JP5402314B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に対応した定着装置及び該定着装置を用いた複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
近年、カラー電子写真装置において、定着装置にて、コート紙等の地肌光沢が高い用紙に対して画像光沢も地肌光沢に近い光沢を付与することが行なわれてきている。
通常、カラー定着装置において画像の光沢度を上げるためには、定着温度を上げるか用紙の搬送速度として通常線速の半分以下の線速にして、定着熱量を増すことにより、トナー画像をよりゲル化させ、トナー粒子形状を無くして、光沢を付与することが一般的である。しかしながら、定着温度を上げた場合、定着装置からの熱拡散が大きくなり、また線速を下げるとトナーのみならず記録媒体としての用紙への熱供給も大きくなり、消費電力が増大してしまう。このような、記録媒体上のトナー表面を平滑にするために熱エネルギーを使用することは、画像形成装置において省エネルギー化のために消費電力を抑えようとする最近の技術傾向に逆行するものである。
また、定着装置の用紙に熱量と圧を加えるニップ部において、その圧が高い構成が画像表面をレベリングするため光沢を高くすることが知られている。そのため、高い光沢を付与できるようにするためには、高いニップ圧を形成する構成が必要であるため、その構成にて高生産性を上げる場合には大きな定着装置となった。また、このような構成の定着装置であっても、光沢付与時には線速ダウンにより熱量アップを図るため、生産性を大幅に落とす必要があった。
ここで、光沢制御を目的とした技術として、特許文献1,2のように定着手段(定着機構部)を複数設け、通過する定着手段個数により光沢制御を行う技術が提案されている。この定着装置では、複数の定着手段それぞれでニップ部を有するとともに、それぞれに設けられた主駆動ローラによって用紙の搬送を行っているが、定着手段間において用紙のジャムやシワが発生し、あるいは用紙が撓んでガイド部材に接触することによる画像擦れなどの画像劣化が発生することがあった。
本発明は、以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであり、複数のニップ部間で適切に記録媒体を搬送することのできる定着装置及び該定着装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
発明者は、これらの問題が各定着手段において用紙の搬送速度の調整は行っていないため、各定着手段において用紙の搬送速度に差異が生じることに起因していることを把握した。発明者は、この知見を基に鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。
前記課題を解決するために提供する本発明は、以下の通りである。
〔1〕 第1モータ(第1モータ14m),該第1モータにより駆動される第1主駆動ローラ(加圧ローラ14),該第1主駆動ローラの回転により搬送される用紙上の未定着トナーを熱と圧力により定着させる第1ニップ部(第1ニップ部N1)を有する定着機構部(定着機構部5)と、前記定着機構部の用紙搬送方向下流側に配置され、第2モータ(第2モータ90m),該第2モータにより駆動される第2主駆動ローラ(加圧ローラ90),前記用紙を挟み込み前記第2主駆動ローラの回転により搬送する第2ニップ部(第2ニップ部N2)を有する搬送機構部(光沢付与機構部6)と、センサ位置から前記定着機構部と前記搬送機構部間の搬送経路を通過する前記用紙までの距離を測定する光学センサ(光学センサ25)と、該光学センサで測定された距離に基づいて用紙の弛み状態を検出して、該検出結果に基づいて、前記定着機構部における用紙搬送速度V1と前記搬送機構部における用紙搬送速度V2とがV2>V1の関係を満たすとともに速度差が所定の範囲内となるように前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整するモータ制御部(モータ制御部20)と、を備え、前記搬送機構部は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する前記第2ニップ部を有する光沢付与機構部であり、該第2ニップ部のニップ圧は、前記第1ニップ部のニップ圧と同等に調整される場合と、前記第1ニップ部のニップ圧より低く調整される場合と、に切り替え可能であることを特徴とする定着装置。
[2]前記光学センサは、前記定着機構部と搬送機構部間で搬送経路上の用紙の弛み量が最大となる位置に配置されることを特徴とする前記[1]に記載の定着装置。
[3]前記モータ制御部は、前記光学センサにより測定される距離と基準値との大小関係から前記用紙の弛み状態を検出することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の定着装置。
[4]前記モータ制御部は、前記光学センサにより検出される距離が基準値より大であるとき、V1>V2と判定することを特徴とする前記[3]に記載の定着装置。
[5]前記モータ制御部がV1>V2であることを検知したとき、前記モータ制御部は、前記第2モータの回転数を増加する調整を行うことを特徴とする前記[4]に記載の定着装置。
[6]前記モータ制御部は、前記光学センサにより測定される距離が、設定された基準範囲に含まれるか否かを判断し、前記光学センサにより測定される距離が、前記基準範囲に含まれない場合に前記用紙の弛み状態を検出することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の定着装置。
[7]前記モータ制御部は、前記光学センサにより検出される距離が、所定時間内に複数回基準値より大となることを検出した際に、V1>V2と判定することを特徴とする前記[3]に記載の定着装置。
[8]前記モータ制御部は、前記用紙の先端が前記光学センサにより検出されてから前記第2ニップ部へ進入するまでの時間を除外して、前記光学センサで測定された距離に基づいて用紙の弛み状態を検出することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の定着装置。
〕 前記搬送機構部は、用紙の後端が前記第1ニップ部を抜ける前に該用紙の先端が到達する位置に配置されることを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の定着装置。
10〕 前記モータ制御部は、前記第2モータの回転数を調整することを特徴とする前記〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の定着装置。
11〕 前記モータ制御部は、1.05≧V2/V1≧1.00となるように前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整することを特徴とする前記〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の定着装置。
12〕 前記定着機構部における用紙搬送速度V1と前記搬送機構部における用紙搬送速度V2との速度差を検知する速度差検知部(速度差検知部21)を備え、前記モータ制御部は、該速度差検知部の検知結果に基づいて前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整することを特徴とする前記〔1〕に記載の定着装置(図5,図10)。
13〕 前記定着機構部は、定着ローラと、分離ローラと、該定着ローラ及び分離ローラに掛け渡される無端状の定着ベルトと、主駆動ローラであって、前記定着ベルトを介して定着ローラ及び分離ローラに圧接して第1ニップ部を形成する加圧ローラと、を備えることを特徴とする前記〔1〕〜〔12〕のいずれかに記載の定着装置。
14〕 前記〔1〕〜〔13〕のいずれかに記載の定着装置を備える画像形成装置(図1)。
本発明によれば、定着機構部と搬送機構部との記録媒体の搬送速度差を所定の範囲内に収めるので、2つのニップ部間で適切に記録媒体を搬送することができ、記録媒体のジャム・シワ、さらには画像劣化を防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を示す断面図である。 本発明に係る画像形成装置の定着工程以降の構成を示す断面図である。 光沢付与機構部のローラ構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置における記録媒体の搬送速度の制御に関するブロック図である。 本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(1)を示すフローチャートである。 本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(2)を示すフローチャートである。 本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(3)を示すフローチャートである。 本発明に係る定着装置の他の構成を示す断面図である。 本発明に係る定着装置における記録媒体の搬送速度の他の制御に関するブロック図である。 本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(4)を示すフローチャートである。 本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(1)を示す断面図である。 本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(2)を示す断面図である。 本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(3)を示す断面図である。 本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(4)を示す断面図である。 本発明に係る定着装置のその他の構成を示す断面図である。
以下に、本発明に係る定着装置及び画像形成装置について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一態様であるデジタルカラー複写機装置本体の全体構成を示す断面概略図である。
カラー複写機100は、装置本体上部に位置する画像読取部100Aと、装置本体中央部に位置する画像形成部200Bと、装置本体下部に位置する給紙部200Cと、を有する。
画像読取部100Aには、原稿の画像情報を光学読み取りするスキャナ部1と、原稿を連続してスキャナ部1に搬送するADF(自動原稿送り装置)101と、を備える。
画像形成部100Bには、水平方向に延びる転写面を有するベルト状の中間転写体30が配置されており、該中間転写体30の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての4つの感光体31が中間転写体30の転写面に沿って並置されている。
