JP2017009651A - 画像形成装置 - Google Patents

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雄治 小林
春充 藤森
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春充 藤森
寛 平口
Hiroshi Hiraguchi
寛 平口
幸利 近澤
Yukitoshi Chikazawa
幸利 近澤
高基 加藤
Takaki Kato
高基 加藤
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Abstract

【課題】搬送中のシートが転写部材と定着部材とに跨っている間に、定着部材によるシートの搬送速度をより安定させることが可能な画像形成装置を提供すること。【解決手段】定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されている1枚のシートSが、二次転写ローラー26と定着ローラー41とに跨っている間に、シートSの表面移動速度を非接触式のセンサー44により測定して、測定されたシートSの表面移動速度が中間転写ベルト21の周速に対して所定値だけ速くなる目標速度に維持されるように、定着ローラー41を回転駆動する定着モーター72の回転速度をモーター制御部64により制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、シート上に形成された画像を熱定着する画像形成装置に関する。
プリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、搬送されるシート上にトナー画像をプリントするプリントジョブを実行する。プリントは、次のように行われる。
すなわち、回転する感光体などの像担持体上にトナー画像を形成し、像担持体上のトナー画像を、像担持体の転写位置で像担持体とこれに対向する転写部材との間を通過するシート上に転写する。そして、転写後のシートを、定着部の定着位置で対向配置される一対の定着部材、例えば駆動側の定着ローラーと従動側の加圧ローラーで挟持搬送して、シート上のトナー画像を加熱と加圧によりシート上に定着させる。
一般の画像形成装置では、装置小型化の要請により転写位置からシート搬送方向下流側の定着位置までの距離は、使用可能な最大サイズのシートの搬送方向長さよりも短いことがほとんどである。このため、1枚のシートの搬送中に、そのシートが転写部材と定着部材とに跨って搬送されている状態になることがある。また、A4などの規定サイズのシートではなく、例えば長尺状の連続紙からなるシートを通紙可能な装置では、通紙中のシートが転写部材と定着部材とに跨って搬送される状態が長く続くことが多くなる。
搬送中のシートが転写部材と定着部材とに跨っている間に、転写部材から定着部材までの間のシート部分に弛みが生じると、装置構成によっては、定着部材を通過する際の加熱と加圧によりシートに皺が発生し易くなることがある。
この皺の発生を防止する方法として、そのシート部分に弛みが生ぜず、わずかなテンションがかかるように、像担持体の周速(システム速度)よりもシート搬送速度が若干速くなる目標速度で定着ローラーを回転させる方法がある。
特開2013−71323号公報
しかしながら、プリント開始以降、定着ローラーを一定の目標速度で回転させていても、定着ローラーの熱膨張により定着ローラーの径が大きくなると、定着ローラーによるシートの搬送速度が増加して、像担持体の周速との速度差により、転写ずれによる再現画像の画質低下に至ってしまう。
これを防止すべく、例えばプリント開始からの定着ローラーの熱膨張による速度変動量と経過時間との関係を実験で予め求め、プリント中にプリント開始からの経過時間に応じて定着ローラーの回転速度を調整する構成をとることが考えられる。
ところが、予め求めた実験データを基に定着ローラーの回転速度を調整しても、実際の定着ローラーの熱膨張による径とのずれや経時劣化による径とのずれが加味されないので、転写ずれによる画質低下をある程度までしか抑制できない。
特に、異なる複数色のトナー画像をシート上に多重転写するカラープリントの場合、転写ずれによる色ずれが発生して、カラーの再現画像の劣化に繋がる。
上記のような問題は、転写部材と定着部材とに跨っているシート部分にテンションをかける構成だけに発生するとは限らない。例えば、そのシート部分にテンションをかけると、シートの皺発生よりも転写ずれが発生し易くなるような装置も存在する。
このような装置では、そのシート部分に、テンションに代えて、小さな弛み(ループ)を形成させることが行われる。このループの形成は、定着ローラーの回転速度をシステム速度よりも僅かに下げることにより行われるが、下げたままにするとループの大きさ(ループ量)が増大し続ける。このため、定着ローラーの回転速度をシステム速度よりも下げる動作と上げる動作とを一定時間ごとに交互に繰り返すループ量制御により、形成されたループ量が過大になることを防止するように構成される。
このような構成において、定着ローラーの熱膨張に起因して定着ローラーの回転速度が増加しすぎると、ループが形成されなくなってテンションが作用してしまい転写ずれが発生するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、搬送中のシートが転写部材と定着部材との間に跨っている間に、定着部材によるシートの搬送速度をより安定させることが可能な画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、回転する像担持体と転写部材との間を通過するシート上に当該像担持体上の画像を転写する画像形成装置であって、転写後のシートを、少なくとも一方が回転する一対の定着部材により挟持搬送しつつ当該シート上の画像を熱定着する定着手段と、前記定着部材により搬送中のシートの表面移動速度を非接触で測定する測定手段と、前記搬送中のシートが少なくとも前記転写部材と前記定着部材とに跨っている間に、前記測定手段の測定結果に基づき前記シートの搬送速度が前記像担持体の周速に対して予め決められた目標速度になるように、前記定着部材の回転速度を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記目標速度は、前記像担持体の周速よりも一定値だけ速い速度であるとしても良い。
ここで、前記転写部材は、前記像担持体の周面に接する転写ローラーであるとしても良い。
また、前記測定手段は、搬送中のシートのおもて面とうら面のうち一方の面に向かって光ビームを照射する光源と、前記シートの面に照射された光ビームの当該面からの反射光を受光する受光部とを備え、反射光の受光量の変化速度に基づき前記シートの表面移動速度を測定するとしても良い。
ここで、前記光源は、レーザー光源またはLED光源であり、前記測定手段は、前記搬送中のシートの面に前記レーザー光源またはLED光源からの光ビームが照射されたときの当該面の微小な凹凸により生じるスペックルパターンまたは陰影パターンを前記受光部で受光して、受光したパターンの変化速度により生じる反射光の受光量の変化速度に基づき前記シートの表面移動速度を測定するとしても良い。
ここで、前記シートの面に入射される光ビームと当該シートの面とのなす角度が20°〜45°の範囲内の角度であり、前記受光部は、前記シートの面からの反射光のうち、前記シートの面に対して90°の角度で反射した反射光を受光可能な位置に配置されているとしても良い。
さらに、前記測定手段は、前記光ビームを、シート搬送路上における前記転写部材よりもシート搬送方向下流側かつ前記定着部材よりもシート搬送方向上流側の範囲内に存する所定の測定位置を通過するシートの面に照射させるとしても良い。
ここで、前記所定の測定位置は、前記光ビームの、前記シートの面で反射された反射光が前記定着部材により遮光されることがない位置かつシート搬送方向に前記定着部材に最も近い位置であるとしても良い。
また、前記シートのおもて面とうら面のうち一方の面だけに画像が形成され、前記測定手段は、前記光ビームを、前記搬送中のシートのおもて面とうら面のうち画像が形成されない方の面に照射させるとしても良い。
また、前記測定手段は、搬送中のシートのおもて面またはうら面に、シート搬送方向上流側から第1の光ビームを照射しつつシート搬送方向下流側から第2の光ビームを照射して、当該第1と第2の光ビームの前記シートの面からの各反射光を受光部で受光し、前記受光された各反射光のドップラー効果による波長の差の大きさに基づき前記シートの表面移動速度を測定するとしても良い。
