JP2001290382A - 画像光沢度調整装置および画像形成装置 - Google Patents

画像光沢度調整装置および画像形成装置

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JP2001290382A
JP2001290382A JP2000107817A JP2000107817A JP2001290382A JP 2001290382 A JP2001290382 A JP 2001290382A JP 2000107817 A JP2000107817 A JP 2000107817A JP 2000107817 A JP2000107817 A JP 2000107817A JP 2001290382 A JP2001290382 A JP 2001290382A
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gloss
sheet
adjusting device
glossiness
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JP2000107817A
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Takeo Tsukamoto
武雄 塚本
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置構成をコンパクトにしながら耐久性がよ
く画像の光沢度の調整を行える画像光沢度調整装置を提
供する。 【解決手段】 シート状部材4に形成された画像12に
接触した状態で少なくと画像との接触面20aがシート
状部材の搬送方向aに移動可能な光沢付与部材2と、光
沢付与部材にシート状部材を当接または押圧した状態で
回転駆動される対向搬送部材3とを有し、光沢付与部材
2の表面20aの移動速度V1を対向搬送部材3の表面
3aの移動速度V2よりも速く移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状部材に形成
された画像の光沢度を調整する装置および、この装置を
備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乾式や湿式の電子写真作像プロ
セスによって得られる最終画像の画像光沢度は、定着工
程によってほぼ決定されている。すなわち、画像光沢度
は画像形成剤の1つである現像剤としてのトナーの特性
と、温度や圧力などの定着条件により一義的に決定され
てしまう。しかし画像光沢度に関しては、画像の種類、
シート状部材の種類、あるいはプリント目的に合わせて
高光沢のものが好まれる場合や低光沢のものが好まれる
場合とが混在する。このような理由により画像光沢度の
変更が可能であることは、最終画像に対する付加価値を
高め、プリント品質を向上させる上で非常に重要なこと
である。特に、キャストコート系の高光沢なシート状部
材や、表面の平滑性に優れた樹脂製のフィルム等に対し
ては、定着工程のみでは得られない程の高光沢度が要求
される場合がある。
【0003】特開平7−84457号公報には、複数の
搬送ローラ対で搬送されるシート状部材に形成された画
像を、表面にフェルトや布を巻いたローラやブラシ等の
光沢付与部材(摩擦部材)と、この光沢付与部材と対向
配置された固定状態の支持部材との間を通すことで、光
沢付与部材で画像を研磨して光沢度を与える装置が記載
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−84457
号公報に記載のものでは、光沢付与部材と対向している
支持部材が固定状態にあるので、光沢付与部材の回転に
対する負荷が大きく光沢付与部材や支部部材が減り易い
とともに、画像光沢度調整装置に用紙搬送機能を持たせ
ることができず、画像光沢度調整装置を単体で使用する
場合に、個別に搬送手段を設ける必要があり、装置全体
が大型化してしまう傾向にある。また、光沢付与部材を
高速回転しているだけなので、シート状部材の種類やユ
ーザーの好みに応じて光沢度の度合いを調整するのが難
しい。本発明は、装置構成をコンパクトにしながら耐久
性がよく画像の光沢度の調整を行える画像光沢度調整装
置や画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート状部材
に画像を形成する画像形成剤を構成する樹脂微粒子の特
性に着目したもので、熱や圧力を加えることで粒子状の
樹脂成分を押しつぶして平滑化して画像に光沢を出すよ
うにしたものである。このため本発明は、乾式、湿式を
問わず電子写真分野、インクジェット方式に代表される
シート状部材上へ直接画像形成を行う分野、版を使用す
る印刷物の分野などの各画像形成分野における画像仕上
げ工程に適用することが可能である。
【0006】本発明の特長は、請求項1に記載の画像光
沢度調整装置では、シート状部材に形成された画像に接
触し、画像との接触面が少なくとシート状部材の搬送方
向に移動可能な光沢付与部材と、光沢付与部材と対向配
置され接触面に対してシート状部材を接触させて回転駆
動される対向搬送部材と、光沢付与部材を移動する第1
の駆動手段と、対向搬送部材を回転駆動する第2の駆動
手段とを有し、第1の駆動手段を、接触面の移動速度V
1を表面の移動速度V2よりも速い領域で移動可能に設け
たことにある。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像光沢度調整装置において、光沢付与部材がローラ状の
部材で構成されたことを特徴としている。請求項3記載
の発明は、請求項1記載の画像光沢度調整装置におい
て、光沢付与部材がベルト状の部材で構成されたことを
特徴としている。請求項4記載の発明は、請求項1、2
または3記載の画像光沢度調整装置において、対向搬送
部材がローラ状の部材で構成されたことを特徴としてい
る。請求項5記載の発明は、請求項1、2または3記載
の画像光沢度調整装置において、対向搬送部材がベルト
状の部材で構成されたことを特徴としている。
【0008】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置において、対
向搬送部材がシート状部材に与える搬送方向への力の方
が、光沢付与部材がシート状部材に与える搬送方向の力
よりも大きくなるように、光沢付与部材または対向搬送
部材の少なくとも一方を構成したことを特徴としてい
る。
【0009】請求項7記載の発明は、請求項6記載の画
像光沢度調整装置において、対向搬送部材の表面が、光
沢付与部材の接触面よりもその摩擦係数が大きくなるよ
うに構成されたことを特徴としている。
【0010】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置において、接
触面と表面とが互いに接触または圧接した状態で設けら
れたことを特徴としている。
【0011】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置において、光
沢度の調整要求情報を入力する光沢度情報入力手段と、
光沢度情報入力手段からの入力情報に基づき、光沢度の
度合いを高める要求情報がある場合には少なくとも第1
の駆動手段の駆動を制御して接触面の移動速度V1が表
面の移動速度V2よりも速くなる範囲で接触面の移動速
度V1を増速し、光沢度の度合いを低減する要求情報が
ある場合には少なくとも第1の駆動手段の駆動を制御し
て接触面の移動速度V1が表面の移動速度V2よりも遅く
ならない範囲で接触面の移動速度V1を減速する制御手
段とを有することを特徴としている。
【0012】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
8の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置において、
シート状部材の位置を検知する検知手段と、検知手段か
らの出力に基づき、シート状部材が光沢付与部材と対向
搬送部材との間に位置する場合には、接触面の移動速度
1が表面の移動速度V2よりも速くなるように少なくと
も第1の駆動手段の駆動を制御し、シート状部材が光沢
付与部材と対向搬送部材との間に位置していない場合に
は、接触面と表面との相対速度差がなくなるように少な
くとも第1の駆動手段の駆動を制御する制御手段とを有
することを特徴としている。
【0013】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
8の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置において、
シート状部材の位置を検知する検知手段と、光沢付与部
材と対向搬送部材との相対位置を、接触面と表面とが所
定の圧接力で接触する押圧位置と、接触面と表面との圧
接状態が解除される待機位置とに変位する変位手段と、
検知手段からの出力に基づき、光沢付与部材と対向搬送
部材との間にシート状部材が位置する場合には押圧位置