感光体31の上方には、スキャナ画像情報、外部画像情報に基いた露光光を各感光体31の周面に照射する書込み部2が配置されている。また、各感光体31はそれぞれ同じ方向(反時計回り方向)に回転可能なドラムで構成されており、その周りには、回転過程において画像形成処理を実行する帯電装置、現像装置、1次転写装置からなる現像部3と、転写後の感光体31の残留トナーを回収するクリーニング部36と、が配置されている。また、各現像装置には、それぞれのカラートナーが収容されている。
中間転写体30は、駆動ローラと従動ローラに掛け回されて各感光体31との対峙位置において同方向に移動可能な構成を有している。また、従動ローラの1つに対向する位置に転写ローラである2次転写部34が設けられている。また、2次転写部34の位置からの記録媒体(用紙ともいう)搬送のパスライン上に、搬送ベルト35、定着機構部5、光沢付与機構部6、搬送ローラ対7がこの順番で配置されている。
給紙部200Cは、記録媒体としての用紙を積載収容する給紙トレイ41(各給紙トレイとして41a,41b,41c,41dがある)と、該給紙トレイ41内の記録媒体を最上のものから順に1枚ずつ分離して、2次転写部の位置まで搬送する搬送路37、画像形成とのタイミングやスキュー補正を行うレジスト部38を含む搬送機構を有している。
本発明の画像形成装置100における画像形成に当たっては、感光体31の表面が現像部3の帯電装置により一様に帯電され、画像読取部100Aからのスキャナ画像情報、あるいは外部画像情報に基づいて書込み部2により各感光体31上にその色に応じた静電潜像が形成される。該静電潜像は対応する色のトナーを収容した現像装置によりトナー像として可視像化され、該トナー像は所定のバイアスが印加される1次転写装置により中間転写体30上に1次転写される。これにより、それぞれの色のトナー像が中間転写体30上に静電気力で順に転写されて重ね合わせられることになる。
つぎに、中間転写体30上に1次転写されたトナー像は、2次転写部34で搬送されてきた記録媒体に転写される。トナー像が転写された記録媒体は、さらに定着機構部5まで搬送され、定着部材と加圧部材との定着ニップ部にて定着が行なわれる。つぎに、記録媒体上の定着トナーは必要に応じて光沢付与機構部6にて光沢が付与され、搬送ローラ対7で搬送され、排紙部8から排出経路に沿って送出された後に、出力画像として装置本体から排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
本発明に係る画像形成装置では、高度な定着、光沢付与機能が得られ、さまざまな紙種(薄紙から厚紙まで)・画像(光沢付与、光沢付与なし)への対応が記録媒体生産性を低下させることなしに可能となる。
図2は、図1に示した画像形成装置(カラー複写機)の定着工程以降の構成を示す概略図である。
本発明に係る画像形成装置100は、記録媒体上の画像に光沢を付与するモードと光沢を付与しないモードを有する画像形成装置であって、回動可能に設けられる定着部材(定着ベルト11)と該定着部材に圧接してトナーを記録媒体に定着させるニップ部N1を形成する加圧部材(加圧ローラ14)とを有する定着機構部(定着機構部5)と、加熱手段(加熱部材85)を有する第1回転体(加熱ローラ80)と定着トナーに光沢を付与する第2のニップ部N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)とを有する搬送機構部(光沢付与機構部6)と、前記定着装置のニップ部後端から距離L1として210mm以内に配置され、前記記録媒体を搬送する搬送ローラ対(搬送ローラ対7)と、を1つの記録媒体搬送のパスラインPL上にこの順番で備える。なお、本発明では、定着機構部(定着機構部5)から搬送機構部(光沢付与機構部6)までの構成をまとめて定着装置と称する。
(定着機構部)
定着機構部5は、円筒形状の定着ローラ12と、分離ローラ13と、加熱ローラ15と、テンションローラ16と、該定着ローラ12,分離ローラ13,加熱ローラ15及びテンションローラ16に一定のテンションで架け渡された定着ベルト11と、該定着ベルト11に対して回転自在に圧接しニップ部N1を形成する加圧ローラ14と、を備える。ここでは、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13の2箇所で圧接するダブルニップの構成となっている。なお、定着ベルト11,定着ローラ12,分離ローラ13,加熱ローラ15及びテンションローラ16を組み合わせた構成を定着ベルトユニットという。また、ニップ部N1の記録媒体排出側であって先端が加圧ローラ14に近接して配置され該加圧ローラ14への記録媒体の巻き付きを防止する分離部材43を備える。
ここで、定着ベルト11は、記録媒体P上の未定着トナーTを定着する無端ベルトであり、断面構造としては、例えばニッケル、ステンレス、ポリイミドなどの基材にシリコンゴム層などの弾性層を形成した積層構造となっている。例えば、定着ベルト11は、内径115mmであり、耐熱性が高く、熱膨張量が少なく、しかも比較的強度が大きな無端状のポリイミド樹脂からなる基体表層に厚み200μmのシリコンゴム、更に最外層にトナーとの離型性に優れたフッ素系(PFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)など)のチューブが被覆されたものである。
定着ローラ12は、中空円筒状の基体ローラの外周に発泡シリコンゴムなどの耐熱弾性層を形成してなるローラであり、例えば基体ローラ外周に厚み14mmの発泡シリコンゴムからなる耐熱弾性層を形成して外径65mmとしたものである。
また、分離ローラ13は、定着ローラ12よりも外径が小さく軸方向の温度ムラを防止する目的でヒートパイプが内蔵された金属製の芯金にフッ素樹脂あるいはソリッドゴムがコーティングされたものである。例えば、肉厚1mmのアルミ製のローラにフッ素樹脂がコーティングされてなる外径が16mmのローラである。また、分離ローラ13は定着ローラ12の軸心を中心に回動自在な構成であり、定着ベルト11を介して加圧ローラ14が押圧する構成になっている。
テンションローラ16は、スプリングバネを使用した機構により定着ベルト11に所定の張力を付与する機能を有する。定着機構部5では、例えば片側9.8N、両側で合計19.6Nの張力を付与する。
加熱ローラ15は、アルミ又は鉄の中空ローラであり、例えば外径35mm、厚み0.6mmのアルミ製中空円筒ローラである。また、内部に定着ベルト11を加熱するためのハロゲンヒータなどのヒータ15hからなる熱源を有していて、定着ベルト11の内周側の加圧ローラ14とは圧接しない位置に、すなわちニップ部N1に加熱源を有しないように配置されている。熱源は誘導加熱機構(IH)でもよい。また、定着ベルト11が加熱ローラ15に接触している領域の温度を検知する温度検知センサ62を備えている。
加圧ローラ14は、通常はアルミ又は鉄等の芯金の上にシリコンゴム等の弾性層が設けられた円筒形状のローラであり、例えば、厚み1mmの鋼製中空芯金の外周を厚み1.5mmのシリコンゴムで覆い、更に最外層をPFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブで被覆した外径65mmのローラである。また、加圧ローラ14は、内部にヒータ14hを有し、温度検知センサ14sにより検知される加圧ローラ14の温度に基づいてヒータ14hの点灯制御が行われて、ニップ部N1を記録媒体が通過する時に該記録媒体から加圧ローラ14が熱を奪うことを防止している。
また、加圧ローラ14の外周には、ローラ上のオフセットトナーや紙粉等を取り除くウェブクリーニングユニット(不図示)が設けられている。
また、図2に示すように、加圧ローラ14には、加圧レバー76、スプリング77、加圧部材76a、カム78からなる加圧手段が設けられている。該加圧手段により加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13に圧接に加圧するようになっているが、その位置は記録媒体の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって可変可能な構成になっている。
この加圧手段により加圧ローラ14を加圧状態とする動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム78が図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム78が加圧部材76aを押し上げる(図中矢印方向)。加圧部材76aが押されると、該加圧部材76aに固定されているスプリング77が一定の圧力で加圧レバー76の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー76のスプリング77側の端部が押し上げられると、該加圧レバー76は支持軸76bを中心軸として回転する(図2では反時計回り方向)。ついで、加圧レバー76のスプリング77側の端部と支持軸76bの中間にある加圧部76cが加圧ローラ14の軸に当接し、定着ローラ12方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ14が定着ベルト11を介して定着ローラ12及び分離ローラ13に圧接して、定着ローラ12と加圧ローラ14による第1ニップ領域と分離ローラ13と加圧ローラ14による第2ニップ領域がそれぞれ一定の圧力で加圧する状態で形成され、それらの間の中間ニップ領域も含めて、定着用のニップ部N1となる。なお、加圧手段として、スプリング77は省略可能であり、その場合にはカム78が直接加圧レバー76の端部を押し上げるように作用する。
このとき、加圧ローラ14は、定着ベルト11を介して定着ローラ12に対して所定の深さ(例えば、3〜3.5mm)食い込む。また、分離ローラ13は、加圧ローラ14に対して所定の圧力(例えば、片側9.8Nの力)で押圧された状態となる。これにより、ニップ部N1は、所定のニップ幅(例えば、35mm)を有することになる。この広いニップ部により、多種多様な紙種の定着性を良好にし、高速化・高生産性を実現することが可能となる。
なお、加圧ローラ14が定着機構部5における主駆動ローラとなっている。ここで、主駆動ローラとは、モータなどの駆動機構により回転駆動され、ローラ外周の周速が記録媒体の搬送速度となるローラである。ここでは、加圧ローラ14のほうが、定着ローラ12よりも弾性層が薄く、表面温度の変動が小さいため、主駆動ローラに好適である。
定着機構部5の駆動の際には、例えば図2において、定着機構部5用に設けられた駆動モータにより加圧ローラ14が図中反時計回り方向に回転駆動する。また、その回転駆動がギアを介して定着ローラ12及び分離ローラ13に伝えられ、図中時計回り方向に回転駆動する。これにより定着ベルト11がテンションローラ16の押圧により適切なテンションが付与された状態で記録媒体Pを排出する方向(図2では時計回り方向)に回動する。また、定着の際には、定着ベルト11は、従動ローラである加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱により温度検知センサ62で検出される温度が所定の温度(例えばトナー定着に適する温度)まで加熱される。