さらに、前記制御手段は、前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度を取得するごとに、前記目標速度との速度差の有無を判断して、速度差がある場合にはその差がなくなるように前記定着部材の回転速度を制御するとしても良い。
また、前記制御手段は、画像形成動作の開始時において、前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度を取得し、前記画像形成動作の開始から所定時間経過までの間、前記定着部材の回転速度を当該画像形成動作の開始時における速度に維持し、前記所定時間が経過した時点で前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度と前記開始時に測定されたシートの表面移動速度との速度差の有無を判断して、速度差がある場合にはその差がなくなるように前記定着部材の回転速度を更新するとしても良い。
また、前記測定手段とは別に、前記像担体の周面移動速度を非接触で測定する第2測定手段を備え、前記制御手段は、前記像担持体の周面移動速度の目標速度をVp、前記第2測定手段により測定された周面移動速度をVq、前記Vqから前記Vpを差し引いた値をVr、前記像担持体の周面移動速度が目標速度Vpになっているときにおけるシートの表面移動速度の目標速度Vtを基準値としたとき、前記第2測定手段の測定結果に基づき前記像担持体の周面移動速度が前記目標速度Vpになるように前記像担持体の回転速度を制御し、さらに、前記第2測定手段により測定された周面移動速度Vqを取得するごとに、取得したVqから前記Vpを差し引いた値Vrを求め、前記シートの表面移動速度の目標速度を、前記基準値Vtに前記求めたVrを加算した値に更新して、前記定着部材の回転速度を制御するとしても良い。
また、複数の感光体のそれぞれに異なる色のトナー画像を形成して、それぞれの感光体上のトナー画像を中間転写体上に多重転写した後、前記中間転写体上に多重転写された各色トナー画像を、前記中間転写体と当該中間転写体に対向配置されている転写ローラーとの間を通過する長尺状の連続紙またはカット紙上に転写する中間転写方式であり、前記像担持体が前記中間転写体であり、前記転写部材が前記転写ローラーであり、前記シートが前記連続紙またはカット紙であるとしても良い。
上記のようにすれば、一対の定着部材により搬送中のシートの表面の移動速度を実測できるようになるので、定着部材の熱膨張の有無に関わらず、搬送中のシートの搬送速度を目標速度に維持することが可能になる。これにより、例えば搬送中のシートが定着部材を通過する際のシートの皺の発生を防止しつつ、熱膨張により生じる定着部材の周速の変動に起因する転写ずれの発生を防止することができる。
実施の形態1に係るプリンターの全体の構成を示す図である。 定着ローラーにより搬送されるシートの搬送速度と中間転写ベルトの周速との速度差と、転写ずれによる色ずれ量との関係を例示する図である。 全体制御部の構成を示すブロック図である。 定着モーターの制御内容を説明するための図である。 実施例と比較例の各制御を行った場合におけるプリント動作中のシート表面移動速度の変化の様子を示す図である。 モーター制御部によるシート搬送制御の内容を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るセンサーの構成例を示す図である。 実施の形態3に係るベルトモーターの回転数の制御を追加した構成例を示す図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラープリンター(以下、単に「プリンター」という。)を例にして説明する。
〔実施の形態1〕
(1)プリンターの全体構成
図1は、プリンターの全体の構成を示す図である。
同図に示すようにプリンターは、周知の電子写真方式により画像を形成するものであり、画像形成部1と、中間転写部2と、シート供給部3と、定着部4と、シート巻取り部5と、全体制御部6などを備える。プリンターは、ネットワーク(例えば、LAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)色からなるカラーの画像形成を実行する。
画像形成部1は、Y〜K色のそれぞれに対応する作像ユニット10Y〜10Kを備えている。作像ユニット10Yは、一定速度で回転する感光体ドラム11Yの表面を帯電させ、帯電された感光体ドラム11Y上に、露光部の露光走査により静電潜像が形成されると、その静電潜像をY色のトナーで現像して、現像後のY色トナー画像を中間転写ベルト21に静電的に一次転写する。
他の作像ユニット10M、10C、10Kも、作像ユニット10Yと同様の帯電、露光、現像、一次転写の各工程を実行し、感光体ドラム11M上のM色トナー画像、感光体ドラム11C上のC色トナー画像、感光体ドラム11K上のK色トナー画像を中間転写ベルト21に一次転写する。ここでは、1ページの原稿画像を表すY〜K色のトナー画像が中間転写ベルト21上で多重転写されるようにY〜K色のトナー画像の形成タイミングが予め決められる。複数ページの原稿が存する場合は、原稿の1ページごとに、1ページ分の原稿画像に相当するトナー画像が中間転写ベルト21上においてベルト周回方向に一定間隔をあけて順次、形成される。
中間転写部2は、中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21を張架する駆動ローラー22と従動ローラー23、24、25と、二次転写ローラー26などを備える。
駆動ローラー22は、ベルトモーター71の回転駆動力により回転して、中間転写ベルト21を同図の矢印で示す方向に周回走行させる。ベルトモーター71は、DCブラシレスモーターからなる。従動ローラー23、24、25は、中間転写ベルト21の周回走行に伴って従動回転する。
中間転写ベルト21の周回中に作像ユニット10Y〜10KによるY〜K色のトナー画像が中間転写ベルト21の周面21aに多重転写される。
中間転写ベルト21上に多重転写されたY〜K色のトナー画像は、中間転写ベルト21の周回走行により、中間転写ベルト21を挟んで駆動ローラー22と対向配置される二次転写ローラー26に向けて搬送される。
二次転写ローラー26は、中間転写ベルト21の二次転写位置261で中間転写ベルト21の周面21aに接しており、中間転写ベルト21の周回走行に伴って従動回転する。
シート供給部3は、回転軸31に巻き付けられたロール紙33から長尺状のシートSを供給ローラー32を介して給紙調整部34に送る。給紙調整部34は、供給ローラー32からのシートSをプリンター本体9の搬送ローラー35に向けて搬送するが、シート供給部3におけるロール紙33から送り出されるシートSの搬送速度と、プリンター本体9におけるシートSの搬送速度との速度差を吸収するために、長尺状のシートSを弛ませて保持し、プリンター本体9へのシートSの給紙を調整する。なお、シートSは、通常の普通紙だけでなく、例えばラベル紙などが用いられる場合もある。
搬送ローラー35に供給されたシートSは、二次転写位置261、定着部4、排出ローラー46、シート巻取り部5の排紙調整部53、搬送ローラー52を介して巻取りローラー51により巻取られる。排紙調整部53は、プリンター本体9におけるシートSの搬送速度と、シート巻取り部5の巻取りローラー51によるシートSの搬送速度との速度差を吸収するために、長尺状のシートSを弛ませて保持し、プリンター本体9からのシートSの排紙を調整する。
シートSの巻取り中に、二次転写位置261を通過するシートSのおもて面(中間転写ベルト21に接する側の面)に、中間転写ベルト21上で多重転写されたY〜K色のトナー画像が二次転写ローラー26により静電的に一括して二次転写される。中間転写ベルト21上に複数ページのトナー画像がベルト周回方向に一定間隔をあけて形成されている場合、長尺状のシートSが二次転写位置261を通過する間に、各ページのトナー画像が一つずつ順番にシートS上に二次転写されていく。シートS上に二次転写された各ページのトナー画像は、巻取られるシートSとともに定着部4に搬送される。
定着部4は、筒状の定着ローラー41と、定着ローラー41の定着位置45で定着ローラー41に所定の圧力で圧接される加圧ローラー42と、定着ローラー41に内挿されるヒーター43と、シート表面速度センサー44などを備え、定着ローラー41をヒーター43の熱により定着に必要な定着温度、例えば150〔℃〕に維持する。