を占め、光沢付与部材と対向搬送部材との間にシート状
部材が存在しない場合には待機位置を占めるように変位
手段の動作を制御する制御手段とを有することを特徴と
している。
【0014】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置におい
て、シート状部材と接触しない対向搬送部材の表面領域
の摩擦係数が、シート状部材と接触する対向搬送部材の
表面領域の摩擦係数よりも小さくなるように各表面領域
を形成したことを特徴としている。
【0015】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
12の何れか1つに記載の画像光沢度調整装置におい
て、接触面を所定温度以上に加熱保持するための熱源を
有することを特徴としている。
【0016】請求項14記載の、樹脂成分を含む画像形
成剤を用いてシート状部材に画像を形成する画像形成装
置において、画像形成後のシート状部材が搬送される搬
送経路に、請求項1ないし13の何れか1つに記載の画
像光沢度調整装置を備えたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
形態にかかる画像光沢度調整装置を示す。この画像光沢
度調整装置は、シート状部材としての用紙4に形成され
た画像12に接触し、画像12との接触面となる外周面
2aが少なくと用紙4の搬送方向aに移動可能なローラ
状の光沢付与部材としての摺接回転ローラ2と、この摺
接回転ローラ2と対向配置され、摺接回転ローラ2に対
して用紙4を接触、好ましくは圧接して回転駆動される
対向搬送部材としての対向搬送ローラ3とを備えてい
る。摺接回転ローラ2および搬送回転ローラ3は、平面
視において搬送方向aと交差する用紙4の幅方向に延出
していて、互いの軸線が平行となるように配置されてい
る。
【0018】摺接回転ローラ2は、その外周面2aが用
紙4の画像12に接触して、画像12が形成された画像
形成面4Aに与える移動方向の力が、対向搬送ローラ3
の外周面3aが画像形成面4Aと反対の対向面4Bに接
触して同対向面に与える搬送方向aへの力よりも小さく
なるように構成されている。すなわち本形態では、画像
12と外周面2aとの接触部での接線方向への力が、対
向面4Bと外周面3aとの接触部における接線方向への
力よりも小さくなるように構成されている。
【0019】摺接回転ローラ2は、アルミニウム製の芯
金21の表面にフッ素系樹脂層20を薄く形成した直径
40mmのものを使用している。摺接回転ローラ2の形
態としては、この他にアルミニウム製の芯金21に対し
陽極酸化皮膜処理及びフッ素系樹脂の含浸を行ったタイ
プのローラや、芯金21をステンレス製とし、その表面
に無電解ニッケルメッキを施したもの、さらにはステン
レス製の芯金21に対して無電解ニッケルとフッ素系樹
脂を処理液中で共析させた処理層を持つローラなどを使
用しても良い。
【0020】対向搬送ローラ3は、用紙4に対して搬送
力を与える関係上、摺接回転ローラ2の外周面2aの摩
擦係数より大きな摩擦係数を有する材質を使用する必要
がある。このため、本形態では、金属製の芯金30の表
面に硬度がJIS‐Aで50°程度のシリコーンゴムか
らなるゴム層31を設けた直径40mmのゴムローラを
使用している。対向搬送ローラ3としては、ゴム層31
に、エピクロロヒドリンゴム、EPDMゴム、ウレタン
ゴム等の様々なゴム材を使用したゴムローラを用いても
よい。
【0021】摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ3は、
図示しないフレームに軸22,32でそれぞれ回転自在
に支持されている。摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ
3とは、互いの外周面2a,3aの接触部となるニップ
部13に所定の圧接力がかかるように軸間距離が固定さ
れている。本形態において、所定の圧接力とはニップ部
13の搬送方向aにおける幅がおよそ3mmとなり、外
周面2aで画像12上を摺接しながら、用紙4を対向搬
送ローラ3の駆動力で搬送可能な押圧力のことである。
ニップ部13の幅は、対向搬送ローラ3による用紙4の
搬送に影響がでない範囲で適宜調整すればよく、実施の
形態の数値に限定されるものではない。すなわち、所定
の圧接力は一定の値に限定されるものではない。
【0022】摺接回転ローラ2の軸22と対向搬送ロー
ラ3の軸32には、歯車列やベルトとプーリから構成さ
れる図示しない周知の動力伝達機構を介して第1の駆動
手段としての駆動モータ23と、第2の駆動手段として
の駆動モータ33がそれぞれ連結されている。対向搬送
ローラ3は、駆動モータ33により外周面3aが用紙4
の搬送される向きに、すなわち、図1において反時計回
り方向に例えば100mm/秒の移動速度V2で回転駆
動される。摺接回転ローラ2は、駆動モータ23により
外周面2aが用紙4の搬送される向きに、すなわち、図
1において時計回り方向に100mm/秒以上の移動速
度V1で回転駆動される。駆動モータ23は、その回転
速度が変更可能なモータであって、移動速度V1を移動
速度V2よりも速い領域で回転するように回転速度が設
定されている。
【0023】用紙4上の画像12は、本形態では図示さ
れない電子写真作像プロセスにより、顔料等で着色され
た画像形成剤としてのトナーなどの樹脂微粒子で形成さ
れている。この画像12は、画像光沢度調整装置に進入
する前に、熱と圧力を加えられて定着が完了した状態と
なっている。
【0024】このような構成によると、外周面3aの摩
擦係数が外周面2aの摩擦係数よりも大きく設定され、
かつ摺接回転ローラ2が対向搬送ローラ3よりも速い速
度で移動する。このため、用紙4が両ローラ間に画像形
成面4Aを図において上向きにして進入すると、移動速
度V2に従って搬送方向aへと搬送され、用紙4上の定
着済みの画像12が摺接回転ローラ2により擦られて平
滑化される。この結果、画像12の光沢度が定着後に比
べて高まる。また、光沢付与部材がローラ部材である
と、構成部品が少なくてよく、外周面2aの材質変更も
容易に行えるので、様々な用紙4の種類に対応すること
ができる。
【0025】外周面3aの移動速度V2に対する外周面
2aの移動速度V1が高い程、画像12上がよく擦られ
るため、より高い画像光沢度を得ることができる。この
ため、外周面2aの移動速度V1は樹脂微粒子の特性や
用紙4の特性などに合わせて適宜設定するのがより好ま
しい。
【0026】摺接回転ローラ2の温度を高めることによ
り画像光沢度の向上効果がより高まることが確認されて
いる。これは熱により樹脂微粒子が軟らかくなり平滑化
され易くなるからである。そこで摺接回転ローラ2の内
部には、熱源としてのハロゲンランプ24を内蔵しても
よい。ハロゲンランプ24は、外周面2aを所定温度以
上に加熱保持するように、図示しない制御部によって発
熱制御されている。あるいは、少なくとも外周面2aが
所定温度となるヒータ出力を試験的に求め、所定温度以
上となる出力のハロゲンランプ24を内蔵するようにし
ても良い。
【0027】例えば、画像12中に含まれる樹脂微粒子
のガラス転移温度と溶融温度との間に所定温度が設定さ
れた摺接回転ローラ2によると、非常に高効率、つま
り、摺接回転ローラ2の外周面2aと対向搬送ローラ3
の外周面3aとの相対速度差が最も小さい条件で画像光
沢度を向上させることが可能である。ただし、外周面2
aの温度が画像12に含有されている樹脂微粒子の溶融
温度に近い場合や溶融温度以上の場合には、外周面2a
に対する画像12中の樹脂微粒子の付着、すなわちオフ
セットが生じ易くなる。この場合には、外周面2aに
は、例えばフッ素樹脂が高い割合で配合された材質など
の、できる限り非粘着性の材質を使用するのが好まし
い。摺接回転ローラ2に対して樹脂微粒子がオフセット
し易い条件においては、画像光沢度は増加しなくなるこ
とが本願発明者によって検証されている。
【0028】本形態の構成を用い、ガラス転移点が65
℃、融点が95℃の樹脂微粒子を使用した場合には、摺
接回転ローラ2の外周面2aの温度を75℃とすること
により最も高効率での画像光沢度向上効果を確認するこ
とができた。つまり、外周面2aの所定温度とは、少な
くとも画像12を構成している樹脂微粒子の軟化温度以
上であるのが好ましく、その上限温度は使用される樹脂
微粒子の溶融温度近傍よりも低いのが好ましく、本形態
の構成においては75℃がベストな温度となる。
【0029】(第2の実施の形態)本形態にかかる画像
光沢度調整装置は、図2に示すようには、光沢付与部材
としてベルト状の部材26(以下「摺接ベルト26」と
記す)を用い、対向搬送部材として対向搬送ローラ3を
使用したものである。
【0030】摺接ベルト26は、平面視において搬送方
向aと交差する用紙4の幅方向に延出し、互いの軸線が
平行となるように間隔をあけて配置された駆動ローラ2
8と従動ローラ49とに巻き掛けられている。駆動ロー
ラ28は、その軸29に図示しない動力伝達機構を介し
て駆動モータ23が接続されており、図2において時計