ついで、ニップ部N1に未定着トナーTが形成された記録媒体Pが通され(図中、右側から左側方向への通紙)、ニップ部N1における加圧及び加熱により未定着トナーTを記録媒体P上に熱融着させて定着が行なわれる。
このとき、ニップ部N1においては、入口領域(第1ニップ領域)にて記録媒体上のトナーをほぼ定着させることになる。ついで該トナーは十分に溶けた状態となって強い粘性をもつことになるので、定着ベルト11に記録媒体Pが貼り付いて中間ニップ領域を進むが、記録媒体Pを固定した状態で搬送するためにはこの時のニップ圧として5N/cm2以上が必要である。また、ニップ圧15N/cm2以下として光沢ありの状態までは上がらないようにしている。そして、小径ローラである分離ローラ13の曲率分離の強い分離力によって、記録媒体Pは定着ベルト11から分離され、また分離部材43により加圧ローラ14から分離されて排出される。
なお、ニップ部N1は、線速に対する総ニップ時間を60msec以上有しており、ニップ幅全体の50%以上の領域においてニップ圧が15〜30N/cm2となっている(光沢を付与するモード時)。これにより、厚紙(秤量300g/m2程度の記録媒体)を含めて定着機構部5で十分な定着を行うことができる。
また、定着ベルト11内の定着ローラ12と加圧ローラ14の当接状態を変化させることにより、前記中間領域のニップ幅の増減の調整が可能である。そこで、普通紙以下の秤量の記録媒体を用いる場合には、定着ローラ12と加圧ローラ14の当接状態を調整して、第1ニップ領域、中間ニップ領域、第2ニップ領域のニップ幅を調整してニップ圧を低めに抑えるようにする。このように、普通紙などの薄い記録媒体を用いるような供給熱量が増える場合にはニップ圧を低くして、光沢を抑えることが可能となる。これにより、後述する画像形成装置における光沢を付与しないモードにおいて、記録媒体として熱量過多となる傾向のある普通紙以下の秤量の記録媒体を使っても、ニップ幅の調整により、厚紙の場合と同等の画像光沢を維持することができる。また、光沢を付与するモードにおいても、記録媒体の厚さを考慮して第1ニップ領域、中間ニップ領域、第2ニップ領域のニップ幅を調整し定着機構部5におけるニップ圧を調整することにより、最終的な画像の光沢度を一定にすることが可能である。そのため、光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれでの希望光沢の信頼性を向上させることができる。
なお、加圧条件の例としては、ニップ部N1におけるニップ圧の分布として、記録媒体搬送方向の入口領域(加圧ローラ14と定着ローラ12の当接部分(第1ニップ領域))の荷重を15〜30N/cm2とし、出口領域(加圧ローラ14と分離ローラ13の当接部分(第2ニップ領域))の荷重を15〜30N/cm2とする。また、前記入口領域と出口領域の間である中間ニップ領域で5〜15N/cm2となっている。そして、前記加圧手段により、記録媒体Pが光沢紙の場合(光沢を付与するモード)、ニップ部N1における第1ニップ領域(定着ローラ12−加圧ローラ14間)のニップ幅を20mm、中間ニップ領域のニップ幅を13mm、第2ニップ領域(分離ローラ13−加圧ローラ14間)のニップ幅を2mmとする。また、記録媒体Pが普通紙の場合(光沢を付与しないモード)、ニップ部N1における第1ニップ領域(定着ローラ12−加圧ローラ14間)のニップ幅を15mm、中間ニップ領域のニップ幅を13mm、第2ニップ領域(分離ローラ13−加圧ローラ14間)のニップ幅を1mmとする。
定着機構部5から排出された用紙は、つぎに光沢付与機構部6に送られるが、定着機構部5と光沢付与機構部6との間に、例えば2枚の板状部材がパスラインPLの上下に配置され、搬送される用紙を通す隙間を定着機構部5から光沢付与機構部6に向かって狭くしたガイド板45を設けるとよい。分離ローラ13の曲率により分離された用紙はカールする傾向があるが、ガイド板45が用紙のカール等を補正して用紙先端が搬送方向に向くようになるため、光沢付与機構部6でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。
(搬送機構部)
搬送機構部である光沢付与機構部6は、加熱手段(ヒータ85)を内部に有する中空円筒形状の第1回転体(加熱ローラ80)と、記録媒体上の画像(トナー面)に熱と圧力により光沢を付与する第2のニップ部N2を形成可能に該第1回転体に圧接する第2回転体(加圧ローラ90)と、を有する。
図3に、加熱ローラ80,加圧ローラ90の断面構成を示す。
加熱ローラ80は、円筒形状のアルミ又は鉄等の芯金80aの円周上にシリコンゴム等の弾性層80bが設けられ、芯金80a内部にヒータ85を内蔵している。
加圧ローラ90は、丸棒形状のアルミ又は鉄等の芯金90aの円周上にシリコンゴム等の弾性層90bが設けられている。なお、加圧ローラ90のほうが、加熱ローラ80よりも弾性層が薄く、表面温度の変動が小さいため、該加圧ローラ90が光沢付与機構部6における主駆動ローラとなっている。
また、加熱ローラ80のニップ部N2入側に近い表面温度を検知する温度検知センサ82を備えており、該温度検知センサ82で検知される温度に基づいて加熱手段であるハロゲンヒータなどのヒータ85の点灯制御が行われ、加熱ローラ80の表面温度が一定に保たれている。
この加熱ローラ80の表面温度は、画像に光沢を付与するモードのときに、定着トナーに適切に光沢を付与するためにコントロールされる温度である。例えば、記録媒体上の定着トナーに接触する加熱ローラ80の表面温度は、定着機構部5の定着部材(定着ベルト11)の表面温度より低い。あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、光沢付与機構部6への記録媒体進入時の記録媒体温度以上、定着機構部5からの該記録媒体排出直後の記録媒体温度以下であることが好ましい。
あるいは、加熱ローラ80の表面温度は、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下であることが好ましく、軟化温度以上、流出開始温度以下であることがより好ましい。ここで、これらのトナー物性温度は、例えばフローテスター(CFT−500D(島津製作所製))を使って、荷重5kg/cm2、昇温速度3.0℃/min、ダイ口径1.00mm、ダイ長さ10.0mmの条件で測定し、温度に対するピストンストロークの関係から求めるとよい。なお、1/2流出開始温度とは、流出開始温度と流出終了温度の中点となる温度である。
具体的な加熱ローラ80の表面温度は、例えば60℃(使用トナーの物性温度における軟化温度)〜137℃(使用トナーの物性温度における1/2流出開始温度)が好ましく、60〜120℃(使用トナーの物性温度における流出開始温度)が好ましく、さらに好ましくは80〜100℃である。なお、トナーに関する温度(トナー物性温度)は、トナーロットや色によりばらつきがあり、ここで示す温度はその平均値である。
画像形成装置100において、定着機構部5通過時(定着工程)では、記録媒体上の未定着状態のトナーは、ニップ部N1で熱と圧力を受けて、トナー表面から記録媒体上までトナー層全体が溶融されており、これにより定着が完了する。また、トナーはある程度のレベリングとともに記録媒体に密着するようになり、トナー表面にも強い粘着力が発生している。
これに対して、光沢付与機構部6通過時(光沢付与工程)では、すでに定着が完了しているので、トナー表面をレベリングするだけの熱量を付与する。光沢付与機構部6に入ってきた記録媒体上のトナーはニップ部N2で熱と圧力を受けるが、加熱ローラ80の表面温度が光沢付与機構部6への記録媒体進入時の記録媒体温度以上、定着機構部5からの該記録媒体排出直後の記録媒体温度以下(あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)であるため、トナー層の全体を溶かすのではなく表層を軟化させるのみとなり、トナーとしての色はそのまま保持されつつ、表層のみが平滑な加熱ローラ80の表面によりレベリングされ光沢が向上する。このときのトナー表面は定着工程のときほどの粘着力はないため、加熱ローラ80の直径を30mm以上、40mm以下としても、記録媒体の分離性が良好である。すなわち、光沢付与機構部6の記録媒体排出側に設けた分離部材83を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。また、定着工程のようにトナー層全体を溶かすことによるオフセットが発生しないため、加圧ローラ90の表面のトナー汚れを除去するためのクリーニング部材93を省略することができ、装置構成の簡素化によるコストダウンが可能となる。
加圧ローラ90は、該加圧ローラ90の表面温度を検知する温度検知センサ90s備える。また、加圧ローラ90には、加圧レバー96、スプリング97、加圧部材96a、カム98からなる加圧調整手段が設けられており、画像に光沢を付与するモードのときには、この加圧調整手段により加圧ローラ90を加圧状態とする。
その動作としては、まず、外部からの駆動力によりカム98が図中矢印方向に一定の回転角だけ回転されると、該カム98が加圧部材96aを押し上げる(図中矢印方向)。加圧部材96aが押されると、該加圧部材96aに固定されているスプリング97が一定の圧力で加圧レバー96の端部を押し上げる。つぎに、加圧レバー96のスプリング97側の端部が押し上げられると、該加圧レバー96は支持軸96bを中心軸として回転する(図2では時計回り方向)。ついで、加圧レバー96のスプリング97側の端部と支持軸96bの中間にある加圧部96cが加圧ローラ90の軸に当接し、加熱ローラ80方向に押すように作用する。最後に、加圧ローラ90が加熱ローラ80に当接し、所定の圧力で加圧する状態となり光沢付与用のニップ部N2を形成する。なお、加圧調整手段として、スプリング97は省略可能であり、その場合にはカム98が直接加圧レバー96の端部を押し上げるように作用する。
加圧調整手段による圧力の調整はカム98の回転角の調整で行われ、カム98の所定の回転位置で加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させ、ニップ部N2を開放することが可能である。
なお、ニップ部N2におけるニップ圧は、記録媒体上の画像に光沢を付与するモードのとき、前記加圧調整手段により、15〜30N/cm2に調整されることが好ましい。これにより、定着機構部5から搬送されてきた記録媒体が光沢付与機構部6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱を加えるとともに所定の圧力が加えられることにより、該定着トナー表層のレベリングが行われて光沢が付与されることになる。
また、光沢を付与しないモードであって、記録媒体の長さが210mm未満のとき、前記加圧調整手段により、ニップ部N2におけるニップ圧は光沢を付与するモードのときのニップ部N2におけるニップ圧よりも低く調整される。例えば、15N/cm2未満に調整されることが好ましく、5N/cm2以下に調整されることがより好ましい。このときのニップ圧とは、ニップ幅全体の平均値である。これにより、記録媒体は加熱ローラ80、加圧ローラ90でニップされるが、ニップ圧が弱いため、画像の光沢を上昇させることなく、記録媒体を搬送するだけの装置(搬送機構部)として機能する。