定着ローラー41は、DCブラシレスモーターからなる定着モーター72により同図の矢印で示す方向に回転駆動され、加圧ローラー42は、定着ローラー41に従動回転する。定着ローラー41と加圧ローラー42は、シートSを挟持搬送しつつ、シートS上への二次転写後のトナー画像が定着位置45を通過する際に、加熱、加圧によりそのトナー画像をシートSのおもて面に熱定着させる。
巻取り中のシートSは、定着ローラー41と二次転写ローラー26とに跨って搬送される。この搬送中に、シートSのうち、定着ローラー41と二次転写ローラー26との間に存するシート部分Sdに弛みが生じると、上記のように定着位置45でシートSに皺が生じることがある。
そこで、シートSの皺の発生を防止するため、シート部分Sdにシート搬送方向にある程度の張力が作用するようにしている。この張力の作用は、中間転写ベルト21と二次転写ローラー26のうち、駆動側である中間転写ベルト21の周面の移動速度(ベルト周速)Vbに対して、定着ローラー41と加圧ローラー42のうち、駆動側である定着ローラー41により搬送されるシートSの搬送速度(定着位置45のシート搬送速度)の目標速度Vtを一定値だけ速い速度とすることにより行われる。
この速度差ΔVは、次のようにして決めることができる。
図2は、速度差と転写ずれによる色ずれ量との関係を例示する図であり、速度差が大きくなるに連れて色ずれ量も大きくなっていくことが判る。
ここで、速度差(%)は、(Vt−Vb)/Vbを百分率で表した値である。
色ずれ量(μm)とは、中間転写ベルト21上のトナー画像が二次転写位置261でシートSに二次転写されるときに、速度差が0の場合(基準)における二次転写後のシートS上のトナー画像に対して、速度差の分だけシート搬送方向にトナー画像がシートS上でずれて伸びたようになるときのその変化量の大きさを示している。
速度差が大きくなるに連れて、色ずれ量が大きくなって人の目には再現画像の画質が低下したように映り易くなるが、シートSに作用する張力が大きくなるので、定着位置45におけるシートSの皺が発生し難くなる。逆に、速度差が小さくなるに連れて、色ずれ量が小さくなって人の目で再現画像の画質低下を認識し難くなるが、シートSに作用する張力が小さくなるので、シートSの皺が発生し易くなる。一方で、色ずれ量がある程度の範囲内であれば、人の目には再現画像の画質低下とまでは認識できない。
そこで、本実施の形態では、人の目で画質低下を認識できないと想定される色ずれ量の範囲の最大値(色ずれ限度値)を100μm、シートSの皺の発生を防止するのに最低限必要な速度差を0.1%として、色ずれ限度値に対する速度差である1%未満かつ0.1%以上の値、例えば0.5%程度の値が速度差ΔVとして予め決められる。なお、この値は例示であり、装置構成に応じて最適値が決められることはいうまでもない。
図1に戻って、シート表面速度センサー(以下、「センサー」と略す。)44は、定着位置45よりもシート搬送方向上流側かつシートSの搬送経路(搬送路P)よりも下側であり、定着位置45の近傍の位置に配され、定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されるシートSのうら側(トナー画像が転写されない側)の面(以下、「シート表面」という。)の移動速度を測定する。この測定方法については、後述する。
センサー44は、シートSの搬送中(巻取り動作中)に一定間隔(例えば、数ミリ秒など)ごとに、シート表面の移動速度を測定し、その測定結果を全体制御部6に送る。
(2)全体制御部の構成
図3は、全体制御部6の構成を示すブロック図である。
同図に示すように全体制御部6は、主な構成要素として、通信インターフェース(I/F)部60と、CPU61と、ROM62と、RAM63と、モーター制御部64と、ベルト目標回転速度記憶部65と、定着目標搬送速度記憶部66などを備え、各部は相互に信号やデータのやりとりを行えるようになっている。
通信I/F部60は、ネットワーク、ここではLANと接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースであり、外部端末からLANを介して送られてくるプリントジョブのデータを受信する。
ROM62は、プリントジョブを実行するためのプログラムなどが格納されている。
CPU61は、ROM62から必要なプログラムを読み出して、画像形成部1、中間転写部2、シート供給部3、定着部4などを制御して、受信したプリントジョブのデータに基づきプリントジョブを実行させる。RAM63は、CPU61のワークエリアとなる。
ベルト目標回転速度記憶部65には、中間転写ベルト21を回転駆動するためのベルトモーター71の目標の回転速度(ベルト目標回転速度)を示す情報が格納されている。このベルト目標回転速度とは、周回走行する中間転写ベルト21のベルト周速Vbが感光体ドラム11Y〜11Kの周速(いわゆるシステム速度:一定値)と一致するときのベルトモーター71の回転速度である。
定着目標搬送速度記憶部66には、定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されるシートSの目標の搬送速度(定着目標搬送速度)を示す情報が記憶されている。
この定着目標搬送速度とは、中間転写ベルト21のベルト周速Vbよりも上記の速度差ΔVだけ速いシート搬送速度Vtである。ベルト目標回転速度と定着目標搬送速度は、実験などにより予め決められて各記憶部に格納される。
モーター制御部64は、ベルトモーター71と定着モーター72のそれぞれを個別に回転速度をフィートバック制御する。具体的には、モーター制御部64は、ベルトモーター71の回転軸の回転数を検出するセンサー(不図示)からの検出信号に基づき、現在のベルトモーター71の回転速度を測定する。そして、ベルトモーター71の回転速度(実測値)と、ベルト目標回転速度記憶部65に記憶されているベルト目標回転速度(目標値)とを比較する。
実測値と目標値が一致していなければ、実測値が目標値に一致するように、ベルトモーター71の回転速度を増減する。例えば、実測値<目標値の関係であれば、ベルトモーター71の回転速度を増速し、実測値>目標値の関係であれば、ベルトモーター71の回転速度を減速する。実測値と目標値が一致していれば、ベルトモーター71の現在の回転速度を維持する。この実測値と目標値の比較を一定周期、例えば数ミリ秒ごとに繰り返す。
目標値を中心に実測値が僅かに上下に振れるように制御されるが、振れ幅がシステム速度に対する設計上の公差内に入るようにフィードバック制御の伝達関数などが予め設定される。これにより、中間転写ベルト21が周速Vbで安定して回転されるようになる。
なお、ベルトモーター71をフィードバック制御する構成に限られない。中間転写ベルト21を周速Vbで一定に回転させることができる制御であれば良い。例えば、ベルトモーター71にステッピングモーターを用いて、中間転写ベルト21を周速Vbで一定に回転させるための駆動パルスを供給する制御を用いることもできる。
定着モーター72の制御については、図4を用いて説明する。
(3)定着モーター72の制御
図4は、定着モーター72の制御内容を説明するための図であり、センサー44の構成も合わせて示されている。なお、図4では、画像形成部1と中間転写部2の構成を簡略化して示している。
同図に示すようにセンサー44は、レーザー光源81と、レンズ82、83と、二次元センサー84と、ADC85と、FPGA86を備え、スペックルパターンを利用して、搬送中のシートSの面Saの移動速度を測定する非接触式のセンサーである。
レーザー光源81は、搬送路P上における所定の照射位置Spに向けてレーザー光を発する。レーザー光源81から発せられたレーザー光は、レンズ82を通って、搬送中のシートSの面Saに照射される。このレーザー光の、搬送路P上におけるシート搬送方向の照射位置Spは、定着位置45に対してシート搬送方向上流側かつ定着位置45のシート搬送方向中央の位置から所定距離La(=加圧ローラー42の半径+センサー44の取り付け誤差)だけ離れた位置である。
センサー44の取り付け誤差とは、センサー44を装置筐体(不図示)に取り付けるときのシート搬送方向の取り付け誤差のことである。なお、取り付け誤差を0としても良い。上記の所定距離Laの大きさは目安であり、照射位置Spをできるだけ定着位置45に近い位置に設定することが望ましい。シートSの面Saに入射するレーザー光とシートSの面Saとのなす角度θ2は、ここでは45°になっている。なお、45°に限られず、例えば20°〜45°の範囲内のいずれかの角度としても良い。