回り方向に回転駆動されるように構成されている。駆動
ローラ28は摺接ベルト26がローラ上でスリップしな
いようにEPDM等のゴム材で構成されている。従動ロ
ーラ49は、アルミニウム製の芯金21の内部に熱源と
してのハロゲンランプ24を備えていて、加熱ローラと
して機能する。
【0031】本形態において、対向搬送ローラ3は、駆
動ローラ29と従動ローラ49の間に位置して搬送方向
aに移動する側の摺接ベルト26の外周面26aに所定
の圧接力で圧接されてニップ部13aを形成している。
本形態において、所定の圧接力とは、ニップ部13aの
搬送方向aにおける幅がおよそ15mmとなり、外周面
26aで画像12上を摺接しながら、用紙4を対向搬送
ローラ3の駆動力で搬送可能な押圧力のことである。ニ
ップ部13aの幅は、対向搬送ローラ3による用紙4の
搬送に影響がでない範囲で適宜調整すればよく、実施の
形態の数値に限定されるものではない。すなわち、所定
の圧接力は一定の値に限定されるものではない。
【0032】摺接ベルト26は、図5に示すように、ス
テンレス製のベルト基材261の表面261aにフッ素
系樹脂層262を薄層で形成したものを使用している。
摺接ベルト26としては、この他、ステンレス製のベル
ト基材261に対して無電解ニッケルとフッ素系樹脂を
処理液中で共析させた処理層を持つベルトなどを使用し
てもよい。対向搬送ローラ3の外周面3aの摩擦係数
は、摺接ベルト26の外周面26aの摩擦係数よりも大
きく設定されている。
【0033】本形態において、対向搬送ローラ3は、図
2において反時計回り方向に、例えば100mm/秒の
移動速度V2で回転駆動され、摺接ベルト26は、その
外周面26aが用紙4の搬送される向きに、すなわち、
図2において時計回り方向に100mm/秒以上の移動
速度V1で回転駆動される。
【0034】このような構成によると、外周面3aの摩
擦係数が外周面26aの摩擦係数よりも大きく設定さ
れ、かつ外周面26aが外周面3aよりも早い速度で移
動する。このため、用紙4が摺接ベルト26と対向搬送
ローラ3間に進入すると、移動速度V2に従って搬送方
向aへと搬送され、用紙4上の定着済みの画像12が摺
接ベルト26の外周面26aによって擦られて平滑化さ
れ、光沢度が増す。
【0035】外周面3aの移動速度V2に対する外周面
26aの移動速度V1が高い程、画像12上がよく擦ら
れるため、より高い画像光沢度を得ることができる。こ
のため、摺接ベルト26の回転速度、すなわち外周面2
6aの移動速度V1は樹脂微粒子の特性や用紙4の特性
などに合わせて適宜設定するのが好ましい。
【0036】本形態では、従動ローラ49に内蔵したハ
ロゲンランプ24の熱が摺接ベルト26に伝わって同ベ
ルトの外周面26aを所定温度以上に加熱するので、画
像12を形成する樹脂微粒子が軟らかくなり、画像光沢
度の向上効果をより高めることができる。
【0037】画像12中に含まれる樹脂微粒子のガラス
転移温度と溶融温度との間に所定温度が設定された摺接
ベルト26を用いると、非常に高効率、つまり、外周面
26aと外周面3aとの相対速度差が最も小さい条件で
画像光沢度を向上させることが可能である。ただし、外
周面26aの温度が画像12に含有されている樹脂微粒
子の溶融温度に近い場合や溶融温度以上の場合には、外
周面26aに対する画像中の樹脂微粒子の付着、すなわ
ちオフセットが生じ易くなる。この場合には、摺接ベル
ト26の外周面26aには、できる限り非粘着性の材質
として例えばフッ素樹脂が高い割合で配合された材質を
使用することが好ましい。外周面26aに対して樹脂微
粒子がオフセットしやすい条件においては、画像光沢度
は増加しなくなることが、本願発明者によって検証され
ている。
【0038】本形態の構成において、ガラス転移点が6
5℃、融点が95℃の樹脂微粒子を使用した場合には、
ニップ部13aにおける摺接ベルト26の外周面26a
の温度を75℃とすることにより最も高効率での画像光
沢度向上効果が確認できた。本形態では、光沢付与部材
をベルト部材で構成し、搬送回転部材をローラ部材で構
成して両者を圧接状態としているため、第1の実施の形
態に比べて広いニップ幅を確保できる。このため、摺接
ベルト26の外周面26aの移動速度V1と対向搬送ロ
ーラ3の外周面3aの移動速度V2との速度差を低めに
設定しても、画像12上を移動する外周面26aの時間
が長いので、十分な光沢度向上効果が得られる。
【0039】(第3の実施の形態)本形態にかかる画像
光沢度調整装置は、図3に示すようには、光沢付与部材
として摺接回転ローラ2を使用し、対向搬送部材として
ベルト状の部材36(以下「対向搬送ベルト36」と記
す)を用いている。
【0040】対向搬送ベルト36は、平面視において搬
送方向aと交差する用紙4の幅方向に延出して、互いの
軸線が平行となるように間隔をあけて配置された駆動ロ
ーラ34と従動ローラ35とに巻き掛けられている。駆
動ローラ34は、その軸37に図示しない動力伝達機構
を介して駆動モータ33が接続されており、図3におい
て反時計回り方向に回転駆動されるように構成されてい
る。対向搬送ベルト36には、駆動ローラ34および従
動ローラ35に対するスリップを防止するとともに、摺
接回転ローラ2の外周面2aの摩擦係数よりも外周面3
6aが大きな摩擦係数となるように、表面が平滑なEP
DMゴムからなる厚み2mmのゴムベルトを使用してい
る。対向搬送ベルト36には、外周面36aの摩擦係数
が摺接回転ローラ2の外周面2aの摩擦係数よりも大き
な材質であれば、EPDMゴム以外のゴムベルトや、ゴ
ム以外の材質のベルトを使用しても無論構わない。
【0041】本形態における摺接回転ローラ2は、駆動
ローラ34と従動ローラ35の間に位置して搬送方向a
に移動する側の対向搬送ベルト36の外周面36aに所
定の圧接力で圧接されてニップ部13bを形成してい
る。本形態において、所定の圧接力とは、ニップ部13
bの搬送方向aにおける幅がおよそ15mmとなり、外
周面2aで画像12上を摺接しながら、用紙4を対向搬
送ベルト36の駆動力で搬送可能な押圧力のことであ
る。ニップ部13bの幅は、対向搬送ベルト36による
用紙4の搬送に影響がでない範囲で適宜調整すればよ
く、実施の形態の数値に限定されるものではない。すな
わち、所定の圧接力は一定の値に限定されるものではな
い。
【0042】本形態において、対向搬送ベルト36は、
図3において反時計回り方向に、例えば100mm/秒
の移動速度V2で外周面36aが回転駆動され、摺接回
転ローラ2は、その外周面2aが用紙4の搬送される向
きに、すなわち、図2において時計回り方向に100m
m/秒以上の移動速度V1で回転駆動される。
【0043】このような構成によると、外周面36aの
摩擦係数が外周面2aの摩擦係数よりも大きく設定さ
れ、かつ外周面2aが外周面36aよりも早い速度で回
転する。このため、用紙4が摺接回転ローラ2と対向搬
送ベルト36間に進入すると、移動速度V2に従って搬
送方向aへと搬送され、用紙4上の定着済みの画像12
が摺接回転ローラ2の外周面2aにより擦られて平滑化
されるので光沢度が増す。
【0044】対向搬送ベルト36の外周面36aの移動
速度V2に対する移動回転ローラ2の外周面2aの移動
速度V1が高い程、画像12上がよく擦られるため、よ
り高い画像光沢度を得ることができる。このため、外周
面2aの移動速度V1は第1の実施の形態同様、樹脂微
粒子の特性や用紙4の特性などに合わせて適宜設定する
のが好ましい。
【0045】本形態では、摺接回転ローラ2の外周面2
aがハロゲンランプ24で所定温度以上に加熱されるの
で、画像12を形成する樹脂微粒子が軟らかくなり、画
像光沢度の向上効果をより高めることができる。本形態
の構成を用い、ガラス転移点が65℃、融点が95℃の
樹脂微粒子を使用した場合には、ニップ部13bにおけ
る摺接回転ローラ2の外周面2aの温度を75℃とする
ことにより最も高効率での画像光沢度向上効果が確認で
きた。
【0046】本形態では、光沢付与部材をローラ部材で
構成し、搬送回転部材をベルト部材で構成して両者を圧
接状態としているため、第1の実施の形態に比べて広い
ニップ幅を確保できる。このため、外周面2aの移動速
度V1と外周面36aの移動速度V2との速度差を低めに
設定しても、画像12上を移動する外周面2aの時間が
長いので、十分な光沢度向上効果が得られる。
【0047】(第4の実施の形態)本形態にかかる画像
光沢度調整装置は、図4に示すようには、光沢付与部材
に第2の実施の形態で用いた摺接ベルト26を使用し、
対向搬送部材としてベルト状の部材36A(以下「対向
搬送ベルト36A」と記す)を用いている。
【0048】対向搬送ベルト36Aは、駆動モータ33
によって図4において反時計回り方向に回転駆動される
駆動ローラ34と従動ローラ35とに巻き掛けられてい
る。対向搬送ベルト36Aには、図6に示すように、ス
テンレス製のベルト基材361の表面361aにシリコ
ーンゴム薄層362を0.5mm程度の厚みで形成した
ベルトを使用している。対向搬送ベルト36Aの外周面
36Aaの摩擦係数は、摺接ベルト26の外周面26a
