドラムヒータ2−2dの出力を20Wと他の感光ドラム2a〜2cに設けられたドラムヒータ2−2a〜2−2cの出力30Wよりも低く設定しても、前述のように全ての感光ドラム2a〜2dの表面温度が昇温時間180secで目標温度の40℃に達して画像流れの発生が防がれる。このため、ブラック専用の感光ドラム2dのドラムヒータ2−2dの消費電力の低減、延てはフルカラー複写機全体の消費電力の低減を図ることができる。
ところで、一般に感光ドラムの円筒基材の厚さを薄くすると、その感光ドラムの回転に対する振れ精度が悪化する。特に、高画質を目指すフルカラー画像形成装置においては、感光ドラムの振れは画像ムラを発生させる要因となる。
然るに、一般的にブラック専用の感光ドラムについては振れに対するマージンは他の感光ドラムのそれよりも大きいことが知られている。このため、本実施の形態では、ブラック専用の感光ドラム2dの円筒基材2−1dの厚さt1を他の感光ドラム2a〜2cの円筒基材2−1a〜2−1cの厚さt2よりも薄くしており(t1<t2)、ブラック専用の感光ドラム2dの振れが画質に影響を及ぼすことは殆どない。
ここで、ブラックは使用頻度の高い色であり、画像形成速度(プリントスピード)を多少でも速くするには、感光ドラムの昇温時間の短縮を図る必要がある。このため、本実施の形態において、ブラック専用の感光ドラム2dのドラムヒータ2−2dの出力も他の感光ドラム2a〜2cのドラムヒータ2−2a〜2−2dの出力と同様に30Wに設定すれば、マゼンタ、シアン及びイエローの感光ドラム2a〜2cの表面温度が目標の40℃に達するのに180secの昇温時間が必要であるのに対して、ブラック専用の感光ドラム2dの表面温度は130secで目標温度の40℃に達するため、それだけモノクロの画像形成速度(プリントスピード)を高めることができる。
尚、以上は本発明を特にフルカラー複写機に適用した形態について説明したが、本発明は、他の任意のフルカラー画像形成装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置(フルカラー複写機)の正断面図である。 (a)〜(d)は本発明に係る画像形成装置(フルカラー複写機)の感光ドラムの横断面図である。 本発明に係る画像形成装置(フルカラー複写機)の感光ドラムの表面温度の経時的変化を示す図である。
符号の説明
1M,1C,1Y,1BK 画像形成ユニット(画像形成手段)
2a,2b,2c,2d 感光ドラム
2−1a〜2−1d 感光ドラムの円筒基材
2−2a〜2−2d ドラムヒータ
3a,3b,3c,3d 帯電装置
4a,4b,4c,4d 現像装置
5a,5b,5c,5d 転写ローラ(転写装置)
6a,6b,6c,6d ドラムクリーニング装置
7a,7b,7c,7d トナー補給装置
8 中間転写ベルト
9 二次転写対向ローラ
10 テンションローラ
11 二次転写ローラ
12 搬送パス
13 ピックアップローラ
14 排紙トレイ
15 給紙ローラ対
16 レジストローラ対
17 定着装置
17a 定着ローラ
17b 加圧ローラ
18 排紙ローラ対
20 画像読取装置
40 レーザースキャナユニット(LSU)
41 レーザー出力部
42 レンズ
43 ミラー
44 レンズ
50 給紙カセット
100 複写機本体
P 記録材

Claims (4)

  1. 外表面に感光層が形成された円筒基材の内部にドラムヒータを配置して成る感光ドラムを複数並設し、各感光ドラム上に形成された潜像を現像装置によってそれぞれトナー像として顕像化し、各トナー像を記録材上に重畳転写する方式を採用する画像形成装置において、
    前記感光ドラムの少なくとも1つの円筒基材の厚さを他の感光ドラムの円筒基材の厚さよりも薄くしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 円筒基材の厚さを薄くした前記感光ドラムは、ブラック専用の感光ドラムであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 円筒基材の厚さを薄くした前記感光ドラムのドラムヒータの出力を他の感光ドラムのドラムヒータの出力よりも低くしたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記感光ドラムは、円筒基材の表面にアモルファスシリコン(a−Si)系材料の感光層を形成して成るa−Si感光体であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置。
JP2006319541A 2006-11-28 2006-11-28 画像形成装置 Pending JP2008134369A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006319541A JP2008134369A (ja) 2006-11-28 2006-11-28 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006319541A JP2008134369A (ja) 2006-11-28 2006-11-28 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008134369A true JP2008134369A (ja) 2008-06-12

Family

ID=39559263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006319541A Pending JP2008134369A (ja) 2006-11-28 2006-11-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008134369A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230148288A1 (en) * 2020-03-26 2023-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Heating for a printing drum

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230148288A1 (en) * 2020-03-26 2023-05-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Heating for a printing drum
EP4097542A4 (en) * 2020-03-26 2023-11-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. HEATING FOR A PRESSURE DRUM

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006267890A (ja) 画像形成装置及びベルトユニット
US20120045235A1 (en) Image forming apparatus
JP2016126193A (ja) 画像形成装置、画像形成装置用のプロセスカートリッジ
US9116487B2 (en) Image forming apparatus
US9703232B2 (en) Image forming apparatus that performs a contacting operation for contacting a developing member with an image bearing member
US9563170B2 (en) Image forming apparatus configured to use a common driving source for image bearing members
JP2010210799A (ja) 潤滑剤塗布機構、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2007155779A (ja) 画像形成方法、画像形成装置
JP2007079445A (ja) ベルトユニット、画像形成装置
JP2006133333A (ja) 画像形成装置
JP2006235023A (ja) 画像形成装置
JP2006251531A (ja) 画像形成装置
JP2008134369A (ja) 画像形成装置
JP2014142540A (ja) 画像形成装置
JP4897444B2 (ja) クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置
JP7157371B2 (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP7412677B2 (ja) 帯電装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2008058458A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2009134214A (ja) 転写装置、画像形成装置
JP2007108331A (ja) 画像形成装置
JP2009098290A (ja) 画像形成装置
JP6909428B2 (ja) 潜像担持体の除電方法、及び画像形成装置
JP2006154579A (ja) 画像形成装置
JP4627247B2 (ja) カラー画像形成装置
JP4897443B2 (ja) クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110804

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111207