シートSの面Saは、微視的に見れば微小な凹凸を有する粗面といえ、この粗面にレーザー光(コヒーレント光)が照射されると、スペックルパターンと呼ばれる粒状の模様が生じる。スペックルパターンは、その粗面の各場所からのレーザー光の乱反射による散乱光の重ね合わせにより位相の異なる光が重なり合うために生じるものである。
スペックルパターンが生じたレーザー光のうち、シートSの面Saに対して角度θ1、ここでは90°で反射した反射光は、照射位置Spの直下に配されているレンズ83を通って、受光部としての二次元センサー84の検出面に集光される。同図の撮像画像例は、二次元センサー84の検出面に集光されたレーザー光のスペックルパターンの撮像画像を拡大した例を示している。これにより、二次元センサー84の検出面において、その真上に位置するシートSの面Saに生じたスペックルパターンを検出することができる。
スペックルパターンは、シートSが移動しなければ変化しないが、シートSが移動すると変化する。シートSの搬送により、レーザー光の照射位置Spを通過する粗面の凹凸の部分が各時点で変わり、レーザーの乱反射光の重ね合わせの状態もその各時点で変化するからである。
スペックルパターンの変化速度は、シートSの移動速度に依存し、スペックルパターンの変化により、二次元センサー84の検出面におけるレーザー光の受光量(光強度)も変化する。従って、二次元センサー84の検出面におけるレーザー光の受光量の時間変化を検出することにより、シートSの表面の移動速度を測定することができる。この意味で、レーザー光のシートSへの照射位置Spは、シート表面移動速度の測定位置といえる。
なお、同図では、二次元センサー84が照射位置Spの真下に配置された構成例を示しているが、これに限られない。シートSの面Saに照射されたレーザー光のうち面Saに対して90°の角度で反射した反射光を受光可能な位置であれば良い。また、面Saに対して90°の角度で反射した反射光に限られず、スペックルパターンの変化速度を検出可能な範囲の角度で反射した反射光を測定する構成をとることができる。上記の角度として、例えばJIS P8148とZ8722に規定される角度を用いるとしても良い。
二次元センサー84は、その検出面に集光されたレーザー光の受光量に応じたアナログの電圧信号を一定周期、例えば数ミリ秒ごとにADC85に出力する。
ADC(Analog-to-digital converter)85は、二次元センサー84からのアナログの電圧信号を一定周期で受信するごとにデジタル信号に変換して、変換後のデジタル信号をFPGA86に出力する。
FPGA(Field Programmable Gate Array)86は、ADC85からのデジタル信号を随時受信して、二次元センサー84により検出されたレーザー光の受光量の時間変化を検出し、検出されたレーザー光の受光量の時間変化から単位時間当たりのシートSの移動量を演算して、その演算結果からシートSの面Saの現在の移動速度(シート表面移動速度)、すなわち定着ローラー41によるシートSの搬送速度を求める。そして、求めたシート表面移動速度(実測値)をシート表面速度情報として全体制御部6のモーター制御部64に出力する。
モーター制御部64は、定着ローラー41の回転駆動中に、センサー44からのシート表面速度情報により、定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されている現在のシートSのシート表面移動速度を取得する。そして、取得したシート表面移動速度(実測値)に基づき、シートSの搬送速度が定着目標搬送速度記憶部66に記憶されている定着目標搬送速度(目標値)Vtになるように定着ローラー41の回転速度を制御する。
具体的には、シート表面移動速度(実測値)と定着目標搬送速度(目標値)Vtとを比較する。実測値と目標値が一致していなければ、実測値が目標値に一致するように定着モーター72に対して加減速の指示を行う。
すなわち、定着モーター72に対して、実測値<目標値の関係であれば回転速度の増速を指示し、実測値>目標値の関係であれば回転速度の減速を指示する。また、実測値と目標値が一致していれば、定着モーター72に対して現在の回転速度の維持を指示する。この定着モーター72への指示を一定周期、例えば数ミリ秒ごとに繰り返す。定着モーター72は、この加減速の指示に基づき回転数を増減または一定に維持させる。これにより、定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されているシートSの搬送速度が定着目標搬送速度Vtで安定するようになる。
このようにセンサー44によりシート表面移動速度が直接計測されるので、定着ローラー41の熱膨張に起因して定着ローラー41の周速が時間経過とともに増大しても、上記の実測値>目標値の関係になれば定着モーター72の回転速度が減速される。また、例えば定着ローラー41が熱膨張後に降温により収縮した場合についても、実測値<目標値の関係になれば定着モーター72の回転速度が増速される。
従って、定着ローラー41の回転駆動中に、定着ローラー41と加圧ローラー42の熱膨縮により生じるローラー径の増減に起因して定着ローラー41の周速が増減しても、定着ローラー41と加圧ローラー42により挟持搬送されているシートSの搬送速度を目標速度Vtに維持することができる。
定着モーター72についてもDCブラシレスモーターに限られず、ステッピングモーターなどの他の種類のモーターを用いて、センサー44によるシート表面移動速度の測定値と目標速度Vtの速度差に基づきシートSの搬送速度が目標速度Vtになるように当該モーターの回転速度を増減制御する構成をとることもできる。
(4)実施例と比較例によるシート搬送制御
図5は、本実施の形態のセンサー44を利用して定着モーター72の回転制御を行った場合(実施例)と、定着モーター72の回転軸の回転速度をフィードバック制御により目標速度に維持する比較例のそれぞれの制御を行った場合におけるプリント動作中のシート表面移動速度Vの変化の様子を示す図である。この比較例のフィードバック制御は、上記のベルトモーター71のフィードバック制御と同様の方法により行われる。
ここで、紙送り期間(時点ta〜tb)とは、プリント開始前に一定量だけシートSを巻き取る動作を行う期間であり、定着部4のヒーター43による定着ローラー41の加熱が開始されていない。
一方、ローラー膨張期間(時点tb〜tc)とは、プリント開始(時点tb)以降にヒーター43の加熱開始により定着ローラー41が熱膨張する期間に相当する。ローラー膨張期間は、ヒーター43の加熱により定着ローラー41の熱膨張が始まってから、定着ローラー41が昇温して定着温度に維持されることにより熱膨張の量がある大きさに達して落ち着くようになるまでの期間であり、定着ローラー41の材料やヒーター43の加熱量の大きさなどにより変わるが、例えば数分から十数分の範囲になることが多い。
速度Vsは、ベルト周速Vbに対して所定の速度差X%だけ速い速度に相当し、速度Vtは、上記の定着目標搬送速度Vtに等しく、ベルト周速Vbに対して所定の速度差Y(<X)%だけ速い速度に相当する。速度差X,Yは、図2に記載の速度差に相当し、0.1≦Y<X<1の関係を有する。速度差X%、つまり速度Vsは、二次転写後の画像の最低限の画質を確保可能なシートの表面移動速度の上限値といえる。
破線で示す比較例では、シート表面移動速度Vの目標速度がVsに設定され、実線で示す実施例では、シート表面移動速度Vの目標速度がVtに設定される。
比較例の場合、定着モーター72が目標速度Vsに相当する所定速度で回転するようにフィードバック制御される。これにより、紙送り期間では、シート表面移動速度がVsで一定する。
ところが、紙送り期間が終了してプリント動作が開始されると(時点tb)、定着モーター72が上記の所定速度で回転するようにフィードバック制御されていても、ローラー膨張期間(時点tb〜tc)において時間の経過に伴って定着ローラー41の熱膨張が進み、熱膨張によるローラー径の増加に起因してシート表面移動速度Vが増加していく。同図では、シート表面移動速度がVc(>Vs)で安定している様子が示されている。
つまり、比較例では、シート表面移動速度Vとベルト周速Vbとの速度差が増加していき、二次転写位置261での転写ずれによる色ずれが発生し易くなる。
これに対し、実施例の場合、紙送り期間開始(時点ta)以降、シート表面移動速度Vの目標速度がVtに設定され、シートSの面Saの現在の移動速度Vをセンサー44により測定して、その測定値が目標速度Vtに一致するように、定着モーター72がフィードバック制御される。これにより、プリント開始時(時点tb)以降、定着ローラー41の熱膨張の有無に関係なく、シート表面移動速度Vが目標速度Vtを中心に上下にわずかな量Δaだけ振れながら安定するようになる。