の摩擦係数よりも大きくなるように構成されている。対
向搬送ベルト36Aとしては、外周面36Aaの摩擦係
数が外周面26aの摩擦係数よりも大きな材質であれ
ば、様々なゴム表面を有するベルトを使用しても無論構
わない。
【0049】本形態において、摺接ベルト26と対向搬
送ベルト36Aとは、図4に示すように、互いの外周面
26a、36Aaが所定の圧接力で圧接されてニップ部
13cを形成している。本形態において、所定の圧接力
とは、ニップ部13cの搬送方向aにおける幅がおよそ
30mmとなり、外周面26aで画像12上を摺接しな
がら、用紙4を対向搬送ベルト36Aの駆動力で搬送可
能な押圧力のことである。ニップ部13cの幅は、対向
搬送ベルト36Aによる用紙4の搬送に影響がでない範
囲で適宜調整すればよく、実施の形態の数値に限定され
るものではない。すなわち、所定の圧接力は一定の値に
限定されるものではない。
【0050】ニップ13c近傍の摺接ベルト26と対向
搬送ベルト36Aの内側には、両ベルトを良好に圧接さ
せるとともに各ベルトの揺れを抑え、かつ、ベルト同士
の接触部を直線的に保持するために、押圧部材41,4
2がそれぞれ配置されている。押圧部材41,42は、
図6に示すように、図示しないフレームなどの基部に固
定されてベルト基材261,361の内側面に軽圧接し
ている。押圧部材41,42の各ベルトとの接触面41
a,42aには、フッ素系樹脂等が塗布されて抵抗軽減
層43,44がそれぞれ形成されており、各ベルトに対
する摩擦抵抗を小さくされている。
【0051】本形態において、対向搬送ベルト36A
は、図4において反時計回り方向に、例えば100mm
/秒の移動速度V2で外周面36Aaが回転駆動され、
摺接ベルト26は、その外周面26aが図4において時
計回り方向に100mm/秒以上の移動速度V1で回転
駆動される。
【0052】このような構成によると、外周面36Aa
の摩擦係数が外周面26aの摩擦係数よりも大きく設定
され、かつ外周面26aが外周面36Aaよりも早い速
度で移動する。このため、用紙4が摺接ベルト26と対
向搬送ベルト36A間に進入すると、移動速度V2に従
って搬送方向aへと搬送され、用紙4上の定着済みの画
像12が摺接ベルト26の外周面26aにより擦られる
ことで平滑化されて光沢度を増す。
【0053】対向搬送ベルト36Aの外周面36Aaの
移動速度V2に対する摺接ベルト26の外周面26aの
移動速度V1が高い程、画像12上がよく擦られるた
め、より高い画像光沢度を得ることができる。このた
め、外周面26aの移動速度V1は第1の実施の形態同
様、樹脂微粒子の特性や用紙4の特性などに合わせて適
宜設定するのが好ましい。
【0054】本形態では、摺接ベルト26の外周面26
aがハロゲンランプ24で所定温度以上に加熱されるの
で、画像12を形成する樹脂微粒子が軟らかくなり、画
像光沢度の向上効果をより高めることができる。なお、
本形態の構成を用い、ガラス転移点が65℃、融点が9
5℃の樹脂微粒子を使用した場合には、ニップ部13c
における摺接ベルト26の外周面26aの温度を75℃
とすることにより最も高効率での画像光沢度向上効果が
確認できた。
【0055】本形態では、光沢付与部材および対向搬送
部材をそれぞれベルト部材で構成し、互いの外周面を圧
接させているので、第1、第2、第3の実施の形態に比
べて広いニップ幅を確保できる。このため、外周面26
aの移動速度V1と外周面36Aaの移動速度V2との速
度差を低めに設定しても画像12上を移動する外周面2
6aの時間が長いので、十分な光沢度向上効果が得られ
る。また、第2及び第3の実施の形態と比較して、押圧
部材41,42によってニップ部13c近傍の用紙搬送
経路が直線的に保持されるため、用紙4のカール等の発
生を低減することができる。
【0056】(第5の実施の形態)図8、図10を用い
て駆動モータ23,33に対する制御系について説明す
る。この制御系は、第1から第4の各実施の形態に適用
可能である。本形態は、画像の光沢度を調整する際に用
いるものである。図8に示すように、駆動モータ23,
33は、演算部や記憶部などを有する周知のコンピュー
タで構成された制御手段80の出力側に、図示しないモ
ータドライバを介して電気的に接続されている。制御手
段80の入力側には、用紙の種類を入力するキースイッ
チからなる用紙情報入力手段81と、光沢度の度合いを
任意に調整するときに用いる光沢度情報入力手段84と
が電気的に接続されている。
【0057】光沢度情報入力手段84は、光沢度を高め
るときに操作して光沢度上昇要求情報を出す光沢度上昇
情報入力手段としての光沢度アップ情報入力キー82
と、光沢度を下げたいときに操作して光沢度低減要求情
報を出す光沢度低減情報入力手段としての光沢度ダウン
情報入力キー83とを備えている。制御手段80には、
これらキースイッチや入力キーからの情報に基づき、駆
動モータ23,33の駆動を制御する制御ルーチンが記
憶されている。以下、この制御ルーチンを図10に示す
フローチャートに沿って説明する。
【0058】図10のステップS1において、用紙情報
取り込みが行われ、ステップS2に進んで用紙4の種類
が判断される。ステップS2では用紙情報入力手段81
からの信号で用紙の種類が判断され、光沢紙情報が入力
されていればステップS4に進んで駆動モータ23を増
速回転駆動し、駆動モータ33を定速回転駆動して光沢
度付与動作を実行し、次の用紙情報入力待ちとなる。ス
テップS2において、例えば普通紙情報が入力されてい
る場合には、ステップS3に進んで光沢度アップ情報入
力キー82からの光沢度アップ情報の入力が判断され
る。ここで光沢度アップ情報の入力ある場合には、普通
紙における光沢度アップの要求意思があるものとしてス
テップS4に進み、駆動モータ23を増速回転駆動し、
駆動モータ33を定速回転駆動して、普通紙の画像12
に対して擦れの強い光沢度調整動作を実行する。
【0059】ステップS3で光沢度アップ情報の入力が
なければ、ステップS5に進んで光沢度ダウン情報入力
キー83からの光沢度ダウン情報の入力が判断される。
ここでは光沢度ダウン情報の入力なければ、光沢度を変
更する意思がないものとしてステップS8に進み、駆動
モータ23,33を等速制御して光沢度調整動作は行わ
ず、次の用紙情報入力待ちとなる。
【0060】ステップS5で光沢度ダウン情報が入力さ
れている場合には、光沢度を低減したい要求意思がある
ものとしてステップS6に進み、光沢付与部材の表面の
移動速度V1が対向搬送部材の表面の移動速度V2を下回
らないかを判断する。ここで移動速度V2<移動速度V1
であれば、増速回転している駆動モータ23を減速制御
し、駆動モータ33を定速制御して、画像12に対して
擦りの弱い光沢度調整付与動作を実行して次の用紙情報
入力待ちとなる。移動速度V2>移動速度V1となるよう
であれば、基本的に光沢度を付与することができなくな
るので減速制御は行わない。このように、駆動モータ2
3,33の駆動を光沢度要求情報に応じて制御すること
で、用紙4の種類に応じた光沢度調整や、任意の光沢度
変更要求に対応して好みの光沢度を画像12に与えるこ
とができる。
【0061】(第6の実施の形態)本形態は、搬送され
る用紙4の位置に応じて移動速度V1,V2を変更するた
めに駆動モータ23,33を制御する実施の形態であ
る。この制御は、第1から4の各実施の形態に適用可能
であるが、代表して摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ
3とを用いた第1の実施の形態を用いてその制御動作を
説明する。
【0062】本形態では、図7(a),図7(c)に示
すように、用紙4が摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ
3の間に位置していない場合には摺接回転ローラ2と対
向搬送ローラ3とのニップ部13における外周面2a,
3aの移動速度V1,V2を等速とし、図7(b)に示す
ように、用紙4が摺接回転ローラ2と対向搬送ローラと
の間に位置する場合には外周面2a,3aの移動速度V
1,V2がV1>V2となるように制御するものである。
【0063】図9に示すように、本形態にかかる演算部
や記憶部などを有する周知のコンピュータで構成された
制御手段80Aの出力側には、駆動モータ23,33が
図示しないモータドライバを介して電気的に接続されて
いる。制御手段80Aの入力側には、用紙4の位置を検
知する検知手段としての用紙通過検知センサ44が接続
されている。用紙通過検知センサ44は、摺接回転ロー
ラ2および対向搬送ローラ3よりも搬送方向aの上流側
に配置されている。
【0064】用紙通過検知センサ44は光透過型のセン
サであって、用紙4の先端4aから後端4bまでがセン
サ間を通過している間は、検知信号を出力するように構
成されている。制御手段80Aには、用紙通過検知セン
サ44からの情報に基づき、駆動モータ23,33の駆
動を制御する制御ルーチンが記憶されている。以下、こ
の制御ルーチンを図11に示すフローチャートに沿って
説明する。
【0065】図11のステップT1において用紙通過情