また、光沢を付与しないモードであって、記録媒体の長さが210mm以上のとき、前記加圧調整手段により、加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ニップ部N2)を開放することが好ましい。
光沢を付与しないモードでは、薄紙長手記録媒体として秤量80g/m2以下のA3版等の記録媒体を使用することがあるが、この記録媒体の場合には、定着機構部5と光沢付与機構部6との間のわずかな記録媒体線速差によっても撓みや引張り合いにより記録媒体に微小シワ等が発生する。そのため、光沢付与機構部6の加熱ローラ80と加圧ローラ90とを離間させて、この問題を解決するものである。このとき、記録媒体は光沢付与機構部6を通過するだけであるが、記録媒体の長さが210mm以上であるため、定着機構部5のニップ部N1から出てきた記録媒体先端は搬送ローラ対7まで到達し、搬送ローラ対7が記録媒体をニップして搬送することになる。これにより、形成された画像にローラが接触する機会を減らして画像品質を確保するとともに、確実に搬送することができる。
また、この開放するときの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間(ローラ間ギャップ)は2mm以下にするとよい。ローラ間ギャップを2mmより大きくすると、記録媒体がパスラインPLから外れてジャムが発生しやすくなるためである。
なお、加熱ローラ80、加圧ローラ90のそれぞれの表層にフッ素樹脂で被覆することが好ましい。これによれば、記録媒体の離型性を改善するだけでなく、光沢を付与しないモードで前記のようにローラ間ギャップを2mm以下として加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させて、この間を記録媒体を通過させる際に、画像面が加熱ローラ80に部分的に接触することがあるが、表面のフッ素樹脂層80aが離型性を有しているために、画像が部分的に接触したとしても画像削れ等の発生を防止することができる。
以上のように光沢付与機構部6を構成することにより、光沢を付与するモードにおいて目標光沢を安定して得ることができ、また光沢を付与するモード、光沢を付与しないモードそれぞれにおける目標光沢の信頼性を向上させている。
また、光沢付与機構部6の配置位置は、記録媒体の後端が前記ニップ部N1を抜ける前に該記録媒体の先端が光沢付与機構部6のニップ部N2に到達する位置とする。例えば、定着機構部5のニップ部N1の後端から該光沢付与機構部6のニップ部N2の先端までの距離L2が60〜182mmとなるように、より好ましくは70〜150mmとなるように、さらに好ましくは80〜100mmとなるように、加熱ローラ80及び加圧ローラ90が配置されることが好ましい。このとき、距離L2の上限は最小記録媒体長さとするとよい、例えば、距離L2=182mmはB5版記録媒体の短手方向を搬送方向として搬送する場合に対応するための距離である。また、ハーフレターサイズの記録媒体の短手方向を搬送方向として搬送する場合には、距離L2の上限を150mmとする。
光沢付与機構部6から排出された、または通過した記録媒体は、つぎに搬送ローラ対7に送られるが、光沢付与機構部6と搬送ローラ対7との間に、例えば2枚の板状部材がパスラインPLの上下に配置され、搬送される記録媒体を通す隙間を光沢付与機構部6から搬送ローラ対7に向かって狭くしたガイド板95を設けるとよい。ガイド板95が記録媒体のカール等を補正して記録媒体先端が搬送方向に向くようになるため、搬送ローラ対7でのシワやジャムを防止することができ、搬送品質を安定化させることができる。
(搬送ローラ対)
搬送ローラ対7は、クロロプレンゴムやシリコンゴムなどからなる円筒形状のローラ7aと樹脂からなる円筒形状のローラ7bとが当接した構成となっている。ローラ7a,7bのいずれか一方、あるいは両方が回転駆動しており、搬送されてきた記録媒体を挟み込んで排出経路に搬送する。ここで、搬送ローラ対7は、定着機構部5のニップ部N1の後端から210mm以内に配置されているので、画像に光沢を付与しないモードであって、記録媒体の搬送方向の長さが210mm(A4版記録媒体の短手方向の長さ)以上の場合、光沢付与機構部6の加熱ローラ80、加圧ローラ90間が開放されているが、定着機構部5のニップ部N1を出た記録媒体の先端は該記録媒体の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達するために、適切に搬送することが可能である。
なお、本発明では光沢付与機構部6では加熱ローラ80の表面温度が低め(光沢付与機構部6への記録媒体進入時の記録媒体温度以上、定着機構部5からの該記録媒体排出直後の記録媒体温度以下(あるいは、使用されるトナーのフローテスターによる軟化温度以上、1/2流出開始温度以下。またあるいは、60〜120℃)とされているので、光沢を付与するモードのときの搬送ローラ対7に到達したときの記録媒体の温度は定着機構部5からの該記録媒体排出直後の記録媒体温度と同等以下となっており、搬送ローラ対7へのトナーの固着等を防止することができる。また、同様の理由からガイド板95等へのトナー固着も防止できる。
ここで、本発明の根幹を成す定着装置について説明する。
図4は、本発明に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。図中、A〜Hの符号を付した矢印は、画像形成装置100において画像形成処理が行われる場合に、それぞれの構成部材が回転する方向を示している。
画像形成処理の際、2次転写部34からトナーが転写された記録媒体Pが定着機構部5のニップ部N1に入り、該ニップ部N1から出てきた後に、続いて光沢付与機構部6のニップ部N2に進入する。このとき、記録媒体Pの後端がニップ部N1を抜ける前に該記録媒体Pの先端が光沢付与機構部6のニップ部N2に到達するようになるため、記録媒体Pは2つのニップ部N1,N2それぞれでニップされた状態となる。
ここで、定着機構部5、光沢付与機構部6ではそれぞれ加圧ローラ14,90を駆動する駆動モータ(後述)を備えており、それぞれの駆動モータは独立していて、それぞれのローラ回転数は別々に設定が可能である。そのため、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける記録媒体Pの搬送速度が異なって、画像に問題が発生する場合があった。例えば、定着機構部5での記録媒体Pの搬送速度V1と光沢付与機構部6での記録媒体Pの搬送速度V2との関係が、V1<V2でその速度差が非常に大きい場合、光沢付与機構部6のニップ部N2が定着機構部5でニップされた記録媒体Pを引張る力が生じ、定着機構部5の記録媒体Pの搬送力F1は、光沢付与機構部6の記録媒体Pの搬送力F2より大きくなると(F1>F2)、光沢付与機構部6にニップされた記録媒体Pはスリップすることになる。このとき、光沢付与機構部6のローラ表層に設けられた弾性層によりグリップ力を持っているため、断続的なスリップを生じることになり、トナー画像上にバンディング等の不具合を生むことがあった。逆に、V1>V2の場合、ニップ部N1とニップ部N2の間で用紙の弛みが発生し、長尺紙になる程、弛み量が増加するため、ガイド板45に接触して画像擦れによる画質劣化を引き起こしてしまうことがあった。
従来の定着装置では、記録媒体Pの搬送速度の制御として定着機構部5、光沢付与機構部6間での速度調整を行っていなかったために、定着機構部5、光沢付与機構部6における記録媒体の搬送速度に差異が生じ、その結果として、定着機構部5、光沢付与機構部6の間において前述した画像劣化や記録媒体Pのジャムやシワが発生していた。これは、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける主駆動ローラを駆動するモータの回転数を一定とする制御を行っていても発生する現象であった。
発明者は、定着機構部5、光沢付与機構部6における記録媒体の搬送速度に差異が生じる現象について詳細に検討したところ、定着機構部5、光沢付与機構部6ごとで主駆動ローラの表面温度が変動することに伴ってその表層が膨張あるいは収縮して外周径が変動するために、各主駆動ローラの回転数を一定に制御していても記録媒体Pの搬送速度が変動し不具合が発生するほどの定着機構部5、光沢付与機構部6間の搬送速度差が生じていることが分かった。また、定着機構部5の加圧ローラ14よりも光沢付与機構部6の加圧ローラ90の方が径が小さいために、熱膨張による搬送速度の変動は光沢付与機構部6側の方が大きかった。また、記録媒体Pの搬送速度として、V1<V2の場合、各駆動モータのトルク変動があるため、モータからのなんらかの特性変化を基に速度制御は可能であるが、V1≧V2の場合、駆動モータの特性には何の変化も見られないため、速度制御は出来なかった。
これらの知見を基に、鋭意検討を行い、本発明を成すに至ったものである。以下、本発明の要部構成について説明する。
図5は、本発明に係る定着装置における記録媒体の搬送速度の制御に関するブロック図である。
本発明に係る定着装置は、第1モータ(第1モータ14m),該第1モータにより駆動される第1主駆動ローラ(加圧ローラ14),該第1主駆動ローラの回転により搬送される用紙上の未定着トナーを熱と圧力により定着させる第1ニップ部を有する定着機構部(定着機構部5)と、前記定着機構部の用紙搬送方向下流側に配置され、第2モータ(第2モータ90m),該第2モータにより駆動される第2主駆動ローラ(加圧ローラ90),前記用紙を挟み込み前記第2主駆動ローラの回転により搬送する第2ニップ部を有する搬送機構部(光沢付与機構部6)と、前記定着機構部における用紙搬送速度(V1)と前記搬送機構部における用紙搬送速度(V2)との速度差が所定の範囲内となるように前記第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整するモータ制御部(モータ制御部20)と、を備える。
ここで、モータ制御部20は、前記定着機構部における用紙搬送速度(V1)と前記搬送機構部における用紙搬送速度(V2)との速度差を検知する速度差検知部(速度差検知部21)と、速度差検知部21の検知結果に基づいて、速度差(V2−V1)が所定の範囲内となるように第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整する回転数制御部22と、を有しており、第1,2モータ14m,90mの駆動制御を行う。また、第1モータ14mの駆動は不図示の駆動機構により加圧ローラ14へ伝達され、第2モータ90mの駆動は不図示の駆動機構により加圧ローラ90に伝達される。
したがって、モータ制御部20における回転数制御部22が第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整することにより、定着機構部5または光沢付与機構部6における搬送速度V1またはV2を調整することが可能である。