ベルト周速Vb<目標速度Vt<Vsの関係を有し、速度Vsは、上記のように二次転写後の画像の最低限の画質を確保可能なシートの表面移動速度の上限値である。
従って、シート表面移動速度Vの目標速度をVtに設定して、目標速度Vtを中心に上側(プラス側)の速度変動幅Δaが(Vs−Vt)の範囲内に収まり、下側(マイナス側)の変動幅Δaが(Vt−Vb)の範囲内に収まれば、シート表面移動速度Vがその変動幅一杯に振れても、シート部分Sdにテンションを作用させつつ転写ずれの発生を防止することができる。速度変動幅Δaが設計上の公差内に入るようにフィードバック制御の伝達関数などが予め設定される。
なお、速度変動幅Δaの大きさがほとんど再現画像の画質に影響を与えないような場合には、目標速度Vt≦Vsの関係とすることもでき、ベルト周速Vbよりも大きく、かつ上限値Vs以下の所定範囲内で目標速度Vtを決めることができる。
(5)モーター制御部によるシート搬送制御
図6は、モーター制御部64によるシート搬送制御の内容を示すフローチャートであり、当該制御は、プリントジョブ単位で実行される。
まず、定着ローラー41の周速がシート表面移動速度Vs(図5)に相当する速度になるように定着ローラー41の回転を開始させる(ステップS1)。これは、図5の示す紙送り期間の開始(時点ta)に相当する。
続いて、センサー44により測定されたシート表面移動速度Vを取得して(ステップS2)、シート表面移動速度が目標速度Vt(図5)になるように定着ローラー41の回転速度を制御する。すなわち、まず取得したシート表面移動速度Vが(Vt−Δa)以上かつ(Vt+Δa)以下の関係を満たしているか否かを判断する(ステップS3)。このΔaは図5に示すΔaに相当する。
そして、(Vt−Δa)≦V≦(Vt+Δa)の関係を満たしていないことを判断すると(ステップS3で「NO」)、(Vt+Δa)<Vの場合には(ステップS4で「YES」)、定着ローラー41の回転速度をその速度差(=V−Vt)の相当分だけ現在の速度よりも減速させて(ステップS5)、ステップS2に戻る。一方、V<(Vt−Δa)の場合には(ステップS4で「NO」)、定着ローラー41の回転速度をその速度差(=Vt−V)の相当分だけ現在の速度よりも増速させて(ステップS6)、ステップS2に戻る。そして、ステップS2,S3を再度、実行する。
図5に示す紙送り期間の開始(時点ta)の直後の期間には、(Vt+Δa)<Vの関係になるので、定着ローラー41の回転速度の減速により、シート表面移動速度Vも減速されていく。(Vt−Δa)≦V≦(Vt+Δa)の関係を満たすまで、ステップS2〜S6を繰り返し実行する。
(Vt−Δa)≦V≦(Vt+Δa)の関係を満たしたことを判断すると(ステップS3で「YES」)、シート表面移動速度Vが目標速度になったとして、定着ローラー41の回転速度を現在の速度に決め、紙送り期間の終了(図5の時点tb)までの間、定着ローラー41の回転速度をその決められた速度に維持する(ステップS7)。
プリント動作中ではなく(ステップS8で「NO」)、紙送り期間の終了により(時点tb)、プリントが開始されると(ステップS9)、センサー44により測定されたシート表面移動速度Vを一定期間(例えば、数秒間)に亘ってサンプリングして、その平均値Vaveを算出する(ステップS10)。この平均値Vaveの算出は、プリント動作開始時におけるシート表面移動速度の初期測定値の取得に相当する。
プリント開始から一定時間Td(例えば、数十秒間)が経過したか否かを判断する(ステップS11)。この一定時間Tdの経過までの間、プリント動作の開始直前である紙送り期間で決められた定着ローラー41の回転速度がそのまま維持される。一定時間Tdの経過を判断すると(ステップS11で「YES」)、その時点でセンサー44により測定されたシート表面移動速度Vfを取得して、取得した速度Vfと上記の平均値Vave(プリント開始時のシート表面移動速度)との速度差Δbを算出する(ステップS12)。この時点では、定着ローラー41の回転速度が上記ステップS7で決められた速度に維持されている。
算出された速度差Δbが0であるか否かを判断する(ステップS13)。Δbが0ではない、すなわち速度差があることを判断すると(ステップS13で「NO」)、Δb>0の場合には(ステップS14で「YES」)、シート表面移動速度Vが平均値VaveよりもΔbだけ速いので、定着ローラー41の回転速度をそのΔbの相当分だけ現在の速度よりも減速させて(ステップS15)、ステップS12に戻る。
一方、Δb<0の場合には(ステップS14で「NO」)、シート表面移動速度Vが平均値VaveよりもΔbだけ遅いので、定着ローラー41の回転速度をそのΔbの相当分だけ現在の速度よりも増速させて(ステップS16)、ステップS12に戻る。この速度差Δbがなくなるように、定着ローラー41の現在の回転速度を増減することが定着ローラー41の回転速度の更新になる。
そして、ステップS12を再度、実行して、Δb=0でなければ(ステップS13で「NO」)、ステップS14以降を実行する。Δb=0と判断されるまでの間、ステップS12〜S16を繰り返し実行する。これにより、シート表面移動速度Vがプリント動作開始時のシート表面移動速度の初期測定値に戻される。
プリント開始(時点tb)以降、特にローラー膨張期間(時点tb〜tc)では、定着ローラー41の熱膨張によりシート表面移動速度Vが増加し続けようとするが、その増加分がステップS15の減速により相殺されるようになるので、シートSの搬送速度が安定維持され易くなる。
Δb=0を判断すると(ステップS13で「YES」)、定着ローラー41の回転速度を現在の速度で維持する(ステップS17)。そして、一定時間Teが経過したか否かを判断する(ステップS18)。この一定時間Tdは、例えば10分程度の時間である。この一定時間Teの間も、ステップS17における速度の維持が継続されている。
一定時間Teの経過を判断すると(ステップS18で「YES」)、プリント終了か否かを判断する(ステップS19)。プリント終了でなければ(ステップS19で「NO」)、ステップS2に戻って、ステップS2以降の処理を再度実行する。
この2回目のステップS2〜S7の処理により、仮に現在のシート表面移動速度Vが(目標速度Vt−Δa)以上かつ(目標速度Vt+Δa)以下の範囲から多少外れていても、その速度差がなくなるように定着ローラー41の回転速度が調整される。
ステップS8でプリント動作中であることを判断すると(ステップS8で「YES」)、ステップS10に進んで、ステップS10以降の処理を実行する。このとき、ステップS10で算出されるシート表面移動速度の平均値Vaveは、直前のステップS2〜S7においてシート表面移動速度の実測値と目標速度Vtとの速度差が上記範囲内に調整された直後の測定結果に基づき算出された値になるので、目標速度Vtに一致または極めて近い値になっている。
プリント終了までの間、ステップS2〜S18の処理を繰り返し実行して、プリント終了を判断すると(ステップS19で「YES」)、定着ローラー41の回転を停止して(ステップS20)、当該シート搬送制御を終了する。
上記の一定時間Td、Teの長さは、極端に短くしすぎると、定着ローラー41の回転速度制御の単位時間当たりの処理回数が多くなりすぎて、CPU61などの処理負担が増え、一方で長くしすぎると、シート表面移動速度の変動幅がベルト速度Vb〜上限値Vsの範囲を超えるおそれがある。このことから、CPU61などの処理負担の軽減を図りつつシート表面移動速度の変動幅をできるだけ抑制できるように、装置構成に応じて適した長さが予め実験などにより決められる。
また、上記では、ジョブ動作中に、シート表面移動速度の測定値と目標速度Vtとの速度差に基づき定着ローラー41の回転速度を制御する処理(ステップS2〜S7)と、この処理の直後のシート表面移動速度の測定値の平均値Vaveを基準に、以降のシート表面移動速度の測定値との速度差に基づき定着ローラの回転速度を制御する処理(ステップS10〜S17)とを交互に行う処理内容を説明したが、これに限られない。
例えば、プリント動作中に、シート表面移動速度の測定値を一定の間隔(例えば、数十ミリ秒)をあけて取得するごとに、取得したシート表面移動速度の測定値と目標速度Vtとの速度差の有無を判断して、速度差がある場合には、シート搬送速度が目標速度Vtになるように(その速度差がなくなるように)、定着ローラー41の回転速度を制御する処理を行うこともできる。