報の取り込みが行われ、ステップT2に進んで用紙4の
位置が判断される。ステップT2では用紙通過検知セン
サ44からの出力の有無により用紙位置が判断され、同
センサ44から出力があると用紙4の先端4aがローラ
間に進入したものとしてステップT3に進む。ステップ
T3では駆動モータ23を増速回転駆動し、駆動モータ
33を定速回転駆動して、移動速度V1>V2として光沢
度調整動作を実行してステップT4に進む。
【0066】ステップT4では、用紙通過検知センサ4
4からの出力の有無により、用紙4の後端4bがローラ
間を通過したか否かを判断する。そして、出力がある場
合には用紙4が通過中であるものとして移動速度V1
2の関係を保持して光沢度調整動作の継続し、出力が
なければ用紙4の後端4bがローラ間を通過したものと
してステップT5に進む。ステップT5では、増速回転
している駆動モータ23を減速制御し、駆動モータ33
を定速制御してステップT6に進む。
【0067】ステップT6では移動速度V1と移動速度
2の相対速度差が判断され、移動速度V2=移動速度V
1となって相対速度差がなくなると、次の用紙の通過情
報待ちとなり、相対速度差がある場合にはステップT5
に戻り、駆動モータ23に対する減速制御を相対速度差
がなくなるまで実行して光沢度調整動作を停止する。
【0068】このように、用紙4が摺接回転ローラ2と
対向搬送ローラ3の間に位置している場合には、駆動モ
ータ23を増速制御し、摺接回転ローラ2と対向搬送ロ
ーラ3との間に用紙4が位置しない場合には、駆動モー
タ23を減速して移動速度V1=移動速度V2とする等
速制御を行うので、画像12に対する光沢度調整を行い
ながら、摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ3との間で
発生する速度差による回転負荷や各ローラの磨耗等を抑
えて耐久性の向上を図れる。
【0069】(第7の実施の形態)本形態は、搬送され
る用紙4の位置に応じて光沢付与部材と対向搬送部材と
の相対位置関係を変更するものである。本形態は第1か
ら第4の各実施の形態に適用可能であるが、代表して第
1の実施の形態における構成を基にして説明する。本形
態は、図14(a),図14(c)に示すように搬送さ
れる用紙4が摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ3との
間に位置しない場合には摺接回転ローラ2と対向搬送ロ
ーラ3との圧接状態を解除し、図14(b)に示すよう
に、用紙4が摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ3の間
に位置する場合には摺接回転ローラ2と対向搬送ローラ
3とが所定の圧接力で接触するように、その位置関係を
変更制御するものである。
【0070】本形態にかかる画像光沢度調整装置は、図
12に示すように、用紙通過検知センサ44と、摺接回
転ローラ2と対向搬送ローラ3との相対位置関係を変位
する変位手段70と、この変位手段70の動作を制御す
る図13に示す制御手段80Bとを備えている。
【0071】変位手段70は、図12に示すように摺接
回転ローラ2の外周面2aと対向搬送ローラ3の外周面
3aとが所定の圧接力で接触する押圧位置と、外周面2
aと外周面3aとの圧接状態が解除される待機位置とに
相対位置関係を変位させるものである。
【0072】詳細に構成を述べると、本形態の場合、摺
接回転ローラ2の位置を固定とし、対向搬送ローラ3側
を摺接回転ローラ2に対して変位手段70を用いて接離
させている。変位手段70は、対向搬送ローラ3を摺接
回転ローラ2に対して接離可能に支持するアーム部材7
2と、付勢部材としての引っ張りコイルバネ73と、ア
ーム部材72を動作させる駆動源としての電磁ソレノイ
ド74とを備えている。アーム部材72は、図示しない
フレームに固定された支軸71を中心に揺動可能に支持
されている。アーム部材72の一端72aには、対向搬
送ローラ3の軸32が回転自在に支持されている。アー
ム部材72の他端72bには、図示しないフレームに固
定された電磁ソレノイド74のプランジャ75がピン7
6で連結されている。電磁ソレノイド74は、通電され
てオン状態となるとソレノイド本体内にプランジャ75
を吸引するタイプのものを用いている。支軸71と軸3
2の支持部の間には、一端73bをフレームに固定され
た引っ張りコイルバネ73の他端73aが係止されてい
て、対向搬送ローラ3が図12において実線で示す待機
位置を占めるようにアーム部材72を同図において下方
に引っ張っている。
【0073】本形態では対向搬送ローラ3を変位手段7
0で摺接回転ローラ2に対して変位可能としているが、
摺接回転ローラ2をアーム部材72で支持し、対向搬送
ローラ3に対して変位可能とする形態でも無論構わな
い。
【0074】図13に示すように、周知のコンピュータ
で構成された制御手段80Bの出力側には、駆動モータ
23,33と電磁ソレノイド74が電気的に接続され、
制御手段80Bの入力側には、用紙通過検知センサ44
が接続されている。制御手段80Bには、用紙通過検知
センサ44からの情報に基づき、駆動モータ23,33
の駆動と電磁ソレノイド74の駆動を制御する制御ルー
チンが記憶されている。
【0075】以下、この制御ルーチンを図15に示すフ
ローチャートに沿って説明する。図15のステップU1
において用紙通過情報の取り込みが行われ、ステップU
2に進んで用紙4の位置が判断される。ステップU2で
は用紙通過検知センサ44からの出力の有無で用紙位置
が判断され、同センサ44から出力があると用紙4の先
端4aがローラ間に位置するものとしてステップU3に
進む。ステップU3では駆動モータ23を増速回転駆動
し、駆動モータ33を定速回転駆動して、移動速度V1
>移動速度V2として外周面2aと外周面3aの間に相
対速度差を発生させてステップU4に進む。
【0076】ステップU4では電磁ソレノイド74に通
電してオン状態とする。このため、図12に示すよう
に、対向搬送ローラ3が実線で示す待機位置から仮想線
で示す押圧位置へと上昇変位して、外周面2aに対して
外周面3aが所定の圧接力で圧接した状態に保持され
る。このため、図14(b)に示すように、用紙4の画
像12に対して光沢度調整動作が行われる。このように
光沢度調整動作が実行されつつステップU5に進み、用
紙通過検知センサ44からの出力の有無により、用紙4
の後端4bがローラ間を通過したか否かを判断する。
【0077】ステップU5において、出力がある場合に
は用紙4が通過中であるものとして移動速度V1>移動
速度V2の関係を保持して光沢度調整動作を実行し、出
力がなければ用紙4の後端4bがローラ間を通過したも
のとしてステップU6に進み、電磁ソレノイド74に対
する通電を切ってオフ状態とする。電磁ソレノイド74
がオフされると、図12に示すように、引っ張りコイル
バネ73のバネ力でアーム部材72が同図において下方
に引っ張られ、仮想線で示す押圧位置にあった対向搬送
ローラ3が下降変位して実線で示す待機位置に保持され
る。
【0078】このように、摺接回転ローラ2と対向搬送
ローラ3との間に用紙4が位置する場合には移動速度V
1と移動速度V2との間に相対速度差を持たせつつ、対向
搬送ローラ3を押圧位置に置き、摺接回転ローラ2と対
向搬送ローラ3との間に用紙4が存在しない場合には待
機位置を占めるように変位手段70の動作を制御するの
で、画像12に対する光沢度調整を行いながら、摺接回
転ローラ2と対向搬送ローラ3との間で発生する速度差
による回転負荷や各ローラの磨耗等を抑えて耐久性の向
上を図ることができる。
【0079】第1から第7の実施の形態においては、対
向搬送部材としての対向搬送ローラ3や対向搬送ベルト
36,36Aが、駆動モータ33によって搬送方向aに
向かって回転駆動されるため、画像光沢度調整装置を単
体で使用する場合でも用紙4を搬送することができる。
このため、画像光沢度調整装置と個別に搬送手段を設け
る必要がなく、装置全体の小型化を図れるという効果を
得られる。
【0080】第1から第7の実施の形態においては、光
沢付与部材としての摺接回転ローラ2や摺接ベルト26
の外周面2a,26aを、用紙4との対向部において搬
送方向aと同一方向に移動しているが、搬送方向aと逆
方向に移動させる、すなわち、反時計回り方向に回転さ
せるようにしてもよい。このような方向に摺接回転ロー
ラ2を回転させても外周面2aで画像12を擦ることが
できるので、光沢度調整を行える。また、外周面2a,
26aの移動方向は、搬送方向aやこれとの逆方向に限
定されるものではなく、用紙4の幅方向に移動可能とし
てもよい。例えば、光沢付与部材として摺接ベルト26
を用いる場合には、図2に示す駆動ローラ28と従動ロ
ーラ49とを用紙4の幅方向にそれぞれ配置して、用紙
4上を幅方向に横切るように摺接ベルト26を巻き掛け
て配置し、駆動ローラ28を駆動モータ23で回転駆動
する。このような方向に摺接ベルト26を駆動しても、
用紙4の画像12を外周面26aで擦ることで光沢度調
整を行うことができる。
【0081】(第8の実施の形態)第6、第7の実施の