なお、前記速度差(V2−V1)が所定の範囲内となるように制御するに当たっては、モータ制御部20における回転数制御部22は、第2モータ90mの回転数を調整して光沢付与機構部6における記録媒体搬送速度(以下、単に搬送速度ともいう)を調整することが好ましい。画像形成装置100においては、様々なサイズの記録媒体が通されるが、その中で比較的長い記録媒体、例えばA3サイズや19インチ紙であって長手方向を搬送方向として搬送される場合には、1枚の記録媒体Pが2次転写部34のニップ部(転写ニップ)と定着機構部5のニップ部N1でニップされる状態となる。このとき、定着機構部5における搬送速度を変更すると、定着工程以前の転写工程の条件にまで影響を及ぼすため好ましくない。そのために、回転数制御部22は、2段目のニップ部N2側である光沢付与機構部6側の第2モータ90mの回転数を調整する。
また、回転数制御部22は、1.05≧V2/V1≧1.00(式(1))となるように、第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整するとよい。
光沢付与機構部6における搬送速度(V2)よりも定着機構部5における搬送速度(V1)の方が大きいと(V2/V1<1.00のとき)、定着機構部5と光沢付与機構部6の間で記録媒体が波打って弛み、該記録媒体又は画像にたるみシワが発生する不具合が起こりやすい。一方、光沢付与機構部6における搬送速度(V2)が定着機構部5における搬送速度(V1)より大きい過ぎると(V2/V1>1.05)、両者間で記録媒体を強く引張ることになり、記録媒体または画像にろっ骨シワと呼ばれる記録媒体のエッジから中央方向に斜めに延びるシワやバンディングが発生する不具合が起こりやすくなる。
そこで、回転数制御部22が第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整することにより定着機構部5または光沢付与機構部6における搬送速度を調整して、1.05≧V2/V1≧1.00とし、光沢付与機構部6において記録媒体を適度に引張ることでたるみシワ及びろっ骨シワの不具合を改善するものである。すなわち、光沢付与機構部6における搬送速度V2を定着装置5における搬送速度V1に対して+5%以内、好ましくは+2%以内、より好ましくは+1%以内とすることによって、たるみシワ及びろっ骨シワなどの外観不良を防止することができる。
なお、第1モータ14mまたは第2モータ90mにおける回転数の調整に当たっては、例えば第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値がそれぞれの基準電流値以下となるように調整を行うとよい。あるいは、定着機構部5,光沢付与機構部6における搬送速度と、加圧ローラ14,90の条件(回転数、表面温度など)との関係を予め求めておき、その関係に基づいて、第1モータ14mまたは第2モータ90mにおける回転数を調整するとよい。
また、速度差検知部21は、第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値、電力値、トルク指令値のいずれかの検出値から前記速度差(V2−V1)の程度を検知するものである。あるいは、速度差検知部21は、定着機構部5の主駆動ローラ(加圧ローラ14)の表面温度及び/又は光沢付与機構部6の主駆動ローラ(加圧ローラ90)の表面温度から前記速度差(V2−V1)の程度を検知することが好ましい。また、第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値、電力値、トルク指令値のいずれかの検出値と、定着機構部5の主駆動ローラ(加圧ローラ14)の表面温度及び/又は光沢付与機構部6の主駆動ローラ(加圧ローラ90)の表面温度とから前記速度差(V2−V1)の程度を検知してもよい。なお、電流値、電力値は、第1モータ14mあるいは第2モータ90mに実際に投入される電流値、電力値であり、第1,2モータ14m、90mそれぞれのコントローラから取得される検出値である。また、トルク指令値とは、モータ制御部20から第1モータ14mあるいは第2モータ90mのコントローラに対して指示する第1モータ14mあるいは第2モータ90mが出力すべきトルク値であり、モータ制御部20から取得される検出値である。
以下、本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御方法を説明する。
図6は、本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(1)を示すフローチャートである。ここでは、第1モータ14m、第2モータ90mはそれぞれモータ制御部20により一定の回転数で駆動されているものとする。
(S11) 記録媒体の搬送を始めると、速度差検知部21は、まず第2モータ90mの電流値Iの検出値を取得し、その回転数における基準電流値IS2より大であるか否かを判定する。基準電流値IS2とは、その回転数におけるV1,V2の関係が1.05≧V2/V1≧1.00となっているときの第2モータ90mの電流値(最大値)である。
(S12) I>IS2のとき(ステップS11のY)、V2>1.05×V1となっており、第2モータ90mに必要以上に負荷(前記搬送力F1−F2の負荷増分)がかかり前述したバンディング等の不具合が発生する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を低減し、その低減した回転数一定として、ステップS11に戻る。
(S13) I≦IS2のとき(ステップS11のN)、V2≦1.05×V1となっている。このとき、光沢付与機構部6の第2モータ90mへの負荷は一定であり、第2モータ90mの負荷トルク変動による電流値変動は無い。そこで、速度差検知部21は、第1モータ14mの電流値Iの検出値を取得し、その回転数における基準電流値IS1より大であるか否かを判定する。基準電流値IS1とは、その回転数におけるV1,V2の関係が1.05≧V2/V1≧1.00となっているときの第1モータ14mの電流値(最大値)である。
(S14) I>IS1のとき(ステップS13のY)、V2<V1となっており、定着機構部5と光沢付与機構部6間でたるみシワや記録媒体のジャム等の不具合が発生する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を増加し、その増加した回転数一定として、ステップS11に戻る。
また、I≦IS1のとき(ステップS13のN)、記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS11に戻る。
以上のように、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける記録媒体の搬送速度は式(1)を満足するように制御されるため、前述した不具合を発生させることなく、記録媒体Pは適切に搬送される。なお、ここでは第1,2モータ14m、90mの電流値の検出値で速度差検知を行う例を示したが、これに代えて第1,2モータ14m、90mの電力値やトルク指令値の検出値に基づいてもよい。
図7は、本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(2)を示すフローチャートである。ここでは、第1モータ14m、第2モータ90mはそれぞれモータ制御部20により一定の回転数で駆動されているものとする。
(S21) 記録媒体の搬送を始めると、速度差検知部21は、まず温度検知センサ90sによる加圧ローラ90の表面温度Tを取得し、そのときの定着装置の条件における加圧ローラ90の表面温度の設計値の範囲内(TS21≦T≦TS22)にあるか否かを判定する。
(S22) Tが設計値の範囲内にない場合(ステップS21のN)、速度差検知部21は、T<TS21であるか否かを判定する。
(S23) T<TS21である場合(ステップS22のY)、速度差検知部21は、まず温度検知センサ14sによる加圧ローラ14の表面温度Tを取得し、そのときの定着装置の条件における加圧ローラ14の表面温度の設計値の最小値TS11より小であるかを判定する。
<TS11である場合(ステップS23のY)、加圧ローラ14,90の表面温度はともに設計値未満である。ここでは同程度に温度が低いとみて記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS21に戻る。
(S24) T≧TS11である場合(ステップS23のN)、加圧ローラ14の表面温度は設計値以上、加圧ローラ90の表面温度は設計値未満であり、V2<V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を増加し、その増加した回転数一定として、ステップS21に戻る。
(S25) T≧TS21である場合(ステップS22のN)、速度差検知部21は、まず温度検知センサ14sによる加圧ローラ14の表面温度Tを取得し、そのときの定着装置の条件における加圧ローラ14の表面温度の設計値の最大値TS12より大であるかを判定する。
S12<Tである場合(ステップS25のY)、加圧ローラ14,90の表面温度はともに設計値より大である。ここでは同程度に温度が高いとみて記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS21に戻る。
(S26) TS12≧Tである場合(ステップS25のN)、加圧ローラ14の表面温度は設計値の最大値以下、加圧ローラ90の表面温度は設計値より大であり、V2>1.05×V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を低減し、その低減した回転数一定として、ステップS21に戻る。
(S27) Tが設計値の範囲内にある場合(ステップS21のY)、速度差検知部21は、まず温度検知センサ14sによる加圧ローラ14の表面温度Tを取得し、そのときの定着装置の条件における加圧ローラ14の表面温度の設計値の範囲内(TS11≦T≦TS12)にあるか否かを判定する。
が設計値の範囲内にある場合(ステップS27のY)、加圧ローラ14,90の表面温度はともに設計値の範囲内である。記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS21に戻る。
(S28) Tが設計値の範囲内にない場合(ステップS27のN)、加圧ローラ14の表面温度Tが加圧ローラ14の表面温度の設計値の最小値TS11より小であるかを判定する。
(S29) T<TS11である場合(ステップS28のY)、加圧ローラ14の表面温度は設計値の最小値未満、加圧ローラ90の表面温度は設計値の範囲内であり、V2>1.05×V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を低減し、その低減した回転数一定として、ステップS21に戻る。