さらに、上記ではプリント動作開始から終了までの間に亘ってセンサー44による測定結果に基づき定着モーター72の回転速度を制御するとしたが、これに限られない。転写ずれ発生の防止という点からすれば、搬送中のシートSが少なくとも二次転写ローラー26と定着ローラー41とに跨っている間に上記の制御を行う構成をとることができる。
例えば、シートSの搬送方向後端が二次転写位置261を通過後、上記の制御に代えて、定着モーター72をそれまでよりも少し速い所定の速度で回転させる排出制御をとるとしても良い。シートSの後端が機外に排出されるまでにかかる時間を短縮できる。
この排出制御は、シートSの搬送方向後端が二次転写位置261を通過したことを把握、すなわち搬送路P上におけるシートSの現在位置を把握する必要がある。このシートSの現在位置は、例えば搬送路Pに沿って配置された1以上のシート検出センサー(不図示)の検知結果に基づき取得できる。具体的には、プリント動作中に一定周期(例えば、数十ミリ秒)間隔でセンサーごとにその設置場所を通過中のシートの検知信号の出力の有無を監視することにより、搬送路P上におけるシートSの現在の搬送位置を検出できる。
搬送路P上におけるシートSの現在の搬送位置を取得できれば、1枚のシートSの搬送方向先端が定着位置45に到達してからそのシートSの搬送方向後端が二次転写位置261を通過するまでの間を、上記の「搬送中のシートが二次転写ローラー26と定着ローラー41とに跨っている間」とみなして、上記の制御を実行することができる。
以上、説明したように本実施の形態では、定着ローラー41により現に搬送されるシートSのシート表面移動速度Vをセンサー44により実測して、その実測値に基づきシートSの搬送速度が目標速度Vtに一致するように、定着モーター72の回転速度を制御する。これにより、プリント動作中に定着ローラー41の熱膨縮が生じても、シートSを目標速度Vtで搬送することが可能になり、シートSの二次転写位置261での転写ずれと定着位置45での皺の発生の両方を防止することができるようになる。
なお、上記ではレーザー光を発するレーザー光源81をセンサー44に設ける構成例を説明したが、これに限られない。スペックルパターンを生じさせるコヒーレンスの高い光ビームを発する光源であれば良い。
〔実施の形態2〕
上記実施の形態1では、スペックルパターンを利用してシート表面移動速度を測定するセンサー44の例を説明したが、本実施の形態2では、ドップラー効果を利用してシート表面移動速度を測定するセンサーを用いる構成としており、この点で実施の形態1の構成と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、実施の形態1と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図7は、本実施の形態2に係るセンサーの構成例を示す図である。
同図に示すようにセンサー441は、レーザー光源481と、コリメーターレンズ482と、ビームスプリッター483と、ミラー484と、レンズ485と、光電素子486と、ADC487と、FPGA488を備える。
レーザー光源481から発せられたレーザー光は、コリメーターレンズ482で平行光にされた後、ビームスプリッター483で2本のレーザー光に分離される。一方のレーザー光は、ビームスプリッター483をそのまま直進して、搬送路P上の照射位置Spにシート搬送方向上流側から向かい、照射位置SpにおいてシートSの面Saで反射する。
他方のレーザー光は、ビームスプリッター483を通過する際に偏向された後、ミラー484で反射されて、搬送路P上の照射位置Spにシート搬送方向下流側から向かい、照射位置SpにおいてシートSの面Saで反射する。
搬送中のシートSに対して、一方のレーザー光がシート搬送方向上流側から照射位置Spに照射され、他方のレーザー光がシート搬送方向下流側から照射位置Spに照射される。これにより、一方の反射光に対して他方の反射光は、いわゆるドップラー効果によって異なる波長の光になる。
それぞれの反射光は、照射位置Spの下方に配されたレンズ485を通って光電素子486に集光される。光電素子486は、受光した各反射光の波長の差をヘテロダイン検波してその差に応じたアナログの電圧を出力する。ドップラー効果によって生じる各反射光の波長の差は、シートSの搬送速度により変化するので、光電素子486の出力電圧は、シートSの現在の搬送速度を表す電圧になる。
光電素子486の出力電圧は、ADC487を介してFPGA488に入力される。ADC487とFPGA488は、上記のADC85とFPGA86と同じ機能を有する素子であり、光電素子486の出力電圧がADC487でアナログ/デジタル変換後、その変換後の電圧に基づきFPGA488でシートSの搬送速度(実測値)が求められ、その実測値がシート表面速度情報として全体制御部6のモーター制御部64に出力される。
このようにドップラー効果を利用したセンサー441を用いる構成でもシートSのシート表面移動速度Vを非接触で測定することができる。
〔実施の形態3〕
上記実施の形態1では、センサー44によるシート表面移動速度の測定結果に基づきシート搬送速度が定着目標搬送速度Vtに一致するように定着モーター72の回転数を制御する構成例を説明したが、本実施の形態3では、さらに別のセンサーにより中間転写ベルト21の周速を測定して、その測定結果に基づき中間転写ベルト21が目標速度(システム速度)でより安定して周回走行できるように、ベルトモーター71の回転速度を制御するとしており、この点で実施の形態1と異なっている。
図8は、本実施の形態3に係るベルトモーター71の回転数の制御を追加した構成例を示す図である。
同図に示すように、中間転写ベルト21の周囲であり、感光体ドラム11Kよりもベルト周回方向下流側かつ二次転写位置261よりもベルト周回方向上流側の空間にベルト周面速度センサー(以下、「センサー」という。)444が配置されている。
このセンサー444は、センサー44と同じ機能を有するスペックルパターンを利用した非接触式のセンサーである。すなわち、センサー444は、中間転写ベルト21の周回走行中に中間転写ベルト21の周面にレーザー光源からレーザー光を照射し、ベルト周面21aでの反射時に生じるスペックルパターンを有する反射光を二次元センサーで受光することにより、中間転写ベルト21の周速(周面移動速度)を測定して、その測定値をベルト周面速度情報として全体制御部6のモーター制御部64に出力する。
モーター制御部64は、受信したベルト周面速度情報に基づき、中間転写ベルト21の周面移動速度が目標速度(システム速度)に一致するようにベルトモーター71の回転数を加減速制御する。この制御でも上記のように実測値が目標速度を中心に上下に僅かに振れながら目標速度に近づいていく制御になるが、上記同様にその振れ幅がシステム速度に対する設計上の公差内に入るように制御される。
これにより、中間転写ベルト21についても周面移動速度を直接測定して、測定値(実測値)に基づき中間転写ベルト21の回転を制御できる。
中間転写ベルト21は、定着部4の定着ローラー41のようにヒーター43の加熱により熱膨張する部材ではない。ところが、例えば、駆動ローラー22が長期間に亘る摩耗などにより徐々に縮径するような場合には、駆動ローラー22の周速が徐々に減速することになる。このことから、中間転写ベルト21の周面移動速度の実測値に基づきベルトモーター71の回転数を制御すれば、中間転写ベルト21の周速をより長期間に亘ってシステム速度で安定して維持できるようになる。
また、プリント中にセンサー444による中間転写ベルト21の周面移動速度の測定とセンサー44によるシート表面移動速度の測定結果に基づき、両者の速度差の変動をできるだけ抑制するように制御することもできる。
具体的には、中間転写ベルト21の周面移動速度の目標速度(システム速度)をVp(=Vb)、センサー444による中間転写ベルト21の周面移動速度の測定値をVq、VqからVpを差し引いた値をVrとしたとき、センサー44によるシート表面移動速度の測定値Vtaがシート表面移動速度の目標速度(基準値)Vt(図5)にVrを加算した速度値になるように定着モーター72の回転速度を制御することができる。
上記の目標速度(基準値)Vtは、中間転写ベルト21の周面移動速度が目標速度Vpになっているときにおけるシート表面移動速度の本来の目標速度であるので、上記の制御は、センサー444による測定値Vqを取得するごとに、シート表面移動速度の目標速度を、基準値VtにVr(=Vq−Vp)を加算した値に更新することに等しい。