形態では、光沢付与部材と対向搬送部材との接触による
負荷トルクや各部材の摩耗を考慮して、用紙4が両部材
間に位置する場合と位置しない場合とで、両部材の相対
速度差や相対位置を制御した。
【0082】用紙4の画像12に摺接して光沢度を付与
調整する摺接回転ローラ2や摺接ベルト26や、これら
部材に対して用紙4を当接、好ましくは圧接する対向搬
送ローラ3や対向搬送ベルト36,36Aは、画像12
に対して均一に摺接回転ローラ2や摺接ベルト26を当
接させるために、搬送される用紙4の幅と少なくとも同
じな長さを有している。ところが、搬送される用紙4に
は、様々な大きさがあるので、用紙4の大きさによって
は摺接回転ローラ2や対向搬送ローラ3との間、あるい
は、摺接ベルト26と対向搬送ベルト36,36Aとの
間において、用紙4が介在する部位と介在しない部位が
できる。このため、摺接回転ローラ2や対向搬送ローラ
3、あるいは、摺接ベルト26と対向搬送ベルト36,
36Aとが直に接触する範囲ができて負荷トルクの増大
や各部材の摩耗のおそれとなる。
【0083】そこで、本形態では、用紙4と接触しない
対向搬送部材の表面領域の摩擦係数を、用紙4が接触す
る対向搬送部材の表面領域の摩擦係数よりも小さくなる
ように各表面領域を形成している。具体的には、図16
に示すように、対向搬送部材としてのゴム製の対向搬送
ローラ3Aに、用紙4と接触する表面領域31を紙幅以
下、好ましくは画像形成領域幅程度とし、この表面領域
31の外側に位置して用紙4と接触しない表面領域とな
る対向搬送ローラ3の両端部3A1、3A2に厚さ30
μmのPFAチューブ90を被覆して低摩擦係数領域を
形成する。
【0084】このような構成の対向搬送ローラ3Aを使
用することにより、光沢度調整動作中においては、用紙
4の幅より外側で摺接回転ローラ2や摺接ベルト26の
外周面2a,26aと摩擦係数の小さなPFAチューブ
90面とが、接触あるいは圧接されるため,PFAチュ
ーブ90の無い状態の対向搬送ローラを使用した場合に
比べて余分な負荷トルクや、摺接回転ローラ2や摺接ベ
ルト26および対向搬送ローラ3Aの摩耗を格段に低減
することができる。
【0085】ゴム面がむき出しの表面領域31とPFA
チューブ90が被覆された両端部3A1、3A2(表面
領域)との境界には、約30μm程度の段差が発生する
が、この段差による画像光沢度のムラの発生は、一般的
に用紙4を用いる場合にはほとんど確認できないレベル
である。しかし、シート状部材として紙の厚さが非常に
薄く、かつ表面光沢度が非常に高いフィルムや高光沢紙
等を使用する場合には、この段差部での画像光沢度ムラ
が気になる場合がある。したがって、このような場合に
は、表面領域31のゴムとして、例えばJIS‐Aで1
0°程度の硬度のシリコーンゴムを使用して硬度を低く
したり、あるいはPFAチューブ90を被覆した際に段
差が発生しないようなに、対向搬送ローラ3Aの両端部
3A1、3A2の表面を予めPFAチューブ90の厚み
分だけ低く形成するなどして段差が生じないようにすれ
ば良い。
【0086】対向搬送部材として例えば対向搬送ベルト
36Aが用いられる場合には、図17に示すように、用
紙4と接触する表面領域362を紙幅以下、好ましくは
画像形成領域幅程度とし、この表面領域362の外側に
位置して用紙4と接触しない表面領域となる対向搬送ベ
ルト36の両端部36A1、36A2に厚さ30μm程
度にフッ素樹脂を塗布してフッ素樹脂層91を形成した
ものを用いる。
【0087】このような構成の対向搬送ベルト36Aを
使用することにより、光沢度調整動作中においては、用
紙4の幅より外側で移動回転ローラ2や摺接ベルト26
の外周面2a,26aと摩擦係数の小さなフッ素樹脂層
90の表面とが、接触あるいは圧接されるため、フッ素
樹脂層90の無い状態の対向搬送ローラを使用した場合
に比べて格段に余分な負荷トルクや、摺接回転ローラ2
や摺接ベルト26および対向搬送ベルト36Aの摩耗を
格段に低減することができる。
【0088】ゴム面がむき出しの表面領域362とフッ
素樹脂層91が被覆された両端部36A1、36A2
(表面領域)との境界には、約30μm程度の段差が発
生するが、この段差による画像光沢度のムラの発生は一
般的に用紙4を用いる場合にはほとんど確認できないレ
ベルである。しかし、シート状部材として、紙の厚さが
非常に薄く、かつ表面光沢度が非常に高いフィルムや高
光沢紙等を使用する場合には、この段差部での画像光沢
度ムラが気になる場合もある。したがって、このような
場合には、フッ素樹脂層91の厚みを10μm程度にま
で薄くする方法や、ステンレス製のベルト基材に対して
50μm程度の厚みのフッ素樹脂コート層を両端部36
A1,36A2に直接塗布形成し、両端部36A1,3
6A2の間の表面領域362に50μm程度の厚みのシ
リコーンゴム層を形成して段差の無い構造のベルト構成
としたものを用いれば良い。
【0089】光沢付与部材、すなわち摺接回転ローラ2
や摺接ベルト26の外周面2a,26aにおける、用紙
4と接触しない表面領域の摩擦係数を低くしないのは、
光沢付与部材側の表面は、もともと対向搬送部材の表面
よりも摩擦係数が小さく設定されているためである。
【0090】(第9の実施の形態)本形態は、図18に
示すように、本発明にかかる画像光沢度調整装置1を画
像形成装置の一例であるデジタルプリント機に適用した
形態である。デジタルプリント機は、読み取りユニット
50、書き込みユニット57,反転ユニット9を備えて
おり、用紙4に対して片面、両面プリントができるよう
に、各部が図示しない制御部によって制御されて機能す
るように構成されている。
【0091】読み取りユニット50は、装置本体10内
に配置された像担持体としてのドラム状の感光体15の
上方に配置され、圧板上におかれた図示しないい原稿を
スキャンするためのユニットである。このユニットは、
図示しない原稿を載置する圧板としてのコンタクトガラ
ス6と光学走査系で構成されている。光学走査系は、露
光ランプ51、第1,第2,第3の各ミラー52,5
5,56、レンズ53、CCDイメージセンサ54等の
周知の要素で構成されている。露光ランプ51及び第1
ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、
第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第2キ
ャリッジ上に固定されている。
【0092】読み取りユニット50は、原稿の画像を読
み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャ
リッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的
に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ
駆動モータによって駆動される。走査された原稿の画像
は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電
気信号に変換されて処理される。
【0093】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59、ミラー60で構成されてい
る。レーザ出力ユニット58の内部には、図示を省略し
ているが、レーザ光源であるレーザダイオード及びモー
タによって高速で定速回転するポリゴンミラー等の周知
の構成が備わっている。
【0094】装置本体10内に配置された給紙トレイ8
には、用紙4が積載収納されている。この収納された用
紙4は、給紙装置11によって給紙され、給紙方向に配
置された縦搬送ユニット14によって感光体15からの
画像転写が行われる転写部を通る搬送経路を構成する本
体搬送路25へと搬送される。
【0095】図示しないメインモータによって定速で回
転駆動される感光体15の表面には、書き込みユニット
57からのレーザ光によって潜像が書き込まれる。この
潜像は、感光体15に近接対向配置された現像ユニット
17との対向部を通過することによって樹脂微粒子を着
色した画像形成剤としてのトナーによって現像される。
本体搬送路25へ搬送された用紙4は、感光体15の回
転と等速で回転駆動される転写搬送ベルト16で搬送さ
れながら転写部を通過することで、感光体15上のトナ
ー像が転写される。その後、用紙4は転写搬送ベルト1
6で、この転写搬送ベルト16よりも下流側の本体搬送
路25に配置された定着ユニット17へと搬送され、こ
こで熱と圧力をかけられることでトナーが溶けて定着さ
れる。
【0096】画像光沢度調整装置1は、定着ユニット1
7の直後に配置されていて、定着直後の用紙4の画像1
2に対して光沢同調整動作を実行する。画像光沢度調整
装置1を通過した用紙4が片面プリントの場合には、画
像光沢度調整装置1の下流側に配置された排紙ローラ1
8へと直接搬送され、装置本体10の左側に設けられた
排出部5から排紙トレイ19へと排出される。
【0097】用紙4に対して両面プリントする場合に
は、画像光沢度調整装置1を通過した後、同装置につな