(S2a) T>TS12である場合(ステップS28のN)、加圧ローラ14の表面温度は設計値の最大値より大、加圧ローラ90の表面温度は設計値の範囲内であり、V2<V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を増加し、その増加した回転数一定として、ステップS21に戻る。
以上のように、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける記録媒体の搬送速度は式(1)を満足するように制御されるため、前述した不具合を発生させることなく、記録媒体Pは適切に搬送される。
図8は、本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(3)を示すフローチャートである。ここでは、第1モータ14m、第2モータ90mはそれぞれモータ制御部20により一定の回転数で駆動されているものとする。
(S31) 記録媒体の搬送を始めると、速度差検知部21は、まず第2モータ90mの電流値Iの検出値を取得し、その回転数における基準電流値IS2より大であるか否かを判定する。
(S32) I>IS2のとき(ステップS31のY)、V2>1.05×V1となっており、第2モータ90mに必要以上に負荷がかかり前述したバンディング等の不具合が発生する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を低減し、その低減した回転数一定として、ステップS31に戻る。
(S33) I≦IS2のとき(ステップS31のN)、V2≦1.05×V1となっている。このとき、光沢付与機構部6の第2モータ90mへの負荷は一定であり、第2モータ90mの負荷トルク変動による電流値変動は無い。そこで、速度差検知部21は、温度検知センサ90sによる加圧ローラ90の表面温度Tと、温度検知センサ14sによる加圧ローラ14の表面温度Tを取得し、そのときの定着装置の条件における加圧ローラ14,90の表面温度の設計値を基に、T≦TS22,TS12<Tを満たすか否か、あるいはT<TS21,TS11≦Tを満たすか否かを判定する。
いずれの条件も満たさない場合(S33のN)、記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS31に戻る。
(S34) T≦TS22,TS12<Tと、T<TS21,TS11≦Tのいずれかを満たす場合(S33のY)、V2<V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を増加し、その増加した回転数一定として、ステップS31に戻る。
以上のように、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける記録媒体の搬送速度は式(1)を満足するように制御されるため、前述した不具合を発生させることなく、記録媒体Pは適切に搬送される。
つぎに、本発明に係る定着装置における記録媒体の搬送速度の他の制御について説明する。
図9は、本発明に係る定着装置の別の構成を示す概略断面図である。
図9において、本発明の定着装置は、定着機構部5と光沢付与機構部6との間(すなわち、ニップ部N1とニップ部N2の間)を通過する記録媒体Pの搬送経路上に、該記録媒体Pの弛み量を検出する光学センサ25を備える。なお、図9において、それ以外の構成は図4の定着装置と同じであり、図4と同じ符号を付している。
ここで、光学センサ25は、該光学センサ25から記録媒体Pまでの距離を測定する非接触式のセンサであり、例えば対象物へ発光(赤外線等)し、対象物からの反射光を受光するまでの時間から対象物までの距離を演算する測距センサが挙げられる。光学センサ25は、搬送経路内での記録媒体Pの弛んでいる状態を推定するために必要な光学センサ25から記録媒体Pまでの距離を測定するものである。
また、光学センサ25は、定着機構部5と光沢付与機構部6間に配置されるが、その位置は、記録媒体Pの弛みが最大となる位置であることが望ましい。しかし、弛み量最大とならない位置であっても、光沢付与機構部6における用紙搬送速度(V2)<定着機構部5における用紙搬送速度(V1)を検出可能な位置であれば、その配置は問わない。
なお、ここでいう記録媒体Pの弛み状態とは、V1>V2の関係となることにより、定着機構部5と光沢付与機構部6間で張力が不十分あるいは付与されない状態となり、記録媒体Pが通常のパスライン(図9の実線のラインPL)よりも図9の一点鎖線で示すパスラインPL’のように垂れ下がった状態をいう。
図10は、本発明に係る定着装置における記録媒体の搬送速度の他の制御に関するブロック図である。
図10の定着装置は、図5の定着装置における温度検知センサ14s、90sの代わりに、光学センサ25が測定した距離情報を速度差検知部21に送信可能に設けられており、それ以外は図5の定着装置と同じ構成とされている。
ここで、モータ制御部20は、前記定着機構部における用紙搬送速度(V1)と前記搬送機構部における用紙搬送速度(V2)との速度差を検知する速度差検知部(速度差検知部21)と、速度差検知部21の検知結果に基づいて、速度差(V2−V1)が所定の範囲内となるように第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整する回転数制御部22と、を有しており、第1,2モータ14m,90mの駆動制御を行う。また、第1モータ14mの駆動は不図示の駆動機構により加圧ローラ14へ伝達され、第2モータ90mの駆動は不図示の駆動機構により加圧ローラ90に伝達される。
したがって、モータ制御部20における回転数制御部22が第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整することにより、定着機構部5または光沢付与機構部6における搬送速度V1またはV2を調整することが可能である。
なお、前記速度差(V2−V1)が所定の範囲内となるように制御するに当たっては、モータ制御部20における回転数制御部22は、第2モータ90mの回転数を調整して光沢付与機構部6における記録媒体搬送速度(搬送速度ともいう)を調整することが好ましい。画像形成装置100においては、様々なサイズの記録媒体が通されるが、その中で比較的長い記録媒体、例えばA3サイズや19インチ紙であって長手方向を搬送方向として搬送される場合には、1枚の記録媒体Pが2次転写部34のニップ部(転写ニップ)と定着機構部5のニップ部N1でニップされる状態となる。このとき、定着機構部5における搬送速度を変更すると、定着工程以前の転写工程の条件にまで影響を及ぼすため好ましくない。そのために、回転数制御部22は、2段目のニップ部N2側である光沢付与機構部6側の第2モータ90mの回転数を調整する。
また、回転数制御部22は、1.05≧V2/V1≧1.00(式(1))となるように、第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整するとよい。
光沢付与機構部6における搬送速度(V2)よりも定着機構部5における搬送速度(V1)の方が大きいと(V2/V1<1.00のとき)、定着機構部5と光沢付与機構部6の間で記録媒体が波打って弛み、該記録媒体又は画像にたるみシワが発生する不具合が起こりやすい。一方、光沢付与機構部6における搬送速度(V2)が定着機構部5における搬送速度(V1)より大きい過ぎると(V2/V1>1.05)、両者間で記録媒体を強く引張ることになり、記録媒体または画像にろっ骨シワと呼ばれる記録媒体のエッジから中央方向に斜めに延びるシワやバンディングが発生する不具合が起こりやすくなる。
そこで、回転数制御部22が第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整することにより定着機構部5または光沢付与機構部6における搬送速度を調整して、1.05≧V2/V1≧1.00とし、光沢付与機構部6において記録媒体を適度に引張ることでたるみシワ及びろっ骨シワの不具合を改善するものである。すなわち、光沢付与機構部6における搬送速度V2を定着装置5における搬送速度V1に対して+5%以内、好ましくは+2%以内、より好ましくは+1%以内とすることによって、たるみシワ及びろっ骨シワなどの外観不良を防止することができる。
なお、第1モータ14mまたは第2モータ90mにおける回転数の調整に当たっては、例えば第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値がそれぞれの基準電流値以下となるように調整を行うとよい。あるいは、定着機構部5,光沢付与機構部6における搬送速度と、加圧ローラ14,90の条件(回転数など)及び定着機構部5,光沢付与機構部6間の搬送経路における用紙の弛み状態との関係を予め求めておき、その関係に基づいて、第1モータ14mまたは第2モータ90mにおける回転数を調整するとよい。
また、速度差検知部21は、第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値、電力値、トルク指令値のいずれかの検出値から前記速度差(V2−V1)の程度を検知するものである。この検知方法は、図6の本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(1)で説明したとおりである。なお、電流値、電力値は、第1モータ14mあるいは第2モータ90mに実際に投入される電流値、電力値であり、第1,2モータ14m、90mそれぞれのコントローラから取得される検出値である。また、トルク指令値とは、モータ制御部20から第1モータ14mあるいは第2モータ90mのコントローラに対して指示する第1モータ14mあるいは第2モータ90mが出力すべきトルク値であり、モータ制御部20から取得される検出値である。
あるいは、速度差検知部21は、定着機構部5,光沢付与機構部6間の搬送経路における用紙の弛み状態から前記速度差(V2−V1)の程度を検知するものである。すなわち、速度差検知部21は、光学センサ25で測定された距離情報に基づいて定着機構部5と光沢付与機構部6間の搬送経路における記録媒体Pの弛み状態を検出し、この記録媒体Pの弛み状態から前記速度差(V2−V1)を検知する。詳しくは、速度差検知部21は、光学センサ25により測定される距離L0と基準値LS0とを比較し、その大小関係から記録媒体Pの弛み状態を検出する。例えばL0>LS0のとき、速度差検知部21は、記録媒体Pの弛み状態がたるみシワや記録媒体Pのジャム等の不具合が発生する可能性が大きい状態であると判定し、V1>V2を検知するようになっている。なお、基準値LS0とは、定着機構部5と光沢付与機構部6間でたるみシワや記録媒体Pのジャム等の不具合の発生しない弛み状態のときの光学センサ25から記録媒体Pまでの距離の最大値である。
また、第1モータ14m,第2モータ90mそれぞれの電流値、電力値、トルク指令値のいずれかの検出値と、定着機構部5,光沢付与機構部6間の搬送経路における用紙の弛み状態とから前記速度差(V2−V1)の程度を検知してもよい。
以下、図9〜図11を参照しながら、本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の他の制御方法を説明する。