この場合でも、現在の中間転写ベルト21の周面移動速度と更新後のシート表面移動速度の目標速度との速度差は、図5に記載のベルト周速Vb(=Vp)とシート表面移動速度の目標速度Vt(基準値)との速度差ΔVに等しくなるので、シート表面移動速度が中間転写ベルト21の周速に対して予め決められた目標速度になるように定着ローラー41の回転が制御されることに変わりはない。
これにより、中間転写ベルト21の周面移動速度の測定値Vqが目標速度(システム速度)Vpよりも公差内で少し速くなると、これに追随してシート表面移動速度が本来の目標速度Vtよりも同じだけ速くなり、その測定値Vqが目標速度Vpよりも公差内で少し遅くなると、これに追随してシート表面移動速度が本来の目標速度Vtよりも同じだけ遅くなるように制御される。
このようにプリント動作中に中間転写ベルト21の周速(実測値)を基準に定着モーター72の回転を増減制御すれば、中間転写ベルト21の周速に対するシート表面移動速度Vとの速度差の変動を極力抑えることができるようになる。
この速度差の変動幅が大きくなるほど、転写ずれによる再現画像の画質が低下し易くなるので、速度差の変動を抑えることにより、カラーの再現画像の画質をより向上することができる。本実施の形態3に係る構成は、特に高画質の再現画像が要求される、いわゆるプロダクションプリンターなどに適用することが望ましい。
本発明は、画像形成装置に限られず、シート表面移動速度の測定結果に基づき定着ローラー41などの定着部材の回転速度を制御するシート搬送方法であるとしてもよい。また、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、シートSのうら面(トナー画像が形成されない面)Saにセンサー44からのレーザー光を照射してシート表面移動速度を測定するとしたが、これに限られない。例えば、シートSのおもて面(トナー画像が形成される面)にレーザー光を照射してシート表面移動速度を測定するとしても良い。この場合、シートSのおもて面のうちトナー画像の形成されない領域にレーザー光が照射されるようにセンサー44の配置位置が決められる。
(2)また、レーザー光のシートSの面Saへの照射位置(シート表面移動速度の測定位置)Spを、定着位置45よりもシート搬送方向上流側かつ定着位置45のシート搬送方向中央の位置から距離Laだけ離れた位置としたが、これに限られない。
照射位置Spは、搬送路P上において二次転写位置261よりもシート搬送方向下流側かつ定着位置45よりもシート搬送方向上流側の範囲内の位置が望ましく、さらにこの範囲内において、シートSの面Saに照射されたレーザー光の、当該面Saからの反射光が加圧ローラー42(定着部材)に遮光されることがない位置でシート搬送方向に定着位置45に最も近い位置を照射位置Spとすることがより望ましい。
また、シートSにテンションが作用している場合、例えば定着位置45よりもシート搬送方向下流側の位置を照射位置Spとしたり、二次転写位置261よりもシート搬送方向上流側の位置を照射位置Spとしたりすることもできる。
(3)上記実施の形態では、シート表面移動速度を測定する測定手段として、スペックルパターンを利用するセンサー44、ドップラー効果を利用するセンサー444などを用いるとしたが、これに限られない。
例えば、LED光源から発せられる光ビームをシートSに照射したときにシートSの面Saの微小な凹凸により生じる反射光の陰影パターンを二次元センサーで検出して、陰影パターンの変化により生じる受光量の変化に基づきシート表面移動速度を測定するセンサーなどを用いることもできる。
上記のスペックルパターン、陰影パターンを利用する測定方法を含めて、搬送中のシートSの面Saに照射された光ビームの当該面Saからの反射光の受光量の変化速度に基づきシートSの表面移動速度を非接触で測定可能なセンサーを用いることができる。
さらに、非接触でシート表面移動速度を測定可能な方法であれば良く、他の方式のセンサーなどを用いるとしても良い。
(4)上記実施の形態では、ロール紙33から供給される長尺状のシートS(連続紙)を通紙する場合の構成例を説明したが、これに限られない。搬送中のシートSが二次転写ローラー26と定着ローラー41とに跨っている間、換言すると二次転写位置261と定着位置45との間を跨って搬送される構成一般に適用でき、例えば、A3サイズなどの規定サイズのシート(カット紙)を通紙する構成のプリンターにも適用できる。
(5)上記実施の形態では、ベルト周速Vb<シート表面移動速度V≦上限速度Vsの関係を満たすように定着ローラー41の回転速度を制御することにより、搬送中のシートSのうち、中間転写ベルト21と二次転写ローラー26により二次転写位置261で挟持搬送される部分と定着ローラー41と加圧ローラー42により定着位置45で挟持搬送される部分との間のシート部分Sdにテンションを作用させて転写ずれとシートの皺を防止する構成例を説明したが、これに限られない。
例えば、カット紙を用いる場合、定着部の構成、特に定着ローラー41の加熱温度、定着ローラー41と加圧ローラー42の圧力の大きさなどによっては、カット紙のシート部分Sdにテンションをかけると、皺の発生よりも、テンションの引っ張り力により二次転写位置261での転写ずれが発生し易くなるような装置では、上記のようにカット紙のシート部分Sdにテンションに代えて僅かな弛み(ループ)を形成させることが行われる。
このループの形成は、上記のループ量制御により行うことができるが、定着ローラー41の熱膨張により定着ローラー41の周速が増加して、ベルト周速Vb<シート表面移動速度Vの関係を満たす時間が連続すると、やがてループ量が減少して、カット紙のシート部分Sdにテンションが作用して転写ずれが生じるおそれがある。
そこで、シート表面移動速度Vの目標速度をベルト周速Vb(システム速度)よりも遅い速度Vs1、ベルト周速Vbよりも速い速度Vs2として、ループ量が適正範囲内に入るように、シート表面移動速度の目標速度をVs1とVs2に一定時間ごとに交互に切り換えるループ量制御において、定着ローラー41により搬送中のカット紙のシート表面移動速度Vをセンサー44で実測し、目標速度がVs1のときには、実測値が目標速度Vs1に一致するように定着ローラー41の回転速度を制御し、目標速度がVs2のときには、実測値が目標速度Vs2に一致するように定着ローラー41の回転速度を制御する構成をとることができる。
これにより、定着ローラー41の熱膨張の有無に関係なく、カット紙のシート部分Sdに適正な大きさのループを形成させることができるようになる。長尺の連続紙を用いる場合も同様である。なお、上記の目標速度Vs1、Vs2、一定時間は、装置構成に応じて予め実験などにより決められる。
また、シート部分Sdにテンションをかけず、ループも設けない、つまりシート表面移動速度がベルト周速Vbに等しくなるように制御する装置が存在する場合には、シート表面移動速度の目標速度Vtをベルト周速Vbに等しい値に予め決めることもできる。
(6)上記実施の形態では、本発明に係る画像形成装置を中間転写方式のタンデム型カラープリンターに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。中間転写方式以外の方式でカラーの画像形成を実行可能な装置であっても良いし、モノクロの画像形成だけを実行可能な装置であっても良い。
モノクロの画像形成だけを実行可能なプリンターは、一つの感光体ドラム(像担持体)上に形成された画像が直接、転写位置でシートS上に転写されるので色ずれが生じることはないが、定着ローラー41の熱膨張に起因して、定着ローラー41により搬送中のシートSのシート表面移動速度と感光体ドラムの周速との速度差が大きくなれば転写ずれに至ることがある。このため、定着ローラー41により搬送中のシートSのシート表面移動速度をセンサー44などで実測することにより、定着ローラー41が熱膨張しても、シートSへの皺の発生と転写ずれの発生の両方を防止することができる。
このようにカラーやモノクロの画像形成に関係なく、感光体や中間転写体などの像担持体とこれに転写位置で対向配置される転写部材との間を通過するシート上に当該像担持体上の画像を転写して、転写後のシートを一対の定着部材により挟持搬送しつつシート上の画像を熱定着する画像形成装置であれば、例えば複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、転写部材としては、像担持体の周面と接する二次転写ローラー26に限られず、非接触の転写チャージャーなどとすることもできる。この場合、転写位置よりもシート搬送方向上流側かつ転写位置の近傍の位置に上記とは別の搬送ローラー対が配置され、この搬送ローラー対によりシートSが転写位置に供給される。