がる両面入口搬送路39から反転ユニット9のスイッチ
バック搬送路40に一旦用紙4を搬送し、スイッチバッ
ク搬送路40の下方に形成された両面中間搬送路45か
ら縦搬送ユニット14を介して転写部へと再給紙する。
【0098】片面プリントの場合であっても用紙4の表
裏を反転させて排紙する場合には、画像光沢度調整装置
1を通過した用紙4を、両面入口搬送路39からスイッ
チバック搬送路40に搬送して表裏を反転させ、この搬
送路とつながる反転排紙搬送路38を介して排紙ローラ
18へと搬送し、排出部5から排紙トレイ19へと排出
する。
【0099】このデジタルプリント機に装着する画像光
沢度調整装置1としては、第1ないし第7の実施の形態
で説明した画像光沢度調整装置や、これら各形態の装置
に対して第8の実施の形態で説明した対向搬送部材の構
成を適宜組み合わせた何れかのものを適用すれば良い。
このように画像光沢度調整装置1を、所謂電子写真方式
で乾式現像の画像形成装置における定着ユニット17の
下流側に配置することで、定着後のトナー画像の光沢度
を調整することができる。
【0100】画像光沢度調整装置1を装着する画像形成
装置としては、電子写真方式のもの乾式のものに限定さ
れるものではなく、湿式のものであってもよく、所謂イ
ンキを微粒子状に噴射して画像を形成する画像形成装置
や、版に対応するインキ画像を用紙に形成する印刷装置
等に装着しても無論構わない。湿式のトナーを用いる画
像形成装置に適用する場合、光沢度調整動作は現像後に
行えばよく定着後に限定されるものではない。インクに
よって画像が形成された用紙を、画像光沢度調整装置1
へ導入して通過させる場合でも、トナー画像の場合と同
様、画像の光沢度を調整することができる。つまり、本
発明にかかる画像光沢度調整装置1は、用紙4にプリン
トされる画像12を、樹脂微粒子を含むトナーやインキ
等の画像形成剤で形成する画像形成装置全般に適用する
ことができ、現像方式やプリント形式に特別な制限はな
い。なお、インキには、顔料系インキと染料系インキが
あるが、用紙表面に染料粒子が残る染料系インキで形成
された画像に対して、光沢度調整動作を行った方が効果
を得やすいことを述べておく。
【0101】本発明におけるシート状部材としての用紙
4とは、普通紙、光沢紙、高光沢紙、ハガキ、名刺、封
筒等のことを指す。シート状部材としては、用紙4の他
に樹脂製のシート部材が挙げられる。
【0102】第1ないし第7の実施の形態では、駆動モ
ータ23に対する増速制御を行うことで、光沢付与部材
としての摺接回転ローラ2や摺接ベルト26の外周面の
移動速度V1を、対向搬送部材としての対向搬送ローラ
3や対向搬送ベルト36,36Aの外周面の移動速度V
2よりも速く移動させて相対速度差を発生させて光沢度
調整動作を行っている。しかし、駆動モータ33に対す
る減速制御を行い、移動速度V1よりも移動速度V2を遅
くして相対速度差を発生させて光沢度調整動作を行うよ
うにしても良い。但し、移動速度V2は、用紙4の搬送
速度に直接影響与えるものであるので、移動速度V2
を減速させると、用紙4の搬送速度が低減する。したが
って、高速排紙を求める画像形成装置に適用する場合に
は、移動速度V1側を増速制御する方が好ましい形態と
いえる。
【0103】第7の実施の形態における画像光沢度調整
装置を画像形成装置に適用する場合、画像形成装置のプ
リント開始時に、予め駆動モータ23,33を移動速度
1>V2となるように駆動することで、図15に示すス
テップU3を行わなくても良くなり、制御ルーチンの処
理を短縮することができる。また、制御手段80,80
A,80Bの制御機能を画像形成装置側の制御部で行う
ようにしても良いし、各制御手段に画像形成装置の制御
機能を持たせるようにしても良い。
【0104】上述した形態においては、熱源としてハロ
ゲンヒータ24をローラ内部に設けているが、熱源とし
てはハロゲンヒータに限定されるものではなく、他の加
熱手段を用いてもよい。また、熱源による光沢付与部材
への加熱形態としては、ローラ部材の内部からの加熱形
態に限定されるものではなく、ローラ部材の外部やベル
ト部材の外部に熱源を配置し、外側から加熱する形態で
あっても無論構わない。
【0105】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、移動する
光沢付与部材と回転駆動する対向搬送部材との組合せに
より画像光沢度調整動作とシート状部材に対する搬送及
び保持が同一部位となり、光沢付与部材の接触面の移動
速度V1も対向搬送部材の表面の移動速度V2よりも速い
領域となるので、装置構成をコンパクトにしながら回転
負荷が低減して耐久性を良くしながら画像の光沢度の調
整を行える。
【0106】請求項2記載の発明によれば、光沢付与部
材がローラ状の部材で構成したので、部品点数が少な
く、且つ画像と接触して移動する接触面の材質を容易に
変更でき、様々な種類シート状部材に容易に対応するこ
とができる。
【0107】請求項3記載の発明によれば、光沢付与部
材をベルト状の部材で構成することで、シート状部材と
接触して移動する移動領域を大きく確保することが容易
となり、シート状部材の移動速度と光沢付与部材表面の
移動速度との速度差が少ない状態においても十分な光沢
度調整効果を得ることができ。
【0108】請求項4記載の発明によれば、対向搬送部
材をローラ状の部材で構成したので、部品点数が少な
く、且つ容易な機構にてシート状媒体を搬送する搬送面
を構成することができる。
【0109】請求項5記載の発明によれば、対向搬送部
材をベルト状の部材で構成したので、シート状部材と接
触して移動する移動領域を大きく確保することが容易と
なり、シート状部材の移動速度と光沢付与部材表面の移
動速度との速度差が少ない状態においても十分な光沢度
調整効果を得ることができ。
【0110】請求項6記載の発明によれば、シート状部
材の搬送を対向搬送部材の表面移動に対して確実に追随
させることができるので、シート状部材の搬送や、画像
面に対する光沢付与部材の移動速度が安定し、画像面全
体に渡り均一な光沢度調整を行うことができる。
【0111】請求項7記載の発明によれば、対向搬送部
材の表面の摩擦係数を、光沢付与部材の接触面の摩擦係
数よりも大きくすることで、シート状部材が対向搬送部
材の移動に追従し易くなり、確実なシート状部材の搬送
を行えるとともに、光沢付与部材による画像との接触も
良好となって光沢度調整をより確実に行える。
【0112】請求項8記載の発明によれば、接触面と表
面とを互いに接触または圧接した状態で設けるので、最
も簡易な構成により光沢度調整を行うことができる。
【0113】請求項9記載の発明によれば、入力される
光沢度の要求情報に基づき光沢付与部材のシート状部材
との接触面の移動速度V1が増減されるので、画像の光
沢度を好みの度合いに調整することができる。
【0114】請求項10記載の発明によれば、シート状
部材が光沢付与部材と対向搬送部材との間に位置してい
ない場合には、接触面と表面との相対速度差がなくなる
ので、光沢付与部材及び対向搬送部材を駆動するための
駆動トルクを十分に低減できるとともに、各部材に加わ
る負荷や摩耗等による劣化を最小限とすることができ、
耐久性が向上する。
【0115】請求項11記載の発明によれば、光沢付与
部材と対向搬送部材との間にシート状部材が存在しない
場合には、変位手段により光沢付与部材の接触面と対向
搬送部材の表面とにかかる圧接力が解除されるので、光
沢付与部材及び対向搬送部材に加わる負荷や摩耗等によ
る劣化を最小限とすることができ、耐久性が向上する。
【0116】請求項12の発明によれば、光沢付与部材
と対向搬送部材との間にシート状部材が介している状態
において、シート状部材の幅より外側における光沢付与
部材と対向搬送部材との接触部における摩擦力を十分に
下げることができるため、それぞれの部材の駆動トルク
を十分に低下することができるとともに、安定したシー
ト状部材の搬送と光沢度調整効果を得ることができる。
【0117】請求項13記載の発明によれば、熱源によ
って接触面が所定温度以上に加熱保持されるので、画像
を適度に柔らかい状態とすることができ、光沢付与部材
による光沢度調整効果をより高めることができる。
【0118】請求項14記載の発明によれば、樹脂成分
を含む画像形成剤で画像を形成する画像形成装置におい
て、装置構成をコンパクトにしながら、耐久性がよく画
像の光沢度の調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す画像光沢度調
整装置の構成を示す拡大図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す画像光沢度調
整装置の構成を示す拡大図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す画像光沢度調
整装置の構成を示す拡大図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す画像光沢度調
整装置の構成を示す拡大図である。