図11は、図9,図11に示す本発明の定着装置における記録媒体の搬送速度の制御例(4)を示すフローチャートである。ここでは、第1モータ14m、第2モータ90mはそれぞれモータ制御部20により一定の回転数で駆動されているものとする。
(S41) 記録媒体の搬送を始めると、速度差検知部21は、まず第2モータ90mの電流値Iの検出値を取得し、その回転数における基準電流値IS2より大であるか否かを判定する。
(S42) I>IS2のとき(ステップS41のY)、V2>1.05×V1となっており、第2モータ90mに必要以上に負荷がかかり前述したバンディング等の不具合が発生する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を低減し、その低減した回転数一定として、ステップS41に戻る。
(S43) I≦IS2のとき(ステップS41のN)、V2≦1.05×V1となっている。このとき、光沢付与機構部6の第2モータ90mへの負荷は一定であり、第2モータ90mの負荷トルク変動による電流値変動は無い。そこで、速度差検知手段21は、光学センサ25により該光学センサ25と記録媒体間の距離L0を取得し、定着機構部5と光沢付与機構部6間でたるみシワや記録媒体のジャム等の不具合が発生しない基準距離値LS0より大であるか否かを判定する。
いずれの条件も満たさない場合(S43のN)、記録媒体Pが正常に搬送されていると判定し、ステップS31に戻る。
(S44) L0>LS0を満たす場合(S43のY)、V2<1.00×V1となっていると判定する。そこで、回転数制御部22は、式(1)の関係となるように第2モータ90mの回転数を増加し、その増加した回転数一定として、ステップS41に戻る。
以上のように、定着機構部5、光沢付与機構部6それぞれにおける記録媒体の搬送速度は式(1)を満足するように制御されるため、前述した不具合を発生させることなく、記録媒体Pは適切に搬送される。
なお、ステップS43において、搬送中の記録媒体Pは、複合的な外力を受けながら搬送されるため、突発的にL0>LS0の状態となり、それを光学センサ25が検出することも考えられる。そこで、ステップS43において、所定の時間T0内にL0>LS0を複数回(n回)検出すると、V2<V1となっていると判定するようにしてもよい。
また、搬送中の記録媒体Pの先端が光沢付与機構部6のニップ部N2へ進入するまでの間は、記録媒体Pの状態は不安定であり、突発的にL0>LS0の状態となり、それを光学センサ25が検出することも考えられる。そこで、ステップS43における検出タイミングとして、通過する記録媒体Pについて検出する期間のうち、記録媒体Pの先端が光学センサ25にて検出されてからニップ部N2へ進入するまでの時間を除外しても良い。
また、V2<V1のときに、定着機構部5、光沢付与機構部6間において記録媒体Pが通常のパスラインPLよりも下側に弛む場合を説明したが、こしのある記録媒体Pの場合には通常のパスラインPLよりも上側に弛む可能性もある。この場合には、定着機構部5と光沢付与機構部6間でたるみシワや記録媒体Pのジャム等の不具合の発生しない弛み状態のときの光学センサ25から記録媒体Pまでの距離の範囲(基準範囲)LS1〜LS0を設定し、ステップS43において速度差検知部21は、光学センサ25により測定される距離L0と基準範囲LS1〜LS0とを比較し、その範囲に入るか否かから記録媒体Pの弛み状態を検出するとよい。例えばL0が前記基準範囲を外れるとき、速度差検知部21は、記録媒体Pの弛み状態がたるみシワや記録媒体Pのジャム等の不具合が発生する可能性が大きい状態であると判定し、V1>V2を検知する(S44)。
(光沢付与モード・光沢非付与モード)
つぎに、本発明の画像形成装置100における画像形成の手順を説明する。
本発明の画像形成装置100では、同じ連量(秤量)の記録媒体を用いて、該記録媒体上の画像に光沢を付与するモード(光沢付与モード)と、光沢を付与しないモード(光沢非付与モード)と、を選択可能に有している。例えば、画像形成装置100の表示モニタに、光沢付与モードと光沢非付与モードとをユーザが選択可能なように表示する。ここで、光沢付与モードとは、コート紙などの光沢度の高い(30〜50%)の記録媒体を用いて、画像(定着トナー画像)を形成し、画像に対して下地である記録媒体と同等の光沢を付与するモードであり、グラビア写真印刷用として好適である。また、光沢非付与モードとは、普通紙など光沢度のあまり高くない記録媒体を用いて、画像を形成し、該画像にとくに光沢を付与する処理を行わないモードである。なお、ここでいう光沢度とは、60°光沢度計で測定した値(%)としている。
光沢付与モードが選択された場合、記録媒体として光沢度30〜50%のコート紙などを用いて、以下のように処理が行われる。ここでは、図2の装置構成を前提に説明する。
(S101) 未定着のトナーが載った記録媒体が搬送され、定着機構部5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%以上としている。これにより、定着機構部5を通過した記録媒体上のトナーは完全に定着されるとともに、画像(定着トナー)に25%以上の光沢が付与されるようになる。
(S102) 定着機構部5から排出された記録媒体はガイド板45によりカール等が矯正され、記録媒体先端が光沢付与機構部6に適切に送り込まれる。
(S103) 光沢付与機構部6において、記録媒体上の画像に光沢がさらに付与される。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であり、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が15〜30N/cm2に調整されている。これにより、記録媒体が光沢付与機構部6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーに熱及び所定の圧力が加えられ、該定着トナー表層のレベリングが行われて、記録媒体の光沢度に対して±15%以内、より好ましくは±10%以内となった光沢度が定着トナーに付与される。
(S104) 光沢付与機構部6から排出された記録媒体はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
光沢非付与モードが選択された場合、記録媒体のサイズが確認され、記録媒体の搬送方向の長さとして210mm未満、210mm以上で区分けされて、以下のように処理が行われる。
まず、記録媒体の搬送方向の長さが210mm未満の場合を説明する。
(S201) 未定着のトナーが載った記録媒体が搬送され、定着機構部5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%未満としている。これにより、定着機構部5を通過した記録媒体上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。あるいは、記録媒体の種類によっては、定着機構部5の条件は光沢付与モードと同じとしてもよい。
(S202) 定着機構部5から排出された記録媒体はガイド板45によりカール等が矯正され、記録媒体先端が光沢付与機構部6に適切に送り込まれる。
(S203) 光沢付与機構部6において、ニップ部N2で記録媒体を挟み込んで該記録媒体の搬送を行う。このとき、加熱ローラ80の表面温度は80〜100℃であるが、加圧調整手段によりニップ部N2のニップ圧が、光沢付与モードのときのニップ部N2のニップ圧よりも低く、例えば5N/cm2以下に調整されている。このように軽圧下とすることにより、記録媒体が光沢付与機構部6を通過するときには、ニップ部N2にて定着トナーにあまり熱及び圧力が加えられず、該定着トナーの光沢を上昇させることがない。
(S204) 光沢付与機構部6から排出された記録媒体はガイド板95、搬送ローラ対7を経由して、搬送経路を通って排紙される。
つぎに、光沢非付与モードが選択され、記録媒体の搬送方向の長さが210mm以上の場合、以下のように処理が行われる。
(S301) 未定着のトナーが載った記録媒体が搬送され、定着機構部5でトナーの定着が行われる。このとき、定着ベルト11は、加熱ローラ15内部に配置されたヒータ15hの発熱によりトナー定着に適する温度まで加熱されている。また、ニップ部N1におけるニップ圧については、加圧手段のカム78を調整して、ニップ幅全体におけるニップ圧が15〜30N/cm2となる領域の割合を50%未満としている。これにより、定着機構部5を通過した記録媒体上の画像(定着トナー)の光沢があまり上昇しない状態で、トナーは完全に定着されるようになる。
(S302) 定着機構部5から排出された記録媒体はガイド45によりカール等が矯正され、記録媒体先端が光沢付与機構部6に適切に送り込まれる。
(S303) 光沢付与機構部6では、ローラ間ギャップが2mm以下となるように加熱ローラ80と加圧ローラ90を離間させた状態となっており、記録媒体はこの加熱ローラ80と加圧ローラ90の間を通過していく。
(S304) 光沢付与機構部6を通過した記録媒体はガイド板95を通り、搬送ローラ対7まで到達する。搬送ローラ対7は、定着機構部5のニップ部N1の後端から210mm以内に配置されているので、前記記録媒体の先端は該記録媒体の後端がニップ部N1を出る前に搬送ローラ対7に到達し、該搬送ローラ対7が記録媒体を挟み込んで適切に搬送を継続する。搬送ローラ対7を出た記録媒体は、搬送経路を通って排紙される。
以上のように、光沢非付与モード(例えば、通常印字)で、記録媒体の搬送方向の長さが210mm未満、210mm以上のいずれの場合においても、定着機構部5及び光沢付与機構部6でトナーの光沢を上昇させることがなく、かつ安定して搬送できるように工夫されているので、光沢付与モード、光沢非付与モードのいずれのモードであっても記録媒体搬送のパスラインを変更しないで所望の光沢の画像形成が可能となっており、画像形成装置として小型化が可能である。
また、光沢付与モードにおいて、定着機構部5におけるニップ時間として30msec以上、より好ましくは60msec以上とし、光沢付与機構部6におけるニップ時間を15msec以上とすることが可能である。これにより、光沢付与モードにおいても光沢非付与モードの場合と同等の記録媒体生産性を有することになり、いずれのモードを選択しても高い生産性を維持することができる。
なお、これまで本発明を図面に示した実施形態をもって説明してきたが、本発明は図面に示した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
例えば、図2の画像形成装置において、定着機構部5に代えて、図12に示すような定着ローラR11と加圧ローラ14が当接してニップ部N1を形成する定着機構部5’を適用してもよい。あるいは、図2の定着機構部5における分離ローラ13及びテンションローラ16を省略した図13に示すような構成の定着機構部5’’を適用してもよい。
あるいは、図2の画像形成装置において、定着機構部5に代えて、加圧ベルトを用いた方式の定着機構部を用いてもよい。