さらに、定着ローラー41を駆動側、加圧ローラー42を従動側としたが、これに限られず、例えば加圧ローラー42を駆動側、定着ローラー41を従動側とすることもできる。この場合、加圧ローラー42を回転駆動する加圧モーターが回転制御される。
また、シートSを挟持搬送する一対の定着部材として定着ローラー41と加圧ローラー42の両方を回転部材とする構成例を説明したが、これに限られない。シートSを挟持搬送できる部材であれば良く、少なくとも一方の定着部材を回転部材とすることができる。例えば、一方が定着ローラーまたは定着ベルトなどの回転部材であり、他方がこの回転部材と定着位置45で圧接されるゴム製の定着パッドなどの固定部材とする構成にも適用できる。
また、上記実施の形態及び上記変形例の内容をそれぞれ可能な限り組み合わせるとしても良い。
本発明は、像担持体上の画像をシート上に転写する画像形成装置に広く適用できる。
4 定着部
6 全体制御部
21 中間転写ベルト
26 二次転写ローラー
41 定着ローラー
42 加圧ローラー
44 シート表面速度センサー
45 定着位置
64 モーター制御部
65 ベルト目標回転速度記憶部
66 定着目標搬送速度記憶部
71 ベルトモーター
72 定着モーター
74 二次元センサー
81、481 レーザー光源
261 二次転写位置
444 ベルト周面速度センサー
486 光電素子
S シート
Sa シートの面
Sd 転写ローラーと定着ローラーとに跨っているシート部分
Sp シート表面移動速度の測定位置
V シート表面移動速度
Vb 中間転写ベルトの周速
Vs 二次転写後の画像の最低限の画質を確保可能なシートの表面移動速度の上限値
Vt 目標速度
θ1 レーザー光がシートの面に対して反射する角度
θ2 レーザー光がシートの面に対して入射する角度

Claims (14)

  1. 回転する像担持体と転写部材との間を通過するシート上に当該像担持体上の画像を転写する画像形成装置であって、
    転写後のシートを、少なくとも一方が回転する一対の定着部材により挟持搬送しつつ当該シート上の画像を熱定着する定着手段と、
    前記定着部材により搬送中のシートの表面移動速度を非接触で測定する測定手段と、
    前記搬送中のシートが少なくとも前記転写部材と前記定着部材とに跨っている間に、前記測定手段の測定結果に基づき前記シートの搬送速度が前記像担持体の周速に対して予め決められた目標速度になるように、前記定着部材の回転速度を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記目標速度は、前記像担持体の周速よりも一定値だけ速い速度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記転写部材は、前記像担持体の周面に接する転写ローラーであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記測定手段は、
    搬送中のシートのおもて面とうら面のうち一方の面に向かって光ビームを照射する光源と、前記シートの面に照射された光ビームの当該面からの反射光を受光する受光部とを備え、反射光の受光量の変化速度に基づき前記シートの表面移動速度を測定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記光源は、
    レーザー光源またはLED光源であり、
    前記測定手段は、
    前記搬送中のシートの面に前記レーザー光源またはLED光源からの光ビームが照射されたときの当該面の微小な凹凸により生じるスペックルパターンまたは陰影パターンを前記受光部で受光して、受光したパターンの変化速度により生じる反射光の受光量の変化速度に基づき前記シートの表面移動速度を測定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記シートの面に入射される光ビームと当該シートの面とのなす角度が20°〜45°の範囲内の角度であり、
    前記受光部は、前記シートの面からの反射光のうち、前記シートの面に対して90°の角度で反射した反射光を受光可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記測定手段は、
    前記光ビームを、シート搬送路上における前記転写部材よりもシート搬送方向下流側かつ前記定着部材よりもシート搬送方向上流側の範囲内に存する所定の測定位置を通過するシートの面に照射させることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の測定位置は、
    前記光ビームの、前記シートの面で反射された反射光が前記定着部材により遮光されることがない位置かつシート搬送方向に前記定着部材に最も近い位置であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記シートのおもて面とうら面のうち一方の面だけに画像が形成され、
    前記測定手段は、
    前記光ビームを、前記搬送中のシートのおもて面とうら面のうち画像が形成されない方の面に照射させることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記測定手段は、
    搬送中のシートのおもて面またはうら面に、シート搬送方向上流側から第1の光ビームを照射しつつシート搬送方向下流側から第2の光ビームを照射して、当該第1と第2の光ビームの前記シートの面からの各反射光を受光部で受光し、前記受光された各反射光のドップラー効果による波長の差の大きさに基づき前記シートの表面移動速度を測定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御手段は、
    前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度を取得するごとに、前記目標速度との速度差の有無を判断して、速度差がある場合にはその差がなくなるように前記定着部材の回転速度を制御することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御手段は、
    画像形成動作の開始時において、前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度を取得し、前記画像形成動作の開始から所定時間経過までの間、前記定着部材の回転速度を当該画像形成動作の開始時における速度に維持し、
    前記所定時間が経過した時点で前記測定手段により測定されたシートの表面移動速度と前記開始時に測定されたシートの表面移動速度との速度差の有無を判断して、速度差がある場合にはその差がなくなるように前記定着部材の回転速度を更新することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記測定手段とは別に、前記像担体の周面移動速度を非接触で測定する第2測定手段を備え、
    前記制御手段は、
    前記像担持体の周面移動速度の目標速度をVp、前記第2測定手段により測定された周面移動速度をVq、前記Vqから前記Vpを差し引いた値をVr、前記像担持体の周面移動速度が目標速度Vpになっているときにおけるシートの表面移動速度の目標速度Vtを基準値としたとき、
    前記第2測定手段の測定結果に基づき前記像担持体の周面移動速度が前記目標速度Vpになるように前記像担持体の回転速度を制御し、
    さらに、前記第2測定手段により測定された周面移動速度Vqを取得するごとに、取得したVqから前記Vpを差し引いた値Vrを求め、前記シートの表面移動速度の目標速度を、前記基準値Vtに前記求めたVrを加算した値に更新して、前記定着部材の回転速度を制御することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 複数の感光体のそれぞれに異なる色のトナー画像を形成して、それぞれの感光体上のトナー画像を中間転写体上に多重転写した後、前記中間転写体上に多重転写された各色トナー画像を、前記中間転写体と当該中間転写体に対向配置されている転写ローラーとの間を通過する長尺状の連続紙またはカット紙上に転写する中間転写方式であり、
    前記像担持体が前記中間転写体であり、前記転写部材が前記転写ローラーであり、前記シートが前記連続紙またはカット紙であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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