【図5】第2の実施の形態で用いる光沢付与部材として
の摺接ベルトの構成を示す拡大断面図である。
【図6】第4の実施の形態で用いる光沢付与部材として
の摺接ベルトと、対向搬送部材としての対向搬送ベルト
の構成およびその作用を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す画像光沢度調
整装置におけるシート状部材の位置と光沢付与部材と対
向搬送部材の速度変化の関係を示す図である。
【図8】第1から第4の実施の形態で用いる制御手段と
それにつながる要素の一形態を示すブロック図である。
【図9】第5の実施の形態である制御手段とそれにつな
がる要素の構成を示すブロック図である。
【図10】第1から第4の実施の形態で行われる光沢度
調整動作の制御の一例を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す制御手段によって行われる光沢度
調整動作制御の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第6の実施の形態の要部となる対向
搬送部材の変位の構成と動作を示す拡大図である。
【図13】第6の実施の形態で用いる制御手段とそれに
つながる要素の構成を示すブロック図である。
【図14】第6の実施の形態におけるシート状部材の位
置と光沢付与部材と対向搬送部材の変位動作との関係を
示す図である。
【図15】変位手段の動作制御の一例を示すフローチャ
ートである。
【図16】表面の摩擦係数が異なる対向搬送部材として
の対向搬送ローラの形態を示す斜視図である。
【図17】表面の摩擦係数が異なる対向搬送部材として
の対向搬送ベルトの形態を示す斜視図である。
【図18】本発明が適用された画像光沢度調整装置を有
する画像形成装置の一例を示す概略全体構成図である。
【符号の説明】
1 画像光沢度調整装置 2 ローラ状の光沢付与部材 3 ローラ状の対向搬送部材 4 シート状部材 12 画像 20a,26a 画像との接触面 24 熱源 26 ベルト状の光沢付与部材 36,36A ベルト状の対向搬送部材 44 検知手段 70 変位手段 80,80A,80B 制御手段 31,362 摩擦係数の大きい表面領域 90,91 摩擦係数の小さい表面領域 a 搬送方向(接線方向) V1,V2 移動速度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/00 B41J 3/04 101Z // G03G 21/00 29/00 H Fターム(参考) 2C056 EA13 EB13 EB36 EC12 EC31 HA29 HA45 HA46 2C061 AQ05 AQ06 AR03 AS02 CK01 2H033 AA10 AA45 BA01 BA22 BA25 BB01 BB14 CA30 CA32 CA36 2H034 FA00 2H086 BA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート状部材に形成された画像に接触し、
    前記画像との接触面が少なくとシート状部材の搬送方向
    に移動可能な光沢付与部材と、 前記光沢付与部材と対向配置され、前記接触面に対して
    前記シート状部材を接触させて回転駆動される対向搬送
    部材と、 前記光沢付与部材を移動する第1の駆動手段と、 前記対向搬送部材を回転駆動する第2の駆動手段とを有
    し、 第1の駆動手段は、前記接触面の移動速度V1を前記表
    面の移動速度V2よりも速い領域で移動可能に設けられ
    た画像光沢度調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像光沢度調整装置におい
    て、 前記光沢付与部材がローラ状の部材で構成された画像光
    沢度調整装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像光沢度調整装置におい
    て、 前記光沢付与部材がベルト状の部材で構成された画像光
    沢度調整装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の画像光沢度調
    整装置において、 前記対向搬送部材がローラ状の部材で構成された画像光
    沢度調整装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2または3記載の画像光沢度調
    整装置において、 前記対向搬送部材がベルト状の部材で構成された画像光
    沢度調整装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか1つに記載の画
    像光沢度調整装置において、 前記対向搬送部材が前記シート状部材に与える搬送方向
    への力の方が、前記光沢付与部材が前記シート状部材に
    与える搬送方向の力よりも大きくなるように、前記光沢
    付与部材または前記対向搬送部材の少なくとも一方を構
    成した画像光沢度調整装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像光沢度調整装置におい
    て、 前記対向搬送部材の表面は、前記光沢付与部材の接触面
    よりもその摩擦係数が大きくなるように構成された画像
    光沢度調整装置。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れか1つに記載の画
    像光沢度調整装置において、 前記接触面と前記表面とが互いに接触または圧接した状
    態で設けられた画像光沢度調整装置。
  9. 【請求項9】請求項1ないし8の何れか1つに記載の画
    像光沢度調整装置において、 光沢度の調整要求情報を入力する光沢度情報入力手段
    と、 前記光沢度情報入力手段からの入力情報に基づき、光沢
    度の度合いを高める要求情報がある場合には、少なくと
    も第1の駆動手段の駆動を制御して前記接触面の移動速
    度V1が前記表面の移動速度V2よりも速くなる範囲で前
    記接触面の移動速度V1を増速し、光沢度の度合いを低
    減する要求情報がある場合には、少なくとも第1の駆動
    手段の駆動を制御して前記接触面の移動速度V1が前記
    表面の移動速度V2よりも遅くならない範囲で前記接触
    面の移動速度V1を減速する制御手段とを有する画像光
    沢度調整装置。
  10. 【請求項10】請求項1ないし8の何れか1つに記載の
    画像光沢度調整装置において、 前記シート状部材の位置を検知する検知手段と、 前記検知手段からの出力に基づき、前記シート状部材が
    前記光沢付与部材と前記対向搬送部材との間に位置する
    場合には、前記接触面の移動速度V1が前記表面の移動
    速度V2よりも速くなるように少なくとも第1の駆動手
    段の駆動を制御し、前記シート状部材が前記光沢付与部
    材と前記対向搬送部材との間に位置していない場合に
    は、前記接触面と前記表面との相対速度差がなくなるよ
    うに、少なくとも第1の駆動手段の駆動を制御する制御
    手段とを有する画像光沢度調整装置。
  11. 【請求項11】請求項1ないし8の何れか1つに記載の
    画像光沢度調整装置において、 前記シート状部材の位置を検知する検知手段と、 前記光沢付与部材と前記対向搬送部材との相対位置を、
    前記接触面と前記表面とが所定の圧接力で接触する押圧
    位置と、前記接触面と前記表面との圧接状態が解除され
    る待機位置とに変位する変位手段と、 前記検知手段からの出力に基づき、前記光沢付与部材と
    前記対向搬送部材との間に前記シート状部材が位置する
    場合には前記押圧位置を占め、前記光沢付与部材と前記
    対向搬送部材との間に前記シート状部材が存在しない場
    合には前記待機位置を占めるように前記変位手段の動作
    を制御する制御手段とを有する画像光沢度調整装置。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11の何れか1つに記載
    の画像光沢度調整装置において、 前記シート状部材と接触しない前記対向搬送部材の表面
    領域の摩擦係数が、前記シート状部材と接触する前記対
    向搬送部材の表面領域の摩擦係数よりも小さくなるよう
    に各表面領域を形成した画像光沢度調整装置。
  13. 【請求項13】請求項1ないし12の何れか1つに記載
    の画像光沢度調整装置において、 前記接触面を所定温度以上に加熱保持するための熱源を
    有する画像光沢度調整装置。
  14. 【請求項14】樹脂成分を含む画像形成剤を用いてシー
    ト状部材に画像を形成する画像形成装置において、 画像形成後のシート状部材が搬送される搬送経路に、前
    記請求項1ないし13の何れか1つに記載の画像光沢度
    調整装置を備えた画像形成装置。
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