図14は、本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(3)を示す断面図である。この定着機構部5Aでは、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下にローラ13R,14R,15Rに回動自在に一定のテンションで架け渡された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧パッドであるバックアップ部材14bにより定着ニップ部N1を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱され、加圧ベルト14aはヒータ14hにより加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14bには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。また、定着機構部5Aは、図5,図10の構成に準じる構成として、ローラ12Rを駆動する第1モータ14mを備える。
そして、モータ制御部20が、定着機構部5Aにおける用紙搬送速度(V1)と前記搬送機構部(光沢付与機構部6)における用紙搬送速度(V2)との速度差が所定の範囲内となるように前記第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整する構成としている。この第1モータ12mまたは第2モータ90mの回転数を調整する具体的な構成及び制御内容は、定着機構部5と同じである。
図15は、本発明が適用される定着機構部における加圧部材、定着部材の別の構成例(4)を示す断面図である。この定着機構部5Bでは、上側に回転自在に配置された定着ローラ12Rと、定着ローラ12Rの下に支持部材14eでテンションフリーの状態で支持された加圧ベルト14aと、が当接して加圧ベルト14aの裏面にある加圧部材であるバックアップ部材14dにより定着ニップ部N1を形成可能に配置されている。また、定着ローラ12Rはヒータ12hにより加熱されるようになっている。
また、少なくともバックアップ部材14dには、前述したものと同様の加圧制御が行われる加圧手段を備えており、ニップ部N1のニップ幅が用紙の種類(紙種)やモード(光沢を付与するモード、光沢を付与しないモード)によって複数の状態に可変可能な構成になっている。また、定着機構部5Bは、図5,図10の構成に準じる構成として、ローラ12Rを駆動する第1モータ14mを備える。
そして、モータ制御部20が、定着機構部5Bにおける用紙搬送速度(V1)と前記搬送機構部(光沢付与機構部6)における用紙搬送速度(V2)との速度差が所定の範囲内となるように前記第1モータ14mまたは第2モータ90mの回転数を調整する構成としている。この第1モータ12mまたは第2モータ90mの回転数を調整する具体的な構成及び制御内容は、定着機構部5と同じである。
また、図2の構成において、光沢付与機構部6に代えて図13〜図15に示す構成からなる光沢付与機構部を適用してもよい。また、光沢付与機構部6に代えて1対のローラからなる単に記録媒体を搬送する搬送機構としてもよい。なお、その場合には、ヒータ85は省略してもよく、あるいは加圧ローラ90側にヒータを設けてもよい。あるいは、光沢付与機構部6に代えて記録媒体のトナー面に熱と圧力を付与する第2のニップ部を有する図4の定着機構部5に相当する構成または図13〜図15に示す構成からなる第2定着機構部とし、定着機構部5及び該第2定着機構部の2つの定着機構部を使って記録媒体上へのトナーの定着を完了する構成としてもよい。この場合、定着機構部(定着機構部5)から搬送機構部(第2定着機構部)までの構成が本発明に係る定着装置である。
また、本発明の定着装置は、図4,図9において、図中点線の枠で示すように、定着機構部5(第1定着装置ともいう)と、光沢付与機構部(又は第2定着機構部)6(光沢付与装置または第2定着装置ともいう)と、がそれぞれ別ユニットで構成されていてもよい。あるいは、図16の本発明の定着装置において、点線の枠で示すように、定着機構部5と、光沢付与機構部(又は第2定着機構部)6と、が1つのユニットで構成されていてもよい。なお、図16に示す定着装置における定着機構部5と、光沢付与機構部(又は第2定着機構部)6とは、図4,図9に示すものと同じである。
また、図5,図10のモータ制御ブロック図の構成において、速度差検知部21がモータ制御部20とは別の制御ブロックに属し、回転数制御部22と情報の通信可能に接続されていてもよい。
1 スキャナ部
2 書込み部
3 現像部
5,5’,5’’,5A,5B 定着機構部
6 光沢付与機構部
7 搬送ローラ対
7a,7b ローラ
8 排紙部
11 定着ベルト
11h,12h,14h,15h,85 ヒータ(加熱手段)
12,12R,R11 定着ローラ
13 分離ローラ
13R,14R,15R ローラ
14,90 加圧ローラ
14a 加圧ベルト
14b,14d バックアップ部材
14e 支持部材
14m 第1モータ
14s,62,82,90s 温度検知センサ
15,80 加熱ローラ
16 テンションローラ
20 モータ制御部
21 速度差検知部
22 回転数制御部
25 光学センサ
30 中間転写体
31 感光体
34 2次転写部
35 搬送ベルト
37 搬送路
38 レジスト部
41,41a,41b,41c,41d 給紙トレイ
43,44,83 分離部材
45,95 ガイド板
76,96 加圧レバー
76a,96a 加圧部材
76b,96b 支持軸
76c,96c 加圧部
77,97 スプリング
78,98 カム
90m 第2モータ
93 クリーニング部材
100 画像形成装置
100A 画像読取部
100B 画像形成部
100C 給紙部
101 自動原稿送り装置(ADF)
N1,N2 ニップ部
P 用紙(記録媒体)
PL パスライン
T トナー
特開昭63−192068号公報 特開2003−167459号公報

Claims (14)

  1. 第1モータ,該第1モータにより駆動される第1主駆動ローラ,該第1主駆動ローラの回転により搬送される用紙上の未定着トナーを熱と圧力により定着させる第1ニップ部を有する定着機構部と、
    前記定着機構部の用紙搬送方向下流側に配置され、第2モータ,該第2モータにより駆動される第2主駆動ローラ,前記用紙を挟み込み前記第2主駆動ローラの回転により搬送する第2ニップ部を有する搬送機構部と、
    センサ位置から前記定着機構部と前記搬送機構部間の搬送経路を通過する前記用紙までの距離を測定する光学センサと、
    該光学センサで測定された距離に基づいて用紙の弛み状態を検出して、該検出結果に基づいて、前記定着機構部における用紙搬送速度V1と前記搬送機構部における用紙搬送速度V2とがV2>V1の関係を満たすとともに速度差が所定の範囲内となるように前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整するモータ制御部と、を備え
    前記搬送機構部は、用紙のトナー面に熱と圧力を付与する前記第2ニップ部を有する光沢付与機構部であり、
    該第2ニップ部のニップ圧は、前記第1ニップ部のニップ圧と同等に調整される場合と、前記第1ニップ部のニップ圧より低く調整される場合と、に切り替え可能であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記光学センサは、前記定着機構部と搬送機構部間で搬送経路上の用紙の弛み量が最大となる位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記光学センサにより測定される距離と基準値との大小関係から前記用紙の弛み状態を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記モータ制御部は、前記光学センサにより検出される距離が基準値より大であるとき、V1>V2と判定することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記モータ制御部がV1>V2であることを検知したとき、前記モータ制御部は、前記第2モータの回転数を増加する調整を行うことを特徴とする請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記モータ制御部は、前記光学センサにより測定される距離が、設定された基準範囲に含まれるか否かを判断し、前記光学センサにより測定される距離が、前記基準範囲に含まれない場合に前記用紙の弛み状態を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  7. 前記モータ制御部は、前記光学センサにより検出される距離が、所定時間内に複数回基準値より大となることを検出した際に、V1>V2と判定することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  8. 前記モータ制御部は、前記用紙の先端が前記光学センサにより検出されてから前記第2ニップ部へ進入するまでの時間を除外して、前記光学センサで測定された距離に基づいて用紙の弛み状態を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  9. 前記搬送機構部は、用紙の後端が前記第1ニップ部を抜ける前に該用紙の先端が到達する位置に配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の定着装置。
  10. 前記モータ制御部は、前記第2モータの回転数を調整することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の定着装置。
  11. 前記モータ制御部は、1.05≧V2/V1≧1.00となるように前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整することを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の定着装置。
  12. 前記定着機構部における用紙搬送速度V1と前記搬送機構部における用紙搬送速度V2との速度差を検知する速度差検知部を備え、
    前記モータ制御部は、該速度差検知部の検知結果に基づいて前記第1モータまたは第2モータの回転数を調整することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  13. 前記定着機構部は、定着ローラと、分離ローラと、該定着ローラ及び分離ローラに掛け渡される無端状の定着ベルトと、主駆動ローラであって、前記定着ベルトを介して定着ローラ及び分離ローラに圧接して第1ニップ部を形成する加圧ローラと、を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の定着装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の定着装置を備える画像形成装置。
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